JPH0843698A - 架空光線路の布設方法 - Google Patents
架空光線路の布設方法Info
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- JPH0843698A JPH0843698A JP17413394A JP17413394A JPH0843698A JP H0843698 A JPH0843698 A JP H0843698A JP 17413394 A JP17413394 A JP 17413394A JP 17413394 A JP17413394 A JP 17413394A JP H0843698 A JPH0843698 A JP H0843698A
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- conduit
- optical fiber
- aerial
- fiber core
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 架空に布設された架空管路に、高所での作業
を極力減らして、架空光線路を布設できる方法を提供す
る。 【構成】 光ファイバ心線7の送通前に、クロージャ5
内の架空管路1の端にガイド管路10を接続し、つい
で、圧送ヘッド11を含む地上に置いた設備から、光フ
ァイバ心線を繰り出して、圧送ヘッド11に気流12を
導入して、架空管路1に光ファイバ心線7を送通する。
光ファイバ心線7の送通が終了に近づいた時に、圧縮空
気の導入を停止し、圧送ヘッド11を2つに割ってコネ
クタ9を通過させ、コネクタ9をガイド管路10内に導
き、再び、圧送ヘッド11に、圧縮空気を導入して、気
流を流すことにより、光ファイバ心線7に取り付けられ
たコネクタ9を架空のクロージャ5まで引き上げること
ができ、コネクタ9をコネクタ8の接続することができ
る。
を極力減らして、架空光線路を布設できる方法を提供す
る。 【構成】 光ファイバ心線7の送通前に、クロージャ5
内の架空管路1の端にガイド管路10を接続し、つい
で、圧送ヘッド11を含む地上に置いた設備から、光フ
ァイバ心線を繰り出して、圧送ヘッド11に気流12を
導入して、架空管路1に光ファイバ心線7を送通する。
光ファイバ心線7の送通が終了に近づいた時に、圧縮空
気の導入を停止し、圧送ヘッド11を2つに割ってコネ
クタ9を通過させ、コネクタ9をガイド管路10内に導
き、再び、圧送ヘッド11に、圧縮空気を導入して、気
流を流すことにより、光ファイバ心線7に取り付けられ
たコネクタ9を架空のクロージャ5まで引き上げること
ができ、コネクタ9をコネクタ8の接続することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信網を各加入者に
分配する光加入者配線系を構築するのに適した光線路の
布設方法に関するものである。
分配する光加入者配線系を構築するのに適した光線路の
布設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信網の構築は、種々の方法が提案さ
れている。その中で、従来の電話のように、局からの光
通信網を各加入者に分配して光加入者系を構築すること
も考えられている。
れている。その中で、従来の電話のように、局からの光
通信網を各加入者に分配して光加入者系を構築すること
も考えられている。
【0003】図9は、その1例の概略図である。図中、
61は局、62は地下ケーブル、63,64,65は電
柱、66は接続函、67は配線ケーブル、68は接続
函、69,70は配線ケーブル、71,72,73は接
続函、74,75は光引き落とし線、76,77は加入
者である。
61は局、62は地下ケーブル、63,64,65は電
柱、66は接続函、67は配線ケーブル、68は接続
函、69,70は配線ケーブル、71,72,73は接
続函、74,75は光引き落とし線、76,77は加入
者である。
【0004】局61から地下ケーブル62を通って、接
続函66で接続された配線ケーブル67は、電柱63に
設置された柱上設置型の接続函68に接続される。接続
函68からは、配線ケーブル69,70と、順次、電柱
64,65を経て、加入者のある地域に配線される。配
線ケーブル69,70は、電柱間に張られた支持線によ
って支持されるが、例えば、電柱64において、接続函
71で互いに接続される。需要の発生した加入者76へ
は、接続函71から光引き落とし線74によって、引き
落とされる。
続函66で接続された配線ケーブル67は、電柱63に
設置された柱上設置型の接続函68に接続される。接続
函68からは、配線ケーブル69,70と、順次、電柱
64,65を経て、加入者のある地域に配線される。配
線ケーブル69,70は、電柱間に張られた支持線によ
って支持されるが、例えば、電柱64において、接続函
71で互いに接続される。需要の発生した加入者76へ
は、接続函71から光引き落とし線74によって、引き
落とされる。
【0005】加入者への引き落としは、電柱の近くに設
けられた接続函から引き落とされるほか、加入者77の
ように、電柱64と65の間に設けられた接続函73か
ら引き落とされることもある。もちろん、電柱ごとに接
続函が設けられる必要はなく、引き留めだけを行なう電
柱が配置されることもある。
けられた接続函から引き落とされるほか、加入者77の
ように、電柱64と65の間に設けられた接続函73か
ら引き落とされることもある。もちろん、電柱ごとに接
続函が設けられる必要はなく、引き留めだけを行なう電
柱が配置されることもある。
【0006】一方、配線ケーブル中の光ファイバと接続
して加入者まで光線路を延長し、加入者端末へ接続する
いわゆる光引き落とし線としては、1乃至2心の光ケー
ブルを収納した少心の光ケーブルが知られている。した
がって、光加入者系は、上述したような多心の光ケーブ
ル中の光ケーブルと一連に接続された小心の光ケーブル
を加入者宅に引き落とすことによって構成される。
して加入者まで光線路を延長し、加入者端末へ接続する
いわゆる光引き落とし線としては、1乃至2心の光ケー
ブルを収納した少心の光ケーブルが知られている。した
がって、光加入者系は、上述したような多心の光ケーブ
ル中の光ケーブルと一連に接続された小心の光ケーブル
を加入者宅に引き落とすことによって構成される。
【0007】以上のような概念は、NTT研究実用化報
告第33巻第3号(1984)第116〜129頁など
により知られていたが、従来は、光端末器の開発が十分
でなかったことや、価格が高かったことなどから、光加
入者系の現実の利用は極めて制限されていた。このた
め、多心の光ケーブルから少心の光ケーブルへの光ケー
ブル接続等の施工は頻度の低い特殊な工事であり、作業
性や経済性は問題にされてはいなかった。
告第33巻第3号(1984)第116〜129頁など
により知られていたが、従来は、光端末器の開発が十分
でなかったことや、価格が高かったことなどから、光加
入者系の現実の利用は極めて制限されていた。このた
め、多心の光ケーブルから少心の光ケーブルへの光ケー
ブル接続等の施工は頻度の低い特殊な工事であり、作業
性や経済性は問題にされてはいなかった。
【0008】ところが、近年の高度情報化社会の進展に
伴い、光加入者系の実現時期が近づいてきており、光加
入者配線系に対して経済性、作業性、拡張性といった点
が要求されるようになってきている。
伴い、光加入者系の実現時期が近づいてきており、光加
入者配線系に対して経済性、作業性、拡張性といった点
が要求されるようになってきている。
【0009】すなわち、光加入者系の拡大とともに施工
数が大幅に増大し、作業の簡易化や省力化が必要とな
り、同時に、需要動向の変動に応じた光屋外線と接続す
る光ファイバ心数の自由度もまた強く必要となってき
た。
数が大幅に増大し、作業の簡易化や省力化が必要とな
り、同時に、需要動向の変動に応じた光屋外線と接続す
る光ファイバ心数の自由度もまた強く必要となってき
た。
【0010】このため、多数の光ファイバを先行配線し
ておくことは、経済性の観点から望ましいとはいえず、
需要動向に相応して従来の少心数のケーブルを布設する
ことは施工数の大幅増を招くことから好ましくなかっ
た。
ておくことは、経済性の観点から望ましいとはいえず、
需要動向に相応して従来の少心数のケーブルを布設する
ことは施工数の大幅増を招くことから好ましくなかっ
た。
【0011】一方、光ファイバの簡便な布設方法とし
て、特開平3−249704号公報に記載されているよ
うに、「ブローンファイバ法」と呼ばれている布設方
法、すなわち、光ファイバ心線を中空の管路に気流に乗
せて吹き流して布設する方法が知られていた。しかし、
この方法は、使用機材として、コンプレッサや圧送ヘッ
ドなど、多くの重い機材を必要とし、架空での使用には
問題があった。
て、特開平3−249704号公報に記載されているよ
うに、「ブローンファイバ法」と呼ばれている布設方
法、すなわち、光ファイバ心線を中空の管路に気流に乗
せて吹き流して布設する方法が知られていた。しかし、
この方法は、使用機材として、コンプレッサや圧送ヘッ
ドなど、多くの重い機材を必要とし、架空での使用には
問題があった。
【0012】架空でのケーブル布設に伴う作業は、高所
であること、足場が不安定であること、などの理由から
危険があり、また、布設作業も高度の技術を要するとい
った問題があり、架空での作業を最小限に減らすこと
は、光加入者網の展開のために強く要請されてきてい
る。
であること、足場が不安定であること、などの理由から
危険があり、また、布設作業も高度の技術を要するとい
った問題があり、架空での作業を最小限に減らすこと
は、光加入者網の展開のために強く要請されてきてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、需要動向に応じて光ファイ
バを簡便に布設でき、架空に布設された架空管路に、高
所での作業を極力減らして、架空光線路を布設できる方
法を提供することを目的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、需要動向に応じて光ファイ
バを簡便に布設でき、架空に布設された架空管路に、高
所での作業を極力減らして、架空光線路を布設できる方
法を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明においては、架空
にあらかじめ管路を布設しておき、ここに端末の接続作
業性に優れたコネクタを、送り元側端に取り付けた光フ
ァイバ心線を気流によって送通布設することにより、施
工の簡便化を図るとともに、架空管路への適用に問題の
あったブローンファイバ法を適用可能とするため、下記
の方法を用いるものである。
にあらかじめ管路を布設しておき、ここに端末の接続作
業性に優れたコネクタを、送り元側端に取り付けた光フ
ァイバ心線を気流によって送通布設することにより、施
工の簡便化を図るとともに、架空管路への適用に問題の
あったブローンファイバ法を適用可能とするため、下記
の方法を用いるものである。
【0015】すなわち、請求項1に記載の発明において
は、架空に布設された架空管路に光ファイバ心線を気流
を用いて送通布設する架空光線路の布設方法であって、
前記光ファイバ心線の送り元側の端にあらかじめコネク
タが設置されており、前記架空管路の光ファイバ心線の
送り元側端に前記コネクタが送通可能な内径を有するガ
イド管路を接合し、該ガイド管路の他端を地上まで引き
落とし、地上から前記光ファイバ心線を前記ガイド管路
を通して前記架空管路に導き、地上に置いた装置から接
続した管路全長にわたって流れる気流により前記光ファ
イバを送通した後、前記コネクタを前記ガイド管路に挿
入して、同じく気流により前記架空管路の端部付近まで
引き上げた後、前記ガイド管路を前記架空管路から分離
することを特徴とするものであり、請求項2に記載の発
明においては、請求項1に記載の架空光線路の布設方法
において、前記ガイド管路と前記架空管路の接合部付近
で前記コネクタの送通を停止できる機構を設けたことを
特徴とするものである。
は、架空に布設された架空管路に光ファイバ心線を気流
を用いて送通布設する架空光線路の布設方法であって、
前記光ファイバ心線の送り元側の端にあらかじめコネク
タが設置されており、前記架空管路の光ファイバ心線の
送り元側端に前記コネクタが送通可能な内径を有するガ
イド管路を接合し、該ガイド管路の他端を地上まで引き
落とし、地上から前記光ファイバ心線を前記ガイド管路
を通して前記架空管路に導き、地上に置いた装置から接
続した管路全長にわたって流れる気流により前記光ファ
イバを送通した後、前記コネクタを前記ガイド管路に挿
入して、同じく気流により前記架空管路の端部付近まで
引き上げた後、前記ガイド管路を前記架空管路から分離
することを特徴とするものであり、請求項2に記載の発
明においては、請求項1に記載の架空光線路の布設方法
において、前記ガイド管路と前記架空管路の接合部付近
で前記コネクタの送通を停止できる機構を設けたことを
特徴とするものである。
【0016】請求項3に記載の発明においては、前記架
空管路がその内径が前記コネクタを送通できない小径の
管路を少なくとも架空の送り込み端に含んで構成されて
おり、前記コネクタを前記ガイド管路を通して気流によ
り前記架空管路の端部付近まで引き上げた際、前記小径
の管路の前記ガイド管路側で前記コネクタの送通が停止
されることを特徴とするものであり、請求項4に記載の
発明においては、前記ガイド管路と前記架空管路の接合
部付近に、前記光ファイバおよび前記気流の通過を許容
し、前記コネクタの送通が停止される阻止部材を配置し
たことを特徴とするものであり、請求項5に記載の発明
においては、前記コネクタに延長線を取り付け、コネク
タの引き上げ時に前記延長線により前記コネクタの引き
上げ距離を制限することを特徴とするものである。
空管路がその内径が前記コネクタを送通できない小径の
管路を少なくとも架空の送り込み端に含んで構成されて
おり、前記コネクタを前記ガイド管路を通して気流によ
り前記架空管路の端部付近まで引き上げた際、前記小径
の管路の前記ガイド管路側で前記コネクタの送通が停止
されることを特徴とするものであり、請求項4に記載の
発明においては、前記ガイド管路と前記架空管路の接合
部付近に、前記光ファイバおよび前記気流の通過を許容
し、前記コネクタの送通が停止される阻止部材を配置し
たことを特徴とするものであり、請求項5に記載の発明
においては、前記コネクタに延長線を取り付け、コネク
タの引き上げ時に前記延長線により前記コネクタの引き
上げ距離を制限することを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明によれば、ブローンファイバ法の機材を
全て地上に設置して、地上作業により光ファイバ心線の
布設作業が行なえることになる。すなわち、従来のブロ
ーンファイバ法により、架空管路に光ファイバを送通す
る場合に、架空に置くべき圧送ヘッドを、本発明を適用
することにより、地上に設置することができる。また、
送り元側にコネクタを備えた光ファイバ心線を用いるこ
とができるため、従来のブローンファイバ法で用いられ
るコネクタなしの光ファイバ心線を用いた場合に比較し
て、必要となる架空での光ファイバの融着接続作業を除
くことができる。
全て地上に設置して、地上作業により光ファイバ心線の
布設作業が行なえることになる。すなわち、従来のブロ
ーンファイバ法により、架空管路に光ファイバを送通す
る場合に、架空に置くべき圧送ヘッドを、本発明を適用
することにより、地上に設置することができる。また、
送り元側にコネクタを備えた光ファイバ心線を用いるこ
とができるため、従来のブローンファイバ法で用いられ
るコネクタなしの光ファイバ心線を用いた場合に比較し
て、必要となる架空での光ファイバの融着接続作業を除
くことができる。
【0018】また、ガイド管路を用いて、コネクタを架
空まで引き上げる作業が、地上でできるため、架空での
光ファイバ心線の余長収納作業を除くことができる。コ
ネクタを架空に引き上げる作業は、コネクタを気流にの
せて架空まで導く作業であるが、圧送したコネクタ部
が、架空管路の手前で停まってくれるような機構を設け
ておけば、コネクタを架空まで引き上げる作業を地上か
らの気流供給のみで行なうことができ、地上作業となる
から、架空での作業を大幅に減らすことができる。架空
での作業は、ガイド管路と架空管路との着脱とコネクタ
を用いた光ファイバの接続のみとなる。
空まで引き上げる作業が、地上でできるため、架空での
光ファイバ心線の余長収納作業を除くことができる。コ
ネクタを架空に引き上げる作業は、コネクタを気流にの
せて架空まで導く作業であるが、圧送したコネクタ部
が、架空管路の手前で停まってくれるような機構を設け
ておけば、コネクタを架空まで引き上げる作業を地上か
らの気流供給のみで行なうことができ、地上作業となる
から、架空での作業を大幅に減らすことができる。架空
での作業は、ガイド管路と架空管路との着脱とコネクタ
を用いた光ファイバの接続のみとなる。
【0019】コネクタが適当な位置で停まるようにする
機構としては、コネクタの大きさに対して、架空管路と
ガイド管路の直径の関係が、コネクタが架空管路には送
通できないが、ガイド管路には送通できる大きさとして
おくことによって、架空管路とガイド管路の直径の変換
点でコネクタを停めることができる。この方法は、簡便
な方法として挙げられる。この場合、架空管路は小径の
管路となるため、複数本を一体化して、架渉しておくこ
ともできる。
機構としては、コネクタの大きさに対して、架空管路と
ガイド管路の直径の関係が、コネクタが架空管路には送
通できないが、ガイド管路には送通できる大きさとして
おくことによって、架空管路とガイド管路の直径の変換
点でコネクタを停めることができる。この方法は、簡便
な方法として挙げられる。この場合、架空管路は小径の
管路となるため、複数本を一体化して、架渉しておくこ
ともできる。
【0020】あるいは、ガイド管路と架空管路の接合部
付近にコネクタが引っかかって停まるような阻止部材を
関門として設け、そこでコネクタが停まるようにしても
よい。この方法によると、架空管路入り口から所定距離
離れた位置にコネクタを停めることができるため、引き
続くコネクタ接続作業時に、余長の処理等が不要となり
有効である。
付近にコネクタが引っかかって停まるような阻止部材を
関門として設け、そこでコネクタが停まるようにしても
よい。この方法によると、架空管路入り口から所定距離
離れた位置にコネクタを停めることができるため、引き
続くコネクタ接続作業時に、余長の処理等が不要となり
有効である。
【0021】あるいは、コネクタに延長線を取り付けて
おき、この延長線の送りを制限することにより、コネク
タの引き上げ長、すなわち、ガイド管路を外したとき
に、架空管路端から光ファイバ心線を介してコネクタに
至る距離を一定とすることができ、前記の関門と同様の
効果を得ることができる。
おき、この延長線の送りを制限することにより、コネク
タの引き上げ長、すなわち、ガイド管路を外したとき
に、架空管路端から光ファイバ心線を介してコネクタに
至る距離を一定とすることができ、前記の関門と同様の
効果を得ることができる。
【0022】
【実施例】図7(A)は、本発明において利用可能な架
空管路の一例である。図中、41は架空管路、42はメ
ッセンジャーワイヤ、43は鋼心、44はモールド部で
ある。架空管路41は、例えば、内径12mm、外径1
6mmのポリエチレンチューブが用いられ、架渉に用い
るメッセンジャーワイヤ42とモールド部44で一体化
されて管路ケーブルとして利用される。モールド部44
は、全長にわたって連続して設けてもよいが、間欠的に
設けてもよい。メッセンジャーワイヤ42は、撚り合わ
せた鋼心を樹脂被覆したものであり、例えば、直径2m
mの鋼線を7本撚りとし、直径8mmに樹脂被覆したも
のである。
空管路の一例である。図中、41は架空管路、42はメ
ッセンジャーワイヤ、43は鋼心、44はモールド部で
ある。架空管路41は、例えば、内径12mm、外径1
6mmのポリエチレンチューブが用いられ、架渉に用い
るメッセンジャーワイヤ42とモールド部44で一体化
されて管路ケーブルとして利用される。モールド部44
は、全長にわたって連続して設けてもよいが、間欠的に
設けてもよい。メッセンジャーワイヤ42は、撚り合わ
せた鋼心を樹脂被覆したものであり、例えば、直径2m
mの鋼線を7本撚りとし、直径8mmに樹脂被覆したも
のである。
【0023】図7(B)は、本発明において利用可能な
架空管路の他の一例である。図中、41は架空管路、4
3は鋼心、45は抗張力体、46はシースである。この
例では、複数本の架空管路41を抗張力体42を中心部
材として撚り合わせ、シース46を施したものである。
架空管路41として、例えば、内径4.5mm、外径6
mmのチューブを6本用いた。抗張力体45としては、
例えば、直径1.2mmの鋼線7本を撚り合わせて鋼心
とし、樹脂被覆して直径6mmのものを用いた。また、
シース46としては、ポリエチレンシースを用いた。こ
の例では、複数本の架空管路が用いられ、多条管路ケー
ブルを構成できる。
架空管路の他の一例である。図中、41は架空管路、4
3は鋼心、45は抗張力体、46はシースである。この
例では、複数本の架空管路41を抗張力体42を中心部
材として撚り合わせ、シース46を施したものである。
架空管路41として、例えば、内径4.5mm、外径6
mmのチューブを6本用いた。抗張力体45としては、
例えば、直径1.2mmの鋼線7本を撚り合わせて鋼心
とし、樹脂被覆して直径6mmのものを用いた。また、
シース46としては、ポリエチレンシースを用いた。こ
の例では、複数本の架空管路が用いられ、多条管路ケー
ブルを構成できる。
【0024】図8は、本発明において利用可能な光ファ
イバ心線の種々の例の断面図である。光ファイバ心線と
しては、気流により送り込める心線で、端にコネクタを
結合できるものであれば、本発明に利用が可能である。
各例について説明する。
イバ心線の種々の例の断面図である。光ファイバ心線と
しては、気流により送り込める心線で、端にコネクタを
結合できるものであれば、本発明に利用が可能である。
各例について説明する。
【0025】図8(A)は、直径0.125mmの光フ
ァイバ素線に被覆を施して直径0.25mmとした光フ
ァイバ50を用い、その1本を中心にしてその周囲に6
本を撚り合わせ、その上にナイロンの内部シース51を
直径1mmになるように施し、さらにその上に、発泡ポ
リエチレンの外被52を施し、直径2mmとしたもので
ある。
ァイバ素線に被覆を施して直径0.25mmとした光フ
ァイバ50を用い、その1本を中心にしてその周囲に6
本を撚り合わせ、その上にナイロンの内部シース51を
直径1mmになるように施し、さらにその上に、発泡ポ
リエチレンの外被52を施し、直径2mmとしたもので
ある。
【0026】図8(B)は、2心テープ心線53の上
に、発泡ポリエチレンの外被52を直径1.5mmとな
るように施したものである。2心テープ心線の寸法は、
0.4mm×0.7mmである。
に、発泡ポリエチレンの外被52を直径1.5mmとな
るように施したものである。2心テープ心線の寸法は、
0.4mm×0.7mmである。
【0027】図8(C)は、2枚の4心テープ心線54
の上に、発泡ポリエチレンの外被52を直径1.8mm
となるように施したものである。4心テープ心線の寸法
は、0.4mm×1.1mmである。
の上に、発泡ポリエチレンの外被52を直径1.8mm
となるように施したものである。4心テープ心線の寸法
は、0.4mm×1.1mmである。
【0028】図8(D)は、介在紐55を中心にして、
直径0.125mmの光ファイバ素線に被覆を施して直
径0.25mmとした光ファイバ50の4本を撚り合わ
せ、その上に、紫外線硬化樹脂56を直径1mmに被覆
し、表面の摩擦係数を小さくするように、ガラス粒子5
7を付着させたものである。ガラス粒子57は、直径が
数μm〜10μm程度の球状の粒子であり、紫外線硬化
樹脂に混入させて、表面に塗布した後、樹脂を硬化させ
たものである。ガラス粒子57により、表面の摩擦係数
がを小さくできる。
直径0.125mmの光ファイバ素線に被覆を施して直
径0.25mmとした光ファイバ50の4本を撚り合わ
せ、その上に、紫外線硬化樹脂56を直径1mmに被覆
し、表面の摩擦係数を小さくするように、ガラス粒子5
7を付着させたものである。ガラス粒子57は、直径が
数μm〜10μm程度の球状の粒子であり、紫外線硬化
樹脂に混入させて、表面に塗布した後、樹脂を硬化させ
たものである。ガラス粒子57により、表面の摩擦係数
がを小さくできる。
【0029】図8(E)は、同じく直径0.125mm
の光ファイバ素線に被覆を施して直径0.25mmとし
た光ファイバ50を2本用い、その上に、紫外線硬化樹
脂の内部シースを直径0.6mmに施し、その上に、滑
剤層を50μm厚に設けたものである。
の光ファイバ素線に被覆を施して直径0.25mmとし
た光ファイバ50を2本用い、その上に、紫外線硬化樹
脂の内部シースを直径0.6mmに施し、その上に、滑
剤層を50μm厚に設けたものである。
【0030】このように、本発明に用いることができる
光ファイバ心線は、発泡ポリエチレンで外被を施した単
心線、テープ心線の集合体、あるいは、光ファイバを集
合した上に滑性を付与するために外被に表面処理をした
もの等、種々の光ファイバ心線を用いることができる。
もちろん、図7で説明した光ファイバ心線は、例示であ
って、具体的な数値や材料も、上記の記載に限られるも
のではない。また、図7に示された構造以外の光ファイ
バも、本発明に利用できるものである。
光ファイバ心線は、発泡ポリエチレンで外被を施した単
心線、テープ心線の集合体、あるいは、光ファイバを集
合した上に滑性を付与するために外被に表面処理をした
もの等、種々の光ファイバ心線を用いることができる。
もちろん、図7で説明した光ファイバ心線は、例示であ
って、具体的な数値や材料も、上記の記載に限られるも
のではない。また、図7に示された構造以外の光ファイ
バも、本発明に利用できるものである。
【0031】図1は、本発明の一実施例の布設方法にお
ける最終状態の概念を示す説明図である。図中、1,2
は架空管路、3は抗張力線、4は電柱、5はクロージ
ャ、6,7は光ファイバ心線、8,9はコネクタ、10
はガイド管路、11は圧送ヘッド、12は気流である。
架空管路1,2は、電柱4等により抗張力線3に吊り下
げられるなど、適宜の方法で架空に張られている。架空
管路1,2の接続箇所には、クロージャ5が配設され、
架空管路1,2の端部が、クロージャ5内に開口してい
る。架空管路2には、コネクタ8が取り付けられた光フ
ァイバ心線6がすでに布設されており、コネクタ8は、
クロージャ5内に多少の余長をもって、納められてい
る。光ファイバ心線7の送通前に、クロージャ5内の架
空管路1の端にガイド管路10を接続し、圧送ヘッド1
1を含む地上に置いた設備から、光ファイバ心線を繰り
出して、圧送ヘッド11に気流12を導入して、ガイド
管路10を経由して、架空管路1に光ファイバ心線7を
送通する。
ける最終状態の概念を示す説明図である。図中、1,2
は架空管路、3は抗張力線、4は電柱、5はクロージ
ャ、6,7は光ファイバ心線、8,9はコネクタ、10
はガイド管路、11は圧送ヘッド、12は気流である。
架空管路1,2は、電柱4等により抗張力線3に吊り下
げられるなど、適宜の方法で架空に張られている。架空
管路1,2の接続箇所には、クロージャ5が配設され、
架空管路1,2の端部が、クロージャ5内に開口してい
る。架空管路2には、コネクタ8が取り付けられた光フ
ァイバ心線6がすでに布設されており、コネクタ8は、
クロージャ5内に多少の余長をもって、納められてい
る。光ファイバ心線7の送通前に、クロージャ5内の架
空管路1の端にガイド管路10を接続し、圧送ヘッド1
1を含む地上に置いた設備から、光ファイバ心線を繰り
出して、圧送ヘッド11に気流12を導入して、ガイド
管路10を経由して、架空管路1に光ファイバ心線7を
送通する。
【0032】図2は、地上に置いた設備の一実施例であ
る。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説明
を省略する。13はコンプレッサ、14はドライヤー、
15はサプライリールである。MT型コネクタ等のコネ
クタ9が取り付けられた光ファイバ心線7がサプライリ
ール15に巻かれ、圧送ヘッド11から、ガイド管路1
0に圧送される。圧送ヘッド11には、コンプレッサ1
3からの圧縮空気が、ドライヤー14で湿気を除去され
て、導入されている。
る。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説明
を省略する。13はコンプレッサ、14はドライヤー、
15はサプライリールである。MT型コネクタ等のコネ
クタ9が取り付けられた光ファイバ心線7がサプライリ
ール15に巻かれ、圧送ヘッド11から、ガイド管路1
0に圧送される。圧送ヘッド11には、コンプレッサ1
3からの圧縮空気が、ドライヤー14で湿気を除去され
て、導入されている。
【0033】図1に戻り、圧送終了時の状況を説明す
る。光ファイバ心線7の圧送が終了に近づいた時に、圧
縮空気の導入を停止し、圧送ヘッド11の構造に応じ
て、圧送ヘッド11を2つに割ってコネクタ9を通過さ
せるか、圧送ヘッド11内を引き過ごすか、などによっ
て、コネクタ9をガイド管路10内に導き、再び、圧送
ヘッド11に、圧縮空気を導入して、気流を流すことに
より、光ファイバ心線7に取り付けられたコネクタ9を
架空のクロージャ5まで引き上げる。最後に、ガイド管
路10を外して、既設の光ファイバ心線6に取り付けら
れたコネクタ8に、引き上げたコネクタ9を接続して布
設作業が完了する。
る。光ファイバ心線7の圧送が終了に近づいた時に、圧
縮空気の導入を停止し、圧送ヘッド11の構造に応じ
て、圧送ヘッド11を2つに割ってコネクタ9を通過さ
せるか、圧送ヘッド11内を引き過ごすか、などによっ
て、コネクタ9をガイド管路10内に導き、再び、圧送
ヘッド11に、圧縮空気を導入して、気流を流すことに
より、光ファイバ心線7に取り付けられたコネクタ9を
架空のクロージャ5まで引き上げる。最後に、ガイド管
路10を外して、既設の光ファイバ心線6に取り付けら
れたコネクタ8に、引き上げたコネクタ9を接続して布
設作業が完了する。
【0034】このように、ガイド管路を用いることで、
送通設備を地上に置いた状態で光ファイバ心線の布設
と、コネクタを架空に引き上げる作業が可能となる。な
お、光ファイバ6を既設のものとして説明したが、上述
した方法で、光ファイバ6を同じ工事として新規に布設
してもよい。
送通設備を地上に置いた状態で光ファイバ心線の布設
と、コネクタを架空に引き上げる作業が可能となる。な
お、光ファイバ6を既設のものとして説明したが、上述
した方法で、光ファイバ6を同じ工事として新規に布設
してもよい。
【0035】図3は、光ファイバ心線とMT型コネクタ
の斜視図である。光ファイバ心線7の端部にコネクタ9
が取り付けられている。コネクタ9の端面には、ガイド
ピン孔16が設けられ、その間に光ファイバ端面17が
表われている。一例では、光ファイバ心線7の直径は2
mmであり、コネクタ9の最大断面は、4×8mmであ
る。
の斜視図である。光ファイバ心線7の端部にコネクタ9
が取り付けられている。コネクタ9の端面には、ガイド
ピン孔16が設けられ、その間に光ファイバ端面17が
表われている。一例では、光ファイバ心線7の直径は2
mmであり、コネクタ9の最大断面は、4×8mmであ
る。
【0036】図4は、ガイド管路の一実施例の説明図で
ある。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。18は圧送ノズル、19はめくら栓、2
0は接合部、21はシールゴムである。圧送ヘッド11
の圧送ノズル18の光ファイバ心線の導入口には、コネ
クタ9を通過させることができるような大径の孔となっ
ており、図では、めくら栓19で塞がれている。光ファ
イバ心線の圧送時には、めくら栓19の代わりに、中心
に光ファイバ送通孔が設けられたシールゴム21が取り
付けられる。シールゴム21は、側面から光ファイバ送
通孔に至る切れ込みを入れるか、分割可能にするなどし
て、コネクタ付きの光ファイバ心線をシールゴム21か
ら着脱することができる。コネクタ9を送通するには、
シールゴムを除いて、コネクタを送り込み、導入孔に図
に示すように、めくら栓19をすることで、気流12を
ガイド管路10側のみに流すようにする。圧縮空気流を
光ファイバ心線の導入口から外部に噴出させることが防
止でき、気流供給系の小型化を図ることができる。接合
部20は、2つ割にできる構造となっており、光ファイ
バから取り外すことができる。
ある。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。18は圧送ノズル、19はめくら栓、2
0は接合部、21はシールゴムである。圧送ヘッド11
の圧送ノズル18の光ファイバ心線の導入口には、コネ
クタ9を通過させることができるような大径の孔となっ
ており、図では、めくら栓19で塞がれている。光ファ
イバ心線の圧送時には、めくら栓19の代わりに、中心
に光ファイバ送通孔が設けられたシールゴム21が取り
付けられる。シールゴム21は、側面から光ファイバ送
通孔に至る切れ込みを入れるか、分割可能にするなどし
て、コネクタ付きの光ファイバ心線をシールゴム21か
ら着脱することができる。コネクタ9を送通するには、
シールゴムを除いて、コネクタを送り込み、導入孔に図
に示すように、めくら栓19をすることで、気流12を
ガイド管路10側のみに流すようにする。圧縮空気流を
光ファイバ心線の導入口から外部に噴出させることが防
止でき、気流供給系の小型化を図ることができる。接合
部20は、2つ割にできる構造となっており、光ファイ
バから取り外すことができる。
【0037】具体例では、図3に示したMT型コネクタ
を、図8(A)に示した光ファイバ心線に取り付けたも
のを用い、架空管路として図7(B)に示す構成の地上
5mに設置した長さ140mの架空管路ケーブルへの送
通を行なった。ガイド管は内径12mmのものを用い
た。コネクタの大きさより大径のガイド管路とコネクタ
の大きさより小径の架空管路との接合部は、テーパ状に
径が小さくなっているから、コネクタの引き上げ時に
は、接合部において、コネクタの対角長より小さくなる
ところで、コネクタが引っかかって止まる。ついで、ガ
イド管路を外し、接合部を分割することにより、架空管
路の端部からやや離れた所定位置にコネクタが引き上げ
られ、コネクタの接続を簡便に行なうことができる。
を、図8(A)に示した光ファイバ心線に取り付けたも
のを用い、架空管路として図7(B)に示す構成の地上
5mに設置した長さ140mの架空管路ケーブルへの送
通を行なった。ガイド管は内径12mmのものを用い
た。コネクタの大きさより大径のガイド管路とコネクタ
の大きさより小径の架空管路との接合部は、テーパ状に
径が小さくなっているから、コネクタの引き上げ時に
は、接合部において、コネクタの対角長より小さくなる
ところで、コネクタが引っかかって止まる。ついで、ガ
イド管路を外し、接合部を分割することにより、架空管
路の端部からやや離れた所定位置にコネクタが引き上げ
られ、コネクタの接続を簡便に行なうことができる。
【0038】図5は、ガイド管路の別の実施例の説明図
である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して
説明を省略する。22はガイド管路、23,24は接合
部、25は関門である。図5(A)に示すように、上述
した実施例におけるガイド管路10の先に、接合部23
により所定長さLのガイド管路22を取り付け、その先
を接合部24により架空管路1に取り付けた。接合部2
3,24は、共に2つ割りになる構造であるが、接合部
23内に、気流に対して流体抵抗が小さく、また、光フ
ァイバ心線が通過できる空間が形成され、コネクタが通
過できないようにした関門25が設けられている。関門
の形状の一例を図5(B)に示す。
である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して
説明を省略する。22はガイド管路、23,24は接合
部、25は関門である。図5(A)に示すように、上述
した実施例におけるガイド管路10の先に、接合部23
により所定長さLのガイド管路22を取り付け、その先
を接合部24により架空管路1に取り付けた。接合部2
3,24は、共に2つ割りになる構造であるが、接合部
23内に、気流に対して流体抵抗が小さく、また、光フ
ァイバ心線が通過できる空間が形成され、コネクタが通
過できないようにした関門25が設けられている。関門
の形状の一例を図5(B)に示す。
【0039】このガイド管路を用いて、コネクタを送通
すると、引き上げられたコネクタは、関門25で止ま
る。気流を止めた後、接合部23,24を2つ割りとし
て取り除き、ガイド管路10,22を外すと、図5
(C)に示すように、架空管路1の端から距離L(接合
部23から架空管路1の端までの距離)だけ光ファイバ
心線が引き出された状態で、コネクタを引き上げること
ができる。架空管路1から出ている光ファイバ心線は、
可撓性が高く、クロージャ内で光ファイバ心線同士の接
続を変更する等、光ファイバ心線の余長を用いた作業の
可能性がある場合に利用できるため、この実施例では、
長さLの余長をクロージャ内に設けることができ有用で
ある。
すると、引き上げられたコネクタは、関門25で止ま
る。気流を止めた後、接合部23,24を2つ割りとし
て取り除き、ガイド管路10,22を外すと、図5
(C)に示すように、架空管路1の端から距離L(接合
部23から架空管路1の端までの距離)だけ光ファイバ
心線が引き出された状態で、コネクタを引き上げること
ができる。架空管路1から出ている光ファイバ心線は、
可撓性が高く、クロージャ内で光ファイバ心線同士の接
続を変更する等、光ファイバ心線の余長を用いた作業の
可能性がある場合に利用できるため、この実施例では、
長さLの余長をクロージャ内に設けることができ有用で
ある。
【0040】図6は、余長を設けるための他の実施例の
説明図である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を
付して説明を省略する。10a,10bはガイド管路、
26,27は接合部、28はシール部材、29は駆動ロ
ーラ、30はワイヤ、31は停め板である。ガイド管路
は、10aと10bの2つに分かれ接合部27で接合さ
れている。もちろん、ガイド管路を1本で構成してもよ
く、あるいは、3本以上で構成してもよい。ガイド管路
10aの下端は、圧送ヘッド11に取り付けられ、ガイ
ド管路10bの上端は、接合部26により架空管路1に
接続されている。駆動ローラ29は、図1,図2,図4
では説明を省略したが、光ファイバ心線をシール部材2
8を介して、圧送ヘッドに押し込むものである。この実
施例では、コネクタ9の引き上げ時に、光ファイバ心線
の送り元端末用として取り付けられたコネクタ9にワイ
ヤ30を取り付けて、このワイヤの送り量を停め板31
により規制して、引き上げ長さを制限しながら気流によ
る布設を継続するものである。ワイヤと停め板により、
余長の長さの設定が容易である。
説明図である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を
付して説明を省略する。10a,10bはガイド管路、
26,27は接合部、28はシール部材、29は駆動ロ
ーラ、30はワイヤ、31は停め板である。ガイド管路
は、10aと10bの2つに分かれ接合部27で接合さ
れている。もちろん、ガイド管路を1本で構成してもよ
く、あるいは、3本以上で構成してもよい。ガイド管路
10aの下端は、圧送ヘッド11に取り付けられ、ガイ
ド管路10bの上端は、接合部26により架空管路1に
接続されている。駆動ローラ29は、図1,図2,図4
では説明を省略したが、光ファイバ心線をシール部材2
8を介して、圧送ヘッドに押し込むものである。この実
施例では、コネクタ9の引き上げ時に、光ファイバ心線
の送り元端末用として取り付けられたコネクタ9にワイ
ヤ30を取り付けて、このワイヤの送り量を停め板31
により規制して、引き上げ長さを制限しながら気流によ
る布設を継続するものである。ワイヤと停め板により、
余長の長さの設定が容易である。
【0041】なお、上述した実施例では、1条の光ファ
イバ心線の布設の場合のみを説明したが、複数本の光フ
ァイバ心線を同時に布設する場合にも、あるいは、追加
して光ファイバ心線の布設を行なう場合にも本発明が適
用できることはいうまでもないことである。
イバ心線の布設の場合のみを説明したが、複数本の光フ
ァイバ心線を同時に布設する場合にも、あるいは、追加
して光ファイバ心線の布設を行なう場合にも本発明が適
用できることはいうまでもないことである。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、架空作業を極力減少させてクロージャ内の光
ファイバ心線余長を規定して、簡便に光ファイバ心線の
布設ができるので、光加入者系の架空配線に用いると有
用である。
によれば、架空作業を極力減少させてクロージャ内の光
ファイバ心線余長を規定して、簡便に光ファイバ心線の
布設ができるので、光加入者系の架空配線に用いると有
用である。
【図1】本発明の一実施例の布設方法における最終状態
の概念を示す説明図である。
の概念を示す説明図である。
【図2】地上に置いた設備の一実施例の説明図である。
【図3】光ファイバ心線とMT型コネクタの斜視図であ
る。
る。
【図4】ガイド管路の一実施例の説明図である。
【図5】ガイド管路の別の実施例の説明図である。
【図6】余長を設ける他の実施例の説明図である。
【図7】本発明において利用可能な架空管路の斜視図で
ある。
ある。
【図8】本発明において利用可能な光ファイバ心線の種
々の例の断面図である。
々の例の断面図である。
【図9】光通信網の1例の概略図である。
1,2…架空管路、3…抗張力線、4…電柱、5…クロ
ージャ、6,7…光ファイバ心線、8,9…コネクタ、
10,10a,10b…ガイド管路、11…圧送ヘッ
ド、12…気流、13…コンプレッサ、14…ドライヤ
ー、15…サプライリール、16…ガイドピン孔、17
…光ファイバ端面、18…圧送ノズル、19…めくら
栓、20…接合部、21…シールゴム、22…ガイド管
路、23,24…接合部、25…関門、26,27…接
合部、28…シール部材、29…駆動ローラ、30…ワ
イヤ、31…停め板。
ージャ、6,7…光ファイバ心線、8,9…コネクタ、
10,10a,10b…ガイド管路、11…圧送ヘッ
ド、12…気流、13…コンプレッサ、14…ドライヤ
ー、15…サプライリール、16…ガイドピン孔、17
…光ファイバ端面、18…圧送ノズル、19…めくら
栓、20…接合部、21…シールゴム、22…ガイド管
路、23,24…接合部、25…関門、26,27…接
合部、28…シール部材、29…駆動ローラ、30…ワ
イヤ、31…停め板。
フロントページの続き (72)発明者 石川 弘樹 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 速水 茂和 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 架空に布設された架空管路に光ファイバ
心線を気流を用いて送通布設する架空光線路の布設方法
であって、前記光ファイバ心線の送り元側の端にあらか
じめコネクタが設置されており、前記架空管路の光ファ
イバ心線の送り元側端に前記コネクタが送通可能な内径
を有するガイド管路を接合し、該ガイド管路の他端を地
上まで引き落とし、地上から前記光ファイバ心線を前記
ガイド管路を通して前記架空管路に導き、地上に置いた
装置から接続した管路全長にわたって流れる気流により
前記光ファイバを送通した後、前記コネクタを前記ガイ
ド管路に挿入して、同じく気流により前記架空管路の端
部付近まで引き上げた後、前記ガイド管路を前記架空管
路から分離することを特徴とする架空光線路の布設方
法。 - 【請求項2】 前記ガイド管路と前記架空管路の接合部
付近で前記コネクタの送通を停止できる機構を設けたこ
とを特徴とする請求項1に記載の架空光線路の布設方
法。 - 【請求項3】 前記架空管路がその内径が前記コネクタ
を送通できない小径の管路を少なくとも架空の送り込み
端に含んで構成されており、前記コネクタを前記ガイド
管路を通して気流により前記架空管路の端部付近まで引
き上げた際、前記小径の管路の前記ガイド管路側で前記
コネクタの送通が停止されることを特徴とする請求項2
に記載の架空光線路の布設方法。 - 【請求項4】 前記ガイド管路と前記架空管路の接合部
付近に、前記光ファイバおよび前記気流の通過を許容
し、前記コネクタの送通が停止される阻止部材を配置し
たことを特徴とする請求項2に記載の架空線路の布設方
法。 - 【請求項5】 前記コネクタに延長線を取り付け、コネ
クタの引き上げ時に前記延長線により前記コネクタの引
き上げ距離を制限することを特徴とする請求項2に記載
の光架空線路の布設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17413394A JPH0843698A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 架空光線路の布設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17413394A JPH0843698A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 架空光線路の布設方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0843698A true JPH0843698A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=15973241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17413394A Pending JPH0843698A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 架空光線路の布設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0843698A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2424128A (en) * | 2005-03-08 | 2006-09-13 | Brand Rex Ltd | Blown fibre installation |
JP2021060528A (ja) * | 2019-10-08 | 2021-04-15 | 株式会社フジクラ | ケーブル配線方法 |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP17413394A patent/JPH0843698A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2424128A (en) * | 2005-03-08 | 2006-09-13 | Brand Rex Ltd | Blown fibre installation |
GB2424128B (en) * | 2005-03-08 | 2007-03-14 | Brand Rex Ltd | Optical fibre installation apparatus |
JP2021060528A (ja) * | 2019-10-08 | 2021-04-15 | 株式会社フジクラ | ケーブル配線方法 |
CN114096907A (zh) * | 2019-10-08 | 2022-02-25 | 株式会社藤仓 | 缆线布线方法 |
US11768344B2 (en) | 2019-10-08 | 2023-09-26 | Fujikura Ltd. | Cable wiring method |
CN114096907B (zh) * | 2019-10-08 | 2023-11-03 | 株式会社藤仓 | 缆线布线方法 |
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