JPH0840824A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
- Publication number
- JPH0840824A JPH0840824A JP7179581A JP17958195A JPH0840824A JP H0840824 A JPH0840824 A JP H0840824A JP 7179581 A JP7179581 A JP 7179581A JP 17958195 A JP17958195 A JP 17958195A JP H0840824 A JPH0840824 A JP H0840824A
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- JP
- Japan
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- lactoferrin
- cosmetic
- secretory immunoglobulin
- secretory
- immunoglobulin
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】肌荒れを改善する化粧料を提供する。
【構成】本発明は、分泌型イムノグロブリンAとラクト
フェリンを含有することを特徴とする化粧料である。分
泌型イムノグロブリンAは粘膜分泌液に含まれ、局所免
疫機構として生体防御に重要な役割を果たしている。ラ
クトフェリンは糖タンパクで、細菌から鉄イオンを奪う
ことにより殺菌効果を示す。本発明の化粧料の剤型とし
てはクリーム、ローション、乳液、ファンデーション、
口紅、アイシャドー、液体整髪料等が挙げられる。
フェリンを含有することを特徴とする化粧料である。分
泌型イムノグロブリンAは粘膜分泌液に含まれ、局所免
疫機構として生体防御に重要な役割を果たしている。ラ
クトフェリンは糖タンパクで、細菌から鉄イオンを奪う
ことにより殺菌効果を示す。本発明の化粧料の剤型とし
てはクリーム、ローション、乳液、ファンデーション、
口紅、アイシャドー、液体整髪料等が挙げられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分泌型イムノグロブリン
Aとラクトフェリンを含有した化粧料に関する。
Aとラクトフェリンを含有した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】毛嚢性膿皮症や汗腺性膿皮症などの感染
性皮膚炎は黄色ブドウ球菌や連鎖球菌といった化膿菌が
原因として引き起こされる。また、アトピー性皮膚炎の
原因の一つとして皮膚上で増殖する黄色ブドウ球菌が原
因することが分かっている。このため、従来から抗生物
質、殺菌剤や抗菌剤を添加した皮膚外用剤がそれらの治
療に使用されてきた。また、従来の化粧料には黄色ブド
ウ球菌のみの増殖を抑制するような物質を配合したもの
はなった。
性皮膚炎は黄色ブドウ球菌や連鎖球菌といった化膿菌が
原因として引き起こされる。また、アトピー性皮膚炎の
原因の一つとして皮膚上で増殖する黄色ブドウ球菌が原
因することが分かっている。このため、従来から抗生物
質、殺菌剤や抗菌剤を添加した皮膚外用剤がそれらの治
療に使用されてきた。また、従来の化粧料には黄色ブド
ウ球菌のみの増殖を抑制するような物質を配合したもの
はなった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、殺菌剤や防腐
剤のなかには皮膚刺激性などの点で,人体に対する安全
性に問題のあるものがあり、また、これらの薬剤を含む
外用剤は、化膿菌や一般細菌に限らず表皮ブドウ球菌な
どの皮膚常在菌に対しても殺菌効果を示すため、連日の
使用により皮膚常在菌の微妙なバランスをくずしてしま
うといった、いわゆるエコロジーの観点から時には好ま
しくない事態を引き起こすことが指摘されている。例え
ば、表皮ブドウ球菌はそれが有するリパーゼの作用によ
って皮脂中のトリグリセライドを分解し皮膚上のpHを
酸性に保つ皮膚浄化作用を有している。そこで、かかる
抗生物質、殺菌剤や抗菌剤を使用せずに表皮ブドウ球菌
には影響を与えることなく黄色ブドウ球菌や連鎖球菌等
の化膿菌を選択的に抑制することができ、かつ生体に影
響を与えず安全性の高い物質の探求が行われてきた。
剤のなかには皮膚刺激性などの点で,人体に対する安全
性に問題のあるものがあり、また、これらの薬剤を含む
外用剤は、化膿菌や一般細菌に限らず表皮ブドウ球菌な
どの皮膚常在菌に対しても殺菌効果を示すため、連日の
使用により皮膚常在菌の微妙なバランスをくずしてしま
うといった、いわゆるエコロジーの観点から時には好ま
しくない事態を引き起こすことが指摘されている。例え
ば、表皮ブドウ球菌はそれが有するリパーゼの作用によ
って皮脂中のトリグリセライドを分解し皮膚上のpHを
酸性に保つ皮膚浄化作用を有している。そこで、かかる
抗生物質、殺菌剤や抗菌剤を使用せずに表皮ブドウ球菌
には影響を与えることなく黄色ブドウ球菌や連鎖球菌等
の化膿菌を選択的に抑制することができ、かつ生体に影
響を与えず安全性の高い物質の探求が行われてきた。
【0004】分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリ
ンは消化管や気道上部の粘膜分泌液に含まれ、病原微生
物に対し制菌、殺菌効果を有することが従来知られてい
た。我々は皮膚の汗中にもこの分泌型イムノグロブリン
Aとラクトフェリンが分泌されていることを明かとし、
さらにこれらが表皮常在菌の中で黄色ブドウ球菌に選択
的に菌の増殖抑制効果を有することを発見した。このた
めに健康人の皮膚常在菌には黄色ブドウ球菌は殆ど観察
されないのであろうと推測される。
ンは消化管や気道上部の粘膜分泌液に含まれ、病原微生
物に対し制菌、殺菌効果を有することが従来知られてい
た。我々は皮膚の汗中にもこの分泌型イムノグロブリン
Aとラクトフェリンが分泌されていることを明かとし、
さらにこれらが表皮常在菌の中で黄色ブドウ球菌に選択
的に菌の増殖抑制効果を有することを発見した。このた
めに健康人の皮膚常在菌には黄色ブドウ球菌は殆ど観察
されないのであろうと推測される。
【0005】また、健康人においても乾燥時、特に冬季
には黄色ブドウ球菌が増殖し易く肌荒れを起こし易くな
る。これは、発汗量の少ないために皮膚上に充分の分泌
型イムノグロブリンAとラクトフェリンの分泌量が少な
いためと考えられる。そこで、この分泌型イムノグロブ
リンAとラクトフェリンを外用することによって肌荒れ
を改善することを認め本発明を完成するに至った。
には黄色ブドウ球菌が増殖し易く肌荒れを起こし易くな
る。これは、発汗量の少ないために皮膚上に充分の分泌
型イムノグロブリンAとラクトフェリンの分泌量が少な
いためと考えられる。そこで、この分泌型イムノグロブ
リンAとラクトフェリンを外用することによって肌荒れ
を改善することを認め本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は分泌
型イムノグロブリンAとラクトフェリンを配合した化粧
料である。本発明に用いる分泌型イムノグロブリンAは
2分子のイムノグロブリンAにSecretory Compo-nentと
J chainが結合した分子量約385,000のイムノグロ
ブリンで粘膜分泌液に含まれ、局所免疫機構として生体
防御機構に重要な役割を果している。また、ラクトフェ
リンは分子量約88、000の糖タンパクで、細菌から
鉄イオンを奪うことにより殺菌効果を示す。分泌型イム
ノグロブリンAとラクトフェリンは共に母乳にもっとも
多く含まれている。なお、その由来に関しては人或は動
物の如何を問わない。本外用剤にはこの母乳より分離精
製(BennetR, et al.: A solid-phaseradioimunoassay f
or the measurement of lactoferrin in human plasma:
Variations with age, sex, and disease. J Lab Clin
Med88:156,1976)したものを、あるいは市販品を用いる
ことも出来る。
型イムノグロブリンAとラクトフェリンを配合した化粧
料である。本発明に用いる分泌型イムノグロブリンAは
2分子のイムノグロブリンAにSecretory Compo-nentと
J chainが結合した分子量約385,000のイムノグロ
ブリンで粘膜分泌液に含まれ、局所免疫機構として生体
防御機構に重要な役割を果している。また、ラクトフェ
リンは分子量約88、000の糖タンパクで、細菌から
鉄イオンを奪うことにより殺菌効果を示す。分泌型イム
ノグロブリンAとラクトフェリンは共に母乳にもっとも
多く含まれている。なお、その由来に関しては人或は動
物の如何を問わない。本外用剤にはこの母乳より分離精
製(BennetR, et al.: A solid-phaseradioimunoassay f
or the measurement of lactoferrin in human plasma:
Variations with age, sex, and disease. J Lab Clin
Med88:156,1976)したものを、あるいは市販品を用いる
ことも出来る。
【0007】本発明の化粧料に用いる分泌型イムノグロ
ブリンAとラクトフェリンの配合量は それぞれ、個々
の化粧料全組成の0.0001〜 10重量パーセント、好まし
くは0.001〜5重量パーセントの割合になるように添加さ
れる。0.0001重量パーセント未満では黄色ブドウ球菌抑
制効果に乏しく、10重量パーセントを越えて配合すると
製品の安定性を保つことが難しくなる。
ブリンAとラクトフェリンの配合量は それぞれ、個々
の化粧料全組成の0.0001〜 10重量パーセント、好まし
くは0.001〜5重量パーセントの割合になるように添加さ
れる。0.0001重量パーセント未満では黄色ブドウ球菌抑
制効果に乏しく、10重量パーセントを越えて配合すると
製品の安定性を保つことが難しくなる。
【0008】本発明の化粧料とは、形態的にはクリー
ム、ローション、乳液、ファンデーション、口紅、アイ
シャドー、液体整髪料等が含まれる。
ム、ローション、乳液、ファンデーション、口紅、アイ
シャドー、液体整髪料等が含まれる。
【0009】本発明の化粧料には通常の成分、例えば、
油性成分(例えば、スクワラン、ワセリン、オリーブ
油、ホホバ油)、界面活性剤(例えば、セスキオレイン
酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル
硫酸ナトリウム)、保湿剤(プロピレングリコール、グ
リセリン)、アルコール(セチルアルコール)、増粘
剤、防腐剤、紫外線吸収剤、色剤、香料等を添加するこ
とができる。
油性成分(例えば、スクワラン、ワセリン、オリーブ
油、ホホバ油)、界面活性剤(例えば、セスキオレイン
酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル
硫酸ナトリウム)、保湿剤(プロピレングリコール、グ
リセリン)、アルコール(セチルアルコール)、増粘
剤、防腐剤、紫外線吸収剤、色剤、香料等を添加するこ
とができる。
【0010】
【実施例】次に実施例をあげて更に詳しく説明するが、
本発明はこれによって限定されるものではない。配合量
は重量%である。
本発明はこれによって限定されるものではない。配合量
は重量%である。
【0011】実施例ー1 クリーム (1)スクワラン 11.5 (2)セチルアルコール 2.5 (3)ポリオキシエチレン(20) 1.0 ソルビタンモノステアレート (4)ポリオキシエチレン(20) 2.5 セチルエーテル (5)1、3ブチレングリコール 4.0 (6)プロピレングリコール 3.5 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.03 (8)分泌型イムノグロブリンA 3.0 (9)ラクトフェリン 3.0 (10)精製水を加えて100とする。 成分(1)〜(4)を加熱溶解して混合し、70℃に保
ち油相とする。成分(5)〜(7)を(10)に均一に
分散し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて
乳化分散し、40℃まで冷却した後、成分(8)、
(9)を加えて溶解させ、再び30℃まで冷却して製品
とする。
ち油相とする。成分(5)〜(7)を(10)に均一に
分散し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて
乳化分散し、40℃まで冷却した後、成分(8)、
(9)を加えて溶解させ、再び30℃まで冷却して製品
とする。
【0012】実施例ー2 クリーム (1)スクワラン 5.0 (2)オリーブ油 5.5 (3)ステアリン酸 3.0 (4)ミツロウ 2.0 (5)ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5 (6)ポリオキシエチレン(20) 2.5 セチルエーテル (7)ベヘニルアルコール 1.5 (8)グリセリンモノステアレート 2.5 (9)1、3ブチレングリコール 8.5 (10)ラクトフェリン 0.1 (11)分泌型イムノグロブリンA 0.1 (12)精製水を加えて100とする。 成分(1)〜(8)を加熱溶解して混合し、70℃に保
ち油相とする。成分(9)、(12)を75℃に保ち水
相とする。油相に水相を加えて乳化分散し、40℃まで
冷却した後、成分(10)、(11)を加えて溶解さ
せ、再び30℃まで冷却して製品とする。
ち油相とする。成分(9)、(12)を75℃に保ち水
相とする。油相に水相を加えて乳化分散し、40℃まで
冷却した後、成分(10)、(11)を加えて溶解さ
せ、再び30℃まで冷却して製品とする。
【0013】実施例ー3 口紅 (1)ヒマシ油 45.0 (2)オリーブアルコール 25.0 (3)ミツロウ 5.0 (4)パラフィンワックス130F 10.2 (5)キャンデリラロウ 4.2 (6)カルナウバロウ 2.2 (7)二酸化チタン 2.0 (8)赤色202号 0.5 (9)赤色204号 2.5 (10)赤色227号A1レーキ 2.5 (11)橙色201号 0.2 (12)分泌型イムノグロブリンA 0.2 (13)ラクトフェリン 0.3 (14)香料 0.2 成分(7)〜(11)を成分(1)の一部に分散し、顔
料ベースとする。次に成分(2)〜(6)及び成分
(1)の残りを80〜85℃で溶解し、前記顔料ベース
及び成分(12)〜(14)を加えてかき混ぜ、脱気し
て所定の容器に流し込み冷却固化して製品とする。
料ベースとする。次に成分(2)〜(6)及び成分
(1)の残りを80〜85℃で溶解し、前記顔料ベース
及び成分(12)〜(14)を加えてかき混ぜ、脱気し
て所定の容器に流し込み冷却固化して製品とする。
【0014】実施例ー4 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.4 (2)モノステアリン酸 プロピレングリコール 2.0 (3)セトステアリルアルコール 0.2 (4)液状ラノリン 2.0 (5)流動パラフィン 3.0 (6)ミリスチン酸イソプロピル 8.5 (7)パラオキシ安息香酸ブチル 0.01 (8)精製水 58.6 (9)カルボキシメチルセルロース ナトリウム 0.2 (10)ベントナイト 0.5 (11)プロピレングリコール 4.0 (12)トリエタノールアミン 1.1 (13)パラオキシ安息香酸メチル 0.02 (14)酸化チタン 8.0 (15)タルク 4.0 (16)着色顔料 5.0 (17)分泌型イムノグロブリンA 0.05 (18)ラクトフェリン 0.05 (19)香料 0.1 成分(10)を成分(8)によく膨潤させる。これに成
分(11)を分散させた成分(9)を加えて溶解し、続
いて成分(12)、(13)を溶解し水相とする。成分
(1)〜(7)を加熱溶解し、80℃に保ち油相とす
る。水相に、良く混合し粉砕機に通し粉砕した成分(1
6)を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保つ。この
水相に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、45℃で成
分(17)〜(19)を加え、撹拌冷却後に製品とす
る。
分(11)を分散させた成分(9)を加えて溶解し、続
いて成分(12)、(13)を溶解し水相とする。成分
(1)〜(7)を加熱溶解し、80℃に保ち油相とす
る。水相に、良く混合し粉砕機に通し粉砕した成分(1
6)を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保つ。この
水相に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、45℃で成
分(17)〜(19)を加え、撹拌冷却後に製品とす
る。
【0015】
【発明の効果】本発明による分泌型イムノグロブリンA
とラクトフェリンを配合した化粧料の荒れ肌に対する改
善効果を試験例によって説明する。
とラクトフェリンを配合した化粧料の荒れ肌に対する改
善効果を試験例によって説明する。
【0016】実験例 1 皮膚常在菌の黄色ブドウ球菌,表皮ブドウ球菌とミクロ
コッカス属の Micrococcus luteurs 12708 の3種に付
いて人由来の分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリ
ン(シグマ社製)の菌増殖抑制効果を検討した。方法は
mlあたり10,000個の菌を接種したトリプトソイブイヨン
培地(栄研化学)中に分泌型イムノグロブリンAとラク
トフェリンの単品をまた分泌型イムノグロブリンAとラ
クトフェリンを等量に混合したものをそれぞれ1mlあた
り1mg添加し、それらの3種の皮膚常在菌の増殖抑制効
果を菌接種後3時間と6時間後に観察した。その結果、
表1に示すごとく分泌型イムノグロブリンAとラクトフ
ェリンを共に混合したものが試験した3種の菌のうち黄
色ブドウ球菌にのみ菌の増加が見られず、したがって、
分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリンの混合物が
黄色ブドウ球菌にのみ選択的に増殖抑制効果を有するこ
とが明かとなった。
コッカス属の Micrococcus luteurs 12708 の3種に付
いて人由来の分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリ
ン(シグマ社製)の菌増殖抑制効果を検討した。方法は
mlあたり10,000個の菌を接種したトリプトソイブイヨン
培地(栄研化学)中に分泌型イムノグロブリンAとラク
トフェリンの単品をまた分泌型イムノグロブリンAとラ
クトフェリンを等量に混合したものをそれぞれ1mlあた
り1mg添加し、それらの3種の皮膚常在菌の増殖抑制効
果を菌接種後3時間と6時間後に観察した。その結果、
表1に示すごとく分泌型イムノグロブリンAとラクトフ
ェリンを共に混合したものが試験した3種の菌のうち黄
色ブドウ球菌にのみ菌の増加が見られず、したがって、
分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリンの混合物が
黄色ブドウ球菌にのみ選択的に増殖抑制効果を有するこ
とが明かとなった。
【0017】
【表1】 増殖量:接種時の菌数に対する増殖倍数 sIgA=分泌型IgA、 LTF=ラクトフェリン A:黄色ブドウ球菌 B:表皮ブドウ球菌 C: ミクロコッカス属
【0018】実験例 2 荒れ肌症の女性20名を対照に、実施例ー1のクリーム
を連日10日間使用させ、荒れ肌改善試験を行った。試
験はハーフブラインド法で顔面の片側に実施例ー1のク
リームを、また、一方に比較対照として実施例ー1より
分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリンを除いたも
のを使用させた。判定は、比較対照に比べて、どの程度
改善されたかによって行った。
を連日10日間使用させ、荒れ肌改善試験を行った。試
験はハーフブラインド法で顔面の片側に実施例ー1のク
リームを、また、一方に比較対照として実施例ー1より
分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリンを除いたも
のを使用させた。判定は、比較対照に比べて、どの程度
改善されたかによって行った。
【0019】(判定基準) 1、著しく改善された。 2、改善された。 3、やや改善された。 4、改善がみられなかった。
【0020】
【表2】表2 結果 ─────────────────── 判 定 人数 ─────────────────── 1 4 (20%) 2 11 (55 ) 3 3 (15 ) 4 2 (10 ) ───────────────────
【0021】表2に示すごとく、分泌型イムノグロブリ
ンAとラクトフェリン配合クリームのほうが肌荒れ改善
効果が75%認められ、本発明の化粧料が肌荒れに対し
有効であることが判った。
ンAとラクトフェリン配合クリームのほうが肌荒れ改善
効果が75%認められ、本発明の化粧料が肌荒れに対し
有効であることが判った。
【0022】[安全性]分泌型イムノグロブリンAとラ
クトフェリンのそれぞれの20%水溶液に付いてウサギ
を用いた一次刺激性試験、モルモットを用いた感作試
験、ラビットの眼を用いた眼瞼刺激性試験を実施した結
果、共に陽性反応は認められず、安全であることが確認
された。
クトフェリンのそれぞれの20%水溶液に付いてウサギ
を用いた一次刺激性試験、モルモットを用いた感作試
験、ラビットの眼を用いた眼瞼刺激性試験を実施した結
果、共に陽性反応は認められず、安全であることが確認
された。
Claims (1)
- 【請求項1】分泌型イムノグロブリンAとラクトフェリ
ンを含有することを特徴とする化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179581A JPH0840824A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179581A JPH0840824A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 化粧料 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62292738A Division JPH0813754B2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0840824A true JPH0840824A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16068236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7179581A Pending JPH0840824A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0840824A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001172176A (ja) * | 1999-10-06 | 2001-06-26 | Sunstar Inc | 皮膚改善剤 |
JP2004352669A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | ラクトフェリン組成物 |
JP2010180219A (ja) * | 2010-03-04 | 2010-08-19 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | ラクトフェリン組成物 |
US7897144B2 (en) | 2001-02-28 | 2011-03-01 | Johnson & Johnson Comsumer Companies, Inc. | Compositions containing legume products |
US7985404B1 (en) | 1999-07-27 | 2011-07-26 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Reducing hair growth, hair follicle and hair shaft size and hair pigmentation |
US8039026B1 (en) | 1997-07-28 | 2011-10-18 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc | Methods for treating skin pigmentation |
US8093293B2 (en) | 1998-07-06 | 2012-01-10 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Methods for treating skin conditions |
US8106094B2 (en) | 1998-07-06 | 2012-01-31 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Compositions and methods for treating skin conditions |
US8431550B2 (en) | 2000-10-27 | 2013-04-30 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Topical anti-cancer compositions and methods of use thereof |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP7179581A patent/JPH0840824A/ja active Pending
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JP2004352669A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | ラクトフェリン組成物 |
JP4592260B2 (ja) * | 2003-05-29 | 2010-12-01 | 雪印乳業株式会社 | ラクトフェリン組成物 |
JP2010180219A (ja) * | 2010-03-04 | 2010-08-19 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | ラクトフェリン組成物 |
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