JPH083831Y2 - 鋳鉄管の管端防蝕部材 - Google Patents
鋳鉄管の管端防蝕部材Info
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- JPH083831Y2 JPH083831Y2 JP1992005049U JP504992U JPH083831Y2 JP H083831 Y2 JPH083831 Y2 JP H083831Y2 JP 1992005049 U JP1992005049 U JP 1992005049U JP 504992 U JP504992 U JP 504992U JP H083831 Y2 JPH083831 Y2 JP H083831Y2
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Landscapes
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば地中に埋設させ
る排水管など鋳鉄管の管端防蝕部材に関する。
る排水管など鋳鉄管の管端防蝕部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋳鉄管は配管現場で任意の長さ
に切断して使用されるから、鋳鉄管の管端面の防蝕は、
内周面の防蝕のように合成樹脂やセメントなどをコーテ
ィングすることでは行うことができない。従って従来で
は、継手の受口とそれに挿入する鋳鉄管の管端との間に
嵌入するゴムパッキンに、鋳鉄管の管端面に被せる縁部
を一体形成し、鋳鉄管の管端面に対向する継手の受口底
面でゴムパッキンの縁部を鋳鉄管の管端面に密着させる
ようにしていた。
に切断して使用されるから、鋳鉄管の管端面の防蝕は、
内周面の防蝕のように合成樹脂やセメントなどをコーテ
ィングすることでは行うことができない。従って従来で
は、継手の受口とそれに挿入する鋳鉄管の管端との間に
嵌入するゴムパッキンに、鋳鉄管の管端面に被せる縁部
を一体形成し、鋳鉄管の管端面に対向する継手の受口底
面でゴムパッキンの縁部を鋳鉄管の管端面に密着させる
ようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記のよ
うな可とう式の継手は、継手の受口に対し鋳鉄管は抜き
差し方向では何ら固定されないから、実際配管した場合
には鋳鉄管の管端面にゴムパッキンの縁部を密着させる
ことができず、従って鋳鉄管の管端面はさびてくさる。
うな可とう式の継手は、継手の受口に対し鋳鉄管は抜き
差し方向では何ら固定されないから、実際配管した場合
には鋳鉄管の管端面にゴムパッキンの縁部を密着させる
ことができず、従って鋳鉄管の管端面はさびてくさる。
【0004】また、鋳鉄管は配管現場でカッターなどで
切断するから、切口である鋳鉄管の管端面は荒い粗面と
なり、微小な凹凸があると共に、軸芯に対して若干傾斜
した状態で切断されることがあり、このように鋳鉄管の
管端面はゴムパッキンの縁部が完全に密着し難い状態と
なっていることで、鋳鉄管の管端防蝕が容易に行うこと
ができなかった。
切断するから、切口である鋳鉄管の管端面は荒い粗面と
なり、微小な凹凸があると共に、軸芯に対して若干傾斜
した状態で切断されることがあり、このように鋳鉄管の
管端面はゴムパッキンの縁部が完全に密着し難い状態と
なっていることで、鋳鉄管の管端防蝕が容易に行うこと
ができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】然るに、本考案は、鋳鉄
管の管端内口に嵌合する合成樹脂製の止め輪と、該止め
輪の外周に嵌合するゴムパッキンとを有し、前記止め輪
とゴムパッキンの一端に鋳鉄管の管端面に被せる縁部を
一体形成すると共に、前記ゴムパッキンの他端から突出
させる止め輪の他端に鋳鉄管の管端内周面に嵌合させる
スカートを形成する鋳鉄管の管端防蝕部材において、前
記止め輪の縁部とスカート間にゴムパッキンの嵌入する
輪状のパッキン溝を形成し、前記スカートを他端に末広
がりで軸方向に複数に分割して直径方向に収縮自在に形
成すると共に、前記ゴムパッキン縁部の鋳鉄管端面との
密着部に半円形の膨出部を形成し、、合体の止め輪及び
ゴムパッキンを鋳鉄管に挿入したときの、鋳鉄管内周面
に対するスカートとゴムパッキンの圧接力でもって、鋳
鉄管の管端面にゴムパッキンの膨出部を密着保持させる
ように構成して、継手又は鋳鉄管が抜き方向に多少ずれ
たとしても、鋳鉄管の管端面に対しゴムパッキンの縁部
を常に密着させ得ると共に、切口である鋳鉄管の管端面
が荒い粗面で、しかも軸芯に対して若干傾斜していて
も、ゴムパッキンの縁部の膨出部を適度に圧縮変形させ
て、鋳鉄管の管端面にこの微小な凹凸及び傾斜に追従し
てゴムパッキンの縁部を隙間なく完全に密着させ得、従
来に比べて鋳鉄管の管端防蝕を確実に行い得るようにし
たもので、特に加工性良好で、また止め輪のパッキン溝
にゴムパッキンを位置ずれなく取付精度良好に且つ確実
に嵌入装着して、鋳鉄管にこれらの挿入後にあっては、
スカートの収縮反発圧接力及びゴムパッキンにおけるパ
ッキン溝の両端規制による外径方向側のみの変形圧接力
でもって、止め輪の軸方向のロスのない確実な固定を行
って、管端面に対するゴムパッキン縁部の膨出部の密着
性をより効果的に大とさせると共に、パッキン外周面と
鋳鉄管内周面間の水封性も大とさせて、この管端防蝕効
果を一層向上させるものである。
管の管端内口に嵌合する合成樹脂製の止め輪と、該止め
輪の外周に嵌合するゴムパッキンとを有し、前記止め輪
とゴムパッキンの一端に鋳鉄管の管端面に被せる縁部を
一体形成すると共に、前記ゴムパッキンの他端から突出
させる止め輪の他端に鋳鉄管の管端内周面に嵌合させる
スカートを形成する鋳鉄管の管端防蝕部材において、前
記止め輪の縁部とスカート間にゴムパッキンの嵌入する
輪状のパッキン溝を形成し、前記スカートを他端に末広
がりで軸方向に複数に分割して直径方向に収縮自在に形
成すると共に、前記ゴムパッキン縁部の鋳鉄管端面との
密着部に半円形の膨出部を形成し、、合体の止め輪及び
ゴムパッキンを鋳鉄管に挿入したときの、鋳鉄管内周面
に対するスカートとゴムパッキンの圧接力でもって、鋳
鉄管の管端面にゴムパッキンの膨出部を密着保持させる
ように構成して、継手又は鋳鉄管が抜き方向に多少ずれ
たとしても、鋳鉄管の管端面に対しゴムパッキンの縁部
を常に密着させ得ると共に、切口である鋳鉄管の管端面
が荒い粗面で、しかも軸芯に対して若干傾斜していて
も、ゴムパッキンの縁部の膨出部を適度に圧縮変形させ
て、鋳鉄管の管端面にこの微小な凹凸及び傾斜に追従し
てゴムパッキンの縁部を隙間なく完全に密着させ得、従
来に比べて鋳鉄管の管端防蝕を確実に行い得るようにし
たもので、特に加工性良好で、また止め輪のパッキン溝
にゴムパッキンを位置ずれなく取付精度良好に且つ確実
に嵌入装着して、鋳鉄管にこれらの挿入後にあっては、
スカートの収縮反発圧接力及びゴムパッキンにおけるパ
ッキン溝の両端規制による外径方向側のみの変形圧接力
でもって、止め輪の軸方向のロスのない確実な固定を行
って、管端面に対するゴムパッキン縁部の膨出部の密着
性をより効果的に大とさせると共に、パッキン外周面と
鋳鉄管内周面間の水封性も大とさせて、この管端防蝕効
果を一層向上させるものである。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は本考案に係る鋳鉄管の管端防蝕部材の断面
側面図であり、図2及び図3にも示す如く、鋳鉄管であ
る排水管(1)の管端内口に嵌合する合成樹脂(ポリカ
ーボネイト)製の止め輪(2)と、該止め輪(2)の外
周に嵌合するゴムパッキン(3)から成り、前記止め輪
(2)とゴムパッキン(3)の一端に排水管(1)の管
端面(4)に被せる縁部(5)(6)を一体形成すると
共に、前記ゴムパッキン(3)の他端から突出させる止
め輪(2)の他端を複数のスリット(7a)を介して軸
方向に複数に分割して、該止め輪(2)の他端に排水管
(1)の内周面に圧接させる末広がり状の直径方向に収
縮自在なスカート(7)を一体形成している。
する。図1は本考案に係る鋳鉄管の管端防蝕部材の断面
側面図であり、図2及び図3にも示す如く、鋳鉄管であ
る排水管(1)の管端内口に嵌合する合成樹脂(ポリカ
ーボネイト)製の止め輪(2)と、該止め輪(2)の外
周に嵌合するゴムパッキン(3)から成り、前記止め輪
(2)とゴムパッキン(3)の一端に排水管(1)の管
端面(4)に被せる縁部(5)(6)を一体形成すると
共に、前記ゴムパッキン(3)の他端から突出させる止
め輪(2)の他端を複数のスリット(7a)を介して軸
方向に複数に分割して、該止め輪(2)の他端に排水管
(1)の内周面に圧接させる末広がり状の直径方向に収
縮自在なスカート(7)を一体形成している。
【0007】図4及び図5は可とう式の継手構造を示す
もので、該継手(8)は、フランジ(9)を有する受口
(10)と、受口(10)の内口(11)の開口縁に形
成するパッキン溝(12)に嵌合するリング状のゴムパ
ッキン(13)と、受口(10)の内口(11)と略同
径の内口(14)を有するパッキン押え(15)と、パ
ッキン押え(15)を受口(10)のフランジ(9)に
対し接離自在に連結する4組のボルト(16)及びナッ
ト(17)から成り、前記フランジ(9)に対向するパ
ッキン押え(15)一側面に突出させる円形の押え部
(18)先端をゴムパッキン(13)に当接させると共
に、ゴムパッキン(13)の内口径を排水管(1)の外
径より若干小径に形成している。
もので、該継手(8)は、フランジ(9)を有する受口
(10)と、受口(10)の内口(11)の開口縁に形
成するパッキン溝(12)に嵌合するリング状のゴムパ
ッキン(13)と、受口(10)の内口(11)と略同
径の内口(14)を有するパッキン押え(15)と、パ
ッキン押え(15)を受口(10)のフランジ(9)に
対し接離自在に連結する4組のボルト(16)及びナッ
ト(17)から成り、前記フランジ(9)に対向するパ
ッキン押え(15)一側面に突出させる円形の押え部
(18)先端をゴムパッキン(13)に当接させると共
に、ゴムパッキン(13)の内口径を排水管(1)の外
径より若干小径に形成している。
【0008】而して、排水管(1)の管端をパッキン押
え(15)の内口(14)からパッキン(13)の内口
(19)を貫通させて受口(10)の内口(11)に差
込んだ後、ナット(17)を介してパッキン押え(1
5)をフランジ(9)に締付けることにより、パッキン
押え(15)の押え部(18)でゴムパッキン(13)
がパッキン溝(12)内方に押込まれ、ゴムパッキン
(13)が排水管(1)の軸方向に圧縮されて、該ゴム
パッキン(13)の外周面が受口(10)のパッキン溝
(12)周面に密着すると共に、該ゴムパッキン(1
3)の内周面が排水管(1)の管端外周面に密着し、排
水管(1)の管端が継手(8)の受口(10)に接続さ
れるものである。
え(15)の内口(14)からパッキン(13)の内口
(19)を貫通させて受口(10)の内口(11)に差
込んだ後、ナット(17)を介してパッキン押え(1
5)をフランジ(9)に締付けることにより、パッキン
押え(15)の押え部(18)でゴムパッキン(13)
がパッキン溝(12)内方に押込まれ、ゴムパッキン
(13)が排水管(1)の軸方向に圧縮されて、該ゴム
パッキン(13)の外周面が受口(10)のパッキン溝
(12)周面に密着すると共に、該ゴムパッキン(1
3)の内周面が排水管(1)の管端外周面に密着し、排
水管(1)の管端が継手(8)の受口(10)に接続さ
れるものである。
【0009】なお、上記の受口(10)は排水管(1)
の一端に形成されており、前記継手(8)によって排水
管(1)同志が順次接続されるものである。
の一端に形成されており、前記継手(8)によって排水
管(1)同志が順次接続されるものである。
【0010】また、前記排水管(1)は遠心鋳造品であ
り、その内周面には遠心鋳造と同様の方式により、セメ
ント(20)が略均等厚でコーティングされ、排水管
(1)の内周面の防蝕が行われている。
り、その内周面には遠心鋳造と同様の方式により、セメ
ント(20)が略均等厚でコーティングされ、排水管
(1)の内周面の防蝕が行われている。
【0011】而して、前記排水管(1)は配管現場で任
意の長さに切断して使用されることから、排水管(1)
の内周面の防蝕のようにセメント(20)のコーティン
グなどでは行うことができない排水管(1)の管端面
(4)の防蝕が、前記の管端防蝕部材によって行うこと
ができる。
意の長さに切断して使用されることから、排水管(1)
の内周面の防蝕のようにセメント(20)のコーティン
グなどでは行うことができない排水管(1)の管端面
(4)の防蝕が、前記の管端防蝕部材によって行うこと
ができる。
【0012】即ち、継手(8)の受口(10)に排水管
(1)の管端を差込む前に、その排水管(1)の管端内
口にゴムパッキン(3)を装着した止め輪(2)を予め
嵌合し、排水管(1)の管端面(4)をゴムパッキン
(3)の縁部(6)で被覆しておく。止め輪(2)はこ
のスカート(7)が排水管(1)の内周面に強固に圧接
していて、排水管(1)に確実に固定され、その止め輪
(2)の縁部(5)でゴムパッキン(3)の縁部(6)
を排水管(1)の管端面(4)に押付けて、ゴムパッキ
ン(3)の縁部(6)を排水管(1)の管端面(4)に
密着させているから、排水管(1)の管端を継手(8)
の受口(10)に接続するとき並びに配管後に、抜き差
し方向では何ら固定されていない各排水管(1)が抜き
差し方向に移動(配管が伸縮する状態)しても、排水管
(1)の管端面(4)に対するゴムパッキン(3)の縁
部(6)の密着力が弱まることがなく、従って排水管
(1)の管端面(4)を水にさらすことがなく、該排水
管(1)の管端面(4)はさびてくさることがない。
(1)の管端を差込む前に、その排水管(1)の管端内
口にゴムパッキン(3)を装着した止め輪(2)を予め
嵌合し、排水管(1)の管端面(4)をゴムパッキン
(3)の縁部(6)で被覆しておく。止め輪(2)はこ
のスカート(7)が排水管(1)の内周面に強固に圧接
していて、排水管(1)に確実に固定され、その止め輪
(2)の縁部(5)でゴムパッキン(3)の縁部(6)
を排水管(1)の管端面(4)に押付けて、ゴムパッキ
ン(3)の縁部(6)を排水管(1)の管端面(4)に
密着させているから、排水管(1)の管端を継手(8)
の受口(10)に接続するとき並びに配管後に、抜き差
し方向では何ら固定されていない各排水管(1)が抜き
差し方向に移動(配管が伸縮する状態)しても、排水管
(1)の管端面(4)に対するゴムパッキン(3)の縁
部(6)の密着力が弱まることがなく、従って排水管
(1)の管端面(4)を水にさらすことがなく、該排水
管(1)の管端面(4)はさびてくさることがない。
【0013】また、図1及び図3に示す如く、前記排水
管(1)の内周面に密着させるゴムパッキン(3)の外
周面(21)は円弧状に形成するもので、これにより真
円には製造し難い排水管(1)の内周面にゴムパッキン
(3)の外周面(21)を確実に密着させることができ
るから、該ゴムパッキン(3)の外周面(21)と排水
管(1)の内周面との間に水が侵入して、その水が排水
管(1)の管端面(4)とゴムパッキン(3)の縁部
(6)との間に回り侵入するのを防止するように構成し
ている。
管(1)の内周面に密着させるゴムパッキン(3)の外
周面(21)は円弧状に形成するもので、これにより真
円には製造し難い排水管(1)の内周面にゴムパッキン
(3)の外周面(21)を確実に密着させることができ
るから、該ゴムパッキン(3)の外周面(21)と排水
管(1)の内周面との間に水が侵入して、その水が排水
管(1)の管端面(4)とゴムパッキン(3)の縁部
(6)との間に回り侵入するのを防止するように構成し
ている。
【0014】また、ゴムパッキン(3)の縁部(6)で
排水管(1)端面外側部に密着する部分に半円形の膨出
部(22)を形成するもので、排水管(1)は配管現場
でカッターなどで切断するから、切口である排水管
(1)の管端面(4)は荒い粗面となり微小な凹凸があ
り、また軸芯に対して若干傾斜した状態で切断されるこ
ともあるが、この場合でも排水管(1)の管端面(4)
にゴムパッキン(3)の縁部(6)を確実に密着させ得
るように構成している。
排水管(1)端面外側部に密着する部分に半円形の膨出
部(22)を形成するもので、排水管(1)は配管現場
でカッターなどで切断するから、切口である排水管
(1)の管端面(4)は荒い粗面となり微小な凹凸があ
り、また軸芯に対して若干傾斜した状態で切断されるこ
ともあるが、この場合でも排水管(1)の管端面(4)
にゴムパッキン(3)の縁部(6)を確実に密着させ得
るように構成している。
【0015】図6は他の可とう式の継手構造を示すもの
で、該継手(24)は、受口(25)の内口(26)の
開口縁に形成するパッキン溝(27)にリング状のゴム
パッキン(28)が嵌合されており、該ゴムパッキン
(28)はパッキン溝(27)の開口端側周面に形成さ
れた輪溝(29)に縁部(30)が嵌合して位置固定さ
れると共に、ゴムパッキン(28)の内口径は排水管
(1)の外径より所定長さ小径に形成されている。また
受口(25)の開口縁に内向きの縁部(31)を形成
し、該縁部(31)内面にゴムパッキン(30)の一端
面を当接支持させて、受口(25)からゴムパッキン
(30)が抜け出るのを防止している。
で、該継手(24)は、受口(25)の内口(26)の
開口縁に形成するパッキン溝(27)にリング状のゴム
パッキン(28)が嵌合されており、該ゴムパッキン
(28)はパッキン溝(27)の開口端側周面に形成さ
れた輪溝(29)に縁部(30)が嵌合して位置固定さ
れると共に、ゴムパッキン(28)の内口径は排水管
(1)の外径より所定長さ小径に形成されている。また
受口(25)の開口縁に内向きの縁部(31)を形成
し、該縁部(31)内面にゴムパッキン(30)の一端
面を当接支持させて、受口(25)からゴムパッキン
(30)が抜け出るのを防止している。
【0016】而して、排水管(1)の管端をゴムパッキ
ン(28)の内口に貫通させて受口(25)の内口(2
6)に差込むことにより、受口(25)の内口(26)
周面と排水管(1)の管端外周面との間でゴムパッキン
(28)が圧縮変形し、該ゴムパッキン(28)の外周
面が受口(25)のパッキン溝(27)周面に密着する
と共に、該ゴムパッキン(28)の内周面が排水管
(1)の管端外周面に密着し、排水管(1)の管端が継
手(24)の受口(25)に接続されるものである。
ン(28)の内口に貫通させて受口(25)の内口(2
6)に差込むことにより、受口(25)の内口(26)
周面と排水管(1)の管端外周面との間でゴムパッキン
(28)が圧縮変形し、該ゴムパッキン(28)の外周
面が受口(25)のパッキン溝(27)周面に密着する
と共に、該ゴムパッキン(28)の内周面が排水管
(1)の管端外周面に密着し、排水管(1)の管端が継
手(24)の受口(25)に接続されるものである。
【0017】そして、該継手(24)構造においても、
継手(24)の受口(25)に排水管(1)の管端を差
込む前に、その排水管(1)の管端内口にゴムパッキン
(3)を装着した止め輪(2)を予め嵌合しておくこと
により、前記継手(8)構造と同様に、排水管(1)の
管端面(4)の防蝕が行われるものである。
継手(24)の受口(25)に排水管(1)の管端を差
込む前に、その排水管(1)の管端内口にゴムパッキン
(3)を装着した止め輪(2)を予め嵌合しておくこと
により、前記継手(8)構造と同様に、排水管(1)の
管端面(4)の防蝕が行われるものである。
【0018】
【考案の効果】以上実施例から明らかなように本考案
は、鋳鉄管(1)の管端内口に嵌合する合成樹脂製の止
め輪(2)と、該止め輪(2)の外周に嵌合するゴムパ
ッキン(3)とを有し、前記止め輪(2)とゴムパッキ
ン(3)の一端に鋳鉄管(1)の管端面(4)に被せる
縁部(5)(6)を一体形成すると共に、前記ゴムパッ
キン(3)の他端から突出させる止め輪(2)の他端に
鋳鉄管(1)の管端内周面に嵌合させるスカート(7)
を形成する鋳鉄管の管端防蝕部材において、前記止め輪
(2)の縁部(5)とスカート(7)間にゴムパッキン
(3)の嵌入する輪状のパッキン溝を形成し、前記スカ
ート(7)を他端に末広がりで軸方向に複数に分割して
直径方向に収縮自在に形成すると共に、前記ゴムパッキ
ン縁部(6)の鋳鉄管端面(4)との密着部に半円形の
膨出部(22)を形成し、合体の止め輪(2)及びゴム
パッキン(3)を鋳鉄管(1)に挿入したときの、鋳鉄
管(1)内周面に対するスカート(7)とゴムパッキン
(3)の圧接力でもって、鋳鉄管(1)の管端面にゴム
パッキン(3)の膨出部(6)を密着保持させるもので
あるから、継手(8)(24)又は鋳鉄管(1)が抜き
方向に多少ずれたとしても、鋳鉄管(1)の管端面
(4)に対しゴムパッキン(3)の縁部(6)を常に密
着させることができると共に、切口である鋳鉄管(1)
の管端面(4)が荒い粗面で、しかも軸芯に対して若干
傾斜していても、ゴムパッキン(3)の縁部(6)の膨
出部(22)を適度に圧縮変形させて、鋳鉄管(1)の
管端面(4)にこの微小な凹凸及び傾斜に追従してゴム
パッキン(3)の縁部(6)を隙間なく完全に密着させ
ることができ、従来に比べて鋳鉄管(1)の管端防蝕を
確実に行うことができるもので、特に加工性良好で、ま
た止め輪(2)のパッキン溝にゴムパッキン(3)を位
置ずれなく取付精度良好に且つ確実に装着して、鋳鉄管
(1)にこれらの挿入後にあっては、スカート(7)の
収縮反発圧接力及びゴムパッキン(3)におけるパッキ
ン溝の両端規制による外径方向側のみの変形圧接力でも
って、止め輪(2)の軸方向のロスのない確実な固定を
行うことができて、管端面(4)に対するゴムパッキン
縁部(6)の膨出部(22)の密着性をより効果的に大
とさせることができると共に、パッキン外周面と鋳鉄管
内周面間の水 封性も大とさせることができて、この管端
防蝕効果を一層向上させることができるなど顕著な効果
を奏する。
は、鋳鉄管(1)の管端内口に嵌合する合成樹脂製の止
め輪(2)と、該止め輪(2)の外周に嵌合するゴムパ
ッキン(3)とを有し、前記止め輪(2)とゴムパッキ
ン(3)の一端に鋳鉄管(1)の管端面(4)に被せる
縁部(5)(6)を一体形成すると共に、前記ゴムパッ
キン(3)の他端から突出させる止め輪(2)の他端に
鋳鉄管(1)の管端内周面に嵌合させるスカート(7)
を形成する鋳鉄管の管端防蝕部材において、前記止め輪
(2)の縁部(5)とスカート(7)間にゴムパッキン
(3)の嵌入する輪状のパッキン溝を形成し、前記スカ
ート(7)を他端に末広がりで軸方向に複数に分割して
直径方向に収縮自在に形成すると共に、前記ゴムパッキ
ン縁部(6)の鋳鉄管端面(4)との密着部に半円形の
膨出部(22)を形成し、合体の止め輪(2)及びゴム
パッキン(3)を鋳鉄管(1)に挿入したときの、鋳鉄
管(1)内周面に対するスカート(7)とゴムパッキン
(3)の圧接力でもって、鋳鉄管(1)の管端面にゴム
パッキン(3)の膨出部(6)を密着保持させるもので
あるから、継手(8)(24)又は鋳鉄管(1)が抜き
方向に多少ずれたとしても、鋳鉄管(1)の管端面
(4)に対しゴムパッキン(3)の縁部(6)を常に密
着させることができると共に、切口である鋳鉄管(1)
の管端面(4)が荒い粗面で、しかも軸芯に対して若干
傾斜していても、ゴムパッキン(3)の縁部(6)の膨
出部(22)を適度に圧縮変形させて、鋳鉄管(1)の
管端面(4)にこの微小な凹凸及び傾斜に追従してゴム
パッキン(3)の縁部(6)を隙間なく完全に密着させ
ることができ、従来に比べて鋳鉄管(1)の管端防蝕を
確実に行うことができるもので、特に加工性良好で、ま
た止め輪(2)のパッキン溝にゴムパッキン(3)を位
置ずれなく取付精度良好に且つ確実に装着して、鋳鉄管
(1)にこれらの挿入後にあっては、スカート(7)の
収縮反発圧接力及びゴムパッキン(3)におけるパッキ
ン溝の両端規制による外径方向側のみの変形圧接力でも
って、止め輪(2)の軸方向のロスのない確実な固定を
行うことができて、管端面(4)に対するゴムパッキン
縁部(6)の膨出部(22)の密着性をより効果的に大
とさせることができると共に、パッキン外周面と鋳鉄管
内周面間の水 封性も大とさせることができて、この管端
防蝕効果を一層向上させることができるなど顕著な効果
を奏する。
【図1】本考案に係る鋳鉄管の管端防蝕部材の断面側面
図。
図。
【図2】止め輪の底面図。
【図3】ゴムパッキンの底面図。
【図4】継手構造の分解説明図。
【図5】継手構造の断面説明図。
【図6】他の継手構造の断面説明図。
(1) 排水管(鋳鉄管) (2) 止め輪 (3) ゴムパッキン (4) 管端面 (5) 止め輪の縁部 (6) ゴムパッキンの縁部 (7) 止め輪のスカート (22)膨出部
Claims (1)
- 【請求項1】 鋳鉄管(1)の管端内口に嵌合する合成
樹脂製の止め輪(2)と、該止め輪(2)の外周に嵌合
するゴムパッキン(3)とを有し、前記止め輪(2)と
ゴムパッキン(3)の一端に鋳鉄管(1)の管端面
(4)に被せる縁部(5)(6)を一体形成すると共
に、前記ゴムパッキン(3)の他端から突出させる止め
輪(2)の他端に鋳鉄管(1)の管端内周面に嵌合させ
るスカート(7)を形成する鋳鉄管の管端防蝕部材にお
いて、前記止め輪(2)の縁部(5)とスカート(7)
間にゴムパッキン(3)の嵌入する輪状のパッキン溝を
形成し、前記スカート(7)を他端に末広がりで軸方向
に複数に分割して直径方向に収縮自在に形成すると共
に、前記ゴムパッキン縁部(6)の鋳鉄管端面(4)と
の密着部に半円形の膨出部(22)を形成し、合体の止
め輪(2)及びゴムパッキン(3)を鋳鉄管(1)に挿
入したときの、鋳鉄管(1)内周面に対するスカート
(7)とゴムパッキン(3)の圧接力でもって、鋳鉄管
(1)の管端面にゴムパッキン(3)の膨出部(22)
を密着保持させるように構成したことを特徴とする鋳鉄
管の管端防蝕部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992005049U JPH083831Y2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 鋳鉄管の管端防蝕部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992005049U JPH083831Y2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 鋳鉄管の管端防蝕部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557598U JPH0557598U (ja) | 1993-07-30 |
JPH083831Y2 true JPH083831Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=11600556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992005049U Expired - Lifetime JPH083831Y2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 鋳鉄管の管端防蝕部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083831Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5154853B2 (ja) * | 2007-07-23 | 2013-02-27 | コスモ工機株式会社 | 管継手 |
JP2011106517A (ja) * | 2009-11-13 | 2011-06-02 | Cosmo Koki Co Ltd | 防錆装置 |
JP5543763B2 (ja) * | 2009-11-27 | 2014-07-09 | コスモ工機株式会社 | 防錆カバー |
JP5580060B2 (ja) * | 2010-01-13 | 2014-08-27 | コスモ工機株式会社 | 管継手 |
CN113155554B (zh) * | 2021-04-28 | 2022-07-15 | 浙江极地检测科技有限公司 | 一种空气采样装置及其采样方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS628484U (ja) * | 1985-06-29 | 1987-01-19 | ||
JPS6412994U (ja) * | 1987-01-28 | 1989-01-24 | ||
JPH0355039U (ja) * | 1989-09-28 | 1991-05-28 |
-
1992
- 1992-01-14 JP JP1992005049U patent/JPH083831Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0557598U (ja) | 1993-07-30 |
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Legal Events
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