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JPH08338724A - 測量機の自動傾き補正装置 - Google Patents

測量機の自動傾き補正装置

Info

Publication number
JPH08338724A
JPH08338724A JP7171488A JP17148895A JPH08338724A JP H08338724 A JPH08338724 A JP H08338724A JP 7171488 A JP7171488 A JP 7171488A JP 17148895 A JP17148895 A JP 17148895A JP H08338724 A JPH08338724 A JP H08338724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical member
side optical
liquid
incident
silicone oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7171488A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Kitajima
栄一 北島
Tadahiko Hoshi
忠彦 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7171488A priority Critical patent/JPH08338724A/ja
Publication of JPH08338724A publication Critical patent/JPH08338724A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い補正精度を維持することができる測量機
の自動傾き補正装置を提供する。 【構成】 レーザダイオード1から出射されたレーザ光
を平行光にするコリメータレンズ2と、シリコーンオイ
ルCが収容された透明容器3と、入射側凸レンズ4及び
出射側凸レンズ5で構成され、シリコーンオイルCの自
由液面を透過したレーザ光の傾きを拡大するケプラー式
望遠鏡6とを備え、出射側凸レンズ5からの出射光が鉛
直方向へ出射されるように、入射側凸レンズ4の内部空
間にシリコーンオイルCを収容し、入射側凸レンズ4及
び出射側凸レンズ5の焦点距離をシリコーンオイルCの
屈折率に応じて設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は測量機の自動傾き補正
装置に関し、特に建設作業に用いられるレーザ投光測量
機の傾き補正装置として好適な自動傾き補正装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ投光測量機の自動傾き補正
装置としては図5及び図6に示すものが知られている
(特開昭63−222214号公報)。
【0003】図5は従来の自動傾き補正装置を備えたレ
ーザ投光測量機の縦断面図、図6は図5のレーザ投光測
量機が傾いた状態を示す縦断面図である。
【0004】このレーザ投光測量機の測量機本体109
の下部には整準装置108が設けられている。測量機本
体109内の上部にはレーザ光Lを下方へ向けて出射す
ることができるようにレーザダイオード101が設けら
れ、レーザダイオード101の下方には自動傾き補正装
置が設けられている。
【0005】自動傾き補正装置は、レーザダイオード1
01から下方へ出射されたレーザ光Lを平行光にする投
光レンズ102と、投光レンズ102からの平行光が透
過される透明容器103とを備えている。透明容器10
3内は上下2つの部屋に区分され、各部屋にはシリコー
ンオイルC1,C2がそれぞれ封入され、しかも各部屋
の上部にはシリコーンオイルC1,C2の液面と接する
空間108a,108bが形成されている。透明容器1
03の上平面部103a、中平面部103b及び下平面
部103cは互いに平行である。
【0006】図6に示すように、測量機本体109が角
度θ1だけ傾いた場合、透明容器103内のシリコーン
オイルC1,C2は勾配角θ1をもつ楔状になる。レー
ザダイオード101から出射され、投光レンズ102で
平行光になったレーザ光Lは楔状のシリコーンオイルC
1,C2を透過するときに屈折し、偏角θ2のレーザ光
Lとなって測量機本体109の外部へ出射される。
【0007】シリコーンオイルC1,C2の屈折率をそ
れぞれ、n1,n2とすると、補正の条件式θ2=(n
1+n2−2)θ1が与えられ、n1=n2=1.5の
シリコーンオイルC1,C2を使用すれば、レーザ光L
の傾き補正が成り立つことになる。すなわち、レーザ光
Lが自動的に鉛直方向へ指向するように補正され、測量
機本体109の傾斜による測定誤差が補正される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のレー
ザ投光測量機においては、温度変化(例えば−20゜〜
+50)によってシリコーンオイルの屈折率が変化し、
その結果補正精度が悪くなるという問題があった。
【0009】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は高い補正精度を維持することがで
きる測量機の自動傾き補正装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明のレーザ投光装置の自動傾き補正
装置は、光源から出射された光を平行光にする第1の光
学部材と、自由液面を有する透明な第1の液体が収容さ
れた容器とを備えた測量機の自動傾き補正装置におい
て、入射側光学部材と出射側光学部材とで構成され、前
記第1の液体の自由液面を透過した光の傾きを変更する
第2の光学部材を備え、前記出射側光学部材からの出射
光が鉛直方向へ出射されるように、前記入射側光学部材
の内部空間に透明の第2の液体を収容し、前記入射側光
学部材と前記出射側光学部材との焦点距離を前記第1の
液体の屈折率に応じて設定した。
【0011】請求項2記載の発明のレーザ投光装置の自
動傾き補正装置は、前記入射側光学部材の上部内壁面
を、前記第2の液体中の気泡を光軸中心を外れた位置に
集める凹面又は傾斜面にした。
【0012】請求項3記載の発明のレーザ投光装置の自
動傾き補正装置は、光源から出射された光を平行光にす
る第1の光学部材と、自由液面を有する透明な液体が収
容され、入射面及び出射面を有する容器とを備えた測量
機の自動傾き補正装置において、入射側光学部材と出射
側光学部材とで構成され、前記液体の自由液面を透過し
た光の傾きを変更する第2の光学部材を備え、前記入射
側光学部材が前記容器の入射面又は出射面を構成し、前
記出射側光学部材からの出射光が鉛直方向へ出射される
ように、前記入射側光学部材と前記出射側光学部材との
焦点距離を前記液体の屈折率に応じて設定した。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明のレーザ投光装置の自動傾
き補正装置では、容器内に収容されたの第1の液体の屈
折率が変化すると、第1の液体の屈折角も変化するが、
第2の光学部材の入射側光学部材の焦点距離が変化し、
第2の光学部材の倍率も変化するので、第2の光学部材
の出射側光学部材からの出射光の補正角度は温度変化に
よる第1の液体の屈折率の変化をキャンセルすることが
できる。
【0014】請求項2記載の発明のレーザ投光装置の自
動傾き補正装置では、前記入射側光学部材の上部内壁面
を、前記第2の液体中の気泡を光軸中心を外れた位置に
集める凹面又は傾斜面にしたので、第2の液体中の気泡
が光路に影響を与えない。
【0015】請求項3記載の発明のレーザ投光装置の自
動傾き補正装置では、第2の光学部材の出射側光学部材
からの出射光の補正角度は温度変化による第1の液体の
屈折率の変化をほとんどキャンセルすることができる。
【0016】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1はこの発明の第1実施例に係る自動傾
き補正装置を示す全体構成図である。
【0018】自動傾き補正装置は、レーザダイオード
(光源)1から上方へ出射されたレーザ光Lを平行光に
するコリメータレンズ(第1の光学部材)2と、コリメ
ータレンズ2からの平行光が透過される透明容器(容
器)3と、透明容器3からの出射光Lの傾きを拡大する
ケプラー式望遠鏡(第2の光学部材)6とで構成されて
いる。この自動傾き補正装置を構成するコリメータレン
ズ2等は、例えば図示しないレーザ投光測量機の本体内
にそれぞれ固定される。
【0019】前記レーザダイオード1はコリメータレン
ズ2の焦点距離f1の位置に配置されている。
【0020】前記透明容器3の上面3aと下面3bとは
互いに平行であり、透明容器3内には屈折率n=1.4
1のシリコーンオイル(透明な第1の液体)C1 が封入
され、しかも透明容器3内にはシリコーンオイルC1 の
液面と接する空間7が形成されている。シリコーンオイ
ルC1 は透明容器3の容積の約1/4を占める。
【0021】前記ケプラー式望遠鏡6は、内部空間にシ
リコーンオイル(透明な第2の液体)C2 が封入され、
且つ透明容器3を透過した光を集光して、焦点距離f2
の位置にレーザダイオード1の2次光源11を作る入射
側凸レンズ(入射側光学部材)4と、2次光源11から
の光を平行光にする出射側凸レンズ(出射側光学部材)
5とで構成されている。シリコーンオイルC2 とシリコ
ーンオイルC1 との温度特性、屈折率は同じである。
【0022】前記入射側凸レンズ4と出射側凸レンズ5
との焦点距離f2,f3はシリコーンオイルC1 の屈折
率に応じて設定されている。入射側凸レンズ4の上部内
壁面4aは傾斜面であり、シリコーンオイルC2 中の気
泡は光軸中心を外れた位置に集められる。
【0023】次に、この自動傾き補正装置の動作原理を
説明する。
【0024】レーザダイオード1からのレーザ光Lはコ
リメータレンズ2で平行光になり、透明容器3内のシリ
コーンオイルC1 に入射する。レーザ投光測量機の本体
が角度θ1だけ傾いた場合、透明容器3も傾くが、透明
容器3内のシリコーンオイルC1 の液面は水平を保つの
で、勾配角θ1をもつ楔状になる。このシリコーンオイ
ルC1 を透過したレーザ光Lは角度θ2、 θ2=(n−1)・θ1 (1)式 だけ傾き、ケプラー式望遠鏡6に入射する。(nはシリ
コーンオイルの屈折率) θ2の傾きをもったレーザ光Lは、入射側凸レンズ4の
焦点距離f2と出射側凸レンズ5の焦点距離f3とによ
る倍率によって、角度θ3、 θ3=θ2・f2/f3 (2)式 をもったレーザ光Lになり、鉛直上方へ出射される。
【0025】つまり、自動傾き補正された角度θ3は、
(2)式に(1)式を代入し、 θ3={(n−1)・θ1}・f2/f3 (3)式 となる。
【0026】(3)式より、装置全体の傾き角度θ1と
補正された角度θ3は等しくなければならないので、θ
1=θ3=θと置くと、 f2/f3=1/(n−1) (4)式 の傾き補正の条件が導き出される。
【0027】シリコーンオイルC1 はレーザ投光測量機
の本体に生じる振動の減衰を考慮し、粘性などの点で適
当なものを自由に選ぶことができる。このようにしてシ
リコーンオイルC1 の屈折率が決まるので、ケプラー式
望遠鏡6内の入射側凸レンズ4及び出射側凸レンズ5の
焦点距離f2,f3を傾き補正の条件式を満たすように
設定すればよい。
【0028】次に、温度変化があった場合の補正機能を
説明する。
【0029】温度変化により、前記透明容器3内のシリ
コーンオイルC1 の屈折率がΔn変化し、入射側凸レン
ズ4内のシリコーンオイルC2 の屈折率も変化し、焦点
距離f2がf2′に変化すると、前記(4)式の補正条
件は、 f2′/f3=1/(n+Δn−1) (4)′式 となる。前記入射側凸レンズ4の曲率半径をそれぞれr
1,r2とすると、レンズの関係式は、 1/f2=(n−1)・(1/r1−1/r2) (5)式 であるから、シリコーンオイルC1 の屈折率nが変化す
ると、 となり、=1/f2と、変化分の=1/Δf2にな
り、 1/f2′=(1/f2)+(1/Δf2) (5)″式 よって、f2′は、 f2′=(f2・Δf2)/(f2+Δf2) (6)式 更に、f2′/f3に(6)式を代入して、 f2′/f3=(f2/f3)・Δf2/(f2+Δf2) (7)式 これに、(4)式、(5)′式を代入すると、 f2′/f3=1/(n-1) ・(1/Δn)/{(1/(n-1))+(1/n)} =1/(n+Δn−1) (8)式 となり、(4)′式と一致する。
【0030】すなわち、透明容器3内のシリコーンオイ
ルC1 の屈折率nが変化すると、屈折角θ2が変化する
が、入射側凸レンズ4の焦点f2が変化し、拡大倍率も
変化するので、補正角度θ3は温度変化によるシリコー
ンオイルC1 の屈折率nの変化をキャンセルすることが
できる。
【0031】この自動傾き補正装置の応用例の1つとし
ては、レーザ光Lを鉛直上方へ出射するレーザ投光測量
機が考えられる。
【0032】この第1実施例の自動傾き補正装置によれ
ば、温度変化によってシリコーンオイルC1 の屈折率が
変化したとしても、高い補正精度を維持することができ
る。
【0033】図2はこの発明の第2実施例に係る自動傾
き補正装置を示す全体構成図である。前述の実施例と共
通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】第1実施例ではレーザダイオード1から上
方へレーザ光Lを出射させた場合の傾き補正について述
べたが、この第2実施例ではレーザダイオード1から下
方へレーザ光Lを出射させた場合の傾き補正について述
べる。
【0035】図1に示す第1実施例とは、コリメータレ
ンズ2、透明容器3及びこの透明容器3からの出射光L
の傾きを変更する第2の光学部材の配置が逆になる点、
第2の光学部材としてケプラー式望遠鏡6に代えてガリ
レオ式望遠鏡16を用いた点が、構成上相違する。
【0036】ガリレオ式望遠鏡16は、内部空間にシリ
コーンオイル(透明な第2の液体)C2 が封入され、且
つ透明容器3を透過した光を集光する入射側凸レンズ
(入射側光学部材)14と、出射側凹レンズ(出射側光
学部材)15とで構成されている。入射側凸レンズ14
の上部内壁面14aは凹面形状であり、シリコーンオイ
ルC2 中の気泡は光軸中心を外れた位置に集められる。
【0037】この第2実施例の自動傾き補正装置の動作
原理、温度変化時の補正機能については第1実施例と同
様であり、説明を省略する。
【0038】この第2実施例の自動傾き補正装置によれ
ば、レーザ光Lを鉛直下方に出射させるためのレーザ光
投光装置に使用でき、温度変化によってシリコーンオイ
ルC1 の屈折率が変化したとしても、高い補正精度を維
持することができる。
【0039】図3はこの発明の第3実施例に係る自動傾
き補正装置を示す全体構成図である。前述の実施例と共
通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】図2に示す第2実施例とは、透明容器3と
ガリレオ式望遠鏡16の入射側凸レンズ14とを一体に
した点だけが、構成上相違する。
【0041】すなわち、透明容器13の出射面部13b
が球面状に形成され、出射面部13bにシリコーンオイ
ルCが満たされることにより、ガリレオ式望遠鏡26の
入射側凸レンズ24が構成される。
【0042】次に、この第3実施例の自動傾き補正装置
の動作原理を説明する。
【0043】レーザダイオード1からのレーザ光Lはコ
リメータレンズ2で平行光になり、透明容器13内のシ
リコーンオイルCに入射する。レーザ投光測量機の本体
が角度θ1だけ傾いた場合、透明容器13も傾くが、透
明容器13内のシリコーンオイルCの液面は水平を保つ
ので、勾配角θ1をもつ楔状になる。このシリコーンオ
イルCを透過したレーザ光Lは角度θ2、 θ2=(1−1/n)θ1 (11)式 だけ傾き、ガリレオ式望遠鏡26に入射する。(nはシ
リコーンオイルの屈折率) θ2の傾きをもったレーザ光Lは、入射側凸レンズ24
の焦点距離f2と出射側凸レンズ15との焦点距離f3
による倍率によって、角度θ3、 θ3=θ2・f2/f3 (12)式 をもったレーザ光Lになり、鉛直方向に出射される。
【0044】つまり、自動傾き補正された角度θ3は、
(12)式に(11)式を代入し、 θ3=(1−1/n)θ1・(f2/f3) (13)式 となる。
【0045】(13)式より、装置全体の傾き角度θ1
と補正された角度θ3は等しくなければならないので、
θ1=θ3=θと置くと、 f2/f3=n/(n−1) (14)式 の傾き補正の条件が導き出される。
【0046】シリコーンオイルCはレーザ投光測量機の
本体に生じる振動の減衰を考慮し、粘性などの点で適当
なものを自由に選ぶことができる。このようにしてシリ
コーンオイルCの屈折率が決まるので、ガリレオ式望遠
鏡26の入射側凸レンズ24及び出射側凸レンズ15の
焦点距離f2,f3を傾き補正の条件式を満たすように
設定すればよい。
【0047】次に、温度変化があった場合の補正機能を
説明する。
【0048】温度変化により、前記透明容器13内のシ
リコーンオイルCの屈折率がΔn変化し、焦点距離f2
がf2′に変化すると、前記(14)式の補正条件は、 f2′/f3=(n+Δn)/(n+Δn−1) (14)′式 となる。入射側凸レンズ24の曲率半径をrとすると、
レンズの関係式は、 f2=r/(1−n) であるから、シリコーンオイルCの屈折率nがn+Δn
変化すると、入射側凸レンズ24の焦点距離f2′は、 f2′=r/{1−(n+Δn)} となり、=1/f2と、変化分の=1/Δf2にな
り、 1/f2′=(1/f2)−(1/Δf2) f2′=(f2・Δf2)/(Δf2−f2) よって、f2′/f3は、 f2′/f3=(f2・Δf2)/{f3(Δf2−f2)} =(f2/f3)・{Δf2/(Δf2−f2)} =n/(n−1)・(r/Δn)/{(r/Δn)−(r/(1−n))} =n/(n+Δn−1) (15)式 (14)′式と(15)式は完全には一致しないが補正
方向としては良い。
【0049】温度補正の誤差Δθは(15)式/(1
4)′式の割合で算出される。
【0050】 Δθ=n/(n+Δn)・θ (16)式 (16)式にn=1.5、Δn=0.01を入れると、 θ=10′のときΔθ=4″ θ=30′のときΔθ=12″ θ=1゜のときΔθ=24″ となり、実際の補正角が10′くらいなので温度変化に
よるシリコーンオイルCの屈折率nの変化をほとんどキ
ャンセルすることができることが分かる。
【0051】図4はこの発明の第4実施例に係る自動傾
き補正装置を示す全体構成図である。前述の実施例と共
通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】図1に示した第1実施例に対し、透明容器
3とケプラー式望遠鏡6の入射側凸レンズ4とを一体に
した点だけが構成上相違する。
【0053】すなわち、透明容器33の入射面部33b
が球面状に形成され、入射面部33bにシリコーンオイ
ルCが満たされることにより、ケプラー式望遠鏡36の
入射側凸レンズ34が構成される。
【0054】この装置の動作原理、温度変化時の補正機
能については、第3実施例とほぼ同様であり、説明を省
略する。
【0055】この第3,4実施例の自動傾き補正装置に
よれば、第1,2実施例とほぼ同様の効果を得ることが
できるとともに、入射側凸レンズ24が透明容器13の
入射面又は出射面13bを構成するので、部品点数が減
る。
【0056】なお、前述の第1、第2実施例では、透明
容器3内に収容する第1の液体と、ケプラー式望遠鏡6
やガリレオ式望遠鏡16などの第2光学部材の入射側凸
レンズ4,14内に収容する第2の液体とを、それぞれ
同じ温度特性のシリコーンオイルを用いたが、温度特性
が同じであれば異なる液体でもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
のレーザ投光装置の自動傾き補正装置によれば、容器内
に収容されたの第1の液体の屈折率が変化すると、第1
の液体の屈折角も変化するが、第2の光学部材の入射側
光学部材の焦点距離が変化し、第2の光学部材の倍率も
変化するので、第2の光学部材の出射側光学部材からの
出射光の補正角度は温度変化による第1の液体の屈折率
の変化をキャンセルすることができ、温度変化に影響さ
れない精度の高い自動傾き補正ができる。
【0058】請求項2記載の発明のレーザ投光装置の自
動傾き補正装置によれば、前記入射側光学部材の上部内
壁面を、前記第2の液体中の気泡を光軸中心を外れた位
置に集める凹面又は傾斜面にしたので、第2の液体中の
気泡が光路に影響を与えない。
【0059】請求項3記載の発明のレーザ投光装置の自
動傾き補正装置によれば、第2の光学部材の出射側光学
部材からの出射光の補正角度は温度変化による第1の液
体の屈折率の変化をほとんどキャンセルすることができ
るとともに、第2の光学部材の入射側光学部材が容器の
入射面又は出射面を構成するので、部品点数が減る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施例に係る自動傾き補
正装置を示す全体構成図である。
【図2】図2はこの発明の第2実施例に係る自動傾き補
正装置を示す全体構成図である。
【図3】図3はこの発明の第3実施例に係る自動傾き補
正装置を示す全体構成図である。
【図4】図4はこの発明の第4実施例に係る自動傾き補
正装置を示す全体構成図である。
【図5】図5は従来の自動傾き補正装置を備えたレーザ
投光測量機の縦断面図である。
【図6】図6は図5のレーザ投光測量機が傾いた状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード 2 コリメータレンズ 3,13 透明容器 4,14,24 入射側凸レンズ 5,15 出射側凸レンズ 6,16 ケプラー式望遠鏡 26 ガリレオ式望遠鏡 C,C1,C2 シリコーンオイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射された光を平行光にする第
    1の光学部材と、 自由液面を有する透明な第1の液体が収容された容器と
    を備えた測量機の自動傾き補正装置において、 入射側光学部材と出射側光学部材とで構成され、前記第
    1の液体の自由液面を透過した光の傾きを変更する第2
    の光学部材を備え、 前記出射側光学部材からの出射光が鉛直方向へ出射され
    るように、前記入射側光学部材の内部空間に透明の第2
    の液体を収容し、前記入射側光学部材と前記出射側光学
    部材との焦点距離を前記第1の液体の屈折率に応じて設
    定したことを特徴とする測量機の自動傾き補正装置。
  2. 【請求項2】 前記入射側光学部材の上部内壁面を、前
    記第2の液体中の気泡を光軸中心を外れた位置に集める
    凹面又は傾斜面にしたことを特徴とする請求項1記載の
    測量機の自動傾き補正装置。
  3. 【請求項3】 光源から出射された光を平行光にする第
    1の光学部材と、 自由液面を有する透明な液体が収容され、入射面及び出
    射面を有する容器とを備えた測量機の自動傾き補正装置
    において、 入射側光学部材と出射側光学部材とで構成され、前記液
    体の自由液面を透過した光の傾きを変更する第2の光学
    部材を備え、 前記入射側光学部材が前記容器の入射面又は出射面を構
    成し、 前記出射側光学部材からの出射光が鉛直方向へ出射され
    るように、前記入射側光学部材と前記出射側光学部材と
    の焦点距離を前記液体の屈折率に応じて設定したことを
    特徴とする測量機の自動傾き補正装置。
JP7171488A 1995-06-14 1995-06-14 測量機の自動傾き補正装置 Withdrawn JPH08338724A (ja)

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JP7171488A JPH08338724A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 測量機の自動傾き補正装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108716907A (zh) * 2018-05-24 2018-10-30 安徽江淮汽车集团股份有限公司 水平测量工具

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CN108716907A (zh) * 2018-05-24 2018-10-30 安徽江淮汽车集团股份有限公司 水平测量工具

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