JPH08337293A - コンクリート貯槽 - Google Patents
コンクリート貯槽Info
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- JPH08337293A JPH08337293A JP7146550A JP14655095A JPH08337293A JP H08337293 A JPH08337293 A JP H08337293A JP 7146550 A JP7146550 A JP 7146550A JP 14655095 A JP14655095 A JP 14655095A JP H08337293 A JPH08337293 A JP H08337293A
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- Japan
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- side wall
- peripheral wall
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- segments
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現場での工期を短縮できるコンクリート貯槽
を提供する。 【構成】 コンクリート貯槽は、ベース11、周壁12
及び蓋13よりなる。周壁12を構成する環体21は、
側壁セグメント22により構成されている。蓋13は蓋
板セグメント51により構成されている。隣接する側壁
セグメント22どうしはボルト29・ナット30の螺合
関係で連結固定される。隣接する蓋板セグメント51
は、ボルト56・ナット57の螺合関係で連結固定され
る。
を提供する。 【構成】 コンクリート貯槽は、ベース11、周壁12
及び蓋13よりなる。周壁12を構成する環体21は、
側壁セグメント22により構成されている。蓋13は蓋
板セグメント51により構成されている。隣接する側壁
セグメント22どうしはボルト29・ナット30の螺合
関係で連結固定される。隣接する蓋板セグメント51
は、ボルト56・ナット57の螺合関係で連結固定され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば水槽や浄化槽等
に使用されるコンクリート製の貯槽に関するものであ
る。
に使用されるコンクリート製の貯槽に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、大型のコンクリート貯槽を設置す
るためには、現地で型枠を使用するとともに配筋し、コ
ンクリート打設を順次行って構築される。
るためには、現地で型枠を使用するとともに配筋し、コ
ンクリート打設を順次行って構築される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来工法によ
るコンクリート貯槽では、数多くの型枠が必要で、型枠
の組立や撤去が煩雑であり、またコンクリートを養生す
るのに長時間を要し、施工期間が長くなるといった問題
があった。
るコンクリート貯槽では、数多くの型枠が必要で、型枠
の組立や撤去が煩雑であり、またコンクリートを養生す
るのに長時間を要し、施工期間が長くなるといった問題
があった。
【0004】この問題を解消するために、あらかじめ工
場でパーツを製作して、各パーツを現場で組み立てるプ
レキャスト技術が、例えば特公平3−21710号公報
において提案されている。
場でパーツを製作して、各パーツを現場で組み立てるプ
レキャスト技術が、例えば特公平3−21710号公報
において提案されている。
【0005】この公報においては、槽の底部を構成する
1個のパーツと、周壁を構成する複数のパーツとよりな
る槽が開示されている。周壁パーツは、いわば「たる」
のように周方向に分割構成されている。そして、各周壁
パーツ間にネジ杆が介在されるとともに、そのネジ杆の
両端にナットが締結されることにより、各周壁パーツが
連結固定される。
1個のパーツと、周壁を構成する複数のパーツとよりな
る槽が開示されている。周壁パーツは、いわば「たる」
のように周方向に分割構成されている。そして、各周壁
パーツ間にネジ杆が介在されるとともに、そのネジ杆の
両端にナットが締結されることにより、各周壁パーツが
連結固定される。
【0006】ところが、この公報の槽には以下のような
問題があった。 (1) ナットの締結位置が、周壁パーツの幅方向の中
央に配置されているため、ネジ杆を周壁内部に通す必要
があり、作業が面倒である。
問題があった。 (1) ナットの締結位置が、周壁パーツの幅方向の中
央に配置されているため、ネジ杆を周壁内部に通す必要
があり、作業が面倒である。
【0007】(2) 周壁パーツの内部にネジ杆のため
の貫通孔を形成する必要があり、製作が面倒である。 (3) ネジ杆として湾曲した長いものが必要になり、
部品コストが上がる。
の貫通孔を形成する必要があり、製作が面倒である。 (3) ネジ杆として湾曲した長いものが必要になり、
部品コストが上がる。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、現場での工期を大幅に短縮し、また工事費等の
節約ができるコンクリート貯槽を提供することにある。
この発明の他の目的は、組立作業、製作が容易で、しか
も部品コストを低減できるコンクリート貯槽を提供する
ことにある。
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、現場での工期を大幅に短縮し、また工事費等の
節約ができるコンクリート貯槽を提供することにある。
この発明の他の目的は、組立作業、製作が容易で、しか
も部品コストを低減できるコンクリート貯槽を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載された発明では、周壁が、円周方
向に均等に分割された複数の側壁セグメントからなり、
各側壁セグメントは、それらの両端において連結具を介
して連結される。
めに、請求項1に記載された発明では、周壁が、円周方
向に均等に分割された複数の側壁セグメントからなり、
各側壁セグメントは、それらの両端において連結具を介
して連結される。
【0010】請求項2に記載されたコンクリート貯槽の
発明では、周壁は円周方向及び鉛直方向に均等に分割さ
れた複数の側壁セグメントにより構成されている。請求
項3に記載されたコンクリート貯槽の発明では、周壁の
上部には蓋が配置され、その蓋は複数の側壁セグメント
により構成され、各蓋板セグメントはそれらの両端にお
いて連結具を介して連結されている。
発明では、周壁は円周方向及び鉛直方向に均等に分割さ
れた複数の側壁セグメントにより構成されている。請求
項3に記載されたコンクリート貯槽の発明では、周壁の
上部には蓋が配置され、その蓋は複数の側壁セグメント
により構成され、各蓋板セグメントはそれらの両端にお
いて連結具を介して連結されている。
【0011】請求項4に記載されたコンクリート貯槽の
発明では、前記連結具は、セグメントに埋設された金属
ボックスと、金属ボックス間を連結するボルト及びナッ
トとにより構成されている。
発明では、前記連結具は、セグメントに埋設された金属
ボックスと、金属ボックス間を連結するボルト及びナッ
トとにより構成されている。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、周壁は円周方向に均等に
分割された複数の側壁セグメントからなるため保管、運
搬に便利であり、かつ組立の際には、予め製造された側
壁セグメントを現場で組み立てるだけであるため工期を
大幅に短縮でき、工事費等の節約ができる。また、側壁
セグメントはその両端で連結されるため、長いネジ杆や
貫通孔が不要になる。
分割された複数の側壁セグメントからなるため保管、運
搬に便利であり、かつ組立の際には、予め製造された側
壁セグメントを現場で組み立てるだけであるため工期を
大幅に短縮でき、工事費等の節約ができる。また、側壁
セグメントはその両端で連結されるため、長いネジ杆や
貫通孔が不要になる。
【0013】請求項2の発明では、周壁が円周方向のほ
か、鉛直方向にも均等に分割されているので、側壁セグ
メントがさらに小型になり、保管、運搬及び施工に便利
である。
か、鉛直方向にも均等に分割されているので、側壁セグ
メントがさらに小型になり、保管、運搬及び施工に便利
である。
【0014】請求項3の発明では、周壁の上部に蓋が配
置されているため、貯槽内を密閉することができる。さ
らに、蓋は複数の蓋板セグメントからなるため、保管、
運搬、組立に便利であり、かつ各蓋板セグメントどうし
の連結は、蓋板セグメントの両端で連結されるため、構
成及び連結作業連結が簡単である。
置されているため、貯槽内を密閉することができる。さ
らに、蓋は複数の蓋板セグメントからなるため、保管、
運搬、組立に便利であり、かつ各蓋板セグメントどうし
の連結は、蓋板セグメントの両端で連結されるため、構
成及び連結作業連結が簡単である。
【0015】請求項4の発明では、ボルト・ナットの螺
合関係で部材を結合するため、連結が簡単である。さら
にボルトが短くてすむので、取付が容易で、部品コスト
が下がる。
合関係で部材を結合するため、連結が簡単である。さら
にボルトが短くてすむので、取付が容易で、部品コスト
が下がる。
【0016】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
とともに説明する。図1に示すように、この実施例のコ
ンクリート貯槽は、ベース11と、そのベース11上に
載置固定された周壁12と、その周壁12の上部開口を
閉鎖する蓋13とよりなる。ベース11は現地で施工さ
れ、周壁12及び蓋13はともにプレキャストである。
とともに説明する。図1に示すように、この実施例のコ
ンクリート貯槽は、ベース11と、そのベース11上に
載置固定された周壁12と、その周壁12の上部開口を
閉鎖する蓋13とよりなる。ベース11は現地で施工さ
れ、周壁12及び蓋13はともにプレキャストである。
【0017】図3に示すように、前記ベース11は、掘
削穴14の底部の割栗石15上に施工される。前記周壁
12は複数の環体21を重合して構成されており、それ
らの環体21は複数(実施例では3個)の円弧状をなす
側壁セグメント22を連結して構成されている。凹部2
3は側壁セグメント22の下端内周に、凸部24は側壁
セグメント22の上端内周にそれぞれ形成され、環体2
1が重合された状態において凹部23と凸部24とが係
合して、上下の環体21が相互に位置決めされる。
削穴14の底部の割栗石15上に施工される。前記周壁
12は複数の環体21を重合して構成されており、それ
らの環体21は複数(実施例では3個)の円弧状をなす
側壁セグメント22を連結して構成されている。凹部2
3は側壁セグメント22の下端内周に、凸部24は側壁
セグメント22の上端内周にそれぞれ形成され、環体2
1が重合された状態において凹部23と凸部24とが係
合して、上下の環体21が相互に位置決めされる。
【0018】図4及び図6に示すように、第一嵌合部2
5は各側壁セグメント22の両端内周面にそれぞれ2箇
所ずつ凹設されている。金属製の第一連結ボックス26
は第一嵌合部25内に埋設嵌合され、そのひとつの辺の
壁には孔28が形成されている。この第一連結ボックス
26は一側面が開放され、その開放部を内側にして第一
嵌合部25に埋設嵌合されている。ボルト29は隣接す
る第一連結ボックス26の孔28間に挿通され、ナット
30により締結される。ばね座金31はそれぞれ第一連
結ボックス26の壁と、ボルト29の頭部及びナット3
0との間に介在されている。そして、このボルト29及
びナット30により隣接する第一連結ボックス26どう
し、ひいては隣接する側壁セグメント22どうしが連結
固定される。モルタル32は第一連結ボックス26内に
充填されており、そのモルタル32と側壁セグメント2
2の内周面とは同一平面を形成する。
5は各側壁セグメント22の両端内周面にそれぞれ2箇
所ずつ凹設されている。金属製の第一連結ボックス26
は第一嵌合部25内に埋設嵌合され、そのひとつの辺の
壁には孔28が形成されている。この第一連結ボックス
26は一側面が開放され、その開放部を内側にして第一
嵌合部25に埋設嵌合されている。ボルト29は隣接す
る第一連結ボックス26の孔28間に挿通され、ナット
30により締結される。ばね座金31はそれぞれ第一連
結ボックス26の壁と、ボルト29の頭部及びナット3
0との間に介在されている。そして、このボルト29及
びナット30により隣接する第一連結ボックス26どう
し、ひいては隣接する側壁セグメント22どうしが連結
固定される。モルタル32は第一連結ボックス26内に
充填されており、そのモルタル32と側壁セグメント2
2の内周面とは同一平面を形成する。
【0019】図4及び図7に示すように、一対の第二嵌
合部41は各側壁セグメント22のの中央部における内
周面に凹設されており、その第二嵌合部41と側壁セグ
メント22の上端及び下端との間には挿通孔42が貫設
されている。第二連結ボックス43は各第二嵌合部41
内に埋設嵌合され、その一対の壁には挿通孔42に合致
する孔44が形成されている。そして、最下部及び最上
部の挿通孔42及び孔44を除く他の挿通孔42及び孔
44には、両端にネジ45を刻設した固定杆46が挿通
される。ナット47は第二連結ボックス43内におい
て、前記ネジ17,45にばね座金48を介して締結さ
れる。このナット47の締結により、各環体21が上下
に隣接される他の環体21に固定される。ここでモルタ
ル32は、第二連結ボックス43内に充填されており、
そのモルタル32と側壁セグメント22の内周面とは同
一平面を形成する。
合部41は各側壁セグメント22のの中央部における内
周面に凹設されており、その第二嵌合部41と側壁セグ
メント22の上端及び下端との間には挿通孔42が貫設
されている。第二連結ボックス43は各第二嵌合部41
内に埋設嵌合され、その一対の壁には挿通孔42に合致
する孔44が形成されている。そして、最下部及び最上
部の挿通孔42及び孔44を除く他の挿通孔42及び孔
44には、両端にネジ45を刻設した固定杆46が挿通
される。ナット47は第二連結ボックス43内におい
て、前記ネジ17,45にばね座金48を介して締結さ
れる。このナット47の締結により、各環体21が上下
に隣接される他の環体21に固定される。ここでモルタ
ル32は、第二連結ボックス43内に充填されており、
そのモルタル32と側壁セグメント22の内周面とは同
一平面を形成する。
【0020】図5及び図8に示すように、前記蓋13は
ほぼ扇形をなす複数枚(実施例では4枚)の蓋板セグメ
ント51により構成されている。各蓋板セグメント51
の外周下面には前記凸部24に係合して位置決め機能を
発揮する凹部52が形成されている。第3嵌合部53は
各蓋板セグメント51の両端上面に2箇所ずつ形成さ
れ、それらの内部には金属製の第3連結ボックス54が
埋設嵌合されている。そして、そのひとつの辺の壁には
孔55が形成されている。この第3連結ボックス54
は、一側面が開放され、その開放部を外側にして第3嵌
合部53に埋設嵌合されている。ボルト56は、隣接す
る第3連結ボックス54の孔55間に挿通され、ナット
57により締結されている。そして、このボルト56及
びナット57により、隣接する第3連結ボックス54ど
うし、ひいては隣接する蓋板セグメント51どうしが連
結固定されている。さらに、モルタル32は第3連結ボ
ックス54内に充填されており、そのモルタル32と蓋
板セグメント51の外面とは、同一平面を形成する。
ほぼ扇形をなす複数枚(実施例では4枚)の蓋板セグメ
ント51により構成されている。各蓋板セグメント51
の外周下面には前記凸部24に係合して位置決め機能を
発揮する凹部52が形成されている。第3嵌合部53は
各蓋板セグメント51の両端上面に2箇所ずつ形成さ
れ、それらの内部には金属製の第3連結ボックス54が
埋設嵌合されている。そして、そのひとつの辺の壁には
孔55が形成されている。この第3連結ボックス54
は、一側面が開放され、その開放部を外側にして第3嵌
合部53に埋設嵌合されている。ボルト56は、隣接す
る第3連結ボックス54の孔55間に挿通され、ナット
57により締結されている。そして、このボルト56及
びナット57により、隣接する第3連結ボックス54ど
うし、ひいては隣接する蓋板セグメント51どうしが連
結固定されている。さらに、モルタル32は第3連結ボ
ックス54内に充填されており、そのモルタル32と蓋
板セグメント51の外面とは、同一平面を形成する。
【0021】中央孔19は、蓋13に透設されており、
その中央孔19には通気機能を有する別の蓋(図示しな
い)やブロア等の器具が設置される。さらに、前記ベー
ス11と周壁12の間、周壁12の各側壁セグメント2
2間、周壁12と蓋13との間及び各蓋板セグメント5
1間はシール材(図示しない)によりシール性が保持さ
れている。
その中央孔19には通気機能を有する別の蓋(図示しな
い)やブロア等の器具が設置される。さらに、前記ベー
ス11と周壁12の間、周壁12の各側壁セグメント2
2間、周壁12と蓋13との間及び各蓋板セグメント5
1間はシール材(図示しない)によりシール性が保持さ
れている。
【0022】図2に示すように、周壁12内においてベ
ース11上には、仕切壁61及び円筒62が立設されて
いる。これらの仕切壁61及び円筒62は周壁12の内
部を仕切るとともに、蓋13の荷重を支持する。なお、
仕切壁61及び円筒62は側壁セグメント22と同じ高
さのセグメントが積み重ねられて構成され、それらのセ
グメントは図示しない金具により相互に固定される。
ース11上には、仕切壁61及び円筒62が立設されて
いる。これらの仕切壁61及び円筒62は周壁12の内
部を仕切るとともに、蓋13の荷重を支持する。なお、
仕切壁61及び円筒62は側壁セグメント22と同じ高
さのセグメントが積み重ねられて構成され、それらのセ
グメントは図示しない金具により相互に固定される。
【0023】さて、以上のように構成されたコンクリー
ト槽は以下のようにして設置される。まず、各側壁セグ
メント22及び蓋板セグメント51はあらかじめ工場で
製作される。そして、設置現場では穴14が掘削され、
その底部に割栗石15が平らに敷設される。
ト槽は以下のようにして設置される。まず、各側壁セグ
メント22及び蓋板セグメント51はあらかじめ工場で
製作される。そして、設置現場では穴14が掘削され、
その底部に割栗石15が平らに敷設される。
【0024】次に、ベース11が割栗石15上に打設さ
れる。次いで、ベース11上に円形のマーキング(すみ
だし)63が施され、そのマーキング63に従い、最下
部の環体21を構成する1枚の側壁セグメント22がベ
ース11上に設置される。そして円周方向に隣接する他
の側壁セグメント22についても同様に、ベース11上
に連結固定される。その後、それらの側壁セグメント2
2がモルタルによりベースに固定される。
れる。次いで、ベース11上に円形のマーキング(すみ
だし)63が施され、そのマーキング63に従い、最下
部の環体21を構成する1枚の側壁セグメント22がベ
ース11上に設置される。そして円周方向に隣接する他
の側壁セグメント22についても同様に、ベース11上
に連結固定される。その後、それらの側壁セグメント2
2がモルタルによりベースに固定される。
【0025】一方、各側壁セグメント22の設置にあわ
せて、図6に示すように、最下部の環体21を構成する
側壁セグメント22どうしが、隣接する第一連結ボック
ス43の孔28に挿通されたボルト29、ナット30及
びばね座金31によって連結固定される。従って、この
段階でベース11と最下部の環体21、および最下部の
環体21を構成する側壁セグメント22どうしが連結固
定される。
せて、図6に示すように、最下部の環体21を構成する
側壁セグメント22どうしが、隣接する第一連結ボック
ス43の孔28に挿通されたボルト29、ナット30及
びばね座金31によって連結固定される。従って、この
段階でベース11と最下部の環体21、および最下部の
環体21を構成する側壁セグメント22どうしが連結固
定される。
【0026】次に、最下部の環体21の挿通孔42の上
端から固定杆46が挿通される。この状態で最下部の環
体21の上に、中段の側壁セグメント22の凹部23
と、最下部の側壁セグメント22の凸部24とが係合す
るとともに、上下の挿通孔42が合致するように、中段
の1枚の側壁セグメント22が載置される。従って、載
置された中段の側壁セグメント22の下部側の挿通孔4
2に固定杆46が挿通される。そして、図7に示すよう
に、第二連結ボックス43内において、固定杆46のネ
ジ45にナット47が締結される。従って、この段階で
上下方向に隣接する最下部の環体21と中段の環体21
とが連結固定される。あとは、下段の環体21と同様に
して中段の環体21が組み立てられる。
端から固定杆46が挿通される。この状態で最下部の環
体21の上に、中段の側壁セグメント22の凹部23
と、最下部の側壁セグメント22の凸部24とが係合す
るとともに、上下の挿通孔42が合致するように、中段
の1枚の側壁セグメント22が載置される。従って、載
置された中段の側壁セグメント22の下部側の挿通孔4
2に固定杆46が挿通される。そして、図7に示すよう
に、第二連結ボックス43内において、固定杆46のネ
ジ45にナット47が締結される。従って、この段階で
上下方向に隣接する最下部の環体21と中段の環体21
とが連結固定される。あとは、下段の環体21と同様に
して中段の環体21が組み立てられる。
【0027】さらに、この中段の環体21の上に、同様
に最上部の環体21が連結固定される。このようにし
て、周壁12が組立られる。また、仕切壁61及び円筒
62は各環体21の組み立てと同時に下から組み立てら
れる。
に最上部の環体21が連結固定される。このようにし
て、周壁12が組立られる。また、仕切壁61及び円筒
62は各環体21の組み立てと同時に下から組み立てら
れる。
【0028】隣接する蓋板セグメント51は、第三連結
ボックス54内において、ボルト56、ナット57によ
り締結される。そして、このボルト56及びナット57
により隣接する第三連結ボックス54どうし、ひいては
隣接する蓋板セグメント51どうしが連結固定される。
ボックス54内において、ボルト56、ナット57によ
り締結される。そして、このボルト56及びナット57
により隣接する第三連結ボックス54どうし、ひいては
隣接する蓋板セグメント51どうしが連結固定される。
【0029】このようにして組み立てられた蓋13が、
周壁12の上に、最上部の環体21の凸部24と蓋板セ
グメント51の凹部52とが係合するように載置され
る。全ての連結ボックス26、43、54内には、ナッ
ト30、47、57の締結後、モルタル32が充填され
る。
周壁12の上に、最上部の環体21の凸部24と蓋板セ
グメント51の凹部52とが係合するように載置され
る。全ての連結ボックス26、43、54内には、ナッ
ト30、47、57の締結後、モルタル32が充填され
る。
【0030】そして、このようにして組み立てられた図
1に示すようなコンクリート貯槽では、以下のような利
点を有する。 (1) 予め製造された部材を組み立てるので、工期を
短縮でき、工事費等も節約できる。さらに、ボルト・ナ
ットの螺合関係により各部材が連結されるので、組立も
簡単である。
1に示すようなコンクリート貯槽では、以下のような利
点を有する。 (1) 予め製造された部材を組み立てるので、工期を
短縮でき、工事費等も節約できる。さらに、ボルト・ナ
ットの螺合関係により各部材が連結されるので、組立も
簡単である。
【0031】(2) 側壁セグメント22どうし及び蓋
板セグメント51どうしを固定するボルト29、56が
短いために、そのボルト29、56の取付が容易であ
る。 (3) 同じくボルト29、56が短いために、部品コ
ストが下がる。
板セグメント51どうしを固定するボルト29、56が
短いために、そのボルト29、56の取付が容易であ
る。 (3) 同じくボルト29、56が短いために、部品コ
ストが下がる。
【0032】(4) 周壁21が上下に分割構成されて
いるため、その周壁21を構成する側壁セグメント22
が小型になり、保管、運搬、施工に便利である。 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
各部の構成を例えば以下のように変更して具体化するこ
とも可能である。
いるため、その周壁21を構成する側壁セグメント22
が小型になり、保管、運搬、施工に便利である。 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
各部の構成を例えば以下のように変更して具体化するこ
とも可能である。
【0033】(1) ベース11をプレキャストにする
こと。 (2) プレキャスト型ベース11を蓋13と同様に分
割構成すること。 (3) 側壁セグメント22の上下方向の固定構成を前
記実施例における周方向の固定構成と同じにすること。
こと。 (2) プレキャスト型ベース11を蓋13と同様に分
割構成すること。 (3) 側壁セグメント22の上下方向の固定構成を前
記実施例における周方向の固定構成と同じにすること。
【0034】(4) 側壁セグメントの円周方向及び鉛
直方向の分割数を、上記実施例とは異なるものとするこ
と。 (5) ベース11と下部の側壁セグメント22とをネ
ジを有する固定杆により固定すること。このためには、
例えば、ベース11の打設時に固定杆をベース11上に
立設し、その固定杆の上端のネジに対して、第二連結ボ
ックス43内においてナットを締結する。
直方向の分割数を、上記実施例とは異なるものとするこ
と。 (5) ベース11と下部の側壁セグメント22とをネ
ジを有する固定杆により固定すること。このためには、
例えば、ベース11の打設時に固定杆をベース11上に
立設し、その固定杆の上端のネジに対して、第二連結ボ
ックス43内においてナットを締結する。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明で
は、周壁は円周方向に均等に分割された複数の側壁セグ
メントからなるため保管、運搬に便利であり、かつ組立
の際には、予め製造された側壁セグメントを現場で組み
立てるだけであるため工期を大幅に短縮でき、工事費等
の節約ができる。また側壁セグメントどうしを固定する
連結用ボルトが短くなって、そのボルトの取付が容易で
あるとともに、部品コストが下がる。また、ネジ杆のた
めの長い貫通孔が不要になって、側壁セグメントの製作
が容易になる。
は、周壁は円周方向に均等に分割された複数の側壁セグ
メントからなるため保管、運搬に便利であり、かつ組立
の際には、予め製造された側壁セグメントを現場で組み
立てるだけであるため工期を大幅に短縮でき、工事費等
の節約ができる。また側壁セグメントどうしを固定する
連結用ボルトが短くなって、そのボルトの取付が容易で
あるとともに、部品コストが下がる。また、ネジ杆のた
めの長い貫通孔が不要になって、側壁セグメントの製作
が容易になる。
【0036】請求項2の発明では、周壁が円周方向のほ
か、鉛直方向にも均等に分割されているので、側壁セグ
メントがさらに小型になり、保管、運搬及び施工に便利
である。
か、鉛直方向にも均等に分割されているので、側壁セグ
メントがさらに小型になり、保管、運搬及び施工に便利
である。
【0037】請求項3の発明では、周壁の上部に蓋が配
置されているため、貯槽内を密閉することができる。さ
らに、蓋は複数の蓋板セグメントからなるため、保管、
運搬、組立に便利であり、かつ各蓋板セグメントどうし
の連結は、蓋板セグメントの両端で連結するため、前記
のようにボルトが短くなって、そのボルトの取付が容易
であるとともに、部品コストが下がる。
置されているため、貯槽内を密閉することができる。さ
らに、蓋は複数の蓋板セグメントからなるため、保管、
運搬、組立に便利であり、かつ各蓋板セグメントどうし
の連結は、蓋板セグメントの両端で連結するため、前記
のようにボルトが短くなって、そのボルトの取付が容易
であるとともに、部品コストが下がる。
【0038】請求項4の発明では、ボルト・ナットの螺
合関係で部材を結合するため、連結が簡単である。さら
にボルトが短くてすむので、取付が容易で、部品コスト
が下がる。
合関係で部材を結合するため、連結が簡単である。さら
にボルトが短くてすむので、取付が容易で、部品コスト
が下がる。
【図1】 本発明を具体化した実施例におけるコンクリ
ート貯槽の斜視図。
ート貯槽の斜視図。
【図2】 コンクリート貯槽の内部を示す斜視図。
【図3】 コンクリート貯槽の分解斜視図。
【図4】 周壁を構成する側壁セグメントの斜視図。
【図5】 蓋を構成する蓋板セグメントの斜視図。
【図6】 左右に隣接する側壁セグメントどうしの連結
状態を示す要部斜視図。
状態を示す要部斜視図。
【図7】 上下に隣接する側壁セグメントどうしの連結
状態を示す要部斜視図。
状態を示す要部斜視図。
【図8】 隣接する蓋板セグメントどうしの連結状態を
示す平面図。
示す平面図。
11…ベース、12…周壁、13…蓋、22…側壁セグ
メント、25…円周方向に隣接する側壁セグメントを連
結するための連結具を収容する第一嵌合部、41…鉛直
方向に隣接する側壁セグメントを連結するための連結具
を収容する第二嵌合部、42…挿通孔、51…蓋板セグ
メント、53…円周方向に隣接する蓋板セグメントを連
結するための連結具を収容する第三嵌合部。
メント、25…円周方向に隣接する側壁セグメントを連
結するための連結具を収容する第一嵌合部、41…鉛直
方向に隣接する側壁セグメントを連結するための連結具
を収容する第二嵌合部、42…挿通孔、51…蓋板セグ
メント、53…円周方向に隣接する蓋板セグメントを連
結するための連結具を収容する第三嵌合部。
Claims (4)
- 【請求項1】 ベース上に周壁を配置したコンクリート
貯槽において、 前記周壁は、円周方向に均等に分割された複数の側壁セ
グメントからなり、各側壁セグメントは、それらの両端
において連結具を介して連結されるコンクリート貯槽。 - 【請求項2】 周壁は円周方向及び鉛直方向に均等に分
割された複数の側壁セグメントよりなる請求項1に記載
されたコンクリート貯槽。 - 【請求項3】 周壁の上部には蓋が設置され、その蓋は
複数の蓋板セグメントにより構成され、各蓋板セグメン
トはそれらの両端において連結具を介して連結された請
求項1又は2に記載されたコンクリート貯槽。 - 【請求項4】 前記連結具は、セグメントに埋設された
金属ボックスと、その金属ボックス間を連結するボルト
及びナットとにより構成された請求項1〜3のいずれか
1項に記載されたコンクリート貯槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7146550A JPH08337293A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | コンクリート貯槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7146550A JPH08337293A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | コンクリート貯槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08337293A true JPH08337293A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15410204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7146550A Pending JPH08337293A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | コンクリート貯槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08337293A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2352761A (en) * | 1999-05-24 | 2001-02-07 | William Kiely | A multi-chamber tank and method of producing same |
GB2506460A (en) * | 2013-02-20 | 2014-04-02 | Macrete Ireland Ltd | Pre-cast Segment for use in a vacuum column |
JP2014214447A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 共立産業株式会社 | プレキャストセグメントの連結構造及びプレキャストセグメントの連結方法 |
CN109024248A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-12-18 | 苏交科集团股份有限公司 | 自动嵌入式节段预制墩柱结构及连接方法 |
CN112520253A (zh) * | 2019-09-18 | 2021-03-19 | 中国石油天然气股份有限公司 | 保温储罐结构及其施工方法 |
CN118668981A (zh) * | 2024-08-22 | 2024-09-20 | 中国电建集团西北勘测设计研究院有限公司 | 一种预埋螺栓盒连接的装配式筒仓壁及装配施工方法 |
CN118686471A (zh) * | 2024-08-22 | 2024-09-24 | 中国电建集团西北勘测设计研究院有限公司 | 一种预埋型钢连接的装配式筒仓壁及装配施工方法 |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP7146550A patent/JPH08337293A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2352761A (en) * | 1999-05-24 | 2001-02-07 | William Kiely | A multi-chamber tank and method of producing same |
GB2352761B (en) * | 1999-05-24 | 2003-05-28 | William Kiely | A multi-chamber tank and method of producing same |
GB2506460A (en) * | 2013-02-20 | 2014-04-02 | Macrete Ireland Ltd | Pre-cast Segment for use in a vacuum column |
GB2506460B (en) * | 2013-02-20 | 2014-11-26 | Macrete Ireland Ltd | Pre-cast segment |
JP2014214447A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 共立産業株式会社 | プレキャストセグメントの連結構造及びプレキャストセグメントの連結方法 |
CN109024248A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-12-18 | 苏交科集团股份有限公司 | 自动嵌入式节段预制墩柱结构及连接方法 |
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CN118668981A (zh) * | 2024-08-22 | 2024-09-20 | 中国电建集团西北勘测设计研究院有限公司 | 一种预埋螺栓盒连接的装配式筒仓壁及装配施工方法 |
CN118686471A (zh) * | 2024-08-22 | 2024-09-24 | 中国电建集团西北勘测设计研究院有限公司 | 一种预埋型钢连接的装配式筒仓壁及装配施工方法 |
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