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JPH08336634A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JPH08336634A
JPH08336634A JP14886295A JP14886295A JPH08336634A JP H08336634 A JPH08336634 A JP H08336634A JP 14886295 A JP14886295 A JP 14886295A JP 14886295 A JP14886295 A JP 14886295A JP H08336634 A JPH08336634 A JP H08336634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
motor
microcomputer
abnormality
hitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14886295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP14886295A priority Critical patent/JPH08336634A/ja
Publication of JPH08336634A publication Critical patent/JPH08336634A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 打玉調整ハンドルが固定された状態で打玉制
御に異常があった場合に簡単にリセットがかけられ誤動
作を極力防止することができる遊技機を提供する。 【構成】 打玉モータ17の駆動を制御するためのマイ
コン30が暴走し、モータ駆動部66によるモータ17
の駆動に異常が発生した場合に、この異常をエラー回路
部67で検出し、マイコン30に対してリセット信号を
出力する。エラー回路部67は、モータ17のコイルの
励磁状態に基づいて異常を検出してもよいし、モータ1
7を駆動するための電流が過大となっていることを検知
して異常を検出するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機などで代表される遊技機に関し、特に、打玉モ
ータ等の電気的駆動源の駆動力を利用して打玉を弾発す
る打球装置を使用する遊技機において、打球装置による
打玉の弾発力を調整する打玉調整操作手段の状態に基づ
いて打玉制御を行なう制御回路を有する遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば、打玉モータ等の電
気的駆動源の回転によって打玉を発射するようにした電
動式のパチンコ遊技機などの遊技機が知られている。こ
うした遊技機においては、打玉モータの回転などは回路
基板上のマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と
呼ぶ。)によって制御されている。
【0003】ところで、マイコンは静電気ノイズに弱
く、しばしば暴走する恐れがある。一旦マイコンが暴走
を始めた場合、これを初期状態に戻すためにリセットを
行なう必要がある。リセットを行なうためにはたとえ
ば、制御回路への供給電源を一旦オフし再度オンした
り、基板上に予め設けられている専用のリセットスイッ
チを押したりする方法がある。しかしこのような方法を
用いた場合、パチンコ機の前面を開いて電源をオフした
り、あるいはわざわざリセットスイッチを押す作業を必
要とする。その間遊技者は遊技することができず、遊技
の興趣を阻害する大きな原因となる。
【0004】このような問題を解決するための1つの提
案が、特開平7−31721号公報(発明の名称「パチ
ンコ玉発射装置」)に開示されている。この公報に記載
の技術によれば、マイコンが暴走し、遊技者が遊技を止
めて打玉調整ハンドルから手を離すことにより、打玉調
整ハンドルが元の位置に戻ったことをリミットスイッチ
により検出し、マイコンに対してリセット信号を供給す
る。マイコンはこのリセット信号に応答して、電源投入
時と同様に正常な動作に復帰する。このような構成とす
ることにより、遊技者が打玉調整ハンドルから手を離し
打玉調整ハンドルを元の位置に戻すという簡単な操作の
みによって、マイコンをリセットすることができるとさ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の特
開平7−31721号公報に開示された装置には、依然
として次のような問題点がある。遊技場に設置されてい
る弾球遊技機で遊技者が長時間遊技を行なう場合には、
遊技者は打球操作を行なう打球操作ハンドルに硬貨やマ
ッチ棒などの異物を差込んでその打球操作ハンドルを操
作状態で固定し、打球操作ハンドル等を全く把持するこ
となく打玉を弾発させて遊技を行なう場合がある。この
ような遊技を行なっている場合にマイコンが暴走したと
しても打球操作ハンドルが固定されているために、上述
の特開平7−31721号公報の技術ではマイコンをリ
セットさせることができない。その結果暴走状態のマイ
コンによって打球装置が動作するために誤動作が発生す
る恐れがあるのみでなく、打球装置が異常動作した結果
打球モータに過電流が発生し、打玉モータが破損してし
まうという恐れがある。
【0006】本発明は上述の問題を解決するためになさ
れたもので、請求項1に記載の発明の目的は、打玉調整
ハンドル等の打玉調整操作手段が固定された状態で打玉
制御に異常が生じたとしても、誤動作を極力防止できる
遊技機を提供することである。
【0007】請求項2に記載の発明の目的は、打玉調整
操作手段が固定された状態で打玉制御に異常が生じたと
しても、打玉モータ等の電気的駆動源が破損することを
極力防止できる遊技機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電気的駆動源の駆動力を利用して打玉を弾発する打
球装置を使用する遊技機であって、遊技者が操作するこ
とにより、前記打球装置による打玉の弾発力を調整する
打玉調整操作手段と、前記電気的駆動源の駆動を制御す
るための駆動信号を出力する制御手段と、前記駆動信号
に応答して前記電気的駆動源を駆動する駆動手段と、打
玉制御の異常を検知する異常検知手段とを含み、前記異
常検知手段は、前記駆動手段の励磁状態の異常を検知し
て前記制御手段にリセット信号を供給することを特徴と
する。
【0009】請求項2に記載の発明は、電気的駆動源の
駆動力を利用して打玉を弾発する打球装置を使用する遊
技機であって、遊技者が操作することにより、前記打球
装置による打玉の弾発力を調整する打玉調整操作手段
と、前記電気的駆動源の駆動を制御するための駆動信号
を出力する制御手段と、前記駆動信号に応答して前記電
気的駆動源を駆動する駆動手段と、打玉制御の異常を検
知する異常検知手段とを含み、前記異常検知手段は、前
記駆動手段の過電流を検知して前記制御手段にリセット
信号を供給することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明においては、駆動手段の
励磁状態に異常が起こったときには、異常検知手段が制
御手段にリセット信号を供給するので、制御手段がリセ
ットされる。
【0011】請求項2に記載の発明においては、駆動手
段に過電流が流れたときには、異常検知手段が制御手段
にリセット信号を供給するので、制御手段がリセットさ
れる。
【0012】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機を示す全体正面図である。なお遊技機として
はパチンコ遊技機に限らず、打玉を弾発発射して遊技を
行なうものであればどのようなものでもよく、たとえば
コイン遊技機であってもよい。
【0014】遊技機1は、その右下隅に打玉調整ハンド
ル11が設けられている。この打玉調整ハンドル11を
遊技者が回動操作することにより、パチンコ玉が1つず
つ遊技盤部2前面に形成されている遊技領域内に打込ま
れる。遊技盤部2の周囲には枠ランプ13が設けられて
いる。
【0015】遊技機1の遊技盤部2上には、効果音を発
生するための左右のスピーカ6を有するガラス枠3が取
付けられ、ガラス枠3の下方には、前面枠4が遊技機に
開閉可能に取付けられている。
【0016】前面枠4には、ガラス枠3および前面枠4
の開閉をロックするための鍵5が設けられており、さら
に中央部には賞球玉を貯留する上皿7が設けられてい
る。上皿7の下部には下皿8が設けられており、上皿玉
抜レバー12を操作することにより、上皿7に貯留され
ていた賞球玉が下皿8に流下し貯留される。下皿8内の
賞球は、下皿玉抜レバー9を操作することにより下方に
流下するようになっている。なお図中10は灰皿であ
る。
【0017】図2は、打玉調整ハンドルの構造を説明す
るための要部の分解斜視図である。遊技者がハンドル部
14を握って操作部15を回動操作すると、回転体B2
6が回転し、ワイヤ27により回転体B26の回転が回
転体A25に伝達される。なお、操作部15は停止位置
に向けて付勢されており、遊技者が操作部15から手を
離すと自動的に停止位置に戻る。
【0018】回転体A25には、打球力調整歯車19が
同心となるように嵌合しており、回転体A25の回転力
が打球力調整歯車19側に伝達される。打球力調整歯車
19は、打球ばねユニット21の外周面に形成された歯
と係合しており、打球力調整歯車19の回転に伴って、
ばね23のねじれ変形量が変化する。そして、操作部1
5の回動操作量が大きくなればなるほどばね23のねじ
れ変形量も増大し、ばね23の復元力が増大する。打球
ばねユニット21の作動板は、打球杆18の揺動軸と一
体に設けられており、作動板先端に設けられた作動ピン
が、打球モータ17の回転力によって回転するカム20
によって押下げられることにより打球ばねユニット21
の作動板が回動する。そして、作動ピンを押下げるカム
20の、作動ピンへの当接が解除された瞬間に、ばね2
3の復元力により作動板が元の姿勢に復帰する。このよ
うに作動板が揺動することに伴って、作動板と一体的に
打球杆18が揺動する。つまり、カム20の押下げ力に
より、打球杆18が打込方向とは逆方向に揺動してバッ
クスイングが行なわれ、ばね23の復元力により打球杆
18が打込方向に揺動されてパチンコ玉が弾発発射され
る。
【0019】前述したように、操作部15の回動操作量
に応じてばね23の復元力が調整されるため、その結果
打球杆18の打込方向への揺動力も調整されてパチンコ
玉の弾発力が調整される。
【0020】なお、操作部15にはタッチスイッチ16
が固定的に設けられており、タッチスイッチ16に遊技
者の手が触れれば、そのタッチ検出信号が回路収納部2
4に入力される。回路収納部24には、後述する各種の
回路が設けられており、このタッチ検出信号に基づい
て、打球モータ17の動作を制御する。
【0021】図3は、図2の回路収納部24内に設けら
れた打球基板65のブロック図である。打球基板65
は、タッチ回路部28と、ランプ回路部29と、打玉調
整制御手段としてのマイコン30と、打玉モータ17を
駆動制御する打玉モータ駆動手段としてのモータ駆動部
66と、打球制御の異常を検知する異常検知手段として
のエラー回路部67とを含む。打球基板65はさらに、
商用電源からのAC24Vを受け、たとえば5Vの電圧
をタッチ回路部28、マイコン30、ランプ回路部29
およびエラー回路部67に与え、30Vの電圧をモータ
駆動部66に与える電源回路部31を含む。
【0022】タッチ回路部28は、タッチスイッチ16
からのタッチ検出信号に基づいて、タッチスイッチ16
に遊技者の手が触れているか否かを検出し、その旨の検
出信号をマイコン30に与えるためのものである。エラ
ー回路部67は、後述するようにモータ17を駆動する
ための電流の異常およびモータ17のコイルの励磁の異
常を検知することによりマイコンの暴走を検出し、マイ
コン30に対してリセット信号を与えるためのものであ
る。マイコン30は、エラー回路部67からのリセット
信号によりリセットされ、タッチ回路部28からの信号
に基づいて、タッチスイッチ16に操作者が触れている
場合にはモータ駆動部66を制御してモータ17を回転
させ、そうでない場合にはモータ駆動部66を制御して
モータ17を停止させるためのものである。マイコン3
0はまた、モータ17が回転しているときには、ランプ
回路部29に対してランプ出力を与え、ランプ33を点
灯させる。
【0023】図4(a)には、タッチ回路部28の詳細
を示す。タッチ回路部28は、抵抗34、35、38、
39、41および42と、コンデンサ36と、ツェナー
ダイオード37と、可変抵抗40と、フリップフロップ
を構成するNOR回路43および44とを含んでいる。
タッチ回路部28はさらに、ハンドル部14内に設けら
れた常閉接点からなる発射装置スイッチ68を有してい
る。前述のように、遊技者が操作部15から手を離す
と、操作部15は自動的に停止位置に戻って発射装置ス
イッチ68を押圧する。これにより接点が開いて電源回
路部がオフされる。図3に示される打球基板65内の各
回路部には電源回路部31から電源が供給されているた
め、発射装置スイッチ68が押圧され接点を開くことに
より、打球動作が停止される。なお発射装置スイッチ6
8から電源回路部に接続される配線にはコンデンサ45
が接続されている。
【0024】抵抗41の一端と、抵抗38および可変抵
抗40の接続点とには、マイコン30からデューティ比
約50%のクロック信号が与えられる。タッチ回路部2
8は既に周知のものであるが、以下にその動作を簡単に
説明する。
【0025】フリップフロップを構成するNORゲート
43および44は、たとえばCMOSで構成されてお
り、タッチスイッチ16に操作者が手を触れることによ
り、操作者が帯電していた静電気等によるノイズが直接
これらに与えられると、NORゲート43および44が
破壊される恐れがある。抵抗34および35、コンデン
サ36およびツェナーダイオード37は、このようなノ
イズ成分を除去してCMOSからなるNORゲート43
および44を保護するためのものである。
【0026】NOR回路43および44からなるフリッ
プフロップのセット端子は、NOR回路43の側の入力
であり、リセット端子はNOR回路44の側の入力であ
る。
【0027】可変抵抗40は、NORゲート43への入
力電圧が、NORゲート44への入力電圧よりも高くな
るように予め設定される。この状態で、かつタッチスイ
ッチに操作者の手が触れていない場合を考える。
【0028】このとき、マイコンからタッチ回路部28
に与えられるクロック信号がハイレベルとなったとき、
その電流はコンデンサ36の側には流れない。NORゲ
ート43および44が等しい静電容量であると考えた場
合、NORゲート43の入力での電圧の方がNORゲー
ト44への入力での電圧よりも高いため、NORゲート
43の出力がまずローレベルに立下がり、NORゲート
44からマイコンに出力される信号はハイレベルとな
る。この後、すぐにNORゲート44の出力がローレベ
ルとなり、マイコンへの信号もローレベルとなる。すな
わち、クロック信号の1パルスが与えられると、まずN
ORゲート43によりこのフリップフロップの出力がセ
ットされ、すぐにNORゲート44によりリセットされ
る。このときのこのフリップフロップの出力する信号
は、デューティ比10:90程度のパルス列となる。
【0029】操作者がタッチスイッチに手を触れている
場合を考える。この場合、マイコンからクロック信号が
入力されると、その電流によりコンデンサ36の充電が
行なわれる。そのためNOR回路43および44からな
るフリップフロップのセット端子がハイレベルとなる時
間が遅れる。このとき、リセット端子の電圧波形が、セ
ット端子がハイレベルになるよりも前にハイレベルとな
るようにコンデンサ36の値を選んでおくと、フリップ
フロップの出力は、まずリセット後セットされ、そのセ
ットとリセットとの順番が、遊技者がタッチスイッチに
触れていない場合とは逆になる。この結果、フリップフ
ロップの出力は、そのデューティ比がより大きくなる。
たとえば本実施例ではこの場合のデューティ比は50%
程度である。
【0030】このフリップフロップの出力を受けるマイ
コン側では、フリップフロップの出力を平滑して、平滑
した結果の電圧が所定のしきい値よりも高い場合には操
作者がタッチスイッチに手を触れていると判断し、しき
い値より低い場合には操作者がタッチスイッチに手を触
れていないものと判断する。
【0031】次に図4(b)を参照して、エラー回路部
67について説明する。エラー回路部67は、抵抗4
6、47および48と、コンデンサ49と、コンパレー
タであるIC50とからなる、モータに過電流が流れて
いることを検出するための回路部と、それ以外の回路要
素からなる、モータコイルの励磁状態を検出することに
より打玉制御の異常を検出する回路部とに分かれてい
る。
【0032】抵抗46には、モータ駆動部66から、モ
ータを駆動する電流が与えられており、抵抗46および
コンデンサ49により、その電流量が電圧値に変換され
てIC50の一方入力に与えられる。IC50の他方入
力には、抵抗47および48による電圧分割により得ら
れる基準電圧が入力されている。モータ駆動部からの電
流が大きい場合には、IC50に与えられる入力電圧は
低くなるので、この電圧が基準電圧よりも低くなった場
合に、モータに過電流が流れているものと判定する。こ
のときIC50はその出力をローレベルとする。マイコ
ンは、そのリセット端子の電圧がハイレベルからローレ
ベルに変化したことにより、自分自身をリセットする。
【0033】一方、モータのコイルの励磁状態が異常か
どうかを検出する動作は次のように行なわれる。ダイオ
ード52の側の入力には、モータ駆動部からコイルの電
圧が入力されている。正常状態では、この電圧はたとえ
ば+30Vと接地電位とを交互に定期的にとるように変
化する。たとえばこの電圧が+30Vとなると、5Vの
電源電圧から抵抗51を介してコンデンサ53が充電さ
れる。そしてコイル電圧が接地電位に落ちると、ダイオ
ード52を介して電流が流れ、コンデンサ53が放電さ
れる。したがって正常状態ではコンデンサ53は充放電
を規則的に繰返す。コンデンサ53の他方端は、PNP
トランジスタ54のベース電極に接続されている。抵抗
51およびコンデンサ53の値をコンデンサ53が最も
充電された時点でもトランジスタ54がオフしないよう
に選んでおけば、正常時にはトランジスタ54は常にオ
ンである。トランジスタ54の右側のコンデンサ55お
よび抵抗57の接点は、トランジスタ54の左側の5V
電源と接続され、抵抗56を介してNOR回路59に与
えられる電圧はハイレベルとなる。
【0034】NOR回路59および63と、ダイオード
60と、抵抗58、61および62と、コンデンサ64
とは発振回路を構成しており、NOR回路59への入力
がハイレベルのときには発振しないようになっており、
発振回路からの出力は常時ハイレベルであるため、正常
に動作している限りでは、発振回路からの出力によりマ
イコンがリセットされることはない。
【0035】一方、マイコンが暴走して打玉制御に異常
が発生した場合を考える。たとえばその異常の結果コイ
ル電圧が+30Vに固定されてしまっている場合を考え
る。この場合コンデンサ53は抵抗51を介して5V電
源により充電され、トランジスタ54がオフする。トラ
ンジスタ54の右側には電流は供給されず、NOR回路
59への入力電圧はローレベルとなる。NOR回路59
への入力電圧がローレベルとなると、NOR回路59お
よび63などからなる発振回路は、定期的にハイレベル
とローレベルとをとるパルス状の信号を出力する。その
ためマイコンでは、この信号がローレベルとなる度にリ
セットが行なわれる。なお、抵抗61および62とダイ
オード60とは、この発振回路により出力されるローレ
ベルのリセットパルスを短くするためのものである。ま
た、ダイオード69は、NOR回路63の出力がハイの
とき、他の回路から出力されるリセット信号(ローレベ
ル)に悪影響を与えないためのものである。
【0036】次に、コイル電圧がグラウンドに固定され
てしまった場合を考える。この場合コンデンサ53が完
全に放電するとトランジスタ54のベース電流がなくな
り、トランジスタ54は非導通状態と同様になる。NO
R回路59への入力電圧はローレベルとなり、+30V
にコイル電圧が固定された場合と同様にリセットパルス
が発振回路により繰返し発生される。
【0037】なお、既に説明したように、遊技者が操作
部15から手を離すと、操作部15が自動的に停止位置
に戻って発射装置スイッチ68を押圧し、発射装置スイ
ッチ68の接点が開いて電源回路部がオフされる。した
がって、操作部15が正常な状態である限り、操作者が
遊技機の前から席をはずし、操作部15から手を離した
場合などには、遊技は自動的に停止する。しかし、操作
部15がたとえばコインなどで固定されていると、遊技
者が操作部15から手を離しても操作部15は停止位置
に戻らず、発射装置スイッチ68の接点が開くこともな
いので、電源回路部はオフされない。この状態でモータ
17のコイルの励磁状態に異常が発生した場合、従来の
装置では正常な状態には復帰できなかった。しかも、仮
にモータ17が停止したことを検知して、マイコンのリ
セット端子への入力をローレベルとすることによりマイ
コンをリセットさせても、その後もう一度同様に異常に
よってモータ17が停止してしまった場合には、既にマ
イコンのリセット端子がローレベルとなっているため
に、再度マイコンをリセットさせることができない。そ
の結果打玉制御の異常を停止させることができず、操作
者などが気づくまで異常な打玉制御を続けるおそれがあ
った。
【0038】しかし上述の本発明の遊技機では、操作状
態検出手段の一例としての発射装置スイッチ68がオン
であるにも拘らず、電気的駆動源の一例としてのモータ
17が動作していないときには、モータ駆動部からのコ
イル電圧がグラウンドに固定されることになるため、定
期的に(本実施例では上述した発振回路がロウレベルを
出力するタイミングで)マイコンに対しリセット信号が
出力される。また、同様にして、発射装置スイッチ68
がオンの状態で、エラー回路部67がモータ17のコイ
ルの励磁状態の異常を検知すると、繰返しリセット信号
を発生してマイコンに与えることができる。操作部15
がコインなどで固定されている状態で打玉制御に異常が
繰返し発生しても、その度に確実にマイコンをリセット
して正常な打玉制御状態に復帰することができるという
顕著な効果を奏する。また遊技者が通常通りに操作部1
5を操作している間にモータのコイルの励磁状態が異常
となったときにも、何らかのリセット操作を手作業で行
なうことなくすぐにマイコンをリセットできるので、遊
技者にとってはそのような異常が発生したことすら気づ
かないうちに、打玉制御を正常に戻すことが可能であ
り、遊技の興趣を落とすこともないという効果もある。
【0039】以上のようにこの実施例に係る遊技機で
は、モータの駆動電流が過大となった場合と、モータの
コイルの励磁状態が異常となった場合にその異常を検知
して、マイコンに対してリセットパルスを供給する。し
たがって、マイコンが暴走してモータの動作が異常とな
っても、自動的にマイコンをリセットして正常動作に復
帰できる。また、モータの駆動電流が過大になったとき
にもそれを検知してマイコンを自動的にリセットするの
で、モータが過電流により破損することが防止できる。
また、この異常状態の検出は、打球操作ハンドルが、発
射装置スイッチ68がオンとなるような状態に、たとえ
ばコイン等により固定されているときでも、検出するこ
とができる。そのため、従来のように打球操作ハンドル
が固定された状態で打玉制御に異常が発生してもそれを
解除することができない、という不都合を極力回避する
ことができる。そのうえ、モータの励磁状態の異常が検
出された場合、発射装置スイッチがオンとなっている限
り、マイコンに対して繰返しリセットパルスが与えられ
る。たとえば1度だけリセット信号をローレベルとする
ことでマイコンをリセットするときには、次に続いて異
常が発生したときには、既にリセット信号はローレベル
になっているため、マイコンをリセットすることができ
なかった。しかし、本実施例のように繰返しリセットパ
ルスを与えることで、リセット後に異常が発生しても確
実にマイコンをリセットできるという効果がある。
【0040】なお上述の実施例では電気的駆動源として
打玉モータを示したが、電気的駆動源はモータに限らず
ソレノイド、ロータリソレノイドなどでもよい。また上
述の実施例では、打玉調整操作手段として回転操作する
打玉調整ハンドルを示したが、打玉調整操作手段はその
ように回転操作するものに限らず、スライド操作するも
のや、ボタン操作、タッチ操作などにより打玉弾発力が
変化するものでもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、駆動手段の励磁状態に異常が起こったときには、
異常検知手段がこの異常を検知して制御手段にリセット
信号を供給し、制御手段がリセットされる。制御手段に
より駆動手段の動作も初期の状態に復帰する。この異常
の検出は、打玉調整操作手段の状態とは関係なく行なわ
れるため、打玉調整操作手段が固定されているときに打
玉制御に異常が生じたとしても、誤動作を極力防止でき
る。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、駆動手段
に過電流が流れたときには、異常検知手段がこの過電流
を検知して制御手段にリセット信号を供給するので、制
御手段がリセットされる。制御手段により駆動手段の動
作も初期の状態に復帰する。この異常の検知は、打玉調
整操作手段の状態とは関係なく行なわれる。そのため、
打玉調整操作手段が固定されているときに制御手段が暴
走したとしても、駆動手段に過電流が流れることにより
電気的駆動源が破損することを極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の遊技機の全体正面図であ
る。
【図2】打球操作ハンドルの内部構造を説明するための
要部の分解斜視図である。
【図3】打球基板に設けられている種々の回路を示すブ
ロック図である。
【図4】(a)はタッチ回路部の具体例を示す回路図で
あり、(b)はエラー回路部の具体例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1は遊技機、11は打玉調整ハンドル、17は打球モー
タ、28はタッチ回路部、30はマイコン、65は打球
基板、66はモータ駆動部、67はエラー回路部であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的駆動源の駆動力を利用して打玉を
    弾発する打球装置を使用する遊技機であって、 遊技者が操作することにより、前記打球装置による打玉
    の弾発力を調整する打玉調整操作手段と、 前記電気的駆動源の駆動を制御するための駆動信号を出
    力する制御手段と、 前記駆動信号に応答して前記電気的駆動源を駆動する駆
    動手段と、 打玉制御の異常を検出する異常検知手段とを含み、 前記異常検知手段は、前記駆動手段の励磁状態の異常を
    検知して前記制御手段にリセット信号を供給することを
    特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 電気的駆動源の駆動力を利用して打玉を
    弾発する打球装置を使用する遊技機であって、 遊技者が操作することにより、前記打球装置による打玉
    の弾発力を調整する打玉調整操作手段と、 前記電気的駆動源の駆動を制御するための駆動信号を出
    力する制御手段と、 前記駆動信号に応答して前記電気的駆動源を駆動する駆
    動手段と、 打玉制御の異常を検知する異常検知手段とを含み、 前記異常検知手段は、前記駆動手段の過電流を検知して
    前記制御手段にリセット信号を供給することを特徴とす
    る、遊技機。
JP14886295A 1995-06-15 1995-06-15 遊技機 Withdrawn JPH08336634A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207433A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機

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