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JPH0833650A - 歯列矯正用ブラケット及びその製造方法 - Google Patents

歯列矯正用ブラケット及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0833650A
JPH0833650A JP16945294A JP16945294A JPH0833650A JP H0833650 A JPH0833650 A JP H0833650A JP 16945294 A JP16945294 A JP 16945294A JP 16945294 A JP16945294 A JP 16945294A JP H0833650 A JPH0833650 A JP H0833650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orthodontic bracket
bracket
mol
sintered body
rare earth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16945294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yoshida
昌弘 吉田
Hiroaki Tanji
宏彰 丹治
Nobuo Ayusawa
信夫 鮎澤
Susumu Nakayama
享 中山
Takashi Hino
隆司 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinagawa Refractories Co Ltd
Hoya Corp
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinagawa Refractories Co Ltd, Hoya Corp filed Critical Shinagawa Refractories Co Ltd
Priority to JP16945294A priority Critical patent/JPH0833650A/ja
Publication of JPH0833650A publication Critical patent/JPH0833650A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 審美性に優れ、高強度かつ高靭性で、しか
も、熱的安定性にも優れた部分安定化ジルコニア焼結体
からなる歯列矯正用ブラケットを提供する。 【構成】 ZrO2 を主成分とし、Gd23 ,Yb2
3 ,Ho23 及びDy23 よりなる群から選ばれ
る1種又は2種以上の希土類金属酸化物で安定化され
た、或いは、この希土類金属酸化物及び/又はLa2
3 とY23 とで安定化され、安定化剤中のY23
割合が30〜70モル%の部分安定化ジルコニア焼結体
よりなる歯列矯正用ブラケット。原料粉末を成形し、1
200〜1450℃で焼結させる。 【効果】 デザイン設計に何ら制約を受けることなく、
金属製ブラケットに近い操作性の良い形状とすることが
できる。接着力向上のために表面処理を施しても強度劣
化が起こらない。天然歯に近い色調に着色することがで
き、審美性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、矯正歯科で用いられ
る、審美性に優れ、高強度かつ高靭性で、しかも、熱的
安定性にも優れた部分安定化ジルコニア焼結体からなる
歯列矯正用ブラケット及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】歯列矯正治療において、歯に接着したブ
ラケットに金属製アーチワイヤーを挿入固定する際に
は、当該ブラケットに大きな応力が加わる。このため、
従来、ブラケット材料としては、強度と靭性が共に高い
ステンレス鋼などの金属が使われてきた。
【0003】しかし、金属製ブラケットは色調が天然歯
のそれとは異なることから、ブラケットを装着している
ことが目立ち、審美性が悪いという欠点がある。
【0004】この欠点を解決するものとして、特開昭6
4−25847号公報、特開昭64−46451号公
報、特開昭64−52448号公報には透明セラミック
スからなる歯列矯正用ブラケットが開示されている。こ
れらの歯列矯正用ブラケットは透明であり、審美性は良
いが、素材の強度と靭性が不十分で、ブラケットが治療
中に破折しやすいという問題があった。
【0005】一方、強度を改善した審美性の良いブラケ
ットとして、特開平2−21857号公報には、Y2
3 ,CaO,MgO,CeO2 を安定化剤とした部分安
定化ジルコニア焼結体からなる歯列矯正用ブラケットが
開示されている。また、特開平3−170148号公報
及び特開平4−280864号公報には、Y23 等で
安定化した部分安定化ジルコニア焼結体からなる歯列矯
正用ブラケットが開示されている。なお、この種の素材
は透光性が乏しいので、素材の色調を天然歯に合わせる
ことで審美性を高めている。
【0006】これらの部分安定化ジルコニア焼結体は機
械的強度と靭性にある程度優れることから、実用強度を
有するブラケットを作製することは可能である。しかし
ながら、従来の部分安定化ジルコニア焼結体製ブラケッ
トでは、製品強度への配慮のために、強度優先のデザイ
ン設計とする必要があり、医師にとって操作性の良いブ
ラケットは得られていない。即ち、高い操作性と強度を
兼ね備えたブラケットとするには、強度のみならず、破
壊靭性が十分に高いブラケット用素材が必要である。
【0007】加えて、歯列矯正用ブラケットにおいて
は、その製造工程や使用条件から、ある程度の熱的安定
性を確保する必要がある。例えば、部分安定化ジルコニ
アは一般的な矯正用接着剤との接着力が小さく、接着力
向上のために何らかの表面処理を必要とする。例えば、
ブラケットをシランカップリング剤で処理する場合、ブ
ラケットを120℃以上で熱処理しなければならない。
また、湿潤な口腔内で2〜3年間受け続ける熱サイクル
によっても、劣化しない熱的安定性が最低限必要であ
る。
【0008】ところで、部分安定化ジルコニア焼結体の
機械的特性と熱的安定性は、一般に安定化剤の種類と添
加量に依存するが、更に焼結体の結晶粒子径によっても
大きく変化する。Y23 で安定化した部分安定化ジル
コニア焼結体は、CaO,MgO,CeO2 で安定化し
たものに比べ、機械的強度が高く、かつ比較的低温で焼
結できるという利点がある。このことから、従来、Y2
3 で安定化した部分安定化ジルコニア焼結体が工業分
野で広く使われている。しかしながら、Y23 で安定
化されたジルコニア焼結体を100〜300℃で長時間
保持した場合、程度の差こそあれ強度が劣化する傾向が
ある。この強度劣化は、焼結体中に含まれる正方晶相の
一部が、100〜300℃で単斜晶相に相転移すること
に関係しており、相転移に伴う局部的な膨張で焼結体内
に微小亀裂が発生することによるものである。
【0009】一方で、部分安定化ジルコニア焼結体の特
徴である高い強度と破壊靭性は、外部応力を受けた部位
で起こる正方晶相から単斜晶相への相転移(応力誘起変
態強化機構)により得られている。このことから、安定
化剤の量を少なくすれば、正方晶相がより不安定化して
応力誘起変態が起こりやすくなるため、破壊靭性は向上
する。例えば、特開昭62−17070号公報では、Y
23 量が2モル%以下で20MPa√m以上の破壊靭
性値を持った部分安定化ジルコニア焼結体が開示されて
いる。しかしながら、Y23 含有量の低いものは、1
00〜300℃での相転移も起こしやすく、熱的に安定
な焼結体は得られない。つまり、Y23 で安定化した
部分安定化ジルコニア焼結体においては、高い破壊靭性
と熱的安定性を両立させることは困難である。
【0010】また、水や水蒸気のある環境下では前記し
た相転移が加速され、より低温でも強度劣化することが
知られている(内田老鶴舗、ジルコニアセラミックス1
0、157〜174P(1989))。
【0011】このようなことから、従来、実際には、Y
23 部分安定化ジルコニア焼結体としては、Y23
量を3モル%以上とし、破壊靭性値が6MPa√m程度
のものが多く実用化されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、歯列矯正
用ブラケットについては、審美性はもとより、破壊靭性
等の機械的強度が高く、熱的安定性にも優れたものが要
求されるが、従来において、このような要求特性をすべ
て満足する歯列矯正用ブラケットは提供されていない。
【0013】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであって、審美性が良く、機械的強度、特に破壊靭
性が従来の部分安定化ジルコニア焼結体より高く、従っ
て、デザイン設計面での制約が少なく、しかも、熱的安
定性にも優れた歯列矯正用ブラケット及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の歯列矯正用ブ
ラケットは、ZrO2 を主成分とし、Gd23 ,Yb
23 ,Ho23 及びDy23 よりなる群から選ば
れる1種又は2種以上の希土類金属酸化物で安定化され
た部分安定化ジルコニア焼結体からなることを特徴とす
る。
【0015】請求項2の歯列矯正用ブラケットは、Zr
2 を主成分とし、Y23 と、Gd23 ,Yb2
3 ,Ho23 ,Dy23 及びLa23 よりなる群
から選ばれる1種又は2種以上との希土類金属酸化物で
安定化され、かつ、安定化剤としての希土類金属酸化物
中に占めるY23 の割合が30〜70モル%である部
分安定化ジルコニア焼結体からなることを特徴とする。
【0016】請求項3の歯列矯正用ブラケットは、請求
項1又は2の歯列矯正用ブラケットにおいて、希土類金
属酸化物の合計含有量が1.5〜3.0モル%であるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項4の歯列矯正用ブラケットは、請求
項1ないし3のいずれか1項の歯列矯正用ブラケットに
おいて、更に、焼結助剤としてZnOを0.5モル%以
下含有し、正方晶ジルコニアの平均結晶粒子径が1μm
以下であることを特徴とする。
【0018】請求項5の歯列矯正用ブラケットは、請求
項1ないし4のいずれか1項の歯列矯正用ブラケットに
おいて、更に、着色剤として、V,Cr,Mn,Fe,
Co,Ni,Sr,Pr,Nd,Sm,Eu,Er及び
Tmよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素の
酸化物を0.7モル%以下含有することを特徴とする。
【0019】請求項6の歯列矯正用ブラケットの製造方
法は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の歯列矯
正用ブラケットを製造する方法であって、化学合成法又
は酸化物粉末の混合による方法で得られた原料粉末を成
形し、得られた成形体を1200〜1450℃で焼結さ
せることを特徴とする。
【0020】以下に本発明について詳細に説明する。
【0021】本発明の歯列矯正用ブラケットにおいて
は、安定化剤としてGd23 ,Yb23 ,Ho2
3 及びDy23 よりなる群から選ばれる1種又は2種
以上の希土類金属酸化物、或いは、Y23 とGd2
3 ,Yb23 ,Ho23 ,Dy23 及びLa2
3 よりなる群から選ばれる1種又は2種以上とを、安定
化剤としての希土類金属酸化物中のY23 の割合が3
0〜70モル%の範囲となるように用いる。
【0022】ブラケット用ジルコニア焼結体の安定化剤
としては、添加による着色が殆ど無い、一般の部分安定
化ジルコニア焼結体に比べて強度的に劣らない等の条件
が必要とされ、前述のような表面処理工程によっても強
度劣化しないことが重要であるが、Gd23 ,Yb2
3 ,Dy23 を安定化剤とした部分安定化ジルコニ
ア焼結体は、乳白色を呈し、後述する着色剤の添加によ
り天然歯の色調をはじめ、様々な色調に着色可能であ
る。また、Ho23 を安定化剤とした部分安定化ジル
コニア焼結体では、淡いピンク色の焼結体となり、着色
剤を添加しなくても充分審美性の良い素材を得ることが
できる。しかも、機械的強度は、一般の部分安定化ジル
コニア焼結体と比べて遜色が無く、安定化剤配合量の少
ない組成でも、従来のY23 安定化系より熱的安定性
の良い焼結体を得ることができる。
【0023】本発明において、部分安定化ジルコニア焼
結体中の上記希土類金属酸化物よりなる安定化剤の合計
含有量は、好ましくは1.5〜3.0モル%の範囲で、
より好ましくは1.7〜2.5モル%の範囲である。安
定化剤の合計含有量が1.5モル%未満では、正方晶相
の相安定性が悪くなり、ブラケットとして最低限必要な
熱的安定性を確保できなくなる。また、安定化剤の合計
含有量が3.0モル%を超えると、逆に正方晶相の相安
定性が良くなりすぎ、破壊靭性の大きな焼結体が得られ
ない。特に、安定化剤の合計含有量を1.7〜2.5モ
ル%の範囲とすることによって、ブラケットとしての良
好な熱的安定性と高い破壊靭性を両立させることが可能
となる。
【0024】また、安定化剤としてY23 を用いる場
合、安定化剤中に占めるY23 の割合は30〜70モ
ル%の範囲である。Y23 の割合が70モル%を超え
ると、Gd23 ,Yb23 ,Ho23 ,Dy2
3 ,La23 の併用添加による熱的安定性の改善効果
が望めない。Y23 の割合が30モル%未満では、Y
23 安定化系の利点である高強度や低温焼結性の特徴
が損なわれ、好ましくない。即ち、Y23 とY23
以外の上記特定の希土類酸化物とを併用し、安定化剤中
のY23 の割合を30〜70モル%とすることによっ
て、Y23 安定化系の利点である高強度や低温焼結性
を生かすことができる。
【0025】また、本発明の歯列矯正用ブラケットを構
成するジルコニア焼結体において、正方晶ジルコニアの
平均結晶粒子径は1μm以下であることが好ましい。正
方晶ジルコニアの平均結晶粒子径が1μmを超えると、
正方晶ジルコニアの相安定性が劣化し、ブラケットとし
て最低限必要とされる熱的安定性を確保できなくなるお
それがある。
【0026】本発明において、焼結助剤としてZnOを
0.5モル%以下含有させた場合には、焼結温度を約1
00℃低くすることが可能であり、正方晶の平均結晶粒
子径を更に小さく抑えることができる。従って、Y2
3 を含有しない原料粉末においても、熱的安定性を確保
しやすくなる。このZnOを0.5モル%を超えて添加
すると、焼結体の強度が低下するので好ましくない。従
って、ZnOの添加量は0.5モル%以下とする。
【0027】また、できるだけ低温で焼結可能とするた
めには、用いる原料粉末の比表面積を10m2 /g以上
とすることが望ましい。
【0028】本発明のジルコニア質歯列矯正用ブラケッ
トにおいては、更に、着色剤として、V,Cr,Mn,
Fe,Co,Ni,Sr,Pr,Nd,Sm,Eu,E
r及びTmよりなる群から選ばれる元素の1種又は2種
以上の酸化物を0.7モル%以下含有させることができ
る。前述したように、ジルコニア焼結体からなるブラケ
ットでは、天然歯様の色調とすることで審美性を改善す
ることができる。天然歯様の色調とするには、ジルコニ
アへの添加で茶色に発色するSrOを単独で添加する
か、黄色に発色する酸化物(Pr611,Fe23
Sm23 )と、赤紫(Cr23 )やピンク色に発色
する酸化物(Er23 ,Eu23 )を組み合わせて
添加すれば良い。また、この基本的な組合せ以外に、次
のような酸化物を補助的に加えることで、更に微妙な色
調調整が可能となる。例えば、色調を暗くするにはMn
2 を、緑味を加えるにはNiO,Tm23 ,V2
3 を、青味を加えるにはCoOをそれぞれ微量添加すれ
ば良い。
【0029】これらの着色剤の含有量(2種以上併用す
る場合、その合計含有量)が0.7モル%を超えると、
色調が暗くなりすぎ審美性を悪化させるので好ましくな
い。従って、着色剤の含有量は0.7モル%以下とす
る。
【0030】なお、着色剤のうちSrO,Pr611
Nd23 ,Sm23 ,Eu23 ,Er23 ,T
23 は、正方晶ジルコニアを安定化する作用を奏す
る。従って、これらの希土類金属酸化物を着色剤として
含有する場合には、前記安定化剤としての希土類金属酸
化物と、これらの着色剤用希土類金属酸化物の含有量と
の合計が前記安定化剤含有量となるようにする。
【0031】このような本発明の歯列矯正用ブラケット
は、例えば、次のようにして製造することができる。即
ち、まず、高純度のオキシ塩化ジルコニウムの水溶液
と、Gd,Yb,Y,Ho,Dy,Laから選ばれた1
種以上の希土類金属の塩化物の水溶液とを、希土類金属
の合計量が酸化物換算で1.5〜3.0モル%になるよ
うに、また、酸化物中のY23 の割合が30〜70モ
ル%となるように混合し、周知の共沈法、加水分解法、
熱分解法等の化学合成法によって得た沈殿物を乾燥し、
800〜1100℃で仮焼した後、ボールミル等の粉砕
機で解砕して原料粉末を得る。この原料粉末の比表面積
値は仮焼温度により調整可能であり、低温で仮焼するほ
ど比表面積の大きな粉末が得られる。なお、着色のため
のV,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Sr,Pr,N
d,Sm,Eu,Er,Tmよりなる群から選ばれる1
種以上の元素の酸化物を配合する場合には、上記水溶液
混合時に、これらの元素の水溶性の塩、例えば塩化物の
水溶液として同時に混合すれば良い。また、これらの着
色剤成分は、酸化物粉末として、或いは、可溶性塩の溶
液としてジルコニア原料粉末に混合しても良い。
【0032】本発明の歯列矯正用ブラケットの原料粉末
の製造方法は上記の方法に限定されず、金属アルコキシ
ド法、ゾルゲル法、気相法によっても同様な原料粉末を
得ることができる。また、上記の方法に比べて強度的に
は低くなるが、一部成分又は全成分を湿式混合法で添加
混合して原料粉末を得ることも可能である。
【0033】次いで、このようにして得られた原料粉末
を周知の成形法を用いて成形し、この成形体を脱脂後、
20〜300℃/時の昇温速度で1200〜1450℃
まで昇温し、その温度に30分〜3時間保持して焼結
し、100〜500℃/時の速度で400〜700℃ま
で冷却し、その後自然放冷する。これにより所望の組成
と結晶構造、結晶粒径の焼結体を得ることができる。こ
の焼結温度が1200℃未満では焼結が不十分であり、
1450℃を超えると、結晶粒成長のために得られる焼
結体の正方晶相の平均結晶粒子径が1μmを超え、相安
定性が悪くなり、ブラケットとして最低限必要な熱的安
定性を確保することができなくなる。
【0034】本発明においては、より好ましくは、得ら
れた焼結体を非還元性雰囲気でHIP処理することが望
ましい。このHIP処理により、焼結体中の気孔を殆ど
消滅させることができ、これにより曲げ強度を約25%
向上させると共に、素材に透光性を生じさせて審美性を
更に向上させることができる。この場合、HIP処理条
件は1200〜1450℃、700〜2000気圧で1
0〜120分とするのが好ましい。
【0035】得られた焼結体から歯列矯正用ブラケット
を加工するには、通常のダイヤモンド砥石等による研削
加工法が利用できる。しかし、部分安定化ジルコニアは
加工性が悪いので、焼結前の仮焼体の段階でブラケット
形状に加工するか、或いは、金型成形法、押出し成形
法、射出成形法等によって、ブラケット形状に近い成形
体とし、これを焼結するようにするのが望ましい。
【0036】
【作用】安定化剤としてGd23 ,Yb23 ,Ho
23 及びDy23 よりなる群から選ばれる1種又は
2種以上を用いることにより、審美性に優れ、破壊靭性
等の機械的強度が高く、しかも熱的安定性に優れた歯列
矯正用ブラケットが得られる。
【0037】また、安定化剤としてY23 と、Gd2
3 ,Yb23 ,Ho23 ,Dy23 及びLa2
3 よりなる群から選ばれる1種又は2種以上とを併用
し、安定化剤としての希土類金属酸化物中に占めるY2
3 の割合を30〜70モル%とした場合には、Y2
3 を用いることによる高強度化及び低温焼結化の作用効
果を有効に得た上で、審美性、機械的強度、熱的安定性
により優れた歯列矯正用ブラケットを得ることができ
る。
【0038】更に、焼結助剤としてZnOを0.3モル
%以下含有させることにより、低温焼結が可能となり、
結晶粒子径1μm以下の熱的安定性に優れた歯列矯正用
ブラケットを得ることができる。
【0039】更に、V,Cr,Mn,Fe,Co,N
i,Sr,Pr,Nd,Sm,Eu,Er及びTmより
なる群から選ばれる1種又は2種以上の酸化物を、合計
で0.7モル%以下含有させることにより、審美性がよ
り一層高められた歯列矯正用ブラケットを得ることがで
きる。
【0040】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0041】実施例1 ZrOCl2 とGdCl3 を所定量溶解した水溶液をp
H10のアンモニア水中に滴下し、生成した沈殿物を濾
過、水洗した後、120℃で乾燥した。この乾燥粉末を
乳鉢で軽く解砕した後、850℃で2時間仮焼して比表
面積19m2 /gの粉末を得た。この仮焼粉に着色成分
であるSrCO3 と焼結助剤であるZnCO3 を所定量
加え、エタノールを分散媒としてボールミルで24時間
混合後、混合スラリーを乾燥した後、乳鉢で解砕して原
料粉末を得た。次に、この原料粉末を射出成形法によっ
て、ブラケット形状及び物性測定用試験片形状に成形
し、脱脂処理した。その後、電気炉中で100℃/時の
昇温速度で表4に示す温度まで昇温し、その温度で2時
間焼結し、300℃/時の降温速度で約600℃まで冷
却し、その後自然放冷してブラケット形状と物性測定用
試験片形状の焼結体を得た。
【0042】物性測定用試験片については、空気中、2
00℃で10時間の熱処理を行い、熱処理前後での曲げ
強度(JIS R1601)の変化から熱的安定性を評
価した。また、結晶粒子径、破壊靭性値K1C(JIS
R1601のIF法による)を測定し、結果を表5に示
した。一方、ブラケット形状の焼結体については、バレ
ル研磨して光沢を出し、その色調を観察し、結果を表5
に示した。
【0043】実施例2〜30,比較例1〜28 安定化剤及び着色剤の種類と添加量、焼結助剤のZnO
の添加量を表1〜4に示すものとし、焼結温度を表5〜
8に示す温度としたこと以外は実施例1と同様にして焼
結体を得、結晶粒子径、曲げ強度、破壊靭性及び色調を
調べ、結果を表5〜8に示した。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
【表8】
【0052】以上の結果から明らかなように、実施例に
係る焼結体は780〜1340MPaの高い曲げ強度と
8.1〜13.4MPa√mという非常に高い破壊靭性
を示し、しかも空気中200℃,10時間の熱処理後
も、殆ど強度低下が起こらなかった。また、ブラケット
形状の焼結体をバレル研磨することで、光沢があり、表
5,6に示す色調の審美性の高いブラケットが得られ
た。
【0053】これに対して、本発明の好適組成をはずれ
るもの(比較例1〜9,11〜17,19〜21,23
〜25,27,28)は、破壊靭性が低いか、或いは、
空気中200℃,10時間の熱処理によって曲げ強度が
大幅に低下し、熱的安定性が低い。また、焼結体の色調
も天然歯とは全く違い、審美性も十分ではない。更に、
本発明の好適組成を満たすものであっても、焼結温度が
高すぎるもの(比較例10,18,22,26)では、
熱的安定性が著しく損なわれる。
【0054】実施例31 実施例4で得られたブラケットを、酸素を5%含むアル
ゴンガスを圧力媒体として1300℃、2000気圧で
30分のHIP処理を行った。次に、市販のシランカッ
プリング剤(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン)を0.1%含むアルコール溶液を、ブラケット
の接着面に塗布し、乾燥機で120℃、2時間の乾燥を
行った。このブラケットを矯正用接着剤によりアクリル
台座に接着し、24時間後に引っ張り試験により接着強
度を測定した。その結果、シランカップリング剤で処理
しないブラケットが2kgで剥離したのに対し、シラン
カップリング剤で処理したブラケットは23kgで剥離
した。なお、シランカップリング処理によるブラケット
の強度低下は見られなかった。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の歯列矯正用
ブラケットは、機械的強度、特に破壊靭性が従来のジル
コニア焼結体より高い部分安定化ジルコニア焼結体から
なるため、デザイン設計に何ら制約を受けることなく、
金属製ブラケットに近い操作性の良い形状のブラケット
を得ることができる。更に、素材の熱的安定性が優れて
いるため、接着力向上のために表面処理を施しても強度
劣化が起こらない。また、金属に比べて、色調を天然歯
に近い着色とすることが可能であるので、審美性に優れ
たブラケットを得ることができる。
【0056】このような本発明の歯列矯正用ブラケット
は、本発明の方法により容易かつ効率的に製造される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鮎澤 信夫 岡山県岡山市可知5−6−25 (72)発明者 中山 享 岡山県倉敷市大内957−5 (72)発明者 日野 隆司 岡山県備前市伊部1931

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ZrO2 を主成分とし、Gd23 ,Y
    23 ,Ho23 及びDy23 よりなる群から選
    ばれる1種又は2種以上の希土類金属酸化物で安定化さ
    れた部分安定化ジルコニア焼結体からなることを特徴と
    する歯列矯正用ブラケット。
  2. 【請求項2】 ZrO2 を主成分とし、Y23 と、G
    23 ,Yb23 ,Ho23 ,Dy23 及びL
    23 よりなる群から選ばれる1種又は2種以上との
    希土類金属酸化物で安定化され、かつ、安定化剤として
    の希土類金属酸化物中に占めるY23 の割合が30〜
    70モル%である部分安定化ジルコニア焼結体からなる
    ことを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の歯列矯正用ブラケット
    において、希土類金属酸化物の合計含有量が1.5〜
    3.0モル%であることを特徴とする歯列矯正用ブラケ
    ット。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項の歯列
    矯正用ブラケットにおいて、更に、焼結助剤としてZn
    Oを0.5モル%以下含有し、正方晶ジルコニアの平均
    結晶粒子径が1μm以下であることを特徴とする歯列矯
    正用ブラケット。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項の歯列
    矯正用ブラケットにおいて、更に、着色剤として、V,
    Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Sr,Pr,Nd,S
    m,Eu,Er及びTmよりなる群から選ばれる1種又
    は2種以上の元素の酸化物を0.7モル%以下含有する
    ことを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  6. 【請求項6】 化学合成法又は酸化物粉末の混合による
    方法で得られた原料粉末を成形し、得られた成形体を1
    200〜1450℃で焼結させることを特徴とする請求
    項1ないし5のいずれか1項に記載の歯列矯正用ブラケ
    ットの製造方法。
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