[go: up one dir, main page]

JPH08334955A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

Info

Publication number
JPH08334955A
JPH08334955A JP7143552A JP14355295A JPH08334955A JP H08334955 A JPH08334955 A JP H08334955A JP 7143552 A JP7143552 A JP 7143552A JP 14355295 A JP14355295 A JP 14355295A JP H08334955 A JPH08334955 A JP H08334955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
intermediate transfer
transfer
image
transfer medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7143552A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Hayakawa
慎司 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP7143552A priority Critical patent/JPH08334955A/ja
Publication of JPH08334955A publication Critical patent/JPH08334955A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】転写場所によらず転写効率を一定にすることが
できるカラー画像形成装置を提供する。 【構成】複数の色のトナー像が形成される感光体と、該
感光体に接触させて配設され、各色のトナー像が転写さ
れる中間転写媒体11と、該中間転写媒体11と対向さ
せて配設され、トナー像を記録媒体12に転写する転写
手段とを有する。そして、最後の色のトナー像を転写す
るときに、前記中間転写媒体11上に既に形成されたト
ナー層の表面電位の最大値を絶対値で560〔V〕以下
にし、トナー単層厚を14〔μm〕以上にし、かつ、ト
ナーの帯電量を絶対値で3.4〔μc/g〕以上にす
る。トナーの消費量を低くすることができるだけでな
く、光学濃度を高くすることができる。また、かぶりが
発生したことが肉眼で分からないようにすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像形成装置として種々の
方式を利用するものが提案されているが、そのうち、電
子写真方式を利用したカラー画像形成装置は、高精細で
印刷速度が高く、ランニングコストが低いことから注目
されている。ところで、電子写真方式を利用してカラー
画像を形成するためには、少なくとも、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の3色のトナ
ーが必要であり、3色のトナーを重ね合わせ、そのとき
の各色のトナー像の位置、トナーの量等を制御すること
によって様々な色を再現するようにしている。
【0003】3色のトナーは、多重転写プロセスにおい
て重ね合わせられ、該多重転写プロセスにおいては、感
光体に形成されたトナー像が、記録媒体、中間転写媒体
等の転写媒体に転写されるようになっている。したがっ
て、感光体の表面のトナーのすべてを転写媒体に付着さ
せるのが理想である。ところが、例えば、多重転写プロ
セスを行った後の感光体の表面には、中間転写媒体等に
付着させることができなかったトナーが残留してしま
う。そこで、多重転写プロセスを評価するために転写効
率が使用される。該転写効率は、付着させることができ
たトナーの量が、付着前のトナーの量に占める割合によ
って表され、値が大きいほど多重転写プロセスは良好に
なる。
【0004】ところが、多重転写プロセスには、図2に
示すような問題がある。図2は従来の転写電圧と転写効
率との関係図である。なお、横軸に転写電圧(絶対値)
〔V〕を、縦軸に転写効率〔%〕を採ってある。図から
分かるように、トナーがない記録紙に1層目のトナー像
を転写した場合、最大の転写効率は約98〔%〕になる
が、1層目のトナー像の上に2層目のトナー像を転写し
た場合は、最大の転写効率は95〔%〕に低下し、2層
目のトナー像の更に上に3層目のトナー像を転写した場
合は、最大の転写効率が約75〔%〕に低下する。
【0005】また、1層目のトナー像及び2層目のトナ
ー像の転写効率はほぼ等しいが、3層目のトナー像の転
写効率は極端に低く、転写媒体に付着させられるトナー
の量も、1層目のトナー像及び2層目のトナー像を転写
する場合と比べると3層目のトナー像を転写する場合
は、はるかに少なくなる。このように、転写媒体におけ
るトナー像が転写される場所(以下「転写場所」とい
う。)によって転写効率が変化し、付着させられるトナ
ーの量が異なるので、各色の濃度が転写場所によって変
化し、色再現性が低下してしまう。
【0006】したがって、多重転写プロセスにおいて
は、転写効率を高くする必要があるだけでなく、転写場
所によらず転写効率を一定にすることが必要である。そ
こで、例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンの順にト
ナー像を転写する場合、イエローのトナー像を転写する
ときに印加される転写電圧より、マゼンタのトナー像を
転写するときに印加される転写電圧を高くし、マゼンタ
のトナー像を転写するときに印加される転写電圧より、
シアンのトナー像を転写するときに印加される転写電圧
を高くするようにしている(特開平5−80634号公
報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のカラー画像形成装置において、転写効率は、転写場
所にトナー像があるかどうかによって変化するのであっ
て、トナー像が転写される回数によって変化するのでは
ない。したがって、各色のトナー像ごとに転写電圧を変
化させても、良好な効果は得られない。例えば、イエロ
ー、マゼンタ及びシアンの順にトナー像の転写を行った
場合、イエローのトナー像は必ず1層目として転写され
るが、マゼンタのトナー像は転写場所にイエローのトナ
ー像があれば2層目として転写され、また、転写場所に
イエローのトナー像がなければ1層目として転写され
る。これは、イエローのトナー像の有無は出力される画
像によって決まるからである。
【0008】ここで、図2において、イエローのトナー
像の転写時とマゼンタのトナー像の転写時とで転写電圧
を変化させた場合を考え、イエローのトナー像を転写す
るときに、1層目の転写効率が最大になるように転写電
圧V1 を印加し、マゼンタのトナー像を転写するとき
に、2層目の転写効率が最大になるように転写電圧V2
を印加したと仮定する。
【0009】この場合、イエローのトナー像のある転写
場所にマゼンタのトナー像を転写するときの転写効率
は、点Aで示すように95〔%〕であるが、イエローの
トナー像のない転写場所にマゼンタのトナー像を転写す
るときの転写効率は、点Bで示すように80〔%〕であ
る。このように、転写場所によって転写効率が異なって
しまう。
【0010】そこで、出力される画像をあらかじめ解析
し、トナー像の重なる部分には高い転写電圧を印加し、
トナー像の重ならない部分には低い転写電圧を印加する
方法が考えられる。ところが、この場合、出力される画
像を解析するために新たな回路、機構等が必要になるだ
けでなく、トナー像の重なりの有無の最小単位は1ドッ
トであるので、1ドットごとに転写電圧を制御する必要
がある。
【0011】したがって、カラー画像形成装置の製造コ
ストが高くなるだけでなく、解析、微細な制御等を行う
ために必要な時間が長くなり、画像の出力時間がその分
長くなってしまう。さらに、各色のトナー像を精度良く
重ねることができないので、重ねる必要のあるドットが
重ならなかったり、逆に、重ねる必要のないドットが重
なったりして、画像品位が低下してしまう。
【0012】本発明は、前記従来のカラー画像形成装置
の問題点を解決して、転写場所によらず転写効率を一定
にすることができるカラー画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のカ
ラー画像形成装置においては、複数の色のトナー像が形
成される感光体と、該感光体に接触させて配設され、各
色のトナー像が転写される中間転写媒体と、該中間転写
媒体と対向させて配設され、トナー像を記録媒体に転写
する転写手段とを有する。
【0014】そして、最後の色のトナー像を転写すると
きに、既に形成されたトナー層の表面電位の最大値を絶
対値で560〔V〕以下にし、トナー単層厚を14〔μ
m〕以上にし、かつ、トナーの帯電量を絶対値で3.4
〔μc/g〕以上にする。
【0015】
【作用】本発明によれば、前記のようにカラー画像形成
装置においては、複数の色のトナー像が形成される感光
体と、該感光体に接触させて配設され、各色のトナー像
が転写される中間転写媒体と、該中間転写媒体と対向さ
せて配設され、トナー像を記録媒体に転写する転写手段
とを有する。
【0016】この場合、まず、感光体に各色のトナー像
が形成され、該トナー像は中間転写媒体に逐次転写され
る。次に、トナー像は、転写手段によって記録媒体に転
写され、転写されたトナー像を定着することによってカ
ラー画像が形成される。この場合、中間転写媒体又は記
録媒体において、各色のトナー像を重ね合わせることが
できる。
【0017】そして、最後の色のトナー像を転写すると
きに、前記中間転写媒体上に既に形成されたトナー層の
表面電位の最大値を絶対値で560〔V〕以下にし、ト
ナー単層厚を14〔μm〕以上にし、かつ、トナーの帯
電量を絶対値で3.4〔μc/g〕以上にする。この場
合、前記中間転写媒体上に既に形成されたトナー層の表
面電位の最大値を絶対値で560〔V〕以下にすること
によって、転写効率を高くすることができるので、トナ
ーの消費量を少なくすることができる。
【0018】また、トナー単層厚を14〔μm〕以上に
することによって、光学濃度を高くすることができる。
さらに、トナーの帯電量を絶対値で3.4〔μc/g〕
以上にすることによって、かぶりが発生したことが肉眼
で分からないようにすることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
カラー画像形成装置の概略図、図3は本発明の実施例に
おける現像装置の拡大図である。図において、11は中
間転写媒体であり、該中間転写媒体11は、導電性基材
41、該導電性基材41の上に形成された弾性抵抗層4
2、及び該弾性抵抗層42の上に必要に応じて形成され
たコート層43から成り、前記導電性基材41には電源
16が接続される。
【0020】前記弾性抵抗層42としては、中間転写媒
体11自体の帯電を避けるために、カーボンを分散した
ものが使用される。前記中間転写媒体11の全抵抗率が
10 11〔Ω・cm〕より大きいと、転写後の放電が大き
く、トナーが飛散したり、トナー像の乱れが大きくなっ
たりする。また、中間転写媒体11の全抵抗率が10 4
〔Ω・cm〕以下であると、中間転写媒体11に接触す
る部材に電荷が逃げやすく、転写電圧が低くなり、転写
効率が低くなってしまう。したがって、中間転写媒体1
1の全抵抗率は105 〜1010〔Ω・cm〕、好ましく
は107 〜10 9 〔Ω・cm〕の範囲に設定する。
【0021】本実施例においては、導電性基材41とし
てアルミニウム製の円筒型ドラムを使用し、その上に、
カーボンが分散させられたシリコーンゴムを弾性抵抗層
42としてモールドし、前記シリコーンゴムの表面を離
型性が高いPFA、FEP等のフッ素樹脂によって被覆
した。前記中間転写媒体11に接触させて、感光体とし
ての感光体ドラム21が配設され、該感光体ドラム21
の外周に、帯電装置22、露光装置23、及び現像装置
24Y、24M、24C、24Kが配設される。また、
現像装置24Y、24M、24C、24Kのトナー収容
層内には、トナー25Y、25M、25C、25Kがそ
れぞれ収容される。
【0022】円筒ドラム状に形成された感光体ドラム2
1は、導電性支持体44、及び該導電性支持体44の上
に形成された光導電層45から成り、前記導電性支持体
44は接地される。なお、感光体ドラム21として、セ
レン感光体、有機系感光体、酸化亜鉛感光体、アモルフ
ァスシリコン感光体等のいずれも使用することができ
る。
【0023】また、帯電装置22は感光体ドラム21と
対向させて配設される。本実施例においては、接触型の
帯電ローラを使用した。該帯電ローラは、例えば、金属
軸に導電性のゴムを積層して構成される。なお、前記帯
電ローラのほかに導電性の帯電ブレード、非接触型のコ
ロナ放電器を使用することもできる。そして、露光装置
23は、画像信号を光に変換し、該光を感光体ドラム2
1に照射して露光を行う。前記露光装置23としては、
レーザ、LEDアレイ等の光源と作像光学系とを組み合
わせたものを使用することができる。本実施例において
は、光源としてLEDアレイを使用し、作像光学系とし
てロッドレンズアレイを使用した。
【0024】また、前記現像装置24Y、24M、24
C、24Kにおいては、各トナー担持体26Y、26
M、26C、26Kに吸引されたトナー25Y、25
M、25C、25Kが矢印C方向に搬送され、感光体ド
ラム21に付着し、感光体ドラム21に形成された静電
潜像を現像する。前記各トナー担持体26Y、26M、
26C、26Kは、導電性基材261Y、261M、2
61C、261Kに弾性抵抗層262Y、262M、2
62C、262Kをそれぞれ被覆することによって形成
され、前記導電性基材261Y、261M、261C、
261Kには現像バイアスを印加するために電源48が
接続される。なお、前記現像装置24Y、24M、24
C、24Kとしては、二成分磁気ブラシ現像器、一成分
磁気ブラシ現像器、一成分非磁性現像器等を使用するこ
とができる。
【0025】前記中間転写媒体11の回転方向における
感光体ドラム21より下流側に、一括転写手段としての
転写ローラ27が中間転写媒体11に対して進退自在に
配設される。前記一括転写手段としては、静電的にトナ
ーを付着させることができるものであればよく、コロナ
放電器又は接触型の導電性の材料を使用することができ
る。
【0026】本実施例においては、導電性ローラを使用
した。該導電性ローラは、金属製支持体51にゴム、ス
ポンジ等の弾性の高い抵抗材52を積層して形成され
る。また、必要に応じて該抵抗材52の表面に保護材等
を被覆することもできる。なお、転写ローラ27の金属
製支持体51に電源53が接続され、一括転写工程時に
は、金属製支持体51にトナーと逆極性の転写電圧が印
加される。
【0027】また、記録媒体12の搬送方向における中
間転写媒体11より下流側には、定着装置としての加熱
・加圧手段28が配設される。該加熱・加圧手段28
は、記録媒体12を挟んで対向させて配設された加熱ロ
ーラ29及び加圧ローラ30から成る。前記加熱ローラ
29は、記録媒体12におけるトナー像が転写された表
側に対向させて配設され、一定の加圧力で記録媒体12
に圧接される。また、前記加熱ローラ29は、金属製の
中空部材内にハロゲンランプを配設することによって形
成される。さらに、ガラス、セラミック等の基材の上に
Ni−P等から成る発熱抵抗層を積層し、更にその上に
Ta2 5 、フッ素樹脂等の保護層を積層したものを使
用することもできる。
【0028】一方、前記加圧ローラ30は、記録媒体1
2におけるトナー像が転写されていない裏側に対向させ
て配設される。また、加圧ローラ30は前記加熱ローラ
29側に付勢され、該加熱ローラ29との間に記録媒体
12を一定の加圧力によって挟む。そして、加圧ローラ
30は弾性ローラから成り、金属製のパイプにゴムを積
層して形成される。本実施例においては、ゴムとしてシ
リコーンゴムを使用した。
【0029】また、前記中間転写媒体11と転写ローラ
27との間に記録媒体12を挿入するために、給紙ロー
ラ31が配設される。次に、前記構成のカラー画像形成
装置の動作について説明する。図に示すように、中間転
写媒体11と感光体ドラム21とが図示しない駆動手段
によってそれぞれ矢印A方向及び矢印B方向に一定の周
速度で、しかも互いに同じ周速度で回転させられる。
【0030】記録のスタート信号に基づいて、感光体ド
ラム21が帯電装置22によって一様にかつ均一に帯電
させられる。次に、露光装置23によって一色目のイエ
ローの画像信号に対応した光が感光体ドラム21に照射
され、静電潜像が形成される。ここでは、画像に対応す
る部分だけに光が照射されるので、画像部の電荷が消去
され、非画像部の電荷はそのまま残される。
【0031】前記感光体ドラム21に接触又は近接させ
て現像装置24Yが配設され、該現像装置24Yによっ
て静電潜像が可視像化され、トナー像になる。本実施例
においては、反転現像が利用され、トナー担持体26Y
には電源48によってバイアス電圧が印加される。その
結果、前記トナー担持体26Y上の帯電したトナー25
Yは、静電気力によって感光体ドラム21に吸引され、
付着させられる。
【0032】該感光体ドラム21に形成されたイエロー
のトナー像は、電源16の転写電圧による静電気によっ
て、中間転写媒体11に転写される。該中間転写媒体1
1上の画像部の先頭が、感光体ドラム21上のイエロー
のトナー像の先頭に到達すると、イエローのトナー25
Yが中間転写媒体11の移動に応じて感光体ドラム21
上から中間転写媒体11に順次付着させられる。
【0033】そして、中間転写媒体11上の画像部の最
後尾にイエローのトナー25Yが付着させられた時点に
おいて、電源16による転写電圧の印加を一時的に停止
し、図示しない除電ブラシの先端を中間転写媒体11の
非画像部に接触させ、イエローのトナー25Yの転写時
に中間転写媒体11に蓄積された電荷を除去する。前記
感光体ドラム21にイエローのトナー像の最後尾が現像
されると、中間転写媒体11上の画像部の先頭と一致す
るように、感光体ドラム21には二色目のマゼンタのト
ナー像が現像され始める。前記除電とマゼンタのトナー
像の現像とは並行して行われるので、除電による時間の
損失は全くない。
【0034】そして、中間転写媒体11上の画像部の先
頭がマゼンタのトナー像の先頭に到達すると、中間転写
媒体11に一次転写電圧が印加され、該中間転写媒体1
1にマゼンタのトナー像が転写され、イエローのトナー
像に重ねられる。同様に、シアン、ブラックの各トナー
像も中間転写媒体11に転写され、すべての色のトナー
像が中間転写媒体11に転写されると、中間転写媒体1
1上にカラーのトナー像が形成される。
【0035】そして、前記画像部の先頭が転写ローラ2
7に近づくと、該転写ローラ27は、図示しない可動手
段によって中間転写媒体11に圧接させられ、給紙ロー
ラ31によって記録媒体12が給紙され、中間転写媒体
11と転写ローラ27との間に搬送される。該転写ロー
ラ27には、中間転写媒体11に形成されたカラーのト
ナー像と逆極性の転写電圧が電源53によって印加され
る。したがって、中間転写媒体11上に形成されたカラ
ーのトナー像は、一括して記録媒体12に転写される。
【0036】前記中間転写媒体11のカラーのトナー像
が記録媒体12に転写されると、転写ローラ27は中間
転写媒体11から離隔させられ、電源53による転写電
圧の印加も停止される。次に、カラーのトナー像が転写
された記録媒体12は、加熱・加圧手段28によって加
熱され加圧される。すなわち、加熱ローラ29と加圧ロ
ーラ30との間に記録媒体12が挿入されると、記録媒
体12上のカラーのトナー像のトナー25Y、25M、
25C、25Kは、加熱ローラ29から熱が伝達されて
加熱され溶融させられる。そして、加熱・加圧手段28
を通過した記録媒体12上のトナー25Y、25M、2
5C、25Kは自然に冷却され、再び固体状態に戻る。
このようにして、カラーのトナー像は記録媒体12に定
着される。
【0037】そして、該記録媒体12は、カラー画像形
成装置の外に配設された図示しないスタッカに排出され
る。ところで、前記構成のカラー画像形成装置におい
て、各色のトナー像を中間転写媒体11上において重ね
合わせる多重転写プロセスにおいて、トナー像を転写す
るときの転写効率は、既に中間転写媒体11に付着させ
られたトナー25Y、25M、25C、25Kの電位と
関係する。
【0038】すなわち、帯電させられたトナー25Y、
25M、25C、25Kに転写電界を作用させて静電気
を発生させ、静電気力によってトナー像を転写すること
ができるが、中間転写媒体11にトナー像が既に転写さ
れている場合には、該トナー像のトナー25Y、25
M、25C、25Kが前記転写電界を妨げる方向に電界
を形成する。したがって、次のトナー像を転写するため
の転写電界が弱められ、静電気力が小さくなって転写効
率がその分低くなる。
【0039】なお、トナー25Y、25M、25C、2
5K自身が形成する電界の強さは、中間転写媒体11の
上に形成されたトナー層の表面電位の大きさに比例す
る。ここで、中間転写媒体11の上に形成されたトナー
層の表面電位、及び該トナー層の上に重ねてトナー層が
形成されたときの転写効率について説明する。図4は本
発明の実施例における表面電位と転写効率との関係図で
ある。なお、図において、横軸に表面電位を、縦軸に転
写効率を採ってある。
【0040】この場合、転写前の感光体ドラム21(図
1)の表面に付着しているトナー25Y、25M、25
C、25K、及び転写後の感光体ドラム21の表面に残
留したトナー25Y、25M、25C、25Kをそれぞ
れテープによって剥(はく)離し、剥離されたトナーの
光学濃度から転写前のトナー量W1 及び残留したトナー
量W2 を計算し、次の式(1)によって転写効率ηを計
算することができる。
【0041】 η=(1−W2 /W1 )×100〔%〕 ……(1) また、トナー層の表面電位をVS とし、トナー像が転写
された後の中間転写媒体11におけるトナー25Y、2
5M、25C、25Kが付着した部分の電位をVT
し、中間転写媒体11自身の表面電位をVO としたと
き、電位VT 及び表面電位VO をそれぞれ非接触式の電
位計で測定し、次の式(2)によって表面電位VS を計
算することができる。
【0042】 VS =VT −VO ……(2) 本実施例においては、負の極性に帯電させられたトナー
25Y、25M、25C、25Kを使用しているので、
トナー25Y、25M、25C、25Kの表面電位は負
になる。正の電位と負の電位とでは、大小の表現が反対
になるので、図4においては、説明の便宜上、表面電位
S は絶対値を使用して正の電位と同じ表現にした。
【0043】また、表面電位VS が0〔V〕であること
は、中間転写媒体11上にトナー像がないことを意味す
る。そして、多重転写プロセスを開始してから終了する
までの間、中間転写媒体11上のトナー層の表面電位V
S を常に560〔V〕以下に維持すると、転写場所によ
らず転写効率ηを常に80〔%〕以上にすることができ
る。
【0044】前記トナー層の表面電位VS は、トナー層
の厚さの2乗に比例するので、中間転写媒体11上で表
面電位VS が最も高くなると考えられる部分は、最も後
に形成されるトナー層を除いた各トナー層が重なってい
る部分である。本実施例においては、イエロー、マゼン
タ、シアン及びブラックの4色のトナーを使用し、この
順に転写を行った。
【0045】したがって、最後に形成されるブラックの
トナー層を除いたイエロー、マゼンタ及びシアンの各ト
ナー層が重なっている部分のトナー層の表面電位VS
560〔V〕以下にすると、中間転写媒体11に形成さ
れた各トナー層の電位は、560〔V〕を超えることが
なくなる。さらに、各トナー層が重なっている部分のト
ナー層の表面電位VS を480〔V〕以下にすると、転
写効率ηを常に90〔%〕にすることができる。したが
って、トナー25Y、25M、25C、25Kの消費量
を少なくすることができる。
【0046】そして、トナー層の表面電位VS を低くす
るためには、一色のトナー層の厚さ(以下「トナー単層
厚」という。)を小さくしたり、トナー25Y、25
M、25C、25Kの帯電量を小さくする必要がある。
ところが、トナー単層厚は記録濃度に、帯電量はかぶり
にそれぞれ関係する。ここで、トナー単層厚と記録濃度
との関係について説明する。
【0047】図5は本発明の実施例におけるトナー単層
厚と記録濃度との関係図である。なお、図において、横
軸にトナー単層厚を、縦軸に記録濃度としての光学濃度
(O.D.)を採ってある。形成されるカラー画像のう
ちの基本となる光学濃度は、単色部分の濃度であり、単
色部分の濃度は、色の再現範囲に影響を与えるので、十
分な濃度が要求される。図に示すように、光学濃度を
1.2以上にするためにはトナー単層厚を14〔μm〕
以上にしなければならない。また、トナー単層厚を26
〔μm〕以上にすると、光学濃度を飽和点である1.5
にすることができるので、カラー画像を形成するとき
に、トナー単層厚が多少変化しても、カラー画像に濃度
むらができにくくなる。
【0048】ところで、画像信号に基づく転写場所以外
の部分は、記録媒体12(図2)として使用される記録
紙等の下地色になる。ところが、帯電量の少ないトナー
25Y、25M、25C、25Kを使用すると、本来、
下地色になる部分にトナー25Y、25M、25C、2
5Kが付着してかぶりを発生させてしまう。そこで、帯
電量の異なるトナーを使用し、実際にカラー画像を形成
したときのかぶりの発生状態について説明する。
【0049】図6は本発明の実施例におけるかぶりの発
生状態を示す図である。この場合、評価は3段階とし、
図において、○は肉眼ではかぶりが発生したことが全く
分からず、測定器によって測定してもほとんど下地色と
異ならない場合、△は肉眼ではかぶりが発生したことが
分からないが、測定器によって測定した場合にはかぶり
が発生したことが分かる場合、×は肉眼でかぶりが発生
したことが分かる場合である。
【0050】このことから、かぶりが発生したことが肉
眼で分からないようにするために、トナー25Y、25
M、25C、25K(図1)の帯電量を絶対値で3.4
〔μc/g〕以上にする必要がある。図7は本発明の実
施例におけるトナー単層厚と帯電量との関係図である。
なお、図において、横軸にトナー単層厚を、縦軸に帯電
量を採ってある。
【0051】この場合、トナー単層厚と帯電量とを変化
させ、トナー層の表面電位VS が絶対値で560〔V〕
になる点を測定すると、図の実線のようになる。したが
って、多重転写プロセス時におけるトナー単層厚及び帯
電量についての最適条件は、トナー層の表面電位VS
絶対値で560〔V〕以下であり、トナー単層厚が14
〔μm〕以上であり、トナー25Y、25M、25C、
25K(図1)の帯電量が絶対値で3.4〔μc/g〕
以上である斜線の領域になる。
【0052】本実施例においては、中間転写媒体11に
おいて各色のトナー像を重ね合わせてカラーのトナー像
を形成しているが、記録媒体において各色のトナー像を
重ね合わせてカラーのトナー像を形成することもでき
る。なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、カラー画像形成装置においては、複数の色のトナ
ー像が形成される感光体と、該感光体に接触させて配設
され、各色のトナー像が転写される中間転写媒体と、該
中間転写媒体と対向させて配設され、トナー像を記録媒
体に転写する転写手段とを有する。
【0054】そして、最後の色のトナー像を転写すると
きに、前記中間転写媒体上に既に形成されたトナー層の
表面電位の最大値を絶対値で560〔V〕以下にし、ト
ナー単層厚を14〔μm〕以上にし、かつ、トナーの帯
電量を絶対値で3.4〔μc/g〕以上にする。この場
合、前記中間転写媒体上に既に形成されたトナー層の表
面電位の最大値を絶対値で560〔V〕以下にすること
によって転写効率を高くし、常に80〔%〕以上にする
ことができるので、トナーの消費量を少なくすることが
できる。したがって、転写場所によらず転写効率を一定
にすることができる。
【0055】また、トナー単層厚を14〔μm〕以上に
することによって、光学濃度を高くすることができる。
さらに、トナーの帯電量を絶対値で3.4〔μc/g〕
以上にすることによって、かぶりが発生したことが肉眼
で分からないようにすることができる。したがって、ト
ナー層が重なって形成された部分においても転写効率を
高くすることができるので、転写場所によらず転写効率
を一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるカラー画像形成装置の
概略図である。
【図2】従来の転写電圧と転写効率との関係図である。
【図3】本発明の実施例における現像装置の拡大図であ
る。
【図4】本発明の実施例における表面電位と転写効率と
の関係図である。
【図5】本発明の実施例におけるトナー単層厚と記録濃
度との関係図である。
【図6】本発明の実施例におけるかぶりの発生状態を示
す図である。
【図7】本発明の実施例におけるトナー単層厚と帯電量
との関係図である。
【符号の説明】
11 中間転写媒体 12 記録媒体 21 感光体ドラム 27 転写ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数の色のトナー像が形成される
    感光体と、(b)該感光体に接触させて配設され、各色
    のトナー像が転写される中間転写媒体と、(c)該中間
    転写媒体と対向させて配設され、トナー像を記録媒体に
    転写する転写手段とを有するとともに、(d)最後の色
    のトナー像を転写するときに、既に形成されたトナー層
    の表面電位の最大値を絶対値で560〔V〕以下にし、
    トナー単層厚を14〔μm〕以上にし、かつ、トナーの
    帯電量を絶対値で3.4〔μc/g〕以上にすることを
    特徴とするカラー画像形成装置。
JP7143552A 1995-06-09 1995-06-09 カラー画像形成装置 Withdrawn JPH08334955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7143552A JPH08334955A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 カラー画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7143552A JPH08334955A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 カラー画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08334955A true JPH08334955A (ja) 1996-12-17

Family

ID=15341403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7143552A Withdrawn JPH08334955A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 カラー画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08334955A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8391737B2 (en) 2009-07-30 2013-03-05 Oki Data Corporation Image forming apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8391737B2 (en) 2009-07-30 2013-03-05 Oki Data Corporation Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3946237B2 (ja) 無端ウェブを使用した、中間イメージ転写部材から受取部材へのマーキング粒子イメージの転写を容易とする方法および装置
JP3718045B2 (ja) 画像形成装置
JP4027287B2 (ja) 画像形成装置
US6097919A (en) Image forming apparatus
EP1473603B1 (en) Image forming apparatus including control means for a pre-transfer potential changing means
US6594457B2 (en) Brush roll cleaning unit and image formation apparatus using it
JP2002162801A (ja) 画像形成装置
JPH1124443A (ja) 画像形成装置
JPH08166727A (ja) 画像形成装置
JP3346091B2 (ja) トナー像転写装置及びこれを用いた転写電圧制御方法
JP2002244369A (ja) 画像形成装置
JP4610432B2 (ja) 画像形成装置
JP2001272833A (ja) 画像形成装置
JPH08334955A (ja) カラー画像形成装置
JPH08160756A (ja) カラー画像形成装置
JP4819423B2 (ja) 画像形成装置
JP2001290320A (ja) 画像濃度制御装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2001356554A (ja) 画像形成装置
JPH07146597A (ja) カラー画像形成装置
JPH096149A (ja) カラー画像形成装置
JPH11231692A (ja) カラー画像形成装置
JPH0627831A (ja) 画像形成装置
JPH08305121A (ja) トナー像転写装置
JP3142350B2 (ja) 画像形成方法
JP4032643B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903