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JPH08330596A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

Info

Publication number
JPH08330596A
JPH08330596A JP13451795A JP13451795A JPH08330596A JP H08330596 A JPH08330596 A JP H08330596A JP 13451795 A JP13451795 A JP 13451795A JP 13451795 A JP13451795 A JP 13451795A JP H08330596 A JPH08330596 A JP H08330596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
gate
transistor
thin film
semiconductor film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13451795A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Sotani
直哉 曽谷
Hiroyoshi Hamada
弘喜 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP13451795A priority Critical patent/JPH08330596A/ja
Publication of JPH08330596A publication Critical patent/JPH08330596A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単結晶膜に比べて結晶性に劣ったアモルファ
スシリコン膜や多結晶シリコン膜を用いる薄膜トランジ
スタの製造方法において、シリコン膜の結晶化とシリコ
ン膜中に含まれる不純物の活性化のための熱処理時間を
短縮することを目的とする。 【構成】 単結晶膜に比べて結晶性に劣ったアモルファ
スシリコン膜を比較的低温な400℃で成膜した後、温
度600℃、時間75hrで熱処理して、シリコン膜の
結晶化と活性化とを同時におこなう薄膜トランジスタの
製造方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、OA機器や計測器な
どに使用される液晶表示装置や半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、電界効果トランジスタ
を用いることによって、コントラストを向上させたもの
が主流になりつつある。
【0003】図3に電界効果トランジスタが用いられた
アクティブマトリクス型液晶表示装置の平面図を示す。
【0004】図3に示すように、絶縁基板1上に厚さ5
00Åのノンドープの多結晶シリコン製の半導体膜2が
設けられている。
【0005】また、半導体膜2上に、半導体膜を2分す
るようにゲート絶縁膜を挟んで厚さ900Åのn+型の
多結晶シリコン製の電界効果トランジスタのゲート3が
設けられている。
【0006】さらに、半導体膜2の両端に接触するよう
に厚さ11000Åの共に金属製の、ゲートの左に電界
効果トランジスタのドレイン電極4、そしてゲートの右
に電界効果トランジスタのソース電極5が形成されてい
る。
【0007】このような薄膜で構成された電界効果トラ
ンジスタは、構成要素が薄膜であることから薄膜トラン
ジスタと呼ばれている。
【0008】また、薄膜トランジスタをスイッチングさ
せる走査信号を外部回路から薄膜トランジスタに伝える
ゲート線6がゲート3に、スイッチである薄膜トランジ
スタによって制御される表示信号を外部回路から薄膜ト
ランジスタに伝えるドレイン線7がドレイン電極4に、
薄膜トランジスタを通過した表示信号を液晶に印加する
透明なITO製の表示電極8がソース電極5に、それぞ
れ接続されている。
【0009】一般に、ゲート線やドレイン線を設けるこ
とにより、薄膜トランジスタは絶縁基板上にマトリクス
状に配置されることになる。
【0010】本願発明の要点は熱処理工程にあるので、
分かり易くするため、薄膜が積層構造をなしている1つ
の薄膜トランジスタの断面図を次に示すことにする。
【0011】図4は、図3をIV−IV線で切断した液
晶表示装置の断面図である。
【0012】図4において、絶縁基板1上に厚さ500
Åのノンドープの多結晶シリコン製の半導体膜2が設け
られ、半導体膜の左右にそれぞれP(燐)を5×1015
cm -2だけイオン注入して低抵抗としたドレイン9とソ
ース10とが備えられている。
【0013】半導体膜は熱処理によって、ドレインとソ
ースの間の動作層の結晶性が高くなる結晶化と、ドレイ
ン及びソースの抵抗が低くなる活性化とが成される。
【0014】しかし、結晶化工程と活性化工程とは、各
工程を正否を確認するため、別個に行われることが多か
った。
【0015】話を図4に戻すと、半導体膜2上に熱酸化
膜で温度1000℃、あるいはCVD膜で温度600℃
で厚さ1000Åの二酸化シリコン製のゲート絶縁膜1
1が形成され、さらにドレインとソースとの間のゲート
絶縁膜11上にP(燐)を5×1015cm-2だけイオン
注入して低抵抗化した多結晶シリコン製のゲート3が堆
積されている。
【0016】また、多結晶シリコン製のゲート上に、プ
ラズマCVDで作製された窒化シリコン製の、ゲート線
とドレイン線との間の絶縁膜となる厚さ1200Åの層
間絶縁膜12が形成されている。
【0017】さらに、やや凹凸が大きい層間絶縁膜12
上に厚さ600Åの透明なITO製の補助容量電極13
が厚さ1400Åの酸化シリコン製の補助容量絶縁膜1
4を挾んで厚さ600Åの表示電極8と重畳するように
形成されている。
【0018】それから、ドレイン電極4及びソース電極
5は、下層が厚さ1000Åのチタンシリサイド(T
i:Si=1:1)で上層が厚さ10000Åのアルミ
ニウムの2層構造になっている。
【0019】そして、ドレイン電極4及びソース電極5
上に厚さ2000Åのポリイミド製の配向膜15が形成
されている。
【0020】また、配向膜15は厚さ6μmの液晶16
の一方の界面に直接接触している。
【0021】ここで、液晶16を挾んで絶縁基板1に対
向する透明な対向基板17が設けられている。
【0022】対向基板17上に厚さ1000ÅのITO
製の対向電極18、厚さ1500Åのポリイミド製の対
向配向膜19とが積層されており、対向配向膜19は液
晶の他方の界面に接触している。
【0023】実際に液晶にネマティック液晶を用いた場
合は、外側に一対の偏光板が必要であるが、図4では省
略している。
【0024】図4で主として、熱処理を必要とするの
は、半導体膜2の結晶化と、ドレイン9、ソース10及
びゲート3に導入された不純物の活性化であるので、従
来のゲート絶縁膜上のゲートを活性化するまでの電界効
果トランジスタの製造工程を以下に示すことにする。
【0025】図5は従来の電界効果トランジスタの製造
工程図である。
【0026】最初に図5aに示すように、石英などの透
明で絶縁性の絶縁基板1上に温度350℃で厚さ500
Åのノンドープのアモルファスシリコン膜、即ちa−S
i膜20をプラズマCVD法で堆積してからパタニング
する。
【0027】第2に図5bに示されるように、a−Si
膜を温度600℃で75時間(hr)で熱処理して結晶
化し、ノンドープの多結晶シリコン製の半導体膜2に変
換する。
【0028】第3に図5cにおいて、絶縁基板1及び厚
さ500Åの多結晶シリコン製の半導体膜2上に温度3
00℃でTEOSから作製した厚さ1000Åのゲート
絶縁膜11を堆積する。
【0029】第4に図5dに図示するように、半導体膜
2の中央上方のゲート絶縁膜11上に温度350℃で厚
さ900Åのn+型のn+a−Si膜21を堆積した後、
フッ化アンモニウムで緩衝したHF水溶液でn+a−S
i膜21の左右のゲート絶縁膜11に半導体膜2に達す
る開口22を形成する。
【0030】第5に図5eに図示されるように、温度4
00℃で加速電圧30keVでP(燐)をイオン注入し
て、ゲート、ドレイン及びソースの領域にドーズ量5×
10 15cm-2の3つのn+注入膜23を形成する。
【0031】第6に図5fに示されるように、n+注入
膜23の抵抗を低くするために温度600℃、時間75
時間(hr)で熱処理して、注入された原子を活性化す
ると、ゲート、ドレイン、ソースの領域のn+注入膜は
それぞれ、面抵抗700Ω/□のゲート3、ドレイン
9、ソース10に変換される。
【0032】このように、半導体膜の結晶化と活性化を
別工程で行うと薄膜トランジスタの生産性が上がらない
欠点があった。
【0033】また、図5eの半導体膜2を構成している
多結晶シリコン膜の表面は500Å程度の凹凸を有し、
さらに多結晶シリコン膜の内部は結晶欠陥に起因する多
くの界面準位を持っている。
【0034】このため、凹凸によってゲート絶縁膜11
が乱れて、電界効果トランジスタのゲートとドレインと
の間のリークが増えたり、界面準位によって動作層中の
キャリア数が左右されて、電界効果トランジスタのON
電流の減少やOFF電流の増加を招くことが多かった。
【0035】先の従来例は電界効果トランジスタについ
てであったが、バイポーラトランジスタでも同じことが
言える。
【0036】図6はバイポーラトランジスタの平面図で
ある。
【0037】図6において、絶縁基板1上に厚さ500
Åのn-型の半導体膜2が形成されており、半導体膜の
左右に金属製のエミッタ電極24とコレクタ電極25と
が接続されている。
【0038】また、半導体膜2を横切るようにp+型の
多結晶シリコン製のベース膜26が形成されており、半
導体膜の中に設けられたp型のベースに接続されてい
る。
【0039】さらに、多結晶シリコン製のベース膜26
に金属製のベース電極27が接続されている。
【0040】先の電界効果トランジスタの場合に比べ
て、バイポーラトランジスタの方がより多くの不純物を
活性化する必要がある。
【0041】そこで、図6のバイポーラトランジスタを
VII−VII線で切断して断面図で以下に説明する。
【0042】図7は、バイポーラトランジスタの断面図
である。
【0043】図7で、絶縁基板1上に厚さ500Åの多
結晶シリコン製の半導体膜2が形成されており、さらに
半導体膜中に図の左からn+型のエミッタ28、p型の
ベース29、n-型とn+型のコレクタ30が配置されて
いる。
【0044】また、図7に示すように、半導体膜上に熱
CVDで作製した二酸化シリコン製のベース絶縁膜31
が堆積され、p+型のベース膜26がp型のベース29
だけに接触できるようになっている。
【0045】さらに、厚さ900Åのベース膜26また
は厚さ1000Åのベース絶縁膜31上に、スパッタリ
ングで作製された厚さ1200Åの二酸化シリコン製の
層間絶縁膜12が積層されている。
【0046】エミッタ28とコレクタ30上のベース絶
縁膜31及び層間絶縁膜12は開口を形成するように一
部除去され、形成された2つの開口から下層が厚さ10
00Åのモリブデンシリサイド、上層が厚さ10000
Åのアルミニウムの構成のエミッタ電極24とコレクタ
電極25とをそれぞれ、エミッタ28とコレクタ30と
に接続する。
【0047】また、層間絶縁膜12、エミッタ電極24
及びコレクタ電極25上にバイポーラトランジスタの特
性を安定させるための厚さ5000Åの二酸化シリコン
製の保護膜32が設けられている。
【0048】次に電界効果トランジスタの場合と同様
に、従来のバイポーラトランジスタの製造工程を示し
て、その問題点を指摘することにする。
【0049】図8は従来のバイポーラトランジスタの製
造工程図である。
【0050】最初に図8aに示されるように、透明な絶
縁基板1上に温度400℃で厚さ500Åのn-型の多
結晶シリコン膜33を堆積して、多結晶シリコン膜を所
定の形状にする。
【0051】第2に図8bに示すように、温度600
℃、75時間(hr)で熱処理し、多結晶シリコン膜を
結晶化してn-型の半導体膜2を作成する。
【0052】第3に図8cにおいて、加速電圧30ke
V、温度400℃でのイオン注入により、半導体膜2の
左右の2ケ所にドーズ量5×1015cmー2のP(燐)
の有るn+膜34を形成し、また、左のn+膜に隣接する
ようにドーズ量5×1013cmー2のB(ホウ素)の有
るp膜35を形成する。
【0053】第4に図8dに図示されるように、半導体
膜及び絶縁基板上に温度500℃でベース絶縁膜31を
形成し、さらに半導体膜の左右のn+膜34及びp膜3
5上のベース絶縁膜31に3つの開口22を形成する。
【0054】第5に図8eに図示するように、左右の開
口に挾まれたベース絶縁膜31上に厚さ900ÅのB
(ホウ素)の有るp+型のp+多結晶シリコン膜36を形
成し、中央の開口を通じてp+多結晶シリコン膜36と
p膜35とを接触させる。
【0055】第6に図8fにおいて、温度600℃に7
5時間保持して、半導体膜中の不純物を活性化し、左の
+膜34をエミッタ28に、左のn+膜34に隣接する
p膜35をベース29に、右のn+膜34をコレクタ3
0にそれぞれ変換する。
【0056】図8のように、半導体膜の結晶化と活性化
を別工程で行うと薄膜トランジスタの生産性が上がらな
い欠点があった。
【0057】また、図8fの半導体膜2を構成している
多結晶シリコン膜の表面は500Å程度の凹凸を有し、
さらに多結晶シリコン膜の内部は結晶欠陥に起因する多
くの界面準位を持っている。
【0058】このため、凹凸によってベース絶縁膜31
が乱れて、バイポーラトランジスタのベースとコレクタ
との間のリークが増えたり、界面準位によってキャリア
数が左右されて、バイポーラトランジスタのON電流の
減少やOFF電流の増加を招くことが多かった。
【0059】あるいは、多結晶Siにイオン注入する
と、注入されたイオンがa−Siにイオン注入する場合
に比べて低温で活性化されにくくなり、導電率が低くな
る欠点があった。
【0060】図8のバイポーラトランジスタだけでなく
先の図5の電界効果トランジスタにおいても、アモルフ
ァスシリコン膜や多結晶シリコン膜等の半導体膜の結晶
化と半導体膜に導入された不純物の活性化を別個に行っ
ていたため、バイポーラあるいは電界効果のいずれの薄
膜トランジスタの生産性も著しく低かった。
【0061】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、半導体膜の
結晶化と活性化にかかる総時間を短くして薄膜トランジ
スタの生産性を向上させると共に低温でイオン注入膜の
導電率を上げることを目的とする。
【0062】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タの製造方法は、半導体膜の結晶化と活性化とを同時に
おこなう製造方法である。
【0063】また、本発明の第2の薄膜トランジスタの
製造方法は、結晶化及び活性化前の工程を温度550℃
以下で行った後、温度550〜600℃、時間5〜10
0hrにて、半導体膜を熱処理する製造方法である。
【0064】それから、本発明の第3の薄膜トランジス
タの製造方法は、不純物注入直後にアモルファスシリコ
ン膜である半導体膜を結晶化と活性化との同時進行によ
り多結晶シリコン膜に変換させる製造方法である。
【0065】
【作用】本発明では、半導体膜の結晶化と活性化とを同
時に行うことによって、熱処理工程の時間を半減してい
る。
【0066】その結果、工程数の低下による高い薄膜ト
ランジスタの歩留まりが達成できるだけでなく、結晶性
の高い半導体膜に不純物を導入した後で熱処理により活
性化した場合に比べて、結晶性のほとんどない半導体膜
に不純物を導入した後で結晶化した場合の方が、抵抗の
制御が容易であるため、薄膜トランジスタの特性の再現
性及び均一性も向上する。
【0067】このことは以下のように解釈される。
【0068】活性化とは熱運動などによりPやBなどの
注入原子がSiの格子点に置換型不純物として入り込
み、周りのSi原子と共有結合することにより電子又は
正孔が1個余分にできることにより自由電子が生じて注
入膜の導電率が向上する現象である。
【0069】従って、不純物をa−Siに打ち込んでか
ら熱処理を行った場合、結晶成長時にSiと同じように
PやBなどを格子点に取り込みながら成長が進行するた
め、結晶化と活性化が渾然一体となり、活性化しやすく
なる。
【0070】しかし、結晶型Si(多結晶Si、単結晶
Si)に不純物を注入した場合、注入時に結晶格子上の
Si原子がノックオン(叩きだし)により格子から外れ
て非晶質化する。
【0071】そのため、熱処理により、注入後再び結晶
化した場合にも結晶に多くの欠陥が残されたり、新たに
Si原子と不純物原子とが置換する必要が生じたりし
て、結晶化(活性化)が阻害されたりするため、活性化
が起こりにくくなる。
【0072】個別の作用として、本発明の第2の薄膜ト
ランジスタの製造方法は、結晶化や活性化が起こりにく
い前処理工程とするので、前工程の差異による薄膜トラ
ンジスタの特性変化が起こりにくいだけでなく、結晶化
時に半導体膜とゲート絶縁膜との間の界面が平坦にな
る。
【0073】一方、本発明の第3の薄膜トランジスタの
製造方法は、不純物注入直後にアモルファスシリコン膜
である半導体膜を結晶化と活性化との同時進行により多
結晶シリコン膜に変換させるので、抵抗値の制御が容易
である。
【0074】
【実施例】図1は本発明の電界効果トランジスタの製造
方法の製造工程図である。
【0075】図1は、先の従来技術の図5の製造工程図
と比べて工程数が1だけ減っているのが特徴である。
【0076】最初に図1aに示すように、ガラスなどの
透明で絶縁性の絶縁基板1上にSiH4−H2−Ar雰囲
気中、温度400℃で厚さ500Åのノンドープのアモ
ルファスシリコン膜、即ちa−Si膜20をプラズマC
VD法で堆積してからパタニングする。
【0077】第2に図1bにおいて、絶縁基板1及び厚
さ500Åのa−Si膜20上に温度400℃でTEO
SからプラズマCVD法で作製した厚さ1000Åのゲ
ート絶縁膜11を堆積する。
【0078】第3に図1cに図示するように、a−Si
膜20の中央上方のゲート絶縁膜11上に温度400℃
で厚さ900Åのn+型のn+a−Si膜21を堆積した
後、フッ化アンモニウムで緩衝したHF水溶液でn+
−Si膜21の左右のゲート絶縁膜11にa−Si膜2
0に達する開口22を形成する。
【0079】第4に図1dに図示されるように、温度4
00℃で加速電圧30keVでP(燐)をn+a−Si
膜及び開口下のa−Si膜にイオン注入して、ゲート、
ドレイン及びソースの領域にドーズ量5×1015cm-2
の3つのn+注入膜23を形成する。このとき、n+注入
膜23の結晶構造は非晶質(アモルファス)となる。
【0080】第5に図1eに示されるように、n+注入
膜23の抵抗を低くするために温度600℃、75時間
(hr)で熱処理する。
【0081】すると、図1dと図1eとの間で、a−S
i膜20が結晶化して多結晶シリコン製の半導体膜2に
変換されると同時に、半導体中に注入された原子が活性
化されて、ゲート、ドレイン、ソースの領域のn+注入
膜がそれぞれ、面抵抗400Ω/□のゲート3、ドレイ
ン9、ソース10に変換される。
【0082】75hrで面抵抗400Ω/□となる注入
膜は、5hrで面抵抗2kΩ/□、25hrで面抵抗1
kΩ/□となり、また、100hr以上ではあまり変化
しない。
【0083】面抵抗2kΩ/□は電界効果トランジスタ
を通過する信号の変形が画像に悪影響を与えないために
選択された面抵抗である。
【0084】このように本発明の電界効果トランジスタ
(FETr)の製造方法は、アモルファスシリコン膜
(a−Si膜)の結晶化と活性化とを同時におこなうの
で製造工程数が少なくなる。
【0085】図2は本発明のバイポーラトランジスタの
製造方法の製造工程図である。
【0086】図2は、先の従来技術の図8の製造工程図
と比べて工程数が1だけ減っているのが特徴である。
【0087】最初に図2aに示されるように、透明な絶
縁基板1上に温度400℃で厚さ500Åのノンドープ
のa−Si膜20を堆積して、アモルファスシリコン膜
を所定の形状にする。
【0088】第2に図2bにおいて、加速電圧30ke
V、温度400℃でのイオン注入により、ノンドープの
a−Si膜20の左右の2ケ所にドーズ量5×1015
2のP(燐)の有るn+膜34を形成し、また、左の
+膜に隣接するようにドーズ量5×1013cmー2のB
(ホウ素)の有るp膜35を形成する。
【0089】第3に図2cに図示されるように、アモル
ファスシリコン膜及び絶縁基板上にTEOSから温度4
00℃でベース絶縁膜31を形成し、さらにアモルファ
スシリコン膜の左右のn+膜34及びp膜35上のベー
ス絶縁膜31に3つの開口22を形成する。
【0090】第4に図2dに図示するように、左右の開
口に挾まれたベース絶縁膜31上に厚さ900ÅのB
(ホウ素)の有るp+型のp+a−Si膜37を形成し、
中央の開口を通じてp+a−Si膜37とp膜35とを
接触させる。
【0091】第5に図2eにおいて、温度600℃に7
5時間保持してアモルファスシリコン膜の結晶化とアモ
ルファスシリコン膜中に含まれる不純物の活性化を行
う。
【0092】すると、アモルファスシリコン膜が結晶化
して多結晶シリコン製の半導体膜2に変換されると同時
に、アモルファスシリコン膜中の不純物が活性化され、
左のn+膜34が面抵抗400Ω/□のエミッタ28
に、左のn+膜34に隣接するp膜35がベース29
に、右のn+膜34が面抵抗400Ω/□のコレクタ3
0に、p+a−Si膜37が面抵抗600Ω/□のベー
ス膜26にそれぞれ変換される。
【0093】図2と図8とを比較すると、図8の従来の
製造工程の900Ω/□のベース膜と700Ω/□のエ
ミッタが、図2の本発明の製造工程の600Ω/□のベ
ース膜と400Ω/□のエミッタに面抵抗の点で改善さ
れていることが分かる。
【0094】このことは、ベース膜が複数のバイポーラ
トランジスタ間で接続されていると、バイポーラトラン
ジスタ間の配線抵抗を低くできることを意味する。
【0095】このように本発明のバイポーラトランジス
タ(BiTr)の製造方法は、アモルファスシリコン膜
の結晶化と活性化とを同時におこなうので製造工程数が
少なくなる。
【0096】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタの製造方法に
あっては、半導体膜の結晶化と活性化とを同時に行うの
で、工程数の低下による高い薄膜トランジスタの歩留ま
りが達成できるだけでなく、結晶質の半導体膜に不純物
を導入した場合に比べて、非晶質の半導体膜に不純物を
導入した場合の方が、抵抗の制御が容易であるため、薄
膜トランジスタの特性の再現性及び均一性も向上でき
る。
【0097】また、個別の効果として、本発明の第2の
薄膜トランジスタの製造方法は、結晶化や活性化が起こ
りにくい前処理工程とするので、前工程の温度差異によ
る薄膜トランジスタの特性変化が発生しにくいだけでな
く、結晶化時に半導体膜とゲート絶縁膜との間の界面が
平坦になって、薄膜トランジスタのオンオフ比が高くな
る結果、薄膜トランジスタを液晶表示装置に応用する場
合、液晶表示装置の画面を鮮明にすることができる。
【0098】一方、本発明の第3の薄膜トランジスタの
製造方法は、不純物注入直後にアモルファスシリコン膜
である半導体膜を結晶化と活性化との同時進行により多
結晶シリコン膜に変換させるので、配線抵抗が相対的に
低くなり、延いては液晶表示装置を比較的低温なプロセ
スでもってより高精細化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結晶化と活性化を同時に行う電界効果
Trの製造工程図である。
【図2】本発明の同時に結晶化と活性化を行うバイポー
ラTrの製造工程図である。
【図3】液晶表示装置の平面図である。
【図4】電界効果Trを用いる液晶表示装置の断面図で
ある。
【図5】従来の結晶化と活性化を個別に行う電界効果T
rの製造工程図である。
【図6】バイポーラTrの平面図である。
【図7】バイポーラTrの断面図である。
【図8】従来の結晶化と活性化を個別に行うバイポーラ
Trの製造工程図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 半導体膜 3 ゲート 4 ドレイン電極 5 ソース電極 6 ゲート線 7 ドレイン線 8 表示電極 9 ドレイン 10 ソース 11 ゲート絶縁膜 12 層間絶縁膜 13 補助容量電極 14 補助容量絶縁膜 15 配向膜 16 液晶 17 対向基板 18 対向電極 19 対向配向膜 20 a−Si膜 21 n+a−Si膜 22 開口 23 n+注入膜 24 エミッタ電極 25 コレクタ電極 26 ベース膜 27 ベース電極 28 エミッタ 29 ベース 30 コレクタ 31 ベース絶縁膜 32 保護膜 33 多結晶シリコン膜 34 n+膜 35 p膜 36 p+多結晶シリコン膜 37 p+a−Si膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/324 H01L 21/265 A 27/12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体膜の結晶化と活性化とを同時にお
    こなうことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 結晶化及び活性化前の工程を温度550
    ℃以下で行った後、温度550〜600℃、時間5〜1
    00hrにて、半導体膜を熱処理することを特徴とする
    請求項1の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 不純物注入直後にアモルファスシリコン
    膜である半導体膜を結晶化と活性化との同時進行により
    多結晶シリコン膜に変換させることを特徴とする請求項
    1の薄膜トランジスタの製造方法。
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