JPH08326850A - 車両用自動変速機 - Google Patents
車両用自動変速機Info
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Abstract
速ショックを低減し、かつ装置を一層コンパクト化す
る。 【解決手段】 自動変速機Tは、変速機ケース10内
に、入力軸14、変速機構M、出力軸15、それらを駆
動連結する2つのクラッチC−1,C−2、それらの油
圧サーボ3,4を備え、複数の前進変速段を達成する。
変速機ケース側壁10a,10bに変速機構Mを挟んで
静止型シリンダ形式の油圧サーボ3,4を埋め込み配設
し、それらとクラッチC−1,C−2とを切り離し、ベ
アリング32,42を介してクラッチ係合の押圧力を伝
える構成とし、装置をコンパクト化しながら変速機構M
関連の回転部材のイナーシャトルクを減少させる。
Description
に関し、特に油圧サーボ部分を静止型シリンダを用いて
非回転としたクラッチにより動力伝達経路の切り換えを
行うギヤトレイン構成の車両用自動変速機に関する。
させる自動変速機において、変速に係わる回転部材同士
を連結するクラッチは、ギヤトレインの構成にもよる
が、少なくとも2つ必要となる。従来、自動変速機のこ
うしたクラッチは、湿式多板クラッチとされるが、反力
要素を変速機ケース等に固定する同様の湿式多板のブレ
ーキとは異なり、摩擦板部を支持するクラッチハブとク
ラッチドラムは、ともに回転部材となることから、摩擦
板部を係合作動させる油圧サーボも、 クラッチドラムと
一体化して構成されるのが通例であり、 具体的には、 ク
ラッチドラムをシリンダとし、 該シリンダに摺動自在に
ピストンを嵌挿して、シリンダとピストンにより油室を
画定する構成とされている(以下、このような形式をク
ラッチドラム形式という)。こうした構成のクラッチと
して、例えば、特開昭62−52249号公報に開示の
技術がある。
に、クラッチドラム形式に構成した場合、油圧サーボの
シリンダ分だけ装置が大型化してしまう。そして、 この
ことが、 上記のように複数の前進変速段を達成するため
に少なくとも2つのクラッチを要することとあいまっ
て、 自動変速機の小型化を妨げる要因ともなっている。
部材に回転変化が生じ、その回転変化と回転部材の重量
により慣性力(イナーシャトルク)が発生し、それが出
力軸トルクの変動に影響を与え、変速ショックを生じ
る。こうした面から上記従来の技術をみると、該技術で
は、回転部材中に油圧サーボを含ませたクラッチドラム
形式であるので、回転部材の重量が油圧サーボの分だけ
増加し、イナーシャトルクが増大して、上記の変速ショ
ックを大きくしてしまう。
ドラム形式とした場合、シリンダ内の油に作用する遠心
力により遠心油圧が発生し、油圧制御装置からの出力油
圧よりも遠心油圧分だけ高い油圧がピストンに作用し、
これが変速時の油圧特性を低下させる。具体的には、遠
心油圧は、解放時にはクラッチの解放遅れを生じさせ、
係合時には係合タイミングを意図するところより速める
作用をする。このような理由により、前記特開昭62−
52249号公報に開示の技術では、遠心油圧を相殺す
る油室を設けている。しかしながら、遠心油圧相殺室を
設けることは、回転部材の重量増を招くことになるの
で、イナーシャトルクの減少による変速ショック低減の
面からは好ましくない。また、遠心油圧相殺室を設ける
と、装置が大型化する問題点もある。
する上で必要な2つのクラッチの油圧サーボを変速機ケ
ースに組み込むことで装置のコンパクト化を図るととも
に、静止型シリンダ形式として、油圧サーボを非回転と
することで、回転部材の重量増と大型化を招く遠心油圧
相殺油室を不要として、イナーシャトルクの減少による
変速ショックの低減と、更なる装置の小型化を図った車
両用自動変速機を提供することを第1の目的とする。
は、クラッチドラム内でピストンの押圧力とそれにより
生じる反力が互いに打ち消し合う閉ループが構成される
ため、クラッチ係合による不平衡力が生じない利点があ
るが、油圧サーボをクラッチから分離させた静止型シリ
ンダ形式とした場合、上記の利点が得られなくなる。こ
うした理由から、2つのクラッチの油圧サーボを静止型
シリンダで構成した場合、一方のクラッチに対して他方
のクラッチの油圧サーボの押圧力が影響する場合があ
り、こうした場合、一方のクラッチと他方のクラッチを
掴み合えるような変速のときの制御が非常に複雑にな
る。
油圧サーボから受ける押圧力を支持する反力部材を互い
に独立させることで、押圧力が互いに干渉しないように
して、2つのクラッチの油圧サーボを静止型シリンダで
構成することに伴う制御の複雑化を防ぐことを第2の目
的とする。
る構成を、簡単な構造で実現することを第3の目的とす
る。
ダの場合、前記のようにクラッチドラム内油圧サーボの
押圧力と反力とをバランスさせ、クラッチには平衡した
圧接力だけが作用するようにしているため、外部からの
スラスト力もクラッチに作用しない。したがって、クラ
ッチ係合時のピストンのストローク量はほぼ一定とな
る。これに対して、いわゆる静止型シリンダの場合に
は、クラッチに圧接に伴う不平衡力が作用するため、反
力を他の部材、例えば、変速機構、入力軸等を介して支
持しなければならず、そのために逆に、外部からも様々
な力、例えば、ヘリカルギヤ構成によるスラスト力等が
クラッチに作用することになる。そこで、クラッチの解
放時にこのような力が作用していると、クラッチの摩擦
板部間のクリアランスがそのときの状況に応じて変化す
ることとなり、クラッチ係合時には、そのクリアランス
の変化によって、常にクラッチ係合特性が変化してしま
うことになり、変速時の油圧の制御性の低下や変速ショ
ックを招く。
ターンスプリングを、外部からのスラスト力に対抗して
クラッチのクリアランスを一定に保つように作用させる
ことで、上記の変速時の油圧の制御性の低下や変速ショ
ックを防止することを第4の目的とする。
た静止型シリンダ形式とした場合、前記のように、クラ
ッチ係合時に油圧サーボの押圧力によるスラスト力が生
じるため、この支持の仕方によってはスラスト力が変速
機構に影響を及ぼす可能性がある。
リンダ形式としても、ピストンからの押圧力を変速機構
に影響させないようにすることを第5の目的とする。
シングが貼られた複数の摩擦材の間に、それらに対して
軸方向に交互に複数のセパレータプレートを挟み込み、
ピストンにより押圧される側の端部に位置する摩擦材と
ピストンとの間にプレッシャプレートを介在させ、反対
側の端部に位置する摩擦材をバッキングプレートに当接
させて、ピストン押圧力の反力を支持する構成としてい
る。このバッキングプレートは、セパレータプレートを
支持する側の部材(通常クラッチドラム)にスナップリ
ングにより固定されている。こうした従来構成の場合、
バッキングプレート固定のための余分な軸方向スペース
を要するばかりでなく、スナップリングによるバッキン
グプレートの支持は、該プレートの外径側のみの片持ち
状となるため、バッキングプレートがピストンからの押
圧力で皿バネ状に撓んで摩擦材とセパレータプレートと
の摩擦係合状態を不均一なものとし、摩擦特性を悪化さ
せないように、バッキングプレートをかなりの厚肉のも
のとしなければならず、軸方向スペースの増大の要因と
なる。
を駆動連結する部材自体をバッキングプレートとして利
用することで、スナップリングによる固定の必要性をな
くして、そのための軸方向スペースを削減し、上記摩擦
特性の悪化の防止のためのバッキングプレートの厚肉な
構成を不要とすることを第6の目的とする。
制御の必要上、変速機入力軸の回転数を検出できること
が望ましい。この点で従来のクラッチドラム形式の場合
は、ドラムの外周部にロータを取り付けることで容易に
入力回転数の検出が行われるのに対して、変速機ケース
の両側壁油圧サーボを配置した場合、必然的に入力軸と
連結するのはクラッチの摩擦板部の内周側を支持するハ
ブとなるため、クラッチの内周側に位置するこのハブか
らクラッチの外周側で入力軸の回転を検出するのは困難
となる。
をクラッチのハブ側から、しかもクラッチの外周側で検
出可能な構成を実現することを第7の目的とする。
わず発熱を防止し、かつ、係合及び解放途中の安定した
摩擦特性を得るために、摩擦板部に定常的に潤滑油を供
給するのが好ましいが、従来のクラッチドラム形式で
は、リム側を入力軸に連結し、ハブ側を変速機構の変速
要素の1つに連結した構成とした場合、車両停止時や上
記変速要素が関与しない変速段のときには、変速要素が
停止している状態となることが多く、こうした状態で
は、回転しないハブが、その径方向内側からの潤滑油の
摩擦板部への供給を妨げ、上記の発熱防止及び安定した
摩擦特性の維持の面から不利な場合が生じる。こうした
問題点は、クラッチドラムを入力軸に連結した場合に
は、必然的に生じるものである。
油圧サーボ構成のクラッチにおいて、ハブを入力軸に連
結することで、常時、摩擦板部に潤滑油を供給可能とす
ることを第8の目的とする。
油圧サーボを変速機ケースに組み込んで静止型シリンダ
形式とし、それらを入力クラッチとした場合、両入力ク
ラッチに連結される入力軸は、変速機ケースの両端部ま
で延在し、かつ、入力クラッチで変速機構を挟み込む形
になるので、出力が取り出しにくい構成となる。
変速出力の合理的な取り出し配置を得ることを第9の目
的とする。
段を達成するのに、通常3つのクラッチを配置する必要
があるが、装置の大型化を招くクラッチを数多く配設す
ることは、変速機のコンパクト化において不利である。
配設により、クラッチ及びブレーキの選択的係合及び解
放により前進4段後進1段を達成することができる変速
機構を、前記のような2つのクラッチの油圧サーボを変
速機ケースの両端に配置した静止型シリンダ形式として
コンパクト化した構成に適合させることで、装置の更な
るコンパクト化を図ることを第10の目的とする。
ッチにより前進4速を達成する変速機構の種々の変形構
成を提供することを更なる第11〜第14の目的とす
る。
つのクラッチにより前進5速を達成する変速機構を提供
することを第15の目的とする。
て、クラッチ単体についていえば、その油圧サーボを非
回転式とする技術は、特開平2−290731号公報、
特開平4−285331号公報に見られるように、従来
ないではないが、前者は、センタディファレンシャル機
構における前後輪間のトルク配分のために差動装置と出
力軸を連結するクラッチに適用されたものであり、後者
は、動力取出装置(パワーテイクオフ装置)の出力歯車
を出力軸に連結するクラッチに適用されたものであっ
て、これらに倣って、仮令、自動変速機の変速機構中の
変速時に大きな回転変化が生じない最終的な出力の取り
出し部に油圧サーボを非回転式としたクラッチを配置し
たとしても、本発明の目的とするような、イナーシャト
ルクの減少による変速ショックの低減や、遠心油圧が発
生しないことによる変速時の油圧制御特性の低下を防ぐ
といったような自動変速機にとって重要な機能は生じな
い。
るため、本発明は、変速機ケースと、入力軸と、該入力
軸に連結され複数の変速要素を有する変速機構と、該変
速機構に連結された出力軸と、前記入力軸及び前記複数
の変速要素の内のいずれか2つをそれぞれ駆動連結する
第1及び第2のクラッチと、油圧の供給により前記第1
及び第2のクラッチをそれぞれ係合させる第1及び第2
の油圧サーボとを備え、複数の前進変速段を達成する車
両用自動変速機において、前記変速機ケースは、前記変
速機構、前記第1及び第2のクラッチ並びに前記第1及
び第2の油圧サーボを内包し、軸方向両端部にそれぞれ
側壁を有し、前記第1及び第2のクラッチは、前記変速
機構を挟んで前記変速機構の軸方向両端にそれぞれ配設
され、前記第1及び第2の油圧サーボは、それぞれ、前
記変速機ケースのそれぞれの前記側壁に相互に対向して
形成された静止型の第1及び第2のシリンダと、該第1
及び第2のシリンダ内にそれぞれ摺動自在に配設され、
それぞれが前記第1及び第2のシリンダと協働して油圧
が供給される油室を画定する第1及び第2のピストン
と、前記第1及び第2のピストンと前記第1及び第2の
クラッチとの間にそれぞれ配設され、前記第1及び第2
のピストンと前記第1及び第2のクラッチとの間の相対
回転をそれぞれ許容するとともに油圧の供給にともなう
前記第1及び第2のピストンからの押圧力を前記第1及
び第2のクラッチにそれぞれ伝達する第1及び第2のベ
アリングとを有することを特徴とする。
及び第2の油圧サーボからのそれぞれの押圧力を、それ
ぞれ前記第1及び第2のクラッチを介して前記変速機ケ
ースに伝達する第1及び第2の反力部材を有し、該第1
及び第2の反力部材は、互いに独立した経路で押圧力を
伝達する構成とされる。
及び第2の反力部材は、それらの一方が前記変速機構を
含み、他方が前記入力軸を含む構成とされる。
及び第2の油圧サーボは、前記油室への油圧の供給に伴
う前記第1及び第2のピストンの移動に抗する押圧力を
それぞれ該第1及び第2のピストンに付与する第1及び
第2のリターンスプリングと、前記第1及び第2のベア
リングと前記第1及び第2のクラッチとの間にそれぞれ
第1及び第2の押圧部材とを有し、前記第1及び第2の
リターンスプリングは、それぞれ前記第1及び第2の押
圧部材と前記第1及び第2の反力部材とに当接する構成
とされる。
軸は、前記変速機構を貫通して両前記側壁間に延在し、
前記変速機構は、前記第1及び第2のクラッチに隣接し
てそれぞれ配設されて前記第1及び第2のピストンから
の押圧力がそれぞれ前記第1及び第2のクラッチを介し
て伝達される第1及び第2のフランジ部を有し、該第1
及び第2のフランジ部は、それぞれ前記第1及び第2の
ピストンからの押圧力を前記入力軸に伝達し、前記入力
軸とそれぞれの前記側壁との間には、前記第1及び第2
のピストンからの押圧力に伴う前記入力軸の軸方向の移
動を規制する第3及び第4のベアリングが設けられた構
成とされる。
軸は、前記変速機構を貫通して両前記側壁間に延在し、
前記変速機構は、前記第1及び第2のクラッチに隣接し
てそれぞれ配設されて前記第1及び第2のピストンから
の押圧力がそれぞれ前記第1及び第2のクラッチを介し
て伝達される第1及び第2のフランジ部を有し、前記第
1及び第2のクラッチは、それぞれ前記第1及び第2の
油圧サーボの作動により前記入力軸と前記複数の変速要
素の内のいずれか1つとを駆動連結するものとされ、前
記入力軸にそれぞれ前記第1及び第2のフランジ部を介
して連結されたハブと、それぞれ前記複数の変速要素の
内の1つに駆動連結されて摩擦板部を挟んで前記ハブの
外周側に配設されたリムとを有し、前記第1及び第2の
クラッチの内の少なくとも一方の前記摩擦板部は、両面
にフェーシングが貼られた複数の摩擦材と、該複数の摩
擦材と軸方向に交互に配設された複数のセパレータプレ
ートとからなり、前記複数の摩擦材は、前記リムの内周
面に外周側をスプライン嵌合され、前記複数のセパレー
タプレートは、前記ハブの外周面に内周側をスプライン
嵌合され、前記第1及び第2の油圧サーボの少なくとも
一方は、該油圧サーボの前記第1又は第2のベアリング
と該油圧サーボに対応するクラッチとの間に前記ハブの
外周面にスプライン嵌合された押圧部材を有し、該押圧
部材と前記フランジ部には、それぞれ前記複数の摩擦材
の内の両外端に位置する摩擦材が対峙する構成とされ
る。
軸は、前記変速機構を貫通して両前記側壁間に延在し、
前記第1及び第2のクラッチは、前記第1及び第2の油
圧サーボの作動により前記入力軸と前記複数の変速要素
の内のいずれか1つとをそれぞれ駆動連結するものとさ
れ、それぞれ、前記入力軸に駆動連結されたハブと、前
記複数の変速要素の内の1つに駆動連結されて摩擦板部
を挟んで前記ハブの外周側に配設されたリムとを有し、
前記第1及び第2の油圧サーボのいずれか一方は、該油
圧サーボの前記第1又は第2のベアリングと該油圧サー
ボに対応するクラッチとの間に押圧部材を有し、該押圧
部材は、前記ハブに相対回転不能かつ軸方向摺動可能に
連結され、外周部に前記リムの径方向外側まで延設され
て回転センサに対向する複数の切欠が形成されたロータ
部を有する構成とされる。
及び第2のクラッチは、前記第1及び第2の油圧サーボ
の作動により前記入力軸と前記複数の変速要素の内のい
ずれか1つとをそれぞれ駆動連結するものとされ、それ
ぞれ、前記入力軸に連結されたハブと、前記複数の変速
要素の内の1つに駆動連結されて摩擦板部を挟んで前記
ハブの外周側に配設されたリムとを有し、それぞれの前
記ハブは、それらの径方向内側から供給される潤滑油を
前記摩擦板部に導くべく前記ハブの内外周面を連通する
貫通油路を有する構成を採ることもできる。
軸と並列的に配設され、車輪に駆動連結されたカウンタ
軸と、前記出力軸に一体的に連結されたカウンタドライ
ブギヤと、該カウンタドライブギヤに噛合するとともに
前記カウンタ軸に一体的に連結されたカウンタドリブン
ギヤとを有し、第1及び第2のクラッチは、前記第1及
び第2の油圧サーボの作動により前記入力軸と前記複数
の変速要素の内のいずれか1つとをそれぞれ駆動連結す
るものとされ、前記カウンタドライブギヤは、前記第1
及び第2のクラッチの間に位置する構成とされる。
速機構は、第1のリングギヤと、該第1のリングギヤに
噛合する第1のピニオンギヤを回転自在に支承する第1
のキャリアと、前記第1のピニオンギヤに噛合する第1
のサンギヤからなる第1のプラネタリギヤセットと、前
記第1のキャリアに連結された第2のリングギヤと、該
第2のリングギヤに噛合する第2のピニオンギヤを回転
自在に支承するとともに、前記第1のリングギヤに連結
された第2のキャリアと、前記第2のピニオンギヤに噛
合する第2のサンギヤとからなる第2のプラネタリギヤ
セットとを有し、前記第1のリングギヤ及び第2のキャ
リアは、前記出力軸に連結され、前記第1のサンギヤ
は、前記第1のクラッチにより前記入力軸に連結される
とともに、第1のブレーキにより前記ケースに係止さ
れ、前記第2のサンギヤは、第2のブレーキにより前記
ケースに係止され、前記第1のキャリア及び第2のリン
グギヤは、第3のブレーキにより前記ケースに係止され
るとともに、前記第2のクラッチにより前記入力軸に連
結される構成を採ることができる。
前記変速機構は、第1のリングギヤと、該第1のリング
ギヤに噛合する第1のピニオンギヤを回転自在に支承す
る第1のキャリアと、前記第1のピニオンギヤに噛合す
る第1のサンギヤからなる第1のプラネタリギヤセット
と、第2のリングギヤと、該第2のリングギヤに噛合す
る第2のピニオンギヤを回転自在に支承するとともに、
前記第1のリングギヤに連結された第2のキャリアと、
前記第2のピニオンギヤに噛合するとともに、前記第1
のサンギヤに連結された第2のサンギヤとからなる第2
のプラネタリギヤセットと、を有し、前記第1のリング
ギヤ及び第2のキャリアは、前記出力軸に連結され、前
記第1のサンギヤ及び第2のサンギヤは、前記第1のク
ラッチにより前記入力軸に連結されるとともに、第1の
ブレーキにより前記ケースに係止され、前記第2のリン
グギヤは、第2のブレーキにより前記ケースに係止さ
れ、前記第1のキャリアは、第3のブレーキにより前記
ケースに係止されるとともに、前記第2のクラッチによ
り前記入力軸に連結される構成を採ることもできる。
速機構は、リングギヤと、該リングギヤに噛合する第1
のピニオンギヤ及び該第1のピニオンギヤに噛合する第
2のピニオンギヤを回転自在に支承するキャリアと、前
記第1のピニオンギヤに噛合する第1のサンギヤと、前
記第2のピニオンギヤに噛合する第2のサンギヤとから
なるプラネタリギヤセットを有し、前記キャリアは、前
記出力軸に連結され、前記第2のサンギヤは、前記第1
のクラッチにより前記入力軸に連結されるとともに、第
1のブレーキにより前記ケースに係止され、前記第1の
サンギヤは、第2のブレーキにより前記ケースに係止さ
れ、前記リングギヤは、第3のブレーキにより前記ケー
スに係止されるとともに、前記第2のクラッチにより前
記入力軸に連結される構成を採ることもできる。
速機構は、リングギヤと、該リングギヤに噛合する第1
のピニオンギヤ及び該第1のピニオンギヤに噛合する第
2のピニオンギヤを回転自在に支承するキャリアと、前
記第1のピニオンギヤに噛合する第1のサンギヤと、前
記第2のピニオンギヤに噛合する第2のサンギヤとから
なるプラネタリギヤセットを有し、前記リングギヤは、
前記出力軸に連結され、前記第1のサンギヤは、前記第
1のクラッチにより前記入力軸に連結されるとともに、
第1のブレーキにより前記ケースに係止され、前記第2
のサンギヤは、第2のブレーキにより前記ケースに係止
され、前記キャリアは、第3のブレーキにより前記ケー
スに係止されるとともに、前記第2のクラッチにより前
記入力軸に連結される構成を採ることもできる。
速機構は、リングギヤと、該リングギヤに噛合する第1
のピニオンギヤ及び該第1のピニオンギヤに噛合する第
2のピニオンギヤを回転自在に支承するキャリアと、前
記第1のピニオンギヤに噛合する第1のサンギヤと、前
記第2のピニオンギヤに噛合する第2のサンギヤとから
なるプラネタリギヤセットを有し、前記リングギヤは、
前記出力軸に連結され、前記第1のサンギヤは、前記第
1のクラッチにより前記入力軸に連結されるとともに、
第1のブレーキにより前記ケースに係止され、前記第2
のサンギヤは、第2のブレーキにより前記ケースに係止
され、前記キャリアは、第3のブレーキにより前記ケー
スに係止されるとともに、前記第2のクラッチにより前
記入力軸に連結される構成を採ることもできる。
め、前記変速機構は、第1のリングギヤと、該第1のリ
ングギヤに噛合する第1のピニオンギヤを回転自在に支
承する第1のキャリアと、前記第1のピニオンギヤに噛
合する第1のサンギヤと、前記第1のキャリアに連結さ
れた第2のリングギヤと、該第2のリングギヤに噛合す
る第2のピニオンギヤを回転自在に支承するとともに、
前記第1のリングギヤに連結された第2のキャリアと、
第2のピニオンギヤに噛合する第2のサンギヤと、前記
第1のキャリアに支承されるとともに前記第1のピニオ
ンギヤより小径とされて前記第1のピニオンギヤに相対
回転不能に連結された第3のピニオンギヤに噛合する第
3のサンギヤとからなるプラネタリギヤセットを有し、
前記第1のリングギヤ及び第2のキャリアは、前記出力
軸に連結され、前記第1のサンギヤは、前記第1のクラ
ッチにより前記入力軸に連結されるとともに、第1のブ
レーキにより前記ケースに係止され、前記第2のサンギ
ヤは、第2のブレーキにより前記ケースに係止され、前
記第1のキャリア及び第2のリングギヤは、第3のブレ
ーキにより前記ケースに係止されるとともに、前記第2
のクラッチにより前記入力軸に連結され、前記第3のサ
ンギヤは、第4のブレーキにより前記ケースに係止され
た構成とされる。
第1及び第2のクラッチをそれぞれ変速機構を挟んで変
速機の軸方向両端に配設し、それらクラッチを係合させ
る第1及び第2の油圧サーボのシリンダをケースの両側
壁に形成したので、ケースの両側壁を第1及び第2の油
圧サーボのシリンダとして有効に利用することができ、
2つのクラッチの2つの油圧サーボがコンパクトな構成
となり、装置の大型化を防止できる。また、上記のよう
な油圧サーボの構成とし、この油圧サーボによりクラッ
チを係合するようにしたので、従来のような装置の大型
化を招く遠心油圧相殺油室を設ける必要がなくなり、回
転部材の重量が軽減され、変速時のイナーシャトルクに
よる変速ショックを低減することができる。
1及び第2の油圧サーボからの第1及び第2のクラッチ
への押圧力が他方の第2及び第1のクラッチに作用しな
くなり、両クラッチの制御の複雑化を避けることができ
る。
1及び第2のクラッチへの押圧力による反力を簡単な構
造で支持することができる。
反力部材と押圧部材との間に配置されたリターンスプリ
ングが、クラッチの解放時に、外部からのスラスト力に
対抗してクラッチのクリアランスを一定に保つように作
用し、それにより、クラッチの制御性の低下や変速ショ
ックを極力抑えることができる。
1の油圧サーボのピストンからの押圧力は第1のクラッ
チを介して第1のフランジ部に伝達され、更に入力軸を
介して第2の油圧サーボに伝達されるが、第2の油圧サ
ーボ側には入力軸とケース側壁の間に第4のベアリング
が配設されているので、最終的には押圧力は反対側のケ
ース側壁に伝達される。また、第1の油圧サーボが設け
られている側のケース側壁には、ピストンの押圧力とは
反対方向の反力が作用する。その結果、ピストンの押圧
力とその反対方向の反力は、両ケース側壁、すなわち、
変速機ケースに伝達されて打ち消し合う。こうした機能
は、第2の油圧サーボについても同様に達成される。か
くして、ピストンからの押圧力を変速機構に影響させな
いようにすることができる。
ラッチの摩擦材をリムにスプライン嵌合し、セパレータ
プレートを押圧部材と同じハブにスプライン嵌合すると
ともに、押圧部材とフランジ部を摩擦材に対峙させたの
で、フランジ部を格別の軸方向止めが不要なバッキング
プレートとして利用した軸方向寸法の短縮が可能とな
る。しかも、摩擦特性の悪化の防止のためのバッキング
プレートの厚肉の構成も不要となる。
速機ケースの両端に両油圧サーボを配置したことで、必
然的に入力軸と連結することになるクラッチ内周側のハ
ブから、押圧部材を介して入力軸の回転をクラッチ外周
側まで導くことができ、それにより入力軸の回転数の常
時検出が可能となる。
にクラッチのハブは、入力軸とともに回転することにな
り、径方向内側から供給される油が遠心力によりハブの
貫通油路を通して安定して摩擦板部に供給され、潤滑を
促進する方向に作用し、潤滑性能と冷却効果が向上す
る。
速出力を入力軸と並列的に設けられたカウンタ軸に取り
出す構成により、変速機の両端部に渡って延在する入力
軸の両端に入力クラッチを配置した構成を採りながら、
入力軸と干渉することなく、変速出力をカウンタドリブ
ンギヤに取り出すことができる。
よれば、変速機構がクラッチ2つのみで前進4段後進1
段を達成できるので、2つのクラッチを変速機ケースの
両端に配置した静止型シリンダ形式の油圧サーボとする
コンパクトな油圧サーボ構成と変速機構が適合し、装置
全体の構成が一層コンパクト化される。
ば、変速機構がクラッチ2つのみで前進5段後進1段を
達成できるので、上記装置全体の構成の一層コンパクト
化が前進5段を達成する自動変速機についても得られ
る。
形態を説明する。先ず図1は、プラネタリギヤセットの
相互のキャリアとリングギヤとを直結した変速機構を2
つのクラッチで制御する第1実施形態を示す。概略構成
から説明すると、図にスケルトンで示すように、この車
両用自動変速機Tは、変速機ケース10と、入力軸14
と、入力軸14に連結され複数の変速要素(後に詳記す
るサンギヤ、ピニオンギヤを支承するキャリア、リング
ギヤ等)を有する変速機構Mと、変速機構Mに連結され
た出力軸15と、入力軸14及び複数の変速要素の内の
何れか2つ、すなわち本例においてサンギヤS1とキャ
リアC1をそれぞれ駆動連結する第1及び第2のクラッ
チ(C−1,C−2)と、油圧の供給により第1及び第
2のクラッチをそれぞれ係合させる第1及び第2の油圧
サーボ3,4とを備え、複数(本例において5速)の前
進変速段を達成する。
び第2のクラッチ(C−1,C−2)並びに第1及び第
2の油圧サーボ3,4を内包し、軸方向両端部にそれぞ
れ側壁10a,10bを有する。第1及び第2のクラッ
チ(C−1,C−2)は、変速機構Mを挟んで、変速機
構Mの軸方向両端にそれぞれ配設されている。第1及び
第2の油圧サーボ3,4は、それぞれ、変速機ケース1
0のそれぞれの側壁10a,10bに相互に対向して形
成された静止型の第1及び第2のシリンダ30,40
と、これらシリンダ30,40内にそれぞれ摺動自在に
配設され、それぞれが第1及び第2のシリンダ30,4
0と協働して油圧が供給される油室3C,4Cを画定す
る第1及び第2のピストン31,41と、それらピスト
ン31,41と第1及び第2のクラッチ(C−1,C−
2)との間にそれぞれ配設され、第1及び第2のピスト
ン31,41と第1及び第2のクラッチ(C−1,C−
2)との間の相対回転をそれぞれ許容するとともに油圧
の供給にともなう第1及び第2のピストン31,41か
らの押圧力を第1及び第2のクラッチ(C−1,C−
2)にそれぞれ伝達する第1及び第2のベアリング3
2,42とを有する。
1及び第2の油圧サーボ3,4は、第1及び第2のベア
リング32,42と第1及び第2のクラッチ(C−1,
C−2)との間に、それぞれハブ53,63の外周面に
相対回転不能かつ軸方向摺動可能にスプライン嵌合され
た押圧部材33,43と、油室3C,4Cへの油圧の供
給にともなう第1及び第2のピストン31,41の移動
に抗する押圧力をそれぞれ第1及び第2のピストン3
1,41に付与する第1及び第2のリターンスプリング
58,68を有する。第1及び第2のリターンスプリン
グ58,68は、それぞれ第1及び第2の押圧部材3
3,43と反力部材としての第1及び第2のフランジ部
56,66とに当接する。
ング32,42と対峙し、外周側部でクラッチ(C−
1,C−2)と対峙している。押圧部材33,43は、
詳しくは本例において、その外径側の一側に、摩擦材5
2に対する当接部を有し、当接部の内周面がセパレータ
プレート51と同様に、入力軸14に連結されたハブ5
3,63に相対回転不能でかつ軸方向摺動可能にスプラ
イン係合されている。そして、何れか一方(本例におい
て油圧サーボ3)の押圧部材33の当接部の外周側に
は、リム54の径方向外側まで被さるように軸方向に延
設されて、変速機ケースに取り付けられた回転センサ7
に対向する複数の切欠39aが形成されたロータ部39
を有する。
壁間10a,10bに延在する。変速機構Mは、第1及
び第2のクラッチ(C−1,C−2)に隣接してそれぞ
れ配設されて第1及び第2のピストン31,41からの
押圧力がそれぞれ第1及び第2のクラッチ(C−1,C
−2)を介して伝達される第1及び第2のフランジ部5
6,66を有し、これらフランジ部56,66は、それ
ぞれ第1及び第2のピストン31,41からの押圧力を
入力軸14に伝達する。こうして、押圧部材33,43
の当接部とフランジ部56,66には、それぞれ複数の
摩擦材52,62の内の両外端に位置する摩擦材が対峙
することとなる。更に、入力軸14とそれぞれの側壁1
0a,10bとの間には、第1及び第2のピストン3
1,41からの押圧力にともなう入力軸14の軸方向の
移動を規制する第3及び第4のベアリング59,69が
設けられている。
2)は、入力軸14にそれぞれ第1及び第2のフランジ
部56,66を介して連結されたハブ53,63と、そ
れぞれ複数の変速要素の内の1つ、すなわち、第1のク
ラッチ(C−1)についてはサンギヤ軸16を介してサ
ンギヤS1に、第2のクラッチ(C−2)についてはキ
ャリア軸17を介してキャリアC1に駆動連結されて、
摩擦板部50,60を挟んでハブ53,63の外周側に
配設された環状のリム54及びドラム形のリム64を有
する。
2)の摩擦板部50,60は、両面にフェーシング52
a,62aが貼られた複数の摩擦材52,62と、複数
の摩擦材52,62と軸方向に交互に配設された複数の
セパレータプレート51,61とからなる。複数の摩擦
材52,62は、リム54,64の内周面に外周側をス
プライン嵌合され、複数のセパレータプレート51,6
1は、ハブ53,63の外周面に内周側をスプライン嵌
合されている。また、それぞれのハブ53,63は、そ
れらの径方向内側から供給される潤滑油を摩擦板部5
0,60に導くべくハブ53,63の内外周面を連通す
る貫通油路53a,63aを有する。
は潤滑油を軸心側から各部へ供給する軸内油路、10r
は同じくハウジング内油路を示し、油圧サーボ3への作
動油の供給油路は、図示を省略されている。
軸15と並列的に配設され、最終的に図示しない車輪に
駆動連結されたカウンタ軸22と、出力軸15に一体的
に連結されたカウンタドライブギヤ19と、カウンタド
ライブギヤ19に噛合するとともにカウンタ軸22に一
体的に連結されたカウンタドリブンギヤ23とを有す
る。カウンタドライブギヤ19は、第1及び第2のクラ
ッチ(C−1,C−2)の間に位置する。
全体構成を説明する。この変速機Tは、ロックアップク
ラッチ11付のトルクコンバータ12と、3段のプラネ
タリギヤセットM1,M2,M3と、それらに関連配置
されたブレーキ(B−0L ,B−0H ,B−1,B−
2)及び前記クラッチ(C−1,C−2)から構成され
ている。プラネタリギヤセットM1,M3は、サンギヤ
S1,S3と、リングギヤR1,R3と、それらに噛合
するピニオンギヤP1,P3を回転自在に支承するキャ
リアC1,C3とを備え、プラネタリギヤセットM2
は、サンギヤS2とそれに噛合する上記ピニオンギヤP
1より小径のピニオンギヤP2とを備え、ピニオンギヤ
P2はキャリアC1に回転自在に支承されて、ピニオン
ギヤP1に相対回転不能に連結されている。両ギヤセッ
トM1,M3のそれぞれのリングギヤR1,R3とキャ
リアC3,C1は、相互に連結されており、ギヤセット
M1のサンギヤS1とキャリアC1は、入力要素とすべ
く、それぞれクラッチ(C−1,C−2)を介してトル
クコンバータ12のタービン軸13に連なる入力軸14
に連結されている。相互に連結されたリングギヤR1と
キャリアC3は、出力軸15を介して出力要素としての
カウンタドライブギヤ19に連結されている。
ブレーキ(B−0L )により変速機ケース10に固定可
能とされ、ギヤセットM3のサンギヤS3は、ブレーキ
(B−1)により同じく変速機ケース10に固定可能と
され、キャリアC1に連結されたリングギヤR3は、ブ
レーキ(B−2)により変速機ケース10に固定可能と
されている。さらに詳しくは、本例において、サンギヤ
S1は、入力軸14の外周に嵌まるサンギヤ軸16を介
してクラッチ(C−1)に連結され、キャリアC1は、
入力軸14の外周に嵌まるキャリア軸17を介してクラ
ッチ(C−2)に連結され、サンギヤS3は、キャリア
軸17の外周に嵌まるサンギヤ軸18を介してブレーキ
(B−1)に連結されている。また、これに限るもので
はないが、ブレーキ(B−2)を除く各ブレーキは、バ
ンドブレーキ構成とされ、ブレーキ(B−2)について
は、湿式多板構成とされている。なお、この例では、カ
ウンタドライブギヤ19は、カウンタギヤ20を介して
差動装置21に連結されて、横置構成のトランスミッシ
ョンとされている。
い油圧制御装置の制御の下に各クラッチ及びブレーキに
対応する油圧サーボに油圧を供給し、図2に作動を図表
化して示すように、各クラッチ及びブレーキを係合(図
に○印で示す)及び解放(図に無印で示す)させること
で各変速段を達成する。すなわち、第1速(1ST)
は、クラッチ(C−1)とブレーキ(B−1)を係合さ
せたときに達成される。このとき、入力軸14の回転
は、クラッチ(C−1)経由でサンギヤS1に入り、ブ
レーキ(B−1)の係合によるサンギヤS3の固定で最
も減速されたキャリアC3の回転としてカウンタドライ
ブギヤ19に出力される。これに対して第2速(2N
D)は、クラッチ(C−2)とブレーキ(B−1)の係
合で達成される。このとき、クラッチ(C−2)経由で
キャリア軸17に入った入力は、キャリヤC1経由でそ
のままリングギヤR3に入り、ブレーキ(B−1)の係
合で固定されたサンギヤS3を反力要素とするキャリア
C3の差動回転としてカウンタドライブギヤ19に出力
される。第3速(3RD)は、両クラッチ(C−1,C
−2)の係合による第1のプラネタリギヤセットM1の
直結で達成される。このとき入力軸14の回転は、その
ままキャリアC3の回転としてカウンタドライブギヤ1
9に出力される。
は、クラッチ(C−2)の係合と、サンギヤS1を固定
するブレーキ(B−0L )の係合で達成される。このと
き、入力軸14の回転はキャリアC1の回転に対してピ
ニオンギヤP1の自転分増速されたリングギヤR1の回
転としてキャリアC3からカウンタドライブギヤ19に
伝達される。これに対して、第5速は、クラッチ(C−
2)の係合と、ブレーキ(B−0H )の係合で達成さ
れ、このとき、入力軸14の回転はキャリアC1の回転
に対して、第4速達成時より大径のサンギヤS2に反力
をとる小径のピニオンギヤP2の自転分さらに増速され
たリングギヤR1の回転としてキャリアC3からカウン
タドライブギヤ19に伝達される。
1)とブレーキ(B−2)の係合で達成され、このと
き、サンギヤS1の入力に対してキャリアC1の固定で
逆転する減速されたリングギヤR1の回転がキャリアC
3経由でカウンタドライブギヤ19から出力される。
C−2)は、油室3C,4Cに図示しないハウジング内
油路から油圧が供給されると、ピストン31,41が作
動するが、ピストン31,41とクラッチ(C−1,C
−2)の間にはベアリング32,42と押圧部材33,
43が設けられているので、クラッチ(C−1,C−
2)とピストン31,41との相対回転を許容しながら
ピストン31,41からの押圧力を摩擦板部50,60
に伝達することができ、クラッチ(C−1,C−2)を
係合させることができる。
ピストン31からの押圧力は、ベアリング32、押圧部
材33及び第1のクラッチ(C−1)の摩擦板部50を
介して第1のフランジ部56に伝達され、そして、第1
のフランジ部56から入力軸14を介して第2の油圧サ
ーボ4に伝達されるが、第2の油圧サーボ4側には入力
軸14とケース側壁10bの間に第4のベアリング69
が配設されているので、最終的には押圧力は反対側のケ
ース側壁10bに伝達される。また、第1の油圧サーボ
3が設けられている側のケース側壁10aには、ピスト
ン31の押圧力とは反対方向の反力が作用する。その結
果、ピストン31の押圧力とその反対方向の反力は、両
ケース側壁10a,10b、すなわち、変速機ケース1
0に伝達されて打ち消し合う。こうした機能は、第2の
油圧サーボ4についても同様に達成される。かくして、
両ピストン31,41からの押圧力を変速機構に影響さ
せないようにすることができる。しかも、両フランジ部
56,66とも、入力軸14をハブ53,63に駆動連
結する動力伝達部材として機能しながら、上記押圧力の
支持に関して、それら自体が従来のクラッチにおけるバ
ッキングプレートとしての機能も果たす。
ような油圧サーボの構成とし、こうした油圧サーボ3,
4により自動変速機Tのクラッチ(C−1,C−2)を
係合するようにしたので、装置の小型化を図ることがで
きるとともに、回転部材としてのサンギヤ軸16及びキ
ャリア軸17関連の重量が軽減され、変速時のイナーシ
ャトルクによる変速ショックを低減することができる。
また、油室3C,4Cへの油圧供給は、シリンダ31,
41が変速機ケース10に形成されていることで、遠心
油圧の発生による変速時の油圧制御特性の低下を招くこ
とがない。
第1及び第2の油圧サーボ3,4からの第1及び第2の
クラッチ(C−1,C−2)への押圧力が他方の第2及
び第1のクラッチ(C−2,C−1)に作用しなくな
り、両クラッチの制御の複雑化を避けることができる。
6,66と押圧部材33,43との間に配置されたリタ
ーンスプリング58,68が、クラッチの解放時に、外
部からのスラスト力に対抗してクラッチの摩擦板部5
0,60の摩擦材51,61とセパレータプレート5
2,62との間のクリアランスを一定に保つように作用
し、それにより、クラッチの制御性の低下や変速ショッ
クを極力抑えることができる。
材51,61をリム54,64にスプライン嵌合し、セ
パレータプレート52,62を押圧部材33,43と同
じハブ53,63にスプライン嵌合するとともに、押圧
部材33,43とフランジ部56,66を摩擦材51,
61に対峙させたので、フランジ部56,66を格別の
軸方向止めが不要なバッキングプレートとして利用した
軸方向寸法の短縮が可能となる。しかも、摩擦特性の悪
化の防止のためのバッキングプレートの厚肉の構成も不
要となる。
ーボ3,4を配置したことで、必然的に入力軸14と連
結することになるクラッチ内周側のハブ53,63か
ら、押圧部材33,43を介して入力軸14の回転をク
ラッチ外周側まで導くことができ、回転センサ7により
ロータ部39の切欠39aの変位をパルスとして検出す
ることで、クラッチ(C−1)の係合及び解放にかかわ
らず、入力軸14の回転数の常時検出が可能となる。
ハブ53,63は、入力軸14とともに回転することに
なり、径方向内側の軸内油路14rから供給される油が
遠心力によりハブ53,63の貫通油路53a,63a
を通して安定して摩擦板部50,60に供給され、潤滑
を促進する方向に作用し、潤滑性能と冷却効果が向上す
る。
けられたカウンタ軸22に取り出す構成により、変速機
Tの両端部に渡って延在する入力軸14の両端に入力ク
ラッチ(C−1,C−2)を配置した構成を採りなが
ら、入力軸14と干渉することなく、変速出力をカウン
タドリブンギヤ23に取り出すことができる。
前進5段後進1段を達成できるので、2のクラッチを変
速機ケース10の両端に配置した静止型シリンダ形式の
油圧サーボ3,4とするコンパクトな油圧サーボ構成と
変速機構Mが適合し、装置全体の構成が一層コンパクト
化される。
車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例は、
第1実施形態におけるプラネタリギヤセットM2をなく
して前進変速段を4速とした例であり、この変更に伴
い、上記ギヤセットM2のサンギヤS2を停止するブレ
ーキ(B−0H )も除去され、前記ブレーキ(B−
0L)に相当するブレーキは、略号(B−0)で示すブ
レーキとされている。その他の構成については、上記第
1実施形態と同様であるので、相当する部材に同様の符
号又は略号を付して、各部分の構成の説明に代える。
上記のように4速となるが、後進も含めて各変速段にお
ける摩擦係合要素の係合、解放関係と動力伝達の状況は
全く同様となるので、前記作動説明と図2の作動図表の
ブレーキ(B−0L )のブレーキ(B−0)への読替え
を以て説明に代える。こうした構成を採った場合でも、
第1実施形態と同様の効果が得られる。
車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例は、
第2実施形態と実質的に同様の変速機構を両クラッチ
(C−1,C−2)を含めて、変速機ケースに対して、
前後逆転して配置した例であり、相当する部材に同様の
符号又は略号を付して、各部分の構成の説明に代える。
こうした構成としても、各摩擦係合要素の作動と動力伝
達の関係は、第2実施形態と同様であり、得られる効果
についても同様である。
車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例は、
2つのプラネタリギヤセットM1,M3の変速要素の接
続関係を上記各実施形態に対して変更したものであり、
この例では、相互のサンギヤS1,S3を直結し、一方
のキャリアC3と他方のリングギヤR1を直結したもの
である。こうした構成によっても摩擦係合要素の係合、
解放関係と達成される変速段との関係は、上記第2、第
3実施形態と全く同様となる。この例の場合、第1速
は、サンギヤS3入力、リングギヤR3反力によるキャ
リアC3の出力となり、第2速は、キャリアC1入力、
リングギヤR3反力によるキャリアC3の出力となり、
第3速は、プラネタリギヤセットM1の直結によるリン
グギヤR1出力となり、第4速は、キャリアC1入力、
サンギヤS1反力によるリングギヤR1の増速出力とな
る。こうした構成を採った場合でも、第1実施形態と同
様の効果が得られる。
車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例は、
第4実施形態と実質的に同様の変速機構を両クラッチを
含めて、変速機ケースに対して、前後逆転して配置した
例である。こうした構成としても、摩擦係合要素の係
合、解放関係と動力伝達の状況は上記第4実施形態と全
く同様となりで、第1実施形態と同様の効果が得られ
る。
車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例は、
ラビニョ式の歯車機構を変速機構Mとした例であり、変
速機構Mは、サンギヤS1、リングギヤR1及びキャリ
アC1に回転自在に支承されてそれらに噛合するピニオ
ンギヤP1からなる第1のプラネタリギヤセットM1
と、サンギヤS3、上記リングギヤと共通のリングギヤ
R1、相互に噛合し、上記ピニオンギヤと共通のピニオ
ンギヤP1とサンギヤS3に噛合するピニオンギヤP3
からなり、ピニオンギヤP1を回転自在に支承するキャ
リアC1とピニオンギヤP3を回転自在に支承するキャ
リアC3とが相互に連結された第2のプラネタリギヤセ
ットM3とからなる構成とされている。そして、サンギ
ヤS3は、クラッチ(C−1)を介して入力軸14に駆
動連結されるとともに、ブレーキ(B−0)によりケー
ス10に固定可能とされ、リングギヤR1はクラッチ
(C−2)経由で入力軸14に駆動連結され、キャリア
C1は、出力軸15に連結されている。また、サンギヤ
S1は、ブレーキ(B−1)によりケース10に固定可
能とされ、リングギヤR1は、ブレーキ(B−2)によ
りケース10に固定可能とされている。その他の構成に
ついては、前記第1実施形態と同様であるので、相当す
る部材に同様の符号又は略号を付して、各部分の説明に
代える。
びブレーキの係合及び解放と達成される変速段との関係
は、第2実施形態以降の場合と全く同様となる。したが
って、各変速要素間の動力伝達のみ説明すると、第1速
時、サンギヤS3の入力は、サンギヤS1を反力要素と
する相互に噛合するピニオンギヤP1,P3の回転によ
るキャリアC1の出力となり、第2速時、リングギヤR
1の入力は、サンギヤS1を反力要素とする相互に噛合
するピニオンギヤP1,P3の回転によるキャリアC1
出力となり、第3速時、サンギヤS3とリングギヤR1
の入力は、プラネタリギヤセットM3を直結とし、その
ままキャリアC1の出力となる。オーバドライブ回転と
なる第4速時は、リングギヤR1入力に対して、サンギ
ヤS3が反力要素となり、ピニオンギヤP1の自転分だ
け増速された回転がキャリアC1に出力される。こうし
た変速機構及び各クラッチ並びにブレーキ配置によって
も、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。
す車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例
は、第6実施形態と実質的に同様の変速機構に対する入
出力関係を逆転させたものである。こうした構成とした
場合、第1速時、サンギヤS1の入力は、サンギヤS3
を反力要素とする相互に噛合するピニオンギヤP1,P
3の回転によるリングギヤR1の出力となり、第2速
時、キャリアC1の入力は、サンギヤS3を反力要素と
する相互に噛合するピニオンギヤP1,P3の回転によ
るリングギヤR1の出力となり、第3速時、サンギヤS
1とキャリアC1の入力は、第1のプラネタリギヤセッ
トM1を直結とし、そのままリングギヤR1の出力とな
る。オーバドライブ回転となる第4速時は、キャリアC
1入力に対して、サンギヤS1が反力要素となり、ピニ
オンギヤP1の自転分だけ増速された回転がリングギヤ
R1に出力される。こうした構成としても、当然に上記
第6実施形態と同様の効果が得られる。
す車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例
は、第7実施形態と実質的に同様の変速機構を両クラッ
チを含めて、変速機ケースに対して、前後逆転して配置
した例である。こうした構成としても、上記第7実施形
態と同様の機能と効果が得られる。
す車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例
は、第8実施形態と異なるラビニョ式の歯車機構を変速
機機構Mとした例であり、変速機構Mは、サンギヤS
1、リングギヤR1及びキャリアC1に回転自在に支承
されてそれらに噛合するピニオンギヤP1からなる第1
のプラネタリギヤセットM1と、サンギヤS3、ピニオ
ンギヤP1とサンギヤS3に噛合する段付ピニオンギヤ
P3及びピニオンギヤP1を回転自在に支承するキャリ
アC1に連結されてピニオンギヤP3を回転自在に支承
するキャリアC3からなる第2のプラネタリギヤセット
M3とからなる構成とされている。そして、サンギヤS
1は、クラッチ(C−1)を介して入力軸14に駆動連
結されるとともに、ブレーキ(B−0)によりケース1
0に固定可能とされ、キャリアC1はクラッチ(C−
2)経由で入力軸14に駆動連結され、リングギヤR1
は、出力軸15に連結されている。また、サンギヤS3
は、ブレーキ(B−1)によりケース10に固定可能と
され、キャリアC1は、ブレーキ(B−2)によりケー
ス10に固定可能とされている。その他の構成について
は、上記第1実施形態と同様であるので、相当する部材
に同様の符号又は略号を付して、各部分の説明に代え
る。
は、4速となる。この例の場合の各クラッチ及びブレー
キの係合及び解放と達成される変速段の関係は、前記第
2実施形態以降の場合と同様であり、こうした構成とし
た場合、第1速時、サンギヤS1の入力は、サンギヤS
3を反力要素とする相互に噛合するピニオンギヤP1,
P3の回転によるリングギヤR1の出力となり、第2速
時、キャリアC1の入力は、サンギヤS3を反力要素と
する相互に噛合するピニオンギヤP1,P3の回転によ
るリングギヤR1の出力となり、第3速時、サンギヤS
1とキャリアC1の入力は、第1のプラネタリギヤセッ
トM1を直結とし、そのままリングギヤR1の出力とな
る。オーバドライブ回転となる第4速時は、キャリアC
1入力に対して、サンギヤS1が反力要素となり、ピニ
オンギヤP1の自転分だけ増速された回転がリングギヤ
R1に出力される。こうした構成を採った場合でも、第
1実施形態と同様の効果が得られる。
示す車両用自動変速機Tのスケルトン図である。この例
は、前記第1実施形態と実質的に同様のギヤトレイン構
成とされているが、反力受け構造が相違している。すな
わち、この例では、クラッチ(C−1)にかかる押圧力
を変速機構M中に介装された多段階のスラストベアリン
グを介して最終的に出力軸15を支持するセンタサポー
ト10dで受けるようにしている。こうした反力支持構
成を採る理由について第1実施形態と比較して説明する
と、第1実施形態のように共通の入力軸14でそれぞれ
のクラッチ(C−1,C−2)にかかる両方向の押圧力
をケース側壁10a,10bに伝えるようにした場合、
一方のクラッチを解放しながら他方のクラッチを係合す
るいわゆるクラッチトゥクラッチ操作時において(この
例では、図2を参照してわかるように、第1速度(1S
T)から第2速(2ND)あるいはその逆の変速時にこ
の操作が行われる。)、入力軸14を介して相手方のク
ラッチに押圧力が影響してしまうため、クラッチの制御
が困難になるからである。
(C−2)にかかる押圧力の方は、同様に入力軸14か
らフランジ部56及びベアリング59を介して変速機ケ
ース側壁10bで受けるようにし、クラッチ(C−1)
にかかる押圧力については、変速機構M中に介装され
た、図13にそれらの配設位置を略示する多段階のスラ
ストベアリングを介して最終的に出力軸15を支持する
センタサポート10dで受けるようにしている。
関連の構成については、本質的に前記各実施形態に用い
られているものと同様の図4に詳細を示す構成とされる
が、図15に詳細を示すように、クラッチ(C−1)側
の関連構成については、反力支持形態の相違により若干
相違した構成が採られている。具体的には、入力軸14
に対してフランジ部56はスプライン係合で回り止めし
ただけで軸方向に可動とされ、代わって入力軸14の段
部に当接する反力部材としてのフランジ56Aが入力軸
14に嵌合されている。このフランジ56Aは、ケース
10の側壁10aとの間に配設されたスラストベアリン
グ59を介して、入力軸14が受けるクラッチ(C−
2)からの押圧力を側壁10aに伝達する。他方、クラ
ッチ(C−1)の受ける押圧力については、上記フラン
ジ56Aには作用せず、フランジ部56からスラストベ
アリング71を介してサンギヤ軸16に伝えられ、更に
変速機構M中に図13に示すように配設された各スラス
トベアリングを介して最終的にセンタサポート10dで
受けられる。したがって、この形態では、変速機構Mの
フランジ部66とフランジ56Aを含む入力軸14がク
ラッチ(C−2)の反力部材となり、フランジ部56を
含む変速機構Mがクラッチ(C−1)の反力部材とな
る。その余の構成については、上記第1実施形態と同様
であるので、相当する部材に同様の符号又は略号を付し
て、各部分の構成の説明に代える。
ては、図14の作動図表に示すように前記第1実施形態
と同様となる。そして、特にこの実施形態の場合、上記
クラッチトゥクラッチ操作時において、入力軸14を介
して相手方クラッチへの押圧力の影響が生じなくなるた
め、クラッチ(C−1,C−2)の油圧制御が容易とな
る利点が得られる。その余の効果については、第1実施
形態と同様である。
速機構Mを採るにしても、2つのクラッチ(C−1,C
−2)の油圧サーボ3,4を静止型シリンダ形式として
遠心油圧相殺室のいらない構造とし、変速機構Mの両端
に、しかも、ケース側壁10a,10bをシリンダとし
て配置することで、通常のクラッチドラム形式より少な
いスペースでクラッチを構成することができ、コンパク
トかつ高効率な自動変速機を構成することができる。な
お、油圧サーボ3,4をケース側壁10a,10bに設
けた構成は、プラネタリギヤの外周部やクラッチの外周
部にバンドブレーキを配設するにも有利となる。
力支持構成を一部変更した10の実施形態について説明
したが、本発明は、上記実施形態に例示した変速機構に
限らず、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で、種々
に具体的構成を変更して、広く種々の変速機構に適用す
ることができるものである。また、上記各例では、本発
明を専ら入力軸と変速要素とを駆動連結する場合につい
て例示したが、本発明は変速機構の変速要素同士を駆動
連結するクラッチに適用することができることはいうま
でもない。
の全体構成を示すスケルトン図である。
ッチとその油圧サーボを示す部分断面図である。
ッチとその油圧サーボを示す部分断面図である。
の全体構成を示すスケルトン図である。
の全体構成を示すスケルトン図である。
の全体構成を示すスケルトン図である。
の全体構成を示すスケルトン図である。
の全体構成を示すスケルトン図である。
機の全体構成を示すスケルトン図である。
機の全体構成を示すスケルトン図である。
機の全体構成を示すスケルトン図である。
速機の全体構成を示すスケルトン図である。
方のクラッチとその油圧サーボを示す部分断面図であ
る。
Claims (15)
- 【請求項1】 変速機ケースと、入力軸と、該入力軸に
連結され複数の変速要素を有する変速機構と、該変速機
構に連結された出力軸と、前記入力軸及び前記複数の変
速要素の内のいずれか2つをそれぞれ駆動連結する第1
及び第2のクラッチと、油圧の供給により前記第1及び
第2のクラッチをそれぞれ係合させる第1及び第2の油
圧サーボとを備え、複数の前進変速段を達成する車両用
自動変速機において、 前記変速機ケースは、前記変速機構、前記第1及び第2
のクラッチ並びに前記第1及び第2の油圧サーボを内包
し、軸方向両端部にそれぞれ側壁を有し、 前記第1及び第2のクラッチは、前記変速機構を挟んで
前記変速機構の軸方向両端にそれぞれ配設され、 前記第1及び第2の油圧サーボは、それぞれ、前記変速
機ケースのそれぞれの前記側壁に相互に対向して形成さ
れた静止型の第1及び第2のシリンダと、該第1及び第
2のシリンダ内にそれぞれ摺動自在に配設され、それぞ
れが前記第1及び第2のシリンダと協働して油圧が供給
される油室を画定する第1及び第2のピストンと、前記
第1及び第2のピストンと前記第1及び第2のクラッチ
との間にそれぞれ配設され、前記第1及び第2のピスト
ンと前記第1及び第2のクラッチとの間の相対回転をそ
れぞれ許容するとともに油圧の供給にともなう前記第1
及び第2のピストンからの押圧力を前記第1及び第2の
クラッチにそれぞれ伝達する第1及び第2のベアリング
とを有することを特徴とする車両用自動変速機。 - 【請求項2】 前記第1及び第2の油圧サーボからのそ
れぞれの押圧力を、それぞれ前記第1及び第2のクラッ
チを介して前記変速機ケースに伝達する第1及び第2の
反力部材を有し、該第1及び第2の反力部材は、互いに
独立した経路で押圧力を伝達する請求項1記載の車両用
自動変速機。 - 【請求項3】 前記第1及び第2の反力部材は、それら
の一方が前記変速機構を含み、他方が前記入力軸を含む
請求項2記載の車両用自動変速機。 - 【請求項4】 前記第1及び第2の油圧サーボは、前記
油室への油圧の供給に伴う前記第1及び第2のピストン
の移動に抗する押圧力をそれぞれ該第1及び第2のピス
トンに付与する第1及び第2のリターンスプリングと、
前記第1及び第2のベアリングと前記第1及び第2のク
ラッチとの間にそれぞれ第1及び第2の押圧部材とを有
し、 前記第1及び第2のリターンスプリングは、それぞれ前
記第1及び第2の押圧部材と前記第1及び第2の反力部
材とに当接する請求項2記載の車両用自動変速機。 - 【請求項5】 前記入力軸は、前記変速機構を貫通して
両前記側壁間に延在し、 前記変速機構は、前記第1及び第2のクラッチに隣接し
てそれぞれ配設されて前記第1及び第2のピストンから
の押圧力がそれぞれ前記第1及び第2のクラッチを介し
て伝達される第1及び第2のフランジ部を有し、 該第1及び第2のフランジ部は、それぞれ前記第1及び
第2のピストンからの押圧力を前記入力軸に伝達し、 前記入力軸とそれぞれの前記側壁との間には、前記第1
及び第2のピストンからの押圧力に伴う前記入力軸の軸
方向の移動を規制する第3及び第4のベアリングが設け
られた請求項1記載の車両用自動変速機。 - 【請求項6】 前記入力軸は、前記変速機構を貫通して
両前記側壁間に延在し、 前記変速機構は、前記第1及び第2のクラッチに隣接し
てそれぞれ配設されて前記第1及び第2のピストンから
の押圧力がそれぞれ前記第1及び第2のクラッチを介し
て伝達される第1及び第2のフランジ部を有し、 前記第1及び第2のクラッチは、それぞれ前記第1及び
第2の油圧サーボの作動により前記入力軸と前記複数の
変速要素の内のいずれか1つとを駆動連結するものとさ
れ、前記入力軸にそれぞれ前記第1及び第2のフランジ
部を介して連結されたハブと、それぞれ前記複数の変速
要素の内の1つに駆動連結されて摩擦板部を挟んで前記
ハブの外周側に配設されたリムとを有し、 前記第1及び第2のクラッチの内の少なくとも一方の前
記摩擦板部は、両面にフェーシングが貼られた複数の摩
擦材と、該複数の摩擦材と軸方向に交互に配設された複
数のセパレータプレートとからなり、 前記複数の摩擦材は、前記リムの内周面に外周側をスプ
ライン嵌合され、 前記複数のセパレータプレートは、前記ハブの外周面に
内周側をスプライン嵌合され、 前記第1及び第2の油圧サーボの少なくとも一方は、該
油圧サーボの前記第1又は第2のベアリングと該油圧サ
ーボに対応するクラッチとの間に前記ハブの外周面にス
プライン嵌合された押圧部材を有し、 該押圧部材と前記フランジ部には、それぞれ前記複数の
摩擦材の内の両外端に位置する摩擦材が対峙する請求項
1記載の車両用自動変速機。 - 【請求項7】 前記入力軸は、前記変速機構を貫通して
両前記側壁間に延在し、 前記第1及び第2のクラッチは、前記第1及び第2の油
圧サーボの作動により前記入力軸と前記複数の変速要素
の内のいずれか1つとをそれぞれ駆動連結するものとさ
れ、それぞれ、前記入力軸に駆動連結されたハブと、前
記複数の変速要素の内の1つに駆動連結されて摩擦板部
を挟んで前記ハブの外周側に配設されたリムとを有し、 前記第1及び第2の油圧サーボのいずれか一方は、該油
圧サーボの前記第1又は第2のベアリングと該油圧サー
ボに対応するクラッチとの間に押圧部材を有し、 該押圧部材は、前記ハブに相対回転不能かつ軸方向摺動
可能に連結され、外周部に前記リムの径方向外側まで延
設されて回転センサに対向する複数の切欠が形成された
ロータ部を有する請求項1記載の車両用自動変速機。 - 【請求項8】 前記第1及び第2のクラッチは、前記第
1及び第2の油圧サーボの作動により前記入力軸と前記
複数の変速要素の内のいずれか1つとをそれぞれ駆動連
結するものとされ、それぞれ、前記入力軸に連結された
ハブと、前記複数の変速要素の内の1つに駆動連結され
て摩擦板部を挟んで前記ハブの外周側に配設されたリム
とを有し、 それぞれの前記ハブは、それらの径方向内側から供給さ
れる潤滑油を前記摩擦板部に導くべく前記ハブの内外周
面を連通する貫通油路を有する請求項1記載の車両用自
動変速機。 - 【請求項9】 前記出力軸と並列的に配設され、車輪に
駆動連結されたカウンタ軸と、前記出力軸に一体的に連
結されたカウンタドライブギヤと、該カウンタドライブ
ギヤに噛合するとともに前記カウンタ軸に一体的に連結
されたカウンタドリブンギヤとを有し、 第1及び第2のクラッチは、前記第1及び第2の油圧サ
ーボの作動により前記入力軸と前記複数の変速要素の内
のいずれか1つとをそれぞれ駆動連結するものとされ、 前記カウンタドライブギヤは、前記第1及び第2のクラ
ッチの間に位置する請求項1記載の車両用自動変速機。 - 【請求項10】 前記変速機構は、 第1のリングギヤと、該第1のリングギヤに噛合する第
1のピニオンギヤを回転自在に支承する第1のキャリア
と、前記第1のピニオンギヤに噛合する第1のサンギヤ
からなる第1のプラネタリギヤセットと、 前記第1のキャリアに連結された第2のリングギヤと、
該第2のリングギヤに噛合する第2のピニオンギヤを回
転自在に支承するとともに、前記第1のリングギヤに連
結された第2のキャリアと、前記第2のピニオンギヤに
噛合する第2のサンギヤとからなる第2のプラネタリギ
ヤセットと、を有し、 前記第1のリングギヤ及び第2のキャリアは、前記出力
軸に連結され、 前記第1のサンギヤは、前記第1のクラッチにより前記
入力軸に連結されるとともに、第1のブレーキにより前
記ケースに係止され、 前記第2のサンギヤは、第2のブレーキにより前記ケー
スに係止され、 前記第1のキャリア及び第2のリングギヤは、第3のブ
レーキにより前記ケースに係止されるとともに、前記第
2のクラッチにより前記入力軸に連結された請求項1記
載の車両用自動変速機。 - 【請求項11】 前記変速機構は、 第1のリングギヤと、該第1のリングギヤに噛合する第
1のピニオンギヤを回転自在に支承する第1のキャリア
と、前記第1のピニオンギヤに噛合する第1のサンギヤ
からなる第1のプラネタリギヤセットと、 第2のリングギヤと、該第2のリングギヤに噛合する第
2のピニオンギヤを回転自在に支承するとともに、前記
第1のリングギヤに連結された第2のキャリアと、前記
第2のピニオンギヤに噛合するとともに、前記第1のサ
ンギヤに連結された第2のサンギヤとからなる第2のプ
ラネタリギヤセットと、を有し、 前記第1のリングギヤ及び第2のキャリアは、前記出力
軸に連結され、 前記第1のサンギヤ及び第2のサンギヤは、前記第1の
クラッチにより前記入力軸に連結されるとともに、第1
のブレーキにより前記ケースに係止され、 前記第2のリングギヤは、第2のブレーキにより前記ケ
ースに係止され、 前記第1のキャリアは、第3のブレーキにより前記ケー
スに係止されるとともに、前記第2のクラッチにより前
記入力軸に連結された請求項1記載の車両用自動変速
機。 - 【請求項12】 前記変速機構は、リングギヤと、該リ
ングギヤに噛合する第1のピニオンギヤ及び該第1のピ
ニオンギヤに噛合する第2のピニオンギヤを回転自在に
支承するキャリアと、前記第1のピニオンギヤに噛合す
る第1のサンギヤと、前記第2のピニオンギヤに噛合す
る第2のサンギヤとからなるプラネタリギヤセットを有
し、 前記キャリアは、前記出力軸に連結され、 前記第2のサンギヤは、前記第1のクラッチにより前記
入力軸に連結されるとともに、第1のブレーキにより前
記ケースに係止され、 前記第1のサンギヤは、第2のブレーキにより前記ケー
スに係止され、 前記リングギヤは、第3のブレーキにより前記ケースに
係止されるとともに、前記第2のクラッチにより前記入
力軸に連結された請求項1記載の車両用自動変速機。 - 【請求項13】 前記変速機構は、リングギヤと、該リ
ングギヤに噛合する第1のピニオンギヤ及び該第1のピ
ニオンギヤに噛合する第2のピニオンギヤを回転自在に
支承するキャリアと、前記第1のピニオンギヤに噛合す
る第1のサンギヤと、前記第2のピニオンギヤに噛合す
る第2のサンギヤとからなるプラネタリギヤセットを有
し、 前記リングギヤは、前記出力軸に連結され、 前記第1のサンギヤは、前記第1のクラッチにより前記
入力軸に連結されるとともに、第1のブレーキにより前
記ケースに係止され、 前記第2のサンギヤは、第2のブレーキにより前記ケー
スに係止され、 前記キャリアは、第3のブレーキにより前記ケースに係
止されるとともに、前記第2のクラッチにより前記入力
軸に連結された請求項1記載の車両用自動変速機。 - 【請求項14】 前記変速機構は、リングギヤと、該リ
ングギヤに噛合する第1のピニオンギヤ及び該第1のピ
ニオンギヤに噛合する第2のピニオンギヤを回転自在に
支承するキャリアと、前記第1のピニオンギヤに噛合す
る第1のサンギヤと、前記第2のピニオンギヤに噛合す
る第2のサンギヤとからなるプラネタリギヤセットを有
し、 前記リングギヤは、前記出力軸に連結され、 前記第1のサンギヤは、前記第1のクラッチにより前記
入力軸に連結されるとともに、第1のブレーキにより前
記ケースに係止され、 前記第2のサンギヤは、第2のブレーキにより前記ケー
スに係止され、 前記キャリアは、第3のブレーキにより前記ケースに係
止されるとともに、前記第2のクラッチにより前記入力
軸に連結された請求項1記載の車両用自動変速機。 - 【請求項15】 前記変速機構は、 第1のリングギヤと、該第1のリングギヤに噛合する第
1のピニオンギヤを回転自在に支承する第1のキャリア
と、前記第1のピニオンギヤに噛合する第1のサンギヤ
と、前記第1のキャリアに連結された第2のリングギヤ
と、該第2のリングギヤに噛合する第2のピニオンギヤ
を回転自在に支承するとともに、前記第1のリングギヤ
に連結された第2のキャリアと、第2のピニオンギヤに
噛合する第2のサンギヤと、前記第1のキャリアに支承
されるとともに前記第1のピニオンギヤより小径とされ
て前記第1のピニオンギヤに相対回転不能に連結された
第3のピニオンギヤに噛合する第3のサンギヤとからな
るプラネタリギヤセットを有し、 前記第1のリングギヤ及び第2のキャリアは、前記出力
軸に連結され、 前記第1のサンギヤは、前記第1のクラッチにより前記
入力軸に連結されるとともに、第1のブレーキにより前
記ケースに係止され、 前記第2のサンギヤは、第2のブレーキにより前記ケー
スに係止され、 前記第1のキャリア及び第2のリングギヤは、第3のブ
レーキにより前記ケースに係止されるとともに、前記第
2のクラッチにより前記入力軸に連結され、 前記第3のサンギヤは、第4のブレーキにより前記ケー
スに係止された請求項1記載の車両用自動変速機。
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