JPH08323824A - 射出成形機の制御方法 - Google Patents
射出成形機の制御方法Info
- Publication number
- JPH08323824A JPH08323824A JP15558295A JP15558295A JPH08323824A JP H08323824 A JPH08323824 A JP H08323824A JP 15558295 A JP15558295 A JP 15558295A JP 15558295 A JP15558295 A JP 15558295A JP H08323824 A JPH08323824 A JP H08323824A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- moving
- area
- movement
- moving member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 48
- 238000002347 injection Methods 0.000 title description 52
- 239000007924 injection Substances 0.000 title description 52
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 claims description 24
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 52
- 230000008569 process Effects 0.000 description 27
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 230000009471 action Effects 0.000 description 9
- 230000008859 change Effects 0.000 description 8
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 5
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 4
- 101100087530 Caenorhabditis elegans rom-1 gene Proteins 0.000 description 2
- 101100305983 Mus musculus Rom1 gene Proteins 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 2
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 2
- 101100325756 Arabidopsis thaliana BAM5 gene Proteins 0.000 description 1
- 235000001630 Pyrus pyrifolia var culta Nutrition 0.000 description 1
- 240000002609 Pyrus pyrifolia var. culta Species 0.000 description 1
- 101150046378 RAM1 gene Proteins 0.000 description 1
- 101100476489 Rattus norvegicus Slc20a2 gene Proteins 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 238000012804 iterative process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000006467 substitution reaction Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 速度切替位置を越えた移動部材がそれより手
前の領域の設定移動速度によって著しく拘束されること
なく、速度切替位置の近傍、特に切替位置通過後の位置
において、設定移動速度と近似した速度で移動できる。 【構成】 スクリュー現在位置Pa が速度切替位置Pi
の直前にあるとき、現在位置Pa に対応する領域の設定
移動速度Vi に応じた移動指令Vi ・τを出力してしま
うと移動後の位置Pa ′が切替位置Pi を越え、Pi と
Pa ′との間で次の領域の設定移動速度Vi+1 が完全に
無視される場合がある。これに対処するため、スクリュ
ー現在位置Pa から速度切替位置Pi までの移動量x′
と、移動量x′を速度Vi で移動するに要する時間xを
1所定周期時間τから差し引いた残り時間yの間に次の
領域の設定移動速度Vi+1 で移動できる距離y′とを求
め、x′とy′の総和を移動指令Lb として出力する。
前の領域の設定移動速度によって著しく拘束されること
なく、速度切替位置の近傍、特に切替位置通過後の位置
において、設定移動速度と近似した速度で移動できる。 【構成】 スクリュー現在位置Pa が速度切替位置Pi
の直前にあるとき、現在位置Pa に対応する領域の設定
移動速度Vi に応じた移動指令Vi ・τを出力してしま
うと移動後の位置Pa ′が切替位置Pi を越え、Pi と
Pa ′との間で次の領域の設定移動速度Vi+1 が完全に
無視される場合がある。これに対処するため、スクリュ
ー現在位置Pa から速度切替位置Pi までの移動量x′
と、移動量x′を速度Vi で移動するに要する時間xを
1所定周期時間τから差し引いた残り時間yの間に次の
領域の設定移動速度Vi+1 で移動できる距離y′とを求
め、x′とy′の総和を移動指令Lb として出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の制御方法
の改良に関する。
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電動式射出成形機において、駆動しよう
とする移動部材(移動側金型、射出機構のスクリュ等)
の移動目標位置を設定すると共に該移動部材の移動区間
内における速度切換位置とその移動速度を設定し、移動
部材の位置によって移動速度を切換えて、移動部材の速
度制御を行うことが一般に行われている。
とする移動部材(移動側金型、射出機構のスクリュ等)
の移動目標位置を設定すると共に該移動部材の移動区間
内における速度切換位置とその移動速度を設定し、移動
部材の位置によって移動速度を切換えて、移動部材の速
度制御を行うことが一般に行われている。
【0003】設定移動速度に応じた所定周期時間内の移
動量が所定周期毎が移動指令として出力され、この移動
指令に基づいて、速度のフィードバック制御、さらには
位置のフィードバック制御が行われる。
動量が所定周期毎が移動指令として出力され、この移動
指令に基づいて、速度のフィードバック制御、さらには
位置のフィードバック制御が行われる。
【0004】図2はこのような移動部材の速度制御を行
うサーボモータの駆動制御のブロック図である。移動部
材を駆動するサーボモータMに設けられた位置速度検出
器Pから帰還される位置フィードバック量を移動指令か
ら減じて位置偏差を求め、その値を速度指令として出力
し(位置ループ)、位置速度検出器Pから帰還される速
度フィードバック値を速度指令から減じて速度偏差を求
めてトルク指令を求め(速度ループ)、さらに、電流ル
ープ制御を行ってサーボモータMを駆動制御する。
うサーボモータの駆動制御のブロック図である。移動部
材を駆動するサーボモータMに設けられた位置速度検出
器Pから帰還される位置フィードバック量を移動指令か
ら減じて位置偏差を求め、その値を速度指令として出力
し(位置ループ)、位置速度検出器Pから帰還される速
度フィードバック値を速度指令から減じて速度偏差を求
めてトルク指令を求め(速度ループ)、さらに、電流ル
ープ制御を行ってサーボモータMを駆動制御する。
【0005】この場合、移動指令は、所定周期毎、該所
定周期時間内に設定速度に応じた移動量が出力されエラ
レジスタに加算され、前記位置速度検出器Pで検出され
る所定周期時間内の移動量が減算されて位置偏差が求め
られ、該位置偏差に位置ループゲインが乗じられて速度
指令が求められ、さらに当該周期におけるサーボモータ
Mの速度、駆動電流が検出されて、上記速度ループ制
御、電流ループ制御が行われ、結局サーボモータMは設
定速度で駆動されることになる。
定周期時間内に設定速度に応じた移動量が出力されエラ
レジスタに加算され、前記位置速度検出器Pで検出され
る所定周期時間内の移動量が減算されて位置偏差が求め
られ、該位置偏差に位置ループゲインが乗じられて速度
指令が求められ、さらに当該周期におけるサーボモータ
Mの速度、駆動電流が検出されて、上記速度ループ制
御、電流ループ制御が行われ、結局サーボモータMは設
定速度で駆動されることになる。
【0006】従って、移動部材の移動速度を切換える場
合、設定移動速度を達成するための移動指令は前記所定
周期時間を単位として切り替える以外にないが、必ずし
も、設定された速度切替位置で移動部材の速度が切り替
えられるとは限らない。それは、移動指令を出力する前
記所定周期毎の位置が設定された速度の切替位置と一致
するという保証がないためである。つまり、1周期分の
移動指令が実行されている最中に移動部材の位置が設定
された速度の切替位置に到達してしまった場合では、当
該周期の残り時間において、依然として、移動部材が速
度の切替位置に到達する以前の移動指令に基いて位置,
速度,電流の各ループのフィードバック制御が行われる
ため、移動部材の位置が設定された速度の切替位置を越
えてからも、それ以前の設定速度に基いて移動部材が駆
動されるといった現象が生じるのである。図5および図
6にその一例を示す。
合、設定移動速度を達成するための移動指令は前記所定
周期時間を単位として切り替える以外にないが、必ずし
も、設定された速度切替位置で移動部材の速度が切り替
えられるとは限らない。それは、移動指令を出力する前
記所定周期毎の位置が設定された速度の切替位置と一致
するという保証がないためである。つまり、1周期分の
移動指令が実行されている最中に移動部材の位置が設定
された速度の切替位置に到達してしまった場合では、当
該周期の残り時間において、依然として、移動部材が速
度の切替位置に到達する以前の移動指令に基いて位置,
速度,電流の各ループのフィードバック制御が行われる
ため、移動部材の位置が設定された速度の切替位置を越
えてからも、それ以前の設定速度に基いて移動部材が駆
動されるといった現象が生じるのである。図5および図
6にその一例を示す。
【0007】図6はスクリュー位置を基準として射出ス
クリューの移動速度を切り替えるようにした場合の一設
定例であり、スクリュー位置の区間をP0 〜P1 までの
領域,P1 〜P2 までの領域,P2 〜P3 までの領域に
分け、その各々に対応して射出速度V1 ,V2 ,V3 を
適用するようにしている。図5は図6の設定条件に基い
て周期τのパルス分配処理を行った時の実際の射出速度
の変化を示すグラフで、切替位置P2 近傍での変化のみ
を記載してある。いま、図5に示されるように切替位置
P2 の直前、つまり、時刻T2 の時点で設定移動速度V
2 に基く1周期分の移動指令量が出力されたものとす
る。この場合、時刻T2 の時点では射出スクリューの位
置が切替位置P2 に達していないので、射出成形機の制
御装置は、P1 〜P2 までの領域に対応する設定移動速
度V2 の条件に基いて次の移動指令量V2 ・τを算出
し、引き続き、該時刻T2 の時点から所定周期時間τの
間でこの移動指令V2 ・τが実行されることになる。従
って、図5に示される例のように、移動指令を算出した
時点T2 におけるスクリュー位置と次の速度切替位置P
2 との間の距離がその時点で算出された移動指令よりも
短い場合では、スクリュー位置が速度切替位置P2 に達
しても設定射出速度V3 への速度切替は行われず、時刻
T2 の時点から所定周期時間τが経過してT3 の時刻に
なるまでの間は、それ以前の設定射出速度V2 が継続し
て適用されてしまうことになる。つまり、図5に実線で
示されるような速度が設定されているにも関わらず、実
際には、図5に破線で示すような速度変化が生じ、速度
切替位置P2 における厳密な速度切替が不能となるので
ある。
クリューの移動速度を切り替えるようにした場合の一設
定例であり、スクリュー位置の区間をP0 〜P1 までの
領域,P1 〜P2 までの領域,P2 〜P3 までの領域に
分け、その各々に対応して射出速度V1 ,V2 ,V3 を
適用するようにしている。図5は図6の設定条件に基い
て周期τのパルス分配処理を行った時の実際の射出速度
の変化を示すグラフで、切替位置P2 近傍での変化のみ
を記載してある。いま、図5に示されるように切替位置
P2 の直前、つまり、時刻T2 の時点で設定移動速度V
2 に基く1周期分の移動指令量が出力されたものとす
る。この場合、時刻T2 の時点では射出スクリューの位
置が切替位置P2 に達していないので、射出成形機の制
御装置は、P1 〜P2 までの領域に対応する設定移動速
度V2 の条件に基いて次の移動指令量V2 ・τを算出
し、引き続き、該時刻T2 の時点から所定周期時間τの
間でこの移動指令V2 ・τが実行されることになる。従
って、図5に示される例のように、移動指令を算出した
時点T2 におけるスクリュー位置と次の速度切替位置P
2 との間の距離がその時点で算出された移動指令よりも
短い場合では、スクリュー位置が速度切替位置P2 に達
しても設定射出速度V3 への速度切替は行われず、時刻
T2 の時点から所定周期時間τが経過してT3 の時刻に
なるまでの間は、それ以前の設定射出速度V2 が継続し
て適用されてしまうことになる。つまり、図5に実線で
示されるような速度が設定されているにも関わらず、実
際には、図5に破線で示すような速度変化が生じ、速度
切替位置P2 における厳密な速度切替が不能となるので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を改善し、設定された速度切替位置の近
傍においても設定速度に近似した移動速度を得ることが
できる射出成形機の制御方法を提供することにある。
従来技術の欠点を改善し、設定された速度切替位置の近
傍においても設定速度に近似した移動速度を得ることが
できる射出成形機の制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動区間を複
数の領域に分割して各領域毎に移動部材の移動速度を設
定し、移動部材が現在位置する領域の設定移動速度に応
じた所定周期時間内の移動量を所定周期毎に移動指令と
して出力して移動部材の速度を制御するようにした射出
成形機の制御方法において、前記所定周期毎に移動部材
の現在位置を検出し、該現在位置に前記移動量を加えた
位置が次の領域の速度切替位置よりも手前に位置すれ
ば、前記移動量を移動指令として出力する一方、前記現
在位置に前記移動量を加えた位置が次の領域の速度切替
位置に達していれば、各領域の速度に応じて前記所定周
期時間内における移動量を求め、該移動量を移動指令と
して出力することを特徴とした構成により前記目的を達
成した。
数の領域に分割して各領域毎に移動部材の移動速度を設
定し、移動部材が現在位置する領域の設定移動速度に応
じた所定周期時間内の移動量を所定周期毎に移動指令と
して出力して移動部材の速度を制御するようにした射出
成形機の制御方法において、前記所定周期毎に移動部材
の現在位置を検出し、該現在位置に前記移動量を加えた
位置が次の領域の速度切替位置よりも手前に位置すれ
ば、前記移動量を移動指令として出力する一方、前記現
在位置に前記移動量を加えた位置が次の領域の速度切替
位置に達していれば、各領域の速度に応じて前記所定周
期時間内における移動量を求め、該移動量を移動指令と
して出力することを特徴とした構成により前記目的を達
成した。
【0010】また、検出した現在位置に移動部材の現在
位置に対応する領域の設定移動速度に応じた所定周期時
間内の移動量を加えた位置が次の領域の速度切替位置よ
りも手前に位置すれば、前記移動量を移動指令として出
力する一方、前記現在位置に前記移動量を加えた位置が
次の領域の速度切替位置に達していれば、移動部材が前
記現在位置から次の領域の速度切替位置まで移動すると
きの所要時間と前記所定周期時間から前記所要時間を差
し引いた残り時間とを求め、移動部材が現在位置する領
域の設定移動速度に前記所要時間を乗じた移動量と次の
領域の設定移動速度に前記残り時間を乗じた移動量とを
加算して移動指令として出力することを特徴とした構成
により前記目的を達成した。
位置に対応する領域の設定移動速度に応じた所定周期時
間内の移動量を加えた位置が次の領域の速度切替位置よ
りも手前に位置すれば、前記移動量を移動指令として出
力する一方、前記現在位置に前記移動量を加えた位置が
次の領域の速度切替位置に達していれば、移動部材が前
記現在位置から次の領域の速度切替位置まで移動すると
きの所要時間と前記所定周期時間から前記所要時間を差
し引いた残り時間とを求め、移動部材が現在位置する領
域の設定移動速度に前記所要時間を乗じた移動量と次の
領域の設定移動速度に前記残り時間を乗じた移動量とを
加算して移動指令として出力することを特徴とした構成
により前記目的を達成した。
【0011】また、前記所定周期毎に移動部材の現在位
置を検出し、該現在位置に前記移動量を加えた位置が次
の領域の速度切替位置よりも手前に位置すれば、前記移
動量を移動指令として出力する一方、前記現在位置に前
記移動量を加えた位置が次の領域の速度切替位置に達し
ていれば、移動部材が前記現在位置から次の領域の速度
切替位置まで移動するときの所要時間を前記所定周期時
間から差し引いた残り時間を求め、該残り時間に次の領
域の設定移動速度を乗じて求めた移動量に次の領域の速
度切替位置と前記現在位置との差を加えて移動指令とし
て出力することによっても同様の目的を達成することが
できる。
置を検出し、該現在位置に前記移動量を加えた位置が次
の領域の速度切替位置よりも手前に位置すれば、前記移
動量を移動指令として出力する一方、前記現在位置に前
記移動量を加えた位置が次の領域の速度切替位置に達し
ていれば、移動部材が前記現在位置から次の領域の速度
切替位置まで移動するときの所要時間を前記所定周期時
間から差し引いた残り時間を求め、該残り時間に次の領
域の設定移動速度を乗じて求めた移動量に次の領域の速
度切替位置と前記現在位置との差を加えて移動指令とし
て出力することによっても同様の目的を達成することが
できる。
【0012】また、前記所定時間毎に移動部材の現在位
置を検出し、該現在位置に前記移動量を加えた位置が次
の領域の速度切替位置よりも手前に位置すれば、前記移
動量を移動指令として出力する一方、前記現在位置に前
記移動量を加えた位置が次の領域の速度切替位置に達し
ていれば、次の領域の速度切替位置をPi 、前記現在位
置をPa 、前記所定周期時間をτ、移動部材が現在位置
する領域の設定移動速度をVi 、次の領域の設定移動速
度をVi+1 として、 Pi −Pa +Vi+1 ・〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕/
Vi の演算式で求めた値を移動指令として出力することによ
っても同じ結果を得ることができる。
置を検出し、該現在位置に前記移動量を加えた位置が次
の領域の速度切替位置よりも手前に位置すれば、前記移
動量を移動指令として出力する一方、前記現在位置に前
記移動量を加えた位置が次の領域の速度切替位置に達し
ていれば、次の領域の速度切替位置をPi 、前記現在位
置をPa 、前記所定周期時間をτ、移動部材が現在位置
する領域の設定移動速度をVi 、次の領域の設定移動速
度をVi+1 として、 Pi −Pa +Vi+1 ・〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕/
Vi の演算式で求めた値を移動指令として出力することによ
っても同じ結果を得ることができる。
【0013】更に、前記現在位置に前記移動量を加えた
位置までの移動が複数の速度切替位置を越えて多数の領
域に跨がってしまうような場合には、速度切替位置まで
移動した後の残り時間を求め、該残り時間で切替後の速
度により移動した位置が次の領域の速度切替位置を越え
ているか否かを判断し、以下、残り時間での移動位置が
次の領域の速度切替位置を越えなくなるまで順次残り時
間を求め各領域の速度での移動量の合計を移動指令とし
て出力することにより、前記目的が達成され得る。
位置までの移動が複数の速度切替位置を越えて多数の領
域に跨がってしまうような場合には、速度切替位置まで
移動した後の残り時間を求め、該残り時間で切替後の速
度により移動した位置が次の領域の速度切替位置を越え
ているか否かを判断し、以下、残り時間での移動位置が
次の領域の速度切替位置を越えなくなるまで順次残り時
間を求め各領域の速度での移動量の合計を移動指令とし
て出力することにより、前記目的が達成され得る。
【0014】
【作用】図4は、速度切替位置をPi ,速度切替位置P
i よりも手前の領域の設定移動速度をVi ,速度切替位
置Pi を越えた領域の設定移動速度をVi+1 として本発
明の作用原理を示す概念図であり、この例では、移動部
材が速度切替位置Pi に達する直前の位置Pa で設定移
動速度Vi に基く1所定周期時間τ分の移動指令が出力
された場合の移動速度の変化を示している。つまり、図
5における時刻T2 とT3 との間の1所定周期時間τの
区間における移動速度の変化を一般化して示す概念図で
あり、図4を図5に対応させるならば、Pi がP2 に、
Vi がV2に、また、Vi+1 がV3 に対応すると見るこ
とができる。
i よりも手前の領域の設定移動速度をVi ,速度切替位
置Pi を越えた領域の設定移動速度をVi+1 として本発
明の作用原理を示す概念図であり、この例では、移動部
材が速度切替位置Pi に達する直前の位置Pa で設定移
動速度Vi に基く1所定周期時間τ分の移動指令が出力
された場合の移動速度の変化を示している。つまり、図
5における時刻T2 とT3 との間の1所定周期時間τの
区間における移動速度の変化を一般化して示す概念図で
あり、図4を図5に対応させるならば、Pi がP2 に、
Vi がV2に、また、Vi+1 がV3 に対応すると見るこ
とができる。
【0015】いま、図4に示されるように、速度切替位
置Pi の直前の位置Pa で設定移動速度Vi に基く1周
期分の移動量(移動指令)が出力されたものとする。こ
の場合、1周期分の移動量が出力された時点における現
在位置Pa では移動部材の位置が切替位置Pi に達して
いないので、射出成形機の制御装置は、Pi よりも手前
の領域に対応する設定移動速度Vi の条件に基いて次の
移動指令Vi ・τを算出することになる。従って、移動
部材の現在位置Pa と次の速度切替位置Pi との間の距
離x′がその時点で算出された移動指令Vi ・τよりも
短い場合では、この移動指令の実行中に移動部材の位置
が速度切替位置Pi に達しても設定移動速度Vi からV
i+1 への速度切替は行われず、そのまま設定移動速度V
i で移動部材が駆動されてしまうといった問題がある。
置Pi の直前の位置Pa で設定移動速度Vi に基く1周
期分の移動量(移動指令)が出力されたものとする。こ
の場合、1周期分の移動量が出力された時点における現
在位置Pa では移動部材の位置が切替位置Pi に達して
いないので、射出成形機の制御装置は、Pi よりも手前
の領域に対応する設定移動速度Vi の条件に基いて次の
移動指令Vi ・τを算出することになる。従って、移動
部材の現在位置Pa と次の速度切替位置Pi との間の距
離x′がその時点で算出された移動指令Vi ・τよりも
短い場合では、この移動指令の実行中に移動部材の位置
が速度切替位置Pi に達しても設定移動速度Vi からV
i+1 への速度切替は行われず、そのまま設定移動速度V
i で移動部材が駆動されてしまうといった問題がある。
【0016】そこで、まず、本発明においては、前記所
定周期τ毎に移動部材の現在位置Pa を検出し、該現在
位置Pa に設定移動速度Vi に対応する移動量Vi ・τ
を加えた位置Pa ′が次の領域の速度切替位置Pi より
も手前に位置するか否かを判定するようにする。この
際、Pa ′がPi よりも手前に位置すれば、移動指令V
i ・τによって移動部材の位置がPa ′に到達するまで
の間に移動速度の切替は必要ないので、移動量Vi ・τ
を移動指令としてそのまま出力してよい。
定周期τ毎に移動部材の現在位置Pa を検出し、該現在
位置Pa に設定移動速度Vi に対応する移動量Vi ・τ
を加えた位置Pa ′が次の領域の速度切替位置Pi より
も手前に位置するか否かを判定するようにする。この
際、Pa ′がPi よりも手前に位置すれば、移動指令V
i ・τによって移動部材の位置がPa ′に到達するまで
の間に移動速度の切替は必要ないので、移動量Vi ・τ
を移動指令としてそのまま出力してよい。
【0017】一方、位置Pa ′が次の領域の速度切替位
置Pi を越えている場合に移動量Vi ・τを移動指令と
してそのまま出力すれば、移動指令の実行中に移動部材
が速度切替位置Pi を越えても直前の領域の設定移動速
度Vi がそのまま適用されることになり不都合が生じ
る。
置Pi を越えている場合に移動量Vi ・τを移動指令と
してそのまま出力すれば、移動指令の実行中に移動部材
が速度切替位置Pi を越えても直前の領域の設定移動速
度Vi がそのまま適用されることになり不都合が生じ
る。
【0018】本来なら、速度切替位置Pi 以前の領域で
は設定移動速度Vi を適用し、また、速度切替位置Pi
以降の領域では設定移動速度Vi+1 を適用すべきところ
であるが、そのためには1所定周期時間τの値を変更す
る必要が生じるので、実際には実現不可能である。つま
り、速度切替位置Pi で厳密に移動速度を変えるために
は、現在位置Pa と速度切替位置Pi との間の距離Pi
−Pa を設定移動速度Vi で除した時間を1所定周期時
間τ′とし、該τ′時間内にVi ・τ′の移動指令を実
行する必要があるが、実際には位置ループの処理周期が
制御装置によって一律に決まっているため、そのような
変則的な処理は不可能である。
は設定移動速度Vi を適用し、また、速度切替位置Pi
以降の領域では設定移動速度Vi+1 を適用すべきところ
であるが、そのためには1所定周期時間τの値を変更す
る必要が生じるので、実際には実現不可能である。つま
り、速度切替位置Pi で厳密に移動速度を変えるために
は、現在位置Pa と速度切替位置Pi との間の距離Pi
−Pa を設定移動速度Vi で除した時間を1所定周期時
間τ′とし、該τ′時間内にVi ・τ′の移動指令を実
行する必要があるが、実際には位置ループの処理周期が
制御装置によって一律に決まっているため、そのような
変則的な処理は不可能である。
【0019】そこで、本発明においては、速度切替位置
Pi 以前の領域の設定移動速度Viと速度切替位置Pi
以降の領域の設定移動速度Vi+1 の双方を考慮して、速
度切替位置Pi を挟む1所定周期時間τ間の移動速度、
つまり、1所定周期時間τ間の移動量Lb (移動指令L
b )を決めるようにしている。
Pi 以前の領域の設定移動速度Viと速度切替位置Pi
以降の領域の設定移動速度Vi+1 の双方を考慮して、速
度切替位置Pi を挟む1所定周期時間τ間の移動速度、
つまり、1所定周期時間τ間の移動量Lb (移動指令L
b )を決めるようにしている。
【0020】この移動量Lb とは、要するに、移動部材
が現在位置Pa から速度切替位置Pi まで設定移動速度
Vi で移動するときの移動量x′と、前記移動量x′の
移動に要する所要時間xを1所定周期時間τから差し引
いた残り時間yの間に移動部材が設定移動速度Vi+1 で
移動する距離y′との総和である。つまり、求めるべき
移動量Lb は図4におけるx′+y′であり、図4に示
す一点鎖線の傾きからも明らかなように、この区間の移
動速度(x′+y′)/τは、速度切替位置Pi 以前の
領域の設定移動速度Vi と速度切替位置Pi 以降の領域
の設定移動速度Vi+1 との間の平均的な速度である。
が現在位置Pa から速度切替位置Pi まで設定移動速度
Vi で移動するときの移動量x′と、前記移動量x′の
移動に要する所要時間xを1所定周期時間τから差し引
いた残り時間yの間に移動部材が設定移動速度Vi+1 で
移動する距離y′との総和である。つまり、求めるべき
移動量Lb は図4におけるx′+y′であり、図4に示
す一点鎖線の傾きからも明らかなように、この区間の移
動速度(x′+y′)/τは、速度切替位置Pi 以前の
領域の設定移動速度Vi と速度切替位置Pi 以降の領域
の設定移動速度Vi+1 との間の平均的な速度である。
【0021】つまり、移動部材の現在位置Pa に移動量
Vi ・τを加えた位置Pa ′が速度切替位置Pi を越え
て次の領域に達している場合には、移動部材が現在位置
Paから速度切替位置Pi まで移動するときの移動量
x′と、前記移動量x′の移動に要する所要時間xを1
所定周期時間τから差し引いた残り時間yの間に移動部
材が設定移動速度Vi+1 で移動する距離y′との和、つ
まり、Lb =x′+y′を移動指令として出力し、1所
定周期時間τの間にこの移動指令Lb を実行させればよ
いことになる。
Vi ・τを加えた位置Pa ′が速度切替位置Pi を越え
て次の領域に達している場合には、移動部材が現在位置
Paから速度切替位置Pi まで移動するときの移動量
x′と、前記移動量x′の移動に要する所要時間xを1
所定周期時間τから差し引いた残り時間yの間に移動部
材が設定移動速度Vi+1 で移動する距離y′との和、つ
まり、Lb =x′+y′を移動指令として出力し、1所
定周期時間τの間にこの移動指令Lb を実行させればよ
いことになる。
【0022】ここで、Lb =x′+y′を求めるための
方法として概略において3つの方法がある。
方法として概略において3つの方法がある。
【0023】まず、最初のものは、所要時間xと残り時
間yを先に求め、更に、xおよびyに対応する設定移動
速度Vi およびVi+1 によりx′およびy′を導いてL
b を算出するものである。所要時間xは図4における
(Pa ′−Pa)と(Pi −Pa )との関係からτを比
例分配して、 x=〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ として求まる。従って、移動量x′はこれにVi を乗じ
て、 x′=〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ・Vi ・・・(1) である。また、残り時間yは図4における(Pa ′−P
a)と(Pa ′−Pi )との関係からτを比例分配し
て、 y=〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa)〕・τ として求まる。従って、移動量y′はこれにVi+1 を乗
じて、 y′=〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa)〕・τ・Vi+1 ・・・(2) である。結果的に、移動指令Lb は、 Lb =〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ・Vi + 〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa)〕・τ・Vi+1 ・・・(3) となる。この(3)式が請求項2に記載した構成の要旨
である。
間yを先に求め、更に、xおよびyに対応する設定移動
速度Vi およびVi+1 によりx′およびy′を導いてL
b を算出するものである。所要時間xは図4における
(Pa ′−Pa)と(Pi −Pa )との関係からτを比
例分配して、 x=〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ として求まる。従って、移動量x′はこれにVi を乗じ
て、 x′=〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ・Vi ・・・(1) である。また、残り時間yは図4における(Pa ′−P
a)と(Pa ′−Pi )との関係からτを比例分配し
て、 y=〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa)〕・τ として求まる。従って、移動量y′はこれにVi+1 を乗
じて、 y′=〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa)〕・τ・Vi+1 ・・・(2) である。結果的に、移動指令Lb は、 Lb =〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ・Vi + 〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa)〕・τ・Vi+1 ・・・(3) となる。この(3)式が請求項2に記載した構成の要旨
である。
【0024】また、(1)式における(Pa ′−Pa)
は、図4から明らかなようにVi ・τに等しいので、必
ずしも(1)式の演算を行わなくても、移動量x′は、
速度切替位置Pi と現在位置Pa との差、 x′=Pi −Pa ・・・(4) として簡単に求めることができる。つまり、(3)式に
おける最初の項x′を求める際に(1)式に換えて
(4)式を用いるようにしたのがLb を求めるための第
2番目の方法、つまり、請求項3に記載した構成の要旨
である。
は、図4から明らかなようにVi ・τに等しいので、必
ずしも(1)式の演算を行わなくても、移動量x′は、
速度切替位置Pi と現在位置Pa との差、 x′=Pi −Pa ・・・(4) として簡単に求めることができる。つまり、(3)式に
おける最初の項x′を求める際に(1)式に換えて
(4)式を用いるようにしたのがLb を求めるための第
2番目の方法、つまり、請求項3に記載した構成の要旨
である。
【0025】更に、(3)式における第2項のy′にお
いて(Pa ′−Pa )をVi ・τに、(Pa ′−Pi )
を〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕に置き換えれば、 Lb =Pi −Pa +τ・Vi+1 ・〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕/(Vi ・τ) =Pi −Pa +Vi+1 ・〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕/Vi ・・・(5) としてLb を求めることができる。この(5)式が請求
項4に記載した構成の要旨である。
いて(Pa ′−Pa )をVi ・τに、(Pa ′−Pi )
を〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕に置き換えれば、 Lb =Pi −Pa +τ・Vi+1 ・〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕/(Vi ・τ) =Pi −Pa +Vi+1 ・〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕/Vi ・・・(5) としてLb を求めることができる。この(5)式が請求
項4に記載した構成の要旨である。
【0026】いずれも、移動部材が現在位置Pa から速
度切替位置Pi まで移動するときの移動量x′と、前記
移動量x′の移動に要する所要時間xを1所定周期時間
τから差し引いた残り時間yの間に移動部材が設定移動
速度Vi+1 で移動する距離y′との総和を求めて移動指
令Lb として出力する点では同様であり、これが本発明
の基本的な技術思想である。
度切替位置Pi まで移動するときの移動量x′と、前記
移動量x′の移動に要する所要時間xを1所定周期時間
τから差し引いた残り時間yの間に移動部材が設定移動
速度Vi+1 で移動する距離y′との総和を求めて移動指
令Lb として出力する点では同様であり、これが本発明
の基本的な技術思想である。
【0027】しかし、速度切替位置の刻みが極めて接近
して設定されているような場合、または、分配周期が比
較的長いような場合、次の領域の移動に必要とされる時
間に比べて前述の残り時間の値yが相当に大きくなり、
現在位置Pa に前記移動量x′+y′を加えた移動先ま
での移動が複数の速度切替位置を越えて多数の領域に跨
がってしまう場合がある。このような場合、前述の移動
量x′+y′を移動指令として出力すると、速度切替位
置Pi+1 、つまり、現在位置Pa を基準に次の次(2つ
先)の領域以降の設定速度が無視されるといった問題が
生じる。図9にその一例を示す。
して設定されているような場合、または、分配周期が比
較的長いような場合、次の領域の移動に必要とされる時
間に比べて前述の残り時間の値yが相当に大きくなり、
現在位置Pa に前記移動量x′+y′を加えた移動先ま
での移動が複数の速度切替位置を越えて多数の領域に跨
がってしまう場合がある。このような場合、前述の移動
量x′+y′を移動指令として出力すると、速度切替位
置Pi+1 、つまり、現在位置Pa を基準に次の次(2つ
先)の領域以降の設定速度が無視されるといった問題が
生じる。図9にその一例を示す。
【0028】図9に示されるように、速度切替位置Pi
の直前の現在位置Pa でこの領域の設定移動速度Vi お
よび次の領域の設定移動速度Vi+1 に基き前述の処理操
作によって移動指令を出力するなら、移動指令Lb は、
移動部材の現在位置Pa に移動量Vi ・τを加えた位置
をP1 として、前記(3)式により、 Lb =〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi
+〔(P1 −Pi )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi+1 で示され、この移動指令(x′+y′の値)による移動
先が図9のP2 となる。しかし、速度切替位置Pi から
Pi+1 までの領域を設定速度Vi+1 で移動するに必要と
される移動時間x2 に比べ、前述の処理操作によって求
められた残り時間y、即ち、〔(P1 −Pi )/(P1
−Pa )〕・τが大きいため、移動部材が更に次の速度
切替位置Pi+1 を越えても、移動部材はVi+1 の速度で
そのまま駆動され、速度切替位置Pi+1 以降の領域に対
応する設定移動速度Vi+2 が全く反映されないといった
問題が生じるのである。
の直前の現在位置Pa でこの領域の設定移動速度Vi お
よび次の領域の設定移動速度Vi+1 に基き前述の処理操
作によって移動指令を出力するなら、移動指令Lb は、
移動部材の現在位置Pa に移動量Vi ・τを加えた位置
をP1 として、前記(3)式により、 Lb =〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi
+〔(P1 −Pi )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi+1 で示され、この移動指令(x′+y′の値)による移動
先が図9のP2 となる。しかし、速度切替位置Pi から
Pi+1 までの領域を設定速度Vi+1 で移動するに必要と
される移動時間x2 に比べ、前述の処理操作によって求
められた残り時間y、即ち、〔(P1 −Pi )/(P1
−Pa )〕・τが大きいため、移動部材が更に次の速度
切替位置Pi+1 を越えても、移動部材はVi+1 の速度で
そのまま駆動され、速度切替位置Pi+1 以降の領域に対
応する設定移動速度Vi+2 が全く反映されないといった
問題が生じるのである。
【0029】そこで、このように、前述の方法により求
められた移動先P2 が現在位置Paを基準に次の次(2
つ先)の速度切替位置Pi+1 を越えるような場合には、
残り時間での移動位置が或る領域の速度切替位置を越え
なくなるまで前記の方法による処理操作を繰り返し実行
して順次残り時間を求め、各領域の速度での移動量の合
計、つまり、図9におけるx1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +
x3 ・Vi+2 +・・・を算出して移動指令として出力
し、所定周期時間τ経過後の時点における移動部材の位
置を設定移動速度による移動先位置(図9の例ではP3
)と一致させるようにする。これが請求項5に記載し
た構成の要旨である。
められた移動先P2 が現在位置Paを基準に次の次(2
つ先)の速度切替位置Pi+1 を越えるような場合には、
残り時間での移動位置が或る領域の速度切替位置を越え
なくなるまで前記の方法による処理操作を繰り返し実行
して順次残り時間を求め、各領域の速度での移動量の合
計、つまり、図9におけるx1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +
x3 ・Vi+2 +・・・を算出して移動指令として出力
し、所定周期時間τ経過後の時点における移動部材の位
置を設定移動速度による移動先位置(図9の例ではP3
)と一致させるようにする。これが請求項5に記載し
た構成の要旨である。
【0030】移動量x1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +x3 ・
Vi+2 +・・・を求めるための最も簡単な方法は、前記
(3)式を利用することにより実現され得る。
Vi+2 +・・・を求めるための最も簡単な方法は、前記
(3)式を利用することにより実現され得る。
【0031】つまり、所定周期時間τの範囲内において
速度切替位置によって分割される3以上の領域のうち最
後の2つの領域を仮にAf-1 〔最後の領域の1つ手前の
領域〕(図9の例ではx2 の区間に相当)およびAf
〔最後の領域〕(図9の例ではx3 の区間に相当)とす
れば、最後の2つの領域Af-1 およびAf に対応する移
動量は、前記(3)式において、所定周期時間τに代え
て〔τ−領域Af-1 の始点となる速度切替位置までの所
要時間〕(図9の例ではτ−x1 (或いはx2 +x3 )
に相当)を代入し、設定移動速度Vi およびVi+1 に代
えて〔領域Af-1 に対応する設定移動速度〕(図9の例
ではVi+1 に相当)および〔領域Af に対応する設定移
動速度〕(図9の例ではVi+2 に相当)を代入し、現在
位置Pa に代えて〔領域Af-1 の始点となる速度切替位
置〕(図9の例ではPi に相当)を代入し、従来通りの
分配処理による移動先Pa ′(図9の例ではP1 )に代
えて〔最初に(3)式の処理を実行したときに得られた
移動先Pa ′〕(図9の例ではP2 に相当)を代入し、
速度切替位置Pi に代えて〔領域Af の始点となる速度
切替位置〕(図9の例ではPi+1 に相当)を代入するこ
とで求めることができる。
速度切替位置によって分割される3以上の領域のうち最
後の2つの領域を仮にAf-1 〔最後の領域の1つ手前の
領域〕(図9の例ではx2 の区間に相当)およびAf
〔最後の領域〕(図9の例ではx3 の区間に相当)とす
れば、最後の2つの領域Af-1 およびAf に対応する移
動量は、前記(3)式において、所定周期時間τに代え
て〔τ−領域Af-1 の始点となる速度切替位置までの所
要時間〕(図9の例ではτ−x1 (或いはx2 +x3 )
に相当)を代入し、設定移動速度Vi およびVi+1 に代
えて〔領域Af-1 に対応する設定移動速度〕(図9の例
ではVi+1 に相当)および〔領域Af に対応する設定移
動速度〕(図9の例ではVi+2 に相当)を代入し、現在
位置Pa に代えて〔領域Af-1 の始点となる速度切替位
置〕(図9の例ではPi に相当)を代入し、従来通りの
分配処理による移動先Pa ′(図9の例ではP1 )に代
えて〔最初に(3)式の処理を実行したときに得られた
移動先Pa ′〕(図9の例ではP2 に相当)を代入し、
速度切替位置Pi に代えて〔領域Af の始点となる速度
切替位置〕(図9の例ではPi+1 に相当)を代入するこ
とで求めることができる。
【0032】但し、所定周期時間τの範囲内において速
度切替位置によって分割される領域が3を越える場合、
つまり、最初に(3)式の処理を実行したときに得られ
た残り時間が次の領域の移動に必要とされる移動時間に
比べて長い場合には、上述した数値代入の処理操作に従
って(3)式を繰り返し実行する必要があるので、厳密
にいえば、移動先Pa ′に代入すべき値は必ずしも最初
に(3)式の処理を実行したときに得られた移動先Pa
′ではなく、その直前に実施された(3)式の処理で
得られた移動先Pa ′である。
度切替位置によって分割される領域が3を越える場合、
つまり、最初に(3)式の処理を実行したときに得られ
た残り時間が次の領域の移動に必要とされる移動時間に
比べて長い場合には、上述した数値代入の処理操作に従
って(3)式を繰り返し実行する必要があるので、厳密
にいえば、移動先Pa ′に代入すべき値は必ずしも最初
に(3)式の処理を実行したときに得られた移動先Pa
′ではなく、その直前に実施された(3)式の処理で
得られた移動先Pa ′である。
【0033】このようにして最後の2つの領域Af-1 お
よびAf に対応する移動量を求めるためには予め〔領域
Af-1 の始点となる速度切替位置までの所要時間〕を求
めておく必要があるが、この値は、それまでの繰り返し
処理の各段階で(3)式により求められた所要時間xの
項(図9の例では所要時間xの項はx1 の1つのみ)を
積算することにより簡単に求められる。また、〔領域A
f-1 の始点までの移動量〕は、〔領域Af-1 の始点とな
る速度切替位置までの所要時間〕と同様、それまでの繰
り返し処理の各段階で(3)式により求められた移動量
x′の項(図9の例では移動量x′の項はx1 ・Vi の
1つのみ)を積算することにより簡単に求められるの
で、最終的に、領域Af-1 の始点までの移動量(図9の
例ではx1・Vi )と最後の2つの領域Af-1 およびAf
に対応する移動量(図9の例ではx2 ・Vi+1 +x3
・Vi+2 )とを加算して移動指令として出力すればよい
ことになる。
よびAf に対応する移動量を求めるためには予め〔領域
Af-1 の始点となる速度切替位置までの所要時間〕を求
めておく必要があるが、この値は、それまでの繰り返し
処理の各段階で(3)式により求められた所要時間xの
項(図9の例では所要時間xの項はx1 の1つのみ)を
積算することにより簡単に求められる。また、〔領域A
f-1 の始点までの移動量〕は、〔領域Af-1 の始点とな
る速度切替位置までの所要時間〕と同様、それまでの繰
り返し処理の各段階で(3)式により求められた移動量
x′の項(図9の例では移動量x′の項はx1 ・Vi の
1つのみ)を積算することにより簡単に求められるの
で、最終的に、領域Af-1 の始点までの移動量(図9の
例ではx1・Vi )と最後の2つの領域Af-1 およびAf
に対応する移動量(図9の例ではx2 ・Vi+1 +x3
・Vi+2 )とを加算して移動指令として出力すればよい
ことになる。
【0034】これが、前記(3)式を利用して移動量x
1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +x3 ・Vi+2 +・・・・を求
めるときの処理操作の概要である。
1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +x3 ・Vi+2 +・・・・を求
めるときの処理操作の概要である。
【0035】そこで、まず、図9の例に対して(3)式
を適用して最初の処理を行って移動量を求めてみると、 移動量=〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi + 〔(P1 −Pi )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi+1 ・・・(6) となり、この移動量による移動先は図9のP2 となる。
しかし、この位置P2 は現在位置Pa を基準として次の
次(2つ先)の速度切替位置Pi+1 を越えている(残り
時間が次の領域の移動に必要とされる移動時間に比べて
長い)ので不適であり、前述の作用原理に従って再び同
様の処理操作を繰り返すことになる。なお、この段階で
求められた所要時間〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa
)〕・τが図示のx1 であり、所定周期時間τの範囲
内において速度切替位置によって分割される領域が3で
ある図9の例においては、〔領域Af-1 の始点となる速
度切替位置までの所要時間〕と同値である。また、移動
量〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi が図
示のx′であって、この値はPi −Pa に等しく、所定
周期時間τの範囲内において速度切替位置によって分割
される領域が3である図9の例においては、〔領域Af-
1 の始点までの移動量〕と同値である。
を適用して最初の処理を行って移動量を求めてみると、 移動量=〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi + 〔(P1 −Pi )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi+1 ・・・(6) となり、この移動量による移動先は図9のP2 となる。
しかし、この位置P2 は現在位置Pa を基準として次の
次(2つ先)の速度切替位置Pi+1 を越えている(残り
時間が次の領域の移動に必要とされる移動時間に比べて
長い)ので不適であり、前述の作用原理に従って再び同
様の処理操作を繰り返すことになる。なお、この段階で
求められた所要時間〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa
)〕・τが図示のx1 であり、所定周期時間τの範囲
内において速度切替位置によって分割される領域が3で
ある図9の例においては、〔領域Af-1 の始点となる速
度切替位置までの所要時間〕と同値である。また、移動
量〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa )〕・τ・Vi が図
示のx′であって、この値はPi −Pa に等しく、所定
周期時間τの範囲内において速度切替位置によって分割
される領域が3である図9の例においては、〔領域Af-
1 の始点までの移動量〕と同値である。
【0036】ここでもう1度同様の処理を実行して設定
移動速度Vi+1 の領域(Af-1 )および設定移動速度V
i+2 の領域(Af )に対応する移動量y″を求めると、 移動量=〔(Pi+1 −Pi )/(P2 −Pi )〕・(τ−x1 )・Vi+1 + 〔(P2 −Pi+1 )/(P2 −Pi )〕・(τ−x1 )・Vi+2 ・・・(7) となり、このときの移動先P3 は前述の現在位置Pa に
代わる速度切替位置Piを基準として次の次(2つ先)
の速度切替位置Pi+2 を越えておらず(求められた残り
時間が次の領域の移動に必要とされる移動時間に比べて
短いので)、適正である。つまり、出力すべき移動指令
の値は領域Af-1 の始点までの移動量x′と、最後の2
つの領域Af-1 およびAf に対応する移動量y″とを加
算した値である。
移動速度Vi+1 の領域(Af-1 )および設定移動速度V
i+2 の領域(Af )に対応する移動量y″を求めると、 移動量=〔(Pi+1 −Pi )/(P2 −Pi )〕・(τ−x1 )・Vi+1 + 〔(P2 −Pi+1 )/(P2 −Pi )〕・(τ−x1 )・Vi+2 ・・・(7) となり、このときの移動先P3 は前述の現在位置Pa に
代わる速度切替位置Piを基準として次の次(2つ先)
の速度切替位置Pi+2 を越えておらず(求められた残り
時間が次の領域の移動に必要とされる移動時間に比べて
短いので)、適正である。つまり、出力すべき移動指令
の値は領域Af-1 の始点までの移動量x′と、最後の2
つの領域Af-1 およびAf に対応する移動量y″とを加
算した値である。
【0037】ここで、(7)式における(τ−x1 )は
〔τ−領域Af-1 の始点となる速度切替位置までの所要
時間〕であって、x1 の値自体はその前の処理操作であ
る(6)式の〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa )〕・τ
で既に求められており、x1に対応する移動量、つま
り、〔領域Af-1 の始点までの移動量〕x′も、その前
の処理操作における(6)式の〔(Pi −Pa )/(P
1 −Pa )〕・τ・Viで求められている。また、図9
にP2 で示す移動先もその前の処理操作により(6)式
で既に求められており、Pi+1 ,Pi ,τ,Vi+1 ,V
i+2 は全て設定値であるから、(7)式の処理は容易に
実施できる。
〔τ−領域Af-1 の始点となる速度切替位置までの所要
時間〕であって、x1 の値自体はその前の処理操作であ
る(6)式の〔(Pi −Pa )/(P1 −Pa )〕・τ
で既に求められており、x1に対応する移動量、つま
り、〔領域Af-1 の始点までの移動量〕x′も、その前
の処理操作における(6)式の〔(Pi −Pa )/(P
1 −Pa )〕・τ・Viで求められている。また、図9
にP2 で示す移動先もその前の処理操作により(6)式
で既に求められており、Pi+1 ,Pi ,τ,Vi+1 ,V
i+2 は全て設定値であるから、(7)式の処理は容易に
実施できる。
【0038】以上、所定周期時間τの範囲内において速
度切替位置によって分割される領域が3である場合の図
9の例を参照して説明したが、領域の数が4,5,・・
・と増加した場合であっても、処理の繰り返し回数が増
えるだけであって、基本的な作用原理に関しては図9の
例と全く同様であり、次の段階の処理操作に必要とされ
る各種データは、その直前に実行された処理の結果と各
種設定値によって全て網羅される。
度切替位置によって分割される領域が3である場合の図
9の例を参照して説明したが、領域の数が4,5,・・
・と増加した場合であっても、処理の繰り返し回数が増
えるだけであって、基本的な作用原理に関しては図9の
例と全く同様であり、次の段階の処理操作に必要とされ
る各種データは、その直前に実行された処理の結果と各
種設定値によって全て網羅される。
【0039】また、所定周期時間τの範囲内において速
度切替位置によって分割される領域が2である場合、つ
まり、最初の処理で(6)式により求められた移動先P
2 の位置が速度切替位置Pi+1 を越えない場合において
は、(6)式で求められた移動量をそのまま移動指令と
して出力すればよい。この時の状況は図4に示す場合と
全く同様である。要するに、所定周期時間τの範囲内に
おいて速度切替位置によって分割される領域が2となる
のは、分割される領域が複数あるもののうち、最後の2
つの領域Af-1 およびAf のみが存在するもの、つま
り、現在位置Paから領域Af-1 の始点までの移動量お
よび所要時間が共に零となってPa がAf-1 の始点と一
致しているものについて示しているに過ぎず、(6)式
の処理を1回のみ実行することにより前述の作用原理を
一般化して適用することができるのである。
度切替位置によって分割される領域が2である場合、つ
まり、最初の処理で(6)式により求められた移動先P
2 の位置が速度切替位置Pi+1 を越えない場合において
は、(6)式で求められた移動量をそのまま移動指令と
して出力すればよい。この時の状況は図4に示す場合と
全く同様である。要するに、所定周期時間τの範囲内に
おいて速度切替位置によって分割される領域が2となる
のは、分割される領域が複数あるもののうち、最後の2
つの領域Af-1 およびAf のみが存在するもの、つま
り、現在位置Paから領域Af-1 の始点までの移動量お
よび所要時間が共に零となってPa がAf-1 の始点と一
致しているものについて示しているに過ぎず、(6)式
の処理を1回のみ実行することにより前述の作用原理を
一般化して適用することができるのである。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用した一実施例の射出成形機の
制御装置の要部を示すブロック図である。
する。図1は本発明を適用した一実施例の射出成形機の
制御装置の要部を示すブロック図である。
【0041】この制御装置は、数値制御用のマイクロプ
ロセッサであるCNC用CPU15、プログラマブルマ
シンコントローラ用のマイクロプロセッサであるPMC
用CPU8、サーボ制御用のマイクロプロセッサである
サーボCPU10、ならびに、A/D変換器6および射
出スクリュー基部等に設けられた図示しない圧力検出器
等を介して射出保圧圧力やスクリュー背圧のサンプリン
グ処理を行うための圧力モニタ用CPU7を有し、バス
12を介して相互の入出力を選択することにより各マイ
クロプロセッサ間での情報伝達が行えるようになってい
る。
ロセッサであるCNC用CPU15、プログラマブルマ
シンコントローラ用のマイクロプロセッサであるPMC
用CPU8、サーボ制御用のマイクロプロセッサである
サーボCPU10、ならびに、A/D変換器6および射
出スクリュー基部等に設けられた図示しない圧力検出器
等を介して射出保圧圧力やスクリュー背圧のサンプリン
グ処理を行うための圧力モニタ用CPU7を有し、バス
12を介して相互の入出力を選択することにより各マイ
クロプロセッサ間での情報伝達が行えるようになってい
る。
【0042】PMC用CPU8には射出成形機のシーケ
ンス動作を制御するシーケンスプログラム等を記憶した
ROM3および演算データの一時記憶等に用いられるR
AM4が接続され、CNC用CPU15には、射出成形
機を全体的に制御するプログラム等を記憶したROM1
7および演算データの一時記憶等に用いられるRAM1
8が接続されている。
ンス動作を制御するシーケンスプログラム等を記憶した
ROM3および演算データの一時記憶等に用いられるR
AM4が接続され、CNC用CPU15には、射出成形
機を全体的に制御するプログラム等を記憶したROM1
7および演算データの一時記憶等に用いられるRAM1
8が接続されている。
【0043】また、サーボCPU10および圧力モニタ
用CPU7の各々には、サーボ制御専用の制御プログラ
ムを格納したROM11やデータの一時記憶に用いられ
るRAM9、および、射出保圧圧力のサンプリング処理
等に関する制御プログラムを格納したROM1やデータ
の一時記憶に用いられるRAM2が接続されている。更
に、サーボCPU10には、該CPU10からの指令に
基いてエジェクタ用,型締め用,スクリュー回転用(以
上、図示せず)および射出用等の各軸のサーボモータを
駆動するサーボアンプ5が接続され、射出用サーボモー
タMに配備した位置速度検出器Pを始めとする各軸の位
置速度検出器からの出力の各々がサーボCPU10に帰
還され、位置速度検出器Pからのフィードバック信号に
基いてサーボCPU10により算出された射出スクリュ
ーの現在位置Pa やその移動速度、および、その他各軸
の現在位置や移動速度等が、RAM9の現在位置記憶レ
ジスタおよび現在速度記憶レジスタの各々に逐次更新記
憶されるようになっている。
用CPU7の各々には、サーボ制御専用の制御プログラ
ムを格納したROM11やデータの一時記憶に用いられ
るRAM9、および、射出保圧圧力のサンプリング処理
等に関する制御プログラムを格納したROM1やデータ
の一時記憶に用いられるRAM2が接続されている。更
に、サーボCPU10には、該CPU10からの指令に
基いてエジェクタ用,型締め用,スクリュー回転用(以
上、図示せず)および射出用等の各軸のサーボモータを
駆動するサーボアンプ5が接続され、射出用サーボモー
タMに配備した位置速度検出器Pを始めとする各軸の位
置速度検出器からの出力の各々がサーボCPU10に帰
還され、位置速度検出器Pからのフィードバック信号に
基いてサーボCPU10により算出された射出スクリュ
ーの現在位置Pa やその移動速度、および、その他各軸
の現在位置や移動速度等が、RAM9の現在位置記憶レ
ジスタおよび現在速度記憶レジスタの各々に逐次更新記
憶されるようになっている。
【0044】インターフェイス13は射出成形機本体の
各部に配備したリミットスイッチや操作盤からの信号を
受信したり射出成形機の周辺機器等に各種の指令を伝達
したりするための入出力インターフェイスである。ディ
スプレイ付手動データ入力装置19はCRT表示回路1
6を介してバス12に接続され、データ設定画面やモニ
タ表示画面等を始めとする各種の表示画面の選択操作お
よび各種データの入力操作等が行えるようになってお
り、数値データ入力用のテンキーおよび各種のファンク
ションキーやカーソル移動キー等を備える。
各部に配備したリミットスイッチや操作盤からの信号を
受信したり射出成形機の周辺機器等に各種の指令を伝達
したりするための入出力インターフェイスである。ディ
スプレイ付手動データ入力装置19はCRT表示回路1
6を介してバス12に接続され、データ設定画面やモニ
タ表示画面等を始めとする各種の表示画面の選択操作お
よび各種データの入力操作等が行えるようになってお
り、数値データ入力用のテンキーおよび各種のファンク
ションキーやカーソル移動キー等を備える。
【0045】不揮発性メモリ14は射出成形作業に関連
する各種設定値,パラメータ,マクロ変数等を記憶する
成形条件保存用のメモリであり、このうち射出条件に関
しては、射出スクリューの移動速度を切り替えるための
射出速度切替位置、および、該切替位置で分割された各
領域毎のスクリュー移動速度等が、例えば、図6に示さ
れるようにして、多数段に亘って設定記憶されている。
する各種設定値,パラメータ,マクロ変数等を記憶する
成形条件保存用のメモリであり、このうち射出条件に関
しては、射出スクリューの移動速度を切り替えるための
射出速度切替位置、および、該切替位置で分割された各
領域毎のスクリュー移動速度等が、例えば、図6に示さ
れるようにして、多数段に亘って設定記憶されている。
【0046】以上の構成により、CNC用CPU15が
ROM17の制御プログラムや不揮発性メモリ14の成
形条件等に基いて射出用サーボモータMを始めとする各
軸のサーボモータに対して移動指令を出力し、サーボC
PU10は各軸に対する移動指令と位置速度検出器Pで
検出された位置のフィードバック信号および速度のフィ
ードバック信号に基いて位置ループ制御,速度ループ制
御さらには電流ループ制御等のサーボ制御を行い、いわ
ゆるディジタルサーボ処理を実行する。この点に関して
は図2に示した一般例と同様である。
ROM17の制御プログラムや不揮発性メモリ14の成
形条件等に基いて射出用サーボモータMを始めとする各
軸のサーボモータに対して移動指令を出力し、サーボC
PU10は各軸に対する移動指令と位置速度検出器Pで
検出された位置のフィードバック信号および速度のフィ
ードバック信号に基いて位置ループ制御,速度ループ制
御さらには電流ループ制御等のサーボ制御を行い、いわ
ゆるディジタルサーボ処理を実行する。この点に関して
は図2に示した一般例と同様である。
【0047】以下、射出工程において所定周期τ毎に繰
り返し実施される射出スクリューの速度制御を例にと
り、本発明の一実施例を図3の移動指令出力処理を参照
しながら説明する。
り返し実施される射出スクリューの速度制御を例にと
り、本発明の一実施例を図3の移動指令出力処理を参照
しながら説明する。
【0048】射出スクリューの速度制御を開始したCN
C用CPU15は、まず、射出実行中を示すフラグFが
セットされているか否かを判別する(ステップS1)。
射出開始直後に実施される最初の処理周期においては、
フラグFがリセット状態にあるので、CNC用CPU1
5は、まず、領域検索指標iに1を初期設定し(ステッ
プS2)、射出スクリューの現在位置記憶レジスタから
スクリュー現在位置Pa を読み込んで、スクリュー現在
位置Pa が指標iによって示される速度切替位置Pi の
手前に位置するか否かを判別する(ステップS3)。最
初の処理周期の段階では射出スクリューが計量完了位置
まで後退しているので、必ずPa <Pi(但し、i=
1)となり、直ちにフラグFがセットされることになる
(ステップS5)。なお、通常射出スクリューの位置は
射出スクリューの再前進位置(加熱シリンダ内の最前進
位置)を原点0とする座標系が設定されるが、説明を簡
単にするために、射出スクリューが前進すると射出スク
リュー位置は増大するものとする。
C用CPU15は、まず、射出実行中を示すフラグFが
セットされているか否かを判別する(ステップS1)。
射出開始直後に実施される最初の処理周期においては、
フラグFがリセット状態にあるので、CNC用CPU1
5は、まず、領域検索指標iに1を初期設定し(ステッ
プS2)、射出スクリューの現在位置記憶レジスタから
スクリュー現在位置Pa を読み込んで、スクリュー現在
位置Pa が指標iによって示される速度切替位置Pi の
手前に位置するか否かを判別する(ステップS3)。最
初の処理周期の段階では射出スクリューが計量完了位置
まで後退しているので、必ずPa <Pi(但し、i=
1)となり、直ちにフラグFがセットされることになる
(ステップS5)。なお、通常射出スクリューの位置は
射出スクリューの再前進位置(加熱シリンダ内の最前進
位置)を原点0とする座標系が設定されるが、説明を簡
単にするために、射出スクリューが前進すると射出スク
リュー位置は増大するものとする。
【0049】また、何度かのパルス分配処理が繰り返し
実行されて射出スクリューの現在位置Pa が既に相当前
進している場合では、現在位置Pa がその時点における
指標iの値で示される速度切替位置Pi を越えている場
合もあるが、その場合には、ステップS3の判別結果が
偽となって指標iの値がインクリメントされるので(ス
テップS4)、Pa <Pi となる指標iの値が必ず検出
される。
実行されて射出スクリューの現在位置Pa が既に相当前
進している場合では、現在位置Pa がその時点における
指標iの値で示される速度切替位置Pi を越えている場
合もあるが、その場合には、ステップS3の判別結果が
偽となって指標iの値がインクリメントされるので(ス
テップS4)、Pa <Pi となる指標iの値が必ず検出
される。
【0050】要するに、ステップS3およびステップS
4の処理は、スクリュー現在位置Pa が位置する速度設
定領域を検出するための処理であり、ステップS3の判
別結果が真となることで、射出スクリューが現在位置す
る速度設定領域が自動的に求められることになる。いう
までもなく、その領域とは速度切替位置Pi-1 とPiと
で区切られる区間のことであり、この領域に対応する射
出スクリューの設定移動速度がVi である(図6参
照)。
4の処理は、スクリュー現在位置Pa が位置する速度設
定領域を検出するための処理であり、ステップS3の判
別結果が真となることで、射出スクリューが現在位置す
る速度設定領域が自動的に求められることになる。いう
までもなく、その領域とは速度切替位置Pi-1 とPiと
で区切られる区間のことであり、この領域に対応する射
出スクリューの設定移動速度がVi である(図6参
照)。
【0051】次いで、CNC用CPU15は、スクリュ
ー現在位置Pa に対応する領域の設定移動速度Vi に分
配周期τを乗じて移動指令Vi ・τを求め、この値Vi
・τをスクリュー現在位置Pa に加算し、従来通りの移
動指令を出力した場合に次の所定周期τで射出スクリュ
ーが到達する移動先Pa ′を求め(ステップS6,図4
参照)、その位置Pa ′が次の速度切替位置Pi 、つま
り、設定移動速度Viを適用すべき領域を越えているか
否かを判別する(ステップS7)。
ー現在位置Pa に対応する領域の設定移動速度Vi に分
配周期τを乗じて移動指令Vi ・τを求め、この値Vi
・τをスクリュー現在位置Pa に加算し、従来通りの移
動指令を出力した場合に次の所定周期τで射出スクリュ
ーが到達する移動先Pa ′を求め(ステップS6,図4
参照)、その位置Pa ′が次の速度切替位置Pi 、つま
り、設定移動速度Viを適用すべき領域を越えているか
否かを判別する(ステップS7)。
【0052】そして、従来通りのパルス分配処理を行っ
た場合の移動先Pa ′が次の速度切替位置Pi を越えず
ステップS7の判別結果が偽となる場合は、CNC用C
PU15は移動指令Vi ・τをそのまま移動指令記憶レ
ジスタLc に格納し(ステップS10)、この値を移動
指令として位置ループに出力して(ステップS11)、
サーボCPU10により従来と同様の速度制御を行わせ
る。また、CNC用CPU15は、スクリューの現在位
置記憶レジスタPa に移動量Lc を加算して現在位置記
憶レジスタPa の値を射出スクリューの移動先に一致さ
せ(ステップS12)、この周期の処理を終了する。
た場合の移動先Pa ′が次の速度切替位置Pi を越えず
ステップS7の判別結果が偽となる場合は、CNC用C
PU15は移動指令Vi ・τをそのまま移動指令記憶レ
ジスタLc に格納し(ステップS10)、この値を移動
指令として位置ループに出力して(ステップS11)、
サーボCPU10により従来と同様の速度制御を行わせ
る。また、CNC用CPU15は、スクリューの現在位
置記憶レジスタPa に移動量Lc を加算して現在位置記
憶レジスタPa の値を射出スクリューの移動先に一致さ
せ(ステップS12)、この周期の処理を終了する。
【0053】この場合、現時点で射出スクリューが位置
する領域に対して設定された設定移動速度Vi によって
従来と同様の速度制御が行われることになり、移動指令
の実行が完了した時点においても、その時のスクリュー
位置が速度切替位置Pi を越えることはない。
する領域に対して設定された設定移動速度Vi によって
従来と同様の速度制御が行われることになり、移動指令
の実行が完了した時点においても、その時のスクリュー
位置が速度切替位置Pi を越えることはない。
【0054】一方、移動先Pa ′が次の速度切替位置P
i を越えてステップS7の判別結果が真となる場合に移
動指令Vi ・τをそのまま出力してしまうと、スクリュ
ー位置が次の速度切替位置Pi に到達してからもそれ以
前の速度設定領域の設定移動速度Vi がそのまま適用さ
れてしまうことになるので(図4に示す破線の状況)、
CNC用CPU15は、次の領域の設定移動速度Vi+1
を不揮発性メモリ14の射出条件から読み込み、作用の
項で説明した(3)式の演算処理 Lb =〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ・V
i +〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa)〕・τ・V
i+1 を実施して、次の速度切替位置Pi の近傍で射出スクリ
ューの移動速度がその直前および直後の領域の設定移動
速度Vi とVi+1 との中間的な値の移動指令Lbを新た
に算出して移動指令記憶レジスタLc に格納し(ステッ
プS8,ステップS9)、この値を移動指令として位置
ループに出力し(ステップS11)、サーボCPU10
により従来と同様の速度制御を行わせる。前記と同様、
CNC用CPU15は、現在位置記憶レジスタPa に移
動量Lc を加算して現在位置記憶レジスタPa の値を射
出スクリューの移動先に一致させ(ステップS12)、
この周期の処理を終了する。
i を越えてステップS7の判別結果が真となる場合に移
動指令Vi ・τをそのまま出力してしまうと、スクリュ
ー位置が次の速度切替位置Pi に到達してからもそれ以
前の速度設定領域の設定移動速度Vi がそのまま適用さ
れてしまうことになるので(図4に示す破線の状況)、
CNC用CPU15は、次の領域の設定移動速度Vi+1
を不揮発性メモリ14の射出条件から読み込み、作用の
項で説明した(3)式の演算処理 Lb =〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ・V
i +〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa)〕・τ・V
i+1 を実施して、次の速度切替位置Pi の近傍で射出スクリ
ューの移動速度がその直前および直後の領域の設定移動
速度Vi とVi+1 との中間的な値の移動指令Lbを新た
に算出して移動指令記憶レジスタLc に格納し(ステッ
プS8,ステップS9)、この値を移動指令として位置
ループに出力し(ステップS11)、サーボCPU10
により従来と同様の速度制御を行わせる。前記と同様、
CNC用CPU15は、現在位置記憶レジスタPa に移
動量Lc を加算して現在位置記憶レジスタPa の値を射
出スクリューの移動先に一致させ(ステップS12)、
この周期の処理を終了する。
【0055】ステップS8の処理で求められた移動指令
Lb によって実現される射出スクリューの移動速度は図
4および図5に一点鎖線で示すようなものであり、この
一点鎖線の傾き、つまり、速度切替位置Pi の近傍にお
ける射出スクリューの移動速度は、常に、速度切替位置
Pi の手前の領域の設定移動速度Vi とその直後の領域
の設定移動速度Vi+1 との中間的な値となる。
Lb によって実現される射出スクリューの移動速度は図
4および図5に一点鎖線で示すようなものであり、この
一点鎖線の傾き、つまり、速度切替位置Pi の近傍にお
ける射出スクリューの移動速度は、常に、速度切替位置
Pi の手前の領域の設定移動速度Vi とその直後の領域
の設定移動速度Vi+1 との中間的な値となる。
【0056】なお、ステップS8の処理で(3)式の演
算処理を適用しているのは、ステップS6の処理で既に
Pa ′の値が求められているために計算が単純化される
からであり、無論、既に説明した(5)式その他の演算
式を利用するようにしても構わない。また、(3)式に
おける〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ・V
i に換えて(4)式のPi −Pa を用いるようにしても
よい。いずれにしても、射出スクリューが現在位置Pa
から速度切替位置Pi まで移動するときの移動量x′
と、前記移動量x′の移動に要する所要時間xを1所定
周期時間τから差し引いた残り時間yの間に射出スクリ
ューが設定移動速度Vi+1 で移動する距離y′との総和
を求めて移動指令Lb (Lc )として出力する限りにお
いて、結果は全て同一である。
算処理を適用しているのは、ステップS6の処理で既に
Pa ′の値が求められているために計算が単純化される
からであり、無論、既に説明した(5)式その他の演算
式を利用するようにしても構わない。また、(3)式に
おける〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa)〕・τ・V
i に換えて(4)式のPi −Pa を用いるようにしても
よい。いずれにしても、射出スクリューが現在位置Pa
から速度切替位置Pi まで移動するときの移動量x′
と、前記移動量x′の移動に要する所要時間xを1所定
周期時間τから差し引いた残り時間yの間に射出スクリ
ューが設定移動速度Vi+1 で移動する距離y′との総和
を求めて移動指令Lb (Lc )として出力する限りにお
いて、結果は全て同一である。
【0057】CNC用CPU15は、射出スクリューが
射出完了の目標位置に到達するまでの間、パルス分配周
期毎、移動先Pa ′が次の速度切替位置Pi を越えてい
るか否かに応じ、前記と同様にしてステップS10もし
くはステップS8およびステップS9の処理のいずれか
一方を選択して移動指令Lc を求めて出力し、位置ルー
プ制御によって射出スクリューの移動速度を制御する。
そして、射出スクリューが射出完了の目標位置に到達す
るまでの移動指令の出力が完了し、射出、保圧工程が終
了すると、フラグFは自動的にリセットされる。
射出完了の目標位置に到達するまでの間、パルス分配周
期毎、移動先Pa ′が次の速度切替位置Pi を越えてい
るか否かに応じ、前記と同様にしてステップS10もし
くはステップS8およびステップS9の処理のいずれか
一方を選択して移動指令Lc を求めて出力し、位置ルー
プ制御によって射出スクリューの移動速度を制御する。
そして、射出スクリューが射出完了の目標位置に到達す
るまでの移動指令の出力が完了し、射出、保圧工程が終
了すると、フラグFは自動的にリセットされる。
【0058】以上、一実施例として射出スクリューの速
度制御に対して本発明を適用した例について述べたが、
移動区間を複数の領域に分割して各領域毎に移動部材の
速度を設定して速度制御を行うようにした他の各軸、例
えば、エジェクタ軸,型締め軸等に対しても同様の構成
を適用することが可能である。
度制御に対して本発明を適用した例について述べたが、
移動区間を複数の領域に分割して各領域毎に移動部材の
速度を設定して速度制御を行うようにした他の各軸、例
えば、エジェクタ軸,型締め軸等に対しても同様の構成
を適用することが可能である。
【0059】次に、図7および図8のフローチャートと
図9の作用原理図を参照して本発明のもう1つの実施例
について説明する。この実施例は、特に、所定周期時間
τの範囲内において速度切替位置によって分割される領
域が3以上となる場合に対して有効であるが、既に作用
の項でも述べた通り、分割される領域が2となる図4の
ような状況に対しても、前記実施例に代えて採用するこ
とができる。
図9の作用原理図を参照して本発明のもう1つの実施例
について説明する。この実施例は、特に、所定周期時間
τの範囲内において速度切替位置によって分割される領
域が3以上となる場合に対して有効であるが、既に作用
の項でも述べた通り、分割される領域が2となる図4の
ような状況に対しても、前記実施例に代えて採用するこ
とができる。
【0060】ステップT1〜ステップT5の処理に関し
ては前記実施例におけるステップS1〜ステップS5の
処理と全く同様であるので説明を省略する。
ては前記実施例におけるステップS1〜ステップS5の
処理と全く同様であるので説明を省略する。
【0061】次いで、CNC用CPU15は領域検索指
標iの値を変化させることなく該指標iの値を初期値と
して様々に変化させながら以降の処理に利用するため、
指標iの値を作業用レジスタjに格納し(ステップT
6)、所要時間積算レジスタTa および移動量積算レジ
スタLa を共に零に初期化する(ステップT7)。次い
で、CNC用CPU15は、スクリュー現在位置Pa に
対応する領域の設定移動速度Vi に分配周期τを乗じて
移動量Vi ・τを求め、この値Vi ・τをスクリュー現
在位置Pa に加算し、従来通りの移動指令を出力した場
合に次の所定周期τで射出スクリューが到達する移動先
を求めて移動先記憶レジスタPa ′に格納すると共に
(ステップT8)、移動量Vi ・τを移動指令記憶レジ
スタLb に格納し(ステップT9)、基準位置記憶レジ
スタPs にスクリュー現在位置Pa を格納する(ステッ
プT10)。
標iの値を変化させることなく該指標iの値を初期値と
して様々に変化させながら以降の処理に利用するため、
指標iの値を作業用レジスタjに格納し(ステップT
6)、所要時間積算レジスタTa および移動量積算レジ
スタLa を共に零に初期化する(ステップT7)。次い
で、CNC用CPU15は、スクリュー現在位置Pa に
対応する領域の設定移動速度Vi に分配周期τを乗じて
移動量Vi ・τを求め、この値Vi ・τをスクリュー現
在位置Pa に加算し、従来通りの移動指令を出力した場
合に次の所定周期τで射出スクリューが到達する移動先
を求めて移動先記憶レジスタPa ′に格納すると共に
(ステップT8)、移動量Vi ・τを移動指令記憶レジ
スタLb に格納し(ステップT9)、基準位置記憶レジ
スタPs にスクリュー現在位置Pa を格納する(ステッ
プT10)。
【0062】なお、所要時間積算レジスタTa は作用の
項で述べた〔現在位置Pa から領域Af-1 の始点となる
速度切替位置までの所要時間〕、つまり、図9に示すよ
うなx1 +x2 +x3 +・・・・(但し、領域Af-1 お
よびAf に相当する部分は除く)を積算して記憶するた
めのレジスタであり、また、移動量積算レジスタLaは
作用の項で述べた〔現在位置Pa から領域Af-1 の始点
までの移動量〕、つまり、x1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +
x3 ・Vi+2 +・・・・(但し、領域Af-1 およびAf
に相当する部分は除く)を積算して記憶するためのレジ
スタである。また、基準位置記憶レジスタPs は、その
時点において最後から2番目の領域Af-1 として仮に選
択されている領域の始点位置(従って、第1回目の処理
ではPs=Pa )を記憶するレジスタである。
項で述べた〔現在位置Pa から領域Af-1 の始点となる
速度切替位置までの所要時間〕、つまり、図9に示すよ
うなx1 +x2 +x3 +・・・・(但し、領域Af-1 お
よびAf に相当する部分は除く)を積算して記憶するた
めのレジスタであり、また、移動量積算レジスタLaは
作用の項で述べた〔現在位置Pa から領域Af-1 の始点
までの移動量〕、つまり、x1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +
x3 ・Vi+2 +・・・・(但し、領域Af-1 およびAf
に相当する部分は除く)を積算して記憶するためのレジ
スタである。また、基準位置記憶レジスタPs は、その
時点において最後から2番目の領域Af-1 として仮に選
択されている領域の始点位置(従って、第1回目の処理
ではPs=Pa )を記憶するレジスタである。
【0063】次いで、CNC用CPU15は、従来通り
の移動指令を出力した場合の移動先の位置Pa ′が現在
位置Pa を基準とする次の速度切替位置Pj (この段階
ではj=i)を越えているか否かを判別するが(ステッ
プT11)、前記実施例と同様、Pa ′≦Pj であれ
ば、Lb =Vj ・τをそのまま移動指令として位置ルー
プに出力してよい(ステップT19)。従って、その場
合は現在位置記憶レジスタPa に移動量Lb を加算して
現在位置記憶レジスタPa の値を射出スクリューの移動
先に一致させ(ステップT20)、この周期の処理を終
了する。
の移動指令を出力した場合の移動先の位置Pa ′が現在
位置Pa を基準とする次の速度切替位置Pj (この段階
ではj=i)を越えているか否かを判別するが(ステッ
プT11)、前記実施例と同様、Pa ′≦Pj であれ
ば、Lb =Vj ・τをそのまま移動指令として位置ルー
プに出力してよい(ステップT19)。従って、その場
合は現在位置記憶レジスタPa に移動量Lb を加算して
現在位置記憶レジスタPa の値を射出スクリューの移動
先に一致させ(ステップT20)、この周期の処理を終
了する。
【0064】また、図9の例に示すように、Pa ′>P
j (この段階ではj=i)となるような場合には、移動
指令Vj ・τをそのまま出力してしまうとスクリュー位
置が次の速度切替位置Pj に到達してからもそれ以前の
速度設定領域の設定移動速度Vj がそのまま適用されて
しまうことになる(図9に示す破線aの状況)。そこ
で、CNC用CPU15は、まず、所要時間T1 ,残り
時間T2 を、 T1 =〔(Pj −Ps )/(Pa ′−Ps )〕・(τ−
Ta ) T2 =〔(Pa ′−Pj )/(Pa ′−Ps )〕・(τ
−Ta ) の式により求める(ステップT12)。この段階では、
j=i,Ps =Pa ,Pa ′=P1 (図9の例),Ta
=0であるから、T1 ,T2 の値は実質的に、 T1 =〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa )〕・τ T2 =〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa )〕・τ である。
j (この段階ではj=i)となるような場合には、移動
指令Vj ・τをそのまま出力してしまうとスクリュー位
置が次の速度切替位置Pj に到達してからもそれ以前の
速度設定領域の設定移動速度Vj がそのまま適用されて
しまうことになる(図9に示す破線aの状況)。そこ
で、CNC用CPU15は、まず、所要時間T1 ,残り
時間T2 を、 T1 =〔(Pj −Ps )/(Pa ′−Ps )〕・(τ−
Ta ) T2 =〔(Pa ′−Pj )/(Pa ′−Ps )〕・(τ
−Ta ) の式により求める(ステップT12)。この段階では、
j=i,Ps =Pa ,Pa ′=P1 (図9の例),Ta
=0であるから、T1 ,T2 の値は実質的に、 T1 =〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa )〕・τ T2 =〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa )〕・τ である。
【0065】ここで、CNC用CPU15は、所要時間
T1 ,残り時間T2 に基いて、 Lb =T1 ・Vj +T2 ・Vj+1 +La の式により移動指令となる移動量Lb を求める(ステッ
プT13)。この段階ではj=i,La =0であるか
ら、求められるLb の値は、結果的に、 Lb =〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa )〕・τ・V
i +〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa )〕・τ・V
i+1 であって、作用の項の(3),(6)式や前記実施例に
おけるステップS8の処理による演算結果と等しい。
T1 ,残り時間T2 に基いて、 Lb =T1 ・Vj +T2 ・Vj+1 +La の式により移動指令となる移動量Lb を求める(ステッ
プT13)。この段階ではj=i,La =0であるか
ら、求められるLb の値は、結果的に、 Lb =〔(Pi −Pa )/(Pa ′−Pa )〕・τ・V
i +〔(Pa ′−Pi )/(Pa ′−Pa )〕・τ・V
i+1 であって、作用の項の(3),(6)式や前記実施例に
おけるステップS8の処理による演算結果と等しい。
【0066】しかし、所定周期時間τの範囲内において
速度切替位置によって分割される領域が3以上となる場
合(残り時間が次の領域の移動に必要とされる移動時間
よりも長い場合)、例えば、速度切替位置の刻みが相当
に接近して設定されているような場合や分配周期が比較
的長いような場合においては、このようにして求められ
た移動指令Lb を出力したとしても、その移動先が現在
位置Pa を基準に次の次(2つ先)の速度領域にまで突
入してしまう場合があり、2つ先の速度切替位置Pi+1
以降の設定移動速度Vi+2 が無視される危険がある(図
9に示す破線bの状況,移動指令Lb をそのまま出力し
た場合の移動先はP2 )。
速度切替位置によって分割される領域が3以上となる場
合(残り時間が次の領域の移動に必要とされる移動時間
よりも長い場合)、例えば、速度切替位置の刻みが相当
に接近して設定されているような場合や分配周期が比較
的長いような場合においては、このようにして求められ
た移動指令Lb を出力したとしても、その移動先が現在
位置Pa を基準に次の次(2つ先)の速度領域にまで突
入してしまう場合があり、2つ先の速度切替位置Pi+1
以降の設定移動速度Vi+2 が無視される危険がある(図
9に示す破線bの状況,移動指令Lb をそのまま出力し
た場合の移動先はP2 )。
【0067】そこで、本実施例においては、作用の項の
(3),(6)式や前記実施例におけるステップS8の
処理を適用して得た移動指令Lb による移動先を一旦求
めた後、更に、その移動先が現在位置Pa (またはPa
に代わる速度切替位置Ps )を基準として次の次(2つ
先)の速度切替位置を越えているか否かを判別し、越え
ていなければ今回の処理で求めた移動指令Lb をそのま
ま出力する一方、越えていれば、所定周期時間τ経過後
においてスクリューがあるべき位置(設定移動速度によ
って決まる位置)にスクリューが移動するような移動指
令Lb の値を改めて求めるようにしている。
(3),(6)式や前記実施例におけるステップS8の
処理を適用して得た移動指令Lb による移動先を一旦求
めた後、更に、その移動先が現在位置Pa (またはPa
に代わる速度切替位置Ps )を基準として次の次(2つ
先)の速度切替位置を越えているか否かを判別し、越え
ていなければ今回の処理で求めた移動指令Lb をそのま
ま出力する一方、越えていれば、所定周期時間τ経過後
においてスクリューがあるべき位置(設定移動速度によ
って決まる位置)にスクリューが移動するような移動指
令Lb の値を改めて求めるようにしている。
【0068】そこで、CNC用CPU15は、まず、基
準位置記憶レジスタPs の値(この段階ではPs =Pa
)に移動量Lb を加算して移動先を求め、その値を移
動先記憶レジスタPa ′に更新して記憶すると共に(ス
テップT14)、移動量積算レジスタLa に、基準位置
Ps (この段階では現在位置Pa )から速度切替位置P
j (この段階ではPj =Pi )までの移動量(Pj −P
s )を加算して記憶する(ステップT15)。このステ
ップT15の積算処理が、作用の項で説明した〔領域A
f-1 の始点までの移動量〕を求めるための処理である。
準位置記憶レジスタPs の値(この段階ではPs =Pa
)に移動量Lb を加算して移動先を求め、その値を移
動先記憶レジスタPa ′に更新して記憶すると共に(ス
テップT14)、移動量積算レジスタLa に、基準位置
Ps (この段階では現在位置Pa )から速度切替位置P
j (この段階ではPj =Pi )までの移動量(Pj −P
s )を加算して記憶する(ステップT15)。このステ
ップT15の積算処理が、作用の項で説明した〔領域A
f-1 の始点までの移動量〕を求めるための処理である。
【0069】更に、CNC用CPU15は、基準位置記
憶レジスタPs に現在位置Pa に代わる速度切替位置P
j を更新して記憶し(ステップT16)、所要時間積算
レジスタTa に、所要時間T1 (図9のx1 )を加算し
て記憶する(ステップT17)。このステップT17の
積算処理が、作用の項で説明した〔領域Af-1 の始点と
なる速度切替位置までの所要時間〕を求めるための処理
である。
憶レジスタPs に現在位置Pa に代わる速度切替位置P
j を更新して記憶し(ステップT16)、所要時間積算
レジスタTa に、所要時間T1 (図9のx1 )を加算し
て記憶する(ステップT17)。このステップT17の
積算処理が、作用の項で説明した〔領域Af-1 の始点と
なる速度切替位置までの所要時間〕を求めるための処理
である。
【0070】次いで、CNC用CPU15は、作業用レ
ジスタjの値を1インクリメントし(ステップT1
8)、前述の移動先Pa ′(図9の例ではP2)が、ステ
ップT12の実行時における基準位置Ps(この段階では
Ps =Pa )を基準とする次の次(2つ先)の速度切替
位置Pj (この段階ではPj =Pi+1 )を越えているか
否かを判別する(ステップT11)。
ジスタjの値を1インクリメントし(ステップT1
8)、前述の移動先Pa ′(図9の例ではP2)が、ステ
ップT12の実行時における基準位置Ps(この段階では
Ps =Pa )を基準とする次の次(2つ先)の速度切替
位置Pj (この段階ではPj =Pi+1 )を越えているか
否かを判別する(ステップT11)。
【0071】Pa ′≦Pj であればステップT13で求
めたLb をそのまま移動指令として位置ループに出力し
てよく(ステップT19)、この場合、CNC用CPU
15は、現在位置記憶レジスタPa に移動量Lb を加算
して現在位置記憶レジスタPa の値を射出スクリューの
移動先に一致させ(ステップT20)、当該周期の処理
を終了することになる。つまり、第2回目の判別処理で
ステップT11の判別結果が偽となった場合、作用の項
の(3),(6)式や前記実施例におけるステップS8
の処理による演算処理は1回だけ行えばよく、結果的
に、前記実施例との差は全くない。
めたLb をそのまま移動指令として位置ループに出力し
てよく(ステップT19)、この場合、CNC用CPU
15は、現在位置記憶レジスタPa に移動量Lb を加算
して現在位置記憶レジスタPa の値を射出スクリューの
移動先に一致させ(ステップT20)、当該周期の処理
を終了することになる。つまり、第2回目の判別処理で
ステップT11の判別結果が偽となった場合、作用の項
の(3),(6)式や前記実施例におけるステップS8
の処理による演算処理は1回だけ行えばよく、結果的
に、前記実施例との差は全くない。
【0072】しかし、図9の例に示すように移動先Pa
′(P2 )が基準位置Ps (Pa)を基準に次の次(2
つ先)の速度切替位置Pj (Pi+1 )の位置を越えてい
る場合には、前述のLb の値をそのまま移動指令として
位置ループに出力してしまうと速度切替位置Pj (Pi+
1 )以降の設定移動速度Vj+1 (Vi+2 )が無視される
ことになってしまう。そこで、CNC用CPU15は、
所定周期時間τ経過後のスクリュー位置が設定移動速度
で決まる位置と一致するような移動指令Lb の値を改め
て求めるため、再びステップT12およびステップT1
3の演算処理を行うことになる。
′(P2 )が基準位置Ps (Pa)を基準に次の次(2
つ先)の速度切替位置Pj (Pi+1 )の位置を越えてい
る場合には、前述のLb の値をそのまま移動指令として
位置ループに出力してしまうと速度切替位置Pj (Pi+
1 )以降の設定移動速度Vj+1 (Vi+2 )が無視される
ことになってしまう。そこで、CNC用CPU15は、
所定周期時間τ経過後のスクリュー位置が設定移動速度
で決まる位置と一致するような移動指令Lb の値を改め
て求めるため、再びステップT12およびステップT1
3の演算処理を行うことになる。
【0073】現段階においては、j=i+1,Ps =P
i ,Pa ′=P2 (図9の例),Ta =x1 (1周期前
のステップT12におけるT1 の演算結果)であるか
ら、 T1 =〔(Pj −Ps )/(Pa ′−Ps )〕・(τ−
Ta ) T2 =〔(Pa ′−Pj )/(Pa ′−Ps )〕・(τ
−Ta ) の式は、実質的に、 T1 =〔(Pi+1 −Pi )/(Pa ′−Pi )〕・(τ
−x1 ) T2 =〔(Pa ′−Pi+1 )/(Pa ′−Pi )〕・
(τ−x1 ) となる(以上、ステップT12)。
i ,Pa ′=P2 (図9の例),Ta =x1 (1周期前
のステップT12におけるT1 の演算結果)であるか
ら、 T1 =〔(Pj −Ps )/(Pa ′−Ps )〕・(τ−
Ta ) T2 =〔(Pa ′−Pj )/(Pa ′−Ps )〕・(τ
−Ta ) の式は、実質的に、 T1 =〔(Pi+1 −Pi )/(Pa ′−Pi )〕・(τ
−x1 ) T2 =〔(Pa ′−Pi+1 )/(Pa ′−Pi )〕・
(τ−x1 ) となる(以上、ステップT12)。
【0074】また、この段階においては、 Lb =T1 ・Vj +T2 ・Vj+1 +La の式は、実質的に、 Lb =〔(Pi+1 −Pi )/(Pa ′−Pi )〕・(τ
−x1 )・Vi+1 +〔(Pa ′−Pi+1 )/(Pa ′−
Pi )〕・(τ−x1 )・Vi+2 +La であって、Pa ′=P2 (図9の例)であるから、要す
るにLb の値は、作用の項の(7)式による演算結果
〔(Pi+1 −Pi )/(P2 −Pi )〕・(τ−x1 )
・Vi+1 +〔(P2 −Pi+1 )/(P2 −Pi )〕・
(τ−x1 )・Vi+2に、現在位置Pa からVj (Vi+1
)の領域の始点までの移動量La =Pj −Ps =Pi
−Pa (1周期前のステップT15における処理結果)
を加えた値に等しい(以上、ステップT13)。つま
り、この値Lb が図9におけるx′+y″の値である。
−x1 )・Vi+1 +〔(Pa ′−Pi+1 )/(Pa ′−
Pi )〕・(τ−x1 )・Vi+2 +La であって、Pa ′=P2 (図9の例)であるから、要す
るにLb の値は、作用の項の(7)式による演算結果
〔(Pi+1 −Pi )/(P2 −Pi )〕・(τ−x1 )
・Vi+1 +〔(P2 −Pi+1 )/(P2 −Pi )〕・
(τ−x1 )・Vi+2に、現在位置Pa からVj (Vi+1
)の領域の始点までの移動量La =Pj −Ps =Pi
−Pa (1周期前のステップT15における処理結果)
を加えた値に等しい(以上、ステップT13)。つま
り、この値Lb が図9におけるx′+y″の値である。
【0075】そして、Vj (Vi+1 )の領域とVj+1
(Vi+2 )の領域とが実際に領域Af-1 (最後から2つ
目の領域)とAf (最後の領域)に対応する領域である
限りにおいては、ステップT13によって得られる移動
量Lb が、領域Af-1 およびAf に相当する部分を除く
移動量x1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +x3 ・Vi+2 +・・
・に最後の2つの領域Af-1 とAf に対応する(7)式
の移動量を加えた値であって、まさしく、出力すべき移
動指令の値である。
(Vi+2 )の領域とが実際に領域Af-1 (最後から2つ
目の領域)とAf (最後の領域)に対応する領域である
限りにおいては、ステップT13によって得られる移動
量Lb が、領域Af-1 およびAf に相当する部分を除く
移動量x1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +x3 ・Vi+2 +・・
・に最後の2つの領域Af-1 とAf に対応する(7)式
の移動量を加えた値であって、まさしく、出力すべき移
動指令の値である。
【0076】しかし、この時点ではVj の領域とVj+1
の領域が必ずしも領域Af-1 およびAf に相当する部分
であるといった保証はない。従って、CNC用CPU1
5は、Vj の領域とVj+1 の領域が実際に領域Af-1 お
よびAf に一致する部分であるか否かを判定する必要が
あり、また、一致していないと判定された場合に備え、
予め、次の繰り返し処理に必要とされるデータを作成し
ておく必要がある。
の領域が必ずしも領域Af-1 およびAf に相当する部分
であるといった保証はない。従って、CNC用CPU1
5は、Vj の領域とVj+1 の領域が実際に領域Af-1 お
よびAf に一致する部分であるか否かを判定する必要が
あり、また、一致していないと判定された場合に備え、
予め、次の繰り返し処理に必要とされるデータを作成し
ておく必要がある。
【0077】そこで、CNC用CPU15は、まず、基
準位置記憶レジスタPs の値(この段階ではPs =Pi
)に移動量Lb を加算して移動先を求め、その値を移
動先記憶レジスタPa ′に更新して記憶すると共に(ス
テップT14,移動先はP3 )、移動量積算レジスタL
a に、基準位置Ps (この段階では切替位置Pi )から
速度切替位置Pj (この段階ではPj =Pi+1 )までの
移動量(Pj −Ps =Pi+1 −Pi )を積算して記憶す
る(ステップT15)。ステップT14の処理は判定処
理のための前処理、また、ステップT15の処理は、領
域Vj ,Vj+1 が領域Af-1 ,Af に一致していないと
判定された場合に備えてのデータ作成処理である。
準位置記憶レジスタPs の値(この段階ではPs =Pi
)に移動量Lb を加算して移動先を求め、その値を移
動先記憶レジスタPa ′に更新して記憶すると共に(ス
テップT14,移動先はP3 )、移動量積算レジスタL
a に、基準位置Ps (この段階では切替位置Pi )から
速度切替位置Pj (この段階ではPj =Pi+1 )までの
移動量(Pj −Ps =Pi+1 −Pi )を積算して記憶す
る(ステップT15)。ステップT14の処理は判定処
理のための前処理、また、ステップT15の処理は、領
域Vj ,Vj+1 が領域Af-1 ,Af に一致していないと
判定された場合に備えてのデータ作成処理である。
【0078】更に、CNC用CPU15は、基準位置記
憶レジスタPs に速度切替位置Pj(この段階ではPi+1
)を更新して記憶し(ステップT16)、所要時間積
算レジスタTa に、所要時間T1 (x2 )を積算して記
憶する(ステップT17)。ステップT16,ステップ
T17の処理は、領域Vj ,Vj+1 が領域Af-1 ,Af
に一致していないと判定された場合に備えてのデータ作
成処理である。
憶レジスタPs に速度切替位置Pj(この段階ではPi+1
)を更新して記憶し(ステップT16)、所要時間積
算レジスタTa に、所要時間T1 (x2 )を積算して記
憶する(ステップT17)。ステップT16,ステップ
T17の処理は、領域Vj ,Vj+1 が領域Af-1 ,Af
に一致していないと判定された場合に備えてのデータ作
成処理である。
【0079】次いで、CNC用CPU15は、作業用レ
ジスタjの値を1インクリメントし(ステップT1
8)、前述の移動先Pa ′(P3 )が、ステップT12
の実行時における基準位置Ps(この段階ではPs =Pi
)を基準とする次の次(2つ先)の速度切替位置Pj
(この段階ではPj =Pi+2 )を越えているか否かを判
別する(ステップT11)。
ジスタjの値を1インクリメントし(ステップT1
8)、前述の移動先Pa ′(P3 )が、ステップT12
の実行時における基準位置Ps(この段階ではPs =Pi
)を基準とする次の次(2つ先)の速度切替位置Pj
(この段階ではPj =Pi+2 )を越えているか否かを判
別する(ステップT11)。
【0080】このステップT11の処理が、1周期前の
ステップT12およびステップT13の処理で移動先を
求めるために使用したVj (現時点を基準にすればVj-
1 )の領域とVj+1 (現時点を基準にすればVj )の領
域が領域Af-1 およびAf に相当する部分であるか否か
を判定するための処理である。つまり、移動先Pa ′
(P3 )が速度切替位置Pj (Pi+2 )〔1周期前の基
準ではPj+1 〕を越えているとするなら、現時点でAf
と見做している領域Vj (Vi+2 )〔1周期前の基準で
はVj+1 〕よりも後の時間帯において該速度切替位置P
j (Pi+2 )〔1周期前の基準ではPj+1 〕により更に
もう1区間以上所定周期時間τが分割されていることを
意味するのでVj (Vi+2 )〔1周期前の基準ではVj+
1 〕は最後の領域Af ではなく、また、移動先Pa ′
(P3 )が速度切替位置Pj (Pi+2)〔1周期前の基
準ではPj+1 〕を越えていなければ、この領域Vj (V
i+2 )〔1周期前の基準ではVj+1 〕より後には別の領
域は存在せず、この領域Vj (Vi+2 )〔1周期前の基
準ではVj+1 〕自体が最後の領域Af となるのである。
ステップT12およびステップT13の処理で移動先を
求めるために使用したVj (現時点を基準にすればVj-
1 )の領域とVj+1 (現時点を基準にすればVj )の領
域が領域Af-1 およびAf に相当する部分であるか否か
を判定するための処理である。つまり、移動先Pa ′
(P3 )が速度切替位置Pj (Pi+2 )〔1周期前の基
準ではPj+1 〕を越えているとするなら、現時点でAf
と見做している領域Vj (Vi+2 )〔1周期前の基準で
はVj+1 〕よりも後の時間帯において該速度切替位置P
j (Pi+2 )〔1周期前の基準ではPj+1 〕により更に
もう1区間以上所定周期時間τが分割されていることを
意味するのでVj (Vi+2 )〔1周期前の基準ではVj+
1 〕は最後の領域Af ではなく、また、移動先Pa ′
(P3 )が速度切替位置Pj (Pi+2)〔1周期前の基
準ではPj+1 〕を越えていなければ、この領域Vj (V
i+2 )〔1周期前の基準ではVj+1 〕より後には別の領
域は存在せず、この領域Vj (Vi+2 )〔1周期前の基
準ではVj+1 〕自体が最後の領域Af となるのである。
【0081】結果的に図9の例ではPa ′(P3 )<P
j (Pi+2 )〔1周期前の基準ではPj+1 〕となるの
で、1周期前のステップT12およびステップT13の
処理で移動先を求めるために使用したVj (現時点を基
準にすればVj-1 )の領域とVj+1 (現時点を基準にす
ればVj )の領域が領域Af-1 およびAf に一致し、現
時点で求められているPb の値がステップT19,ステ
ップT20の処理で位置ループに出力されることにな
る。
j (Pi+2 )〔1周期前の基準ではPj+1 〕となるの
で、1周期前のステップT12およびステップT13の
処理で移動先を求めるために使用したVj (現時点を基
準にすればVj-1 )の領域とVj+1 (現時点を基準にす
ればVj )の領域が領域Af-1 およびAf に一致し、現
時点で求められているPb の値がステップT19,ステ
ップT20の処理で位置ループに出力されることにな
る。
【0082】また、Pa ′<Pj とならない場合におい
ては、前記と同様にしてステップT12以降の処理が繰
り返し実行され、領域Af-1 およびAf に相当する部分
を除く移動量x1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +x3 ・Vi+2
+・・・の値がその都度移動量積算レジスタLa に積算
されてゆき、更に、この値に最後の2つの領域Af-1と
Af に対応する(7)式の移動量を加えた値Lb が、ス
テップT11の判別結果が偽となった時点で移動指令と
して出力されることになる。
ては、前記と同様にしてステップT12以降の処理が繰
り返し実行され、領域Af-1 およびAf に相当する部分
を除く移動量x1 ・Vi +x2 ・Vi+1 +x3 ・Vi+2
+・・・の値がその都度移動量積算レジスタLa に積算
されてゆき、更に、この値に最後の2つの領域Af-1と
Af に対応する(7)式の移動量を加えた値Lb が、ス
テップT11の判別結果が偽となった時点で移動指令と
して出力されることになる。
【0083】速度切替位置の刻みが極めて接近して設定
されているような場合、または、分配周期が比較的長い
ような場合においては、求められた移動指令Lb による
移動速度が必ずしも各速度設定区間の移動速度に一致ま
たは近似するとは限らないが、所定周期時間τ経過後の
時点におけるスクリューの位置を設定移動速度によって
決まる移動先位置と確実に一致させることができる。
されているような場合、または、分配周期が比較的長い
ような場合においては、求められた移動指令Lb による
移動速度が必ずしも各速度設定区間の移動速度に一致ま
たは近似するとは限らないが、所定周期時間τ経過後の
時点におけるスクリューの位置を設定移動速度によって
決まる移動先位置と確実に一致させることができる。
【0084】
【発明の効果】本発明の射出成形機の制御方法によれ
ば、移動部材が次の速度設定領域の開始位置に達するタ
イミングと移動指令出力の所定周期のタイミングとが一
致しない場合であっても、設定された速度切替位置、つ
まり、速度設定領域の開始位置の近傍において、その前
の領域の設定移動速度とその後の領域の設定移動速度と
の間の中間的な移動速度で移動部材を駆動制御すること
ができるので、移動部材が速度切替位置に達したことを
完全に無視してそれ以前の領域の設定速度で移動部材を
駆動制御する従来の制御方法に比べ、速度切替位置の近
傍において、より実際の設定移動速度に近似した移動速
度を得ることができる。
ば、移動部材が次の速度設定領域の開始位置に達するタ
イミングと移動指令出力の所定周期のタイミングとが一
致しない場合であっても、設定された速度切替位置、つ
まり、速度設定領域の開始位置の近傍において、その前
の領域の設定移動速度とその後の領域の設定移動速度と
の間の中間的な移動速度で移動部材を駆動制御すること
ができるので、移動部材が速度切替位置に達したことを
完全に無視してそれ以前の領域の設定速度で移動部材を
駆動制御する従来の制御方法に比べ、速度切替位置の近
傍において、より実際の設定移動速度に近似した移動速
度を得ることができる。
【0085】特に、速度切替位置前後の設定移動速度の
変化が大きいような場合、切換前の速度から切換後の速
度へ、スムーズに移行することができる。
変化が大きいような場合、切換前の速度から切換後の速
度へ、スムーズに移行することができる。
【図1】本発明を適用した一実施例の射出成形機の制御
装置の構成の概略を示すブロック図である。
装置の構成の概略を示すブロック図である。
【図2】所定周期時間内の移動量を移動指令として出力
することで移動部材の速度制御を行う場合の構成の概略
を示す機能ブロック図である。
することで移動部材の速度制御を行う場合の構成の概略
を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例における移動指令出力処理
の概略を示すフローチャートである。
の概略を示すフローチャートである。
【図4】本発明の作用原理を示す概念図である。
【図5】所定周期時間内の移動量を移動指令として出力
することで移動部材の速度制御を行う従来技術の問題点
を示した概念図である。
することで移動部材の速度制御を行う従来技術の問題点
を示した概念図である。
【図6】移動部材である射出スクリューの位置を基準に
領域を定めて領域毎の射出速度を設定した場合の一設定
例を示す概念図である。
領域を定めて領域毎の射出速度を設定した場合の一設定
例を示す概念図である。
【図7】本発明の第2実施例における移動指令出力処理
の概略を示すフローチャートである。
の概略を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例における移動指令出力処理
の概略を示すフローチャートの続きである。
の概略を示すフローチャートの続きである。
【図9】本発明の作用原理を示す第2の概念図である。
5 サーボアンプ 9 RAM 10 サーボCPU 11 ROM 14 不揮発性メモリ 15 CNC用CPU 17 ROM 18 RAM M サーボモータ P 位置速度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 稔 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 根子 哲明 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 移動区間を複数の領域に分割して各領域
毎に移動部材の移動速度を設定し、移動部材が現在位置
する領域の設定移動速度に応じた所定周期時間内の移動
量を所定周期毎に移動指令として出力して移動部材の速
度を制御するようにした射出成形機の制御方法におい
て、前記所定周期毎に移動部材の現在位置を検出し、該
現在位置に前記移動量を加えた位置が次の領域の速度切
替位置よりも手前に位置すれば、前記移動量を移動指令
として出力する一方、前記現在位置に前記移動量を加え
た位置が次の領域の速度切替位置に達していれば、各領
域の速度に応じて前記所定周期時間内における移動量を
求め、該移動量を移動指令として出力するようにしたこ
とを特徴とする射出成形機の制御方法。 - 【請求項2】 移動区間を複数の領域に分割して各領域
毎に移動部材の移動速度を設定し、移動部材が現在位置
する領域の設定移動速度に応じた所定周期時間内の移動
量を所定周期毎に移動指令として出力して移動部材の速
度を制御するようにした射出成形機の制御方法におい
て、前記所定周期毎に移動部材の現在位置を検出し、該
現在位置に前記移動量を加えた位置が次の領域の速度切
替位置よりも手前に位置すれば、前記移動量を移動指令
として出力する一方、前記現在位置に前記移動量を加え
た位置が次の領域の速度切替位置に達していれば、移動
部材が前記現在位置から次の領域の速度切替位置まで移
動するときの所要時間と前記所定周期時間から前記所要
時間を差し引いた残り時間とを求め、移動部材が現在位
置する領域の設定移動速度に前記所要時間を乗じた移動
量と次の領域の設定移動速度に前記残り時間を乗じた移
動量とを加算して移動指令として出力するようにしたこ
とを特徴とする射出成形機の制御方法。 - 【請求項3】 移動区間を複数の領域に分割して各領域
毎に移動部材の移動速度を設定し、移動部材が現在位置
する領域の設定移動速度に応じた所定周期時間内の移動
量を所定周期毎に移動指令として出力して移動部材の速
度を制御するようにした射出成形機の制御方法におい
て、前記所定周期毎に移動部材の現在位置を検出し、該
現在位置に前記移動量を加えた位置が次の領域の速度切
替位置よりも手前に位置すれば、前記移動量を移動指令
として出力する一方、前記現在位置に前記移動量を加え
た位置が次の領域の速度切替位置に達していれば、移動
部材が前記現在位置から次の領域の速度切替位置まで移
動するときの所要時間を前記所定周期時間から差し引い
た残り時間を求め、該残り時間に次の領域の設定移動速
度を乗じて求めた移動量に次の領域の速度切替位置と前
記現在位置との差を加えて移動指令として出力するよう
にしたことを特徴とする射出成形機の制御方法。 - 【請求項4】 移動区間を複数の領域に分割して各領域
毎に移動部材の移動速度を設定し、移動部材が現在位置
する領域の設定移動速度に応じた所定周期時間内の移動
量を所定周期毎に移動指令として出力して移動部材の速
度を制御するようにした射出成形機の制御方法におい
て、前記所定時間毎に移動部材の現在位置を検出し、該
現在位置に前記移動量を加えた位置が次の領域の速度切
替位置よりも手前に位置すれば、前記移動量を移動指令
として出力する一方、前記現在位置に前記移動量を加え
た位置が次の領域の速度切替位置に達していれば、次の
領域の速度切替位置をPi 、前記現在位置をPa 、前記
所定周期時間をτ、移動部材が現在位置する領域の設定
移動速度をVi 、次の領域の設定移動速度をVi+1 とし
て、 Pi −Pa +Vi+1 ・〔(Pa +Vi ・τ)−Pi 〕/
Vi の演算式で求めた値を移動指令として出力するようにし
たことを特徴とする射出成形機の制御方法。 - 【請求項5】 移動区間を複数の領域に分割して各領域
毎に移動部材の移動速度を設定し、移動部材が現在位置
する領域の設定移動速度に応じた所定周期時間内の移動
量を所定周期毎に移動指令として出力して移動部材の速
度を制御するようにした射出成形機の制御方法におい
て、前記所定時間毎に移動部材の現在位置を検出し、該
現在位置に前記移動量を加えた位置が次の領域の速度切
替位置よりも手前に位置すれば、前記移動量を移動指令
として出力する一方、前記現在位置に前記移動量を加え
た位置が次の領域の速度切替位置に達していれば、該速
度切替位置まで移動した後の残り時間を求め、該残り時
間で切替後の速度により移動した位置が次の領域の速度
切替位置を越えているか否かを判断し、以下、残り時間
での移動位置が次の領域の速度切替位置を越えなくなる
まで順次残り時間を求め各領域の速度での移動量の合計
を移動指令として出力するようにしたことを特徴とする
射出成形機の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15558295A JPH08323824A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 射出成形機の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15558295A JPH08323824A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 射出成形機の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08323824A true JPH08323824A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15609200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15558295A Withdrawn JPH08323824A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 射出成形機の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08323824A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1708060A2 (en) * | 2005-03-28 | 2006-10-04 | Fanuc Ltd | Controller for injection molding machine |
DE102016000101A1 (de) | 2015-01-13 | 2016-07-14 | Fanuc Corporation | KOMPRESSIONSREGLER EINER SPRITZGIEßMASCHINE |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP15558295A patent/JPH08323824A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1708060A2 (en) * | 2005-03-28 | 2006-10-04 | Fanuc Ltd | Controller for injection molding machine |
US7344369B2 (en) | 2005-03-28 | 2008-03-18 | Fanuc Ltd | Controller for injection molding machine |
EP1708060A3 (en) * | 2005-03-28 | 2010-01-06 | Fanuc Ltd | Controller for injection molding machine |
DE102016000101A1 (de) | 2015-01-13 | 2016-07-14 | Fanuc Corporation | KOMPRESSIONSREGLER EINER SPRITZGIEßMASCHINE |
JP2016129952A (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | ファナック株式会社 | 射出成形機の圧縮制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5817258A (en) | Method of injection control for injection molding machine | |
US5342559A (en) | Method of controlling electrically operated injection molding machine | |
US6570121B1 (en) | Laser machining apparatus | |
JP4168036B2 (ja) | 射出成形機の圧力異常検出装置 | |
US5449875A (en) | Method of controlling spot welding robot | |
JPH0448338B2 (ja) | ||
JP2628266B2 (ja) | 射出成形機の速度制御方法及び装置 | |
JPH08323824A (ja) | 射出成形機の制御方法 | |
JP6603140B2 (ja) | 数値制御装置 | |
JP6215872B2 (ja) | 補助機能の実行を事前通知する数値制御装置 | |
US7166245B2 (en) | Injection control method of die-casting machine and injection control unit of die-casting machine | |
JP2881291B2 (ja) | 射出成形機の制御方法及び装置 | |
KR960016032B1 (ko) | 사출성형기에 있어서의 성형 조건 설정 방법 | |
JP3556236B2 (ja) | 射出成形機のモニタ装置 | |
WO1992009940A1 (en) | Method for executing program for cnc equipment | |
JP2660636B2 (ja) | 射出成形機の射出制御方法 | |
CN106970652B (zh) | 运动控制器 | |
JP3244373B2 (ja) | 射出成形機におけるリザーバ内圧調整装置 | |
JP2660630B2 (ja) | 電動式射出成形機の射出制御方式 | |
JP3291124B2 (ja) | 射出成形機の射出圧力制御方法及び装置 | |
JP3091262B2 (ja) | 電動式射出成形機における射出制御方法および装置 | |
JP3053977B2 (ja) | 射出成形機の射出運転条件設定方法 | |
JPH0796249B2 (ja) | 射出制御方法 | |
JP3206846B2 (ja) | 射出成形機の制御方法 | |
JPH08276473A (ja) | 射出成形機の計量制御方法および装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |