JPH08321739A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
弾性表面波フィルタInfo
- Publication number
- JPH08321739A JPH08321739A JP12616195A JP12616195A JPH08321739A JP H08321739 A JPH08321739 A JP H08321739A JP 12616195 A JP12616195 A JP 12616195A JP 12616195 A JP12616195 A JP 12616195A JP H08321739 A JPH08321739 A JP H08321739A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- static
- electrode
- electrodes
- thin film
- acoustic wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、弾性表面波フィルタに関するもの
で、静電破壊を防止することを目的とするものである。 【構成】 入,出力電極9,10の一部に設けた対静電
気用電極上に対静電気用短絡抵抗として抵抗薄膜13,
14を設けたもので、入,出力電極に静電気が複数回印
加された場合でも、抵抗薄膜13,14を介してその電
位差を逃がして消去でき、表面波の励振部11,12の
静電破壊による消失が起きない。
で、静電破壊を防止することを目的とするものである。 【構成】 入,出力電極9,10の一部に設けた対静電
気用電極上に対静電気用短絡抵抗として抵抗薄膜13,
14を設けたもので、入,出力電極に静電気が複数回印
加された場合でも、抵抗薄膜13,14を介してその電
位差を逃がして消去でき、表面波の励振部11,12の
静電破壊による消失が起きない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体通信機器などに使
用される弾性表面波フィルタに関するものである。
用される弾性表面波フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2はフィルタとして用いられるものを
示しており、1は圧電基板である。この圧電基板1の上
面には、入力電極2と出力電極3が設けられ、この図2
においてはこれらの入,出力電極2,3間に2つの表面
波励振部4,5が設けられている。これらの表面波励振
部4,5はそれぞれ励振部4a,5aとその両側に設け
られた反射器4b,5bとにより構成されている。すな
わち、励振部4a,5aで生じた表面波がその両側でそ
の反射器4b,5bで反射され共振を起こし、この共振
特性を利用してフィルタ特性を得るものである。
示しており、1は圧電基板である。この圧電基板1の上
面には、入力電極2と出力電極3が設けられ、この図2
においてはこれらの入,出力電極2,3間に2つの表面
波励振部4,5が設けられている。これらの表面波励振
部4,5はそれぞれ励振部4a,5aとその両側に設け
られた反射器4b,5bとにより構成されている。すな
わち、励振部4a,5aで生じた表面波がその両側でそ
の反射器4b,5bで反射され共振を起こし、この共振
特性を利用してフィルタ特性を得るものである。
【0003】つまり、入力電極2に入力された信号は表
面波励振部4,5のフィルタ特性により選択されたもの
だけが出力電極3から出力されるのである。
面波励振部4,5のフィルタ特性により選択されたもの
だけが出力電極3から出力されるのである。
【0004】また、励振部4a,5aの電極指間は1μ
m程度と極めて細くなっているので静電破壊が起きやす
く、その対策として電極指間を励振部4a,5aの電極
指間より細くした対静電気用電極6a,7aを設けて静
電気が印加されてしまった場合には、まず対静電気用電
極6a,7aで静電破壊が起こり励振部4a,5aの電
極の静電破壊を防いでいる。
m程度と極めて細くなっているので静電破壊が起きやす
く、その対策として電極指間を励振部4a,5aの電極
指間より細くした対静電気用電極6a,7aを設けて静
電気が印加されてしまった場合には、まず対静電気用電
極6a,7aで静電破壊が起こり励振部4a,5aの電
極の静電破壊を防いでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、入,出
力電極2,3の少なくとも一方に、例えば製造時におい
て静電気が複数回印加されてしまった場合には、静電破
壊が起こった対静電気用電極6a,7aの電極指間は励
振部4a,5aの電極指間より広くなるので静電用電極
として正常に動作せず、励振部4a,5aで静電破壊が
起こり電極が消失してしまうことがあった。
力電極2,3の少なくとも一方に、例えば製造時におい
て静電気が複数回印加されてしまった場合には、静電破
壊が起こった対静電気用電極6a,7aの電極指間は励
振部4a,5aの電極指間より広くなるので静電用電極
として正常に動作せず、励振部4a,5aで静電破壊が
起こり電極が消失してしまうことがあった。
【0006】本発明はこの静電破壊をより効果的に防止
することを目的とするものである。
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
には本発明は、入,出力電極の少なくとも一方に対静電
気用電極を設けるとともに、この対静電気用電極上に、
対静電気用短絡抵抗として抵抗薄膜を設けたものであ
る。
には本発明は、入,出力電極の少なくとも一方に対静電
気用電極を設けるとともに、この対静電気用電極上に、
対静電気用短絡抵抗として抵抗薄膜を設けたものであ
る。
【0008】
【作用】上記構成とすれば、入,出力電極に複数回の静
電気が印加された場合でも、対静電気用短絡抵抗により
その電荷が対静電気用電極を介して相手方電極に移動
し、その電位差が小さくなるので、静電破壊による励振
部の消失は起きないものとなる。
電気が印加された場合でも、対静電気用短絡抵抗により
その電荷が対静電気用電極を介して相手方電極に移動
し、その電位差が小さくなるので、静電破壊による励振
部の消失は起きないものとなる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0010】図1において、8はタンタル酸リチウム製
の厚さ0.5mmで、縦2mm横4mmの圧電基板であ
る。この圧電基板8の上面には入力電極9と出力電極1
0が設けられている。また入力電極9と出力電極10の
間には2つの表面波励振部11,12が並列に設けられ
ている。これらの表面波励振部11,12は各々櫛形状
電極を対向させて形成した励振部11a,12aとの両
側に設けたグレーティング反射器11b,12bとによ
り形成されている。また、入,出力電極9,10にはそ
れぞれ櫛形状電極を対向させて形成した対静電気用電極
13a,14aが設けられ、その上から対静電気用短絡
抵抗として抵抗薄膜13,14を蒸着して形成してい
る。尚、抵抗薄膜13,14は金属ホウ化物、金属炭化
物、金属窒化物、金属酸化物、金属ケイ化物の一つより
なり、その抵抗値は500kΩ〜1MΩの範囲であれば
使用上特性に問題無いので、この抵抗薄膜13,14の
蒸着厚み及び対静電気用電極13a,14aの電極指間
を調整すればよい。従って入,出力電極9,10に静電
気が複数回印加されても、対静電気用短絡抵抗として用
いた抵抗薄膜13,14を介して電位差が消去されるの
で、この結果として励振部11a,12aの静電破壊は
起こらない。なお、本実施例において対静電気用電極1
3a,14aが櫛形状をしているのは、その目的の抵抗
値に合わせるために断面積を増やすためであり、グレー
ティング反射器11b,12b対して直行する方向に設
けられているので、この部分で生じる振動が励振部11
a,12aで発生する振動を阻害することはない。
の厚さ0.5mmで、縦2mm横4mmの圧電基板であ
る。この圧電基板8の上面には入力電極9と出力電極1
0が設けられている。また入力電極9と出力電極10の
間には2つの表面波励振部11,12が並列に設けられ
ている。これらの表面波励振部11,12は各々櫛形状
電極を対向させて形成した励振部11a,12aとの両
側に設けたグレーティング反射器11b,12bとによ
り形成されている。また、入,出力電極9,10にはそ
れぞれ櫛形状電極を対向させて形成した対静電気用電極
13a,14aが設けられ、その上から対静電気用短絡
抵抗として抵抗薄膜13,14を蒸着して形成してい
る。尚、抵抗薄膜13,14は金属ホウ化物、金属炭化
物、金属窒化物、金属酸化物、金属ケイ化物の一つより
なり、その抵抗値は500kΩ〜1MΩの範囲であれば
使用上特性に問題無いので、この抵抗薄膜13,14の
蒸着厚み及び対静電気用電極13a,14aの電極指間
を調整すればよい。従って入,出力電極9,10に静電
気が複数回印加されても、対静電気用短絡抵抗として用
いた抵抗薄膜13,14を介して電位差が消去されるの
で、この結果として励振部11a,12aの静電破壊は
起こらない。なお、本実施例において対静電気用電極1
3a,14aが櫛形状をしているのは、その目的の抵抗
値に合わせるために断面積を増やすためであり、グレー
ティング反射器11b,12b対して直行する方向に設
けられているので、この部分で生じる振動が励振部11
a,12aで発生する振動を阻害することはない。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入,出力
電極の少なくとも一方に対静電気用電極を設けるととも
に、この対静電気用電極上に、対静電気用短絡抵抗とし
て抵抗薄膜を設けたもので、入,出力電極に静電気が複
数回印加された場合でも、その電位差は抵抗薄膜を介し
て消去され、表面波の励振部の消失の起きない優れた弾
性表面波フィルタを提供することができるものである。
電極の少なくとも一方に対静電気用電極を設けるととも
に、この対静電気用電極上に、対静電気用短絡抵抗とし
て抵抗薄膜を設けたもので、入,出力電極に静電気が複
数回印加された場合でも、その電位差は抵抗薄膜を介し
て消去され、表面波の励振部の消失の起きない優れた弾
性表面波フィルタを提供することができるものである。
【図1】本発明の一実施例における弾性表面波フィルタ
の平面図
の平面図
【図2】従来の弾性表面波フィルタの平面図
8 圧電基板 9 入力電極 10 出力電極 11 表面波励振部 12 表面波励振部 13 抵抗薄膜 14 抵抗薄膜 13a 対静電気用電極 14a 対静電気用電極
Claims (6)
- 【請求項1】 圧電基板と、この圧電基板の表面に設け
た入,出力電極と、前記圧電基板の表面に入,出力電極
間に設けた表面波励振部とを備え、前記入,出力電極の
少なくとも一方に対静電気用電極を設け、この対静電気
用電極上に、対静電気用短絡抵抗として抵抗薄膜を形成
したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 【請求項2】 抵抗薄膜は金属ホウ化物よりなることを
特徴とする請求項1記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項3】 抵抗薄膜は金属炭化物よりなることを特
徴とする請求項1記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項4】 抵抗薄膜は金属窒化物よりなることを特
徴とする請求項1記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項5】 抵抗薄膜は金属酸化物よりなることを特
徴とする請求項1記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項6】 抵抗薄膜は金属ケイ化物よりなることを
特徴とする請求項1記載の弾性表面波フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12616195A JPH08321739A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 弾性表面波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12616195A JPH08321739A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 弾性表面波フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08321739A true JPH08321739A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14928194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12616195A Pending JPH08321739A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 弾性表面波フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08321739A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6609174B1 (en) | 1999-10-19 | 2003-08-19 | Motorola, Inc. | Embedded MRAMs including dual read ports |
EP1548936A1 (en) * | 2003-12-24 | 2005-06-29 | Fujitsu Media Devices Limited | Surface acoustic wave filter |
US6956763B2 (en) | 2003-06-27 | 2005-10-18 | Freescale Semiconductor, Inc. | MRAM element and methods for writing the MRAM element |
US6967366B2 (en) | 2003-08-25 | 2005-11-22 | Freescale Semiconductor, Inc. | Magnetoresistive random access memory with reduced switching field variation |
JP2006067258A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Kyocera Corp | 弾性表面波装置および通信装置 |
JP2006086701A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Kyocera Corp | 弾性表面波装置およびその製造方法ならびに通信装置 |
US7129098B2 (en) | 2004-11-24 | 2006-10-31 | Freescale Semiconductor, Inc. | Reduced power magnetoresistive random access memory elements |
JP2006332122A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Fujitsu Ltd | 電子回路装置、その製造方法、バリスタの製造方法、及び半導体装置の製造方法 |
US7184300B2 (en) | 2001-10-16 | 2007-02-27 | Freescale Semiconductor, Inc. | Magneto resistance random access memory element |
US7301255B2 (en) | 2003-03-27 | 2007-11-27 | Kyocera Corporation | Surface acoustic wave apparatus and communications device |
US7465589B2 (en) | 2002-07-17 | 2008-12-16 | Everspin Technologies, Inc. | Multi-state magnetoresistance random access cell with improved memory storage density |
JP2010068345A (ja) * | 2008-09-11 | 2010-03-25 | Murata Mfg Co Ltd | 弾性波装置 |
-
1995
- 1995-05-25 JP JP12616195A patent/JPH08321739A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6609174B1 (en) | 1999-10-19 | 2003-08-19 | Motorola, Inc. | Embedded MRAMs including dual read ports |
US7184300B2 (en) | 2001-10-16 | 2007-02-27 | Freescale Semiconductor, Inc. | Magneto resistance random access memory element |
US7465589B2 (en) | 2002-07-17 | 2008-12-16 | Everspin Technologies, Inc. | Multi-state magnetoresistance random access cell with improved memory storage density |
US7301255B2 (en) | 2003-03-27 | 2007-11-27 | Kyocera Corporation | Surface acoustic wave apparatus and communications device |
US6956763B2 (en) | 2003-06-27 | 2005-10-18 | Freescale Semiconductor, Inc. | MRAM element and methods for writing the MRAM element |
US6967366B2 (en) | 2003-08-25 | 2005-11-22 | Freescale Semiconductor, Inc. | Magnetoresistive random access memory with reduced switching field variation |
KR100612194B1 (ko) * | 2003-12-24 | 2006-08-16 | 후지쓰 메디아 데바이스 가부시키가이샤 | 탄성 표면파 필터 |
US7385468B2 (en) | 2003-12-24 | 2008-06-10 | Fujitsu Media Devices Limited | Surface acoustic wave filter |
EP1548936A1 (en) * | 2003-12-24 | 2005-06-29 | Fujitsu Media Devices Limited | Surface acoustic wave filter |
JP2006067258A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Kyocera Corp | 弾性表面波装置および通信装置 |
JP4518877B2 (ja) * | 2004-08-26 | 2010-08-04 | 京セラ株式会社 | 弾性表面波装置 |
JP2006086701A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Kyocera Corp | 弾性表面波装置およびその製造方法ならびに通信装置 |
US7129098B2 (en) | 2004-11-24 | 2006-10-31 | Freescale Semiconductor, Inc. | Reduced power magnetoresistive random access memory elements |
JP2006332122A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Fujitsu Ltd | 電子回路装置、その製造方法、バリスタの製造方法、及び半導体装置の製造方法 |
JP2010068345A (ja) * | 2008-09-11 | 2010-03-25 | Murata Mfg Co Ltd | 弾性波装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08321739A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
US7477000B2 (en) | Surface acoustic wave device with electro-static discharge protection | |
KR102205855B1 (ko) | 탄성파 장치 | |
US8471653B2 (en) | Elastic wave resonator and ladder filter | |
JPH09223943A (ja) | 弾性表面波デバイス | |
US20220182037A1 (en) | Acoustic wave device | |
CN108141193B (zh) | 弹性波元件以及弹性波装置 | |
JPH0653768A (ja) | 音波デバイスの製法 | |
WO2018193933A1 (ja) | 弾性波装置、帯域通過型フィルタ及びマルチプレクサ | |
US5889446A (en) | Surface acoustic wave device with a resistor thin film to remove pyroelectric effect charges | |
CN109417371B (zh) | 弹性波装置 | |
US5619175A (en) | Surface acoustic wave filter with reflectors and resistors | |
JP6981772B2 (ja) | 弾性波デバイス | |
JP3106912B2 (ja) | 端面反射型表面波装置の製造方法 | |
EP1548936B1 (en) | Surface acoustic wave filter | |
JP4230347B2 (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
WO2022202917A1 (ja) | 弾性波装置 | |
JPH0410764B2 (ja) | ||
JP5131104B2 (ja) | 弾性波装置 | |
JPH06224682A (ja) | 弾性表面波装置 | |
GB2212685A (en) | Surface elastic wave device | |
JPH08167826A (ja) | 弾性表面波素子 | |
JPH02198211A (ja) | 表面弾性波共振子 | |
KR100631838B1 (ko) | 무정전기 표면탄성파 필터 | |
JP2016058960A (ja) | 弾性表面波素子 |