JPH08320958A - 硬貨処理装置 - Google Patents
硬貨処理装置Info
- Publication number
- JPH08320958A JPH08320958A JP7126043A JP12604395A JPH08320958A JP H08320958 A JPH08320958 A JP H08320958A JP 7126043 A JP7126043 A JP 7126043A JP 12604395 A JP12604395 A JP 12604395A JP H08320958 A JPH08320958 A JP H08320958A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coins
- container
- coin processing
- coin
- bottom plate
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- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】投入された流通硬貨を洗浄・殺菌して保管し、
釣り銭などに利用したり、そのまま回収するとき、見栄
え良くかつ衛生的に処理可能にする。 【構成】硬貨8は鑑別後に容器1に収容されて脱脂槽1
5、水洗槽16の順に浸され洗浄処理される。つまり、ロ
ープ25、ドラム26、走行台27、案内レール28からなる昇
降・水平移動手段が用いられる。処理後に、開閉ロック
機構5、押しボタン6、定置面7などを用いることによ
って底板3が開放される。容器1から放出された硬貨8
は、上下2段に並べて設置した各コンベヤ18,19 を介し
払拭材のベルトで挟まれて搬送される過程で濡れが除去
され、殺菌灯20の照射と熱風機21からの熱風吹き付けに
よって殺菌・乾燥された後、保管庫22に収納される。
釣り銭などに利用したり、そのまま回収するとき、見栄
え良くかつ衛生的に処理可能にする。 【構成】硬貨8は鑑別後に容器1に収容されて脱脂槽1
5、水洗槽16の順に浸され洗浄処理される。つまり、ロ
ープ25、ドラム26、走行台27、案内レール28からなる昇
降・水平移動手段が用いられる。処理後に、開閉ロック
機構5、押しボタン6、定置面7などを用いることによ
って底板3が開放される。容器1から放出された硬貨8
は、上下2段に並べて設置した各コンベヤ18,19 を介し
払拭材のベルトで挟まれて搬送される過程で濡れが除去
され、殺菌灯20の照射と熱風機21からの熱風吹き付けに
よって殺菌・乾燥された後、保管庫22に収納される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機や両替機
などに組み込まれる硬貨処理装置であって、投入された
流通硬貨を洗浄し、さらに殺菌した後に保管して、釣り
銭や両替硬貨として利用したり、そのまま回収すると
き、硬貨の外観上の見栄えとともに、衛生的な状態で処
理できるようにした、とくに飲食物用の自動販売機に組
み込まれるのに好適な硬貨処理装置に関する。
などに組み込まれる硬貨処理装置であって、投入された
流通硬貨を洗浄し、さらに殺菌した後に保管して、釣り
銭や両替硬貨として利用したり、そのまま回収すると
き、硬貨の外観上の見栄えとともに、衛生的な状態で処
理できるようにした、とくに飲食物用の自動販売機に組
み込まれるのに好適な硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動販売機に組み込まれた従来例
では、顧客によって投入された流通硬貨は、まず鑑別
(真偽・金種の判別と計数)がおこなわれた後、ある一
定量までは金種別に分類されて対応する収納庫に収納さ
れ、釣り銭として使用され、一定量を超えた硬貨は、そ
のまま回収用の保管庫に収納される。なお、両替機のと
きには、この分類収納された硬貨は両替硬貨として使用
される。
では、顧客によって投入された流通硬貨は、まず鑑別
(真偽・金種の判別と計数)がおこなわれた後、ある一
定量までは金種別に分類されて対応する収納庫に収納さ
れ、釣り銭として使用され、一定量を超えた硬貨は、そ
のまま回収用の保管庫に収納される。なお、両替機のと
きには、この分類収納された硬貨は両替硬貨として使用
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、金種別に
分類収納されるにせよ、そのまま回収用の保管庫に収納
されるにせよ、その硬貨は流通によって不特定多数の人
の汗や脂などの付着によって汚染された状態にあり、そ
の後の処理上衛生的にあまり良くない。とくに、飲食物
用の自動販売機に組み込まれるときには、硬貨系統と飲
食物系統とが機械的には分離されているとはいえ、自動
販売機側の同じ係員が硬貨系統と飲食物系統とを一緒に
取扱い、保守する関係上あまり好ましい状態とは言えな
い。
分類収納されるにせよ、そのまま回収用の保管庫に収納
されるにせよ、その硬貨は流通によって不特定多数の人
の汗や脂などの付着によって汚染された状態にあり、そ
の後の処理上衛生的にあまり良くない。とくに、飲食物
用の自動販売機に組み込まれるときには、硬貨系統と飲
食物系統とが機械的には分離されているとはいえ、自動
販売機側の同じ係員が硬貨系統と飲食物系統とを一緒に
取扱い、保守する関係上あまり好ましい状態とは言えな
い。
【0004】この発明が解決すべき課題は、従来の技術
がもつ以上の問題点を解消し、投入された流通硬貨を洗
浄し、さらに殺菌した後に保管して、釣り銭や両替硬貨
として利用したり、そのまま回収するとき、硬貨の外観
上の見栄えとともに、衛生的な状態で処理できるように
した硬貨処理装置を提供することにある。
がもつ以上の問題点を解消し、投入された流通硬貨を洗
浄し、さらに殺菌した後に保管して、釣り銭や両替硬貨
として利用したり、そのまま回収するとき、硬貨の外観
上の見栄えとともに、衛生的な状態で処理できるように
した硬貨処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、投入された
硬貨を収容し、洗浄液だけを透過させる多数の穴があけ
られた周壁および底板を有し、昇降と一定方向への水平
移動と底板からの硬貨放出とが可能な容器と;硬貨に係
る洗浄槽と;容器から放出された洗浄後の硬貨を載置・
搬送する搬送手段と;載置・搬送の過程で硬貨を照射す
る殺菌灯と;を備える、という構成である。
硬貨を収容し、洗浄液だけを透過させる多数の穴があけ
られた周壁および底板を有し、昇降と一定方向への水平
移動と底板からの硬貨放出とが可能な容器と;硬貨に係
る洗浄槽と;容器から放出された洗浄後の硬貨を載置・
搬送する搬送手段と;載置・搬送の過程で硬貨を照射す
る殺菌灯と;を備える、という構成である。
【0006】また、この発明は、搬送手段が、硬貨の濡
れを拭う払拭材のベルトを用いた短・長の各コンベヤを
上下に並べ、かつその各ベルトの直線部分を部分的に近
接相対させて配設してなること、または、乾燥手段たと
えば熱風機や赤外線源を、殺菌灯に併設してなることが
好ましい。
れを拭う払拭材のベルトを用いた短・長の各コンベヤを
上下に並べ、かつその各ベルトの直線部分を部分的に近
接相対させて配設してなること、または、乾燥手段たと
えば熱風機や赤外線源を、殺菌灯に併設してなることが
好ましい。
【0007】
【作用】この発明では、投入された(流通中に汚染し
た)硬貨は、容器に収容された後に、容器を昇降させて
洗浄槽の洗浄液から出したり、洗浄液に漬けたりして洗
浄される。次に、洗浄された硬貨は、洗浄槽から出され
た容器が定位置まで水平移動され、そこで底から放出さ
れた後、搬送手段によって載置・搬送され、その載置・
搬送の過程で、殺菌灯の照射によって殺菌される。この
殺菌された硬貨が、たとえば釣り銭用や両替硬貨とし
て、または回収硬貨として保管される。
た)硬貨は、容器に収容された後に、容器を昇降させて
洗浄槽の洗浄液から出したり、洗浄液に漬けたりして洗
浄される。次に、洗浄された硬貨は、洗浄槽から出され
た容器が定位置まで水平移動され、そこで底から放出さ
れた後、搬送手段によって載置・搬送され、その載置・
搬送の過程で、殺菌灯の照射によって殺菌される。この
殺菌された硬貨が、たとえば釣り銭用や両替硬貨とし
て、または回収硬貨として保管される。
【0008】また、この発明では、洗浄後の硬貨は、搬
送手段をなす上下2組のコンベヤの各払拭材のベルト
の、部分的に近接相対する直線部分によって挟まれ、濡
れが拭われながら搬送され、または、その後に、殺菌灯
に併設された乾燥手段によって乾燥される。
送手段をなす上下2組のコンベヤの各払拭材のベルト
の、部分的に近接相対する直線部分によって挟まれ、濡
れが拭われながら搬送され、または、その後に、殺菌灯
に併設された乾燥手段によって乾燥される。
【0009】
【実施例】この発明に係る硬貨処理装置の実施例につい
て、以下に図1を参照しながら説明する。ここで、硬貨
処理装置は、自動販売機または両替機に組み込まれるも
のとする。図1は実施例を模式的に示した構成図であ
る。図において、まず投入口11に投入された硬貨8は、
鑑別部12で鑑別(真偽・金種の判別と計数)され、もし
硬貨8が偽なら返却路13を介して投入口11の側に返却さ
れ、真ならシュート14をへて容器1に収容される。この
容器1は、それぞれステンレス鋼の針金を編んで作った
上下が開口した、かご様の方形筒状の周壁2および底板
3からなる。なお、周壁2および底板3は、ステンレス
鋼板で作り多数の穴をあける構造にしてもよい。ここで
底板3は、右端部で周壁2の下部に支軸4を介して旋回
可能に支持され、さらに図示してない捩りバネによっ
て、周壁2の下側開口部を閉鎖する方向に付勢される。
また、周壁2の右側下部に、押しボタン6を備える開閉
ロック機構5が取り付けられる。この開閉ロック機構5
は、通常は底板3を閉鎖状態にロックしており、押しボ
タン6が押されることによって底板3の閉鎖状態のロッ
クを解除し、硬貨8の重量によって底板3を破線のよう
に部分的に開放させる(図示してないストッパによ
る)。この開放で硬貨8が放出されることにより、底板
3は付勢によって元の閉鎖状態に戻った後、開閉ロック
機構5によって自動的に再びロックされる。なお、押し
ボタン6は、後述するように定置面7と当接して押され
る。
て、以下に図1を参照しながら説明する。ここで、硬貨
処理装置は、自動販売機または両替機に組み込まれるも
のとする。図1は実施例を模式的に示した構成図であ
る。図において、まず投入口11に投入された硬貨8は、
鑑別部12で鑑別(真偽・金種の判別と計数)され、もし
硬貨8が偽なら返却路13を介して投入口11の側に返却さ
れ、真ならシュート14をへて容器1に収容される。この
容器1は、それぞれステンレス鋼の針金を編んで作った
上下が開口した、かご様の方形筒状の周壁2および底板
3からなる。なお、周壁2および底板3は、ステンレス
鋼板で作り多数の穴をあける構造にしてもよい。ここで
底板3は、右端部で周壁2の下部に支軸4を介して旋回
可能に支持され、さらに図示してない捩りバネによっ
て、周壁2の下側開口部を閉鎖する方向に付勢される。
また、周壁2の右側下部に、押しボタン6を備える開閉
ロック機構5が取り付けられる。この開閉ロック機構5
は、通常は底板3を閉鎖状態にロックしており、押しボ
タン6が押されることによって底板3の閉鎖状態のロッ
クを解除し、硬貨8の重量によって底板3を破線のよう
に部分的に開放させる(図示してないストッパによ
る)。この開放で硬貨8が放出されることにより、底板
3は付勢によって元の閉鎖状態に戻った後、開閉ロック
機構5によって自動的に再びロックされる。なお、押し
ボタン6は、後述するように定置面7と当接して押され
る。
【0010】次に、実施例の要部である硬貨の洗浄・殺
菌に係る構造を順に説明する。まず洗浄処理について述
べる。容器1に収容された硬貨8の洗浄処理は脱脂処理
と水洗処理とからなり、並設される脱脂槽15と水洗槽16
とに順次浸したり出したりすることによって処理され
る。なお、脱脂処理では、硬貨8にわずかでも溶解や腐
食が起こってはならないから、流通中に付着した人の脂
だけを溶かす溶剤が用いられなければならない。また、
脱脂処理と水洗処理とを促進するために、容器1は昇降
・水平移動の細かい動作を迅速に繰り返す、つまり垂直
・水平に振動させるようにするのが好ましい。容器1の
昇降・水平移動をおこなう機構は、水平な案内レール28
と、その下面に沿って移動可能な走行台27と、これに直
結された巻き上げ用ドラム26と、これに巻き取られ端部
に容器2を吊るしたロープ25とからなる。なお、走行台
27は、案内レール28の側に固定されたモータで、ボール
ねじを介して水平に走行駆動され(モータ、ボールねじ
は共に図示してない)、またドラム26は、走行台27の側
に固定された図示してないモータで回転駆動され、ロー
プ25を介して容器1を昇降させることができる。なお、
硬貨8の洗浄(脱脂・水洗)処理のため、容器1の昇降
・水平移動を実際にどのようにおこなうかについては詳
しく後述する。
菌に係る構造を順に説明する。まず洗浄処理について述
べる。容器1に収容された硬貨8の洗浄処理は脱脂処理
と水洗処理とからなり、並設される脱脂槽15と水洗槽16
とに順次浸したり出したりすることによって処理され
る。なお、脱脂処理では、硬貨8にわずかでも溶解や腐
食が起こってはならないから、流通中に付着した人の脂
だけを溶かす溶剤が用いられなければならない。また、
脱脂処理と水洗処理とを促進するために、容器1は昇降
・水平移動の細かい動作を迅速に繰り返す、つまり垂直
・水平に振動させるようにするのが好ましい。容器1の
昇降・水平移動をおこなう機構は、水平な案内レール28
と、その下面に沿って移動可能な走行台27と、これに直
結された巻き上げ用ドラム26と、これに巻き取られ端部
に容器2を吊るしたロープ25とからなる。なお、走行台
27は、案内レール28の側に固定されたモータで、ボール
ねじを介して水平に走行駆動され(モータ、ボールねじ
は共に図示してない)、またドラム26は、走行台27の側
に固定された図示してないモータで回転駆動され、ロー
プ25を介して容器1を昇降させることができる。なお、
硬貨8の洗浄(脱脂・水洗)処理のため、容器1の昇降
・水平移動を実際にどのようにおこなうかについては詳
しく後述する。
【0011】脱脂槽15と水洗槽16とによる脱脂処理と水
洗処理とが終了した後、容器1は左側の図示のように右
方向に水平移動されて、押しボタン6の先端が定置面7
と当接する。この当接によって、先に述べたように、開
閉ロック機構を介して容器1の底板3は、破線のように
部分的に開放して洗浄した硬貨8を放出させた後、再び
元の閉鎖状態に戻ってロックされる。その状態で容器1
は、元の脱脂槽15の上方位置に戻って、鑑別後の硬貨8
の次の投入を待つことになる。ところで、硬貨8の洗浄
処理は、鑑別後の投入ごとにおこなわないで、一定量が
溜まってから纏めておこなうようにするのが実際的であ
る。また、脱脂槽15,水洗槽16にそれぞれ収容される溶
剤,水は、その性能劣化を防ぐために、ろ過器を循環的
に通過させたり、または一定期間ごとか、一定実稼働時
間ごとに交換されることが必要である。また同時に、溶
剤,水とその各蒸気は、装置の別の箇所や周辺装置に影
響しないように、十分な隔離処置が施されなければなら
ない。
洗処理とが終了した後、容器1は左側の図示のように右
方向に水平移動されて、押しボタン6の先端が定置面7
と当接する。この当接によって、先に述べたように、開
閉ロック機構を介して容器1の底板3は、破線のように
部分的に開放して洗浄した硬貨8を放出させた後、再び
元の閉鎖状態に戻ってロックされる。その状態で容器1
は、元の脱脂槽15の上方位置に戻って、鑑別後の硬貨8
の次の投入を待つことになる。ところで、硬貨8の洗浄
処理は、鑑別後の投入ごとにおこなわないで、一定量が
溜まってから纏めておこなうようにするのが実際的であ
る。また、脱脂槽15,水洗槽16にそれぞれ収容される溶
剤,水は、その性能劣化を防ぐために、ろ過器を循環的
に通過させたり、または一定期間ごとか、一定実稼働時
間ごとに交換されることが必要である。また同時に、溶
剤,水とその各蒸気は、装置の別の箇所や周辺装置に影
響しないように、十分な隔離処置が施されなければなら
ない。
【0012】洗浄(脱脂・水洗)処理を終了した硬貨8
は、濡れ除去・殺菌・乾燥の各工程がおこなわれた後
に、保管庫22に収納される。なお、図には保管庫22だけ
を代表して図示したが、実際には一定量までの硬貨8
は、金種別に分類されて対応する収納庫に収納されて釣
り銭用または両替用として使用され、一定量を超えたも
のは、そのまま回収用の別の保管庫に収納されることに
なる。以下、工程順にしたがって説明する。
は、濡れ除去・殺菌・乾燥の各工程がおこなわれた後
に、保管庫22に収納される。なお、図には保管庫22だけ
を代表して図示したが、実際には一定量までの硬貨8
は、金種別に分類されて対応する収納庫に収納されて釣
り銭用または両替用として使用され、一定量を超えたも
のは、そのまま回収用の別の保管庫に収納されることに
なる。以下、工程順にしたがって説明する。
【0013】シュート17は、容器1から放出された洗浄
済み硬貨8を2段階にゆっくり滑落させた後、次の濡れ
除去の工程に移す。長短の各コンベヤ18,19 を下上2段
に並べ、それぞれ上部と下部との水平直線部分を近接相
対させる形で配設する。各コンベヤ18,19 は、それぞれ
のベルトが払拭材(たとえば厚手の布材)で作られてお
り、近接相対箇所で洗浄処理後の硬貨8を挟みながら搬
送する過程で、その濡れを拭うことができる。なお、搬
送手段として、各コンベヤ18,19 に代えて、払拭材が表
面に被覆された水平な回転円板の周縁部を用いることも
できる。
済み硬貨8を2段階にゆっくり滑落させた後、次の濡れ
除去の工程に移す。長短の各コンベヤ18,19 を下上2段
に並べ、それぞれ上部と下部との水平直線部分を近接相
対させる形で配設する。各コンベヤ18,19 は、それぞれ
のベルトが払拭材(たとえば厚手の布材)で作られてお
り、近接相対箇所で洗浄処理後の硬貨8を挟みながら搬
送する過程で、その濡れを拭うことができる。なお、搬
送手段として、各コンベヤ18,19 に代えて、払拭材が表
面に被覆された水平な回転円板の周縁部を用いることも
できる。
【0014】殺菌・乾燥の工程は、併設された殺菌灯20
と、乾燥手段としての熱風機21とによる。殺菌灯20は、
コンベヤ18の上方でコンベヤ19の左方に設置され、コン
ベヤ18に載置・搬送される硬貨8を上方から照射して殺
菌する。熱風機21は、下向きの2個の吹出口と、右向き
の1個の吹出口と(いずれも符号を付けてない)から熱
風を吹き出し、コンベヤ18に載置・搬送される硬貨8と
ともに、コンベヤ18の濡れたベルトと、コンベヤ19の濡
れたベルトをそれぞれ乾燥して払拭能力を回復させる。
なお、乾燥手段として、回転部分をもつ熱風機21に代え
て、静止形のヒータかランプの形をとる赤外線源を用い
ることもできる。
と、乾燥手段としての熱風機21とによる。殺菌灯20は、
コンベヤ18の上方でコンベヤ19の左方に設置され、コン
ベヤ18に載置・搬送される硬貨8を上方から照射して殺
菌する。熱風機21は、下向きの2個の吹出口と、右向き
の1個の吹出口と(いずれも符号を付けてない)から熱
風を吹き出し、コンベヤ18に載置・搬送される硬貨8と
ともに、コンベヤ18の濡れたベルトと、コンベヤ19の濡
れたベルトをそれぞれ乾燥して払拭能力を回復させる。
なお、乾燥手段として、回転部分をもつ熱風機21に代え
て、静止形のヒータかランプの形をとる赤外線源を用い
ることもできる。
【0015】次に、制御部23が、鑑別部12からの鑑別に
係る諸データを入力し、表示器24に投入硬貨の金額を表
示させるとともに、合わせて洗浄(脱脂・水洗)・濡れ
除去・殺菌・乾燥の各工程を進めるための各動力源であ
るモータ駆動や殺菌灯の点灯を制御する。具体的には、
走行台27の水平移動(容器1の水平移動)、ドラム26の
回転(容器1の昇降)、各コンベヤ18,19 の作動、およ
び殺菌灯20と熱風機21の作動をシーケンス制御する。
係る諸データを入力し、表示器24に投入硬貨の金額を表
示させるとともに、合わせて洗浄(脱脂・水洗)・濡れ
除去・殺菌・乾燥の各工程を進めるための各動力源であ
るモータ駆動や殺菌灯の点灯を制御する。具体的には、
走行台27の水平移動(容器1の水平移動)、ドラム26の
回転(容器1の昇降)、各コンベヤ18,19 の作動、およ
び殺菌灯20と熱風機21の作動をシーケンス制御する。
【0016】ここで、洗浄(脱脂・水洗)処理と洗浄後
の硬貨放出のための、容器1の移動動作について述べ
る。容器1は初期に一点鎖線表示の箇所に位置し、脱脂
槽15に関して、降下、垂直・水平の振動(攪拌)、
上昇、の後に右水平移動して次の工程に移る。水洗
槽16に関して、降下、垂直・水平の振動(攪拌)、
上昇、をおこなって洗浄処理を終了する。その後、容
器1は右水平移動して押しボタン6を定置面7と当接
させて、先に述べたように底板3を開いて硬貨8を放出
させた後、左水平移動して初期位置に復帰する。な
お、容器1の昇降・水平移動に係る各速度や、振動(攪
拌)に係る振幅・振動数・繰返回数は、処理が適正に、
かつ短時間におこなわれるように、実験に基づいて各最
適値が設定される。
の硬貨放出のための、容器1の移動動作について述べ
る。容器1は初期に一点鎖線表示の箇所に位置し、脱脂
槽15に関して、降下、垂直・水平の振動(攪拌)、
上昇、の後に右水平移動して次の工程に移る。水洗
槽16に関して、降下、垂直・水平の振動(攪拌)、
上昇、をおこなって洗浄処理を終了する。その後、容
器1は右水平移動して押しボタン6を定置面7と当接
させて、先に述べたように底板3を開いて硬貨8を放出
させた後、左水平移動して初期位置に復帰する。な
お、容器1の昇降・水平移動に係る各速度や、振動(攪
拌)に係る振幅・振動数・繰返回数は、処理が適正に、
かつ短時間におこなわれるように、実験に基づいて各最
適値が設定される。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、次のような優れた効
果が期待できる。 (1) 投入された流通硬貨を洗浄し、さらに殺菌するか
ら、それが釣り銭や両替硬貨として利用されるにせよ、
そのまま回収されるにせよ、後工程において、硬貨の外
観上の見栄えとともに、衛生的に処理可能になり、とく
に飲食物用の自動販売機に組み込まれるときに特長が発
揮される。 (2) 容器が洗浄槽内で垂直・水平に振動されるときに
は、硬貨は攪拌されて、洗浄効果が増大し洗浄時間の短
縮が図れる。 (3) 洗浄後の硬貨が、搬送手段をなす上下2段に配設さ
れたコンベヤの各払拭材で、ベルトの部分的に近接相対
する直線部分によって挟まれ、その濡れが拭われた後
に、殺菌灯と併設された乾燥手段(たとえば、熱風機や
赤外線源)によって乾燥されるから、硬貨の洗浄・殺菌
の全体的な所要時間が短縮される。
果が期待できる。 (1) 投入された流通硬貨を洗浄し、さらに殺菌するか
ら、それが釣り銭や両替硬貨として利用されるにせよ、
そのまま回収されるにせよ、後工程において、硬貨の外
観上の見栄えとともに、衛生的に処理可能になり、とく
に飲食物用の自動販売機に組み込まれるときに特長が発
揮される。 (2) 容器が洗浄槽内で垂直・水平に振動されるときに
は、硬貨は攪拌されて、洗浄効果が増大し洗浄時間の短
縮が図れる。 (3) 洗浄後の硬貨が、搬送手段をなす上下2段に配設さ
れたコンベヤの各払拭材で、ベルトの部分的に近接相対
する直線部分によって挟まれ、その濡れが拭われた後
に、殺菌灯と併設された乾燥手段(たとえば、熱風機や
赤外線源)によって乾燥されるから、硬貨の洗浄・殺菌
の全体的な所要時間が短縮される。
【図1】この発明に係る実施例を模式的に示した構成図
1 容器 2 周壁 3 底板 4 支軸 5 開閉ロック機構 6 押しボタン 7 定置面 8 硬貨 9 硬貨 11 投入口 12 鑑別部 13 返却路 14 シュート 15 脱脂槽 16 水洗槽 17 シュート 18,19 コンベヤ 20 殺菌灯 21 熱風機 22 保管庫 23 制御部 24 表示器 25 ロープ 26 ドラム 27 走行台 28 案内レール
Claims (3)
- 【請求項1】投入された硬貨を収容し、洗浄液だけを透
過させる多数の穴があけられた周壁および底板を有し、
昇降と一定方向への水平移動と底板からの硬貨放出とが
可能な容器と;硬貨に係る洗浄槽と;容器から放出され
た洗浄後の硬貨を載置・搬送する搬送手段と;載置・搬
送の過程で硬貨を照射する殺菌灯と;を備えることを特
徴とする硬貨処理装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の硬貨処理装置において、
搬送手段は、硬貨の濡れを拭う払拭材のベルトを用いた
短・長の各コンベヤを上下に並べ、かつその各ベルトの
直線部分を部分的に近接相対させて配設してなることを
特徴とする硬貨処理装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の硬貨処理装置において、
乾燥手段を、殺菌灯に併設してなることを特徴とする硬
貨処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7126043A JPH08320958A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 硬貨処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7126043A JPH08320958A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 硬貨処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08320958A true JPH08320958A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14925251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7126043A Pending JPH08320958A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 硬貨処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08320958A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090252646A1 (en) * | 2007-01-08 | 2009-10-08 | Invention Factory, Llc | Sterilization methods and systems for gaming equipment |
CN107397964A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-11-28 | 沈家豪 | 一种球类体育器材专用消毒设备 |
-
1995
- 1995-05-25 JP JP7126043A patent/JPH08320958A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090252646A1 (en) * | 2007-01-08 | 2009-10-08 | Invention Factory, Llc | Sterilization methods and systems for gaming equipment |
CN107397964A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-11-28 | 沈家豪 | 一种球类体育器材专用消毒设备 |
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