JPH08316025A - 磁石式吸着装置 - Google Patents
磁石式吸着装置Info
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- JPH08316025A JPH08316025A JP14552295A JP14552295A JPH08316025A JP H08316025 A JPH08316025 A JP H08316025A JP 14552295 A JP14552295 A JP 14552295A JP 14552295 A JP14552295 A JP 14552295A JP H08316025 A JPH08316025 A JP H08316025A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁石式吸着装置の用途拡大を図り、特に該装
置の大型化を招くことなく吸着用磁極面に対して平行方
向の吸着力を大幅に増加させた構成の提供。 【構成】 一対の板状ヨーク1,2間の端部側に高摩擦
係数部材である角柱状の合成ゴム40を配置し、その先
端部が被吸着物の非吸着時には一対のヨーク1,2の先
端部である吸着用磁極面よりtだけ突出し、吸着時、合
成ゴム40の先端部が一対のヨーク1,2の面取り部4
1,42内に若干変形して配置し吸着用磁極面と略同一
面となり、垂直方向の吸着力による摩擦力と、高摩擦係
数を有する合成ゴム40の被吸着物8との当接面に対し
て垂直方向に作用する弾性力による摩擦力との相乗効果
によって平行方向の吸着力が増大する。
置の大型化を招くことなく吸着用磁極面に対して平行方
向の吸着力を大幅に増加させた構成の提供。 【構成】 一対の板状ヨーク1,2間の端部側に高摩擦
係数部材である角柱状の合成ゴム40を配置し、その先
端部が被吸着物の非吸着時には一対のヨーク1,2の先
端部である吸着用磁極面よりtだけ突出し、吸着時、合
成ゴム40の先端部が一対のヨーク1,2の面取り部4
1,42内に若干変形して配置し吸着用磁極面と略同一
面となり、垂直方向の吸着力による摩擦力と、高摩擦係
数を有する合成ゴム40の被吸着物8との当接面に対し
て垂直方向に作用する弾性力による摩擦力との相乗効果
によって平行方向の吸着力が増大する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁石式吸着装置の改
良に係り、特に該装置の吸着用磁極面に対して平行方向
の吸着力を大幅に増加させた構成からなる磁石式吸着装
置に関する。
良に係り、特に該装置の吸着用磁極面に対して平行方向
の吸着力を大幅に増加させた構成からなる磁石式吸着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁石式吸着装置は、鋼板や機械加工ワー
ク等の磁性体からなる被吸着物の吊り上げ、運搬の他、
磁性体壁面に吸着配置して使用するハンガ(例えば、溶
接用ケーブルハンガ)、磁性体定盤上での固定治具等の
用途に広く使用されている。従来から知られる磁石式吸
着装置の代表的な構成を、図8から図13によって説明
する。
ク等の磁性体からなる被吸着物の吊り上げ、運搬の他、
磁性体壁面に吸着配置して使用するハンガ(例えば、溶
接用ケーブルハンガ)、磁性体定盤上での固定治具等の
用途に広く使用されている。従来から知られる磁石式吸
着装置の代表的な構成を、図8から図13によって説明
する。
【0003】図8は従来から知られる磁石式吸着装置の
縦断面説明図であり、図9は図8のA−A断面説明図で
ある。一対の板状ヨーク1,2間の一方端部側(図にお
いては上端部側)に磁界発生源である永久磁石3を挟持
した構成からなり、該一対のヨーク1,2の先端部であ
り磁性体からなる被吸着物8との当接面が吸着用磁極面
を形成している。
縦断面説明図であり、図9は図8のA−A断面説明図で
ある。一対の板状ヨーク1,2間の一方端部側(図にお
いては上端部側)に磁界発生源である永久磁石3を挟持
した構成からなり、該一対のヨーク1,2の先端部であ
り磁性体からなる被吸着物8との当接面が吸着用磁極面
を形成している。
【0004】図8の図中4はヨーク1,2の固定用非磁
性板であり、上面に吊り上げ用アイボルト5を配置して
いる。また、図中6は着脱用カムであり、被吸着物8と
の離脱時に操作レバー7よって回転し、被吸着物8とヨ
ーク1,2の吸着用磁極面との間に空隙を形成する。図
中破線イは、該磁石式吸着装置と被吸着物8の吸着時に
おける磁路を示すものである。
性板であり、上面に吊り上げ用アイボルト5を配置して
いる。また、図中6は着脱用カムであり、被吸着物8と
の離脱時に操作レバー7よって回転し、被吸着物8とヨ
ーク1,2の吸着用磁極面との間に空隙を形成する。図
中破線イは、該磁石式吸着装置と被吸着物8の吸着時に
おける磁路を示すものである。
【0005】図10も従来から知られる磁石式吸着装置
の縦断面説明図であり、図11は図10のB−B断面説
明図である。この構成においては、一方端面(図におい
ては上方端面)に磁界発生源である永久磁石13を配置
する円盤状ヨーク11と、カップ状ヨーク12とを同心
状に配置した構成からなり、該一対のヨーク11,12
の先端部であり磁性体からなる被吸着物17との当接面
が吸着用磁極面を形成している。図中14は吊り上げ用
アイボルト、15は着脱用カム、16は操作レバーであ
る。また、図中破線ロは、該磁石式吸着装置と被吸着物
17の吸着時における磁路を示すものである。
の縦断面説明図であり、図11は図10のB−B断面説
明図である。この構成においては、一方端面(図におい
ては上方端面)に磁界発生源である永久磁石13を配置
する円盤状ヨーク11と、カップ状ヨーク12とを同心
状に配置した構成からなり、該一対のヨーク11,12
の先端部であり磁性体からなる被吸着物17との当接面
が吸着用磁極面を形成している。図中14は吊り上げ用
アイボルト、15は着脱用カム、16は操作レバーであ
る。また、図中破線ロは、該磁石式吸着装置と被吸着物
17の吸着時における磁路を示すものである。
【0006】図12も従来から知られる磁石式吸着装置
の縦断面説明図である。この磁石式吸着装置は、図8の
永久磁石3に代えて電磁石を使用した構成からなるもの
である。すなわち、一対の板状ヨーク21,22間の一
方端部側(図においては上端部側)に磁界発生源として
鉄心23に励磁コイル24を巻回してなる電磁石を挟持
した構成からなり、該一対のヨーク21,22の先端部
であり磁性体からなる被吸着物27との当接面が吸着用
磁極面を形成している。
の縦断面説明図である。この磁石式吸着装置は、図8の
永久磁石3に代えて電磁石を使用した構成からなるもの
である。すなわち、一対の板状ヨーク21,22間の一
方端部側(図においては上端部側)に磁界発生源として
鉄心23に励磁コイル24を巻回してなる電磁石を挟持
した構成からなり、該一対のヨーク21,22の先端部
であり磁性体からなる被吸着物27との当接面が吸着用
磁極面を形成している。
【0007】図12の図中25はヨーク21,22の固
定用非磁性板、26は吊り上げ用アイボルトである。ま
た、図中破線ハは、該磁石式吸着装置と被吸着物27の
吸着時における磁路を示すものである。なお、この構成
では励磁コイル24への印加電流をON,OFFするこ
とによって該磁石式吸着装置と被吸着物27との着脱を
実施する。
定用非磁性板、26は吊り上げ用アイボルトである。ま
た、図中破線ハは、該磁石式吸着装置と被吸着物27の
吸着時における磁路を示すものである。なお、この構成
では励磁コイル24への印加電流をON,OFFするこ
とによって該磁石式吸着装置と被吸着物27との着脱を
実施する。
【0008】図13も従来から知られる磁石式吸着装置
の縦断面説明図である。この磁石式吸着装置は、磁界発
生源として永久磁石と電磁石を併用する構成を採用する
が、特に励磁コイル内にアルニコ磁石等の比較的保磁力
の低い永久磁石を配置し、励磁コイルへの瞬時の電流印
加によって該低保磁力永久磁石の磁化方向を反転させる
ことを主たる特徴としている(特公昭60−38843
号公報、特開昭60−130106号公報、実開昭61
−188316号公報)。
の縦断面説明図である。この磁石式吸着装置は、磁界発
生源として永久磁石と電磁石を併用する構成を採用する
が、特に励磁コイル内にアルニコ磁石等の比較的保磁力
の低い永久磁石を配置し、励磁コイルへの瞬時の電流印
加によって該低保磁力永久磁石の磁化方向を反転させる
ことを主たる特徴としている(特公昭60−38843
号公報、特開昭60−130106号公報、実開昭61
−188316号公報)。
【0009】すなわち、一対の板状ヨーク31,32間
にアルニコ磁石等の低保磁力永久磁石33に励磁コイル
34を巻回してなる電磁石と希土類磁石等の高保磁力永
久磁石35を並列的に挟持した構成からなり、該一対の
ヨーク31,32の先端部であり磁性体からなる被吸着
物38との当接面が吸着用磁極面を形成している。図中
36はヨーク31,32の固定用非磁性板、37は吊り
上げ用アイボルトである。
にアルニコ磁石等の低保磁力永久磁石33に励磁コイル
34を巻回してなる電磁石と希土類磁石等の高保磁力永
久磁石35を並列的に挟持した構成からなり、該一対の
ヨーク31,32の先端部であり磁性体からなる被吸着
物38との当接面が吸着用磁極面を形成している。図中
36はヨーク31,32の固定用非磁性板、37は吊り
上げ用アイボルトである。
【0010】この構成においては、励磁コイル34に電
流を印加し低保磁力永久磁石33を高保磁力永久磁石3
5と同一方向に磁化すると、励磁コイル34への電流を
OFFした後でも各々の永久磁石33,35によって図
中破線ニ,ホにて示す磁路が形成され被吸着物38の吸
着状態を維持することができる。また、励磁コイル34
に前記とは逆方向の電流を印加し低保磁力永久磁石33
を高保磁力永久磁石35と逆方向に磁化すると、励磁コ
イル34への電流をOFFした後には各々の永久磁石3
3,35によって図中実線ヘにて示す磁路が形成され、
該吸着装置の外部に磁界が発生せず被吸着物38を離脱
することができる。
流を印加し低保磁力永久磁石33を高保磁力永久磁石3
5と同一方向に磁化すると、励磁コイル34への電流を
OFFした後でも各々の永久磁石33,35によって図
中破線ニ,ホにて示す磁路が形成され被吸着物38の吸
着状態を維持することができる。また、励磁コイル34
に前記とは逆方向の電流を印加し低保磁力永久磁石33
を高保磁力永久磁石35と逆方向に磁化すると、励磁コ
イル34への電流をOFFした後には各々の永久磁石3
3,35によって図中実線ヘにて示す磁路が形成され、
該吸着装置の外部に磁界が発生せず被吸着物38を離脱
することができる。
【0011】以上に従来から知られる磁石式吸着装置の
代表的な例を示したが、これら以外にも用途に応じてヨ
ークの配置、形状、磁界発生源となる永久磁石や電磁石
の配置、形状等を選定した種々の構成が提案されてい
る。
代表的な例を示したが、これら以外にも用途に応じてヨ
ークの配置、形状、磁界発生源となる永久磁石や電磁石
の配置、形状等を選定した種々の構成が提案されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した種々の構成か
らなる磁石式吸着装置は、要求される用途に応じて目的
とする吸着力が得られるように設計されるが、従来から
該装置の吸着力は吸着用磁極面に対して垂直方向の吸着
力(例えば、図8においてF1にて示す吸着力)につい
てのみ考慮されてきた。
らなる磁石式吸着装置は、要求される用途に応じて目的
とする吸着力が得られるように設計されるが、従来から
該装置の吸着力は吸着用磁極面に対して垂直方向の吸着
力(例えば、図8においてF1にて示す吸着力)につい
てのみ考慮されてきた。
【0013】吸着用磁極面に対して垂直方向の吸着力の
増大は、鋼板や機械加工ワーク等の被吸着物の吊り上げ
や運搬等の用途においては効果的であるが、磁性体壁面
に吸着配置して使用するハンガや磁性体定盤上で使用す
る固定治具等の用途においては、吸着用磁極面に対して
垂直方向の吸着力よりも、むしろ平行方向の吸着力(例
えば、図8においてF2にて示す吸着力)を増大するこ
とが要求されている。しかし、今までに、このような観
点から改良された磁石式吸着装置の提案はなかった。
増大は、鋼板や機械加工ワーク等の被吸着物の吊り上げ
や運搬等の用途においては効果的であるが、磁性体壁面
に吸着配置して使用するハンガや磁性体定盤上で使用す
る固定治具等の用途においては、吸着用磁極面に対して
垂直方向の吸着力よりも、むしろ平行方向の吸着力(例
えば、図8においてF2にて示す吸着力)を増大するこ
とが要求されている。しかし、今までに、このような観
点から改良された磁石式吸着装置の提案はなかった。
【0014】吸着用磁極面に対して平行方向の吸着力
は、該装置と被吸着物との吸着時に発生するヨークの吸
着用磁極面に対して垂直方向の吸着力に基づくヨークと
被吸着物との摩擦力によって決定されるため、単に垂直
方向の吸着力を増加する目的で磁界発生源となる永久磁
石や電磁石を大きくすると装置自体が大きくなり、取扱
いの煩雑さを招くこととなる。
は、該装置と被吸着物との吸着時に発生するヨークの吸
着用磁極面に対して垂直方向の吸着力に基づくヨークと
被吸着物との摩擦力によって決定されるため、単に垂直
方向の吸着力を増加する目的で磁界発生源となる永久磁
石や電磁石を大きくすると装置自体が大きくなり、取扱
いの煩雑さを招くこととなる。
【0015】この発明は、上記の現状に鑑み提案するも
ので、磁石式吸着装置の用途拡大を図り、特に該装置の
大型化を招くことなく吸着用磁極面に対して平行方向の
吸着力を大幅に増加させた構成からなる磁石式吸着装置
の提案を目的とするものである。
ので、磁石式吸着装置の用途拡大を図り、特に該装置の
大型化を招くことなく吸着用磁極面に対して平行方向の
吸着力を大幅に増加させた構成からなる磁石式吸着装置
の提案を目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記の目的
を達成するために種々検討した結果、磁石式吸着装置を
構成する隣接するヨーク間に合成ゴム等の高摩擦係数部
材を適正配置することによって、該装置の吸着用磁極面
に対して平行方向の吸着力を大幅に増加させることが可
能であることを知見し、この発明を完成したものであ
る。
を達成するために種々検討した結果、磁石式吸着装置を
構成する隣接するヨーク間に合成ゴム等の高摩擦係数部
材を適正配置することによって、該装置の吸着用磁極面
に対して平行方向の吸着力を大幅に増加させることが可
能であることを知見し、この発明を完成したものであ
る。
【0017】すなわち、この発明は、磁性体からなる被
吸着物との当接面に、少なくとも一対の吸着用磁極面を
形成するヨークを有する磁石式吸着装置において、前記
ヨーク間に、被吸着物の非吸着時に吸着用磁極面より突
出し、且つ吸着時に吸着用磁極面と略同一面となる高摩
擦係数部材を配置したことを特徴とする磁石式吸着装置
である。
吸着物との当接面に、少なくとも一対の吸着用磁極面を
形成するヨークを有する磁石式吸着装置において、前記
ヨーク間に、被吸着物の非吸着時に吸着用磁極面より突
出し、且つ吸着時に吸着用磁極面と略同一面となる高摩
擦係数部材を配置したことを特徴とする磁石式吸着装置
である。
【0018】また、上記の磁石式吸着装置において、 1)高摩擦係数部材が合成ゴム、天然ゴム、皮革、合成
皮革のうちいずれか一種であることを特徴とする磁石式
吸着装置、及び 2)磁界発生源である磁石が永久磁石及び/又は電磁石
であることを特徴とする磁石式吸着装置を併せて提案す
る。
皮革のうちいずれか一種であることを特徴とする磁石式
吸着装置、及び 2)磁界発生源である磁石が永久磁石及び/又は電磁石
であることを特徴とする磁石式吸着装置を併せて提案す
る。
【0019】この発明において、高摩擦係数部材には、
合成ゴム、天然ゴム、皮革、合成皮革、繊維、布、セラ
ミックスなどの各種材料を適宜採用することができ、合
成ゴムも高弾性ゴムや表面が粘着質からなるもの、必要
に応じてスパッター、放電等の表面加工を施したもの、
あるいは被吸着物との接触面全体を浅い凹球面となした
り、直径の小さな浅い凹球面を多数設けたり、種々の微
小な凹凸を形成したり、スエード状合成皮革もその毛足
方向を特定するなど、被吸着物へのアンカー効果を向上
させる手段を施すことができ、合成皮革の裏打ちにゴム
をライニングして弾性を持たせたり、材質も面方向に種
々選定して組み合せて用いることもできる。
合成ゴム、天然ゴム、皮革、合成皮革、繊維、布、セラ
ミックスなどの各種材料を適宜採用することができ、合
成ゴムも高弾性ゴムや表面が粘着質からなるもの、必要
に応じてスパッター、放電等の表面加工を施したもの、
あるいは被吸着物との接触面全体を浅い凹球面となした
り、直径の小さな浅い凹球面を多数設けたり、種々の微
小な凹凸を形成したり、スエード状合成皮革もその毛足
方向を特定するなど、被吸着物へのアンカー効果を向上
させる手段を施すことができ、合成皮革の裏打ちにゴム
をライニングして弾性を持たせたり、材質も面方向に種
々選定して組み合せて用いることもできる。
【0020】この発明において、磁界発生源として永久
磁石を用いる場合は、フェライト磁石、アルニコ系磁
石、希土類コバルト系磁石が使用できるが、特に、Rと
してNdやPrなどの軽希土類を用い、B、Feを主成
分として30MGOe以上の極めて高いエネルギー積を
示す、R−Fe−B系永久磁石を使用することにより、
装置を著しく小型化することができる。
磁石を用いる場合は、フェライト磁石、アルニコ系磁
石、希土類コバルト系磁石が使用できるが、特に、Rと
してNdやPrなどの軽希土類を用い、B、Feを主成
分として30MGOe以上の極めて高いエネルギー積を
示す、R−Fe−B系永久磁石を使用することにより、
装置を著しく小型化することができる。
【0021】
【作用】この発明の磁石式吸着装置の作用を、図1から
図7に示す一実施例に基づいて詳細に説明する。図1は
この発明の磁石式吸着装置の一実施例を示す縦断面説明
図であり、図2、図3は被吸着物の非吸着時及び吸着時
の部分拡大説明図である。図1の磁石式吸着装置は、図
8に示す従来の磁石式吸着装置と基本構成は同一であ
る。すなわち、一対の板状ヨーク1,2間の一方端部側
(図においては上端部側)に磁界発生源である永久磁石
3を挟持した構成からなり、該一対のヨーク1,2の先
端部であり磁性体からなる被吸着物(図示せず)との当
接面が吸着用磁極面を形成している。
図7に示す一実施例に基づいて詳細に説明する。図1は
この発明の磁石式吸着装置の一実施例を示す縦断面説明
図であり、図2、図3は被吸着物の非吸着時及び吸着時
の部分拡大説明図である。図1の磁石式吸着装置は、図
8に示す従来の磁石式吸着装置と基本構成は同一であ
る。すなわち、一対の板状ヨーク1,2間の一方端部側
(図においては上端部側)に磁界発生源である永久磁石
3を挟持した構成からなり、該一対のヨーク1,2の先
端部であり磁性体からなる被吸着物(図示せず)との当
接面が吸着用磁極面を形成している。
【0022】しかし、図1の磁石式吸着装置において
は、一対の板状ヨーク1,2間の他方端部側(図におい
ては下端部側)に高摩擦係数部材である角柱状の合成ゴ
ム40を配置している。この角柱状合成ゴム40は、図
2に示すようにその先端部(図においては下端部)が被
吸着物の非吸着時には一対のヨーク1,2の先端部であ
る吸着用磁極面より突出している(t:突出量)。ま
た、一対のヨーク1,2の先端内側部にはそれぞれ所定
量だけ研削加工が施され、面取り部41,42が形成さ
れている。
は、一対の板状ヨーク1,2間の他方端部側(図におい
ては下端部側)に高摩擦係数部材である角柱状の合成ゴ
ム40を配置している。この角柱状合成ゴム40は、図
2に示すようにその先端部(図においては下端部)が被
吸着物の非吸着時には一対のヨーク1,2の先端部であ
る吸着用磁極面より突出している(t:突出量)。ま
た、一対のヨーク1,2の先端内側部にはそれぞれ所定
量だけ研削加工が施され、面取り部41,42が形成さ
れている。
【0023】この状態において磁石式吸着装置を被吸着
物8に近づけると、吸着装置の吸引力によって最初に被
吸着物8に角柱状合成ゴム40の先端部が当接するが、
図3に示すように該合成ゴム40の先端部が一対のヨー
ク1,2の面取り部41,42内に若干変形して配置し
吸着用磁極面と略同一面となり、最終的に一対のヨーク
1,2の吸着用磁極面と被吸着物8が当接して目的とす
る吸着を達成することとなる。
物8に近づけると、吸着装置の吸引力によって最初に被
吸着物8に角柱状合成ゴム40の先端部が当接するが、
図3に示すように該合成ゴム40の先端部が一対のヨー
ク1,2の面取り部41,42内に若干変形して配置し
吸着用磁極面と略同一面となり、最終的に一対のヨーク
1,2の吸着用磁極面と被吸着物8が当接して目的とす
る吸着を達成することとなる。
【0024】以上の構成からなる磁石式吸着装置におい
て、該装置の吸着用磁極面に対して平行方向の吸着力
は、一対のヨーク1,2の吸着用磁極面に対して垂直方
向の吸着力による摩擦力と、高摩擦係数を有する合成ゴ
ム40の被吸着物8との当接面に対して垂直方向に作用
する弾性力による摩擦力との相乗効果によって発生する
ことから従来に比べ大幅に増加する。
て、該装置の吸着用磁極面に対して平行方向の吸着力
は、一対のヨーク1,2の吸着用磁極面に対して垂直方
向の吸着力による摩擦力と、高摩擦係数を有する合成ゴ
ム40の被吸着物8との当接面に対して垂直方向に作用
する弾性力による摩擦力との相乗効果によって発生する
ことから従来に比べ大幅に増加する。
【0025】前記合成ゴム40の吸着用磁極面からの突
出量tを必要以上に大きくすると、吸着時に一対のヨー
ク1,2の吸着用磁極面と被吸着物8との完全な接触を
阻害してこれらの間に空隙を形成し、垂直方向の吸着力
を低減することとなるため、結果として該垂直方向の吸
着力による摩擦力及び合成ゴム40の弾性力による摩擦
力ともに低減し、目的とする平行方向の吸着力増大を達
成できなくなる。
出量tを必要以上に大きくすると、吸着時に一対のヨー
ク1,2の吸着用磁極面と被吸着物8との完全な接触を
阻害してこれらの間に空隙を形成し、垂直方向の吸着力
を低減することとなるため、結果として該垂直方向の吸
着力による摩擦力及び合成ゴム40の弾性力による摩擦
力ともに低減し、目的とする平行方向の吸着力増大を達
成できなくなる。
【0026】従って、使用する合成ゴム40の材質、吸
着用磁極面からの突出量t、一対のヨーク1,2の面取
り部41,42の寸法等を適正に選定することによって
最も効果的にこの発明を実現することが可能となる。ま
た、図においては合成ゴム40の被吸着物8との当接面
が平坦の場合にて示したが、より大きな摩擦力を得るた
めに、先に説明したごとく、当接面に所定の凹凸面を形
成する等も望ましい構成である。
着用磁極面からの突出量t、一対のヨーク1,2の面取
り部41,42の寸法等を適正に選定することによって
最も効果的にこの発明を実現することが可能となる。ま
た、図においては合成ゴム40の被吸着物8との当接面
が平坦の場合にて示したが、より大きな摩擦力を得るた
めに、先に説明したごとく、当接面に所定の凹凸面を形
成する等も望ましい構成である。
【0027】図4に示すこの発明の磁石式吸着装置も図
1の磁石式吸着装置と同様に、図8に示す従来の磁石式
吸着装置と基本構成は同一である。すなわち、一対の板
状ヨーク1,2間の一方端部側(図においては上端部
側)に磁界発生源である永久磁石3を挟持した構成から
なり、該一対のヨーク1,2の先端部であり磁性体から
なる被吸着物(図示せず)との当接面が吸着用磁極面を
形成している。
1の磁石式吸着装置と同様に、図8に示す従来の磁石式
吸着装置と基本構成は同一である。すなわち、一対の板
状ヨーク1,2間の一方端部側(図においては上端部
側)に磁界発生源である永久磁石3を挟持した構成から
なり、該一対のヨーク1,2の先端部であり磁性体から
なる被吸着物(図示せず)との当接面が吸着用磁極面を
形成している。
【0028】しかし、図4の磁石式吸着装置において
は、一対の板状ヨーク1,2間の他方端部側(図におい
ては下端部側)に高摩擦係数部材である平板状の合成ゴ
ム50を固着した非磁性支持部材51を板バネ52を介
して配置している。この平板状合成ゴム50は、図に示
すようにその先端部(図においては下端部)が、被吸着
物の非吸着時には一対のヨーク1,2の先端部である吸
着用磁極面より突出している(t:突出量)が、被吸着
物の吸着時には板バネ52の変形によって吸着用磁極面
と略同一面となる。
は、一対の板状ヨーク1,2間の他方端部側(図におい
ては下端部側)に高摩擦係数部材である平板状の合成ゴ
ム50を固着した非磁性支持部材51を板バネ52を介
して配置している。この平板状合成ゴム50は、図に示
すようにその先端部(図においては下端部)が、被吸着
物の非吸着時には一対のヨーク1,2の先端部である吸
着用磁極面より突出している(t:突出量)が、被吸着
物の吸着時には板バネ52の変形によって吸着用磁極面
と略同一面となる。
【0029】したがって、被吸着物の吸着時には、一対
のヨーク1,2の吸着用磁極面に対して垂直方向の吸着
力による摩擦力と、高摩擦係数を有する合成ゴム50の
被吸着物との当接面に対して垂直方向に作用する弾性力
(合成ゴム50及び板バネ52の弾性力)による摩擦力
とが作用し、これらの相乗効果によって目的とする吸着
用磁極面に対して平行方向の吸着力の大幅な増加を実現
することが可能となる。
のヨーク1,2の吸着用磁極面に対して垂直方向の吸着
力による摩擦力と、高摩擦係数を有する合成ゴム50の
被吸着物との当接面に対して垂直方向に作用する弾性力
(合成ゴム50及び板バネ52の弾性力)による摩擦力
とが作用し、これらの相乗効果によって目的とする吸着
用磁極面に対して平行方向の吸着力の大幅な増加を実現
することが可能となる。
【0030】図4に示す構成においては、合成ゴム50
自体があまり変形しなくとも板バネ52の変形によって
目的が達成されることから、比較的変形が少ない硬質の
合成ゴムが使用でき、また、合成ゴム50に代えて皮革
や合成皮革等の使用が可能となる。板バネ52に代えて
コイルバネやその他の弾性体を使用することも可能であ
る。
自体があまり変形しなくとも板バネ52の変形によって
目的が達成されることから、比較的変形が少ない硬質の
合成ゴムが使用でき、また、合成ゴム50に代えて皮革
や合成皮革等の使用が可能となる。板バネ52に代えて
コイルバネやその他の弾性体を使用することも可能であ
る。
【0031】図5に示すこの発明の磁石式吸着装置は、
図1に示す磁石式吸着装置を複数並列配置した構成であ
り、より大きな吸着力を必要とする用途に適する。すな
わち、複数の板状ヨーク61,62,63,64間の各
々一方端部側(図においては上端部側)に磁界発生源で
ある永久磁石65,66,67を挟持した構成からな
り、該複数の板状ヨーク61,62,63,64の先端
部であり磁性体からなる被吸着物(図示せず)との当接
面が吸着用磁極面を形成している。図中68,69,7
0は平板状合成ゴムからなる高摩擦係数部材であり、そ
の先端部はいずれも被吸着物の非吸着時にはヨーク6
1,62,63,64の先端部である吸着用磁極面より
所定量tだけ突出して配置されている。
図1に示す磁石式吸着装置を複数並列配置した構成であ
り、より大きな吸着力を必要とする用途に適する。すな
わち、複数の板状ヨーク61,62,63,64間の各
々一方端部側(図においては上端部側)に磁界発生源で
ある永久磁石65,66,67を挟持した構成からな
り、該複数の板状ヨーク61,62,63,64の先端
部であり磁性体からなる被吸着物(図示せず)との当接
面が吸着用磁極面を形成している。図中68,69,7
0は平板状合成ゴムからなる高摩擦係数部材であり、そ
の先端部はいずれも被吸着物の非吸着時にはヨーク6
1,62,63,64の先端部である吸着用磁極面より
所定量tだけ突出して配置されている。
【0032】図6に示すこの発明の磁石式吸着装置は、
図10に示す磁石式吸着装置の一対の円盤状ヨーク11
とカップ状ヨーク12との間に環状の合成ゴムからなる
高摩擦係数部材80を配置した構成であり、その合成ゴ
ム80の先端部はいずれも被吸着物の非吸着時にはヨー
ク11,12の先端部である吸着用磁極面より所定量t
だけ突出して配置されている。
図10に示す磁石式吸着装置の一対の円盤状ヨーク11
とカップ状ヨーク12との間に環状の合成ゴムからなる
高摩擦係数部材80を配置した構成であり、その合成ゴ
ム80の先端部はいずれも被吸着物の非吸着時にはヨー
ク11,12の先端部である吸着用磁極面より所定量t
だけ突出して配置されている。
【0033】図7に示すこの発明の磁石式吸着装置は、
図13に示す磁石式吸着装置の一対の板状ヨーク31,
32の間に板状合成ゴムからなる高摩擦係数部材90を
配置した構成であり、その合成ゴム90の先端部はいず
れも被吸着物の非吸着時にはヨーク31,32の先端部
である吸着用磁極面より所定量tだけ突出して配置され
ている。
図13に示す磁石式吸着装置の一対の板状ヨーク31,
32の間に板状合成ゴムからなる高摩擦係数部材90を
配置した構成であり、その合成ゴム90の先端部はいず
れも被吸着物の非吸着時にはヨーク31,32の先端部
である吸着用磁極面より所定量tだけ突出して配置され
ている。
【0034】以上の図5、図6、図7に示す構成からな
る磁石式吸着装置は、図1に示す構成からなる磁石式吸
着装置と同様に、各々のヨーク間に所定配置された合成
ゴムからなる高摩擦係数部材が前述のごとく弾性力と摩
擦力との相乗効果が有効に機能し、目的とする該装置の
吸着用磁極面に対して平行方向の吸着力を大幅に増加さ
せることが可能となる。
る磁石式吸着装置は、図1に示す構成からなる磁石式吸
着装置と同様に、各々のヨーク間に所定配置された合成
ゴムからなる高摩擦係数部材が前述のごとく弾性力と摩
擦力との相乗効果が有効に機能し、目的とする該装置の
吸着用磁極面に対して平行方向の吸着力を大幅に増加さ
せることが可能となる。
【0035】
【実施例】この発明の効果を確認するために、図1に示
すこの発明の磁石式吸着装置を作成するとともに、図8
に示す従来の磁石式吸着装置を作成し、それぞれの装置
を鉄製定盤上に載置し、該装置の吸着用磁極面に対して
垂直方向および平行方向の吸着力を測定した。
すこの発明の磁石式吸着装置を作成するとともに、図8
に示す従来の磁石式吸着装置を作成し、それぞれの装置
を鉄製定盤上に載置し、該装置の吸着用磁極面に対して
垂直方向および平行方向の吸着力を測定した。
【0036】一対の板状ヨーク1,2としては、それぞ
れ厚さ10mm×長さ25mm×高さ30mmの炭素鋼
を使用した。また、吸着用磁極面を形成する先端部の内
側には約2mm程度のC面41,42を加工した。永久
磁石3としては、厚さ12mm×長さ25mm×高さ2
0mmで最大エネルギー積(BH)maxが37MGO
eのR−Fe−B系焼結磁石を用いた。さらに、この発
明の磁石式吸着装置についてのみ、厚さ12mm×長さ
25mm×高さ10.5mmの角柱状合成ゴム40を、
一対の板状ヨーク1,2の先端部である吸着用磁極面か
らの突出量tが0.5mmになるようにして配置した。
れ厚さ10mm×長さ25mm×高さ30mmの炭素鋼
を使用した。また、吸着用磁極面を形成する先端部の内
側には約2mm程度のC面41,42を加工した。永久
磁石3としては、厚さ12mm×長さ25mm×高さ2
0mmで最大エネルギー積(BH)maxが37MGO
eのR−Fe−B系焼結磁石を用いた。さらに、この発
明の磁石式吸着装置についてのみ、厚さ12mm×長さ
25mm×高さ10.5mmの角柱状合成ゴム40を、
一対の板状ヨーク1,2の先端部である吸着用磁極面か
らの突出量tが0.5mmになるようにして配置した。
【0037】この発明の磁石式吸着装置と従来の磁石式
吸着装置ともに、該装置の吸着用磁極面に対して垂直方
向の吸着力はほぼ同程度(約60kg)であったが、吸
着用磁極面に対して平行方向の吸着力は、この発明の磁
石式吸着装置が約30kg程度あるのに対し、従来の磁
石式吸着装置が約15kg程度と2倍程度の差があるこ
とが確認された。
吸着装置ともに、該装置の吸着用磁極面に対して垂直方
向の吸着力はほぼ同程度(約60kg)であったが、吸
着用磁極面に対して平行方向の吸着力は、この発明の磁
石式吸着装置が約30kg程度あるのに対し、従来の磁
石式吸着装置が約15kg程度と2倍程度の差があるこ
とが確認された。
【0038】
【発明の効果】この発明の磁石式吸着装置は、実施例か
らも明らかなように、装置自体の大型化を招くことなく
従来の磁石式吸着装置に比べ吸着用磁極面に対して平行
方向の吸着力を大幅に増加することができることから、
磁石式吸着装置自体の横滑りを防止でき、磁性体からな
る被吸着物の吊り上げ、運搬の用途だけでなく、ハンガ
や固定治具等の用途においても、その吸着力を有効に活
用することができる。また、磁界発生源が永久磁石でも
電磁石でも同様な効果が得られることから、用途や要求
される吸着特性、取扱性等を考慮してこれらの選定が自
由にできる利点がある。
らも明らかなように、装置自体の大型化を招くことなく
従来の磁石式吸着装置に比べ吸着用磁極面に対して平行
方向の吸着力を大幅に増加することができることから、
磁石式吸着装置自体の横滑りを防止でき、磁性体からな
る被吸着物の吊り上げ、運搬の用途だけでなく、ハンガ
や固定治具等の用途においても、その吸着力を有効に活
用することができる。また、磁界発生源が永久磁石でも
電磁石でも同様な効果が得られることから、用途や要求
される吸着特性、取扱性等を考慮してこれらの選定が自
由にできる利点がある。
【図1】この発明の磁石式吸着装置の一実施例を示す縦
断面説明図である。
断面説明図である。
【図2】図1の磁石式吸着装置の被吸着物非吸着時にお
ける状態を説明する部分拡大説明図である。
ける状態を説明する部分拡大説明図である。
【図3】図1の磁石式吸着装置の被吸着物吸着時におけ
る状態を説明する部分拡大説明図である。
る状態を説明する部分拡大説明図である。
【図4】この発明の磁石式吸着装置の他の実施例を示す
縦断面説明図である。
縦断面説明図である。
【図5】この発明の磁石式吸着装置の他の実施例を示す
縦断面説明図である。
縦断面説明図である。
【図6】この発明の磁石式吸着装置の他の実施例を示す
縦断面説明図である。
縦断面説明図である。
【図7】この発明の磁石式吸着装置の他の実施例を示す
縦断面説明図である。
縦断面説明図である。
【図8】従来の磁石式吸着装置を示す縦断面説明図であ
る。
る。
【図9】図8のA−A断面説明図である。
【図10】従来の磁石式吸着装置を示す縦断面説明図で
ある。
ある。
【図11】図10のB−B断面説明図である。
【図12】従来の他の磁石式吸着装置を示す縦断面説明
図である。
図である。
【図13】従来の他の磁石式吸着装置を示す縦断面説明
図である。
図である。
1,2,21,22,31,32,61,62,63,
64 板状ヨーク 3,13,33,35,65,66,67 永久磁石 4,25,36 固定用非磁性板 5,14,26,37 アイボルト 6,15 着脱用カム 7,16 操作レバー 8,17,27,38 被吸着物 11 円盤状ヨーク 12 カップ状ヨーク 23 鉄心 24,34 励磁コイル 40,50,80,90 合成ゴム 41,42 面取り部 51 非磁性支持部材 52 板バネ 68,69,70 高摩擦係数部材
64 板状ヨーク 3,13,33,35,65,66,67 永久磁石 4,25,36 固定用非磁性板 5,14,26,37 アイボルト 6,15 着脱用カム 7,16 操作レバー 8,17,27,38 被吸着物 11 円盤状ヨーク 12 カップ状ヨーク 23 鉄心 24,34 励磁コイル 40,50,80,90 合成ゴム 41,42 面取り部 51 非磁性支持部材 52 板バネ 68,69,70 高摩擦係数部材
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性体からなる被吸着物との当接面に、
少なくとも一対の吸着用磁極面を形成するヨークを有す
る磁石式吸着装置において、前記ヨーク間に、被吸着物
の非吸着時に吸着用磁極面より突出し、且つ吸着時に吸
着用磁極面と略同一面となる高摩擦係数部材を配置した
ことを特徴とする磁石式吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14552295A JPH08316025A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 磁石式吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14552295A JPH08316025A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 磁石式吸着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08316025A true JPH08316025A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=15387178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14552295A Pending JPH08316025A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 磁石式吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08316025A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101038092B1 (ko) * | 2008-07-16 | 2011-06-01 | 유제국 | 중장비용 마그네트 장치 |
CN103043522A (zh) * | 2013-01-05 | 2013-04-17 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种防止电磁吊划伤钢板表面的设备 |
KR200468323Y1 (ko) * | 2012-03-19 | 2013-08-13 | 대우조선해양 주식회사 | 선박 계류용 펜더 |
US9691533B2 (en) | 2012-01-30 | 2017-06-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Magnetic circuit |
JP2018140159A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | ゴー・バンジー・インターナショナル・プライヴェート・リミテッド | コードを回収するためのリカバリーデバイス、受容デバイス及びその方法 |
CN109110654A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-01-01 | 宁波永熙机电有限公司 | 一种永磁起重机 |
JP2021012959A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 国立大学法人京都工芸繊維大学 | 吸着装置、吸着装置を備える無人航空機またはロボット、及び吸着装置の吸着方法 |
-
1995
- 1995-05-19 JP JP14552295A patent/JPH08316025A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101038092B1 (ko) * | 2008-07-16 | 2011-06-01 | 유제국 | 중장비용 마그네트 장치 |
US9691533B2 (en) | 2012-01-30 | 2017-06-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Magnetic circuit |
US10008315B2 (en) | 2012-01-30 | 2018-06-26 | Mitsubishi Electric Corporation | Magnetic circuit |
KR200468323Y1 (ko) * | 2012-03-19 | 2013-08-13 | 대우조선해양 주식회사 | 선박 계류용 펜더 |
CN103043522A (zh) * | 2013-01-05 | 2013-04-17 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种防止电磁吊划伤钢板表面的设备 |
JP2018140159A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | ゴー・バンジー・インターナショナル・プライヴェート・リミテッド | コードを回収するためのリカバリーデバイス、受容デバイス及びその方法 |
CN109110654A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-01-01 | 宁波永熙机电有限公司 | 一种永磁起重机 |
JP2021012959A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 国立大学法人京都工芸繊維大学 | 吸着装置、吸着装置を備える無人航空機またはロボット、及び吸着装置の吸着方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041214 |
|
A02 | Decision of refusal |
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