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JPH08315552A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

Info

Publication number
JPH08315552A
JPH08315552A JP13566995A JP13566995A JPH08315552A JP H08315552 A JPH08315552 A JP H08315552A JP 13566995 A JP13566995 A JP 13566995A JP 13566995 A JP13566995 A JP 13566995A JP H08315552 A JPH08315552 A JP H08315552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
virtual
time
access
virtual track
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13566995A
Other languages
English (en)
Inventor
Akashi Ito
明石 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13566995A priority Critical patent/JPH08315552A/ja
Publication of JPH08315552A publication Critical patent/JPH08315552A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック内の或る部分を再生させたい場合
に、簡単な操作でしかも迅速に再生位置を検索できるよ
うにする。 【構成】 再生装置において、記録媒体上におけるトラ
ックをさらに分割した仮想的トラックVTK1〜VTK
5としてのアドレスを設定し、再生手段による記録媒体
からの読出位置として、仮想的トラック単位でアクセス
させることができるアクセス制御手段を設ける。これに
よる、或るトラック内において各仮想的トラックとされ
た単位での頭だしアクセス動作で、トラック内検索を容
易化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声情報が記録された
記録媒体に対する再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスク(光ディス
ク)やミニディスク(光磁気ディスク)などのディスク
状記録媒体や、デジタルオーディオテープなどの磁気テ
ープによる記録媒体を用いた音声再生システムが広く普
及している。これらの記録媒体は、音楽等の再生専用と
して提供(販売)されたり、もしくはバージンディス
ク、バージンテープとして販売され、ユーザーが自分で
録音を行なうことができるようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらコン
パクトディスクやミニディスクなどの再生システムにお
いて、演奏時間が長い曲の或る途中部分を聞きたい場合
や、会議等を録音しておいて或る部分を探して再生させ
たいような場合に、非常に不便を感じるという問題があ
った。
【0004】ディスクやテープの記録媒体では、通常ト
ラック単位で音声データが記録されており、例えば1曲
が1トラックとされている。そして、ディスク内の所望
の曲を聞きたい場合などは、トラックアクセス動作によ
り瞬時にそのトラックの頭だし再生が行なわれる。しか
しながら、トラックの途中の或る部分をアクセスさせる
ことはできない。このような場合にユーザーは、早送り
再生(キュー再生)や早戻し再生(レビュー再生)をし
ながら音声を確認して、聞きたい箇所を探したり、もし
くは、早送り(又は早戻し)と再生を小さいインターバ
ルで繰り返して探していくという、甚だ面倒な操作を行
なわなければならない。このため、操作が面倒になると
ともに、実際にはなかなか聞きたい箇所を発見できず、
不便なものとなってしまう。
【0005】また、早送り再生(キュー再生)や早戻し
再生(レビュー再生)を或る程度高速化して検索時間を
短くするようにすることも考えられるが、通常ユーザー
が高速再生音声を聞き取ることができるのは通常再生時
の2倍以下のスピードであり、実際上、早送り再生、早
戻し再生の高速化は限度があり、ユーザーの迅速な検索
作業のための助けとはならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされやもので、トラック内の或る部分を再
生させたい場合に、簡単な操作でしかも迅速に再生位置
を検索できるようにすることを目的とする。
【0007】このため再生装置において、記録媒体上に
おけるトラックをさらに分割した仮想的トラックとして
のアドレスを設定し、再生手段による記録媒体からの読
出位置として、仮想的トラック単位でアクセスさせるこ
とができるアクセス制御手段を設ける。
【0008】
【作用】トラック内を所定の時間間隔もしくは所定の分
割数などを基準にして、仮想的に分割し、分割点のアド
レスを設定するようにすれば、そのアドレス、つまり各
仮想的トラックに対してアクセス動作を行なうことがで
きる。これにより、或るトラック内において各仮想的ト
ラックとされた単位毎に頭だしアクセスすることがで
き、トラック内の或る部分を探すことが容易となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の各種実施例について、次の順
序で説明する。なお、本発明は各種記録媒体に対応する
再生装置として実現できるが、各実施例はCDプレーヤ
に適用した例で説明する。そして各実施例はそのままミ
ニディスク再生装置でも適用できるものであるが、ミニ
ディスク再生装置についてはCDプレーヤにおける採用
の場合と事情が異なる点についてのみ言及することとす
る。 1.第1の実施例 2.第2の実施例 3.第3の実施例 4.第4の実施例 5.第5の実施例 6.ミニディスク再生装置での採用における事情
【0010】1.第1の実施例 図1は本発明をコンパクトディスクプレーヤ(以下CD
プレーヤ)において適用した実施例のブロック図であ
る。ディスク(コンパクトディスク)90は、CDプレ
ーヤに装填されると、再生動作時においてスピンドルモ
ータ1によって一定線速度(CLV)で回転駆動され
る。そして光学ヘッド2によってディスク90にピット
形態で記録されているデータを読み出され、RFアンプ
3に供給される。RFアンプ3の出力はデコーダ5及び
サーボシグナルプロセッサ4に供給される。
【0011】サーボシグナルプロセッサ4は、RFアン
プ3からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー
信号や、デコーダ5からのスピンドルエラー信号等か
ら、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドル
の各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行さ
せる。RFアンプで得られた再生RF信号はデコーダ5
に供給され、デコーダ5ではEFM復調,CIRCデコ
ード等を行なってディスク90から読み取られた情報を
16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデジタル音
声データ形態にデコードする。
【0012】デコーダ5から出力されるデジタル音声デ
ータはD/A変換器6でアナログ音声信号とされ、端子
7から所定の音声出力部位に供給される。例えば音量調
節回路、増幅回路を介してスピーカ又はヘッドホン出力
端子に供給され、音声出力されることになる。
【0013】再生時の各種動作はマイクロコンピュータ
によって形成されたシステムコントローラ10により制
御される。例えば再生開始、終了、トラックアクセス、
早送り再生、早戻し再生などの動作は、システムコント
ローラ10がサーボシグナルプロセッサ4や光学ヘッド
2の動作を制御することで実現される。
【0014】操作部8には、ユーザーが各種操作を行な
うための操作キーが設けられている。例えば再生キー、
トラックアクセスキー、停止キーなどが形成される。ま
た後述する仮想トラックモードとするための操作キーも
形成されている。システムコントローラ10は操作部8
からの操作情報と、内部ROMに記憶された制御プログ
ラムに応じて各部の制御を行なうことになる。また表示
部9は例えば液晶ディスプレイなどによって形成される
もので、再生時にトラックナンバ、再生進行時間、動作
状態などをシステムコントローラ10の制御に基づいて
表示する。
【0015】このようなCDプレーヤにおける本実施例
の動作を説明する。今、ディスク90には、図2(a)
のように楽曲等の音声トラックが記録されているとす
る。図2(a)はディスク90の領域を半径方向に示し
たものである。ディスク90の最内周側はリードインエ
リアとされ、TOC情報が記録されている。また最外周
側はリードアウトエリアとされている。そして、リード
インエリアとリードアウトエリアの間の領域が音声デー
タの記録領域とされ、図示するようにトラック#1〜#
5として5曲の楽曲が記録されている。
【0016】CDプレーヤによるトラックアクセス動作
としては、各トラック#1〜#5の先頭位置にアクセス
することが通常行なわれる。例えばトラック#3の再生
中に次トラックアクセス操作が行なわれると、システム
コントローラ10は光学ヘッド2をトラック#4の先頭
位置にアクセスさせることになる。各トラック#1〜#
5の先頭位置のアドレスは、リードインエリアに記録さ
れているTOC情報に記されている。従って、システム
コントローラ10はTOC情報からアクセスすべきアド
レスを知ることができる。
【0017】なお、コンパクトディスクにおいては、ア
ドレスは分/秒/フレームという形態で記録されてお
り、またアドレスとなる分/秒/フレームには、絶対時
間(絶対アドレス)と、トラック内時間(トラック内ア
ドレス)の2種類が記録されている。TOC情報として
は、各トラックの先頭位置が絶対アドレスとして記録さ
れている。また、データ再生と同時に抽出されるサブコ
ードデータ(Qチャンネルデータ)として、絶対アドレ
スとトラック内アドレスが記録されている。絶対アドレ
スは、図3に示すようにトラック#1の先頭位置の分/
秒/フレームが『00:00:00』とされ、それがデ
ィスク最外周までカウントアップされていく数値とされ
ている。一方、トラック内アドレスは、図3下部に示す
ように、各トラックの先頭位置が『00:00:00』
とされ、トラックの終了位置までカウントアップされて
いく数値とされている。
【0018】本実施例では、上述した通常のトラックア
クセス動作に加えて、あるトラック内を仮想的に複数の
トラック分割し、その仮想トラックの先頭位置にアクセ
スできるようにすることで、トラック内の途中の位置へ
の迅速なアクセスを実現するものである。まず動作の概
略を図2、図4で説明する。
【0019】いま例えばトラック#2を再生していると
する。ここでシステムコントローラ10は図2(b)の
ように、例えばトラック#2に対して仮想的に例えば1
分間隔で分割し、複数の仮想トラックVTK1〜VTK
5が存在すると把握する。なお、このように所定時間間
隔で仮想的に分割するため、トラックの再生時間が長け
ればそれだけ多数の仮想トラックが得られ、またトラッ
クの再生時間が短ければ仮想トラック数は少なくなる。
例えばトラック#1が2分50秒のトラックであったと
すると、トラック#1についての仮想トラック数は3と
なる。
【0020】システムコントローラ10は、TOC情報
からトラック#2の再生演奏時間を知ることができる
が、例えばトラック#2が4分40秒0フレームであっ
たと仮定すると、システムコントローラ10はトラック
内アドレスで『00:00:00』を仮想トラックVT
K1の先頭アドレスとし、また同様に『01:00:0
0』『02:00:00』『03:00:00』『0
4:00:00』をそれぞれ仮想トラックVTK2〜V
TK5の先頭アドレスとして把握する。つまり、それぞ
れ1分の再生時間の仮想トラックがトラック#2内に存
在するものとして把握する。なおこの場合トラック#2
の演奏時間が4分40秒0フレームであるため、最後の
仮想トラックVTK5は40秒の仮想トラックとなる。
【0021】トラック#2の先頭位置に再生が進んだ場
合、表示部9での表示は図4(a)のようになる。即ち
トラックンナンバとして『02』が表示され、またサブ
コードから得られるトラック内再生時間として『00:
00』(つまり0分0秒)が表示される。そのまま再生
が進行し、例えば35秒後には、表示部9は図4(b)
のような状態となる。
【0022】ここで、そのままユーザーが操作部8を操
作して次トラックアクセス操作を行なった場合は、シス
テムコントローラ10は光学ヘッド2をトラック#3の
先頭位置にアクセスさせることになる。ところが、ユー
ザーが操作部8を操作して、まず仮想トラックモードと
し、その後に次トラックアクセス操作を行なった場合
は、システムコントローラ10は仮想トラック単位での
アクセスを実行させることになる。つまり、トラック#
2における35秒の位置は、仮想トラックVTK1内の
位置であるので、次トラックアクセス動作により、仮想
トラックVTK2の先頭位置である、トラック内アドレ
スが『01:00:00』の地点にアクセスさせること
になる。
【0023】ここまでの表示部9の状態としては、まず
トラック#2における35秒の位置においてユーザーが
仮想トラックモードとする操作を行なった時点で、図4
(c)のようになる。即ち、仮想トラックモードである
ことを示す表示として、例えば『VIRTUAL』とい
う表示が行なわれ、また実際のトラック#2のトラック
ナンバ『02』以外に、その時点での仮想トラックVT
K1のトラックナンバとして『01』が表示される。そ
して次トラックアクセス操作がされ、トラック内アドレ
ス『01:00:00』の地点へのアクセス(仮想トラ
ックVTK2へのアクセス)が実行された後は、図4
(d)のように仮想トラックVTK2のトラックナンバ
として『02』が表示され、またその位置でのトラック
内再生時間として『01:00』(1分0秒)が表示さ
れる。
【0024】このような仮想トラックモードのまま、再
び次トラックアクセス操作が行なわれると、システムコ
ントローラ10は光学ヘッド2を、次の仮想トラックV
TK3の先頭位置である、トラック内アドレスが『0
2:00:00』の地点にアクセスさせることになる。
この場合、表示部9の表示状態は図4(e)のようにな
る。なお、仮想トラックモードにおいて前トラックアク
セス操作が行なわれた場合は、前の仮想トラックにアク
セスすることになる。
【0025】このような動作のためのシステムコントロ
ーラ10の処理の具体例を図5で説明する。トラック#
nを再生している時点で、ユーザーが仮想トラックモー
ドとする操作を行ない、仮想トラックモードとされた
ら、以降の処理はステップF101からF102→F103と進むル
ープに入る。そしてこのステップF102,F103では、トラ
ックアクセス操作の実行を監視することになる。
【0026】仮想トラックモードにおいて次トラックア
クセス操作が行なわれた場合は、ステップF104に進み、
まずアクセス目標となるアドレス(目標時間)を設定す
る。現在のトラック内アドレス(トラック内再生時間)
はサブコードから把握しており、アクセス目標時間はそ
の現在のトラック内再生時間から算出することになる。
まず現在の『分』の値に1分を加算する。そして、秒/
フレームを『00』とした値が目標時間となる。例えば
図2、図4で説明した例で、トラック内再生時間『0
0:35:00』の位置から次トラックアクセスを行な
う場合は、『分』の値に1分を加算し、かつ秒/フレー
ムを『00』とすることで、『01:00:00』とい
う目標時間、即ち仮想トラックVTK2の先頭アドレス
が得られることになる。
【0027】目標時間が得られたら、ステップF105で、
その目標時間がトラック#nの再生時間を越えているか
否かを判別する。例えば図2のトラック#2の例で、目
標時間が『01:00:00』となった場合は、トラッ
ク#2の再生時間である4分40秒0フレーム(つまり
トラック#2の最後のトラック内アドレス『04:4
0:00』)をこえていないと判別される。ところが、
トラック#2の例で現在の再生位置が例えば『04:1
5:34』の状態であったような場合は、ステップF104
で算出される目標時間は『05:00:00』となって
しまう。このような場合は、トラック#2の再生時間で
ある4分40秒0フレームを越えていると判別される。
【0028】ステップF105で目標時間がトラック#nの
再生時間を越えていないと判断された場合はステップF1
12に進んで、目標時間へのアクセスを実行させる。即
ち、仮想トラック単位でのアクセス動作が実行されるこ
とになる。
【0029】一方、ステップF105で目標時間がトラック
#nの再生時間を越えていると判断された場合は、その
目標時間は、実際には次のトラックの領域となる。そこ
で本実施例では、このような場合は次トラックの先頭位
置へアクセスすることとしている。このためステップF1
06で、目標トラックナンバ(目標曲番)として、現在の
実際のトラックナンバ#nに1を加えたトラックナンバ
#(n+1)を得る。そして分/秒/フレームを『0
0:00:00』とする。ただし、この場合は通常のト
ラックアクセスと同じ処理となり、TOC情報から得ら
れるトラック#(n+1)の先頭位置の絶対アドレスを
用いてアクセスを行なうことになることから、目標位置
として分/秒/フレームを『00:00:00』とする
処理は必ずしも必要ではない。
【0030】目標トラックナンバ#(n+1)を算出し
たら、ステップF107でその目標トラックナンバ#(n+
1)がディスク90における最終トラックナンバを越え
ていないか判断する。もし、このような動作が図2の例
でトラック#5の再生中に行なわれた場合は目標トラッ
クナンバは#6となり、これは実在しないトラックとな
る。従って、ステップF107で目標トラックナンバ#(n
+1)が最終トラックナンバを越えていると判断された
ら、アクセス動作を実行しない。目標トラックナンバ#
(n+1)が最終トラックナンバを越えていなければ、
ステップF113へ進んで、目標トラックへのアクセス、即
ち通常のトラックアクセス動作を実行することになる。
【0031】次に、仮想トラックモードにおいて前トラ
ックアクセス操作が行なわれた場合は、処理はステップ
F103からF108に進むことになる。ステップF108では、ま
ず現在のトラック内アドレスからアクセス目標となるア
ドレス(目標時間)を設定する。この場合は、アドレス
としての前方の仮想トラックへのアクセスとするため
に、ステップF104とは逆に、現在のトラック内再生時間
の『分』の値から1分を減算する。そして、秒/フレー
ムを『00』とした値が目標時間となる。例えば図2の
例で、トラック内再生時間『03:15:41』の位
置、即ち仮想トラックVTK4から前トラックアクセス
を行なう場合は、『分』の値から1分を減算し、かつ秒
/フレームを『00』とすることで、『02:00:0
0』という目標時間、即ち仮想トラックVTK3の先頭
アドレスが得られることになる。
【0032】目標時間が得られたら、ステップF109で、
その目標時間がトラック#nの先頭アドレスである『0
0:00:00』より前となっているか否かを判別す
る。例えば図2のトラック#2の例で、目標時間が『0
2:00:00』となった場合は、それはトラック#2
の先頭より前のアドレスではないため、ステップF109で
否定結果がでる。ところが、トラック#2の例で現在の
再生位置が例えば『00:20:51』の状態であった
ような場合は、ステップF108で算出される目標時間は
『−01:00:00』となってしまう。このような場
合は、トラック#2の先頭より前のアドレスとなり、実
際にはトラック#1内のアドレスに相当する。
【0033】ステップF108で目標時間がトラック#nの
先頭より前でないと判断された場合はステップF112に進
んで、目標時間へのアクセスを実行させる。即ち、仮想
トラック単位でのアクセス動作が実行されることにな
る。
【0034】一方、ステップF108で目標時間がトラック
#nの先頭より前であると判断された場合は、その目標
時間は実際には前のトラックの領域となる。そこで本実
施例ではこのような場合は前トラックの先頭位置へアク
セスすることとしている。このためステップF110で、目
標トラックナンバ(目標曲番)として、現在の実際のト
ラックナンバ#nから1を減算したトラックナンバ#
(n−1)を得る。そして分/秒/フレームを『00:
00:00』とする。なお、この場合、通常のトラック
アクセスと同じ処理となり、TOC情報から得られるト
ラック#(n−1)の先頭位置の絶対アドレスを用いて
アクセスを行なうことになることから、目標位置として
分/秒/フレームを『00:00:00』とする処理は
必ずしも必要ではない。
【0035】目標トラックナンバ#(n−1)を算出し
たら、ステップF111でその目標トラックナンバ#(n−
1)がディスク90における先頭トラックナンバより小
さいか否かを判断する。もし、このような動作が図2の
例でトラック#1の再生中に行なわれた場合は目標トラ
ックナンバは#0となり、これは実在しないトラックと
なる。従って、ステップF111で目標トラックナンバ#
(n−1)が先頭トラックナンバより小さければ、アク
セス動作を実行しない。目標トラックナンバ#(n−
1)が先頭トラックナンバ以上であれば、ステップF113
へ進んで、目標トラックへのアクセス、即ち通常のトラ
ックアクセス動作を実行することになる。
【0036】以上のように本実施例では、トラック内を
例えば1分間隔で仮想トラックとして把握し、各仮想ト
ラックにアクセスできるようにしているため、例えばト
ラックの途中部分が聞きたいような場合には、その部分
を探すことが迅速に行なうことができ、また操作も煩雑
ではない。例えば聞きたい部分に近いと思われる仮想ト
ラックをアクセスし、その地点から早送り再生や早戻し
再生によって、目的の再生箇所をみつければよく、実際
上、早送り再生や早戻し再生の操作はわずかで済む。も
ちろん聞きたい箇所を例えば秒単位で厳密に探したいよ
うな場合を除けば、実用上、早送り再生や早戻し再生が
不要となり、仮想トラックアクセスだけで聞きたい箇所
を再生させることができる場合が多い。特にトラックの
再生演奏時間が例えば10分以上のような長いものであ
る場合は、途中部分へのアクセスが容易/迅速に行なえ
るため、非常に便利なものとなる。
【0037】なお、図5の処理では、前トラックアクセ
ス操作に応じて、ステップF108で1つ前の仮想トラック
にアクセスするように目標アドレスを設定しているが、
通常のトラックアクセスでは、トラックの途中から前ア
クセス操作を行なった場合に、そのトラックの先頭位置
にアクセスするようにすることが多いという事情に合わ
せて、現在の仮想トラックの先頭位置にアクセスするよ
うにしてもよい。例えば仮想トラックVTK3内である
『02:34:11』の位置から前アクセス操作が行な
われた時に、仮想トラックVTK3の先頭位置である
『02:00:00』にアクセスするように設定しても
よい。また、目標時間が現在のトラックを越える場合
は、ステップF113で前または後ろのトラックの先頭位置
にアクセスするようにしたが、このような場合にはアク
セスは実行しないようにすることも考えられる。
【0038】また、この実施例では1分間隔で仮想トラ
ックを設定するようにしたが、もちろんこれ以外の時間
間隔で設定するようにしてもよい。また、実施例では仮
想トラックモードでアクセス操作が行なわれた時点で、
前後の仮想トラックとしてのアドレスを算出するように
したが、或るトラックの再生が開始された時点でそのト
ラックについての仮想トラックとしての各先頭アドレス
を算出してメモリ等に保持し、仮想トラックモードでア
クセス操作が行なわれた時点で、そのメモリを参照して
アクセスすべきアドレスを得るようにしてもよい。
【0039】さらに、実施例では現在の仮想トラックの
前後の仮想トラックにアクセスする場合のみで説明した
が、ダイレクトに仮想トラックナンバを入力すること
で、その仮想トラックにアクセスするようにすることも
できる。この場合、目標時間(目標アドレス)として
は、入力された仮想トラックナンバから算出できる。例
えばx分間隔で仮想トラックが設定される場合で、入力
された仮想トラックナンバが『m』であった場合は、目
標時間の『分』は、x(m−1)分であり、秒/フレー
ムはともに『00』である。
【0040】2.第2の実施例 次に、図6〜図9で第2の実施例を説明する。この実施
例は或るトラックについて仮想トラックを設定した後、
さらにその仮想トラックの中により小さい時間幅の仮想
トラックを設定するようにしたものである。例えば図6
(a)のトラック#2を例にあげ、このトラック#2の
再生演奏時間が35分16秒00フレームであると仮定
する。システムコントローラ10は、このトラック#2
の再生中に第1仮想トラックモードとされると、まず図
6(b)のように10分間隔で仮想トラックVTK1〜
VTK4を設定し、アクセス操作に応じて上述した第1
の実施例と同様に、各仮想トラックVTK1〜VTK4
の先頭位置にアクセスするようにする。
【0041】ここで、仮想トラックVTK2にアクセス
して再生しているときに、さらに第2仮想トラックモー
ドとされると、システムコントローラ10は、仮想トラ
ックVTK2を1分間隔で分割して10個の仮想トラッ
クVTK2-0 〜VTK2-9 を設定する。そしてアクセス
操作に応じて仮想トラックVTK2-0 〜VTK2-9 のい
づれかの先頭位置に対するアクセス動作を実行させる。
【0042】また、例えば仮想トラックVTK2-5 にア
クセスして再生しているときに、さらに第3仮想トラッ
クモードとされると、システムコントローラ10は、仮
想トラックVTK2-5 を10秒間隔で分割して6個の仮
想トラックVTK2-5-0 〜VTK2-5-5 を設定する。そ
してアクセス操作に応じて仮想トラックVTK2-5-0〜
VTK2-5-5 のいづれかの先頭位置に対するアクセス動
作を実行させる。
【0043】このようにこの実施例は、仮想トラックの
中にさらに細かい仮想トラックを設定していくものであ
る。この実施例の動作のためのシステムコントローラ1
0の処理は図7〜図9に示される。図7は、トラック#
nの再生中にまずユーザーが第1仮想トラックモードと
する操作を行なった場合を示している。このとき処理は
ステップF201からF202,F203 へ進むループに入り、アク
セス操作を監視する。
【0044】この図7の処理は、前述した図5の処理と
ほぼ同様である。即ちステップF202〜F213は、図5のス
テップF102〜F113とほぼ同様であり、詳細な説明は省略
する。ただし、この実施例としての図6の動作として
は、最初に設定される仮想トラックは10分間隔とされ
るものであるため、ステップF204,F208 での目標時間の
設定処理としての算出方式が異なるものとなっている。
【0045】まず次トラックアクセス操作がされた場合
は、ステップF204で目標時間が算出されるが、仮想トラ
ックは10分間隔であることから、アクセス目標時間と
しては現在のトラック内再生時間における『分』の値に
10分を加算する。そして、秒/フレームを『00』と
し、また10分を加算した『分』の値の1桁目を『0』
とする。これによって得られた時間が目標時間となる。
例えば図6(b)の例で、仮想トラックVTK1であ
る、トラック内再生時間『06:15:34』の位置か
ら次トラックアクセスを行なう場合は、『分』の値に1
0分を加算して『16』とした後、その1桁目を『0』
として『10』とする。そして秒/フレームを『00』
とすることで『10:00:00』という目標時間、即
ち仮想トラックVTK2の先頭アドレスが得られること
になる。
【0046】また前トラックアクセス操作がされた場合
は、ステップF208で目標時間が算出されるが、アクセス
目標時間としては現在のトラック内再生時間における
『分』の値から10分を減算する。そして、秒/フレー
ムを『00』とし、また10分を減算した『分』の値の
1桁目を『0』とする。これによって得られた時間が目
標時間となる。例えば図6(b)の例で、仮想トラック
VTK3である、トラック内再生時間『24:09:1
8』の位置から前トラックアクセスを行なう場合は、
『分』の値から10分を減算して『14』とした後、そ
の1桁目を『0』として『10』とする。そして秒/フ
レームを『00』とすることで、『10:00:00』
という目標時間、即ち仮想トラックVTK2の先頭アド
レスが得られることになる。
【0047】なお、この前トラックアクセスの場合は、
『分』の値からの10分の減算を行なわないようにする
ことも考えられる。例えば仮想トラックVTK3であ
る、トラック内再生時間『24:09:18』の位置か
ら前トラックアクセスを行なう場合は、目標時間を『2
0:00:00』として、仮想トラックVTK3の先頭
位置にアクセスするようにしてもよい。
【0048】この第1仮想トラックモード時に、ユーザ
ーが第2仮想トラックモードとする操作を行なったとす
ると、システムコントローラ10の処理は図8のステッ
プF301からF302,F303 のループに入る。そして前又は後
ろへのトラックアクセス操作に応じて前後の仮想トラッ
クへのアクセスが行なわれるわけであるが、このときス
テップF304又はF306で算出される目標時間は、1分間隔
の仮想トラックに相当する算出動作となる。
【0049】つまり、次トラックアクセス操作がされた
場合は、ステップF304では、現在のトラック内再生時間
における『分』の値に1分を加算し、秒/フレームを
『00』とすることで目標時間を得る。また、前トラッ
クアクセス操作がされた場合は、ステップF306では、現
在のトラック内再生時間における『分』の値から1分を
減算し、秒/フレームを『00』とすることで目標時間
を得る。
【0050】そして、算出された目標時間が、現在の仮
想トラックを越えていなければ、その目標時間へのアク
セスが実行される (F305→F308、又はF307→F308)。例
えば第1仮想トラックモードで、図6(b)における仮
想トラックVTK2をアクセスさせて再生していたとき
に、ユーザーが第2仮想トラックモードとする操作を行
ない、例えば再生位置が『11:14:32』のときに
次トラックアクセス操作を行なったとする。第2仮想ト
ラックモードでは、仮想トラックVTK2をさらに1分
間隔で分割した仮想トラックVTK2-0 〜VTK2-9 の
単位でトラックアクセスが行なわれるものであり、図6
(c)から分かるように、『11:14:32』は仮想
トラックVTK2-1 内に相当する。このときステップF3
04では目標時間『12:00:00』が算出されるた
め、ステップF308のアクセス動作として、仮想トラック
VTK2-2 の先頭位置にアクセスが行なわれることにな
る。
【0051】また、例えば再生位置が仮想トラックVT
K2-8 内に相当する『18:06:30』のときに第2
仮想トラックモードで前トラックアクセス操作を行なっ
たとすると、ステップF306では目標時間『17:00:
00』が算出されるため、ステップF308のアクセス動作
として、仮想トラックVTK2-7 の先頭位置にアクセス
が行なわれることになる。
【0052】なお、仮想トラックVTK2-9 内に相当す
る再生位置から第2仮想トラックモードで次トラックア
クセス操作を行なった場合、目標時間は『20:00:
00』となり、仮想トラックVTK2の範囲を越えるた
めステップF305で肯定結果が出てアクセスは行なわれな
い。ただし、この場合に仮想トラックVTK3の先頭位
置である『20:00:00』にアクセスするようにし
てもよい。
【0053】また、仮想トラックVTK2-0 内に相当す
る再生位置から第2仮想トラックモードで前トラックア
クセス操作を行なった場合、目標時間は『09:00:
00』となり、仮想トラックVTK2の範囲を越えるた
めステップF307で肯定結果が出てアクセスは行なわれな
い。ただし、この場合に仮想トラックVTK1の先頭位
置である『00:00:00』、もしくは仮想トラック
VTK1内の第2仮想トラックモードでの仮想トラック
1-9 の先頭位置である『09:00:00』にアクセス
するようにしてもよい。
【0054】第2仮想トラックモード時に、ユーザーが
第3仮想トラックモードとする操作を行なったとする
と、システムコントローラ10の処理は図9のステップ
F401からF402,F403 のループに入る。そして前又は後ろ
へのトラックアクセス操作に応じて前後の仮想トラック
へのアクセスが行なわれるわけであるが、このときステ
ップF404又はF406で算出される目標時間は、10秒間隔
の仮想トラックに相当する算出動作となる。
【0055】つまり、次トラックアクセス操作がされた
場合は、ステップF404では、現在のトラック内再生時間
における『分/秒』の値に10秒を加算し、その『秒』
の1桁目を『0』とする。そしてフレームを『00』と
することで目標時間を得る。また、前トラックアクセス
操作がされた場合は、ステップF406では、現在のトラッ
ク内再生時間における『分/秒』の値から10秒を減算
し、その『秒』の1桁目を『0』とする。またフレーム
を『00』とすることで目標時間を得る。
【0056】そして、算出された目標時間が、現在の第
2仮想トラックモードでの仮想トラックを越えていなけ
れば、その目標時間へのアクセスが実行される (F405→
F408、又はF407→F408)。例えば第2仮想トラックモー
ドで、図6(c)における仮想トラックVTK2-5 をア
クセスさせて再生していたときに、ユーザーが第3仮想
トラックモードとする操作を行ない、例えば再生位置が
『15:12:45』のときに次トラックアクセス操作
を行なったとする。第3仮想トラックモードでは、仮想
トラックVTK2-5 をさらに10秒間隔で分割した仮想
トラックVTK2-5-0 〜VTK2-5-5 の単位でトラック
アクセスが行なわれるものであり、図6(d)から分か
るように、『15:12:45』は仮想トラックVTK
2-5-1 内に相当する。このときステップF404では目標時
間『15:20:00』が算出されるため、ステップF4
08のアクセス動作として、仮想トラックVTK2-5-2 の
先頭位置にアクセスが行なわれることになる。
【0057】また、例えば再生位置が仮想トラックVT
K2-5-4 内に相当する『15:43:30』のときに第
3仮想トラックモードで前トラックアクセス操作を行な
ったとすると、ステップF406では目標時間『15:3
0:00』が算出されるため、ステップF408のアクセス
動作として、仮想トラックVTK2-5-3 の先頭位置にア
クセスが行なわれることになる。
【0058】なお、仮想トラックVTK2-5-5 内に相当
する再生位置から第3仮想トラックモードで次トラック
アクセス操作を行なった場合、目標時間は『16:0
0:00』となり、仮想トラックVTK2-5 の範囲を越
えるためステップF405で肯定結果が出てアクセスは行な
われない。ただし、この場合に仮想トラックVTK2-6
の先頭位置である『16:00:00』にアクセスする
ようにしてもよい。
【0059】また、仮想トラックVTK2-5-0 内に相当
する再生位置から第3仮想トラックモードで前トラック
アクセス操作を行なった場合、目標時間は『14:5
0:00』となり、仮想トラックVTK2-5 の範囲を越
えるためステップF407で肯定結果が出てアクセスは行な
われない。ただし、この場合に仮想トラックVTK2-4
の先頭位置である『14:00:00』、もしくは仮想
トラックVTK2-4 内の第3仮想トラックモードでの仮
想トラック2-4-5 の先頭位置である『14:50:0
0』にアクセスするようにしてもよい。
【0060】以上のような第2の実施例では、仮想トラ
ックからさらに細かく分割された仮想トラックを設定
し、トラックアクセスを実行することができるため、再
生させたい箇所の絞り込みがトラックアクセスという操
作で可能となり、アクセス動作によってトラック内の細
かい再生位置まで容易に到達できることになる。これに
よってユーザーは、よりに迅速に希望する再生箇所の再
生音声を聞けることになる。
【0061】3.第3の実施例 次に、図10,11で第3の実施例を説明する。この実
施例は或るトラックについて仮想トラックを設定する際
に、1つの仮想トラックとしてのサイズ(時間幅)を選
択できるようにするものである。例えば仮想トラック設
定の際の分割幅のモードとして、図10のように、1
分、30秒、15秒という3つの分割モードを設定して
おく。そしてユーザーは仮想トラックモードとする際
に、第1〜第3のいづれかの分割モードを選択してお
く。
【0062】ユーザーが第1分割モードを選択した状態
で仮想トラックモードとする操作を行ない、トラック#
2内でトラックアクセス操作を行なった場合は、システ
ムコントローラ10は例えば図11(a)(b)に示す
ようにトラック#2をそれぞれ1分間隔の仮想トラック
VTK1〜VTK5として把握し、この仮想トラックV
TK1〜VTK5いづれかの先頭位置へのアクセス動作
を実行させることになる。つまり、これは上述した第1
の実施例と同様の動作となる。
【0063】ところがユーザーが第2分割モードを選択
した状態で仮想トラックモードとする操作を行なった場
合、システムコントローラ10はトラック#2を、図1
1(c)のようにそれぞれ30秒間隔の仮想トラックV
TK1〜VTK10として把握する。そして、この仮想
トラックVTK1〜VTK10の先頭位置に対するアク
セスが実行されるようにする。実際の動作処理としては
第1の実施例とほぼ同様で、目標時間の算出方式が30
秒間隔の時間地点を得る方式に変更されるのみである。
【0064】さらにユーザーが第3分割モードを選択し
た状態で仮想トラックモードとする操作を行なった場
合、システムコントローラ10はトラック#2を、図1
1(d)のようにそれぞれ15秒間隔の仮想トラックV
TK1〜VTK19として把握する。そして、この仮想
トラックVTK1〜VTK19の先頭位置に対するアク
セスが実行されるようにする。実際の動作処理として
は、これも目標時間の算出方式が15秒間隔の時間地点
を得る方式に変更されるのみである。
【0065】このように仮想トラックとしての分割幅を
ユーザーが設定できるようにすることで、ユーザーがト
ラック内を大まかに検索したい場合や、細かく検索した
い場合などの事情に応じて好適な仮想トラックを設定す
ることができるようになり、使用性がより向上したもの
となる。
【0066】もちろん、分割モードとしては各種考えら
れる。例えば図12は第1〜第5の分割モードして、そ
れぞれ10分、5分、1分、30秒、15秒の各間隔で
仮想トラックが設定されるようにした例である。
【0067】4.第4の実施例 次に図13で第4の実施例を説明する。この実施例は上
述の第3の実施例を発展させたものとなっている。
【0068】例えば図13のように仮想トラック設定の
際の時間幅を決定する分割モードとして第1〜第4の分
割モードを設ける。そして、実際の分割時間幅は、その
トラックの再生演奏時間に応じて設定するようにするも
のである。例えば或るトラックの演奏時間が1分以下で
あった場合は、そのトラックの再生時に仮想トラックモ
ードとされた場合、その時点で第1分割モードが選択さ
れていたら30秒間隔で仮想トラックを設定し、第2分
割モードが選択されていたら15秒間隔で設定する。
【0069】また或るトラックの演奏時間が1分1秒以
上、5分以下であった場合は、そのトラックの再生時に
仮想トラックモードとされた場合、その時点で第1分割
モードが選択されていたら1分間隔で仮想トラックを設
定し、第2分割モードが選択されていたら30秒間隔で
仮想トラックを設定し、第3分割モードが選択されてい
たら15秒間隔で設定する。
【0070】さらに或るトラックの演奏時間が30分1
秒以上の長いものであった場合は、そのトラックの再生
時に仮想トラックモードとされた場合、その時点で第1
分割モードが選択されていたら15分間隔で仮想トラッ
クを設定し、第2分割モードが選択されていたら10分
間隔で仮想トラックを設定し、第3分割モードが選択さ
れていたら5分間隔で設定し、第4分割モードが選択さ
れていたら1分間隔で設定する。
【0071】このように、トラックの再生時間と分割モ
ードを判別して仮想トラックを設定する際の時間幅、い
いかえればトラック内で設定される仮想トラックの数を
選択設定するようにすることで、大まかに検索したい場
合や、細かく検索したい場合などの事情と、そのときの
トラックの再生時間に応じて自動的に適切な仮想トラッ
クが設定されることになる。
【0072】なお変形例として、分割モードは選択でき
ないようにし、トラックの演奏時間のみに応じて仮想ト
ラック設定の際の分割時間幅が決定されるようにするこ
とも考えられる。
【0073】5.第5の実施例 第5の実施例を図14で説明する。この実施例は、仮想
トラックの時間幅は特定せず、或るトラックについてユ
ーザーが指定した仮想トラック数に応じて仮想トラック
を設定するものである。
【0074】例えば図14(a)のようにトラック#2
の再生演奏時間が25分25秒00フレームであったと
する。ここで、ユーザーが仮想トラックモードとした際
に、仮想トラックとしての分割数として『5』を指定し
ていたとする。するとシステムコントローラ10はトラ
ック#2を5分割するように仮想トラックを設定する。
つまり図14(b)のように各仮想トラックが5分5秒
0フレームの時間幅となるようにして、5つの仮想トラ
ックVTK1〜VTK5を設定する。
【0075】また、ユーザーが仮想トラックモードとし
た際に、仮想トラックとしての分割数として『3』を指
定していたとすると、システムコントローラ10は図1
4(c)のようにトラック#2を3つにわけた状態で仮
想トラックVTK1〜VTK3を設定する。
【0076】この実施例でもユーザーはトラック内の大
まかな検索をしたければ少ない分割数を指定し、また細
かく検索したい場合は分割数を多く指定すればよく、ユ
ーザーの事情に応じて仮想トラックアクセス動作を有効
活用できることになる。
【0077】なお、以上CDプレーヤに本発明を採用し
た場合の各種実施例を説明してきたが、本発明としては
さらに各種の実施例が考えられる。特に第1〜第5の実
施例の方式を組み合わせた仮想トラックの設定方式など
も考えられる。
【0078】また、単に仮想トラックアクセス動作を実
行させるだけでなく、仮想トラックアクセスと所定時間
(例えば10秒程度)の再生動作を実行させていくこと
で、自動的に各仮想トラックの先頭部分が10秒くらい
づつ再生されるようないわゆるオートスキャン動作を実
行させるようにすることも可能である。つまり、図14
(b)の状態での例でいえば、仮想トラックVTK1〜
VTK5のそれぞれ先頭10秒くらいが次々に自動的に
再生される動作である。このようにすれば、ユーザーは
最初に仮想トラックでのオートスキャン操作を行なった
後は、再生音声を聞いていればよく、例えば所望の音声
が再生された地点でオートスキャン動作を停止させて、
その仮想トラックを再生させる操作などにより、トラッ
ク内の検索が非常に容易に行なえることになる。
【0079】6.ミニディスク再生装置での採用におけ
る事情 ところで、以上のCDプレーヤとして説明してきた各実
施例は、ミニディスク再生装置でも全く同様に適用でき
る。ただし、ミニディスクシステムの場合、各仮想トラ
ックの先頭アドレスを算出する場合に、特殊な演算を行
なう必要が生じる場合があるため、このことについて述
べておく。
【0080】ミニディスクシステムでは、ユーザーが自
由に音楽等を録音できるものであり、また録音後にトラ
ックを消去したり、トラックナンバを入れ換えたり、さ
らにトラックを分割、連結するなどの各種編集を自由に
行なうことができることが知られている。これにより、
ミニディスクの再生時間軸、つまりトラックナンバ順で
みた場合のトラックデータは、ディスク上の位置として
は必ずしも内周側から並んでいるものとは限らない。ま
た、1つのトラックが、例えば前半パーツと後半パーツ
としてディスク上でで物理的に離れた位置に記録されて
いる場合もある。
【0081】特に仮想トラックについて考えた場合、1
つのトラックが複数パーツで記録されていた場合に特殊
な演算を必要とすることになる。図15にミニディスク
上での記録データの例を示す。図15(a)のように、
ディスク上にトラック#1〜#5が記録されていたとす
る。特にトラック#2は、パーツ#2−1とパーツ#2
−2に別れて記録されていたとする。
【0082】この状態で再生時間軸と、ディスク上のア
ドレスの関係は図15(b)のようになる。なお、ミニ
ディスクの場合、トラックのアドレスはユーザーTOC
という管理情報で管理されており、それぞれのトラック
(パーツ)のスタートアドレスとエンドアドレスがユー
ザーTOCに記されている。また、ミニディスクの場合
は圧縮された音声データがディスクに記録されており、
アドレス進行量と再生時間進行量とはそのままでは一致
しない。
【0083】トラック#2の場合については、ユーザー
TOCにおいてパーツ#2−1のスタートアドレスS21
とエンドアドレスE21が記録され、またそれにリンクし
た状態でパーツ#2−2のスタートアドレスS22とエン
ドアドレスE22が記録されている。これによって、トラ
ック#2を再生する場合は、まずスタートアドレスS21
にアクセスしてパーツ#2−1を再生し、エンドアドレ
スE21に達したら、スタートアドレスS22にアクセスし
てパーツ#2−2を再生することで、時間軸上で問題な
く連続的に音声が再生されることになる。
【0084】今、トラック#2の再生時間が図15
(c)のように6分であり、仮想トラックモードとされ
てトラック#2について1分間隔で仮想トラックが設定
されたとする。なお、パーツ#2−1としての再生時間
は3分40秒、パーツ#2−2としての再生時間は2分
20秒であったとする。この場合仮想トラックは図15
(d)のようにVTK1〜VTK6となる。そしてこの
とき、仮想トラックVTK4としては、その前半と後半
がディスク上では物理的に離れた位置に記録されている
ことになる。
【0085】ここで、例えば仮想トラックVTK2の先
頭にアクセスすることを考える。仮想トラックVTK2
はトラック#2内での1分0秒の位置であるため、1分
という時間をアドレス量に換算し、その値をスタートア
ドレスS21に加算する。すると仮想トラックVTK2の
先頭アドレスが得られることになる。ところが、例えば
図15(b)(d)にとして示す、仮想トラックVT
K4の前半部分(パーツ#2−1)に位置しているとき
に、として示す仮想トラックVTK5の先頭位置にア
クセスすることを考える。
【0086】このとき、仮想トラックVTK5の先頭は
時間にして4分0秒の位置であり、パーツ#2−1は3
分40秒である。なお、パーツ#2−1の再生時間はエ
ンドアドレスE21からスタートアドレスS21を減算し、
その値を時間に換算することで得られる。パーツ#2−
1は3分40秒であることから、仮想トラックVTK5
の先頭である4分0秒の位置は、パーツ#2−2におけ
る先頭から20秒の位置であると判別できる。そこで、
20秒をアドレス量に換算し、それをパーツ#2−2の
スタートアドレスS22に加算することで、仮想トラック
VTK5の先頭アドレスを得ることができる。
【0087】このようにミニディスクシステムで適用す
る場合は、各仮想トラックのアドレス算出として、それ
ぞれのトラックのパーツ分割の事情に応じて計算を行な
うことが必要になる。他の点は上述したCDプレーヤで
の実施例と同様に実現できる。そして本発明をミニディ
スク再生装置で適用する場合も、トラック内の検索が容
易でしかも迅速に行なうことができるという効果が得ら
れる。
【0088】なお、本発明はさらにDAT(デジタルオ
ーディオテープ)再生装置などの、テープメディアにお
いても採用できる。即ちアドレスが記録されて、或るア
ドレスに対するアクセス動作を実行できる再生装置であ
れば本発明を採用できる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明の再生装置
は、記録媒体上におけるトラックをさらに分割した仮想
的トラックとしてのアドレスを設定し、再生手段による
記録媒体からの読出位置として、仮想的トラック単位で
アクセスさせることができるアクセス制御手段を設けた
ため、或るトラック内において各仮想的トラックとされ
た単位毎に頭だしアクセスすることができ、トラック内
の途中の或る部分の検索が非常に容易な操作で、しかも
迅速に実現できるという効果がある。また仮想的トラッ
クは時間幅やトラック数などで設定することで、使用事
情に応じた動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用できるCDプレーヤのブ
ロック図である。
【図2】第1の実施例の仮想トラック設定の説明図であ
る。
【図3】CDシステムでの絶対アドレスとトラック内ア
ドレスの説明図である。
【図4】第1の実施例での仮想トラックモード時の表示
動作の説明図である。
【図5】第1の実施例での仮想トラックモード時の処理
のフローチャートである。
【図6】第2の実施例の仮想トラック設定の説明図であ
る。
【図7】第2の実施例での第1仮想トラックモード時の
処理のフローチャートである。
【図8】第2の実施例での第2仮想トラックモード時の
処理のフローチャートである。
【図9】第2の実施例での第3仮想トラックモード時の
処理のフローチャートである。
【図10】第3の実施例の仮想トラック設定の際の分割
モードの説明図である。
【図11】第3の実施例の仮想トラック設定の説明図で
ある。
【図12】第3の実施例の変形例としての仮想トラック
設定の際の分割モードの説明図である。
【図13】第4の実施例の仮想トラック設定の際の分割
モードの説明図である。
【図14】第5の実施例の仮想トラック設定の説明図で
ある。
【図15】本発明をミニディスクシステムに適用する場
合のアドレス算出方式の説明図である。
【符号の説明】
2 光学ヘッド 4 サーボシグナルプロセッサ 5 デコーダ 8 操作部 9 表示部 10 システムコントローラ 90 ディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にトラック単位で記録されてい
    る音声情報を読み出し、再生出力することができる再生
    手段と、 記録媒体上におけるトラックをさらに分割した仮想的ト
    ラックとしてのアドレスを設定し、前記再生手段による
    記録媒体からの読出位置として、仮想的トラック単位で
    アクセスさせることができるアクセス制御手段と、 を有することを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記アクセス制御手段は、仮想的トラッ
    ク生成対象となったトラックを、或る時間幅単位に基づ
    いて分割していくことで、各仮想的トラックとしてのア
    ドレスを設定することを特徴とする請求項1に記載の再
    生装置。
  3. 【請求項3】 前記アクセス制御手段は、仮想的トラッ
    ク生成対象となったトラックを、或る分割数に基づいて
    分割していくことで、各仮想的トラックとしてのアドレ
    スを設定することを特徴とする請求項1に記載の再生装
    置。
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