[go: up one dir, main page]

JPH0831407B2 - X線リソグラフィックマスク、及びx線リソグラフィック方法 - Google Patents

X線リソグラフィックマスク、及びx線リソグラフィック方法

Info

Publication number
JPH0831407B2
JPH0831407B2 JP24482992A JP24482992A JPH0831407B2 JP H0831407 B2 JPH0831407 B2 JP H0831407B2 JP 24482992 A JP24482992 A JP 24482992A JP 24482992 A JP24482992 A JP 24482992A JP H0831407 B2 JPH0831407 B2 JP H0831407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
wafer
segment
alignment
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24482992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05206014A (ja
Inventor
レオン フラムホールツ アレキサンダー
フィリップ リップステイン ロバート
ブラディミアスキー ユリ
アレキサンダー ワシク チェスター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Publication of JPH05206014A publication Critical patent/JPH05206014A/ja
Publication of JPH0831407B2 publication Critical patent/JPH0831407B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/22Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70475Stitching, i.e. connecting image fields to produce a device field, the field occupied by a device such as a memory chip, processor chip, CCD, flat panel display

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線リソグラフィーに関
し、特にX線放射でのリソグラフィックマスクの露光
関する。
【0002】特に、本発明は前記マスクを介して半導体
回路パターンを露光するためのX線リソグラフィーマス
クの使用に関する。
【0003】
【従来の技術】リソグラフィーに際して、感光材料に書
き込むために光ビームが用いられる。マスクが使用され
る場合、書き込み光ビームは、パターン化されたマスク
を介してフォトレジストとして知られる感光ポリマー材
料にパターンを露光する。パターン化されたマスクは、
マスクを介して光を透過させるため又は光のブロッキン
グをするための透明な領域及び不透明な領域を備える。
光への露光の後、露光されたフォトレジストが露光され
たパターンを表すように現像される。今日の産業におい
て、そうしたフォトレジストへのパターンの露光のプロ
セスの内で最も重要な適用の1つには集積半導体回路の
製造がある。そのような半導体回路は、技術が進歩する
につれてより一層小さくされている。近年、半導体回路
パターンを露光するため、可視的な範囲において光を使
用することは業界では慣例となっている。しかしなが
ら、光の波長はイメージライン幅の適切な画定制御を行
うためパターンの特徴サイズの約半分であるべきであ
る。従って、より短い光の波長が用いられ、そうした小
さい集積回路用のパターンをもったレジストを露光する
ためにX線を使用することが新たな傾向となっている。
X線放射はX線マスクを介してフォトレジストを露光
るため用いられる。本発明の好ましい実施例で考えられ
るタイプの放射は、シンクロトロンX線放射である。し
かしながら、本発明の適用はシンクロトロンX線放射の
使用に限定されない。
【0004】シンクロトロンX線放射は、垂直方向に狭
く、広くファンアウトされた(扇状に広げられた)水平
ビームとして生成される。X線リソグラフィーシステム
は、高真空BL(ビーム線)と透過ウインドウを介して
比較的大きな水平角(例えば、25ミリラド) を通り、垂
直方向にビームファンを走査することによって、この形
式のファンアウト放射を利用するよう設計されている。
大きな角度のBL光学機器、並びに大きな寸法をもった
BLウインドウ及びX線マスクが、この様式の大フィー
ルドをカバーするのに必要とされる。
【0005】X線マスク シンクロトロンを基にしたX線リソグラフィーは、高速
で高解像度をもったフォトレジスト等の大フィールドに
イメージを露光することによって超小型電子製品を形成
するポテンシャルを有する。実際、このポテンシャルの
実現には、高位置精度で大フィールドをカバーする高解
像度マスクを製造する能力を必要とする。
【0006】X線でのフォトレジストの露光の技術によ
る最新の電子チップの製造にあたって、2分の1ミクロ
ンの寸法より下では基本的な問題がある。これは、即
ち、一方でオーバーレイ要件と、他方で高いスループ
ットを達成するための方法と従来考えられていた大フィ
ールド露光の使用との間に対立があるためである。精度
と製造の速度を失わずに、それら2つの対立する目的の
間で妥協する必要がある。
【0007】例えば、一般的な大フィールドと大チップ
の使用では、50mmの水平BLアパーチュアー(及びウイ
ンドウ)を用いた5個の10x20mm チップの10平方cmフィ
ールドのカバーを必要とし、幅50mmで高さ20mmのX線マ
スクを必要とする。捩じれや曲げを回避するため機械的
安定性を十分にもったメンブレン(膜)からこの大きな
サイズの大エリアマスクを製造するためには、メンブレ
ンはそのような歪みを避けるため十分に厚くなければな
らない。更に、単一大フィールドを高いオーバーレイで
位置合わせ及び露光するためには、必要とされるマスク
の位置の正確さが大フィールド全体に維持される必要が
ある。
【0008】そのような大エリアマスクが適切な精度、
安定性及びX線の透過をもって製造されるならば、現実
的歩留り及び欠陥レベルの極めて低いスループットで製
造されなければならない。大フィールドマスクに対する
これらの組み合わせ要件は膨大で、そのようなマスクは
存在するにしても実際に使用できるまでには時間がかか
るであろう。
【0009】ステッパは、マスクが分離、即ち、ウェハ
から離れるように移動され各露光毎に異なる位置にウェ
ハと近接するよう戻されて、固定されたロケーションか
らウェハの上に単一マスクを介して一連のイメージを投
影する。ステッパを用いて、ウェハを露光されたイメー
ジで満たすためにマスクからウェハへと露光が繰り返さ
れる。イメージの露光が完了すると、ウェハはマスクに
相対する他の位置にインデックスされ、最初に露光され
なかったエリアの露光が完了するまでマスクとウェハは
再度露光される。
【0010】大フィールド全体の位置の精度に対応する
要求があるが、現時点でそうした基準を達成するのは可
能ではない。更に、将来のリソグラフィックの基になる
規則の改良、即ち、著しい小型化の必要性、が問題を悪
化している。厚いメンブレンは、メンブレンの厚さの関
数としてメンブレンを透過するエネルギーの量を減らす
という点で望ましくない。更に、露光が行われる速度が
重要なために、露光の精度を達成する商業的に実現可能
な方法は、チップを効率的に生産する上で適切な速度で
実施されなければならない。
【0011】関連技術 米国特許第4、260、670号は、X線マスクの複数
のセグメントを含む修正された方格パターンにおいて複
数のアパーチュアーをもつX線マスクを示している。フ
ォトレジストでコーティングされたウェハは、同時に全
てのX線のマスクセグメントを介してX線で露光され
る。マスクの全てのセグメントを介する露光の次に、マ
スクと基板はX線ビームに対して1アパーチュアー位置
先もしくは片側にインデックスされる。次にフォトレジ
ストコーティングの残りの露光されていない部分が、ウ
ェハ上の隣接する位置にある同じマスクセグメントを介
してX線ビーム露光により露光されて、ウェハ全体が対
になる露光によって露光される。
【0012】米国特許第4、861、162号は、「イ
メージの領域」がステップアンドリピートタイプの縮小
投影露光機器の半導体ウェハステッパー等のデバイスに
おける「転写ステーションで転写される」べきチャック
に半導体ウェハを位置決めするための方法について述べ
ている。多くの小さなセグメントからチップの合成イメ
ージを形成するための概念は示されていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新た
なマスク設計概念とその効率的な使用のための手段を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段と作用】単一大エリアメン
ブレンは、合成マスクを形成する単一マスク基板に製造
されたより小さいメンブレンの集合と置換される。セグ
メントは直列に配されて、形付けられたX線ビーム内に
シーケンシャルに露光される。合成マスクは、長いテー
プにマウントされた一連のマスクメンブレンのセグメン
トと類似する。マスクセグメントのイメージが同じ又は
異なる映画用フィルム(送り穴はない)にも構成の上で
類似している。
【0015】本発明に従って更に、関連するアラインメ
ントと露光手順もまた含まれ、小さいアラインメントフ
ィールドに関連する安定性と精度を提供すると共に、大
露光フィールドの高いスループット利点を保持する。
【0016】本発明に従ってまた更に、走査システムは
単一マスク基板における大きな全体のパターン領域の利
点を有する。結果となるシステムは、単一(大きな)マ
スクフィールドを用いて可能になるシステムよりも全体
のスループットと配置の精度が高い。
【0017】透過率の改良 利点: より薄いマスクエリアの利点として以下のことが含まれ
る。 ・以下のことを可能にするより高い光学的X線透過率 −より速い露光時間 −より速いアラインメント −より正確なアラインメント(より良好なアラインメン
ト信号) −実際のパターンエリアに用いられるよりも光学的によ
り透明な材料から成る外部アラインメントウインドウに
対する必要性を取り除くため、十分な光学的透明性をも
つことによってマスクをより簡単に製造すること 注記:X線マスクを介する光学的アラインメントがメン
ブレンを2度通過する光学的信号を用いるため、メンブ
レン透過率におけるいかなる改良にも複合効果がある。 ・より小さいフィールドの製造とアラインメントによっ
て生じるより高いオーバーレイの精度 ・比較可能な又は改良したマスクの安定性(より小さい
メンブレンフィールドが使用されるとき)複数のセグメ
ント(及び複数のアラインメントサイト)の利点は以下
の通りである。 ・大きく有効なパターンエリアを生成すると共に、高い
オーバーレイの精度を保持する。 ・単一セグメントマスタレチクルを用いてマルチセグメ
ント「作業マスク」が作成されるのを容易にする。この
単一セグメント/作業マスク概念は、以下の利点を導
く。 1.より小さいフィールドが用いられ、各フィールドが
同じマスタの写しであることから生じる改良されたオー
バーレイ。 2.パターン書き込みエラーが単一のより小さいフィー
ルド「マスタ」用に検出及び修復されるのを必要とする
だけであるため、マスク歩留りがより大きくなる。 3.書き込まれるフィールドがより少なく且つより小さ
いため、パターン生成器にとって密着したマスクツーマ
スクオーバーレイをもった多数のマスクを書き込むのに
より都合がよい。
【0018】
【実施例】複数のセグメントを用いるプロセス シンクロトロン放射の装置の好ましい実施例は、以下に
述べられるとおりである。
【0019】図1は、本発明に従ったマスク10のセグ
メント16に向けられたX線ビーム22を使用する近接
露光システムを示している。マスクはアラインメントマ
ーク14を含み、その下にあるレジスト21でコーティ
ングされたウェハ11はアラインメントマーク26の集
合を含む。当業者に周知のように、アラインメントビー
ム24はアラインメントのためにマーク14と26に向
けられる。
【0020】図2は、ビーム線(BL)19とミラー2
0を介してX線ビーム22を生成するシンクロトロン1
8を備えた図1のシステムを示している。ウェハ11の
下にはウェハホルダ23がある。図のX線ビームは動
かされるか、その場に固定されたままである。ウェハ1
1とマスク10が共に移動する場合、固定されたギャッ
プが所定の時間2つの間に保持されている期間中、マス
ク10とウェハ11が接合され、マスク10とウェハ1
1はX線ビーム22を通過し終えるまでX線ソース(B
L)19によって放出される光の曲折したスリットの下
で共に走査されるよう物理的に一体になって動かされ
る。次に、システムはマスク10とウェハ11を横切る
ようにX線ビーム22を反対の方向に走査するため露光
をし直す。そのコンテクストにおいて、露光は以下のよ
うに実行される。 1.当業者に周知のように、ウェハ11に対して上記の
マスク10を位置合わせする。互いにマスクとウェハを
シフトせずに、ビーム22に対して上記のマスクとウェ
ハのペアを一緒に走査する。米国特許第4、856、0
37号に教示されるように、ビーム22がマスク開口を
通過し終えたときに次のセグメントへと加速することが
できる。 2.現行サイトが露光されている期間中に、次のサイト
におけるマスク10とウェハ11の位置に関する情報を
収集することによって、次のサイトのためのアラインメ
ント修正情報が現サイトの露光と並行して得られる。
れは次の露光ウェハ及びマスクセグメントのサイトに近
接して配置されるマスクのアラインメントマーク14を
感知することによって実行される。このことは、露光に
先立つ任意の時点でマスク内の新たなセグメントの接近
を「電信」、即ち予言する。 3.マスクとウェハが次のサイトへとインデックスされ
続ける間、シャッター27を閉じる。 4.露光された位置がX線ビーム22の下から離れるよ
う移動し、次のサイトの露光のため次のサイトがビーム
22へと移動する間、マスク10とウェハ11の互いの
アラインメントを実行し、2つの間のギャップ32の感
知を行う。 5.必要ならば、マスク10とウェハ11の間に概略的
に示されるセンサー60によって、露光露光の間でギ
ャップ32を監視及びリセットする。 6.エリアを併合して垂直走査の未露光のエリアをカバ
ーする。 7.ウェハ11全体を水平にカバーするため、パターン
形成されたマスクエリアの垂直寸法の全長に等しい2つ
の垂直走査は、以下のように順に行われる。 a)ウェハ11は露光セグメントの水平寸法に等しい距
離だけ水平に進められる。 b)垂直走査プロセスが繰り返される。
【0021】本発明の他の態様では、異なるセグメント
で異なるパターンが露光される。
【0022】ここでX線メンブレンマスク10を製造す
るための方法が述べられている。この方法は大フィール
ドのスループット利点を保持しているが、作成及び複製
がより容易な小フィールドメンブレンセグメント16を
用いている。更に、多数のこれら小メンブレンセグメン
トを単一X線マスク基板12に保持することによって、
X線露光状態で使用可能な大きなエリアが形成される。
【0023】マスク及びシステム概念 これらの目的を達成するため、単一大エリアメンブレン
本発明に従ってマスク基板12に配された図3の小
さいメンブレン16の集合と置換する。小さいメンブレ
ン16の各々のエリアがモノリシック大メンブレンに必
要なエリアより少ないため、メンブレン16はより薄く
なると共に、従来のより大きく、より厚い単一メンブレ
ンマスクの強度及び安定性と等しい或いはそれ以上の強
度及び安定性を保持する。より薄いマスクは実質的によ
り透明で、所定のX線エネルギーレベルにおける所定の
エリアへの露光時間がより短くなる。約50%の透過率改
良が小さく薄いマスクによって達成される。
【0024】プロセスステップ 好ましいプロセスは以下の通りである。 1)図3に示されるように、単一マスク基板12に製造
される多数の薄く、小さいメンブレンセグメント16を
含むX線マスク10は、現在使用されている単一でより
大きい(及びより厚い)マスクメンブレンエリアよりも
高いオーバーレイ精度と安定性及びより高いX線と光透
過率を提供するため用いられる。 2)メンブレンセグメント16はマスク基板12に互い
に並行して配されることによって、狭いX線ビームによ
又はX線ビームを介してビームファンに垂直な方向で
シーケンシャルに走査される。 3)図2に示されるアラインメント及び露光システムで
は、(1)に述べたより高い透過率と(2)に述べた適
切に配された多数のセグメントを利用することによっ
て、システムオーバーヘッドタイム(露光に費やされる
時間)を最小限にする走査モードにおいて上述のマスク
を用いる。
【0025】セグメント化マスク マスク設計: 図3は本発明に従って設計された合成マスク10の一例
を示す。マスク10は厚いマスク基板12の複数のエリ
アによって分離された多数のセグメント16を含む。 ・同じ全体エリア単一メンブレンセグメント16によ
ってカバーする場合に必要とされる厚さよりもメンブレ
ンエリアは特に薄い。 ・アラインメントマーク14は各フィールドセグメント
(又は更に各サブフィールドセグメント)毎に印刷され
る。 ・アラインメントマーク14は露光フィールドメンブレ
ンセグメント16の内部または外部にあることが可能で
ある。 ・X線ビームを介して又はX線ビームによって全てのマ
スクフィールドの走査を容易にするようにセグメント1
6が配される。
【0026】メンブレンの厚さ及び透過率 大フィールドメンブレンをより小さいサイズの幾つかの
メンブレン16と置換し、より薄いメンブレンを用いる
ことによって露光速度が回復した。より小さく薄いメン
ブレンの効果と2ファクタより大きい透過率改良の達成
は次に述べられる。
【0027】分析 厚さhと小さい寸法の矩形メンブレンにおいて、分布
負荷(例えば圧力や熱)から生じるたわみは、3 /(4 に比例し、アスペクト比が2対1以上のときに、小さい
ほうの寸法にのみ依存する。(ティモシェンコ(S. Tim
oshenko)、ウィノウスキー−クリーガー(S. Woinowsky-
Krieger)共著、「プレートとシェルの理論(Theory of P
lates and Shells) 」(マグローヒル、ニューヨーク、
1959年)を参照)
【0028】たわみの逆数を強度の尺度として用いるな
らば、その強度は (4 /h3 に比例する。(大きなたわみでは厚さhへのこの依存度
は更に高い。)
【0029】フィールドサイズ比較 メンブレンのサイズ及び厚さの減少によるインパクトを
予測するため、強度を一定に保ちながら、セグメント化
マスクを用いる10x20mm の小フィールドを、ミラー走査
を用いる20x50mm の大フィールドと比較する。
【0030】注記:小さい方の寸法だけがこれら矩形の
相対強度に影響を及ぼすため、αにおける2対1の減少
は比較における重要な要素である。メンブレン強度が一
定に保たれるならば、 hは(4/3 に比例する。
【0031】マスクの厚さ マスクにおいて、2ファクタ分減少されて、4/3 の
累乗関係の結果としてhは0.4xh に減少される(即ち、
小メンブレンの厚さhが大モノリシックメンブレンに必
要とされる厚さの40%である)。透過率が exp(−αh) に比例し、ここで”α”が図3のメンブレン16の吸収
係数であり、hが0.4xhに変わるならば、透過率は以下
の通りである。
【0032】新たな透過率=元の透過率x1.5
【0033】ウィンドウの厚さ ミラースキャナーにおいて、BL19は全マスクフィー
ルドをカバーしなければならないウインドウを有するた
め、ミラースキャナー20をもったBLウインドウ30
において=20mmである。ここで(この場合において)
は走査方向における露光フィールド寸法である。しか
しながら、マスク10及びウェハ11がビーム22を介
して走査されると、BLウインドウ30はX線ビームと
同じ大きさであるだけでよい。ビームサイズに5mmの保
存値を用いることによって、セグメント化マスクシステ
ムのBLウインドウ30に対しては=5mmとなる。従
って、セグメント化マスクスキャナーを用いるとウイン
ドウ30のサイズが4対1に減少し、上記の分析の結果
を基にするとX線エネルギーの透過率が1.8x(倍)増加
する。セグメント化マスクスキャナーが使用されると、
2つの透過率要素を組み合わせることによって、一定の
強度を維持しながら、全体で2.7x(倍)の透過率におけ
る改良がある。
【0034】セグメント化マスクにおけるアラインメン
トと露光システムセグメント化 マスク概念及びその利点は上記に述べられ
ている。以下ではセグメント化マスクを大きなウェハに
位置合わせ及び露光するための手段が説明されている。
その方法によって、小フィールドを位置合わせ及び露光
する利点を保持しながら、高いスループットを提供す
る。
【0035】説明 このセクションでは、アラインメント及び露光システム
の重要な構成要素が説明される。
【0036】マスク マスクは、図3に示されるように多数のセグメント16
から製造される。各セグメント16は、メンブレンフィ
ールド内又はメンブレンフィールドに隣接するセグメン
ト自体のアラインメントマーク14を含んでいる。
【0037】露光 露光 システムは以下のように設計されている。 ・マスク10の各セグメント16をウェハに対して位置
合わせする。 ・マスク10とウェハの間にギャップ32を設定する。 ・ビームによって又はビームを介してマスクとウェハを
走査する。多数のセグメント16によって造られた「大
きなエリア」マスクを利用することによって、マスク1
0は走査の前にウェハに対して配置されて、全てのセグ
メント16は初期の粗いアラインメント操作によってウ
ェハにおける所望の位置に近接するよう位置決めされ
る。次にアラインメントと露光は、次に述べる図4に示
されるように、各セグメントへ小さく細かいアラインメ
ント修正を用いて、ビームによって又はビームを介し
て、マスク/ウェハのペアを走査することによって進め
ることが可能である。
【0038】マスク/ウェハペアの走査 ビームかビームに対するマスク10とウェハのいずれか
を走査するのは可能だが、以下では後者の方法を用いる
システムが説明されている。ウェハを露光するため、ウ
ェハは図4Aに示される「アラインメントサイト1」に
マスク10に対して位置合わせされ、アラインメントビ
ーム41、42、43、44(光ビーム等)が図4A及
び図4Bの頂部セグメントで、露光されるべき特定のマ
スクセグメント16に隣接する或いはマスクセグメント
内にある4つのアラインメントマーク14を直接照らし
ている。マスク10とウェハ11が露光される位置にあ
るので、マスク10とウェハ11ペアは、マスクとウェ
ハがビーム45の下で底部から頂部に動いている図4A
乃至4Fの点線45によって示されるように、X線ビー
ム45とX線ビーム45の支持体に固定されるアライン
メントビーム41乃至44とに対して一緒に走査され
る。所定の位置に固定されるアラインメントビーム4
1、42、43、44は、マスク基板12のアラインメ
ントマーク14に対して下に動かされることがわかる。
図の右側のアラインメントマーク14は140から14
4へ番号付けられ、説明の便宜上左側には追加の番号が
ないことに注意したい。図4Aにおいて、セグメント1
6の内の最上のセグメント161を囲むアラインメント
ビーム41乃至44はアラインメントマーク14に向け
られ(ビーム43と44はマーク140と141に当た
る)、ビーム45がセグメント161のちょうど上にあ
る。従って、図4Bに示されるようにマスク/ウェハの
ペア12/11が上に動かされ、ビーム45がセグメン
ト161の頂部をヒットしているとき、走査が第1セグ
メント161へとウェハ12を露光し始める用意がほぼ
できているが、頂部アラインメントビーム41と43は
アラインメントマーク140のレベルより下で且つアラ
インメントマーク141のレベルより上にある。
【0039】マスク/ウェハのペアが図4Bのビーム4
5によって「露光サイト1」を介して走査されるため、
位置合わせ及び露光されるべき次のマスク及びウェハセ
グメントの領域は図4Cのアラインメント光学の視界
のフィールドに入る。図4Cは、ビーム45が頂部セグ
メント161の底部となり且つ次のマスクセグメント1
62の上となる「アラインメントサイト2」を示し、マ
スクセグメント162の位置は、本発明に従い、露光に
先立ち決定される。
【0040】図4Cにおいて、ビーム45はセグメント
161の底部に接近し、アラインメントビーム41乃至
44はマーク141と142のレベルにおける4つのア
ラインメントマーク14をヒットしており、連続する図
の最後である図4Fに示されるようにセグメントが更に
高く上昇するとき、ビーム45によって走査されるべき
次のセグメント16であるセグメント162の頂部の配
置に関するシステムデータを付与する。
【0041】この時点で、次のサイトにおけるマスク1
0とウェハ11の相対位置についての情報が得られると
共に、その下のマスクセグメント162を目標とするX
線ビームを示す図4Bの点線45に示されるように現サ
イトが露光される。このようにして、次のサイト162
にマスク10とウェハ11を適切に位置決めするのに必
要な殆どのアラインメント修正情報が現サイト161の
露光に並行して得られる。この並行取得は、各セグメン
トがより高いスループットに貢献するため、アラインメ
ントタイムを減らすのに役立つ。一旦マスク/ウェハの
ペアがビーム45をクリアすると、露光が完了し、シャ
ッター30が閉じて、次のサイトのための最後のアライ
ンメント操作が実行される。
【0042】図4Dは、第1セグメント161のちょう
ど下にあるビーム45を示し、アラインメントビーム4
1乃至44がそれぞれアラインメントマーク141と1
42の間並びにマーク142と143の間にある。
【0043】図4Eは、第2セグメント162のちょう
ど上にあるビーム45と、「露光サイト2」である、図
4Aよりちょうど1セグメント下にあるマークを目標と
するアラインメントビーム41乃至44を示す。
【0044】次に露光が、図4Fに示される図4Bより
1セグメント下にある次のサイトで実行される。この時
点でどのようにプロセスが続くかは自明であると思われ
るため、追加の図面は示されない。走査速度(露光時間
に影響を及ぼす)、セグメント間のスペーシング、及び
アラインメントタイムによって、セグメント間の固体エ
リアの走査が以下のように実行される。 ・均一に ・必要な露光の走査速度に応じて減速したり加速したり
する ・アラインメント取得で停止し、且つ走査を再開する
【0045】アラインメント取得と修正タイムが小さい
まま保持されれば、走査は固体エリアにわたって均一に
保持される。セグメント間でのアラインメントタイムの
短縮は、次の幾つか又は全てから生じる。 1.第1サイトが位置合わせされると、マスク10及び
ウェハは全エリアにわたり既にほぼ位置合わせされる。
いかなるシフトやステップも次のサイトへ移動するのに
必要とされないため、次のサイトにおいても非常に正確
な位置合わせがなされる。 2.マスク10が固定されて前もって測定できるので、
セグメントからセグメントへのマスクアラインメントマ
ーク位置は正確に知らされて予測できる。 3.次のサイトのための相対配置情報が取得され、以前
のサイトの露光に並行して処理される。 4.ウェハとマスク10が露光に先立ち選択された(減
少した)サイト数でマップされる一般的なアラインメン
ト方法を使用する。 5.薄く、従って高い透過率アラインメントマークエリ
は、高いS/N比を有するアラインメント情報を与え
る。
【0046】ギャップ設定 X線近接露光システムを用いる半ミクロン及びそれより
小さいイメージの適切な露光では、マスク10とウェハ
11の間のギャップ32が大きくて50μmから小さくて
10μmまでの値で、許容差が0.5 μm近くに設定される
必要がある。従来のステップアンドリピート手法では、
ギャップ32は露光されたフィールド毎に設定されなけ
ればならず、分離及びリセットされる可能性もある。こ
れを高速且つ高精度で実行するのは非常に難しく、ギャ
ップ内のガスを含むフローと圧縮の問題となりうる。
グメント化マスクスキャナーによって、各大走査フィー
ルドにつき一度マスク10とウェハが公称近接ギャップ
32に設定される。フィールド間の「デッドタイム」の
間に、必要ならばギャップ32が監視及び再調整され
る。マスク10とウェハ11は露光露光との間で決し
て分離されないため、このフィールド対フィールドギャ
ップ32の調整は小さく、高速で高精度の調整を可能に
し、いかなるガスフロー問題も除去する。
【0047】更に、ギャップ32のいかなる必要な調整
もセグメント間のアラインメント及び走査と同時に行わ
れるため、ギャップ32の調整タイムはスループットを
妨げない。
【0048】プロセス許容範囲及びライン幅制御 高い精度と安定性を備えたギャップ設定が、0.5 μmよ
り下の近接するX線リソグラフィーにおいて広いプロセ
許容範囲とライン幅制御を達成するために必要とされ
る。単一ギャップ設定がフィールド全体に用いられなけ
ればならない大きなエリアフィールドの従来のステップ
アンドリピート露光においては、マスク10全体とウェ
ハフィールドは厳格な平面性及び並行性要件を満たさな
くてはならない。しかしながら、ここで述べるセグメン
ト化マスク手法では、分離したギャップ設定はより小さ
いフィールドセグメント用に用いられて、マスク及びウ
ェハ平面要件を簡素化し、且つギャップ精度、安定性及
びフィールド対フィールドライン幅制御を改良する。
【0049】スループット これらの方法を利用して、アラインメントのための時間
は固体セグメントを走査するのに必要な時間と等しいか
又はより少なく保持される。他のいかなるオーバーヘッ
ドも含まれないため、露光セグメントの間の全時間は走
査速度のみによって決定される。更に、走査時間は以下
によって減少される。−減少した露光フィールドをより
厳密に位置合わせさせるため水平方向にX線ファンを圧
縮することによって、フラックス密度を増加させる。−
マスク10をより薄くし、ウインドウ30をより薄くす
ることによって、レジストにおけるフラックスの増加
が、走査と小さいマスクセグメントの使用で可能にな
る。
【0050】フィールドあたりのオーバーヘッド ミラーは、マスク10にX線ビームを伝送し形状を直す
ためにビーム線でしばしば用いられ、その場合スループ
ットは最大限にされる必要があり、ランアウトは回避さ
れるべきであるなどとされる。幅の広い水平のフィール
ドにおいて、ビームは水平面に完全に保持されることは
できない。ビームはフィールドのエッジで垂直方向に
がり、フィールド全体を適切に露光するために著しいオ
ーバースキャンを必要とする。より小さいフィールドが
用いられると、ビームの垂直方向への広がりが減少し
て、露光のためだけのより効率的な走査が可能になる。
本発明のセグメント化マスクスキャナを用いることによ
って、フィールド毎のオーバースキャンオーバーヘッド
が取り除かれる。
【0051】全ウェハカバレッジ 各走査によってカバーされるフィールドの数は、マスク
10の大きさとメンブレンセグメント16の大きさによ
って決定される。理想的な場合において、マスク10は
ウェハ11と同じ大きさ(例えば、200mm)であるため、
全ウェハの直径が単一走査でカバーされる。マスク10
セグメント化した結果(図3)、マスク10の全ての
エリアが単一走査で露光されるのではない。セグメント
16が垂直寸法の2倍でスペースが取られる一般的な場
合、マスク10はセグメントの高さに等しい量でウェハ
11に対してシフトされなければならず、特定のウェハ
位置で全領域をカバーするために第2走査が必要とな
る。従って、固定された水平ウェハの配置におけるマス
ク10の全エリアの露光は以下を含む。 1.パターン形成されたマスク10のエリアの全垂直寸
法に等しい2回の垂直走査。 2.マスク10に対するウェハ11の単一垂直ステッ
プ。
【0052】ウェハ全体をカバーするため、ウェハ11
露光セグメント16の水平寸法に等しい距離だけ水平
に進められ、垂直走査プロセスが繰り返される。
【0053】露光セグメント間のステッピングを除去
し、露光に並行するアラインメント取得及びギャップ3
2の調整の多くを行うことによって、ウェハ11全体を
カバーするためのオーバーヘッドタイムは実質的に減少
される。
【0054】このようにして、多数の比較的小さい露光
フィールドは、主に以下により決定されるスループット
によってウェハ11全体に露光される。 ・露光時間 ・少数の垂直及び水平ステップ ・ロード/アンロードタイム及び初期のウェハ11のア
ラインメントタイム各フィールドにおけるステッピング
オーバーヘッドタイム及びアラインメントオーバーヘッ
ドタイムは実質的に除かれている。
【0055】スループット分析 大フィールドに密着したマスクツーマスクオーバレイを
達成することが可能なマスクを製造するのが困難なた
め、小規模又は中規模の大きさのフィールドが用いられ
る場合に限りセグメント化マスク10にはスループット
利点がある。次に、セグメント化マスク10の走査方法
とより従来的なステップアンドリピートシステムとを比
較する。そのようなシステムにおいて、単一マスクフィ
ールドは位置合わせされ、ミラーによってフィールドを
横切るビームを走査することによって露光されて、ウェ
ハを横切ってサイトからサイトへ進められる。比較上、
10x20mm のチップフィールドと200mm のウェハの場合で
の2つのシステムの一般的な高速パラメータを仮定す
る。
【0056】ミラー走査/ステップアンドリピートアラ
イナ: スループットを決定する重要なパラメータは以下の通り
である。
【0057】Toh −ウェハオーバーヘッドタイム
(ロード、アンロード、第1フィールドのアラインメン
を含む) Te −露光時間 Ts −ステップ時間 Ta −アラインメント時間 Tohf−1フィールドあたりのオーバーヘッドタイム Nf −露光されるマスクフィールドの数 Tw −1ウェハあたりの時間 Wh −1時間あたりのウェハ Nfはフィールドの大きさに依存する。異なるフィール
ドサイズのNfの近似値は表1に示されている。ミラー
スキャナにおいて、各サイト毎にステップ、アラインメ
ント、及び露光があるため、 Tw=Toh+Nf(Te+Ts+Ta+Tohf)
数式1
【0058】100mJ/cm 2 の感度を有するレジストの100m
W/cm 2 の光束吸収を与える効率的なビーム線19と、小
型ストレイジリング型のシンクロトロン18とに基づく
システムパラメータ、及び露光システムパラメータを用
いることによって、 Ts+Ta=1 秒 Tohf =0.5 秒 Toh =15秒 種々のフィールドの大きさで表1に示される1時間あた
りのウェハにおける、TwとスループットWhの値が得
られる。予想される通り、スループットはフィールドの
大きさと直結して増加する。
【0059】セグメント化マスクスキャナ ここで使用されるセグメント化マスクスキャナは、多く
の動作が露光と走査の間に並列して行われるように特別
に設計されている。従って、スループットに関するステ
ップアンドリピートシステムと異なって作用する。セグ
メント化マスクスキャナにおいて、ウェハ11は走査の
頂部にロード及び位置合わせされる(Toh)。次にマ
スク10とウェハ11のペアが細いビームを横切って走
査される(Te)。各フィールドのアラインメントは、
以前のサイトの露光の間(或いはフィールドセグメント
間の「デッドタイム」の間)に発生する。(マスクの全
長をカバーする)全走査の終わりに、ウェハ11はマス
ク10に対して1期間垂直にシフトされ、第2走査が行
われる。次に、この走査−シフト−走査シーケンスが各
走査フィールド毎に繰り返される。
【0060】この記述に基づいて、セグメント化マスク
スキャナにおけるウェハ11あたりの全時間は以下によ
って示される。
【0061】Tw=Toh+(2xNmf)x(Te+
Trs) 数式2 ここでNmfは全200mm ウェハ11をカバーできるマス
クフィールドの数であり、Trsはスキャナを戻しウェ
ハ11をシフトする時間であり、Teは以下によって決
定される露光時間である。
【0062】Te=Ds/Rs 数式
3 ここでDsは走査距離、Rsは走査速度である。注記:
セグメント化マスク走査システムの独自の設計のため
に、ステップ及びアラインメント時間とフィールドあた
りのオーバーヘッドタイムはウェハスループットに貢献
してはいない。
【0063】全200mm ウェハ11をカバーできるマスク
フィールドの数Nmfは、マスクフィールドの大きさに
依存する。次の分析において、125mm と200mm のマスク
直径が仮定され、各々の場合のNmfが決定される。
【0064】セグメント化マスクスキャナにおけるフラ
ックスと走査速度セグメント化 マスクスキャナシステムにおけるウェハ1
での強度を決定するために、以上で分析されたステッ
プアンドリピートシステムで同じソースとレジストパラ
メータが用いられると仮定し、且つより小さいマスクフ
ィールドを用いることによって可能になり、より薄いメ
ンブレンから生じるウィンドウ30とミラーを介して
ファクタ分増加した透過率を許容する。フラックスとレ
ジスト感度の使用によって、20mmのハイビーム線ウイン
ドウ30と20mmのハイマスク10が用いられるときに、
1秒につき20mmの垂直フィールドの露光が仮定される。
2ファクタ分のフラックスの増加によって、同じ露光
件の下でスキャナは毎秒40mmで作動するために、Rs=
40mm/ 秒となる。
【0065】後戻り及びステップタイム いかなる後戻りも1秒の加速及び減速と共に毎秒40mmの
走査速度で行われ、次の走査位置へのウェハのステップ
又はシフトが後戻りに並行して行われると仮定する。従
って125mm マスクにつき Trs=(90/40)+1=3.25秒 であり、200mm マスクにつき Trs=(180/40)+1=5.5秒 となる。
【0066】更に、両方向に走査するためのスキャナを
製造することによって、後戻りする必要性を取り除くこ
とが可能になる。そのような「両方向スキャナ」では、
オーバーヘッドは走査方向を逆にするのに必要な時間だ
けであって、1秒と仮定される。従って、両方向スキャ
ナではTrs=1秒である。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】表2は、セグメント化マスク手法における
システムパラメータと結果となるスループットを要約し
ている。2つの表のスループットの結果を比較すると、
フィールドあたりに2つのチップをもつセグメント化
スク(10mm x 40mm のセグメント) は、マスク露光フィ
ールドが2.5 倍大きい(20mm x 50mm) 従来のステップア
ンドリピート手法と同様のスループット(54 W/時間) を
与えることができると示されている。
【0070】
【発明の効果】以上で強調されたように、フィールドの
大きさが増加するにつれてX線マスクを製造し、更に必
要なパターン配置の精度、低い欠陥レベル及び平面度を
維持するのは著しく困難になる。本発明の方法を用いる
ことによって、マスクをセグメント化することで著しく
小さいフィールドと関連する製造上の困難を減らすこと
が可能になり、大露光フィールドのスループット利点を
達成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線ビーム、本発明に従ったマスク及びマスク
を介してX線ビームに露光されるフォトレジストでコー
ティングされた半導体ウェハを示す。
【図2】走査モードで図1のマスクを用いるアラインメ
ント及び露光システムを示す。
【図3】本発明に従ったセグメント化マスク装置を示
す。
【図4】A乃至Fは、マスクを介して露光される基板に
対して移動するような、図3に従ったマスクの位置のシ
ーケンスを示す。
【符号の説明】
10 マスク 12 マスク基板 14 アラインメントマーク 16 メンブレンセグメント 41、42、43、44 アラインメントビーム 45 X線ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート フィリップ リップステイン アメリカ合衆国12533、ニューヨーク州ホ ープウェル ジャンクション、ジーン コ ート 3 (72)発明者 ユリ ブラディミアスキー アメリカ合衆国10514、ニューヨーク州チ ャッパクア、ダグラス ロード 621 (72)発明者 チェスター アレキサンダー ワシク アメリカ合衆国12601、ニューヨーク州パ キプシ、スコット コート 7 (56)参考文献 特開 昭48−30874(JP,A) 特開 昭53−93371(JP,A) 特開 昭55−129333(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)単一マスク基板に、複数のマスク
    セグメントがシーケンシャルに配置され、単一大エリア
    メンブレンに比べて十分小さい形状で、より薄く形成す
    ることによりX線ビームの透過率を改善する前記マスク
    セグメントの集合から成る合成マスクと、 (b)各々の前記マスクセグメントの位置を決定するた
    めに、前記マスクセグメントの各々に関係付けられて配
    置されたアライメントマークとを備え、前記アライメントマークによって次のマスクセグメント
    の位置合わせをして、X線ビームを用いて垂直方向にシ
    ーケンシャルに前記マスクセグメントを通して露光す
    る、 ことを特徴とするX線リソグラフィックマスク。
  2. 【請求項2】 複数のマスクセグメントがシーケンシャ
    ルに配置され、単一大エリアメンブレンに比べて十分小
    さい形状で、より薄く形成することによりX線ビームの
    透過率を改善する前記マスクセグメントと、該マスクセ
    グメントの各々に関係付けられて配置されたアライメン
    トマークとを有する単一のシーケンシャルマスクによっ
    、ウェハ全体を露光するX線リソグラフィック方法に
    おいて、 (a)前記アライメントマークによって次のマスクセグ
    メントの位置合わせをして、前記シーケンシャルマスク
    を通して前記ウェハに対して垂直走査を行うステップ
    と、 (b)前記マスクセグメントの垂直寸法に等しい距離だ
    け前記シーケンシャルマスクに対して前記ウェハを垂直
    にシフトし、一つの前記垂直寸法のシフトによって前記
    ステップ(a)の垂直走査プロセスを繰り返し、残され
    た未露光のエリアをカバーするステップと、 (c)前記マスクセグメントの水平寸法に等しい距離だ
    け前記マスクに対して前記ウェハを水平に進めて、前記
    ステップ(a)及び(b)の垂直走査プロセスをさらに
    繰り返すステップと、 を含むことによりウェハ全体を露光するX線リソグラフ
    ィック方法。
JP24482992A 1991-10-22 1992-09-14 X線リソグラフィックマスク、及びx線リソグラフィック方法 Expired - Lifetime JPH0831407B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US781562 1991-10-22
US07/781,562 US5235626A (en) 1991-10-22 1991-10-22 Segmented mask and exposure system for x-ray lithography

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05206014A JPH05206014A (ja) 1993-08-13
JPH0831407B2 true JPH0831407B2 (ja) 1996-03-27

Family

ID=25123153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24482992A Expired - Lifetime JPH0831407B2 (ja) 1991-10-22 1992-09-14 X線リソグラフィックマスク、及びx線リソグラフィック方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5235626A (ja)
EP (1) EP0538940A1 (ja)
JP (1) JPH0831407B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5439781A (en) * 1993-05-10 1995-08-08 At&T Corp. Device fabrication entailing synchrotron radiation
US5571639A (en) * 1994-05-24 1996-11-05 Affymax Technologies N.V. Computer-aided engineering system for design of sequence arrays and lithographic masks
US6600996B2 (en) 1994-10-21 2003-07-29 Affymetrix, Inc. Computer-aided techniques for analyzing biological sequences
US5795716A (en) 1994-10-21 1998-08-18 Chee; Mark S. Computer-aided visualization and analysis system for sequence evaluation
US5733729A (en) * 1995-09-14 1998-03-31 Affymetrix, Inc. Computer-aided probability base calling for arrays of nucleic acid probes on chips
US20040175718A1 (en) * 1995-10-16 2004-09-09 Affymetrix, Inc. Computer-aided visualization and analysis system for sequence evaluation
US6361937B1 (en) 1996-03-19 2002-03-26 Affymetrix, Incorporated Computer-aided nucleic acid sequencing
US5781607A (en) * 1996-10-16 1998-07-14 Ibm Corporation Membrane mask structure, fabrication and use
EP1007969A4 (en) * 1996-12-17 2006-12-13 Affymetrix Inc DESIGN OF LITHOGRAPHIC MASKS AND SYNTHESIS OF VARIOUS PROBES ON A SUBSTRATE
US6009143A (en) * 1997-08-08 1999-12-28 International Business Machines Corporation Mirror for providing selective exposure in X-ray lithography
US6040892A (en) 1997-08-19 2000-03-21 Micron Technology, Inc. Multiple image reticle for forming layers
JP3311302B2 (ja) * 1998-10-27 2002-08-05 キヤノン株式会社 露光方法
US6608920B1 (en) * 1998-10-29 2003-08-19 Applied Materials, Inc. Target acquisition technique for CD measurement machine
US6330355B1 (en) 1999-04-01 2001-12-11 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Frame layout to monitor overlay performance of chip composed of multi-exposure images
JP2005268439A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Tadahiro Omi 等倍x線露光方法及び等倍x線露光装置
WO2007029303A1 (ja) * 2005-09-05 2007-03-15 Tadahiro Ohmi 等倍x線露光方法及び等倍x線露光装置
FR2951288A1 (fr) * 2009-10-09 2011-04-15 Commissariat Energie Atomique Masque de photolithographie en extreme ultra-violet, en transmission, et procede de masquage
JP5986447B2 (ja) * 2012-07-25 2016-09-06 株式会社アルバック トレイ、基板の位置調整システム、及び露光装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS546866B2 (ja) * 1971-08-25 1979-04-02
JPS5393371A (en) * 1977-01-28 1978-08-16 Hitachi Ltd Device for drawing scan pattern
JPS55129333A (en) * 1979-03-28 1980-10-07 Hitachi Ltd Scale-down projection aligner and mask used for this
US4260670A (en) * 1979-07-12 1981-04-07 Western Electric Company, Inc. X-ray mask
JPS57211732A (en) * 1981-06-24 1982-12-25 Toshiba Corp X ray exposing mask and manufacture thereof
US4861162A (en) * 1985-05-16 1989-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Alignment of an object
JP2723508B2 (ja) * 1985-10-21 1998-03-09 日本電気株式会社 電子線直接描画のためのアライメント方法
JPS62202518A (ja) * 1986-02-03 1987-09-07 Fujitsu Ltd X線露光用マスク
JPH0789534B2 (ja) * 1986-07-04 1995-09-27 キヤノン株式会社 露光方法
EP0253283A3 (de) * 1986-07-15 1988-07-20 Siemens Aktiengesellschaft Anordnung zur Belichtung von Halbleiterscheiben mittels Synchrotronstrahlung in einem Lithographiegerät
DE3623891A1 (de) * 1986-07-15 1988-01-28 Siemens Ag Anordnung zur genauen gegenseitigen ausrichtung einer maske und einer halbleiterscheibe in einem lithographiegeraet und verfahren zu ihrem betrieb
EP0364929B1 (en) * 1988-10-20 1995-09-06 Fujitsu Limited Fabrication method of semiconductor devices and transparent mask for charged particle beam
JPH02170410A (ja) * 1988-12-23 1990-07-02 Hitachi Ltd 放射線露光用マスクおよびこれを用いた放射線露光方法
JP2902506B2 (ja) * 1990-08-24 1999-06-07 キヤノン株式会社 半導体装置の製造方法及び半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0538940A1 (en) 1993-04-28
US5235626A (en) 1993-08-10
JPH05206014A (ja) 1993-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0831407B2 (ja) X線リソグラフィックマスク、及びx線リソグラフィック方法
US6842225B1 (en) Exposure apparatus, microdevice, photomask, method of exposure, and method of production of device
JP2593440B2 (ja) 投影型露光装置
US6366341B1 (en) Exposure method and exposure apparatus
JP2940553B2 (ja) 露光方法
EP1039511A1 (en) Projection exposure method and projection aligner
JPH06510397A (ja) フィールドの狭い走査器
JP4004461B2 (ja) デバイス製造方法、コンピュータ・プログラム、及びリソグラフィ投影装置
US20080036986A1 (en) Photomask, method and apparatus that uses the same, photomask pattern production method, pattern formation method, and semiconductor device
US6890692B2 (en) Method of focus monitoring and manufacturing method for an electronic device
CN100380233C (zh) 利用消除辅助特征来提高处理范围的方法
US6855997B2 (en) Mask, exposure method, line width measuring method, and method for manufacturing semiconductor devices
US6316150B1 (en) Low thermal distortion extreme-UV lithography reticle
US5291239A (en) System and method for leveling semiconductor wafers
WO2005083513A2 (en) Composite patterning with trenches
US20060008712A1 (en) Exposure method, mask fabrication method, fabrication method of semiconductor device, and exposure apparatus
TWI707208B (zh) 微影裝置及使用該微影裝置而在基板上曝光一曝光區之方法
JP2004170948A (ja) パターン転写用マスク、マスク作製方法及び露光方法
CN100416410C (zh) 一种制造器件的方法和一种平版印刷投射装置
JP3097620B2 (ja) 走査型縮小投影露光装置
JPH07105323B2 (ja) 露光方法
US20070070318A1 (en) Lithographic process
JP2000138160A (ja) X線露光方法および該方法用x線マスク構造体
JPS6258621A (ja) 微細パタ−ン形成方法
US6362871B1 (en) Lithographic apparatus