JPH08312160A - 建物移動時の土台枠の補強構造 - Google Patents
建物移動時の土台枠の補強構造Info
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- JPH08312160A JPH08312160A JP12366695A JP12366695A JPH08312160A JP H08312160 A JPH08312160 A JP H08312160A JP 12366695 A JP12366695 A JP 12366695A JP 12366695 A JP12366695 A JP 12366695A JP H08312160 A JPH08312160 A JP H08312160A
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Abstract
るときに土台枠が変形することがなく、しかも作業性が
よい、建物移動時の土台枠の補強構造を提供する。 【構成】建物の土台枠1のコーナー部分にコーナー保形
具4‥‥‥4を取り付け、次に2組の対向するコーナー
保形具4・4同士を、鋼製の線材5・5でそれぞれ結
ぶ。次に、2本の線材5・5の長さをターンバックルで
調節し、張りの強さを等しくする。このあと、持ち上げ
るべきコーナー部分に取り付けたコーナー保形具4の下
面を、ジャッキ7で持ち上げて傾きを直したり、建物全
体を持ち上げて移送したりする。
Description
り、既存の建物を持ち上げてそのまま移送したりする時
の、土台枠の補強構造に関するものである。
基礎から傾いた建物を起こすために用いる装置として
は、例えば、本出願人が提案した特公昭52−2502
1号公報に記載の押し上げ装置がある。この装置は簡単
にいえば、各柱ごとに、側面にチャンネル型添え板を固
着し、柱同士のバランスをうまく取りながら、それぞれ
の柱に並置したジャッキで押し上げるものである。
出願人が提案した特公平5−29744号公報に記載の
方法がある。この方法は建物の下部外周に沿って補強用
鋼材を枠型に組むと共に、建物の外周壁の骨組みにトラ
ス構造に鋼材を組み付け、昇降手段によって建物を地面
から浮かせ、その下に運搬手段を位置させ、次に昇降手
段によって建物を降下させて運搬手段に載せ、建物の内
的安定を確保しつつ、運搬手段によって建物を移送する
方法であった。
一部分が持ち上げられる時や運搬手段によって移送され
る時に、柱と柱とが接近又は離間するような力が建物に
加わったりすると、土台枠が変形又は破壊される可能性
があり、その時は建物が使えなくなる。
されたもので、建物の傾きを修正したり、建物を移送し
たりするために土台枠を持ち上げるときに、その土台枠
が変形することがなく、しかも作業性がよくなる建物移
動時の土台枠の補強構造を提供することを目的としてい
る。
に、請求項1の建物移動時の土台枠の補強構造は、建物
の土台枠を基礎から切り離し、ジャッキで持ち上げて移
動させるときに施す建物移動時の土台枠の補強構造であ
って、土台枠の対向するコーナーを線材で連結した。ま
た、請求項2の建物移動時の土台枠の補強構造において
は、請求項1に記載の土台枠の補強構造の土台枠のコー
ナーにコーナー保形具を取り付けると共に、このコーナ
ー保形具に線材の端部を取り付けた。なお、上記線材は
伸びなければ金属製でも樹脂製でも構わない。また、こ
の線材はターンバックル等で長さを調節できるものが好
ましい。
いては、先ず、土台枠の対向するコーナーを線材で連結
する。例えば、それが長方形の部屋であれば、対向する
2組のコーナー同士を対角線で連結する。この時、長方
形の部屋は三角形状のトラス構造となって、外部から力
がかかっても変形することはない。多角形の部屋の場合
も同様に、対向するコーナー同士を対角線で結び、三角
形状のトラス構造を作る。この後、土台枠をジャッキで
持ち上げて基礎から切り離し、建物を移動させる。ま
た、請求項2の建物移動時の土台枠の補強構造において
は、土台枠のコーナーにコーナー保形具を取り付け、次
にこのコーナー保形具に線材の端部を取り付け、コーナ
ー同士を連結して土台枠と共にトラス構造を形成する。
そして、このコーナー保形具の下面にジャッキ上面を当
てて所望の量だけ持ち上げる。
いて、詳細に説明する。 (実施例1)図1は本発明にかかる建物移動時の土台枠
の補強構造を施した実施例1の家の平面図,図2は図1
のA−A線断面図,図3は図1のB−B線断面図,図4
はコーナー保形具の斜視図である。実施例1は一方向に
傾いた一間だけの家を垂直に起こす作業の際の例であ
る。図1乃至図3において、家を支える土台枠1は土台
木11・12・13・14から成り、これらはコンクリ
ート製の基礎2にアンカーボルト21‥‥‥21で固定
され、土台枠1のコーナーの上には柱3‥‥3が垂設さ
れている。コーナー保形具4は、図4のようにチャンネ
ル鋼材をL型に加工して接合面を補強し、上面及び底面
に孔41を、側面の所定の部位に複数の孔42をあけた
ものである。また、中央付近にターンバックルが設けら
れて全長が可変の鋼製の線材5の両端部には、コーナー
保形具4の孔41に通すためのフックが形成されてい
る。また、6は土台木補強用の長尺のチャンネル鋼材
で、土台木12・13の側面にネジ止めするため、側面
の十数カ所に孔があけられている。このチャンネル鋼材
6の内側には、図3のようにコーナー保形具4がはまり
こむ。また、7はジャッキ,8はジャッキ7の下に入れ
る台座,Cは地面である。なお、図1においては、不等
沈下によって、土台木11を支える家の左側の基礎2
が、地面Cに沈み込んで家が傾いているものとする。
し、その後に家を垂直に起こす方法について説明する。
作業は、家の床板を取り外して行うか、床下にもぐって
行う。先ず、チャンネル鋼材6を土台木12・13に添
わせ、それをネジ止め固定する。チャンネル鋼材6は、
土台木12・13の中央部にかかる垂直荷重が小さい時
は不要である。その後、孔42‥‥‥42を使って、コ
ーナー保形具4を土台枠1の4つのコーナー部内側にネ
ジ止めする。続いて、線材5・5の端のフックを四隅の
コーナー保形具4の上面又は下面の孔41にかけて2本
の線材5・5を対角線状に張ってトラス構造とし、その
2本の線材5・5の締めつけ力をターンバックルで交互
に調節して均等にする。次に、水平位置から下がってい
る左側の土台木11両端のコーナー保形具4・4の下
に、ジャッキ7・7を配置する。ジャッキ7は地面Cに
めりこまないように台座8に載せる。そして、それぞれ
のジャッキ7の押し上げ面7aを、図4に示すコーナー
保形具4の下面位置に当てる。図2及び図3はこの状態
である。
1‥‥‥21を外した後、2つのジャッキ4・4のバラ
ンスをとりながら、コーナー保形具4・4を押し上げ、
基礎2から土台木11・12・13を持ち上げる。この
ようにして、土台枠1が水平になったら、土台木11・
12・13の下に新たな基礎を設け、基礎上面を水平に
する。この基礎に再び土台枠1を固定して家を直立さ
せ、内外装の傷みを補修する。
1を持ち上げるのが難しいときは、図1に示すように土
台木11の中間部に短いチャンネル鋼材40をネジ止め
し、ここに3台目のジャッキをセットして、土台木11
のもち上げを補助してもよい。もちろん、短いチャンネ
ル鋼材40の代わりに、チャンネル鋼材6のような長尺
ものをセットして用いてもよい。また、コンクリート製
の基礎2の上面を欠いて土台木11との間に隙間をあ
け、そこに厚い鋼板を差し入れて、基礎2の内側と外側
に出た部分を、バランスよく2つのジャッキで持ち上げ
てもよい。この鋼板は土台木11に固定する必要はな
い。更に、家の三方のコーナー部分が下がっている場合
は、その三方のコーナー部分にジャッキをセットしてバ
ランスよく持ち上げるのは言うまでもない。更に、壁面
も2本以上の線材で補強してトラス構造とすると、壁に
無理な力がかかっても破壊される心配がない。
枠の補強構造は、図5の平面図及び図6の斜視図に示し
た複数の部屋を持つ一般の住宅9の移送作業の際にも施
されるものである。図5に示すように、住宅9はコーナ
ー保形具4・・・4と線材51・52・53・54を用
いて、部屋ごとに土台枠10を補強して、主要な柱をジ
ャッキアップできるようにする。また、部屋の大きさに
よっては、ジャッキアップの際に無理な垂直の荷重がか
かっても土台木がたわまないように、その側面にチャン
ネル鋼材61をネジ止め添設して補強する。この時、各
部屋ごとに各2本の線材の張りを均等に調節するだけで
なく、土台枠10の一部に無理な力がかからないよう
に、住宅9全体の線材51・52・53・54の張りを
調節する必要がある。このようにすると、土台枠10全
体が一体となるので、つり下げた場合でも土台枠10が
変形することがない。なお住宅9は、全部の柱が一旦ジ
ャッキで持ち上げられて、基礎のアンカーボルトが土台
枠10を形成する土台木から抜かれた後、全体がクレー
ンによってつり上げられて移送され、別の基礎に据えつ
けられるので、図6に示すように建物の全ての壁に鋼製
の線材55・56・・・が、トラス構造に組み付けられ
て補強されている。
や線材を取り外さないで、そのまま取り付けておいても
よい。その時は常時、家の構造を補強することになる。
また、上記コーナー保形具やチャンネル鋼材は、アング
ル鋼材で成型しても構わない。
強構造によれば、土台枠の対向するコーナーを線材で連
結したので、建物の傾きを修正したり、建物を移送した
りするために土台枠を持ち上げるときでも、土台枠が変
形することがなく、建物が歪むこともない。また、請求
項2に係る建物移動時の土台枠の補強構造によれば、コ
ーナー保形具を取り付けたことによって土台枠のコーナ
ーはその形が保たれるので、無理な力がかかってもコー
ナーが変形することはない。また、コーナー保形具を取
り付けたので、ジャッキが当てやすくなり作業性がよく
なる。
を施した実施例1の家の平面図である。
施した実施例2の住宅の平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】建物の土台枠を基礎から切り離し、ジャッ
キで押し上げて移動させるときに施す建物移動時の土台
枠の補強構造であって、土台枠の対向するコーナーを線
材で連結したことを特徴とする建物移動時の土台枠の補
強構造。 - 【請求項2】土台枠のコーナーにコーナー保形具を取り
付けると共に、このコーナー保形具に線材の端部を取り
付けたことを特徴とする請求項1に記載の建物移動時の
土台枠の補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7123666A JP3023869B2 (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 建物移動時の土台枠の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7123666A JP3023869B2 (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 建物移動時の土台枠の補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08312160A true JPH08312160A (ja) | 1996-11-26 |
JP3023869B2 JP3023869B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=14866295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7123666A Expired - Lifetime JP3023869B2 (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 建物移動時の土台枠の補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023869B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100454986B1 (ko) * | 2002-02-19 | 2004-11-06 | 오원균 | 철골건물의 증고, 증층 방법 및 그 장치 |
JP2013234482A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Toyota Home Kk | 建物のジャッキアップ用取付部材 |
JP2017155539A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 株式会社 アイザックアワジ | 傾斜家屋ジャッキアップ補助金具およびそれを用いたジャッキアップ工法。 |
CN109610878A (zh) * | 2018-12-17 | 2019-04-12 | 济南王府园林古建筑工程有限公司 | 多功能墙体矫正仪器及墙体矫正方法 |
CN109914850A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-06-21 | 山东建固特种专业工程有限公司 | 一种运输建筑物就位指示装置及方法 |
-
1995
- 1995-05-23 JP JP7123666A patent/JP3023869B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100454986B1 (ko) * | 2002-02-19 | 2004-11-06 | 오원균 | 철골건물의 증고, 증층 방법 및 그 장치 |
JP2013234482A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Toyota Home Kk | 建物のジャッキアップ用取付部材 |
JP2017155539A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 株式会社 アイザックアワジ | 傾斜家屋ジャッキアップ補助金具およびそれを用いたジャッキアップ工法。 |
CN109610878A (zh) * | 2018-12-17 | 2019-04-12 | 济南王府园林古建筑工程有限公司 | 多功能墙体矫正仪器及墙体矫正方法 |
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---|---|
JP3023869B2 (ja) | 2000-03-21 |
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