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JPH08311098A - 新規ペプチド類およびそれを含有するインターロイキン6拮抗剤 - Google Patents

新規ペプチド類およびそれを含有するインターロイキン6拮抗剤

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Publication number
JPH08311098A
JPH08311098A JP7146742A JP14674295A JPH08311098A JP H08311098 A JPH08311098 A JP H08311098A JP 7146742 A JP7146742 A JP 7146742A JP 14674295 A JP14674295 A JP 14674295A JP H08311098 A JPH08311098 A JP H08311098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
residue
group
amino acid
arginine
residues
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7146742A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Kimura
仁 木村
Takafumi Kawamoto
隆文 河本
Masaaki Ito
雅章 伊藤
Hachiro Senoo
八郎 妹尾
Nobuo Seki
信男 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd, Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP7146742A priority Critical patent/JPH08311098A/ja
Publication of JPH08311098A publication Critical patent/JPH08311098A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構成アミノ酸数が比較的少ないペプチド又は
その誘導体でIL−6に拮抗的に作用し、その活性発現
を阻害出来るペプチド類およびそれを含有するIL−6
拮抗剤を提供する。 【構成】 一般式(I):X−A−B−D−Y(式中、
Xは水素、アミノ保護基、アミノ酸残基または2〜10
個のアミノ酸が結合したペプチド残基を示す。Yは水酸
基、アミノ基、カルボキシル保護基、アミノ酸残基また
は2〜5個のアミノ酸が結合したペプチド残基を示す。
Aはグアニジノ基に保護基を有してもよいArg残基ま
たはそれ以外のアミノ酸残基を示す。Dはグアニジノ基
に保護基を有してもよいArg残基である。BはLeu
残基または非天然型アミノ酸を含むそれ以外のアミノ酸
残基で、そのアミノ酸の有する側鎖官能基には保護基を
有していてもよい。)で示されるペンタペプチド類、ま
たはそれを含有するインターロイキン6拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインターロイキン6拮抗
作用を有する新規なペプチド類または医薬として許容さ
れるその塩類ならびに医薬として許容される担体と共に
前記ペプチド類もしくはその塩類を含有し、ヒトインタ
ーロイキン6の活性発現を阻害する新規なインターロイ
キン6拮抗剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】B細胞の抗体産生を誘導するB細胞分化
因子(BCDF/BSF−2)に関するcDNAのクロ
ーニングやアミノ酸配列の決定等がなされたことによ
り、該B細胞分化因子は、これまで互いに異なる物質と
して独立して研究されていたインターフェロンβ2(I
FNβ2)、ハイブリドーマ/プラズマサイトーマ増殖
因子(HPGF)そして肝細胞刺激因子(HSF)と同
一物質であることが判明し、これらの物質を総称してイ
ンターロイキン6(以下、IL−6と略記する)と呼ぶ
ようになった。
【0003】このIL−6は、上述したようにB細胞分
化因子として抗体産生を増強させたり、また肝細胞刺激
因子として急性期タンパク質の合成を誘導する等、炎症
や感染に対する生体防御機構において極めて重要な機能
を担う重要なタンパク質であるが、その一方では、該I
L−6の過剰産生が原因と考えられる疾患も問題になっ
ている。例えばメディカル・イムノロジー(Medical Im
munology)第15巻、195〜201頁(1988年)
には、IL−6と自己免疫疾患との関連について報告さ
れている。また、現代化学増刊18「サイトカイン」免
疫応答及び細胞の増殖・分化因子、大沢利昭編、71〜
85頁(1990年、出版:東京化学同人)にはIL−
6が原因物質として関与する疾患として、慢性関節リュ
ウマチ、心房内粘液腫、キャッスルマン病、ミエロー
マ、レンネルTリンパ腫、メサンギウム増殖性腎炎等の
種々の自己免疫疾患が挙げられている。
【0004】この様にIL−6は種々の自己免疫疾患の
原因物質と考えられるので、これらの疾患を治療するこ
とを目的として、IL−6分子の活性発現部位に関する
研究、及びこの活性発現部位に対して拮抗的に作用し、
IL−6の働きを阻害する物質の開発が進められてい
る。
【0005】IL−6分子の活性発現部位に関する研究
報告によれば、例えばJust P. J. Brakennhoff等は、従
来シグナルペプチドと考えられていたIL−6分子のN
末端の28個のアミノ酸からなるペプチド残基はIL−
6の活性発現には不要であると報告している(The Jour
nal of Immunology、143巻、1175〜82頁、1
989年)。また、A. Kruttgen等は、IL−6のC端
から3番目のアミノ酸が活性発現に必須であると報告し
ている(FEBS Letters、273巻、95〜98頁、19
90年)。更に、C. Nishimura等はIL−6分子をNM
Rにより解析し、IL−6がその受容体に結合する際に
は、C端に近い部分が結合に重要な働きをすると予測し
ている(FEBS Letters、281巻、167〜169頁、
1991年)。しかしながら、いずれの報告においても
IL−6の活性発現部位は特定できておらず、その活性
発現に対して拮抗作用を有する物質は未だ発見されてい
ない。
【0006】また、IL−6の活性発現部位に対して拮
抗的に作用し、IL−6の働きを阻害すると考えられる
物質として、例えばBSF−2(IL−6と同一物質)
のN末端及びC末端から複数個のアミノ酸が欠損したポ
リペプチドが開示されている(特開平2−188600
号公報)。しかし、上記公開公報で開示されている物質
は全アミノ酸数が20個以上からなるペプチドであり、
この様な長鎖のペプチドを製造するには複数の化学合成
法を駆使する必要があり、操作が煩雑で、且つ技術的に
も困難な問題を伴うことが多く、実用性に欠けるもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、構成
アミノ酸数が比較的少ないペプチドまたはその誘導体で
あってIL−6に対して拮抗的に作用し、その活性発現
を阻害することの出来るペプチド類または医薬として許
容されるその塩類およびそれを含有するIL−6拮抗剤
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):X−A−B−D−Y(式中、Xは水素、アミノ
保護基、アミノ酸残基または2〜10個のアミノ酸が結
合したペプチド残基を示す。Yは水酸基、アミノ基、カ
ルボキシル保護基、アミノ酸残基または2〜5個のアミ
ノ酸が結合したペプチド残基を示す。Aはグアニジノ基
に保護基を有してもよいアルギニン残基またはそれ以外
のアミノ酸残基を示す。Dはグアニジノ基に保護基を有
してもよいアルギニン残基である。Bはロイシン残基ま
たは非天然型アミノ酸を含むそれ以外のアミノ酸残基
で、そのアミノ酸の有する側鎖官能基には保護基を有し
ていてもよい。)で示されるペプチド類または医薬とし
て許容されるその塩類を提供し、更にはこれらと共に医
薬として許容される担体を含有することを特徴とするイ
ンターロイキン6拮抗剤を提供するものである。また本
発明は一般式(II):E−F−G−H−Arg−NH
2(式中、E、F及びHはその官能基に保護基を有して
いてもよいアミノ酸残基であり、Gはグアニジノ基に保
護基を有してもよいアルギニン残基またはそれ以外のア
ミノ酸残基を示す。)で示されるペンタペプチド類また
は医薬として許容されるその塩類を提供し、更にはこれ
らと共に医薬として許容される担体を含有することを特
徴とするインターロイキン6拮抗剤を提供するものであ
る。
【0009】なお、本明細書においてアミノ酸残基、保
護基、溶媒等を略号で表示する場合には、IUPAC及
びICBの規定または当該分野における慣用記号に従う
ものとする。表−1から表−3にそれらの慣用記号を示
す。またペプチド中のアミノ酸配列は慣用の記載方法に
従い、N末端のアミノ酸残基が左側に位置し、C末端の
アミノ酸配列が右側に位置するように記述する。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】本発明の一般式(I)において、Xは水
素、アミノ保護基、アミノ酸残基または2〜10個のア
ミノ酸が結合したペプチド残基である。上記アミノ保護
基としては、Boc基、トリクロロエトキシカルボニル
基、t−アミルオキシカルボニル基等の置換基を有して
もよいアルコキシカルボニル基;シクロペンチルオキシ
カルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基等の
置換基を有してもよいシクロアルコキシカルボニル基;
Z基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、Cl
−Z基、Br−Z基、p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル基、アダマンチルオキシカルボニル基、Fmoc基
等の置換基を有してもよいアラルキルオキシカルボニル
基;アセチル基、トリフルオロアセチル基、ホルミル
基、プロピオニル基、フェニルアセチル基、フェニルプ
ロピオニル基、ベンゼンスルフォニル基、Tos基等の
置換基を有してもよいアシル基等を例示することができ
る。また、アミノ酸残基としてはPheまたはTyrを
例示することができる。さらにペプチド残基としては、
H−Trp−Asn−Ser−Ser−Phe−Tyr
−、H−Asn−Ser−Ser−Phe−Tyr−、
H−Ser−Ser−Phe−Tyr−、H−Ser−
Phe−Tyr−、H−Phe−Tyr−を例示するこ
とができる。
【0014】また一般式(I)において、Yは水酸基、
アミノ基、カルボキシル保護基、アミノ酸残基または2
〜5個のアミノ酸が結合したペプチド残基である。上記
カルボキシル保護基としては、メチルアミノ基またはエ
チルアミノ基等の、モノまたはジ(低級)アルキルアミ
ノ基;ベンジルアミノ基またはフェネチルアミノ基等の
置換基を有してもよいアリールアルキルアミノ基;アニ
リド基またはナフチルアミノ基等の置換基を有してもよ
いアリルアミノ基;メトキシ基、エトキシ基等の低級ア
ルコキシ基;フェニルオキシ基またはナフチルオキシ基
等のアリールオキシ基;ベンジルオキシ基等のアリール
(低級)アルコキシ基;複素環(低級)アルコキシ基等
を例示することができる。また、アミノ酸残基として
は、Gly、Pheを例示することができる。さらに、
ペプチド残基としては、−Phe−Glu−NH2を例
示することができる。
【0015】一般式(I)中、Aはグアニジノ基に保護
基を有してもよいArg残基またはそれ以外のアミノ酸
残基を示し、Dはグアニジノ基に保護基を有してもよい
Arg残基である。それらの保護基としては、ニトロ
基;Boc基、Z基またはアダマンチルオキシカルボニ
ル基等のアラルキルオキシカルボニル基;Tos基等の
置換基を有してもよいアリールスルフォニル基;トリチ
ル基等を例示することができる。一般式(I)中、Aが
アミノ酸残基である場合、Tyr、Lys、His、T
rp、Pro、Ala、Leu、Asn、Ser、As
p、Glu、Metなどのアミノ酸残基を例示すること
ができる。
【0016】BはLeu残基または非天然型アミノ酸を
含むそれ以外のアミノ酸残基であり、これらアミノ酸の
有する側鎖官能基はCl2−Bzlを含む適当な保護基
で保護されていてもよい。ここで用いられる具体的な非
天然型アミノ酸を含むアミノ酸残基としては、D型アミ
ノ酸の他、Trp、Ala、Ile、Asn、Tyr、
Phe、Ser、Lys、Arg、His、Glu、M
et、Gly、Pro、Asp、ノルロイシン、ter
t−ロイシン、シクロヘキシルアラニン、フェニルグリ
シン、ホモフェニルアラニン、β−アラニン、ホモセリ
ン、ペニシラミン、ナフチルアラニン等の天然型または
非天然型アミノ酸の残基を例示することができる。
【0017】一方、一般式(II)において、E、F及
びHはアミノ酸残基を示し、Gはグアニジノ基に保護基
を有していてもよいアルギニン残基またはそれ以外のア
ミノ酸残基を示す。それらE、F及びHのアミノ酸とし
てはAla、Arg、Asn、Asp、Gln、Gl
u、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Me
t、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Ty
r、Valから任意に選ぶことが出来る。
【0018】上記本発明において用いられるペプチド類
を合成するに当たっては、ペプチド合成において通常用
いられる方法、例えば固相合成法または液相合成法を用
いることが出来る。具体的には例えば、「続医薬品の開
発 第14巻 ペプチド合成」監修 矢島治明(廣川書
店発行、1991年)に記載の方法に準じて行えばよ
い。固相合成法としては例えば、有機溶媒に不溶性であ
る支持体に、合成しようとするペプチドのC末端に対応
するアミノ酸を結合させ、α−アミノ基及び側鎖官能基
を適当な保護基で保護したアミノ酸をC端からN端方向
の順番に、1アミノ酸ずつ縮合させる反応と、樹脂上に
結合したアミノ酸またはペプチドのα−アミノ基の該保
護基を脱離させる反応を交互に繰り返すことにより、ペ
プチド鎖を延長させる方法が用いられる。固相ペプチド
合成法は、用いられる保護基の種類により、Boc法と
Fmoc法とに大別される。
【0019】この様にして目的ペプチドを合成した後、
脱保護反応及びペプチド鎖の支持体からの切断を行う。
ペプチド鎖との切断反応には、Boc法ではフッ化水素
またはトリフルオロメタンスルホン酸を、またFmoc
法ではTFAを用いるのが適当である。例えばBoc法
では、フッ化水素中で上記保護ペプチド樹脂をアニソー
ル存在下にて処理し、保護基の脱離と支持体からの切断
を行ってペプチドを回収する。これを凍結乾燥すること
により、粗ペプチドが得られる。一方、Fmoc法では
TFA中において上記と同様の操作で脱保護反応及びペ
プチド鎖の支持体からの切断反応を行うことが可能であ
る。
【0020】この様にして得られた粗ペプチドを高速液
体クロマトグラフィー(以下HPLCと略記する)に供
することにより分離・精製を行う。その溶出に当たって
は、タンパク質の精製に通常用いられる水−アセトニト
リル系溶媒を用いて最適条件下で行うのがよい。得られ
たクロマトピークに相当する画分を分取し、これを凍結
乾燥する。この様にして精製した精製ペプチド画分につ
いて、マススペクトル分析による分子量解析、アミノ酸
組成分析、或いはアミノ酸配列解析等により同定を行
う。
【0021】本発明において用いられる、医薬として許
容される上記ペプチド類の塩類とは生理学的に許容され
る塩類であり、例えば、塩酸、硫酸、燐酸、ギ酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、フ
マル酸、シュウ酸、リンゴ酸、クエン酸、オレイン酸、
パルミチン酸等の無機酸または有機酸との塩;ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム等のアルカリ金属またはアル
カリ土金属との塩;トリエチルアミン、ジエタノールア
ミン、t−ブチルアミン、ベンジルアミン、ジシクロヘ
キシルアミン、アルギニン等の有機塩基との塩等が挙げ
られる。これらのペプチド類の塩類は、通常の塩生成反
応を用いて調製することが出来る。
【0022】本発明に用いられる上記ペプチド類及び医
薬として許容されるその塩類(以下、これらを単にペプ
チド類で代表する場合がある)は、ヒトIL−6の受容
体もしくはその情報伝達タンパク質であるgp130に
拮抗的に作用する結果、種々の活性発現を阻害すること
が出来ると考えられる。従って、本発明のペプチド類は
IL−6過剰産生が原因と考えられる自己免疫疾患等の
種々の疾患等の治療薬として有用である。この様な自己
免疫疾患としては、膠原病としてSLE(全身性エリテ
マトーデス)、慢性関節リュウマチ、強皮症(進行性全
身性硬化症)、結節性多発性動脈炎、ベーチェット病
(腸型、血管型、神経型、口腔、皮膚、目、外陰部、関
節、副睾丸、肺、腎)、乾癬、ウエゲナー肉芽腫、大動
脈炎症候群、シェーグレン症候群、自己免疫睾丸炎等、
腎疾患としてI型糖尿病(膵島炎)、ネフローゼ症候
群、糸球体腎炎(糸球体硬化症)、間質性腎炎、グッド
パスチャー症候群、糖尿病性腎症、溶血性尿毒症、虚血
性急性腎不全、慢性腎不全、糸球体内血栓抑制等が挙げ
られる。また、原発性粘膜水腫、バセドウ病、悪性貧
血、自己免疫性萎縮性胃炎、早発閉経、男性不妊症、重
症筋無力症、若年性糖尿病、尋常性天疱瘡、類天疱瘡、
交感性眼炎、水晶性ぶどう膜炎、多発性硬化炎、溶血性
貧血、持発性血小板減少症、原発性胆汁性肝硬変、活動
性慢性肝炎、持発性肝硬変、潰瘍性大腸炎、円板状紅斑
性狼瘡、皮膚筋炎、橋本甲状腺炎、アジソン病、クロー
ン病等も挙げられる。
【0023】本発明において用いられる上記ペプチド類
またはそれらの塩類は、カプセル剤、マイクロカプセル
剤、錠剤、顆粒剤、粉末、トローチ剤、丸剤、軟膏、坐
剤、注射剤、懸濁剤、シロップ剤、乳剤、液剤、腸溶コ
ーティング剤、噴霧剤、吸入剤、点眼剤、点鼻剤等の慣
用の医薬製剤の形で投与することが出来る。投与経路と
しては経口、皮下、筋肉内、静脈内、膣内、直腸内、口
腔内(頬側及び舌下を含む)、経皮、鼻粘膜等を含む様
々な経路によって投与することが出来る。
【0024】上記ペプチド類の製剤化に当たっては、医
薬として許容される担体を用いて常法によって製造する
ことが出来る。この様な担体としては、例えばスクロー
ス、デンプン、マンニット、ソルビット、ラクトース、
グルコース、セルロース、タルク、リン酸カルシウム、
炭酸カルシウム等の賦形剤;例えばセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリプロピ
ルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴム、ポリエチレン
グリコール、スクロース、デンプン等の結合剤;例えば
デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルデンプン、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウ
ム、クエン酸カルシウム等の崩壊剤;例えばステアリン
酸マグネシウム、エアロジル、タルク、ラウリル硫酸ナ
トリウム等の滑択剤;例えばクエン酸、メントール、グ
リシン、オレンジ末等の矯味剤;例えば安息香酸ナトリ
ウム、重亜硫酸ナトリウム、メチルパラベン、プロピル
パラベン等の保存剤;例えばクエン酸、クエン酸ナトリ
ウム、酢酸等の安定化剤;例えばメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、ステアリン酸アルミニウム等の懸
濁化剤;例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース等
の分散剤;例えば水等の希釈剤;例えばカカオバター、
白色ワセリン、ポリエチレングリコール等の基剤ワック
スのような、製剤化に慣用の有機または無機の各種担体
が挙げられる。
【0025】上記本発明の薬剤の投与量は、症状の程
度、患者の全身状態、年齢、体重等に応じて十分な治療
(または予防)効果を発揮し得る量であり、投与経路や
剤形等を考慮して適宜決定されるものであるが、有効成
分であるペプチド類の量として、経口投与の場合は、通
常成人において一日当たり0.01μg〜2g/kg/
日であり、好ましくは0.1μg〜200mg/kg/
日である。また、通常成人において一回当たり0.01
μg〜200mg/kgであり、好ましくは0.1μg
〜100mg/kgである。また、非経口投与の場合
は、通常成人において一日当たり0.001μg〜1g
/kg/日であり、好ましくは0.01μg〜200m
g/kgである。また、通常成人において一回当たり
0.001μg〜500mg/kgであり、好ましくは
0.01μg〜100mg/kgである。
【0026】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、
前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で実施することは全て
本発明の技術的範囲に包含される。
【0027】(実施例1;化合物(1):H-Trp-Asn-Se
r-Ser-Phe-Tyr-Arg-Leu-Arg-NH2の合成)化合物(1)
の合成は、アプライド・バイオシステムズ社製ペプチド
合成装置ABI430Aを用い、一般にBoc法と呼ば
れる固相合成法で行った。使用した樹脂は、通常のBo
c法による固相合成法においてC端がアミド基であるペ
プチドを合成する際に用いられるp−メチルベンズヒド
リルアミン樹脂(MBHA樹脂、NH2基含量:0.5
7meq/g、(株)ペプチド研究所より購入)であ
る。なお、使用樹脂量は877mg(0.5mmol相
当量)である。本実施例で使用したアミノ酸は、Boc
基でアミノ基を保護したL−アミノ酸であり、MBHA
樹脂に対して等量関係で4倍に相当する量(今回は樹脂
が0.5mmol等量なので、保護アミノ酸は2mmo
l)を用いた。具体的に用いた保護アミノ酸及びそれら
の量を表−4に示す。化合物の合成は、上記樹脂に目的
とするペプチドのC末端からN末端方向へ順次対応する
アミノ酸を縮合反応させることにより得た。なお本発明
において保護アミノ酸の樹脂への結合は、縮合させるア
ミノ酸がAsn、Gln及びArgの場合にはダブルカ
ップリング法(B)で行い、それ以外の保護アミノ酸の
場合には、シングルカップリング法(A)を用いた。得
られた化合物は、HPLC分析とアミノ酸分析とを行っ
た。HPLC分析の条件及びアミノ酸分析法、固相合成
法を以下に示す。なお、各実施例1から86で得られた
ペプチド類をそれぞれ化合物(1)〜化合物(86)と
し、その構造式を表−5、表−6に示す。
【0028】(HPLCによる分析条件)カラムにTS
Kgel ODS−120T(0.46cmφ×25c
m)(東ソー社製)を使用し、溶出液にアセトニトリル
と0.1%(W/W)TFA水溶液の混合溶液を流速
1.0ml/minで使用した。検出装置はUV検出器
を用い波長214nmで測定した。
【0029】(アミノ酸の測定)6N塩酸で各化合物を
酸分解した(110℃、24時間)後、各化合物のアミ
ノ酸組成を日立アミノ酸分析装置(L−8500)で分
析した。
【0030】(固相合成法) (A)シングルカップリング法で行う場合 a)33%TFAのDCM溶液中で80秒間攪拌する。 b)更に、50%TFAのDCM溶液中で18.5分間
攪拌する。 c)更に、DCMで3回洗浄する。 d)更に、10%DIEAのDMF溶液で1分間攪拌を
2回繰り返す。 e)更に、DMFで5回洗浄する。 f)縮合試薬としてDCCを用い、保護アミノ酸の縮合
反応を行う。 g)DCMで5回洗浄する。 (B)ダブルカップリング法で行う場合 a)33%TFAのDCM溶液中で80秒間攪拌する。 b)更に、50%TFAのDCM溶液中で18.5分間
攪拌する。 c)更に、DCMで3回洗浄する。 d)更に、10%DIEAのDMF溶液で1分間攪拌を
2回繰り返す。 e)更に、DMFで5回洗浄する。 f)縮合試薬としてDCC−HOBtを用い、保護アミ
ノ酸の第1回目の縮合反応を行う。 g)DCMで3回洗浄する。 h)次に、10%DIEAのDMF溶液で1分間攪拌す
る。 i)更に、DMFで1回洗浄する。 j)更に、DCMで3回洗浄する。 k)縮合試薬としてDCC−HOBtを用い、保護アミ
ノ酸の第2回目の縮合反応を行う。 l)DMFで1回洗浄する。 m)次に、DCMで5回洗浄する。
【0031】上記固相合成法によって、C末端から順次
保護アミノ酸を樹脂に縮合させ化合物(1)を樹脂上に
合成した。次いでTFAを用いて化合物(1)のN末端
保護基であるBoc基を除去した。得られたペプチド樹
脂をグラスフィルター上にとり、DCMで洗浄後真空乾
燥し1.49gの保護ペプチド樹脂を得た。この保護ペ
プチド樹脂からのペプチドの切り出しはLow−Hig
h法によった。すなわち、この保護ペプチド樹脂830
mgを、フッ化水素反応装置((株)ペプチド研究所
製)を用い、フッ化水素9ml、アニソール1.0m
l、エチルメチルスルフィド0.1mlの混液中で0℃
で1時間処理した。混液中のフッ化水素と添加試薬を減
圧留去した後、残査を再びフッ化水素8ml、アニソー
ル0.8ml、エタンジチオール0.08mlの混液中
で0℃で1時間処理した。混液中のフッ化水素と添加試
薬を減圧留去した後、残査をグラスフィルター上でジエ
チルエーテルにより十分に洗浄し、減圧下で乾燥させ
た。次に、得られた残査を0.1M酢酸水溶液で抽出
し、その抽出液を凍結乾燥することにより化合物(1)
を含む粗生成物230mgを得た。このうち100mg
の粗生成物を分取用高速液体クロマトグラフィー(カラ
ム:東ソー社製「TSKgel ODS120−T」、
2.54cmφ×30cm)を用いて、アセトニトリル
と0.1%(W/W)TFA水溶液の混合溶媒による直
線グラジュエント法で溶出させ、化合物(1)を含む画
分を分取し、精製物32mgを得た。得られた精製物を
50%(W/W)の酢酸溶液に溶解し、陽イオン交換樹
脂Amberlite IRA−410(オルガノ株式
会社製)に通すことにより、化合物(1)の酢酸塩25
mgを得た。化合物(1)のHPLC測定結果及びアミ
ノ酸分析による確認の結果をそれぞれ表−13、表−1
4に示す。ここに、表−13においてAは溶出開始時に
おけるアセトニトリルと0.1%(W/W)TFA水溶
液の混合比率を示し、Bは溶出開始30分後の溶出液の
混合比率を示す。溶出液の混合比率は直線的に変化させ
た。
【0032】(実施例2;化合物(2):H-Asn-Ser-Se
r-Phe-Tyr-Arg-Leu-Arg-NH2の合成)表−7に記載の保
護アミノ酸を用いて、Boc法により化合物(2)を合
成した。保護ペプチドの処理として、全ての保護アミノ
酸を樹脂に縮合させた後に、TFAを用いて目的ペプチ
ドのN末端保護基であるBoc基を除去した。得られた
ペプチド樹脂をグラスフィルター上にとり、DCMで洗
浄後真空乾燥することにより、1.32gの保護ペプチ
ド樹脂を得た。この保護ペプチド樹脂457mgを、フ
ッ化水素反応装置((株)ペプチド研究所製)を用い、
フッ化水素9ml、アニソール1.0mlの混液中で0
℃で1時間処理した。混液中のフッ化水素と添加試薬を
減圧留去した後、残査をグラスフィルター上でジエチル
エーテルにより十分に洗浄し、減圧下で乾燥させた。こ
の様にして得られた残査を0.1M酢酸水溶液で抽出
し、その抽出液を凍結乾燥することにより化合物(2)
を含む粗生成物98mgを得た。そのうち、90mgの
粗生成物を分取用HPLC(カラム:東ソー社製「TS
Kgel ODS120−T」、2.54cmφ×30
cm)を用い、アセトニトリルと0.1%(W/W)T
FA水溶液の混合溶媒による直線グラジュエント法で溶
出させ、化合物(2)を含む画分を分取し、精製物32
mgを得た。得られた精製物を50%(W/W)の酢酸
溶液に溶解し、陽イオン交換樹脂Amberlite
IRA−410(オルガノ株式会社製)に通すことによ
り、化合物(2)の酢酸塩28mgを得た。
【0033】(実施例3〜10)表−5に記載した構造
式の化合物(3)〜(10)の合成を、実施例2の方法
と同様にして、表−7に示す保護アミノ酸を使用して行
った。なお、化合物(6)の合成の際には、C末端のア
ミノ酸がフリーのカルボン酸であるため、Boc−Ar
g(Tos)−PAM樹脂をMBHA樹脂の代わりに使
用した。
【0034】(実施例11;化合物(11):H-Arg-Le
u-Arg-Gly-NH2の合成)化合物(11)の合成は、簡易
型ペプチド合成装置(国産化学(株)製、商標「コック
さん」)を用い、一般にFmoc法と呼ばれる固相合成
法で行った。本実施例に用いる樹脂は、C末端がアミド
基であるのでFmoc用のアミド樹脂(国産化学(株)
より購入)(アミノ基含量が0.3mmol相当の樹脂
量を使用する)を用いた。
【0035】Fmoc法による化合物(11)の合成 a)DMF6mlで上記樹脂を1分間攪拌する。これを
3回繰り返す。 b)更に、20%(W/W)ピペリジンのDMF溶液6
mlで3分間攪拌する。これを3回繰り返す。 c)更に、20%(W/W)ピペリジンのDMF溶液6
mlで15分間攪拌する。 d)更に、DCM6mlで1分間攪拌する。これを2回
繰り返す。 e)更に、DMF6mlで1分間攪拌する。これを2回
繰り返す。 f)更に、メタノール6mlで1分間攪拌する。 g)更に、DCM6mlで1分間攪拌する。これを2回
繰り返す。 h)更に、NMP6mlで1分間攪拌する。これを3回
繰り返す。 i)次に、Fmoc−Gly−OH(357mg,1.
2mmol)の組成からなる保護アミノ酸のNMP
(2.6ml)溶液に、HOBt(1.2mmol)及
びTBTU(1.2mmol)のDMF溶液(2.4m
l)、並びにDIEA(2.4mmol)のNMP溶液
(1.0ml)を加え、室温で7分間攪拌する。なお、
以下に用いるアミノ酸は全て上記樹脂中に含まれるアミ
ノ基の含量の4倍量(1.2mmol)を加える。 j)上記i)で得られた溶液を、上記a)〜h)の工程
を経た樹脂に添加した後、30分間攪拌する。 k)上記樹脂をメタノール6mlで1分間攪拌し、洗浄
する。 l)更に、上記樹脂をNMP6mlで1分間攪拌し、洗
浄する。これを3回繰り返す。 m)更に、上記樹脂をDCM6mlで1分間攪拌、洗浄
する。これを5回繰り返す。この様にして、樹脂にFm
oc−Glyを結合させる。 o)上記i)においてFmoc−Gly−OHの代わり
にFmoc−Arg(Pmc)−OH(795mg,
1.2mmol)を用いたこと以外はi)と同様にして
溶液を調製し、引き続きj)〜m)の工程を行うことに
より、樹脂に上記組成の保護アミノ酸を結合させる。 p)上記i)においてFmoc−Gly−OHの代わり
にFmoc−Leu−OH(424mg,1.2mmo
l)を用いたこと以外はi)と同様にして溶液を調製
し、引き続きj)〜m)の工程を行うことにより、樹脂
に上記組成の保護アミノ酸を結合させる。 q)上記i)においてFmoc−Gly−OHの代わり
にFmoc−Arg(Pmc)−OH(795mg,
1.2mmol)を用いたこと以外はi)と同様にして
溶液を調製し、引き続きj)〜m)の工程を行うことに
より、樹脂に上記組成の保護アミノ酸を結合させる。
【0036】化合物(11)を構成する全ての保護アミ
ノ酸を樹脂に結合させた後、真空乾燥することにより8
40mgの保護ペプチド樹脂を得た。このうち、430
mgの保護ペプチド樹脂を5%フェノールを含むTFA
溶液(15ml)で処理し、目的ペプチドを樹脂から切
り出すと同時に不要な側鎖保護基の除去を行った。反応
液中の不溶物をグラスフィルターで除去し、濾液にジエ
チルエーテルを加え、得られた沈澱物をグラスフィルタ
ーで回収し、真空乾燥することにより化合物(11)を
含む粗生成物70mgを得た。得られた粗生成物のうち
40mgを、分取用HPLC(カラム:東ソー社製「T
SKgel ODS120−T」、2.54cmφ×3
0cmL)を用い、アセトニトリルと0.1%(W/
W)TFA水溶液の混合溶媒による直線グラジュエント
法で溶出させ、化合物(11)を含む画分を分取し、精
製物25mgを得た。これを50%(W/W)の酢酸溶
液に溶解し、陽イオン交換樹脂Amberlite I
RA−410(オルガノ株式会社製)に通すことによ
り、化合物(11)の酢酸塩18mgを得た。
【0037】(実施例12〜16)表−5に記載の化合
物(12)〜(16)は、表−7に示す保護アミノ酸を
用い、実施例11と同様の方法により合成した。
【0038】(実施例17;化合物(17):H-Arg-Le
u-Arg-NHCH2C6H5の合成)Fmoc−Arg(Pmc)
−OH(663mg,1mmol)、TBTU(321
mg,1mmol)、HOBt(135mg,1mmo
l)、DIEA(129mg,1mmol)をDMF
(10ml)に溶解し攪拌した。その溶液にベンジルア
ミン(107mg,1mmol)を加え、5時間室温で
攪拌した。次いで、溶媒を留去し、残査を酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチル溶液を水、10%クエン酸水溶
液、冷却した5%重曹水溶液で洗浄、次いで乾燥し、酢
酸エチルを留去しFmoc−Arg(Pmc)−NHC
265を520mg得た。Fmoc−Arg(Pm
c)−NHCH265(490mg,0.65mmo
l)を20%ピペリジンを含むDMF溶液(4ml)に
溶解し、1時間室温で攪拌した。減圧で溶媒を留去し、
そこにFmoc−Leu(248mg,0.7mmo
l)、TBTU(225mg,0.7mmol)、HO
Bt(95mg,0.7mmol)及びDIEA(91
mg,0.7mmol)のDMF(10ml)溶液を加
え、15時間室温で攪拌した。溶媒を留去し、残査を酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル溶液を水、10%クエ
ン酸水溶液、冷却した5%重曹水溶液で洗浄、次いで乾
燥し、酢酸エチルを留去しFmoc−Leu−Arg
(Pmc)−NHCH265を490mg得た。Fm
oc−Leu−Arg(Pmc)−NHCH26
5(450mg,0.52mmol)を20%ピペリジ
ンを含むDMF溶液(4ml)に溶解し、1時間室温で
攪拌した。減圧で溶媒を留去し、そこにFmoc−Ar
g(Pmc)−OH(365mg,0.55mmo
l)、TBTU(177mg,0.55mmol)、H
OBt(75mg,0.55mmol)及びDIEA
(78mg,0.55mmol)のDMF(8ml)溶
液を加え、15時間室温で攪拌した。溶媒を留去し、残
査を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル溶液を水、10
%クエン酸水溶液、冷却した5%重曹水溶液で洗浄、次
いで乾燥し、酢酸エチルを留去しFmoc−Arg(P
mc)−Leu−Arg(Pmc)−NHCH265
を700mg得た。Fmoc−Arg(Pmc)−Le
u−Arg(Pmc)−NHCH265(600m
g)を20%ピペリジンを含むDMF溶液(4ml)に
溶解し、1時間室温で攪拌した。減圧で溶媒を留去し、
そこに5%フェノールを含むTFA溶液(10ml)を
加え、1時間攪拌した。TFA溶液をジエチルエーテル
に注ぎ、析出した沈澱物(120mg)を濾取した。こ
の沈澱物を実施例11と同様にHPLCにより精製し、
目的ペプチド(化合物17)36mgを得た。
【0039】(実施例18;化合物(18):H-Arg-Le
u-Arg-NHCH2CH2C6H5の合成)ベンジルアミンをフェニル
エチルアミンに代えた以外は実施例17と同様に反応さ
せ、化合物(18)を25mg得た。
【0040】(実施例19;化合物(19):H-Arg-Le
u-Arg(NO2)-OCH2C6H5の合成)出発物質のFmoc−A
rg(Pmc)−NHCH265をBoc−Arg
(NO2)−OCH265に代え、TFA溶液で処理
し、Boc基を除去した以外は実施例17と同様に反応
させ、化合物(19)を18mg得た。
【0041】(実施例20;化合物(20):(CH3)3CC
O-Arg-Leu-Arg-NHCH2C6H5の合成 実施例17と同様の方法により、Fmoc−Arg(P
mc)−Leu−Arg(Pmc)−NHCH265
を合成後、Fmoc−Arg(Pmc)−Leu−Ar
g(Pmc)−NHCH265(750mg)を20
%ピペリジンを含むDMF溶液(5ml)に溶解し、1
時間室温で攪拌した。溶媒を留去後、イソプロピルエー
テルで沈澱化させて得られた沈澱物をDMFに溶解し、
ピバリン酸(70mg)、TBTU、HOBt、DIE
Aをそれぞれ0.7mmol相当量を加え2時間室温で
攪拌した。減圧で溶媒を留去後、酢酸エチルで抽出し
た。酢酸エチル溶液を水、10%クエン酸水溶液、冷却
した5%重曹水溶液で洗浄、次いで乾燥し、酢酸エチル
を留去後、5%フェノールを含むTFA溶液(10m
l)を加え1時間攪拌した。TFA溶液をジエチルエー
テルに注ぎ、析出した沈澱物(320mg)を濾取し
た。この沈澱物を実施例11と同様にHPLCにより精
製し、化合物(20)を56mg得た。
【0042】(実施例21;化合物(21):(CH3)3CC
O-Arg-Leu-Arg-NHCH2CH2C6H5の合成)実施例18と同様
にして反応させ、Fmoc−Arg(Pmc)−Leu
−Arg(Pmc)−NHCH2CH265を合成後、
実施例20に記載したと同様にピバリン酸を反応させ、
化合物(21)を18mg得た。
【0043】(実施例22;化合物(22):(CH3)3CC
O-Arg-Leu-Arg(NO2)-OCH2C6H5の合成)実施例19と同
様にして反応させ、Fmoc−Arg(Pmc)−Le
u−Arg(NO2)−OCH265を合成後、実施例
20に記載したと同様にピバリン酸を反応させ、化合物
(22)を21mg得た。
【0044】(実施例23;化合物(23):Z-Arg-Le
u-Arg-NHCH2C6H5の合成)実施例20と同様にして得ら
れたFmoc−Arg(Pmc)−Leu−Arg(P
mc)−NHCH265(250mg)をピペリジン
処理後、DMF中でZ−OSu(50mg)と反応さ
せ、実施例20と同様に処理し、化合物(23)を18
mg得た。
【0045】(実施例24;化合物(24):Z-Arg-Le
u-Arg-NHCH2CH2C6H5の合成)実施例21と同様にして得
られたFmoc−Arg(Pmc)−Leu−Arg
(Pmc)−NHCH2CH265(210mg)をピ
ペリジン処理後、DMF中でZ−OSu(50mg)と
反応させ、実施例20と同様に処理し、化合物(24)
を21mg得た。
【0046】(実施例25;化合物(25):Z-Arg-Le
u-Arg(NO2)-OCH2C6H5の合成)実施例22と同様にして
得られたFmoc−Arg(Pmc)−Leu−Arg
(NO2)−OCH265(260mg)をピペリジン
処理後、DMF中でZ−OSu(60mg)と反応さ
せ、実施例20と同様に処理し化合物(25)を18m
g得た。
【0047】(実施例26〜32)化合物(26)〜
(32)の合成は実施例11に記載した方法と同様に行
い、目的とする各化合物(26)〜(32)を得た。
【0048】(実施例33〜45)化合物(33)〜
(45)の合成は実施例2に記載した方法と同様に行
い、目的とする化合物を得た。但し化合物(41)の合
成の際のみ、保護ペプチド樹脂からペプチドの切り出し
のフッ化水素を用いた反応を実施例1に記載したLow
−High法により行った。
【0049】(実施例46〜86)化合物(46)〜
(86)の合成は、実施例11に記載した方法と同様に
行い目的とする各化合物(46)〜(86)を得た。
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】
【表11】
【0058】
【表12】
【0059】
【表13】
【0060】
【表14】
【0061】
【表15】
【0062】(試験例:ヒトSKW6.4細胞を用いた
IL−6によるIgM抗体産生抑制試験)ヒトリコンビ
ナントIL−6(hrIL−6)に対する、本発明のペ
プチド類のIL−6拮抗作用を調べるために、被験物質
として、上記実施例で合成した化合物のうち(17)及
び(20)の2種類を用い、該化合物を最終濃度が50
0μg/mlになるように適宜希釈した。IgM抗体産
生細胞としてヒトSKW6.4細胞を用い、96穴マイ
クロプレートの各ウェルに1×104個の上記細胞を加
え、上記被験物質及び適当量のhrIL−6と共に、炭
酸ガスインキュベーター中で37℃で4日間培養した。
培養終了後、1,200rpmで5分間遠心して得られ
た培養上清を集め、この上清中に含まれるIgM抗体量
をELISA法により定量した。なお、対照試験とし
て、被験物質を加えないで上記の方法と同様にしてIg
M抗体量を定量した。上記化合物の添加によるIgM抗
体産生阻害率を次式により算出した。その測定結果を表
−16に示す。
【0063】
【数1】
【0064】
【表16】
【0065】表−16から明らかなように、化合物(1
7)および(20)は、いずれも、IgM抗体産生を著
しく阻害することが分かった。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、IL−6に対して拮抗
的に作用し、その活性発現を阻害することが出来るペプ
チド類が提供されるので、IL−6に起因すると考えら
れる種々の自己免疫疾患の治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 雅章 兵庫県姫路市網干区新在家1365 (72)発明者 妹尾 八郎 大阪府門真市千石東町12−1 (72)発明者 関 信男 大阪府茨木市橋の内2−12−28−303

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I):X−A−B−D−Y (式中、Xは水素、アミノ保護基、アミノ酸残基または
    2〜10個のアミノ酸が結合したペプチド残基を示す。
    Yは水酸基、アミノ基、カルボキシル保護基、アミノ酸
    残基または2〜5個のアミノ酸が結合したペプチド残基
    を示す。Aはグアニジノ基に保護基を有してもよいアル
    ギニン残基またはそれ以外のアミノ酸残基を示す。Dは
    グアニジノ基に保護基を有してもよいアルギニン残基で
    ある。Bはロイシン残基または非天然型アミノ酸を含む
    それ以外のアミノ酸残基で、そのアミノ酸の有する側鎖
    官能基には保護基を有していてもよい。)で示されるペ
    プチド類または医薬として許容されるその塩類。
  2. 【請求項2】 一般式(I)中のA及びDが共にグアニ
    ジノ基に保護基を有してもよいアルギニン残基であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のペプチド類または医薬と
    して許容されるその塩類。
  3. 【請求項3】 一般式(I)中のA及びDが共にアルギ
    ニン残基であり、Bがロイシン残基であることを特徴と
    する請求項2記載のペプチド類または医薬として許容さ
    れるその塩類。
  4. 【請求項4】 一般式(II):E−F−G−H−Ar
    g−NH2 (式中、E、F及びHはその官能基に保護基を有してい
    てもよいアミノ酸残基であり、Gはグアニジノ基に保護
    基を有してもよいアルギニン残基またはそれ以外のアミ
    ノ酸残基を示す。)で示されるペンタペプチド類または
    医薬として許容されるその塩類。
  5. 【請求項5】 一般式(II)中、Eはアスパラギン、
    チロシン、プロリン、ロイシン、セリン、リジン、アル
    ギニン、ヒスチジン、トリプトファン、アラニン、メチ
    オニン、アスパラギン酸またはグルタミン酸の各アミノ
    酸残基及びこれらの残基が有する官能基に保護基を有す
    るアミノ酸残基の群から選ばれるいずれか1つであり、
    Fはチロシン残基、Gはアルギニン残基、Hはロイシン
    残基であることを特徴とする請求項4記載のペンタペプ
    チド類または医薬として許容されるその塩類。
  6. 【請求項6】 一般式(II)中のEがフェニルアラニ
    ン残基、Fがロイシン、フェニルアラニン、セリン、ア
    ルギニン、ヒスチジン、トリプトファン、アスパラギン
    酸、グルタミン酸、メチオニン、プロリン、アラニン、
    リジン、グリシンまたはアスパラギンの各アミノ酸残基
    及びこれらの残基が有する官能基に保護基を有するアミ
    ノ酸残基の群から選ばれるいずれか1つであり、Gがア
    ルギニン残基、Hがロイシン残基であることを特徴とす
    る請求項4記載のペンタペプチド類または医薬として許
    容されるその塩類。
  7. 【請求項7】 一般式(II)中のEがフェニルアラニ
    ン残基、Fがチロシン残基、Gがチロシン、リジン、ヒ
    スチジン、トリプトファン、プロリン、アラニン、ロイ
    シン、アスパラギン、セリン、アスパラギン酸、グルタ
    ミン酸またはメチオニンの各アミノ酸残基及びこれら残
    基が有する官能基に保護基を有するアミノ酸残基の群か
    ら選ばれるいずれか1つであり、Hがロイシン残基であ
    ることを特徴とする請求項4記載のペンタペプチド類ま
    たは医薬として許容されるその塩類。
  8. 【請求項8】 一般式(II)中のEがフェニルアラニ
    ン残基、Fがチロシン残基、Gがアルギニン残基、Hが
    トリプトファン、アラニン、イソロイシン、アスパラギ
    ン、チロシン、フェニルアラニン、セリン、リジン、ア
    ルギニン、ヒスチジン、グルタミン酸、メチオニン、グ
    リシン、プロリンまたはアスパラギン酸の各アミノ酸残
    基及びこれら残基に有する官能基に保護基を有するアミ
    ノ酸残基の群から選ばれるいずれか1つであることを特
    徴とする請求項4記載のペンタペプチド類または医薬と
    して許容されるその塩類。
  9. 【請求項9】 一般式(I):X−A−B−D−Y (式中、Xは水素、アミノ保護基、アミノ酸残基または
    2〜10個のアミノ酸が結合したペプチド残基を示す。
    Yは水酸基、アミノ基、カルボキシル保護基、アミノ酸
    残基または2〜5個のアミノ酸が結合したペプチド残基
    を示す。Aはグアニジノ基に保護基を有してもよいアル
    ギニン残基またはそれ以外のアミノ酸残基を示す。Dは
    グアニジノ基に保護基を有してもよいアルギニン残基で
    ある。Bはロイシン残基または非天然型アミノ酸を含む
    それ以外のアミノ酸残基で、そのアミノ酸の有する側鎖
    官能基には保護基を有していてもよい。)で示されるペ
    プチド類または医薬として許容されるその塩類と共に医
    薬として許容される担体を含有することを特徴とするイ
    ンターロイキン6拮抗剤。
  10. 【請求項10】 一般式(I)中のA及びDが共にグア
    ニジノ基に保護基を有してもよいアルギニン残基である
    ことを特徴とする請求項9記載のインターロイキン6拮
    抗剤。
  11. 【請求項11】 一般式(I)中のA及びDが共にアル
    ギニン残基であり、Bがロイシン残基であることを特徴
    とする請求項10記載のインターロイキン6拮抗剤。
  12. 【請求項12】 一般式(II):E−F−G−H−A
    rg−NH2 (式中、E、F及びHはその官能基に保護基を有してい
    てもよいアミノ酸残基であり、Gはグアニジノ基に保護
    基を有してもよいアルギニン残基またはそれ以外のアミ
    ノ酸残基を示す。)で示されるペンタペプチド類または
    医薬として許容されるその塩類と共に医薬として許容さ
    れる担体を含有することを特徴とするインターロイキン
    6拮抗剤。
  13. 【請求項13】 一般式(II)中、Eはアスパラギ
    ン、チロシン、プロリン、ロイシン、セリン、リジン、
    アルギニン、ヒスチジン、トリプトファン、アラニン、
    メチオニン、アスパラギン酸またはグルタミン酸の各ア
    ミノ酸残基及びこれらの残基が有する官能基に保護基を
    有するアミノ酸残基の群から選ばれるいずれか1つであ
    り、Fはチロシン残基、Gはアルギニン残基、Hはロイ
    シン残基であることを特徴とする請求項12記載のイン
    ターロイキン6拮抗剤。
  14. 【請求項14】 一般式(II)中のEがフェニルアラ
    ニン残基、Fがロイシン、フェニルアラニン、セリン、
    アルギニン、ヒスチジン、トリプトファン、アスパラギ
    ン酸、グルタミン酸、メチオニン、プロリン、アラニ
    ン、リジン、グリシンまたはアスパラギンの各アミノ酸
    残基及びこれらの残基が有する官能基に保護基を有する
    アミノ酸残基の群から選ばれるいずれか1つであり、G
    がアルギニン残基、Hがロイシン残基であることを特徴
    とする請求項12記載のインターロイキン6拮抗剤。
  15. 【請求項15】 一般式(II)中のEがフェニルアラ
    ニン残基、Fがチロシン残基、Gがチロシン、リジン、
    ヒスチジン、トリプトファン、プロリン、アラニン、ロ
    イシン、アスパラギン、セリン、アスパラギン酸、グル
    タミン酸またはメチオニンの各アミノ酸残基及びこれら
    残基が有する官能基に保護基を有するアミノ酸残基の群
    から選ばれるいずれか1つであり、Hがロイシン残基で
    あることを特徴とする請求項12記載のインターロイキ
    ン6拮抗剤。
  16. 【請求項16】 一般式(II)中のEがフェニルアラ
    ニン残基、Fがチロシン残基、Gがアルギニン残基、H
    がトリプトファン、アラニン、イソロイシン、アスパラ
    ギン、チロシン、フェニルアラニン、セリン、リジン、
    アルギニン、ヒスチジン、グルタミン酸、メチオニン、
    グリシン、プロリンまたはアスパラギン酸の各アミノ酸
    残基及びこれら残基に有する官能基に保護基を有するア
    ミノ酸残基の群から選ばれるいずれか1つであることを
    特徴とする請求項12記載のインターロイキン6拮抗
    剤。
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