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JPH08305393A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

Info

Publication number
JPH08305393A
JPH08305393A JP7105548A JP10554895A JPH08305393A JP H08305393 A JPH08305393 A JP H08305393A JP 7105548 A JP7105548 A JP 7105548A JP 10554895 A JP10554895 A JP 10554895A JP H08305393 A JPH08305393 A JP H08305393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
signal
processing
frame
reproducing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7105548A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Miyasaka
修二 宮阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7105548A priority Critical patent/JPH08305393A/ja
Publication of JPH08305393A publication Critical patent/JPH08305393A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯域分割された帯域信号に対して、少ない演
算量で可変速再生処理が行えるような再生装置を提供す
る。 【構成】 音声信号等を4帯域に分割して入力し、これ
ら各帯域信号を各々第1〜第4のバッファ101〜10
4に一旦蓄える。この第1〜第4のバッファ101〜1
04から出力された各帯域毎の信号の振幅レベルが所定
の振幅値以上の帯域を検出装置105にて検出する。該
検出された帯域の信号を時系列的に前半部分と後半部分
との2つに分け、これらをクロスフェード装置106〜
109によってクロスフェード処理を行い、該クロスフ
ェード処理された各帯域信号のみを帯域合成フィルタ1
14によって帯域合成して再生信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯域分割された帯域信
号を帯域合成することによって再生信号を生成する再生
装置に関するものである。主には、原信号を帯域分割し
た後に各帯域信号を符号化する符号化方式(サブバンド
符号化方式:MPEG1オーディオ符号化方式等がそれ
に当たる(例えばISO/IEC 11172-3:1993 参照)。)で符
号化された符号化信号を再生する再生装置に関し、特に
フェードイン、フェードアウト、クロスフェード処理、
クロスフェード処理を用いた可変速再生処理等、信号の
振幅レベルを時間方向に所定のルールで変動させる処理
を行う再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ信号の特殊再生処理と
してフェードイン、フェードアウト、クロスフェード、
クロスフェード処理を用いた可変速再生処理等、信号の
振幅レベルを時間方向に所定のルールで変動させる処理
を行う再生装置が開発されている(例えばクロスフェー
ド処理を用いた可変速再生装置では、鈴木、三崎:信学
技報、SP90-34、pp1-8,1990-8 参照)。この様な従来の方
式における特殊再生処理は、その特殊再生処理前の入力
信号が通常の時間軸信号である。つまり、特殊再生処理
前の入力信号が、帯域分割された帯域信号である場合
は、その帯域信号を帯域合成した後の時間軸信号に対し
て特殊再生処理が行われるし、特殊再生処理前の入力信
号が、原信号を帯域分割した後に各帯域信号を符号化す
る符号化装置で符号化された符号化信号である場合は、
その符号化信号を復号した時間軸信号に対して特殊再生
処理が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特殊再
生前の入力信号が、予め帯域分割されしかも帯域分割数
に応じてダウンサンプリングされている場合(例えば、
信号を帯域分割した後に各帯域信号を符号化する符号化
装置で符号化された符号化信号が特殊再生前の入力信号
である場合)は、上記の様な特殊再生処理を通常の時間
軸信号に帯域合成してから行うよりも、帯域合成する前
に行う方が、以下のような観点で処理が簡略化できる。
フェードアウト処理を例にとって以下に説明する。
【0004】例えば、32帯域に帯域分割された信号が
特殊再生の入力信号である場合を考える。各帯域毎に3
6サンプル長あるとすると、各帯域毎に36サンプルに
対し、フェードアウト処理を施してから帯域合成する
と、元の時間軸信号に帯域合成したのちの1152サン
プル長の信号にフェードアウト処理を施すことと、同等
の効果が得られる。
【0005】さてここで、通常時間軸信号を32帯域に
帯域分割すると、32帯域の全帯域に信号が分布すると
いうことはほとんど無く、いくつかの帯域に信号が集中
することが多い。その場合、信号が分布していない帯域
に対しては、フェードアウト処理を施す必要がなく、こ
れにより処理量が削減でききる。例えば、32帯域のう
ち10帯域にしか信号が分布していないような場合、3
6サンプル長に対するフェードアウト処理を10帯域に
対して施せばよいので、360回の乗算を施せばよいこ
とになる。
【0006】一方、32帯域の帯域信号を元の時間軸信
号に帯域合成したのちの1152サンプル長の信号にフ
ェードアウト処理を施すと、1152回の乗算を施さな
くてはならないこととなる。
【0007】本発明の再生装置は、上記したような問題
点を解決し、帯域分割された帯域信号に対して、通常の
時間軸信号に帯域合成する前にそれぞれ所定の処理を施
すことによって、時間軸信号に帯域合成してから同様の
処理を施すよりも処理量を削減できるような再生装置を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の再生装置は、帯域分割された帯域信号の振
幅レベルが所定の値以上の帯域を検出する検出装置と、
該検出された帯域に対してのみ所定の信号処理を行う信
号処理装置と、該処理された帯域信号のみを帯域合成す
る帯域合成フィルタとを有して構成されている。
【0009】
【作用】本発明は上記構成によって、まず、検出装置
で、帯域分割された帯域信号の振幅レベルが所定の値以
上の帯域を検出し、信号処理装置で、該検出された帯域
に対してのみ所定の信号処理(信号の振幅レベルを時間
方向に所定のルールで変動させる処理)を行い、帯域合
成フィルタで、該処理された帯域信号のみを帯域合成す
る。この様な処理を行うことによって、各帯域信号を時
間軸信号に帯域合成してから同様の処理を施すよりも処
理量を削減することができることとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例の再生装置につ
いて、図面を参照しながら説明する。本実施例は、クロ
スフェード処理を利用した可変速再生装置に関するもの
である。
【0011】図1は本発明の第1の実施例における再生
装置の構成を示すブロック図である。図1において、1
01は、入力された第1の帯域信号をLサンプル長の1
フレーム分保持する第1のバッファ装置、102は、入
力された第2の帯域信号をLサンプル長の1フレーム分
保持する第2のバッファ装置、103は、入力された第
3の帯域信号をLサンプル長の1フレーム分保持する第
3のバッファ装置、104は、入力された第4の帯域信
号をLサンプル長の1フレーム分保持する第4のバッフ
ァ装置である。
【0012】入力される第1〜第4の帯域信号は、通常
の時間軸信号を4帯域に帯域分割するとともに4分の1
にダウンサンプリングするようなフィルタバンクによっ
て帯域分割された、それぞれの帯域信号であり、第1の
帯域信号は最も低域の帯域信号、第4の帯域信号は最も
高域の帯域信号であるとする。本実施例では、説明を容
易にするために4帯域分割の例を示しているが、本発明
の主たる用途においては、帯域分割数は数十であること
が望ましく、例えば、MPEG1オーディオ符号化方式
で用いられているような、32帯域分割および32分の
1ダウンサンプリングされた帯域信号であることが望ま
しい(例えば、ISO/IEC 11172-3:1993参照)。
【0013】105は、上記第1〜第4のバッファ装置
内の各帯域信号を検査し、該帯域信号の振幅レベルが所
定の基準値(所定の振幅値)以上である帯域を検出する
検出装置、106は、第1のバッファ装置101内の帯
域信号の振幅レベルが所定の値以上であった場合、該第
1のバッファ装置内の帯域信号の時系列的に前半の信号
と後半の信号とをクロスフェード処理する第1のクロス
フェード処理装置、107は、第2のバッファ装置10
2内の帯域信号の振幅レベルが所定の値以上であった場
合、該第2のバッファ装置内の帯域信号の時系列的に前
半の信号と後半の信号とをクロスフェード処理する第2
のクロスフェード処理装置、108は、第3のバッファ
装置103内の帯域信号の振幅レベルが所定の値以上で
あった場合、該第3のバッファ装置内の帯域信号の時系
列的に前半の信号と後半の信号とをクロスフェード処理
する第3のクロスフェード処理装置、109は、第4の
バッファ装置104内の帯域信号の振幅レベルが所定の
値以上であった場合、該第4のバッファ装置内の帯域信
号の時系列的に前半の信号と後半の信号とをクロスフェ
ード処理する第4のクロスフェード処理装置である。
【0014】110は、第1のバッファ装置101内の
帯域信号の振幅レベルが所定の値以上であった場合、第
1のクロスフェード処理装置106からの出力信号を帯
域合成フィルタ114に送出する第1のスイッチ、11
1は、第2のバッファ装置102内の帯域信号の振幅レ
ベルが所定の値以上であった場合、第2のクロスフェー
ド処理装置107からの出力信号を帯域合成フィルタ1
14に送出する第2のスイッチ、112は、第3のバッ
ファ装置103内の帯域信号の振幅レベルが所定の値以
上であった場合、第3のクロスフェード処理装置108
からの出力信号を帯域合成フィルタ114に送出する第
3のスイッチ、113は、第4のバッファ装置104内
の帯域信号の振幅レベルが所定の値以上であった場合、
第4のクロスフェード処理装置109からの出力信号を
帯域合成フィルタ114に送出する第4のスイッチ、1
14は4帯域の帯域信号を帯域合成する帯域合成フィル
タである。
【0015】図2は、第1のバッファ装置101から第
4のバッファ装置104に格納された各帯域信号の波形
を表した図である。図3は、第1のバッファ装置101
に格納された帯域信号を時系列的にその前半の信号と後
半の信号とに分けたところを示した図である。図4は、
第1のバッファ装置101に格納された帯域信号の時系
列的に前半の信号と後半の信号とをクロスフェードして
いるところを示した図である。
【0016】以上のように構成された再生装置につい
て、以下その動作について図1から図4を用いて説明す
る。
【0017】まず図1における、第1のバッファ装置1
01に、入力された第1の帯域信号を1フレーム分(L
サンプル長)保持し、同様に第2のバッファ装置102
に、入力された第2の帯域信号を1フレーム分(Lサン
プル長)保持し、第3のバッファ装置103に、入力さ
れた第3の帯域信号を1フレーム分(Lサンプル長)保
持し、第4のバッファ装置104に、入力された第4の
帯域信号を1フレーム分(Lサンプル長)保持する。
【0018】次に、検出装置105において、上記第1
〜第4のバッファ装置内の各帯域信号を検査し、該帯域
信号の振幅レベルが所定の基準値(所定の振幅値)以上
の帯域を検出する。本実施例では、図2に示したよう
に、第1のバッファ装置内に蓄えられた第1の帯域信号
の振幅レベルと、第3のバッファ装置内に蓄えられた第
3の帯域信号の振幅レベルが大きく、これらの振幅値が
所定の振幅値を越えており、検出装置105において、
第1の帯域と第3の帯域とが検出されたものとする。こ
こで、振幅レベルを所定値と比べて評価する方法は、振
幅値の絶対値の和あるいは最大値で評価する方法や、振
幅値の2乗和で評価する方法などを用いればよい。
【0019】次に、第1のクロスフェード処理装置10
6で、第1のバッファ装置101内の帯域信号の時系列
的に前半の信号と後半の信号とをクロスフェード処理を
行ない、また、第3のクロスフェード処理装置108
で、第3のバッファ装置103内の帯域信号の時系列的
に前半の信号と後半の信号とをクロスフェード処理を行
なう。本実施例では、検出装置105において、第1の
帯域と第3の帯域とが検出されているので、上記のよう
に、第1のクロスフェード処理装置106と第3のクロ
スフェード処理装置108とでクロスフェード処理を行
うが、もちろん、検出装置105において、他の第Nの
帯域が検出されたならば、それに対応する第Nのクロス
フェード処理装置でクロスフェード処理を行うことにな
る。
【0020】図3、図4はこのようなクロスフェード処
理の一例を示したものであり、ここでは第1のクロスフ
ェード処理装置106で、第1のバッファ装置101内
の帯域信号の時系列的に前半の信号と後半の信号とがク
ロスフェード処理される様子を示している。図3は、第
1のバッファ装置101に格納された第1の帯域信号の
時系列的に前半の信号と後半の信号とに分けたところを
示した図であり、図4は、第1のバッファ装置101に
格納された第1の帯域信号の時系列的に前半の信号と後
半の信号とをクロスフェードしているところを示した図
である。
【0021】その後、帯域合成フィルタ114によっ
て、クロスフェード処理後の各帯域信号が帯域合成さ
れ、通常の時間軸信号が生成される。本実施例では、検
出装置105において第1の帯域と第3の帯域が検出さ
れているので、第1のスイッチ110と第3のスイッチ
112とが、クロスフェード処理後の帯域信号を帯域合
成フィルタ114に送出するので、帯域合成フィルタ1
14は第1の帯域信号と第3の帯域信号とで帯域合成す
る事になる。
【0022】以上の処理を、逐次Lサンプルずつの各帯
域信号に対して行うことによって、2倍速の高速再生が
行えることとなる。
【0023】また、上述したようなクロスフェードの処
理を行わずに、Lサンプルずつの帯域信号をそのまま帯
域合成する場合と、上述のような処理を行う場合とを適
当な割合で切り換えることによって、任意の再生速度に
調整することができる。その場合の実施例の再生装置の
構成図は、図5のようになる。
【0024】つまり、第1のセレクタ115〜第4のセ
レクタ118によって、各帯域信号をそのまま帯域合成
フィルタに送出するか、クロスフェード後の帯域信号を
送出するかを、適当な割合で切り換えることによって、
再生速度を調整するわけである。例えば、図5における
切り換え信号を2フレームに1フレームの割合で、クロ
スフェード後の帯域信号を送出するように切り換えれ
ば、再生速度が、4/3倍の高速再生ということにな
る。
【0025】さてここで、このようなクロスフェード処
理による可変速再生処理を、帯域合成後に行う場合と、
本実施例のように帯域合成前に行う場合とでその処理量
を比較する。
【0026】本実施例では、各帯域信号の中で、検出装
置105で検出された帯域の数が2個であったのでLサ
ンプル長の信号に対するクロスフェードの処理を2回行
うことになる。Lサンプル長の信号に対するクロスフェ
ードの処理はL回の乗算とL/2回の加算によって実現
され、それを2帯域に対して行うので、トータルで2L
回の乗算とL回の加算が、クロスフェードの処理のため
に必要となる。一方、帯域合成後にクロスフェードの処
理を行う場合は、4Lサンプル長の信号に対するクロス
フェードの処理を1回行うことになるので、4L回の乗
算と2L回の加算が必要となり、帯域合成前に行う場合
より、2倍の演算量が必要となることがわかる。もちろ
ん、全帯域に対しクロスフェード処理を行わなくてはな
らない場合は、演算量は4L回の乗算と2回の加算が必
要となるので有利とは言えずむしろ、振幅が所定の値よ
り大きい帯域を検出するための処理の分だけ、本実施例
の方法が不利となるが、例えば、MPEG1オーディオ
符号化方式のように、もともとの時間軸信号のサンプリ
ング周波数が、32kHz以上、帯域分割数が32帯域
と言うような帯域信号の場合は、全帯域に大きな振幅の
信号が分布しているということは通常は有り得ないの
で、本実施例の再生装置による再生処理の方が演算量が
大幅に削減できる。
【0027】以上のように、本実施例によれば、帯域分
割された帯域信号の振幅レベルが所定の値以上の帯域を
検出する検出装置と、該検出された帯域に対してのみク
ロスフェード処理を行うクロスフェード処理装置と、該
処理された帯域信号のみを帯域合成する帯域合成フィル
タとを備え、検出装置によって、帯域分割された帯域信
号の振幅レベルが所定の値以上の帯域を検出し、クロス
フェード処理装置によって、該検出された帯域に対して
のみクロスフェード処理を行い、帯域合成フィルタに
て、該処理された帯域信号のみを帯域合成することによ
って可変速再生を行う。この様な処理を行うことによっ
て、各帯域信号を時間軸信号に帯域合成してからクロス
フェード処理による可変速再生を行うよりも、処理量を
削減することができることとなる。
【0028】また、MPEG1オーディオ符号化方式の
ようなサブバンド符号化方式で符号化された各帯域信号
が、本実施例の入力となる各帯域信号である場合は、M
PEG1オーディオ符号化方式で符号化された符号化デ
ータの中に各帯域の振幅レベルを表すスケールファクタ
の情報が含まれているので、検出装置における、各帯域
信号の振幅レベルが所定の値以上の帯域を検出する処理
は極めて簡単なものとなる。
【0029】このような、MPEG1オーディオ符号化
方式のようなサブバンド符号化方式で符号化された各帯
域信号が本実施例の入力となる各帯域信号である場合の
再生装置の構成図は、図6のようになる。図6におい
て、119は、MPEG1オーディオ符号化方式のよう
なサブバンド符号化方式で符号化された符号化データか
ら、帯域合成前の帯域信号を抽出する帯域信号抽出装
置、120は、MPEG1オーディオ符号化方式のよう
なサブバンド符号化方式で符号化された符号化データか
ら、スケールファクタの情報を抽出するスケールファク
タ抽出装置、121は、該抽出されたスケールファクタ
の情報を検査し、該スケールファクタが所定の値以上の
帯域を検出する検出装置である。
【0030】まず、入力された符号化データから、帯域
信号抽出装置119にて帯域合成前の帯域信号を抽出す
る。一方、スケールファクタ抽出装置120にて符号化
データから、スケールファクタの情報を抽出し、検出装
置121によって、該抽出されたスケールファクタの情
報を検査し、該スケールファクタが所定の値以上の帯域
を検出する。
【0031】次に、帯域信号抽出装置119で抽出され
た各帯域信号の中で、検出装置121にて検出された帯
域信号のみに対してクロスフェード処理を行い、該処理
された帯域のみを用いて帯域合成する。このように、M
PEG1オーディオ符号化方式のようなサブバンド符号
化方式で符号化された各帯域信号が本実施例の入力とな
る各帯域信号である場合は、MPEG1オーディオ符号
化方式で符号化された符号化データの中に各帯域の振幅
レベルを表す、スケールファクタの情報が含まれている
ので、検出装置121における、各帯域信号の振幅レベ
ルが所定の値以上の帯域を検出する処理は極めて簡単な
ものとなる。よって、MPEG1オーディオ符号化方式
のようなサブバンド符号化方式で符号化された各帯域信
号が本実施例の入力となる各帯域信号である場合は、効
果は更に大きいものとなる。
【0032】以下、本発明の第2の実施例の再生装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0033】図7は本発明の第2の実施例における再生
装置の構成を示すブロック図である。図7において、2
01は、入力される第1の帯域信号をLサンプル長の1
フレーム分保持する第1のバッファ装置、202は、入
力された第2の帯域信号をLサンプル長の1フレーム分
保持する第2のバッファ装置、203は、入力された第
3の帯域信号をLサンプル長の1フレーム分保持する第
3のバッファ装置、204は、入力された第4の帯域信
号をLサンプル長の1フレーム分保持する第4のバッフ
ァ装置である。上記において入力された第1〜第4の帯
域信号は、もともとの時間軸信号を4帯域に帯域分割す
るとともに4分の1にダウンサンプリングするようなフ
ィルタバンクによって帯域分割された、それぞれの帯域
信号であり、第1の帯域信号は最も低域の帯域信号、第
4の帯域信号は最も高域の帯域信号であるとする。本実
施例では、簡単化のために4帯域分割の例を示している
が、本実施例の主たる用途においては、帯域分割数は数
十であることが望ましく、例えば、MPEG1オーディ
オ符号化方式で用いられているような、32帯域分割お
よび32分の1ダウンサンプリングされた帯域信号であ
ることが望ましい(例えば、ISO/IEC 11172-3:1993 参
照)。
【0034】205は、第1のバッファ装置201内の
帯域信号の振幅レベルが所定の基準値(所定の振幅値)
以上であった場合、該第1のバッファ装置内の帯域信号
の時系列的に前半の信号と後半の信号とをクロスフェー
ド処理することによって可変速再生処理を行う第1のク
ロスフェード処理装置、206は、第2のバッファ装置
206内の帯域信号の振幅レベルが所定の基準値(所定
の振幅値)以上であった場合、該第2のバッファ装置内
の帯域信号の時系列的に前半の信号と後半の信号とをク
ロスフェード処理することによって可変速再生処理を行
う第2のクロスフェード処理装置である。
【0035】207は、外部から与えられる、切り換え
信号が“L”の時、第1のクロスフェード処理装置20
5からの出力信号を帯域合成フィルタ211に送出し、
“H”の時は、第1のバッファ装置201内の帯域信号
をそのまま帯域合成フィルタ211に送出する第1のセ
レクタ、208は、外部から与えられる、切り換え信号
が“L”の時、第2のクロスフェード処理装置206か
らの出力信号を帯域合成フィルタ211に送出し、
“H”の時は、第2のバッファ装置202内の帯域信号
をそのまま帯域合成フィルタ211に送出する第2のセ
レクタである。
【0036】209は、外部から与えられる切り換え信
号が“L”の時、定数0を帯域合成フィルタ211に送
出し、“H”の時は、第3のバッファ装置203内の帯
域信号をそのまま帯域合成フィルタ211に送出する第
3のセレクタ、210は、外部から与えられる切り換え
信号が“L”の時、定数0を帯域合成フィルタ211に
送出し、“H”の時は、第4のバッファ装置204内の
帯域信号をそのまま帯域合成フィルタ211に送出する
第4のセレクタ、211は、4帯域の帯域信号を帯域合
成する帯域合成フィルタである。
【0037】以上のように構成された再生装置につい
て、以下その動作について図7を用いて説明する。
【0038】図7における、第1のバッファ装置201
に、入力された第1の帯域信号を1フレーム分(Lサン
プル長)保持し、同様に第2のバッファ装置202に、
入力された第2の帯域信号を1フレーム分(Lサンプル
長)保持し、第3のバッファ装置203に、入力された
第3の帯域信号を1フレーム分(Lサンプル長)保持
し、第4のバッファ装置204に、入力された第4の帯
域信号を1フレーム分(Lサンプル長)保持する。
【0039】次に、外部から与えられる切り換え信号が
“L”の時は、第1のクロスフェード処理装置205に
て、該第1のバッファ装置内の帯域信号の時系列的に前
半の信号と後半の信号とをクロスフェード処理を行な
い、第2のクロスフェード処理装置206にて、該第2
のバッファ装置内の帯域信号の時系列的に前半の信号と
後半の信号とをクロスフェード処理を行なう。外部から
与えられる切り換え信号が“H”の時は、上記クロスフ
ェード処理は行わない。
【0040】次に、外部から与えられる切り換え信号が
“L”の時、第1のクロスフェード処理装置205から
の出力信号と、第2のクロスフェード処理装置206か
らの出力信号とを帯域合成フィルタ211に送出する。
このとき、第3帯域及び第4帯域の帯域信号に当たる信
号としては、定数0を帯域合成フィルタ211に送出す
る。
【0041】切り換え信号が“H”の時は、第1のバッ
ファ装置201内の帯域信号、第2のバッファ装置20
2内の帯域信号、第3のバッファ装置203内の帯域信
号、第4のバッファ装置204内の帯域信号をそのまま
帯域合成フィルタ211に送出する。
【0042】その後に、帯域合成フィルタ211によっ
て、各帯域信号が帯域合成され、通常の時間軸信号が生
成される。
【0043】以上のように、本実施例によれば、帯域分
割された帯域信号の中の所定の帯域信号にのみクロスフ
ェード処理を行うクロスフェード処理装置と、帯域信号
を帯域合成する帯域合成フィルタとを備え、可変速再生
処理を行う時には、該クロスフェード処理装置からの出
力信号を用いて帯域合成することによって再生信号を
得、可変速再生処理を行わない時には、全帯域信号を用
いて帯域合成することにより再生信号を得ることによっ
て、可変速再生を行う場合は、各帯域信号を時間軸信号
に帯域合成してから可変速再生処理を行うよりも処理量
を削減することができることとなる。
【0044】本実施例では、可変速再生を行う場合は全
帯域信号を用いていないので、再生音の品質は全帯域を
用いるよりも劣化するが、可変速再生に伴う処理の付加
は軽減できる。
【0045】以下、本発明の第3の実施例の再生装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例は、音
声信号を所定のフレーム長に区切り、該フレーム毎に音
声信号を帯域分割するとともに、その周波数分布に基づ
いて、各周波数帯域に割り当てる量子化ビット数を適応
的に変化させるような、サブバンド符号化方式(MPE
G1オーディオ符号化方式等が該当(ISO/IEC 11172-3:1
993 参照))で符号化された符号化データが入力となる
可変速再生装置に関するものである。
【0046】図8は本発明の第3の実施例における再生
装置の構成を示すブロック図である。図8において、3
01は、上記のようなサブバンド符号化方式で符号化さ
れた符号化データを1フレームごとに取り込み、帯域合
成前の帯域信号を抽出する帯域信号抽出装置、302
は、上記のようなサブバンド符号化方式で符号化された
符号化データを1フレームごとに取り込み、当該時刻の
フレームの、各周波数帯域に割り当てた量子化ビット数
(アロケーション情報)を抽出するアロケーション情報
抽出装置、303は、該抽出されたアロケーション情報
を検査し、該アロケーション情報が0でない帯域を検出
する検出装置、304は、音声のピッチ成分が含まれる
周波数帯域の帯域信号のフレーム信号の時系列的に前半
の信号と後半の信号との相関関数を求め、該相関関数が
最大となる時刻Tcを求める位相調整量検出装置、30
5は、検出装置303で検出された、アロケーション情
報が0でない周波数帯域のフレーム信号の時系列的に前
半の信号と後半の信号とを位相調整量検出装置304で
求められたTc分ずらしてクロスフェード処理するクロ
スフェード処理装置群、306は、検出装置303で検
出された、アロケーション情報が0でない周波数帯域の
上記クロスフェード処理後の帯域信号を帯域合成フィル
タ307に送出するスイッチ群、307は各帯域信号を
帯域合成する帯域合成フィルタである。
【0047】図9は、音声のピッチ成分が含まれる周波
数帯域のフレーム信号の波形を表した図である。図10
は、音声のピッチ成分が含まれる周波数帯域のフレーム
信号を、時系列的に前半の信号と後半の信号とに分けた
図である。図11は、音声のピッチ成分が含まれる周波
数帯域のフレーム信号の時系列的に前半の信号と後半の
信号との相関関数を示す図である。図12は、相関関数
が最大となる時刻Tcを定性的に示した図である。図1
3は、時系列的に前半の信号と後半の信号とをTc時刻
ずらしてクロスフェードしている処理を説明するための
図である。
【0048】以上のように構成された再生装置につい
て、以下その動作について、図8、図9、図10、図1
1、図12、図13を用いて説明する。
【0049】まず、図8において、帯域信号抽出装置3
01によって、MPEG1オーディオ符号化方式のよう
なサブバンド符号化方式で符号化された符号化データを
1フレームごとに取り込み、帯域合成前の帯域信号を抽
出する。ここで、帯域合成前の帯域信号を抽出する方法
は、上記符号化データを生成したサブバンド符号化方式
に対応する一般的な方法を用いれば良い。MPEG1オ
ーディオ符号化方式に対応する方法は、例えば「ISO/IE
C 11172-3:1993」に詳しく述べられている。
【0050】一方、アロケーション情報抽出装置302
において、MPEG1オーディオ符号化方式のようなサ
ブバンド符号化方式で符号化された符号化データを1フ
レームごとに取り込み、当該時刻のフレームの、各周波
数帯域に割り当てた量子化ビット数(アロケーション情
報)を抽出する。ここでも、その方法は上記符号化デー
タを生成したサブバンド符号化方式に対応する一般的な
方法を用いれば良い。MPEG1オーディオ符号化方式
に対応する方法は、例えば「ISO/IEC 11172-3:1993」に
詳しく述べられている。
【0051】次に、検出装置303にて、該抽出された
アロケーション情報を検査し、該アロケーション情報が
0でない帯域を検出する。
【0052】一方、位相調整量検出装置304では、音
声のピッチ成分が含まれる周波数帯域の帯域信号のフレ
ーム信号の時系列的に前半の信号と後半の信号との相関
関数を求め、該相関関数が最大となる時刻Tcを求め
る。音声のピッチ成分が含まれる周波数帯域というの
は、数10Hz〜300Hzぐらいまでの周波数が含ま
れる周波数帯域であり、例えば、MPEG1オーディオ
符号化方式においては、最も低い周波数帯域がそれに当
たる。図9は、音声のピッチ成分が含まれる周波数帯域
のフレーム信号の波形の一例を表した図であり、それに
対して、そのフレーム信号の、時系列的に前半の信号と
後半の信号とに分けたところを示した図が図10であ
る。図11は、図10に示したフレーム信号の時系列的
に前半の信号と後半の信号との相関関数を示す図であ
り、この例においては最大値となる時刻Tcは4であ
る。図12は、時系列的に前半の信号と後半の信号との
相関関数が最大値となるような時刻Tcを定性的に示す
図である。つまり、前半の信号に後半の信号を少しずつ
ずらせながら重ね合わせたときに、双方の位相が一致す
るためにずらすべき時刻がTcということになる。
【0053】次にクロスフェード処理装置群305に
て、検出装置303で検出された、アロケーション情報
が0でない周波数帯域のフレーム信号の時系列的に前半
の信号と後半の信号とを、位相調整量検出装置304で
求められたTc分ずらしてクロスフェード処理する。
【0054】図13は、一例として、音声のピッチ成分
が含まれる周波数帯域のフレーム信号の、時系列的に前
半の信号と後半の信号とをTc分ずらしてクロスフェー
ド処理している様子を示している。クロスフェード処理
装置群305では、これと同様に、アロケーション情報
が0でない周波数帯域のフレーム信号の、時系列的に前
半の信号と後半の信号とをTc分ずらしてクロスフェー
ド処理する。
【0055】次にスイッチ群306で、検出装置303
で検出された、アロケーション情報が0でない周波数帯
域の上記クロスフェード処理後の信号を帯域合成フィル
タ307に送出し、帯域合成フィルタ307によって各
帯域信号を帯域合成する。
【0056】このような処理を逐次フレーム単位に繰り
返すことによって、可変速再生を行うことができる。
【0057】ここで、Tcずらしてクロスフェード処理
を行っているので、ピッチ成分の位相をそこねることが
ないので、音程(声の高さ)に違和感が生じることなく
可変速再生を行うことができる。
【0058】以上のように、本実施例によれば、音声信
号を所定のフレーム長に区切り、該フレーム毎に音声信
号を帯域分割するとともに、その周波数分布に基づい
て、各周波数帯域に割り当てる量子化ビット数を適応的
に変化させるようなサブバンド符号化方式で符号化され
た符号化データを1フレームごとに取り込み、帯域合成
前の帯域信号を抽出する帯域信号抽出装置と、上記サブ
バンド符号化方式で符号化された符号化データを1フレ
ームごとに取り込み、当該時刻のフレームの、各周波数
帯域に割り当てた量子化ビット数(アロケーション情
報)を抽出するアロケーション情報抽出装置と、該抽出
されたアロケーション情報を検査し、該アロケーション
情報が0でない帯域を検出する検出装置と、音声のピッ
チ成分が含まれる周波数帯域の帯域信号のフレーム信号
の時系列的に前半の信号と後半の信号との相関関数を求
め、該相関関数が最大となる時刻Tcを求める位相調整
量検出装置と、上記検出装置で検出された、アロケーシ
ョン情報が0でない周波数帯域のフレーム信号の時系列
的に前半の信号と後半の信号とを上記位相調整量検出装
置で求められたTc分ずらしてクロスフェード処理する
クロスフェード処理装置群と、上記検出装置で検出され
た、アロケーション情報が0でない周波数帯域の上記ク
ロスフェード処理後の信号を帯域合成フィルタに送出す
るスイッチ群と、各帯域信号を帯域合成する帯域合成フ
ィルタとを備え、帯域信号抽出装置にて、上記サブバン
ド符号化方式で符号化された符号化データを1フレーム
ごとに取り込み、帯域合成前の帯域信号を抽出し、アロ
ケーション情報抽出装置にて、上記サブバンド符号化方
式で符号化された符号化データを1フレームごとに取り
込み、当該時刻のフレームの、各周波数帯域に割り当て
た量子化ビット数(アロケーション情報)を抽出し、検
出装置にて、該抽出されたアロケーション情報を検査
し、該アロケーション情報が0でない帯域を検出する。
【0059】一方、位相調整量検出装置にて音声のピッ
チ成分が含まれる周波数帯域の帯域信号のフレーム信号
の、時系列的に前半の信号と後半の信号との相関関数を
求め、該相関関数が最大となる時刻Tcを求め、クロス
フェード処理装置群にて上記検出装置で検出された、ア
ロケーション情報が0でない周波数帯域のフレーム信号
の、時系列的に前半の信号と後半の信号とを上記位相調
整量検出装置で求められたTc分ずらしてクロスフェー
ド処理し、該クロスフェード処理後の各帯域信号を、ス
イッチ群を介して帯域合成フィルタに送出し、各帯域信
号を帯域合成する。このような処理を逐次フレーム単位
に繰り返すことによって、可変速再生を行うことがで
き、しかも各帯域信号を時間軸信号に帯域合成してから
可変速再生処理を行うよりも処理量を削減することがで
きることとなる。さらに、Tcずらしてクロスフェード
する事によって、ピッチ成分の位相をそこねることがな
いので、音程(声の高さ)に違和感が生じることなく可
変速再生を行うことができる。
【0060】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の再生装置は、帯域分割された帯域信号の振幅レベルが
所定の値以上の帯域を検出する検出装置と、該検出され
た帯域に対してのみクロスフェード処理を行うクロスフ
ェード処理装置と、該処理された帯域信号のみを帯域合
成する帯域合成フィルタとを備え、上記検出装置にて、
帯域分割された帯域信号の振幅レベルが所定の値以上の
帯域を検出し、クロスフェード処理装置にて、該検出さ
れた帯域に対してのみクロスフェード処理を行い、帯域
合成フィルタにて、該処理された帯域信号のみを帯域合
成することによって可変速再生を行う処理を施すことに
より、各帯域信号を時間軸信号に帯域合成してからクロ
スフェード処理による可変速再生を行うよりも、処理量
を格段と削減することができることとなる。
【0061】また本発明の再生装置は、帯域分割された
帯域信号の中の所定の帯域信号にのみクロスフェード処
理を行うクロスフェード処理装置と、帯域信号を帯域合
成する帯域合成フィルタとを備え、可変速再生処理を行
う時には、該クロスフェード処理装置からの出力信号を
用いて帯域合成することによって再生信号を得、可変速
再生処理を行わない時には、全帯域信号を用いて帯域合
成することによって再生信号を得ることにより、可変速
再生を行う場合は、各帯域信号を時間軸信号に帯域合成
してから可変速再生処理を行うよりも処理量を格段と削
減することができることとなる。この場合、可変速再生
を行う場合は、全帯域信号を用いていないので、再生音
の品質は、全帯域を用いるよりも劣化するが、可変速再
生に伴う処理の付加は軽減できる。
【0062】また本発明の再生装置は、音声信号を所定
のフレーム長に区切り、該フレーム毎に音声信号を帯域
分割するとともに、その周波数分布に基づいて、各周波
数帯域に割り当てる量子化ビット数を適応的に変化させ
るようなサブバンド符号化方式で符号化された符号化デ
ータを1フレームごとに取り込み、帯域合成前の帯域信
号を抽出する帯域信号抽出装置と、上記サブバンド符号
化方式で符号化された符号化データを1フレームごとに
取り込み、当該時刻のフレームの、各周波数帯域に割り
当てた量子化ビット数(アロケーション情報)を抽出す
るアロケーション情報抽出装置と、該抽出されたアロケ
ーション情報を検査し、該アロケーション情報が0でな
い帯域を検出する検出装置と、音声のピッチ成分が含ま
れる周波数帯域の帯域信号のフレーム信号の前半の信号
と後半の信号との相関関数を求め、該相関関数が最大と
なる時刻Tcを求める位相調整量検出装置と、上記検出
装置で検出された、アロケーション情報が0でない周波
数帯域のフレーム信号の前半の信号と後半の信号とを上
記位相調整量検出装置で求められたTc分ずらしてクロ
スフェード処理するクロスフェード処理装置群と、上記
検出装置で検出された、アロケーション情報が0でない
周波数帯域の上記クロスフェード処理後の信号を帯域合
成フィルタに送出するスイッチ群と、各帯域信号を帯域
合成する帯域合成フィルタとを備え、帯域信号抽出装置
にて、上記サブバンド符号化方式で符号化された符号化
データを1フレームごとに取り込み、帯域合成前の帯域
信号を抽出し、アロケーション情報抽出装置にて、上記
サブバンド符号化方式で符号化された符号化データを1
フレームごとに取り込み、当該時刻のフレームの、各周
波数帯域に割り当てた量子化ビット数(アロケーション
情報)を抽出し、検出装置にて、該抽出されたアロケー
ション情報を検査し、該アロケーション情報が0でない
帯域を検出し、一方、位相調整量検出装置によって音声
のピッチ成分が含まれる周波数帯域の帯域信号のフレー
ム信号の前半の信号と後半の信号との相関関数を求め、
該相関関数が最大となる時刻Tcを求め、クロスフェー
ド処理装置群で上記検出装置で検出された、アロケーシ
ョン情報が0でない周波数帯域のフレーム信号の前半の
信号と後半の信号とを上記位相調整量検出装置で求めら
れたTc分ずらしてクロスフェード処理し、該クロスフ
ェード処理後の各帯域信号を、スイッチ群を介して帯域
合成フィルタに送出し、各帯域信号を帯域合成する処理
を逐次フレーム単位に繰り返すことにより、可変速再生
を行うことが可能となり、しかも各帯域信号を時間軸信
号に帯域合成してから可変速再生処理を行うよりも処理
量を格段と削減することができることとなる。さらに、
Tcだけずらしてクロスフェードする事によって、ピッ
チ成分の位相をそこねることがないので、音程(声の高
さ)に違和感が生じることなく可変速再生を行うことが
できる。
【0063】上記のように、本発明は、主に可変速再生
処理を効率的に行う再生装置に関するものであるが、こ
れは可変速再生処理に限らず、帯域分割された各帯域信
号の振幅レベルを時間方向に所定のルールで変動させる
処理(例えば、フェードイン、フェードアウト等)であ
れば、どのような処理に対しても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における再生装置の構成
を示すブロック図
【図2】第1のバッファ装置から第4のバッファ装置に
格納された各帯域信号の波形を表した図
【図3】第1のバッファ装置に格納された帯域信号をそ
の前半の信号と後半の信号とに分けたところを示した図
【図4】第1のバッファ装置に格納された帯域信号の前
半の信号と後半の信号とをクロスフェードしているとこ
ろを示した図
【図5】本発明の第1の実施例における再生装置の機能
拡張したものの構成を示すブロック図
【図6】本発明の第1の実施例における再生装置の機能
拡張したものの構成を示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例における再生装置の構成
を示すブロック図
【図8】本発明の第3の実施例における再生装置の構成
を示すブロック図
【図9】音声のピッチ成分が含まれる周波数帯域のフレ
ーム信号の波形を表した図
【図10】音声のピッチ成分が含まれる周波数帯域のフ
レーム信号を、その前半の信号と後半の信号とに分けた
ところを示した図
【図11】音声のピッチ成分が含まれる周波数帯域のフ
レーム信号の前半の信号と後半の信号との相関関数を示
す図
【図12】前半の信号と後半の信号とをクロスフェード
する時刻Tcを定性的に示す図
【図13】前半の信号と後半の信号とをTc時刻ずらし
てクロスフェードしているところを示した図
【符号の説明】
101、201 第1のバッファ装置 102、202 第2のバッファ装置 103、203 第3のバッファ装置 104、204 第4のバッファ装置 106、205 第1のクロスフェード処理装置 105、121、303 検出装置 107、206 第2のクロスフェード処理装置 108 第3のクロスフェード処理装置 109 第4のクロスフェード処理装置 110 第1のスイッチ 111 第2のスイッチ 112 第3のスイッチ 113 第4のスイッチ 114、211、307 帯域合成フィルタ 115、207 第1のセレクタ 116、208 第2のセレクタ 117、209 第3のセレクタ 118、210 第4のセレクタ 119、301 帯域信号抽出装置 120 スケールファクタ抽出装置 302 アロケーション情報抽出装置 304 位相調整量検出装置 305 クロスフェード処理装置群 306 スイッチ群

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯域分割された帯域信号の中の所定の帯域
    信号にのみ所定の信号処理を施した後に、該処理を施し
    た帯域信号のみを用いて帯域合成することを特徴とする
    再生装置。
  2. 【請求項2】帯域分割された帯域信号の振幅レベルが所
    定の値以上の帯域を検出する検出装置と、該検出された
    帯域に対してのみ所定の信号処理を行う信号処理装置
    と、該処理された帯域信号のみを帯域合成する帯域合成
    フィルタとを有することを特徴とする再生装置。
  3. 【請求項3】信号を帯域分割した後に各帯域信号を符号
    化する符号化装置で符号化された符号化信号を再生する
    再生装置において、上記各帯域の符号化信号を各帯域信
    号に復号化する復号化装置と、該各帯域毎の復号化信号
    の振幅レベルが所定の値以上の帯域を検出する検出装置
    と、該検出された帯域に対してのみ所定の信号処理を行
    う信号処理装置と、該処理された各帯域信号のみを帯域
    合成する帯域合成フィルタとを有することを特徴とする
    再生装置。
  4. 【請求項4】符号化装置は、各帯域の帯域信号の振幅レ
    ベルを表すスケールファクタの情報も符号化する符号化
    装置であり、 検出装置は、該スケールファクタが所定の値より大きい
    帯域を検出する検出装置であることを特徴とする請求項
    3記載の再生装置。
  5. 【請求項5】符号化装置は、各帯域の帯域信号を量子化
    する量子化ビット数を原信号の周波数分布に基づいて適
    応的に割り当て、該割り当てた量子化ビット数も符号化
    するような符号化装置であり、 検出装置は、該量子化ビット数が0でない帯域を検出す
    る検出装置であることを特徴とする請求項3記載の再生
    装置。
  6. 【請求項6】信号処理装置は、各帯域信号の振幅レベル
    を時間方向に所定のルールで変動させる処理を施すこと
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の再生装
    置。
  7. 【請求項7】信号処理装置は、各帯域信号に対し、所定
    の時間間隔毎に所定の時間長のフレーム信号を切り出し
    て、該切り出した各帯域毎のフレーム信号の前半の信号
    と後半の信号とをクロスフェード処理し、該処理された
    帯域信号を帯域合成する事によって可変速再生処理を行
    うことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の
    再生装置。
  8. 【請求項8】信号処理装置は、各帯域信号に対し、所定
    の時間間隔毎に所定の時間長のフレーム信号を切り出し
    て、該切り出した各帯域毎のフレーム信号の前半の信号
    と後半の信号とを所定の時刻Tc分ずらしてクロスフェ
    ード処理し、該処理された帯域信号を帯域合成する事に
    よって可変速再生処理を行う信号処理装置であり、前記
    Tcは、音声のピッチ成分が含まれる帯域のフレーム信
    号の前半の信号と後半の信号との相関関数が最大値とな
    る時刻とすることを特徴とする請求項7記載の再生装
    置。
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