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JPH08304243A - 断面薄膜試料及びその作製方法及び断面薄膜試料用ホルダ - Google Patents

断面薄膜試料及びその作製方法及び断面薄膜試料用ホルダ

Info

Publication number
JPH08304243A
JPH08304243A JP7137201A JP13720195A JPH08304243A JP H08304243 A JPH08304243 A JP H08304243A JP 7137201 A JP7137201 A JP 7137201A JP 13720195 A JP13720195 A JP 13720195A JP H08304243 A JPH08304243 A JP H08304243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
cross
thin film
holder
fixing rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7137201A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Ikematsu
陽一 池松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP7137201A priority Critical patent/JPH08304243A/ja
Publication of JPH08304243A publication Critical patent/JPH08304243A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材料の特定箇所に対して2方向以上を一度に
解析可能な断面薄膜試料及びその作製方法及び断面薄膜
試料用ホルダを提供する。 【構成】 材料の特定箇所を含む領域1を凸状かつ島状
に機械加工し、集束イオンビーム5による穴あけ加工に
より、特定箇所のある一点より放射状に互いに角度をな
す断面薄膜試料6を少なくとも2つ以上形成した試料片
3を作製する。その試料片3を支持するホルダを、TE
M試料室への挿入時の真空保持のためのOリング15を
備えた試料固定棒11と、それを支持する支持棒12
と、試料固定棒11の先端部に傾動可能に設けたリング
16と、リングにより回転可能に支持されかつ試料片3
を固定可能な円板17とにより構成する。 【効果】 材料の特定箇所に、観察可能でありかつ異な
る薄膜断面試料を少なくとも2つ以上作製可能になり、
特定箇所の総合的な解析が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造解析や組成分析に
用いられる断面薄膜及びその作製方法及び断面薄膜試料
用ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】材料の構造解析や組成分析技術は、その
材料特性(電気的、機械的特性等)を理解する上に於て
非常に重要であり、それらのための装置には、これまで
X線解析装置、電子顕微鏡、オージェ電子分光装置、二
次イオン質量分析装置等が用いられてきた。その中でも
透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscop
e;以下TEMと略す。)は、材料中のミクロ領域での
形態、構造及び組成を解析する装置として、多くの材料
開発に応用されている。
【0003】このTEM観察用の試料は、多くの場合、
電解研磨法やイオンミリング法により作製されていた。
ところが、これらの手法は材料中の特定箇所をねらった
サンプリングが困難なため、特定箇所の直接観察は不可
能であった。
【0004】一方、上記問題を解決すべく、集束イオン
ビームを用いた特定箇所のTEM観察用断面薄膜試料の
作製方法(電子顕微鏡,28(1993)119「FI
Bを用いた新しいTEM試料作製方法」、特開平6−2
31719号)が検討されている。特定箇所を含む試料
表面を機械加工し、集束イオンビームにより微細加工す
る方法により、特定箇所の断面薄膜を得ている。
【0005】しかし、上記方法では、特定箇所に対して
一方向のみ集束イオンビームによる断面薄膜作製に適し
た加工サイズとなっているのみで、他方向に対しては加
工領域が非常に大きいため、一断面の薄膜試料しか作製
できなかった。そのため、従来の試料作製方法では、特
定箇所に対して方向がそれぞれ異なる断面薄膜材料を少
なくとも2つ以上作製する事はできなかった。このた
め、鉄鋼材料中の析出物や半導体集積回路に於ける故障
箇所の解析などで、これまで必要とされていた特定箇所
に対して、2方向以上を一度に構造解析及び組成分析す
ることが不可能であるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、特定箇所に方向が
それぞれ異なる断面薄膜試料を少なくとも2つ以上作製
した試料を試料ホルダに支持し、効率よく構造解析及び
組成分析を行い得る断面薄膜試料及びその作製方法及び
断面薄膜試料用ホルダを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、材料の構造解析及び組成分析を行うための
特定箇所を含む凸状かつ島状に形成された領域中に、前
記特定箇所の任意の一点より放射状に存在しかつ互いに
角度をなす断面薄膜を少なくとも2つ以上形成したこと
を特徴とする断面薄膜試料、または、材料の特定箇所を
含む領域を凸状かつ島状の試料形状に予め機械加工した
後、収束したイオンビームやレーザで穴あけ加工をし
て、前記特定箇所内の任意の一点より放射状に存在しか
つ互いに角度をなす断面薄膜部を少なくとも2つ以上作
製することを特徴とする断面薄膜試料の作製方法、また
は、試料を固定すると共にホルダを透過型電子顕微鏡の
試料室に挿入した際に真空を保持するためのOリングを
備えられた試料固定棒と、前記試料固定棒を支持するた
めの支持棒とを有し、前記試料固定棒の先端に、前記試
料を固定可能でかつ回転可能な機構を有する円板と、前
記円板を支持しかつ傾斜可能にするべく前記試料固定棒
に対し二点で支持されたリングとが設けられていること
を特徴とする断面薄膜試料用ホルダを提供することによ
り達成される。
【0008】
【作用】このようにすることにより、特定箇所に対し
て、方向がそれぞれ異なる断面薄膜試料を少なくとも2
つ以上作製する事が可能となり、同一場所で角度を変え
た断面の観察が同時に行うことができ、3次元的な特定
箇所の形態の把握な電子解析方による結晶構造の解析が
可能となる。また、電子顕微鏡に搭載された特性X線エ
ネルギー分散型分光法(EDS)や電子エネルギー損失
分光法(EELS)等の組成分析技術を用いることによ
り、特定箇所のそれぞれの断面薄膜に対して微小域の組
成の決定が可能となり、総合的な特定箇所のキャラクタ
リゼーションが実現される。例えば、半導体集積回路に
対する故障箇所の解析に応用することにより、多角的な
視点から故障の原因を検討することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0010】図1(a)は、本発明に基づく試料の作製
要領を示す試料全体の鳥瞰図であり、特定箇所を含む領
域1に対して、試料加工時に特定箇所の位置が認識可能
なように、その周辺にけがき等により、マーキング2を
施す。このマーキング2は、切断時の特定箇所を認識で
きるサイズ及び形状であれば良い。
【0011】次に、マーキング2を施した材料からダイ
シングソー等の精密切断機により、試料片3を切断加工
する。この際、特定箇所を含む領域1が凸形状となりか
つ試料片3の中心近傍に位置するように切断する。図1
(b)は、その切断手順を示した図であり、A及びBは
試料片3の縦横の幅、C及びDは凸領域の縦横の幅を示
している。A及びBの大きさは、加工後にTEM観察用
の試料ホルダーによる試料の固定が可能であり、かつT
EMの試料室へ挿入可能なサイズとする。一方、C及び
Dの大きさは、観察の対象となる特定箇所のサイズによ
り決定される。
【0012】まず、図1(b)の上下方向であるY方向
に対して幅A内で破線領域を除く図における左右両側の
領域に対し、特定箇所が観察可能な適切な深さまでその
表面を浅く削る。次に、図1(b)の左右方向であるX
方向に対して幅B内で領域1を残して上記したY方向に
ついて行った加工と同様な深さで浅く削る。このように
して特定箇所を含む領域1を方向の異なる断面薄膜が2
つ以上作成可能な凸状(図における表方向に凸)かつ島
状の形状に予め機械加工する。次に4本の想像線で示し
た線について切断し、試料全体から試料片3を切り離
す。
【0013】図2(a)及び図2(b)は、上述の方法
により機械加工した試料片3の鳥瞰図及び側面図であ
る。なお、寸法Eは、試料片3の厚みであり、その大き
さは上述のA及びBと同じ制約を受ける。
【0014】次に、特定箇所を含む凸領域に対して、集
束イオンビームやレーザなどにより、加工位置を決定
し、断面薄膜作製のための微細加工を行う方法について
述べる。
【0015】まず、加工位置の決定方法について説明す
る。試料3の表面に集束イオンビームを照射すると、そ
の表面から二次電子が発生する。この二次電子を検出
し、映像化することにより、試料表面の形態に対応した
二次電子像が得られる。この二次電子像から、凸領域中
の特定箇所の位置を把握し、断面薄膜作製のための具体
的な加工位置を決定する。尚、この加工位置の決定で
は、試料表面を加工しない充分強度の弱いイオンビーム
を使用する。
【0016】次に、具体的な集束イオンビームによる微
細加工の手順について説明する。図3(a)は、図2で
示されるように凸状かつ島状に加工された凸領域1の鳥
瞰図である。図中の網模様のハッチングを施していない
空欄の3箇所の領域4a・4b・4cに対して、図3
(b)に示されるように集束イオンビーム5で穴あけ加
工を順次行う。その穴あけ加工の際には、まず、大きな
ビーム径で粗く穴あけ加工を行い、次にビームを細く集
束させ、中加工を行う。更にビームを集束させて、仕上
げの微細な仕上げ加工を行う。特に中加工、仕上げ加工
では平滑な断面薄膜試料6を得るため、集束イオンビー
ム5を断面に対して平行に走査させる。
【0017】このようにして、2箇所に方向がそれぞれ
異なる像観察、構造解析及び組成分析が可能な厚さ約
0.1μmの断面薄膜6の作製が可能となる。なお、F
及びGは、断面薄膜の幅であり、特定箇所の大きさに依
存する。7a及び7bは、断面薄膜試料6の支持及び損
傷に対する保護を目的とした壁である。
【0018】図3(b)は、凸領域1の微細加工後の一
例を示した斜視図であり、図におけるJは、加工深さで
あり、特定箇所8のサイズにより決定される。尚、断面
薄膜試料6の厚みは0.1μm以下とすることが望まし
い。0.1μm以上の膜厚になると、通常使用される加
速電圧200kVでのTEMでは像観察や構造解析が困
難となるからである。
【0019】また、F及びGの幅が小さい場合、イオン
ビーム加工の際、試料表面を構成していたイオンが開口
部または側壁に再付着、堆積し、断面薄膜試料6に対す
る構造解析や組成分析への障害となることがあり、注意
が必要である。
【0020】更に、上述の作製方法により、特定箇所8
に対して、図4(a)に示すような3方向の断面薄膜試
料9a・9b・9c、あるいは図4(b)に示すような
4方向の断面薄膜試料10a・10b・10c・10d
の作製も可能である。
【0021】次に、本発明のTEM用の試料ホルダにつ
いて図5(a)を参照して以下に説明する。試料ホルダ
は、試料固定棒11と支持棒12、及び握り部13から
構成されている。
【0022】試料固定棒11は、その先端に試料片3を
直接支持する棒であり、TEM試料室内の対物レンズ間
へ挿入可能な径及び長さとする。支持棒12は、TEM
試料室内に挿入可能なサイズとし、特にその長さは、試
料片3を試料固定棒11の先端に固定した際、電子線1
4(図3(b)参照)が作製した断面薄膜試料6に対し
適切に入射可能な長さとする。また、支持棒12には、
高真空であるTEM試料室内に挿入した際に真空を保つ
ために適当な位置にOリング15が具備されている。握
り部13は、TEN試料室に対する本試料ホルダの挿入
及び取り出しを容易にするためのものであり、この試料
ホルダに具備する方が望ましい。試料固定棒11及び支
持棒12の材質としてはA1などの非磁性かつ加工のし
易い金属材料が好適である。
【0023】図5(b)及び図5(c)は、試料固定棒
11の先端部の構造を示した図であり、図に示されるよ
うに、試料固定棒11の先端部にはリング16と円板1
7とが設けられている。リング16は、図5(b)の矢
印Kに示されるように試料固定棒11の軸線に直交する
軸線回りに傾動可能に、試料固定棒11の先端部に二点
で支持されており、図に示されるように試料固定棒11
の軸線をX軸とした場合のX軸を含む面に対して90度
まで傾斜可能にされている。また円板17は、リング1
6に回転機構を介して装着され、リング16の端面内で
360度の回転が可能にされている。円板17の直径
は、試料片3を固定する際、試料片3の固定面がリング
16にかかることのない大きさとする。これにより、円
滑な試料片3の回転が確保される。この円板17に、加
工を施した試料片3を特定箇所の断面薄膜試料6の存在
する凸領域1が上向きとなるように固定を行う。円板1
7への試料片3の固定は、導電性のある接着剤の塗布や
同じく導電性のある粘着テープ等を使用することにより
可能となる。
【0024】このリング16の傾斜機構と円板17の回
転機構により、各々の断面薄膜に対して電子線14が適
当に入射されるような位置に容易にかえることが可能と
なる。即ち、今回開発した試料ホルダにより、特定箇所
の方向の異なるそれぞれの断面薄膜試料6に対して、観
察の度に試料ホルダーへ試料片3を付け替えることな
く、効率的な像観察や構造解析及び組成分析が実現され
る。
【0025】更に、集束イオンビーム装置に、図5
(a)を示したTEM用試料ホルダを挿入する際、その
試料ホルダを支持できる試料ステージを具備することに
より、機械加工段階の試料片3をTEMホルダの先端に
装着した状態で集束イオンビーム5による加工が可能と
なる。更に、加工後、試料片3をホルダより取り外す必
要がなく、直接TEMへ挿入することができ、迅速な断
面薄膜試料6の観察が可能となる。
【0026】図5(b)は、集束イオンビーム5による
機械加工時のホルダ先端の拡大図である。まず、ホルダ
先端の円板17に機械加工後の試料片3を特定箇所が存
在する凸領域1が上向きとなるように固定する。固定に
は、導電性のある接着剤の塗布や同じく導電性のある粘
着テープ等を使用する。次に、集束イオンビーム装置の
試料室内にホルダを挿入する。その後、集束イオンビー
ム5が特定箇所を含む凸領域1に適切に照射されるよう
リング16を傾斜し、集束イオンビーム5による穴あけ
加工で、凸領域に断面薄膜試料6を作製する。加工完了
後、試料ホルダを集束イオンビーム装置より取り出す。
【0027】次に、断面薄膜試料6の観察及び分析のた
め、試料ホルダーをTEMに挿入する。図5(c)は、
TEM観察時の試料ホルダ先端の拡大図である。集束イ
オンビーム5による加工の時ほぼ水平であったリング1
6を、電子線14が適切に入射できる位置まで傾斜し、
更に円板17を回転させることにより、各断面薄膜試料
片6の像観察及び組成分析が可能となる。
【0028】これにより、試料作製からTEM観察まで
の作業が効率良く行えるばかりでなく、集束イオンビー
ム装置とTEMとの間でホルダを介して、直接試料のや
りとりが行えるため、作製過程のTEM像をその都度観
察することができ、TEM観察に対して各断面薄膜試料
6を適切な試料厚みにすることが実現できる。
【0029】尚、今回の発明により、作製した試料はT
EMのみならず、走査型電子顕微鏡やオージェ電子分光
装置に対するサンプルとして用い、解析することも可能
である。
【0030】図6は本発明の一実施例を示した図であ
る。図6(a)は半導体集積回路内のAl配線中で導電
性不良を起こした箇所の模式図であり、図においてハッ
チングを施した領域がAl配線21である。このサンプ
ルからダイシングソーによる機械研磨により試料を整形
し、集束イオンビーム装置により、図6(a)中の破線
位置に断面薄膜の作製を行った。約1μmのビーム径で
粗く穴あけ加工を行い、次にビーム径を約0.5μmと
して中加工を行った。更にビーム径を約0.05μm以
下として仕上げ加工を行った。
【0031】この後、この試料を本発明による試料ホル
ダの先端に銀ペーストで固定し、乾燥後、TEMにより
不良箇所の像観察及びEDSによる組成分析を実施し
た。
【0032】図6(b)及び図6(c)は、2つの断面
薄膜試料のTEM像であり、図中、22は絶縁膜であ
り、23は異常コントラスト部であり、24はSi基板
である。両図ともに像中のAl/Si基板界面に化合物
と考えられる異常コントラスト部23が観察された。
【0033】次に、上記異常コントラスト部23の組成
を明らかにするためにEDS分析を実施した。図6
(d)は、図6(b)中の異常コントラスト部23のE
DS分析結果である。このEDSスペクトルから異常コ
ントラスト部23はAlとSiとからなることが判明し
た。以上の解析から、導電性の不良はAl配線/Si基
板界面に於てSiとAlとの化合物相の形成によるもの
であることが明らかとなった。
【0034】以上のように、本発明によれば不良箇所を
2方向から迅速に観察でき、また特定箇所の微小部元素
分析も可能である。また、実施例を通して、今回開発し
た資料作製方法は半導体デバイスの不良解析に対しても
有効であるといえる。
【0035】
【発明の効果】このように本発明によれば、材料の特定
箇所に対して、観察が可能な方向の異なる断面薄膜試料
の作製が少なくとも2つ以上可能となり、特定箇所の総
合的な構造解析及び組成分析の決定が実現できる。ま
た、今回開発した試料ホルダにより、作製した試料に対
して迅速な解析が可能となった。更に、これまで、方向
がそれぞれ異なる2つ以上の断面薄膜試料を作製するた
めには、それぞれの断面薄膜試料を各々1試料ずつ作製
する必要があったが、本発明により、同一サンプル上に
2つ以上の断面薄膜試料の作製が実現可能なため、試料
の作製時間の大幅な短縮が可能となる。また、上記の作
製した断面薄膜試料を固定する試料ホルダを使用するこ
とにより、効率的な像観察や構造解析及び組成分析が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に基づく試料の作製要領を示す
試料全体の鳥瞰図であり、(b)は試料片の切断手順を
示した図。
【図2】(a)は凸領域を機械加工した試料片3の鳥瞰
図であり、(b)は(a)の側面図。
【図3】(a)は凸領域の鳥瞰図であり、(b)は凸領
域の微細加工後の一例を示した斜視図。
【図4】(a)は3方向の断面薄膜試料を作製した例を
示す図3(a)と同様の鳥瞰図であり、(b)は4方向
の断面薄膜試料を作製した例を示す図3(a)と同様の
鳥瞰図。
【図5】(a)は本発明の断面薄膜試料を固定する試料
ホルダーの構成を示す全体図であり、(b)は試料加工
時のホルダの先端の拡大図であり、(c)は分析時のホ
ルダ先端の拡大図。
【図6】(a)は試料のサンプリング位置の模式図であ
り、(b)は試料に対する一方の断面を示す図であり、
(c)は試料に対する他方の断面を示す図であり、
(d)はTEM像及びEDS組成分析結果の模写図。
【符号の説明】
1 領域 2 マーキング 3 試料片 4a・4b・4c 領域 5 集束イオンビーム 6 断面薄膜試料 7a・7b 壁 8 特定箇所 9a・9b・9c 断面薄膜試料 10a・10b・10c・10d 断面薄膜試料 11 試料固定棒 12 支持棒 13 握り部 14 電子線 15 Oリング 16 リング 17 円板 21 Al配線 22 絶縁膜 23 異常コントラスト部 24 Si基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料の構造解析及び組成分析を行うた
    めの特定箇所を含む凸状かつ島状に形成された領域中
    に、前記特定箇所の任意の一点より放射状に存在しかつ
    互いに角度をなす断面薄膜を少なくとも2つ以上形成し
    たことを特徴とする断面薄膜試料。
  2. 【請求項2】 材料の特定箇所を含む領域を凸状かつ
    島状の試料形状に予め機械加工した後、収束したイオン
    ビームやレーザで穴あけ加工をして、前記特定箇所内の
    任意の一点より放射状に存在しかつ互いに角度をなす断
    面薄膜部を少なくとも2つ以上作製することを特徴とす
    る断面薄膜試料の作製方法。
  3. 【請求項3】 試料を固定すると共にホルダを透過型
    電子顕微鏡の試料室に挿入した際に真空を保持するため
    のOリングを備えられた試料固定棒と、前記試料固定棒
    を支持するための支持棒とを有し、前記試料固定棒の先
    端に、前記試料を固定可能でかつ回転可能な機構を有す
    る円板と、前記円板を支持しかつ傾斜可能にするべく前
    記試料固定棒に対し二点で支持されたリングとが設けら
    れていることを特徴とする断面薄膜試料用ホルダ。
JP7137201A 1995-05-11 1995-05-11 断面薄膜試料及びその作製方法及び断面薄膜試料用ホルダ Withdrawn JPH08304243A (ja)

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