JPH08300526A - 輸送機器用部材 - Google Patents
輸送機器用部材Info
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- JPH08300526A JPH08300526A JP7131062A JP13106295A JPH08300526A JP H08300526 A JPH08300526 A JP H08300526A JP 7131062 A JP7131062 A JP 7131062A JP 13106295 A JP13106295 A JP 13106295A JP H08300526 A JPH08300526 A JP H08300526A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 輸送機器用部材において、特定の強化繊維織
物を用いたFRPを含む部材とすることにより、目標と
する高強度化をはかりつつ軽量化する。 【構成】 複数層の強化繊維材に樹脂が含浸されてなる
繊維強化プラスチックを含む輸送機器用部材において、
少なくとも1層の強化繊維材が、単糸の糸幅が3〜16
mm、糸幅/厚み比が20以上の扁平な強化繊維糸をた
て糸とよこ糸の少なくとも一方とする強化繊維織物であ
って、前記たて糸とよこ糸の少なくとも一方は織物の状
態で繊維が並行しており、かつ、カバーファクターが9
5〜100%である扁平糸織物からなることを特徴とす
る輸送機器用部材。
物を用いたFRPを含む部材とすることにより、目標と
する高強度化をはかりつつ軽量化する。 【構成】 複数層の強化繊維材に樹脂が含浸されてなる
繊維強化プラスチックを含む輸送機器用部材において、
少なくとも1層の強化繊維材が、単糸の糸幅が3〜16
mm、糸幅/厚み比が20以上の扁平な強化繊維糸をた
て糸とよこ糸の少なくとも一方とする強化繊維織物であ
って、前記たて糸とよこ糸の少なくとも一方は織物の状
態で繊維が並行しており、かつ、カバーファクターが9
5〜100%である扁平糸織物からなることを特徴とす
る輸送機器用部材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸送機器用部材に関
し、とくに繊維強化プラスチック(以下、FRPとも言
う。)を用いた、航空機用部材、自動車用部材、鉄道車
両用部材、物流機器用部材等の輸送機器用部材に関す
る。
し、とくに繊維強化プラスチック(以下、FRPとも言
う。)を用いた、航空機用部材、自動車用部材、鉄道車
両用部材、物流機器用部材等の輸送機器用部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】FRPは、軽量でありながら優れた機械
的特性を有していることから、航空機用部材、自動車用
部材、鉄道車両用部材、物流機器用部材等の輸送機器用
部材において、従来用いられていた軽量合金材や鋼板、
あるいは単なるプラスチックに代わる材料として注目さ
れ始めている。中でも、比弾性率が大きく、かつ、比強
度が大きい炭素繊維を用いた炭素繊維強化プラスチック
(以下、CFRPとも言う。)は、高い機械的特性を示
す。
的特性を有していることから、航空機用部材、自動車用
部材、鉄道車両用部材、物流機器用部材等の輸送機器用
部材において、従来用いられていた軽量合金材や鋼板、
あるいは単なるプラスチックに代わる材料として注目さ
れ始めている。中でも、比弾性率が大きく、かつ、比強
度が大きい炭素繊維を用いた炭素繊維強化プラスチック
(以下、CFRPとも言う。)は、高い機械的特性を示
す。
【0003】FRPは、通常、複数層の強化繊維材に樹
脂が含浸され、成形されたものに構成されるが、成形
前、成形時の取扱い易さ、型への沿わせ易さ、成形後の
FRPとして優れた特性が得られること等の面から、強
化繊維材として織物の形態にした強化繊維織物が多用さ
れている。
脂が含浸され、成形されたものに構成されるが、成形
前、成形時の取扱い易さ、型への沿わせ易さ、成形後の
FRPとして優れた特性が得られること等の面から、強
化繊維材として織物の形態にした強化繊維織物が多用さ
れている。
【0004】ところで、炭素繊維糸は、通常その繊度が
大きくなる程、プリカーサおよび耐炎化工程や焼成工程
での生産性が向上し、安価に製造することが可能とな
る。
大きくなる程、プリカーサおよび耐炎化工程や焼成工程
での生産性が向上し、安価に製造することが可能とな
る。
【0005】しかし、通常の強化繊維織物は、強化繊維
をほぼ円形断面に集束させた強化繊維糸を用いて織物に
しているので、織り込まれた状態においては、たて糸と
よこ糸が交錯する交錯部における強化繊維糸の断面が楕
円形で、織糸が大きくクリンプしている。特に、太い強
化繊維糸を使用した強化繊維織物では、太いよこ糸と太
いたて糸が交錯しているのでこの傾向が大きくなる。
をほぼ円形断面に集束させた強化繊維糸を用いて織物に
しているので、織り込まれた状態においては、たて糸と
よこ糸が交錯する交錯部における強化繊維糸の断面が楕
円形で、織糸が大きくクリンプしている。特に、太い強
化繊維糸を使用した強化繊維織物では、太いよこ糸と太
いたて糸が交錯しているのでこの傾向が大きくなる。
【0006】このため、強化繊維糸が大きくクリンプし
た強化繊維織物では、繊維密度が不均一となって高強度
特性を充分に発揮できない。また、強化繊維糸が大きく
クリンプしていると、成形されたFRPの表面平滑性も
良くない。さらに、太い強化繊維糸を使用した強化繊維
織物は、一般に、織物目付や厚みが大きくなるため、プ
リプレグやFRPを成形するときの樹脂含浸性が悪くな
る。
た強化繊維織物では、繊維密度が不均一となって高強度
特性を充分に発揮できない。また、強化繊維糸が大きく
クリンプしていると、成形されたFRPの表面平滑性も
良くない。さらに、太い強化繊維糸を使用した強化繊維
織物は、一般に、織物目付や厚みが大きくなるため、プ
リプレグやFRPを成形するときの樹脂含浸性が悪くな
る。
【0007】従って、太い強化繊維糸を製織した強化繊
維織物を用いて得られるFRPやCFRPは、樹脂中に
存在するボイドが多くなり高い強度特性が期待できな
い。
維織物を用いて得られるFRPやCFRPは、樹脂中に
存在するボイドが多くなり高い強度特性が期待できな
い。
【0008】一方、太い強化繊維糸を使用して織物目付
を小さくすると、強化繊維糸間に形成される空隙が大き
くなる。このため、織物目付の小さい強化繊維織物を用
いてFRPやCFRPを成形すると、強化繊維の体積含
有率が低くなり、強化繊維糸間に形成される空隙部分に
樹脂のボイドが集中的に発生し、高性能な複合材料が得
られなくなるという欠点があった。
を小さくすると、強化繊維糸間に形成される空隙が大き
くなる。このため、織物目付の小さい強化繊維織物を用
いてFRPやCFRPを成形すると、強化繊維の体積含
有率が低くなり、強化繊維糸間に形成される空隙部分に
樹脂のボイドが集中的に発生し、高性能な複合材料が得
られなくなるという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に着目し、とくに輸送機器用部材において、該部材
を特定の強化繊維織物を用いたFRPを含む部材とする
ことにより、目標とする高強度化をはかりつつ軽量化す
ることを目的とする。
現状に着目し、とくに輸送機器用部材において、該部材
を特定の強化繊維織物を用いたFRPを含む部材とする
ことにより、目標とする高強度化をはかりつつ軽量化す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
輸送機器用部材は、複数層の強化繊維材に樹脂が含浸さ
れてなる繊維強化プラスチックを含む輸送機器用部材に
おいて、少なくとも1層の強化繊維材が、単糸の糸幅が
3〜16mm、糸幅/厚み比が20以上の扁平な強化繊
維糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一方とする強化繊維
織物であって、前記たて糸とよこ糸の少なくとも一方は
織物の状態で繊維が並行しており、かつ、カバーファク
ターが95〜100%である扁平糸織物からなることを
特徴とするものからなる。
輸送機器用部材は、複数層の強化繊維材に樹脂が含浸さ
れてなる繊維強化プラスチックを含む輸送機器用部材に
おいて、少なくとも1層の強化繊維材が、単糸の糸幅が
3〜16mm、糸幅/厚み比が20以上の扁平な強化繊
維糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一方とする強化繊維
織物であって、前記たて糸とよこ糸の少なくとも一方は
織物の状態で繊維が並行しており、かつ、カバーファク
ターが95〜100%である扁平糸織物からなることを
特徴とするものからなる。
【0011】上記たて糸とよこ糸の少なくとも一方を、
上記扁平な強化繊維糸を複数積層した形態とすることも
できる。このようにすれば、目付の大きな織物が可能と
なり、より繊維体積含有率の大きなFRPの成形が可能
となる。
上記扁平な強化繊維糸を複数積層した形態とすることも
できる。このようにすれば、目付の大きな織物が可能と
なり、より繊維体積含有率の大きなFRPの成形が可能
となる。
【0012】また、強化繊維糸としては、炭素繊維糸や
ガラス繊維糸、ポリアラミド繊維糸等の各種強化繊維糸
が使用できるが、とくに、高弾性率、高強度の炭素繊維
糸が好ましい。そして、扁平な強化繊維糸は、通常、マ
ルチフィラメント糸の形態とされる。
ガラス繊維糸、ポリアラミド繊維糸等の各種強化繊維糸
が使用できるが、とくに、高弾性率、高強度の炭素繊維
糸が好ましい。そして、扁平な強化繊維糸は、通常、マ
ルチフィラメント糸の形態とされる。
【0013】このような扁平な強化繊維糸からなる織物
の織糸には、実質的に撚りがなく繊維が並行しているこ
とが必要である。ここで「実質的に撚りがない」とは、
糸長1m当たりに1ターン以上の撚りがない状態をい
う。つまり、現実的に無撚の状態をいう。織物の状態で
実質的に撚りがないことが必要である。そのためには、
無撚の扁平な強化繊維糸のボビンを横取り解舒させ、解
舒撚りが入らないようにたて糸およびよこ糸供給を行っ
て織物にする。
の織糸には、実質的に撚りがなく繊維が並行しているこ
とが必要である。ここで「実質的に撚りがない」とは、
糸長1m当たりに1ターン以上の撚りがない状態をい
う。つまり、現実的に無撚の状態をいう。織物の状態で
実質的に撚りがないことが必要である。そのためには、
無撚の扁平な強化繊維糸のボビンを横取り解舒させ、解
舒撚りが入らないようにたて糸およびよこ糸供給を行っ
て織物にする。
【0014】織糸に撚りがあると、その撚りがある部分
で糸幅が狭く収束して分厚くなり、製織された織物の表
面に凹凸が発生する。このため、製織された織物は、外
力が作用した際にその撚り部分に応力が集中し、FRP
等に成形した場合に強度特性が不均一となってしまう。
で糸幅が狭く収束して分厚くなり、製織された織物の表
面に凹凸が発生する。このため、製織された織物は、外
力が作用した際にその撚り部分に応力が集中し、FRP
等に成形した場合に強度特性が不均一となってしまう。
【0015】扁平な強化繊維糸単糸の糸幅は3〜16m
mの範囲とされる。この範囲の糸幅が製織し易く、糸厚
みとの関係から、最適な扁平状態が得やすい。糸幅/糸
厚み比は、20以上とされる。20未満では、100%
に近いカバーファクターを得ようとすると、織糸のクリ
ンプを極小に抑えることが難しくなる。
mの範囲とされる。この範囲の糸幅が製織し易く、糸厚
みとの関係から、最適な扁平状態が得やすい。糸幅/糸
厚み比は、20以上とされる。20未満では、100%
に近いカバーファクターを得ようとすると、織糸のクリ
ンプを極小に抑えることが難しくなる。
【0016】このような最適な扁平状態の、実質的に撚
りがない織糸からなる強化繊維織物は、織糸の繊度を大
きくしても、各織糸の交錯部におけるクリンプは極めて
小さく抑えられ、FRPやCFRPにした際に高い強度
特性が得られる。クリンプが小さいので、FRPやCF
RPにした際の表面平滑性が良く、所望の輸送機器用部
材の表面形態が容易に得られる。また、織糸の繊度を上
げられることから、織糸、ひいては強化繊維織物は、よ
り安価に製造される。
りがない織糸からなる強化繊維織物は、織糸の繊度を大
きくしても、各織糸の交錯部におけるクリンプは極めて
小さく抑えられ、FRPやCFRPにした際に高い強度
特性が得られる。クリンプが小さいので、FRPやCF
RPにした際の表面平滑性が良く、所望の輸送機器用部
材の表面形態が容易に得られる。また、織糸の繊度を上
げられることから、織糸、ひいては強化繊維織物は、よ
り安価に製造される。
【0017】また、クリンプが極めて小さく抑えられる
ので、織物目付を高く設定でき、かつ、織糸の扁平状態
を確保した状態にてカバーファクターを100%近く
に、つまり、95〜100%に設定することが可能とな
る。したがって、FRPにおいて、繊維含有率を高く設
定できるとともに、織糸間の樹脂リッチな部分を極めて
小さく抑えることができ、高強度でかつ均一な強度特性
を有する複合材料が得られる。
ので、織物目付を高く設定でき、かつ、織糸の扁平状態
を確保した状態にてカバーファクターを100%近く
に、つまり、95〜100%に設定することが可能とな
る。したがって、FRPにおいて、繊維含有率を高く設
定できるとともに、織糸間の樹脂リッチな部分を極めて
小さく抑えることができ、高強度でかつ均一な強度特性
を有する複合材料が得られる。
【0018】さらに、織物の形態で各織糸が扁平な状態
に維持されているから、樹脂の含浸性が極めてよい。し
たがって、一層均一な特性の複合材料が得られ、目標と
する強度特性が容易に得られる。
に維持されているから、樹脂の含浸性が極めてよい。し
たがって、一層均一な特性の複合材料が得られ、目標と
する強度特性が容易に得られる。
【0019】ここで、カバーファクターCf(%)と
は、織糸間に形成される空隙部の大きさに関係する要素
で、織物上に面積S1 の領域を設定したとき、面積S1
内において織糸に形成される空隙部の面積をS2 とする
と、次式で定義される値をいう。 カバーファクターCf=[(S1 −S2 )/S1 ]×100
は、織糸間に形成される空隙部の大きさに関係する要素
で、織物上に面積S1 の領域を設定したとき、面積S1
内において織糸に形成される空隙部の面積をS2 とする
と、次式で定義される値をいう。 カバーファクターCf=[(S1 −S2 )/S1 ]×100
【0020】本発明の強化繊維織物は、薄い扁平な強化
繊維糸からなるたて糸やよこ糸を用いている。従って、
目抜け度の小さな、すなわちカバーファクターが大きな
織物となる。このようなカバーファクターの大きな強化
繊維織物を用いてFRPを成形すると、均一な成形品が
得られ、樹脂中にボイドが入ったり、応力が集中するよ
うな繊維分布むらが発生しない。
繊維糸からなるたて糸やよこ糸を用いている。従って、
目抜け度の小さな、すなわちカバーファクターが大きな
織物となる。このようなカバーファクターの大きな強化
繊維織物を用いてFRPを成形すると、均一な成形品が
得られ、樹脂中にボイドが入ったり、応力が集中するよ
うな繊維分布むらが発生しない。
【0021】なお、上記のような扁平糸自身の作成方法
としては、たとえば、強化繊維糸の製造工程において、
複数の強化繊維からなる繊維束をロール等で所定の幅に
拡げ、扁平な形状にしてそのまま保持するか、あるいは
元に戻らないようにサイジング剤等で形態を保持させれ
ばよい。とくに、扁平形状を良好に保持するためには、
扁平糸に0.1〜1.5重量%程度の小量のサイジング
剤を付着させておくことが好ましい。
としては、たとえば、強化繊維糸の製造工程において、
複数の強化繊維からなる繊維束をロール等で所定の幅に
拡げ、扁平な形状にしてそのまま保持するか、あるいは
元に戻らないようにサイジング剤等で形態を保持させれ
ばよい。とくに、扁平形状を良好に保持するためには、
扁平糸に0.1〜1.5重量%程度の小量のサイジング
剤を付着させておくことが好ましい。
【0022】前記扁平な強化繊維をたて糸およびよこ糸
とする織物とする場合には、織物目付が100〜300
g/m2 であることが好ましく、とくに、後述の内装材
(例えば、航空機内装材)を本発明に係るFRPで構成
する場合、織物目付が100〜200g/m2 であるこ
とが好ましい。
とする織物とする場合には、織物目付が100〜300
g/m2 であることが好ましく、とくに、後述の内装材
(例えば、航空機内装材)を本発明に係るFRPで構成
する場合、織物目付が100〜200g/m2 であるこ
とが好ましい。
【0023】また、扁平な強化繊維糸をたて糸とよこ糸
の少なくとも一方とする織物であって、該たて糸とよこ
糸の少なくとも一方が、扁平な強化繊維糸が複数積層さ
れてなる織物とする場合には、織物目付が200〜60
0g/m2 であることが好ましい。扁平な織糸であるた
め、このように複数積層した状態で織成しても、クリン
プは小さく抑えられる。そして、積層により織物の繊維
密度を高めることができる。
の少なくとも一方とする織物であって、該たて糸とよこ
糸の少なくとも一方が、扁平な強化繊維糸が複数積層さ
れてなる織物とする場合には、織物目付が200〜60
0g/m2 であることが好ましい。扁平な織糸であるた
め、このように複数積層した状態で織成しても、クリン
プは小さく抑えられる。そして、積層により織物の繊維
密度を高めることができる。
【0024】さらに、補助糸を用いた織物の形態とする
こともできる。補助糸としては、繊度が2,000デニ
ール以下の細い繊維からなる扁平な織糸を使用すること
が好ましく、さらに好ましくは50〜600デニールで
ある。補助糸は、繊度が大きいとクリンプが大きくな
り、また、繊度が小さいと製織や取扱いに際して切断し
易い。この補助糸は、並行する扁平な織糸を一体に保持
することを目的に使用され、炭素繊維やガラス繊維など
の無機繊維、ポリアラミド繊維、ビニロン繊維、ポリエ
ステル繊維などの有機繊維が使用でき、種類に関しては
特に限定はない。
こともできる。補助糸としては、繊度が2,000デニ
ール以下の細い繊維からなる扁平な織糸を使用すること
が好ましく、さらに好ましくは50〜600デニールで
ある。補助糸は、繊度が大きいとクリンプが大きくな
り、また、繊度が小さいと製織や取扱いに際して切断し
易い。この補助糸は、並行する扁平な織糸を一体に保持
することを目的に使用され、炭素繊維やガラス繊維など
の無機繊維、ポリアラミド繊維、ビニロン繊維、ポリエ
ステル繊維などの有機繊維が使用でき、種類に関しては
特に限定はない。
【0025】ここで、織物の繊維密度とは、次式で定義
される値をいう。 織物の繊維密度(g/m3 )=[織物目付(g/
m2 )]/[織物厚さ(mm)] なお、織物目付(g/m2 )および織物厚さ(mm)
は、それぞれJIS R7602に準拠して測定した値
である。
される値をいう。 織物の繊維密度(g/m3 )=[織物目付(g/
m2 )]/[織物厚さ(mm)] なお、織物目付(g/m2 )および織物厚さ(mm)
は、それぞれJIS R7602に準拠して測定した値
である。
【0026】このような強化繊維織物からなる強化繊維
材が複数層積層され、樹脂が含浸されてFRPに成形さ
れる。織物の積層構成としては特に限定されず、一方向
でも交差積層でもよい。
材が複数層積層され、樹脂が含浸されてFRPに成形さ
れる。織物の積層構成としては特に限定されず、一方向
でも交差積層でもよい。
【0027】強化繊維織物に使用する強化繊維糸が炭素
繊維糸の場合、使用する炭素繊維扁平糸の特性として、
引張弾性率が高く、破壊歪エネルギーが大きく、引張強
度(引張破断強度)が高いことが好ましい。引張弾性率
としては、20×103 kgf/mm2 以上であること
が好ましく、破壊歪エネルギーとしては、4.0mm・
kgf/mm3 以上であることが好ましい。とくに、高
破壊歪エネルギーとすることにより、成形されるFRP
の耐貫通衝撃性が向上し、航空機用部材、自動車用部
材、鉄道車両用部材、物流機器用部材等の輸送機器用部
材に用いて好適なものとなる。炭素繊維糸の引張強度と
しては、450kgf/mm2 以上であることが好まし
く、これによって、成形されるFRPの強度が確保され
る。
繊維糸の場合、使用する炭素繊維扁平糸の特性として、
引張弾性率が高く、破壊歪エネルギーが大きく、引張強
度(引張破断強度)が高いことが好ましい。引張弾性率
としては、20×103 kgf/mm2 以上であること
が好ましく、破壊歪エネルギーとしては、4.0mm・
kgf/mm3 以上であることが好ましい。とくに、高
破壊歪エネルギーとすることにより、成形されるFRP
の耐貫通衝撃性が向上し、航空機用部材、自動車用部
材、鉄道車両用部材、物流機器用部材等の輸送機器用部
材に用いて好適なものとなる。炭素繊維糸の引張強度と
しては、450kgf/mm2 以上であることが好まし
く、これによって、成形されるFRPの強度が確保され
る。
【0028】上記において、引張弾性率はJIS−R7
601に準拠して測定されるものである。破壊歪エネル
ギー(w)は、JIS−R7601に準拠して測定され
た引張強度をσ(kgf/mm2 )を、上記引張弾性率
をE(kgf/mm2 )としたとき、式、 w=σ2 /2E で定義されるものである。
601に準拠して測定されるものである。破壊歪エネル
ギー(w)は、JIS−R7601に準拠して測定され
た引張強度をσ(kgf/mm2 )を、上記引張弾性率
をE(kgf/mm2 )としたとき、式、 w=σ2 /2E で定義されるものである。
【0029】上述のような強化繊維織物からなる強化繊
維材が複数層積層され、該強化繊維材に樹脂が含浸さ
れ、FRPからなる輸送機器用部材に成形される。輸送
機器用部材は、このFRP自身のみから構成されてもよ
く、このFRPを用いた構成、例えば、該FRPが芯材
の両面に設けられたサンドイッチ構造材に構成されてい
てもよい。サンドイッチ構造材とする場合には、その芯
材には、例えば、発泡体(例えば、発泡プラスチック)
またはハニカム構造体からなる芯材が好ましい。発泡体
としては、例えば、ポリウレタン発泡体が使用でき、ハ
ニカム構造体としては、例えば、ポリアラミドペーパー
およびフェノール樹脂からなるものを使用できる。この
ようなサンドイッチ構造材は、とくに、軽量であること
を要求されつつ、高い耐貫通衝撃性や耐バーンスルー特
性を要求される用途、例えば、航空機の内装材や床材な
どに適しており、また、軽量、高剛性とともに耐貫通衝
撃性や衝撃力吸収性、遮音性などが要求される用途、例
えば、エレベーターケイジやコンテナなどに適してい
る。耐バーンスルー特性等が要求される場合には、芯材
は、不燃性または難燃性であることも必要である。
維材が複数層積層され、該強化繊維材に樹脂が含浸さ
れ、FRPからなる輸送機器用部材に成形される。輸送
機器用部材は、このFRP自身のみから構成されてもよ
く、このFRPを用いた構成、例えば、該FRPが芯材
の両面に設けられたサンドイッチ構造材に構成されてい
てもよい。サンドイッチ構造材とする場合には、その芯
材には、例えば、発泡体(例えば、発泡プラスチック)
またはハニカム構造体からなる芯材が好ましい。発泡体
としては、例えば、ポリウレタン発泡体が使用でき、ハ
ニカム構造体としては、例えば、ポリアラミドペーパー
およびフェノール樹脂からなるものを使用できる。この
ようなサンドイッチ構造材は、とくに、軽量であること
を要求されつつ、高い耐貫通衝撃性や耐バーンスルー特
性を要求される用途、例えば、航空機の内装材や床材な
どに適しており、また、軽量、高剛性とともに耐貫通衝
撃性や衝撃力吸収性、遮音性などが要求される用途、例
えば、エレベーターケイジやコンテナなどに適してい
る。耐バーンスルー特性等が要求される場合には、芯材
は、不燃性または難燃性であることも必要である。
【0030】なお、本発明に係るFRP成形に使用する
マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。これらの
熱硬化性樹脂は、織物に含浸された状態ではBステージ
である。また、マトリクス樹脂として、ナイロン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ビスマ
レイミド樹脂等の熱可塑性樹脂も使用することができ
る。
マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。これらの
熱硬化性樹脂は、織物に含浸された状態ではBステージ
である。また、マトリクス樹脂として、ナイロン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ビスマ
レイミド樹脂等の熱可塑性樹脂も使用することができ
る。
【0031】本発明に係る輸送機器用部材においては、
そのFRP成形に用いられる強化繊維織物を特定の扁平
糸織物としたので、軽量化は勿論のこと、表面平滑性に
優れ、かつ、機械的特性、とくに耐貫通衝撃性に優れた
部材を実現できる。したがって、このような優れた特性
を有するFRPは、各種の輸送機器用部材、例えば、各
種の航空機用部材、自動車用部材、鉄道車両用部材、物
流機器用部材等の輸送機器用部材に適用できる。
そのFRP成形に用いられる強化繊維織物を特定の扁平
糸織物としたので、軽量化は勿論のこと、表面平滑性に
優れ、かつ、機械的特性、とくに耐貫通衝撃性に優れた
部材を実現できる。したがって、このような優れた特性
を有するFRPは、各種の輸送機器用部材、例えば、各
種の航空機用部材、自動車用部材、鉄道車両用部材、物
流機器用部材等の輸送機器用部材に適用できる。
【0032】
【実施例】以下に、本発明に係る輸送機器用部材につい
て、図面を参照して各々具体的に説明する。図1および
図2は航空機の外観を示しており、図3は機内を示して
いる。本発明に係る輸送機器用部材である航空機用部材
としては、主翼1、尾翼2(水平尾翼2a、垂直尾翼2
b)、胴体3、フラップ4、スポイラー5、ラダー6、
主車輪ドア7、フェアリング8などが挙げられ、これら
部材には、積層板構成のFRPが適している。本発明に
係る構成を採ることにより、軽量化、高強度化は勿論の
こと、特に、良好な表面平滑性および高い耐貫通衝撃性
(例えば、鳥等に対する)が得られる。
て、図面を参照して各々具体的に説明する。図1および
図2は航空機の外観を示しており、図3は機内を示して
いる。本発明に係る輸送機器用部材である航空機用部材
としては、主翼1、尾翼2(水平尾翼2a、垂直尾翼2
b)、胴体3、フラップ4、スポイラー5、ラダー6、
主車輪ドア7、フェアリング8などが挙げられ、これら
部材には、積層板構成のFRPが適している。本発明に
係る構成を採ることにより、軽量化、高強度化は勿論の
こと、特に、良好な表面平滑性および高い耐貫通衝撃性
(例えば、鳥等に対する)が得られる。
【0033】また、床材9や内装材10には、前述のよ
うなサンドイッチ構造材が適している。これら部材に本
発明に係る構成を採ることにより、良好な表面平滑性、
高い耐貫通衝撃性(例えば、女性のハイヒールの踵等に
対する)および耐バーンスルー特性が得られる。
うなサンドイッチ構造材が適している。これら部材に本
発明に係る構成を採ることにより、良好な表面平滑性、
高い耐貫通衝撃性(例えば、女性のハイヒールの踵等に
対する)および耐バーンスルー特性が得られる。
【0034】図4および図5は自動車用部材を示してお
り、図4は乗用車、図5はトラック架装を示している。
図4において、本発明に係る輸送機器用部材である自動
車用部材としては、ドアパネル11、フード12、ボデ
ィ13などが挙げられ、これら部材には、積層板のFR
Pが適している。図5において、14はフロアパネル、
15はリアドアパネル、16はウィングパネル、17は
アオリパネルを示しており、これらいずれの部材にも本
発明に係る輸送機器用部材が適用できる。良好で見栄え
の良い表面平滑性、高い耐貫通衝撃性(例えば、飛び石
等に対する)が得られる。
り、図4は乗用車、図5はトラック架装を示している。
図4において、本発明に係る輸送機器用部材である自動
車用部材としては、ドアパネル11、フード12、ボデ
ィ13などが挙げられ、これら部材には、積層板のFR
Pが適している。図5において、14はフロアパネル、
15はリアドアパネル、16はウィングパネル、17は
アオリパネルを示しており、これらいずれの部材にも本
発明に係る輸送機器用部材が適用できる。良好で見栄え
の良い表面平滑性、高い耐貫通衝撃性(例えば、飛び石
等に対する)が得られる。
【0035】図6は、鉄道車両用部材としての車両構体
を示しており、本発明の輸送機器用部材の対象として
は、特に、外板21a、21b、21cや床板22、屋
根板23が挙げられ、これら部材には、積層板のFRP
が適している。良好な表面平滑性および高い耐貫通衝撃
性が得られる。また、他の部材、例えば、側柱24a、
24b、腰柱25、幕柱26、タル木27など、さらに
は内装材(図示略)などにも本発明の輸送機器用部材が
適用可能である。
を示しており、本発明の輸送機器用部材の対象として
は、特に、外板21a、21b、21cや床板22、屋
根板23が挙げられ、これら部材には、積層板のFRP
が適している。良好な表面平滑性および高い耐貫通衝撃
性が得られる。また、他の部材、例えば、側柱24a、
24b、腰柱25、幕柱26、タル木27など、さらに
は内装材(図示略)などにも本発明の輸送機器用部材が
適用可能である。
【0036】図7および図8は物流機器用部材を示して
おり、図7はエレベーターケイジ、図8はコンテナ(例
えば、航空機用コンテナ)を示している。図7におい
て、31は枠体、32は床板、33は天井板、34は側
板、35は背板、36はドアをそれぞれ示しており、こ
れら全ての部材に本発明に係る輸送機器用部材が適用可
能であるが、特に、床板32、天井板33、側板34、
背板35に好適である。そしてこれら部材には、積層板
の他に前述の如きサンドイッチ構造材が好適であり、良
好な表面平滑性および高い耐衝撃性、耐貫通衝撃性が得
られる。
おり、図7はエレベーターケイジ、図8はコンテナ(例
えば、航空機用コンテナ)を示している。図7におい
て、31は枠体、32は床板、33は天井板、34は側
板、35は背板、36はドアをそれぞれ示しており、こ
れら全ての部材に本発明に係る輸送機器用部材が適用可
能であるが、特に、床板32、天井板33、側板34、
背板35に好適である。そしてこれら部材には、積層板
の他に前述の如きサンドイッチ構造材が好適であり、良
好な表面平滑性および高い耐衝撃性、耐貫通衝撃性が得
られる。
【0037】図8において、41はフレーム、42は側
板、43は天板、44は床板をそれぞれ示しており、こ
れら全ての部材に本発明に係る輸送機器用部材が適用可
能であるが、特に、側板42、天板43、床板44に好
適である。これら部材には、積層板が好適であり、良好
な表面平滑性および高い耐貫通衝撃性が得られる。
板、43は天板、44は床板をそれぞれ示しており、こ
れら全ての部材に本発明に係る輸送機器用部材が適用可
能であるが、特に、側板42、天板43、床板44に好
適である。これら部材には、積層板が好適であり、良好
な表面平滑性および高い耐貫通衝撃性が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の輸送機器
用部材によるときは、特定の扁平糸織物を用いて成形し
たFRPを含む構成としたので、軽量化、高強度化を達
成しつつ、特に良好な表面平滑性および高い耐貫通衝撃
性を得ることができる。
用部材によるときは、特定の扁平糸織物を用いて成形し
たFRPを含む構成としたので、軽量化、高強度化を達
成しつつ、特に良好な表面平滑性および高い耐貫通衝撃
性を得ることができる。
【図1】本発明の輸送機器用部材の適用対象箇所を示す
航空機の斜視図である。
航空機の斜視図である。
【図2】図1の航空機の下面側を示す斜視図である。
【図3】本発明の輸送機器用部材の適用対象箇所を示す
航空機機内の透視斜視図である。
航空機機内の透視斜視図である。
【図4】本発明の輸送機器用部材の適用対象箇所を示す
自動車の分解斜視図である。
自動車の分解斜視図である。
【図5】本発明の輸送機器用部材の適用対象箇所を示す
トラック架装の斜視図である。
トラック架装の斜視図である。
【図6】本発明の輸送機器用部材の適用対象箇所を示す
鉄道車両の車両構体の斜視図である。
鉄道車両の車両構体の斜視図である。
【図7】本発明の輸送機器用部材の適用対象箇所を示す
エレベーターケイジの斜視図である。
エレベーターケイジの斜視図である。
【図8】本発明の輸送機器用部材の適用対象箇所を示す
コンテナの透視斜視図である。
コンテナの透視斜視図である。
1 主翼 2 尾翼 2a 水平尾翼 2b 垂直尾翼 3 胴体 4 フラップ 5 スポイラー 6 ラダー 7 主車輪ドア 8 フェアリング 9 床材 10 内装材 11 ドアパネル 12 フード 13 ボディ 14 フロアパネル 15 リアドアパネル 16 ウィングパネル 17 アオリパネル 21a、21b、21c 外板 22 床板 23 屋根板 24a、24b 側柱 25 腰柱 26 幕柱 27 タル木 31 枠体 32 床板 33 天井板 34 側板 35 背板 36 ドア 41 フレーム 42 側板 43 天板 44 床板
Claims (15)
- 【請求項1】 複数層の強化繊維材に樹脂が含浸されて
なる繊維強化プラスチックを含む輸送機器用部材におい
て、少なくとも1層の強化繊維材が、単糸の糸幅が3〜
16mm、糸幅/厚み比が20以上の扁平な強化繊維糸
をたて糸とよこ糸の少なくとも一方とする強化繊維織物
であって、前記たて糸とよこ糸の少なくとも一方は織物
の状態で繊維が並行しており、かつ、カバーファクター
が95〜100%である扁平糸織物からなることを特徴
とする輸送機器用部材。 - 【請求項2】 前記たて糸とよこ糸の少なくとも一方は
前記扁平な強化繊維糸が複数積層されてなる、請求項1
の輸送機器用部材。 - 【請求項3】 前記強化繊維糸が炭素繊維糸からなる、
請求項1または2の輸送機器用部材。 - 【請求項4】 前記炭素繊維糸の引張弾性率が20×1
03 kgf/mm2以上である、請求項3の輸送機器用
部材。 - 【請求項5】 前記炭素繊維糸の破壊歪みエネルギーが
4.0mm・kgf/mm3 以上である、請求項3また
は4の輸送機器用部材。 - 【請求項6】 前記炭素繊維糸の引張強度が450kg
f/mm2 以上である、請求項3ないし5のいずれかに
記載の輸送機器用部材。 - 【請求項7】 織物目付が100〜600g/m2 であ
る、請求項3ないし6のいずれかに記載の輸送機器用部
材。 - 【請求項8】 前記繊維強化プラスチックが芯材の両面
に設けられたサンドイッチ構造材に構成されている、請
求項1ないし7のいずれかに記載の輸送機器用部材。 - 【請求項9】 前記芯材が発泡体またはハニカム構造体
からなる、請求項8の輸送機器用部材。 - 【請求項10】 航空機用部材である、請求項1ないし
9のいずれかに記載の輸送機器用部材。 - 【請求項11】 前記航空機用部材が、主翼、尾翼、胴
体、床材、内装材、フラップ、スポイラー、ラダー、主
車輪ドアまたはフェアリングである、請求項10の輸送
機器用部材。 - 【請求項12】 自動車用部材である、請求項1ないし
9のいずれかに記載の輸送機器用部材。 - 【請求項13】 鉄道車両用部材である、請求項1ない
し9のいずれかに記載の輸送機器用部材。 - 【請求項14】 物流機器用部材である、請求項1ない
し9のいずれかに記載の輸送機器用部材。 - 【請求項15】 前記物流機器用部材がエレベーターケ
イジまたはコンテナである、請求項14の輸送機器用部
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131062A JPH08300526A (ja) | 1995-05-01 | 1995-05-01 | 輸送機器用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131062A JPH08300526A (ja) | 1995-05-01 | 1995-05-01 | 輸送機器用部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300526A true JPH08300526A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15049121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7131062A Pending JPH08300526A (ja) | 1995-05-01 | 1995-05-01 | 輸送機器用部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08300526A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002046695A (ja) * | 2000-08-02 | 2002-02-12 | Taiyo Kogyo Corp | 飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製造方法並びに飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法 |
JP2002371461A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-26 | Tokai Univ | 超高強度炭素繊維及び高強度炭素繊維強化炭素複合体 |
WO2003004758A1 (fr) * | 2001-07-04 | 2003-01-16 | Toray Industries, Inc. | Materiau de base renforce par fibres de carbone, preforme et materiau composite renfermant ledit materiau |
JP2003524666A (ja) * | 1998-05-22 | 2003-08-19 | サイテック テクノロジイ コーポレーション | 製品およびコアクラッシュ防止方法 |
JP2004114586A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Toray Ind Inc | 強化繊維基材、プリフォームおよびそれよりなる繊維強化樹脂成形体ならびに繊維強化樹脂成形体の製造方法 |
KR100715432B1 (ko) * | 2005-11-22 | 2007-05-09 | 한국과학기술원 | 항공기용 와이어 절단장치 |
JP2010527303A (ja) * | 2007-05-11 | 2010-08-12 | ザ・ボーイング・カンパニー | ハイブリッド複合パネルシステム及び方法 |
JP2013216379A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-10-24 | Gifu Plast Ind Co Ltd | 航空機用輸送容器及びこれを用いた航空機への荷物積載方法 |
-
1995
- 1995-05-01 JP JP7131062A patent/JPH08300526A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004114586A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Toray Ind Inc | 強化繊維基材、プリフォームおよびそれよりなる繊維強化樹脂成形体ならびに繊維強化樹脂成形体の製造方法 |
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JP2017065810A (ja) * | 2012-03-15 | 2017-04-06 | 岐阜プラスチック工業株式会社 | 容器 |
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