JPH08299615A - 陸上競技用ハードル - Google Patents
陸上競技用ハードルInfo
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- JPH08299615A JPH08299615A JP14508195A JP14508195A JPH08299615A JP H08299615 A JPH08299615 A JP H08299615A JP 14508195 A JP14508195 A JP 14508195A JP 14508195 A JP14508195 A JP 14508195A JP H08299615 A JPH08299615 A JP H08299615A
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- 239000002184 metal Substances 0.000 abstract description 8
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- Rehabilitation Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】従来のハードルがバーの高さ調節に連動して
いた土台脚内の錘の移動をやめ、ハードルの転倒支点を
バーの高さ調節操作と連動させて操作性を向上させるこ
とにある。 【構 成】ハードル基部4に固定した下部柱3と摺動可
能な上部柱で支柱を構成し、ハードル基部4に土台脚部
6を設け、上部柱内に長尺ラックを設置し、大径部と小
径部を有するピニオンと短尺ラックとを下部柱3内に介
装し、短尺ラックの下端に連結したワイヤー21を土台
脚部6内にスライド自在に内装したスライド金具12に
連結したことを特徴とする陸上競技用ハードル。
いた土台脚内の錘の移動をやめ、ハードルの転倒支点を
バーの高さ調節操作と連動させて操作性を向上させるこ
とにある。 【構 成】ハードル基部4に固定した下部柱3と摺動可
能な上部柱で支柱を構成し、ハードル基部4に土台脚部
6を設け、上部柱内に長尺ラックを設置し、大径部と小
径部を有するピニオンと短尺ラックとを下部柱3内に介
装し、短尺ラックの下端に連結したワイヤー21を土台
脚部6内にスライド自在に内装したスライド金具12に
連結したことを特徴とする陸上競技用ハードル。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は陸上競技に使用されるハ
ードルに係わり、特に一つの機種で、男子、女子、中学
校男子、中学校女子、国体男子少年Bのハードル競技全
種目に使用可能なように用具規格を満足させることので
きるハードルに関するものである。
ードルに係わり、特に一つの機種で、男子、女子、中学
校男子、中学校女子、国体男子少年Bのハードル競技全
種目に使用可能なように用具規格を満足させることので
きるハードルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】陸上競技用ハードルは、学校などで使用
される一般的なものと、陸上競技場などで使用される陸
上競技連盟の用具規格を満足する検定品とに大別でき
る。一般的なハードルとしては、たとえば中学校男子や
中学校女子競技のみに適するように頂部バーの高さが固
定されているもの、前記二つの競技種目に適合するよう
にバーの高さを調節可能にしたものがある。
される一般的なものと、陸上競技場などで使用される陸
上競技連盟の用具規格を満足する検定品とに大別でき
る。一般的なハードルとしては、たとえば中学校男子や
中学校女子競技のみに適するように頂部バーの高さが固
定されているもの、前記二つの競技種目に適合するよう
にバーの高さを調節可能にしたものがある。
【0003】一方、用具規格を満足する検定品は、ハー
ドルの幅が1200mm、基底の長さは700mm以下
で、全重量は10kg以上、頂部バーの幅は70mm,
厚さは10〜25mmで上端は丸みを持たせたものであ
ることを要し、男子110m競技でのハードルの高さは
1067mm、同400m競技では914mm、女子1
00m競技では840mm、同400m競技では762
mm、中学校男子110mでのハードルの高さは914
mm、中学校女子の100m競技ではハードルの高さは
762mm、国体男子少年Bのクラスでは距離は110
mハードルの高さは991mmであることが要求され
る。このように、各競技種目によりハードルの高さは異
なるので、高さの調節ができるように作り、その各々の
高さにおいて、少なくとも3、6kg以上4kg以下の
力が頂部バーの中央部に加えられたとき、ハードルが転
倒するように平衡を調節できるよう基底に錘を付けるこ
とが義務付けられている。
ドルの幅が1200mm、基底の長さは700mm以下
で、全重量は10kg以上、頂部バーの幅は70mm,
厚さは10〜25mmで上端は丸みを持たせたものであ
ることを要し、男子110m競技でのハードルの高さは
1067mm、同400m競技では914mm、女子1
00m競技では840mm、同400m競技では762
mm、中学校男子110mでのハードルの高さは914
mm、中学校女子の100m競技ではハードルの高さは
762mm、国体男子少年Bのクラスでは距離は110
mハードルの高さは991mmであることが要求され
る。このように、各競技種目によりハードルの高さは異
なるので、高さの調節ができるように作り、その各々の
高さにおいて、少なくとも3、6kg以上4kg以下の
力が頂部バーの中央部に加えられたとき、ハードルが転
倒するように平衡を調節できるよう基底に錘を付けるこ
とが義務付けられている。
【0004】従って、ハードルの高さの操作性を損なう
ことなく、且つこのような規格条件を満足するために種
々の考案がなされてきた。代表的なものとしては実開昭
52−76755号や実開平3−63399号などが知
られている。しかしながら、代表されるこれらの考案に
も見られるように、従来品は上記規格を満足するため
に、バーを上方に移動するのに合わせ、基底を構成する
土台脚内に納められた錘を支柱および脚内に複雑に張ら
れたワイヤーを利用して土台脚内を移動させるものであ
った。これらの方法は、バーを上方に上げるとき、土台
脚内の錘の移動方向はハードルの基部方向ではなく、脚
の端部方向に移動するいわゆる逆方向移動となるため、
構造は複雑化しその分円滑な操作が難かしく故障が発生
し易いなどの欠点を有していた。
ことなく、且つこのような規格条件を満足するために種
々の考案がなされてきた。代表的なものとしては実開昭
52−76755号や実開平3−63399号などが知
られている。しかしながら、代表されるこれらの考案に
も見られるように、従来品は上記規格を満足するため
に、バーを上方に移動するのに合わせ、基底を構成する
土台脚内に納められた錘を支柱および脚内に複雑に張ら
れたワイヤーを利用して土台脚内を移動させるものであ
った。これらの方法は、バーを上方に上げるとき、土台
脚内の錘の移動方向はハードルの基部方向ではなく、脚
の端部方向に移動するいわゆる逆方向移動となるため、
構造は複雑化しその分円滑な操作が難かしく故障が発生
し易いなどの欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来品が有する上記の
問題点に鑑み、本発明が解決しようとする点は、従来バ
ーの高さ調節に連動していた土台脚内の錘の移動を止
め、錘は脚内に固定し、ハードルの転倒支点をバーの高
さの調節操作と連動させることにより構造を簡易化し、
且つ規格に示された五段階のバーの高さ調節と検定条件
であるバーの中央部に3、6kg以上4kg以下の力が
加わったとき転倒するようにして規格を満足する陸上競
技用ハードルを提供することを目的とするものである。
問題点に鑑み、本発明が解決しようとする点は、従来バ
ーの高さ調節に連動していた土台脚内の錘の移動を止
め、錘は脚内に固定し、ハードルの転倒支点をバーの高
さの調節操作と連動させることにより構造を簡易化し、
且つ規格に示された五段階のバーの高さ調節と検定条件
であるバーの中央部に3、6kg以上4kg以下の力が
加わったとき転倒するようにして規格を満足する陸上競
技用ハードルを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、頂部バーを支持する支柱の高さを調節可能と
した陸上競技用ハードルにおいて、下端をハードル基部
に固定した中空の下部柱と、下部柱に摺動自在に嵌合し
た中空の上部柱で支柱を構成し、ハードル基部に中空の
土台脚部を設け、前記中空の上部柱内に長尺ラックを設
置し、大径部と小径部とを有するピニオンを中空の下部
柱に軸着すると共に、中空の下部柱内に上下動自在に短
尺ラックを介装し、前記長尺ラックにピニオンの大径部
を噛合わせ、短尺ラックにピニオンの小径部を噛合わ
せ、短尺ラックの下端に連結したワイヤーを前記中空の
土台脚内に摺動可能に内装したスライド金具に連結し、
スライド金具端部をハードル基部より外部に露出させた
ことを特徴とするもので、スライド金具には外方に突出
する転倒支点部を接地可能に設けることができる。また
ハードル基部の接地部近傍に傾斜えぐり部を設けたり、
中空の土台脚部内に錘を内装固定したりするものであ
る。
するため、頂部バーを支持する支柱の高さを調節可能と
した陸上競技用ハードルにおいて、下端をハードル基部
に固定した中空の下部柱と、下部柱に摺動自在に嵌合し
た中空の上部柱で支柱を構成し、ハードル基部に中空の
土台脚部を設け、前記中空の上部柱内に長尺ラックを設
置し、大径部と小径部とを有するピニオンを中空の下部
柱に軸着すると共に、中空の下部柱内に上下動自在に短
尺ラックを介装し、前記長尺ラックにピニオンの大径部
を噛合わせ、短尺ラックにピニオンの小径部を噛合わ
せ、短尺ラックの下端に連結したワイヤーを前記中空の
土台脚内に摺動可能に内装したスライド金具に連結し、
スライド金具端部をハードル基部より外部に露出させた
ことを特徴とするもので、スライド金具には外方に突出
する転倒支点部を接地可能に設けることができる。また
ハードル基部の接地部近傍に傾斜えぐり部を設けたり、
中空の土台脚部内に錘を内装固定したりするものであ
る。
【0007】
【作 用】本発明の陸上競技用ハードルは、このように
頂部バーを所定位置に設定するための支柱を中空の下部
柱と、下部柱に摺動自在に嵌合した中空柱で構成し、中
空の上部柱内に長尺ラツクを設置し、大径部と小径部と
を有するピニオンを中空の下部柱内に軸着すると共に中
空の下部柱内に上下自在に短尺ラックを介装し、前記長
尺ラツクにピニオンの大径部を噛合わせ、短尺ラツクに
ピニオンの小径部を噛合わせてあるから、バーの位置を
上げるとこれに伴って長尺ラックも引上げられ、長尺ラ
ツクに噛合っているピニオンは回転し、短尺ラックも引
上げられることになる。この際の長尺ラックの引上げ距
離はバーの調節高さ変化と同一であるが、短尺ラックの
引上げ距離はピニオンの大径部と小径部の径の比率と一
致した距離となる。
頂部バーを所定位置に設定するための支柱を中空の下部
柱と、下部柱に摺動自在に嵌合した中空柱で構成し、中
空の上部柱内に長尺ラツクを設置し、大径部と小径部と
を有するピニオンを中空の下部柱内に軸着すると共に中
空の下部柱内に上下自在に短尺ラックを介装し、前記長
尺ラツクにピニオンの大径部を噛合わせ、短尺ラツクに
ピニオンの小径部を噛合わせてあるから、バーの位置を
上げるとこれに伴って長尺ラックも引上げられ、長尺ラ
ツクに噛合っているピニオンは回転し、短尺ラックも引
上げられることになる。この際の長尺ラックの引上げ距
離はバーの調節高さ変化と同一であるが、短尺ラックの
引上げ距離はピニオンの大径部と小径部の径の比率と一
致した距離となる。
【0008】そして、短尺ラック下端に連結されたワイ
ヤーは短尺ラックの引上げにより引かれ、中空の土台脚
内に摺動可能に内装したスライド金具を引張ることとな
る。このスライド金具はハードル転倒時の支点の役目を
果たすから、バーの高さを上げるとハードルの転倒支点
はハードルの基部側に移動する。ハードルの転倒は作用
点である頂部バーの中央部に加えられた力と支点と作用
点との距離の積に相当する回転モーメントであり、規格
により少なくとも3、6kg以上4kg以下の力が頂部
バーの中央部に加えられた時に転倒するように定められ
ていて、この回転モーメントはバーの高さを変えると変
化するから、この転倒回転モーメントに対応できるよう
に土台脚部の質量中心(重心)と支点との距離を変化さ
せて平衡状態を保持する。この場合、スライド金具に外
方に突出する転倒支点部を設け、該転倒支点部をハード
ル基部より外方に露出して接地可能にしたり、ハードル
基部の接地部近傍に傾斜えぐり部を設けるとハードルの
転倒がより確実に行える。また中空の土台脚部内に錘を
内装し、錘の内装位置を微調整した後に土台脚部内に固
定すると土台脚部の質量(重心)の位置を微調整するこ
とができる。
ヤーは短尺ラックの引上げにより引かれ、中空の土台脚
内に摺動可能に内装したスライド金具を引張ることとな
る。このスライド金具はハードル転倒時の支点の役目を
果たすから、バーの高さを上げるとハードルの転倒支点
はハードルの基部側に移動する。ハードルの転倒は作用
点である頂部バーの中央部に加えられた力と支点と作用
点との距離の積に相当する回転モーメントであり、規格
により少なくとも3、6kg以上4kg以下の力が頂部
バーの中央部に加えられた時に転倒するように定められ
ていて、この回転モーメントはバーの高さを変えると変
化するから、この転倒回転モーメントに対応できるよう
に土台脚部の質量中心(重心)と支点との距離を変化さ
せて平衡状態を保持する。この場合、スライド金具に外
方に突出する転倒支点部を設け、該転倒支点部をハード
ル基部より外方に露出して接地可能にしたり、ハードル
基部の接地部近傍に傾斜えぐり部を設けるとハードルの
転倒がより確実に行える。また中空の土台脚部内に錘を
内装し、錘の内装位置を微調整した後に土台脚部内に固
定すると土台脚部の質量(重心)の位置を微調整するこ
とができる。
【0009】
【実施例】本発明の陸上競技用ハードルの実施例を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明による陸上競技
用ハードルで、傾斜えぐり部5を備えた左右のハードル
基部4に中空の土台脚6を取り付けると共に土台横柱7
が架設され、この左右のハードル基部4に下端が固定さ
れた中空の下部柱3が植設されている。下部柱3は頂部
バー1の高さを調節するガイド柱の役目を果たすもの
で、ハードルの高さそのものを調節する役目をするのは
中空の下部柱3に外装する形で上下にスライドする中空
の上部柱2である。頂部バー1は図2に示すように、上
部柱2の上端に設けられた頂部バー固定金具16によっ
て上部柱2に取付けられている。上部柱2は下部柱3に
対してスライド自在で、下部柱3に設けた複数の高さ調
節孔15と上部柱2に設けた高さ調節孔17にピン等の
適宜の係止具(図示しない)を貫通して係止することが
できる。下部柱3に設けた高さ調節孔15は規格に基づ
く高さの位置にバーを設定するためのもので、規格を満
たすため5箇所設けるのが適当である。左右のハードル
基部4に取付けた中空の土台脚部6の先端部寄り内部に
は規格で設置が定められている錘19を内装し、内装位
置を微調整可能にして固定する。
を参照しながら説明する。図1は本発明による陸上競技
用ハードルで、傾斜えぐり部5を備えた左右のハードル
基部4に中空の土台脚6を取り付けると共に土台横柱7
が架設され、この左右のハードル基部4に下端が固定さ
れた中空の下部柱3が植設されている。下部柱3は頂部
バー1の高さを調節するガイド柱の役目を果たすもの
で、ハードルの高さそのものを調節する役目をするのは
中空の下部柱3に外装する形で上下にスライドする中空
の上部柱2である。頂部バー1は図2に示すように、上
部柱2の上端に設けられた頂部バー固定金具16によっ
て上部柱2に取付けられている。上部柱2は下部柱3に
対してスライド自在で、下部柱3に設けた複数の高さ調
節孔15と上部柱2に設けた高さ調節孔17にピン等の
適宜の係止具(図示しない)を貫通して係止することが
できる。下部柱3に設けた高さ調節孔15は規格に基づ
く高さの位置にバーを設定するためのもので、規格を満
たすため5箇所設けるのが適当である。左右のハードル
基部4に取付けた中空の土台脚部6の先端部寄り内部に
は規格で設置が定められている錘19を内装し、内装位
置を微調整可能にして固定する。
【0010】下部柱3は図3に示すように、複数の高さ
調節孔15が設けられ、下端部にハードル基部4に固定
するための固定孔14を設けると共に後述するワイヤー
21が摺動貫通する長孔8を穿設する。また中空の上部
柱2内には図4に示すように、長尺ラック24を固着ピ
ン25により固定設置し、該長尺ラック24に噛合う大
径部と後述する短尺ラツク23に噛合う小径部とを有す
るピニオン22を中空の下部柱3にシャフト26により
軸着すると共に、中空の下部柱3内に上下動自在に短尺
ラツク23を介装し、短尺ラツク23の下端にワイヤー
21を連結する。ワイヤー21はスチール細線を撚り合
わせ可撓性プラスチック等からなる外皮20で被覆し、
可撓性を保持しながら短尺ラック23の上下動に伴って
上下に移動するようになつている。
調節孔15が設けられ、下端部にハードル基部4に固定
するための固定孔14を設けると共に後述するワイヤー
21が摺動貫通する長孔8を穿設する。また中空の上部
柱2内には図4に示すように、長尺ラック24を固着ピ
ン25により固定設置し、該長尺ラック24に噛合う大
径部と後述する短尺ラツク23に噛合う小径部とを有す
るピニオン22を中空の下部柱3にシャフト26により
軸着すると共に、中空の下部柱3内に上下動自在に短尺
ラツク23を介装し、短尺ラツク23の下端にワイヤー
21を連結する。ワイヤー21はスチール細線を撚り合
わせ可撓性プラスチック等からなる外皮20で被覆し、
可撓性を保持しながら短尺ラック23の上下動に伴って
上下に移動するようになつている。
【0011】ピニオン22の大径部と小径部の比は、基
底のバーの高さの設定に伴う転倒回転モーメントの変化
に即応して転倒時の支点を移動させるために、4,5:
1〜3、3:1、好ましくは3、8:1前後にすると良
好な結果が得られるが、この比率は土台脚部6の全体の
質量及び重心の位置の異なるハードルにあっては、転倒
支点の位置を変更するため適宜に選択することができ
る。左右のハードル基部4に取付けた中空の土台脚部6
は図6に示すように、中空の基板10により結合され、
基板10の下面に沿うようにしてスライド金具12が内
装されている。中空の基板10は図5に示すように、前
記ワイヤー21を通すための天孔9と抜け穴11が設け
られ、基板10に沿って摺動可能なスライド金具12に
は転倒支点18と孔13を設ける。転倒支点18はスラ
イド金具12のハードル基部4側にハードル基部4より
外部に露出する状態に設けハードルの転倒を確実にす
る。孔13にワイヤー21の先端部を貫通させ、ワイヤ
ー21の長さを調整した後、ワイヤー固定具27により
ワイヤー21をスライド金具12に固定してなる。
底のバーの高さの設定に伴う転倒回転モーメントの変化
に即応して転倒時の支点を移動させるために、4,5:
1〜3、3:1、好ましくは3、8:1前後にすると良
好な結果が得られるが、この比率は土台脚部6の全体の
質量及び重心の位置の異なるハードルにあっては、転倒
支点の位置を変更するため適宜に選択することができ
る。左右のハードル基部4に取付けた中空の土台脚部6
は図6に示すように、中空の基板10により結合され、
基板10の下面に沿うようにしてスライド金具12が内
装されている。中空の基板10は図5に示すように、前
記ワイヤー21を通すための天孔9と抜け穴11が設け
られ、基板10に沿って摺動可能なスライド金具12に
は転倒支点18と孔13を設ける。転倒支点18はスラ
イド金具12のハードル基部4側にハードル基部4より
外部に露出する状態に設けハードルの転倒を確実にす
る。孔13にワイヤー21の先端部を貫通させ、ワイヤ
ー21の長さを調整した後、ワイヤー固定具27により
ワイヤー21をスライド金具12に固定してなる。
【0012】本発明の陸上競技用ハードルの使用に当っ
ては、先ず下部柱3と上部柱2を係止している係止具
(図示しない)を外し、バーを各ハードル競技の規定の
高さに合わせ係止具により係止する。この場合、ハード
ル競技種目に規定する高さにバーを設定するため上部柱
2を引上げまた引下げると、長尺ラック24も同時に上
下動し、ピニオン22を介して短尺ラック23も上下動
し、短尺ラック23に連結されているワイヤー21を介
してスライド金具12を移動させる。ハードルの高さの
変化量とスライド金具12の移動距離の比はピニオン2
2の大径部と小径部の比に一致する。すなわち、各ハー
ドル競技種目のバーの高さが変更設定されると同時に、
ハードル転倒支点も移動し、錘の設定位置を変えること
なく規定された前述の転倒負荷の条件を満足させること
ができる
ては、先ず下部柱3と上部柱2を係止している係止具
(図示しない)を外し、バーを各ハードル競技の規定の
高さに合わせ係止具により係止する。この場合、ハード
ル競技種目に規定する高さにバーを設定するため上部柱
2を引上げまた引下げると、長尺ラック24も同時に上
下動し、ピニオン22を介して短尺ラック23も上下動
し、短尺ラック23に連結されているワイヤー21を介
してスライド金具12を移動させる。ハードルの高さの
変化量とスライド金具12の移動距離の比はピニオン2
2の大径部と小径部の比に一致する。すなわち、各ハー
ドル競技種目のバーの高さが変更設定されると同時に、
ハードル転倒支点も移動し、錘の設定位置を変えること
なく規定された前述の転倒負荷の条件を満足させること
ができる
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のような構成を有するもの
であるから、各ハードル競技の種目に規定されている規
格の高さに合わせ上部柱を持ち上げて予め各競技に合う
バーの高さになるように設定するだけの操作で、各競技
のハードル転倒負荷の規格を満足するので、競技場にお
いて一つのハードルを全ハードル競技における公認競技
会として開催することができる。特に、従来品のように
柱や土台脚内に複雑にワイヤーを張り巡らす必要が無く
故障の原因が少なくなったばかりでなく、ハードル構造
上、最も質量の大きな錘の設置位置を変えることなくハ
ードルの転倒支点の移動によって規定された転倒負荷の
条件を満足させるものであるから、その操作も錘の移動
による従来品より軽く容易であるなどの効果を奏する。
であるから、各ハードル競技の種目に規定されている規
格の高さに合わせ上部柱を持ち上げて予め各競技に合う
バーの高さになるように設定するだけの操作で、各競技
のハードル転倒負荷の規格を満足するので、競技場にお
いて一つのハードルを全ハードル競技における公認競技
会として開催することができる。特に、従来品のように
柱や土台脚内に複雑にワイヤーを張り巡らす必要が無く
故障の原因が少なくなったばかりでなく、ハードル構造
上、最も質量の大きな錘の設置位置を変えることなくハ
ードルの転倒支点の移動によって規定された転倒負荷の
条件を満足させるものであるから、その操作も錘の移動
による従来品より軽く容易であるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陸上競技用ハードルの斜視図であ
る。
る。
【図2】上部柱の一部切欠斜視図である。
【図3】下部柱の一部切欠斜視図である。
【図4】ラックとピニオンの関係説明図である。
【図5】基板とスライド金具の説明図である。
【図6】基板とスライド金具の作動関係説明図である。
1 頂部バー 2 上部柱 3 下部柱 4 ハードル基部 5 ハードル基部の傾斜えぐり部 6 土台脚部 12 スライド金具 18 転倒支点部 19 錘 21 ワイヤー 22 ピニオン 23 短尺ラック 24 長尺ラック
Claims (4)
- 【請求項 1】頂部バーを所定高さに設定するため、支
柱の高さを調節可能とした陸上競技用ハードルにおい
て、下端をハードル基部に固定した中空の下部柱と、下
部柱に摺動自在に嵌合した中空の上部柱で支柱を構成
し、ハードル基部に中空の土台脚部を設け、前記中空の
上部柱内に長尺ラックを設置し、大径部と小径部とを有
するピニオンを中空の下部柱に軸着すると共に、中空の
下部柱内に上下動自在に短尺ラックを介装し、前記長尺
ラックにピニオンの大径部を噛合わせ、短尺ラックにピ
ニオンの小径部を噛合わせ、短尺ラックの下端に連結し
たワイヤーを前記中空の土台脚内に摺動可能に内装した
スライド金具に連結し、スライド金具端部をハードル基
部より外部に露出させたことを特徴とする陸上競技用ハ
ードル。 - 【請求項 2】中空の土台脚部内に摺動可能に内装した
スライド金具に外方に突出する転倒支点部を設け、該転
倒支点部はハードル基部より外部に露出して接地可能で
ある請求項1記載の陸上競技用ハードル。 - 【請求項 3】ハードル基部の接地部近傍に傾斜えぐり
部を設け、スライド金具の作用を助長させるようにした
請求項1又は請求項2記載の陸上競技用ハードル。 - 【請求項 4】中空の土台脚部内に錘を内装し、該錘は
支柱の上下調整動作と連動することなく固定位置に内装
されている請求項1、請求項2、請求項3の何れか記載
の陸上競技用ハードル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14508195A JPH08299615A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 陸上競技用ハードル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14508195A JPH08299615A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 陸上競技用ハードル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08299615A true JPH08299615A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15376949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14508195A Pending JPH08299615A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 陸上競技用ハードル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08299615A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102179054A (zh) * | 2011-04-07 | 2011-09-14 | 泰山体育产业集团有限公司 | 一种遥控自动调节跨栏架 |
US8968157B2 (en) | 2010-05-03 | 2015-03-03 | Rantzows Sport Ab | Hurdle with automatic displacement of counterweights |
CN106492487A (zh) * | 2016-11-08 | 2017-03-15 | 周口师范学院 | 一种体育跨栏架 |
CN109107202A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-01-01 | 黄凯强 | 一种可调节的跨栏架 |
CN111084999A (zh) * | 2020-01-15 | 2020-05-01 | 陕西国防工业职业技术学院 | 一种体育跨栏架 |
-
1995
- 1995-05-08 JP JP14508195A patent/JPH08299615A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN109107202B (zh) * | 2018-10-09 | 2020-03-17 | 新昌县小布点农业发展有限公司 | 一种可调节的跨栏架 |
CN111084999A (zh) * | 2020-01-15 | 2020-05-01 | 陕西国防工业职业技术学院 | 一种体育跨栏架 |
CN111084999B (zh) * | 2020-01-15 | 2021-05-14 | 陕西国防工业职业技术学院 | 一种体育跨栏架 |
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