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JPH08299376A - ヒートパイプによる熱処理装置 - Google Patents

ヒートパイプによる熱処理装置

Info

Publication number
JPH08299376A
JPH08299376A JP10767295A JP10767295A JPH08299376A JP H08299376 A JPH08299376 A JP H08299376A JP 10767295 A JP10767295 A JP 10767295A JP 10767295 A JP10767295 A JP 10767295A JP H08299376 A JPH08299376 A JP H08299376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
pipe
heat pipe
treatment apparatus
heat treatment
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10767295A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ito
晃 伊藤
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Individual
Original Assignee
Individual
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Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10767295A priority Critical patent/JPH08299376A/ja
Publication of JPH08299376A publication Critical patent/JPH08299376A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒートパイプの熱処理部を被熱処理部に対し
て面接触により的確且つ均一に接触させることができ
て、当該被熱処理部に対する熱の授受を効率良く行わせ
ることのできるヒートパイプによる熱処理装置を提供す
る。 【構成】 蒸発部2と凝縮部3と断熱部4とからなり、
凝縮部3の管体部3aに強磁性を有せしめたヒートパイ
プ1と、ヒートパイプ1の加熱冷却手段と、ヒートパイ
プ1のに沿って併設したサポートパイプ5と、凝縮部測
温用の熱電対6と、ヒートパイプ1の凝縮部3を前記サ
ポートパイプ5の先端部と共に密封状態に被包し、膨張
可能な可撓性の袋体7と、袋体7内に、空気層15が介
在するように適量装填される磁性流体8と、被熱処理部
を挟んで前記袋体7と対向する位置に配設される磁気吸
引源とを備えてなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒートパイプを利用し
た熱処理装置に関するもので、癌患者等の患部を温熱に
より治療する温熱治療装置として、あるいは各種電気機
器に使用されている半導体素子等の冷却装置として利用
される。
【0002】
【従来の技術】ヒートパイプは、作動流体とよばれる水
やアルコール等の熱媒体を適量封入した密閉状の管体か
らなるもので、この管体の一端部を蒸発部、他端部を凝
縮部、両者の間を熱移動部とし、上記熱媒体の蒸発及び
凝縮と、毛細管作用による熱媒体の帰還によって、小さ
な温度差で多量の熱を運ぶことができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ヒー
トパイプを利用した癌の温熱治療装置として、ヒートパ
イプの熱処理部を癌の病巣に接触させて、その病巣を局
所加熱するようにした温熱治療装置が知られているが、
癌病巣の温熱治療にはその病巣に対し熱を一面状に与え
る所謂面治療が必要であるのにもかかわらず、この従来
のヒートパイプによる治療装置では、ヒートパイプの凝
縮部(熱処理部)をそのまま患部に対し点または線状に
当てる、つまり患部に対して当該凝縮部の先端を当てた
り、当該凝縮部の側面部を当てるようにしているため、
患部に対する密着性が悪く、患部との接触不良を起こす
などして、患部を的確且つ均一に加熱し得えず、十分な
温熱効果が得られていないのが現状である。
【0004】本発明は、ヒートパイプの熱処理部を上記
患部等の被熱処理部に対して面接触により的確且つ均一
に接触させることができて、当該被熱処理部に対する熱
の授受を効率良く行わせることのできるヒートパイプに
よる熱処理装置を提供することを目的とする。本発明の
他の目的は、以下に述べる実施例の説明から明らかにさ
れよう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ヒートパイプによる熱処理装置は、作動流体を適量封入
した密閉状管体の一端部を蒸発部2、他端部を凝縮部
3、両者の間を断熱部4とし、凝縮部3の管体部3aに
強磁性を有せしめたヒートパイプ1と、このヒートパイ
プ1の蒸発部2を加熱又は冷却する加熱冷却手段と、前
記ヒートパイプ1のほぼ全長に沿って併設したサポート
パイプ5と、このサポートパイプ5を貫通して設けた凝
縮部測温用の熱電対6と、前記ヒートパイプ1の凝縮部
3を前記サポートパイプ5の先端部と共に密封状態に被
包し、前記サポートパイプ5を通じて導入される空気に
よって膨張される可撓性の袋体7と、この袋体7内に、
空気層15が介在するように適量装填される磁性流体8
と、被熱処理部Pを挟んで前記袋体7と対向する位置に
配設される磁気吸引源とを備えてなることを特徴とす
る。
【0006】請求項2は、請求項1に係るヒートパイプ
による熱処理装置において、ヒートパイプ1の断熱部4
を形成する管体部4a及び前記サポートパイプ5が、そ
れぞれ可撓性を有する断熱材によって形成されているこ
とを特徴とする。
【0007】請求項3は、請求項1または2に記載のヒ
ートパイプによる熱処理装置において、磁性流体8が鉄
の微粉とコバルトの微粉とオレイン酸との混合物からな
ることを特徴とする。
【0008】請求項4は、請求項1ないし3のいずれか
に記載のヒートパイプによる熱処理装置において、磁気
吸引源が永久磁石9からなることを特徴とする。
【0009】請求項5は、請求項1ないし4のいずれか
に記載のヒートパイプによる熱処理装置において、ヒー
トパイプ1の凝縮部3を形成する管体部3aの外周面に
強磁性材からなる被覆層が形成されていることを特徴と
する。
【0010】請求項6は、請求項1ないし4のいずれか
に記載のヒートパイプによる熱処理装置において、ヒー
トパイプ1の凝縮部3を形成する管体部3aの少なくと
も一部11が強磁性材料によって形成されていることを
特徴とする。
【0011】請求項7は、請求項1ないし6のいずれか
に記載のヒートパイプによる熱処理装置において、ヒー
トパイプ1の管体の内周面には、炭素繊維からなるメッ
シュ材12が当該管体の内周面を覆うようにパイプ全長
に亘って装着されていることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項8に係るヒートパイプによ
る熱処理装置は、作動流体を適量封入した密閉状管体の
一端部を蒸発部22、他端部を凝縮部23、両者の間を
断熱部24とし、蒸発部22の管体部に強磁性を有せし
めたヒートパイプ21と、このヒートパイプ21の凝縮
部23を冷却する冷却手段20と、ヒートパイプ21の
ほぼ全長に沿って併設したサポートパイプ25と、この
サポートパイプ25を貫通して設けた蒸発部測温用の熱
電対26と、ヒートパイプ21の蒸発部22を前記サポ
ートパイプ25の先端部と共に密封状態に被包し、この
サポートパイプ25を通じて導入される空気によって膨
張される可撓性の袋体27と、この袋体27内に、空気
層31が介在するように適量装填される磁性流体28
と、被熱処理部側に配設される磁気吸引源とを備えてい
ることを特徴とする。
【0013】請求項9は、請求項8に記載のヒートパイ
プによる熱処理装置において、冷却手段20が凝縮部の
管体部外周面に突設した放熱用のフィン20aからなる
ことを特徴とする。
【0014】請求項10は、請求項8に記載のヒートパ
イプによる熱処理装置において、前記磁気吸引源が永久
磁石29からなることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1に係るヒートパイプによる熱処理装置
にあっては、この熱処理装置の袋体7内にサポートパイ
プ5により空気を供給して袋体7を膨張させた状態で、
この袋体7を被熱処理部Pに当てがうと、この被熱処理
部Pを挟んで袋体7と対向する位置に配設された磁気吸
引源によって、この磁気吸引源と、磁性流体8及びヒー
トパイプ1の凝縮部3との間に、磁力の作用する磁界が
形成され、それにより磁性流体8は、磁力に引かれて半
球形を呈しながら、袋体7を介して被熱処理部Pに対し
面接触状態で密着し、同時にヒートパイプ1の凝縮部3
は、磁力に引かれて磁性流体8内部に浸積することがで
きる。
【0016】斯かる状態から、ヒートパイプ1の蒸発部
2を加熱冷却手段により加熱または冷却することによ
り、ヒートパイプ1内部の作動流体を作動させると、こ
の作動流体の蒸気の移動と蒸発潜熱の授受によって熱移
動が行われ、しかしてヒートパイプ1の凝縮部3からの
熱が磁性流体8及び袋体7を介して被熱処理部Pに伝達
されて被熱処理部Pが加熱され、あるいは被熱処理部P
からの熱が袋体7及び磁性流体8を介して凝縮部3側に
移動し、被熱処理部Pが冷却される。従って、上記のよ
うに、ヒートパイプ1の凝縮部3が磁性流体8内に浸積
していると共に、磁性流体8が被熱処理部Pに対し面接
触状態で確実且つ均一に密着するから、被熱処理部Pに
対する熱の授受を極めて効率良く行うことができる。ま
た、袋体7内には、磁性流体8が被熱処理部Pと接触す
る側と反対側に空気層15が形成されるため、被熱処理
部P以外の領域への熱が伝達を阻止することができる。
【0017】請求項2にあっては、ヒートパイプ1の断
熱部4を形成する管体部4a及び前記サポートパイプ5
が、それぞれ可撓性を有する断熱材によって形成されて
いることから、ヒートパイプ1の凝縮部3が磁気吸引源
の磁力により引かれるときに、その引かれる方向にヒー
トパイプ1及びサポートパイプ5が撓んで、凝縮部3を
確実に磁性流体8内に浸積させることができる。
【0018】請求項3にあっては、磁性流体8が鉄の微
粉とコバルトの微粉とオレイン酸との混合物からなるた
め、流動性が良く、磁気吸引力に強力に反応することが
できて、被熱処理部Pの凹凸形状にも的確に対応して密
着することができる。
【0019】請求項4にあっては、磁気吸引源として永
久磁石9を採用することにより、磁気吸引手段を小型に
できて、取付けにあたり小型でスペースをとらず、しか
も強力な吸引力を得ることができる。
【0020】請求項5にあっては、ヒートパイプ1の凝
縮部3を形成する管体部3aの外周面に強磁性材からな
る被覆層を形成した場合には、凝縮部3の外周面全域に
強磁性を持たせることができ、磁気吸引源の磁気吸引力
に強力に反応することができる。
【0021】請求項6は、ヒートパイプ1の凝縮部3を
形成する管体部3aの少なくとも一部11を強磁性材料
によって形成した場合には、製作が簡単容易となって、
コストが安くつく。
【0022】請求項7は、ヒートパイプ1の管体の内周
面に炭素繊維からなるメッシュ材12をパイプ全長に亘
って装着したことにより、ヒートパイプ1を、凝縮部3
が下側に位置するように縦に配置した所謂トップヒート
形態においても、作動流体の毛管作用を有効に行わせる
ことができる。
【0023】請求項8に係るヒートパイプの熱処理装置
にあっては、サポートパイプ25により袋体27内に空
気を供給して袋体27を膨張させた状態で、この袋体7
を被熱処理部P上に載置すると、磁気吸引源29と、磁
性流体28及びヒートパイプ21の蒸発部22との間
に、磁力の作用する磁界が形成され、それにより磁性流
体28は、磁力に引かれて略半球形を呈した状態で、袋
体27を介して被熱処理部Pに面接触で密着すると同時
に、磁性流体28内部に浸積した状態となる。袋体27
内の上部側には空気層31を形成する。
【0024】しかして、冷却すべき被熱処理部Pが例え
ば80°に加熱されているものとすると、この被熱処理
部Pから放出される熱は、袋体7及び磁性流体28を介
してヒートパイプ21に伝わり、蒸発部22を加熱す
る。一方、ヒートパイプ1の凝縮部23は、常温に晒さ
れていて、低温側となる。従って、蒸発部22の加熱に
よりヒートパイプ21内の作動流体が作動し、ヒートパ
イプ21は、被熱処理部P熱を袋体7及び磁性流体28
を介して蒸発部22で吸収し、断熱部24を通じて凝縮
部23側へ伝達し、冷却手段20のによって外部へ放出
する。これによって、被熱処理部Pの温度は例えば40
°に降下冷却されることになる。袋体27の表面側は、
空気層31によって磁性流体8と断熱されるため、被熱
処理部P以外の部分は温度上昇が制限される。
【0025】請求項9にあっては、冷却手段20として
放熱用フィン20aを採用すれば、簡単な構造にして効
率良く放熱を行わせることができる。
【0026】請求項10にあっては、磁気吸引源として
永久磁石29を採用することにより、磁気吸引手段を小
型にできて、取付けにあたり小型でスペースをとらず、
しかも強力な吸引力を得ることができる。
【0027】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1及び図2は、癌の温熱治療装置として使用される本
発明の熱処理装置を示しており、これらの図において、
1は真空密閉された管体からなるヒートパイプで、この
ヒートパイプ1の一端部が蒸発部2、他端部が凝縮部
3、これら両者の中間部が断熱部4とされる。5は、ヒ
ートパイプ1の長手方向に沿って併設されたサポートパ
イプ5で、その先端は凝縮部3の長手方向中間部まで延
び、その基端側は蒸発部2と熱移動部4との境界付近か
らヒートパイプ1を離れて後方へ適当長さ延出される。
6は凝縮部測温用の熱電対で、サポートパイプ5を貫通
し、先端部の測定部6aが凝縮部3の先端近くまで延び
ている。7は、ヒートパイプ1の凝縮部3をサポートパ
イプ5の先端部と共に密封状態に被包する可撓性の袋体
で、サポートパイプ5を通じて導入される空気によって
膨張されるようになっており、この袋体7内には、磁性
流体8が所要量装填される。9は、被熱処理部を挟んで
上記袋体7と対向する位置に配設される磁気吸引源とし
ての永久磁石であり、10は、ヒートパイプ1の蒸発部
2を加熱または冷却する加熱冷却手段としてのサーモク
ーラー(商品名)である。
【0028】上記熱処理装置の構造について更に詳細に
説明すれば、ヒートパイプ1の真空密閉状管体は、蒸発
部2の管体部2aと、凝縮部3の管体部3aと、これら
の中間にある断熱部4の管体部4aとからなるもので、
これらの管体部2a〜4aは、それぞれ内径及び外径が
同一であって、互いの対向端面を強力な接着材で接合す
ることによって同軸一体の密閉状管体を形成しており、
そしてこの管体内には、作動流体(図示省略)、例えば
超純水やアルコール等が予め設定された一定量だけ封入
されている。
【0029】蒸発部2の管体部2aは、耐蝕性の金属、
例えば銀で形成され、その外端部は閉塞されている。凝
縮部3の管体部3aは、蒸発部2の管体部2aと同様に
銀で形成されると共に、その外周面全域に、強磁性金
属、例えば鉄とニッケルとの合金材からなる被覆層(図
示省略)が蒸着によって形成されている。これによっ
て、凝縮部3の管体部3aはその外周面全域にわたり強
磁性を有する。このような強磁性の被覆層を形成する代
わりに、図1の(D)に示すように、管体部3aの筒状
部を銀で形成し、その先端部に、例えば鉄とニッケルと
の合金材からなる強磁性片11を一体的に固着してもよ
く、こうすれば製作が簡単容易となる。また、断熱部4
の管体部4aは、断熱性、可撓性、耐熱性及び耐薬品性
を有する材料、例えばテフロン(登録商標名)製のチュ
ーブによって形成される。サポートパイプ5は、断熱性
及び可撓性を有するパイプ材、例えば塩化ビニール製の
チューブによって形成されたもので、ヒートパイプ1に
対し接着され、または紐等により固定される。
【0030】また、図1の(C)に示すように、ヒート
パイプ1の管体内部には、凝縮して凝縮部3側に集まっ
た作動流体を蒸発部2側に毛管作用により帰還させるた
めの炭素繊維からなるメッシュ材12が、当該管体の内
周面を覆って管体の長手方向全長に延びるように装着さ
れている。
【0031】前記可撓性の袋体7は、合成ゴムや合成樹
脂によって、あるいは動物の内蔵(例えば羊の腸)の表
皮を適宜に加工したものによって袋状に一体形成された
もので、ヒートパイプ1への取付けにあたっては、図3
にも示すように、凝縮部3全体と断熱部4の一部を被包
するような状態で当該袋体7の開口部7aを、ヒートパ
イプ1とサポートパイプ5の外周に亘り接着剤13によ
って封止固着すればよい。この袋体7内に装填される磁
性流体8は、鉄の微粉とコバルト微粉とオレイン酸との
混合物からなるもので、前記サポートパイプ5の基端側
より注入して袋体7内に装填することができる。
【0032】ヒートパイプ1の蒸発部2を加熱または冷
却する加熱冷却手段としてのサーモクーラー10は、所
謂ペルチェ効果を利用したもので、このサーモクーラー
10によれば、凝縮部3の加熱と冷却との切り換えを簡
単に行うことができる。また、熱電対5の基端部側は温
度測定装置14に接続される。
【0033】次に、上述したような構成よりなる熱処理
装置の使用し、癌の病巣に見立てた豚肉を温熱する場合
の実験例について図2〜図4を参照して説明する。
【0034】この実験に使用したヒートパイプ1は、内
径3mm、外径4mm、長さ1000mmの管体で、そ
のうち凝縮部3の長さは30mm、断熱部5の長さは7
00mm、蒸発部2の長さは70mmとし、この凝縮部
3の管体部3a外周面には鉄とニッケルとの合金材から
なる強磁性金属の被覆層を形成した。また、断熱部4に
は内径3mm、厚さ0.5mmのテフロン製チューブを
使用し、サポートパイプ5には内径1.4mm、厚さ
0.3mmの塩化ビニール製チューブを使用した。袋体
7は羊の腸の表皮を加工したものを使用し、凝縮部3の
先端から断熱部4の一部を含む40mmのところで覆
い、封止した。磁気吸引源としての永久磁石9は直径3
5mm、高さ15mm、磁力0.5テスラのものを使用
した。また、豚肉は厚さ20mmの厚切り片Mを使用し
た。
【0035】この熱処理装置の使用にあたり、先ずサポ
ートパイプ5の基端側入口から25ccの磁性流体8
(超純水)を注射器で袋体7内に注入し、その後サポー
トパイプ5を使用して袋体7内に空気を供給し、この袋
体7を柔らかい風船玉のように膨張させた状態とした
後、磁性流体8の逆流防止のためにサポートパイプ5の
基端側入口を封止する。また、ヒートパイプ1の蒸発部
2を、図2に示すように加熱冷却手段としてのサーモク
ーラー10の蒸発部差込部10aに差し込んで取付け
る。
【0036】そして、この熱処理装置の袋体7を、図3
に示すように所定位置に水平に置かれた豚肉片Mの被熱
処理部P(癌の病巣と想定する)上に載置する。このと
き、袋体7に注入された磁性流体8は重力で袋体7内の
下部側に溜まった状態となると共に、袋体7の上部側に
は空気層15が形成される。こうして袋体7を豚肉片M
の被処理部P上に載せた後、永久磁石9を豚肉片Mの下
面側に当てがう。
【0037】しかして、永久磁石9からの磁力線Hによ
って、永久磁石9と、磁性流体8及びヒートパイプ1の
凝縮部3との間に、磁力の作用する磁界が形成され、そ
れにより磁性流体8は、磁力に引かれて図3に示すよう
な半球形を呈しながら、袋体7を介して豚肉片Mの被熱
処理部P(癌の病巣と想定する)に面接触状態で密着す
ると同時に、ヒートパイプ1の凝縮部3が磁力に引かれ
て、当該凝縮部3と隣接する可撓性断熱部4の先端部分
が下向きに屈曲し、それにより凝縮部3は図3に示すよ
うに磁性流体8内部に浸積した状態となる。
【0038】斯かる状態から、ヒートパイプ1の蒸発部
2をサーモクーラー10により所定温度に加熱して、ヒ
ートパイプ1内部の作動流体を作動させると、この作動
流体が蒸発部2で蒸発し、加熱された蒸気は、断熱部4
を通って低温側の凝縮部3へ移動し、そこで凝縮し、凝
縮された作動流体、即ち凝縮水はメッシュ材12の毛管
作用によって蒸発部2側へ帰還する。こうした作動流体
の蒸発及び凝縮と、毛管作用による作動流体の帰還によ
って熱移動が行われ、しかして凝縮部3から放出される
熱は、磁性流体8を通じて前記豚肉片Mの被熱処理部P
を加温する。
【0039】上記のような豚肉片Mの加熱処理におい
て、サーモクーラー10にDC5Vの電圧を印加し、6
0mAの電流を流した場合に、本熱処理装置及び豚肉片
Mの被熱処理部Pのそれぞれの所要測定地点(図2及び
図3に示す1A〜7Fの地点)で温度測定した測定結果
は次のようになった。蒸発部2の1A地点での温度は6
7°、断熱部4基端側の2B地点での温度は37°、断
熱部4中央部側の3C地点での温度は34°、断熱部4
先端側の4D地点での温度は39°、袋体7に装填され
た磁性流体8内部の5E地点での温度(熱電対6により
測定)は53°、袋体7と接触した被熱処理部P(病
巣)の6F地点での温度は46°、袋体7上部側の7G
地点(病巣から離れた地点で、健康な細胞部分と接触す
る地点)での温度は34°であった。尚、室温は18°
であった。ここで、袋体7上部側の7G地点の温度が3
4°と低いのは、袋体7内の上部に介在する空気層15
によって、磁性流体8から袋体7上部側への熱の伝達が
制限されるからである。
【0040】上記温度測定結果をグラフで表すと、図4
に示すようになる。この図において、X軸にはヒートパ
イプ1の長さ(mm)と温度測定地点を示し、Y軸には
測定時間(分)を示し、Z軸には温度(°C)を示して
いる。
【0041】図5は、前記熱処理装置の使用による温熱
処理の他の実験例を示すもので、豚肉を直径120m
m、高さ80mmの短円柱状に形成すると共に中央部に
内径26mm、深さ60mmの穴16を形成したオーバ
ル形ブロック肉Bを作製し、このブロック肉Bを、パッ
ク用のフィルムで完全に包んで温度36°の温水に漬
け、人体の体温と同じ温度の模擬体腔とする。そして、
このブロック肉Bの穴16内に、図示のようにヒートパ
イプ1の凝縮部3を被包している袋体7を上方より約4
0mmの深さまで挿入し、このブロック肉Bの被熱処理
部P(癌の病巣と想定する)を挟んで上記袋体7と対向
するブロック肉Bの外側面に、直径25mm、厚さ10
mm、5000ガウスの永久磁石9を固着する。そうす
ると、永久磁石9と、磁性流体8及びヒートパイプ1の
凝縮部3との間に磁界が形成され、それにより磁性流体
8は、袋体7を介して被熱処理部P、つまり癌病巣に面
接触状態で密着し、凝縮部3は磁性流体8内部に浸積す
る。
【0042】上記のような状態で、ヒートパイプ1の蒸
発部2をサーモクーラー10により所定温度に加熱し
て、ヒートパイプ1内部の作動流体を作動させ、凝縮部
3から放出される熱により、磁性流体8を通じて被熱処
理部P(癌病巣)を加熱した。この加熱処理時の各部の
温度を測定すると、被熱処理部Pでの温度は43°、磁
性流体8内部の温度は46°、被熱処理部P以外のブロ
ック肉B、即ち模擬健康細胞部分の温度は36°、とい
う結果を得た。
【0043】上述した2つの実験例から、本発明の熱処
理装置の使用により、癌の病巣とみなした被熱処理部P
を、癌細胞の破壊に必要な43°ないし46°に加熱す
ることができると共に、この被熱処理部Pとつながって
いる部分、つまり正常(健康)細胞部分には、当該正常
細胞部分を害することのない34°ないし36°の温度
しか伝わらず、従って正常な細胞に副作用を引き起こす
ような悪影響を及ぼすことがなく(例えば人体の正常な
細胞は、43°Cの温度を与えると、副作用の原因とな
る)、癌病巣のみを撲滅でき、従ってまた人体への使用
も可能であることが判明された。また、ヒートパイプ1
からの熱は、磁性流体8により袋体7を介して被熱処理
部Pに伝達され、熱伝達効率が高く、病巣に対する温熱
治療にきわめて有効であることも判明された。また、流
動形態の磁性流体8が可撓性袋体7を介して被熱処理部
Pに面接触状態で密着できることに加え、この流動状磁
性流体8が可撓性袋体7を介して被熱処理部Pを包み込
むことも可能であるため、凸状(ポリープ状)の病巣あ
るいは凹状の病巣の温熱治療にも大きな効果を発揮する
ことができる。
【0044】図6及び図7は、各種電気機器の部品、例
えば半導体素子Sの冷却装置として使用される本発明の
熱処理装置を示している。この熱処理装置は、図1〜図
3で示した実施例の熱処理装置とほとんど同様な構成で
あって、密閉状管体の一端部を蒸発部22、他端部を凝
縮部23、両者の間を断熱部24とし、蒸発部22の管
体部に強磁性を有せしめたヒートパイプ21と、このヒ
ートパイプ21の凝縮部23を冷却する冷却手段20
と、ヒートパイプ21のほぼ全長に沿って併設したサポ
ートパイプ25と、このサポートパイプ25を貫通して
設けた蒸発部測温用の熱電対26と、ヒートパイプ21
の蒸発部22をサポートパイプ26の先端部と共に密封
状態に被包し、サポートパイプ26を通じて導入される
空気によって膨張される可撓性の袋体27と、この袋体
27内に、空気層31が介在するように所定量装填され
た磁性流体28と、半導体素子S(被熱処理部)側に配
設される磁気吸引源としての永久磁石29とを備えてい
る。
【0045】蒸発部22及び凝縮部23のそれぞれの管
体部は、先の実施例と同じく銀で形成され、各外端部は
閉塞され、そして蒸発部22の管体部は、その外周面全
域に、鉄とニッケルとの合金材からなる強磁性の被覆層
(図示省略)が蒸着されている。この強磁性被覆層を形
成する代わりに、管体部の一部に強磁性片を一体的に固
着してもよい。断熱部24の管体部は、テフロン(登録
商標名)製のチューブによって形成され、サポートパイ
プ5は、塩化ビニール製のチューブによって形成され
る。ヒートパイプ21の管体内部には炭素繊維からなる
メッシュ材(図示せず)が内装されている。熱電対26
の基端側は温度測定装置本体に接続される。また、永久
磁石29は、半導体素子Sを取付けている基台30の下
面側に所要間隔おきに複数個取付けられる。
【0046】上記可撓性の袋体27は、合成ゴムや合成
樹脂によって箱形に一体形成されたもので、この箱形袋
体27の一側部に開口部(図示せず)が設けあって、こ
の開口部よりヒートパイプ21の蒸発部22側部分及び
サポートパイプ25の先端部分が挿入され、その開口部
は気密シールされている。この袋体27内に装填される
磁性流体28は、鉄の微粉とコバルト微粉とオレイン酸
との混合物からなるもので、サポートパイプ25を利用
してその基端側より注入され、袋体27内に装填され
る。上記冷却手段20は、凝縮部23の管体部外周面に
突設された複数の放熱用フィン20aからなるもので、
各フィン20aは熱伝導性の良い金属材で形成される。
【0047】上述した熱処理装置の使用にあたっては、
図6のように組み立てた熱処理装置の袋体27の内部に
サポートパイプ25により空気を供給して膨張させた
後、この袋体27を上記基台30の上面に載置する。し
かして、各永久磁石29と、磁性流体28及びヒートパ
イプ21の蒸発部22との間に、磁力の作用する磁界が
形成され、それにより磁性流体28は、磁力に引かれて
図7に示すような略半球形を呈した状態で、袋体27を
介して半導体素子Sの上面に面接触で密着すると同時
に、磁性流体28内部に浸積した状態となり、また袋体
27内の上部側には空気層31が形成される。
【0048】しかして、電気機器の使用中に上記半導体
素子Sが例えば80°に加熱されているものとすると、
この半導体素子Sから放出される熱は、袋体7及び磁性
流体28を介してヒートパイプ21の蒸発部22に伝わ
り、この蒸発部22を加熱する。一方、ヒートパイプ1
の凝縮部23は、常温(例えば20°)に晒されてい
て、低温側となる。従って、蒸発部22の加熱によりヒ
ートパイプ21内の作動流体が作動し、ヒートパイプ2
1は、半導体素子Sの熱を袋体7及び磁性流体28を介
して蒸発部22で吸収し、断熱部24を通じて凝縮部2
3側へ伝達し、冷却手段20のフィン20aによって外
部へ放出するように作動する。これによって、半導体素
子Sの温度は例えば30°〜40°に降下冷却されるこ
とになる。尚、袋体27の表面側は、空気層31によっ
て磁性流体8と断熱されるため、温度上昇が制限され
る。
【0049】上記のような冷却装置は、構造が極めて簡
単でコンパクトとなり、しかもモーター等の動力源を必
要としないため、安価に製作できると共に、被熱処理部
への取付けが簡単容易となり、実用的且つ経済的な冷却
装置と言えるものである。
【0050】尚、図1〜図3に示した実施例では、ヒー
トパイプ1の蒸発部2をサーモクーラー10により加熱
することにより、凝縮部3側から蒸発部2及び袋体7を
介して被熱処理部を加熱する場合についてのみ説明した
が、凝縮部3が挿入されている袋体7を被熱処理部に当
てがってこの被熱処理部を冷却する場合には、このサー
モクーラー10を加熱作動から冷却作動に切り換えるだ
けでよい。
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る熱処理装置によ
れば、磁性流体が被熱処理部に対し面接触状態で確実且
つ均一に密着するから、被熱処理部に対する熱の授受を
極めて効率良く行うことができる。また、袋体内には、
磁性流体が被熱処理部と接触する側と反対側に空気層が
形成されるため、被熱処理部以外の領域への熱が伝達を
阻止することができる。
【0052】また、この熱処理装置を温熱治療装置とし
て使用できるものであって、被熱処理部を癌の病巣とし
た場合、その癌病巣をを癌細胞の破壊に必要な温度°に
確実に加熱することができると共に、その癌病巣とつな
がっている正常な細胞部分には当該正常細胞部分を害し
ない程度の温度しか伝わらず、従って正常な細胞部分に
副作用を生起するようなことがなく、癌病巣のみを撲滅
でき、従ってまた人体への使用も可能となる。また、ヒ
ートパイプからの熱を、磁性流体により袋体を介して被
熱処理部たる病巣に伝達することができるため、熱伝達
効率が高く、病巣に対する温熱治療にきわめて有効とな
る。また、流動形態の磁性流体が可撓性袋体を介して被
熱処理部に面接触状態で密着できることに加え、この流
動状磁性流体が可撓性袋体を介して被熱処理部を包み込
むことも可能であるため、特に凸状の病巣(例えば癌の
ポリープ)には大きな効果を発揮することができる。
【0053】請求項2によれば、ヒートパイプの凝縮部
が磁気吸引源の磁力により引かれるときに、その引かれ
る方向にヒートパイプ及びサポートパイプを撓ませるこ
とができるから、凝縮部を確実に磁性流体内に浸積させ
ることができる。また、ヒートパイプ及びサポートパイ
プが可撓性を有することから、本熱処理装置を温熱治療
装置として使用する場合、体腔への挿入が容易となる。
【0054】請求項3によれば、磁性流体の流動性が良
く、磁気吸引力に強力に反応することができて、被熱処
理部の凹凸形状にも的確に対応して密着させることがで
きる。
【0055】請求項4によれば、磁気吸引源として永久
磁石を採用することにより、磁気吸引手段を小型にでき
て、取付けにあたり小型でスペースをとらず、しかも強
力な吸引力を得ることができる。
【0056】請求項5によれば、凝縮部の外周面全域に
強磁性を持たせることができ、磁気吸引源の磁気吸引力
に強力に反応させることができる。
【0057】請求項6によれば、ヒートパイプの凝縮部
を形成する管体部の少なくとも一部を強磁性材料によっ
て形成することにより、製作が簡単容易となって、コス
トが安くつく。
【0058】請求項7によれば、ヒートパイプを、凝縮
部が下側に位置するように縦に配置した所謂トップヒー
ト形態においても、作動流体の毛管作用を確実に行わせ
ることができる。
【0059】請求項8によれば、構造が簡単且つコンパ
クトで安価に製作できる上、動力源を必要とせず、極め
て実用的且つ経済的な冷却装置を提供することができ
る。
【0060】請求項9によれば、上記冷却装置の冷却手
段として放熱用フィンを採用することにより、簡単な構
造にして効率良く放熱を行わせることができる。
【0061】請求項10によれば、磁気吸引源として永
久磁石を採用することにより、磁気吸引手段を小型にで
きて、取付けにあたり小型でスペースをとらず、しかも
強力な吸引力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明に係る熱処理装置の一実施例
を示す概略説明図、(B)は(A)のX−X線拡大断面
図、(C)はヒートパイプの拡大断面図、(D)は蒸発
部の管体部の変形例を示す断面図である。
【図2】 同上の熱処理装置の全体を示す説明図であ
る。
【図3】 同上の熱処理装置の使用例を示す拡大断面説
明図である。
【図4】 同上の熱処理装置の使用による実験例におい
て装置及び被熱処理部の各部の温度を測定した測定温度
結果を示すグラフである。
【図5】 同上の熱処理装置の使用による他の実験例の
説明図である。
【図6】 本発明に係る熱処理装置の他の実施例を示す
斜視図である。
【図7】 同上の熱処理装置の縦断面図である。 1 ヒートパイプ 2 蒸発部 3 凝縮部 4 断熱部 6 熱電対 8 磁性流体 9 永久磁石(磁気吸引源) 10 サーモクーラー(加熱冷却手段) 12 メッシュ材 15 空気層 P 被熱処理部 21 ヒートパイプ 22 蒸発部 23 凝縮部 24 断熱部 25 サポートパイプ 26 熱電対 27 袋体 28 磁性流体 29 永久磁石(磁気吸引源) 31 空気層 S 半導体素子(被熱処理部)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体を適量封入した密閉状管体の一
    端部を蒸発部、他端部を凝縮部、両者の間を断熱部と
    し、凝縮部の管体部に強磁性を有せしめたヒートパイプ
    と、このヒートパイプの蒸発部を加熱または冷却する加
    熱冷却手段と、前記ヒートパイプのほぼ全長に沿って併
    設したサポートパイプと、このサポートパイプを貫通し
    て設けた凝縮部測温用の熱電対と、前記ヒートパイプの
    凝縮部を前記サポートパイプの先端部と共に密封状態に
    被包し、前記サポートパイプを通じて導入される空気に
    よって膨張される可撓性の袋体と、この袋体内に、空気
    層が介在するように適量装填される磁性流体と、被熱処
    理部を挟んで前記袋体と対向する位置に配設される磁気
    吸引源とを備えてなるヒートパイプによる熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒートパイプの断熱部を形成する管
    体部及び前記サポートパイプは、それぞれ、可撓性を有
    する断熱材によって形成されている請求項1に記載のヒ
    ートパイプによる熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性流体は、鉄の微粉とコバルト微
    粉とオレイン酸との混合物からなる請求項1または2に
    記載のヒートパイプによる熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気吸引源は、永久磁石からなる請
    求項1ないし3のいずれかに記載のヒートパイプによる
    熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒートパイプの凝縮部を形成する管
    体部は、その外周面に強磁性材からなる被覆層が形成さ
    れている請求項1ないし4のいずれかに記載のヒートパ
    イプによる熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒートパイプの凝縮部を形成する管
    体部は、少なくとも一部が強磁性材料によって形成され
    ている請求項1ないし4のいずれかに記載のヒートパイ
    プによる熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ヒートパイプの管体内部には、炭素
    繊維からなるメッシュ材が当該管体の内周面を覆うよう
    にパイプ全長に亘って装着されている請求項1ないし6
    のいずれかに記載のヒートパイプによる熱処理装置。
  8. 【請求項8】 作動流体を適量封入した密閉状管体の一
    端部を蒸発部、他端部を凝縮部、両者の間を断熱部と
    し、蒸発部の管体部に強磁性を有せしめたヒートパイプ
    と、このヒートパイプの凝縮部を冷却する冷却手段と、
    前記ヒートパイプのほぼ全長に沿って併設したサポート
    パイプと、このサポートパイプを貫通して設けた蒸発部
    測温用の熱電対と、前記ヒートパイプの蒸発部を前記サ
    ポートパイプの先端部と共に密封状態に被包し、前記サ
    ポートパイプを通じて導入される空気によって膨張され
    る可撓性の袋体と、この袋体内に、空気層が介在するよ
    うに適量装填される磁性流体と、被熱処理部側に配設さ
    れる磁気吸引源とを備えてなるヒートパイプによる熱処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記冷却手段は、凝縮部の管体部外周面
    に突設した放熱用のフィンからなる請求項8に記載のヒ
    ートパイプによる熱処理装置。
  10. 【請求項10】 前記磁気吸引源は、永久磁石からなる
    請求項8に記載のヒートパイプによる熱処理装置。
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