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JPH082986B2 - シリカ系多孔質物質を含有する連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体 - Google Patents

シリカ系多孔質物質を含有する連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体

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Publication number
JPH082986B2
JPH082986B2 JP61258457A JP25845786A JPH082986B2 JP H082986 B2 JPH082986 B2 JP H082986B2 JP 61258457 A JP61258457 A JP 61258457A JP 25845786 A JP25845786 A JP 25845786A JP H082986 B2 JPH082986 B2 JP H082986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
open
porous material
resin foam
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61258457A
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JPS63113035A (ja
Inventor
昭高 瀬沼
喜六 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NUC Corp
Original Assignee
Nippon Unicar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Unicar Co Ltd filed Critical Nippon Unicar Co Ltd
Priority to JP61258457A priority Critical patent/JPH082986B2/ja
Publication of JPS63113035A publication Critical patent/JPS63113035A/ja
Publication of JPH082986B2 publication Critical patent/JPH082986B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はシリカ系多孔質物質を含有する連続気泡型架
橋エチレン系樹脂発泡体用組成物から架橋発泡させて得
られる連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体に関する。
さらに詳しくは、エチレン系樹脂100重量部発泡剤1
〜30重量部および架橋剤の有機過酸化物0.2〜10重量部
からなる架橋発泡組成物に対し、 3官能性モノマー0.1〜10重量部とシリコーン油0.1
〜5重量部組み合わせ、または R3SiO−〔R2SiO〕−〔RXSiO〕−SiR3 (1) および RSi−〔0−(R2SiO)−Y〕 (2) (但し、R:1価の炭化水素 X:−〔(0)−(CnH
2nO)−R′〕 R′:H、アルキル基、アリル基、アラルキル基またはカ
ルバミル基から選択した基 p:0または1 Y:(CnH2nO)−R′ m:0から300 n:2から10 s:1から30 q:1から300 t:1から100 そして、(CnH2nO)は、オキシアルキレン基またはオキ
シアルキレン基の混合物である) から選択されたシリコーンブロックコポリマー0.1〜5
重量部 のいずれかを添加してなる連続気泡型架橋エチレン系樹
脂発泡体用組成物100重量部に対し、シリカ系多孔物質
を1〜3000重量部添加すること、および有機過酸化物の
10分間半減温度(Tp)が100〜220℃であり、発泡剤の発
泡温度(Tf)が90〜220℃であつて、かつ下記の式 −10℃≦Tp−Tf≦50℃ を満足することを特徴とするシリカ系多孔質物質を含有
する連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体用組成物から
フィルムまたはシートを成形し、これを120〜300℃の温
度で加熱して発泡架橋させることによって得た、外部に
存在する湿分、臭気の吸脱湿性、ガス吸着性に優れた連
続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体に関する。
(従来の技術) 従来より、ゼオライト、クリストバライトその他のシ
リカ系多孔質物質は、アンモニアなどのガスを強く吸着
し、更に吸脱湿作用を有する材料として知られており、
ガス吸着剤やフイルターの吸湿材や建築物内部の湿気調
節用材料としての用途が検討されているが、シリカ系多
孔質物質の粉末やペレツトをそのまま容器にいれて使用
すると、こぼれたり、場所を取つたりして取り扱いが非
常に不便であつた。そこで、シリカ系多孔質物質の粉末
やペレツトを布や紙を包んで使用する方法などが考案さ
れているが、一定の形状に成形したり種々の形状に切断
したりすることが困難であつた。また、成形可能にする
ために、単に、ポリエチレンなどの樹脂にシリカ系多孔
質物質の粉末やペレツトを混合して固めたものは、透湿
性や通気性が殆ど無くなり、シリカ系多孔質物質の吸脱
湿作用やガス吸着性を生かすことができなかつた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、シリカ系多孔質物質の持つガス吸着性や吸
脱湿作用をできるだけ損なわずに、シート状に成形した
り種々の形状に切断したりすることが可能で取り扱い易
い複合材料を製造しようとするものである。特に、直径
0.5mm以上のペレツト状あるいは円筒状その他に成形さ
れたシリカ系多孔質物質同士を少量の連続気泡発型泡体
で結合し、シリカ系多孔質物質の持つ特性を実質的に保
持した成型品用複合材料を製造しようとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段及び作用) 本発明者らは、先に、特公昭60−49657号及び特開昭6
0−124632号にて、通気性、吸水性、耐候性などが優れ
た連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体用組成物を提出
している。即ち、特公昭60−49657号においては、エチ
レン系樹脂、発泡剤、架橋剤の有機過酸化物からなる架
橋発泡組成物に対し、3官能性モノマーとシリコーン油
を組み合わせ、また特開昭60−124632号においては、エ
チレン系樹脂、発泡剤、架橋剤の有機過酸化物からなる
架橋発泡組成物に対し、シリコーンブロツクコポリマー
を組み合わせた連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体用
組成物を提出しているが、これらの発明の技術を利用し
て問題点を解決するものである。
これらの連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体用組成
物100重量部に対して、シリカ系多孔質物質を1〜3000
重量部添加することにより、シリカ系多孔質物質と連続
気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体との複合体用の組成物
が得られる。なお、シリカ系多孔質物質の添加量が1重
量部より少ないと実質的に吸脱湿の効果が期待できず、
3000重量部より多いと、樹脂層がバインダーの役目をせ
ず、シリカ系多孔質物質の粉末あるいはペレツト同士
が、ばらばらになつてしまうことがある。
本発明の組成物を加熱後、冷却することにより、シリ
カ系多孔質物質の粉末やペレツトを連続気泡型発泡体の
一部に組み込み、シリカ系多孔質物質の持つガス吸着性
や吸脱湿作用をできるだけ損なわずに、シリカ系多孔質
物質の粉末やペレツトその他の成形品を一定の形状に成
形したり種々の形状に切断したりすることが可能な複合
材料を得ることができる。
本発明において使用できるシリカ系多孔質物質は、例
えば、ゼオライト、クリストバライトおよびその半合成
あるいは、合成品その他をいう。クリストバライト系物
質の例として、クリスバール(日鉄鉱業製)やビルダー
クレイ(日鉄鉱業製)が挙げられる。シリカ系多孔物質
の形状は、粉末あるいはペレツトその他の成型品のいず
れでも良い。但し、直径250μm以下の粉末の場合は、
連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体用組成物100重量
部に対して、1〜100重量部の添加で均一なシリカ系多
孔質物質と連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体の複合
体が得られる。また、直径250μm以上の粉末あるいは
ペレツトその他の成型品、特に、直径0.5mm以上のペレ
ツトその他の成型品の場合は、100〜3000重量部、好ま
しくは、1000〜3000重量部の添加で、焼結状態あるいは
これに近い複合品が得られ、シリカ系多孔物質の持つ特
性を実質的に保持した複合品となる。
本発明においてエチレン系樹脂とは、エチレンを主成
分とする重合体であり、高圧法ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−ビニルエステル
共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エ
チレン−αオレフイン共重合体その他をいう。
本発明において使用される有機過酸化物は、分解温度
が半減期10分間で100〜220℃のものであり、次のものが
例として挙げられる。ただし、括弧内は、分解温度
(℃)である。
こはく酸ペルオキシド(110)、ベンゾイルペルオキ
シド(110)、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキ
サノエート(113)、p−クロロベンゾイルペルオキシ
ド(115)、t−ブチルペルオキシイソブチレート(11
5)、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート
(135)、t−ブチルペルオキシラウレート(140)、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサ
ン(140)、t−ブチルペルオキシアセテート(140)、
ジ−t−ブチルジペルオキシフタレート(140)、t−
ブチルペルオキシマレイン酸(140)、シクロヘキサノ
ンペルオキシド(145)、t−ブチルペルオキシベンゾ
エート(145)、ジクミルペルオキシド(150)、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン
(155)、t−ブチルクミルペルオキシド(155)、t−
ブチルヒドロペルオキシド(158)、ジ−t−ブチルペ
ルオキシド(160)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルペルオキシ)ヘキシン3(170)、ジ−イソプロピ
ルベンゼンヒドロペルオキシド(170)、p−メンタン
ヒドロペルオキシド(180)、2,5−ジメチルヘキサン−
2,5−ジヒドロペルオキシド(213)。
本発明において使用される発泡剤は、発泡温度が90℃
から220℃のものであり、促進剤あるいは助剤を併用し
て、分解温度をこの範囲に調節したものもこれに含まれ
る。例として、次のものが挙げられる。
アゾビスイソブチロニトリル、ジアゾカーボンアミ
ド、p−トルエンスルフオニルヒドラジド、4,4′−オ
キシビス(ベンゼンスルフオニルヒドラジド)、n−ヘ
プタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン。
本発明において使用できる3官能性モノマーの例とし
て、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、トリアリルトリメリテートその他が挙げられる。
本発明において使用されるシリコーン油は、室温で1
0,000CS以下のものが望ましい。
本発明いおいて使用されるシリコーンブロツクコポリ
マーは、 R3SiO−〔R2SiO〕−〔RXSiO〕−SiR3 (1) および RSi−〔0−(R2SiO)−Y〕 (2) (但し、R:1価の炭化水素 X:−〔(0)−(CnH
2nO)−R′〕 R′:H、アルキル基、アリル基、アラルキル基またはカ
ルバミル基から選択した基 p:0または1 Y:(CnH2nO)−R′ m:0から300 n:2から10 s:1から30 q:1から300 t:1から100 そして、(CnH2nO)は、オキシアルキレン基またはオキ
シアルキレン基の混合物である) から選択された化合物である。
本発明において使用できるシリコーンブロツクコポリ
マーの分子量は、500以上のものが望ましい。500より小
さいと、混合しにくく、成形後、製品の表面に、にじみ
だしてしまうことがある。
本発明において有機過酸化物の10分間半減温度(TP
が100〜220℃であり、発泡剤の発泡温度(Tf)が90〜22
0℃であつて、かつ下記の式 −10℃≦Tp−Tf≦50℃ を満足する有機過酸化物と発泡剤の組み合わせが望まし
い。即ち、この組み合わせにより、組成物を加熱し、然
る後、冷却すれば、連続気泡あるいは一部に独立気泡を
含む連続気泡の発泡体が得られる。
有機過酸化物の量は0.2〜10重量部必要である。0.2重
量部未満では、組成物の加熱時に、樹脂層の粘度が殆ど
上昇せず、樹脂層がへたつてしまう。10重量部より多く
ても、架橋効率の向上は少ない。
発泡剤の量は1〜30重量部必要である。1重量部未満
では、発泡の効果がほとんど無く、30部より多いと、発
泡時に無駄に大気中に逃散する発泡剤分解物の量が増え
るだけで、効率が悪い。
3官能性モノマーの量は、0.1〜10重量部必要であ
る。0.1部未満では、その効果が殆ど認められず、10部
より多いと製品の表面ににじみだすおそれがある。
シリコーン油の量は0.1〜5重量部必要である。0.1重
量部未満では、均一微細な構造の気泡が得られず、5部
より多いとにじみだしのおそれがある。
シリコーンブロツクコポリマーの量は、0.1〜5重量
部必要である。0.1重量部未満では、均一微細な構造の
気泡が得られず、5部より多いとにじみだしのおそれが
ある。
本発明において組成物には必要により、酸化安定剤、
紫外線安定剤、無機充填剤、顔料、難燃剤、ゴム類など
を配合することができる。
本発明の組成物を、例えば、ペレツト、粉末またはフ
イルム、シートその他の成形品とし、これを加熱し冷却
する単一工程によつて連続気泡型架橋エチレン系樹脂発
泡体を製造することができる。
本発明において組成物を加熱する際の温度は、発泡お
よび架橋が行なわれるために必要な温度以上であり、具
体的には120〜300℃の間にある。
本発明において、有機過酸化物の分解温度は、純粋な
製品の半減期10分間における温度で示しているため、こ
の温度以下でも架橋が進行する。
本発明において組成物の加熱時間は、連続気泡を有す
る発泡体を生成するに必要な時間であり、具体的には1
〜60分の範囲にある。
本発明において組成物を加熱後、発泡体を冷却するこ
とにより、構造が固定化される。冷却温度は50℃以下が
望ましい。
加熱の方法としては、空気などの加熱ガス、鉄あるい
はアルミニウムなどの加熱された金属との直接あるいは
間接の接触、赤外線、バーナ、電熱などによる外部加熱
のほか、高周波加熱などの内部加熱も適用できる。
さらに、目的により、常圧下で加熱することも、加圧
下で加熱することもできる。
以下に実施例を挙げる。
実施例1 メルトインデツクス30、酢酸ビニル含量35重量パーセ
ントのエチレン−酢酸ビニル共重合体(日本ユニカー
製)100部に対し、アゾジカーボンアミド系発泡剤「セ
ルマイクCAP」(発泡温度130℃:三協化成製)4部、ジ
クミルペルオキシド(分解温度150℃:日本油脂製)1
部、トリアリルシアヌレート1部、シリコーン油(100C
S:日本ユニカー製)1部を80℃のバンパリーミキサーで
10分間混練した後、直径3mm、長さ5mmの粒状クリスバー
ル(日鉄鉱業製)2000部を添加し、更に10分間混練した
後、ホツトプレスで180℃で10分間加熱し、1時間かけ
て室温にまで徐冷し、厚さ15mm、縦550mm、横580mmの板
状発泡体成形物を得た。この板状発泡体成形物は、吸水
させたところ、100g当たり45gの水を含んだ。また、こ
の板状発泡体成形物を高さ1mから床に落としたが破損し
なかつた。
実施例2 メルトインデツクス20、アクリル酸エチル含量20重量
パーセントのエチレン−アクリル酸エチル共重合体(日
本ユニカー製)100部に対し、アゾジカーボンアミド系
発泡剤「セルマイクCAP」(発泡温度130℃:三協化成
製)4部、ジクミルペルオキシド(分解温度150℃:日
本油脂製)1部、トリアリルイソシアヌレート1部、シ
リコーン油(50CS:日本ユニカー製)1部を80℃のロー
ルミルで10分間混練した後、平均粒径100メツシユのビ
ルダークレイ(日鉄鉱業製)を25重量部添加し、更に10
分間混練したものをペレツト化した。
このペレツトを90℃で圧縮成形法により、1mm厚さの
シートにした。圧力、時間は、それぞれ100kg/cm2、5
分間であつた。このシートを200メツシユの金網の上に
おき、180℃のオーブンで7分間加熱後放冷したとこ
ろ、厚さ3mm、気泡の平均径0.3mmの手触りの良い、柔軟
な連続気泡を有する発泡体が得られた。この発泡体の通
気性は、B5フイルターペーパーの空気通過速度を100と
した時の40であつた。この気泡体を室温で24時間真空乾
燥した後、デシケータにいれ、相対湿度90%の雰囲気に
したところ、24時間後に、発泡体100g当たり8gの重量増
があつた。同様にして、アンモニアガス雰囲気中に置い
たところ、24時間後に、発泡体100g当たり60mgの重量増
があつた。この発泡体は、裁ばさみで容易に切断するこ
とができた。
実施例3 メルトインデツクス5、密度0.895g/cm3のエチレン−
αオレフイン共重合体(ユニオンカーバイド製)100部
に対し、アゾジカーボンアミド系発泡剤「セルマイクCA
P500」(発泡温度150℃:三協化成製)10部トリアリル
トリメリテート1部、パーヘキシン25B(分解温度170
℃:日本油脂製)1部、シリコーン油(50CS:日本ユニ
カー製)1部をバンバリーミキサーで125℃で10分間混
練したのち、平均粒径50メツシユのビルダークレイ(日
本鉱業製)を30重量部添加し、更に10分間混練したもの
をペレツト化した。このペレツトを厚さ2mmのシートに
圧縮成形したものをアルミ板に乗せて、200℃のマツフ
ル炉で5分間加熱したのち、取り出して放冷した。得ら
れた発泡体は、厚さ8mm、0.30g/cm3の連続気泡型発泡体
であつた。この発泡体は、裁ばさみで容易に切断するこ
とができた。
実施例4 メルトインデツクス30、酢酸ビニル含量35重量パーセ
ントのエチレン−酢酸ビニル共重合体(日本ユニカー
製)100部に対し、アゾジカーボンアミド系発泡剤「セ
ルマイクCAP」(発泡温度130℃:三協化成製)4部、ジ
クミルペルオキシド(分解温度150℃:日本油脂製)1
部、シリコーンブロツクコポリマー CH3Si〔O{(CH32SiO} (C2H4O)20(C3H6O)20C4H9〕 (1,000CS:日本ユニカー製)1部を80℃のバンパリーミ
キサーで10分間混練した後、直径3mm、長さ5mmの粒状ク
リスバール(日鉄鉱業製)2000部を添加し、10分間混練
したものをホツトプレスで180℃で10分間加熱し、1時
間かけて室温にまで徐冷し、厚さ15mm、縦550mm、横580
mmの板状発泡体成形物を得た。この板状発泡体成形物
は、吸水させたところ、100g当たり45gの水を含んだ。
また、この板状発泡体成形物を高さ1mから床に落とした
が破損しなかつた。
実施例5 メルトインデツクス20、アクリル酸エチル含量20重量
パーセントのエチレン−アクリル酸エチル共重合体(日
本ユニカー製)100部に対し、アゾジカーボンアミド系
発泡剤「セルマイクCAP」(発泡温度130℃:三協化成
製)4部、ジクミルペルオキシド(分解温度150℃:日
本油脂製)1部、シリコーンブロツクコポリマー (CH33SiO〔(CH32SiO〕35 〔(CH3)(OC2H4(OC3H6 −OC4H8Si(CH3)O〕3Si(CH3 (1,000CS:日本ユニカー製)1部を80℃のロールミルで
10分間混練した後、平均粒径100メツシユのビルダーク
レイ(日鉄鉱業製)を25重量部添加し、更に10分間混練
したものをペレツト化した。
このペレツトを90℃で圧縮成形法により、1mm厚さの
シートにした。圧力、時間は、それぞれ、100kg/cm2
5分間であつた。このシートを200メツシユの金網の上
におき、180℃のオーブンで7分間加熱後放冷したとこ
ろ、厚さ3mm、気泡の平均径0.3mmの手触りの良い、柔軟
な連続気泡を有する発泡体が得られた。この発泡体の通
気性は、B5フイルターペーパーの空気通過速度を100と
した時の40であつた。この気泡体を室温で24時間真空乾
燥した後、デシケータにいれ、相対湿度90%の雰囲気に
したところ、24時間後に、発泡体100g当たり8gの重量増
があつた。同様にして、アンモニアガス雰囲気中に置い
たところ、24時間後に、発泡体100g当たり60mgの重量増
があつた。この発泡体は、裁ばさみで容易に切断するこ
とができた。
実施例6 メルトインデツクス5、密度0.895g/cm3のエチレン−
αオレフイン共重合体(ユニオンカーバイド製)100部
に対し、アゾジカーボンアミド系発泡剤「セルマイクCA
P500」(発泡温度150℃:三協化成製)10部、パーヘキ
シン25B(分解温度170℃:日本油脂製)1部、シリコー
ンブロツクコポリマー (CH33SiO〔(CH32SiO〕65 〔(CH3)(OC2H416(OC3H6 −CO4H8Si(CH3)O〕4Si(CH3 (1,000CS:日本ユニカー製)1部をバンバリーミキサー
で125℃で10分間混練したのち、平均粒径50メツシユの
ビルダークレイ(日鉄鉱業製)を30重量部添加し、更に
10分間混練したものをペレツト化した。このペレツトを
厚さ2mmのシートに圧縮成形したものをアルミ板に乗せ
て、200℃のマツフル炉で5分間加熱したのち、取り出
して放冷した。得られた発泡体は、厚さ8mm、0.30g/cm3
の連続気泡型発泡体であつた。この発泡体は、裁ばさみ
で容易に切断することができた。
比較例1 実施例2と同様にして、ヒルダークレイを添加せずに
得た発泡体を室温で24時間真空乾燥した後、デシケータ
にいれ、相対湿度90%の雰囲気にしたところ、24時間後
に、発泡体100g当たり1.5gの重量増があつた。同様にし
て、アンモニアガス雰囲気中に置いたところ、24時間後
に、発泡体100g当たり5mgの重量増があつた。
(発明の効果) 本発明の組成物から得られるシリカ系多孔質物質とエ
チレン系樹脂発泡体との複合体は、シリカ系多孔物質の
持つ吸脱湿作用やガス吸着性などの特性を殆ど損なうこ
となく、シート状に成形したり種々の形状に切断したる
することが可能な複合材料であり、吸湿フイルター、ガ
ス吸着フイルター、湿気調節用シートその他に使用され
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン系樹脂100重量部、発泡剤1〜30
    重量部および架橋剤の有機過酸化物0.2〜10重量部から
    なる架橋発泡性組成物に対して、 3官能性モノマー0.1〜10重量部とシリコーン油0.1
    〜5重量部組み合わせ、または R3SiO−〔R2SiO〕−〔RXSiO〕−SiR3 (1) および RSi−〔0−(R2SiO)−Y〕 (2) (但し、R:1価の炭化水素 X:−〔(0)−(CnH2nO)−R′〕 R′:H、アルキル基、アリル基、アラルキル基またはカ
    ルバミル基から選択した基 p:0または1 Y:(CnH2nO)−R′ m:0から300 n:2から10 s:1から30 q:1から300 t:1から100 そして、(CnH2nO)はオキシアルキレン基またはオキシ
    アルキレン基の混合物である) から選択されたシリコーンブロックコポリマー0.1〜5
    重量部 のいずれかを添加してなる連続気泡型架橋エチレン系樹
    脂発泡体用組成物100重量部に対して、シリカ系多孔物
    質を1〜3000重量部の量で添加すること、および有機過
    酸化物の10分間半減温度(Tp)が100〜220℃であり、発
    泡剤の発泡温度(Tf)が90〜220℃であり、かつ、下記
    の式 −10℃≦Tp−Tf≦50℃ を満足することを特徴とするシリカ系多孔質物質を含有
    する連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体用組成物から
    フィルム又はシートを成形し、これを120〜300℃の温度
    で加熱して発泡架橋させることによって得た、外部に存
    在する湿分、臭気の吸脱湿性、ガス吸着性に優れた連続
    気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体。
JP61258457A 1986-10-31 1986-10-31 シリカ系多孔質物質を含有する連続気泡型架橋エチレン系樹脂発泡体 Expired - Lifetime JPH082986B2 (ja)

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