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JPH08298405A - 携帯無線機アンテナ - Google Patents

携帯無線機アンテナ

Info

Publication number
JPH08298405A
JPH08298405A JP7103537A JP10353795A JPH08298405A JP H08298405 A JPH08298405 A JP H08298405A JP 7103537 A JP7103537 A JP 7103537A JP 10353795 A JP10353795 A JP 10353795A JP H08298405 A JPH08298405 A JP H08298405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
wireless device
antenna element
portable wireless
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7103537A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Hoshihara
靖憲 星原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7103537A priority Critical patent/JPH08298405A/ja
Publication of JPH08298405A publication Critical patent/JPH08298405A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信の待ち受け時における携帯性及び携帯時
のアンテナ利得に優れ、着呼の検出等も確実に行えうる
携帯無線機アンテナを提供する。 【構成】 携帯無線機筐体に支承された回転可能な突出
部にヘリカルアンテナ素子を固定し、上記突出部を回動
させて待ち受け時には上記ヘリカルアンテナ素子を水平
方向に回動させて磁界検出用のアンテナとして、通話時
には上記ヘリカルアンテナ素子を垂直方向に回動させて
電界検出用のアンテナとして動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、待ち受け時の携帯性
に優れ、かつ、アンテナ利得に優れた携帯無線機アンテ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、携帯無線機は携帯性を良くする
ため、通話時に携帯無線機の筐体外部に配置したアンテ
ナ部を待ち受け時には筐体の内部に収納しておくことが
多い。そして、アンテナ部を筐体内部に収納した場合に
も送受信、特に着呼の検出ができることが望ましい。
【0003】例えば、特開平03ー245630号公報
には携帯無線機の筐体内部に収納可能な第2のアンテナ
部の先端にローディング部からなる第1のアンテナ部を
設け、待ち受け時には第2のアンテナ部を筐体内部に収
納し、筐体より突出した第1のアンテナ部によって着呼
の検出を行なう携帯無線機が開示されている。このよう
な携帯無線機では、第1のアンテナ部が棒状のアンテナ
ではなく、らせん状のローディング部により構成されて
いるため、待ち受け時、筐体からのアンテナ突出量を小
さくでき、待ち受け時における携帯性を向上できる。ま
た、待ち受け時には第1のアンテナ部、通話時には第2
のアンテナ部によって着呼の検出及び通話がそれぞれで
きるので内蔵アンテナ等設ける必要がなく、内蔵アンテ
ナとの切替手段や配置スペースも不要にでき小型化を図
れる。なお、第1及び第2のアンテナ部はいずれも電界
検出形のアンテナとして動作させており、着呼の検出等
は電波の電界成分を検出することにより行なっている。
また、特開平05ー183320号公報には指向性アン
テナ、例えば逆Fアンテナ、マイクロストリップアンテ
ナを用いる携帯性に適した構成の携帯無線機を開示して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯無線機アン
テナは以上のように構成されており、待ち受け時におけ
る着呼の検出等は携帯無線機筐体より外部に突出させた
第1のアンテナ部により行なう。しかし、着呼の検出等
を行なうにはある程度高いアンテナ利得が必要で、第1
のアンテナ部には所定のアンテナ利得を持たせるように
ある程度の実効長が持たせてあり、この実効長によるア
ンテナ部の突出は待ち受け時の携帯性を阻害していた。
また、携帯性を良くするあまり第1のアンテナ部を小さ
く構成しすぎると逆にアンテナ性能は実効長が短くなっ
てアンテナ利得が低下し、着呼の検出等ができなくなる
という課題があった。
【0005】そこで、この発明はかかる課題を解決する
ためになされたもので、通信の待ち受け時、利用者が上
着のポケットに携帯している場合における携帯性及び携
帯時におけるアンテナ利得に優れ、着呼の検出等も確実
に行えうる新規な携帯無線機アンテナを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項第1項の発明に係
わる携帯無線機アンテナは、携帯無線機筐体と、この携
帯無線機筐体内に収納された送受信回路と、この送受信
回路に電気的に接続され、上記携帯無線機筐体に回動自
在に支承された突出部を有する回動手段と、この回動手
段の上記突出部に固定されたヘリカルアンテナ素子とを
設け、上記回動手段により、待ち受け時には上記ヘリカ
ルアンテナ素子を水平方向に回動させて磁界検出用のア
ンテナとして、通話時には上記ヘリカルアンテナ素子を
垂直方向に回動させて電界検出用のアンテナとして動作
させるようにしたものである。
【0007】請求項第2項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、携帯無線機筐体と、この携帯無線機筐体内に
収納された送受信回路と、この送受信回路に電気的に接
続され、上記携帯無線機筐体の上部に支承された回動自
在な突出部を有する回動手段と、この回動手段の上記突
出部に固定されたアンテナ収納部と、このアンテナ収納
部の内部に設けられ、上記突出部を介して上記送受信回
路に電気的に接続されたヘリカルアンテナ素子とを設
け、上記アンテナ収納部を回動操作によって、待ち受け
時には上記ヘリカルアンテナ素子を水平方向に回動させ
て磁界検出用のアンテナとして、通話時には上記ヘリカ
ルアンテナ素子を垂直方向に回動させて電界検出用のア
ンテナとして動作させるようにしたものである。
【0008】請求項第3項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、請求項第2項におけるアンテナ収納部を上記
回動手段に固定された固定部と上記固定部に対してスラ
イド可能な可動部とから構成し、上記ヘリカルアンテナ
素子の一端を上記回動手段の上記突出部に固定するとと
もに、他端を上記可動部に固定したものである。
【0009】請求項第4項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、携帯無線機筐体と、この携帯無線機筐体内に
収納された送受信回路と、この送受信回路に電気的に接
続され、上記携帯無線機筐体に支承された回動自在な突
出部を有する回動手段と、この回動手段の上記突出部に
固定されたアンテナ収納部と、このアンテナ収納部に収
納され、上記突出部に電気的に接続されたヘリカルアン
テナ素子と、このヘリカルアンテナ素子の内側に収納可
能に設けられ、収納されたときには上記ヘリカルアンテ
ナ素子と電気的に絶縁され、引き出したときには上記ヘ
リカルアンテナ素子と電気的に接続される直線状のアン
テナ素子とを設けたものである。
【0010】請求項第5項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、請求項第2、第3項又は第4項における上記
携帯無線機筐体の上部に切欠き部を設け、この切欠き部
に上記アンテナ収納部を装着させるものである。
【0011】請求項第6項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、送受信回路を収納し、背面側の上部に切欠き
部が設けられたた携帯無線機筐体と、上記送受信回路に
電気的に接続され、上記携帯無線機筐体の上記切欠き部
に回動自在な突出部が支承させた回動手段と、この回動
手段の上記突出部に固定され、上記切欠き部に装着され
るアンテナ収納部と、このアンテナ収納部に収納され、
上記突出部に電気的に接続されたヘリカルアンテナ素子
とを設け、上記アンテナ収納部の回動操作によって、上
記アンテナ収納部を上記切欠き部に装着したときに上記
ヘリカルアンテナ素子を磁界検出用のアンテナとして、
上記切欠き部から離脱したときに上記ヘリカルアンテナ
素子を電界検出用のアンテナとして動作させるものであ
る。
【0012】
【作用】請求項第1項の発明に係わる携帯無線機アンテ
ナは、ヘリカルアンテナ素子を回動手段によって水平方
向又は垂直方向に回動させることにより、上記ヘリカル
アンテナ素子が待ち受け時には磁界検出用のアンテナと
して、通話時には電界検出用のアンテナとして動作す
る。
【0013】請求項第2項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、ヘリカルアンテナ素子を水平方向又は垂直方
向に回動させるべくアンテナ収納部を回動操作し、上記
ヘリカルアンテナ素子を待ち受け時には磁界検出用のア
ンテナとして、通話時には電界検出用のアンテナとして
動作する。
【0014】請求項第3項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、ヘリカルアンテナ素子の一端を固定したアン
テナ収納部の固定部に対し、上記ヘリカルアンテナ素子
の他端を固定したアンテナ収納部の可動部がスライド
し、ヘリカルアンテナ素子がその軸方向に伸縮する。
【0015】請求項第4項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、ヘリカルアンテナ素子の内側に収納可能に設
けられた直線上のアンテナ素子を上記ヘリカルアンテナ
素子の内側に収納させると上記直線上のアンテナ素子と
上記ヘリカルアンテナ素子とが電気的に絶縁され、上記
ヘリカルアンテナ素子の内側から引き出すと上記直線上
のアンテナ素子と上記ヘリカルアンテナ素子とが電気的
に接続する。
【0016】請求項第5項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、携帯無線機筐体の上部に設けられた切欠き部
にアンテナ収納部が装着される。
【0017】請求項第6項の発明に係わる携帯無線機ア
ンテナは、アンテナ収納部の回動操作によって上記アン
テナ収納部を携帯無線機筐体の背面側の上部に設けた切
欠き部に装着するとき上記ヘリカルアンテナ素子は磁界
検出用のアンテナとして動作し、上記切欠き部から離脱
すると上記ヘリカルアンテナ素子は電界検出用のアンテ
ナとして動作する。
【0018】
【実施例】
実施例.1 以下、この発明の一実施例を図を用いて説明する。図1
はこの発明の一実施例である携帯無線機を示す背面側斜
視図であり、図1(a)は通信の待ち受け時又は通話時
における使用状態、図1(b)は通信の通話時における
使用状態をそれぞれ示す。図1(a)又は図1(b)に
おいて、1は携帯無線機筐体、2は携帯無線機筐体1の
背面側に設けられた電池収納部に着脱可能に取り付けら
れた充電可能な電池ユニット、3は携帯無線機筐体1の
内部に収納され、電池ユニット2の電力が供給されて駆
動する送受信回路、4は所定アンテナ長、所定周囲長に
巻き回されたらせん状のヘリカルアンテナ素子、5は例
えば誘電体樹脂により構成され、ヘリカルアンテナ素子
4を内部に収納したアンテナ収納部、6は携帯無線機筐
体1上部の背面側を切り欠いて設けられ、ヘリカルアン
テナ素子4を内部に収納したアンテナ収納部5が図1
(a)に示すごとく装着される切欠き部、7は携帯無線
機筐体1の上部に回動自在に支承され、アンテナ収納部
5が固定された回動手段(後述する。)の突出部、8は
送受信回路3と回動手段の突出部7とを電気的に接続す
るワイヤーなどの接続部材であり、電池ユニット2の電
力は送受信回路3、接続部材8を順に介して回動手段の
突出部7に供給されている。また、図1(b)ではヘリ
カルアンテナ素子4の状態を示すべくアンテナ収納部5
の構成を一部破断図で示している。
【0019】なお、アンテナ収納部5の大きさ、形状な
どは内部に収納したヘリカルアンテナ素子4の寸法(ア
ンテナ長、アンテナ周囲長又はアンテナ径)により決ま
ってくるが、切欠き部6の切り欠き形状を例えば図1
(a)に示すようにアンテナ収納部5の形状に合わせて
設けておけばアンテナ収納部5が切欠き部6に装着され
た場合、ヘリカルアンテナ素子4及びアンテナ収納部5
からなるアンテナ部は携帯無線機筐体1から突出せず、
待ち受け時の携帯性に優れたものとなる。
【0020】また、図2は送受信回路3から供給された
電力がどのようにしてヘリカルアンテナ素子4に給電さ
れるかを示すもので、図1(a)に示す携帯無線機の上
部を部分的に拡大して示した部分説明図である。図2に
おいて、9は突出部7の一端を回転自在に保持し、この
保持した突出部7を矢印C方向又はD方向に回動させる
回動手段、10はヘリカルアンテナ素子4の一端が固定
された突出部7の給電部である。回動手段9及び突出部
7をいずれも金属などの導電性部材により形成すること
により、接続部材8を介して送受信回路3から供給され
た電力は突出部7の給電部10からヘリカルアンテナ素
子4に給電される。なお、回動手段9としては、例えば
図2に示すような回転軸受、他には球面軸受等を用いれ
ばアンテナ収納部5を回動させることが可能である。ま
た、図2に示された携帯無線機は、ヘリカルアンテナ素
子4の一端を突出部7の給電部10に直接固定するもの
であるが、この他にも図3に示されるようなものが考え
られる。
【0021】図3は突出部7に固定されるアンテナ収納
部5の具体的構成を示す構成図であり、説明のためアン
テナ収納部5の内部構成が分かるように図示されてい
る。図3に示すとおり、アンテナ収納部5には円筒状の
アンテナ取付け部11が設けられており、このアンテナ
取付け部11も金属等の導電性部材により形成する。ア
ンテナ収納部5はこのアンテナ取付け部11の円筒内に
突出部7を挿入することにより携帯無線機筐体1に取り
付けられる。そして、ヘリカルアンテナ素子4の一端は
アンテナ取付け部11の外周部に固定され、アンテナ収
納部5を突出部7に取り付けた際、送受信回路3からの
電力はこの固定点12からヘリカルアンテナ素子4に給
電される。また、13は着脱部材であり、この着脱部材
13を突出部7に設けられた着脱部14に着脱すること
によってアンテナ収納部5が突出部7より着脱可能とな
る。このようにヘリカルアンテナ素子4を突出部7に直
接固定しない構成のものであればアンテナ収納部5を突
出部7と着脱可能な構造としておくことにより、例えば
アンテナ部分に故障が生じた場合又は使用条件等により
性能が異なるアンテナに取り替えたい場合などアンテナ
部分の交換が容易にでき、きわめて実用的である。
【0022】次に、上述した本発明に係わる携帯無線機
アンテナの動作を通信の待ち受け時及び通話時に分けて
それぞれ説明する。図4は通信の待ち受け時における携
帯無線機の使用状態を示す説明図であり、本発明に係わ
る携帯無線機アンテナは待ち受け時には図1(a)に示
すとおりアンテナ収納部5を携帯無線機筐体1の切欠き
部6に装着した状態で使用する。図4(a)は本発明に
係わる携帯無線機を上着の胸ポケットなどに収納して胸
元に携帯した利用者15と基地局16から送信された到
来波17との関係、図4(b)は本発明に係わる携帯無
線機アンテナを図4(a)に示すように例えば利用者1
5(導電性のある人体)の近傍に配置したときのヘリカ
ルアンテナ素子4のアンテナ動作モデルをそれぞれ示
す。一般に携帯無線機は長時間手に持って携帯すること
が煩わしいため、通話時を除いては上着のポケットや鞄
の中に収納して持ち運ぶことが多く、特に受信時の取り
出し易さ等から上着の胸ポケットの中に携帯する場合が
多い。
【0023】図4(a)に示すように利用者15に携帯
され、ヘリカルアンテナ素子4に送受信回路3からの電
力が給電されると、このヘリカルアンテナ素子4は人体
(導電性のある部材)近傍の接線成分、即ち電界成分が
0(零)に極めて近くなり、逆に磁界成分は最大となっ
て磁界検出用のアンテナとして動作する。図4(b)は
この現象を説明するためヘリカルアンテナ素子4の1周
囲分を等価的に示したものであるが、図4(b)におい
て、18はヘリカルアンテナ素子4によって構成される
いずれか1つのループ系、19はこのループ系18の中
心軸、20は電磁気学の境界条件(後述する。)によっ
て仮定されるヘリカルアンテナ素子4のイメージアンテ
ナであり、この仮定されたイメージアンテナ20には実
際のヘリカルアンテナ素子4と対向するような同相の電
流±iが図4(b)に示すように矢印方向に流れている
と考えることができる。このようにらせん状に形成され
たアンテナ素子を導電性部材例えば人体の近傍に配置し
た場合、らせん構造アンテナのアンテナ放射特性を説明
するためにイメージのアンテナが仮定できる。つまり、
本発明に係わる携帯無線機アンテナは、待ち受け時には
ヘリカルアンテナ素子4を図1(a)に示すように携帯
無線機筐体1の切欠き部6に装着して磁界検出用のアン
テナとして動作させ、基地局から送信された到来波の磁
界成分を検出することにより着呼の検出などを行うもの
である。
【0024】また、移動体通信用の電波には種々のもの
があるが、特に陸上移動体通信については垂直偏波を用
いるシステムがもっとも一般的であり、本実施例におい
ても基地局16から送信される到来波17は垂直偏波を
想定している。この垂直偏波は図4(a)に示すとお
り、地表21に対して水平方向に磁界成分22が生じ、
垂直方向には電界成分23が生じるという特性を持つ。
【0025】図5はこの到来波17の具体的構成を示す
構成図であり、通信の諸情報はx軸方向(水平方向)の
磁界成分22とy軸方向(鉛直方向)の電界成分23と
の両成分にそれぞれ乗せられている。本発明に係わる携
帯無線機アンテナはこれら磁界成分22及び電界成分2
3のうち磁界成分22を検出することによって着呼の検
出、さらには送受信を行っている。
【0026】さて、図4(a)に示されるように本発明
に係わる携帯無線機アンテナが利用者15の胸元に携帯
された場合に磁界検出用のアンテナとして動作する理由
について図6及び図7を用いて説明する。図6はらせん
状電流の等価線磁流及び等価線電流への置換を説明する
ための説明図であり、らせん構造のアンテナに流れるら
せん状電流Jeは図6に示されるようにループ状の電流
成分JeΦと軸方向の電流成分JeZに分けて考えられ
る。そして、ループ状の電流成分JeΦの積み重ねはJ
mZに置き換えられ、らせん構造のヘリカルアンテナの
放射特性は磁流成分JmZと電界成分JeZとにより構
成されることが分かる。
【0027】なお、ある断面の内部に一様に磁流が分布
している系はその断面の周囲を包囲するように流れる電
流の系と同一の電界を作ることは一般に知られているこ
とであり、ループ状電流はこれを貫通する向きの線磁流
に等価であると言え、ループ状の電流成分JeΦの積み
重ねは図6に示すように線磁流JmZに置き換えること
ができる(上記断面の断面積が十分小さいときは磁流は
中心軸状に集中させても、これから発生する電界はほと
んど変わらない。)。
【0028】そして、このようならせん構造のアンテナ
素子4が図4(a)に示すように携帯無線機筐体1の切
欠き部6に収納され、利用者15の胸元に携帯された場
合のアンテナ素子4のアンテナ特性は図7(a)に示す
とおりとなる。図7(a)は図4(b)に示したヘリカ
ルアンテナ素子4及びイメージアンテナ20の電磁流分
布特性を示すものであり、本発明に係わる携帯無線機を
上部から見た図である。図7(a)の下側には給電部1
0があり、ヘリカルアンテナ素子4には給電部10から
矢印24方向に給電がなされている。また、図7(a)
の電磁流分布特性は図6に示したらせん構造アンテナの
放射特性の説明に基づき図7(b)のように置き換える
ことができる。このように、らせん構造のヘリカルアン
テナ素子4が導電性部材例えば人体の近傍に配置された
状態においては、ヘリカルアンテナ素子4は上述した電
磁気学の境界条件により図7(a)さらに図7(b)に
しめすような電磁流分布特性を有し、イメージアンテナ
20の磁流成分J’mZがヘリカルアンテナ素子4の磁
流成分JmZと同一の方向に流れてJmZを強め、逆に
電流成分J’eZがヘリカルアンテナ素子4の電流成分
JeZと逆方向に流れてJeZを弱めて磁界検出用の磁
流アンテナとして動作している。
【0029】詳しく説明すると、ヘリカルアンテナ素子
4は図4(a)に示すような状態では位相が上述した電
磁気学の境界条件によって常にπ/2だけずれているの
であり、これによりヘリカルアンテナ素子4は常に磁界
成分が最大となっており、磁界検出用のアンテナとして
動作する。
【0030】また、磁界の変動を検出するためにはヘリ
カルアンテナ素子4の位置、配置方向なども的確な状態
にする必要がある。このアンテナの配置状態が異なると
例えらせん構造のアンテナでも磁界を検出することがで
きない。一般に電流がある断面を包囲するように流れる
系においては、その系に電流が流れるとその断面と垂直
な方向に磁界が発生する。つまり、らせん構造のアンテ
ナに電流が流れ、磁界の検出ができるのは例えば図8に
示すようにそのアンテナ素子4が磁界の変化する方向2
5とほぼ垂直な面に沿ってらせん状に巻き回されている
場合であり、本実施例のように垂直偏波方式を用いる移
動体通信システムにおいては、到来波17の磁界成分2
2は図4(a)に示すように地表21に対してほぼ水平
に発生し、この磁界成分22の変動を検出するためのヘ
リカルアンテナ素子4はその各ループ系18が磁界成分
22の変動方向とほぼ垂直な面に沿って配置される必要
がある。また、携帯無線機は一般に表示部及びキーボタ
ン等を正面側に配置しするため、小型化が要求される携
帯無線機においてはスペースの有効利用の観点から切欠
き部6は携帯無線機筐体1の背面側に設け、この背面側
に設けられた切欠き部6にアンテナ収納部5を収納する
のが望ましい。
【0031】そこで、本発明に係わる携帯無線機アンテ
ナは、携帯無線機筐体1上部の背面側にかつ、アンテナ
収納部5が切欠き部6に装着されたときにヘリカルアン
テナ素子4の中心軸19が地表21と平行となるように
図1(a)又は(b)に示すように携帯無線機筐体1の
上部に切欠き部6を設けたのであり、待ち受け時アンテ
ナ収納部5を切欠き部6に装着させ、利用者が図4
(a)に示すように胸元に携帯すると磁界の変化に応じ
てヘリカルアンテナ素子4に電流が流れ、到来波17の
磁界成分22が検出ができる。
【0032】なお、従来、待ち受け時にはアンテナ部を
無線機筐体側に折りたたみ、通話時には無線機筐体から
その先端を離脱させて使用するものがあったが、このよ
う構成を有する携帯無線機では例えアンテナ部26が利
用者の胸ポケット27に収納された状態で図9に示すよ
うに地表21と平行となるように配置されてもアンテナ
部が直線上のアンテナ素子により構成されているのでそ
の構造から磁界の変動は検出できない。
【0033】また、磁界検出用のアンテナとして動作さ
せる場合にはヘリカルアンテナ素子の寸法及び形状につ
いても諸条件がある。図10は到来波17の波形図とヘ
リカルアンテナ素子4の周囲長(あるいはアンテナ径)
との関係を示した説明図であり、図10を用いて以下説
明する。到来波17は例えば図10に示すような波形を
有しており、ヘリカルアンテナ素子4の周囲長が例えば
アンテナループ系28のように到来波17の波長に対し
てあまり長く構成されるとヘリカルアンテナ素子に流れ
る電流は同一位相とみなすことができなくなり(互いに
弱め合い)、アンテナ利得は低下する。よって、ヘリカ
ルアンテナ素子4の周囲長は例えばアンテナループ系2
9のようにアンテナ素子4に同一位相の電流が流れるよ
う、使用する到来波17の波長に対して十分短い1/1
0λ以下の長さに設定することが望ましい。
【0034】次に、通信の通話時について説明する。本
発明に係わる携帯無線機アンテナは通話時には図1
(a)又は図1(b)に示すような状態で使用する。ヘ
リカルアンテナ素子4は図1(a)に示すような状態で
使用されると上述のとおり磁界検出用のアンテナとして
動作するがアンテナ収納部5を矢印A方向に回動させて
図1(b)に示すような状態で使用すると電界検出用の
アンテナとして動作する。つまり、図1(a)に示すよ
うな状態では電磁気学の境界条件により電界成分が消さ
れて磁界検出用のアンテナとなるのであるが、図1
(b)に示すような状態ではヘリカルアンテナ素子4の
中心軸19が垂直偏波の電界成分23とほぼ同一方向と
なり、この状態では磁界成分の変動が検出できず、逆に
電界成分のみ検出でき電界検出用のアンテナとして動作
する。
【0035】また、着固検出後位置登録情報などのやり
とりがなされて通話状態に移行すると、利用者15は図
4(a)に示すような状態から携帯無線機を取り出して
相手方と通話を行うのであるが、その場合アンテナ収納
部5が図1(a)に示すような状態では電波の送受信を
行うにも利用者15の頭部が送受信の邪魔となり易く、
確実な送受信を継続しがたい。そこでこのような場合に
はアンテナ収納部5を携帯無線機筐体1の切欠き部6か
ら矢印A方向に回動させて離脱させ、ヘリカルアンテナ
素子4の中心軸が地表21に対して垂直となるように配
置する。これによりヘリカルアンテナ素子4は実効長が
長くなり、到来波17の電界成分23を効率よく検出で
きる。
【0036】以上のとおり、本実施例記載の携帯無線機
アンテナは、待ち受け時又は通話時にはアンテナ収納部
5を矢印B方向に回動させて図1(a)に示すように切
欠き部6に配置し、ヘリカルアンテナ素子4が到来波1
7の磁界成分22の方向とほぼ垂直な面に沿ってらせん
状に巻き回された状態とされているので、ヘリカルアン
テナ素子4の電界成分は抑えられ、磁界成分は最大とな
り到来波17の磁界成分22の変動を検出することがで
き、通話時にはアンテナ収納部5を矢印A方向に回動さ
せて図1(b)に示すように切欠き部6から離脱させ、
ヘリカルアンテナ素子4の中心軸19を到来波17の電
界成分23の方向とほぼ同一方向となるように配置する
ことで通話中利用者15の頭部などが邪魔とならずに到
来波17の電界成分23を効率よく検出することができ
る。
【0037】実施例.2 次に、本発明の他の実施例について説明する。図11は
本発明の他の実施例である携帯無線機アンテナを示す背
面図であり、本実施例ではヘリカルアンテナ素子が伸縮
できるようにアンテナ収納部を構成した携帯無線機アン
テナを示している。図11(a)又は図11(b)にお
いて、30はばね性を有する部材、例えば広範な温度範
囲で塑性変形の少ないNiTi等の超弾性合金により形
成されたヘリカルアンテナ素子、31は突出部7に固定
されるアンテナ収納部の固定部、32はヘリカルアンテ
ナ素子30の他端が固定され、固定部31に対して矢印
E又はF方向にスライドするアンテナ収納部の可動部、
33は固定部31に設けられ、ヘリカルアンテナ素子3
0を縮めたときに可動部32を図11(a)に示した状
態に保持させるための第一の係止部、34はヘリカルア
ンテナ素子30を伸ばしたときにヘリカルアンテナ素子
30を図11(b)に示した状態に保持させるための第
2の係止部、35は第1の係止部33又は第2の係止部
34と係合し、可動部32を図11(a)又は図11
(b)に示すように固定部31に保持する係合部であ
り、固定部31と可動部32とによりアンテナ収納部3
6が構成されている。なお、本実施例においては固定部
31に第1及び第2の係止部33及び34を設けている
が、これら係止部33、34の間にもいくつかの係止部
を設けておけば可動部32を段階的にスライド、保持さ
せることができ、ヘリカルアンテナ素子30のアンテナ
長を所望の長さに設定することができる。
【0038】また、本実施例ではヘリカルアンテナ素子
30の一端を回動手段9の突出部7に固定したものを示
しているが、例えば図3に示すように固定部38側を突
出部7と着脱可能な構成とし、そのアンテナ取付け部に
ヘリカルアンテナ素子30を固定するようにしておけ
ば、ヘリカルアンテナ素子30はアンテナ収納部が突出
部7に取り付けられたときに携帯無線機筐体1の内部に
設けられた送受信回路3(図示せず。)と電気的に接続
し、かつ、突出部7と着脱可能となる。
【0039】次に、図11に示す携帯無線機アンテナの
動作について説明する。本実施例に記載の携帯無線機ア
ンテナは通信の待ち受け時又は通話時には、ヘリカルア
ンテナ素子30を内部に収納したアンテナ収納部36が
上記実施例で説明したように携帯無線機筐体1の切欠き
部6に装着され、そのヘリカルアンテナ素子30の中心
軸が到来波17の磁界成分方向とほぼ同一方向に配置さ
れ、ヘリカルアンテナ素子30は磁界検出用のアンテナ
として動作し、到来波17の磁界成分22を検出する。
また、通話時には図11(a)に示すようにアンテナ収
納部36の他端側が切欠き部6から離脱され、ヘリカル
アンテナ素子30は電界検出用のアンテナとして動作
し、到来波17の電界成分23を検出する。
【0040】さらに本実施例に係わる携帯無線機は通話
時において、利用者15の頭部によるブロッキングの影
響をより防止し得、かつ、アンテナ利得が高められてよ
り確実な送受信の実現が可能となる。即ち、通話時にお
いて、図11(a)に示すような状態からアンテナ収納
部36の可動部32を矢印F方向にスライドさせ、図1
1(b)に示すような状態で本実施例に関わる携帯無線
機を使用すると、ヘリカルアンテナ素子30はアンテナ
長LがL’へ伸長してアンテナの実効長が長くなり、ま
た利用者15が本実施例に記載の携帯無線機により通話
を行ってもヘリカルアンテナ素子30の先端部分は利用
者15の頭部から上に突きだし得るからである。
【0041】実施例.3 次に、本発明の他の実施例について説明する。上記実施
例に示したものは、通話時に携帯無線機のアンテナ収納
部36をスライドさせ、内部に収納したヘリカルアンテ
ナ素子30を伸長させるというもので、通話中、ヘリカ
ルアンテナ素子30からなるアンテナ部は利用者15の
頭部によるブロッキングの影響を受けることなくアンテ
ナ利得が高められ、より確実な送受信を実現できる。し
かし、一般にアンテナはその電気長が変化すると共振周
波数が変化し、例えば上記実施例において収縮時又は伸
長時のいずれか一方の状態においてヘリカルアンテナ素
子30が共振するように構成しておくと他方の場合では
共振周波数がずれ、指向性が割れるなど特性劣化を生じ
る場合がありるなど利用上不都合である。また、上記実
施例に示したものはヘリカルアンテナ素子自体を伸縮さ
せるもであるが、携帯無線機内部に設けられた送受信回
路に対してヘリカルアンテナ素子4のインピーダンスが
低くこの送受信回路とのインピーダンス整合がとりにく
い。そこで、本実施例ではアンテナの電気長が変化して
も特性劣化が生じ難く、インピーダンスの整合も容易に
とれる携帯無線機アンテナについて説明する。
【0042】図12(a)又は図12(b)において、
37は誘電体樹脂により形成された筒状の直線状アンテ
ナ収納部、38は直線状アンテナ収納部37の囲んで巻
き回されているヘリカルアンテナ素子、39は直線状ア
ンテナ収納部37が内部に設けられ、例えば図1に示さ
れたように回動手段9の突出部7に固定されたアンテナ
収納部、40は直線状アンテナ収納部37の内部に収納
可能に設けられ、この直線状アンテナ収納部37に収納
されたときはヘリカルアンテナ素子38と電気的に絶縁
され、直線状アンテナ収納部37から引き出したときは
その一端がヘリカルアンテナ素子37のアンテナ接続部
41と電気的に接続される直線状アンテナ素子、42は
直線状アンテナ素子40の先端に設けられ、直線状アン
テナ素子40が直線状アンテナ収納部37に収納された
ときにアンテナ接続部41と嵌合されるロック部であ
る。また、本実施例においても上記実施例2と同様にヘ
リカルアンテナ素子32は突出部7の給電部10に直接
接続された構成のものを示す。このように、直線状アン
テナ素子40をヘリカルアンテナ素子38の内部に収納
可能に設けることにより送受信回路とのインピーダンス
整合をとることが可能である。
【0043】次に、図12に示す携帯無線機アンテナの
動作について説明する。本実施例に記載の携帯無線機ア
ンテナは図13に示すような共振特性を有し、通信の通
話時には図12(a)に示す状態で2周波共用アンテナ
として動作する。このとき高共振周波数側はヘリカルア
ンテナ素子38の共振周波数に依存する。なお、図13
において横軸はヘリカルアンテナ素子38及び直線状ア
ンテナ素子40の共振周波数、縦軸はこの共振周波数に
おけるヘリカルアンテナ素子38及び直線状アンテナ素
子40の反射損失をそれぞれ示す。また、通信の待ち受
け時又は通話時には、上記実施例と同様にヘリカルアン
テナ素子38は磁界検出用にアンテナとして動作して到
来波17の磁界成分22を検出し、通話時には図12
(a)又は図12(b)に示すようにアンテナ収納部3
6の他端側が切欠き部6から離脱してヘリカルアンテナ
素子38を電界検出用のアンテナとして動作させるので
あるが、この場合において直線状アンテナ素子40を引
き出して図12(b)に示すような状態で使用すると、
直線状アンテナ素子40にはヘリカルアンテナ素子38
のアンテナ接続部41を介して送受信回路(図示せ
ず。)から電力が給電され、直線状アンテナ素子40収
納時と同じ共振周波数で動作する電界検出用のアンテナ
となる。
【0044】このような構成の携帯無線機アンテナで
は、直線状アンテナ素子40を引き出すことにより容易
にアンテナ部のインピーダンスを変えることができるの
で、アンテナ部分と送受信回路とのインピーダンス整合
がとれ、アンテナ部分の反射損失を低減することができ
る。また、直線状アンテナ素子40を引き出したときに
は利用者15の頭部によるブロッキングの影響を受ける
ことなくアンテナ利得が高められ、より確実な送受信を
実現できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項第1項の発明によ
れば、ヘリカルアンテナ素子が回動手段によって水平方
向又は垂直方向に回動されるので、待ち受け時には磁界
検出用のアンテナとして、通話時には電界検出用のアン
テナとしてそれぞれ動作し、待ち受け時には着呼の検出
等が確実にできると共に通話時においても利用者の頭部
のブロッキングの影響を受けずに通話が継続できる。
【0046】請求項第2項の発明によれば、携帯無線機
筐体の上部に支承された回動手段の回転自在な突出部に
アンテナ収納部を固定し、このアンテナ収納部を水平方
向又は垂直方向に回動操作するので、ヘリカルアンテナ
素子はそのアンテナ中心軸が確実に水平方向又は垂直方
向となるように回動され、かつ、待ち受け時、ヘリカル
アンテナ素子が携帯無線機筐体の上部に配置されて着呼
の検出等が行い易くなる。
【0047】請求項第3項の発明によれば、ヘリカルア
ンテナ素子の一端を固定したアンテナ収納部の固定部に
対し、上記ヘリカルアンテナ素子の他端をを固定したア
ンテナ収納部の可動部が伸縮し、待ち受け時における着
呼の検出が確実にできると共に通話時における通話も利
用者の頭部のブロッキングの影響を受けずに確実に継続
できる。
【0048】請求項第4項の発明によれば、ヘリカルア
ンテナ素子の内側に収納可能な直線上のアンテナ素子が
設けられ、この直線上のアンテナ素子が上記ヘリカルア
ンテナ素子の内側に収納されると上記直線上のアンテナ
素子と上記ヘリカルアンテナ素子とが電気的に絶縁さ
れ、上記ヘリカルアンテナ素子の内側から引き出すと上
記直線上のアンテナ素子と上記ヘリカルアンテナ素子と
が電気的に接続するので、直線状アンテナ素子が引き出
されても共振周波数が変化せず、特性劣化が生じ難いア
ンテナが構成でき、また、直線状アンテナ素子が引き出
されることによりアンテナ部分と携帯無線機内部の送受
信回路とのインピーダンス整合を容易にとることができ
る上、この直線状アンテナ素子の先端部が利用者の頭部
を超えて突出し、ブロッキングの影響が受けにくくな
る。
【0049】請求項第5項の発明によれば、携帯無線機
筐体の上部に設けられた切欠き部にアンテナ収納部が装
着されるので、待ち受け時の携帯性が向上すると共に待
ち受け時における着呼の検出等が行い易くなる。
【0050】請求項第6項の発明によれば、携帯無線機
筐体の背面側の上部切欠き部を設け、この切欠き部に支
承された回動手段の回転自在な突出部に固定したアンテ
ナ収納部を水平方向又は垂直方向に回動操作し、待ち受
け時には上記アンテナ収納部を携帯無線機筐体の背面側
の上部に設けた切欠き部に装着するので、待ち受け時の
携帯性及びアンテナ利得に優れ、待ち受け時、着呼の検
出等が容易にかつ、確実にできると共に通話時において
も利用者の頭部のブロッキングの影響を受けずに通話が
継続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による携帯無線機の構成を
示す背面側斜視図である。
【図2】この発明の一実施例である図1に記載の携帯無
線機の部分拡大図である。
【図3】この発明の一実施例によるアンテナ収納部を示
す構成図である。
【図4】この発明の一実施例による携帯無線機の待ち受
け時における使用状態及びそのアンテナ特性を示す説明
図である。
【図5】この発明の一実施例において使用される垂直偏
波の構成を示す説明図である。
【図6】この発明の一実施例によるヘリカルアンテナ素
子の放射特性を示す放射特性図である。
【図7】この発明の一実施例によるヘリカルアンテナ素
子の待ち受け時におけるアンテナ特性を示すアンテナ特
性図である。
【図8】この発明の一実施例を示すヘリカルアンテナ素
子の配置状態の説明図である。
【図9】この発明の一実施例を説明するための従来の携
帯無線機アンテナを示す説明図である。
【図10】この発明の一実施例において使用される偏波
の波形図とヘリカルアンテナ素子の周囲長との関係を示
す説明図である。
【図11】この発明の他の実施例による携帯無線機の構
成を示す背面図である。
【図12】この発明の他の実施例による携帯無線機の構
成を示す背面図である。
【図13】この発明の他の実施例による携帯無線機アン
テナの共振特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯無線機筐体 3 送受信回路 4、30、38 ヘリカルアンテナ素子 5、36、39 アンテナ収納部 6 切欠き部 7 突出部 9 回動手段 31 固定部 32 可動部 40 直線状アンテナ素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯無線機筐体と、この携帯無線機筐体
    内に収納された送受信回路と、この送受信回路に電気的
    に接続され、上記携帯無線機筐体に回動自在に支承され
    た突出部を有する回動手段と、この回動手段の上記突出
    部に固定されたヘリカルアンテナ素子とを備え、上記回
    動手段により、待ち受け時には上記ヘリカルアンテナ素
    子を水平方向に回動させて磁界検出用のアンテナとし
    て、通話時には上記ヘリカルアンテナ素子を垂直方向に
    回動させて電界検出用のアンテナとして動作させるよう
    にしたことを特徴とする携帯無線機アンテナ。
  2. 【請求項2】 携帯無線機筐体と、この携帯無線機筐体
    内に収納された送受信回路と、この送受信回路に電気的
    に接続され、上記携帯無線機筐体の上部に支承された回
    動自在な突出部を有する回動手段と、この回動手段の上
    記突出部に固定されたアンテナ収納部と、このアンテナ
    収納部の内部に設けられ、上記突出部を介して上記送受
    信回路に電気的に接続されたヘリカルアンテナ素子とを
    備え、上記アンテナ収納部を回動操作によって、待ち受
    け時には上記ヘリカルアンテナ素子を水平方向に回動さ
    せて磁界検出用のアンテナとして、通話時には上記ヘリ
    カルアンテナ素子を垂直方向に回動させて電界検出用の
    アンテナとして動作させるようにしたことを特徴とする
    携帯無線機アンテナ。
  3. 【請求項3】 上記アンテナ収納部は、上記回動手段に
    固定された固定部と上記固定部に対してスライド可能な
    可動部とを有し、上記ヘリカルアンテナ素子の一端を上
    記回動手段の上記突出部に固定するとともに、他端を上
    記可動部に固定したことを特徴とする請求項第2項記載
    の携帯無線機アンテナ。
  4. 【請求項4】 携帯無線機筐体と、この携帯無線機筐体
    内に収納された送受信回路と、この送受信回路に電気的
    に接続され、上記携帯無線機筐体に支承された回動自在
    な突出部を有する回動手段と、この回動手段の上記突出
    部に固定されたアンテナ収納部と、このアンテナ収納部
    に収納され、上記突出部に電気的に接続されたヘリカル
    アンテナ素子と、このヘリカルアンテナ素子の内側に収
    納可能に設けられ、収納されたときには上記ヘリカルア
    ンテナ素子と電気的に絶縁され、引き出したときには上
    記ヘリカルアンテナ素子と電気的に接続される直線状の
    アンテナ素子とを備えたことを特徴とする携帯無線機ア
    ンテナ。
  5. 【請求項5】 上記携帯無線機筐体の上部に切欠き部を
    設け、この切欠き部に上記アンテナ収納部を装着させた
    ことを特徴とする請求項第2項、第3項又は第4項記載
    の携帯無線機アンテナ。
  6. 【請求項6】 送受信回路を収納し、背面側の上部に切
    欠き部が設けられたた携帯無線機筐体と、上記送受信回
    路に電気的に接続され、上記携帯無線機筐体の上記切欠
    き部に回動自在な突出部が支承させた回動手段と、この
    回動手段の上記突出部に固定され、上記切欠き部に装着
    されるアンテナ収納部と、このアンテナ収納部に収納さ
    れ、上記突出部に電気的に接続されたヘリカルアンテナ
    素子とを備え、上記アンテナ収納部の回動操作によっ
    て、上記アンテナ収納部を上記切欠き部に装着したとき
    に上記ヘリカルアンテナ素子を磁界検出用のアンテナと
    して、上記切欠き部から離脱したときに上記ヘリカルア
    ンテナ素子を電界検出用のアンテナとして動作させるこ
    とを特徴とする携帯無線機アンテナ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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