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JPH08297382A - 原稿搬送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

原稿搬送装置を備えた画像形成装置

Info

Publication number
JPH08297382A
JPH08297382A JP10365095A JP10365095A JPH08297382A JP H08297382 A JPH08297382 A JP H08297382A JP 10365095 A JP10365095 A JP 10365095A JP 10365095 A JP10365095 A JP 10365095A JP H08297382 A JPH08297382 A JP H08297382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
original
roller
sheet
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10365095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Hagiwara
英章 萩原
Soichi Takada
聡一 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP10365095A priority Critical patent/JPH08297382A/ja
Publication of JPH08297382A publication Critical patent/JPH08297382A/ja
Priority to US08/919,362 priority patent/US5915691A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写機等の画像形成装置に装着して好適な原
稿搬送装置に関し、簡易な構成で規模の小さい、コスト
的に安価で、かつ搬送性に優れた原稿搬送装置を備えた
画像形成装置を提供することにある。 【構成】 複写装置本体上部に配置されている原稿台2
の前縁に、シート原稿Dを搬送する搬送ローラ34を配
置し、原稿台2より隙間dだけ原稿カバー3を浮上させ
た状態で、上記搬送ローラ34を介してシート原稿を隙
間dへと送り込む構成の原稿搬送装置30において、搬
送ローラ34の位置でシート原稿Dの一部に湾曲形状の
盛り上がりを形成する。これによりシート原稿Dの腰が
実質的に向上され、搬送性が向上することで、非常に小
さな隙間dにおいても確実にシート原稿Dを原稿台2へ
と搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の画像形成装
置に装着して好適な原稿搬送装置に関し、外部から挿入
された原稿を画像形成装置の画像形成位置へと自動的に
搬入し、画像形成装置で所定の処理を実行した後に再び
外部に自動的に排出する原稿搬送装置を備えた画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置においては、複
写原稿を透明な原稿台上に載置した後、原稿カバーを閉
成し、コピースイッチを操作することで、載置された原
稿の複写画像を、適宜搬送される用紙上に形成してい
る。
【0003】この場合、特に複写原稿がシート状であれ
ば手動で原稿台に載置する作業が面倒なため、該シート
原稿を載置トレイ上に載置し、この載置されたシート原
稿を給紙手段を用いて自動給紙する原稿搬送装置が原稿
台上に備えられている。この原稿搬送装置は、原稿載置
トレイ上の原稿を最上部または最下部のものから複写装
置本体からの給紙指令に従って、順次原稿露光部へと1
枚づつ給送し、露光終了後に、該原稿を排紙トレイへと
排出するように構成されており、装置が非常に大掛かり
なものとなり、コストが非常に高くなっている。
【0004】そのため、該原稿自動搬送装置を複写装置
本体に装着すれば、当然コスト高になる。また、複写す
る原稿が1枚または数枚程度である場合、原稿自動搬送
装置を利用すると、原稿の載置トレイにセットすると共
に複写装置との同期との関係で両者が準備完了であるこ
とを待って動作が開始されるため、1枚目の原稿の複写
時間がかえって長くなり、手動で原稿を載置しても、複
写時間には差がなくなることもある。
【0005】そこで、コスト低減等を行う目的で、図1
3に示すように原稿を載置し画像形成する露光部である
原稿台とは別に、シート原稿を他の露光位置へと1枚づ
つ挿入し搬送する原稿搬送装置が提案されている。この
原稿自動搬送装置は、特開平6−67497号公報とし
て提案されたものである。同図において、原稿搬送装置
102は軸125を中心として開閉自在に支持された原
稿カバー126に装着されており、原稿カバー126の
上面を利用した原稿トレイ130、この原稿トレイ13
0から原稿Dを給紙する呼び込みローラ131、給紙ロ
ーラ132、原稿Dを露光ガラス120の一側にある露
光部Aまで導くガイド板133露光部A上で原稿Dを搬
送する排紙ローラ136等を備えている。
【0006】この構成において、原稿搬送装置102が
作動すると、原稿トレイ130から原稿Dが、給紙さ
れ、この原稿Dがプラテンローラ134および従動ロー
ラ137にかみ込まれる状態で搬送され、排紙ローラ1
36を経て排紙トレイ135に排出される。このとき、
光学系121はコピーランプ122をプラテンローラ1
34の真下に移動させ、光学系121を固定したまま原
稿Dを露光ガラス120の露光領域Aを通過させながら
コピーする。
【0007】尚、画像露光のための透明な原稿台120
の上に原稿Dを載置し、光学系121を露光ガラス12
0に沿って走査させてコピーを行う通常の複写プロセス
では、コピー開始信号で露光の対象となる位置までコピ
ーランプ122等を移動させ、露光領域Bを図中左から
右にスキャンしてコピーを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平6−67
497号公報に記載の原稿搬送装置は、原稿台である露
光ガラス上の原稿カバー上を利用して、原稿を順次露光
位置へと搬送するため、コスト的には多少軽減できる。
【0009】しかしながら、通常の露光領域Aとは、別
の露光領域Bを設けることと、該露光領域Bでも露光す
るように構成されているので、光学系をその都度、原稿
搬送による露光位置と、原稿台120に載置する露光位
置とを区別して移動制御する必要があり、従来自明の原
稿自動搬送装置同様、構造が複雑で規模が大きくなる。
そのため、原稿を原稿トレイから排紙トレイへ搬送して
おり、この点では従来の原稿自動搬送装置と変わりがな
く、この分コスト高になるという不都合があった。
【0010】そこで、本出願人は、特願平06−250
950号にて、原稿の露光領域、つまり原稿台へと搬送
し、該原稿台から排出するための簡易な原稿搬送装置を
提案した。これにより、上述の不都合を解消し、簡易な
原稿搬送装置を提供することができた。
【0011】本発明の目的は、簡易な構成で規模も小さ
く、コスト的に安価な、しかも操作性のよい原稿搬送装
置を提供することにある。本発明はシート原稿の枚数
が、1枚あるいは数枚程度のものの複写を行う場合にお
いて、特に好都合であって、さらに原稿を載置する露光
部へと原稿を搬送する原稿搬送装置を提供すると共に、
さらに原稿の搬送性を向上させ、シート原稿の搬送をよ
り確実に行う装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による画像形成装
置に備わる原稿搬送装置は、図1に示すように原稿カバ
ー3を原稿台2と対向するような位置に閉じた状態にお
いて、原稿カバー3を原稿台2よりシート原稿を搬送で
きる程度の隙間dが形成される浮上機構が設けられる。
この原稿カバー3が閉じられて状態において、原稿カバ
ー3と複写装置本体1の上面の外装1aとの間に形成さ
れる原稿挿入部分32の特に原稿台2の前縁に、原稿搬
送を行う搬送手段、特に搬送ローラ34を配置し、該搬
送ローラ34にて挿入されるシート原稿Dを上記隙間d
へと搬送する際に、例えば図6に示すように、シート原
稿Dの一部に湾曲状の盛り上がりを形成する湾曲形成手
段を設けている。
【0013】上記湾曲形成手段は、図6にその一例を示
すように、一対のローラ34a,34bのローラ34間
隔に、一方のローラ軸34−2側に回転可能に、かつロ
ーラ34径より大きなアイドルローラ34cを設けて構
成される。
【0014】また、搬送手段を構成する一方のローラ3
4は、例えば図10に示すように、両ローラ34の接触
部が原稿台2の面より上位値に、かつ両ローラ34の軸
34−1と34−2との軸線が、原稿台2側へと傾斜す
るように配置している。
【0015】
【作用】本発明の上述のように構成された原稿搬送装置
を備えた画像形成装置によれば、原稿カバー3を原稿台
2に対向する位置に閉じると、シート原稿Dを原稿搬送
装置を利用して自動的に原稿台2へと搬送することがで
きる。そこで、原稿が挿入されると搬送手段である搬送
ローラ34が駆動を開始される。この時、原稿台2と原
稿カバー3との間は原稿が搬送される隙間dが形成され
ているため、この隙間dに沿って、上記搬送ローラ34
を介してシート原稿Dが搬送される。
【0016】ここで、搬送されるシート原稿Dは、搬送
方向に沿うように一部が湾曲する盛り上がりが形成され
る。そのため、シート原稿Dは実質的にシートの腰が増
強された状態で隙間d内へと搬送され、搬送性が向上す
る。特に、シート原稿の腰の増強により、シート先端が
阻害される非常に小さな隙間dをも確実に、ジャムする
ことなく搬送することができる。
【0017】特にシート原稿Dは搬送手段である搬送ロ
ーラ34の搬送中に、湾曲形状の盛り上がりが形成され
る。そのため、搬送ローラ34との協同によりシートの
腰を増強した状態で搬送が同時に行われことから、搬送
性がより向上し、シート原稿の搬送をより確実に行え
る。
【0018】しかも、シート原稿Dは、その先端が隙間
dへと送り込まれる時に、原稿台2へと先に当接するた
め、搬送性の向上のために、湾曲したシート原稿Dが原
稿台2に密着した状態で原稿台2に沿って搬送される。
これにより、隙間dへとシート原稿2がより確実に搬送
され、原稿台2にシート原稿Dが密着した状態で搬送が
行われる。また密着した後のシート原稿Dは原稿台2の
当接により湾曲形状が均され、平面状態で原稿台2に密
着する。特に、搬送ローラ34に上部より押圧した状態
で密着されるため、その密着性が高まり、原稿が原稿台
2より浮上し、その浮上部分での画像の歪みや、画像の
影がなくなる。
【0019】
【実施例】図1及び図2は、本発明による原稿搬送装置
を利用する状態を示すそれぞれの断面図である。図3及
び図4は本発明の原稿搬送装置を備えた画像形成装置、
特に複写装置の内部構造の概要を示す断面図及びを外観
を示す斜視図である。
【0020】まず、図3及び図4において、複写装置本
体1の上部には、画像露光のための透明ガラスからなる
原稿台2が設けられ、該原稿台2の上方には、図中奥側
の一側部が軸支され開閉可能に原稿カバー3が配置され
ている。この原稿台2の下方の複写装置本体1内部に
は、光学系4が配置されている。原稿カバー3は、原稿
台ガラス2に載置される原稿を原稿台面に押さえるため
のもので、原稿カバーを構成する比較的硬質のプラスチ
ック樹脂にて形成された外装3a内部に、原稿台と対向
する面に、比較的軟質の部材から形成されなる原稿押さ
えマット3bが取り付けられている。
【0021】上記光学系4は、原稿台ガラス2上に置か
れた原稿に対して光走査を行う光源ランプ4aと、原稿
からの反射光を導くミラー4b,4c,4dと、ミラー
4b〜4dを通過した反射光を集光するレンズ4eと、
この集光した反射光を本体中央部に設置されたドラム形
状の感光体5の表面の露光ポイントに導くミラー4f,
4g,4hとからなる。特に露光ランプ4aと反射ミラ
ー4bは、図示していない第1移動部材上に支持され、
またミラー4cおよび4dは、図示していない第2移動
部材に支持されており、この両者は原稿台2に対し平行
に図中左右方向に移動される。特に第1移動部材の移動
速度に対し、第2移動部材の速度は1/2の速度で駆動
される。これにより、原稿台2上の原稿の画像を感光体
5へと目的の倍率で光の像を導き結像することができ
る。
【0022】上記感光体5は、上記原稿台2に載置され
た原稿の画像を形成するためのもので、該感光体の周囲
には、感光体表面を均一に帯電する帯電器6、露光後の
静電潜像を着色トナーにて現像する現像装置7、適宜搬
送されてくるシート状の用紙に形成されたトナー画像を
転写する転写器8、転写後に残留するトナーを除去する
クリーニング装置9、感光体を繰り返し利用するために
感光体表面の電位を均一にする除電ランプ10が、上記
説明した順に配置されている。以上が画像形成のための
画像プロセス系である。
【0023】また、上記の画像形成にかかる画像プロセ
ス系とは別に、用紙を転写器9のトナー画像の転写位置
へと用紙を搬送し、画像が転写された後に該用紙を剥離
し複写装置本体外へと排出するための用紙の搬送系が複
写装置内に設けられている。この搬送系は、用紙を給紙
してなる給紙部と、給紙された用紙を上述した転写位置
へと搬送する搬送部、転写後の用紙を複写装置本体外部
へと搬出する搬出部とを備える。
【0024】上記給紙部は、複写装置本体1内の最下部
に、着脱可能に設けられた用紙収納部(給紙カセット)
11及び、複写装置本体1より外部に突出してなる手差
し挿入用の給紙トレイ12が設けられている。
【0025】上記用紙収納部11の上方前端部(図の右
方)には、ほぼ半月形状の給紙ローラ13が配置されて
おり、該給紙ローラ13は用紙収納部11に収納された
コピー用紙Pを上から1枚ずつ給送する。特に用紙収納
部11は、用紙Pをその上面に載置する回転部材11a
を回動可能に設け、図示していないスプリングを付勢力
により押し上げ、1枚給紙を可能にする分離爪11bに
て一定の高さに収納された最上部の用紙を位置決めする
構成である。
【0026】また、給紙トレイ12にも、1枚または複
数枚載置された用紙を呼び込む給紙ローラ14と、呼び
込んだ用紙を2枚送り防止のため給送ローラ15と分離
部材16とからなる給送手段にて給紙指令に従って順次
1枚づつ送る給紙手段が設けられている。
【0027】以上の構成の給紙部を介して給送された用
紙を、次に転写位置へと搬送する搬送部は、一対の搬送
ローラ17および18を有している。搬送ローラ17の
用紙搬送方向下流側にはペーパストップ板19が設けら
れており、該ペーパストップ板19にて、搬送ローラ1
7を介して搬送されてくる用紙を一旦停止する。ペーパ
ストップ板19は、感光体5に形成された画像先端を、
搬送される用紙先端に一致させて搬送を開始させるため
のもので、感光体5の回転位置に応じて搬送路を開放す
るように駆動され、よって搬送ローラ17及び転写位置
の直前に配置された搬送ローラ18により転写位置へと
用紙を搬送する。これらの手段にて、コピー用紙Pを感
光体5と対向する転写位置まで搬送する用紙搬送部を構
成している。
【0028】そして、転写位置を通過する用紙Pは、感
光体5表面より剥離された後、複写装置外部へと搬出す
るための通路途中に配置された加熱定着装置20を通過
する。この加熱定着装置20は一対のローラにて構成さ
れ、一方をヒートローラ、他方をヒートローラに圧接さ
せる加圧ローラとから構成され、用紙Pを加圧しながら
搬送し、熱により用紙上の未定着トナー画像を加熱定着
する。該加熱定着装置20を通過する用紙は、複写装置
本体1の形成された排出開口に対応して着脱可能に設け
られた排出トレイ21へと排出される。以上が、転写後
の用紙の搬出部である。
【0029】この図3に示す複写装置は、感光体5に原
稿台2に載置された原稿の画像が、光学系4により投影
されることで、事前に帯電器6にて均一帯電された感光
体5表面に静電潜像が形成され、該静電潜像は現像装置
7でトナー像として現像される。このトナー像は、転写
器8の作用により、上述したように用紙搬送系により適
宜搬送されてくるコピー用紙Pに静電的に転写され、さ
らに加熱定着装置20にて搬送されると同時に用紙上に
定着される。このコピー用紙Pは、最終的に排出トレイ
21へと搬出される。
【0030】上述のように構成されてなる複写装置本体
1の原稿カバー3の下方で、複写装置本体の前面上部に
は、図4に示すように操作パネル22が配置されてい
る。操作パネル22は、その詳細を図5に示すように、
コピーボタン23、クリアキー24、コピー枚数設定キ
ー25、コピー枚数表示部26、コピーの明るさを調整
する露光量調整キー27等が配置されている。
【0031】一方、本発明による原稿搬送装置は、上記
原稿カバー3、該原稿カバーの一部と、操作パネル22
と原稿カバー3との間に配置される原稿搬送ローラ等に
て構成される。例えば、原稿搬送装置30は、原稿が挿
入される原稿挿入口32、挿入された原稿によって押し
上げられて原稿検知スイッチをオンする原稿検知レバー
33、挿入された原稿を原稿台2の上に搬送する搬送ロ
ーラ34等を備えている。
【0032】上記原稿挿入口32は、複写装置本体1の
原稿台2を上部に設けるための複写装置本体1の上部外
装1aの平面部と原稿カバー3の取手部31との間に形
成されている。そして、搬送ローラ34は、原稿台2と
操作パネル21との間の複写装置本体1の上述した上部
外装1aの平面部に配置される。該搬送ローラ34は、
例えば下側のローラ34bを上側の駆動ローラ34aに
対し圧接するように、外装1a下部に設けられている複
写装置本体の上部フレーム等に、一端が固定された板バ
ネ28の自由端側に回転可能に設けられている。この下
ローラ34bは、板バネ28の先端に支持されることな
く、その軸を上方向に付勢するスプリング等を設けて、
駆動ローラ34a側を圧接させるように複写装置本体側
に設けてもよい。
【0033】上記搬送ローラ34の駆動ローラ34a
は、原稿カバー3側にその回転軸が回転可能に軸支され
ており、原稿カバー3の一部に配置されている図示しな
い駆動モータからの回転力が伝達される構成である。
【0034】また、搬送ローラ34の搬送領域へと、原
稿が挿入されることを検知する検知手段が構成される検
知スイッチ及びその検知レバー33は、同様に原稿カバ
ー3側に配置されている。そして、検知レバー33は原
稿台2上を原稿カバー3が閉成(押圧)した状態では、
複写装置本体の上部外装1aに形成されている凹部(図
示せず)に入り込み、挿入される原稿により外装1a上
に上昇される。これにより原稿検知スイッチを動作(O
N)させ、原稿検知を行う。
【0035】特に下ローラ34bをも原稿カバー3側に
配置するように構成すれば、原稿搬送装置を備えない複
写装置においても、原稿カバー3を原稿搬送機能を備え
る上述に説明したものと交換することで、簡単に原稿搬
送装置を備えることができる。
【0036】なお、搬送ローラ34は、特に駆動ローラ
34aを原稿カバー3側に配置しているが、下ローラ3
4bと同様に複写装置本体側に設け、原稿カバー3の開
閉により手動による原稿の原稿台2への載置作業時に邪
魔にならないように、その上部を別形成のカバー部材に
て覆い、該カバー部材の原稿の挿入口側に、原稿が挿入
できる開口を形成する構成であってもよい。このように
形成することで、原稿台2の前面部分が多少上部にカバ
ー部材にて突出するものの、搬送ローラ34が内部に配
置されたことになり、安全に原稿の載置作業を行える。
この構成であれば、原稿検知のためのスイッチ及び検知
レバー33もカバー部材の内部に配置され、原稿カバー
3の構成を簡単にできる。
【0037】上記搬送ローラ34による原稿の搬送をよ
り確実に行うために、本発明においては、搬送する用紙
の腰を強くし搬送性を向上させるようにしている。その
一例としては、図6に示している。
【0038】図6において、駆動ローラ34aは、ロー
ラ軸34−1に例えば複数個、所定間隔を隔てて固定さ
れており、この駆動ローラ34aに圧接されている圧着
ローラ34bは、そのローラ軸34−2に上記駆動ロー
ラ34a同様に、所定間隔を隔てて複数個が固定されて
いる。これらの上下一対のローラは、互いに圧接されて
おり、駆動ローラ34aが回転することで、圧着ローラ
34bが同様に回転され、挟持したシート原稿Dを搬送
する。
【0039】そして、上下のローラ34a,34bの軸
方向のローラ間隔部分(ローラが位置していない部分)
には、ローラ軸34−2に回転可能にアイドルローラ3
4cが設けられている。このアイドルローラ34cは、
圧着ローラ34bの径より多少大きく形成された大径ロ
ーラである。また、アイドルローラ34cは、軸方向に
移動しないように、Eリング等の部材により、定位置に
保持されるように、ローラ軸34−2に回転可能に支持
されている。
【0040】従って、搬送ローラ34の回転により、原
稿ストッカ35を原稿トレイとして案内されるシート原
稿Dは、その先端がまず挟持され、搬送が開始される。
この時、ローラ間隔部分に配置されているアイドルロー
ラ34cにて、シート原稿Dの一部が湾曲状に盛り上が
る(起上する)。そのため、シート原稿Dの腰が、平面
状に搬送されるものと比べれば、非常に強くなるため、
先端部分の搬送が阻害される確立が非常に少なくなる。
【0041】上記アイドルローラ34cは、圧着ローラ
34b側のローラ軸34−2に回転可能に支持されてい
るが、駆動ローラ34a側のローラ軸34−1に回転可
能に支持されていてもよい。また、図7に示すように、
アイドルローラ34cを設けることなく、圧着ローラ3
4bを1つのローラとしてローラ軸34−2に固定し、
駆動ローラ34aの間隔部分に対応して、ローラ34b
の径より大きな、大径の突起ローラ34dを設けてい
る。この圧着ローラ34bにおいても、図6のものと同
様に、シート原稿Dを挟持した状態で、上記突起ローラ
34dの位置でシート原稿Dの一部に湾曲状の盛り上が
りを形成でき、シート原稿の腰を増強した状態で、搬送
を行うことができる。
【0042】一方、原稿カバー3は、通常では原稿台2
面にその原稿押さえマット3bが例えば自重により密接
している。そのため、挿入されてくる原稿が上記搬送ロ
ーラ34にて搬送されてきても、原稿押さえマット3b
と原稿台2との間を搬送されることなく、その搬送が阻
止され原稿ジャムが生じる。そのため、原稿カバー3を
浮上させ、原稿台2と原稿押さえマット3bとの間に原
稿が通過する程度の隙間を形成する必要がある。
【0043】上記原稿カバー3を浮上させるための構成
としては、原稿カバー3上に設けられる回動部材である
原稿ストッカ35を、原稿カバー3の外装の前面の取手
31の部分に設けた軸支部36に回転自在に設ける。こ
の原稿ストッカ35は、その両側および奥側に、原稿カ
バー3の上面との間に原稿等を収納するのためスペース
を形成するための折り曲げ部35aを形成しており、前
面部より原稿等を原稿カバー3上面へと挿入するための
開口35cが形成されている。
【0044】この原稿ストッカ35の折り曲げ部35a
の前面部分に、該原稿ストッカ35を回動可能にするた
めの軸部35bが形成されている。この軸部35bに対
応して原稿カバー3の外装3aの前面に設けた軸支部3
6の凹部36aに上記軸部35bが嵌め込まれている。
特に原稿カバー3はその外装を樹脂等の弾性部材にて形
成しておけば、その弾性変形を利用して変形させ、両軸
支部36間より軸部35bの距離が短くなるように撓ま
せた状態で両者を一致させ、その状態で変形状態を解け
ば、凹部36aに軸部35bが嵌め込まれ、原稿ストッ
カ35が原稿カバー2に対し回動可能に設けられる。
【0045】以上の構成により原稿ストッカ35は軸支
され、原稿カバー3上に載置するように維持している状
態では、原稿カバー3上面と原稿ストッカ35とは折り
曲げ部35aにてスペースが形成され、その内部に原稿
等必要な物が収納できる。この原稿ストッカ35は、複
写できる最大サイズの原稿を充分に収納できる大きさ、
特に図3において収納できる幅を有する大きさで構成さ
れている。
【0046】そして、原稿ストッカ35にて、原稿カバ
ー3を浮上させ、原稿押さえマット3bと原稿台2との
間に隙間を形成するために、複写装置本体側の外装1a
上部には、軸部35bに対応した位置に図2に示すよう
に浮上部材37が設けられている。この浮上部材37
は、操作パネル22側に多少突出し、その突出した端部
が多少下方向に湾曲形状に形成された湾曲部37aが形
成されている。
【0047】この浮上部材37に対応して、原稿ストッ
カ35側には、浮上部材37と係合する係合部35dが
形成されている。その係合部35dは、原稿ストッカ3
5の開口35cの前面端部、特に軸部35b近傍に形成
されており、浮上部材37の湾曲部37aに嵌まり込む
ような凸部形状に形成されている。上記浮上部材37と
係合部35dとで浮上機構を構成している。
【0048】従って、図3及び図4に示すように原稿カ
バー3上に載置された状態にある原稿ストッカ35を、
手前に回動させ、該原稿ストッカ35が操作パネル22
上を覆うような位置まで回動させれば、原稿ストッカ3
5の一端部が外装1a平面上に支持され、それ以上の回
動が規制される。これにより、上述した浮上部材37の
湾曲部37aに原稿ストッカ35の係合部35dの凸部
が係合する。
【0049】この時、原稿ストッカ35の開口35cを
形成する周縁の一端部が、複写装置本体1の外装1a上
に支持され、浮上部材37の湾曲部37aと係合部35
dとの係合により、軸部35bを介して原稿カバー3が
上方向に持ち上がる。つまり、原稿カバー3の奥側の回
転可能な軸支部と反対側の取手部31が、原稿ストッカ
35の回動により、特に軸部35bが上昇するために、
原稿カバー3が原稿カバー3の軸支部(図示しない図3
及び図4の複写装置の奥側)を中心に上方向に回動し持
ち上げられる。そのため、原稿台2と原稿押さえマット
3bとの間に隙間dが形成される。
【0050】以上のことから、回動された原稿ストッカ
35の上面に沿ってシート原稿を挿入し、搬送ローラ3
5の駆動により、挿入された原稿は上記隙間を原稿台2
と原稿マット3bにて案内され原稿台2へと搬送するこ
とができる。
【0051】ここで、隙間dは、浮上部材37と係合部
35cとの係合部と、軸部35bとの間の距離、および
角度(軸部35bと係合部との直線と原稿台3の水平面
とで作られる角度)により決まり、これらを適宜設定す
ることで必要な隙間dを形成することができる。
【0052】また、原稿ストッカ35の折り曲げ部35
aの一方の側面は、挿入される原稿の一側縁を案内する
ガイドとして作用する。つまり、原稿の一端部は原稿台
2の上述した基準端2aと直交するもう一方の基準端が
存在しており、該基準端に一致するように原稿ストッカ
35の折り曲げ部35aの一側面が形成されている。こ
の基準端に一致する折り曲げ部35aと対向する側面は
最大サイズの原稿が収納できる大きさの間隔を隔てて形
成されている。
【0053】次に、図8に示すフローチャートを参照し
ながら、本発明の原稿搬送装置30および複写装置本体
の動作について説明する。そこで、図3及び図4によう
に原稿カバー3を閉じ、図に示す状態にある原稿ストッ
カ35を手前側に回動させて開く。これにより、図1及
び図2に示すように、浮上部材37の湾曲部37aと係
合部35cとが係合することで、原稿カバー3が上方向
に持ち上げられ、原稿押さえマット3bが原稿台2より
隙間dを隔てて離間する。
【0054】この状態で、原稿挿入口32からシート原
稿Dを、原稿ストッカ35の上面に沿って挿入すると、
検知レバー33が原稿Dにて押し上げられ、原稿検知ス
イッチがオンとなる(ステップS1)。
【0055】この原稿の挿入時に、例えば図1において
原稿台1の左端部が原稿の載置の基準位置であれば、該
原稿ストッカ35の折り曲げ部35aの左側をその基準
位置に一致させ、該折り曲げ部35aを原稿先端のガイ
ドとすることができる。このように構成することで、原
稿先端を原稿台2の基準位置に沿って搬送することが可
能になる。
【0056】次に、挿入される原稿にて、原稿検知スイ
ッチがオンとなると、搬送ローラ34が正回転、つまり
原稿を搬送する方向(図1において時計方向)に回転を
開始し(ステップS2)、原稿ガラス台2と原稿押さえ
マット3aとの隙間dに原稿Dが挿入され、原稿押さえ
マット3aの原稿台2との対向面が原稿ガイドとしての
機能を果たす。この隙間は、通常の用紙が0.08mm
程度の厚みであることを考慮すると0.1mm以上が望
ましい。この隙間dは先に説明したように簡単に調整で
きる。
【0057】この時、シート原稿Dは、先端が搬送ロー
ラ34に挟持され搬送される際に、図6にて説明したよ
うに、シート原稿Dの一部が湾曲するように盛り上が
り、シート原稿Dの腰が増強される。そのため、シート
原稿Dは、厚いシートが搬送さように搬送ローラ34の
搬送力がそのまま伝わり、紙折れ等が生じることなく、
確実に搬送が継続される。また、シート原稿Dは、先端
が原稿台2面へと当接ように送り込むことで、当接した
シートDは上部から押されたようにして搬送され、搬送
ローラ34の挟持位置で形成される湾曲形状の盛り上が
りがなくなり、原稿の画像面が原稿台2へと密着するよ
うに送り込むことができる。
【0058】その後、原稿Dの後端が検知レバー33を
通過して原稿検知スイッチをオフにすると(ステップS
3)、搬送ローラ34が停止し(ステップS4)、シー
ト原稿Dの後端部が搬送ローラ34に挟持された状態で
停止する。
【0059】こうしてシート原稿Dが原稿台2の上に自
動搬入されると、複写装置本体はコピーボタン10aが
押されたと、同様のコピー動作に入り、露光から始まり
コピー用紙排出までの複写処理を行う(ステップS
6)。この場合、シート原稿Dの後端が搬送ローラ23
に挟持された状態で複写処理が実行されるため、原稿搬
送装置30を使用しない通常の使用状態に比較して、図
1に示すように、例えば約10mm程度の原稿置き位置
の差が生じる。これは、原稿の後端を搬送ローラ34で
挟持した状態であることから、その端部と原稿台2の基
準となる一端部との距離である。これを解消するため、
本実施例では、光学系のレンズ4e位置を基準位置から
シフトすることでシート原稿Dと用紙Pのセンターを一
致させるようにしている。
【0060】具体的には、原稿検知スイッチがオンする
と、複写装置はコピーボタン10aが操作された状態と
同様の処理を行うように構成される。そのため、コピー
ボタン10aが操作されることなく、原稿の挿入が原稿
検知スイッチのオンにより複写動作を開始する。この前
に、レンズ4eがレンズ移動用ソレノイドまたはモータ
(図示せず)によって、約5mm移動し、挟持された原
稿Dの端部の結像を10mm寄せて、感光体5上に結像
させる。
【0061】これにより、正規に搬送されてくるコピー
用紙の搬送基準とを一致(ステップS5)させることが
できる。そのため、レンズ4eは、光軸と直交する方向
に移動可能(図1では前後方向)に設けられており、原
稿搬送による複写を行う場合に、図3では手前側に図1
および図2では右側に約5mm程度移動させて待機させ
る。この場合、原稿台2を支持する裏面、特に原稿を挟
持した領域の光学系の照射面は、感光体5に結像される
ために白色面であることが望ましい。これは、黒っぽい
場合にはトナーが付着し、これが用紙に転写されるた
め、10mm程度の黒い筋が形成されるためである。
【0062】この状態で、ステップS6の複写処理を行
い、この処理が完了すれば、搬送ローラ34が駆動モー
タの逆転駆動により逆回転し(ステップS7)、原稿D
を原稿挿入口32ヘと搬出する。この搬出は原稿Dの挿
入時の搬送ローラ34の回転時間を記憶しておき、この
記憶時間に対して短め(例えば、搬送距離にして10m
m程度)に設定した所定時間の経過を検知して(ステッ
プS8)、搬送ローラ23の逆回転を停止する(ステッ
プS9)。
【0063】そのため原稿Dは、搬送ローラ34に若干
挟持された状態で停止するので、再度、もう1枚コピー
がほしいとき、搬送ローラの停止後、一定時間内(例え
ば2秒以内)にコピーボタンを押せば搬送ローラ34
が、正回転し再度複写状態に入る。
【0064】これにより複数枚コピーをとることができ
る。また一定時間以上経過すれば搬送ローラ23は再度
逆回転し、原稿Dを原稿ストッカー24に排出する。な
お、予め原稿の複写枚数を事前に設定しておけば、必要
枚数を一度の動作により簡単に得ることができる。
【0065】以上のようにして1枚の原稿の複写を、原
稿搬送装置30を利用して実行しているが、2枚以上の
原稿の複写を行う場合には、複写を完了した原稿を原稿
カバー3上の平面に載置し、次のシート状の原稿を同様
にして原稿挿入口32より挿入することで同様にして所
望の複写を行える。
【0066】本発明の実施例によれば、原稿を用紙の搬
送方向と直交する方向に搬送して、原稿台2へと載置す
るようにしている。そのため、原稿の一端部を挟持して
複写を行うことから、用紙のセンタと原稿のセンタとが
一致しないため、結像レンズを光軸方向と直交する方向
へ移動させて、原稿と用紙のセンタを一致させるように
している。
【0067】しかし、原稿を用紙の給紙方向と同方向に
搬送することもできる。これは、例えば図3において原
稿カバー3の右側を軸支して回動可能に設け、この軸支
部分と反対側より原稿を挿入するように挿入口を設け、
後は先に説明した構成のものをそのまま適用すればよ
い。この場合、原稿の後端を例えば10mm程度挟持し
て原稿の画像露光を行うと、搬送される用紙先端と感光
体に形成された画像先端とが10mmずれる。このずれ
を解消するために、用紙の搬送タイミングを10mm速
くするように駆動制御することで簡単に実施できる。つ
まり、図3に示すストップ板19の開放時点を、10m
m分に相当する時間速めることで簡単に実施できる。
【0068】なお、以上説明したように原稿をそのまま
感光体に画像露光するものでは、原稿と用紙とのセンタ
ずれや、用紙と形成画像との先端ずれが生じる。しか
し、載置原稿をデジタル的に読み取り、これをレーザに
て感光体上に書き込む画像形成装置においては、上述し
たように原稿と用紙とのセンタずれや、用紙と形成画像
との位置ずれについては、レーザ照射時に補修するとが
できる。つまり原稿台2上に載置されない原稿の画像が
ない、無地として処理し(読み込み)、この無地の領域
を含めて感光体5にレーザ照射すればよい。デジタル的
に画像を読み取るためには、例えば結像レンズ4eの後
方にCCD等のイメージセンサを配置し、原稿の画像を
A/D変換して記憶し、この記憶したデジタル画像のデ
ータに基づいてレーザを変調制御することで、感光体5
にドットによる原稿の画像と対応した静電潜像を形成す
ることができる。
【0069】以上説明したように、原稿搬送装置30
は、簡易な手段で構成されたものであって、コスト低減
に大きく貢献できる。この場合、原稿カバー3と原稿台
3との間に隙間dを構成するための原稿ストッカ35
は、原稿等を収納するように形成されているものを例に
説明したが、該原稿ストッカ35とは別に、単なる回動
部材にて形成すればよいことである。特に原稿ストッカ
35とすることで、原稿搬送装置を利用しない場合、こ
の部分を収納部として利用できる点で有用なものとな
る。また、原稿搬送装置として利用する場合には、該原
稿ストッカ35が原稿の挿入のための下面のガイドとし
ての役割を果たすだけでなく、原稿排出時の排出トレイ
としても兼用できる。
【0070】本発明の実施例においては、原稿ストッカ
35を回動させ、原稿ガイドとして利用する時に、原稿
カバー3を原稿台2より浮上させる浮上機構を設けてい
るが、このような構成でなく、シート原稿Dを挿入した
時に、原稿カバー3を浮上させる浮上される構成におい
ても同様に実施できる。
【0071】図9はその一例を示すものであって、シー
ト原稿Dが挿入搬送される最大幅より外れた領域に、原
稿カバー3の浮上用の作動片40を設け、該作動片40
を動作させるソレノイド41を原稿カバー3の把手部分
と、複写装置本体の外装上面1aとの間に配置してい
る。上記浮上用の作動片40は、外装1a部分に回転可
能に軸支され、その反対位置が原稿カバー3の把手部分
に対向接触しており、中央部がソレノイド41に連結さ
れている。
【0072】そこで、ソレノイド41が励磁されていな
い、つまり通電されていない時には、作動片40が反時
計方向に多少回転した位置にあり、原稿台2と原稿マッ
ト3bとの間に、隙間dは形成されたおらず、原稿マッ
ト3bが原稿台2へと密着している。そして、ソレノイ
ド41が通電し励磁されると、図9に示す位置に作動片
40が回転し、原稿カバー3を浮上させる。その結果、
図9の通り原稿マット3bが原稿台2より浮上し、隙間
dが形成される。
【0073】以上の構成により、原稿ストッカ35を回
動させ、原稿ガイドとして利用する場合、シート原稿D
が挿入されると検知スイッチの検知レバー33が作動す
る。これにより上述したソレノイド41を通電すること
で、作動片40が回転され原稿カバー3を浮上させるこ
とができる。この状態で、搬送ローラ34の駆動を開始
することでシート原稿Dを原稿台2へと搬送することが
できる。
【0074】このことを、先に説明した図8の制御フロ
ーチャートに従って説明すれば、S1にてシート原稿D
が検知されれば、これに基づいてソレノイド41を通電
する。これにより図9の状態に原稿カバー3を原稿台2
より隙間dだけ浮上させる。そして、ステップS2以降
の処理が実行され、ステップS4により搬送ローラ34
の駆動が停止する。この時、先に説明した通り、原稿D
は搬送ローラ34のアイドルローラ34cにより部分的
に湾曲した盛り上がりが形成される。そのため、搬送さ
れるシート原稿Dは、実質的に腰が増強された状態で、
原稿台2へと密着するように搬送され、その搬送性が向
上し、先端が阻害されるジャム等の発生が阻止される。
【0075】そして、上述のように原稿の搬送が停止、
つまり搬送ローラ34による搬送が停止した状態で、ス
テップS5において、レンズの移動と同時に上記ソレノ
イド41へとの通電を解除する。この結果、シート原稿
Dは、その後端が搬送ローラ34にて挟持された状態
で、自重により降下する原稿カバー3に原稿台2へと押
圧される。この時、搬送ローラ34にてシート原稿Dの
一部が多少湾曲されたことにより、波打った状態で原稿
2に密着していても、その波打ちがなくなり、原稿全面
が原稿台2に密着される。
【0076】そして、ステップS6による複写が実行さ
れ、その複写動作が完了すると、ステップS7にて、そ
のシート原稿Dの排出を行うために、搬送ローラ34が
逆転駆動される。この搬送ローラ34の逆転駆動前に、
ソレノイド41を通電させ、原稿マット3bを原稿台2
より離間させる。そして、上述した排出動作を行い、以
後は順次繰り返すことで、必要な枚数のシート原稿の複
写を原稿搬送装置を利用して実行できる。
【0077】シート原稿Dの腰を実質的に増強させるた
めに、搬送ローラ34の位置でシート原稿の一部を湾曲
させているが、このような湾曲形成手段を、搬送ローラ
34にて構成することに限ることはない。例えば搬送ロ
ーラ34と原稿台2との間に、例えばシート原稿Dの上
部よりシート原稿を下部に押下するように回転可能に設
けられたコロやローラ等を設けてもよい。このコロやロ
ーラとしては、シート原稿Dの両端部分に対応してもう
け、原稿Dの両端を中央部より低下するように下方向の
湾曲を形成し、シート原稿Dの腰を増強することができ
る。
【0078】また、回転可能なコロやローラを搬送され
るシート原稿の中央部付近に設け、シート原稿の中央部
を低下させ、上部方向の湾曲を形成して、シート原稿D
の腰を実質向上させることもできる。
【0079】さらに、シート原稿の両端に対応する回転
可能なコロやローラを、下部に押下するように設け、中
央部にシート原稿を下部より押し上げるように回転可能
なコロやローラを設けることで積極的に湾曲部分を形成
し、シート原稿の腰を実質的に増強させることもでき
る。
【0080】ここで、図1に示すように原稿ストッカ3
5により原稿を案内し、搬送ローラ34にてシート原稿
を原稿台2へと搬送する場合、隙間dと平行してシート
原稿を搬送することになる。そのため、シート原稿Dが
原稿台2に沿うようにして案内され搬送されない。
【0081】そこで、図10に示すように、搬送ローラ
34の圧着ローラ34bと駆動ローラ34aとの接触部
が、原稿台2面より上位値になるように、圧着ローラ3
4bが配置され、一対のローラ34の接触部の接線が原
稿台2面と交差するように、駆動ローラ34aを配置す
る。つまり、ローラ34a,34bのローラ34−1と
34−2の中心とを結ぶ軸線(上記接線と直交する直
線)が、図において左方向に上傾斜するように、駆動ロ
ーラ34aが圧着ローラ34bに当接するように設けら
れている。
【0082】そのため、原稿ストッカ35に沿って案内
されるシート原稿Dは、その先端が搬送ローラ34の駆
動により先に原稿台2へと当接し、その後は原稿台2面
と密着するように搬送できる。また、シート原稿Dが搬
送ローラ34にて一部に湾曲が形成されるため、その搬
送性が向上し状態で、原稿台2に密着するようにて搬送
されることになる。
【0083】上記シート原稿Dを搬送ローラ34にて一
部で湾曲が形成させれるようにするために、図6及び図
7に一例を示した。特に図6においては、上下ローラ3
4a,34bにて、シート原稿を挟持して搬送する。こ
の場合、圧着ローラ34bは駆動ローラ34aに追従す
るように回転しており、これはローラ34の軸方向の間
隔に配置した大径のアイドルローラ34cが、ローラ軸
34−2に回転可能に設けられているため、シート原稿
Dの上下の位置でその搬送速度が同一となり、アイドル
ローラ34cによる搬送力はシート原稿裏面に作用せ
ず、シート原稿Dに上述した搬送方向に沿った湾曲と直
交する方向の皺等を生じることはない。
【0084】そのため、安定した搬送を可能にしてい
る。
【0085】この点、図7に示す搬送ローラ34の構造
であれば、圧着ローラ34bの駆動ローラ34aのロー
ラ間隔に対応して大径ローラ34dにて、シート原稿D
の裏面に、搬送力を作用させる。そのため、大径ローラ
34にて一部にシート原稿Dの湾曲部と直交する方向に
皺等が生じることが考えられる。
【0086】そこで、図11に示すように、駆動ローラ
34aと圧接する圧接ローラ34bをローラ軸34−2
に回転可能に設け、駆動ローラ34aの軸方向の間隔に
対応して、駆動ローラ34aと同一径の湾曲形状の盛り
上がりを形成するローラ34eをローラ軸340−2に
固定する。この時、圧着ローラ34bは、その径をロー
ラ34eより小さく形成する。
【0087】この図11の構成により、シート原稿Dの
表裏による搬送速度は、駆動ローラ34aに追従する。
そして、ローラ軸34−2には駆動ローラ34のローラ
軸34−1の駆動ギア42aと噛み合う同一径の従動ギ
ア43bが固定されているため、ローラ34eの回転速
度は、駆動ローラ34aの回転速度と一致することで、
図7により問題点を解消できる。
【0088】以上説明した図6、図7及び図11による
搬送ローラ34の構成によれば、いずれにしてもシート
原稿Dの一部に湾曲形状の盛り上がりを形成することが
でき、シート原稿Dの腰を増強でき、シート原稿Dの搬
送性を向上できる。そのため、原稿台2より原稿カバー
3を浮上し隙間dを形成して、その隙間dへと原稿を搬
送する際に、より効果的に作用し、シート原稿Dの先端
が阻害され、ジャムする原因を除去できる点で非常に優
れているといえる。特に、湾曲形成手段を搬送ローラ3
4の位置でなく、上述したように、搬送ローラ34にて
原稿台2へと搬送される途中で湾曲を形成する場合に
は、搬送力は別に形成されるため、その位置を通過した
状態では、シートの腰により元の平面状に復帰しようと
する傾向が強く、効果が半減する。
【0089】最後に図12は、他の実施例を示すもので
原稿等の収納部を構成するために、原稿カバー3に凹部
3cを形成し、該凹部3cに対応して回動する回動部材
350を設ける構成としてもよい。これであれば、回動
部材350を原稿カバー3の凹部3cに位置付ければ、
原稿カバー3面が突出することがないため、その上部に
原稿等を載置することもできる。また、回動部材350
には、少なくとも原稿台3の基準位置に対応した側にガ
イド片351を形成しておけばよく、該ガイド片351
を凹部3cに収納する構成にしておくこともできる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像形成装置に
備わる原稿搬送装置によれば、閉じられた原稿カバーと
原稿台との間に原稿を搬送する搬送ローラを原稿台の一
端縁に配置して原稿を搬送する手段を構成した簡単な原
稿搬送装置を備えるものであるから、原稿搬送装置を備
えるものとしてはコストの低減を図ることができる。
【0091】特に原稿台と原稿カバーとの間に隙間を形
成した状態で、シート原稿を搬送する際に、該シート原
稿の一部を湾曲形状に盛り上げることから、その搬送性
を向上でき、原稿を上記隙間に確実に搬送できる。
【0092】また、シート原稿を搬送する位置で、上記
湾曲形状の盛り上がりを形成するため、搬送性を向上し
た向上した状態でシート原稿を搬送できるため、その搬
送がより確実になり、シート先端部分でのジャム等を無
くすことできる。
【0093】しかも、搬送されるシート原稿は、その先
端が原稿台へと向けて搬送されるため、原稿台へと密着
性を搬送性の向上と合わせて向上でき、また原稿台に沿
ってそのまま搬送できるため、シート原稿の搬送が正確
かつ確実になる。この場合、密着性が向上できるため、
原稿の原稿台からの浮上が阻止され、画像形成において
有効に作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置に備わる原稿搬送装置を
構成する要部を示す断面図。
【図2】本発明の画像形成装置に備わる原稿搬送装置に
おいて原稿の搬送を可能にするために原稿カバーを原稿
台より浮上させる機構及びその状態を示す断面図。
【図3】本発明による原稿搬送装置を備えた画像形成装
置である複写装置の内部構造を示す概略断面図。
【図4】本発明による原稿搬送装置を備える画像形成装
置である複写装置の外観を示す斜視図。
【図5】本発明の画像形成装置の操作パネルの一例を示
す平面図。
【図6】本発明の搬送手段の位置での湾曲形成手段の一
例を示す正面図。
【図7】本発明の搬送手段の位置での湾曲形成手段の他
の例を示す正面図。
【図8】本発明の原稿搬送装置の動作制御および画像形
成にかかる制御動作を示すフローチャート。
【図9】本発明にかかる原稿カバーを原稿台より浮上さ
せるための他の浮上機構の一例を示す断面図。
【図10】本発明における原稿搬送装置の搬送手段の他
の例を示す断面図。
【図11】本発明の搬送手段の位置での湾曲形成手段の
他の例を示す正面図。
【図12】本発明の原稿搬送装置を備える画像形成装置
の他の実施例を示す斜視図。
【図13】従来の原稿搬送装置を備える画像形成装置の
一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 複写機本体 2 原稿台ガラス 3 原稿カバー 30 原稿搬送装置 32 原稿挿入口 33 原稿検知レバー 34 搬送ローラ 34a 駆動ローラ 34b 圧着ローラ 34−1 駆動ローラの軸 34−2 圧着ローラの軸 34c アイドルローラ(湾曲形成用の部材) 34d 大径ローラ(湾曲形成用の部材) 34e 突起ローラ(湾曲形成の部材) 35 原稿ストッカ 37 浮上部材 40 浮上機構のための作動片 41 ソレノイド D シート原稿

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を載置し原稿の画像を露光するための
    原稿台と、一側端部が軸支され上記原稿台上に開閉可能
    に設けられ原稿を原稿台へと押圧する原稿カバーとを備
    えた画像形成装置において、 上記原稿カバーを原稿台と対向する状態に閉じた時に形
    成される原稿カバーと間に形成される上記原稿台前縁の
    原稿挿入部に配置され、挿入される原稿を原稿台側へと
    搬送する搬送手段と、 上記原稿カバーを閉じた状態で該原稿カバーを上記原稿
    台より浮上させる浮上機構と、 上記搬送手段を介して上記浮上機構により上記原稿台と
    原稿カバーとの間に形成された隙間にシート原稿を搬送
    する途中において、該シート原稿の一部に湾曲状の盛り
    上がりを形成してなるする湾曲形成手段と、を備えたこ
    とを特徴とする原稿搬送装置を備えた画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記搬送手段は上下一対のローラからな
    り、一方のローラの軸に、該ローラ径より大きな径のロ
    ーラを回転可能に設けてて上記湾曲形成手段が構成され
    たことを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置を備え
    た画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記搬送手段の上下一対のローラは、両ロ
    ーラの接触部を上記原稿台の上位置に、かつ該両ローラ
    間の軸線が原稿台側に傾斜するように一対のローラを配
    置したこと特徴とする請求項2記載の原稿搬送装置を備
    えた画像形成装置。
JP10365095A 1994-10-17 1995-04-27 原稿搬送装置を備えた画像形成装置 Pending JPH08297382A (ja)

Priority Applications (2)

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JP10365095A JPH08297382A (ja) 1995-04-27 1995-04-27 原稿搬送装置を備えた画像形成装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100394759C (zh) * 2004-11-11 2008-06-11 夏普株式会社 原稿读取装置
US7512374B2 (en) 2003-07-24 2009-03-31 Sharp Kabushiki Kaisha Document carrying device, document reading device, and image forming device
JP2019218208A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 コニカミノルタ株式会社 用紙搬送装置および画像形成装置

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