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JPH08296064A - 耐酸化性・耐摩耗性被膜付き物品 - Google Patents

耐酸化性・耐摩耗性被膜付き物品

Info

Publication number
JPH08296064A
JPH08296064A JP12324695A JP12324695A JPH08296064A JP H08296064 A JPH08296064 A JP H08296064A JP 12324695 A JP12324695 A JP 12324695A JP 12324695 A JP12324695 A JP 12324695A JP H08296064 A JPH08296064 A JP H08296064A
Authority
JP
Japan
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film
layer
tialn
steel
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12324695A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Okabe
信一 岡部
Yoshiro Ishii
芳朗 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LIMES KK
NIPPON COATING CENTER KK
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
NDK Inc
Original Assignee
LIMES KK
NIPPON COATING CENTER KK
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Nihon Denshi Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LIMES KK, NIPPON COATING CENTER KK, Sumitomo Metal Mining Co Ltd, Nihon Denshi Kogyo KK filed Critical LIMES KK
Priority to JP12324695A priority Critical patent/JPH08296064A/ja
Priority to DE19526387A priority patent/DE19526387C2/de
Publication of JPH08296064A publication Critical patent/JPH08296064A/ja
Priority to US08/881,376 priority patent/US6110571A/en
Priority to US09/358,818 priority patent/US6117280A/en
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
    • C23C28/04Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings of inorganic non-metallic material
    • C23C28/044Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings of inorganic non-metallic material coatings specially adapted for cutting tools or wear applications
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C23C28/04Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings of inorganic non-metallic material
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    • C23C8/80After-treatment

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材との密着力と耐久性に優れた耐酸化性と
耐摩耗性を合せ持つ硬質被膜付き物品の提供。 【構成】 金属部材表面に、窒化層からなる第1層と、
その上に形成したTiAlN膜の第2層からなる複合被
膜を形成する。また、前記第2層はTiAlN膜中のA
l濃度が断続的に変化した積層膜あるいは連続的に変化
した傾斜膜あるいは前記両被膜が混在した積層傾斜膜で
構成するか、または前記第1層と第2層との間に靭性に
優れた中間層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐酸化性、耐摩耗性
に優れた硬質被膜付き物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工具や金型等の鋼材の表面に、その材料
の耐摩耗性を向上させるためにイオンプレーティング法
等によりTiNの被膜を被覆することは周知である。し
かしながら、TiNをはじめとする金属窒化物は、高温
で酸化されやすく、生成した脆い酸化物層により耐摩耗
性が著しく劣化するという欠点があり、高硬度の鋼や難
削材を加工するこ工具類、熱間加工に用いられる金型等
では十分な効果が得られていない。例えば、ライボルト
ヘレウス社のW.D.ミュンツらによる研究(J.Va
c Sci.Technol.,A4,2717(19
86)等では、TiAlNが耐酸化性に優れていると報
告されている。
【0003】しかし、上記TiAlN膜は、Alの添加
による耐酸化性は向上するが、Alの量が増えるにした
がい被膜の機械的特性の劣化が起こり、工具等へ適用し
た場合には性能が低下するという問題がある。TiAl
N膜は、本質的にはTiN膜中に一種の欠陥としてAl
を添加しているため、被膜の靭性が低下し、機械的特性
はTiNよりも劣っている。
【0004】このようなAlの添加による機械的特性の
低下は、TiAlN膜中のAlの量が金属成分のモル%
にて10%を超えた領域で著しくなる。Alの量が10
%以下のTiAlN膜では、TiN膜同様の機械的特性
を示すが、このような低能度のAl添加では耐酸化性の
効果はほとんど現れない。このようなAlの添加による
機械的特性の低下と耐酸化性の向上という相反する現象
を補うため。Al濃度が連続的に変化した構造の膜等が
提案されている。例えば、特開平2−170965号公
報には、Al濃度の傾斜した構造の被膜として、表面に
近づくにしたがいAl濃度が増し、最表面での最高のA
l濃度となる被膜構造が提案されている。
【0005】一方、硬質被膜を形成する部材表面の前処
理としてイオン窒化処理を施し、その窒化層(拡散層)
上に硬質被膜を形成する複合処理により、該硬質被膜の
密着力や耐久性をさらに向上させることが行われてい
る。しかし、従来のイオン窒化法によって部材表面に窒
化層(拡散層)を形成すると、スパッタリングにより部
材表面が荒れたり、あるいは部材の最表面に非常に脆い
化合物層が形成されやすいため、その上に被膜を形成し
ても密着力が向上しないという問題があった。そのた
め、従来のイオン窒化処理後には、部材表面を研磨しな
ければならなかった。また、従来のイオン窒化法では、
微細なスリット、孔または溝を有する複雑な形状の部材
の処理や異種の形状の部材を同時に処理しようとする
と、プラズマが部材の特定部分に局在し、イオン窒化処
理が部材表面に均一に行われなかったり、局所的な加熱
が起って基材の特性を損なう場合がある。したがって、
複雑な形状を有した金型等の部材表面を均一に窒化処理
することが不可能であり、不均一な窒化処理がなされた
部材表面上に硬質被膜を形成しても被膜の密着性や耐久
性に大きなばらつきが発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、TiA
lN膜はTiN膜に比べ耐酸化性に優れているが、靭性
が劣るために工具等へ適用した場合に実用的な効果が得
られていない。
【0007】この発明は、かかる実状よりみて、基材と
の密着力と耐久性に優れた耐酸化性と耐摩耗性を合せ持
つ硬質被膜付き物品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、金属部材を
300〜650℃の温度に保持し、アンモニアガスと水
素ガスを用い、金属部材の表面に0.001〜2.0 m
A/cm2 の電流密度のグロー放電を行いイオン窒化するこ
とにより形成した窒化層の第1層と、該第1層上にPV
D法によりTiAlN膜を積層して第2層とすることを
特徴とする耐酸化性・耐摩耗性被膜付き物品を要旨とす
る。また、この発明は、前記第2層目のTiAlN膜中
のAl濃度が断続的に変化した積層膜あるいは連続的に
変化した傾斜膜あるいは断続的な変化と連続的な変化が
混在した積層傾斜膜であることを特徴とし、さらにこの
TiAlN膜と金属部材との間に、PVD法によりT
i、Zr、Hf、V、Nb、TaおよびCrの少なくと
も1種の窒化物、炭化物および/または炭窒化物からな
る中間層を全膜厚の0〜90%挿入したことを特徴とす
るものである。
【0009】
【作用】この発明の対象と金属部材としては、SUP1
0等のばね鋼、SUJ2等の軸受鋼、SACM1等の窒
化鋼、SKD61等の熱間加工用鋼、SKD11等の冷
間加工用鋼、SKH51等の高速度鋼、SUS301等
の耐熱鋼、SCR20等の機械部品鋼、SUS410等
の耐熱耐酸鋼等があげられる。
【0010】また、この発明の対象とする製品として
は、比較的単純な平面形状を有するCD用金型や各種金
属部品から、表面が複雑な形状を有する押出成形機用ス
クリュウー、撹拌機用スクリュー、機械部品成形用金
型、自動車用ギヤ、エンジン部品、アルミニウム押出用
各種ダイス、ドリルやエンドミル等の切削工具等があげ
られる。
【0011】この発明における窒化層の第1層を形成す
るためのイオン窒化処理において、金属部材の反応温度
を300〜650℃に限定したのは、以下に示す理由に
よる。 すなわち、金属部材を、窒素イオンと速やかに
反応させ、経済性が成り立つ収率で反応する反応温度ま
で加熱するためには金属部材の温度を300〜650℃
に加熱する必要がある。その理由は、300℃未満では
イオン窒化反応が極めて遅く、650℃を超えると金属
部材表面にいったん形成された窒化層(拡散層)中の窒
素が内部拡散してしまうために硬質の窒化層が形成され
ないからである。
【0012】なお、上記所定の温度に加熱する手段とし
て、従来のイオン窒化ではグロー放電によって加熱し保
持することが可能であったが、この発明のグロー放電の
電流密度(0.001〜2.0 mA/cm2 )では加熱し保
持することは困難である。したがって、グロー放電以外
に加熱保持する方法が必要であるが、その手段として
は、電気加熱、ガス加熱等が挙げられ、特に電気加熱が
使い易い。また、加熱源をイオン窒化処理を行う真空チ
ャンバー内、あるいはその外側に配置する方法をとる
と、自動制御システムと組合わせてプログロムされた昇
温や温度維持が容易にできる。
【0013】また、イオン窒化ガスとして、アンモニア
ガス(NH)と水素ガス(H)を用いるのは、アン
モニアガスはプラズマ化電流密度が高いとNとHに分解
し、直ちにNとHになるためイオン窒化反応が十分
に起こらないが、アンモニアガスはプラズマ化電流密度
が低い範囲においてアンモニアラジカルとして安定であ
り、水素ガスは放電によるアンモニアガスのラジカル化
を安定に行うための補助ガスとして作用するからであ
る。NH/H体積比は1/100〜1/0がよく、
1/10〜3/1が好適である。NH/H体積比が
1/100未満ではイオン窒化反応が十分に起こらな
い。なお、水素ガスを供給しない場合は、補助ガスのH
がNHの分解で発生するので、このHを用いる。
プラズマを安定させるためには、Arガス等を添加する
こともできる。
【0014】また、この発明において、金属部材の表面
にかけるプラズマ化電流を0.001〜2.0 mA/cm2
とするのは、0.001 mA/cm2 未満では、プラズマ化
を十分に起こすことができず、他方、2.0 mA/cm2
超えると金属部材の表面粗度が急激に大きくなり、また
金属部材の表面で局部的な過熱状態が生じたり、スリッ
ト内や溝内部に有効なイオン窒化処理が行われないため
である。特に、光沢研磨が施された金属部材に対して、
その表面状態を保持したままイオン窒化処理を行うため
には、0.001〜0.5 mA/cm2 の電流密度の範囲が
好ましい。
【0015】プラズマ化のためのグロー放電を発生する
放電は、直流放電、高周波放電のいずれでもよい。イオ
ン窒化を行う真空チャンバーは基本的にグロー放電用電
極、プラズマ化ガス用配管とを備え、真空ポンプに接続
された排気管を備えたものであれば特に限定されない。
【0016】第1層として形成される窒化層(拡散層)
の厚みは、第2層として形成されるTiAlN膜の膜構
造により、5〜500μmの範囲で適宜選択され、好ま
しくは20〜200μmで有る。すなわち、5μm未満
の窒化層(拡散層)の厚みでは、第2層として形成され
る硬質被膜の密着力が向上しない。500μmを超えた
厚みになると、部材自体が脆くなり、耐衝撃性や耐久性
が劣ってしまうので望ましくない。
【0017】以上のような条件で形成された第1層の窒
化層(拡散層)上に第2層として被覆するTiAlN膜
は、熱CVD法のように高温で硬質被膜を形成させる方
法では、窒化層(拡散層)の窒素が内部拡散し、形成さ
れた窒化層(拡散層)が失われてしまったり、母材がな
まったり、変形するので好ましくない。したがって、第
1層の窒化層(拡散層)の窒素が内部拡散しない650
℃以下の低温で硬質被膜の成膜が可能なPVD法が好ま
しく、PVD法であればイオンプレーティング法、スパ
ッタ法等の公知の方法でよい。好ましくは、摺動特性の
向上に有効で、金属基材との密着力に優れているイオン
プレーティング法を用いて第2層のTiAlN膜を形成
する。
【0018】イオンプレーティング法は、一般に金属を
蒸発させ、この蒸発した金属をイオン化し、さらにイオ
ン化した金属分子を反応性ガス雰囲気下で電界により加
速して、基材表面に付着固定させるものである。この発
明の第2層のTiAlN膜をイオンプレーティング法で
作製する場合の金属源としては、金属チタンおよび金属
アルミニウムの2種の蒸発源を用いる必要があるが、こ
の純金属の代りにTiーAl合金を用いてもよい。これ
らの純金属や組成の異なる合金の蒸発源を単独あるいは
複数個同時に使用することにより目的とする比率でTi
とAlの蒸気が供給される。
【0019】ここで、金属を蒸発させる手段としては、
既存のイオンプレーティング装置に具備されている抵抗
加熱方式や電子銃加熱方式のいずれでもよい。また、蒸
発した金属のイオン化は、公知のカソードアーク放電、
グロー放電、高周波放電、イオン化電極を用いる方法、
ホロカソード法のいずれでもよい。これらの中で、カソ
ードアーク放電型のイオンプレーティング法は、金属の
蒸発とイオン化を同時に行う方式であり、他の方法に比
べて金属のイオン化効率が高く、高い密着力を持つ被膜
の形成に好適である。
【0020】この発明のTiAlN膜形成に使用される
反応性ガスは、窒化物を生成させるための反応ガスであ
り、窒素あるいはアンモニアまたはこれらの混合ガスま
たはこれらを含む他の種類のガスとの混合ガスを用い
る。反応ガスの圧力は、用いるガスの種類により異なる
が、一般に10−3〜10トールの範囲内で適宜選択
すればよい。
【0021】また、この硬質被膜の形成に先立って基材
の加熱を行う際にイオン照射による加熱を採用する場合
は金属イオンにて行い、イオン化した金属イオンを加速
するするためのバイアス電圧としてー500V〜ー20
00Vが好ましく、さらに好ましくはー800V〜ー1
500Vである。また、TiAlN膜形成時には、バイ
アス電圧として0〜ー700Vが好ましく、さらに好ま
しくはー50〜ー500Vである。このTiAlN膜の
厚みは、被処理物の使用環境によって1〜10μmの範
囲で適宜選択され、工具類では通常1〜4μmが好まし
い。
【0022】TiNはB1型結晶構造の物質であるが、
TiN中のTiの一部がAlに置換された置換型固溶体
であるTiAlNにおいて、Al量がTiAlN膜の金
属成分のモル%で70%まではTiN同様B1型結晶構
造となる。Al濃度が70%を超えると結晶構造が変化
し、被膜の機械的性質が極端に低下して好ましくない。
【0023】TiAlN膜は、酸化雰囲気に曝されると
固溶したAlにより被膜表面に緻密な酸化物層が形成さ
れ、保護層の役割を果たす。そのため、切削工具等では
摩耗から発生する熱による被膜の酸化劣化を防ぐ機能を
有する。この特性は、Al濃度が多いほど高くなるもの
であるから、十分な耐酸化性を持たせるためにはAl濃
度が少なくても20%以上であることが好ましい。
【0024】TiAlN膜はAlが一種の欠陥として存
在するためにTiNと比較し、靭性に劣る。そのために
基材が弾性変形および塑性変形したときにTiAlN膜
はその変形に追随できず破壊にいたる。しかし、この発
明では第1層として設けた窒化層(拡散層)により、基
材の弾性変形または塑性変形が起りにくくなり、さらに
TiAlN膜中のAl濃度を断続的あるいは連続的、あ
るいは断続的かつ連続的に変化させることにより、Ti
AlN単層膜に比べ被膜の靭性が向上し、結果として上
記のような破壊が抑制される。さらに、第1層の窒化層
(拡散層)とTiAlN膜の間にTiAlN膜同様のP
VD法によりTi、Zr、Hf、V、Nb、Taおよび
Crの少なくとも1種の金属の窒化物、炭化物および/
または炭窒化物からなる、TiAlN膜よりも靭性に優
れた中間層を全膜厚の0〜90%挿入することにより被
膜全体の靭性が向上し、結果として上記のような破壊が
抑制される。なお、該中間層の厚みが全膜厚の90%を
超えて形成されるとTiAlN膜の膜厚が薄く、十分な
耐酸化性が得られないので好ましくない。
【0025】
【実施例】
実施例1 SKH51高速度鋼(ビッカース硬度Hv=850)の
ドリル(φ6mm)を有機溶剤で超音波洗浄後、外熱炉
型プラズマイオン窒化装置に設置し、真空チャンバー1
内を真空ポンプ7にて1×10−3トールまで排気し、
排気を続けながら水素ガスを1000ml/分で供給
し、1トールまで維持し、同時に加熱ヒーターでドリル
の表面を500℃に均一になるまで1時間加熱した。次
に、直流電源からー400Vの電圧を印加し水素ガスに
よる直流グロー放電プラズマを起こし、ドリルの表面を
30分間清浄した。続いて、水素ガスとアンモニアガス
をそれぞれ2000ml/分、500ml/分真空チャ
ンバー1内に導入し、圧力を1.0トールに維持し、印
加電圧ー500Vで水素ガスとアンモニアガスの直流プ
ラズマを発生させ、イオン窒化処理を60分間行った。
この間、ドリルに流れる電流密度は0.2mA/cm
以下に維持し、かつプラズマがドリル表面に均一に発生
するように制御した。処理後のドリルの硬化層の厚さは
100μmであった。また、表面粗度(Ra)は0.0
2μmであり、処理前後で変化は見られなかった。
【0026】イオン窒化処理後、窒化処理したドリルを
Al濃度がモル%で60%のTiーAlターゲットとT
iターゲットを備えたカソードアーク方式のイオンプレ
ーティング装置内に設置し、反応容器内を10−5トー
ルまで排気した後、ドリルに1000Vのバイアス電圧
を印加し、Tiカソードによりアーク放電を生起させ
た。この時のアーク放電電流は90Aであった。そし
て、赤外線温度計によりドリル表面温度を監視しなが
ら、アーク放電を2分間続け、Tiを蒸発、イオン化さ
せ、ドリル表面のスパッタクリーニングを行った。アー
ク放電中最大450℃までドリル表面温度の上昇が認め
られた。
【0027】続いて、Tiカソードへの電圧印加を停止
し、反応容器内に窒素ガスを導入し、容器内の圧力が3
×10−2トールを保つように窒素ガスを流しながらド
リルに400Vのバイアス電圧を印加し、Tiカソード
よりアーク放電を生起させた。この時のアーク放電電流
は90Aであった。このアーク放電を1時間続けた結
果、イオン窒化層(第1層)の上にTiAlN膜(第2
層)が形成された。この得られた被膜の全膜厚をボール
クレーター法により測定した結果、2.8μmであっ
た。また、ビッカース硬度計により荷重25gで表面硬
度を測定した結果、Hv2430であった。さらに、ス
クラッチ試験を行った結果、臨界荷重値(Lc値)は4
5Nであった。なお、被膜中のAl濃度は電子線マイク
ロアナライザー(EPMA)で測定した結果、55.2
%であった。
【0028】さらに、上記ドリルについて、被削材とし
てSCM440を使用し、回転速度を1500rpm、
送り速度を0.15mm/rev、切削深さを20mm
として、切削試験を行った。その結果、460回の切削
が可能であった。
【0029】実施例2 実施例1と同様の方法でイオン窒化を30分間行い、実
施例1と同様のスパッタクリーニングを行った後、まず
反応容器内に窒素ガスを導入し、容器内の圧力が3×1
−2トールを保つように窒素ガスを流しながら基板に
ー400Vのバイアス電圧を印加し、Tiカソードより
アーク放電を生起させ、TiN膜を成膜した。次に、T
iカソードへの電圧印加を停止し、続いて基板にー50
0Vのバイアス電圧を印加し、TiーAlカソードによ
りアーク放電を生起させ、TiAlN膜を成膜した。こ
の時のアーク放電電流は90Aであった。ク放電は90
分間続けた。
【0030】形成された窒化層(拡散層)の厚みは50
μmであった。また、得られた被膜の全膜厚は3μmで
あり、各層の厚みは1.5μmであった。表面硬度はH
v2390で、Lc値は54Nであった。被膜表面のA
l濃度は54.1%であった。さらに、実施例1と同じ
切削試験を行った結果、520回の切削が可能であっ
た。
【0031】実施例3 実施例1と同様の方法でイオン窒化を行い、Tiターゲ
ットとAlターゲットを備えたカソードアーク方式のイ
オンプレーティング装置内に設置し、実施例1と同様
に、Tiカソードによりアーク放電を生起させ、基板表
面のスパッタクリーニングを行った後、Tiカソードへ
の電圧印加を停止し、反応容器内に窒素ガスを導入し、
容器内の圧力が3×10−2トールを保つように窒素ガ
スを流しながら基板にー500Vのバイアス電圧を印加
し、Tiカソードのアーク放電電流は60A、Alカソ
ードのアーク放電電流は40Aで生起させた。その後、
両カソードのアーク放電電流の合計を100Aで維持
し、Tiカソード側は40Aまで連続的に徐々に下げ、
Alカソードは60Aまで連続的に徐々に上げながらア
ーク放電を60分間続けた。
【0032】得られた被膜の全膜厚は3.5μmであっ
た。表面硬度はHv2400で、Lc値は49Nであっ
た。被膜中のAl濃度は基材→被膜表面方向に約34%
→58%と変化しており、基板表面に向かうほどAl濃
度が高くなる傾斜構造であった。また、実施例1と同じ
切削試験を行った結果、490回の切削が可能であっ
た。
【0033】実施例4 実施例1と同様の方法でイオン窒化を行い、Al濃度が
モル%で70%のTiーAlターゲットとTiターゲッ
トを備えたカソードアーク方式のイオンプレーティング
装置内に設置し、実施例1と同様に、Tiカソードによ
りアーク放電を生起させ、基板表面のスパッタクリーニ
ングを行った後、Tiカソードへの電圧印加を停止し、
反応容器内に窒素ガスを導入し、容器内の圧力が3×1
−2トールを保つように窒素ガスを流しながら基板に
ー500Vのバイアス電圧を印加し、Tiカソードよ利
アーク放電を生起させ、TiN膜を10分間成膜した。
次に、Tiカソードへの電圧印加を停止し、続いて基板
にー500Vのバイアス電圧を印加し、TiーAlカソ
ードよりアーク放電を生起させ、TiAlN膜を10分
間成膜した。続いて、基板にー500Vのバイアス電圧
を印加し、Tiカソードのアーク放電電流は60A、T
iーAlカソードのアーク放電電流は40Aで生起させ
た。その後、両カソードのアーク放電電流の合計を10
0Aで維持し、Tiカソード側は40Aまで連続的に徐
々に下げ、TiーAlカソードは60Aまで連続的に徐
々に上げながらアーク放電を30分間続けた。
【0034】得られた被膜の全膜厚は3μmで、第1層
目に形成したTiN膜の膜厚は約0.5μmであった。
表面硬度はHv2360で、Lc値は52Nであった。
被膜中のAl濃度は第2層目に形成したTiAlN膜付
近は約66%、続いて形成したTiAlN膜は基材→被
膜表面方向に約25%→67%と変化しており、膜構造
が断続的なAl濃度変化と連続的なAl濃度変化を有し
た複合傾斜積層構造であった。また、実施例1と同じ切
削試験を行った結果、490回の切削が可能であった。
【0035】実施例5 実施例1で作製したドリルを大気中雰囲気中で500℃
の熱処理を2時間行った。その後、実施例1と同様の切
削試験を行った結果、420回の切削が可能であった。
【0036】比較例1 イオン窒化処理を行わなかった以外は実施例1と同様の
処理を行った。得られた被膜の膜厚は3μmであり、表
面硬度はHv2270で、Lc値は23Nであった。被
膜中のAl濃度は55.7%であった。また、切削試験
の結果は、切削回数18回であった。
【0037】比較例2 イオン窒化処理を行わなかった以外は実施例2と同様の
処理を行った。得られた被膜の膜厚は3.2μmであ
り、表面硬度はHv2210で、Lc値は32Nであっ
た。被膜中のAl濃度は53.9%であった。また、切
削試験の結果は、切削回数27回であった。
【0038】比較例3 イオン窒化処理を行わなかった以外は実施例3と同様の
処理を行った。得られた被膜の膜厚は3.2μmであ
り、表面硬度はHv2180で、Lc値は25Nであっ
た。被膜中のAl濃度は基材→被膜表面方向に約32%
→58%と変化した傾斜構造であった。また、切削試験
の結果は、切削回数23回であった。
【0039】比較例4 イオン窒化処理を行わなかった以外は実施例4と同様の
処理を行った。得られた被膜の全膜厚は3.2μmで、
第1層目に形成したTiN膜の膜厚は約0.5μmであ
った。表面硬度はHv2130で、Lc値は23Nであ
った。被膜中のAl濃度は第2層目に形成したTiAl
N膜付近は約66%、続いて形成したTiAlN膜は基
材→被膜表面方向に約23%→66%と変化した複合傾
斜積層構造であった。切削試験の結果は、切削回数28
回であった。
【0040】比較例5 イオン窒化処理を行わずにTiのターゲットのみを用い
て、実施例2と同様の方法にてTiN膜を形成した。切
削試験の結果は、切削回数300回であった。このドリ
ルを実施例5と同様の熱処理を施して、実施例1と同様
の切削試験を行った結果、切削回数は8回であった。
【0041】比較例6 イオン窒化処理時間を48時間にした以外は、実施例1
と同様の処理を行った。得られた窒化層(拡散層)の厚
みは700μmで、第2層目のTiAlN膜の膜厚は
2.9μm、表面硬度はHv2430、Lc値は17N
であった。さらに、このドリルは成膜後にチッピングが
観察され、使用不可能であった。
【0042】比較例7 NとHの直流プラズマを用いた従来のイオン窒化法
で窒化処理した以外は、実施例1と同様の処理を行っ
た。Hガス1000ml/min、Nガス1000
ml/minを原料ガスとして、炉体を水冷した構造を
有するプラズマイオン窒化装置を用い、圧力を3トール
に保持した状態で直流電源からー400Vの電圧を基材
であるドリルに印加し、発生した直流グロー放電プラズ
マによって500℃まで加熱して60分間の窒化処理を
行った。その後、実施例1同様の方法にてTiAlN膜
を形成した。
【0043】形成された窒化層(拡散層)の厚みは10
0μmであった。また、得られた被膜の全膜厚は3μm
であった。表面硬度はHv2450、Lc値は28Nで
あった。被膜表面のAl濃度は55.4%であった。切
削試験の結果は、切削回数28回であった。
【0044】
【発明の効果】この発明に係る耐酸化性・耐摩耗性被膜
付き物品は、金属部材表面に形成した窒化層の第1層
と、その上に形成したTiAlN膜の第2層とからなる
複合被膜を有することにより、部材表面での弾性変形ま
たは塑性変形がほとんど起らないため、靭性に劣るTi
AlN膜が基材の弾性変形および塑性変形に対して追随
できずに起る破壊を抑制できる。その結果、TiAlN
膜の破壊が少なくなり、耐酸化性、機械的特性に優れ
る。
【0045】また、第2層目のTiAlN膜中のAl濃
度が金属成分のモル%で20%以上70%以下の範囲で
断続的に変化した積層膜あるいは連続的に変化した傾斜
膜あるいは断続的な変化と連続的な変化が混在した積層
傾斜膜にすることで、TiAlN単層膜に比べ靭性が増
し、機械的特性や耐久性が向上する。
【0046】さらに、第1層の窒化層(拡散層)とTi
AlN膜との間に靭性に優れた中間層を設けることで、
被膜全体の靭性がさらに改善され、機械的特性や耐久性
がよりいっそう向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/06 C23C 14/06 P (72)発明者 岡部 信一 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内 (72)発明者 石井 芳朗 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属部材を300〜650℃の温度に保
    持し、アンモニアガスと水素ガスを用い、金属部材の表
    面に0.001〜2.0 mA/cm2 の電流密度のグロー放
    電を行いイオン窒化することにより形成した窒化層の第
    1層と、該第1層上にPVD法によりTiAlN膜を積
    層して第2層とすることを特徴とする耐酸化性・耐摩耗
    性被膜付き物品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第2層目のTiAl
    N膜中のAl濃度が断続的に変化した積層膜あるいは連
    続的に変化した傾斜膜あるいは断続的な変化と連続的な
    変化が混在した積層傾斜膜であることを特徴とする耐酸
    化性・耐摩耗性被膜付き物品。
  3. 【請求項3】 請求項2のTiAlN膜と金属部材との
    間に、PVD法によりTi、Zr、Hf、V、Nb、T
    aおよびCrの少なくとも1種の窒化物、炭化物および
    /または炭窒化物からなる中間層を全膜厚の0〜90%
    挿入したことを特徴とする耐酸化性・耐摩耗性被膜付き
    物品。
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