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JPH08293628A - 熱電気変換装置 - Google Patents

熱電気変換装置

Info

Publication number
JPH08293628A
JPH08293628A JP7098329A JP9832995A JPH08293628A JP H08293628 A JPH08293628 A JP H08293628A JP 7098329 A JP7098329 A JP 7098329A JP 9832995 A JP9832995 A JP 9832995A JP H08293628 A JPH08293628 A JP H08293628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoelectric element
conversion device
heat
thermoelectric
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7098329A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawada
裕志 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP7098329A priority Critical patent/JPH08293628A/ja
Publication of JPH08293628A publication Critical patent/JPH08293628A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気を熱に変換する変換効率を低下を抑制す
るとともに、長寿命化が図れる熱電気変換装置の提供。 【構成】 平板状の高温側及び低温側熱交換器1,2 と、
熱交換器の間にあって並設されるP型半導体4 とN型半
導体5 を有する熱電素子3 と、熱電素子と熱交換器の間
にあってP型半導体とN型半導体とが交互に直列に配設
されるよう半田10で連結するとともに熱交換器に取着さ
れる略平板状の複数の電極7,8 と、を具備するととも
に、隣接する電極を連結するものであって、導電材料製
の導電連結部13と、導電連結部と電極を連結して熱電素
子等が異常温度に上昇したときに揮発する絶縁材料製の
絶縁揮発部14と、を有する連結手段11を設け、絶縁揮発
部が揮発したときに半田が溶解して絶縁揮発部があった
位置に流れ込むことにより導電連結部と電極と連結する
よう形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気を熱または熱を電
気に変換する熱電気変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ペルチェ効果を利用して電気を熱
に、ゼーベック効果を利用して熱を電気に変換する熱電
気変換装置がある。この熱電気変換装置は、図8に示す
ように、相対向するよう配設された略平板状の熱交換器
1,2 と、その熱交換器1,2 の間にあって碁盤目状に並設
される複数個のP型半導体4 とN型半導体5 を有する熱
電素子3 と、熱電素子3 のP型半導体4 とN型半導体5
とが交互に直列に配設されるよう連結するとともに熱交
換器1,2 に取着される複数の電極6 と、を具備してい
る。この熱交換器1,2 は、その熱伝導を良好にするため
に、材質としてアルミニウムがよく用いられている。ま
た、熱電素子3 のP型半導体4 とN型半導体5 は、数1
0から数100個の焼結等で形成された重金属製の略直
方体状であって、P型半導体4 及びN型半導体5 と電極
6 は、半田等の接合部10で接合されており、電極6 は、
熱交換器1,2 に接着剤等の絶縁材料製の取着部9 で取着
されている。そして、例えば、熱電素子3 に電流を流す
ことにより、電気を熱に変換することができる。
【0003】この熱電気変換装置は、ペルチェ効果によ
り熱電素子3 に流れる電流に比例した熱量が得られ、熱
交換器1,2 により一方が放熱を、他方が吸熱を行うこと
ができる。しかし、熱電素子3 は、熱や外からの衝撃に
弱く、そのための劣化で熱電素子3 等が異常温度に上昇
した際、異なる材質間における熱膨張の差で大きな熱変
形等が発生し熱電素子3 に断線が生じることがある。し
かも、熱電素子3 は、前述したようにP型半導体4 とN
型半導体5 とが交互に直列に配設されているため、1個
でも断線すると、その熱的性能の低下は小さいにもかか
わらず、熱電気変換装置の全体としての機能が停止して
しまう。
【0004】これを解決するものとして、特開平6−8
9955号に開示されるものがある。このものは、図9
及び図10に示すように、熱電素子3 と並列配置されるバ
イパス回路30を電極6 上に形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した熱電気変換装
置は、熱電素子の1個が断線しても、電流はその部分を
迂回してバイパス回路を通って流れるため、熱電気変換
装置の機能は停止しない。しかしながら、熱電素子に断
線を生じていないときであってもバイパス回路に電流が
流れるため、熱電素子に必要な電流以上の電流を熱電気
変換装置に供給する必要があり、そのため電気を熱に変
換する変換効率が良くない。
【0006】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、電気を熱に変換する変換
効率を低下を抑制するとともに、長寿命化が図れる熱電
気変換装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の熱電気変換装置は、相対向するよ
う配設された略平板状の高温側及び低温側熱交換器と、
該熱交換器の間にあって並設される少なくとも1対のP
型半導体とN型半導体を有する熱電素子と、該熱電素子
と各熱交換器の間にあってP型半導体とN型半導体とが
交互に直列に配設されるよう半田で連結するとともに熱
交換器に取着される略平板状の複数の電極と、を具備す
る熱電気変換装置において、隣接する電極を常温におい
て機械的に連結する連結手段を設けた構成としている。
【0008】また、請求項2記載の熱電気変換装置は、
請求項1記載の連結手段を、熱電素子等が異常温度に上
昇したときに隣接する電極が電気的に導通するよう形成
した構成としている。
【0009】また、請求項3記載の熱電気変換装置は、
請求項2記載の連結手段に、隣接する電極の間に配設さ
れるものであって導電材料製の導電連結部と、該導電連
結部と少なくとも一方の電極を連結して熱電素子等が異
常温度に上昇したときに揮発する絶縁材料製の絶縁揮発
部と、を設けるとともに、該絶縁揮発部が揮発したとき
に半田が溶解して絶縁揮発部があった位置に流れ込むこ
とにより導電連結部と電極と連結するよう形成した構成
としている。
【0010】また、請求項4記載の熱電気変換装置は、
請求項2記載の連結手段に、隣接する電極の間に配設さ
れるものであって熱電素子等が異常温度に上昇したとき
に溶解して隣接する電極を連結する導電材料製の導電溶
解連結部を設けた構成としている。
【0011】また、請求項5記載の熱電気変換装置は、
請求項4記載の連結手段に、導電溶解連結部と熱電素子
を絶縁する絶縁保持部を設けた構成としている。
【0012】また、請求項6記載の熱電気変換装置は、
請求項4または5記載の連結手段に、導電溶解連結部と
少なくとも一方の電極を連結して熱電素子等が異常温度
に上昇したときに揮発する絶縁材料製の絶縁揮発部を設
けた構成としている。
【0013】また、請求項7記載の熱電気変換装置は、
請求項1記載の連結手段を、隣接する電極間の熱電素子
と同レベルの電気抵抗を備えるよう形成した構成として
いる。
【0014】
【作用】請求項1記載の構成によれば、常温において、
隣接する電極は、連結手段で機械的に連結しているため
に、外からの衝撃等があっても電極が移動しにくく、断
線に至ることが抑制される。
【0015】また、請求項2記載の構成によれば、請求
項1の作用に加えて、熱電素子等が異常温度に上昇した
ときには、連結手段は隣接する電極が電気的に導通する
よう働くため、その温度の上昇が抑制され熱電素子が断
線しにくくなるとともに、たとえ熱電素子に断線が発生
しても電流が連結手段を介して流れるため、熱電気変換
装置の機能が停止することが抑制される。さらに、熱電
素子等が異常温度に上昇したときにのみ電流は連結手段
を介して流れるため、異常温度に上昇しないときには電
気を熱に変換する変換効率の低下が抑制される。
【0016】また、請求項3記載の構成によれば、請求
項2の作用に加えて、熱電素子等が異常温度に上昇した
ときには、絶縁揮発部が揮発してそのあとに半田が溶解
して流れ込み、導電連結部とその両方の電極は電気的に
導通するため、連結手段の構造が簡単となる。
【0017】また、請求項4記載の構成によれば、請求
項2の作用に加えて、熱電素子等が異常温度に上昇した
ときには、導電溶解連結部が溶解することにより隣接す
る電極が導電溶解連結部を介して電気的に導通するた
め、連結手段の構造が簡単となる。
【0018】また、請求項5記載の構成によれば、請求
項4の作用に加えて、絶縁保持部で導電溶解連結部と熱
電素子が絶縁されることにより、熱電素子等が異常温度
に上昇しないときには導電溶解連結部を電流が流れない
ため、さらに電気を熱に変換する変換効率の低下が抑制
される。
【0019】また、請求項6記載の構成によれば、請求
項4または5の作用に加えて、絶縁材料製の絶縁揮発部
は、熱電素子等が異常温度に上昇しないときには導電溶
解連結部を電極と連結するため、連結手段を電極へ装着
することが容易となる。
【0020】また、請求項7記載の構成によれば、請求
項1の作用に加えて、連結手段を熱電素子の一部とする
ことにより全体としての電気抵抗の変化がないため、熱
電気変換装置に供給する電流が増加せず、電気を熱に変
換する変換効率の低下が抑制される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1及び図2に
基づいて説明する。なお、従来例で説明したものと基本
的な機能が同じ部材には、同一の符号を付してある。図
1は熱電気変換装置の断面図であり、熱電気変換装置
は、高温側熱交換器1 と、低温側熱交換器2 と、P型半
導体4 及びN型半導体5 からなる熱電素子3 と、電極6
と、連結手段11と、を主要構成部材としている。
【0022】高温側熱交換器1 は、後述する熱電素子3
の一方の端部で発熱した熱を外部に放熱するもので、外
方面1a及び内方面1bを有する略平板状にアルミニウム等
の熱伝導の良好な材料で形成される。この外方面1aは、
熱を伝達したい気体や固体等と接触する。低温側熱交換
器2 は、後述する熱電素子3 の他方の端部が冷却される
ことに伴い外部より吸熱するもので、高温側熱交換器1
と同様に外方面2a及び内方面2bを有する略平板状にアル
ミニウム等の熱伝導の良好な材料で形成される。この外
方面2aも、熱を吸収したい気体や固体等と接触する。そ
して、この低温側熱交換器2 と高温側熱交換器1 は、そ
の対向する内方面2b,1b が略平行で、後述する熱電素子
3 や電極6 等が収納される間隔を有するよう配設され
る。
【0023】熱電素子3 は、電気を熱に変換するもので
あり、図1では1個ずつしか記載していないが、複数の
P型半導体4 とN型半導体5 を有する。各P型半導体4
及びN型半導体5 は、重金属製で略直方体状に形成さ
れ、P型半導体4 とN型半導体5 が交互となるように略
碁盤目状に並設されるとともに、そのP型半導体4 及び
N型半導体5 の端面は後述する電極6 に接合される。従
って、電極6 を介してP型半導体4 とN型半導体5 とが
交互となるように直列に配設される。そして、このP型
半導体4 及びN型半導体5 は、P型半導体4 からN型半
導体5 に向かって電流が流れるところでは、その端部4
a,5a が発熱し、N型半導体5 からP型半導体4 に向か
って電流が流れるところでは、その端部4b,5b が冷却さ
れる。
【0024】電極6 は、熱電素子3 のP型半導体4 とN
型半導体5 とを連結するとともに熱交換器1,2 に取着さ
れるもので、複数の第1電極7 及び第2電極8 より構成
される。この第1電極7 及び第2電極8 は、銅等の導電
材料でもって略平板状に形成され、第1電極7 は高温側
熱交換器1 の内方面1aに、第2電極8 は低温側熱交換器
2 の内方面2aに、接着剤またはグリース等の絶縁材料製
の取着部9 を介して取着される。また、第1電極7 及び
第2電極8 は、熱電素子3 と半田等の接合部10で接合さ
れる。そして、高温側熱交換器1 と低温側熱交換器2
は、熱電素子3 や電極6 等を介在するようねじ等(図示
せず)で締結される。
【0025】連結手段11は、熱電素子3 等が異常温度に
上昇したときに、隣接する電極6 が導通するよう連結す
るもので、P型半導体4 及びN型半導体5 の略中央部を
第1電極7 の側より第2電極8 の側に貫通するよう配設
される略棒状であって、導電連結部13と絶縁揮発部14,1
4 を有して、常温では電極6,6 を機械的に連結する。導
電連結部13は、銅等の導電材料製であって、連結手段11
の中央部に配設される。絶縁揮発部14,14 は、長時間異
常温度になったときに溶解して揮発するもので、例え
ば、高融点の油脂類からなる絶縁材料製であって、導電
連結部13と接合部10の間に配設される。
【0026】このものは、図1に示す方向に電流を流す
と、P型半導体4 及びN型半導体5の端部4a,5a が発熱
し、端部4b,5b が冷却される。したがって、端部4a,5a
で発生した熱は、第1電極7 を介して高温側熱交換器1
に伝わり、外方面1aより放熱するとともに、低温側熱交
換器2 の外方面2bより熱が吸収されて、第2電極8 を介
してP型半導体4 及びN型半導体5 の端部4b,5b に熱が
伝わる。
【0027】また、熱や外からの衝撃による劣化で熱電
素子3 等が長時間異常な温度になった場合には、絶縁揮
発部14,14 が溶解して揮発することにより、その部分に
半田等の接合部10が溶解して流入し、接合部10、導電連
結部13、接合部10で電路を形成する。その結果、熱電素
子3 等を流れる電流が減少し、異常発熱が抑制されるた
め、熱電素子3 等での断線に至ることが抑制されるとと
もに、たとえ熱電素子3 での断線が生じても、前記電路
を介して電流が流れるため、熱電気変換装置の機能が停
止することはない。
【0028】なお、絶縁揮発部14の大きさは、接合部10
が溶解、流入して導通状態になる程度の寸法を有するよ
う形成されており、また、絶縁揮発部14を導電連結部13
の両端に設けたが、片方だけでもよい。さらに、連結手
段11の形状や位置はこの実施例に限定されるものではな
く、略平板状に形成しても、P型半導体4 及びN型半導
体5 の略中央部ではなく周囲に配設してもよい。
【0029】次に、第1実施例の変形例を図2に基づい
て説明する。この変形例は、導電連結部13及び絶縁揮発
部14の形状を変更したものであり、導電連結部13の周囲
全体にわたって溶解揮発部14を配設している。このよう
にすることにより、熱電素子3 等が長時間異常な温度に
ならないときには、導電材料製の導電連結部13を電流が
流れることがないため、熱電素子3 の性能の低下を生じ
ることがない。
【0030】次に、本発明の第2実施例を図3及び図4
に基づいて説明する。このものは、連結手段11の構造が
第1実施例と異なる。
【0031】連結手段11は、導電溶解連結部15と絶縁揮
発部16を有する略角柱状であって、隣接する電極6 、例
えば第2電極8,8 の間であって、その第2電極8,8 に当
接するよう配設される。導電溶解連結部15は、異常温度
に上昇したときに溶解する半田等の導電材料製であっ
て、異常温度に上昇していないときには第2電極8,8 に
当接しないよう略角柱状に形成される。絶縁揮発部16
は、長時間異常温度になったときに溶解して揮発するも
ので、例えば、高融点の油脂類からなる絶縁材料製であ
って、導電溶解連結部15の周囲全体にわたって配設さ
れ、第2電極8,8 に当接する。
【0032】このものは、熱電素子3 等が長時間異常な
温度になった場合には、絶縁揮発部16が溶解して揮発
し、さらに導電溶解連結部15が溶解することにより、図
4に示すように導電溶解連結部15の表面張力により第2
電極8,8 を導電溶解連結部15で接続し、電路を形成す
る。その結果、熱電素子3 等を流れる電流が減少し、異
常発熱が抑制されるため、熱電素子3 での断線の発生が
抑制されるとともに、たとえ熱電素子3 で断線が生じて
も、前記電路を介して電流が流れるため、熱電気変換装
置の機能が停止することはない。このものも、熱電素子
3 等が長時間異常な温度にならないときには、導電材料
製の導電連結部13を電流が流れることがないため、熱電
素子3 の性能の低下を生じることがない。
【0033】なお、連結手段11の形状はこの実施例に限
定されるものではなく、また絶縁揮発部16は、第2電極
8,8 と導電溶解連結部15の間にのみ介在させてもよい。
【0034】次に、本発明の第3実施例を図5及び図6
に基づいて説明する。このものも、連結手段11の構造が
第1及び第2実施例と異なる。
【0035】連結手段11は、導電溶解連結部17と絶縁保
持部18を有する略角柱状であって、相対向する第1電極
7 と第2電極8 の間であって、P型半導体4 及びN型半
導体5 の外周に配設される。導電溶解連結部17は、異常
温度に上昇したときに溶解する半田等の導電材料製であ
って、熱電素子3 等が長時間異常な温度にならないとき
には、接合部10に当接しないように後述する絶縁保持部
18の外周に配設される。絶縁保持部18は、導電溶解連結
部17とP型半導体4 またはN型半導体5 を絶縁するもの
で、絶縁材料でもって、P型半導体4 及びN型半導体5
の外周全体に配設される。
【0036】このものは、熱電素子3 等が長時間異常な
温度になった場合には、導電溶解連結部17が溶解して、
図6に示すように第1電極7 と第2電極8 を接続し、電
路を形成する。その結果、熱電素子3 等を流れる電流が
減少し、異常発熱が抑制されるため、熱電素子3 等での
断線に至ることが抑制されるとともに、たとえ熱電素子
3 等での断線が生じても、前記電路を介して電流が流れ
るため、熱電気変換装置の機能が停止することはない。
このものも、熱電素子3 等が長時間異常な温度にならな
いときには、導電材料製の導電溶解連結部17を電流が流
れることがないため、熱電素子3 の性能の低下を生じる
ことがない。
【0037】なお、連結手段11の形状はこの実施例に限
定されるものではなく、また絶縁保持部18は、P型半導
体4 及びN型半導体5 と導電溶解連結部17の間にのみ介
在させてもよい。
【0038】次に、本発明の第4実施例を図7に基づい
て説明する。この実施例は、熱電素子3 等が長時間異常
な温度にならないときでも、連結手段で相対向する電極
を電気的に導通するものである。
【0039】連結手段11は、相対向する第1電極7 と第
2電極8 を常時連結するもので、導電連結部20を有して
いる。導電連結部20は、熱電素子3 と同レベルの電気抵
抗を備えるとともに、強度的に強い導電材料製の略棒状
であって、P型半導体4 及びN型半導体5 の略中央部を
第1電極7 と第2電極8 を連結するよう配設される。具
体的には、導電連結部20は、良導体である金属と不導体
である無機化合物を適当な配合により混合後、焼結等の
方法を用いて形成する。
【0040】このものは、熱電素子3 に断線が発生した
場合でも導電連結部20を介して電流が流れるため、熱電
気変換装置の機能が停止することはない。また、導電連
結部20は、熱電素子3 と電気抵抗がほぼ同じのため、熱
電気変換装置の全体としての電気抵抗の変化がないた
め、熱電気変換装置に供給する電流が増加せず、電気を
熱に変換する変換効率は低下しない。
【0041】なお、本発明の熱電気変換装置は、ペルチ
ェ効果を利用して電気を熱に変換するものについて説明
したが、ゼーベック効果を利用して熱を電気に変換する
のに用いることもできる。また、一旦溶解した半田や導
電溶解連結部は、その温度が下がれば固まり、電気的に
導通する状態が維持される。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の熱電気変換装置は、常温
において、隣接する電極は、連結手段で機械的に連結し
ているために、外からの衝撃等があっても電極が移動し
にくく、断線に至ることが抑制されるので、長寿命化が
図れる。
【0043】また、請求項2記載の熱電気変換装置は、
請求項1の効果に加えて、熱電素子等が異常温度に上昇
したときには、連結手段は隣接する電極が電気的に導通
するよう働くため、その温度の上昇が抑制され熱電素子
が断線しにくくなるとともに、たとえ熱電素子に断線が
発生しても電流が連結手段を介して流れるため、熱電気
変換装置の機能が停止することが抑制される。さらに、
熱電素子等が異常温度に上昇したときにのみ電流は連結
手段を介して流れるため、異常温度に上昇しないときに
は電気を熱に変換する変換効率の低下が抑制されので、
さらに長寿命化が図れ、性能が向上する。
【0044】また、請求項3記載の熱電気変換装置は、
請求項2の効果に加えて、熱電素子等が異常温度に上昇
したときには、絶縁揮発部が揮発してそのあとに半田が
溶解して流れ込み、導電連結部とその両方の電極は電気
的に導通するため、連結手段の構造が簡単となるので、
生産性が向上する。
【0045】また、請求項4記載の熱電気変換装置は、
請求項2の効果に加えて、熱電素子等が異常温度に上昇
したときには、導電溶解連結部が溶解することにより隣
接する電極が導電溶解連結部を介して電気的に導通する
ため、連結手段の構造が簡単となるので、生産性が向上
する。
【0046】また、請求項5記載の熱電気変換装置は、
請求項4の効果に加えて、絶縁保持部で導電溶解連結部
と熱電素子が絶縁されることにより、熱電素子等が異常
温度に上昇しないときには導電溶解連結部を電流が流れ
ないため、さらに電気を熱に変換する変換効率の低下が
抑制されるので、さらに性能が向上する。
【0047】また、請求項6記載の熱電気変換装置は、
請求項4または5の効果に加えて、絶縁材料製の絶縁揮
発部は、熱電素子等が異常温度に上昇しないときには導
電溶解連結部を電極と連結するため、連結手段を電極へ
装着することが容易となるので、さらに生産性が向上す
る。
【0048】また、請求項7記載の熱電気変換装置は、
請求項1の効果に加えて、連結手段を熱電素子の一部と
することにより全体としての電気抵抗の変化がないた
め、熱電気変換装置に供給する電流が増加せず、電気を
熱に変換する変換効率の低下が抑制されるので、性能が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す熱電気変換装置の断
面図である。
【図2】その変形例を示す熱電気変換装置の断面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例を示す熱電気変換装置の断
面図である。
【図4】その熱電気変換装置が異常温度に上昇したとき
を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す熱電気変換装置の断
面図である。
【図6】その熱電気変換装置が異常温度に上昇したとき
を示す断面図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す熱電気変換装置の断
面図である。
【図8】本発明の従来例を示す熱電気変換装置の断面図
である。
【図9】本発明の別の従来例を示す熱電気変換装置の簡
易回路図である。
【図10】その熱電気変換装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 高温側熱交換器 2 低温側熱交換器 3 熱電素子 4 P型半導体 5 N型半導体 6 電極 7 第1電極 8 第2電極 11 連結手段 13 導電連結部 14 絶縁揮発部 15 導電溶解連結部 16 絶縁揮発部 17 導電溶解連結部 18 絶縁保持部 20 導電連結部 30 バイパス回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向するよう配設された略平板状の
    高温側及び低温側熱交換器と、該熱交換器の間にあって
    並設される少なくとも1対のP型半導体とN型半導体を
    有する熱電素子と、該熱電素子と各熱交換器の間にあっ
    てP型半導体とN型半導体とが交互に直列に配設される
    よう半田で連結するとともに熱交換器に取着される略平
    板状の複数の電極と、を具備する熱電気変換装置におい
    て、 隣接する電極を常温において機械的に連結する連結手段
    を設けたことを特徴とする熱電気変換装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段を、熱電素子等が異常温
    度に上昇したときに隣接する電極が電気的に導通するよ
    う形成したことを特徴とする請求項1記載の熱電気変換
    装置。
  3. 【請求項3】 前記連結手段に、隣接する電極の間に
    配設されるものであって導電材料製の導電連結部と、該
    導電連結部と少なくとも一方の電極を連結して熱電素子
    等が異常温度に上昇したときに揮発する絶縁材料製の絶
    縁揮発部と、を設けるとともに、該絶縁揮発部が揮発し
    たときに半田が溶解して絶縁揮発部があった位置に流れ
    込むことにより導電連結部と電極と連結するよう形成し
    たことを特徴とする請求項2記載の熱電気変換装置。
  4. 【請求項4】 前記連結手段に、隣接する電極の間に
    配設されるものであって熱電素子等が異常温度に上昇し
    たときに溶解して隣接する電極を連結する導電材料製の
    導電溶解連結部を設けたことを特徴とする請求項2記載
    の熱電気変換装置。
  5. 【請求項5】 前記連結手段に、導電溶解連結部と熱
    電素子を絶縁する絶縁保持部を設けたことを特徴とする
    請求項4記載の熱電気変換装置。
  6. 【請求項6】 前記連結手段に、導電溶解連結部と少
    なくとも一方の電極を連結して熱電素子等が異常温度に
    上昇したときに揮発する絶縁材料製の絶縁揮発部を設け
    たことを特徴とする請求項4または5記載の熱電気変換
    装置。
  7. 【請求項7】 前記連結手段を、隣接する電極間の熱
    電素子と同レベルの電気抵抗を備えるよう形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の熱電気変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5959240A (en) * 1996-12-04 1999-09-28 Ngk Insulators, Ltd. Thermoelectric converter for heat-exchanger
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