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JPH08292426A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH08292426A
JPH08292426A JP7099090A JP9909095A JPH08292426A JP H08292426 A JPH08292426 A JP H08292426A JP 7099090 A JP7099090 A JP 7099090A JP 9909095 A JP9909095 A JP 9909095A JP H08292426 A JPH08292426 A JP H08292426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
liquid crystal
overcoat film
crystal display
patterning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7099090A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Suzuki
昭男 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP7099090A priority Critical patent/JPH08292426A/ja
Publication of JPH08292426A publication Critical patent/JPH08292426A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カラーフィルター4とブラックマトリックス
3を設ける基板5と、カラーフィルター上に設けるオー
バーコート膜と、オーバーコート膜上に設ける透明導電
膜とを備え、オーバーコート膜は突起を有し、この突起
をセルギャップ保持剤として働くパターニングスペーサ
とすることを特徴とする液晶表示装置およびその製造方
法。 【効果】 とくにセルギャップ精度を必要とするSTN
型強誘電型の液晶表示装置や反強誘電型液晶の液晶表示
装置のギャップ保持剤として密着強度を有するパターニ
ングスペーサを備えた、カラーフィルター部分の平坦性
に優れた、しかもガラス上の強度の強い引き出し電極を
有するカラーフィルター基板を用いたカラー液晶表示装
置を製造することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性オーバーコート膜
により、パターニングスペーサを同時に形成した感光性
オーバーコート膜に被覆されたカラーフィルターを有す
る液晶表示装置の構造と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー表示の液晶表示装置のセルギャッ
プを均一に形成するための製造方法としては、スペーサ
散布法とパターニングスペーサ法とがある。
【0003】このスペーサ散布法は、液晶を挟持する一
対の基板のどちらか一方の基板に、セルギャップ保持剤
として粒径の均一なスペーサを基板全面に、アルコール
や水で均一に分散させて散布して、セルギャップを均一
に形成している。
【0004】さらにパターニングスペーサ法は、透明導
電膜をパターニング形成した基板にセルギャップ保持剤
としてパターニングスペーサ膜をセルギャップ厚さで全
面に形成し、フォトリソ技術を用いてパターニングし
て、セルギャップを均一に形成している。
【0005】この後者のパターニングスペーサ法は、一
般的には液晶を挟持する一対の基板のうちいずれかに形
成される。
【0006】カラーフィルター基板側にパターニングス
ペーサを形成するためには、オーバーコート膜をカラー
フィルター上に形成する。そしてオーバーコート膜上に
透明導電膜を形成し、透明導電膜をパターニング形成す
る。
【0007】その後、パターニングスペーサ膜を基板全
面に回転塗布法により形成し、その後パターニングする
方法が一般的に用いられている。
【0008】また、カラーフィルター側でない対向基板
側にパターニングスペーサを形成するためには、基板上
に透明導電膜を形成し、そして透明導電膜をパターニン
グ形成する。
【0009】その後、パターニングスペーサ膜を基板全
面に回転塗布法により形成し、その後パターニングする
方法が用いられる。
【0010】上記に記載するように、一対の基板のいず
れか一方にパターニングスペーサを形成するためのフォ
トリソ工程が必要になる。
【0011】このカラーフィルター側に透明導電膜をパ
ターニングした基板に、パターニングスペーサ膜を回転
塗布法により形成し、その後パターニングする方法を、
図7と図8と図9と図10と図11とを用いて説明す
る。
【0012】この図7から図11はカラーフィルター上
にオーバーコート膜を形成した後に透明導電膜をパター
ニング形成し、ネガ型の感光性パターニングスペーサ膜
を用いてパターニングスペーサを形成する方法を示す断
面図である。そして図11はパターニングスペーサの平
面図を示す。
【0013】まず図7に示すようにカラー表示性能を向
上させるためのブラックマトリックス3を形成する。そ
の後、カラーフィルター4を形成した基板5上の全面
に、回転塗布法によりオーバーコート膜2を形成する。
【0014】ここでオーバーコート膜2は、カラーフィ
ルターを酸やアルカリや有機溶剤などのに対する耐薬品
性を備え、透明導電膜をスパッタリング形成するための
耐スパッタリング性を備え、さらにカラーフィルターの
凹凸を平坦にする役割を備えていることが望ましい。
【0015】その後、オーバーコート膜2上に透明導電
膜7をスパッタリング法で全面に形成する。その後、フ
オトマスクを用いて透明導電膜をパターニング形成す
る。
【0016】その後、図8に示すように感光性を有する
パターニングスペーサ膜6を回転塗布法により、パター
ニング形成された透明導電膜7上に全面形成する。
【0017】その後、図9に示すように、パターニング
スペーサ6を形成するためのフォトマスク1bを用い
て、感光性を有するパターニングスペーサ膜6の露光処
理を行う。
【0018】その後、図10に示すように露光処理した
感光性パターニングスペーサ膜を現像処理して、パター
ニングスペーサ61を、フォトリソ処理によってパター
ニング形成する。
【0019】パターニングスペーサ61は、図11の平
面図に示すように、透明導電膜7のスペース部で、カラ
ーフィルター4の各画素のコーナー部のブラックマトリ
ックス3上に形成している。そしてこのパターニングス
ペーサ61が、セルギャップ保持剤としての役割を果た
す。
【0020】その後、図10に示すように液晶を配向さ
せるための配向膜8を形成し、配向処理として一般的に
は、配向膜をコットンやレーヨンなどの布地を用いて一
定方向に回転の摩擦力により擦り、配向膜8表面にキズ
を形成するラビング法によって配向処理を施す。
【0021】その後、図12に示すように、表示画素の
全面に均一な厚さでパターニングスペーサ一が設けた基
板と、対抗基板とを重ね合わせることによって、液晶を
挟持するための均一なセルギャップの形成が可能とな
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法により
液晶表示セルを形成するためには、一対の基板に液晶を
挟持するための平坦で均一なセルギャップを形成するた
めに、均一な粒径のスペーサを基板上に均一に散布する
工程か、パターニングスペーサを形成するフォトリソ工
程が一工程多く必要である。
【0023】さらに、スペーサ散布法は基板上にランダ
ムにスペーサを散布するためにカラーフィルター画素部
分にスペーサが散財し、部分的に凝集して均一なセルギ
ャップ寸法を出しにくいという欠点がある。
【0024】さらにまた、従来の製造方法により形成し
たパターニングスペーサ61は、透明導電膜7を形成
し、透明導電膜7をパターニングした後に形成するため
に、下地のオーバーコート層2との間に界面が存在する
かたちになる。
【0025】下地のオーバーコート層2は透明導電膜7
をスパッタリング形成するときに、温度200℃前後の
高温に曝される。
【0026】このためにオーバーコート層2の表面が変
質して、その表面に下地のオーバーコート層2と同一材
料のパターニングスペーサ61をフォトリソ工程で形成
しても、パターニングスペーサの密着強度が得られにく
いという欠点がある。
【0027】そのため液晶を配向させるための配向膜を
コートした後の配向処理方法が、配向膜にコットンやレ
ーヨンなどの布地で回転の摩擦力を加えるラビング法で
は、配向処理時の摩擦力に耐えられず、パターニングス
ペーサが剥離したり脱落してしまう。
【0028】そのため、従来の技術によりパターニング
スペーサ61を形成した場合には、液晶を配向させるた
めの配向膜の配向処理方法が、ラビング法では不安定で
セル欠陥が発生しやすいという課題がある。
【0029】本発明の目的は、上記課題を解決して、パ
ターニングスペーサをパターニング形成するときに、パ
ターニングスペーサの剥離や脱落欠陥の発生しないカラ
ーフィルターを有する液晶表示装置の構造と、この構造
を形成するための製造方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置の構造と、この構造を形成す
るための製造方法とは、下記記載の手段を採用する。
【0031】本発明の液晶表示装置は、カラーフィルタ
ーとブラックマトリックスを設ける基板と、カラーフィ
ルター上に設けるオーバーコート膜と、オーバーコート
膜上に設ける透明導電膜とを備え、オーバーコート膜は
突起を有し、この突起をセルギャップ保持剤として働く
パターニングスペーサとすることを特徴とする。
【0032】本発明の液晶表示装置の製造方法は、基板
上にブラックマトリックスを形成する工程と、カラーフ
ィルターを形成する工程と、全面に感光性を有するオー
バーコート膜を形成し、オーバーコート膜を2枚のフォ
トマスクを用いて2段階で露光する工程と、現像処理を
行い感光性オーバーコート膜に突起を形成しカラーフィ
ルター領域にオーバーコート膜とパターニングスペーサ
とを同時に形成する工程と、透明導電膜をパターニング
する工程とを有することを特徴とする。
【0033】
【作用】カラーフィルター上に形成するオーバーコート
膜は、カラーフィルター領域の凹凸を緩和する平坦性に
優れ、さらに耐薬品性や耐透明導電膜スパッタ性を備え
ている材料が好ましい。
【0034】さらに、感光性オーバーコート膜は、上記
の特性を備えているため、パターニングスペーサとして
使用することができる。
【0035】通常の方法でパターニングスペーサをパタ
ーン形成するときには、前述のようにオーバーコート膜
に透明導電膜を形成し、透明導電膜をパターン形成した
後、パターニングスペーサ膜を基板全面に形成し、その
後フォトマスクを用いて露光した後、現像処理を行って
パターニングスペーサを形成する。
【0036】このように形成するパターニングスペーサ
は、オーバーコート膜との間に界面を有するため密着強
度が得られにくく、液晶を配向させるための配向膜をコ
ートした後に、配向処理としてラビング法を用いると、
その摩擦力に耐えられず剥離したり、脱落してしまう。
【0037】本発明による、感光性オーバーコート膜と
パターニングスペーサを、2枚のフォトマスクを用いて
2段階に露光処理した後に、現像処理を行って感光性オ
ーバーコート膜とパターニングスペーサを同時に形成す
れば、オーバーコート膜とパターニングスペーサの間に
界面の存在しないパターニングスペーサが得られる。
【0038】しかる後、透明導電膜を形成し、パターニ
ングスペーサの凸部の透明導電膜部をスペースとして形
成するフォトマスクを用いて、透明導電膜をパターニン
グ形成すればセルギャップ保持剤として均一な厚さを備
え、しかもラビング摩擦力に耐えられるパターニングス
ペーサが得られる。
【0039】したがってセル組立工程において、セルギ
ャップ保持剤としてのスペーサ散布工程が省略できるう
えに、平坦性に優れたカラーフィルター基板を有するカ
ラー液晶表示装置を高い歩留まりで製造することができ
できる。
【0040】
【実施例】以下本発明の実施例における液晶表示装置を
図面に基ずいて説明する。図1と図2と図3と図4とは
本発明の実施例における液晶表示装置の製造方法を示す
断面図であり、図5は図4に示す液晶表示装置の感光性
オーバーコート膜とパターニングスペーサに透明導電膜
をパターニング形成した状態を示す斜視図である。そし
て図6は本発明に使用した感光性オーバーコート膜の露
光光量と残膜率の関係を示す膜厚変化を示すグラフであ
る。以下図1と図2と図3と図4と図5と図6とを交互
に参照して説明する。
【0041】まずはじめに本発明の実施例における液晶
表示装置の構造を、図4と図5とを用いて説明する。本
発明の液晶表示装置の基板5には、カラーフィルター4
とブラックマトリックス3とを設ける。
【0042】さらにこのカラーフィルター4上には、感
光性を有するオーバーコート膜2を設け、このオーバー
コート膜2上には透明導電膜7を設ける。
【0043】そしてこのオーバーコート膜2には突起を
有し、この突起がセルギャップ保持剤としての機能をも
つパターニグスペーサとする。
【0044】つぎにこの構造を形成するための製造方法
を説明する。本発明の液晶表示装置の特徴点である、感
光性オーバーコート膜に突起を形成するための露光方法
について、図1と図2と図3と図4と図5とを用いて説
明する。
【0045】図1に示すように、ガラスからなる基板5
上にブラックマトリックス3とカラーフィルター4の赤
(R)と緑(G)と青(B)を形成した基板に、感光性
を有する感光性オーバーコート膜2を回転塗布法により
基板全面に形成した後、第1のフォトマスク1aを用い
て、感光性オーバーコート膜21の領域の露光処理を行
う。
【0046】この感光性を有する第1の感光性オーバー
コート膜21の露光量は、この感光性オーバーコート膜
2が充分に光硬化する露光量より少ない露光量で露光処
理を行う。
【0047】つぎに、図2に示すように、第2のフォト
マスク1bを用いて第2の感光性オーバーコート膜22
の領域の露光処理を行う。この第2の感光性オーバーコ
ート膜22の露光量はこの感光性オーバーコート膜2が
充分に光硬化する露光量で露光処理を行う。
【0048】その後、アルカリ現像液中で現像処理を行
うと、図3に示すように感光性オーバーコート膜21の
領域は光硬化が不充分であるため、図6のグラフに示す
本発明の感光性を有するオーバーコート膜の残膜率か
ら、露光量に対応して膜厚が減少して現像される。一
方、第2の感光性オーバーコート膜22の領域は、光硬
化が充分なために膜厚の減少は生じない。
【0049】図6に示す本発明の感光性を有するオーバ
ーコート膜の露光量と残膜率の関係は、オーバーコート
膜の感光波長が350nm以下の低波長領域にピークが
あるために生じる現象である。そして、光硬化が不充分
な露光量領域でもパターン形成させるためには、露光装
置の発生波長と感光性を有するオーバーコート膜のプリ
ベーク条件とアルカリ現像条件などの厳密なコントロー
ルが必要である。
【0050】その結果、オーバーコート膜2は、第1の
オーバーコート膜21から突出するように、第2のオー
バーコート膜22からなる突起を形成することができ
る。
【0051】この図5に示すように、突起となる第2の
オーバーコート膜22はパターニングスペーサとしての
役割を果たすことができる。
【0052】以上のように本発明による突起を有するオ
ーバーコート膜の構造は、露光処理と、プリベーク処理
と、現像処理とフォトリソ工程の条件コントロールによ
り、オーバーコート膜と突起のパターニングスペーサと
のそれぞれの膜厚を任意にコントロールして同時に形成
することが可能になる。
【0053】その結果、液晶を挟持するための2枚の基
板のいずれか一方の基板に、パターニングスペーサとし
て、新たなフォトリソ処理工程を省略できる。
【0054】その結果、オーバーコート膜の下面の第1
のオーバーコート膜21はカラーフィルター部分の保護
層としての働きを備えた上に、円柱形状の突起の第2の
オーバーコート膜22はパターニングスペーサとしてオ
ーバーコート膜と界面の存在しない一体構造に形成する
ことができる。
【0055】その後、透明導電膜7を基板5の全面にス
パッタリング法によって形成した後に、表示電極72と
引き出し電極71とをパターニング形成する。
【0056】表示電極部に位置するパターニングスペー
サは表示電極スペース部に形成することにより、セルギ
ャップ保持剤としての働きを備え、引き出し電極部はガ
ラスからなる基板5上に形成されるため密着強度の高い
引き出し電極を得ることができる。
【0057】つぎに本発明による液晶表示装置の製造方
法を、図1と図2と図3と図4と図5と図6とを用いて
詳細に説明する。
【0058】まずはじめに図1に示すように、ガラスか
らなる基板5上にカラーフィルター特性を向上させるた
めのブラックマトリックス3を形成するために、スパッ
タリング法でクロムを100nmの厚さで形成する。
【0059】その後、ポジ型レジストとして東京応化製
OFPRー800をクロム上に回転塗布法により膜厚
1.3μmで形成する。
【0060】その後、ブラックマトリックスパターンを
有し、さらに位置あわせのためのアライメントマークを
もつフオトマスクを用いて露光処理を行い、さらにアル
カリ現像液中で室温で1分間の現像処理する。
【0061】その後、レジストを温度120℃でベーキ
ング処理して、ザ・インクテック製クロムエッチング液
MPM−E30を用いてエッチング処理して、クロムか
らなるブラックマトリックス3を形成する。
【0062】しかる後に、基板5のブラックマトリック
ス3上にカラーフィルター4を、染色法によって、赤
(R)と緑(G)と青(B)との順序で形成する。この
カラーフィルター4は1.5μmの膜厚で形成する。
【0063】その後、カラーフィルター4上に、透明な
ネガ型を有する感光性のオーバーコート膜2として新日
鐵化学製V−259PA膜を回転塗布法により形成す
る。この感光性オーバーコート膜2は、膜厚3μmで形
成する。
【0064】その後、感光性オーバーコート膜2を、温
度80℃でベーキング処理して、感光性のオーバーコー
ト膜2中に含まれる溶媒を除去する。
【0065】その後、プロキシミティー露光装置を用い
て図1に示すように、第1のフォトマスク1aを用い
て、円柱形状の突起となるように第1のオーバーコート
膜21の領域を200mjの露光量で露光処理を行う。
【0066】その後、図1に示すように感光性のオーバ
ーコート膜2を、第2ののフォトマスク1bを用いて、
下層となる第2のオーバーコート膜22の領域を500
mj以上の露光量で露光処理を行う。
【0067】その後、アルカリ現像液中で感光性を有す
るオーバーコート膜2を、室温で1分間の現像処理す
る。
【0068】この結果、図6のグラフに示す感光性を有
するオーバーコート膜の膜厚変化曲線の200mjの残
膜率から、円柱形状の突起として残存する第1のオーバ
ーコート膜21の領域は約3μmの膜厚が4割減少し
て、約1.8μmの厚さに形成することができる。
【0069】また、図6に示すように感光性オーバーコ
ート膜の膜厚変化曲線の500mjの残膜率から、下層
の第2のオーバーコート膜22の領域は約3μmの膜厚
がほとんど減少せずに、約3μmの厚さに形成すること
ができる。
【0070】その結果、円柱形状の突起の第1のオーバ
ーコート膜21と第2のオーバーコ対応する段差はパタ
ーニングスペーサとしての機能をもたすことができる。
【0071】さらにその後、第1のオーバーコート膜2
1と第2のオーバーコート膜22とを形成した基板5
を、窒素雰囲気中で温度200℃で1時間の焼成処理を
する。
【0072】その結果、第1のオーバーコート膜21と
第2のオーバーコート膜22の硬さは、熱硬化して鉛筆
硬度で4H程度の硬度が得られる。
【0073】その後、図4に示すように、透明導電膜7
として、たとえば酸化インジウムスズ(ITO)を、基
板温度200℃でスパッタリング法により膜厚300n
mで形成する。
【0074】さらにその後、透明導電膜7上にポジ型レ
ジストとして東京応化製OFPR−800を回転塗布法
により、膜厚1.3μmで形成する。
【0075】その後、図4に示すように、表示電極72
と引き出し電極71とを形成するために、下層の第2の
オーバーコート膜22の突起部に位置する部分を表示電
極スペースとして形成したフオトマスクを用いて、クロ
ムパターンにアライメントして露光処理を行う。
【0076】その後、ポジ型レジストをアルカリ現像液
中で、室温で1分間の条件で現像処理を行う。
【0077】この結果、図5に示すように、円柱突起の
第1のオーバーコート膜21のレジストパターンは、表
示電極スペースとしてパターニング形成されるため、透
明導電膜をエッチング形成する。この結果、円柱突起の
第1のオーバーコート膜21の突起段差はパターニング
スペーサとして形成することが可能となる。
【0078】したがって、感光性を有するオーバーコー
ト膜2を用いて、カラーフィルター4のオーバーコート
膜として平坦性に優れた、しかも、パターニングスペー
サとしてセル組立時のラビング工程の摩擦力に耐える密
着強度を有するパターニングスペーサ付きカラーフィル
ター基板の製造が可能となる。
【0079】その後、上記のカラーフィルターを形成し
た基板を用いて、配向膜を印刷した後にラビング配向処
理を行い、セルギャップ出しのスペーサ散布工程なしで
セル組立を行った結果、セルギャップムラのない、均一
なカラー液晶表示装置の製造が可能となった。
【0080】以上の説明では第2のオーバーコート膜2
2で形成する突起の形状を、円柱形状としたが、楕円形
状や多角形状でもパターニングスペーサとして適用する
ことができる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、とくにセルギャップ精度を必要とするSTN型強
誘電型の液晶表示装置や、反強誘電型の液晶表示装置の
ギャップ保持剤として密着強度を有するパターニングス
ペーサを備え、カラーフィルター部分の平坦性に優れ、
しかもガラス上の強度の強い引き出し電極を有しカラー
フィルターを備える基板を用いたカラー液晶表示装置を
得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における液晶表示装置の構造と
製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における液晶表示装置の構造と
製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例における液晶表示装置の構造と
製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例における液晶表示装置の構造と
製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例における液晶表示装置の構造と
製造方法を示し、パターニングスペーサを示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の実施例における液晶表示装置の製造方
法を説明するためのネガ型オーバ ーコト膜の露光量と
残膜率との関係を示すグラフである。
【図7】従来例における液晶表示装置の製造方法を示す
断面図である。
【図8】従来例における液晶表示装置の製造方法を示す
断面図である。
【図9】従来例における液晶表示装置の製造方法を示す
断面図である。
【図10】従来例における液晶表示装置の製造方法を示
す断面図である。
【図11】従来例における液晶表示装置の製造方法を示
す平面図である。
【図12】パターニングスペーサ法における液晶表示装
置の重ね合わせた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1a 第1のフォトマスク 1b 第2のフォトマスク 2 オーバーコート膜 21 第1のオーバーコート膜 22 第2のオーバーコート膜 3 ブラックマトリックス 4 カラーフィルター 5 基板 7 透明導電膜 71 引き出し電極 72 表示電極 8 配向膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーフィルターとブラックマトリック
    スを設ける基板と、カラーフィルター上に設けるオーバ
    ーコート膜と、オーバーコート膜上に設ける透明導電膜
    とを備え、オーバーコート膜は突起を有し、この突起を
    セルギャップ保持剤として働くパターニングスペーサと
    することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 カラーフィルターとブラックマトリック
    スを設ける基板と、カラーフィルター上に設けるオーバ
    ーコート膜と、オーバーコート膜上に設ける透明導電膜
    とを備え、オーバーコート膜は突起を有し、この突起を
    セルギャップ保持剤として働く円柱形状や楕円形状や多
    角形状の形状を有するパターニングスペーサとすること
    を特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 基板上にブラックマトリックスを形成す
    る工程と、カラーフィルターを形成する工程と、全面に
    感光性を有するオーバーコート膜を形成し、オーバーコ
    ート膜を2枚のフォトマスクを用いて2段階で露光する
    工程と、現像処理を行い感光性オーバーコート膜に突起
    を形成しカラーフィルター領域にオーバーコート膜とパ
    ターニングスペーサとを同時に形成する工程と、透明導
    電膜をパターニングする工程とを有することを特徴とす
    る液晶表示装置の製造方法。
JP7099090A 1995-04-25 1995-04-25 液晶表示装置およびその製造方法 Pending JPH08292426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7099090A JPH08292426A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 液晶表示装置およびその製造方法

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JP7099090A JPH08292426A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 液晶表示装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08292426A true JPH08292426A (ja) 1996-11-05

Family

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