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JPH08291849A - 減速装置 - Google Patents

減速装置

Info

Publication number
JPH08291849A
JPH08291849A JP9466195A JP9466195A JPH08291849A JP H08291849 A JPH08291849 A JP H08291849A JP 9466195 A JP9466195 A JP 9466195A JP 9466195 A JP9466195 A JP 9466195A JP H08291849 A JPH08291849 A JP H08291849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
sun
rotation
output
reduction ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9466195A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Shibata
徹 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUOISU KK
Original Assignee
TSUOISU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TSUOISU KK filed Critical TSUOISU KK
Priority to JP9466195A priority Critical patent/JPH08291849A/ja
Priority to TW84107718A priority patent/TW306963B/zh
Priority to EP96301657A priority patent/EP0738841A3/en
Publication of JPH08291849A publication Critical patent/JPH08291849A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/46Systems consisting of a plurality of gear trains each with orbital gears, i.e. systems having three or more central gears
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】回転伝達機構から差動歯車機構へ、回転力をフ
ィードバックすることにより高い減速比であっても従来
にない高い効率を確保すること。 【構成】 差動歯車機構1は、入力軸となるキャリヤK
と、外郭ケース3に形成された太陽内歯車Aと、これに
内接噛合しかつキャリヤKに偏心して軸支された遊星歯
車Bと、これに一体的に取り付けられた内歯車Cと、こ
れと噛合してW機構を構成し出力軸Sに連結された外歯
車Dと、から構成されている。回転伝達機構2は、外郭
ケース3に形成された分流入力歯車(太陽内歯車)E
と、前記差動歯車機構1からの出力軸Sに同軸固定され
た分流出力歯車(太陽外歯車)Hと、該分流出力歯車H
及び前記分流入力歯車Eに噛合しかつ回転軸4が前記外
郭ケース3にスター型に固定配置されて公転するアイド
ラ歯車(遊星歯車)Fと、から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は差動歯車機構を用いた
減速機構に関し、特に、出力側の回転力を分流し、これ
を差動歯車機構の太陽内歯車へ伝達(フィードバック)
することを特徴とする減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来から、遊星歯車機構、差
動歯車機構を用いた減速装置は各種提案されていた。そ
れらは、機構を簡易化すること、駆動力の伝達効率を高
めること、または減速比を大きくすること、さらには機
構の耐久性・信頼性を高めること、などの種々の目的を
もってなされている。
【0003】ところで、一般的な減速装置は、高い減速
比を目的として構成した場合には、大幅な効率低下を招
き、逆に高い効率を得るためには減速比を小さく抑える
必要があった。このように減速比と効率には、二律背反
的な関係にあった。
【0004】例えば、単純に遊星歯車機構を複数個直
列に連結すると、大きな減速比を得ることができるが、
そのシステム全体の効率は各遊星歯車機構の効率の乗数
となり、大幅に低下してしまう。また、複合遊星歯車
機構では、減速比が1/150とした場合、効率32%
と大幅な低下となる。また、不思議遊星歯車機構は減
速比1/100で効率75%となるが、この減速比を1
/1000となると、効率50%以下に低下してしまっ
ていた。
【0005】さらに、通常のサイクロ減速機構は、同
時噛み合い歯数が多いため噛み合い効率が良くなる傾向
にあるが、やはり歯数を増やして減速比を大きくすると
効率が低下する欠点があった。例えば、減速比1/40
で効率75%、その2倍の減速比1/80で効率57%
となっていた。また、2個直列連結して大減速比の1/
3200とした場合は、さらに効率42%へ低下してし
まっていた。
【0006】
【目的】そこで、本願発明は、上記問題点に着目してな
されたもので、その目的とするところは、高い減速比で
あっても従来にない高い効率を確保することができる新
規かつ進歩した減速装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願発明の減速装置は、以下のように構成されている。
図1は本願発明のイメージを図示した概念図である。
【0008】すなわち、入力軸、及び出力軸を備えた差
動歯車機構と、該差動歯車機構の出力軸に連結され、こ
の出力軸からの回転力を前記差動歯車機構の太陽内歯車
へ伝達させる回転伝達機構と、からなることを特徴とす
る。
【0009】別言すると、差動歯車機構からの出力回転
力を、回転伝達機構を介して、差動歯車機構の太陽内歯
車へフィードバックさせることを特徴としている。この
回転伝達機構は、そのまま回転を伝達する機構である他
に、所望の減速比を得るため、減速機構、又は増速機構
に構成される。
【0010】また、回転伝達機構から伝達される回転方
向は、入力回転方向と出力回転方向とを同じに設定して
もよく、また必要により異なる設定とされる。さらに、
回転伝達機構の構成においては、太陽内歯車Eとキャリ
アとを一体にしても良い。
【0011】かかる回転伝達機構の減速比は、あまり大
きく設定せず、1に近いもの、好ましくは0.7〜1.3に
設定される。
【0012】
【作用】かかる構成により、入力軸から入力された駆動
力(回転力)は差動歯車機構により減速されて、出力軸
から出力される。それと共に、当該出力軸の回転力が分
流されて回転伝達機構を駆動する。
【0013】この回転伝達機構は、減速伝達、増速伝
達、又は減速比1/1でそのまま伝達、さらにはこれに
回転方向変換を加えて回転を伝達する機構として作用す
る。この回転伝達機構からの回転力は、前記差動歯車機
構の太陽内歯車の回転力として作用する。すなわち、回
転伝達機構から差動歯車機構へ、回転力のフィードバッ
クルートを形成している。
【0014】このフィードバックルートを介して、差動
歯車機構の太陽内歯車に適宜の回転態様を与えることに
より、種々の減速が実現される。
【0015】
【実施例1】次に本願発明にかかる減速装置の具体的実
施例の数例について、図面に基づき以下に説明する。
【0016】図2は本願発明の第1の実施例(実施例
1)を示す歯車構成概略図である。図中破線枠で囲んだ
部分1、及び2は、それぞれ上記本願発明構成の差動歯
車機構1、及び回転伝達機構2の部分に対応するもの
で、その具体的な歯車の構成を示すものである。
【0017】差動歯車機構1は、入力軸となるキャリヤ
Kと、当該機構1の外郭ケース3に形成された太陽内歯
車Aと、該太陽内歯車Aに内接噛合しかつキャリヤKに
偏心して軸支された遊星歯車Bと、該遊星歯車Bに一体
的に取り付けられた内歯車Cと、及び該内歯車Cと噛合
して回転軸が出力軸Sに連結された外歯車Dと、から構
成されている。
【0018】なお、この内歯車Cと外歯車Dとの構成
は、いわゆるW機構を構成するもので、遊星歯車Bの遊
星運動による回転を、減速比1/1で取り出すためのも
のである。
【0019】一方、回転伝達機構2は、前記外郭ケース
3に形成された分流入力歯車(太陽内歯車)Eと、前記
差動歯車機構1からの出力軸Sに同軸固定された分流出
力歯車(太陽外歯車)Hと、該分流出力歯車H及び前記
分流入力歯車Eに噛合しかつ回転軸4が前記外郭ケース
3に固定されて公転するアイドラ歯車(遊星歯車)F
と、から構成されている。アイドラ歯車Fは分流出力歯
車Hの回りにいわゆるスター型に配置されている。
【0020】回転軸4は、アイドラ歯車Fのキャリヤと
なるもので、本実施例ではこのキャリヤが分流入力歯車
Eと一体化され、回転軸4が前記外郭ケース3に固定さ
れていることに特徴がある。これにより回転伝達機構の
減速比が極めて1に近い歯車機構を得ることが可能にな
り、また構造が簡易になるので組み立ても容易になる。
さらに、図示するよう回転軸4とアイドラ歯車Fとを上
下対称、又はスター型に配置した場合には、より高効率
でバランスの取れた回転力を伝達することができる。
【0021】なお、外郭ケース3は、固定保持されたハ
ウジング5内に回転自在に軸支されている。かかる実施
例1の歯車構成略図に基づき、具体的な構成例として示
したものが一部切欠き縦断面図で示した図3である。各
構成部材の役割は上記図2と同様であるため、同一符号
を付して、その説明を省略する。
【0022】
【実施例1の作用】次に上記実施例1の歯車機構におい
て、如何に減速が実現されるかについて以下に述べる。
【0023】先ず、差動歯車機構1の部分の動作原理に
ついて、一般的な差動歯車機構を示す図4の略図を参照
しながら説明する。太陽内歯車Aの歯数をa,回転数を
a 、また遊星歯車Bの歯数をb,回転数(自転数)を
b 、及びキャリヤKの回転数をnk とすると、 nb =(1−a/b)nk +(a/b)na の一般式が成立する。なお、かかる式の作式過程は教科
書記載の公知なものであるため省略する。
【0024】ここで、nb は出力側の回転数となり、n
k は入力側の回転数となる。また、回転数において
(+)が正回転(入力回転と出力回転が同一)を示し、
(−)はその逆を意味する。
【0025】次に、理解を容易にするため、当該差動歯
車機構を、歯数aと歯数bの差が1である遊星歯車機構
として説明する。よって、上記式に(a−b=1)を代
入して整理すると、次のような簡略化された一般式が成
り立つ。
【0026】 nb =(−1/b)nk +〔(b+1)/b〕na ・・・・・ この式から、na に種々の値を入力することにより、
以下に例示する区々の出力形態(nb =?)が得られ
る。
【0027】〔例1−1〕na =0とすると。(これは
太陽内歯車1が固定されていることを意味する。) nb =(−1/b)nk +〔(b+1)/b)×0=
(−1/b)nk と表され、通常の遊星歯車減速機となる。回転方向は、
逆回転である。
【0028】〔例1−2〕na =(1/b)nk とする
と。(これは、通常の遊星歯車減速機から出力される回
転数と同じ回転数を、回転方向を逆にして太陽内歯車A
に伝達させたことを意味する。) nb =(−1/b)nk +〔(b+1)/b〕( 1/b)nk =(1/b2 )nk となり、これは遊星歯車減速機を2個連結したものと同
じになる。回転方向は、正回転である。
【0029】〔例1−3〕na =(1/a)nk =〔1
/(b+1)〕nk とすると。(これは、遊星歯車減速
機の出力軸を固定したときに太陽内歯車Aから得られる
回転数を伝達させたことを意味する。) nb =(−1/b)nk +(a/b)(1/a)nk =0 となり、無限大の減速比が得られる。
【0030】〔例1−4〕na =(1/1.089b)nk
とすると。(これは、遊星歯車減速機の出力軸から得ら
れる減速比(1/b)を、さらに1/1.089に減速した
ことを意味する。) nb =(−1/b)nk +〔(b+1)/b〕( 1/1.089b)nk =〔(−1.089b+b+1)/1.089b2 〕nk となり、ここで遊星歯車Bの歯数bを例えば10として
計算すると、 nb =(1/990)nk となり、一段目の遊星歯車減速機(太陽内歯車Aを固定
した場合)の減速比が1/10と小さくとも、太陽内歯
車Aを回転させることより、正回転方向へ1/990も
の大きな減速比を得ることができる。
【0031】〔例1−5〕na =(0.9/b)nk とす
ると。(これは、遊星歯車減速機の出力軸から得られる
減速比(1/b)を、さらに0.9に減少させたことを意
味する。) nb =(−1/b)nk +〔(b+1)/b〕( 0.9/b)nk =〔(0.9b−b+0.9)/b2 〕nk ここで、歯数bを例えば10として計算すると、 nb =(−1/1000)nk となり、今度は負回転方向へ大きな減速比を得ることが
できる。
【0032】次に、回転伝達機構2の部分の動作原理に
ついて説明する。本実施例1では回転伝達機構2とし
て、差動歯車機構を用いているため、先ず図5に概略図
で示す一般的な差動歯車機構を用いて説明する。
【0033】図中、分流入力歯車E、遊星歯車(アイド
ラ歯車)F、及び分流出力歯車Hの回転数をそれぞれn
e 、nf 、nh 、及び歯数をそれぞれe、f、h、と
し、キャリヤIの回転数をni とすると、各回転数の関
係は以下の式で表される。
【0034】 ni =(nh h+ne e)/〔2(h+f)〕 なお、かかる式の作式過程は、差動歯車機構に関する教
科書では公知事項であるため省略する。
【0035】図2示す本実施例1では、分流入力歯車E
にキャリヤIが固定されて一体化されたものであるた
め、ni =ne となる。したがって、これを上式に代入
して整理すると、 ne (2h+2f−e)=nh h・・・・・・・ で表される。
【0036】ここで、上述した差動歯車機構1と合わせ
て考察すると、以下のような区々の減速比を得ることが
理解できる。
【0037】〔例2−1〕図2の実施例1では、太陽内
歯車Aと分流入力歯車Eとが外郭ケース3に一体化され
ているためna =ne となり、また上式において出力
回転数を示すnbは、図2の出力軸Sが回転数ns であ
るから、上式は以下のように置き換えることができ
る。 ns =(−1/b)nk +〔(b+1)/b〕ne ・・・・・
【0038】ここで、各歯数をe:f:h=4:1:2
に設定すると、上式から分流出力歯車Hから分流入力
歯車Eへ伝達される速度比は、 ne /nh =2/(4+2−4)=1 よって、遊星歯車減速機の原理から(na =)ne
(1/b)nk となるから、これを上式に代入する
と、 ns =(−1/b)nk +〔(b+1)/b〕(1/
b)nk となる。これを整理すると、入力から出力への速度比
は、 ns /nk =1/b2 となり、これは上述の(例1−2)と同様、遊星歯車減
速機を2個連結したものと同じとなる。
【0039】〔例2−2〕転位歯車を用い、e:f:h
=12:1.5:10に設定した場合は、上式から、 ne /nh =10/11 となり、よって ne =(1/b)(10/11)nk となるから、これを上式に代入すると、 ns =(−1/b)nk +〔(b+1)/b〕(1/b)(10/11)nk =〔(10−b)/11b2 〕nk ・・・・・ 以上の式により、入力から出力への速度比を示すこと
ができる。
【0040】ここで上記式から、差動歯車機構1にお
ける遊星歯車Bの具体的歯数bの数例を設定してみる
と、 (1)b=10のとき、ns /nk =0/1100とな
り無限大の減速比が得られる。 (2)b=11のとき、ns /nk =−1/1331
の減速比が得られる。 (3)b=12のとき、ns /nk =−1/792 の
減速比が得られる。
【0041】また、図2は本願発明の実施例1を示した
ものであるが、図6はこれに基づきより実用化した構成
を示すものである。すなわち、図6に示す回転伝達機構
6はアイドラ歯車Fから分流入力歯車Eへの伝達を、ア
イドラ歯車(遊星歯車)Gを介して伝達させることによ
り、1に近い任意の減速比をもって分流入力歯車E(太
陽内歯車A)に伝達し、無限大までの種々の減速を得る
ことができるようになる。
【0042】さらに、差動歯車機構として挙げた実施例
1の構成は、あくまで例示であってこの構成に限定する
ものではない。差動歯車機構には、これ以外の一般的な
差動歯車機構であっても良い。
【0043】
【実施例2】次に、本願発明の第2の実施例(実施例
2)について、図7に示す歯車構成概略図を用いて説明
する。なお、差動歯車機構1の構成は、上記実施例1の
場合と同様であり、図中同一符号を付して説明を省略す
る。
【0044】本実施例2の回転駆動機構7は、出力軸S
に同軸固定された分流出力歯車Oと、この分流出力歯車
Oと噛合しハウジング4の側面に固定された支持軸8に
軸支されたアイドラ歯車Jと、このアイドラ歯車Jと噛
合しハウジング4の側面に回転自在に固定された支持軸
9に軸支されたアイドラ歯車Mと、さらに、このアイド
ラ歯車Mと軸一体に取り付けられたアイドラ歯車Nと、
この歯車Nに噛合し差動歯車機構1の外郭ケース3の端
部に軸支されて回転を伝達する分流入力歯車Iとから構
成されている。
【0045】すなわち、これら歯車I,J,M,N,
O,は、公転運動することなく固定軸で自転回転のみを
するものである(遊星運動はしない。)。これらの歯車
の組み合わせにより、出力軸Sの回転を、減速、増速な
どに変速して、またはほとんど変速せずに外郭ケース3
(太陽内歯車A)へ伝達するものである。
【0046】以下にその具体的減速比の態様について説
明する。ここで、分流出力歯車O、分流入力歯車Iの歯
数を、それぞれo、iとすると、歯数o、iによる太陽
内歯車Aに伝達される回転数na は、以下の一般式で
表される。 na =(o/i)(1/b)nk ・・・・・・
【0047】そして、これと上述の式とから入出力間
の減速比は、以下の一般式で表される。なお、図2の
分流入力歯車Eと図6の分流入力歯車Iとは、共に太陽
内歯車Aと一体に回転するものであるため、na =ne
=ni と考えることができる。 ns =(−1/b)nk +〔(b+1)/b〕( o/i)(1/b)nk =nk ×〔( o/i)(b+1)−b〕/b2 ・・・・・・・ この式から、
【0048】〔例3−1〕歯数比o/i=1/1で、歯
数b=30に設定した場合は、 ns =(−1/900)nk となり、1/900の減速比で逆回転の出力を得ること
ができる。
【0049】〔例3−2〕同様に、歯数比o/i=b/
aで、a−b=1に設定した場合は、 ns =(−1/b)nk +(a/b)(1/a)nk =0 となり、無限大の減速比が得られる。
【0050】〔例3−3〕さらに、歯数比o/i=24
/25で、歯数b=26とすると、ns =(−1/84
50)nk の減速比(逆回転)が得られる。
【0051】〔例3−4〕また、歯数比o/i=24/
25で、歯数b=25とすると、ns =(−1/156
25)nk の減速比(逆回転)が得られる。
【0052】〔例3−5〕また、歯数比o/i=25/
24で、歯数b=25とすると、ns =(1/300)
k の減速比(正回転)が得られる。
【0053】〔例3−6〕また、歯数比o/i=25/
24で、歯数b=10とすると、ns ≒(1/68.6)
k の減速比(正回転)が得られる。
【0054】なお、以上の歯車構成において、特に差動
歯車機構1の使用歯車の歯形を、サイクロイド、トロコ
イド曲線、円弧の組み合わせにより構成するようにすれ
ば、より効率の高いものとすることができる。
【0055】
【効果】本願発明の減速装置は、以上のように構成され
ているため、効率を損なうことなく高い減速比を得るこ
とができる。
【0056】すなわち、従来例の様に2個の遊星歯車減
速機を連結した場合には全体の効率は一次側効率と二次
側効率との乗数となるが、本願発明は、一次側である差
動歯車機構の出力を一次側の太陽内歯車へフィードバッ
クするようにしているため、より大きな効率を得ること
ができる。
【0057】この高効率について、例えば上記実施例で
説明すると、出力軸Sの回転力は、歯車H、歯車F、歯
車Eを通して太陽内歯車Aで歯車Bへフィードバックさ
れており、これは入力軸Kに対してネガティブフィード
バックを負荷していることになる。従って、〔歯車H→
歯車F→歯車E→歯車A→歯車B→歯車C→歯車D→歯
車H〕となる回転力の伝達系ではクローズドループ(閉
回路)を形成しているため、このループ内の歯車の各噛
み合い又はその一部の噛み合いでは、従動側の歯車の歯
面は、駆動側の歯車の歯面に対して逃げるような作用を
するため歯面どうしの接触境界では、滑り接触が減り、
転がり接触に近くなって摩擦損失が非常に少なくなる。
さらに、このループ内の各歯車を支持する軸受にかかる
荷重も低下するので、そこでの荷重損失も小さくなり効
率の全体的な低下を防止することができる。
【0058】また、同じ減速比(1/Z)を持つ遊星歯
車減速機を2個連結して、大きな減速比(1/Z2 )を
得ることができるが、本願発明は、減速比(1/Z)を
持つ遊星歯車機の出力を分流してそのまま太陽内歯車に
循環させることにより、同様の減速比(1/Z2 )を得
ることができる。
【0059】さらに、回転伝達機構によって、ほとんど
減速しないか、又はそのまま、さらには若干増速して
(好ましくは、減速比0.7〜1.3の範囲)差動歯車機構
の回転出力を、分流して差動歯車機構の太陽内歯車へフ
ィードバックすることにより、種々の減速比、特に無限
大に近い大減速比を実現することができる。また、回転
方向も自由に設定することもできる。
【0060】このように、本願発明は、少ない歯車で、
100以上の高い減速比と90%以上の高い効率を、コ
ンパクトかつ安価に実現することができる著しい効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のイメージを図示した概念図である。
【図2】本願発明の第1の実施例(実施例1)を示す歯
車構成概略図である。
【図3】本願発明の第1の実施例(実施例1)を示す一
部切欠き縦断面図である。
【図4】一般的な差動歯車機構を示す概略図である。
【図5】一般的な差動歯車機構を示す概略図である。
【図6】本願発明の第1の実施例(実施例1)の変形例
を示す歯車構成概略図である。
【図7】本願発明の第2の実施例(実施例2)を示す歯
車構成概略図である。
【符号の説明】
1・・・差動歯車機構 2,6,7・・・
回転伝達機構 3・・・外郭ケース 4・・・
支持軸 5・・・ハウジング 8・・・
支持軸 9・・・支持軸 A・・・太陽内歯車 B・・・遊星歯車 C・
・・内歯車 D・・・外歯車 E,I・・・分流入力歯車 F,J,M,N・・・アイドラ歯車 H,
O・・・分流出力歯車 K・・・キャリヤ S・・・出力軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸(K)、及び出力軸(S)を備え
    た差動歯車機構(1)と、 該差動歯車機構(1)の出力軸(S)に連結され、この
    出力軸(S)からの回転力を前記差動歯車機構(1)の
    太陽内歯車(A)へ伝達させる回転伝達機構(2,6,
    7)と、からなることを特徴とする減速装置。
  2. 【請求項2】 回転伝達機構(2,6,7)が、減速機
    構であることを特徴とする請求項1記載の減速装置。
  3. 【請求項3】 回転伝達機構(2,6,7)が、増速機
    構であることを特徴とする請求項1記載の減速装置。
  4. 【請求項4】 回転伝達機構(2,6,7)の入力回転
    方向と出力回転方向とが、異なることを特徴とする請求
    項1、2、又は3記載の減速装置。
  5. 【請求項5】 回転伝達機構(2,6,7)において、
    太陽内歯車Eとキャリアとが一体となっていることを特
    徴とする請求項1、2、3、又は4記載の減速装置。
JP9466195A 1995-04-20 1995-04-20 減速装置 Pending JPH08291849A (ja)

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