JPH08288685A - 電磁遮蔽材 - Google Patents
電磁遮蔽材Info
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- JPH08288685A JPH08288685A JP7085833A JP8583395A JPH08288685A JP H08288685 A JPH08288685 A JP H08288685A JP 7085833 A JP7085833 A JP 7085833A JP 8583395 A JP8583395 A JP 8583395A JP H08288685 A JPH08288685 A JP H08288685A
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Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低い周波数帯域から数GHz以上の周波数帯
域において良好な遮蔽効果が得られる電磁遮蔽材の提
供。 【構成】 金属板51,52間に導電性ガスケット50
と電波吸収材1とを連結して挟み込む。数GHz以上の
高い周波数帯域ではガスケット50の遮蔽特性が低下
し、このガスケット50を電磁波が透過するようになる
が、この周波数帯域では電波吸収材1の吸収率が上昇す
るためガスケット50を透過した電磁波をこの電波吸収
材1にほとんど吸収させることができる。
域において良好な遮蔽効果が得られる電磁遮蔽材の提
供。 【構成】 金属板51,52間に導電性ガスケット50
と電波吸収材1とを連結して挟み込む。数GHz以上の
高い周波数帯域ではガスケット50の遮蔽特性が低下
し、このガスケット50を電磁波が透過するようになる
が、この周波数帯域では電波吸収材1の吸収率が上昇す
るためガスケット50を透過した電磁波をこの電波吸収
材1にほとんど吸収させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁遮蔽材に関し、特に
電子機器筐体の金属板の隙間から漏洩する電磁波を遮蔽
する電磁遮蔽材に関する。
電子機器筐体の金属板の隙間から漏洩する電磁波を遮蔽
する電磁遮蔽材に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の電磁遮蔽材を金属板間に
挟み込んだ場合の模式構成図である。同図に示すよう
に、従来はゴム或いはスポンジ等の弾力性に富む材料の
周囲に金属網を被覆した構造のガスケット、或いはカー
ボン粒子を充填した導電性のよいゴムのガスケットで導
電性ガスケット50を構成し、この導電性ガスケット5
0を2枚の金属板51,52間に挟み込み、2枚の金属
板51,52間の電気的導通をとることで遮蔽を行って
いた。
挟み込んだ場合の模式構成図である。同図に示すよう
に、従来はゴム或いはスポンジ等の弾力性に富む材料の
周囲に金属網を被覆した構造のガスケット、或いはカー
ボン粒子を充填した導電性のよいゴムのガスケットで導
電性ガスケット50を構成し、この導電性ガスケット5
0を2枚の金属板51,52間に挟み込み、2枚の金属
板51,52間の電気的導通をとることで遮蔽を行って
いた。
【0003】また、この導電性ガスケット50は集中定
数形遮蔽材であり、図16の導電性ガスケットの等価回
路図に示すように、導電性ガスケット50は集中定数の
コンダクタンスGで表される。すなわち、2枚の金属板
51,52を電気的に短絡させることにより遮蔽を得る
ものであり、Gの値が大きいほど遮蔽は大きくなる。ま
た、Gはガスケット50のもつ抵抗とガスケット50と
金属板51,52との接触抵抗の和の逆数である。
数形遮蔽材であり、図16の導電性ガスケットの等価回
路図に示すように、導電性ガスケット50は集中定数の
コンダクタンスGで表される。すなわち、2枚の金属板
51,52を電気的に短絡させることにより遮蔽を得る
ものであり、Gの値が大きいほど遮蔽は大きくなる。ま
た、Gはガスケット50のもつ抵抗とガスケット50と
金属板51,52との接触抵抗の和の逆数である。
【0004】また、電磁遮蔽材の先行技術として(1)
特開平4−277242号公報にコンクリート壁の内側
に電波反射材、外側に電波吸収材を設けた電磁波シール
ド壁が開示され、(2)特開平4−315302号公報
に傘部の表面に電磁波反射体、裏面に電磁波吸収体を設
けた電磁シールド効果測定用アンテナが開示され、
(3)特願平1−171297号公報にガラスに電磁波
遮蔽膜を二重に組み込んで形成した電磁波遮蔽透明体が
形成され、(4)特願昭63−59558号公報に導電
性繊維のまわりに複合フェライト繊維を巻きつけた電磁
シールド材が開示されている。
特開平4−277242号公報にコンクリート壁の内側
に電波反射材、外側に電波吸収材を設けた電磁波シール
ド壁が開示され、(2)特開平4−315302号公報
に傘部の表面に電磁波反射体、裏面に電磁波吸収体を設
けた電磁シールド効果測定用アンテナが開示され、
(3)特願平1−171297号公報にガラスに電磁波
遮蔽膜を二重に組み込んで形成した電磁波遮蔽透明体が
形成され、(4)特願昭63−59558号公報に導電
性繊維のまわりに複合フェライト繊維を巻きつけた電磁
シールド材が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガスケットの
コンダクタンスGは周波数が高くなると低下するという
欠点があった。この原因は、ガスケット、金属板ともに
実際に電流が流れるのは表面の薄い層のみであり、この
層厚みが高周波数になるほど薄くなるので、実効的な抵
抗が増加し、Gが低下するという、いわゆる表皮効果で
説明される。
コンダクタンスGは周波数が高くなると低下するという
欠点があった。この原因は、ガスケット、金属板ともに
実際に電流が流れるのは表面の薄い層のみであり、この
層厚みが高周波数になるほど薄くなるので、実効的な抵
抗が増加し、Gが低下するという、いわゆる表皮効果で
説明される。
【0006】図17はガスケットの周波数対遮蔽量の概
略特性図である。同図に示すように、ガスケットの遮蔽
量は周波数が数GHzを超えるあたりから表皮効果の影
響が大きくなるためGが小さくなりはじめ、この結果ガ
スケットの遮蔽量SGは数GHz以上では小さくなる。
略特性図である。同図に示すように、ガスケットの遮蔽
量は周波数が数GHzを超えるあたりから表皮効果の影
響が大きくなるためGが小さくなりはじめ、この結果ガ
スケットの遮蔽量SGは数GHz以上では小さくなる。
【0007】一方、先行技術(1)〜(4)には金属板
間に導電性ガスケットを設け、このガスケットを透過す
る数GHz以上の電磁波を減衰させる構成については開
示されていない。
間に導電性ガスケットを設け、このガスケットを透過す
る数GHz以上の電磁波を減衰させる構成については開
示されていない。
【0008】そこで本発明の目的は、低い周波数帯域か
ら数GHz以上の周波数帯域、特にミリ波帯域において
も良好な遮蔽効果が得られる電磁遮蔽材を提供すること
にある。
ら数GHz以上の周波数帯域、特にミリ波帯域において
も良好な遮蔽効果が得られる電磁遮蔽材を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、金属板間を通過する電磁波を遮蔽する電磁
遮蔽材であって、導電性のガスケットと電波吸収材とを
1個ずつまたは複数個連結させて前記金属板間に設け、
少なくとも前記導電性のガスケットを前記金属板と電気
的に導通させたことを特徴とする。
に本発明は、金属板間を通過する電磁波を遮蔽する電磁
遮蔽材であって、導電性のガスケットと電波吸収材とを
1個ずつまたは複数個連結させて前記金属板間に設け、
少なくとも前記導電性のガスケットを前記金属板と電気
的に導通させたことを特徴とする。
【0010】
【作用】数GHz以上の周波数帯域で遮蔽効果が低下す
る導電性ガスケットと数GHz以上の周波数帯域で遮蔽
効果が上昇する電波吸収材とを連結させたため、低い周
波数帯から数GHz以上の高い周波数帯まで良好な遮蔽
効果が得られる。
る導電性ガスケットと数GHz以上の周波数帯域で遮蔽
効果が上昇する電波吸収材とを連結させたため、低い周
波数帯から数GHz以上の高い周波数帯まで良好な遮蔽
効果が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照しながら説明する。なお、以下の図面において従来例
と同様の構成部分については同一番号を付し、その説明
を省略する。
照しながら説明する。なお、以下の図面において従来例
と同様の構成部分については同一番号を付し、その説明
を省略する。
【0012】図1は本発明に係る電磁遮蔽材の第1実施
例の模式構成図である。本発明の基本的な構成は同図に
示すように集中定数形のガスケット50と透過減衰形の
電波吸収体1とを連結させた構造である。
例の模式構成図である。本発明の基本的な構成は同図に
示すように集中定数形のガスケット50と透過減衰形の
電波吸収体1とを連結させた構造である。
【0013】集中定数形のガスケット50とはゴム或い
はスポンジ等の弾力性に富む材料の周囲に金属網を被覆
した構造のガスケット、或いは導電性ゴムなどの弾力性
に富むガスケットであり、その電気的特性は集中定数の
コンダクタンスGで表される。また、透過減衰形の電波
吸収材1とは、磁気的、或いは電気的な損失材であっ
て、電磁波が透過する際に損失材中に電磁波エネルギー
が失われ、透過量が少なくなるものをいう。
はスポンジ等の弾力性に富む材料の周囲に金属網を被覆
した構造のガスケット、或いは導電性ゴムなどの弾力性
に富むガスケットであり、その電気的特性は集中定数の
コンダクタンスGで表される。また、透過減衰形の電波
吸収材1とは、磁気的、或いは電気的な損失材であっ
て、電磁波が透過する際に損失材中に電磁波エネルギー
が失われ、透過量が少なくなるものをいう。
【0014】いま、ガスケット50の遮蔽効果をSG
(dB)、透過減衰形電波吸収材1の遮蔽効果をST
(dB)とすると総合の遮蔽SはSG+ST(dB)と
なる。そして、SGの周波数特性は従来例にて図17を
用いて説明したのと同様である。
(dB)、透過減衰形電波吸収材1の遮蔽効果をST
(dB)とすると総合の遮蔽SはSG+ST(dB)と
なる。そして、SGの周波数特性は従来例にて図17を
用いて説明したのと同様である。
【0015】次に、STの遮蔽を見積もる方法について
説明する。図2は電波吸収材の模式説明図である。同図
に示すように2枚の金属板51,52間に挿入した電波
吸収材1の遮蔽効果STは、同図の左側から入射する電
磁波W1の振幅と右側に透過する電磁波W2の振幅の比
であり、次式で与えられる。
説明する。図2は電波吸収材の模式説明図である。同図
に示すように2枚の金属板51,52間に挿入した電波
吸収材1の遮蔽効果STは、同図の左側から入射する電
磁波W1の振幅と右側に透過する電磁波W2の振幅の比
であり、次式で与えられる。
【0016】 ST(dB)=20log {(1−Γ2 )T}/{1−T2 Γ2 } …(1) ただし、 Γ=√{[ 1−(εr/μr)] /[ 1+(εr/μr)] } …(2) T=exp {−jωd√(εr/μr)/c} …(3) である。ここでεrは電波吸収材の比誘電率、μrは電
波吸収材の比透磁率、ωは(2π×周波数)、dは電波
吸収材の厚み、cは光速であり、εr、μrは複素量で
ある。電気的損失材料、磁気的損失材料では各々εr、
μrの虚数部は0でない値を持つ。
波吸収材の比透磁率、ωは(2π×周波数)、dは電波
吸収材の厚み、cは光速であり、εr、μrは複素量で
ある。電気的損失材料、磁気的損失材料では各々εr、
μrの虚数部は0でない値を持つ。
【0017】図3は電波吸収材の周波数対遮蔽量の概略
特性図である。εr、μrの虚数部が0でない値を仮定
し、これらの値は周波数によって変化しないと仮定し、
(1)式によりSTを計算すると同図に示すように、周
波数が高くなるほど遮蔽量STは大きい値を持つ。すな
わち、透過減衰形材料は、原理的には高い周波数で大き
い遮蔽が得られる可能性を有している。通常の材料では
εr、μrは周波数によって異なる値を持つので、各電
波吸収材はSTが大きくなる固有の周波数帯がある。実
際にはこれを考慮して組み合わせる材料を選択しなけれ
ばならない。透過減衰形の遮蔽特性を生かし、集中定数
形ガスケット50と組み合わせれば、広い周波数帯域に
亘って遮蔽を大きくすることができる、或いはある特定
の周波数帯で遮蔽を大きくできるというのが本発明に至
った着眼点である。
特性図である。εr、μrの虚数部が0でない値を仮定
し、これらの値は周波数によって変化しないと仮定し、
(1)式によりSTを計算すると同図に示すように、周
波数が高くなるほど遮蔽量STは大きい値を持つ。すな
わち、透過減衰形材料は、原理的には高い周波数で大き
い遮蔽が得られる可能性を有している。通常の材料では
εr、μrは周波数によって異なる値を持つので、各電
波吸収材はSTが大きくなる固有の周波数帯がある。実
際にはこれを考慮して組み合わせる材料を選択しなけれ
ばならない。透過減衰形の遮蔽特性を生かし、集中定数
形ガスケット50と組み合わせれば、広い周波数帯域に
亘って遮蔽を大きくすることができる、或いはある特定
の周波数帯で遮蔽を大きくできるというのが本発明に至
った着眼点である。
【0018】次に、実用的に重要と思われるいくつかの
電波吸収材のεr、μrを示す。図4はNiZn系フェライ
ト焼結体の周波数対μr特性図である。NiZn系フェライ
ト焼結体は磁気的損失材である。同図によればμrの実
数部(Re.μr)は1MHz程度まではほぼ1000
を維持するが、それ以上の周波数では下降する。一方、
μrの虚数部(Im.μr)は100kHz付近から上
昇し始め、4MHz付近にてピーク値ほぼ600とな
り、それ以上の周波数ではμrの実数部より緩やかに下
降する。
電波吸収材のεr、μrを示す。図4はNiZn系フェライ
ト焼結体の周波数対μr特性図である。NiZn系フェライ
ト焼結体は磁気的損失材である。同図によればμrの実
数部(Re.μr)は1MHz程度まではほぼ1000
を維持するが、それ以上の周波数では下降する。一方、
μrの虚数部(Im.μr)は100kHz付近から上
昇し始め、4MHz付近にてピーク値ほぼ600とな
り、それ以上の周波数ではμrの実数部より緩やかに下
降する。
【0019】図5はゴムフェライトの周波数対μr特性
図である。ゴムフェライトは、ゴムにフェライト粉を重
量比でおよそ70%混合し、かつカーボンを混合した材
料であり、磁気的損失と電気的損失を合わせ持つ。
図である。ゴムフェライトは、ゴムにフェライト粉を重
量比でおよそ70%混合し、かつカーボンを混合した材
料であり、磁気的損失と電気的損失を合わせ持つ。
【0020】同図によればμrの実数部(Re.μr)
は10GHz程度までは緩やかに下降するが、それ以上
の周波数ではほぼ1となる。一方、μrの虚数部(I
m.μr)は20GHz付近まで緩やかに下降し、それ
以上の周波数ではほぼ0となる。
は10GHz程度までは緩やかに下降するが、それ以上
の周波数ではほぼ1となる。一方、μrの虚数部(I
m.μr)は20GHz付近まで緩やかに下降し、それ
以上の周波数ではほぼ0となる。
【0021】このゴムフェライトはマグネタイト粉(F
e3 O4 )を混合したものであるが、NiZn系フェライト
粉を混合してもほぼ同様のμrが得られるので、この2
種のフェライト粉のどちらか一方、あるいは両方を混合
して用いる。μrの虚数部を大きくする観点からはでき
る限りフェライト混合量を多くするのが望ましい。しか
しあまり多すぎるとゴムとしての弾力性を失う。フェラ
イト混合量は重量部で概ね50%以上であることが望ま
しい。μrの虚数部(Im.μr)は20GHzを越え
ると殆ど0になる。従って、磁気的損失を持つのは20
GHz以下である。εrはこの周波数範囲では殆ど変化
しない。
e3 O4 )を混合したものであるが、NiZn系フェライト
粉を混合してもほぼ同様のμrが得られるので、この2
種のフェライト粉のどちらか一方、あるいは両方を混合
して用いる。μrの虚数部を大きくする観点からはでき
る限りフェライト混合量を多くするのが望ましい。しか
しあまり多すぎるとゴムとしての弾力性を失う。フェラ
イト混合量は重量部で概ね50%以上であることが望ま
しい。μrの虚数部(Im.μr)は20GHzを越え
ると殆ど0になる。従って、磁気的損失を持つのは20
GHz以下である。εrはこの周波数範囲では殆ど変化
しない。
【0022】図6はゴム/フェライト/カーボン配合比
に対するεrの値を示す図である。同図に示すようにε
rはカーボン混合量によって変化する。電磁遮蔽用とし
て用いるにはεrの虚数部が大きいほどよく、カーボン
を4%以上混合することが望ましい。
に対するεrの値を示す図である。同図に示すようにε
rはカーボン混合量によって変化する。電磁遮蔽用とし
て用いるにはεrの虚数部が大きいほどよく、カーボン
を4%以上混合することが望ましい。
【0023】図7は金属繊維入りゴムフェライトの周波
数対εr特性図である。金属繊維入りゴムフェライトは
特に電気的損失が大きいという特性を有する。同図
(A)は実数部(Re.εr)の特性図、同図(B)は
虚数部(Im.εr)の特性図である。
数対εr特性図である。金属繊維入りゴムフェライトは
特に電気的損失が大きいという特性を有する。同図
(A)は実数部(Re.εr)の特性図、同図(B)は
虚数部(Im.εr)の特性図である。
【0024】また、繊維長は1、2、3、4mm、繊維
の太さはおよそ0.1mmであり、これを重量比で2.
5%混合してある。金属繊維を混合する母材となるゴム
にフェライト(マグネタイト)をおよそ70%混合した
材料である。金属繊維はその長さが媒質内波長のおよそ
1/2となる周波数でダイポールアンテナとして共振
し、この周波数でεrの虚数部が最大となる。従って、
繊維長を変えることによりεrの虚数部が最大となる周
波数を調整することが可能であり、同図に示すように繊
維長が長くなるほど虚数部(Im.εr)の最大値は低
周波側へ移動する。電気的損失となるεrの虚数部は繊
維の共振によって生ずるものであるから、金属繊維を混
合する母材はゴムフェライトでなくともよく、通常の樹
脂が使用可能である。媒質内波長はλ0 /√εr (λ
0 は自由空間波長)で与えられるので、本発明で対象と
する周波数の上限を100GHz程度(λ0 は3mm)
とし、母材のεrは2以上であることを考慮すると、媒
質内波長の1/2はおよそ1mmであり、従って繊維長
は1mm以上であればよい。また、繊維の太さはその長
さの1/10程度以下であることが必要である。
の太さはおよそ0.1mmであり、これを重量比で2.
5%混合してある。金属繊維を混合する母材となるゴム
にフェライト(マグネタイト)をおよそ70%混合した
材料である。金属繊維はその長さが媒質内波長のおよそ
1/2となる周波数でダイポールアンテナとして共振
し、この周波数でεrの虚数部が最大となる。従って、
繊維長を変えることによりεrの虚数部が最大となる周
波数を調整することが可能であり、同図に示すように繊
維長が長くなるほど虚数部(Im.εr)の最大値は低
周波側へ移動する。電気的損失となるεrの虚数部は繊
維の共振によって生ずるものであるから、金属繊維を混
合する母材はゴムフェライトでなくともよく、通常の樹
脂が使用可能である。媒質内波長はλ0 /√εr (λ
0 は自由空間波長)で与えられるので、本発明で対象と
する周波数の上限を100GHz程度(λ0 は3mm)
とし、母材のεrは2以上であることを考慮すると、媒
質内波長の1/2はおよそ1mmであり、従って繊維長
は1mm以上であればよい。また、繊維の太さはその長
さの1/10程度以下であることが必要である。
【0025】図8はカーボン含浸発泡ウレタンの周波数
対εr特性図である。図中の0.5g、1.0g,2.
0gは発泡ウレタンの体積1000立方センチメートル
あたりのカーボン混合量であり、各混合量についてεr
の実数部を白丸、白三角、白四角で、虚数部を黒丸、黒
三角、黒四角で示してある。
対εr特性図である。図中の0.5g、1.0g,2.
0gは発泡ウレタンの体積1000立方センチメートル
あたりのカーボン混合量であり、各混合量についてεr
の実数部を白丸、白三角、白四角で、虚数部を黒丸、黒
三角、黒四角で示してある。
【0026】次に、各損失材料の遮蔽量STに就いて次
に述べる。STはその材料のεr、μrで定まるある固
有の周波数帯で大きい値を持つ。STは厚みdが厚くな
るほど大きくなるが、STが最大となる周波数は厚みに
よって変わることはない。
に述べる。STはその材料のεr、μrで定まるある固
有の周波数帯で大きい値を持つ。STは厚みdが厚くな
るほど大きくなるが、STが最大となる周波数は厚みに
よって変わることはない。
【0027】図9は電波吸収材の周波数対ST特性図で
ある。これは実際に前述した(1)式を用いてSTを計
算し結果をグラフに表したものである。フェライト焼結
体では数100MHzから1GHz付近、ゴムフェライ
トでは数GHzから10数GHzで、繊維長3mmの金
属繊維を混合したゴムフェライトでは10GHzから1
0数GHzで、カーボン含浸発泡ウレタンでは数10G
Hz以上の高い周波数帯で、STが大きくなることが分
かる。図中の波線はεr、μrの測定データが無いので
外挿して求めた値であることを示す。このように、種々
の損失材料に固有なSTの周波数特性を利用し、集中定
数形のガスケット材と組み合わせれば、広い周波数帯域
で遮蔽を大きくするための構成、或いは或る特定の周波
数帯でとくに遮蔽を大きくするための構成が任意に可能
である。
ある。これは実際に前述した(1)式を用いてSTを計
算し結果をグラフに表したものである。フェライト焼結
体では数100MHzから1GHz付近、ゴムフェライ
トでは数GHzから10数GHzで、繊維長3mmの金
属繊維を混合したゴムフェライトでは10GHzから1
0数GHzで、カーボン含浸発泡ウレタンでは数10G
Hz以上の高い周波数帯で、STが大きくなることが分
かる。図中の波線はεr、μrの測定データが無いので
外挿して求めた値であることを示す。このように、種々
の損失材料に固有なSTの周波数特性を利用し、集中定
数形のガスケット材と組み合わせれば、広い周波数帯域
で遮蔽を大きくするための構成、或いは或る特定の周波
数帯でとくに遮蔽を大きくするための構成が任意に可能
である。
【0028】次に、電波吸収材料とガスケットとを組み
合わせたときの実施例について図面を用いて説明する。
以下の実施例ではガスケットの遮蔽特性は図17を用
い、電波吸収材の遮蔽特性は図9を用いる。なお、以下
の図において遮蔽量Sの周波数特性は模式的に示してあ
る。
合わせたときの実施例について図面を用いて説明する。
以下の実施例ではガスケットの遮蔽特性は図17を用
い、電波吸収材の遮蔽特性は図9を用いる。なお、以下
の図において遮蔽量Sの周波数特性は模式的に示してあ
る。
【0029】まず、第2実施例として第1実施例(図1
参照)に示す構造において、電波吸収材1としてカーボ
ン含浸発泡ウレタンを用いる。図10はガスケットとカ
ーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わせた場合の周波数
対遮蔽量特性図である。
参照)に示す構造において、電波吸収材1としてカーボ
ン含浸発泡ウレタンを用いる。図10はガスケットとカ
ーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わせた場合の周波数
対遮蔽量特性図である。
【0030】同図に示すように周波数が低い領域ではガ
スケットの特性(1)が遮蔽量Sが大きく、周波数が数
10GHz以上ではカーボン含浸発泡ウレタンの特性
(2)が遮蔽量Sが大きくなる。そして、総合の特性
(3)は極めて広帯域で遮蔽量Sが大きくなる。
スケットの特性(1)が遮蔽量Sが大きく、周波数が数
10GHz以上ではカーボン含浸発泡ウレタンの特性
(2)が遮蔽量Sが大きくなる。そして、総合の特性
(3)は極めて広帯域で遮蔽量Sが大きくなる。
【0031】次に、第3実施例について説明する。図1
1は電磁遮蔽材の第3実施例の模式構成図である。同図
に示すように、ガスケット50を2種類の電波吸収材
1,2で挟み込む構造にしたものである。
1は電磁遮蔽材の第3実施例の模式構成図である。同図
に示すように、ガスケット50を2種類の電波吸収材
1,2で挟み込む構造にしたものである。
【0032】次に、第4実施例について説明する。第4
実施例は第3実施例に示す構造において、電波吸収材1
としてフェライト焼結体を用い、電波吸収材2としてカ
ーボン含浸発泡ウレタンを用いるものである。
実施例は第3実施例に示す構造において、電波吸収材1
としてフェライト焼結体を用い、電波吸収材2としてカ
ーボン含浸発泡ウレタンを用いるものである。
【0033】図12は、ガスケットとフェライト焼結体
とカーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わせた場合の周
波数対遮蔽量特性図である。すなわち、電波吸収材1と
してフェライト焼結体を用い、電波吸収材2としてカー
ボン含浸発泡ウレタンを用いたものである。同図に示す
ように、フェライト焼結体の特性(1)は数100MH
zから1GHz付近で遮蔽量が大きくなる。この周波数
帯ではガスケット50の遮蔽量が十分大きいが、ガスケ
ットの遮蔽特性は前述したように図15のコンダクタン
スGが十分大きいことに依っており、そのためには2枚
の金属板51,52でガスケット50を圧着することが
必要とされる。実用上の観点からは、圧着力が弱い場合
に対処しておくことも重要である。電波吸収材の遮蔽は
電波を透過することによって得られるのであるから、2
枚の金属板51,52の圧着にはあまり依存しないとい
う特徴がある。従ってフェライト焼結体をこのように装
着しておけば、もし、圧着が弱いときでもそれほど遮蔽
が劣化しない。
とカーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わせた場合の周
波数対遮蔽量特性図である。すなわち、電波吸収材1と
してフェライト焼結体を用い、電波吸収材2としてカー
ボン含浸発泡ウレタンを用いたものである。同図に示す
ように、フェライト焼結体の特性(1)は数100MH
zから1GHz付近で遮蔽量が大きくなる。この周波数
帯ではガスケット50の遮蔽量が十分大きいが、ガスケ
ットの遮蔽特性は前述したように図15のコンダクタン
スGが十分大きいことに依っており、そのためには2枚
の金属板51,52でガスケット50を圧着することが
必要とされる。実用上の観点からは、圧着力が弱い場合
に対処しておくことも重要である。電波吸収材の遮蔽は
電波を透過することによって得られるのであるから、2
枚の金属板51,52の圧着にはあまり依存しないとい
う特徴がある。従ってフェライト焼結体をこのように装
着しておけば、もし、圧着が弱いときでもそれほど遮蔽
が劣化しない。
【0034】特性(3)はカーボン含浸発泡ウレタンの
遮蔽特性である。特性(1)、(2)、(3)を総合し
た特性(4)は極めて広帯域で遮蔽量が大きくなり、特
に数100MHz以上での遮蔽量を重視した構成となっ
ている。
遮蔽特性である。特性(1)、(2)、(3)を総合し
た特性(4)は極めて広帯域で遮蔽量が大きくなり、特
に数100MHz以上での遮蔽量を重視した構成となっ
ている。
【0035】次に、第5実施例について説明する。第5
実施例は第3実施例(図11参照)に示す構造におい
て、電波吸収材1として金属繊維入りゴムフェライトを
用い、電波吸収材2としてカーボン含浸発泡ウレタンを
用いるものである。
実施例は第3実施例(図11参照)に示す構造におい
て、電波吸収材1として金属繊維入りゴムフェライトを
用い、電波吸収材2としてカーボン含浸発泡ウレタンを
用いるものである。
【0036】図13は、ガスケットと金属繊維入りゴム
フェライトとカーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わせ
た場合の周波数対遮蔽量特性図である。すなわち、電波
吸収材1として金属繊維入りゴムフェライトを用い、電
波吸収材2としてカーボン含浸発泡ウレタンを用いた場
合である。同図に示すように、金属繊維入りゴムフェラ
イトは特性(2)で示すように10GHz付近で遮蔽量
が大きくなり、かつカーボン含浸発泡ウレタンも特性
(1)で示すように数10GHz以上で遮蔽量が大きく
なる。したがって、これらにガスケットの特性(3)を
加えた総合の特性(4)は極めて広帯域で遮蔽量が大き
くなり、特に10GHz以上での遮蔽量を重視した構成
となっている。
フェライトとカーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わせ
た場合の周波数対遮蔽量特性図である。すなわち、電波
吸収材1として金属繊維入りゴムフェライトを用い、電
波吸収材2としてカーボン含浸発泡ウレタンを用いた場
合である。同図に示すように、金属繊維入りゴムフェラ
イトは特性(2)で示すように10GHz付近で遮蔽量
が大きくなり、かつカーボン含浸発泡ウレタンも特性
(1)で示すように数10GHz以上で遮蔽量が大きく
なる。したがって、これらにガスケットの特性(3)を
加えた総合の特性(4)は極めて広帯域で遮蔽量が大き
くなり、特に10GHz以上での遮蔽量を重視した構成
となっている。
【0037】また、この構成において電波吸収材1をゴ
ムフェライトに置き換えれば、図9に示すゴムフェライ
トの遮蔽特性から類推できるように、数GHzから遮蔽
量を大きくすることが可能である。
ムフェライトに置き換えれば、図9に示すゴムフェライ
トの遮蔽特性から類推できるように、数GHzから遮蔽
量を大きくすることが可能である。
【0038】なお、本発明の電磁遮蔽材においては、実
施例1、3で用いた構成の他に、ガスケット、電波吸収
材料を何段に重ねてもよく、またその組み合わせる順序
も任意である。図14は電磁遮蔽材の第6実施例の模式
構成図である。この第6実施例はガスケット50,53
と電波吸収材1,2とを交互に組み合わせたものであ
り、総合の遮蔽量は組み合わせたガスケット50,53
と電波吸収材1,2との和で表せる。
施例1、3で用いた構成の他に、ガスケット、電波吸収
材料を何段に重ねてもよく、またその組み合わせる順序
も任意である。図14は電磁遮蔽材の第6実施例の模式
構成図である。この第6実施例はガスケット50,53
と電波吸収材1,2とを交互に組み合わせたものであ
り、総合の遮蔽量は組み合わせたガスケット50,53
と電波吸収材1,2との和で表せる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、数GHz以上の周波数
帯域で遮蔽効果が低下する導電性ガスケットと数GHz
以上の周波数帯域で遮蔽効果が上昇する電波吸収材とを
連結させて電磁遮蔽材を構成したため、低い周波数帯か
ら数GHz以上の高い周波数帯、とくにミリ波帯まで良
好な遮蔽効果を得ることができる。また、ある特定の周
波数帯域を重視して電磁遮蔽材を構成することも可能と
なる。
帯域で遮蔽効果が低下する導電性ガスケットと数GHz
以上の周波数帯域で遮蔽効果が上昇する電波吸収材とを
連結させて電磁遮蔽材を構成したため、低い周波数帯か
ら数GHz以上の高い周波数帯、とくにミリ波帯まで良
好な遮蔽効果を得ることができる。また、ある特定の周
波数帯域を重視して電磁遮蔽材を構成することも可能と
なる。
【図1】本発明に係る電磁遮蔽材の第1実施例の模式構
成図である。
成図である。
【図2】同電磁遮蔽材の電波吸収材の模式説明図であ
る。
る。
【図3】同電磁遮蔽材の電波吸収材の周波数対遮蔽量の
概略特性図である。
概略特性図である。
【図4】同電磁遮蔽材のNiZn系フェライト焼結体の周波
数対μr特性図である。
数対μr特性図である。
【図5】同電磁遮蔽材のゴムフェライトの周波数対μr
特性図である。
特性図である。
【図6】同電磁遮蔽材のゴム/フェライト/カーボン配
合比に対するεrの値を示す図である
合比に対するεrの値を示す図である
【図7】同電磁遮蔽材の金属繊維入りゴムフェライトの
周波数対εr特性図である。
周波数対εr特性図である。
【図8】同電磁遮蔽材のカーボン含浸発泡ウレタンの周
波数対εr特性図である。
波数対εr特性図である。
【図9】同電磁遮蔽材の電波吸収材の周波数対ST特性
図である。
図である。
【図10】同電磁遮蔽材のガスケットとカーボン含浸発
泡ウレタンとを組み合わせた場合の周波数対遮蔽量特性
図である。
泡ウレタンとを組み合わせた場合の周波数対遮蔽量特性
図である。
【図11】同電磁遮蔽材の第3実施例の模式構成図であ
る。
る。
【図12】同電磁遮蔽材のガスケットとフェライト焼結
体とカーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わせた場合の
周波数対遮蔽量特性図である。
体とカーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わせた場合の
周波数対遮蔽量特性図である。
【図13】同電磁遮蔽材のガスケットと金属繊維入りゴ
ムフェライトとカーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わ
せた場合の周波数対遮蔽量特性図である。
ムフェライトとカーボン含浸発泡ウレタンとを組み合わ
せた場合の周波数対遮蔽量特性図である。
【図14】同電磁遮蔽材の第6実施例の模式構成図であ
る。
る。
【図15】従来の電磁遮蔽材を金属板間に挟み込んだ場
合の模式構成図である。
合の模式構成図である。
【図16】同電磁遮蔽材の導電性ガスケットの等価回路
図である。
図である。
【図17】同電磁遮蔽材のガスケットの周波数対遮蔽量
の概略特性図である。
の概略特性図である。
1,2 電波吸収体 50,53 ガスケット 51,52 金属板
Claims (8)
- 【請求項1】 金属板間を通過する電磁波を遮蔽する電
磁遮蔽材であって、導電性のガスケットと電波吸収材と
を1個ずつまたは複数個連結させて前記金属板間に設
け、少なくとも前記導電性のガスケットを前記金属板と
電気的に導通させたことを特徴とする電磁遮蔽材。 - 【請求項2】 前記導電性のガスケットは、弾性部材と
その周囲を覆う金属網、またはカーボン粒子を充填した
導電性ゴムからなることを特徴とする請求項1記載の電
磁遮蔽材。 - 【請求項3】 前記電波吸収材は、カーボン粒子を含浸
した発泡樹脂からなることを特徴とする請求項1または
2記載の電磁遮蔽材。 - 【請求項4】 前記電波吸収材は、NiZn系またはM
nZn系フェライト焼結体であることを特徴とする請求
項1または2記載の電磁遮蔽材。 - 【請求項5】 前記電波吸収材は、樹脂にマグネタイト
フェライト(Fe3O4 )の粒子、或いはNiZn系フ
ェライトの粒子のいずれか一方を、またはこれらのフェ
ライト粒子を混合して重量比で50%以上充填してなる
ことを特徴とする請求項1または2記載の電磁遮蔽材。 - 【請求項6】 前記電波吸収材は、樹脂にマグネタイト
フェライト(Fe3O4 )の粒子、或いはNiZn系フ
ェライトの粒子のいずれか一方を、またはこれらのフェ
ライト粒子を混合して重量比で50%以上充填し、かつ
カーボン粒子を重量比で4%以上混合してなることを特
徴とする請求項1または2記載の電磁遮蔽材。 - 【請求項7】 前記電波吸収材は、樹脂にマグネタイト
フェライト(Fe3O4 )の粒子、或いはNiZn系フ
ェライトの粒子のいずれか一方を混合して重量比で50
%以上充填し、かつ長さ1mm以上、太さが長さの10
分の1以下の金属繊維を重量比で2%以上充填したこと
を特徴とする請求項1または2記載の電磁遮蔽材。 - 【請求項8】 前記電波吸収材は、樹脂に長さ1mm以
上、太さが長さの10分の1以下の金属繊維を重量比で
2%以上充填したことを特徴とする請求項1または2記
載の電磁遮蔽材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7085833A JPH08288685A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 電磁遮蔽材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7085833A JPH08288685A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 電磁遮蔽材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08288685A true JPH08288685A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=13869865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7085833A Pending JPH08288685A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 電磁遮蔽材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08288685A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000299588A (ja) * | 1999-04-15 | 2000-10-24 | Takenaka Komuten Co Ltd | 電磁波シールドパネル |
JP2008136950A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Hinomaru Carbo Techno Co Ltd | 環境改善材、環境改善構造および周辺環境改善方法 |
KR101022355B1 (ko) * | 2010-09-02 | 2011-03-22 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 전자기파 차폐 및 전자기기 밀봉용 복합 가스켓, 및 이를 포함하는 전자기기 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5427556B2 (ja) * | 1974-09-11 | 1979-09-11 | ||
JPS58170100A (ja) * | 1982-03-31 | 1983-10-06 | 日本電気株式会社 | 電波吸収材料 |
JPS63192299A (ja) * | 1987-02-05 | 1988-08-09 | ティーディーケイ株式会社 | 電波吸収体 |
JPH01143195U (ja) * | 1988-03-25 | 1989-10-02 | ||
JPH0410499A (ja) * | 1989-11-29 | 1992-01-14 | Nec Corp | 電磁遮へい体および電磁遮へい用筐体 |
JPH0513979A (ja) * | 1991-07-08 | 1993-01-22 | Nec Corp | 電磁遮へい体 |
JPH05101883A (ja) * | 1991-10-04 | 1993-04-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電波吸収体および高周波加熱装置 |
-
1995
- 1995-04-12 JP JP7085833A patent/JPH08288685A/ja active Pending
Patent Citations (7)
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JP2008136950A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Hinomaru Carbo Techno Co Ltd | 環境改善材、環境改善構造および周辺環境改善方法 |
KR101022355B1 (ko) * | 2010-09-02 | 2011-03-22 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 전자기파 차폐 및 전자기기 밀봉용 복합 가스켓, 및 이를 포함하는 전자기기 |
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