JPH08284099A - 剥離紙用グラシン紙 - Google Patents
剥離紙用グラシン紙Info
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- JPH08284099A JPH08284099A JP7083796A JP8379695A JPH08284099A JP H08284099 A JPH08284099 A JP H08284099A JP 7083796 A JP7083796 A JP 7083796A JP 8379695 A JP8379695 A JP 8379695A JP H08284099 A JPH08284099 A JP H08284099A
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Abstract
紙を製造する過程で、乾燥後生じるカールを矯正するた
め、剥離紙裏面にグラビアロール等により加水処理する
際に、不均一な吸水に起因して生じる剥離紙裏面の光沢
むらが発生しない剥離紙用グラシン紙を提供する。 【構成】 (1)木材パルプを主成分とする原紙の両面
上に、ポリビニルアルコールを主成分とするバリヤー層
を形成後、平滑化処理した剥離紙用グラシン紙におい
て、該バリヤー層が、ポリビニルアルコールの絶乾重量
部に対し3〜10絶乾重量%の水溶性塩類を含有してい
ることを特徴とする剥離紙用グラシン紙。 (2)バリヤー層を構成するポリビニルアルコールが、
ケン化度90%以下の不完全ケン化ポリビニルアルコー
ルであることを特徴とする(1)記載の剥離紙用グラシ
ン紙。
Description
ものである。さらに詳しく述べるならば、本発明は、主
として商品や商品容器の表面に貼合される粘着ラベル、
粘着シール、及び包装容器の梱包等に用いられる粘着テ
ープの剥離紙用基材に関するものであり、特にグラシン
紙と呼ばれる半透明性の剥離紙用基材に関するものであ
る。
剥離剤が塗工され、粘着ラベル、粘着テープ等に使用さ
れる剥離紙用基材としては、ポリエチレンラミネート紙
の如きフィルムラミネート紙、グラシン紙の如き高密度
化原紙、クレーコート紙、及びスーパーカレンダード紙
等が知られている。これらの基材の中で、グラシン紙と
呼ばれる半透明の剥離紙用基材は、下記の利点を有する
ため特に多く用いられている。
としてシリコーン塗工液を直接原紙上に塗布できること
である。従来、剥離紙用基材として広く使用されている
ものとして、ポリエチレンラミネート紙の如きフィルム
ラミネート紙がある。これは剥離剤として塗布するシリ
コーン塗工液の浸透を極力抑制し、剥離性を最大限に発
揮させる目的で、押出し加工方式により原紙上に厚さ1
0〜25ミクロン程度のフィルム層を形成したものであ
る。これに対し、グラシン紙は、主原料である木材パル
プが極度に叩解されており、且つ抄紙後、スーパーカレ
ンダー等による加圧仕上げ処理が施されているため、紙
層が緻密な構造となり、シリコーン塗工液の浸透が抑制
されるので、フィルムラミネート紙のようなフィルム層
を形成することなく、直接シリコーン塗工液を塗布でき
るのである。
比較して透明性に優れ、可視光〜近赤外線波長領域の光
をよく透過させ得るため、オートラベラー適性に優れ
る。一般に粘着紙は凸版方式のシール印刷機による印刷
後、粘着紙の表面基材のみに打ち抜き加工を行うハーフ
カット加工がなされ、さらに目的とするラベル部分を残
して表面基材の不要部が除去される、いわゆる粕取り加
工がなされて最終製品となり、ユーザーに供給される。
この印刷、打ち抜き、粕取りの一連の加工がなされた粘
着ラベルは、オートラベラーと呼ばれる自動ラベル貼合
機にかけられて商品に貼り付けられる。この際、ベルト
コンベア上の商品の流れに合わせてラベルの繰り出し、
貼付けを行う必要があるが、このオートラベラーにおい
ては、ラベル部分とラベル間の剥離紙部分との光透過性
の差を利用した、可視光〜近赤外線波長領域の光電管
が、商品の流れに合わせてラベルを送り出すために用い
られる。従って、剥離紙は透明度が高く、可視光〜近赤
外線波長領域の光を透過させ得る必要があり、そのため
透明性に優れるグラシン紙が、オートラベラー用として
特に好んで用いられる。
いる場合、下記の欠点を有する。即ち、剥離紙表面に溶
剤系、又は水系粘着剤を塗布、乾燥し、次いで粘着剤層
に上紙を貼合する粘着紙の製造過程では、粘着剤が塗布
され熱風オーブンにより乾燥された剥離紙は絶乾状態に
あり、一方、貼合わされる表面基材は通常5〜7%程度
の水分を含有しているため、表面基材と剥離紙間で水分
差が生じ、この水分差に起因する、表面基材側を内側に
カールする、いわゆる「正カール」が発生する。このカ
ールを矯正するため、粘着剤乾燥後、又は表面基材との
貼合せ後に、剥離紙裏面にグラビアロール、モルトンロ
ール、プレーンロール、ワイヤー巻きロール等により加
水処理を行うのが一般的である。
る量にとどめる必要があり、過剰の加水処理は、剥離紙
側を内側にカールする、いわゆる「逆カール」を生じる
結果となり、さらには、過剰の水の剥離紙内部への不均
一な浸透により、粘着紙のボコツキを生じる結果ともな
る。従って、通常、50〜200m/minの加工速度
で粘着加工される操業下で、上記のグラビアロールの周
速は、グラビアセルのメッシュにより異なるものの、加
工速度の30〜70%という遅い条件とするのが一般的
である。しかし、裏面に供給される水は、上記の通り加
工速度に対しグラビアロールの周速が遅いため、剥離紙
の裏面全面を覆うに到らず、水の付着部と非付着部が不
均一に生じる結果となる。なお、この際、水の付着した
部分は光沢を失い、一方、水が付着しなかった部分は剥
離紙本来の光沢を残す。この光沢差は前述の如くスーパ
ーカレンダーによる加圧仕上げ処理が厳しいだけに、と
りわけ不均一な光沢むらとなり、製品の価値を著しく損
なう結果となる。
処理用グラビアセルのメッシュを細かくして、周速を少
しでも加工速度に近づける試みもなされているが、現状
では加工速度に対しグラビアロールの周速を80%程度
にするのが限度であり、この光沢むらを消去するには至
っていない。また、グラビアロールによる加水を蒸気加
湿に変更する試みもなされているが、例えば表面基材に
感熱記録紙を用いた場合には、蒸気の熱により発色が生
じるため使用することができない。
面への加水処理は不可欠であるものの、グラシン紙にお
いては、不均一な水付着に起因する光沢むらが生じる結
果となり、この光沢むらを生じないグラシン紙が強く要
求されているが、未だこの要件を満足するグラシン紙は
提供されていないのが実状である。
を剥離紙として用いて粘着紙を製造する過程で、乾燥後
生じるカールを矯正するため、剥離紙裏面にグラビアロ
ール等により加水処理する際に、不均一な吸水に起因し
て生じる剥離紙裏面の光沢むらを発生しない剥離紙用グ
ラシン紙を提供するものである。
紙裏面の吸水挙動と、不均一な吸水に起因する光沢むら
の発生状態を細部にわたり検討した。その結果、本発明
者等は、 (1)グラビアロール等により剥離紙裏面に付着した水
が、剥離紙内部に急速に浸透した場合、水が紙とグラビ
アロール等により擦られ広がることができず、不均一な
付着状態となるため光沢むらが発生すること (2)一方、グラビアロール等により剥離紙裏面に付着
した水が、剥離紙に全く浸透せず表面に保持された場
合、水が剥離紙上ではじかれた状態となり、加工時にお
ける剥離紙の進行方向に平行に筋状の付着状態となるた
め光沢むらを生じること を見出した。従って本発明者等は、不均一な吸水に起因
する剥離紙裏面の光沢むらを抑制するためには、剥離紙
裏面の吸水挙動を制御し適正化することが重要であると
の見解、即ちグラビアロール等から転移した水が剥離紙
内部に急激に浸透するのを抑える一方で、適度に吸水性
を持たせ、且つ剥離紙上には十分な量の水が転移し、紙
とロールとの速度差により水が擦られて均一に広がる必
要があるとの見解に達した。
果、グラシン紙を製造する過程で、原紙の両面上に塗布
されるポリビニルアルコールが、ポリビニルアルコール
の絶乾重量部に対し3〜10絶乾重量%の水溶性塩類を
含有していることが、不均一な水付着、及び水の剥離紙
内部への急激な浸透を抑制し、光沢むらに対して卓越し
た効果を発揮する方法であることを見い出した。また、
水溶性塩類を配合するポリビニルアルコールが、ケン化
度90%以下の不完全ケン化ポリビニルアルコールであ
ると、光沢むらに対して、さらに卓越した効果を有する
ことを見い出し、本発明を完成させた。
ビニルアルコールを主成分とするバリヤー層を形成後、
平滑化処理した剥離紙用グラシン紙において、該バリヤ
ー層が、ポリビニルアルコールの絶乾重量部に対し3〜
10絶乾重量%の水溶性塩類を含有していることを特徴
とする剥離紙用グラシン紙。 (2)バリヤー層を構成するポリビニルアルコールが、
ケン化度90%以下の不完全ケン化ポリビニルアルコー
ルであることを特徴とする(1)に記載の剥離紙用グラ
シン紙である。
は、広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパル
プ、又は他の化学パルプや機械パルプを主原料として用
い、長網多筒型抄紙機、長網ヤンキー型抄紙機、あるい
は円網抄紙機で抄紙された紙であり、原紙中に有機、及
び無機の顔料、並びに化学薬品が含まれていてもよい。
尚、グラシン紙にとって重要品質である半透明性を付与
するため、パルプの叩解度は通常300mlcsf以下
とし、原紙中に配合される有機、及び無機の顔料の配合
率は、5重量部以下に制限されるのが一般的である。
は、通常重合度が200〜2000の範囲のものが使用
され、その強固な結合力により卓越した造膜性を発現す
る結果、孔径0.1〜1ミクロンの微細な空隙を有する
原紙への、シリコーン塗工液の浸透を効果的に抑制する
作用を発揮する。
併用する水溶性塩類とは、水溶性有機塩、水溶性無機塩
のことを指し、具体的には酢酸ナトリウム、酢酸カルシ
ウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム等の水溶性有機
塩、及び塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリ
ウム、硫酸カルシウム等の水溶性無機塩の中から任意に
選定して用いることができる。これら水溶性有機塩、又
は水溶性無機塩は、造膜性の優れたポリビニルアルコー
ルを主成分とするバリヤー層内に均一に分布し、バリヤ
ー層の水に対する濡れ性を向上させるため、グラビアロ
ールから十分な量の水を転移し、且つ付着した水を保持
する重要な役割を演じるものである。
ールの絶乾重量部に対し3〜10絶乾重量%とすること
が必要であり、ちなみに配合量が3絶乾重量%に満たな
い場合、加水処理により付着した水の保持能力が不足
し、所望とする効果を得ることはできない。一方、配合
量が10絶乾重量%を超える場合、ポリビニルアルコー
ルの被膜が連続性を失い、剥離紙にとって最重要品質で
あるシリコーン液に対するバリヤー性を損い、且つ半透
明性をも低下させる結果ともなり、剥離紙用基材として
の必要特性を消失することとなる。
ルコールとして、ケン化度が90%以下である不完全ケ
ン化ポリビニルアルコールを使用すると、完全ケン化ポ
リビニルアルコールを使用する場合と比べて、バリヤー
層の水に対する濡れ性が一段と向上するため、グラビア
ロールからの不均一な水付着をより効果的に抑制でき、
特に好ましい実施態様である。
全ケン化ポリビニルアルコールとしては、例えば日本合
成化学社から市販されている「NL−05(ケン化度9
9%、重合度500)」、「NM−14(ケン化度9
9.5%、重合度1400)」、「NH−20(ケン化
度99%、重合度2000)」、「AH−17(ケン化
度97.8%、重合度1700)」、「AH−22(ケ
ン化度98%、重合度2200)」、「AH−26(ケ
ン化度97.9%、重合度2600)」、クラレ社から
市販されている「PVA−105(ケン化度98.5
%、重合度500)」、「PVA−110(ケン化度9
8.5%、重合度1000)」、「PVA−117(ケ
ン化度98.5%、重合度1700)」、「PVA−1
24(ケン化度98.5%、重合度2400)」等が相
当する。
としては、例えば日本合成化学社から市販されている
「GL−05(ケン化度87.8%、重合度50
0)」、「GM−14(ケン化度87.8%、重合度1
400)」、「GH−20(ケン化度87.8%、重合
度2000)」、「KL−05(ケン化度80%、重合
度500)」、「KM−11(ケン化度78%、重合度
1100)」、「KH−20(ケン化度80%、重合度
2000)」、「KP−06(ケン化度73%、重合度
600)」、「KP−08(ケン化度73%、重合度8
00)」、クラレ社から市販されている「PVA−20
5(ケン化度88%、重合度500)」、「PVA−2
10(ケン化度88%、重合度1000)」、「PVA
−217(ケン化度88%、重合度1700)」、「P
VA−224(ケン化度88%、重合度2400)」、
「PVA−405(ケン化度81%、重合度50
0)」、「PVA−420(ケン化度79.5%、重合
度2000)」等が相当する。
には顔料を配合することが可能である。顔料としては特
に制約はなく、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、二
酸化チタン、水酸化アルミニウム等の無機顔料を適宜選
定して使用できるが、グラシン紙の利点である半透明性
を損なわないようにするため、バリヤー層の全絶乾固形
分に対し10絶乾重量%以下とするのが好ましい。
リビニルアルコールに、リン酸エステル化デンプンやア
セチル化デンプン等の他の水溶性高分子を配合すること
も可能である。前者には松谷化学社から市販されている
「ニールガムA−55」、「ニールガムA−85」、
「ニールガムA−160」、また後者にはナショナルス
ターチ・アンド・ケミカル社から市販されている「ナシ
ョナル78−0338」等を挙げることができるが、グ
ラシン紙の利点である半透明性、バリヤー性を損なわな
いようにするため、バリヤー層の全絶乾固形分に対し1
0絶乾重量%以下とするのが好ましい。
機の乾燥部中間に設置されるサイズプレス装置、又はゲ
ートロールコーターが適切である。上記のサイズプレス
装置、又はゲートロールコーターは抄紙機に直結してい
るため、生産性の面で極めて有利である上に、グラシン
原紙上に形成されるバリヤー層の形成状態が、バリヤー
性の付与、及び剥離紙裏面の加水処理により生じる光沢
むらの消去の両面で好適である。グラシン原紙上に形成
されるバリヤー層の塗被量に厳格な制限はないが、本発
明のサイズプレス装置、又はゲートロールコーターでの
塗工液の塗布量は、通常、絶乾重量で片面0.3〜7g
/m2 が一般的である。
パーカレンダー等の仕上げ設備で平滑化処理を施すのが
一般的であり、グラシン紙に必要な半透明性を付与する
上で効果的であるのみならず、このように平滑化処理を
施すと、得られるバリヤー層の面質が良好となり、シリ
コーン塗工層を均一に形成することが可能になる。この
場合、目的に応じて平滑度を20〜5000秒(JAP
AN TAPPI紙パルプ試験法No.5に規定される
王研式平滑度)の範囲にコントロールするのが好適であ
る。
は、シリコーン樹脂等の剥離剤が絶乾重量で0.05〜
3g/m2程度塗布、乾燥され、剥離紙として使用され
る。シリコーン樹脂は上述の通り、通常トルエン等の有
機溶剤に希釈されて塗工される溶剤希釈タイプや、希釈
溶剤として有機溶剤を使用せず有効固形分が100%で
ある、いわゆる無溶剤タイプを使用することができる。
剥離剤の塗布方法としては、例えばバーコーター、グラ
ビアコーター、ロールコーター等が挙げられる。
ン紙は、良好な溶剤バリヤー性を有するため剥離性に優
れ、且つ粘着紙を製造する過程で、乾燥後生じるカール
を矯正するため、剥離紙裏面にグラビアロール等により
加水処理する際に、不均一な吸水に起因して生じる剥離
紙裏面の光沢むらを発生しない剥離紙用グラシン紙であ
る。
説明するが、勿論本発明は、これらによって限定される
ものではない。各実施例中、「部」、「%」は特に断ら
ない限り「重量部」、「重量%」を示すものである。
/m2 の原紙を抄造した。なお、その際、抄紙機の乾燥
機の中間部に設置されているサイズプレス装置により、
完全ケン化ポリビニルアルコール(商標:NH−20、
ケン化度99%、重合度2000、日本合成化学製)中
に、酢酸ナトリウム(和光純薬製)をポリビニルアルコ
ールの絶乾重量に対して3.5%配合したバリヤー剤塗
料を、濃度6%で、絶乾塗布量0.8g/m2塗布し
た。抄紙後、スーパーカレンダーにより仕上げ処理を行
い、剥離紙用グラシン紙を得た。
ルアルコール(商標:NH−20、ケン化度99%、重
合度2000、日本合成化学製)中に、酢酸ナトリウム
(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重量に対
して9.5%配合したバリヤー剤塗料を、濃度6%で、
絶乾塗布量1.0g/m2塗布した以外は実施例1と同
様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ルアルコール(商標:NL−05、ケン化度99%、重
合度500、日本合成化学製)中に、酢酸ナトリウム
(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重量に対
して3.5%配合したバリヤー剤塗料を、濃度16%
で、絶乾塗布量2.7g/m2塗布した以外は実施例1
と同様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ルアルコール(商標:NL−05、ケン化度99%、重
合度500、日本合成化学製)中に、酢酸ナトリウム
(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重量に対
して9.5%配合したバリヤー剤塗料を、濃度16%
で、絶乾塗布量2.8g/m2塗布した以外は実施例1
と同様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ニルアルコール(商標:GH−20、ケン化度87.8
%、重合度2000、日本合成化学製)中に、塩化カル
シウム(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重
量に対して3.5%配合したバリヤー剤塗料を、濃度6
%で、絶乾塗布量0.7g/m2塗布した以外は実施例
1と同様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ニルアルコール(商標:KL−05、ケン化度80%、
重合度500、日本合成化学製)中に、塩化カルシウム
(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重量に対
して3.5%配合したバリヤー剤塗料を、濃度15%
で、絶乾塗布量2.5g/m2塗布した以外は実施例1
と同様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ニルアルコール(商標:KP−06、ケン化度73%、
重合度600、日本合成化学製)中に、酢酸ナトリウム
(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重量に対
して3.5%配合したバリヤー剤塗料を、濃度15%
で、絶乾塗布量2.3g/m2塗布した以外は実施例1
と同様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ルアルコール(商標:NH−20、ケン化度99%、重
合度2000、日本合成化学製)を、濃度6%で、絶乾
塗布量0.8g/m2塗布した以外は実施例1と同様に
して、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ルアルコール(商標:NH−20、ケン化度99%、重
合度2000、日本合成化学製)中に、酢酸ナトリウム
(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重量に対
して2.5%配合したバリヤー剤塗料を、濃度6%で、
絶乾塗布量0.7g/m2塗布した以外は実施例1と同
様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ルアルコール(商標:NH−20、ケン化度99%、重
合度2000、日本合成化学製)中に、酢酸ナトリウム
(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重量に対
して12%配合したバリヤー剤塗料を、濃度6%で、絶
乾塗布量0.9g/m2塗布した以外は実施例1と同様
にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ニルアルコール(商標:GH−20、ケン化度87.8
%、重合度2000、日本合成化学製)を、濃度6%
で、絶乾塗布量0.7g/m2塗布した以外は実施例1
と同様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ルアルコール(商標:GH−20、ケン化度87.8
%、重合度2000、日本合成化学製)中に、酢酸ナト
リウム(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重
量に対して2.5%配合したバリヤー剤塗料を、濃度6
%で、絶乾塗布量0.7g/m2塗布した以外は実施例
1と同様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
ルアルコール(商標:GH−20、ケン化度87.8
%、重合度2000、日本合成化学製)中に、酢酸ナト
リウム(和光純薬製)をポリビニルアルコールの絶乾重
量に対して12%配合したバリヤー剤塗料を、濃度6%
で、絶乾塗布量0.9g/m2塗布した以外は実施例1
と同様にして、剥離紙用グラシン紙を作製した。
種類の剥離紙用グラシン紙について、以下の品質評価を
行った。評価結果を表1に示す。
定の供紙片を作製し、供紙片上に油溶染料(商標:Ol
eosol Red B、住友化学工業製)で着色した
トルエンを塗布し、2秒後ガ−ゼで拭き取り、その面の
トルエンの浸透状態、及び斑点状に生じるピンホ−ルの
目止め効果を判定した。 ○:浸透、ピンホールとも少なく、溶剤浸透抑制効果に
優れる。 ×:浸透、ピンホールが著しく、溶剤浸透抑制効果に劣
る。
される不透明度を測定した。
標:KS−770、信越化学製)のトルエン希釈液を、
濃度10%で、バーコーターにより絶乾重量0.8g/
m2塗布、乾燥して剥離紙を得た。この剥離紙上に、ア
クリル系エマルジョン粘着剤(商標:L−145、日本
カーバイト工業製)をロールコーターにより絶乾重量で
22g/m2塗布、乾燥した後、市販の64g/m2の上
質紙を貼合わせた。この貼合わせの直後に、カール矯正
のためグラビアロールにより剥離紙裏面に加水処理を行
った。なお、グラビアロールは100メッシュを使用
し、この加工における加工速度は100m/min、グ
ラビアロールの周速は50m/minとした。このよう
にして得た粘着紙の剥離紙上の光沢むらを目視で観察し
た。 ◎:光沢むらは全くみられない。 ○:光沢むらは少なく、実用上全く問題がない。 △:光沢むらが見られ、実用上問題がある。 ×:光沢むらが著しい。
足した条件で作製した剥離紙用グラシン紙は、溶剤バリ
ヤー性に優れ、且つ粘着紙を製造する過程で、乾燥後生
じるカールを矯正するため、剥離紙裏面にグラビアロー
ル等により加水処理する際に、不均一な吸水に起因して
生じる剥離紙裏面の光沢むらを発生することがない(実
施例1〜7)。一方、本発明の要件を満足しない条件で
作製された剥離紙用グラシン紙は、何等かの問題を有
し、実用することができない(比較例1〜6)。
1から明らかなように、溶剤バリヤー性に優れ、且つ粘
着紙を製造する過程で、乾燥後生じるカールを矯正する
ため、剥離紙裏面にグラビアロール等により加水処理す
る際に、不均一な吸水に起因して生じる剥離紙裏面の光
沢むらを発生することがない。
Claims (2)
- 【請求項1】 木材パルプを主成分とする原紙の両面上
に、ポリビニルアルコールを主成分とするバリヤー層を
形成後、平滑化処理した剥離紙用グラシン紙において、
該バリヤー層が、ポリビニルアルコールの絶乾重量部に
対し3〜10絶乾重量%の水溶性塩類を含有しているこ
とを特徴とする剥離紙用グラシン紙。 - 【請求項2】 バリヤー層を構成するポリビニルアルコ
ールが、ケン化度90%以下の不完全ケン化ポリビニル
アルコールであることを特徴とする請求項1記載の剥離
紙用グラシン紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7083796A JPH08284099A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 剥離紙用グラシン紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7083796A JPH08284099A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 剥離紙用グラシン紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08284099A true JPH08284099A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=13812622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7083796A Pending JPH08284099A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 剥離紙用グラシン紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08284099A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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