JPH08281958A - 液体噴射記録ヘッドの製造方法 - Google Patents
液体噴射記録ヘッドの製造方法Info
- Publication number
- JPH08281958A JPH08281958A JP11012095A JP11012095A JPH08281958A JP H08281958 A JPH08281958 A JP H08281958A JP 11012095 A JP11012095 A JP 11012095A JP 11012095 A JP11012095 A JP 11012095A JP H08281958 A JPH08281958 A JP H08281958A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jet recording
- resin layer
- recording head
- liquid jet
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000007788 liquid Substances 0.000 title claims abstract description 78
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 23
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims abstract description 68
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims abstract description 68
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 34
- 239000007787 solid Substances 0.000 claims abstract description 23
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims abstract description 3
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims abstract description 3
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 36
- 238000000206 photolithography Methods 0.000 abstract description 3
- 239000000976 ink Substances 0.000 description 20
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 13
- 238000001723 curing Methods 0.000 description 9
- QSHDDOUJBYECFT-UHFFFAOYSA-N mercury Chemical compound [Hg] QSHDDOUJBYECFT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 229910052753 mercury Inorganic materials 0.000 description 7
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M Sodium hydroxide Chemical compound [OH-].[Na+] HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 6
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 6
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 5
- IISBACLAFKSPIT-UHFFFAOYSA-N bisphenol A Chemical compound C=1C=C(O)C=CC=1C(C)(C)C1=CC=C(O)C=C1 IISBACLAFKSPIT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000001029 thermal curing Methods 0.000 description 3
- 239000004593 Epoxy Substances 0.000 description 2
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 2
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 2
- 238000000016 photochemical curing Methods 0.000 description 2
- 239000003505 polymerization initiator Substances 0.000 description 2
- 238000007639 printing Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000011038 discontinuous diafiltration by volume reduction Methods 0.000 description 1
- 238000009429 electrical wiring Methods 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 238000013007 heat curing Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
- 101150101567 pat-2 gene Proteins 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
- 238000004506 ultrasonic cleaning Methods 0.000 description 1
- 238000009849 vacuum degassing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基板にソリが発生したり、樹脂層が基板から
剥離することがない液体噴射記録ヘッドの製造方法を実
現する。 【構成】 基板1上に吐出エルネギー発生素子が接続さ
れた電気配線等からなる電気機能素子を配設したのち、
その上にポジ型レジストを塗布して、フォトリソグラフ
ィー法により共通液室部および液流路部からなる除去可
能な固体層を塗布形成する。ついで、前記固体層を覆う
ように光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層を形成したの
ち、樹脂層形成部2a以外の部分および供給口形成部7
aからなる未硬化部を形成するためのパターンを有する
フォトマスクM1 を近接配置し、レーザ光を基板1の一
端から他端に向けて走査させて光の分割照射を行なうこ
とにより、前記未硬化樹脂層を分割して硬化させ、樹脂
層2を基板1上に一体に形成する。
剥離することがない液体噴射記録ヘッドの製造方法を実
現する。 【構成】 基板1上に吐出エルネギー発生素子が接続さ
れた電気配線等からなる電気機能素子を配設したのち、
その上にポジ型レジストを塗布して、フォトリソグラフ
ィー法により共通液室部および液流路部からなる除去可
能な固体層を塗布形成する。ついで、前記固体層を覆う
ように光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層を形成したの
ち、樹脂層形成部2a以外の部分および供給口形成部7
aからなる未硬化部を形成するためのパターンを有する
フォトマスクM1 を近接配置し、レーザ光を基板1の一
端から他端に向けて走査させて光の分割照射を行なうこ
とにより、前記未硬化樹脂層を分割して硬化させ、樹脂
層2を基板1上に一体に形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録液滴を飛翔させて
記録紙等の記録媒体上に画像を形成するための液体噴射
記録ヘッドの製造方法に関するものである。
記録紙等の記録媒体上に画像を形成するための液体噴射
記録ヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液体噴射記録ヘッドの製造方法と
して各種の方法が提案されているが、その一つに次に説
明する注型法がある。
して各種の方法が提案されているが、その一つに次に説
明する注型法がある。
【0003】この注型法は、図6に示すように、吐出エ
ネルギー発生素子およびこれに電気配線を介して電気接
続された電極からなる電気機能素子をパターニングした
基板101の上に、フォトリソグラフィー法を用いて共
通液室形成部103および液流路形成部104からなる
除去可能な固体層105を形成したのち、その上面に紫
外光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層102を塗布形成
し、ついで、所定のパターンを有するフォトマスクを介
して紫外光Lを一括照射することにより、未硬化樹脂層
102の所定の部位を一括硬化させ、基板101上に樹
脂層を一体に形成する。そののち、図6に示す二点鎖線
に沿って切断し、吐出口を形成したのち、除去可能な固
体層105を除去し、ノズルおよび液室を形成する。
ネルギー発生素子およびこれに電気配線を介して電気接
続された電極からなる電気機能素子をパターニングした
基板101の上に、フォトリソグラフィー法を用いて共
通液室形成部103および液流路形成部104からなる
除去可能な固体層105を形成したのち、その上面に紫
外光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層102を塗布形成
し、ついで、所定のパターンを有するフォトマスクを介
して紫外光Lを一括照射することにより、未硬化樹脂層
102の所定の部位を一括硬化させ、基板101上に樹
脂層を一体に形成する。そののち、図6に示す二点鎖線
に沿って切断し、吐出口を形成したのち、除去可能な固
体層105を除去し、ノズルおよび液室を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術は、量産性に優れており、製造コストの低減を可能に
するが、基板上に形成された未硬化樹脂層を一括硬化さ
せるため、樹脂の硬化収縮による引張り応力が大きい。
その結果、基板にソリが発生したり、樹脂層が基板から
剥離するおそれがあるという未解決の課題があった。
術は、量産性に優れており、製造コストの低減を可能に
するが、基板上に形成された未硬化樹脂層を一括硬化さ
せるため、樹脂の硬化収縮による引張り応力が大きい。
その結果、基板にソリが発生したり、樹脂層が基板から
剥離するおそれがあるという未解決の課題があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであって、基板にソリが発
生したり、樹脂層が基板から剥離することがない液体噴
射記録ヘッドの製造方法を実現することを目的とするも
のである。
の課題に鑑みてなされたものであって、基板にソリが発
生したり、樹脂層が基板から剥離することがない液体噴
射記録ヘッドの製造方法を実現することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法は、電気機
能素子を配設した基板上に、除去可能な固体層を形成
し、ついで前記固体層を覆うように光硬化型樹脂からな
る未硬化樹脂層を塗布形成したのち、光の分割照射を行
なうことによって前記未硬化樹脂層を分割して硬化さ
せ、前記基板上に樹脂層を一体に形成し、そののち前記
除去可能な固体層を除去することにより前記樹脂層中に
中空部を形成することを特徴とするものである。
に、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法は、電気機
能素子を配設した基板上に、除去可能な固体層を形成
し、ついで前記固体層を覆うように光硬化型樹脂からな
る未硬化樹脂層を塗布形成したのち、光の分割照射を行
なうことによって前記未硬化樹脂層を分割して硬化さ
せ、前記基板上に樹脂層を一体に形成し、そののち前記
除去可能な固体層を除去することにより前記樹脂層中に
中空部を形成することを特徴とするものである。
【0007】さらに、複数の電気機能素子を互いに間隔
をおいて配設した基板上に、各電気機能素子の上面に除
去可能な固体層を形成したのち、前記固体層を覆うよう
に光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層を塗布形成し、つ
いで光の分割照射を行なうことにより、前記未硬化樹脂
層を分割して硬化させ、前記基板上に複数の液体噴射記
録ヘッドに対応する樹脂層を一体に形成したのち各液体
噴射記録ヘッド毎に切断し、ついで前記除去可能な固体
層を除去することにより前記樹脂層に中空部を形成する
ことを特徴とするものである。
をおいて配設した基板上に、各電気機能素子の上面に除
去可能な固体層を形成したのち、前記固体層を覆うよう
に光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層を塗布形成し、つ
いで光の分割照射を行なうことにより、前記未硬化樹脂
層を分割して硬化させ、前記基板上に複数の液体噴射記
録ヘッドに対応する樹脂層を一体に形成したのち各液体
噴射記録ヘッド毎に切断し、ついで前記除去可能な固体
層を除去することにより前記樹脂層に中空部を形成する
ことを特徴とするものである。
【0008】中空部を、共通液室および前記共通液室に
連通した液流路とすることができる。
連通した液流路とすることができる。
【0009】上記各方法において、光の分割照射を、ス
ポット状または帯状の光を走査させて行ない、また、光
は紫外光やレーザ光を用いるとよい。
ポット状または帯状の光を走査させて行ない、また、光
は紫外光やレーザ光を用いるとよい。
【0010】さらに、光の分割照射を、未硬化樹脂層の
うちの樹脂層となる部位以外の部位に未硬化部を形成す
るためのパターンを有するフォトマスクを介して行なう
と効果的である。
うちの樹脂層となる部位以外の部位に未硬化部を形成す
るためのパターンを有するフォトマスクを介して行なう
と効果的である。
【0011】
【作用】基板上に形成された光硬化型樹脂からなる未硬
化樹脂層に対し、光の分割照射を行なうことにより分割
して硬化させるため、硬化部分の硬化収縮による体積の
減少分が、これに隣接する未硬化部分の樹脂の流動性に
よって緩和され、硬化収縮に起因する基板にかかる引張
り応力が低減される。その結果、基板にそりが発生した
り、樹脂層が剥離するようなことがなくなる。
化樹脂層に対し、光の分割照射を行なうことにより分割
して硬化させるため、硬化部分の硬化収縮による体積の
減少分が、これに隣接する未硬化部分の樹脂の流動性に
よって緩和され、硬化収縮に起因する基板にかかる引張
り応力が低減される。その結果、基板にそりが発生した
り、樹脂層が剥離するようなことがなくなる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】先ず、本発明の液体噴射記録ヘッドの製造
方法によって製造された液体噴射記録ヘッドの一例につ
いて説明する。
方法によって製造された液体噴射記録ヘッドの一例につ
いて説明する。
【0014】図1に示すように、液体噴射記録ヘッドE
は、一端にパット1cが接続された電気配線1bおよび
液流路4内にあって前記電気配線1bに接続された図示
しない吐出エネルギー発生素子からなる電気機能素子が
配設された基板1と、基板1の電気接続部1aを除く部
位に一体に形成された中空部である共通液室3および共
通液室3に液流路4を介して連通された吐出口5を有す
る樹脂層2とを備えている。
は、一端にパット1cが接続された電気配線1bおよび
液流路4内にあって前記電気配線1bに接続された図示
しない吐出エネルギー発生素子からなる電気機能素子が
配設された基板1と、基板1の電気接続部1aを除く部
位に一体に形成された中空部である共通液室3および共
通液室3に液流路4を介して連通された吐出口5を有す
る樹脂層2とを備えている。
【0015】次に、図1に示すような液体噴射記録ヘッ
ドEを製造する場合を例に挙げて、本発明の液体噴射記
録ヘッドの製造方法の実施例について説明する。
ドEを製造する場合を例に挙げて、本発明の液体噴射記
録ヘッドの製造方法の実施例について説明する。
【0016】(第1実施例) 半導体製造プロセスを用いて、シリコンウエハ等か
らなる基板1上に図1に示すような一端にAuからなる
パット1cが接続されたAlからなる電気配線1bおよ
び液流路4内にあって電気配線1bに接続された図示し
ない吐出エネルギー発生素子である電気熱変換体(Hf
B2 )を配設する。
らなる基板1上に図1に示すような一端にAuからなる
パット1cが接続されたAlからなる電気配線1bおよ
び液流路4内にあって電気配線1bに接続された図示し
ない吐出エネルギー発生素子である電気熱変換体(Hf
B2 )を配設する。
【0017】なお、図2には、吐出口面6(図1に示
す)となる部位を対向させた2個取りのものを示した
が、実際には、後述するようにウエハ上に対向させた複
数個の液体噴射記録ヘッドを配列し、後述する工程のダ
イシングソーにて分離する。
す)となる部位を対向させた2個取りのものを示した
が、実際には、後述するようにウエハ上に対向させた複
数個の液体噴射記録ヘッドを配列し、後述する工程のダ
イシングソーにて分離する。
【0018】 上記の工程で得た基板1の上面に、
ポジ型レジストを約25μmの厚さに塗布したのち、フ
ォトリソグラフィー法により、図2に示すような共通液
室部3aおよび液流路部4aからなる除去可能な固体層
8を形成する。
ポジ型レジストを約25μmの厚さに塗布したのち、フ
ォトリソグラフィー法により、図2に示すような共通液
室部3aおよび液流路部4aからなる除去可能な固体層
8を形成する。
【0019】 上記の工程ののち、ビスフェノール
A型エポキシ(旭電化工業社製:KRM−2410)と
光カチオン重合開始剤(旭電化工業社製)とを100対
1に配合した光硬化型樹脂を真空脱気したのち約1mm
の厚さに塗布して光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層を
塗布形成する。
A型エポキシ(旭電化工業社製:KRM−2410)と
光カチオン重合開始剤(旭電化工業社製)とを100対
1に配合した光硬化型樹脂を真空脱気したのち約1mm
の厚さに塗布して光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層を
塗布形成する。
【0020】 上記の工程ののち、図4の(a)に
示すような、樹脂層形成部2a以外の部分を遮光したパ
ターンを有するフォトマスクM1 を近接して配置し、レ
ーザ光であるArレーザのスポット光を5J/cm2 の
照射エネルギーとなるように走査速度を制御して、基板
1の一端から他端へ向けて走査させることにより、前記
未硬化樹脂層を徐々に部分的に硬化させて樹脂層2を基
板1上に一体に形成する。
示すような、樹脂層形成部2a以外の部分を遮光したパ
ターンを有するフォトマスクM1 を近接して配置し、レ
ーザ光であるArレーザのスポット光を5J/cm2 の
照射エネルギーとなるように走査速度を制御して、基板
1の一端から他端へ向けて走査させることにより、前記
未硬化樹脂層を徐々に部分的に硬化させて樹脂層2を基
板1上に一体に形成する。
【0021】つまり、スポット光を硬化させるべき部分
以外を遮光したパターンを有するフォトマスクを介して
走査することにより、未硬化樹脂層を硬化させる。
以外を遮光したパターンを有するフォトマスクを介して
走査することにより、未硬化樹脂層を硬化させる。
【0022】上記の工程のち、前記フォトマスクM
1 を介して高圧水銀ランプにより、UV光を一括照射
し、硬化をさらに進めたのち未硬化部をエターナで除去
し、ついで30℃で30分間の熱硬化を行なう。
1 を介して高圧水銀ランプにより、UV光を一括照射
し、硬化をさらに進めたのち未硬化部をエターナで除去
し、ついで30℃で30分間の熱硬化を行なう。
【0023】上記の工程ののち、ダイシングソーに
より、図4の(b)に示す破線に沿って切断し、ついで
図3のA−A線に沿って切断して吐出口面6(図1参
照)を形成したのち、NaOH3%水溶液で固体層8を
除去することにより、液体噴射記録ヘッドEを得た。
より、図4の(b)に示す破線に沿って切断し、ついで
図3のA−A線に沿って切断して吐出口面6(図1参
照)を形成したのち、NaOH3%水溶液で固体層8を
除去することにより、液体噴射記録ヘッドEを得た。
【0024】なお、本工程ののち、超音波洗浄を行なっ
たり、加圧したNaOH3%水溶液を供給口7より導入
して液流路4中を流すと、固体層の残渣を取り除くこと
ができる。
たり、加圧したNaOH3%水溶液を供給口7より導入
して液流路4中を流すと、固体層の残渣を取り除くこと
ができる。
【0025】(第2実施例)上記第1実施例のフォトマ
スクの代わりに、図5の(a)に示すような、複数の吐
出口面を対向させた2個取りの樹脂層形成部12a以外
の部分を遮光したパターンを有するフォトマスクM2 を
用い、図5の(b)に示すような2個取りの樹脂層2を
複数個互いに間隔をおき基板1上に一体に形成する。
スクの代わりに、図5の(a)に示すような、複数の吐
出口面を対向させた2個取りの樹脂層形成部12a以外
の部分を遮光したパターンを有するフォトマスクM2 を
用い、図5の(b)に示すような2個取りの樹脂層2を
複数個互いに間隔をおき基板1上に一体に形成する。
【0026】つまり、未硬化樹脂層のうちの樹脂層とな
る部位以外の部位に光があたらないようなパターンを有
するフォトマスクを介して行なう。
る部位以外の部位に光があたらないようなパターンを有
するフォトマスクを介して行なう。
【0027】これ以外の工程は上記第1実施例と同様に
スポット光を走査して硬化させた。
スポット光を走査して硬化させた。
【0028】(第1比較例)上記第1実施例における
の工程のArレーザ光を走査させて光硬化型樹脂の硬化
を行なう代わりに、フォトマスクM1 を用い、高圧水銀
ランプにて10J/cm2 のUV光を一括照射して光硬
化型樹脂を一括硬化させる。これ以外の工程は、上記第
1実施例と同様であるので説明は省略する。
の工程のArレーザ光を走査させて光硬化型樹脂の硬化
を行なう代わりに、フォトマスクM1 を用い、高圧水銀
ランプにて10J/cm2 のUV光を一括照射して光硬
化型樹脂を一括硬化させる。これ以外の工程は、上記第
1実施例と同様であるので説明は省略する。
【0029】(第2比較例)図5の(a)に示すような
フォトマスクM2 を用いて、比較例1と同様に一括硬化
させた。
フォトマスクM2 を用いて、比較例1と同様に一括硬化
させた。
【0030】上記第1実施例、第2実施例、第1比較例
および第2比較例によってそれぞれ製造された液体噴射
記録ヘッドの基板のソリを観察したところソリの大きさ
は、第1比較例>第2比較例>第1実施例>第2実施例
の順番であった。
および第2比較例によってそれぞれ製造された液体噴射
記録ヘッドの基板のソリを観察したところソリの大きさ
は、第1比較例>第2比較例>第1実施例>第2実施例
の順番であった。
【0031】また、各液体噴射記録ヘッドについて、−
30℃と+60℃間の熱衝撃テストを10サイクル行な
ったところ、第1実施例および第2実施例によってそれ
ぞれ製造された液体噴射記録ヘッドには樹脂剥離は発生
しなかったのに対し、第1比較例および第2比較例によ
ってそれぞれ製造された液体噴射記録ヘッドには部分的
に樹脂剥離が発生した。
30℃と+60℃間の熱衝撃テストを10サイクル行な
ったところ、第1実施例および第2実施例によってそれ
ぞれ製造された液体噴射記録ヘッドには樹脂剥離は発生
しなかったのに対し、第1比較例および第2比較例によ
ってそれぞれ製造された液体噴射記録ヘッドには部分的
に樹脂剥離が発生した。
【0032】上記第1実施例および第2実施例によって
それぞれ製造された液体噴射記録ヘッドを用いた液体噴
射記録装置によって印字を行なったところいずれも高品
位なものであった。
それぞれ製造された液体噴射記録ヘッドを用いた液体噴
射記録装置によって印字を行なったところいずれも高品
位なものであった。
【0033】さらに、光硬化型樹脂の硬化収縮による引
張り応力について、本発明に係る実験例1および実験例
2と比較例3との比較実験を行なったのでその結果につ
いて説明する。
張り応力について、本発明に係る実験例1および実験例
2と比較例3との比較実験を行なったのでその結果につ
いて説明する。
【0034】(実験例1) 5インチのシリコンウエハ上にビスフェノールA型
エポキシ(旭電化工業社製KRM−2410)と光カチ
オン重合開始剤(旭電化工業社製)を100対1に配合
した樹脂を0.2mmの厚さに塗布し、サンプルを得
る。
エポキシ(旭電化工業社製KRM−2410)と光カチ
オン重合開始剤(旭電化工業社製)を100対1に配合
した樹脂を0.2mmの厚さに塗布し、サンプルを得
る。
【0035】 上記の工程によって得たサンプルに
対し、Arレーザ光の100μmスポットを照射量が4
J/cm2 になるように走査速度を制御してスキャンさ
せることにより、シリコンウエハの一端から他端に向か
って分割して硬化を行なう。
対し、Arレーザ光の100μmスポットを照射量が4
J/cm2 になるように走査速度を制御してスキャンさ
せることにより、シリコンウエハの一端から他端に向か
って分割して硬化を行なう。
【0036】 上記ののち、高圧水銀ランプの6J
/cm2 のUV光によって一括露光を行ない、さらに約
130℃で30分間の熱硬化を行なう。
/cm2 のUV光によって一括露光を行ない、さらに約
130℃で30分間の熱硬化を行なう。
【0037】上記ののち、シリコンウエハのソリか
ら応力を求めたところ3×107 Paであった。
ら応力を求めたところ3×107 Paであった。
【0038】(実験例2)上記実験例1のの工程に加
えて得たサンプルに対し、高圧水銀ランプのUV光を
0.5mm幅のスリットを通し、かつ前記スリットを照
射エネルギーが4J/cm2 になるように低速度で走査
することにより、分割して硬化を行なう。これ以外の工
程は上記実験例1と同様である。
えて得たサンプルに対し、高圧水銀ランプのUV光を
0.5mm幅のスリットを通し、かつ前記スリットを照
射エネルギーが4J/cm2 になるように低速度で走査
することにより、分割して硬化を行なう。これ以外の工
程は上記実験例1と同様である。
【0039】 上記の工程ののち、高圧水銀ランプ
の6J/cm2 のUV光によって一括露光を行ない、さ
らに約130℃で30分間の熱硬化を行なう。
の6J/cm2 のUV光によって一括露光を行ない、さ
らに約130℃で30分間の熱硬化を行なう。
【0040】 上記の工程ののち、シリコンウエハ
のソリから応力を求めたところ5×107 Paであっ
た。
のソリから応力を求めたところ5×107 Paであっ
た。
【0041】(比較例3) 上記実験例1のの工程と同様のサンプルを得る。
【0042】 上記の工程によって得たサンプルに
対し、高圧水銀ランプの10J/cm2 のUV光を一括
照射して一括硬化を行なう。
対し、高圧水銀ランプの10J/cm2 のUV光を一括
照射して一括硬化を行なう。
【0043】 上記の工程ののち、高圧水銀ランプ
の6J/cm2 のUV光によって一括露光を行ない、さ
らに約130℃で30分間の熱硬化を行なう。
の6J/cm2 のUV光によって一括露光を行ない、さ
らに約130℃で30分間の熱硬化を行なう。
【0044】 上記の工程ののち、シリコンウエハ
のソリから応力を求めたところ2×108 Paであっ
た。
のソリから応力を求めたところ2×108 Paであっ
た。
【0045】上記比較実験結果より、紫外光をスリット
を通し、かつ前記スリットを低速度で走査することによ
って分割硬化を行なう方法も有効であることが確認でき
た。本発明は、特に液体噴射記録方式の中で熱エネルギ
ーを利用して飛翔液滴を形成し、記録を行なう、いわゆ
るインクジェット記録方式の記録ヘッド、記録装置にお
いて、優れた効果をもたらすものである。
を通し、かつ前記スリットを低速度で走査することによ
って分割硬化を行なう方法も有効であることが確認でき
た。本発明は、特に液体噴射記録方式の中で熱エネルギ
ーを利用して飛翔液滴を形成し、記録を行なう、いわゆ
るインクジェット記録方式の記録ヘッド、記録装置にお
いて、優れた効果をもたらすものである。
【0046】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されており、本発明はこれらの基
本的な原理を用いて行なうものが好ましい。この記録方
式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれ
にも適用可能である。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されており、本発明はこれらの基
本的な原理を用いて行なうものが好ましい。この記録方
式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれ
にも適用可能である。
【0047】この記録方式を簡単に説明すると、記録液
(インク)が保持されているシートや液流路に対応して
配置されている吐出エネルギー発生素子である電気熱変
換体に駆動回路より吐出信号を供給する、つまり、記録
情報に対応して記録液(インク)に核沸騰現象を越え、
膜沸騰現象を生じるような急速な温度上昇を与えるため
の少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、
熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜
沸騰を生じさせる。このように記録液(インク)から電
気熱変換体に付与する駆動信号に一対一に対応した気泡
を形成できるため、特にオンデマンド型の記録法には有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出口を介して
記録液(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を
形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適
切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優
れた記録液(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。なお、上記熱
作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313
124号明細書に記載されている条件を採用すると、さ
らに優れた記録を行なうことができる。
(インク)が保持されているシートや液流路に対応して
配置されている吐出エネルギー発生素子である電気熱変
換体に駆動回路より吐出信号を供給する、つまり、記録
情報に対応して記録液(インク)に核沸騰現象を越え、
膜沸騰現象を生じるような急速な温度上昇を与えるため
の少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、
熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜
沸騰を生じさせる。このように記録液(インク)から電
気熱変換体に付与する駆動信号に一対一に対応した気泡
を形成できるため、特にオンデマンド型の記録法には有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出口を介して
記録液(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を
形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適
切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優
れた記録液(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。なお、上記熱
作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313
124号明細書に記載されている条件を採用すると、さ
らに優れた記録を行なうことができる。
【0048】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液流路、電気熱変換
体を組み合わせた構成(直線状液流路又は直角液流路)
の他に、米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書に開示されているように、熱
作用部が屈曲する領域に配置された構成を持つものにも
本発明は有効である。
書に開示されているような吐出口、液流路、電気熱変換
体を組み合わせた構成(直線状液流路又は直角液流路)
の他に、米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書に開示されているように、熱
作用部が屈曲する領域に配置された構成を持つものにも
本発明は有効である。
【0049】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出口とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
を有するものにおいても本発明は有効である。
通するスリットを電気熱変換体の吐出口とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
を有するものにおいても本発明は有効である。
【0050】さらに、本発明が有効に利用される記録ヘ
ッドとしては、記録装置が記録可能である被記録媒体の
最大幅に対応した長さのフルラインタイプの記録ヘッド
がある。このフルラインヘッドは、上述した明細書に開
示されているような記録ヘッドを複数組み合わせること
によってフルライン構成にしたものや、一体的に形成さ
れた一個のフルライン記録ヘッドであってもよい。
ッドとしては、記録装置が記録可能である被記録媒体の
最大幅に対応した長さのフルラインタイプの記録ヘッド
がある。このフルラインヘッドは、上述した明細書に開
示されているような記録ヘッドを複数組み合わせること
によってフルライン構成にしたものや、一体的に形成さ
れた一個のフルライン記録ヘッドであってもよい。
【0051】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0052】また、記録ヘッドに対する回復手段や予備
的な補助手段を付加することは、記録装置を一層安定に
することができるので好ましいものである。これらを具
体的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング
手段、クリーニング手段、加圧または吸引手段、電気熱
変換体或はこれとは別の加熱素子、あるいはこれらの組
み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行な
う予備吐出モード手段を付加することも安定した記録を
行なうために有効である。
的な補助手段を付加することは、記録装置を一層安定に
することができるので好ましいものである。これらを具
体的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング
手段、クリーニング手段、加圧または吸引手段、電気熱
変換体或はこれとは別の加熱素子、あるいはこれらの組
み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行な
う予備吐出モード手段を付加することも安定した記録を
行なうために有効である。
【0053】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録するモードだけではなく、記録
ヘッドを一体的に構成したものか、複数個の組み合わせ
で構成したものかのいずれでもよいが、異なる色の複色
カラーまたは、混色によるフルカラーの少なくとも一つ
を備えた装置にも本発明は極めて有効である。
色等の主流色のみを記録するモードだけではなく、記録
ヘッドを一体的に構成したものか、複数個の組み合わせ
で構成したものかのいずれでもよいが、異なる色の複色
カラーまたは、混色によるフルカラーの少なくとも一つ
を備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0054】本発明において、上述した各インクにたい
して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行する
ものである。
して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行する
ものである。
【0055】さらに加えて、本発明のインクジェットの
記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機
器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等
と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有する
ファクシミリ装置の形態を採るものであってもよい。
記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機
器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等
と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有する
ファクシミリ装置の形態を採るものであってもよい。
【0056】以上説明した本発明の実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体とな
るもの、或いは、インクジェットにおいて一般的に行な
われている温度調整の温度範囲である30℃以上70℃
以下の温度範囲で軟化もしくは液体となるものでもよ
い。すなわち、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化の
エネルギーとして使用せしめることで防止するか、また
は、インクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化してインク
液状として吐出するものや記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによ
って初めて液化する性質のインク使用も本発明には適用
可能である。このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体とな
るもの、或いは、インクジェットにおいて一般的に行な
われている温度調整の温度範囲である30℃以上70℃
以下の温度範囲で軟化もしくは液体となるものでもよ
い。すなわち、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化の
エネルギーとして使用せしめることで防止するか、また
は、インクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化してインク
液状として吐出するものや記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによ
って初めて液化する性質のインク使用も本発明には適用
可能である。このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0057】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
で、次に記載するような効果を奏する。
【0058】基板上に形成された光硬化型樹脂からなる
未硬化樹脂層を分割して硬化するため、硬化収縮に起因
する基板のソリを著しく低減することができるととも
に、基板より樹脂層が剥離することもない。その結果、
高品位の画像形成を行なうことができる液体噴射記録ヘ
ッドを製造することができる。
未硬化樹脂層を分割して硬化するため、硬化収縮に起因
する基板のソリを著しく低減することができるととも
に、基板より樹脂層が剥離することもない。その結果、
高品位の画像形成を行なうことができる液体噴射記録ヘ
ッドを製造することができる。
【図1】液体噴射記録ヘッドの一例を示す模式斜視図で
ある。
ある。
【図2】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法におい
て、2個取りの基板上に除去できる固体層を形成した状
態を示す模式斜視図である。
て、2個取りの基板上に除去できる固体層を形成した状
態を示す模式斜視図である。
【図3】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法におい
て、2個取りの基板上に樹脂層を形成した状態を示す模
式斜視図である。
て、2個取りの基板上に樹脂層を形成した状態を示す模
式斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例における工程の一部を示
し、(a)は使用するフォトマスクの模式平面図、
(b)は(a)に示すフォトマスクを用いて複数の液体
噴射記録ヘッドに相当する樹脂層が一体に形成された基
板の平面図である。
し、(a)は使用するフォトマスクの模式平面図、
(b)は(a)に示すフォトマスクを用いて複数の液体
噴射記録ヘッドに相当する樹脂層が一体に形成された基
板の平面図である。
【図5】本発明の第2実施例における工程の一部を示
し、(a)は使用するフォトマスクの模式平面図、
(b)は(a)に示すフォトマスクを用いて複数の液体
噴射記録ヘッドに相当する樹脂層が一体に形成された基
板の平面図である。
し、(a)は使用するフォトマスクの模式平面図、
(b)は(a)に示すフォトマスクを用いて複数の液体
噴射記録ヘッドに相当する樹脂層が一体に形成された基
板の平面図である。
【図6】従来の液体噴射記録ヘッドの製造方法の一例を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 基板 1a 電気接続部 1b 電気配線 1c パット 2 樹脂層 2a 樹脂層形成部 3 共通液室 4 液流路 5 吐出口 6 吐出口面 7 供給口 7a 供給口形成部
Claims (9)
- 【請求項1】 電気機能素子を配設した基板上に、除去
可能な固体層を形成し、ついで前記固体層を覆うように
光硬化型樹脂からなる未硬化樹脂層を塗布形成したの
ち、光の分割照射を行なうことによって前記未硬化樹脂
層を分割して硬化させ、前記基板上に樹脂層を一体に形
成し、そののち前記除去可能な固体層を除去することに
より前記樹脂層中に中空部を形成することを特徴とする
液体噴射記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 複数の電気機能素子を互いに間隔をおい
て配設した基板上に、各電気機能素子の上面に除去可能
な固体層を形成したのち、前記固体層を覆うように光硬
化型樹脂からなる未硬化樹脂層を塗布形成し、ついで光
の分割照射を行なうことにより、前記未硬化樹脂層を分
割して硬化させ、前記基板上に複数の液体噴射記録ヘッ
ドに対応する樹脂層を一体に形成したのち各液体噴射記
録ヘッド毎に切断し、ついで前記除去可能な固体層を除
去することにより前記樹脂層に中空部を形成することを
特徴とする液体噴射記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 中空部が、共通液室および前記共通液室
に連通した液流路であることを特徴とする請求項2記載
の液体噴射記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 光の分割照射を、スポット状の光を走査
させて行なうことを特徴とする請求項1乃至3いずれか
1項記載の液体噴射記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 光の分割照射を、帯状の光を走査させて
行なうことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記
載の液体噴射記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項6】 光が、紫外光であることを特徴とする請
求項1乃至5いずれか1項記載の液体噴射記録ヘッドの
製造方法。 - 【請求項7】 光が、レーザ光であることを特徴とする
請求項1乃至5いずれか1項記載の液体噴射記録ヘッド
の製造方法。 - 【請求項8】 光の分割照射を、未硬化樹脂層のうちの
樹脂層となる部位以外の部位に未硬化部を形成するため
のパターンを有するフォトマスクを介して行なうことを
特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の液体噴射
記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項9】 基板上に樹脂層を一体に形成したのち、
未硬化部を除去し、さらに硬化処理を行なうことを特徴
とする請求項8記載の液体噴射記録ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11012095A JPH08281958A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 液体噴射記録ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11012095A JPH08281958A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 液体噴射記録ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281958A true JPH08281958A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14527547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11012095A Pending JPH08281958A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 液体噴射記録ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08281958A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007301808A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Toshiba Tec Corp | ベース製造方法、ベース、およびヘッドモジュール |
WO2013141131A1 (ja) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | デクセリアルズ株式会社 | 接続体の製造方法、及び電子部品の接続方法 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP11012095A patent/JPH08281958A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007301808A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Toshiba Tec Corp | ベース製造方法、ベース、およびヘッドモジュール |
WO2013141131A1 (ja) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | デクセリアルズ株式会社 | 接続体の製造方法、及び電子部品の接続方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05513A (ja) | 液体噴射記録ヘツドの製造方法及び該製造方法によつて製造された液体噴射記録ヘツド並びに該ヘツドを具備する液体噴射記録装置 | |
JP5495623B2 (ja) | 基板の加工方法、液体吐出ヘッド用基板の製造方法および液体吐出ヘッドの製造方法 | |
EP0495649B1 (en) | Method for manufacturing an ink jet recording head | |
JP3803985B2 (ja) | インク噴射記録ヘッドの製造方法および記録装置 | |
JP3095795B2 (ja) | インクジェット記録ヘッドおよび該ヘッドの製造方法 | |
JPH08281958A (ja) | 液体噴射記録ヘッドの製造方法 | |
US5439554A (en) | Liquid jet recording head fabrication method | |
JPH054348A (ja) | インクジエツト記録ヘツドおよびその製造方法 | |
JP3402879B2 (ja) | インクジェットヘッドおよびその製造方法ならびにインクジェット装置 | |
JP3692842B2 (ja) | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 | |
JPH08142327A (ja) | インクジェット記録装置の記録ヘッド | |
JP2791227B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 | |
JPH05330061A (ja) | 液滴噴射装置の製造方法 | |
JPH106514A (ja) | インクジェット記録ヘッドの製造方法、該方法による記録ヘッド、及び該ヘッドを具備するインクジェット記録装置 | |
JPH11188882A (ja) | 液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法 | |
JPH06191035A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 | |
JPH08252919A (ja) | 液体噴射記録ヘッドの製造方法 | |
JPH06312509A (ja) | インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録ヘッドの製造方法および前記インクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置 | |
JPH08281959A (ja) | 液体噴射記録ヘッドの製造方法 | |
JPH1178032A (ja) | 液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法 | |
JPH0929980A (ja) | インクジェット記録ヘッドの製造方法 | |
JPH06312511A (ja) | 液体噴射記録ヘッドの製造方法、液体噴射記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 | |
JPH08169114A (ja) | インクジェットヘッド、その製造方法、およびインクジェット装置 | |
JPH06312507A (ja) | 液体噴射記録ヘッド、液体噴射記録ヘッドの製造方法並びにこの液体噴射記録ヘッドを備えた記録装置 | |
JPH068454A (ja) | インクジェット記録ヘッド、その製造方法及びインクジェット記録ヘッドを備えた記録装置 |