JPH08278179A - 発熱抵抗式空気流量測定装置 - Google Patents
発熱抵抗式空気流量測定装置Info
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- JPH08278179A JPH08278179A JP7080026A JP8002695A JPH08278179A JP H08278179 A JPH08278179 A JP H08278179A JP 7080026 A JP7080026 A JP 7080026A JP 8002695 A JP8002695 A JP 8002695A JP H08278179 A JPH08278179 A JP H08278179A
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- Measuring Volume Flow (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】内燃機関に用いられる、発熱抵抗式空気流量測
定装置において、脈動流下で特に、逆流を伴うような条
件下における計測精度の向上を図る。 【構成】発熱抵抗体の上流側に絞り等を設け、順方向流
れの慣性力を強めた。 【効果】順方向流れの慣性力を強める事により、逆流の
流速分布に変化を持たせ、発熱抵抗体が検出する逆流を
減らす事が可能となる。これにより、発熱抵抗式空気流
量測定装置の逆流による誤差を低減する事が出来る。
定装置において、脈動流下で特に、逆流を伴うような条
件下における計測精度の向上を図る。 【構成】発熱抵抗体の上流側に絞り等を設け、順方向流
れの慣性力を強めた。 【効果】順方向流れの慣性力を強める事により、逆流の
流速分布に変化を持たせ、発熱抵抗体が検出する逆流を
減らす事が可能となる。これにより、発熱抵抗式空気流
量測定装置の逆流による誤差を低減する事が出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸入空気流
量を測定する空気流量計に係わり、特に自動車のエンジ
ンに吸入される空気流量を測定するのに適する発熱抵抗
式空気流量計に関する。
量を測定する空気流量計に係わり、特に自動車のエンジ
ンに吸入される空気流量を測定するのに適する発熱抵抗
式空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に用いられ、脈動流下で逆流を
伴うような条件下における発熱抵抗体式空気流量計の計
測精度の向上を図る手段としては、特開平2ー1518
に示すようなL字形の検出管を持つ通路構造が公知とし
て知られている。即ち、逆方向の流れに対して壁を設け
る事により、発熱抵抗体に直接逆流が当たらない様な通
路構造としたものである。しかし、この構造では検出管
をL字形に曲げているため主通路の有効断面積狭めてし
まい圧力損失の増加や、発熱抵抗体配置部の流速低下に
伴う低流量域での検出精度バラツキ等が課題視されてい
る。
伴うような条件下における発熱抵抗体式空気流量計の計
測精度の向上を図る手段としては、特開平2ー1518
に示すようなL字形の検出管を持つ通路構造が公知とし
て知られている。即ち、逆方向の流れに対して壁を設け
る事により、発熱抵抗体に直接逆流が当たらない様な通
路構造としたものである。しかし、この構造では検出管
をL字形に曲げているため主通路の有効断面積狭めてし
まい圧力損失の増加や、発熱抵抗体配置部の流速低下に
伴う低流量域での検出精度バラツキ等が課題視されてい
る。
【0003】また、本発明の一実施例に示す通路内に絞
りを持つ構造としては、特開平1ー110220にしよ
うな構造が公知として知られている。この構造では、絞
りは主通路の壁面に環状に置かれ、そのすぐ下流に主流
方向に対する距離の短い検出管の中に発熱抵抗体を配置
する構造である。
りを持つ構造としては、特開平1ー110220にしよ
うな構造が公知として知られている。この構造では、絞
りは主通路の壁面に環状に置かれ、そのすぐ下流に主流
方向に対する距離の短い検出管の中に発熱抵抗体を配置
する構造である。
【0004】更に特開昭63ー210727においては
検出管内に絞りを持つ構造が公知である。この構造は吸
気管路を構成する主通路の有効断面積に対して検出管の
有効断面積の面積比が非常に小さい構造である。これ
は、検出管内の流速を層流状態に保つ為には検出管内径
を小さくしなければならないためである。管路内の流速
を層流に保つためにはレイノルズ数を2300以下にし
なければならない。
検出管内に絞りを持つ構造が公知である。この構造は吸
気管路を構成する主通路の有効断面積に対して検出管の
有効断面積の面積比が非常に小さい構造である。これ
は、検出管内の流速を層流状態に保つ為には検出管内径
を小さくしなければならないためである。管路内の流速
を層流に保つためにはレイノルズ数を2300以下にし
なければならない。
【0005】レイノルズ数=V×D/ν V=管路内平均流速(m/s) D=管路径(m) ν=動粘性係数(m^2/s) 空気の場合20℃で約15×10^(−6) 一般的に熱線の出力の安定性を考えると熱線に当たる流
速は最低でも3〜4(m/s)必要となり、エンジンの
高回転域ではその10倍程度は必要となる。この数値を
前記数式に当てはめると検出管内径は最大でも10mm
以下としなければならない。吸気管の一部を構成する検
出管外側の主空気通路は最低でも内径40mm相当以上
の有効断面積は必要となり、主空気通路の有効断面積に
対する検出管の有効断面積の比率は非常に小さくなるの
である。
速は最低でも3〜4(m/s)必要となり、エンジンの
高回転域ではその10倍程度は必要となる。この数値を
前記数式に当てはめると検出管内径は最大でも10mm
以下としなければならない。吸気管の一部を構成する検
出管外側の主空気通路は最低でも内径40mm相当以上
の有効断面積は必要となり、主空気通路の有効断面積に
対する検出管の有効断面積の比率は非常に小さくなるの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に前記した従来
技術に使われる発熱抵抗体は流れの方向を区別して測定
する事は不可能である。このため、例えば図3に示すよ
うに回転数を一定に保ちスロットルバルブを徐々に開け
てブースト圧を変えて発熱抵抗体式空気流量計の平均出
力をプロットすると、あるブースト圧以降で実際の出力
に対して持ち上がってしまう現象が発生する(跳ね上が
り現象と呼ぶ)。これは、図4に示すように発熱抵抗体
式空気流量計の脈動振幅が徐々に大きくなりA点以降で
逆流が発生する為である。逆流が発生すると前記した通
り発熱抵抗体は流れの方向を判別できないため順流でも
逆流でも同様に検出してしまうため平均出力が跳ね上が
ってしまうのである。また、この現象は特に、4気筒以
下のエンジンで1000から2000rpmの比較的低
回転領域で起こり易く、それ以上の気筒数のエンジンで
は起こり難い現象である事が知られている。
技術に使われる発熱抵抗体は流れの方向を区別して測定
する事は不可能である。このため、例えば図3に示すよ
うに回転数を一定に保ちスロットルバルブを徐々に開け
てブースト圧を変えて発熱抵抗体式空気流量計の平均出
力をプロットすると、あるブースト圧以降で実際の出力
に対して持ち上がってしまう現象が発生する(跳ね上が
り現象と呼ぶ)。これは、図4に示すように発熱抵抗体
式空気流量計の脈動振幅が徐々に大きくなりA点以降で
逆流が発生する為である。逆流が発生すると前記した通
り発熱抵抗体は流れの方向を判別できないため順流でも
逆流でも同様に検出してしまうため平均出力が跳ね上が
ってしまうのである。また、この現象は特に、4気筒以
下のエンジンで1000から2000rpmの比較的低
回転領域で起こり易く、それ以上の気筒数のエンジンで
は起こり難い現象である事が知られている。
【0007】本発明は、前記した、発熱抵抗体式空気流
量測定装置の最大の課題の一つである実車装着時の逆流
を伴うような脈動流下における計測精度の向上を図る事
を目的としており、更に通路構造を複雑化せずに、単純
化する事によるバラツキ精度の向上、低コスト化及び、
取扱い性に優れた発熱抵抗体式空気流量測定装置を提供
する事を目的としている。
量測定装置の最大の課題の一つである実車装着時の逆流
を伴うような脈動流下における計測精度の向上を図る事
を目的としており、更に通路構造を複雑化せずに、単純
化する事によるバラツキ精度の向上、低コスト化及び、
取扱い性に優れた発熱抵抗体式空気流量測定装置を提供
する事を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】実車装着時の逆流を伴う
脈動流下における計測精度の向上を図るために、検出管
中に絞り等を用いることにより、順方向と逆方向の流速
分布を変えるようにした。つまり、順方向の空気流れの
持つ慣性の力を利用して逆流が発熱抵抗体に当たりにく
くなる流速分布を強制的に作り出す通路構造とした。
脈動流下における計測精度の向上を図るために、検出管
中に絞り等を用いることにより、順方向と逆方向の流速
分布を変えるようにした。つまり、順方向の空気流れの
持つ慣性の力を利用して逆流が発熱抵抗体に当たりにく
くなる流速分布を強制的に作り出す通路構造とした。
【0009】また、通路構造を複雑化せずに逆流による
誤差低減を可能となるため、圧力損失を増加させる事無
く、低流量(低流速)域での発熱抵抗体の検出バラツキ
精度の向上を図ると共に低コストな発熱抵抗体式空気流
量測定装置を提供する事が可能となる。
誤差低減を可能となるため、圧力損失を増加させる事無
く、低流量(低流速)域での発熱抵抗体の検出バラツキ
精度の向上を図ると共に低コストな発熱抵抗体式空気流
量測定装置を提供する事が可能となる。
【0010】更に、取扱い性の向上については、回路部
と検出管部を一体化しすることにより、吸気管の一部に
穴を設け、主空気通路に脱着可能に固定できる事により
対応可能とした。
と検出管部を一体化しすることにより、吸気管の一部に
穴を設け、主空気通路に脱着可能に固定できる事により
対応可能とした。
【0011】
【作用】検出管上流に絞り等を設けることにより、順方
向に空気が流れた場合に発熱抵抗体設置部分の流速は主
空気通路内平均流速より速くなる。つまり、順方向の空
気が流れた場合には発熱抵抗体配置付近は流速が速く、
その他の位置で流速は遅くなる流速分布となる。一方、
内燃機関の逆流の起こり易い条件下の例えば、4気筒車
で1000rpmにおける脈動の周期は約33Hzであ
り、1秒間に約30回も逆流の有無が観測される事にな
り、発熱抵抗体付近ではかなり高速で空気の流れがが脈
動しており、流速の異なる位置では流れの持つ慣性の力
に差が出ることになる。つまり、流速の速い位置では、
慣性の力が強く、流速の遅い位置では逆に慣性の力は弱
くなるのである。
向に空気が流れた場合に発熱抵抗体設置部分の流速は主
空気通路内平均流速より速くなる。つまり、順方向の空
気が流れた場合には発熱抵抗体配置付近は流速が速く、
その他の位置で流速は遅くなる流速分布となる。一方、
内燃機関の逆流の起こり易い条件下の例えば、4気筒車
で1000rpmにおける脈動の周期は約33Hzであ
り、1秒間に約30回も逆流の有無が観測される事にな
り、発熱抵抗体付近ではかなり高速で空気の流れがが脈
動しており、流速の異なる位置では流れの持つ慣性の力
に差が出ることになる。つまり、流速の速い位置では、
慣性の力が強く、流速の遅い位置では逆に慣性の力は弱
くなるのである。
【0012】さらに、このような条件下においては、瞬
間的に流れの方向が変わり逆流が発生すると、順方向の
慣性の力の強い位置では逆流を取り難く、順方向の慣性
の力の弱い位置では逆流を取り易くなる流速分布を示す
ようになる。つまり、瞬間的に流れの方向が変わった場
合には発熱抵抗体の設置位置では逆流を取り難く、それ
以外の所では逆流を取り易くなるのである。
間的に流れの方向が変わり逆流が発生すると、順方向の
慣性の力の強い位置では逆流を取り難く、順方向の慣性
の力の弱い位置では逆流を取り易くなる流速分布を示す
ようになる。つまり、瞬間的に流れの方向が変わった場
合には発熱抵抗体の設置位置では逆流を取り難く、それ
以外の所では逆流を取り易くなるのである。
【0013】前記した効果を、発熱抵抗体設置位置より
も上流側で一時的に速くなる構造的手段として検出管上
流側に絞りを用いた場合を例に取って図5を用いて説明
する。一般に管路内の流速分布は定常流下においては放
物線的な流速分布を示すが、脈動流下においては比較的
平らな流速分布を示すことが知られている。
も上流側で一時的に速くなる構造的手段として検出管上
流側に絞りを用いた場合を例に取って図5を用いて説明
する。一般に管路内の流速分布は定常流下においては放
物線的な流速分布を示すが、脈動流下においては比較的
平らな流速分布を示すことが知られている。
【0014】まず、図5の上段は、検出管上流に絞りを
設けていない場合である。順方向空気流れ10は逆方向
空気流れ13に対して流量の絶対値は大きな流れであ
る。ここでは、流速は図に示す流速分布の矢印ベクトル
の長さで表し、流量を流速分布の面積で表す。絞りを設
けていない場合には順方向の流れは、前記した通り比較
的平らな流速分布を示す。よって、逆流の流れも瞬間的
に変化したとしても比較的平らな流速分布を示す。即
ち、このような場合には発熱抵抗体は設置位置によらず
に逆流を素直に取り易い通路構造である。
設けていない場合である。順方向空気流れ10は逆方向
空気流れ13に対して流量の絶対値は大きな流れであ
る。ここでは、流速は図に示す流速分布の矢印ベクトル
の長さで表し、流量を流速分布の面積で表す。絞りを設
けていない場合には順方向の流れは、前記した通り比較
的平らな流速分布を示す。よって、逆流の流れも瞬間的
に変化したとしても比較的平らな流速分布を示す。即
ち、このような場合には発熱抵抗体は設置位置によらず
に逆流を素直に取り易い通路構造である。
【0015】これに対して、検出管上流に絞りを設けた
場合には図5下段に示す結果となる。検出管内において
は、絞り無しの時と流量は変わらないが、絞りにより広
範囲から空気を取り込むため、検出管内の流速は平均流
速よりも速い流速を示し、それ以外の所では平均流速に
近いか、平均流速より遅くなる。よって、検出管内では
順方向の流れの持つ慣性の力が強く検出管以外では慣性
の力が弱くなるのである。よって、瞬間的に流れの方向
が変わって逆流が生じた場合には順流の慣性の力が強い
位置では逆流を取り難く、順流の慣性の力の弱いところ
では逆流を取り易い図5に下段示す分布を示す。
場合には図5下段に示す結果となる。検出管内において
は、絞り無しの時と流量は変わらないが、絞りにより広
範囲から空気を取り込むため、検出管内の流速は平均流
速よりも速い流速を示し、それ以外の所では平均流速に
近いか、平均流速より遅くなる。よって、検出管内では
順方向の流れの持つ慣性の力が強く検出管以外では慣性
の力が弱くなるのである。よって、瞬間的に流れの方向
が変わって逆流が生じた場合には順流の慣性の力が強い
位置では逆流を取り難く、順流の慣性の力の弱いところ
では逆流を取り易い図5に下段示す分布を示す。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図17を使い
説明する。
説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例を示す発熱抵抗式
空気流量計の横断面であり、図2はその上流(左側)か
ら見た外観図である。
空気流量計の横断面であり、図2はその上流(左側)か
ら見た外観図である。
【0018】吸気系の一部である主空気通路2を構成す
る発熱抵抗式空気流量計のボディ1にはボディ1内部を
橋渡し状に横切るブリッジ部38を介して検出管路3が
一体形成されている。検出管路3内部には、吸入空気流
量を測定する発熱抵抗体5及び吸入空気温度を検出する
感温抵抗体6が配置され、導伝性部材によりなる支持体
7と電気的に接続を行い、ボディ1の外側にある駆動回
路を内蔵したモジュール4と電気的に接続が行われてい
る。前記した、ボディ1とブリッジ部38、空気の乱れ
を整流する整流体9及び、検出管路3は一体構成されて
おり、また、発熱抵抗体5、感温抵抗体6、導伝性支持
体7は非導伝性部材14を介し、外部とのインターフェ
ースのためのコネクタ12とともに駆動回路を内蔵し、
一体化されたモジュール4として、前記したボディ1と
はネジ11を使って機械的に固定されている。検出管路
3の入り口には、ほぼ1/4円の形状を持つ絞り8が検
出管路全周に形成されており、その下流は段差を持つ構
造である。ここで、検出管路3の形状は本実施例では円
形としているが四角形等の角形でもかまわない。吸入空
気の流れは、図示左から右への流れを順方向の流れとし
ている。つまり、順方向流れ(エアクリーナからエンジ
ン方向)は、図示10で示し、逆方向流れ(エンジンか
らエアクリーナ方向)は、図示13で示している。
る発熱抵抗式空気流量計のボディ1にはボディ1内部を
橋渡し状に横切るブリッジ部38を介して検出管路3が
一体形成されている。検出管路3内部には、吸入空気流
量を測定する発熱抵抗体5及び吸入空気温度を検出する
感温抵抗体6が配置され、導伝性部材によりなる支持体
7と電気的に接続を行い、ボディ1の外側にある駆動回
路を内蔵したモジュール4と電気的に接続が行われてい
る。前記した、ボディ1とブリッジ部38、空気の乱れ
を整流する整流体9及び、検出管路3は一体構成されて
おり、また、発熱抵抗体5、感温抵抗体6、導伝性支持
体7は非導伝性部材14を介し、外部とのインターフェ
ースのためのコネクタ12とともに駆動回路を内蔵し、
一体化されたモジュール4として、前記したボディ1と
はネジ11を使って機械的に固定されている。検出管路
3の入り口には、ほぼ1/4円の形状を持つ絞り8が検
出管路全周に形成されており、その下流は段差を持つ構
造である。ここで、検出管路3の形状は本実施例では円
形としているが四角形等の角形でもかまわない。吸入空
気の流れは、図示左から右への流れを順方向の流れとし
ている。つまり、順方向流れ(エアクリーナからエンジ
ン方向)は、図示10で示し、逆方向流れ(エンジンか
らエアクリーナ方向)は、図示13で示している。
【0019】図3に示す特性は、回転数を一定に保ちス
ロットルバルブを徐々に開けてブースト圧を変えて発熱
抵抗体式空気流量計の平均出力を示した図である。これ
は、前記した通り跳ね上がり現象と呼ばれエンジンの逆
流により発生する現象である。
ロットルバルブを徐々に開けてブースト圧を変えて発熱
抵抗体式空気流量計の平均出力を示した図である。これ
は、前記した通り跳ね上がり現象と呼ばれエンジンの逆
流により発生する現象である。
【0020】この現象は特に、4気筒以下のエンジンで
3000rpm以下の比較的低回転領域で起こり易く、
この領域におけるエンジンのマッチングに影響を及ぼす
現象である。この現象はスロットルバルブが比較的閉じ
ている場合(グラフの左側)には吸気管内の脈動振幅は
小さいが、徐々にスロットルバルブを開けていくと脈動
振幅が大きくなり、A点では脈動振幅は平均値を中心に
流速がゼロ点まで振れ、スロットルバルブの全開となる
B点では逆流を伴う脈動振幅となるために発生する。
3000rpm以下の比較的低回転領域で起こり易く、
この領域におけるエンジンのマッチングに影響を及ぼす
現象である。この現象はスロットルバルブが比較的閉じ
ている場合(グラフの左側)には吸気管内の脈動振幅は
小さいが、徐々にスロットルバルブを開けていくと脈動
振幅が大きくなり、A点では脈動振幅は平均値を中心に
流速がゼロ点まで振れ、スロットルバルブの全開となる
B点では逆流を伴う脈動振幅となるために発生する。
【0021】しかし、この現象は発熱抵抗体が方向を検
出し、B点における逆流を図に示す点線のようにマイナ
ス出力すればA点における平均出力は跳ね上がらない
が、発熱抵抗体はその構造上流れの方向を区別して測定
する事が困難なため、吸気管内に逆流が発生した場合に
発熱抵抗体が順流に加え逆流も計測し、ダブルカウント
してしまうために出力が実際の出力に対して跳ね上がっ
てしまうのである。
出し、B点における逆流を図に示す点線のようにマイナ
ス出力すればA点における平均出力は跳ね上がらない
が、発熱抵抗体はその構造上流れの方向を区別して測定
する事が困難なため、吸気管内に逆流が発生した場合に
発熱抵抗体が順流に加え逆流も計測し、ダブルカウント
してしまうために出力が実際の出力に対して跳ね上がっ
てしまうのである。
【0022】図5に示す図は図1に示す本発明の特徴で
ある検出管路4入り口に設けた絞り8の有無における主
空気通路2内の流速分布を示す図である。この図を用い
て本発明の逆流影響の低減効果を説明する。
ある検出管路4入り口に設けた絞り8の有無における主
空気通路2内の流速分布を示す図である。この図を用い
て本発明の逆流影響の低減効果を説明する。
【0023】まず、図5の上段は、検出管路上流に絞り
を設けていない場合である。順方向空気流れ10は逆方
向空気流れ13に対して流量の絶対値は大きな流れであ
る。ここでは、流速は図に示す流速分布の矢印ベクトル
の長さで表し、流量を流速分布の面積で表す。絞りを設
けていない場合には順方向の流れは、前記した通り比較
的平らな流速分布を示す(一般に管路内の流速分布は定
常流下においては放物線的な流速分布を示すが、脈動流
下においては比較的平らな流速分布を示すことが知られ
ている)。よって、逆流の流れも瞬間的に変化したとし
ても比較的平らな流速分布を示す。即ち、このような場
合には発熱抵抗体は設置位置によらずに逆流を素直に取
り易い通路構造となる。
を設けていない場合である。順方向空気流れ10は逆方
向空気流れ13に対して流量の絶対値は大きな流れであ
る。ここでは、流速は図に示す流速分布の矢印ベクトル
の長さで表し、流量を流速分布の面積で表す。絞りを設
けていない場合には順方向の流れは、前記した通り比較
的平らな流速分布を示す(一般に管路内の流速分布は定
常流下においては放物線的な流速分布を示すが、脈動流
下においては比較的平らな流速分布を示すことが知られ
ている)。よって、逆流の流れも瞬間的に変化したとし
ても比較的平らな流速分布を示す。即ち、このような場
合には発熱抵抗体は設置位置によらずに逆流を素直に取
り易い通路構造となる。
【0024】これに対して、検出管路上流に絞りを設け
た場合には図5下段に示す結果となる。検出管路内にお
いては、絞り無しの時と流量は変わらないが、絞りによ
り広範囲から空気を取り込むため、検出管路内の流速は
平均流速よりも速い流速を示し、それ以外の所では平均
流速に近いか、平均流速より遅くなる。即ち、検出管路
内では順方向の流れの持つ慣性の力が強く検出管路以外
では慣性の力が弱くなるのである。よって、瞬間的に流
れの方向が変わって逆流が生じた場合には順流の慣性の
力が強い位置では逆流を取り難く、順流の慣性の力の弱
いところでは逆流を取り易い図5に下段示す分布を示
す。このため、発熱抵抗体は流速分布により素直に流量
を検出するため逆流を検出し難くなる。このため、結果
的に発熱抵抗体式空気流量測定装置は逆流による誤差を
低減する事が出来、逆流を伴う脈動流下における計測精
度の向上を図ることが可能となる。
た場合には図5下段に示す結果となる。検出管路内にお
いては、絞り無しの時と流量は変わらないが、絞りによ
り広範囲から空気を取り込むため、検出管路内の流速は
平均流速よりも速い流速を示し、それ以外の所では平均
流速に近いか、平均流速より遅くなる。即ち、検出管路
内では順方向の流れの持つ慣性の力が強く検出管路以外
では慣性の力が弱くなるのである。よって、瞬間的に流
れの方向が変わって逆流が生じた場合には順流の慣性の
力が強い位置では逆流を取り難く、順流の慣性の力の弱
いところでは逆流を取り易い図5に下段示す分布を示
す。このため、発熱抵抗体は流速分布により素直に流量
を検出するため逆流を検出し難くなる。このため、結果
的に発熱抵抗体式空気流量測定装置は逆流による誤差を
低減する事が出来、逆流を伴う脈動流下における計測精
度の向上を図ることが可能となる。
【0025】上記、検出管路上流に絞りを設ける構造に
おいては、筆者の実験的に行った結果では、検出管路の
大きさは主空気通路の有効断面積に対して、検出管路の
有効断面積が概略20%以上で、検出管路内の絞りの大
きさは、発熱抵抗体設置の有効断面積に対して絞り部の
通路有効断面積が概略80%以下の時に逆流による誤差
の低減効果が認められ、この範囲外では低減効果が認め
られなかった(主空気通路径=60mm、検出管路径=
30mm、絞り部径=26mm)。これは、主空気通路
の流量に対して、検出管路に有る程度の流量を入れて、
絞り込まなければ流速分布を変える効果が得られないた
めである。
おいては、筆者の実験的に行った結果では、検出管路の
大きさは主空気通路の有効断面積に対して、検出管路の
有効断面積が概略20%以上で、検出管路内の絞りの大
きさは、発熱抵抗体設置の有効断面積に対して絞り部の
通路有効断面積が概略80%以下の時に逆流による誤差
の低減効果が認められ、この範囲外では低減効果が認め
られなかった(主空気通路径=60mm、検出管路径=
30mm、絞り部径=26mm)。これは、主空気通路
の流量に対して、検出管路に有る程度の流量を入れて、
絞り込まなければ流速分布を変える効果が得られないた
めである。
【0026】図6は本発明の他の一実施例を示す発熱抵
抗式空気流量計の横断面である。図6では検出管路入り
口に絞りの変わりに平面部15を持つ構造とし、そのほ
かの構成は図1と同じである。図7は図6の検出管路内
を順流が流れるときの流れの状態を示した図である。検
出管路3に順流が流れると平面部15に圧力が加わり、
その下流で剥離渦が生じる。このため、検出管路入り口
部は一時的に通路有効面積が狭まり入り口部の流速が速
くなり、その下流の発熱抵抗体設置部における流速も速
め、順流の慣性の力を強める事が可能となる。このため
に、図1に示した検出管路入り口に設けた絞り8と同様
な効果が得られ、前記図5下図に示したような流速分布
を得ることが可能となり、発熱抵抗体式空気流量測定装
置の逆流による誤差を低減する事が出来るのである。
抗式空気流量計の横断面である。図6では検出管路入り
口に絞りの変わりに平面部15を持つ構造とし、そのほ
かの構成は図1と同じである。図7は図6の検出管路内
を順流が流れるときの流れの状態を示した図である。検
出管路3に順流が流れると平面部15に圧力が加わり、
その下流で剥離渦が生じる。このため、検出管路入り口
部は一時的に通路有効面積が狭まり入り口部の流速が速
くなり、その下流の発熱抵抗体設置部における流速も速
め、順流の慣性の力を強める事が可能となる。このため
に、図1に示した検出管路入り口に設けた絞り8と同様
な効果が得られ、前記図5下図に示したような流速分布
を得ることが可能となり、発熱抵抗体式空気流量測定装
置の逆流による誤差を低減する事が出来るのである。
【0027】図8は本発明の他の一実施例を示す発熱抵
抗式空気流量計の横断面であり、図9はその上流(左
側)から見た外観図である。図1及び図2との違いは吸
入空気流量を検出する発熱抵抗体を2本配置した事であ
る。これは、上流からの偏流の影響を防ぐためである。
発熱抵抗体は通常1本(点)で主通路内の流速(流量)
を代表し計測している。しかし、吸気管内の流速分布は
さまざまな分布を示す事がある。特にエアクリーナのす
ぐ下流ではエアクリーナの形状により敏感に変化する。
発熱抵抗式空気流量測定装置は、利用頻度としてはエア
クリーナにボディを直付けして使用される事が非常に多
い為に、偏流対策が必須となっている。偏流体策として
一般的に知られているのは多点により計測する事、或い
は広範囲の流速を取り込む事である。本発明品において
も同じで検出管路内で偏流が有ると逆流の低減効果は薄
くなってしまう。本発明でも、絞り等により広範囲の流
速を取り込む事は出来るがやはり、1つの点だけで主空
気通路内の流量を計測する事は難しい。このため、副空
気通内に複数の発熱抵抗体を配置し、検出管路内で複数
の点で計測し平均化する事により偏流の影響及び出力ノ
イズの増加を防いだものである。
抗式空気流量計の横断面であり、図9はその上流(左
側)から見た外観図である。図1及び図2との違いは吸
入空気流量を検出する発熱抵抗体を2本配置した事であ
る。これは、上流からの偏流の影響を防ぐためである。
発熱抵抗体は通常1本(点)で主通路内の流速(流量)
を代表し計測している。しかし、吸気管内の流速分布は
さまざまな分布を示す事がある。特にエアクリーナのす
ぐ下流ではエアクリーナの形状により敏感に変化する。
発熱抵抗式空気流量測定装置は、利用頻度としてはエア
クリーナにボディを直付けして使用される事が非常に多
い為に、偏流対策が必須となっている。偏流体策として
一般的に知られているのは多点により計測する事、或い
は広範囲の流速を取り込む事である。本発明品において
も同じで検出管路内で偏流が有ると逆流の低減効果は薄
くなってしまう。本発明でも、絞り等により広範囲の流
速を取り込む事は出来るがやはり、1つの点だけで主空
気通路内の流量を計測する事は難しい。このため、副空
気通内に複数の発熱抵抗体を配置し、検出管路内で複数
の点で計測し平均化する事により偏流の影響及び出力ノ
イズの増加を防いだものである。
【0028】図10及び図11に示す構造は図1で示し
た検出管路3の入り口に設けた絞り8の上流に空気を検
出管路3内に取り込むためのガイド18を取り付けた場
合の空気の流れを示した図である。図10はガイド無し
の場合を示すが、本構造の様な場合に検出管路の外側に
剥離渦を生じる様な構造にすると、絞り8を付けた効果
が減少してしまう。これは、外側の剥離のために剥離部
分の圧力が低くなるために検出管路内に取り込むべき流
速の一部を外側に逃がしてしまうためである。これに対
して、図11では絞りの上流側に厚みの薄いガイド18
を設けている。厚みを薄くしているのはガイド18の先
端部にかかる圧力を小さくして回りに出来る剥離の渦を
できるだけ少なくするためである。このため、検出管路
3内に取り込める空気取り込みの範囲を図10の場合よ
りも広くでき、絞りによる検出管路内の流速を速める効
果が高めることが出来る。
た検出管路3の入り口に設けた絞り8の上流に空気を検
出管路3内に取り込むためのガイド18を取り付けた場
合の空気の流れを示した図である。図10はガイド無し
の場合を示すが、本構造の様な場合に検出管路の外側に
剥離渦を生じる様な構造にすると、絞り8を付けた効果
が減少してしまう。これは、外側の剥離のために剥離部
分の圧力が低くなるために検出管路内に取り込むべき流
速の一部を外側に逃がしてしまうためである。これに対
して、図11では絞りの上流側に厚みの薄いガイド18
を設けている。厚みを薄くしているのはガイド18の先
端部にかかる圧力を小さくして回りに出来る剥離の渦を
できるだけ少なくするためである。このため、検出管路
3内に取り込める空気取り込みの範囲を図10の場合よ
りも広くでき、絞りによる検出管路内の流速を速める効
果が高めることが出来る。
【0029】図12は、エアクリーナ19の一部に本発
明の通路構造を設けた実施例を示す。本構造では駆動回
路内臓モジュール4、支持体7、発熱抵抗体5及び感温
抵抗体6が一体化された発熱抵抗体式空気流量測定装置
をエアクリーナに設けた前記通路部に挿入して成る構造
である。本実施例に示す通り、本発明の通路構造は、発
熱抵抗体式空気流量測定装置のボディに限らず、内燃機
関の吸気管の構成部品の一部に配置して後から発熱抵抗
体を挿入しても効果は同じである。
明の通路構造を設けた実施例を示す。本構造では駆動回
路内臓モジュール4、支持体7、発熱抵抗体5及び感温
抵抗体6が一体化された発熱抵抗体式空気流量測定装置
をエアクリーナに設けた前記通路部に挿入して成る構造
である。本実施例に示す通り、本発明の通路構造は、発
熱抵抗体式空気流量測定装置のボディに限らず、内燃機
関の吸気管の構成部品の一部に配置して後から発熱抵抗
体を挿入しても効果は同じである。
【0030】図13は本発明の更成る実施例を示す発熱
抵抗式空気流量計の横断面であり、図14はその上流
(左側)から見た外観図である。本構造では、回路モジ
ュール4、複数の発熱抵抗体5、感温抵抗体6及び入り
口に絞り8を設けた検出管路3を一体形成のモジュール
化して、吸気管の一部に設けた挿入孔に検出管路部3を
挿入して吸気管内を流れる吸入空気流量を計測する。挿
入孔箇所にはゴム材等により吸気管と発熱抵抗体式空気
流量測定装置とのシールを施している。
抵抗式空気流量計の横断面であり、図14はその上流
(左側)から見た外観図である。本構造では、回路モジ
ュール4、複数の発熱抵抗体5、感温抵抗体6及び入り
口に絞り8を設けた検出管路3を一体形成のモジュール
化して、吸気管の一部に設けた挿入孔に検出管路部3を
挿入して吸気管内を流れる吸入空気流量を計測する。挿
入孔箇所にはゴム材等により吸気管と発熱抵抗体式空気
流量測定装置とのシールを施している。
【0031】吸気管の一部に挿入する方法は効果的に
は、まったく前記してきた効果と変わらない。この構造
とする事により発熱抵抗体式空気流量測定装置のほとん
どの機能を持たせ、モジュールは一つの製品として取り
扱える物となった。これにより、内燃機関を取りまとめ
る企業、例えばカーメーカは、安価な発熱抵抗体式空気
流量測定装置を得る事が可能となり、更に、吸気系の自
由なレイアウトを行う事が可能となる。
は、まったく前記してきた効果と変わらない。この構造
とする事により発熱抵抗体式空気流量測定装置のほとん
どの機能を持たせ、モジュールは一つの製品として取り
扱える物となった。これにより、内燃機関を取りまとめ
る企業、例えばカーメーカは、安価な発熱抵抗体式空気
流量測定装置を得る事が可能となり、更に、吸気系の自
由なレイアウトを行う事が可能となる。
【0032】図15は本発明の更成る実施例を示す発熱
抵抗式空気流量計の横断面であり、図16はその上流
(左側)から見た外観図である。図13及び図14に対
して、検出管路3の内部を仕切材39により分割する構
造としている。本構造とする事により図13及び図14
より上流からの偏流の影響及び出力ノイズの増加を防ぐ
事が可能となりためである。
抵抗式空気流量計の横断面であり、図16はその上流
(左側)から見た外観図である。図13及び図14に対
して、検出管路3の内部を仕切材39により分割する構
造としている。本構造とする事により図13及び図14
より上流からの偏流の影響及び出力ノイズの増加を防ぐ
事が可能となりためである。
【0033】最後に、図17を使い電子燃料噴射方式の
内燃機関に本発明品を適用した一実施例を示す。
内燃機関に本発明品を適用した一実施例を示す。
【0034】エアクリーナ24から吸入された吸入空気
37は、発熱抵抗式空気流量測定装置のボディ1、吸入
ダクト25、スロットルボディ28及び燃料が供給され
るインジェクタ30を備えたインテークマニホールド2
9を経て、エンジンシリンダ32に吸入される。一方、
エンジンシリンダで発生したガス33は排気マニホール
ド34を経て排出される。
37は、発熱抵抗式空気流量測定装置のボディ1、吸入
ダクト25、スロットルボディ28及び燃料が供給され
るインジェクタ30を備えたインテークマニホールド2
9を経て、エンジンシリンダ32に吸入される。一方、
エンジンシリンダで発生したガス33は排気マニホール
ド34を経て排出される。
【0035】発熱抵抗式空気流量測定装置の回路モジュ
ール4から出力される空気流量信号、スロットル角度セ
ンサ27から出力されるスロットルバルブ角度信号、排
気マニホールド34に設けられた酸素濃度計35から出
力される酸素濃度信号及び、エンジン回転速度計31か
ら出力されるエンジン回転速度信号等、これらを入力す
るコントロールユニット36はこれらの信号を逐次演算
して最適な燃料噴射量とアイドルエアコントロールバル
ブ開度を求め、その値を使って前記インジェクタ30及
びアイドルコントロールバルブ26を制御する。
ール4から出力される空気流量信号、スロットル角度セ
ンサ27から出力されるスロットルバルブ角度信号、排
気マニホールド34に設けられた酸素濃度計35から出
力される酸素濃度信号及び、エンジン回転速度計31か
ら出力されるエンジン回転速度信号等、これらを入力す
るコントロールユニット36はこれらの信号を逐次演算
して最適な燃料噴射量とアイドルエアコントロールバル
ブ開度を求め、その値を使って前記インジェクタ30及
びアイドルコントロールバルブ26を制御する。
【0036】
【発明の効果】順方向流れの慣性力を強める事により、
逆流の流速分布に変化を持たせ、発熱抵抗体が検出する
逆流量を減らす事が可能となる。これにより、実車装着
時の逆流を伴うような脈動流下における計測精度の向上
を図る事発熱抵抗式空気流量測定装置を提供する事が可
能となる。
逆流の流速分布に変化を持たせ、発熱抵抗体が検出する
逆流量を減らす事が可能となる。これにより、実車装着
時の逆流を伴うような脈動流下における計測精度の向上
を図る事発熱抵抗式空気流量測定装置を提供する事が可
能となる。
【図1】本発明の一実施例を示す発熱抵抗体式空気流量
測定装置の横断面
測定装置の横断面
【図2】図1を空気の流れの上流側からみた図
【図3】逆流を伴う脈動流下における回転数一定時にお
けるブースト圧対発熱抵抗体式空気流量測定装置の出力
特性
けるブースト圧対発熱抵抗体式空気流量測定装置の出力
特性
【図4】図4中のA、B各点における脈動波形
【図5】絞りの有無の主通路内の流速分布を示す図
【図6】本発明の他の実施例を示す発熱抵抗体式空気流
量測定装置の横断面
量測定装置の横断面
【図7】図6に示した通路構造における検出管内の空気
の流れを示す図
の流れを示す図
【図8】本発明の他の実施例を示す発熱抵抗体を複数個
備えた発熱抵抗体式空気流量測定装置の横断面
備えた発熱抵抗体式空気流量測定装置の横断面
【図9】図9を空気の流れの上流側からみた図
【図10】図1の通路構造における検出管内への空気取
り込みを表す図
り込みを表す図
【図11】図10の通路構造に対して検出管上流側に空
気取り込みのガイドを備えた検出管内への空気取り込み
を表す図
気取り込みのガイドを備えた検出管内への空気取り込み
を表す図
【図12】本発明の通路構造をエアクリーナへ一体化し
た発熱抵抗体式空気流量測定装置の横断面
た発熱抵抗体式空気流量測定装置の横断面
【図13】本発明の通路構造を回路モジュールと一体化
して吸気管内の一部へ挿入して成る発熱抵抗体式空気流
量測定装置の横断面
して吸気管内の一部へ挿入して成る発熱抵抗体式空気流
量測定装置の横断面
【図14】図13を空気の流れの上流側からみた図
【図15】図13の通路構造に対して検出管を分割して
各々の通路に発熱抵抗体配置して成る発熱抵抗体式空気
流量測定装置の横断面
各々の通路に発熱抵抗体配置して成る発熱抵抗体式空気
流量測定装置の横断面
【図16】図15を空気の流れの上流側からみた図
【図17】本発明の発熱抵抗体式空気流量測定装置を利
用して成る内燃機関のシステム図
用して成る内燃機関のシステム図
1…ボディ 2…主通路 3…検出管 4…駆動回路内
臓モジュール 5…発熱抵抗体 6…感温抵抗体 7…支持体 8…検
出管絞り 9…整流体 10…主流流れ 11…固定ネジ 12…コネクタ 1
3…逆流 14…支持体固定部 15…平面部 18…ガイド 19…エアクリーナ一体化通路 20…
エアフイルタ 21…シール材 22…検出管一体形ベース 23…吸
気管構成部材 24…エアクリーナ 25…ダクト26…アイドルエア
コントロールバルブ 27…スロットル角度センサ 28…スロットルボディ 29…吸気マニホールド 30…インジェクタ 31…
回転速度計 32…エンジンシリンダ 33…ガス 34…排気マニ
ホールド 35…酸素濃度計 36…コントロールユニット 37…吸入空気 38…ブリッジ部 39…仕切材
臓モジュール 5…発熱抵抗体 6…感温抵抗体 7…支持体 8…検
出管絞り 9…整流体 10…主流流れ 11…固定ネジ 12…コネクタ 1
3…逆流 14…支持体固定部 15…平面部 18…ガイド 19…エアクリーナ一体化通路 20…
エアフイルタ 21…シール材 22…検出管一体形ベース 23…吸
気管構成部材 24…エアクリーナ 25…ダクト26…アイドルエア
コントロールバルブ 27…スロットル角度センサ 28…スロットルボディ 29…吸気マニホールド 30…インジェクタ 31…
回転速度計 32…エンジンシリンダ 33…ガス 34…排気マニ
ホールド 35…酸素濃度計 36…コントロールユニット 37…吸入空気 38…ブリッジ部 39…仕切材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 信弥 茨城県ひたちなか市大字高場字鹿島谷津 2477番地3日立オートモティブエンジニア リング株式会社内 (72)発明者 平山 宏 茨城県ひたちなか市大字高場字鹿島谷津 2477番地3日立オートモティブエンジニア リング株式会社内 (72)発明者 斉藤 孝行 茨城県ひたちなか市大字高場字鹿島谷津 2477番地3日立オートモティブエンジニア リング株式会社内 (72)発明者 荒井 信勝 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内
Claims (10)
- 【請求項1】内燃機関の吸気通路の一部を構成する主通
路とほぼ平行で内部に発熱抵抗体を有する検出管と、前
記発熱抵抗体と電気的に接続された電子回路とを備えた
発熱抵抗体式空気流量測定装置において、前記検出管の
大きさは前記主空気通路の有効断面積に対して、検出管
の有効断面積が概略20%以上を有し、検出管の発熱抵
抗体の上流側には検出管内壁付近の空気の流れを乱し、
検出管中央付近の流速を速める構造的手段を設け、更に
検出管支持部材と検出管とが一体形成されたことを特徴
とする発熱抵抗体式空気流量測定装置。 - 【請求項2】内燃機関の吸気通路の一部を構成する主通
路とほぼ平行で内部に発熱抵抗体を有する検出管と、前
記発熱抵抗体と電気的に接続された電子回路とを備えた
発熱抵抗体式空気流量測定装置において、前記検出管内
の発熱抵抗体付近の流速が、前記検出管内及び前記主通
路内の他のどの部分の流速より速くなるような流速分布
を持つことを特徴とする発熱抵抗体式空気流量測定装
置。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の構造的手
段として、検出管内の発熱抵抗体設置の有効断面積より
上流の検出管有効断面積が狭くなるような絞り構造を設
けた事を特徴とする発熱抵抗式空気流量測定装置。 - 【請求項4】請求項3における絞りの大きさとして、発
熱抵抗体設置の有効断面積に対して上流の検出管有効断
面積が概略80%以下とする事を特徴とする請求項1か
ら請求項3に記載の発熱抵抗式空気流量測定装置。 - 【請求項5】検出管内に発熱抵抗体を複数個配置した事
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の
発熱抵抗式空気流量測定装置。 - 【請求項6】検出管内を複数に分割或いは複数の検出管
を備え、各々に発熱抵抗体を配置し、更に各々の検出管
路が請求項4に記載の絞り構造であることを特徴とする
発熱抵抗式空気流量測定装置。 - 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれかに記載の
検出管構造を備えた内燃機関の吸気管構成部品。 - 【請求項8】請求項7に記載の内燃機関の吸気管構成部
品に発熱抵抗体を挿入して流量を検出する事を特徴とす
る発熱抵抗式空気流量測定装置。 - 【請求項9】請求項1から請求項8のいずれかに記載の
検出管内に発熱抵抗体及び感温抵抗体を配置し、更に前
記、発熱抵抗体及び吸入空気温度を検出する感温抵抗体
を導伝性部材により駆動回路と電気的に接続されると共
に、非導伝性部材によりなる支持部材により一体形成さ
れ、前記駆動回路を内装保護するハウジング部材及び外
部へのインターフェースのためのコネクタとを一体固定
し、回路部と検出管部を一体のモジール化し、主空気通
路の壁面に設けられた穴から前記検出管部を主空気通路
に挿入し、前記ハウジング部の一部で前記主空気通路外
壁面に固定してなる事を特徴とする発熱抵抗式空気流量
測定装置。 - 【請求項10】内燃機関の吸気管路に設けられた発熱抵
抗体式空気流量測定装置からの信号と、前記吸気管路の
発熱抵抗体式空気流量測定装置下流に設けられた絞り弁
の開度を検出する検出手段からの出力信号と、前記内燃
機関の回転数を検出する検出手段からの出力信号と、前
記内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する検出手段
からの出力信号等を基に燃料の供給量を制御する内燃機
関の制御システムにおいて、前記発熱抵抗体式空気流量
測定装置からの出力信号は請求項1から請求項9のいず
れかに記載の発熱抵抗体式空気流量測定装置より得られ
た出力信号であることを特徴とする内燃機関の制御シス
テム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080026A JPH08278179A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 発熱抵抗式空気流量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080026A JPH08278179A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 発熱抵抗式空気流量測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08278179A true JPH08278179A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=13706777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7080026A Pending JPH08278179A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 発熱抵抗式空気流量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08278179A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0908704A1 (en) | 1997-10-13 | 1999-04-14 | Denso Corporation | Air flow amount measuring apparatus having flow rectifier |
WO2007139223A1 (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 排ガス分析装置におけるセンサユニット |
US8085404B2 (en) | 2006-08-23 | 2011-12-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Gas analyzer and gas analyzing method |
-
1995
- 1995-04-05 JP JP7080026A patent/JPH08278179A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0908704A1 (en) | 1997-10-13 | 1999-04-14 | Denso Corporation | Air flow amount measuring apparatus having flow rectifier |
US6223594B1 (en) | 1997-10-13 | 2001-05-01 | Denso Corporation | Thermal type air flow amount measuring apparatus having flow rectifier |
WO2007139223A1 (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 排ガス分析装置におけるセンサユニット |
JP2007322214A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Toyota Motor Corp | 排ガス分析装置におけるセンサユニット |
JP4594277B2 (ja) * | 2006-05-31 | 2010-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 排ガス分析装置におけるセンサユニット |
US7936460B2 (en) | 2006-05-31 | 2011-05-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Sensor unit in exhaust gas analyzer |
US8085404B2 (en) | 2006-08-23 | 2011-12-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Gas analyzer and gas analyzing method |
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