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JPH08272981A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH08272981A
JPH08272981A JP7773795A JP7773795A JPH08272981A JP H08272981 A JPH08272981 A JP H08272981A JP 7773795 A JP7773795 A JP 7773795A JP 7773795 A JP7773795 A JP 7773795A JP H08272981 A JPH08272981 A JP H08272981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image processing
image
memory
processing
job
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7773795A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Yamada
和也 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP7773795A priority Critical patent/JPH08272981A/ja
Publication of JPH08272981A publication Critical patent/JPH08272981A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の画像処理ジョブから構成される遅延実
行方式の画像処理パイプラインを全体的に効率良くメモ
リを使用して処理を行なう方式を提供すること。 【構成】 従来の遅延実行方式の画像処理パイプライン
に対して、遅延実行を制御する遅延実行制御部を有し、
この遅延実行制御部が接続されたジョブがページバッフ
ァを必要とするかどうかを検出して遅延実行を行なうか
どうかを判断するページバッフア検出手段と、遅延実行
を行なわないと判断された場合に実際にページバッフア
を確保するページバッフア確保手段と、ページバッファ
を確保した後にパイプラインの前段に接続された画像処
理を実行させる画像処理起動手段と、前段の画像処理が
終了した後に前段の画像処理で用いるために確保された
資源を解放する後処理手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の原始的な画像処
理モジュールを用意することによりその組合せにより多
種多様な画像処理機能を提供するような画像処理方式に
関する。これらの画像処理機能は、例えば文書エディタ
や描画ツール、あるいは画像伝送装置やプリンタ等、デ
ジタル画像を取り扱う様々なシステムにおいて利用され
る。例えばUNIX(登録商標)やDOSのようなオペ
レーティングシステム上で画像処理を行なう場合には、
処理を行なうために必要なメモリ領域を確保するために
システムコール等を用いてシステムより空きメモリを要
求する。メモリ領域の使用が終った時には、後のプロセ
スや他のプロセスがその領域を使用できるように使用の
終ったメモリ領域を解放する。メモリ資源の節約のため
には、不要となったメモリ領域をできるだけ早くシステ
ムに解放することが重要である。
【0002】このような画像処理機能は、しばしば画像
処理ライブラリファイルとして提供され、その場合には
画像処理機能を利用したいアプリケーションプログラム
とリンクすることによりその機能が利用される。本発明
は、特にこのようなメモリの要求や解放を伴うシステム
上で画像処理を行なう際に、従来方式の利点を損なうこ
となくメモリの有効利用を行なうために利用することが
できる。
【0003】
【従来の技術】従来の画像処理方式においては、複数の
原始的な画像処理モジュールを、例えば、文献D.S.
Dyer,“A Dataflow Toolkit
forVisualization”,IEEE Co
mputer Graphics and Appli
cations 10(4),July 1990,p
p.62 ln.3−44に記載されているように、あ
る画像処理モジュールの出力が次の画像処理モジュール
の入力となるようなデータフローモデルに基づいてパイ
プライン化し、あるいは:文献MIT X Conso
rtium,“X Image Extention−
Protocol Reference Manua
l”,Public Review Draft,De
cember 23,1992,Version 4.
12,pp.5−1〜5−2に記載されているように、
例えば有向向閉路グラフ(DAG)のようなグラフ構造
を形成するように構成し、パイプラインあるいはグラフ
構造等に構成されたモジュール群を一つの画像処理モジ
ュールとして実行する方式がある。このような画像処理
方式をパイプライン方式と呼ぶことにする。また、構成
されたモジュール群をパイプライン、構成単位となる原
始的な画像処理をジョブと呼ぶことにする。
【0004】このような画像処理方式においては、原始
的なモジュールを十分に用意すれば高度な専用化された
モジュールをいくつも個別に開発することなく、必要な
機能を開発することができ、開発コストを上げることな
く汎用の画像処理機能を提供することが出来るという利
点がある。
【0005】しかしながら、パイプライン方式において
は、例えば文献“SolarisXIL 1.0 Im
aging Libraray Programme
r’s Guide”, February 199
3,pp.297に記載されているように、複数の画像
処理モジュールを使って一つの画像データを処理する場
合等に、それぞれのジョブが逐次的に実行されるため、
中間結果を保持するために一時的にメモリに画像データ
を全面保持しなければならない。このような画像データ
を全面保持するためのメモリをページバッファと呼ぶこ
とにすると、ページバッファへのアクセス回数がパイプ
ラインを構成するジョブの数に比例して多くなり、通常
大量のメモリ空間を必要とするページバッファへの多量
のアクセスは大量のCPUパワーやメモリを消費し実行
速度を著しく低下させる。
【0006】このように画像処理を行なってきた後にそ
の出力結果が使用されるという保証はないので、例えば
パイプラインに新たに追加されたジョブにエラーが生じ
た場合や、出力結果を使用するジョブが接続されなかっ
た場合、それまでに大量の計算機資源を消費して行なっ
てきた計算がすべて無駄となってしまうという問題点を
有していた。
【0007】このような問題点を解決するために、例え
ば文献MIT X Consortium,“X Im
age Extention−Protocol Re
ference Manual”,Public Re
view Draft,December 23,19
92,Version 4.12,pp.5−3や、文
献“Solaris XIL 1.0 Imaging
LibrarayProgrammer’s Gui
de”,February 1993,pp.298−
299に記載されているように、パイプラインあるいは
グラフ構造等を構成する段階では実際の画像処理を行な
わず、画像処理命令を記憶あるいはモジュールの初期化
等の比較的計算コストのかからない処理しか行なわず、
指示された段階、あるいは必要となった段階になってか
ら実際の処理を行なう方式がある。このようなパイプラ
イン方式を遅延実行方式と呼ぶことにする。
【0008】遅延実行方式においては、各ジョブ内部で
行なわれる画像処理やページバッファ等の中間バッファ
へのアクセスは、指示された場合、あるいは必要となっ
た場合にしか行なわれないので、大量の計算機資源を消
費する画像処理が始まる前にパラメータ不良やメモリ不
足等の単純なエラーを検出することができ無駄が少なく
てすむ。また、特開平5−207266号公報に記載さ
れているように、画像処理を始める前に記憶している画
像処理ジョブの実行順序を入れ換える、或いは、パイプ
ライン中にある画像処理のシーケンスを検出した場合
に、より最適化されたジョブに置き換える等の画像処理
方法の変更を行なうことにより、より高速に処理した
り、より高画質の出力結果を得ることができるといった
利点を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遅延実
行方式においては、内部ページバッファを保持するよう
なジョブがパイプラインに複数接続されている場合、接
続時に初期化を行なってページバッファの確保を行なっ
てしまうと大部分が同時に使用されないページバッファ
を数多く確保し、一つのジョブの実行がすべて完了して
から次のジョブの実行を始める方式に比べて非常に多く
のメモリを消費するという問題点を有する。あるいは、
接続時に初期化を行なわず実行時にページバッファの確
保を行い、ページバッファの使用が終了する都度解放を
なうと、非常に多くのメモリを消費すると言う問題点は
解決するものの、エラー検出を早期に行なえるという遅
延実行方式の利点が損なわれる。このような内部ページ
バッファを保持するようなジョブとしては、例えば回転
やアフィン変換のような座標変換処理や、フーリエ変換
等の画像解析処理が挙げられる。
【0010】不必要なページバッファが多く確保されて
も正常に動作させるためにはシステム資源として大容量
のメモリを用意しなければならず、これはシステムのコ
ストアップにつながる。また、実行時にページバッファ
の確保を行なう方式では、大量の計算機資源を消費して
多くの画像処理を行なった後にページバッファを確保し
ようとして失敗した場合に、処理が継続できずそれまで
に行なった計算がすべて無駄となる。
【0011】図20は、従来技術による画像処理の一例
である。画像処理装置が例えばホストアプリケーション
から画像処理命令と処理を行なう画像を与えられ、処理
結果の画像を出力するとすれば、まずホストアプリケー
ションは画像処理装置に画像処理命令を与え、これが処
理記憶手段に記憶される。先に述べた遅延実行方式の画
像処理装置を例にとると、例えばホストアプリケーショ
ンからの画像処理命令はステップ81において画像処理
ジョブとして処理記憶手段に記憶される。また、次の画
像処理命令が与えられると、次に実行する画像処理ジョ
ブとして処理記憶手段に追加される。以下同様に、画像
処理ジョブの追加が終了するまでこれらのステップが繰
り返され(ステップ84)、すべての画像処理ジョブが
処理記憶手段に追加された後、ステップ85において画
像処理が実行される。処理中には例えば中間結果を格納
するバッファメモリ等の資源が要求される場合があるの
で、このように処理のために資源を確保した場合には、
ステップ86において処理の終了後不要となった資源を
解放する。
【0012】このとき、例えば画像処理手段の内部状態
の初期化や処理に必要なメモリ等の資源の確保を行なっ
ておく(ステップ82)ことにより、パラメータ不良や
メモリ不足等によるエラーを早期に検出することができ
る。通常、デジタル画像処理は、大量のデータにアクセ
スする必要から時間がかかるものであり、複数の画像処
理ジョブを順次実行してきた後に初期化不良によるエラ
ーを検出すると(ステップ83)それまで大量の計算資
源を消費して実行してきた処理が無駄になる。
【0013】一方、図21は、処理実行制御手段を合わ
せ持つ従来技術による画像処理装置の一例である。同様
にホストアプリケーションからの指示等により画像処理
ジョブが処理記憶手段に記憶される(ステップ91)。
このとき、ホストアプリケーションから処理の即時実行
を指示されたり(ステップ92)、与えられた画像処理
ジョブが例えばヒストグラム等の値を出力するジョブで
あれば(ステップ93)、画像処理ジョブの追加が終了
する前であっても、それまで与えられた画像処理ジョブ
を実行する(ステップ94)。処理の即時実行の指示に
は、例えばジョブの追加を指示する手続きインターフェ
ースに即時実行を行なうか否かのフラグを設け、このフ
ラグが立っていれば即時実行を行なうと規定すればよ
い。また、値を出力するジョブであるかどうかを判断す
るには、たとえばあらかじめ画像処理手段の持つすべて
のジョブの種類をテーブルに記憶し、ジョブの種類の各
項目について値を出力するジョブであるかどうかを示す
フラグを用意すればよい。この場合には、例えば画像処
理ジョブが追加される毎にジョブの種類から前記テーブ
ルを参照して値を出力するジョブであるかどうかを判断
する。
【0014】しかしながら、例えば90°回転や縦方向
の鏡像等のページバッファを用意して入力画像を内部的
に保持する必要のあるような画像処理ジョブの初期化に
おいてページバッファの確保を行なった場合、処理記憶
手段に保持されている画像処理ジョブにこのようなペー
ジバッファを確保するジョブが複数存在すると、それぞ
れがページバッファを持つことになり、非常に多くのメ
モリ資源が同時に必要となる。しかも例えばそれぞれの
ページバッファを持つジョブが、入力ページバッファが
満たされるまで画像データを出力しないような場合に
は、2つ目のページバッファが処理結果のデータで満た
されるまでは3つ目のページバッファにはデータが送ら
れないので、3つ目以降のページバッファを初めから確
保するのは無駄となる。
【0015】本発明は、このような従来方式の問題点に
鑑みてなされたもので、これらの問題点をできるだけ解
決しつつ複数の画像処理ジョブから構成される遅延実行
方式の画像処理パイプラインを全体的に効率良くメモリ
を使用して処理を行なう方式を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明においては、
従来の遅延実行方式の画像処理パイプラインに対して、
遅延実行を制御する遅延実行制御部を有し、この遅延実
行制御部が接続されたジョブがページバッファを必要と
するかどうかを検出して遅延実行を行なうかどうかを判
断するページバッフア検出手段と、遅延実行を行なわな
いと判断された場合に実際にページバッフアを確保する
ページバッフア確保手段と、ページバッファを確保した
後にパイプラインの前段に接続された画像処理を実行さ
せる画像処理起動手段と、前段の画像処理が終了した後
に前段の画像処理で用いるために確保された資源を解放
する後処理手段を含む点が異なる。
【0017】本発明の画像処理方式においては、ページ
バッファを保持するようなジョブをパイプラインに接続
する際には、ページバッファを確保した後直ちにそれよ
り前段の画像処理を行なってしまう。その結果は確保さ
れたページバッファに格納され、前段のジョブで使用す
るために確保されたメモリやファイル等のさまざまな計
算機資源は、処理がすべて終了するので解放することが
できる。
【0018】次にいま一度ページバッファを保持するよ
うなジョブがパイプラインに接続された場合には、同様
にページバッファを確保した後直ちに画像処理を行な
い、その結果が新しいページバッファに格納される。こ
のとき、先に確保したページバッフアはこのジョブの前
段のジョブに属するものであり、処理がすべて終了して
いるので解放することができる。
【0019】パイプラインがDAG構造を有し分岐を伴
う場合には、ページバッファを保持するジョブにおいて
画像処理を完了しても前段のジョブの有する計算機資源
をすべて解放できない場合がある。例えば、ページバッ
ファを保持するジョブの前段に分岐を行なうジョブがあ
り、この分岐ジョブ自身がページバッフアを保持する場
合である。このような場合、もしもこのページバッファ
を保持するジョブの画像処理が完了した時点で分岐ジョ
ブの有する資源を解放すると、もうーつの分岐先に接続
されたジョブが分岐ジョブに画像を要求した時に必要な
資源、この場合で言えばページバッファが解放されてい
るために処理を続けることができない。
【0020】そこでこのような場合には、ページバッフ
ァを保持するジョブから資源の解放の要求が前段に伝え
られる際に、分岐ジョブではその分岐パス上の処理が終
ったことを記憶して、分岐ジョブにおける資源の解放は
行なわない。ただし、分岐ジョブの更に前段に対して
は、処理が完了している筈であるので資源解放の要求を
伝達する。このために分岐ジョブを構成する画像処理手
段は、各分岐パスに対応する処理終了確認手段を有す
る。あるいは、単純に分岐パスの数を記憶し処理の終了
した、または、まだ終了しないパスの数をカウントする
カウンタを設け、これと比較を行なうことによりすべて
のジョブの終了を判断しても良い。あるいは、処理の進
行を監視する処理監視部を別に設け、処理監視部が処理
終了確認手段を有しても良い。
【0021】分岐ジョブからのすべての分岐パスに対し
処理が終了したことが確認されたら、分岐ジョブの保持
するページバッファを含む該分岐ジョブにおける資源の
解放を行なう。
【0022】このようにページバッファを保持するよう
なジョブをパイプラインに接続する際には、ページバッ
ファを確保した後直ちに画像処理を行い、その前段のジ
ョブで使用するために確保された計算機資源を解放する
ことにより、その他のジョブの接続時には遅延実行方式
を用いてもパイプライン全体で同時に高々2面のページ
バッファしか保持することはない。
【0023】またパイプラインがDAG構造を有し分岐
を伴う場合には、ページバッファを保持するジョブから
資源の解放の要求が前段に伝えられたときに分岐ジョブ
ではその分岐パス上の処理が終ったことを記憶し、分岐
ジョブからのすべての分岐パスに対し処理が終了したこ
とが確認されたら分岐ジョブの保持するページバッフア
を含む該分岐ジョブにおける資源の解放を行なうことに
より、その他のジョブの接続時には遅延実行方式を用い
てもパイプライン全体では同時に必要最小限のページバ
ッフアしか確保しない。したがって、従来は同時に使用
されない無駄なページバッファが確保され大量のメモリ
資源を必要とした遅延実行方式に対し、本方式ではエラ
ーの早期検出が可能であるという遅延実行形式の利点を
損なうことなく必要最小限のメモリしか消費しないの
で、メモリ資源の節約が期待できる。これはシステム全
体のコストダウンにつながる。
【0024】また第2の発明においては、従来の遅延実
行方式の画像処理パイプラインに対して、特にページバ
ッファの割り当てを制御するメモリ割り当て制御部を有
し、このメモリ割り当て制御部が接続されたジョブがペ
ージバッファを必要とするかどうかを検出する検出手段
と、画像処理ジョブの初期化時あるいは実行時に実際に
ページバッファを確保するメモリ確保手段と、前段の画
像処理が終了した後に前段の画像処理で用いるために確
保された資源を解放する後処理手段を含む。
【0025】本発明の画像処理方式においては、ページ
バッファを保持するようなジョブをパイプラインに接続
する際には、直ちにページバッファを確保するとは限ら
ない。ページバッファはメモリ確保手段によって通常実
行時に確保されるが、それまでに接続された画像処理ジ
ョブに応じて初期化時にも確保される場合がある。ま
た、ある画像処理ジョブよりも前段の画像処理を終了し
た場合には、前段のジョブで使用するために確保された
メモリやファイル等のさまざまな計算機資源は、処理が
すべて終了するので解放する。あるいは、本発明のいま
ひとつの画像処理方式においては、ページバッファは通
常初期化時に確保されるが、各々の画像処理ジョブにつ
いて別々に確保されるとは限らず、共有可能なページバ
ッファを共有することにより全体のメモリ使用量を節約
する。
【0026】画像処理パイプラインが単純なリスト構造
を構成する場合、ページバッファが初期化時に確保され
るのは、すでに確保されたページバッファが1面以下の
場合である。2面目が確保された後に実行される画像処
理ジョブは、1面目を使用する画像処理ジョブのすべて
が終了してからでないと実行することは出来ない。そこ
で画像処理ジョブの初期化時ではなく実行時に、1面目
を使用する画像処理ジョブのすべてが終了して使用した
ページバッファメモリの解放を行なってから、3面目以
降のバッファの確保を行なえば、同時に3面以上のペー
ジバッファを確保することがなく、通常大容量のメモリ
資源を消費するページバッファを節約することが出来
る。
【0027】また、このように3面目のページバッファ
を使用する画像処理ジョブの実行時には1面目のページ
バッファは不要であり4面目のページバッファを使用す
る画像処理ジョブの実行時には2面目のページバッファ
は不要であるように、それぞれページバッファを使用す
るジョブの偶数番目同士および奇数番目同士は、同時に
ページバッファを使用しない。つまり、ぺージバッファ
を使用するジョブの偶数番目のものと奇数番目のもの
は、それぞれ同一のページバッファを使用しても差し支
えない。そこで、2面のページバッファを用意しそれぞ
れを交互に使用しても、同時に3面以上のページバッフ
ァを確保することがなく、ページバッファを節約するこ
とが出来る。この場合には、それぞれのページバッファ
を使用する画像処理ジョブのうち最も多くのメモリを使
用するジョブが必要とする大きさのページバッファを割
り当てる必要がある。そこで、ページバッファを割り当
てる都度ページバッファの大きさが十分であるかどうか
確認し、不足する場合には必要な大きさのメモリを再割
り当てする。それまでに該当するページバッファを割り
当てられていた画像処理ジョブは、再割り当て後のペー
ジバッファ容量よりも少ないメモリしか使用しないの
で、動作に支障はない。更には、画像処理パイプライン
全体で同時にそれ以上のページバッファメモリを使用し
ないので、実行時にページバッファメモリの割り当て失
敗によるエラーは発生しない。換言すれば、初期化時に
メモリ不足エラーを検出することができ、エラーの早期
発見につながる。
【0028】パイプラインがDAG構造を有し分岐を伴
う場合には、ページバッファを保持するジョブにおいて
画像処理を完了しても前段のジョブの有する計算機資源
をすべて解放できない場合がある。例えば、ページバッ
ファを保持するジョブの前段に分岐を行なうジョブがあ
り、この分岐ジョブ自身がページバッファを保持する場
合である。このような場合、もしもこのページバッファ
を保持するジョブの画像処理が完了した時点で分岐ジョ
ブの有する資源を解放すると、もう一つの分岐先に接続
されたジョブが分岐ジョブに画像を要求した時に必要な
資源、この場合で言えばページバッファが解放されてい
るために処理を続けることができない。そこでこのよう
な場合には、ページバッファを保持するジョブから資源
の解放の要求が前段に伝えられる際に、分岐ジョブでは
その分岐パス上の処理が終ったことを記憶して、分岐ジ
ョブにおける資源の解放は行なわない。ただし、分岐ジ
ョブの更に前段に対しては、処理が完了している筈であ
るので資源解放の要求を伝達する。このために分岐ジョ
ブを構成する画像処理手段は、各分岐パスに対応する処
理終了確認手段を有する。あるいは、単純に分岐パスの
数を記憶し処理の終了したまたはまだ終了しないパスの
数をカウントするカウンタを設け、これと比較を行なう
ことによりすべてのジョブの終了を判断しても良い。あ
るいは、処理の進行を監視する処理監視部を別に設け、
処理監視部が処理終了確認手段を有しても良い。分岐ジ
ョブからのすべての分岐パスに対し処理が終了したこと
が確認されたら、分岐ジョブの保持するページバッファ
を含む該分岐ジョブにおける資源の解放を行なう。
【0029】このようにページバッファを使用するよう
なジョブをパイプラインに接続する際には、そのページ
バッファの割り当てや解放を適切に制御することによ
り、特に単純なリスト構造を構成する画像処理パイプラ
インでは全体で同時に高々2面のページバッファしか保
持することはない。
【0030】また、ページバッファを交互に使用し複数
の画像処理ジョブで共有することにより、初期化時にす
べてのページバッファを割り当てることができメモリ不
足によるエラー検出を早期に行なうことができる。さら
に画像処理パイプラインがDAG構造を有し分岐を伴う
場合には、ページバッファを保持するジョブから資源の
解放の要求が前段に伝えられたときに分岐ジョブではそ
の分岐パス上の処理が終ったことを記憶し、分岐ジョブ
からのすべての分岐パスに対し処理が終了したことが確
認されたら分岐ジョブの保持するページバッファを含む
該分岐ジョブにおける資源の解放を行なうことにより、
その他のジョブの接続時には遅延実行方式を用いてもパ
イプライン全体では同時に必要最小限のページバッファ
しか確保しない。したがって、従来は同時に使用されな
い無駄なページバッファが確保され大量のメモリ資源を
必要とした遅延実行方式に対し、本方式では必要最小限
のメモリしか消費しない。エラーの早期検出が可能であ
るという遅延実行形式の利点を損なうことなくこの利点
を生かすことができるので、メモリ資源のみならずCP
U資源の節約も期待できる。これらはシステム全体のコ
ストダウンにつながる。
【0031】
【実施例】
〔実施例1〕本発明は、例えば図1に示すようなハード
ウエア構成上で動作する。例えばスキャナ308等から
画像データが入力され、情報記憶メモリ304に蓄えら
れる。例えば操作者が表示装置307に表示された前記
画像データを参照しながら例えばキーボード、マウス等
の入力装置305により画像処理命令を与える。与えら
れた画像処理命令は情報記憶メモリ304に記憶され、
画像処理装置303が記憶された画像処理命令にしたが
って処理を行ない、プリンタ309等に出力する。例え
ばポストスクリプト(登録商標)のようなページ記述言
語によって与えられた画像処理命令および入力画像は、
画像処理装置303によって処理されプリントアウトさ
れる。なお、301はパーソナルコンピュータやワーク
ステーションのような計算機を示す。
【0032】また本発明は、例えば図2や図3に示すよ
うなスキャナやプリンタの画像処理システム上で動作す
る。
【0033】図2は、スキャナの詳細構成を説明するブ
ロック図である。光学系駆勤回路36により、CCDセ
ンサ32の読み取り方向と直角の方向に、原稿30、ま
たはレンズ31とCCDセンサ32が移動され、原稿3
0全体の画像が読み取られる。CCDセンサ32で読み
取られた画像は、A/D変換器33でアナログ・ディジ
タル変換され、バッファメモリ34に一時記億される。
バッファメモリ34に記憶された画像データは、画像デ
ータ送信回路35を介し、同期を取られ符号化され、画
像データ受信回路40に送信される。制御回路17は、
スキャナの全体の制御を行なう。なお、38はインタフ
ェース回路である。
【0034】また、図3は、プリンタの詳細構成を説明
するブロック図である。画像データ送信回路25から送
信されてくる画像データは、画像データ受信回路40に
より受信変換され、同期回路47で同期を取られ.レー
ザドライバ41,レーザ発信器42でレーザ光を出力す
る。また同期回路47は、モーター駆動回路48を制御
し、ポリゴンミラー43を回転させるモータ46の駆勤
及び停止を行なう。さらに、レーザ発信器42,ポリゴ
ンミラー43は、ビームディテクタ45で検出したレー
ザ光で同期回路47で同期をとられ、感光体44上に潜
像を形成する。本実施例においては画像形成手段として
電子写真方式の使用を想定している。レーザと電子写真
方式を組み合わせた画像形成方式は、既に閘知の方式で
あるので、ここでは詳細な説明を省略する。上記の同期
回路47は、プリンタ全体の制御を司る制御回路49に
より制御される。制御回路49は、さらに紙送り系駆勤
回路50を制御するとともに、インタフェース回路38
の指令を受け一連の制御を行なう。
【0035】図4および図5は、画像処理パイプライン
の例である。図4の例では、画像処理ジョブ61により
例えばハードディスク等の外部記憶装置306上の画像
ファイルを読み込む。その出力が画像処理ジョブ62に
よって回転され、さらに画像処理ジョブ63によって鮮
鋭化され、最終的に画像処理ジョブ64により画像ファ
イルに書き込まれる。図5の例では、画像処理パイプラ
インが単純なリスト構造ではなく、DAG構造すなわち
有向無閉路グラフの構造を有している。同様に画像処理
ジョブ71が画像ファイルを読み込み、画像処理ジョブ
72で色調整を施した後、その出力は二つに分岐され、
その一方は画像処理ジョブ73により画像ファイルに書
き出されると共に、いま一方は画像処理ジョブ74によ
り解像度変換が施され画像処理ジョブ75によりCRT
等の表示装置307に出力される。
【0036】本発明による画像処理装置11は、図6に
示すようにホストアプリケーション16から与えられた
画像処理命令を記憶する処理記憶手段13と、画像デー
タを記憶する画像記憶手段12と、画像記憶手段12に
記憶された画像を処理記憶手段13に記憶された画像処
理命令にしたがって画像処理を行なう画像処理手段14
と、この画像処理の実行を制御する制御手段15から構
成される。また、制御手段15は、図7に示すように、
与えられた画像処理命令がページバッファを必要とする
ものであるかどうかを検出する検出手段21と、必要に
応じてOSのシステムコール等を用いてページバッファ
を確保するメモリ確保手段22と、画像処理手段14に
より実際の画像処理を起動する処理起動手段23と、画
像処理の終了後、不要となった使用済みの資源を解放す
る後処理手段14から成る。
【0037】図8は、本発明による画像処理ジョブの一
実施例である。図8は従来技術の一例である図21の画
像処理ジョブの追加を行なう部分91についての流れを
説明したものである。残りの部分は図21と同様であ
る。
【0038】まず、画像処理ジョブが与えられた時に検
出手段21がその画像処理ジョブがページバッファを必
要とするかどうかを判断する。これは例えばあらかじめ
画像処理手段の持つすべてのジョブの種類をテーブルに
記憶し、ジョブの種類の各項目についてページバッファ
を必要とするジョブであるかどうかを示すフラグを用意
し、ジョブの種類からこのテーブルを参照してページバ
ッファを必要とするジョブであるかどうかを判断すれば
よい。ページバッファが必要でない場合には、そのまま
画像処理ジョブ追加のステップを終了する(ステップ1
01)。ページバツフアが必要な場合には、メモリ確保
手段22が必要な容量のページバッフアを確保し(ステ
ップ102)、処理起動手段23がそれまでに既に追加
されている画像処理ジョブを実行し(ステップ10
3)、その結果を確保したページバッファに保存する
(ステップ104)。結果がページバッファに保存され
れば、この時点でそれまでに既に追加されていた画像処
理ジョブは実行が完了しているため、後処理手段24が
これらの画像処理ジョブで使用するために確保された資
源を解放する(ステップ105)。
【0039】このときに、例えばそれまでに追加されて
いた画像処理ジョブがページバッフアを保持していたと
しても、新たなページバッファへの保存が完了すると資
源が解放され、先に確保されていたページバッファは解
放される。同様にこの後にページバッフアを必要とする
ジョブが追加されても、その時点で新たなページバッフ
ァが確保され、直ちにそれまでの画像処理が実行される
ので現在のジョブが確保したページバッフアは不用とな
り解放される。
【0040】〔実施例2〕本実施例は、本発明における
後処理手段24について述べる。ホストアプリケーショ
ン16によって与えられ、処理記憶手段13に記憶され
た画像処理ジョブは、実際の画像処理が終了すると後処
理手段24によりそのジョブで使用した例えばフアイル
ハンドラやメモリなどの資源をシステムに解放する。画
像処理ジョブが単純なリスト構造を有する場合には、あ
る画像処理ジョブの出力が複数の画像処理ジョブの入力
となるような処理の分岐は行なわれないので、単純に前
段の画像処理ジョブからの後処理要求に応じて順次処理
に用いた資源を解放していけばよい。図9は、このよう
な後処理の流れを示す一例である。例えば制御手段15
が現在処理を行なっている画像処理ジョブの前段に別の
画像処理ジョブが存在するかどうかを判断し(ステップ
121)、存在すれば前段に後処理を要求する(ステッ
プ122)。最後にいずれの場合も現在処理を行なって
いる画像処理ジョブ自身が使用した使用済みの資源を解
放する(ステップ123)。
【0041】しかしながら、処理記憶手段13に記憶さ
れた画像処理ジョブがDAG構造を有し処理の分岐が行
なわれる場合には、分岐パスのーつから後処理要求を受
けても他の分岐パスの処理が終了しているとは限らない
ので、直ちに後処理を行なうことができない。図10
は、本発明においてこのような分岐を伴うジョブ112
が処理記憶手段13に記憶されている場合の後処理の一
実施例である。実線の矢印の方向は画像データの流れを
示す。分岐ジョブ112は、分岐パス113〜115の
それぞれに対応するフラグ116を有する。図11は、
本発明におけるこのような分岐ジョブの後処理の流れの
一実施例である。ある分岐パスから後処理要求が伝えら
れると、分岐ジョブ112においては直ちに後処理を開
始せず、後処理要求のあった分岐パスに対応するフラグ
を立てる(ステップ131)。次にすべてのフラグが立
ったかどうか検査し(ステップ132)、すべてのフラ
グが立つていれば図9に示した通常の後処理を行なう
(ステップ133)。すべてのフラグが立っていない場
合は、そのまま処理を終了し、次の後処理要求が与えら
れるのを待つ。
【0042】すべての分岐パス113〜115から後処
理要求が発生すれば、いずれの分岐パスもそれ以上入力
画像データを必要としないことが分かるので分岐ジョブ
112およびそれより前段のジョブ111等は後処理を
行なうことができる。
【0043】〔実施例3〕また、前記分岐ジョブの別の
実施例として、分岐パスの一つ一つに対応するフラグを
持つ代わりに、後処理要求のカウンタを設ける方法もあ
る。カウンタは0に初期化する。分岐ジョブがある分岐
パスから後処理要求を受けた場合には、カウンタをイン
クリメントし、カウンタが分岐パス数の合計に達してい
れば後処理を行なう。カウンタが分岐パス数の合計に達
していなければ、そのまま処理を終了し、次の後処理要
求が与えられるのを待つ。
【0044】カウンタが分岐パス数の合計に達していれ
ば、すべての分岐パスから後処理要求が発生したことに
なり、いずれの分岐パスもそれ以上入力画像データを必
要としないことが分かるので分岐ジョブおよびそれより
前段のジョブは後処理を行なうことができる。
【0045】〔実施例4〕次に、本発明の更に第4の実
施例について説明する。なお、先の述べた各実施例と対
応する部分には同一符号を付し重複説明は省略する。
【0046】第4の実施例における画像処理装置11
は、図12に示すようにホストアプリケーション16か
ら与えられた画像処理命令を記憶する処理記憶手段13
と、画像データを記憶する画像記憶手段12と画像記憶
手段12に記憶された画像を処理記憶手段に記憶された
画像処理命令にしたがって画像処理を行なう画像処理手
段14と、この画像処理の実行に当たり必要なメモリの
割り当てを制御するメモリ割り当て制御手段16から構
成される。また、メモリ割り当て制御手段16は、図1
3に示すように、与えられた画像処理命令がページバッ
ファを必要とするものであるかどうかを検出する検出手
段21と、必要に応じて例えばOSのシステムコール等
を用いてページバッファを確保するメモリ確保手段22
と、画像処理の終了後、不要となった使用済みの資源を
解放する後処理手段24から成る。
【0047】図14は、本発明による画像処理装置の一
実施例である。図14は従来技術の一実施例である図2
0の画像処理ジョブの初期化を行なうステップ82につ
いての流れを説明したものである。
【0048】まず、画像処理ジョブが与えられた時に検
出手段21がその画像処理ジョブがページバッファを必
要とするかどうかを判断する (ステップ181)。これ
は例えばあらかじめ画像処理手段の持つすべてのジョブ
の種類をテーブルに記憶し、ジョブの種類の各項目につ
いてページバッファを必要とするジョブであるかどうか
を示すフラグを用意し、ジョブの種類からこのテーブル
を参照してページバッファを必要とするジョブであるか
どうかを判断すればよい。ページバッファが必要でない
場合には、ページバッファに関する初期化のステップを
省略しその他の初期化を行なう(ステップ184)。ペ
ージバッファが必要な場合には、既に確保したページバ
ッファが1面以下かどうかを検査し(ステップ18
2)、1面以下であった場合にのみメモリ確保手段22
が必要な容量のページバッファを確保する(ステップ1
83)。ステップ184では、ページバッファに関する
初期化以外の初期化を行なう。例えば色空間変換のよう
な画像処理ジョブにおいてはページバッファを確保する
必要はないので、例えばスキャンライン単位で処理を行
い、次段のジョブに結果を渡す構成とすれば、1ライン
分のバッファメモリを確保すればよい。
【0049】本発明は、特にこのような通常は1ライン
分のバッファメモリを割り当てる画像処理方式において
やむを得ずページバッファが複数必要となる場合に効果
が大きい。あるいは、3×3のカーネルを用いた畳み込
みフィルタのような処理では、あるスキャンラインの処
理結果を得るために対象画素の前後各1ラインのデータ
も必要であるため、3ライン分のバンドバッファを確保
する。あるいは、トーンリプロダクションカーブの適用
など処理高速化のためテーブルを参照して出力画素値を
決定するようなジョブでは、ルックアップテーブル用の
メモリを確保してテーブルを初期化する。
【0050】これを図15に示すような画像処理命令列
について適用した例を考えてみる。ここでは、処理記憶
手段13に主走査方向の鏡像、色調整、90度回転、フ
ーリエ変換の順で画像処理命令が記憶されているとす
る。これらの画像処理命令のうち、鏡像と90度回転と
フーリエ変換の各処理は処理の性質上、入力画像の全面
を一時的に記憶するページバッファを必要とする。まず
はじめに鏡像を実行する画像処理ジョブ1101が初期
化される際には、ステップ181で検出手段21がペー
ジバッファを必要とするか検査し、ページバッファを必
要とするのでステップ182に進む。ステップ182で
は、これまでに確保されたページバッファの数が検査さ
れ、まだ1面も確保されていないのでステップ183に
進む。これまでに確保されたページバッファの数は、例
えばカウンタを用意することにより容易に検査すること
ができる。ステップ183では、メモリ確保手段22に
より入力画像を保持するに十分な大きさのページバッフ
ァ1109が画像処理ジョブ1101に割り当てられ
る。次に色調整を実行する画像処理ジョブ1102が初
期化される際には、ステップ181におけるページバッ
ファを使用しないと判定され、ページバッファを確保す
るステップ183は実行されずに、ステップ184にお
いて例えばルックアップテーブルの初期化等その他の初
期化が行なわれる。次に90度回転を行なう画像処理ジ
ョブ1103が初期化される際には、ステップ181に
おいてページバッファが必要と判定されステップ182
に進み、ステップ182においてこれまでに1つのペー
ジバッファ1109しか確保されていないのでステップ
183に進み、ステップ183においてページバッファ
1110が確保される。次にフーリエ変換を行なう画像
処理ジョブ1104が初期化される際には、ステップ1
81においてページバッファが必要と判定されステップ
182に進み、ステップ182においてはこれまでに既
に2つのページバッファ1109および1110が確保
されているのでステップ184に進み画像処理ジョブ1
104のためのページバッファ1111は初期化時には
確保されない。
【0051】図16は、本発明による画像処理装置の処
理記憶手段13に記憶された画像処理命令に対応する各
画像処理ジョブが初期化された後の、画像処理実行時の
流れを説明したものである。まずステップ1001にお
いてそのジョブがページバッファを使用するかどうかを
判定する。使用する場合にはステップ1002に、使用
しない場合にはステップ1008に進む。ステップ10
02では、初期化時にこのジョブのためにページバッフ
ァが確保されているかどうかを判定する。図15におけ
る先の例のジョブ1101やジョブ1103のように、
初期化時にページバッファが確保されている場合にはス
テップ1008に進み、ジョブ1104のようにページ
バッファが確保されていない場合には、ステップ100
3に進む。ステップ1003では、必要なページバッフ
ァを確保する。このページバッファの確保に失敗した場
合にはステップ1004においてエラー処理を行ない処
理を中断する。そうでない場合にはステップ1005に
進みその画像処理ジョブの前段までの画像処理を行い、
ステップ1006で処理結果をステップ1003で確保
したページバッファに保存する。この時点で前段までの
画像処理はすべて完了しているのでステップ1007で
前段までの画像処理ジョブで使用した資源を解放する。
ステップ1008では、ステップ1006でページバッ
ファに保存された入力画像データを使用して画像処理を
行ない、ステップ1009で全スキャンラインの処理済
みデータを出力したかどうかを判定する。すべてのデー
タを出力した場合にはステップ1010に進み使用した
資源の解放を行なう。これには、ステップ1006で使
用したページバッファも含まれてよい。そうでない場合
には、資源は解放せずに処理を終了し、次の出力要求に
備える。
【0052】図15のステップ1106、1107、1
108は、実行時のページバッファの使用状況を示す。
初期化終了時にはステップ1105のように1番目にペ
ージバッファを使用する画像処理ジョブ1101にペー
ジバッファ1109が、2番目にページバッファを使用
するジョブ1103にページバッファ1110がそれぞ
れ割り当てられている。ジョブ1101を実行する時点
では、前段の画像処理ジョブからページバッファ110
9に入力データが読み込まれ、その結果がジョブ110
2に渡される。色調整を行なう画像処理ジョブ1102
は、座標変換や近傍画素参照を行なわないジョブのため
ページバッファを必要とせず処理結果を次のジョブ11
03に渡すことができる。次にページバッファを用いる
90度回転を行なう画像処理ジョブ1103では、第1
のスキャンラインを出力するのに入力画像の最終スキャ
ンラインを必要とするのでページバッファ1110に画
像データを全面読み込む(ステップ1106)この時点
でジョブ1103より前段のジョブ1101のために割
り当てられたページバッファ1109は不要となるので
解放され、次にページバッファを必要とするジョブ11
04のために新たなページバッファ1111が割り当て
られる(ステップ1107)。フーリエ変換画像を出力
するジョブ1104もページバッファに入力画像を必要
とするため、ジョブ1103の出力が割り当てられたペ
ージバッファ1111に読み込まれる(ステップ110
8)。このように本発明の画像処理装置においては、画
像処理の各々のステップ(1105〜1108)ではペ
ージバッファは高々2面しか確保されず、使用するメモ
リを節約することができる。
【0053】〔実施例5〕本実施例は、本発明における
ページバッファ割当のいま一つの実施例について述べ
る。図17は、図14と同様に従来技術による画像処理
実施例を示す図20ステップ82の部分の詳細を示す本
発明における初期化時の流れ図である。まずステップ1
21において、検出手段21によって与えられた画像処
理ジョブがページバッファを使用するかどうか検査され
る。ページバッファを必要とする場合にはステップ12
2に進み、そうでない場合にはステップ127に進む。
ステップ122では、この画像処理ジョブがページバッ
ファを使用する画像処理ジョブのうち奇数番目か偶数番
目かを判断する。これば、例えばメモリ割り当て制御手
段16にカウンタを用意してページバッファを使用する
ジョブが初期化される毎にカウンタを増加させ、カウン
タの値が奇数か偶数か判断すればよい。奇数の場合に
は、ステップ123において第1のページバッファを割
り当て、偶数の場合にはステップ124において第2の
ページバッファを割り当てる。ステップ125では、ス
テップ123またはステップ124において割り当てら
れたページバッファの大きさが当該画像処理ジョブで必
要とする大きさに十分かどうかを検査する。不十分な場
合にはステップ126に進み必要な大きさのページバッ
ファを再割当する。これには例えばANSI Cの標準
ライブラリ関数realloc()等を用いることがで
きる。再割当てにあたっては、領域は同一のまま割り当
て領域の大きさが変更される場合と別の領域が割り当て
られる場合があるが、割り当て後のページバッファ領域
が前のページバッファ領域と異なる場合には、前のペー
ジバッファ領域は解放する。ステップ124で検査され
たページバッファ容量が十分な場合にはステップ127
に進む。ステップ127では、例えばラインバッファの
確保、内部変数の初期化等、ページバッファに関する初
期化以外の初期化を行なう。
【0054】図18は、このようにして初期化された画
像処理パイプラインの一例である。ここでは、図15に
示した例と同様に鏡像141、色調整142、90度回
転143、ヒストグラム正規化144の各ジョブが直列
に接続されている。この内、ページバッファを使用する
画像処理ジョブは、鏡像141、90度回転143、ヒ
ストグラム正規化144の3つである。画像処理パイプ
ライン全体の初期化に際して、はじめに空のページバッ
ファ領域を2つ確保しておき、第1のページバッファ1
25、第2のページバッファ126とする。まず鏡像を
得る画像処理ジョブ141が初期化される際には、ステ
ップ121でページバッファが必要とされることが判断
され、ステップ122に進む。ステップ132では、こ
のジョブはページバッファを使用する第1番目のジョブ
であるので奇数番目のジョブであることが分かりステッ
プ123に進む。ステップ123ではあらかじめ大きさ
0で確保されている第1のページバッファが割り当てら
れる。ところが必要とするページバッファの大きさは0
より大きいため、ステップ126で必要な大きさが再割
当される。次に色調整を行なう画像処理ジョブ142が
初期化される場合は、ステップ121においてページバ
ッファを必要としないことが検査され、ステップ127
に進んでページバッファ以外に関する初期化のみが行な
われる。次に90度回転を行なう画像処理ジョブ143
が初期化される際には、画像処理ジョブ141の初期化
と同様にページバッファの割当が行なわれるが、2番目
にページバッファを使用するジョブであるためステップ
122において偶数と判断されステップ124において
第2のページバッファが割り当てられる点が異なる。次
にヒストグラム正規化を行なう画像処理ジョブ144が
初期化される場合には、画像処理ジョブ141の初期化
と同様に行なわれる。この際、画像処理ジョブ141で
必要とされるページバッファの大きさより画像処理ジョ
ブ144で必要とされるページバッファの大きさの方が
大きい場合には、第1のページバッファの大きさは再割
当により修正される。
【0055】このようにして画像処理ジョブの初期化が
行なわれた後、実際の画像処理が実行される時の各画像
処理ジョブの処理の流れを示したものが図19である。
まずステップ131において、それぞれのジョブに応じ
た種類の画像処理が行なわれる。ステップ132では出
力画像のすべてのスキャンラインが出力されたかどうか
が検査される。すべてのスキャンラインが出力された場
合にはステップ133に進む。そうでない場合には処理
を終了する。ステップ133以降では当該画像処理ジョ
ブの処理は終了しているため、後処理手段23が後処理
を行なう。まずステップ133では、ページバッファを
除く資源の解放が行なわれる。例えば、ヒストグラム正
規化を行なうためにヒストグラムデータを保持するテー
ブル領域をメモリ割り当てしたとすれば、この領域を解
放する。次にステップ134では、ページバッファを共
有する他のすべての画像処理ジョブが終了しているかど
うかを検査する。例えば図18に示した画像処理パイプ
ラインの例では、画像処理ジョブ141の後処理を行な
う際に、画像処理ジョブ144は処理を終了していない
のでページバッファ145を解放することはできない。
しかし画像処理ジョブ143が終了すれば他にページバ
ッファ146を使用するジョブは存在しないので即座に
ページバッファ146の領域を解放することができる。
通常は画像処理パイプラインの先頭から画像処理ジョブ
が完了していくので、ページバッファを使用するジョブ
の奇数番目のものと偶数番目のものそれぞれについてパ
イプラインの最後段に属するものがページバッファの解
放を行なうことになる。ステップ134におけるページ
バッファを共有するすべてのジョブが終了したかどうか
の判断は、そのジョブがページバッファを使用するジョ
ブの奇数番目のものと偶数番目のものそれぞれにおける
パイプラインの最後段に属するかどうかを記憶しておい
て、それを参照することによって判断してもよい。
【0056】このように本発明における画像処理方式に
おいては、画像処理パイプラインに複数のページバッフ
ァを利用するジョブが接続された場合でも、特にパイプ
ラインが単純なリスト構造を有する場合には高々2つの
ページバッファしか確保することなく、システムのメモ
リ資源を有効に活用することができる。また、ページバ
ッファメモリの割り当てはすべて初期化時に行なうこと
ができるため、エラーの早期検出ができるという遅延実
行方式の利点を損なうことはない。
【0057】
【発明の効果】このように、本発明の画像処理装置にお
いては、特にリスト構造のように分岐のない画像処理パ
イプラインにおいては同時に高々2面のページバッファ
しか確保することがなく、無駄なメモリを消費せずに効
率よく処理を行なうことができる。
【0058】また、分岐のある画像処理パイプラインに
おいても同時に必要最小限のページバッフアしか確保す
ることがなく、無駄なメモリを消費せずに効率よく処理
を行なうことができる。
【0059】さらに、画像処理初期化時にページバッフ
ァを確保するため、メモリ不足によるエラーを早期に検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置が動作するハードウエ
ア構成の一実施例のブロック図である。
【図2】 本発明の画像処理装置が動作するスキャナの
実施例の構成図である。
【図3】 本発明の画像処理装置が動作するプリンタの
実施例の構成図である。
【図4】 本発明の画像処理装置によって実施する画像
処理パイプラインの構成例である。
【図5】 本発明の画像処理装置によって実施する分岐
を伴う画像処理パイプラインの構成例である。
【図6】 本発明における画像処理装置の一実施例ブロ
ック図である。
【図7】 本発明の画像処理装置の一実施例のブロック
図である。
【図8】 本発明の画像処理装置における画像処理ジョ
ブの追加方式を示す一実施例の流れ図である。
【図9】 従来技術による後処理の一実施例を示す流れ
図である。
【図10】 本発明の画像処理装置における分岐ジョブ
の一実施例の構成図である。
【図11】 本発明の画像処理装置における後処理の一
実施例を示す流れ図である。
【図12】 本発明における画像処理装置の一実施例の
ブロック図である。
【図13】 本発明の画像処理装置の他の実施例のブロ
ック図である。
【図14】 本発明の画像処理装置における画像処理ジ
ョブの初期化方式を示す一実施例の流れ図である。
【図15】 本発明の画像処理装置におけるページバッ
ファの使用例を示す一実施例の流れ図である。
【図16】 本発明の画像処理装置における画像処理ジ
ョブの実行方式を示す一実施例の流れ図である。
【図17】 本発明の画像処理装置における画像処理ジ
ョブの初期化方式を示す一実施例の流れ図である。
【図18】 本発明の画像処理装置におけるページバッ
ファの使用例を示す一実施例の流れ図である。
【図19】 本発明の画像処理装置における画像処理ジ
ョブの実行方式を示す一実施例の流れ図である。
【図20】 従来技術によるパイプライン方式の画像処
理の実施例を示す流れ図である。
【図21】 従来技術による遅延実行方式の画像処理の
実施例を示す流れ図である。
【符号の説明】
11…画像処理装置、12…画像記憶手段、13…処理
記憶手段、14…画像処理手段、15…制御手段、16
…メモリ割り当て制御手段、21…検出手段、22…メ
モリ確保手段、23…処理起動手段、24…後処理手
段、30…原稿、31…レンズ、32…CCDセンサ、
33…A/D変換器、34…バッファメモリ、35…画
像データ送信回路、36…光学系駆動回路、37…制御
回路、38…インターフェース、40…画像データ受信
回路、41…レーザドライバ、42…レーザ発信器、4
3…ポリゴンミラー、44…感光体、45…ビームディ
テクタ、46…モータ、47…同期回路、48…モータ
駆動回路、49…制御回路、50…紙送り系駆動回路、
61〜64…画像処理ジョブ、71〜75…画像処理ジ
ョブ、302…中央演算処理装置、303…画像処理装
置、304…情報記憶メモリ、305…入力装置、30
6…外部記憶装置、307…表示装置、308…スキャ
ナ、309…プリンタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を記憶する画像記憶手段と、該画像
    記憶手段に記憶された画像を処理するための情報を入力
    して記憶する処理記憶手段と、該処理記憶手段に記憶さ
    れた画像処理情報にしたがって画像を処理する画像処理
    手段と、前記処理記憶手段に入力された画像処理命令の
    種類によって画像処理を実行するタイミングを制御する
    処理実行制御手段とを備えた画像処理装置において、 前記処理実行制御手段は、入力された画像処理命令を実
    行する画像処理手段が画像全面を一時的にメモリに蓄え
    る場合に、その画像処理を直ちに行なうことを特徴とす
    る画像処理装置
  2. 【請求項2】 前記処理実行制御手段は、入力された画
    像処理命令を実行する画像処理手段が画像全面を一時的
    にメモリに蓄えるかどうかを検出する検出手段と、入力
    された画像処理命令を実行する画像処理手段が画像全面
    を一時的にメモリに蓄えることが検出された場合に画像
    を蓄えるためのメモリを確保するメモリ確保手段と、前
    記画像を蓄えるためのメモリを確保した後に、前記画像
    処理記憶手段に記憶された画像処理を実行させる処理起
    動手段と、前記画像処理が完了した時にこれら画像処理
    で用いるために確保された資源を解放する後処理手段と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、ある画像処理の出
    力を分岐して複数の画像処理の入力とする分岐手段を有
    し該分岐手段は、前記後処理手段から資源の解放を要求
    されたときに直ちに資源の解放を行なわず、すベての分
    岐先についての資源の解放要求が揃った場合に資源を解
    放することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記分岐手段は、すべての分岐先につい
    てのフラグを持ち、資源の解放要求に応じて該フラグを
    立て、すべてのフラグが立った場合に資源を解放するこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記分岐手段は、資源の解放要求にかか
    るカウンタを有し、資源の解放要求がある毎に該カウン
    タを増加し、カウンタの値が分岐先数に達した場合に資
    源を解放することを特徴とする請求項3記載の画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 画像を記憶する画像記憶手段と、該画像
    記憶手段に記憶された画像を処理するための情報を入力
    して記憶する処理記憶手段と、該処理記憶手段に記憶さ
    れた画像処理情報にしたがって画像を処理する画像処理
    手段と、前記処理記憶手段に入力された画像処理命令を
    前記画像処理手段が実行する際に必要とするメモリ割り
    当てを制御するメモリ割り当て制御手段とを備えた画像
    処理装置において、 前記メモリ割り当て制御手段は、入力された画像処理命
    令を実行する画像処理手段が画像全面を一時的にメモリ
    に蓄える場合に画像を蓄えるためのメモリの割り当てを
    処理実行時まで遅延させることを特徴とする画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記メモリ割り当て制御手段は、画像処
    理手段を処理パラメータや入力画像の特徴に応じて初期
    化する際に、入力された画像処理命令の実行時にこれを
    実行する画像処理手段が画像全面を一時的にメモリに蓄
    えるかどうかを検出し、前記検出手段により検出された
    画像処理命令より前段に一つ以下の画像全面を一時的に
    蓄える画像処理命令しかない場合には、画像処理手段を
    処理パラメータや入力画像の特徴に応じて初期化する際
    に、1ライン分のバッファメモリではなく画像全面を蓄
    えるためのメモリを割り当てることを特徴とする請求項
    6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリ割り当て制御手段は、入力さ
    れた画像処理命令の実行時にこれを実行する画像処理手
    段が画像全面を一時的にメモリに蓄えるかどうかを検出
    し、画像全面を一時的にメモリに蓄える場合には、前記
    メモリ確保手段によって画像全面を一時的に蓄えるため
    のメモリを確保し、該メモリを既に割り当てられている
    1ライン分のバッファメモリに代用し、該画像処理命令
    よりも前段の画像処理手段に該メモリを満たすのに必要
    な出力画像データを要求し、該メモリが画像データで満
    たされた後、前記後処理手段によって該画像処理命令よ
    りも前段の画像処理命令に割り当てられている画像を一
    時的に蓄えるためのメモリを解放することを特徴とする
    請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理手段は、同時に最大2つの
    画像全面を一時的に蓄えるためのメモリを有し、前記メ
    モリ割り当て制御手段は、前記検出手段により画像処理
    手段を処理パラメータや入力画像の特徴に応じて初期化
    する際に、入力された画像処理命令の実行時にこれを実
    行する画像処理手段が画像全面を一時的にメモリに蓄え
    るかどうかを検出し、前段に0または偶数個の画像全面
    を一時的にメモリに蓄える画像処理命令がある画像全面
    を一時的にメモリに蓄える画像処理命令が第1の画像全
    面を一時的に蓄えるメモリを共有し、前段に奇数個の画
    像全面を一時的にメモリに蓄える画像処理命令がある画
    像全面を一時的にメモリに蓄える画像処理命令が第2の
    画像全面を一時的に蓄えるメモリを共有することを特徴
    とする請求項7記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記メモリ割り当て制御手段は、前記
    検出手段により検出された画像処理命令より前段に2つ
    以上の画像全面を一時的にメモリに蓄える画像処理命令
    があるときに、該画像処理命令より前段に偶数個の画像
    全面を一時的に蓄える画像処理命令がある場合には、第
    1の画像全面を一時的に蓄える画像処理命令に割り当て
    たメモリと同じメモリを割り当て、該画像処理命令より
    前段に奇数個の画像全面を一時的に蓄える画像処理命令
    がある場合には、第2の画像全面を一時的に蓄える画像
    処理命令に割り当てたメモリと同じメモリを割り当て、
    それぞれのメモリが必要とする容量に満たない場合に
    は、必要な大きさのメモリを再割り当てすることを特徴
    とする請求項9記載の画像処理装置。
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