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JPH08270610A - 往復動形アクチュエータ - Google Patents

往復動形アクチュエータ

Info

Publication number
JPH08270610A
JPH08270610A JP9761895A JP9761895A JPH08270610A JP H08270610 A JPH08270610 A JP H08270610A JP 9761895 A JP9761895 A JP 9761895A JP 9761895 A JP9761895 A JP 9761895A JP H08270610 A JPH08270610 A JP H08270610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
hole
piston rod
rod
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9761895A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Ishizaki
直樹 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP9761895A priority Critical patent/JPH08270610A/ja
Publication of JPH08270610A publication Critical patent/JPH08270610A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Actuator (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 農業機械などの作業機を往復動する駆動機構
を簡素な構成で、安価で、かつ、故障の可能性の少ない
往復動形アクチュエータを提供する。 【構成】 両ロッド形シリンダの往復動形アクチュエー
タにおいて、太い円筒部とこの太い円筒部に軸心方向に
長穴を有するピストンロッドと、内径部に枢密に太い円
筒部が挿入されるとともに、外径部がシリンダチューブ
に枢密に挿入される軸心方向に穴を有するピストンと、
ピストンの穴に支持され、かつ、ピストンロッドの長穴
を貫通するピンとからなり、ピストンがピストンロッド
の長穴の範囲内で相対的に移動してピストンとピストン
ロッドとに設けられた油路の接続を切り換え、ピストン
の両端部のいずれかにポンプからの高圧油を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動形アクチュエー
タに係わり、特に、農業機械などの作業機を往復動する
駆動機構の往復動形アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農業機械に用いられる往復機構は
水田の畦の成形などに用いられるが、これは大きな締め
固め力を必要としない作業のため機械式往復駆動機構が
広く利用されている。これは、図12に示すように駆動
軸21と偏心して設けられたピン22と部材26に案内
された締め固め部材25をピン24、ロッド23にて結
合して駆動軸21の回転に伴って締め固め部材25を往
復運動させる。この場合、原動機を含めた装置全体を構
成するには駆動軸までにギア−ボックス、プロペラシャ
フト、ベベルギヤーなど多くの構成部品を用いている。
また、往復動形アクチュエータとしては、特開平3−1
57506号公報が提案されている。特開平3−157
506号公報によれば、往復動を端部で切り換える切換
機構がピストンに装着されている。この切換機構は、ロ
ッドに装着されたピストンと、ピストンの両端に配置さ
れた2枚のバルブプレートと、バルブプレートを連結す
る複数の連結子とから構成され、シリンダの両端に配置
されたバネにバルブプレートが当接したことにより、バ
ネに当接したバルブプレートがピストンを切り換えて、
作動方向を切り換える構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成によれば、機械式往復駆動機構では、ギア−
ボックス、プロペラシャフト、ベベルギヤーなど多くの
構成部品を必要とし、部品点数が多くなり構成が複雑に
なるとともに、部品点数が多く土砂等により故障を発生
する箇所も多くなる。また、特開平3−157506号
公報も同様に、部品点数が多くなり構成が複雑になると
ともに、故障を発生する箇所も多くなるという欠点があ
る。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に着目し、往
復動形アクチュエータに係わり、特に、農業機械などの
作業機を往復動する駆動機構を簡素な構成で、安価で、
かつ、故障の可能性の少ない往復動形アクチュエータを
提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の往復動形アクチュエータの第1の発明で
は、往復動する両ロッド形シリンダの往復動形アクチュ
エータにおいて、太い円筒部とこの太い円筒部に軸心方
向に長穴を有するピストンロッドと、内径部に枢密に太
い円筒部が挿入されるとともに、外径部がシリンダチュ
ーブに枢密に挿入される軸心方向に穴を有するピストン
と、ピストンの穴に支持され、かつ、ピストンロッドの
長穴を貫通するピンとからなり、ピストンがピストンロ
ッドの長穴の範囲内で相対的に移動してピストンとピス
トンロッドとに設けられた油路の接続を切り換え、ピス
トンの両端部のいずれかにポンプからの高圧油を供給す
るとともに、他方をタンクへ連通することを特徴とす
る。
【0006】第1の発明を主体とする第2の発明では、
ピストンロッドは、ポンプからの高圧油をピストンとピ
ストンロッドとに設けられた油路に供給する中空穴を有
する。
【0007】第1の発明あるいは第2の発明を主体とす
る第3の発明では、ピストンロッドは、ピストンの両端
部のいずれかからの戻る油がピストンとピストンロッド
とに設けられた油路を経てタンクに排出する中空穴を有
する。
【0008】第1の発明、第2の発明あるいは第3の発
明を主体とする第4の発明では、ピストンロッドの油路
は、ポンプからの中空穴に接続する軸心方向の穴とその
穴に接続する軸心方向に沿った溝と、および、タンクに
接続する切り欠きとを、また、ピストンの油路は、ピス
トンロッドの溝に接続する円筒溝と、および、ピストン
ロッドの切り欠きに接続する穴とピストンロッドのタン
クに排出する穴に接続する長穴とを有する。
【0009】第1の発明、第2の発明、第3の発明ある
いは第4の発明を主体とする第5の発明では、往復動形
アクチュエータのストロークエンドの近傍で、ピストン
の作動方向を反転させる圧力室を形成する。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、油圧源からの高圧油を両
ロッド形シリンダに供給し、両ロッド形シリンダの内部
に収容された切り換え機構によりストロークエンドで自
動的に往復動させる。この切り換え機構は、両ロッド形
シリンダのピストンとピストンロッドをピンの長穴の範
囲で相対的に移動させて油の流れの方向を変えることに
よりシリンダの作動方向の自動反転を行う。シリンダの
作動方向の自動反転はシリンダヘッドまたはシリンダヘ
ッドに当接した部材とピストンとの間の圧力室にポンプ
からの高圧油を供給することにより行う。また、両ロッ
ドの中空穴は、ポンプからの圧油を切り換え機構に供給
するとともに、タンクへの排出も行う。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係わる往復動形アクチュエ
ータの実施例につき、図面を参照して詳細に説明する。
図1は方向制御弁機構を内蔵した両ロッド形シリンダ型
の往復動形アクチュエータの断面図である。図2は図1
のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、および図
4は図1のC−C断面図である。図5は往復動形アクチ
ュエータの方向制御弁機構を司るピストンとピストンロ
ッドの作動説明図である。図5(a)は方向制御弁機構
が図示の右側(チューブ6は左側)へ移動するときのポ
ンプからの流れを説明する図である。図5(b)は図5
(a)に対するタンクへの戻り側の流れを説明する図で
ある。図5(c)は方向制御弁機構が図示の左側(左側
チューブ6は右側)へ移動するときのポンプからの流れ
を説明する図である。図5(d)は図5(c)に対する
タンクへの戻り側の流れを説明する図である。図6、図
7はシリンダストロークエンドでシリンダの作動方向が
自動反転する作動説明図である。図6(a)は図5
(a)のストロークエンドの端面に当接した状態を示す
図である。図6(b)は図6(a)のD−D断面図であ
る。図7(a)は図5(a)のストロークエンドの端面
に当接した後の状態を示す図である。図7(b)は図7
(a)のE−E断面図である。
【0012】図1、図2において、ピストンロッド1の
中央にはピストン2がピン3で支えられていると共に、
ピストンロッド1の一端には油圧源P(図5に示す)か
らの高圧油が流入するブロック4が、また他端には低圧
油がタンクT(図5に示す)へ戻る油が通過するブロッ
ク5が取着されている。ブロック4には図示しないタン
クへの戻り油用ポート4aが、また、ブロック5にはポ
ンプからの圧油を受けるポンプ用ポート5aが設けられ
ている。ピストン2はシリンダチューブ6に枢密に挿入
され、シリンダチューブ6の両端はフランジ7、8とシ
リンダヘッド9、10で密閉されている。両端部のシリ
ンダヘッド9、10はピストンロッド1を摺動自在に支
持している。シリンダチューブ6のボトム1側には、車
両等に取り付けるピン穴11を有するブラケット部材1
2が、また、反対側のピストンロッド1の端部には、ピ
ン穴13を有するブロック4に固設されたブラケット部
材14が配設されている。ピン穴11は図7に示す締め
固め部材25とピン24で、またピン穴13は機械本体
に結合されている。従って、シリンダの伸縮により部材
26に案内された締め固め部材25が往復運動し締め固
め作業が可能となる。
【0013】ピストンロッド1は、中央部に両端のロッ
ド部1a、1bより太い円筒部1cが形成されている。
ロッド部1aの中心部にはタンクへの戻り油の通る穴1
dが明けられ、戻り油用ポート4aに繋がっている。ま
た、ロッド部1bの中心部にはポンプからの圧油の通る
穴1eが明けられ、ポンプ用ポート5aに繋がってい
る。また、太い円筒部1cの中央部には、ピン3が挿入
される長穴1fが軸芯に直角に明けられている。また、
太い円筒部1cの外周には長穴1fに交差しない位置、
すなわち、軸芯に沿って180度ズレた位置に二つの溝
1g(図2、図3に示す)が形成されている。溝1gは
穴1hにより互いが連通するとともに、穴1hがポンプ
からの圧油の通る穴1eに繋がり、ポンプ用ポート5a
に連通している。また、太い円筒部1cの戻り油用ポー
ト4a側には、穴1jが軸芯に直角に明けられ、穴1j
はタンクへの戻り油の通る穴1dに連通している。ま
た、太い円筒部1cの両端部で、かつ、軸芯に沿って長
穴1fと同位置に切り欠き1k、1mが設けられてい
る。
【0014】ピストン2は円筒により形成され、中央部
には、ピン3が挿入される穴2aが軸芯に直角に明けら
れている。ピストン2の外径部には小径部2m、2nが
設けられ、この小径部2m、2nに穴2a、2bが、ま
た、長穴2cとが軸芯に直角に明けられている。また、
穴2bと長穴2cとはピストン2の外周に設けられた溝
2d(図4に示す)により、穴2aを囲んだ位置(穴2
aを避けて)で繋がっている。ピストン2の両端側に
は、円筒部1cの内側に円径溝2e、2fが設けられて
いる。円径溝2e、2fの内側で、かつ、穴2aに90
度ズレた位置に二つのキリ穴2g、2hが明けられてい
る。
【0015】上記構成のピストンロッド1とピストン2
との穴、溝の繋がりは次のようになっている。ピストン
2の穴2bは、ピストンロッド1の切り欠き1mと繋が
る。ピストン2の長穴2cは、ピストンロッド1の穴1
jおよび切り欠き1kと繋がる。ピストンロッド1の溝
1gはピストン2のキリ穴2g、2hおよび円径溝2
e、2fと繋がる。
【0016】次に、作動の状況を図5で詳細に説明す
る。図5(a)の状態では、ポンプPからの高圧油(矢
視M)はポンプ用ポート5aより、ロッド部1bの中空
穴1eを通り、穴1h、溝1gからピストン2の左側の
シリンダ空間Saに流れてピストン2とロッド1を右方
向(シリンダチュ−ブ6を左方向)に移動させる。一
方、ピストン2の右側のシリンダ空間Sbの低圧油(矢
視N)はピストン2の円径溝2f、ピストンロッド1の
切り欠き1mから穴2b、溝2d、長穴2c、1jを通
り、ロッド部1aの中空穴1dから戻り油用ポート4a
を経由してタンクTに戻る。従って、ピストン2とロッ
ド1は右方に移動する。この時ピストン2を支えている
ピン3は、高圧油がピストン2を右方向へ押しつけてい
るため、ピストンロッド1の円筒部1cの長穴1fの右
端面に位置している。
【0017】次に、ピストン2が右方に移動する場合を
図5(c)および(d)に示す。ポンプよりの高圧油は
シリンダ空間Sbに流れてピストン2とロッド1を左方
向(シリンダチューブ6を右方向)に移動させる。反対
のシリンダ空間Saの低圧油はタンクTに戻る。この時
ピストン2を支えているピン3は、高圧油がピストン2
を左方向へ押しつけているため、ピストンロッド1の円
筒部1cの長穴1fの左端面に位置している。
【0018】次に、ピストン2がストロークエンドにな
った状態の作動の状況を図6、図7にて説明する。図6
でピストン2が右方のシリンダヘッド10に接近する
と、ピストン2の内径部Daには、シリンダヘッド10
の突起部10aの外径部daが枢密に入る。この状態
で、ピストンロッド1はピストン2の内径部Daとピス
トンロッド1のロッド部1a中空部外径部dbとの間に
受圧面積Qaを持つため更に右方へ動き、キリ穴1jが
ピストンロッド1の円筒部1cにより遮断され、シリン
ダ空間Scは他に接続しない独立室を形成している。こ
れが反転室となる。さらに、動き、図7(a)の状態に
なるとピストン2に設けられたキリ穴2hと溝1gが通
じて高圧油が右側のシリンダ空間Scに導入される。同
時にピストン2の左方のシリンダ空間Saの油圧はピス
トン2の溝1gとピストンロッド1の円径溝2eとの開
口部Laが絞られるとともに、図7(b)に示すよう
に、ピストン2の長穴2cとピストンロッド1の切り欠
き1kとの開口部Lbが低圧側への戻り油用ポート4a
に繋がるため低圧になる。この結果、シリンダ空間Sc
に入った高圧油がピストン2を押す。これにより、ピス
トン2は左方へ動き図5(a)の状態、即ち、シリンダ
空間Saが低圧、シリンダ空間Sbが高圧になりピスト
ン2は左方へ反転移動する。右側のストロークエンドに
到達すると前記と同様に作動するため説明は省略する。
【0019】図8、図9は往復動形アクチュエータの第
2実施例のピストン部の断面図である。図9は図8のF
−F断面図である。なお、同一部品、および同一構成箇
所には同一符号を付して説明は省略する。第2実施例
は、ピストン16がストローク途中にある状態で作動開
始方向を決めるための実施例である。図8、図9におい
ては、ピストン16はピストン2に対して、さらに、一
方端部16aを長くするとともに鍔16bを有してい
る。また、ピストンロッド17はピストンロッド1に対
して鍔17aを有している。また、ピストン16の鍔1
6bと、ピストンロッド17の鍔17aとの間には、ス
プリング18を取り付けてピストン2とピストンロッド
17の相対位置を長穴1fの片側(図8では右端)に寄
せて置くようにする。これにより、高圧油を流すとピス
トン16は図5(c)および図5(d)に示す状態とな
り、左方向(に移動を開始する。作動開始方向を右方向
にしたい場合はスプリング18の取り付け位置をピン3
の左方向に図8と対称位置にすればよい。
【0020】図10、図11は往復動形アクチュエータ
の第3実施例のピストン部の断面図である。図11は図
10のG−G断面図である。なお、同一部品、および同
一構成箇所には同一符号を付して説明は省略する。第1
実施例では、シリンダヘッド10に突起部10aを設け
て反転室を形成していたが、第3実施例では、ピストン
31に反転室Sdを敷設している。図10、図11にお
いて、ピストン31は第1実施例より長くし、キリ穴2
hの両端部側に長穴31aを2個ずつ設けている。ピス
トン31には、キリ穴2hに連通する溝31bが設けら
れている。溝31bはキリ穴2hと反転室Sdとを連通
している。長穴31aにはピン32が挿入され、ピン3
2はピストン部材33の穴33aに挿入され、かつ、ピ
ストン部材33に取着されている。ピストン部材33は
大径部33bと小径部33cとからなり、小径部33c
にはピン32が挿入される穴33aとキリ穴33dとが
設けられている。小径部33cはピストン31の内径に
摺動自在に枢密に挿入されるとともに、ピン32により
ピストン31に連結され、ピストン31の移動にともな
い軸方向に共に移動する。また、ピストン31の大径部
33bはシリンダチューブ6にOリング34を介して枢
密に挿入され、軸方向に摺動自在に移動する。ピストン
部材33は突起のないブロック35に当接して、作動方
向は反転する。
【0021】次に、作動の状況を図10で詳細に説明す
る。図10のピストン部材33がブロック35に当接す
る迄のピストン31の動きについて説明する。図5
(a)と同様に、ポンプPからの高圧油はポンプ用ポー
ト5aより、ロッド部1bの中空穴1eを通り、穴1
h、溝1gに流れる。第3実施例では、高圧油は溝1g
からピストン31のキリ穴2hおよび溝31bへ、さら
に、反転室Sdを経てピストン31のキリ穴33d、お
よびピストン部材33の内径とピストンロッド1aの外
径とのスキマを通り、ピストン31の左側のシリンダ空
間Saに流れてピストン部材33に作用する。ピストン
部材33の右端部はピストンロッド1と当接しているの
で、ロッド31を右方向(シリンダチュ−ブ6を左方
向)に移動させる。このとき、反転室Sdの油圧とシリ
ンダ空間Saとの油圧の大きさは、キリ穴33dにより
絞られた後にシリンダ空間Saに入るので、反転室Sd
の油圧の方が大きくなる。従って、ピストン31が右方
向へ移動するとき、左側のピストン部材33とピストン
31と間の反転室Sdは図示のごとく離間して移動す
る。
【0022】一方、ピストン31の右側のシリンダ空間
Sbの低圧油は、ピストン部材33の内径とピストンロ
ッド1aの外径とのスキマ、およびピストンロッド31
の切り欠き1mから、図5(b)に示す穴2b、溝2
d、長穴2c、1jを通り、ロッド部1aの中空穴1d
から戻り油用ポート4aを経由してタンクTに戻る。右
側のピストン部材33とピストン31と間の反転室Sd
は図示のごとく当接して移動する。
【0023】次に、ピストン2がストロークエンドにな
った状態の作動の状況について説明する。ピストン部材
33とピストン31とは当接したままで停止する。この
とき、ポンプPからの高圧油はまだ前記のごとくシリン
ダ空間Saに供給されているのでピストンロッド1は右
方向に移動する。さらに、移動が進むと、ピストン31
の右側のキリ穴2hとピストンロッド1の右側の溝1g
が連通する。これにより、高圧油はこの連通したキリ穴
2hと溝1gとを通り、右側の溝31bから右側の反転
室Sdに入りピストン31を左側に押す。このとき、ピ
ストン31の左側のシリンダ空間Saは、図7(b)の
ように、ピストン31の長穴2cとピストンロッド1の
切り欠き1kとの開口部Lbが低圧側への戻り油用ポー
ト4aに繋がるため低圧になっている。これにより、ピ
ストン31は左方へ動き図5(a)の状態、即ち、シリ
ンダ空間Saが低圧、シリンダ空間Sbが高圧になりピ
ストン2は左方へ反転移動する。このとき、反転室Sd
は、ピストン部材33とピストン31とが軸芯が一致し
共に移動するため、スキマを小さくできるとともに、摺
動してもシール長さが一定している。これにより、反転
室Sdからの洩れがなくなり、応答性の良い反転ができ
る。右側のストロークエンドに到達すると前記と同様に
作動するため説明は省略する。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、往復運
動機構が油圧ポンプと本案の両ロッド形シリンダに組み
合わせた切換用ピストンにより、簡単な構成で、かつ故
障の少ない優れた往復動がえられるとともに、切換バル
ブが不要となり安価になるという優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の両ロッド形シリンダ型の
往復動形アクチュエータの断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】往復動形アクチュエータの方向制御弁機構を司
るピストンとピストンロッドの作動説明図であり、図5
(a)は方向制御弁機構が右側へ移動するときのポンプ
からの流れを説明する図である。図5(b)は右側へ移
動するときのタンクへの戻り側の流れを説明する図であ
る。図5(c)は方向制御弁機構が左側へ移動するとき
のポンプからの流れを説明する図である。図5(d)は
左側へ移動するときのタンクへの戻り側の流れを説明す
る図である。
【図6】シリンダストロークエンドでシリンダの作動方
向が自動反転する作動説明図であり、図6(a)はスト
ロークエンドの端面に当接する前の状態を示す図、図6
(b)は図6(a)のD−D断面図である。
【図7】シリンダストロークエンドでシリンダの作動方
向が自動反転する作動説明図であり、図7(a)はスト
ロークエンドの端面に当接した後の状態を示す図、図7
(b)は図7(a)のE−E断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の両ロッド形シリンダ型の
往復動形アクチュエータの断面図である。
【図9】図8のF−F断面図である。
【図10】本発明の第1実施例の両ロッド形シリンダ型
の往復動形アクチュエータの断面図である。
【図11】図1のG−G断面図である。
【図12】従来の機械式駆動方法を使った締め固め部材
の外観図である。
【符号の説明】
1,17‥ ピストンロッド 1d‥ 戻り油の通る穴 1e‥ 圧油の通る穴 1m,1k‥ ピストンロッド1の切り欠き 1j‥ ピストンロッド1の穴 2,16,31‥ピストン 2b‥ ピストン2の穴 2c‥ ピストン2の長穴 2g,2h‥ ピストン2のキリ穴 2e,2f‥ 円径溝 3,32‥ ピン 4,5,35‥ ブロック 6‥ シリンダチューブ 7,8‥ フランジ 9,10‥ シリンダヘッド 18‥ スプリング 33‥ ピストン部材 Sc,Sd‥ 反転室。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブと、シリンダチューブ
    の両端に取着されたシリンダヘッドと、シリンダヘッド
    に摺動自在に支持されるピストンロッドよりなる往復動
    する両ロッド形シリンダの往復動形アクチュエータにお
    いて、太い円筒部とこの太い円筒部に軸心方向に長穴を
    有するピストンロッドと、内径部に枢密に太い円筒部が
    挿入されるとともに、外径部がシリンダチューブに枢密
    に挿入される軸心方向に穴を有するピストンと、ピスト
    ンの穴に支持され、かつ、ピストンロッドの長穴を貫通
    するピンとからなり、ピストンがピストンロッドの長穴
    の範囲内で相対的に移動してピストンとピストンロッド
    とに設けられた油路の接続を切り換え、ピストンの両端
    部のいずれかにポンプからの高圧油を供給するととも
    に、他方をタンクへ連通することを特徴とする往復動形
    アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の往復動形アクチュエータにお
    いて、ピストンロッドは、ポンプからの高圧油をピスト
    ンとピストンロッドとに設けられた油路に供給する中空
    穴を有する往復動形アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2の往復動形アクチュ
    エータにおいて、ピストンロッドは、ピストンの両端部
    のいずれかからの戻る油がピストンとピストンロッドと
    に設けられた油路を経てタンクに排出する中空穴を有す
    る往復動形アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2あるいは3のいずれかの往
    復動形アクチュエータにおいて、ピストンロッドの油路
    は、ポンプからの中空穴に接続する軸心方向の穴とその
    穴に接続する軸心方向に沿った溝と、および、タンクに
    接続する切り欠きとを、また、ピストンの油路は、ピス
    トンロッドの溝に接続する円筒溝と、および、ピストン
    ロッドの切り欠きに接続する穴とピストンロッドのタン
    クに排出する穴に接続する長穴とを有する往復動形アク
    チュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3あるいは4のいずれか
    の往復動形アクチュエータにおいて、往復動形アクチュ
    エータのストロークエンドの近傍で、ピストンとの作動
    方向を反転させる圧力室を形成する往復動形アクチュエ
    ータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101411402B1 (ko) * 2012-09-07 2014-06-26 대호 (주) 복동 유압실린더의 구조
KR20160076392A (ko) * 2014-12-22 2016-06-30 김선규 유압 실린더

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