JPH0826892B2 - すべり軸受 - Google Patents
すべり軸受Info
- Publication number
- JPH0826892B2 JPH0826892B2 JP61196370A JP19637086A JPH0826892B2 JP H0826892 B2 JPH0826892 B2 JP H0826892B2 JP 61196370 A JP61196370 A JP 61196370A JP 19637086 A JP19637086 A JP 19637086A JP H0826892 B2 JPH0826892 B2 JP H0826892B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- layer
- bearing layer
- oil groove
- cushioning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 23
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 23
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 15
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 15
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 description 11
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 2
- 230000001603 reducing effect Effects 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Support Of The Bearing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、すべり軸受に関し、特に緩衝機能、および
片当りに対する柔軟性に優れたすべり軸受に関する。
片当りに対する柔軟性に優れたすべり軸受に関する。
「従来技術およびその問題点」 すべり軸受は各種のタイプが知られているが、その一
つとして、裏金と、軸と摺接する軸受層の間に、緩衝性
を有する樹脂材料を挟着したタイプが知られている。こ
の緩衝性の樹脂材料を中間層として介在させたすべり軸
受は、軸から軸受層に作用する振動を吸収して、振動を
低減する効果がある。しかしながらこの緩衝性のすべり
軸受も、軸に対してすべり軸受が相対的に傾く片当りに
対する柔軟性については十分ではなく、何等かの原因で
片当りが発生すると、偏摩耗、異音等が発生するのが避
けられなかった。
つとして、裏金と、軸と摺接する軸受層の間に、緩衝性
を有する樹脂材料を挟着したタイプが知られている。こ
の緩衝性の樹脂材料を中間層として介在させたすべり軸
受は、軸から軸受層に作用する振動を吸収して、振動を
低減する効果がある。しかしながらこの緩衝性のすべり
軸受も、軸に対してすべり軸受が相対的に傾く片当りに
対する柔軟性については十分ではなく、何等かの原因で
片当りが発生すると、偏摩耗、異音等が発生するのが避
けられなかった。
「発明の目的」 本発明は、中間層として緩衝性の樹脂材料を有するす
べり軸受において、さらに片当りに対する柔軟性を向上
させたすべり軸受を得ることを目的とする。
べり軸受において、さらに片当りに対する柔軟性を向上
させたすべり軸受を得ることを目的とする。
「発明の概要」 本発明は、すべり軸受には一般にその軸との摺接面に
円周方向の油溝を形成する点に着目し、この油溝によっ
て軸受層をその軸方向に分割することによって片当りに
対する柔軟性を向上させたものである。すなわち本発明
のすべり軸受は、内面に形成する周方向の油溝を、少な
くともその軸受層から緩衝用の粘弾性樹脂層に達する深
さに形成したことを特徴としている。このすべり軸受に
よると、軸受層がすべり軸受の軸方向に分割され、緩衝
用の粘弾性樹脂層によって、それぞれが独立して変形可
能となるために、片当りに対する柔軟性が高くなり、偏
摩耗や異音が生じにくくなる。
円周方向の油溝を形成する点に着目し、この油溝によっ
て軸受層をその軸方向に分割することによって片当りに
対する柔軟性を向上させたものである。すなわち本発明
のすべり軸受は、内面に形成する周方向の油溝を、少な
くともその軸受層から緩衝用の粘弾性樹脂層に達する深
さに形成したことを特徴としている。このすべり軸受に
よると、軸受層がすべり軸受の軸方向に分割され、緩衝
用の粘弾性樹脂層によって、それぞれが独立して変形可
能となるために、片当りに対する柔軟性が高くなり、偏
摩耗や異音が生じにくくなる。
「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。第1図な
いし第3図は、本発明によるすべり軸受10の実施例を示
すもので、第1図の断面図に本発明の特徴が現れてい
る。すなわち本発明のすべり軸受10は、裏金11aの内面
に緩衝性の粘弾性樹脂層12が接合され、さらにその内面
に裏金11bを介して軸受層13が接合されているすべり軸
受であって、このすべり軸受10の内面に、周方向の油溝
14を形成し、かつこの油溝14の深さを、少なくとも軸受
層13から粘弾性樹脂層12に達する深さとした点に特徴が
ある。
いし第3図は、本発明によるすべり軸受10の実施例を示
すもので、第1図の断面図に本発明の特徴が現れてい
る。すなわち本発明のすべり軸受10は、裏金11aの内面
に緩衝性の粘弾性樹脂層12が接合され、さらにその内面
に裏金11bを介して軸受層13が接合されているすべり軸
受であって、このすべり軸受10の内面に、周方向の油溝
14を形成し、かつこの油溝14の深さを、少なくとも軸受
層13から粘弾性樹脂層12に達する深さとした点に特徴が
ある。
この油溝14は、樹脂層12に達する深さとしてもよい
が、樹脂層12の厚さが30〜200μmであることを考慮す
ると、実際には、第1図のように、裏金11aに達する深
さとする方が溝深さの設定が容易である。なお15は油溝
14に連通する潤滑油導入の油孔である。
が、樹脂層12の厚さが30〜200μmであることを考慮す
ると、実際には、第1図のように、裏金11aに達する深
さとする方が溝深さの設定が容易である。なお15は油溝
14に連通する潤滑油導入の油孔である。
裏金11は一般に鋼材が使用されるが、本発明はこれの
材料を問わない。また粘弾性樹脂層12は、緩衝性のある
樹脂材料であって、裏金11および軸受層13との接合性に
優れたものであれば、その種類は問わない。これらの樹
脂材料は、制振鋼板として知られる板材、すなわち鋼板
と鋼板の間に吸振性の粘弾性樹脂材料を介在させた板材
の該樹脂材料と同一の材料を用いることができる。また
この粘弾性樹脂層12の厚さは、吸振の目的を達すること
ができる厚さ、例えば上記のように30〜200μmとす
る。ちなみに、上記裏金11a、11bおよび軸受層13の厚さ
は、それぞれ0.5〜5mm、0.1〜1mm、0.5〜3mm程度が普通
である。
材料を問わない。また粘弾性樹脂層12は、緩衝性のある
樹脂材料であって、裏金11および軸受層13との接合性に
優れたものであれば、その種類は問わない。これらの樹
脂材料は、制振鋼板として知られる板材、すなわち鋼板
と鋼板の間に吸振性の粘弾性樹脂材料を介在させた板材
の該樹脂材料と同一の材料を用いることができる。また
この粘弾性樹脂層12の厚さは、吸振の目的を達すること
ができる厚さ、例えば上記のように30〜200μmとす
る。ちなみに、上記裏金11a、11bおよび軸受層13の厚さ
は、それぞれ0.5〜5mm、0.1〜1mm、0.5〜3mm程度が普通
である。
軸受層13は、裏金11および樹脂層12と同様に、あるい
はそれ以上に、その構造例が多い。本発明は、この軸受
層13の構造、材質もまた問わない。この軸受層13には、
ケルメット、アルミ合金、あるいは合成樹脂被膜等を用
いたもの等がある。
はそれ以上に、その構造例が多い。本発明は、この軸受
層13の構造、材質もまた問わない。この軸受層13には、
ケルメット、アルミ合金、あるいは合成樹脂被膜等を用
いたもの等がある。
またすべり軸受10の構造としては、裏金11bを省略し
て、裏金11aの内面に直接樹脂層12を接合し、さらにそ
の内面に軸受層13を配したものであってもよい。
て、裏金11aの内面に直接樹脂層12を接合し、さらにそ
の内面に軸受層13を配したものであってもよい。
本発明のすべり軸受10は、油溝14によって、軸受層21
3がその軸方向に、左軸受層13aと右軸受層13bに二分さ
れている。よって粘弾性樹脂層12の弾性、緩衝性の範囲
において、左軸受層13aと右軸受層13bが裏金11aに対し
て独立して変位可能である。すなわち第1図に鎖線で示
すように、軸16の軸線と本すべり軸受10の軸線とが傾い
たり撓んだりした場合、左軸受層13aおよび右軸受層13b
がこの傾き等によく追従する。この追従性の良さは、軸
受層13が分断されていない場合を想定すると明らかであ
る。
3がその軸方向に、左軸受層13aと右軸受層13bに二分さ
れている。よって粘弾性樹脂層12の弾性、緩衝性の範囲
において、左軸受層13aと右軸受層13bが裏金11aに対し
て独立して変位可能である。すなわち第1図に鎖線で示
すように、軸16の軸線と本すべり軸受10の軸線とが傾い
たり撓んだりした場合、左軸受層13aおよび右軸受層13b
がこの傾き等によく追従する。この追従性の良さは、軸
受層13が分断されていない場合を想定すると明らかであ
る。
つまり軸16と軸受層13の軸線が傾いた場合、軸受層13
の両端は、一方において裏金11aに接近しようし、他方
において裏金11aから離隔しようとする。この変形は明
らかに、軸受層13の軸方向長さが短い程、また粘弾性樹
脂層12の変形許容量が大きい程容易であるが、樹脂層12
の変形許容量には限度があるから、軸受層13の軸方向長
さが短い程、変形が容易となることが理解される。すな
わち本発明は、軸受層13に関しては、短い左軸受層13a
と右軸受層13bを並べたのに相当するから、変形が容易
であり、片当りに対する柔軟性が高いのである。
の両端は、一方において裏金11aに接近しようし、他方
において裏金11aから離隔しようとする。この変形は明
らかに、軸受層13の軸方向長さが短い程、また粘弾性樹
脂層12の変形許容量が大きい程容易であるが、樹脂層12
の変形許容量には限度があるから、軸受層13の軸方向長
さが短い程、変形が容易となることが理解される。すな
わち本発明は、軸受層13に関しては、短い左軸受層13a
と右軸受層13bを並べたのに相当するから、変形が容易
であり、片当りに対する柔軟性が高いのである。
なお図示例は、油溝14が一本であるが、二本以上形成
する場合にも勿論本発明は成立する。また本発明は、図
示した二分割型のすべり軸受の他、全円筒型のブッシュ
タイプのすべり軸受にも成立する。
する場合にも勿論本発明は成立する。また本発明は、図
示した二分割型のすべり軸受の他、全円筒型のブッシュ
タイプのすべり軸受にも成立する。
「発明の効果」 以上のように本発明は、裏金と軸受層の中間層として
緩衝性の樹脂材料を介在させたすべり軸受において、油
溝により、軸受層等を分断したので、軸との片当りに対
する軸受層の変形が容易になり、柔軟性が高くなる。よ
って偏摩耗や異音の発生を少なくすることができる。ま
た正常な軸との関係においては、中間層が本来の振動吸
収作用、騒音低減作用を発揮するから、これらの中間層
の基本的な性質を損なうことがない。
緩衝性の樹脂材料を介在させたすべり軸受において、油
溝により、軸受層等を分断したので、軸との片当りに対
する軸受層の変形が容易になり、柔軟性が高くなる。よ
って偏摩耗や異音の発生を少なくすることができる。ま
た正常な軸との関係においては、中間層が本来の振動吸
収作用、騒音低減作用を発揮するから、これらの中間層
の基本的な性質を損なうことがない。
第1図は、本発明のすべり軸受の実施例を示す、第2
図、第3図のI−I線に沿う模式断面図、第2図、第3
図は二分割型すべり軸受の正面図と底面図である。 10……すべり軸受、11……裏金、12……粘弾性樹脂層、
13……軸受層、13a……左軸受層、13b……右軸受層、14
……油溝、16……軸。
図、第3図のI−I線に沿う模式断面図、第2図、第3
図は二分割型すべり軸受の正面図と底面図である。 10……すべり軸受、11……裏金、12……粘弾性樹脂層、
13……軸受層、13a……左軸受層、13b……右軸受層、14
……油溝、16……軸。
Claims (1)
- 【請求項1】裏金の内面に、緩衝用の粘弾性樹脂層を挟
んで、軸との摺接面となる軸受層を設け、かつこの軸受
層側に、周方向の油溝を形成してなるすべり軸受におい
て、上記油溝を少なくとも上記軸受層から緩衝用の粘弾
性樹脂層に達する深さに形成したことを特徴とするすべ
り軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61196370A JPH0826892B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | すべり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61196370A JPH0826892B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | すべり軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6353313A JPS6353313A (ja) | 1988-03-07 |
JPH0826892B2 true JPH0826892B2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=16356729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61196370A Expired - Lifetime JPH0826892B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | すべり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0826892B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007016713B4 (de) | 2007-04-04 | 2011-07-14 | Saint-Gobain Performance Plastics Pampus GmbH, 47877 | Gelenklager |
DE102008049747A1 (de) | 2008-09-30 | 2010-04-01 | Saint-Gobain Performance Plastics Pampus Gmbh | Schwingungsdämpfendes Gleitlager-Verbundmaterial und Gleitlagerbuchse und Gleitlageranordnung |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6134811Y2 (ja) * | 1980-03-31 | 1986-10-09 | ||
CA1168969A (en) * | 1980-05-29 | 1984-06-12 | Richard R. Licht | Intumescent fire barrier material laminated with restraining layer |
JPS59226608A (ja) * | 1983-06-06 | 1984-12-19 | タツタ電線株式会社 | 耐火気密配線法および配線用治具 |
-
1986
- 1986-08-20 JP JP61196370A patent/JPH0826892B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6353313A (ja) | 1988-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101200313B1 (ko) | 스러스트 베어링 조립체 | |
GB2144807A (en) | Plain bearing arrangement | |
US6634791B2 (en) | Shaft bearing member | |
US6089756A (en) | Plain bearing | |
EP1886033B1 (en) | Thrust bearing | |
US5878856A (en) | Flywheel device with a system of plain bearings | |
US20020061147A1 (en) | Shaft bearing member | |
US5056936A (en) | Multilayer plain bearing | |
US5000586A (en) | Sliding bearing | |
US6234678B1 (en) | Plain bearing | |
EP0916865A3 (en) | Squeak preventing shim | |
DE19949206B4 (de) | Kolbenmotor mit Drehschwingungstilger sowie Drehschwingungstilger für einen Kolbenmotor | |
GB2216199A (en) | Bearing for internal combustion engines | |
DE102021213423B4 (de) | Bremsbelaganordnung für ein Scheibenbremssystem und Scheibenbremssystem | |
JPH0826892B2 (ja) | すべり軸受 | |
JPS61192553A (ja) | 特に繊維状の充填材によつて補強されたポリマー材料から成る構成部材 | |
US6089755A (en) | Sliding bearing | |
US6321712B1 (en) | Racing engine having trimetal bearings with a thick overlay for high speed and/or high load applications | |
JPH03249426A (ja) | 滑り軸受装置 | |
JPH0674803B2 (ja) | 滑り軸受 | |
JP2002263952A (ja) | すべり軸受の加工方法および加工装置 | |
JPS61112820A (ja) | 軸受 | |
JPS60135564A (ja) | 耐摩耗性金属摺動部材 | |
US6065878A (en) | Slide bearing | |
JPS6227292B2 (ja) |