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JPH08267784A - インク残量検出装置 - Google Patents

インク残量検出装置

Info

Publication number
JPH08267784A
JPH08267784A JP9745195A JP9745195A JPH08267784A JP H08267784 A JPH08267784 A JP H08267784A JP 9745195 A JP9745195 A JP 9745195A JP 9745195 A JP9745195 A JP 9745195A JP H08267784 A JPH08267784 A JP H08267784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
level
cartridge
remaining amount
comparator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9745195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kishi
和男 岸
Yoshiaki Hayashi
好昭 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP9745195A priority Critical patent/JPH08267784A/ja
Publication of JPH08267784A publication Critical patent/JPH08267784A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Ink Jet (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの比較回路で複数の検出レベルを検出す
ることができ、また複数の検出レベルを検出するための
電源切替えに要する操作時間を削減することができ、ま
たインクに流れる電流量を減少させることができる残量
検出装置を提供する。 【構成】 カートリッジ1内のインクに通電を行うこと
によって、カートリッジ1内のインク量に応じた値を検
出する検出手段10と、検出手段10の出力を、カート
リッジ1内の設定インク量に対応した複数個のしきい値
のいずれか1つと選択的に比較する比較手段2とを備
え、検出手段10は通電を選択的に行い、比較手段2は
該通電による出力に基づいてしきい値の選択を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体インクを使用する
プリンタの液体インクの残量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタ等の液体インク
を使用するプリンタにおいては、インクが無くなると同
時に印字不能の状態となるため、インクが無くなる前に
インクが減少したことをあらかじめ知る必要がある。そ
こで、従来、残量検出装置をプリンタに設けてインクの
残量を検出し、これによって、文書の出力の途中でイン
クが無くなるというような印字ミスを防止する手段を用
いることがある。
【0003】残量検出装置において使用されている残量
検出手段として、例えば光センサー検出やインクの導通
検出等が考えられる。従来のインクの導通検出による残
量検出装置では、インクに微小電流を流すことによって
インクの残量に応じた抵抗値を電圧として求め、その検
出した電圧値により残量検出を行うものである。例え
ば、インクが無くなるレベルに対応した電圧値をあらか
じめ定めておき、この電圧値をしきい値として検出電圧
値を比較することによってインクの残量のモニターを行
う。
【0004】従来、複数個のしきい値を用いることによ
って、インク残量の複数の状態を検出するものが知られ
ている。このような残量検出装置では、検出レベルに応
じてインクタンクに複数個の検出電極を設置するととも
に、基準電圧が異なる複数個の比較器を設け、かつ検出
電極から得られる電圧をそれぞれしきい値の異なる比較
器で比較することによって、インクの複数レベルの残量
検出を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の残量検出装置で
は、インク残量の複数レベルを検出するために、インク
タンクに複数個の検出電極を設ける必要があり、また、
各検出電極に対応して複数個の比較器を設ける必要があ
るという問題点がある。これは、構成要素の個数を増加
させることになる。
【0006】また、従来の残量検出装置によってインク
の残量を検出する場合には、複数個の比較器に検出電極
に対応した検出値を供給するために、複数個の検出電極
と電源との接続切替えを行って、それぞれの検出電極に
通電を行う必要がある。そのため、従来の残量検出装置
は、インクに流れる電流量が増加するとともに、接続切
替えの操作が増えて操作時間が延びるという問題点も有
している。また、一般に、インクに流れる電流はインク
に劣化等の影響を与えため、電流量は少ないほど望まし
い。
【0007】そこで、本発明は前記した従来の問題点を
解決して、1つの比較回路で複数の検出レベルを検出す
ることができる残量検出装置を提供することを目的とす
る。
【0008】また、本発明は複数の検出レベルを検出す
るための電源切替えに要する操作時間を削減することが
できる残量検出装置を提供することをその他の目的とす
る。
【0009】さらに、本発明はインクに流れる電流量を
減少させることができる残量検出装置を提供することを
さらに別の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、カートリッジ
内のインクに通電を行うことによって、カートリッジ内
のインク残量に応じた値を出力する検出手段と、検出手
段の出力を、カートリッジ内の設定インク量に対応した
複数個のしきい値のいずれか1つと選択的に比較する比
較手段とを備え、検出手段は通電を選択的に行い、比較
手段は該通電による出力に基づいてしきい値の選択を行
うことにより、前記目的を達成するものである。また、
本発明の一実施態様は、しきい値の選択を、分圧抵抗の
出力端子を選択することにより行うものであり、これに
よって、比較器に入力する基準電圧を切り替えることが
できる。
【0011】また、本発明の一実施態様は、インク吸入
動作後,用紙排紙後,印字指令による用紙給紙前,ヘッ
ドがキャップ位置に移動した後のいずれかの時点、また
はこれらの時点から選択した複数の時点、あるいは全て
の時点において、インクに通電を行うものであり、これ
によって、インクへの通電を選択的に行うことができ
る。
【0012】
【作用】インク吸入動作後,用紙排紙後,第1回目の印
字指令による用紙給紙前,ヘッドがキャップ位置に移動
した後のいずれかの時点、またはこれらの時点から選択
した複数の時点、あるいは全ての時点において、カート
リッジ内のインクに通電を行う。そして、インクに通電
することによって、インクの残量に応じたインクの抵抗
値を電圧値として検出する。比較器の一方の入力端子に
この検出した電圧値を入力し、比較器の他方端子にはカ
ートリッジ内のインクレベルに応じたしきい値電圧を入
力する。このしきい値電圧は、複数のインクレベルに対
応して複数個設定するされており、比較器にはこの中か
ら1つのしきい値を選択して入力する。
【0013】比較器に入力するしきい値の選択は、比較
器の出力に応じてしきい値を切り替えることにより行
い、例えば、しきい値を順に下げることにより検出する
インクレベルを順に下降させることができる。これによ
って、一つの比較器で複数個のしきい値による比較を行
うことができる。
【0014】また、このしきい値の切り替えは、選択し
た通電時点中の一回の通電における検出値に対して行う
ことができ、電源と検出電極との切り替え等の操作は不
要である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。 (実施例の構成)図1は本発明の一実施例の構成を説明
するブロック図である。なお、図1のブロック図はイン
ク残量検出装置に係わる部分について示しており、該イ
ンク残量検出装置が設けられるプリンタ装置の構成につ
いては省略している。
【0016】図1において、破線で囲まれる部分はプリ
ンタの印字装置に用いられるインクのカートリッジ1を
示しており、該カートリッジ1中の抵抗Rはカートリッ
ジ1内のインク残量に対応した抵抗値を示している。そ
して、このカートリッジ1内のインク残量は、一点鎖線
で囲まれる検出手段10によって、その抵抗値Rに対応
する電圧値として検出される。検出手段10は、カート
リッジ1内のインクに微小電流を供給する電源を備えて
おり、例えば大きな内部抵抗を持つ電流源3によって構
成することができる。
【0017】また、この電流源3にはスイッチ4が直列
接続されるとともに、このスイッチ4は通電制御部31
に接続されている。通電制御部31はスイッチ4の開閉
制御を行い、カートリッジ1内のインクへの微小電流の
通電の制御を行う。カートリッジ1内のインクに通電が
行われると、インク残量に応じた抵抗値が電圧として比
較器2に出力されることになる。したがって、カートリ
ッジ1内のインクには、通電制御部31からの制御信号
が供給さたときのみ通電が行い、それ以外の時点では通
電は行わない。
【0018】検出手段10の検出出力は、比較器2によ
ってその検出レベルの比較が行われる。比較器2は、例
えばコンパレータ等により構成することができ、一方の
入力端子に検出手段10の検出出力を入力し、他方の入
力端子に比較を行うための基準電圧を入力することによ
って、該基準電圧との比較を行う。
【0019】比較器2に入力する基準電圧は、カートリ
ッジ内のインクの残量を検出するためのしきい値として
用いられるものであり、図1中の切り替え手段5,分圧
抵抗6,および電圧源7等により構成することができる
基準電圧源から得ることができる。
【0020】この基準電圧源においては、電圧源7の電
圧を分圧抵抗6で分圧し、その分圧電圧を複数個の端子
(図1では2つの端子について示している)を切り替え
手段5に接続しており、さらに、該切り替え手段5は複
数の分圧電圧から一つの分圧電圧を選択して、比較器2
に出力する。
【0021】また、電圧源7にスイッチ8を直列接続し
て、通電制御部31からの制御信号によって開閉制御を
行うことができる。通電制御部31からの制御信号によ
ってスイッチ8が閉じ、分圧抵抗6に分圧電圧が発生す
る。したがって、カートリッジ1内のインクへの通電お
よび該通電による検出出力に同期して、比較器2へのし
きい値の入力を行うことができる。
【0022】また、比較器2に入力するしきい値の選択
は、切り替え手段5を切り替えることによって行うこと
ができる。この切り替え手段5は、切り替え制御部30
からの制御出力によって制御される。また、切り替え制
御部30は、比較器2からの出力に応じた制御信号を出
力し、切り替え手段5で選択するしきい値の値を設定す
る。なお、この切り替え手段5の動作については、後述
する実施例の作用の項で説明する。
【0023】切り替え制御部30および通電制御部31
はバス20を介してCPU21に接続される。このCP
U21には、同じくバス20を介してROM25,RA
M26,RAM27が接続され、さらにインターフェー
ス29を介して比較器2の出力が接続される。
【0024】さらに、バス20には、ヘッド41が接続
されたヘッド駆動制御部22,キャリッジ42が接続さ
れたキャリッジ駆動制御部23,表示部43が接続され
た表示制御部24,入力装置44,およびインターフェ
ース29を介して外部装置45が接続されている。
【0025】ROM25は残量検出やその他のプリンタ
の制御を行うシステムを格納する記憶手段であり、RA
M26は残量検出やその他のプリンタの制御においてデ
ータに一時的に記憶しておく記憶手段であり、RAM2
7は外部装置45から入力さた印字データを格納してお
く記憶手段である。
【0026】また、ヘッド駆動制御部22はヘッド41
の制御を行う部分であり、キャリッジ駆動制御部23は
キャリッジ42の制御を行うブロック部である。表示部
43は、残量検出による検出結果を表示する部分であ
り、例えば、インクニアエンプティー(カートリッジ内
のインク残量が空に近い状態)やインクエンプティー
(カートリッジ内のインク残量が空の状態)を表示す
る。
【0027】また、入力手段44はキャリッジ駆動制御
部23を駆動して、ヘッド41をキャップ位置やカート
リッジ交換位置に移動させる指示を入力する部分であ
る。
【0028】なお、外部装置45として、外部通信手段
や外部データ記憶手段を適用することができる。
【0029】この構成において、CPU21は通電制御
部31を介してカートリッジ1内のインクに通電を行っ
て検出手段10を駆動させてインク残量に関する情報を
求める。
【0030】図2は、本発明のインク残量検出装置を適
用するカートリッジの一構成例を説明するための図であ
る。図2において、カートリッジ1はインクを保持して
おくためのインクタンク11を備え、インクを吐出する
ヘッド41と接続されている。そして、ヘッド41は複
数個のノズルを備えた吐出部13を有し、インク供給路
14を介してインクタンク11から供給されるインクを
記録媒体に向け放射する。カートリッジ1内のインクの
残量を検出するために、インクタンク11内には検出電
極15Aおよび15Bが設けられている。そして、この
検出電極15A,15Bの内、一方の検出電極15Aを
インクタンク11側に設置し、他方の検出電極15Bを
インク供給路14あるいはインク供給路14から吐出部
13側に設置することによって、インクタンク11内の
インクの残量とともにインク供給路14内のインクの有
無を検出することができる。
【0031】(実施例の作用)次に、本発明の実施例の
作用について説明する。
【0032】図3は本発明の実施例を説明するための図
であり、図2のカートリッジの一構成例におけるインク
の残量,比較レベル,および比較器のしきい値との関係
を示している。
【0033】図3の(a)はカートリッジ1内のインク
残量がレベル1(図中の破線)以上であって、インクが
充分にある状態を示している。このとき、所定の時点に
電源側から検出電極15を介してカートリッジ1内のイ
ンクに検出電流を供給する。この検出電流の供給によっ
て、検出電極15A,15B間にはインク残量に対応し
た電圧が発生する。比較器2はこの電圧を一方の入力端
に入力し、他方の入力端に基準電圧を入力して、この基
準電圧をしきい値として比較を行う。このときのしきい
値は、例えばカートリッジ1内のインク残量がレベル1
に対応する値V1とする。レベル1としては、例えばカ
ートリッジ1内のインク残量が空に近い状態を示すイン
クニアエンプティーレベルに設定することができる。
【0034】しきい値に対して入力信号が低いとき(イ
ンク残量が設定レベルより上のとき)には“ロー”を出
力し、逆にしきい値に対して入力信号が高いとき(イン
ク残量が設定レベルより下のとき)には“ハイ”を出力
するよう比較器2を設定した場合には、図3の(a)の
状態では、インク残量がレベル1より充分高いため、比
較器2はしきい値V1に対して“ロー”を出力する。
【0035】残量検出装置は、この比較器2の“ロー”
の出力によってインク残量がレベル1より上にあり、イ
ンク残量が充分であることを確認する。残量検出装置
は、この比較器2の結果に基づいて表示装置を駆動して
表示を行うことができる。
【0036】そして、このインク残量がレベル1より上
にある場合には、比較器2はしきい値の変更によるさら
に低いレベル2と比較は行わない。
【0037】次に、図3の(b)はカートリッジ1内の
インク残量がレベル1とレベル2(図中の一点鎖線)と
の中間にある場合を示している。このとき、図3の
(a)と同様に所定の時点にインクに検出電流を供給し
て、インク残量に対応した電圧を比較器2の一方の入力
端子に入力する。そして、はじめに、高レベルのレベル
1に対応するしきい値V1による比較を行う。インク残
量はこのレベル1より下にあるため、比較器2はしきい
値V1に対して“ハイ”の出力する。この出力結果によ
り、残量レベルがレベル1以下であることを知ることが
できる。さらに、残量レベルがレベル2より上か下かを
判定するする必要がある。そこで、比較器2はそのしき
い値を低レベルのレベル2に対応するV2に切り替え、
このしきい値V2による比較を行う。
【0038】図3の(b)におけるインク残量はレベル
2より上にあるため、比較器2はしきい値V2に対して
“ロー”を出力する。この出力結果により、残量レベル
がレベル2以下であることを知ることができ、したがっ
て、前記しきい値V1との結果と合わせて、残量レベル
はレベル1とレベル2の間にあることを知ることができ
る。
【0039】レベル1をカートリッジ内のインク残量が
空に近い状態を示すインクニアエンプティーのレベルに
設定し、レベル2をカートリッジ内のインク残量が空の
状態を示すインクエンプティーのレベルに設定すると、
図3の(b)における比較器2の結果から、インクエン
プティーの状態ではないがインクニアエンプティーの状
態にあることを知ることができる。
【0040】次に、図3の(c)はインクエンプティー
あるいはインクニアエンプティーの表示等によって、充
分なインク残量を持つカートリッジ1に交換し取り付け
た状態を示している。カートリッジ1を取り付けた状態
では、インクはインクタンク内にのみ存在し、インク供
給路あるいは吐出側にまでインクが行き渡っていない。
【0041】そのため、この状態で比較器2によって、
はじめに高レベルのレベル1に対応するしきい値V1に
よる比較を行うと、インク残量はレベル1以上であるに
もかかわらず、比較器2はしきい値V1に対して“ハ
イ”を出力し、インク残量がレベル1より低レベルであ
ることを示す。さらに、比較器2のしきい値をV2に切
り替えて比較を行うと、比較器2はしきい値V2に対し
ても“ハイ”を出力し、インク残量がレベル2より低レ
ベルであることを示すことになる。
【0042】インクジェットプリンタでは、通常カート
リッジ1を交換した図3の(b)に状態において、吸引
の動作を行うことによりインク供給路および吐出側にイ
ンクが行き渡らせる。図3の(d)は吸引の動作を行っ
た後のカートリッジ1内のインク残量の状態を示してい
る。この状態で、インクに検出電流を供給して、インク
残量に対応した電圧を比較器2の一方の入力端子に入力
し、高レベルのレベル1に対応するしきい値V1による
比較を行う。インク残量はレベル1より高レベルである
ため、比較器2は“ロー”を出力して、インク残量のレ
ベルはレベル1より高レベルであることを示す。そし
て、このインク残量がレベル1より上にある場合には、
比較器2はしきい値の変更によるさらに低いレベル2と
比較は行わない。
【0043】図4は、カートリッジ内のインク残量と比
較器の出力結果を示す図である。なお、図4中の比較器
出力のaからfは、インク残量を示す曲線上のaからf
のレベルと対応している。
【0044】カートリッジ1内のインク残量が徐々に減
少し、レベルaからレベルdの時点において検出電流を
供給し、インク残量の抵抗値に対応した電圧値を比較器
2で比較する。さらに、カートリッジ1を交換した後、
レベルeの時点で空吸引動作を行う前での比較を行い、
レベルfの時点で吸引動作を行った後での比較を行う。
【0045】なお、インク残量のレベルは高レベルのレ
ベル1と低レベルのレベル2の2つの段階で比較を行う
ものとし、比較器2のしきい値は、この2つのレベルに
対応して設定されるものとする。また、レベル1をイン
クニアエンプティーレベルに対応させ、レベル2をイン
クエンプティーレベルに対応させて設定することができ
る。
【0046】カートリッジ1内のインク残量が減少し、
レベルaに達したものとする。このとき、インクに検出
電流を供給して比較器2による比較を行うと、このレベ
ルaはレベル1より高レベルにあるため、比較器2の出
力は比較器出力aに示すように“ロー”を出力する。
【0047】次に、インク残量がレベル1より低いレベ
ルbに減少し、この状態においてインクに検出電流を供
給して比較器2による比較を行うと、このレベルbはレ
ベル1より低レベルにあるため、比較器2の出力は比較
器出力aに示すように“ハイ”を出力する。
【0048】この比較器2の“ハイ”の出力に応じて比
較器2のしきい値をレベル2に対応する値に切り替え、
切り替えたしきい値で比較を行うと、レベルbはレベル
2より高レベルにあるため、比較器2の出力は比較器出
力bに示すように“ロー”に切り替わる。このとき、レ
ベル1に対応したしきい値による比較器2の“ハイ”の
出力で、インクニアエンプティーであることを表示装置
に表示させることができる。
【0049】さらに、インク残量がレベル1とレベル2
の中間のレベルcに減少し、この状態においてインクに
検出電流を供給して比較器2による比較を行うと、前記
レベルbと同様の動作が行われる。このレベルcはレベ
ル1より低レベルにあるため、比較器2の出力は比較器
出力cに示すように“ハイ”を出力する。さらに、この
比較器2の“ハイ”の出力に応じて比較器2のしきい値
をレベル2に対応する値に切り替え、切り替えたしきい
値で比較を行うと、レベルcはレベル2より高レベルに
あるため、比較器2の出力は比較器出力cに示すように
“ロー”に切り替わる。このとき、レベル1に対応した
しきい値による比較器2の“ハイ”の出力で、インクニ
アエンプティーであることを表示装置に表示させること
ができる。
【0050】さらに、インク残量が減少してレベルdに
到達し、この状態においてインクに検出電流を供給して
比較器2による比較を行うと、レベルdはレベル1より
低いレベルにあるため、比較器2の出力は比較器出力d
に示すように“ハイ”を出力する。さらに、この比較器
2の“ハイ”の出力に応じて比較器2のしきい値をレベ
ル2に対応する値に切り替え、切り替えたしきい値で比
較を行うと、レベルdはレベル2以下のレベルであるた
め、比較器2の出力は比較器出力dに示すように“ハ
イ”の出力を維持する。このとき、レベル2に対応した
しきい値による比較器2の“ハイ”の出力で、インクエ
ンプティーであることを表示装置に表示させることがで
きる。
【0051】カートリッジ1をインク残量が充分にある
カートリッジ交換すると、インクレベルは図4中の点e
に示すように増加する。このカートリッジの交換を行っ
た後、空吸引動作を行う前の時点eで、インクに検出電
流を供給して比較器2による比較を行うと、レベルeは
レベル1より高レベルにあるが、インク供給路あるいは
吐出側にインクが達していないため、比較器2の出力は
比較器出力eに示すように“ハイ”を出力する。この比
較器2の“ハイ”の出力に応じ比較器2のしきい値をレ
ベル2に対応する値に切り替え、切り替えたしきい値で
比較を行うと、レベルeはレベル2以上のレベルである
が、やはり比較器2の出力は比較器出力eに示すように
“ハイ”を維持する。
【0052】次に、カートリッジの交換した後、空吸引
動作を行った後の時点fで、インクに検出電流を供給し
て比較器2による比較を行うと、レベルfはレベルeと
同レベルであるが、インク供給路および吐出側にもイン
クが渡っているため、比較器2の出力は比較器出力fに
示すように“ロー”を出力する。これによって、カート
リッジ1の取付けが確実に取り付けられ、印字可能な状
態となったことが確認される。
【0053】次に、プリンタ装置の処理における本発明
のインク残量検出装置の動作について、図5から図9に
示すフローチャートを用いて説明する。図5はインク残
量検出装置のプリンタ装置の動作上での動作を示し、図
6はインク残量検出装置のインク残量検出処理の動作を
示し、図7から図9はプリンタ装置の動作上でのインク
残量検出装置に関する割り込み処理を示している。
【0054】プリンタ装置の動作において、インク残量
検出の動作は印字後に用紙が排紙されたとき、および印
字指令によって用紙を給紙したときに行われる。以下、
図5のフローチャートに従って説明する。
【0055】ステップS1:プリンタ装置において、給
紙信号が供給された後にインク残量検出に係わる動作が
開始される。
【0056】ステップS2,ステップS3:ステップS
2でインク残量検出の処理を行う。このインク残量検出
処理については、図6のフローチャートを用いて後述す
る。インク残量検出処理において、インク残量が不充分
である場合にはインクニアエンプティ表示を行った後ス
テップS3の印字処理を行う。一方、インク残量検出処
理において、インク残量が充分である場合にはステップ
S3の工程に進んで印字処理を行う。
【0057】ステップS4,ステップS5:印字処理の
後、あるいは印字処理中に排紙信号が入力されたか否か
の判定を行い、排紙信号が入力された場合には用紙を排
出する処理を行う。用紙の排紙が行われた後にステップ
S6に進んでインク残量検出処理を行う。なお、この工
程からインク残量検出処理への工程の移行は、ページ単
位で行うことも、複数ページごとに行うよう設定するこ
ともできる。複数ページごとに行う場合には、ステップ
S5とステップS6との間に排紙処理の回数をカウント
し、設定枚数毎にステップS6に進む工程を挟むことに
よって行う。
【0058】ステップS6,ステップS7:ステップS
6でインク残量検出の処理を行う。インク残量検出処理
において、インク残量が不充分である場合にはインクニ
アエンプティ表示を行った後ステップS7に進む。一
方、インク残量検出処理において、インク残量が充分で
ある場合にはそのままステップS7の工程に進む。
【0059】ステップS7:次の給紙信号の有無を判定
し、次の給紙信号がある場合には前記ステップS2に戻
り、次の給紙信号がない場合には一連の印字処理を終了
する。
【0060】次に、図6のフローチャートを用いてイン
ク残量検出処理の動作について説明する。
【0061】ステップS11:はじめにインク残量検出
装置の駆動を開始する。この駆動開始動作は、図1にお
ける通電制御部31を駆動して検出回路10中の電源の
スイッチ4を閉じてカートリッジ1内の検出電極間に検
出電流を供給して、インク残量に対応した電圧を検出
し、比較器2の一方の入力端子に入力する。また、基準
電源側のスイッチ8を閉じてしきい値に対応する電圧を
発生させる。
【0062】ステップS12:基準電源側の切り替え手
段5は、切り替え制御部30の制御信号によってレベル
L1に対応するしきい値を選択し、比較器2の他方の入
力端子に入力する。そして、比較器2は検出電圧をレベ
ルL1に対応するしきい値と比較する。検出したインク
レベルがレベルL1以上の場合には、インク残量は充分
であると判定してBに進む。
【0063】一方、検出したインクレベルがレベルL1
以下の場合には、インク残量はレベルL1より少ないも
のと判定して、次のステップS13に進む。
【0064】ステップS13:インク残量がレベルL1
以下であることを表示部43に表示する。この表示とし
ては、例えば、カートリッジ内のインク残量が空に近い
状態を示すインクニアエンプティーとすることができ
る。この表示は、使用者にカートリッジの交換を促すも
のである。
【0065】ステップS14:次に、切り替え制御部3
0は切り替え手段5に対して切り替え信号を出力し、し
きい値の切り替えを行う。この切り替えたしきい値は、
前記レベルL1より下のレベルのレベルL2に設定する
ことができる。
【0066】比較器2は検出電圧をレベルL2に対応す
るしきい値と比較する。検出したインクレベルがレベル
L2以上の場合には、インク残量はインクニアエンプテ
ィー以下ではあるが印字処理の続行が可能な状態と判定
して、Bに進む。
【0067】一方、検出したインクレベルがレベルL2
以下の場合には、インク残量はレベルL2より少ないも
のと判定して、次のステップS15に進む。
【0068】ステップS15:インク残量がレベルL2
以下であることを表示部43に表示する。この表示とし
ては、例えば、カートリッジ内のインク残量が空の状態
を示すインクエンプティーとすることができる。この表
示は、使用者にカートリッジの交換を促すとともに、印
字処理の続行が不可能であると判定して、カートリッジ
が交換されて印字処理可能状態となるまで印字処理の停
止を行うものである。
【0069】本発明のインク残量検出装置は、前記した
1回目の給紙を行う前の時点,および印字後に用紙の排
紙が終了した後の時点の他に、メンテナンス操作により
インク吸引動作が行われた時点,ヘッドがキャップ位置
に戻された時点,およびカートリッジの交換処理の時点
においてインク残量検出処理を行う。
【0070】この各時点における処理を割り込み処理
1,2,3として以下に説明する。
【0071】はじめに、図7のフローチャートを用いて
割り込み処理1の動作について説明する。割り込み処理
1は、メンテナンス操作によりインク吸引動作が行われ
た時点でインク残量検出処理を行う処理である。
【0072】ステップS21,22:メンテナンス操作
の要求を判定し、使用者が入力装置44等を介してメン
テナンス操作を要求した場合には、メンテナンス操作の
処理を実行する。
【0073】ステップS23,24:メンテナンス操作
の後では通常インク吸引動作を行って、カートリッジ1
内のインク供給路中にインクを導き、インクの吐出が可
能な状態への設定を行う。そして、このインク吸引動作
が終了した後、ステップS24に進んでインク残量検出
処理を行う。
【0074】ステップS25:インク残量検出処理にお
いて、インク残量が充分である場合には割り込み処理を
終了する。
【0075】次に、図8のフローチャートを用いて割り
込み処理2の動作について説明する。割り込み処理2
は、ヘッドがキャップ位置に戻された時点でインク残量
検出処理を行う処理である。
【0076】ステップS31,32:ヘッドがキャップ
位置に戻っいるか否かの判定を行う。一般に、ヘッドが
キャップ位置に戻る場合は、ヘッドに対してなんらかの
処理を行う場合であり、またキャップ位置はヘッドに対
してインク吸引動作を行う位置であり、この位置にヘッ
ドがあるときにインク吸引動作を行うことはプリンタ装
置全体の動作効率からみて有効である。そこで、ヘッド
がキャップ位置に戻っている時点において、インク残量
検出処理を行う。
【0077】ステップS33,34:インク残量検出処
理において、インク残量がインクエンプティーの状態で
ある場合には、自動吸引動作を実行してカートリッジ1
を印字可能な状態とした後、ステップS34の工程に進
んで割り込み処理を終了する。
【0078】次に、図9のフローチャートを用いて割り
込み処理3の動作について説明する。割り込み処理3
は、カートリッジの交換処理の時点でインク残量検出処
理を行う処理である。
【0079】ステップS41:カートリッジ交換操作の
要求を判定し、使用者が入力装置44等を介してカート
リッジ交換操作を要求した場合には、カートリッジ交換
操作の処理を実行する。
【0080】ステップS42:キャリッジ駆動制御部2
3の制御によってキャリッジ42を駆動して、ヘッドを
カートリッジ交換位置に移動する。
【0081】ステップS43:カートリッジ交換位置に
あるヘッドからカートリッジを取外す動作を開始する。
カートリッジ機構はカートリッジの装着の有無を検出す
る検出手段を備えており、カートリッジが取り外された
ことを検出して記録する。
【0082】ステップS44:カートリッジの交換が終
了すると、カートリッジ機構に設けた前記検出手段はカ
ートリッジの装着を検出し、前記記録を変更する。これ
によって、カートリッジの交換終了を判定し、カートリ
ッジの交換が終了した場合には次のステップS45に進
む。
【0083】ステップS45:カートリッジの交換が終
了して、カートリッジの取付け操作が完了したことを前
記工程で確認した後、キャップ位置に戻されたヘッドに
対して自動吸引動作を行う。これによって、カートリッ
ジのインク供給路中へのインク導入操作を行う。
【0084】ステップS46,47:自動吸引動作によ
ってカートリッジのインク供給路中へのインクが導入さ
たことをインク残量検出処理によって確認し、割り込み
処理を終了する。
【0085】(変形例)前記実施例では、2つのしきい
値によりインク残量検出処理を行ってるが、2つ以上の
しきい値とすることもできる。この場合には、複数個の
分圧電圧を切り替え手段により切り替えて比較器2にし
きい値を設定することによって行うことができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つの比較回路で複数の検出レベルを検出することがで
きる残量検出装置を提供することができる。また、複数
の検出レベルを検出するための電源切替えに要する操作
時間を削減することができる残量検出装置を提供するこ
とができる。また、インクに流れる電流量を減少させる
ことができる残量検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を説明するブロック図
である。
【図2】本発明のインク残量検出装置を適用するカート
リッジの一構成例を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例を説明するための図である。
【図4】本発明の実施例のカートリッジ内のインク残量
と比較器の出力結果を示す図である。
【図5】本発明の実施例のプリンタ装置の動作上での動
作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例のインク残量検出処理の動作を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例の割り込み処理の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施例の割り込み処理の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施例の割り込み処理の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 カートリッジ 2 比較器 3 電流源 4,8 スイッチ 5 切り替え手段 6 分圧抵抗 10 検出手段 11 インクタンク 14 インク供給路 15 検出電極 30 切り替え制御部 31 通電制御部 41 ヘッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ内のインクに通電を行うこ
    とによって、カートリッジ内のインク残量に応じた値を
    出力する検出手段と、前記検出手段の出力を、カートリ
    ッジ内の設定インク量に対応した複数個のしきい値のい
    ずれか1つと選択的に比較する比較手段とを備え、前記
    検出手段は通電を選択的に行い、前記比較手段は該通電
    による出力に基づいてしきい値の選択を行うことを特徴
    とするインク残量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記しきい値の選択は、分圧抵抗の出力
    端子を選択することにより行うことを特徴とする請求項
    1記載のインク残量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記選択的通電をインク吸入動作後に行
    うことを特徴とする請求項1記載のインク残量検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記選択的通電を用紙排紙後に行うこと
    を特徴とする請求項1記載のインク残量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記選択的通電を印字指令による用紙給
    紙前に行うことを特徴とする請求項1記載のインク残量
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記選択的通電をヘッドがキャップ位置
    に移動した後に行うことを特徴とする請求項1記載のイ
    ンク残量検出装置。
JP9745195A 1995-03-31 1995-03-31 インク残量検出装置 Withdrawn JPH08267784A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011066681A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Nec Corp 駆動電流の自動調整機能を備えた集積回路
JP2015047698A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 キヤノン株式会社 記録装置及びインク残量検知方法

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