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JPH08265690A - ディジタル映像信号処理装置 - Google Patents

ディジタル映像信号処理装置

Info

Publication number
JPH08265690A
JPH08265690A JP7067942A JP6794295A JPH08265690A JP H08265690 A JPH08265690 A JP H08265690A JP 7067942 A JP7067942 A JP 7067942A JP 6794295 A JP6794295 A JP 6794295A JP H08265690 A JPH08265690 A JP H08265690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
format
video signal
signal
digital video
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7067942A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kumano
眞 熊野
Takashi Ito
俊 伊藤
Ikuo Okuma
育雄 大熊
Toshihiro Ueda
智弘 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7067942A priority Critical patent/JPH08265690A/ja
Publication of JPH08265690A publication Critical patent/JPH08265690A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間記録を最小限の変更によって実現可能
化し、実回路の追加変更を最小限に抑えながら従来フォ
ーマットとも共存することのできる長時間記録フォーマ
ットを得ることを目的とする。 【構成】 4:1:1フォーマットの入力映像信号を
8/3:2/3:0フォーマットに変換を行ったのちに
記録処理を行い、再生時には8/3:2/3:0フォー
マットから再び4:1:1フォーマットに変換して出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル映像信号を記
録あるいは再生するディジタル磁気記録再生装置に関
し、特にディジタル映像信号を記録あるいは再生する際
の信号の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の家庭用カラーテレビの大画面化に
ともない、映像信号の記録再生メディアの高画質化が進
んでいる。また、高画質な映像を、高画質のまま記録再
生を行う蓄積メディアとして、映像信号をディジタル化
し、帯域圧縮(高能率符号化)を施して記録再生する家
庭用のディジタル磁気記録再生装置(以降、ディジタル
VTRと記す。)の開発が各社で盛んに行われている。
ディジタルVTRにおいては、通常長時間の記録を実現
するために入力映像信号のデータ量を削減する高能率符
号化技術が用いられる。この高能率符号化技術の一例と
して、離散コサイン変換(以下DCTと記す)による直
交変換符号化を用いたものがあり、この直交変換符号化
は、映像信号を映像の水平・垂直成分に対して周波数分
解して得られた各周波数成分について符号化を行うもの
である。
【0003】これは視覚特性上で劣化の影響の少ない高
域成分についてデータ割当量を少なくするなどの手法を
用いて、入力映像信号のデータ量を削減する方法であっ
て、画質劣化が少ない有効なデータ削減技術のひとつで
あり、最もよく用いられるものである。さらに直交変換
により得られたデータの値に応じて符号量の異なる可変
長符号を割り当てる可変長符号化技術があり、これは各
データの値の発生頻度により、発生頻度の高い値に対し
てほど短かい符号語を割り当てるようにして、全体のデ
ータ量を少なくする方法である。
【0004】一従来例として、従来のディジタルVTR
での映像信号の録画再生方法を図11を用いて説明す
る。同図において、1はディジタル映像入力データであ
り、後述の4:1:1フォーマットで入力される。30
は入力されたデータに対してシャフリングを行うデータ
シャフリング手段であり、後段の高能率符号化手段40
にて1フレーム全体を均一に圧縮するための前処理を行
う。簡単な説明を行うと、映像信号1フレーム全体では
局所的に細かな映像部や、単に青空が写っているだけの
部分が偏っており、高能率符号化の際に映像品位の偏り
が生じるのを防ぐために行うものである。
【0005】データシャフリング後高能率符号化手段4
0にて前述のDCT処理や可変長符号化等の処理が施さ
れて情報量が圧縮される。圧縮された情報はシンクブロ
ックパッキング手段50によってテープ上に記録するた
めにシンクブロックと呼ばれる情報単位にパッキングさ
れ、記録アンプ60を経て磁気テープ70に記録され
る。なお、シンクブロックパッキング手段50の詳細な
動作については後述する。
【0006】再生時には上述の処理の逆処理が施されて
再び映像データに戻される。まず磁気テープから再生ア
ンプ160により読み出されたデータはシンクブロック
再生手段150にてシンクブロック情報単位から圧縮デ
ータに戻される。高能率復号手段140にて圧縮された
映像データを圧縮前のデータに復元処理され、その後デ
ータデシャフリング手段130にてデシャフリングさ
れ、再び映像データ2として出力される。
【0007】次に動作について、信号の流れにしたがっ
て順次説明を行う。図12は1フレームの画素構成を示
したものである。輝度信号成分(以下Y成分と略す)に
関しては水平720画素、垂直480画素により構成さ
れ、色差信号成分に関してはB−Y色差成分(以下B−
Y成分或いはCb成分と略す)とR−Y色差成分(以下
R−Y成分或いはCr成分と略す)により成り立ち、そ
れぞれ水平180画素、垂直480画素により構成され
ている。このフォーマットは4:1:1フォーマットと
呼ばれている。なお、色信号の画素数が少ないのは輝度
信号に比べて色差信号の人間の分解能力が低下している
ためである。NTSC信号についてこの画素数は充分高
画質となる。
【0008】次にY、Cb、Cr各成分について水平・
垂直各8×8画素のブロックに分割する。なお、この8
×8画素ブロックをDCTブロックと呼び、前記データ
量削減技術のひとつである直交変換符号化によってデー
タ削減を行う対象単位となる。さらにY成分について4
DCTブロック、Cb/Cr各成分について1DCTブ
ロックずつを集めて画面上一定の範囲について区切った
ブロックをマクロブロックと呼び、このマクロブロック
の構成を図13に、またフレーム内の画素位置に関する
様子を図14に示した。
【0009】上述の説明にしたがってマクロブロックを
構成すると、図15に示した通り1フレームは水平2
2.5マクロブロック、垂直60マクロブロックにより
構成されることになる。前記データ量削減技術のひとつ
である直交変換符号化によって削減されたデータはさら
に可変長符号化してテープ上に録画する。この際に再生
時におけるデータ読みとりの最小同期単位として、一定
のデータ量単位のシンクブロックに区切って録画を行う
のが通常である。
【0010】第16図に上記シンクブロック内のデータ
配置を示す。同図のSYNCは同期パターンを意味し、
再生時にこのパターンを読みとることで再生データの同
期を取るものである。IDは録画されたデータが画面上
のどの部分に位置すべきかなどを示す識別情報であり、
DATAは前記直交変換符号化および可変長符号化によ
って削減された映像データである。
【0011】さて、前記のような可変長符号化を行なっ
た場合のデータ量は入力映像の絵柄に応じて異なるた
め、磁気テープ上に記録する際に絵柄によって記録時間
の異なることのないように、ある一定の範囲(以下圧縮
レート制御基本範囲、あるいは単に圧縮基本範囲、圧縮
基本量と記す)に於てデータ量が一定になるように記録
することが必要となる。
【0012】また、再生時に何らかの原因で一度読みと
りに失敗した場合に、可変長符号化を使用するとその部
分が元のデータに戻らないばかりか符号の区切りそのも
のも判別できなくなってしまい、結果として誤ったデー
タ解釈を以降続けてしまうという不具合がある。この状
況を誤り伝搬と呼ぶが、この誤りが伝搬していくことに
対しては、誤り伝搬量を小さくするために上記圧縮レー
ト制御基本範囲は小さい方がよくなる。しかしながら、
前記の圧縮基本範囲が小さすぎると前記可変長符号化に
よる圧縮効果が少なくなり、目的とするデータ量の削減
を行うために結果として画質を劣化させることになる。
【0013】そこで、シンクブロック単位にして録画再
生する方式では、直交変換される入力映像信号の画素の
矩形単位のm個(mは正整数)毎を圧縮単位として一定
データ量になるようにデータ量制御され、前記圧縮単位
は5シンクブロック前後にて分割されて記録される方式
のものが通常用いられる。前記m個の矩形単位に対する
データが前記5シンクブロックに割り当てられる一例を
第17図に示す。同図に於て、D1、D2、・・ ・
・、Dmの占める領域ば上記各矩形単位に対するデータ
が記録される領域を示すものとする。
【0014】以上のようにすると、再生時に発生する誤
りのため1シンクブロック分のデータが検出再生されな
い時、その誤りに対する誤り伝搬は前記5シンクブロッ
ク分の、つまりm個の矩形単位におよぶ。そのm個の矩
形単位については、時間的に隣接した前後画面における
同位置のデータと置き換える修正処理などが行なわれる
のが通常で、誤った圧縮単位に含まれるデータの画面上
の位置が同一である圧縮単位に対する5シンクブロック
で置き換えることによって修正処理が行える。この誤り
伝搬の問題については、例えば特開平4−160990
号公報等にその改善方法について記載されているが、本
発明に直接関係するものではないため詳細な説明につい
ては省略する。
【0015】上述のようにして1フレーム分のデータを
マクロブロック毎にデータ圧縮を行ったのちテープ上に
記録することになる。この際、5マクロブロックを5シ
ンクブロックにちょうど入るようにデータ圧縮をかける
と、1フレームのマクロブロック数が1350あること
から1350シンクブロック必要になる。ここで、テー
プ上への記録を図18に示すように10本のトラックを
使用して1フレーム分の圧縮データを記録する場合に
は、トラック1本あたり135シンクブロックとすれば
よく、実際このデータフォーマットは従来より行われて
いるフォーマットである。なお、上述のテープ上への記
録フォーマットに関しては例えば特開平6−24518
9号公報に述べられているのでこれ以上の詳細な説明に
ついては省略する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来フォーマッ
トを用いたディジタルVTRにおいて、記録時間を例え
ば2倍するなどの長時間記録化を行う場合には、単に画
像信号の圧縮率を上げただけでは画像劣化が著しく、実
用に耐えないという問題点があった。また、従来のフォ
ーマットでは1フレームのマクロブロック構成が水平方
向で整数値になっていないため信号処理が複雑となり、
回路規模が増大するという問題点もあった。本発明は上
記問題点を解決するもので、実用上十分な画像品質を維
持しつつ、さらなる長時間記録を最小限の変更によって
実現可能化し、実回路の追加変更を最小限に抑えながら
従来フォーマットとも共存することのできる長時間記録
フォーマットを有したディジタル映像信号処理装置を得
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1のデ
ィジタル映像信号処理装置は、入力映像信号として4:
1:1フォーマットのディジタル映像信号を磁気テープ
に記録し、記録されたディジタル映像信号を再生するた
めの信号処理を行うディジタル映像信号処理装置におい
て、入力された前記4:1:1フォーマットのディジタ
ル映像信号を水平および垂直方向共に間引き処理を行う
ことによって所定のフォーマットに変換する間引き処理
手段と、間引き処理手段の出力信号に対してシャフリン
グを行うシャフリング手段と、シャフリング手段の出力
信号の情報量を圧縮する高能率符号化手段と、高能率符
号化手段によって圧縮された信号を所定の情報量単位毎
にシンクブロックにパッキングするシンクブロックパッ
キング手段と、シンクブロックパッキング手段からの出
力信号を磁気テープに記録する記録手段と、磁気テープ
に記録された信号を再生する再生手段と、再生手段によ
って再生された信号を記録時のシンクブロックを基本単
位としてシンクブロックの再生を行うシンクブロック再
生手段と、シンクブロック再生手段の出力信号を高能率
復号する高能率復号化手段と、高能率復号化手段の出力
信号をデシャフリングするデシャフリング手段と、デシ
ャフリング手段からの出力信号を水平および垂直共に補
間処理を行うことによって4:1:1フォーマットに変
換する補間処理手段とを備えたものである。
【0018】この発明の請求項2のディジタル映像信号
処理装置は、間引き処理手段とシャフリング手段の間に
信号の斜め方向の周波数成分を減衰する第1のエリアフ
ィルタリング手段を設けたものである。
【0019】この発明の請求項3のディジタル映像信号
処理装置は、デシャフリング手段と補間処理手段の間に
信号の斜め方向の周波数成分を減衰する第2のエリアフ
ィルタリング手段を設けたものである。
【0020】この発明の請求項4のディジタル映像信号
処理装置は、間引き処理手段とシャフリング手段の間に
信号の斜め方向の周波数成分を減衰する第1のエリアフ
ィルタリング手段を設け、かつ、デシャフリング手段と
補間処理手段の間に信号の斜め方向の周波数成分を減衰
する第2のエリアフィルタリング手段を設けたものであ
る。
【0021】この発明の請求項5のディジタル映像信号
処理装置は、記録時には間引き処理手段の出力信号を選
択して出力し、再生時にはデシャフリング手段の出力信
号を選択して出力する信号選択手段と、信号選択手段か
らの信号に対して斜め方向の周波数成分を減衰する単一
のエリアフィルタリング手段とを設け、記録時には単一
のエリアフィルタリング手段の出力信号をシャフリング
手段に入力し、再生時には単一のエリアフィルタリング
手段の出力信号を補間処理手段に入力するように構成し
たものである。
【0022】この発明の請求項6のディジタル映像信号
処理装置の第1のエリアフィルタリング手段は、垂直方
向あるいは水平方向の少なくともいずれか一方の間引き
処理を行うことによって所定のフォーマットに変換する
と共に斜め方向の周波数成分を減衰するようにフィルタ
係数を設定したものである。
【0023】この発明の請求項7のディジタル映像信号
処理装置の第2のエリアフィルタリング手段は、デシャ
フリング手段からの出力信号を垂直方向あるいは水平方
向の少なくともいずれか一方の補間処理を行うことによ
って4:1:1フォーマットに変換すると共に斜め方向
の周波数成分を減衰するようにフィルタ係数を設定した
ものである。
【0024】この発明の請求項8のディジタル映像信号
処理装置は、記録時に間引き処理手段に入力される映像
信号および再生時に補間処理手段より出力される映像信
号のフォーマットとして4:2:2フォーマットを用い
たものである。
【0025】この発明の請求項9のディジタル映像信号
処理装置は、入力映像信号として4:1:1フォーマッ
トまたは4:2:2フォーマットのディジタル映像信号
を磁気テープに記録するための信号処理を行うディジタ
ル映像信号処理装置において、入力された前記4:1:
1フォーマットまたは4:2:2フォーマットのディジ
タル映像信号を水平および垂直方向共に間引き処理を行
うことによって所定のフォーマットに変換する間引き処
理手段と、間引き処理手段の出力信号に対してシャフリ
ングを行うシャフリング手段と、シャフリング手段の出
力信号の情報量を圧縮する高能率符号化手段と、高能率
符号化手段によって圧縮された信号を所定の情報量単位
毎にシンクブロックにパッキングするシンクブロックパ
ッキング手段と、シンクブロックパッキング手段からの
出力信号を磁気テープに記録する記録手段とを備えたも
のである。
【0026】この発明の請求項10のディジタル映像信
号処理装置は、出力映像信号として4:1:1フォーマ
ットまたは4:2:2フォーマットのディジタル映像信
号再生出力するための信号処理を行うディジタル映像信
号処理装置において、所定のフォーマットに変換処理さ
れて磁気テープに記録された信号を再生する再生手段
と、再生手段によって再生された信号を記録時のシンク
ブロックを基本単位としてシンクブロックの再生を行う
シンクブロック再生手段と、シンクブロック再生手段の
出力信号を高能率復号する高能率復号化手段と、高能率
復号化手段の出力信号をデシャフリングするデシャフリ
ング手段と、デシャフリング手段からの出力信号を水平
および垂直共に補間処理を行うことによって4:1:1
フォーマットまたは4:2:2フォーマットに変換する
補間処理手段とを備えたものである。
【0027】この発明の請求項11のディジタル映像信
号処理装置は、磁気テープに記録あるいは磁気テープか
ら再生される所定のフォーマットとして8/3:2/
3:0フォーマットまたは3:1:0フォーマットのい
ずれかを用いたものである。
【0028】
【作用】この発明の請求項1においては、4:1:1フ
ォーマットの入力されたディジタル映像信号を間引き処
理することによって所定のフォーマットに変換し、シャ
フリング、高能率符号化、シンクブロックパッキングし
て磁気テープに記録し、また、再生の際は所定のフォー
マットで記録された映像信号をシンクブロック再生、高
能率復号化、デシャフリングした後に補間処理すること
によって4:1:1フォーマットに変換することによ
り、圧縮率を従来方式に近くすることができ、かつ、1
フレームのマクロブロック数は水平および垂直共に整数
値となるので、映像劣化を極力抑え、かつ、回路規模の
増大を最小限にとどめた状態で記録時間の長時間化が可
能となる。
【0029】この発明の請求項2においては、第1のエ
リアフィルタリング手段により記録映像信号の斜め方向
の周波数成分を抑圧するので、同一符号量でより高画質
な記録動作が可能となる。
【0030】この発明の請求項3においては、第2のエ
リアフィルタリング手段により再生映像信号の斜め方向
の周波数成分を抑圧するので、高能率符号化の際に生じ
る画質劣化、特にモスキートノイズを削減することが可
能となる。
【0031】この発明の請求項4においては、第1のエ
リアフィルタ手段により記録される映像信号の斜め周波
数成分を抑圧し、さらに第2のエリアフィルタ手段によ
り再生される映像信号の斜め周波数成分を抑圧するので
相乗効果により高画質を維持しかつ、再生歪みを減少さ
せることが可能となる。
【0032】この発明の請求項5においては、記録時に
用いるエリアフィルタリング手段と再生時に用いるエリ
アフィルタ手段を単一のエリアフィルタ手段で共用化し
たので、回路規模の低減を図ることができる。
【0033】この発明の請求項6においては、記録され
る映像信号の間引き処理による所定フォーマットへの変
換と斜め方向の周波数成分の減衰とを第1のエリアフィ
ルタリング手段が行うようにフィルタ係数を設定するこ
とにより、間引き処理手段と第1のエリアフィルタ手段
を1つの回路ブロックとして実現することができ、回路
規模の縮小を可能とする。
【0034】この発明の請求項7においては、デシャフ
リング手段からの出力信号の補間処理による4:1:1
フォーマットへの変換と斜め方向の周波数成分の減衰と
を第2のエリアフィルタリング手段が行うようにフィル
タ係数を設定することにより、第2のエリアフィルタ手
段と補間処理手段を1つの回路ブロックとして実現する
ことができ、回路規模の縮小を可能とする。
【0035】この発明の請求項8においては、入力映像
信号あるいは出力映像信号のフォーマットとして4:
2:2フォーマットとしたことにより、D1規格信号と
直接インターフェースをとることが可能となる。
【0036】この発明の請求項9においては、入力映像
信号を記録する際に所定のフォーマットを用いて行うこ
とにより、映像劣化を極力抑え、回路規模の増大を防止
し、かつ、記録時間の長時間化を可能とする。
【0037】この発明の請求項10においては、磁気テ
ープに記録された映像信号を再生する際に所定のフォー
マットを用いて行うことにより、映像劣化を極力抑え、
回路規模の増大を防止し、かつ、再生時間の長時間化を
可能とする。
【0038】この発明の請求項11においては、所定の
フォーマットとして8/3:2/3:0フォーマットま
たは3:1:0フォーマットのいずれかを用いたので、
圧縮率を最も従来方式に近くすると共に、1フレームの
マクロブロック数は水平および垂直共に整数値となる。
【0039】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の一実施例について図面に基づ
いて説明する。図において従来例と同一符号は従来例の
ものと同一または相当部分を示す。図1はこの発明に係
る第1の実施例のディジタル映像信号処理装置の構成を
示す図である。図において、1は入力される4:1:1
フォーマットのディジタル映像信号であり、後述の間引
き処理手段10により垂直水平方向に間引き処理された
結果、8/3:2/3:0フォーマットに変換される。
30は入力されたデータに対してシャフリングを行うデ
ータシャフリング手段であり、後段の高能率符号化手段
40にて1フレーム全体を均一に圧縮するための全処理
を行う。
【0040】データシャフリング後高能率符号化手段4
0にて前述のDCT処理や可変長符号化等の処理が施さ
れて情報量が圧縮される。圧縮された情報はシンクブロ
ックパッキング手段50によってテープ上に記録するた
めにシンクブロックと呼ばれる情報単位にパッキングさ
れ、記録アンプ60を経て磁気テープ70に記録され
る。
【0041】再生時には上述の処理の逆処理が施されて
再び映像データに戻される。まず磁気テープから再生ア
ンプ160により読み出されたデータはシンクブロック
再生手段150にてシンクブロック情報単位から圧縮デ
ータに戻される。高能率復号手段140にて圧縮された
映像データを圧縮前のデータに復元処理され、その後デ
ータデシャフリング手段130にてデシャフリングされ
る。110は補間処理手段であって、デシャフリング手
段130からの出力信号を補間処理した結果、4:1:
1フォーマットに変換され、再生映像信号2を出力す
る。
【0042】本実施例では記録時間の長時間化として2
倍の時間を記録可能にすることを想定する。すなわち、
例えば従来1時間の記録が可能であったテープを用いて
2倍の2時間の記録を可能とすることを考える。この場
合、従来フォーマットとの互換性を考えると、テープ上
に記録できるトラック数は従来と同一でなければならな
いため、トラック総数は同一でなければならず、従って
1フレームあたりの記録情報量を半分にしなければなら
ないことになる。
【0043】この場合単純に従来フォーマットで画像圧
縮率を倍にあげて記録することも可能であるが、モスキ
ートノイズやブロック歪み等による画像劣化が著しく実
用的でない。ここでモスキートノイズ・ブロック歪みに
ついて簡単に説明を行っておく。前述の通り画像圧縮を
行うためDCTを行い高域成分を除去あるいは粗く量子
化するといった操作を行うが、従来圧縮量の2倍の圧縮
を行うというような高圧縮を行う場合には高域成分情報
が著しく圧縮されてしまうため、復画を行うとDCTブ
ロックに対応する四角状の模様が現れ、ひどい場合には
モザイクがかかったような映像となってしまう場合があ
る。この症状をブロック歪みと呼ぶ。同じ原因で映像輪
郭の周りにもやがかかったようなノイズ(蚊柱状のもや
もやしたノイズ)としても現れ、この症状をモスキート
ノイズと呼ぶ。いずれも画像圧縮率を大きくとった場合
に現れる弊害である。
【0044】そこで本発明では、まず1フレームの画素
構成を図2に示すように変換を行う。間引き処理によっ
て、Y信号は水平480画素×垂直480画素とし、C
r・Cb信号については水平120画素×垂直240画
素とする。本実施例でのこの画素構成は画像圧縮率を極
力従来と同じにし、かつ実際に放送されている映像信号
を忠実に再現可能とする点から決定したものである。画
素構成と画像フォーマット・圧縮率・水平解像度の関係
を図3に示す。放送テレビ信号の水平解像度はY信号に
ついては約340本、色信号についてはほぼ80本であ
り、同図によれば8/3:2/3:0フォーマットが圧
縮率が最も従来方式に近く、かつ映像品位も現行テレビ
放送品位を十分満足した状態で記録できることになる。
【0045】すなわち、画素構成をこれ以上粗くすれば
(少なくすれば)解像度が落ち、現行テレビ放送品位が
保てなくなり、また圧縮率を上げても再生画歪みが大き
くなり、いずれにおいても視感上実用に耐えなくなって
しまうため、本発明による画像フォーマットが最適なも
のであるといえる。なお、Cr/Cb信号の垂直解像度
がY信号の半分になっているが、これは欧州を中心とす
る現行テレビ放送であるSECAM方式ではすでに行わ
れており、Cr/Cb信号はY信号の半分の垂直解像度
となっていても視感上問題とならないことを示している
といえる。
【0046】こうしたことから、本発明による画素構成
を用いることで、圧縮率を従来例より1割上げ、現行放
送品位を十分満足する状態で2倍の長時間化が実現でき
ることになる。2倍の長時間化が実現できる理由につい
て図3をベースに説明を行う。従来方式では画像フォー
マット4:1:1に対して1/5の圧縮を施してテープ
上に記録を行っていた。画像フォーマットを8/3:2
/3:0とすることで総画素数は(8/3+2/3+
0)/(4+1+1)=10/18倍になっており、=
1/2のデータ総量となり、従来データ量の半分とな
る。従って従来の2倍の長時間化を実現することが可能
となる。
【0047】次に図1中のデータ間引き手段10にて行
われる、従来画素構成から本画素構成に変換する処理に
ついて説明を行う。図4はデータ間引き手段10の内部
ブロック図であり、従来の画素構成での画素入力に対し
て行う変換処理(ダウンサンプリング処理)のブロック
図である。入力映像データに対して間引き処理ブロック
12にて水平方向にはY信号、Cr/Cb信号共に2/
3に間引く処理を行い、垂直方向にはY信号については
間引きを行わず、Cr/Cb信号については1/2に間
引き処理を行うように動作する。
【0048】なお、これらの間引き処理については折り
返しノイズの弊害を防ぐために前処理としてローパスフ
ィルタ11を通して高域周波数成分を予め減衰させてお
く必要があり、同図ではY信号用、Cr/Cb信号用に
それぞれローパスフィルタリング処理を施していること
を示している。これらのローパス処理ならびに間引き処
理については、具現方法としてディジタル回路において
はいわゆるディジタルフィルタを用いての構成が可能で
あり、技術的あるいは回路規模的にも実現は容易であ
る。
【0049】こうして画素構成されたデータをマクロブ
ロックに分割して圧縮処理を行いシンクブロックに格納
していくことになる。図5に本実施例におけるマクロブ
ロックの構成例を示した。本マクロブロックの構成では
Y信号について8DCTブロック、Cr/Cb信号につ
いては各1DCTブロックずつをまとめて1マクロブロ
ックとしている。このように構成することで画素の1フ
レームにおける画面位置に対応したY、Cr、Cbの映
像情報を保持することが可能となる。
【0050】図6にマクロブロックの1フレーム画面に
おける構成を示す。同図に示す通り1フレームは水平1
5マクロブロック、垂直30マクロブロックの合計45
0マクロブロックによって構成されることになる。先述
したとおり2倍の長時間録画のためには1フレームを5
本のトラックに記録すればよいので、1フレームのシン
クブロック総数は675シンクブロックあり、ここに4
50マクロブロックを格納すればよいことになる。した
がって2マクロブロックを3シンクブロックに格納でき
るように圧縮処理を施せばよいことになり、この構成は
前述の再生時の誤り伝搬についても特に問題となる値で
はない。
【0051】再生時には記録と逆の処理を行うことでも
との映像信号に復画が可能である。シンクブロックから
DCTブロック単位での画素復元は記録時の逆変換を単
純に行えばよい。これらの処理そのものは従来より広く
行われている操作と大きく変わるところではないため容
易に実現が可能である。こうして再生された画素構成を
もとの映像信号に戻す際には記録の際に行った間引き処
理の逆処理、すなわち補間処理が必要になる。この処理
は図1中データ補間手段110にて行われ、その内部処
理ブロックを図7に示した。
【0052】同図に示したように、補間処理ブロック1
11においてY信号については水平方向に対して3/2
倍に補間処理を行い、垂直方向については補間処理は不
要である。Cr/Cb両信号については水平方向に対し
て3/2倍に補間処理を行い、垂直方向については2倍
の補間処理が行われる。これらの補間処理そのものにつ
いては間引き処理同様にディジタルフィルタ回路を用い
ることによって技術的にも実現回路についても特に問題
なく実現が可能である。
【0053】また、マクロブロック構成においても図6
に示したとおり1フレームが水平・垂直共に整数値とな
っていることからもデータの処理順序制御が行いやす
く、回路規模についても大きくならないという利点もあ
る。このことは、例えば従来例のマクロブロック構成と
比較をすれば明白なことであるが、従来例を表す図15
に示したとおり水平方向においては整数値になっておら
ず、マクロブロックデータを読み出して処理を行う際に
は画面端のところで特殊な処理が必要となる。具体例を
挙げればメモリ等を用いた処理を考えるとアドレス制御
回路等が相当複雑になり、結果として回路規模が増大す
るということにつながる。その点本実施例では1フレー
ムのマクロブロック構成が水平垂直共に整数値となって
いるため制御が簡単になり、実回路としても規模の小さ
なもので可能となる利点がある。
【0054】実際、図3に示したフォーマットのうち、
本発明にある8/3:2/3:0フォーマット以外のフ
ォーマットでは1フレームのマクロブロック構成が水平
方向で整数値にならず、したがってあえてこれらのフォ
ーマットを使用する場合には具現化する際に回路規模が
増大するという不具合が生じる。以上のことから本実施
例によれば、上述の記録フォーマットを適用したことに
より、トラック上のデータ記録フォーマットすなわちテ
ープ上へのトラックパタンやシンクブロックフォーマッ
トについて従来と互換を保ちながら、かつ画質劣化に大
きく影響する圧縮率の上昇を招くことなく、また最小の
回路規模で2倍の長時間記録が可能となることになる。
【0055】実施例2.上述実施例1では従来のテープ
記録フォーマットを極力踏襲しながらかつ十分な画質を
保持して2倍の長時間記録を可能ならしめる例を示し
た。その際に画素構成を従来の構成から一度変換を行い
記録して、再生時にもとの画素構成に戻すというもので
あったが、この際に映像信号に含まれる斜め方向の周波
数成分を落としておくとさらに画質を向上させることが
可能となる。本実施例におけるブロック図を図8に示
す。なお、図中実施例1と同一番号のものはその動作・
構成共に全く同一であるため以降説明を省略する。
【0056】図8においてエリアフィルタ20および1
20は入力される映像データのうち、特に斜め方向成分
の信号について減衰させる処理を行うものである。図9
は本実施例における斜め成分を減衰させるエリアフィル
タの係数図である。フィルタ処理は次のように行う。一
例として図9(a)に示した例1の係数を用いた場合に
は、まず注目画素を中心に縦・横各3画素ずつ計9画素
について同図と同位置の関係にある係数とかけ算演算を
行い、それらの結果をすべて加算したのち1/16にす
る。この演算をすべての画素について順次行うことによ
って斜め方向の成分を減衰させた処理映像を得ることが
でき、エリアフィルタ20、120は入力信号に対して
上記処理を行い出力するものである。
【0057】同様に図9(b)に示した例2の場合は水
平5画素、垂直3画素のエリアについて、対応する係数
を各画素値に乗じ、合算を行った後に1/24にすれば
よい。図9(c)に示した例3の場合は水平3画素、垂
直3画素のエリアについて、対応する係数を各画素値に
乗じ、合算を行った後に1/18にすればよい。
【0058】記録時にはまず入力映像信号について実施
例と同じく間引き処理を行う。その後、エリアフィルタ
処理を施し斜め成分の除去を行い、その後は先述の実施
例1と同一の処理を行う。再生時にはデータデシャフリ
ング処理まで実施例1と同一の処理を行い、その後本エ
リアフィルタ処理を施し、データ補間処理を行って出力
データとする。
【0059】記録時に行うエリアフィルタは、視感上そ
れほど重要ではない斜め成分を減衰させておくことによ
って、後段の高能率符号化の際に視感上重要である水平
・垂直方向の画質を確保した符号化が可能となる。すな
わち、高能率符号化後の符号量が同一であっても、エリ
アフィルタ処理を行った方が視感上はるかに良好なもの
と感じることができる。これは人間の視覚上の特性を利
用した符号化方法である。再生時に行うエリアフィルタ
は、DCT処理等の高能率符号化処理によって生じるモ
スキートノイズ等の斜め方向のノイズ成分の抑圧が可能
となり、やはり良好な視感特性を得ることが可能であ
る。
【0060】特に本発明にあるように圧縮率をわずかと
はいえ上げたことによって、モスキートノイズは少なか
らず増える傾向があるため、このエリアフィルタは視感
上大きなノイズ抑圧効果を奏する。また、エリアフィル
タ自体はその構成方法として通常のディジタルフィルタ
と同様な回路で実現が可能であり、実回路構成や回路規
模等特に問題なく実施が可能である。本実施例ではエリ
アフィルタ係数例として図9に示したもので説明を行っ
たが、これに限るものではなく、他の計数値を用いても
斜め成分の減衰特性を示すものであれば全く同様の効果
を奏することは言うまでもない。
【0061】なお、上記説明では記録時、再生時にそれ
ぞれ斜め方向成分を減衰させることによって共に視感上
良好な符号化・復号化が行えることを示した。無論個別
に実施しても同効果は発揮されるが、両方を同時に実施
した場合には相乗効果でより良好な出画が可能となる。
すなわち、記録時に斜め方向成分を除去して記録した場
合の再生時の斜め方向成分は明らかにノイズであるの
で、再生時の斜め方向成分除去はすなわちノイズ除去操
作そのものとなるためである。また、これら斜め方向成
分除去操作に関しては8/3:2/3:0フォーマット
を用いて説明を行ってきたが、これに限るものではな
く、たとえば3:1:0フォーマット等の他のフォーマ
ットに関しても全く同様の効果を奏することは明白であ
る。
【0062】実施例3.実施例1では符号量制御として
2マクロブロックが3シンクブロックに収まるように圧
縮率の制御を行うように説明をおこなったが、これにか
ぎるものではなく、例えば4マクロブロックを6シンク
ブロックに収まるように制御をおこなっても全く同様の
効果を奏するることは言うまでもない。
【0063】実施例4.実施例2ではエリアフィルタ処
理を記録時と再生時にそれぞれ行っているが、たとえば
記録時のみ、あるいは再生時のみに行っても同様の効果
を奏することは明白である。また、記録・再生時それぞ
れについて斜め方向減衰特性の異なったエリアフィルタ
を用いることによって、記録時にはエリアフィルタ20
の特性として特に高能率符号化に有利なエリアフィルタ
特性とし、再生時にはエリアフィルタ120の特性とし
て特にモスキートノイズ抑圧に有効なエリアフィルタ特
性とすることで、さらに視感上良好な映像を得ることが
可能となる。
【0064】実施例5.また、図10に示したように1
つのエリアフィルタを記録時、再生時それぞれ共有化す
ることも可能であり、この場合には入力切替回路に比べ
てフィルタ回路のほうが回路規模が大きいことから実回
路化の際には回路規模の削減が可能となる。動作につい
て説明を行う。同図において、記録時には入力選択手段
200は間引き処理出力を選択してエリアフィルタ手段
300に出力し、エリアフィルタリング処理後、データ
シャフリング手段に出力を行うことで実施例2と同様の
動作を行うものである。
【0065】再生時には入力選択手段200はデータシ
ャフリング手段出力を選択してエリアフィルタ手段30
0に出力し、エリアフィルタリング処理後、データ補間
手段に出力を行うことで実施例2と同様の動作を行うも
のである。以上のことから、本実施例によれば回路規模
を削減してかつ実施例2と同等の効果を奏することが可
能となる。
【0066】実施例6.先述の実施例2において、デー
タ間引き処理と斜め成分減衰用エリアフィルタを1つの
エリアフィルタとして実現することも可能である。これ
は先述の通り両処理共、実際にはディジタルフィルタで
構成されており、したがって両特性を合わせ持つエリア
フィルタを設計することは容易であることによる。例え
ば図9(a)の例1に示した係数を持つエリアフィルタ
と図9(c)の例3に示した係数を持つエリアフィルタ
とでは、双方とも9×9画素の演算であるにも関わらず
計数値を変えることで、例3については例1と比べると
垂直方向に対してローパスフィルタ特性を持たせること
が可能となってくる。
【0067】すなわち、斜め成分の減衰特性と垂直方向
の高域成分の除去特性を合わせ持つエリアフィルタとな
っており、このことは垂直間引きにおけるローパスフィ
ルタ処理を同時に行えることを示したものである。この
ような事実から実施例2に示した間引き処理と斜め成分
除去処理との両動作を可能とするエリアフィルタを実現
することが可能であり、この場合には回路規模を縮小し
てかつ実施例2と同等の動作を行うことが可能となる。
同様にして斜め成分除去処理と補間処理とを同時に行う
エリアフィルタも実現が可能となることは言うまでもな
い。
【0068】実施例7.上述実施例において入力信号フ
ォーマットあるいは出力信号フォーマットとして4:
1:1フォーマットを用いて一連の説明を行ってきた
が、これに限るものではなく、例えば4:2:2フォー
マットとしてもよく、その場合においても同様の効果を
奏する。また、4:2:2フォーマットはいわゆるD1
フォーマットとも呼ばれ、ディジタル映像機器において
は広く用いられている規格であり、したがって4:2:
2フォーマットを用いることにより多くの機器との接続
が容易になるという効果がある。
【0069】本実施例での構成については、前述実施例
1での説明において、間引き処理及び補間処理部の簡単
な変更だけで構成が可能であり、動作内容・効果等にお
いては実施例1と全く同様となる。すなわち、実施例1
の構成中、図4での間引き処理においてCb/Cr処理
の水平方向の2/3間引き処理を1/3間引き処理にす
ることで入力信号フォーマット4:2:2に適用が可能
となる。
【0070】また、図7において補間処理を3倍補間に
変更するだけで出力信号フォーマット4:2:2に適用
が可能となる。これらの変更についてはその実現におい
て前述の通りディジタルフィルタにて構成されるのが一
般的であるので、ディジタルフィルタの構成を若干変更
するだけでよく、実現は容易であることは言うまでもな
く、このことは前述全実施例についても容易に適用で
き、全く同様の効果を奏する。
【0071】
【発明の効果】この発明の請求項1によれば、4:1:
1フォーマットの入力されたディジタル映像信号を間引
き処理することによって8/3:2/3:0フォーマッ
トに変換し、シャフリング、項能率符号化、シンクブロ
ックパッキングして磁気テープに記録し、また、再生の
際は8/3:2/3:0フォーマットで記録された映像
信号をシンクブロック再生、高能率復号化、デシャフリ
ングした後に補間処理を行うことによって4:1:1フ
ォーマットに変換することにより、圧縮率を従来方式に
近くすることができ、かつ、1フレームのマクロブロッ
ク数は水平および垂直共に整数値となるので、映像劣化
を極力抑え、かつ、回路規模の増大を最小限にとどめた
状態で記録時間の長時間化が可能なディジタル映像信号
処理装置を得るという効果がある。
【0072】この発明の請求項2によれば、第1のエリ
アフィルタリング手段により記録映像信号の斜め方向の
周波数成分を抑圧するので、同一符号量でより高画質な
記録動作が可能になるという効果がある。
【0073】この発明の請求項3によれば、第2のエリ
アフィルタリング手段により再生映像信号の斜め方向の
周波数成分を抑圧するので、高能率符号化の際に生じる
画質劣化、特にモスキートノイズを削減することが可能
になるという効果がある。
【0074】この発明の請求項4によれば、第1のエリ
アフィルタ手段により記録される映像信号の斜め周波数
成分を抑圧し、さらに第2のエリアフィルタ手段により
再生される映像信号の斜め周波数成分を抑圧するので相
乗効果により高画質を維持しかつ、再生歪みを減少させ
ることが可能になるという効果がある。
【0075】この発明の請求項5によれば、記録時に用
いるエリアフィルタリング手段と再生時に用いるエリア
フィルタ手段を単一にエリアフィルタ手段で共用化した
ので、回路規模の低減を図ることができるという効果が
ある。
【0076】この発明の請求項6によれば、記録される
映像信号の間引き処理による8/3:2/3:0フォー
マットへの変換と斜め方向の周波数成分の減衰とを第1
のエリアフィルタリング手段が行うようにフィルタ係数
を設定することにより、間引き処理手段と第1のエリア
フィルタ手段を1つの回路ブロックとして実現すること
ができ、回路規模の縮小を可能にするという効果があ
る。
【0077】この発明の請求項7によれば、デシャフリ
ング手段からの出力信号の補間処理による4:1:1フ
ォーマットへの変換と斜め方向の周波数成分の減衰とを
第2のエリアフィルタリング手段が行うようにフィルタ
係数を設定することにより、第2のエリアフィルタ手段
と補間処理手段を1つの回路ブロックとして実現するこ
とができ、回路規模の縮小を可能にするという効果があ
る。
【0078】この発明の請求項8によれば、入力映像信
号あるいは出力映像信号のフォーマットとして4:2:
2フォーマットとしたことにより、D1規格信号と直接
インターフェースをとることが可能になるという効果が
ある。
【0079】この発明の請求項9によれば、入力映像信
号を記録する際に所定のフォーマットを用いて行うこと
により、映像劣化を極力抑え、回路規模の増大を防止
し、かつ、記録時間の長時間化を可能にするという効果
がある。
【0080】この発明の請求項10によれば、磁気テー
プに記録された映像信号を再生する際に所定のフォーマ
ットを用いて行うことにより、映像劣化を極力抑え、回
路規模の増大を防止し、かつ、再生時間の長時間化を可
能にするという効果がある。
【0081】この発明の請求項11によれば、磁気テー
プに記録あるいは磁気テープから再生される所定のフォ
ーマットとして8/3:2/3:0フォーマットまたは
3:1:0フォーマットのいずれかを用いたので、圧縮
率を最も従来方式に近くすることができ、かつ、1フレ
ームのマクロブロック数は水平および垂直共に整数値と
なるので、映像の劣化を極力抑え、かつ、回路規模の増
大を最小限にとどめた状態で記録時間あるいは再生時間
の長時間化が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のディジタル映像信号
処理装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明の第1の実施例での1フレームの画素
構成を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施例を説明するための図で
ある。
【図4】 本発明の第1の実施例の動作を説明するため
の図である。
【図5】 本発明の第1の実施例の動作を説明するため
の図である。
【図6】 本発明の第1の実施例の動作を説明するため
の図である。
【図7】 本発明の第1の実施例の動作を説明するため
の図である。
【図8】 本発明の第2の実施例のディジタル映像信号
処理装置の構成を示す図である。
【図9】 本発明の第2の実施例の動作を説明するため
の図である。
【図10】 本発明の第5の実施例のディジタル映像信
号処理装置の構成を示す図である。
【図11】 従来のディジタル映像信号処理装置の構成
を示す図である。
【図12】 従来例の動作を説明する1フレームの画素
構成図である。
【図13】 従来例の動作を説明するためのマクロブロ
ックの構成図である。
【図14】 従来例の動作を説明するためのマクロブロ
ックの説明図である。
【図15】 従来例の動作を説明するためのマクロブロ
ックの説明図である。
【図16】 従来例の動作を説明するためのシンクブロ
ックの説明図である。
【図17】 従来例の動作を説明するためのシンクブロ
ックの説明図である。
【図18】 従来例の動作を説明するための記録トラッ
クの説明図である。
【符号の説明】
1 入力データ,2 出力データ,10 データ間引き
処理手段 20 エリアフィルタ手段,30 データシャフリング
手段 40 高能率符号化手段,50 シンクブロックパッキ
ング化手段 110 データ補間処理手段,120 エリアフィルタ
手段 130 データデシャフリング手段,140 高能率復
号手段 150 シンクブロック再生手段,200 入力選択手
段 300 エリアフィルタ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 智弘 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社映像システム開発研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号として4:1:1フォーマ
    ットのディジタル映像信号を磁気テープに記録し、記録
    されたディジタル映像信号を再生するための信号処理を
    行うディジタル映像信号処理装置であって、 入力された前記4:1:1フォーマットのディジタル映
    像信号を水平および垂直方向共に間引き処理を行うこと
    によって所定のフォーマットに変換する間引き処理手段
    と、 前記間引き処理手段の出力信号に対してシャフリングを
    行うシャフリング手段と、 前記シャフリング手段の出力信号の情報量を圧縮する高
    能率符号化手段と、 前記高能率符号化手段によって圧縮された信号を所定の
    情報量単位毎にシンクブロックにパッキングするシンク
    ブロックパッキング手段と、 前記シンクブロックパッキング手段からの出力信号を磁
    気テープに記録する記録手段と、 前記磁気テープに記録された信号を再生する再生手段
    と、 前記再生手段によって再生された信号を記録時のシンク
    ブロックを基本単位としてシンクブロックの再生を行う
    シンクブロック再生手段と、 前記シンクブロック再生手段の出力信号を高能率復号す
    る高能率復号化手段と、 前記高能率復号化手段の出力信号をデシャフリングする
    デシャフリング手段と、 前記デシャフリング手段からの出力信号を水平および垂
    直共に補間処理を行うことによって4:1:1フォーマ
    ットに変換する補間処理手段とを備えたことを特徴とす
    るディジタル映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 間引き処理手段とシャフリング手段の間
    に信号の斜め方向の周波数成分を減衰する第1のエリア
    フィルタリング手段を設けたことを特徴とする請求項1
    記載のディジタル映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 デシャフリング手段と補間処理手段の間
    に信号の斜め方向の周波数成分を減衰する第2のエリア
    フィルタリング手段を設けたことを特徴とする請求項1
    記載のディジタル映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 間引き処理手段とシャフリング手段の間
    に信号の斜め方向の周波数成分を減衰する第1のエリア
    フィルタリング手段を設け、かつ、デシャフリング手段
    と補間処理手段の間に信号の斜め方向の周波数成分を減
    衰する第2のエリアフィルタリング手段を設けたことを
    特徴とする請求項1記載のディジタル映像信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 記録時には間引き処理手段の出力信号を
    選択して出力し、再生時にはデシャフリング手段の出力
    信号を選択して出力する信号選択手段と、 前記信号選択手段からの信号に対して斜め方向の周波数
    成分を減衰する単一のエリアフィルタリング手段とを設
    け、 記録時には前記単一のエリアフィルタリング手段の出力
    信号をシャフリング手段に入力し、再生時には前記単一
    のエリアフィルタリング手段の出力信号を補間処理手段
    に入力するように構成したことを特徴とする請求項1記
    載のディジタル映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 第1のエリアフィルタリング手段は、垂
    直方向あるいは水平方向の少なくともいずれか一方の間
    引き処理を行うことによって所定のフォーマットに変換
    すると共に斜め方向の周波数成分を減衰するようにフィ
    ルタ係数を設定されていることを特徴とする請求項2記
    載のディジタル映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 第2のエリアフィルタリング手段は、デ
    シャフリング手段からの出力信号を垂直方向あるいは水
    平方向の少なくともいずれか一方の補間処理を行うこと
    によって4:1:1フォーマットに変換すると共に斜め
    方向の周波数成分を減衰するようにフィルタ係数を設定
    されていることを特徴とする請求項3記載のディジタル
    映像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 記録時に間引き処理手段に入力される映
    像信号および再生時に補間処理手段より出力される映像
    信号のフォーマットとして4:2:2フォーマットを用
    いたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
    のディジタル映像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 入力映像信号として4:1:1フォーマ
    ットまたは4:2:2フォーマットのディジタル映像信
    号を磁気テープに記録するための信号処理を行うディジ
    タル映像信号処理装置であって、 入力された前記4:1:1フォーマットまたは4:2:
    2フォーマットのディジタル映像信号を水平および垂直
    方向共に間引き処理を行うことによって所定のフォーマ
    ットに変換する間引き処理手段と、 前記間引き処理手段の出力信号に対してシャフリングを
    行うシャフリング手段と、 前記シャフリング手段の出力信号の情報量を圧縮する高
    能率符号化手段と、 前記高能率符号化手段によって圧縮された信号を所定の
    情報量単位毎にシンクブロックにパッキングするシンク
    ブロックパッキング手段と、 前記シンクブロックパッキング手段からの出力信号を磁
    気テープに記録する記録手段とを備えたことを特徴とす
    るディジタル映像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 出力映像信号として4:1:1フォー
    マットまたは4:2:2フォーマットのディジタル映像
    信号再生出力するための信号処理を行うディジタル映像
    信号処理装置であって、 所定のフォーマットに変換処理されて磁気テープに記録
    された信号を再生する再生手段と、 前記再生手段によって再生された信号を記録時のシンク
    ブロックを基本単位としてシンクブロックの再生を行う
    シンクブロック再生手段と、 前記シンクブロック再生手段の出力信号を高能率復号す
    る高能率復号化手段と、 前記高能率復号化手段の出力信号をデシャフリングする
    デシャフリング手段と、 前記デシャフリング手段からの出力信号を水平および垂
    直共に補間処理を行うことによって4:1:1フォーマ
    ットまたは4:2:2フォーマットに変換する補間処理
    手段とを備えたことを特徴とするディジタル映像信号処
    理装置。
  11. 【請求項11】 所定のフォーマットは8/3:2/
    3:0フォーマットまたは3:1:0フォーマットのい
    ずれかであることを特徴とする請求項1、6、9、10
    のいずれかに記載のディジタル映像信号処理装置。
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