JPH08257640A - 曲げ加工金型 - Google Patents
曲げ加工金型Info
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- JPH08257640A JPH08257640A JP6569095A JP6569095A JPH08257640A JP H08257640 A JPH08257640 A JP H08257640A JP 6569095 A JP6569095 A JP 6569095A JP 6569095 A JP6569095 A JP 6569095A JP H08257640 A JPH08257640 A JP H08257640A
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- bending
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Links
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Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】粗材の径を大きくしなくても、荒製品の欠肉を
防止可能な曲げ加工金型を提供する。 【構成・作用】固定型1には中央が凹み、X方向に延在
する第1曲げ加工面1aが形成されている。可動型2に
は第1曲げ加工面1aに対応して中央が脹らみ、やはり
X方向に延在する第2曲げ加工面2aが形成されてい
る。また、第2曲げ加工面2aの両側には(X,Y)座
標で傾斜した傾斜面2b、2bが形成され、第2曲げ加
工面2aの中央には互いに対面しつつZ方向に延在する
フランジ2c、2cが突設されている。固定型1と可動
型2との相対接近中、傾斜面2b、2bが粗材の両端部
をX方向に押圧し、フランジ2c、2cが粗材の中央部
を保持する。
防止可能な曲げ加工金型を提供する。 【構成・作用】固定型1には中央が凹み、X方向に延在
する第1曲げ加工面1aが形成されている。可動型2に
は第1曲げ加工面1aに対応して中央が脹らみ、やはり
X方向に延在する第2曲げ加工面2aが形成されてい
る。また、第2曲げ加工面2aの両側には(X,Y)座
標で傾斜した傾斜面2b、2bが形成され、第2曲げ加
工面2aの中央には互いに対面しつつZ方向に延在する
フランジ2c、2cが突設されている。固定型1と可動
型2との相対接近中、傾斜面2b、2bが粗材の両端部
をX方向に押圧し、フランジ2c、2cが粗材の中央部
を保持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗材を曲げ加工する曲げ
加工金型に関する。この曲げ加工金型は、例えば車両の
サスペンションに用いられる三次元屈曲アームの加工に
供して好適である。
加工金型に関する。この曲げ加工金型は、例えば車両の
サスペンションに用いられる三次元屈曲アームの加工に
供して好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、三次元に屈曲された製品を得たい
場合、棒状の金属製粗材から曲げ加工、荒地加工、トリ
ミング等加工を行なうことがある。例えば、図7(A)
に平面図、同(B)に側面図を示す三次元屈曲アームを
製品として得たい場合について以下説明すれば、図8
(A)に示すように、まず棒状の金属製粗材W0 を用意
し、この粗材W0 に曲げ加工を施すことにより、図8
(B)に示すように、略U字形状の粗形材W1 を得る。
場合、棒状の金属製粗材から曲げ加工、荒地加工、トリ
ミング等加工を行なうことがある。例えば、図7(A)
に平面図、同(B)に側面図を示す三次元屈曲アームを
製品として得たい場合について以下説明すれば、図8
(A)に示すように、まず棒状の金属製粗材W0 を用意
し、この粗材W0 に曲げ加工を施すことにより、図8
(B)に示すように、略U字形状の粗形材W1 を得る。
【0003】この曲げ加工に用いられる従来の曲げ加工
金型としては、図9(A)及び(B)に示すものが例示
可能である。この曲げ加工金型は、第1型としての固定
型91と、この固定型91に接離可能に設けられた第2
型としての可動型92とからなる。固定型91には中央
が凹み、(A)図において紙面に直角方向(X方向)に
延在する第1曲げ加工面91aが形成されている。ま
た、この第1曲げ加工面91aの両側には位置決め凹部
91b、91bがそれぞれ凹設され、一方の位置決め凹
部91bの外側には位置決め面91cが形成されてい
る。一方、可動型92には第1曲げ加工面91aに対応
して中央が脹らみ、やはりX方向に延在する第2曲げ加
工面92aが形成されている。
金型としては、図9(A)及び(B)に示すものが例示
可能である。この曲げ加工金型は、第1型としての固定
型91と、この固定型91に接離可能に設けられた第2
型としての可動型92とからなる。固定型91には中央
が凹み、(A)図において紙面に直角方向(X方向)に
延在する第1曲げ加工面91aが形成されている。ま
た、この第1曲げ加工面91aの両側には位置決め凹部
91b、91bがそれぞれ凹設され、一方の位置決め凹
部91bの外側には位置決め面91cが形成されてい
る。一方、可動型92には第1曲げ加工面91aに対応
して中央が脹らみ、やはりX方向に延在する第2曲げ加
工面92aが形成されている。
【0004】かかる曲げ加工金型では、まず固定型91
の位置決め凹部91b、91b上に粗材W0 を載置す
る。なお、このとき粗材W0 を位置決め面91cに当接
する。しかる後、可動型92をY方向に移動させて固定
型91に接近させる。なお、Y方向と直交する方向のう
ち、粗材W0 と直交する方向をX方向、粗材W0 と平行
な方向をZ方向とする。これにより、図10(A)及び
(B)に示すように、粗材W0 を第1曲げ加工面91a
と第2曲げ加工面92aとで曲げ加工する。こうして、
略U字形状の粗形材W1 を得ることが可能である。
の位置決め凹部91b、91b上に粗材W0 を載置す
る。なお、このとき粗材W0 を位置決め面91cに当接
する。しかる後、可動型92をY方向に移動させて固定
型91に接近させる。なお、Y方向と直交する方向のう
ち、粗材W0 と直交する方向をX方向、粗材W0 と平行
な方向をZ方向とする。これにより、図10(A)及び
(B)に示すように、粗材W0 を第1曲げ加工面91a
と第2曲げ加工面92aとで曲げ加工する。こうして、
略U字形状の粗形材W1 を得ることが可能である。
【0005】こうして得られた粗形材W1 は、荒地型に
より荒地加工が施され、荒製品とされる。そして、荒製
品はトリミング加工等の仕上げによりバリが除去されて
製品とされる。以上と同様の技術は、特開平4−846
40号公報及び特開平6−238386号公報に開示さ
れている。
より荒地加工が施され、荒製品とされる。そして、荒製
品はトリミング加工等の仕上げによりバリが除去されて
製品とされる。以上と同様の技術は、特開平4−846
40号公報及び特開平6−238386号公報に開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の曲
げ加工金型では、可動型92を固定型91に相対接近さ
せることにより、Y方向の一方向しか粗材W0 に曲げ加
工を施しておらず、得られた粗形材W1 は、図11に示
すように、X方向には曲げられていない。このため、こ
の粗形材W1 に荒地加工を施すと、荒製品、ひいては製
品の特定部位に欠肉が生じやすかった。
げ加工金型では、可動型92を固定型91に相対接近さ
せることにより、Y方向の一方向しか粗材W0 に曲げ加
工を施しておらず、得られた粗形材W1 は、図11に示
すように、X方向には曲げられていない。このため、こ
の粗形材W1 に荒地加工を施すと、荒製品、ひいては製
品の特定部位に欠肉が生じやすかった。
【0007】すなわち、荒地型として、図12(A)及
び(B)に例示する荒地型を用意する。この荒地型は、
固定型81と、この固定型81に接離可能に設けられた
可動型82とからなり、固定型81及び可動型82には
製品の略形状を賦形する賦形面81a、82aがそれぞ
れ凹設されている。かかる荒地型の固定型81上に粗形
材W1 を載置し、可動型82を固定型81に接近させて
型打ちを行なうことにより荒製品を得んとする。
び(B)に例示する荒地型を用意する。この荒地型は、
固定型81と、この固定型81に接離可能に設けられた
可動型82とからなり、固定型81及び可動型82には
製品の略形状を賦形する賦形面81a、82aがそれぞ
れ凹設されている。かかる荒地型の固定型81上に粗形
材W1 を載置し、可動型82を固定型81に接近させて
型打ちを行なうことにより荒製品を得んとする。
【0008】ここで、製品は、図7(B)に示すよう
に、X方向でも屈曲されている必要があることから、図
12(A)に示すように、賦形面81aはX方向の屈曲
の程度ΔXに応じて段差を有している。このため、X方
向には何ら曲げられていない粗形材W1 を固定型81上
に載置せんとすると、粗形材W1 は自らの重みにより図
11の状態から図12(A)に示す粗形材W1 のように
両端部が中央に比べて少し持ち上がる回動した状態とな
る。この場合には、図12(B)に示すように、賦形面
81aの軸線から粗形材W1 の両端部がずれるため、こ
の状態で型打ちを行なえば、荒製品は欠肉不良率が高く
なってしまう。特に、製品がサスペンションアームであ
れば、両端のボス部で欠肉が発生しやすかった。
に、X方向でも屈曲されている必要があることから、図
12(A)に示すように、賦形面81aはX方向の屈曲
の程度ΔXに応じて段差を有している。このため、X方
向には何ら曲げられていない粗形材W1 を固定型81上
に載置せんとすると、粗形材W1 は自らの重みにより図
11の状態から図12(A)に示す粗形材W1 のように
両端部が中央に比べて少し持ち上がる回動した状態とな
る。この場合には、図12(B)に示すように、賦形面
81aの軸線から粗形材W1 の両端部がずれるため、こ
の状態で型打ちを行なえば、荒製品は欠肉不良率が高く
なってしまう。特に、製品がサスペンションアームであ
れば、両端のボス部で欠肉が発生しやすかった。
【0009】したがって、従来技術においては、荒製品
の欠肉を確実に防止するため、そもそもの粗材W0 の径
を大きくし、粗形材W1 の賦形面81aの軸線からのず
れを防止する必要があった。そして、こうして生じるバ
リの増加に起因する材料費の無駄、トリミングコストの
高騰、型摩耗の増加による荒地型の短命化等の不具合は
甘んじることとしていた。
の欠肉を確実に防止するため、そもそもの粗材W0 の径
を大きくし、粗形材W1 の賦形面81aの軸線からのず
れを防止する必要があった。そして、こうして生じるバ
リの増加に起因する材料費の無駄、トリミングコストの
高騰、型摩耗の増加による荒地型の短命化等の不具合は
甘んじることとしていた。
【0010】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであって、粗材の径を大きくしなくても、荒製品
の欠肉を防止可能な曲げ加工金型を提供することを目的
とする。
たものであって、粗材の径を大きくしなくても、荒製品
の欠肉を防止可能な曲げ加工金型を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の曲げ加工金型
は、第1曲げ加工面をもち、該第1曲げ加工面上に粗材
を載置する第1型と、該第1曲げ加工面に対応する形状
の第2曲げ加工面をもち、該第1型と相対接離可能に設
けられた第2型とからなり、該第2型を該第1型に相対
接近させることにより、該粗材を該第1曲げ加工面と該
第2曲げ加工面とで曲げ加工して粗形材を得る曲げ加工
金型において、前記第1型及び前記第2型の少なくとも
一方には、相対接近中、前記粗材の一部を接近方向外に
押圧する押圧部と、該粗材の他部を保持する保持部とが
形成されていることを特徴とする。
は、第1曲げ加工面をもち、該第1曲げ加工面上に粗材
を載置する第1型と、該第1曲げ加工面に対応する形状
の第2曲げ加工面をもち、該第1型と相対接離可能に設
けられた第2型とからなり、該第2型を該第1型に相対
接近させることにより、該粗材を該第1曲げ加工面と該
第2曲げ加工面とで曲げ加工して粗形材を得る曲げ加工
金型において、前記第1型及び前記第2型の少なくとも
一方には、相対接近中、前記粗材の一部を接近方向外に
押圧する押圧部と、該粗材の他部を保持する保持部とが
形成されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の曲げ加工金型では、第1型と第2型と
の相対接近中、押圧部が粗材の一部を接近方向外に押圧
する。この間、保持部が粗材の他部を保持し、押圧部に
より粗材全体が接近方向外に移動することを防止する。
このため、得られた粗形材は、接近方向と、接近方向と
異なる方向とに曲げられる。
の相対接近中、押圧部が粗材の一部を接近方向外に押圧
する。この間、保持部が粗材の他部を保持し、押圧部に
より粗材全体が接近方向外に移動することを防止する。
このため、得られた粗形材は、接近方向と、接近方向と
異なる方向とに曲げられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例1、2を図
面を参照しつつ説明する。 (実施例1)実施例1の曲げ加工金型も車両のサスペン
ションに用いられるアッパコントロールアームの加工に
供されるものであり、図1(A)及び(B)に示すよう
に、第1型としての固定型1と、この固定型1に接離可
能に設けられた第2型としての可動型2とからなる。
面を参照しつつ説明する。 (実施例1)実施例1の曲げ加工金型も車両のサスペン
ションに用いられるアッパコントロールアームの加工に
供されるものであり、図1(A)及び(B)に示すよう
に、第1型としての固定型1と、この固定型1に接離可
能に設けられた第2型としての可動型2とからなる。
【0014】固定型1には中央が凹み、(A)図におい
て紙面に直角方向(X方向)に延在する第1曲げ加工面
1aが形成されている。また、この第1曲げ加工面1a
の両側には位置決め凹部1b、1bがそれぞれ凹設さ
れ、一方の位置決め凹部1bの外側には位置決め面1c
が形成されている。一方、可動型2には第1曲げ加工面
1aに対応して中央が脹らみ、やはりX方向に延在する
第2曲げ加工面2aが形成されている。また、第2曲げ
加工面2aの両側には、(B)図に示すように、(X,
Y)座標で傾斜した押圧部としての傾斜面2b、2bが
形成されている。さらに、第2曲げ加工面2aの中央に
は互いに対面しつつZ方向に延在する保持部としてのフ
ランジ2c、2cが突設されている。
て紙面に直角方向(X方向)に延在する第1曲げ加工面
1aが形成されている。また、この第1曲げ加工面1a
の両側には位置決め凹部1b、1bがそれぞれ凹設さ
れ、一方の位置決め凹部1bの外側には位置決め面1c
が形成されている。一方、可動型2には第1曲げ加工面
1aに対応して中央が脹らみ、やはりX方向に延在する
第2曲げ加工面2aが形成されている。また、第2曲げ
加工面2aの両側には、(B)図に示すように、(X,
Y)座標で傾斜した押圧部としての傾斜面2b、2bが
形成されている。さらに、第2曲げ加工面2aの中央に
は互いに対面しつつZ方向に延在する保持部としてのフ
ランジ2c、2cが突設されている。
【0015】かかる曲げ加工金型においても、固定型1
の位置決め凹部1b、1b上に棒状の金属製粗材W0 を
載置する。なお、このとき粗材W0 を位置決め面1cに
当接する。しかる後、可動型2をY方向に移動させて固
定型1に接近させる。これにより、図2(A)及び
(B)に示すように、粗材W0 を第1曲げ加工面1aと
第2曲げ加工面2aとで曲げ加工する。このとき、この
曲げ加工金型では、固定型1と可動型2との相対接近
中、傾斜面2b、2bが粗材W0 の両端部をX方向に押
圧する。この間、フランジ2c、2cが粗材W0 の中央
部を保持するため、傾斜面2b、2bにより粗材W0 全
体がX方向に移動したり、回動したりすることが防止さ
れるとともに、粗材W0 の曲げ支点が決定される。
の位置決め凹部1b、1b上に棒状の金属製粗材W0 を
載置する。なお、このとき粗材W0 を位置決め面1cに
当接する。しかる後、可動型2をY方向に移動させて固
定型1に接近させる。これにより、図2(A)及び
(B)に示すように、粗材W0 を第1曲げ加工面1aと
第2曲げ加工面2aとで曲げ加工する。このとき、この
曲げ加工金型では、固定型1と可動型2との相対接近
中、傾斜面2b、2bが粗材W0 の両端部をX方向に押
圧する。この間、フランジ2c、2cが粗材W0 の中央
部を保持するため、傾斜面2b、2bにより粗材W0 全
体がX方向に移動したり、回動したりすることが防止さ
れるとともに、粗材W0 の曲げ支点が決定される。
【0016】こうして得られた粗形材W1 は、図8
(B)に示すように、接近方向であるY方向で曲げられ
た部分と、図3に示すように、接近方向と直交するX方
向に曲げられた部分とを有している。このため、図4
(A)及び(B)に示すように、この粗形材W1 を前記
荒地型の固定型81上に載置した場合、粗形材W1 は自
らの重みをX方向に曲げられた部分で安定的に支持し、
回動しない。このため、荒地型の賦形面81aの軸線か
ら粗形材W1 がずれにくいため、この状態で型打ちを行
なったところ、荒製品は欠肉不良率が低くなった。
(B)に示すように、接近方向であるY方向で曲げられ
た部分と、図3に示すように、接近方向と直交するX方
向に曲げられた部分とを有している。このため、図4
(A)及び(B)に示すように、この粗形材W1 を前記
荒地型の固定型81上に載置した場合、粗形材W1 は自
らの重みをX方向に曲げられた部分で安定的に支持し、
回動しない。このため、荒地型の賦形面81aの軸線か
ら粗形材W1 がずれにくいため、この状態で型打ちを行
なったところ、荒製品は欠肉不良率が低くなった。
【0017】したがって、この曲げ加工金型では、粗材
W0 の径を大きくしなくても、荒製品の欠肉を有効に防
止することができる。このため、バリを減少させること
ができるので、材料費及びトリミングコストの低減、型
摩耗の抑制により荒地型の延命化等の効果を発揮するこ
とができる。発明者の試験によれば、粗材W0 の径を従
来よりも10〜15%縮小してバリの量を約1/2〜2
/3に減少させても、荒製品の欠肉不良を皆無にするこ
とができた。 (実施例2)実施例2の曲げ加工金型も車両のサスペン
ションに用いられるアッパコントロールアームの加工に
供されるものであり、図5(A)及び(B)に示すよう
に、第1型としての固定型3と、この固定型3に接離可
能に設けられた第2型としての可動型4とからなる。
W0 の径を大きくしなくても、荒製品の欠肉を有効に防
止することができる。このため、バリを減少させること
ができるので、材料費及びトリミングコストの低減、型
摩耗の抑制により荒地型の延命化等の効果を発揮するこ
とができる。発明者の試験によれば、粗材W0 の径を従
来よりも10〜15%縮小してバリの量を約1/2〜2
/3に減少させても、荒製品の欠肉不良を皆無にするこ
とができた。 (実施例2)実施例2の曲げ加工金型も車両のサスペン
ションに用いられるアッパコントロールアームの加工に
供されるものであり、図5(A)及び(B)に示すよう
に、第1型としての固定型3と、この固定型3に接離可
能に設けられた第2型としての可動型4とからなる。
【0018】固定型3には(A)図において両端で保持
台3a、3aが立設されており、保持台3a、3aの内
側には円弧状の第1曲げ加工面3b、3bがそれぞれ形
成されている。また、この第1曲げ加工面3b、3bの
両側にはZ方向に延在する保持部としての対向面3c、
3cがそれぞれ形成されている。一方、可動型4には
(A)図において中央で凸部4aが吊設されており、凸
部4aの先端には第1曲げ加工面3b、3bに対応して
X方向に延在する第2曲げ加工面4bが形成されてい
る。この第2曲げ加工面4bは、(B)図に示すよう
に、(X,Y)座標で傾斜した押圧部としての傾斜面4
cを有している。
台3a、3aが立設されており、保持台3a、3aの内
側には円弧状の第1曲げ加工面3b、3bがそれぞれ形
成されている。また、この第1曲げ加工面3b、3bの
両側にはZ方向に延在する保持部としての対向面3c、
3cがそれぞれ形成されている。一方、可動型4には
(A)図において中央で凸部4aが吊設されており、凸
部4aの先端には第1曲げ加工面3b、3bに対応して
X方向に延在する第2曲げ加工面4bが形成されてい
る。この第2曲げ加工面4bは、(B)図に示すよう
に、(X,Y)座標で傾斜した押圧部としての傾斜面4
cを有している。
【0019】かかる曲げ加工金型においては、固定型3
の各対向面3c、3c間に棒状の金属製粗材W0 を載置
する。しかる後、可動型4をY方向に移動させて固定型
3に接近させる。これにより、図6(A)及び(B)に
示すように、粗材W0 を第1曲げ加工面3b、3bと第
2曲げ加工面4bとで曲げ加工する。このとき、この曲
げ加工金型では、固定型3と可動型4との相対接近中、
傾斜面4cが粗材W0の中央部をX方向に押圧する。こ
の間、対向面3c、3cが粗材W0 の両端部を保持する
ため、傾斜面4cにより粗材W0 全体がX方向に移動し
たり、回動したりすることが防止されるとともに、粗材
W0 の曲げ支点が決定される。
の各対向面3c、3c間に棒状の金属製粗材W0 を載置
する。しかる後、可動型4をY方向に移動させて固定型
3に接近させる。これにより、図6(A)及び(B)に
示すように、粗材W0 を第1曲げ加工面3b、3bと第
2曲げ加工面4bとで曲げ加工する。このとき、この曲
げ加工金型では、固定型3と可動型4との相対接近中、
傾斜面4cが粗材W0の中央部をX方向に押圧する。こ
の間、対向面3c、3cが粗材W0 の両端部を保持する
ため、傾斜面4cにより粗材W0 全体がX方向に移動し
たり、回動したりすることが防止されるとともに、粗材
W0 の曲げ支点が決定される。
【0020】こうして得られた粗形材W1 も実施例1と
同様のものとなり、実施例1と同様の作用及び効果を奏
することができる。
同様のものとなり、実施例1と同様の作用及び効果を奏
することができる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の曲げ加工
金型では、請求項記載の構成を採用しているため、粗材
の径を大きくしなくても、荒製品の欠肉を有効に防止す
ることができる。したがって、この加工金型を採用すれ
ば、そもそもの粗材の径を大きくしなくても荒製品の欠
肉を確実に防止できるため、バリを減少させることがで
きる。このため、材料費及びトリミングコストの低減、
型摩耗の抑制により荒地型の延命化等の効果を発揮する
ことができる。
金型では、請求項記載の構成を採用しているため、粗材
の径を大きくしなくても、荒製品の欠肉を有効に防止す
ることができる。したがって、この加工金型を採用すれ
ば、そもそもの粗材の径を大きくしなくても荒製品の欠
肉を確実に防止できるため、バリを減少させることがで
きる。このため、材料費及びトリミングコストの低減、
型摩耗の抑制により荒地型の延命化等の効果を発揮する
ことができる。
【図1】型締め前の実施例1の曲げ加工金型を示し、
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
【図2】型締め後の実施例1の曲げ加工金型を示し、
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
【図3】実施例1の曲げ加工金型で得られた粗形材の曲
げ加工方向と直交する方向からの側面図である。
げ加工方向と直交する方向からの側面図である。
【図4】実施例1の曲げ加工金型で得られた粗形材と荒
地型とを示し、(A)は横断面図、(B)は固定型の平
面図である。
地型とを示し、(A)は横断面図、(B)は固定型の平
面図である。
【図5】型締め前の実施例2の曲げ加工金型を示し、
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
【図6】型締め後の実施例2の曲げ加工金型を示し、
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
【図7】製品としてのアッパコントロールアームを示
し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図8】(A)は棒状粗材の平面図、(B)は曲げ加工
後の粗形材の平面図である。
後の粗形材の平面図である。
【図9】型締め前の従来の曲げ加工金型を示し、(A)
は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図であ
る。
は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図であ
る。
【図10】型締め後の従来の曲げ加工金型を示し、
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
(A)は横断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図
である。
【図11】従来の曲げ加工金型で得られた粗形材の曲げ
加工方向と直交する方向からの側面図である。
加工方向と直交する方向からの側面図である。
【図12】従来の曲げ加工金型で得られた粗形材と荒地
型を示し、(A)は横断面図、(B)は固定型の平面図
である。
型を示し、(A)は横断面図、(B)は固定型の平面図
である。
1、3…第1型(固定型) 2、4…第2型
(可動型) 1a、3b…第1曲げ加工面 2a、4b…第2
曲げ加工面 W0 …粗材 W1 …粗形材 2b、4c…押圧
部(傾斜面) 2c、3c…保持部(2c…フランジ、3c…対向面)
(可動型) 1a、3b…第1曲げ加工面 2a、4b…第2
曲げ加工面 W0 …粗材 W1 …粗形材 2b、4c…押圧
部(傾斜面) 2c、3c…保持部(2c…フランジ、3c…対向面)
Claims (1)
- 【請求項1】第1曲げ加工面をもち、該第1曲げ加工面
上に粗材を載置する第1型と、該第1曲げ加工面に対応
する形状の第2曲げ加工面をもち、該第1型と相対接離
可能に設けられた第2型とからなり、該第2型を該第1
型に相対接近させることにより、該粗材を該第1曲げ加
工面と該第2曲げ加工面とで曲げ加工して粗形材を得る
曲げ加工金型において、 前記第1型及び前記第2型の少なくとも一方には、相対
接近中、前記粗材の一部を接近方向外に押圧する押圧部
と、該粗材の他部を保持する保持部とが形成されている
ことを特徴とする曲げ加工金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6569095A JPH08257640A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 曲げ加工金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6569095A JPH08257640A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 曲げ加工金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08257640A true JPH08257640A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13294268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6569095A Pending JPH08257640A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 曲げ加工金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08257640A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010055747A1 (ja) * | 2008-11-12 | 2010-05-20 | 住友金属工業株式会社 | アーム素材およびその製造方法 |
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CN111526950A (zh) * | 2018-02-14 | 2020-08-11 | 三樱工业株式会社 | 弯曲成形模具 |
-
1995
- 1995-03-24 JP JP6569095A patent/JPH08257640A/ja active Pending
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