JPH08254642A - 光学素子及び当該光学素子を用いた画像表示装置 - Google Patents
光学素子及び当該光学素子を用いた画像表示装置Info
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- JPH08254642A JPH08254642A JP7084935A JP8493595A JPH08254642A JP H08254642 A JPH08254642 A JP H08254642A JP 7084935 A JP7084935 A JP 7084935A JP 8493595 A JP8493595 A JP 8493595A JP H08254642 A JPH08254642 A JP H08254642A
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- optical element
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- polarizing plate
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- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 干渉縞の発生を防止し、画像に乱れのない画
像表示装置を提供する。 【構成】 光学的機能面12の外周域に、光学的機能面
12から可干渉距離(可視光線の波長程度)以上の高さ
を有するスペーサ部13を、全周にわたって均一の高さ
に突設し、光学素子11を作製する。スペーサ部13の
装着面を液晶表示パネル1が貼り合わせられた偏光板3
に貼着して筐体内2に納め、画像表示装置Aを作製す
る。 【効果】 光学的機能面と偏光板との間に、可干渉距離
以上の空間が設けられる。
像表示装置を提供する。 【構成】 光学的機能面12の外周域に、光学的機能面
12から可干渉距離(可視光線の波長程度)以上の高さ
を有するスペーサ部13を、全周にわたって均一の高さ
に突設し、光学素子11を作製する。スペーサ部13の
装着面を液晶表示パネル1が貼り合わせられた偏光板3
に貼着して筐体内2に納め、画像表示装置Aを作製す
る。 【効果】 光学的機能面と偏光板との間に、可干渉距離
以上の空間が設けられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学素子及び当該光学素
子を用いた画像表示装置に関する。具体的には、液晶プ
ロジェクタ、ビューファインダ、液晶ディスプレイ、ヘ
ッドマウントディスプレイなどの画像表示装置に用いら
れる回折格子やマイクロレンズアレイなどの光学素子に
関する。
子を用いた画像表示装置に関する。具体的には、液晶プ
ロジェクタ、ビューファインダ、液晶ディスプレイ、ヘ
ッドマウントディスプレイなどの画像表示装置に用いら
れる回折格子やマイクロレンズアレイなどの光学素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】図13に示すものは、液晶表示パネルを
用いた液晶プロジェクタなどの画像表示装置Bの一部破
断した断面構成図である。51は液晶表示パネル、52
は筐体、53は回折格子などの光学素子(光学的ローパ
スフィルター)である。液晶表示パネル51の両面には
偏光板54が配置されており、液晶表示パネル51の一
方の側に配置されたバックライト光源55から出射され
た光は入射側の偏光板54によって直線偏光に変えられ
た後、液晶表示パネル51の各画素を通過して再び出射
側の偏光板54を通過する。この時、液晶表示パネル5
1の液晶層(図示せず)により偏光方向が変えられ出射
側の偏光板54の偏光方向と一致した光だけが偏光板5
4を通過できるので、各画素に対応する液晶層の偏光特
性を制御することにより液晶表示パネル51を通過した
光が動画像として表示され、観察者59は表示された動
画像を接眼レンズ58を通して観察することができる。
用いた液晶プロジェクタなどの画像表示装置Bの一部破
断した断面構成図である。51は液晶表示パネル、52
は筐体、53は回折格子などの光学素子(光学的ローパ
スフィルター)である。液晶表示パネル51の両面には
偏光板54が配置されており、液晶表示パネル51の一
方の側に配置されたバックライト光源55から出射され
た光は入射側の偏光板54によって直線偏光に変えられ
た後、液晶表示パネル51の各画素を通過して再び出射
側の偏光板54を通過する。この時、液晶表示パネル5
1の液晶層(図示せず)により偏光方向が変えられ出射
側の偏光板54の偏光方向と一致した光だけが偏光板5
4を通過できるので、各画素に対応する液晶層の偏光特
性を制御することにより液晶表示パネル51を通過した
光が動画像として表示され、観察者59は表示された動
画像を接眼レンズ58を通して観察することができる。
【0003】この画像表示装置Bにあっては、いわゆる
ブラックマトリックス(液晶表示パネル51の配線領
域)による画面のざらつきを少なくするため、偏光板5
4の出射側に光学素子53を配置し、あたかも配線領域
5の方向からも光αが出射されているかのように見える
ようにしている。なお、56は偏光板54を液晶表示パ
ネル51に張り合わせるための接着剤、57は光学素子
53を偏光板54を密着させるためのクッション材であ
る。
ブラックマトリックス(液晶表示パネル51の配線領
域)による画面のざらつきを少なくするため、偏光板5
4の出射側に光学素子53を配置し、あたかも配線領域
5の方向からも光αが出射されているかのように見える
ようにしている。なお、56は偏光板54を液晶表示パ
ネル51に張り合わせるための接着剤、57は光学素子
53を偏光板54を密着させるためのクッション材であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学素
子53や偏光板54の微小な反りや凹凸があったり、光
学素子53と偏光板54との間に塵やゴミなどの異物が
侵入したりすると両者の接合界面に微小な隙間を生じる
場合があった。この結果、図14に示すような干渉縞
(ニュートンリング)60を生じ、接眼レンズ58を通
して観察された画像が乱れてしまうという問題点があっ
た。
子53や偏光板54の微小な反りや凹凸があったり、光
学素子53と偏光板54との間に塵やゴミなどの異物が
侵入したりすると両者の接合界面に微小な隙間を生じる
場合があった。この結果、図14に示すような干渉縞
(ニュートンリング)60を生じ、接眼レンズ58を通
して観察された画像が乱れてしまうという問題点があっ
た。
【0005】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、干渉縞の発
生を防ぎ画像に乱れを生じさせることのない光学素子を
提供することにある。
れたものであり、その目的とするところは、干渉縞の発
生を防ぎ画像に乱れを生じさせることのない光学素子を
提供することにある。
【0006】
【発明の開示】本発明の第1の光学素子は、基材の少な
くとも一方の面にレンズ配列や回折格子等の光学的機能
面を形成された光学素子において、前記基材の光学的機
能面が形成されていない領域に凸状のスペーサ部を設け
たことを特徴としている。
くとも一方の面にレンズ配列や回折格子等の光学的機能
面を形成された光学素子において、前記基材の光学的機
能面が形成されていない領域に凸状のスペーサ部を設け
たことを特徴としている。
【0007】したがって、スペーサ部を液晶表示パネル
等の光学素子貼着面に貼着することにより、光学素子と
光学素子貼着面との間に可干渉距離以上の十分な空間を
設けることができ、干渉縞の発生が抑えられる。
等の光学素子貼着面に貼着することにより、光学素子と
光学素子貼着面との間に可干渉距離以上の十分な空間を
設けることができ、干渉縞の発生が抑えられる。
【0008】請求項2に記載の光学素子は、前記基材の
光学的機能面と重複する領域にも凸状のスペーサ部を有
していることを特徴としている。このため光学素子の裏
面側を液晶表示パネル等の光学素子貼着面に貼着すれ
ば、光学的機能面が形成された領域はスペーサ部によっ
て支持され、光学的機能面と光学素子の対向面との間に
確実にスペースを設けることができる。
光学的機能面と重複する領域にも凸状のスペーサ部を有
していることを特徴としている。このため光学素子の裏
面側を液晶表示パネル等の光学素子貼着面に貼着すれ
ば、光学的機能面が形成された領域はスペーサ部によっ
て支持され、光学的機能面と光学素子の対向面との間に
確実にスペースを設けることができる。
【0009】本発明の第2の光学素子は、基材の一方の
面にレンズ配列又は回折格子等の光学的機能面を形成さ
れた光学素子において、前記基材の他方の面の少なくと
も当該光学的機能面と対向する領域にアンチグレア処理
を施していることを特徴としている。したがって、光学
素子で反射された光は散乱され正反射せず、入射光と反
射光とが干渉しなくなる。したがって、干渉縞の発生を
抑えることができる。しかも、エッチングやサンドブラ
スト加工等の簡単な処理によって干渉縞の発生を抑える
ことができる。
面にレンズ配列又は回折格子等の光学的機能面を形成さ
れた光学素子において、前記基材の他方の面の少なくと
も当該光学的機能面と対向する領域にアンチグレア処理
を施していることを特徴としている。したがって、光学
素子で反射された光は散乱され正反射せず、入射光と反
射光とが干渉しなくなる。したがって、干渉縞の発生を
抑えることができる。しかも、エッチングやサンドブラ
スト加工等の簡単な処理によって干渉縞の発生を抑える
ことができる。
【0010】本発明の第1の画像表示装置は、請求項1
に記載の光学素子と、画像を発生させるための液晶表示
パネルとを備え、前記凸状のスペーサ部を前記液晶表示
パネルに接触したことを特徴としている。
に記載の光学素子と、画像を発生させるための液晶表示
パネルとを備え、前記凸状のスペーサ部を前記液晶表示
パネルに接触したことを特徴としている。
【0011】したがって、スペーサ部によって光学素子
と光学素子対向面とを間に十分な空間が設けられ、干渉
縞の発生がなくなり画質のよい画像表示装置とすること
ができる。
と光学素子対向面とを間に十分な空間が設けられ、干渉
縞の発生がなくなり画質のよい画像表示装置とすること
ができる。
【0012】また、本発明の第2の画像表示装置は、請
求項3に記載の光学素子と、画像を発生させるための液
晶表示パネルとを備え、前記アンチグレア処理された面
を前記液晶表示パネルに面接したことを特徴としてい
る。
求項3に記載の光学素子と、画像を発生させるための液
晶表示パネルとを備え、前記アンチグレア処理された面
を前記液晶表示パネルに面接したことを特徴としてい
る。
【0013】したがって、光学素子に入射された光と光
学素子の入射面で反射された光とが干渉せず、干渉縞の
発生がなくなり画質のよい画像表示装置とすることがで
きる。
学素子の入射面で反射された光とが干渉せず、干渉縞の
発生がなくなり画質のよい画像表示装置とすることがで
きる。
【0014】
【実施例】図1に示すものは本発明の一実施例である画
像表示装置Aを示す一部破断した断面構成図である。画
像表示装置Aはビデオカメラのビューファインダーを示
すものであって、バックライト光源6から出射された光
を液晶表示パネル1の一定のパターン領域のみを通過さ
せることによって、さまざまな画像を表示することがで
きる。画像表示装置Aは、液晶表示パネル1が筐体2内
に納められ、その入射側及び出射側に偏光板3が配置さ
れている。出射側の偏光板3は光学的に透明な接着剤4
によって液晶表示パネル1に貼り合わせられており、出
射側の偏光板3のさらに出射側には本発明の光学素子
(光学的ローパスフィルタ)11が装着されている。ま
た、光学素子11はクッション材5によって偏光板3に
装着されている。
像表示装置Aを示す一部破断した断面構成図である。画
像表示装置Aはビデオカメラのビューファインダーを示
すものであって、バックライト光源6から出射された光
を液晶表示パネル1の一定のパターン領域のみを通過さ
せることによって、さまざまな画像を表示することがで
きる。画像表示装置Aは、液晶表示パネル1が筐体2内
に納められ、その入射側及び出射側に偏光板3が配置さ
れている。出射側の偏光板3は光学的に透明な接着剤4
によって液晶表示パネル1に貼り合わせられており、出
射側の偏光板3のさらに出射側には本発明の光学素子
(光学的ローパスフィルタ)11が装着されている。ま
た、光学素子11はクッション材5によって偏光板3に
装着されている。
【0015】図2(a)はその光学素子11を示す断面
図であって、光学素子11はシート状をしており、光学
素子11の表面には回折格子やマイクロレンズアレイな
どの光学的機能面12が形成され、光学的機能面12の
外周域に凸状のスペーサ部13が突設されている。スペ
ーサ部13は光学素子11で反射された光と偏光板3を
透過した光とが干渉を起こさないように光学的機能面1
2から可干渉距離(可視光線の波長程度)以上の高さ
(具体的には約0.1mm程度)を有し、全周にわたっ
て均一の高さに作製されている。また、光学素子11の
裏面の外縁部にも凸状のスペーサ部13が突設されてい
る。このシート状の光学素子11は、トリアセチルセル
ロース(TAC)やポリカーボネイト(PC)、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)などの透明なシート基
材18、あるいはシート基材18上に塗布された紫外線
硬化型樹脂などのレンズ用樹脂材料に、光学的機能面1
2の反転パターンが形成された金型(スタンパ)を押圧
して作製したものであって、厚さ0.1mm〜0.5m
m程度で、光学パターンも深さ約0.5μm程度、パタ
ーン周期は約3〜30μm程度という薄型のものであ
る。光学素子11は図2(b)に示すように、光学的機
能面12を偏光板3に対向させてスペーサ部13の接合
面を偏光板3に貼着することにより、光学的機能面12
と偏光板3との間に空間14が設けられている。
図であって、光学素子11はシート状をしており、光学
素子11の表面には回折格子やマイクロレンズアレイな
どの光学的機能面12が形成され、光学的機能面12の
外周域に凸状のスペーサ部13が突設されている。スペ
ーサ部13は光学素子11で反射された光と偏光板3を
透過した光とが干渉を起こさないように光学的機能面1
2から可干渉距離(可視光線の波長程度)以上の高さ
(具体的には約0.1mm程度)を有し、全周にわたっ
て均一の高さに作製されている。また、光学素子11の
裏面の外縁部にも凸状のスペーサ部13が突設されてい
る。このシート状の光学素子11は、トリアセチルセル
ロース(TAC)やポリカーボネイト(PC)、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)などの透明なシート基
材18、あるいはシート基材18上に塗布された紫外線
硬化型樹脂などのレンズ用樹脂材料に、光学的機能面1
2の反転パターンが形成された金型(スタンパ)を押圧
して作製したものであって、厚さ0.1mm〜0.5m
m程度で、光学パターンも深さ約0.5μm程度、パタ
ーン周期は約3〜30μm程度という薄型のものであ
る。光学素子11は図2(b)に示すように、光学的機
能面12を偏光板3に対向させてスペーサ部13の接合
面を偏光板3に貼着することにより、光学的機能面12
と偏光板3との間に空間14が設けられている。
【0016】しかして、バックライト光源6から出射さ
れた光は偏光板3を通過して液晶表示パネル1に入射さ
れ動画像を生じる。観察者8は液晶表示パネル1に表示
された動画像を接眼レンズ7を通して観察することがで
きる。この画像表示装置Aにあっては、光学的機能面1
2と偏光板3との間には可干渉距離以上の空間14が設
けられているため、干渉縞を生じることがなく画像が乱
れたりしない。このように、あらかじめ光学素子11に
スペーサ部13を突設することにより偏光板3との間に
充分な空間14を確保して干渉縞の発生を抑え、光学素
子11や偏光板3の反り、塵やゴミの侵入などによる隙
間の発生を考えることなく、光学素子11を偏光板3に
装着することができる。また、光学素子11の裏面側を
偏光板3に装着することもできる。この場合には、裏面
側のスペーサ部13を可干渉距離以上の高さに設けてお
くとよく、光学素子11の裏面と偏光板3との間に十分
な空間14が形成され生じ、干渉縞の発生を防止でき
る。なお、図示の都合上、光学素子11をかなり誇張し
て表わしているが、このシート状の光学素子11の外形
は例えば厚みが1mm以下、縦横が数cm角から10数
cm角の薄いものである(以下同じ)。
れた光は偏光板3を通過して液晶表示パネル1に入射さ
れ動画像を生じる。観察者8は液晶表示パネル1に表示
された動画像を接眼レンズ7を通して観察することがで
きる。この画像表示装置Aにあっては、光学的機能面1
2と偏光板3との間には可干渉距離以上の空間14が設
けられているため、干渉縞を生じることがなく画像が乱
れたりしない。このように、あらかじめ光学素子11に
スペーサ部13を突設することにより偏光板3との間に
充分な空間14を確保して干渉縞の発生を抑え、光学素
子11や偏光板3の反り、塵やゴミの侵入などによる隙
間の発生を考えることなく、光学素子11を偏光板3に
装着することができる。また、光学素子11の裏面側を
偏光板3に装着することもできる。この場合には、裏面
側のスペーサ部13を可干渉距離以上の高さに設けてお
くとよく、光学素子11の裏面と偏光板3との間に十分
な空間14が形成され生じ、干渉縞の発生を防止でき
る。なお、図示の都合上、光学素子11をかなり誇張し
て表わしているが、このシート状の光学素子11の外形
は例えば厚みが1mm以下、縦横が数cm角から10数
cm角の薄いものである(以下同じ)。
【0017】図3は本発明の別な実施例である光学素子
11を画像表示装置Aに装着した状態を示した図であ
る。光学素子11の裏面には外縁部のスペース部13と
ともに光学的機能面12の裏面全体にスペーサ部13を
突起状もしくは井桁状に設けてある。このため、光学素
子11と偏光板3との距離をより確実に一定に保つこと
ができ、光学素子11の光学的特性を均一に担保でき
る。特にシート状の光学素子11の場合には、撓むこと
なく偏光板3に貼着することができる。
11を画像表示装置Aに装着した状態を示した図であ
る。光学素子11の裏面には外縁部のスペース部13と
ともに光学的機能面12の裏面全体にスペーサ部13を
突起状もしくは井桁状に設けてある。このため、光学素
子11と偏光板3との距離をより確実に一定に保つこと
ができ、光学素子11の光学的特性を均一に担保でき
る。特にシート状の光学素子11の場合には、撓むこと
なく偏光板3に貼着することができる。
【0018】図4(a)(b)はそれぞれ本発明のさら
に別な実施例である光学素子11の側面図及び裏面図で
あって、光学素子11の裏面には4つの突起状のスペー
サ部13が設けられている。この光学素子11にあって
は、図5に示すようにスペーサ部13を偏光板3に重ね
合わせるようにして筐体2内に納めると、光学素子11
と偏光板3との間に充分な空間14を設けることができ
る。このとき、例えば偏光板3にスペーサ部13に対向
してスペーサ部13より僅かに浅い位置決め部(図示せ
ず)を凹設しておくと、光学素子11を容易に位置決め
することができる。
に別な実施例である光学素子11の側面図及び裏面図で
あって、光学素子11の裏面には4つの突起状のスペー
サ部13が設けられている。この光学素子11にあって
は、図5に示すようにスペーサ部13を偏光板3に重ね
合わせるようにして筐体2内に納めると、光学素子11
と偏光板3との間に充分な空間14を設けることができ
る。このとき、例えば偏光板3にスペーサ部13に対向
してスペーサ部13より僅かに浅い位置決め部(図示せ
ず)を凹設しておくと、光学素子11を容易に位置決め
することができる。
【0019】図6(a)に示すものは本発明のさらに別
な実施例である光学素子11の製造方法を示す説明図で
あって、この光学素子11にスペーサ部13を形成する
ためには次のようにするとよい。まず、図6(a)に示
すようにスペーサ部13を形成するための凹部17が設
けられた下金型16に、光学的機能面12が形成された
シート基材18を治具(図示せず)によって下金型16
の所定位置に支持する。ついで、棒状の成形用ロッド1
9をシート基材18上から押圧し、シート基材18の裏
面側にスペーサ部13を突出させる(図6(b))。こ
のときシート基材18を加熱するようにすれば、容易に
スペーサ部13を突出させることができる。
な実施例である光学素子11の製造方法を示す説明図で
あって、この光学素子11にスペーサ部13を形成する
ためには次のようにするとよい。まず、図6(a)に示
すようにスペーサ部13を形成するための凹部17が設
けられた下金型16に、光学的機能面12が形成された
シート基材18を治具(図示せず)によって下金型16
の所定位置に支持する。ついで、棒状の成形用ロッド1
9をシート基材18上から押圧し、シート基材18の裏
面側にスペーサ部13を突出させる(図6(b))。こ
のときシート基材18を加熱するようにすれば、容易に
スペーサ部13を突出させることができる。
【0020】この光学素子11は、例えば図7に示すよ
うに液晶表示パネル1(なお、液晶表示パネル1には偏
光板3が接着剤4によって貼り合わせられている。)が
納められたケース22上面に装着される。ケース22上
面にはあらかじめスペーサ部13に位置する箇所にスペ
ーサ部13よりも僅かに浅い位置決め部23が凹設され
ており、スペーサ部13を位置決め部23にはめ込むよ
うにして簡単にシート状の光学素子11をケース22上
面の所定位置に装着することができる。
うに液晶表示パネル1(なお、液晶表示パネル1には偏
光板3が接着剤4によって貼り合わせられている。)が
納められたケース22上面に装着される。ケース22上
面にはあらかじめスペーサ部13に位置する箇所にスペ
ーサ部13よりも僅かに浅い位置決め部23が凹設され
ており、スペーサ部13を位置決め部23にはめ込むよ
うにして簡単にシート状の光学素子11をケース22上
面の所定位置に装着することができる。
【0021】上記の各実施例ではスペーサ部13を設け
た光学素子11を用いた場合について説明したが、次の
図8には干渉防止のためにアンチグレア処理(ノングレ
ア処理)が施された光学素子31を用いた場合について
示す。図8(a)に示すように光学素子31の裏面には
アンチグレア処理が施され、アンチグレア処理面32と
なっている。アンチグレア処理とは、基板等の表面にエ
ッチングまたはサンドブラスト加工を施すことによって
すりガラス状に粗面化する処理をいい、アンチグレア処
理面32に入射する外乱光は正反射せずに散乱される。
図9に示すものは、光学素子31のアンチグレア処理面
32の表面プロファイラー(Dektak3030, VEECO INSTRU
MENTS Inc.製)による表面走査結果を示す一例であり、
アンチグレア処理面32には、数十μmの周期で数μm
の振幅のある凹凸が観察される。なお、図の縦軸には振
幅を(一目盛1μm)横軸には走査方向の距離(一目盛
100μm)を示す。また、図10に示す写真は光学素
子31にアンチグレア処理面32側から光を入射させ、
その出射側から光学顕微鏡によって光学素子31の表面
を観察したもの(約400倍)であり、写真に白く写し
出されているように、入射された光がアンチグレア処理
面32で乱反射されている様子が分かる。したがって、
図8(b)に示すように光学素子31のアンチグレア処
理面を偏光板3に貼着しておくと、光学素子31におい
て反射される光は正反射せずに散乱され、偏光板3から
の出射光との干渉が起こらない。このため、光学素子3
1や偏光板3の反りや塵やゴミの侵入により僅かの隙間
(可干渉距離以下の隙間)を生じたとしても干渉縞を発
生することがなく、画像表示装置Aの画質の低下を防ぐ
ことができる。この光学素子31によればスペーサ部1
3を設ける必要がなく、従来の光学素子53の裏面にエ
ッチングやサンドブラスト加工のように簡単な処理を施
すことによって光学素子31を簡単に作製することがで
きる。
た光学素子11を用いた場合について説明したが、次の
図8には干渉防止のためにアンチグレア処理(ノングレ
ア処理)が施された光学素子31を用いた場合について
示す。図8(a)に示すように光学素子31の裏面には
アンチグレア処理が施され、アンチグレア処理面32と
なっている。アンチグレア処理とは、基板等の表面にエ
ッチングまたはサンドブラスト加工を施すことによって
すりガラス状に粗面化する処理をいい、アンチグレア処
理面32に入射する外乱光は正反射せずに散乱される。
図9に示すものは、光学素子31のアンチグレア処理面
32の表面プロファイラー(Dektak3030, VEECO INSTRU
MENTS Inc.製)による表面走査結果を示す一例であり、
アンチグレア処理面32には、数十μmの周期で数μm
の振幅のある凹凸が観察される。なお、図の縦軸には振
幅を(一目盛1μm)横軸には走査方向の距離(一目盛
100μm)を示す。また、図10に示す写真は光学素
子31にアンチグレア処理面32側から光を入射させ、
その出射側から光学顕微鏡によって光学素子31の表面
を観察したもの(約400倍)であり、写真に白く写し
出されているように、入射された光がアンチグレア処理
面32で乱反射されている様子が分かる。したがって、
図8(b)に示すように光学素子31のアンチグレア処
理面を偏光板3に貼着しておくと、光学素子31におい
て反射される光は正反射せずに散乱され、偏光板3から
の出射光との干渉が起こらない。このため、光学素子3
1や偏光板3の反りや塵やゴミの侵入により僅かの隙間
(可干渉距離以下の隙間)を生じたとしても干渉縞を発
生することがなく、画像表示装置Aの画質の低下を防ぐ
ことができる。この光学素子31によればスペーサ部1
3を設ける必要がなく、従来の光学素子53の裏面にエ
ッチングやサンドブラスト加工のように簡単な処理を施
すことによって光学素子31を簡単に作製することがで
きる。
【0022】このとき、アンチグレア処理面32に入射
された光αは図11に示すようにランバート光のように
広がりのある光β(指向半値角θを有する。)に変換さ
れる。したがって、アンチグレア処理面32によって変
換された光の指向半値角θが次の式の条件を満たすよ
うにするのが望ましく、この式よりも大きな指向半値
角θとなるようなアンチグレア処理を施すと、液晶表示
パネル1の各画素32から出射された光がぼやけて隣接
する画素の像と重複することになり、却って画像の劣化
を引き起こす。 θ ≦ tan-1{Λ/(2×L)}) …… ここで、Λは液晶表示パネル1の各画素33の配列周
期、Lは各画素33からアンチグレア処理面32までの
光学的距離を示す(図12参照)。
された光αは図11に示すようにランバート光のように
広がりのある光β(指向半値角θを有する。)に変換さ
れる。したがって、アンチグレア処理面32によって変
換された光の指向半値角θが次の式の条件を満たすよ
うにするのが望ましく、この式よりも大きな指向半値
角θとなるようなアンチグレア処理を施すと、液晶表示
パネル1の各画素32から出射された光がぼやけて隣接
する画素の像と重複することになり、却って画像の劣化
を引き起こす。 θ ≦ tan-1{Λ/(2×L)}) …… ここで、Λは液晶表示パネル1の各画素33の配列周
期、Lは各画素33からアンチグレア処理面32までの
光学的距離を示す(図12参照)。
【0023】なお、上記実施例にあってはシート状の光
学素子11(31)を用いて説明したが、これ以外にも
例えばいわゆる2P法( Photopolymerization-Method)
や射出成形法などにより作製されたマイクロレンズアレ
イや回折格子などの光学素子についても応用できるのは
言うまでもない。
学素子11(31)を用いて説明したが、これ以外にも
例えばいわゆる2P法( Photopolymerization-Method)
や射出成形法などにより作製されたマイクロレンズアレ
イや回折格子などの光学素子についても応用できるのは
言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】本発明の第1の光学素子によれば、スペ
ーサ部によって光学素子と液晶表示パネル等の光学素子
貼着面との間に十分な空間を設けることができ、干渉縞
の発生を防ぐことができる。また、光学的機能面の形成
されていない面の、光学的機能面と対応する領域にスペ
ーサ部を突設すると確実に空間を設けることができる。
特に大面積の光学素子を形成した場合には有効な方法と
なる。
ーサ部によって光学素子と液晶表示パネル等の光学素子
貼着面との間に十分な空間を設けることができ、干渉縞
の発生を防ぐことができる。また、光学的機能面の形成
されていない面の、光学的機能面と対応する領域にスペ
ーサ部を突設すると確実に空間を設けることができる。
特に大面積の光学素子を形成した場合には有効な方法と
なる。
【0025】したがって、このような光学素子を備えた
第1の画像表示装置にあっては画像の乱れが少なくな
る。
第1の画像表示装置にあっては画像の乱れが少なくな
る。
【0026】また本発明の第2の光学素子によれば、光
学素子のアンチグレア処理された面で反射された光は散
乱され、干渉縞を生じることがない。しかも、簡単な処
理で干渉縞の発生を防ぐことができる。
学素子のアンチグレア処理された面で反射された光は散
乱され、干渉縞を生じることがない。しかも、簡単な処
理で干渉縞の発生を防ぐことができる。
【0027】したがって、本発明の第2の画像表示装置
にあっても、干渉縞が発生せず画像の乱れが少なくな
る。
にあっても、干渉縞が発生せず画像の乱れが少なくな
る。
【図1】本発明の画像表示装置を一部破断した断面構成
図である。
図である。
【図2】(a)は本発明の一実施例である光学素子の断
面図、(b)はその光学素子を画像表示装置に装着した
状態を示す説明図である。
面図、(b)はその光学素子を画像表示装置に装着した
状態を示す説明図である。
【図3】本発明の別な実施例である光学素子を画像表示
装置に装着した状態を示す説明図である。
装置に装着した状態を示す説明図である。
【図4】(a)(b)は同上のさらに別な実施例である
光学素子を示す側面図及び裏面図である。
光学素子を示す側面図及び裏面図である。
【図5】同上の光学素子を画像表示装置に装着した状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】(a)は同上のさらに別な実施例である光学素
子の作製方法を示す説明図、(b)はその光学素子の断
面図である。
子の作製方法を示す説明図、(b)はその光学素子の断
面図である。
【図7】(a)(b)は、同上の光学素子を画像表示装
置へ装着する方法を示す説明図である。
置へ装着する方法を示す説明図である。
【図8】(a)は裏面がアンチグレア処理された光学素
子を示す断面図、(b)はその光学素子を画像表示装置
に装着した状態を示す説明図である。
子を示す断面図、(b)はその光学素子を画像表示装置
に装着した状態を示す説明図である。
【図9】表面プロファイラーによるアンチグレア処理面
の表面走査結果を示す図である。
の表面走査結果を示す図である。
【図10】アンチグレア処理された光学素子によって生
じた光散乱現象を示す光学顕微鏡写真である。
じた光散乱現象を示す光学顕微鏡写真である。
【図11】アンチグレア処理面によって入射光が広がっ
て光学素子に入射する様子を示す説明図である。
て光学素子に入射する様子を示す説明図である。
【図12】アンチグレア処理における制限条件を示す説
明図である。
明図である。
【図13】従来例の画像表示装置を一部破断した断面構
成図である。
成図である。
【図14】同上の画像表示装置において観察される干渉
縞を表わす図である。
縞を表わす図である。
1 液晶表示パネル 3 偏光板 11 シート状をした光学素子 12 光学的機能面 13 スペーサ部 31 アンチグレア処理が施された光学素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/1335 G02B 1/10 Z (72)発明者 奥野 雄太郎 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 基材の少なくとも一方の面にレンズ配列
や回折格子等の光学的機能面を形成された光学素子にお
いて、 前記基材の光学的機能面が形成されていない領域に凸状
のスペーサ部を設けたことを特徴とする光学素子。 - 【請求項2】 前記基材の光学的機能面と重複する領域
にも凸状のスペーサ部を有していることを特徴とする請
求項1に記載の光学素子。 - 【請求項3】 基材の一方の面にレンズ配列又は回折格
子等の光学的機能面を形成された光学素子において、 前記基材の他方の面の少なくとも当該光学的機能面と対
向する領域にアンチグレア処理を施していることを特徴
とする光学素子。 - 【請求項4】 請求項1に記載の光学素子と、 画像を発生させるための液晶表示パネルとを備え、 前記凸状のスペーサ部を前記液晶表示パネルに接触させ
たことを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項5】 請求項3に記載の光学素子と、 画像を発生させるための液晶表示パネルとを備え、 前記アンチグレア処理された面を前記液晶表示パネルに
面接させたことを特徴とする画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7084935A JPH08254642A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 光学素子及び当該光学素子を用いた画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7084935A JPH08254642A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 光学素子及び当該光学素子を用いた画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08254642A true JPH08254642A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13844536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7084935A Pending JPH08254642A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 光学素子及び当該光学素子を用いた画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08254642A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009097988A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-07 | Nikon Corp | 表面検査装置 |
WO2009144970A1 (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-03 | シャープ株式会社 | 反射防止膜及び表示装置 |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP7084935A patent/JPH08254642A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009097988A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-07 | Nikon Corp | 表面検査装置 |
WO2009144970A1 (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-03 | シャープ株式会社 | 反射防止膜及び表示装置 |
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