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JPH08251600A - 動き量検出方法及び動き量検出装置 - Google Patents

動き量検出方法及び動き量検出装置

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Publication number
JPH08251600A
JPH08251600A JP8075695A JP8075695A JPH08251600A JP H08251600 A JPH08251600 A JP H08251600A JP 8075695 A JP8075695 A JP 8075695A JP 8075695 A JP8075695 A JP 8075695A JP H08251600 A JPH08251600 A JP H08251600A
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JP
Japan
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motion amount
class
motion
gradient method
circuit
Prior art date
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Application number
JP8075695A
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English (en)
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JP3627871B2 (ja
Inventor
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Hideo Nakaya
秀雄 中屋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP08075695A priority Critical patent/JP3627871B2/ja
Publication of JPH08251600A publication Critical patent/JPH08251600A/ja
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Publication of JP3627871B2 publication Critical patent/JP3627871B2/ja
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】反復勾配法を用いて高精度の動き量を求める場
合に、演算量を低減する。 【構成】入力画像信号のクラスを決定するクラス決定手
段40と、クラス決定手段40により決定されたクラス
に対応する動き量を出力する動き量出力手段11と、動
き量出力手段11から出力された動き量MV0を初期値
として反復勾配法を行うことにより入力画像信号D1の
動き量MVを検出する反復勾配法実行手段3とを設ける
ようにしたことにより、反復勾配法を用いて動き量を検
出する場合に、容易に精度の良い初期値MV0を得るこ
とができ、この結果全体として少ない演算量で高精度の
動き量MVを検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例(図1〜図5) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は動き量検出方法及び動き
量検出装置に関し、特に時間的に異なる2つの画像信号
を用いて当該画像信号の動き量を検出する場合に適用し
て好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、動画像の処理として、動き量(動
きベクトル)すなわち時間的に異なる画像中の物体の動
き方向と大きさ(又は速さ)を用いるものがある。例え
ば画像の高能率符号化における動き補償フレーム間符号
化や、フレーム間時間領域フイルタによるテレビジヨン
雑音低減装置における動きによるパラメータ制御等に動
き量が用いられている。この画像の動き量を求める動き
量検出方法として従来、例えばブロツクマツチング法が
用いられている(特公昭54-124927 号公報)。
【0004】このブロツクマツチング法では、まず第1
の時点の画面を適当な数画素からなるブロツクに分割
し、これを参照ブロツクとする。また第2の時点の画像
を適当な数画素からなるブロツクに分割し、これを候補
ブロツクとする。そして参照ブロツクと対応する位置の
候補ブロツクを中心として、当該候補ブロツクを所定の
サーチ領域内で移動させる。このとき参照ブロツクと移
動させた候補ブロツクとの間で所定の評価関数を用いた
演算を行い、参照ブロツクと最も似通つた候補ブロツク
を検出し、この候補ブロツクの位置を動きベクトルとす
る。これによりブロツクマツチング法によれば、高い精
度で画像の動き量を検出することができる。
【0005】また動き量を検出するための別の方法とし
て従来、勾配法が用いられている(電子通信学会論文
誌′85/4 Vol.J68-D No.4 P663〜P670参照)。勾配法で
は、先ず座標(x、y)における現在フレームの画素値
をg1(x,y)とし、過去フレームの画素値をg0
(x,y)として、座標(x,y)における水平空間勾
配Δx、垂直空間勾配Δy及びフレーム差分Δtを、次
【数1】
【数2】
【数3】 により求める。そしてこれらの式を用いて、水平方向及
び垂直方向の動き量vx及びvy を、次式
【数4】
【数5】 により求める。これにより勾配法によれば、非常に簡単
な演算により画素単位の動き量を求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがブロツクマツ
チング法においては、検出対象のブロツクの全ての画素
に対して、検出対象とする全てのサーチ領域をくまなく
サーチし、その差分を求める必要がある。このため動き
量を検出するための計算量が大きくなり、装置自体が大
型化したり、演算時間が長くなる問題があつた。
【0007】また勾配法においては画素以下の検出精度
を得ることができる一方、大きい動きには対処できない
欠点があつた。そこで、勾配法を大きい動きにも適用さ
せることができるようにする方法として、反復勾配法が
提案されている(電子通信学会論文誌′85/4 Vol.J68-D
No.4 P663〜P670参照)。
【0008】反復勾配法では、第1ステツプとして初期
値(MV0(vx ,vy ))を設定し、その初期値に基
づいて動き補償を行つた後、勾配法を適用する。また求
められた動き量が所定の閾値よりも大きい場合は、第2
ステツプとしてさらにその値で動き補償を行つた後、再
度勾配法を適用する。このようにして、求められる動き
量が所定の閾値以下に収まるまでステツプを反復させる
ことによつて、順次各ステツプの動き量を求め、各ステ
ツプで求められた動きベクトルの総和を最終的な動き量
とする。すなわち第1ステツプの動き量をMV1、第2
ステツプの動き量をMV2、第3ステツプの動き量をM
V3、……とすると、最終的な動き量MVは、次式
【数6】 により求められる。
【0009】ところで、反復勾配法においては、初期値
MV0の設定の仕方が反復回数に大きな影響を及ぼす。
すなわち初期値MV0の設定の仕方が悪いと、反復回数
が多くなり、全体としての演算量が増大する。一般的に
は、別の動き量検出法により求めた動きベクトルを初期
値MV0とする方法や、直前の位置で求めた動きベクト
ルを初期値MV0として使用する方法が考えられる。
【0010】しかしながら、前者の方法では、用いる動
き量検出法によつては演算量が増大し、また後者の方法
では、複雑な動きをする画像が含まれている場合に動き
ベクトルの連続性が保証されていないため実際の値とは
かなり離れた初期値MV0となり、いずれの方法を用い
ても演算量の増加を避け得なかつた。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、反復勾配法を用いて動き量を検出する場合に、容易
に精度の良い初期値を求め、全体として少ない演算量で
高精度の動き量を検出し得る動き量検出方法及び動き量
検出装置を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、クラス決定手段により決定した入
力画像信号のクラスに応じて動き量出力手段から動き量
を出力し、この動き量を初期値として反復勾配法実行手
段により反復勾配法を行うことにより最終的な入力画像
信号の動き量を求めるようにする。
【0013】
【作用】クラスに応じて動き量出力手段から出力された
動き量が反復勾配法実行手段の初期値とされることによ
り、反復勾配法実行手段では、ある程度正確な動き量を
初期値として反復勾配法を行うことができる。この結果
反復勾配法実行手段での反復回数が低減し、少ない演算
量で高精度の動き量を求めることができる。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0015】図1において、1は全体として動き量検出
装置を示し、クラスコード形成部40と初期値テーブル
11とでなる初期値選定部2によつて、反復勾配法処理
回路3において反復勾配法の初期値としてして用いる動
きベクトルMV0(以下、これを初期動きベクトルと呼
ぶ)を求めるようになされている。
【0016】初期値選定部2はクラス分類適応処理によ
つて精度の良い初期動きベクトルMV0を少ない演算量
により求める。これにより反復勾配法処理回路3は、精
度の良い初期動きベクトルMV0を初期値として反復勾
配法を行うことができることにより、少ない反復回数で
高精度の動きベクトルMVを求めることができる。かく
して、動き量検出装置1においては、最終的に少ない演
算量で高精度の動きベクトルMVを求めることができる
ようになされている。
【0017】実際上、動き量検出装置1は、入力画像デ
ータD1を、直接時空間ブロツク化回路5に入力すると
共にフレームメモリ4を介して時空間ブロツク化回路5
に入力する。時空間ブロツク化回路5は、図2に示すよ
うに、現フレーム(Kフレーム)の3画素×3ラインに
よる9画素と、これに対応する過去フレーム((K−
1)フレーム)位置の3画素×3ラインによる9画素と
の合わせて18画素により時空間ブロツクを形成する。
【0018】このとき実施例の場合には、過去フレーム
における画素の取り方を、サブサンプルによつて広い空
間範囲をカバーできるようにしておく。このように時空
間ブロツク化回路5は、テレビジヨン走査時系列で入力
されてくる入力画像データD1から注目画素を含む時空
間ブロツクを形成し、これを時空間ブロツクデータD2
として最大値・最小値検出回路6に送出する。
【0019】最大値・最小値検出回路6は、18個の画
素の中からその画素レベルの最大値と最小値を検出し、
これにより得た最大値データD3及び最小値データD4
をビツト加算回路7に送出する。ビツト加算回路7は、
最大値と最小値の中央値すなわち(最大値+最小値)/
2を8ビツトのビツト加算データD5として比較回路8
1 〜8A18の全てに与える。
【0020】また時空間ブロツク化データD2は最大値
・最小値検出回路6及びビツト加算回路7の処理時間分
の遅延時間を有する遅延回路9を介して比較回路8A1
〜8A18に送出される。実際上、時空間ブロツク化回路
5で選択された18個の各画素データが、それぞれ18
個の比較回路8A1 〜8A18の何れかに振り分けられ
る。
【0021】比較回路8A1 〜8A18では、ビツト加算
データD5を閾値として、時空間ブロツク内の各画素デ
ータの閾値判定を行う。具体的には、(最大値+最小
値)/2を閾値とし、各画素をこの閾値と比較すること
により、「1」、「0」の量子化を行う。すなわち比較
回路8A1 〜8A18は、時空間ブロツク内の画素値Xi
(i=1〜18)が閾値より大きい場合には量子化値Q
i(i=1〜18)として「1」を出力すると共に、画
素値Xiが閾値以下の場合には量子化値Qiとして
「0」を出力するようになされている。
【0022】ここで時空間ブロツク化回路5、最大値・
最小値検出回路6、ビツト加算回路7、遅延回路9及び
比較回路8A1 〜8A18における処理は、換言すれば、
1ビツトのADRC(Adaptive Dynamic Range Coding
)処理に相当し、これにより8ビツト×18画素の入
力画像データを1ビツト×18画素のデータに圧縮す
る。
【0023】このようなデータ圧縮により形成された量
子化値Q1〜Q18はクラスコード形成回路10に与え
られる。クラスコード形成回路10は、量子化コードQ
1〜Q18を所定の順序で並べ替えることにより18ビ
ツトのクラスコードD6を形成する。そしてこのクラス
コードD6は初期値テーブル11に送出される。
【0024】初期値テーブル11はROM(Read Only
Memory)又はRAM(Random Access Memory)構成でな
り、予め後述する学習により各クラスコードに対応して
求められた初期動きベクトルMV0が格納されている。
そしてクラスコードD6をアドレスとして、当該クラス
コードD6に対応した初期動きベクトルMV0を出力す
る。因に、初期値テーブル11をRAMにより構成した
場合には、電源立ち上げ時に、CPUなどから初期動き
ベクトルMV0をロードするようにすれば良い。
【0025】ここで反復勾配法処理回路3は、図3に示
すように構成されている。すなわち反復勾配法処理回路
3は初期値選定回路2の処理分の遅延時間を有する遅延
回路12(図1)を介して入力した現フレーム画像デー
タD7及び過去フレーム画像データD8をブロツク変換
メモリ13によつて所定ブロツクにブロツク化すること
により、ブロツク化された現フレーム画像データD9及
び過去フレーム画像データD10を形成し、これらを勾
配法処理回路14に与える。また初期動きベクトルMV
0がスイツチヤ15に与えられる。
【0026】反復勾配法処理回路3は、先ず勾配法処理
回路14によつて初期動きベクトルMV0を用いて第1
回目の勾配法演算を行い、これにより得られる動きベク
トルの値が所定の閾値以下の場合には、このときの動き
ベクトルを最終的な動きベクトルMVとして出力する。
またこのときフラグ信号FLGとしてフラグ「1」を立
てて、これをスイツチヤ15の切り換え信号とする。な
おスイツチヤ15はフラグ信号FLGが「1」の場合に
は、初期動きベクトルMV0側に切り換えられると共
に、「0」の場合には動きベクトルMV側に切り換えら
れるようになされている。
【0027】一方反復勾配法処理回路3は勾配法処理回
路14による第1回目の処理で求められた動きベクトル
の値が所定の閾値より大きかつた場合には、第1回目の
勾配法演算により求められた動きベクトルMVを勾配法
処理回路14に帰還させ、当該動きベクトルMVに基づ
いて第2回目の勾配法演算を実行する。反復勾配法処理
回路3では、このような反復演算を勾配法処理回路14
での処理結果が所定の閾値以下になるまで(すなわちフ
ラグ信号FLGとしてフラグ「1」が立つまで)繰り返
し実行し、閾値以下になつたとき最終的な検出動きベク
トルMVを出力するようになされている。
【0028】実際上、勾配法処理回路14は、図4に示
すように構成されている。勾配法処理回路14は、ベク
トルレジスタ20にスイツチヤ15の出力(すなわち初
期動きベクトルMV0又は前回の勾配法演算結果MVx
i 、MVyi )を一旦蓄えた後、これをベクトル加算回
路21及び動き補償回路22に与える。動き補償回路2
2は、過去フレーム画像データD10をベクトルレジス
タ20から出力される動きベクトルに基づいて動き補償
し、これにより得た動き補償画像データを差分回路23
に送出する。
【0029】また勾配法処理回路14は、現フレーム画
像データD9を現在フレームメモリ4Bに格納する。そ
して格納された現フレーム画像データD9は、1ライン
分の遅延時間を有するラインデイレイ(H)や1画素分
の遅延時間を有する画素デイレイ(D)を介して差分回
路23、24、25、26、27にそれぞれ与えられ
る。
【0030】この結果、座標(x,y)における現フレ
ームの画素値をg1(x,y)とし、動き補償された過
去フレームの画素値をg0 (x,y)とすると、差分回
路23では、フレーム間差分Δtが、次式
【数7】 により求められ、差分回路26では、右方向の水平空間
勾配Δxr が、次式
【数8】 により求められ、差分回路25では、左方向の水平空間
勾配Δxl が、次式
【数9】 により求められ、差分回路24では、上方向の垂直空間
勾配Δya が、次式
【数10】 により求められ、差分回路27では、下方向の垂直空間
勾配Δyu が、次式
【数11】 により求められる。
【0031】次に差分回路25の出力及び差分回路26
の出力がそれぞれ絶対値化回路28A及び28Bを介し
てベクトル演算回路29に与えられると共に、差分回路
24の出力及び差分回路27の出力がそれぞれ絶対値化
回路28C及び28Dを介してベクトル演算回路30に
与えられる。また差分回路23の出力がベクトル演算回
路29及び30に与えられる。
【0032】ベクトル演算回路29は、右方向の動きベ
クトルVxrを、次式
【数12】 により求め、左方向の動きベクトルVxlを、次式
【数13】 により求めた後、これらの動きベクトルVxr、Vxlのう
ち、その絶対値の大きい方を水平方向の動きベクトルV
x として出力する。
【0033】ベクトル演算回路30は、上方向の動きベ
クトルVyaを、次式
【数14】 により求め、下方向の動きベクトルVyuを、次式
【数15】 により求めた後、これらの動きベクトルVya、Vyuのう
ち、その絶対値の大きい方を垂直方向の動きベクトルV
y として出力する。
【0034】比較回路31及び32は、それぞれ水平及
び垂直方向の動きベクトルVx 及びVy を所定の閾値T
hと比較し、これにより得た比較結果をアンド回路33
に送出する。アンド回路33は、水平方向の動きベクト
ルVx と垂直方向の動きベクトルVy の両方が閾値Th
以下の場合にのみ「1」に立ち上がるフラグ信号FLG
を出力する。
【0035】ベクトル加算回路21は、ベクトルレジス
タ20から入力した水平及び垂直方向動きベクトルMV
i 及びMVyi のそれぞれに、ベクトル演算回路29
から出力される水平方向動きベクトルVx 及びベクトル
演算回路30から出力される垂直方向動きベクトルVy
を加算することにより、新たな動きベクトルMV
i+1 、MVyi+1 を求める。このようにして反復勾配
法処理回路3においては、所定の閾値Th以下の動きベ
クトルが検出されるまで、前回の勾配法処理結果に基づ
いて求めた新たな処理結果を前回の処理結果に加算する
といつた処理を繰り返すことにより、画素以下の精度の
動きベクトルを検出し得るようになされている。
【0036】次に図1の初期値テーブル11について説
明する。上述したように初期値テーブル11には、予め
学習によりクラスコードD6毎に求められた初期動きベ
クトルMV0が格納されている。ここでその学習を実現
する回路構成を、図5に示す。図1との対応部分に同一
符号を付して示す図5において、学習回路60は、動き
量検出装置1のクラスコード形成部40と同様の構成で
なるクラスコード形成部50によつて時空間ブロツクの
クラスコードD6を形成し、当該クラスコードD6を学
習テーブル62に送出する。
【0037】また学習回路60は遅延回路12の出力を
ブロツクマツチング演算回路61に入力する。ブロツク
マツチング演算回路61は、ブロツクマツチング法によ
り画素単位の差分演算を行うことにより高精度の動きベ
クトルmvを求める。このときブロツクマツチング演算
回路61では、演算量や演算時間を考えずにできるだけ
高精度の動きベクトルmvを求めるようになされてい
る。このようにして求められた動きベクトルmvが学習
テーブル62に送出される。
【0038】この結果学習テーブル62には、各クラス
コードD6のアドレスに当該クラスコードに対応した動
きベクトルmvが順次格納される。実際には、クラスコ
ードD6に対応した動きベクトルmvの積算値と度数と
が格納される。そして、ある一定期間のデータ収集を行
つた後、最終的な積算結果を度数で割り算したものを初
期動きベクトルMV0として、初期化テーブル11に格
納する。かくするにつき、様々な画像のデータを入力画
像データD1として入力することにより、クラスコード
D6に対応した非常に正確な初期動きベクトルMV0が
学習により求められ、この初期動きベクトルMV0が動
き量検出装置1のクラスコードD6に応じて初期値テー
ブル11から出力されるようになる。
【0039】以上の構成において、動き量検出装置1
は、入力画像データD1を入力すると、先ずこの入力画
像データD1に基づいて時空間ブロツクを形成し、この
時空間ブロツクの情報をADRC処理によつてビツト圧
縮することによりクラスコードD6を形成する。
【0040】次に動き量検出装置1は、クラスコードD
6をアドレスとして、予め学習により求められた初期動
きベクトルMV0を初期値テーブル11から読み出す。
この初期動きベクトルMV0は、画素単位のブロツクマ
ツチングにより求められた比較的高精度の動きベクトル
である。
【0041】動き量検出装置1は、反復勾配法処理回路
3において、初期値テーブル11から出力された初期動
きベクトルMV0を初期値として、反復勾配法を実行す
ることにより、画素以下の精度の動きベクトルMVを求
める。このとき反復勾配法処理回路3では、比較的高精
度の初期動きベクトルMV0を用いることができること
により、最終的に画素以下の高精度の動きベクトルMV
を少ない演算回数(反復回数)で求めることができる。
【0042】以上の構成によれば、反復勾配法を用いて
画素以下の高精度の動き量を求める場合に、当該反復勾
配法の初期値として、予め学習により各クラス毎に求め
られた動きベクトルMV0を用いるようにしたことによ
り、容易に精度の良い初期値を求めることができ、全体
として少ない演算量で高精度の動きベクトルMVを検出
し得る動き量検出装置1を実現できる。
【0043】なお上述の実施例においては、入力画像信
号のクラスを決定するクラス決定処理として、1ビツト
ADRC処理を適用した場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、例えば1画素当り8ビツトの入力画像
データを1画素当り2ビツトや3ビツトに圧縮する2ビ
ツトADRC処理や3ビツトADRC処理を適用しても
良く、またこれに限らず例えばDCT(Discrete Cosin
e Transform )やDPCM(差分量子化)等の圧縮手法
によりクラスコードを形成するようにしても良い。
【0044】また上述の実施例においては、初期値テー
ブル11に格納する初期動きベクトルMV0を学習によ
り求める際に、ブロツクマツチング法を用いた場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、この他の動きベ
クトル検出法を用いて学習を行うようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、反復勾配
法を用いて画像の動き量を求める動き量検出装置におい
て、入力画像信号のクラスを決定するクラス決定手段
と、クラス決定手段により決定されたクラスに対応する
動き量を出力する動き量出力手段と、動き量出力手段か
ら出力された動き量を初期値として反復勾配法を行うこ
とにより入力画像信号の動き量を検出する反復勾配法実
行手段とを設けるようにしたことにより、反復勾配法を
用いて動き量を検出する場合に、容易に精度の良い初期
値を得ることができ、この結果全体として少ない演算量
で高精度の動き量を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動き量検出装置の一実施例の構成
を示すブロツク図である。
【図2】時空間ブロツクの説明に供する略線図である。
【図3】反復勾配法処理回路の構成を示すブロツク図で
ある。
【図4】勾配法処理回路の構成を示すブロツク図であ
る。
【図5】学習を実現する回路構成の説明に供する略線的
ブロツク図である。
【符号の説明】
1……動き量検出装置、2……初期値選定部、3……反
復勾配法処理回路、5……時空間ブロツク化回路、11
……初期値テーブル、14……勾配法処理回路、40、
50……クラスコード形成部、60……学習回路、61
……ブロツクマツチング演算回路、62……学習テーブ
ル、D1……入力画像データ、D2……時空間ブロツク
データ、D3……最大値データ、D4……最小値デー
タ、D5……ビツト加算データ、D6……クラスコー
ド、D7、D9……現フレーム画像データ、D8、D1
0……過去フレーム画像データ、Q1〜Q18……量子
化コード、MV0……初期動きベクトル、MV、mv…
…動きベクトル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反復勾配法を用いて画像の動き量を求める
    動き量検出方法において、 入力画像信号のクラスを決定するクラス決定ステツプ
    と、 上記クラス決定ステツプにより決定されたクラスに対応
    する動き量を出力する動き量出力ステツプと、 上記動き量出力ステツプで出力した動き量を初期値とし
    て反復勾配法を行うことにより上記入力画像信号の動き
    量を検出する反復勾配法処理ステツプとを具えることを
    特徴とする動き量検出方法。
  2. 【請求項2】上記クラス決定ステツプでは、 上記入力画像信号の注目画素の周辺画素により時空間ブ
    ロツクを形成し、当該時空間ブロツク内の画素データを
    圧縮することにより、当該時空間ブロツクの属するクラ
    スを決定し、 上記動き量出力ステツプでは、 予め学習により上記クラス毎に求められた動き量が格納
    されたメモリから、上記クラスに対応した動き量を出力
    することを特徴とする請求項1に記載の動き量検出方
    法。
  3. 【請求項3】上記動き量出力ステツプで用いられる上記
    メモリに格納する上記動き量を求める際、ブロツクマツ
    チング法を用いることを特徴とする請求項2に記載の動
    き量検出方法。
  4. 【請求項4】反復勾配法を用いて画像の動き量を求める
    動き量検出装置において、 入力画像信号のクラスを決定するクラス決定手段と、 上記クラス決定手段により決定されたクラスに対応する
    動き量を出力する動き量出力手段と、 上記動き量出力手段から出力された上記動き量を初期値
    として反復勾配法を行うことにより上記入力画像信号の
    動き量を検出する反復勾配法実行手段とを具えることを
    特徴とする動き量検出装置。
  5. 【請求項5】上記クラス決定手段は、 上記入力画像信号の注目画素の周辺画素により時空間ブ
    ロツクを形成する時空間ブロツク形成手段と、 上記時空間ブロツク内の画素データを圧縮することによ
    り上記時空間ブロツクの属するクラスコードを形成する
    データ圧縮手段とでなり、 上記動き量出力手段は、 予め学習により上記クラスコード毎に求められた上記時
    空間ブロツクに対応する位置の動き量が格納されたメモ
    リでなることを特徴とする請求項4に記載の動き量検出
    装置。
  6. 【請求項6】上記動き量出力手段の上記メモリに格納す
    る上記動き量は、ブロツクマツチング法により求められ
    たものであることを特徴とする請求項5に記載の動き量
    検出装置。
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