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JPH08249747A - 光磁気ディスク装置 - Google Patents

光磁気ディスク装置

Info

Publication number
JPH08249747A
JPH08249747A JP5123595A JP5123595A JPH08249747A JP H08249747 A JPH08249747 A JP H08249747A JP 5123595 A JP5123595 A JP 5123595A JP 5123595 A JP5123595 A JP 5123595A JP H08249747 A JPH08249747 A JP H08249747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
magnet
magneto
bias magnet
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5123595A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ichikawa
厚司 市川
Toshiyasu Hattori
俊康 服部
Kazuo Shigematsu
和男 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5123595A priority Critical patent/JPH08249747A/ja
Publication of JPH08249747A publication Critical patent/JPH08249747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カートリッジホルダの上方以外の位置に、バ
イアスマグネットを退避させるようにし、奥行き、高さ
を小さくした小型の光磁気ディスク装置。 【構成】 ローディング機構2と、光学系が設けられて
いるユニットメカ3とを備える光磁気ディスク装置にお
いて、バイアスマグネット41を有する磁界印加機構4
は、装置奥の固定光ヘッド32上に退避格納されてい
る。ローディング機構のカートリッジホルダに光ディス
クカートリッジ1が挿入され、光ディスク13が所定の
位置まで搬送されてスピンドルモータにクランプされる
と、バイアスマグネット41は、マグネットモータ43
によりローディング機構2上に回転移動させられた後、
降下させられて、光ディスク媒体の記録箇所の光学ヘッ
ドと所定間隔隔てて対向する位置に位置付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクカートリッ
ジの掛け換えが可能な光ディスク装置に係り、特に、バ
イアス磁界を加えてデータの記録を行う光磁気ディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に使用されている光ディスクは、そ
の保護のためカートリッジに納められており、データの
記録、再生を行うときに、カートリッジに設けられてい
る薄い金属製のシャッタを開いた状態でデータの記録再
生を行う構造を有している。以下、カートリッジに光デ
ィスクを収容したものを光ディスクカートリッジと呼ぶ
ことにする。
【0003】一方、光ディスク装置は、光ディスクを所
定の速度で回転させるスピンドルモータ、光ディスク上
のデータを電気信号により読み書きするための光ヘッ
ド、電気信号の処理及び装置の制御を行う回路、光ディ
スクの挿入、取り出し位置とデータの記録、再生位置と
の間で光ディスクを搬送するローディング機構等を備え
て構成される。光ディスクは、円盤の中央に穴が設けら
れた磁性金属製の吸着板が取り付けられており、スピン
ドルモータの軸に設けられたハブの磁石に吸着されて、
軸と嵌合してスピンドルモータに取り付けられクランプ
される。
【0004】光磁気ディスク装置は、光ディスクの面に
垂直にN極あるいはS極のバイアス磁界を加えた状態で
光スポットの光強度を変化させてデータの記録を行うも
のである。そして、バイアス磁界をN極あるいはS極の
一方にした状態で光スポットの光強度を強く保っておく
ことにより、光ディスクのその部分のデータを消去する
ことができるものである。
【0005】バイアス磁界の強さは、通常18000A/m
〜32000A/mが必要であるが、磁界の強さは磁界発生
部から離れるにつれ急激に小さくなるため、データを記
録する際には、バイアスマグネットを光ディスクに極力
近ずけることが必要である。
【0006】このため、従来の技術による光磁気ディス
ク装置は、光ディスクカートリッジが光ディスク装置に
挿入されるとき、ローディング機構のカートリッジホル
ダがカートリッジのシャッタを開き、光ディスクカート
リッジを保持して奥に水平移動させ、その後、降下させ
て光ディスクをスピンドルモータに位置付けてクランプ
させるような構成を備えている。そして、バイアス磁界
印加機構のバイアスマグネットは、光ディスクカートリ
ッジが挿入されるとき、カートリッジホルダの上部に位
置付けられているが、光ディスクがスピンドルモータに
クランプされると、降下して光ディスクの記録箇所の上
方に近接して位置決めされるようにされている。
【0007】前述の方式は、カートリッジホルダの上下
動作を増幅してバイアスマグネットを上下に移動させる
だけで前述した動作を行わせることが可能なものであ
り、従来から広く採用されているものである。しかし、
前述の方式は、光ディスクッカートリッジを挿入し、あ
るいは、取り出す際に、スピンドルモータに接触せずに
水平移動可能なように高くなったカートリッジホルダの
上部にバイアス磁界印加機構のバイアスマグネットを位
置させるため、少なくともバイアスマグネットを配置す
るに要する高さ分だけ、光ディスク装置全体の高さが高
くなるという問題点を有している。
【0008】このような問題点を解決することのできる
従来技術として、例えば、特開平5−307785号公
報等に記載された技術が知られている。この従来技術
は、カートリッジホルダが高い位置にある間、バイアス
マグネットを光ディスク装置の奥に後退待避させてお
き、カートリッジホルダが降下したとき、光ディスクの
記録箇所の上方にバイアスマグネットを前進させるよう
にし、これにより、バイアスマグネットによる装置高さ
の増大を防止して、光ディスク装置の薄型化を図るよう
にしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した光デ
ィスクの薄型化を図ることができる従来技術は、光ディ
スクの記録部をカバーする長さを有するバイアスマグネ
ットが水平方向に後退して、カートリッジホルダと接触
しないように待避しなければならず、バイアスマグネッ
トの長さが長いため、奥行寸法が一般的に使われている
装置寸法(例えば5インチハーフハイトなど)を越えて
しまうという問題点を有している。
【0010】また、一般に、カートリッジの後端はシャ
ッタを開いた状態であっても光ディスクの厚みよりも厚
いのが一般的なため、従来技術のように、磁界発生部で
あるマグネットが前進、後退するだけでは、光ディスク
の記録箇所からバイアスマグネットが上に離れた位置に
なり、所定のバイアス磁界を光ディスクに加えるため
に、バイアスマグネットが大型になる可能性があり、そ
の場合、その分光ディスク装置の高さが高くなってしま
うという問題点を生じさせる。
【0011】発明の目的は、前述した従来技術の問題点
を解決し、光ディスクカートリッジの挿入、取り出しの
際、カートリッジホルダの上方以外の場所に光ディスク
装置の幅、奥行き寸法を増加させることなく磁界発生部
を待避させ、装置全体の薄型化、小型化を図った光ディ
スク装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、スピンドルモータと、光ヘッドと、光ディスクのロ
ーディング機構と、光ディスクの記録箇所にバイアス磁
界を印加するバイアスマグネットとを備えた光磁気ディ
スク装置において、前記ローディング機構が前記光ディ
スクを挿入あるいは取り出す位置に位置付けていると
き、前記バイアスマグネットが、前記ローディング機構
の奥にローディング機構と並置されて退避格納されるよ
うにすることにより達成される。
【0013】また、前記目的は、前述において、前記バ
イアスマグネットが、該バイアスマグネットの外に回転
中心を持つガイド機構により支持され、この回転中心を
持つ回転を行うことにより、あるいは、この回転中心を
持つ回転と光ディスクの回転軸に並行する移動とを行う
ことにより、前記ローディング機構が、前記光ディスク
をスピンドルモータにクランプして回転させ、前記光ヘ
ッドを用いて光ディスクの記録箇所にデータを記録ある
いは再生する位置に位置付けたとき、光ディスクの記録
箇所にバイアス磁界を印加する位置に位置付けられるよ
うにすることにより達成される。
【0014】
【作用】バイアスマグネットは、光ディスクに対する記
録、再生の開始に応じて、カートリッジホルダの広い上
面に平行な面内で回転、あるいは、回転と垂直方向の移
動を行って、光ディスクの記録箇所の近傍に位置付けら
れる。
【0015】このため、光ディスク装置のカートリッジ
ホルダの上方以外の、カートリッジホルダの動きを阻害
することのない位置にバイアスマグネットを退避させる
ことができ、かつ、カートリッジホルダの占める位置以
外の限られたスペースにバイアスマグネットを退避させ
ることができ、光磁気ディスク装置の奥行きと高さを小
さくして、光磁気ディスク装置の小型化を図ることがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明による光磁気ディスク装置の実
施例を図面により詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施例による光磁気
ディスク装置の構成を示す斜視図、図2はローディング
機構のカートリッジホルダ、イジェクタ、サイドベース
の構成を説明する分解斜視図、図3は光磁気ディスク装
置の本体部分であるユニットメカとローディング機構の
駆動部分の構成を説明する分解斜視図、図4は磁界印加
機構のバイアスマグネット、マグネットホルダ、マグネ
ットガイド機構を説明する分解斜視図、図5は磁界印加
機構のマグネットモータ及び減速機構の構成を説明する
分解斜視図、図6は本発明の第1の実施例のローディン
グ機構の動作を説明するフローチャートである。図1〜
図5において、1は光ディスクカートリッジ、2はロー
ディング機構、3はユニットメカ、4は磁界印加機構、
11はケース、12はシャッタ、13は光ディスク、2
1ローダベース、22はローダモータ、23は減速機
構、24はイジェクタ、25はブラケット、26はカー
トリッジホルダ、27はアーム、31はベース、32は
固定ヘッド部、33は可動ヘッド、34はガイド軸、3
5は可動ヘッド駆動機構、36はスピンドルモータ、4
1はバイアスマグネット、42はマグネットホルダ、4
3はマグネットモータ、44は減速機構、45はマグネ
ットガイドである。
【0018】まず、本発明による第1の実施例による光
磁気ディスク装置の構造を図1〜図5を参照して説明す
る。なお、以下の説明において、光磁気ディスクが水平
になるように光磁気ディスク装置を置いた状態を基準と
して水平、上昇、降下の言葉を用いる。また、光磁気デ
ィスク装置の光ディスクを挿入あるいは取り出す口のあ
る側を装置の前面、その反対側を装置の奥と呼ぶことと
する。
【0019】本発明の第1の実施例による光磁気ディス
ク装置は、図1に示すように、記録、再生のための光学
系、ディスクを回転させるスピンドルモータ等を有する
ユニットメカ3と、挿入された光ディスクカートリッジ
1を光磁気ディスク装置内に搬送するローディング機構
2と、光ディスクにデータを記録する時にバイアス磁界
を印加するバイアス磁界印加機構4とにより構成され
る。
【0020】光ディスクカートリッジ1は、データを記
録するための記録層を透明基板の片面に形成した光ディ
スク13をカートリッジケース11に収容しており、カ
ートリッジケース11には薄い金属製のシャッタ13が
設けられている。そして、この光ディスクカートリッジ
1は、ローディング機構2に設けられたカートリッジホ
ルダ26がローディング機構の前方かつ上方(第2の定
位置)に来た状態で、前記光ディスクカートリッジ1が
カートリッジホルダ26に挿入されると、カートリッジ
ホルダ26に設けられたアーム27の先端がシャッタ1
2の窪みに嵌合して、光ディスクカートリッジ1がカー
トリッジホルダ26に挿入されるに従ってシャッタ12
が開かれる。
【0021】光ディスクカートリッジ1がカートリッジ
ホルダ26の奥まで挿入されると、図示していない第1
のセンサが、これを検知してローダモータ22が回転を
始め、その回転が減速機構23によってピニヨン231
に減速、伝達される。ピニヨン231はイジェクタ24
の下部に設けられたラック241と噛み合っている。イ
ジェクタ24は、ユニットメカ3のベース31とローデ
ィング機構2のローダベース21とに締結されたブラケ
ット(サイドベース)25と、カートリッジホルダ26
との間で移動する。
【0022】イジェクタ24には、前後に2つの傾斜し
た長穴242、243と水平方向の長穴244とが設け
られており、長穴242と長穴243には、カートリッ
ジホルダ26の側面の前後に固定されたローラ261と
262とが嵌合され、長穴244にはサイドベース25
に固定されたローラ251が嵌合されている。イジェク
タ24の折り曲げられたラック部分241は、サイドベ
ース25の折り曲げ部252の上に僅かの隙間を隔てて
対向している。
【0023】イジェクタ24が、ローダモータ22の回
転によって光磁気ディスク装置の奥側に押されると、イ
ジェクタ24は、長穴244とラック241とがサイド
ベース25のローラ251と折り曲げ部252によって
ガイドされ、奥の方に水平に移動する。サイドベース2
5には、前後にL形のガイド穴253、254が設けら
れており、カートリッジホルダ26に設けられた前記ロ
ーラ261、262が、前述の如くイジェクタ24の長
穴242、243に嵌合されると同時に、ガイド穴25
3、254に嵌合されている。このため、イジェクタ2
4が奥の方に移動すると、最初、ガイド穴253、25
4が水平になっているため、カートリッジホルダ26
は、イジェクタ24に引っ張られて光磁気ディスク装置
の奥の方に移動する。
【0024】前記ローラ261、262がそれぞれガイ
ド穴253、254の曲がり角に至り、さらにイジェク
タ24が奥の方に移動すると、ローラ261、262
は、傾斜した長穴242、243によって下に押される
ためカートリッジホルダ26は降下させられる。カート
リッジホルダ26が降下し終わると、図示しない前記と
は別の第2のセンサがこれを検知してローダモータ21
の回転を停止させる。また、カートリッジホルダ26が
降下し終わると、カートリッジケース11は、ユニット
メカ3のベース31とローダベース21とのそれぞれに
設けられた基準面に押し付けられて位置決めされる。こ
の状態のカートリッジホルダ26の位置を第1の定位置
と呼ぶ。
【0025】カートリッジホルダ26が第1の定位置に
あるとき、光ディスクカートリッジ1のシャッタ12は
開かれており、光ディスク13は、カートリッジケース
11の内部に入ったスピンドルモータ36にクランプさ
れ、一定の速度で回転制御される。光ディスク13の所
定の範囲の半径に同心上に形成された記録層(記録箇
所)に対向して対物レンズ331を支持して光ディスク
13の半径方向に移動可能な可動ヘッド33が設けられ
ている。この可動ヘッド33はカバー332により覆わ
れている。このカバー332は、強磁性体で作られてお
り、バイアスマグネット41によって作られる磁界を強
める効果を有する。
【0026】可動ヘッド33は、ガイド軸34により支
持され、可動ヘッド駆動機構35により駆動され、光デ
ィスク13の半径方向に平行に移動し、光ディスク13
の記録箇所の任意の部分に対物レンズ331が位置付け
られる。固定ヘッド32部は、図示しないレーザ光源と
信号検出光学系が備えられて構成されており、光ディス
ク13に平行なレーザ光を可動ヘッド33に出射する。
そのレーザ光は、前記対物レンズ331により絞られ光
ディスク13の記録箇所の一点に微小スポットを形成す
る。そして、光ディスク13上のデータを再生する場
合、前記レーザ光は、一定の弱い光とされ、光ディスク
13で反射して、固定ヘッド34に戻った光が図示しな
い検出光学系で電気信号に変換される。
【0027】磁界印加機構4は、バイアスマグネット4
1と、これを支えるマグネットホルダ42と、バイアス
マグネット41を移動、位置決めするマグネットモータ
43と、減速機構44と、マグネットガイド機構45と
により構成されている。
【0028】バイアスマグネット41は、E形鉄芯の中
央鉄芯の周囲にコイルを巻いたもので、中央の鉄芯部分
の長さが、光ディスク13の記録箇所の最大及び最少半
径の差とほぼ同じ長さに構成されている。E形鉄芯の縦
棒部は、マグネットホルダ42の一部を兼用している。
【0029】マグネットホルダ42は、その一部が曲げ
られて、カートリッジホルダ26の上に位置付けられた
ときのストッパ421とされている。マグネットホルダ
42の一端は、マグネットガイド機構45のシリンダ4
51に結合されている。
【0030】マグネットガイド機構45のシリンダ45
1の中心にはセンタ穴452が設けられており、シリン
ダ451は、ベース31に直立して設けられているセン
タシャフト453に嵌合されている。シリンダ451の
周囲には、回転中心を同一とする薄肉円筒型の回転イジ
ェクタ454がシリンダ451を取り囲んで設けられ、
さらにその外側に中心を同一とするベース31に固定さ
れた円筒型のシリンダベース458が設けられている。
【0031】回転イジェクタ454には傾斜した長穴4
55が、シリンダベース458にはL型の長穴459が
それぞれ設けられており、シリンダ451の外周面に立
てられたガイドピン460が前記の長穴455及び長穴
459を貫いている。回転イジェクタ454の下端には
平面ギヤ456が形成されている。この平面ギヤ456
の根元に設けられた平面部上面に対向してシリンダベー
ス458の下部に図示しない平面案内部が、また、平面
ギヤ456の根元平面部下面に対向してベース31に図
示しない案内部が形成され、それぞれの案内部に摺動部
材が取り付けられている。
【0032】シリンダベース458は、その一部が切り
欠かれており、平面ギヤ456が減速機構44を介して
マグネットモータ43の駆動ギヤ441と噛み合ってい
る。減速機構44は、マグネットモータ43に取り付け
られた駆動ギヤ441、スリップギヤ442、連結ギヤ
443、スリップギヤの支持軸444、連結ギヤの支持
軸445により構成されている。スリップギヤ442は
ギヤ442A、ギヤ442Bおよび予圧バネ442Cに
より構成されている。ギヤ442Aには、長穴442
D、ギヤ442Bにはピン442Eが設けられており、
長穴442Dにピン442Eが嵌合させられ、同時に予
圧ばね442Cによって回転方向に引っ張られているた
め、ピン442Eは、長穴442Dの一端に押し付けら
れている。予圧ばね442Cは、渦巻状のばねであり、
ギヤ442Aとギヤ442Bとにそれぞれ設けられた穴
442Fと442Gとにその両端が引っ張られた状態で
引っ掛けられている。
【0033】回転イジェクタ454は、その上端に部分
的な切り欠きが設けられており、回転センサ463のア
ームがこの切り欠きに達するとマグネットモータ43の
回転を停止させる。
【0034】マグネットモータ43が動作するときの回
転方向は、光磁気ディスク装置全体を制御しているマイ
クロプロセッサが決定する。すなわち、光ディスクカー
トリッジ1を光磁気ディスク装置の中から排出する場
合、マグネットモータを時計方向に回転させて回転イジ
ェクタ454を時計方向に回転させ、バイアスマグネッ
ト451をローディング機構2の奥に、図1に示すよう
に、固定ヘッド部32の上に退避させる。
【0035】一方、カートリッジホルダ26が第1の定
位置に新たに入ってきた場合、マグネットモータ43を
反時計方向に回転させて、バイアスマグネット41を前
記退避位置からほぼ90度回転させ、カートリッジホル
ダ26の上に位置付ける。
【0036】ローディング機構2が動作しない場合、マ
グネットモータ43は回転しない。マグネットガイド機
構は、ローディング機構の水平移動、上下機構を回転、
上下機構に変形したものであり、マグネットモータ43
の回転により、回転イジェクタ454を回転させ、それ
に従ってマグネットホルダ42をセンタシャフト453
を中心にして回転させ、さらに、上下に移動させるもの
である。
【0037】次に、前述したように構成される本発明の
第1の実施例による光磁気ディスク装置の動作を、図6
に示すフローを参照して説明する。
【0038】光磁気ディスク装置が動作していないと
き、カートリッジホルダ26は第2の定位置にある。こ
のとき、回転イジェクタ454に設けられた切欠きが回
転センサ463に対向する位置になっており、バイアス
マグネット41は、ローディング機構2の奥の固定ヘッ
ド32部の上方に位置し、バイアスマグネット41の長
手方向は光ディスクカートリッジ1の挿入方向に直角に
なっている。
【0039】(1)操作者が光ディスクカートリッジ1
をローディング機構2のカートリッジホルダ26に挿入
すると、カートリッジホルダ26に設けられたアーム2
7の先端がシャッタ12の窪みに嵌合し、光ディスクカ
ートリッジ1がカートリッジホルダ26の奥に挿入され
るに従ってアーム27が支点を中心に回転し、アーム2
7の先端が光ディスクカートリッジ1の挿入方向に対し
横方向に移動して光ディスクカートリッジ1のシャッタ
12を開く。光ディスクカートリッジ1がカートリッジ
ホルダ26の奥まで挿入されると、図に示していない第
1のセンサが、これを検知してローダモータ22が回転
を始める(ステップ601、602)。
【0040】(2)ローダモータ22の回転は、減速機
構23によってピニヨン231に減速、伝達される。ピ
ニヨン231の回転は、イジェクタ24の下部に設けら
れたラック241によってイジェクタ24を奥の方に移
動させる。イジェクタ24は、長穴244とラック24
1がサイドベース25のローラ251と折り曲げ部25
2によってガイドされ奥の方に水平に移動する。最初、
サイドベース25に設けられたガイド穴253、ガイド
穴254が水平になっているため、カートリッジホルダ
26は、イジェクタ24に引っ張られて光磁気ディスク
装置の奥の方に移動する(ステップ603)。
【0041】(3)前記ローラ261、262がそれぞ
れガイド穴253、254の曲がり角に至り、さらにイ
ジェクタ24が奥の方に移動するとローラ261、26
2が傾斜した長穴242、長穴IB243によって下に
押されるためカートリッジホルダ26は降下する。カー
トリッジホルダ26が降下し終わると、図示していない
前記とは別の第2のセンサがこれを検知してローダモー
タの回転を停止する(ステップ604〜606)。
【0042】(4)カートリッジホルダ26が降下し終
わると、カートリッジケース11はベース31とローダ
ベース21にそれぞれ設けられた基準面に押し付けられ
てカートリッジホルダ26は第1の定位置に位置決めさ
れる。カートリッジホルダ26が第1の定位置に達した
ことを前記第2のセンサが検出すると、マグネットモー
タ43が反時計方向に回転を開始し、中間ギヤを介して
回転イジェクタ454を反時計方向に回転させる(ステ
ップ607)。
【0043】(5)回転イジェクタ454の斜めの長穴
455がシリンダベース458のL字長穴459の水平
部に沿ってシリンダ451に立てられたガイドピン46
0を横に引っ張ってシリンダ451をセンタシャフト4
53の周りに反時計方向に回転させられる。このシリン
ダ451の回転に伴ってマグネットホルダ42とバイア
スマグネット41とが回転する。このとき、ガイドピン
460がシリンダベースの長穴で水平に移動するため、
マグネットホルダ42及びバイアスマグネット41は、
その高さを変えることなく回転する(ステップ60
8)。
【0044】(6)ガイドピン460がL字長穴459
の水平部を移動し終わり、角の壁に接触すると、ガイド
ピン460は、斜め長穴455の斜面から押されてL字
長穴459の縦の長穴部を降下する。このとき、バイア
スマグネット41は、可動ヘッド33上の対物レンズ3
31に対向した位置にあり、ガイドピン460の降下に
伴って降下し、スピンドルモータ34にクランプされた
光ディスク13に近ずいていく(ステップ609)。
【0045】(7)回転イジェクタ454の回転により
切欠きのもう一方のエッジが回転センサ463により検
出されるとマグネットモータは停止する。このとき、マ
グネットホルダ42に設けられたストッパ421がカー
トリッジホルダ26のストッパ受け264に当たると、
ギヤ442Aにギヤ442Bを押し付けている力以上の
力が予圧ばね442Cに加わり、予圧ばね442Cが変
形してマグネットモータ43とシリンダ451との回転
角の差を吸収する。また、ストッパ421をカートリッ
ジホルダ26のストッパ受け264に当てることにより
バイアスマグネット41と光ディスク13との距離のば
らつきを小さくすることができる。駆動ギヤ441がウ
ォームギヤであるため、摩擦力が大きくマグネットモー
タ43の電流をきった状態でも減速機構の各ギヤは回転
することなく、その状態を保つ構成とができる(ステッ
プ610、611)。
【0046】(8)光磁気ディスク装置は、この状態で
光ディスク13の記録箇所にデータを書き込み、あるい
は、記録箇所のデータを再生する(ステップ612)。
【0047】(9)データの記録あるいは再生を終わっ
て光ディスクカートリッジ1を排出する動作が開始され
ると、前述の挿入動作とは逆の動作が行われる。すなわ
ち、マグネットモータ43が時計方向に回転を開始する
(ステップ613、614)。
【0048】(10)最初、予圧ばね442Cの変形のみ
が小さくなり、続いて減速機構44を介して回転イジェ
クタ454が時計方向に回転し、ガイドピン460が押
し上げられ、これにより、バイアスマグネット41がカ
ートリッジホルダ26から離れて上昇する(ステップ6
15)。
【0049】(11)ガイドピン460は上昇を終わると
水平方向に回転させられ、バイアスマグネット41を光
磁気ディスク装置の奥の固定ヘッド32の上に回転、移
動させる(ステップ616)。
【0050】(12)ガイドピン460は、回転センサ4
63が回転イジェクタ454の切り欠きの一端を検出し
てから、シリンダベース458のL字長穴459の端面
に当たる。そして、回転センサ463の取り付け位置の
ばらつきを吸収するため回転センサ463が回転イジェ
クタ454の切りかきの一端を検出してから一定時間後
にマグネットモータ43の回転が停止させられる。この
とき、マグネットモータ43の駆動トルクは、シリンダ
ベース458のL字長穴459の端面からガイドピン4
60に作用する反力と釣り合って、マグネットモータ4
3の回転は停止している。このため、前記一定時間はマ
グネットモータ43に支障のでない範囲の時間に設定さ
れる(ステップ617、618)。
【0051】(13)マグネットモータ43の回転停止
後、ローダモータ22が回転を開始し、カートリッジホ
ルダ26を上昇させ、その後、水平に前進させて停止す
る。このとき、光ディスクカートリッジ1の一部は光磁
気ディスク装置の外部に出ており、操作者が手で光ディ
スクカートリッジを引き抜くことができる(ステップ6
19〜624)。
【0052】前述した本発明の第1の実施例によれば、
バイアスマグネットをカートリッジホルダの広い面に平
行な面内で回転と移動を行うことにより、カートリッジ
ホルダの横から光ディスクの記録箇所の上方に移動し、
さらに降下させて前記記録箇所の近傍に位置付けるよう
にしているので、バイアスマグネットをカートリッジホ
ルダの上方以外の場所、具体的には、固定ヘッド上に退
避させることができ、光磁気ディスク装置の奥行きと高
さを小さくすることができる。
【0053】図7は本発明の第2の実施例による光磁気
ディスク装置の構成を示す斜視図、図8は第2の実施例
のイジェクタとサイドヨークとの構成を説明する斜視
図、図9は第2の実施例の磁界印加部を反転して斜め上
から見た斜視図、図10は第2の実施例の動作を説明す
るフローチャートである。図7〜図9において、5は磁
界印加機構、51はバイアスマグネット、52は回転駆
動機構、53はマグネットホルダである。
【0054】図7〜図9に示す本発明の第2の実施例
は、永久磁石をバイアスマグネットとして用いた例であ
り、第1の実施例との構造上の相違は、ローディング機
構の一部と磁界印加機構とにあり、その他の点では第1
の実施例と同様に構成されている。
【0055】この第2の実施例は、強力な永久磁石をバ
イアスマグネットに用いているために、光ディスクの記
録箇所から数mm離れていても必要な磁界を光ディスク
の記録箇所に加えることが可能である。そのため、第2
の実施例においては、バイアスマグネットを水平面内で
回転させるだけで上下方向の移動を行わないことにす
る。
【0056】第2の実施例におけるローディング機構
は、図8に示すように、イジェクタ24がサイドベース
25の折り曲げ部252とサイドベース25の上部に設
けられた2ヶのローラ251A及び255Aとに挟まれ
ガイドされて移動する。イジェクタ24のラック部分2
41の下面には、摺動部材が張り付けられている。長穴
242A及び242Bは、下側の最後の部分が水平に形
成されている。このため、光ディスクを装填する際、カ
ートリッジホルダ26が降下し終わってからイジェクタ
24がさらに光磁気ディスク装置の奥に向かって移動す
ることになる。また、片側のイジェクタ24の後端に
は、真直なプッシャ244Aが設けられている。ローデ
ィング機構2の他の部分は、第1の実施例と基本的には
同一の構造を有している。
【0057】次に、本発明の第2の実施例の磁界印加機
構5の構造を、図7及び図9を参照して説明する。
【0058】バイアスマグネット51は、矩形断面の細
長い永久磁石の両端にベアリング511が取り付けられ
て構成されている。ベアリング511は、回転駆動機構
52のコイルベース521の両端に設けられた取付溝5
25に挿入され、薄い金属製のばね528によって抑え
られて固定されている。コイルベース521は、2個の
平らな駆動コイル522をモールドして製作されてお
り、2枚の小形回路基板525を受ける4個の取付面5
23と取り付け穴524とが形成されている。
【0059】小形回路基板525には、ホール素子52
6がバイアスマグネット51の回転軸を通る光ディスク
に垂直な平面に対称な位置に取り付けられている。そし
て、小形回路基板525及びコイルベース521は、ね
じ527によってマグネットホルダ53のホルダ板53
1に締結される。
【0060】磁性体製のホルダ板531には、バイアス
マグネット51に対向した位置に細長い穴535が形成
されており、バイアスマグネット5に作用する復元モー
メントの大きさを調整している。また、ホルダ板531
は、磁束が光磁気ディスク装置の外部にもれないように
する効果をも有している。
【0061】ホルダ板531の一方の端部には先端が歯
車533を形成したシリンダ532が固定されている。
シリンダ532の中央には、回転用の穴534が設けら
れている。シリンダ532の側面には、ピン549が埋
めこまれており、ピン549とベース31に立てられた
支持ピン550との間に予圧渦巻ばね551が張られて
いる。この予圧渦巻ばね551は、常時バイアスマグネ
ット51をローディング機構側に押し付けるトルクを加
えている。
【0062】シリンダ532の下端に設けられた歯車5
33は、ラック548と噛み合わされており、ラック5
48は、ギヤ546、547を介してラック542と噛
み合わされている。ラック548の上には、スライド板
541が重ねられており、スライド板541はは、スラ
イド板541に設けた長穴543とラック548に立て
られたガイドピン544とによって案内されてラック5
48上を滑ることができる。
【0063】ラック548とスライド板541とは予圧
ばね545によって予圧をかけられており、イジェクタ
24のプッシャ244Aによって押される力が予圧ばね
の予圧力以上になると、ラック548とスライド板24
1とは、すべってイジェクタ24の位置のばらつきを吸
収する。また、ラック548の歯の反対側にはストッパ
552が形成され、ベース31に立てたストップピン5
53に当たってバイアスマグネット51を対物レンズ3
31に対向した位置に位置決めする。
【0064】次に、前述したように構成される本発明の
第2の実施例による光磁気ディスク装置の動作を、図1
0に示すフローを参照して説明する。
【0065】(1)前述した本発明の第1の実施例の場
合と同様に、カートリッジホルダ26が上昇し前方にき
ている状態で、光ディスクカートリッジ1をカートリッ
ジホルダ26に挿入し押し込むと、ローダモータ22が
回転しイジェクタ24が奥に向かって進む。イジェクタ
24の進行に従って、カートリッジホルダ26は、光磁
気ディスク装置の奥に向かって進み、次に降下する(ス
テップ1001〜1004)。
【0066】(2)カートリッジホルダ26が降下し終
わった後、イジェクタ24はさらに奥に進む。カートリ
ッジホルダ26が降下し終わる前後に、イジェクタ24
のプッシャ244Aが磁界印加機構5のスライド板54
1の端面に当たりイジェクタ24の進行につれてスライ
ド板541とラック542とを一体となって進ませ、ギ
ヤ546、547、ラック548を介して歯車533を
回転させる。この結果バイアスマグネット51は、カー
トリッジホルダ26の方に回転移動する(ステップ10
05)。
【0067】(3)バイアスマグネット51は、回転移
動して、ラック548に設けたストッパ552がストッ
プピン553に当たって止まると、このとき、バイアス
マグネット51は対物レンズ331の真上に位置付けら
れる。イジェクタ24、ストッパ552がストップピン
553に当たった後、更に少し進んで図に示していない
センサがプッシャ244Aの位置を検出して停止し、ロ
ーディングモータ22も停止する。このとき、プッシャ
244Aとラック548、542の移動量の差はラック
542上をスライド板541が予圧ばね545を引っ張
りながら滑ることにより吸収される(ステップ100
6、1007)。
【0068】前述において、バイアスマグネット51
は、矩形断面の寸法の小さい方向に磁化されており、2
個のホール素子526の出力がバランスするように制御
電流を駆動コイル522に流してその角度が制御され
る。この結果、通常は、バイアスマグネット51の下端
からホルダ板531の上端までの厚みは最少の状態にな
っており、バイアスマグネット51は、この状態でカー
トリッジホルダ26の上を移動するため、バイアスマグ
ネット51のベース31からの高さを最少にすることが
できる。バイアスマグネット51は、プッシャ244A
が奥にあることを前記のセンサが検出している時回転し
て、光ディスク13に印加しているバイアス磁界の極性
を反転することができる。このバイアスマグネット51
の回転は駆動コイル522にパルス状の電流を加えるこ
とにより行われる。
【0069】(4)光磁気ディスク装置は、この状態で
光ディスク13の記録箇所にデータを書き込み、あるい
は、記録箇所のデータを再生する(ステップ100
8)。
【0070】(5)光ディスク13への記録あるいは読
み出しが終わった後の、バイアスマグネット51の光磁
気ディスク装置の奥への退避及びカートリッジホルダ2
6の上昇及び光磁気ディスク装置前方への移動は、ロー
ダモータ22を最初と逆方向に回転させることにより行
われる(ステップ1009〜1016)。
【0071】前述した本発明の第2の実施例によって
も、本発明の第1の実施例と同様な効果を得ることがで
きる。
【0072】図11は本発明の第3の実施例による光磁
気ディスク装置の構成を示す斜視図、図12は第3の実
施例の磁界印加部を反転して斜め上から見た斜視図、図
13は第3の実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。図11、図12において、61は永久磁石、62
はマグネット磁石である。本発明の第3の実施例は、初
期化磁石を用いたダイレクトオーバライト方式の光磁気
ディスク装置に本発明を適用した例である。
【0073】ダイレクトオーバライト方式の光磁気ディ
スクは、3000エールステッドを越える強い初期化磁
界と300エールステッド程度の比較的弱い磁界を加え
ておき、弱い磁界の加えられている部分で光スポットの
光強度を中程度にして、すでに記録されている情報を消
去しながら記録する情報に応じて光の強度を強くして記
録を行うものである。
【0074】この方式の光ディスクは、3000エール
ステッドの磁界を加えられても、光スポットが当たって
いなければ、ディスクに記録されている情報が影響を受
ける心配はない。しかし、従来から使用されている光デ
ィスクの中には、3000エールステッドの磁界にさら
されると、光スポットで加熱されなくてもデータに影響
がでる心配のあるものがある。このため、ダイレクトオ
ーバライト方式の光ディスクを使用する装置において
は、挿入された光ディスクが強い磁界にさらされても大
丈夫か否かを判定して、判定に応じてバイアスマグネッ
トを光ディスクに対する磁界印加位置に位置付けること
が必要である。
【0075】図11、図12に示す本発明の第3の実施
例は、バイアスマグネットとして、電磁石ではなく強力
な永久磁石を使用するものであり、この点で前述した本
発明の第1の実施例と相違するが、その他のてんで本発
明の第1の実施例と同様に構成されている。
【0076】本発明の第3の実施例において、初期化磁
石となる永久磁石61は、強磁性体製のマグネットホル
ダ62に貼り付けられており、マグネットホルダ62に
垂直な方向に着磁されている。そして、マグネットホル
ダ62は、光ディスクの記録箇所の磁界を強くする効果
と、光磁気ディスク装置の外部にもれる磁束を抑える効
果を有する。
【0077】次に、前述したように構成される本発明の
第3の実施例による光磁気ディスク装置の動作を、図1
3に示すフローを参照して説明する。
【0078】図13に示す本発明の第3の実施例の動作
は、基本的に図6により説明した本発明の第1の実施例
の場合と同一であり、図13のステップ番号として、同
一の内容を持つものについて同一のステップ番号が付与
されている。そして、第3の実施例の動作は、光ディス
クがダイレクトオーバライト方式のものであるか否かを
判定するステップを有し、その判定結果によって、永久
磁石61を有する磁界印加機構の制御を停止する点で、
第1の実施例の動作と相違する。
【0079】(1)図6により説明したステップ601
〜606の処理で、ローダモータ22が停止し、光ディ
スク13がスピンドルモータ36にクランプされて回転
し、回転が定常速度に達すると、固定ヘッド32及び可
動ヘッド33が動作させられ、光ディスク13に記録さ
れている光ディスクの種類を特定するPEPと呼ばれる
コントロール情報を読み取る(ステップ6061)。
【0080】(2)光磁気ディスク装置のコントローラ
は、ステップ6061の処理で読み取られた情報が初期
化磁石を必要とする光ディスク、すなわち、ダイレクト
オーバライトの光ディスクであるか否かを判定する(ス
テップ6062)。
【0081】(3)ステップ6062の判定で、光ディ
スクがダイレクトオーバライトの光ディスクであると判
定された場合、図6により説明したステップ607〜6
24の処理により、マグネットモータ43を回転させて
バイアスマグネット61を光ディスク13に対向する所
定の位置に位置付け、光ディスクのデータの書き込み、
読み出しを行った後、カートリッジのアンロードを行っ
て処理を終了する。
【0082】(4)ステップ6062の判定で、初期化
磁石を近ずけると問題の出る光ディスクであると判定さ
れた場合、マグネットモータを回転させずバイアスマグ
ネット61を奥に退避させたままにして、光ディスクの
データの書き込み、読み出しを行った後、カートリッジ
のアンロードを行って処理を終了する(ステップ606
3、619〜624)。
【0083】前述した本発明の第3の実施例よれば、前
述した本発明の第1の実施例と同様な効果を得ることが
できると共に、ダイレクトオーバライト方式の強い初期
化磁界を必要とする光磁気ディスクと、それ以外の光デ
ィスクとを1つの光磁気ディスク装置で使用することが
できる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
界印加機構を、装置の奥にカートリッジホルダの動きを
邪魔することのない位置に退避、格納しておき、記録、
再生のために光ディスクカートリッジが挿入された場
合、磁界印加機構のバイアスマグネットを、カートリッ
ジホルダの広い面に平行な面内で回転移動させて、カー
トリッジホルダの横から光ディスクの記録箇所の上方に
移動させ、さらに降下させて光磁気ディスクの記録箇所
の近傍に位置付けることができる。
【0085】このため、本発明によれば、カートリッジ
ホルダの上方以外に、磁界印加機構のバイアスマグネッ
トを退避させることができ、光磁気ディスク装置の奥行
きと高さを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光磁気ディスク装
置の構成を示す斜視図である。
【図2】ローディング機構のカートリッジホルダ、イジ
ェクタ、サイドベースの構成を説明する分解斜視図であ
る。
【図3】光磁気ディスク装置の本体部分であるユニット
メカとローディング機構の駆動部分の構成を説明する分
解斜視図である。
【図4】磁界印加機構のバイアスマグネット、マグネッ
トホルダ、マグネットガイド機構を説明する分解斜視図
である。
【図5】磁界印加機構のマグネットモータ及び減速機構
の構成を説明する分解斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施例のローディング機構の動
作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例による光磁気ディスク装
置の構成を示す斜視図である。
【図8】第2の実施例のイジェクタとサイドヨークとの
構成を説明する斜視図である。
【図9】第2の実施例の磁界印加部を反転して斜め上か
ら見た斜視図である。
【図10】第2の実施例の動作を説明するフローチャー
トである。
【図11】本発明の第3の実施例による光磁気ディスク
装置の構成を示す斜視図である。
【図12】第3の実施例の磁界印加部を反転して斜め上
から見た斜視図である。
【図13】第3の実施例の動作を説明するフローチャー
トである。
【記号の説明】
1 光ディスクカートリッジ 2 ローディング機構 3 ユニットメカ 4 磁界印加機構 11 ケース 12 シャッタ 13 光ディスク 21 ローダベース 22 ローダモータ 23 減速機構 24 イジェクタ 25 ブラケット 26 カートリッジホルダ 27 アーム 31 ベース 32 固定ヘッド 33 可動ヘッド 34 ガイド軸 35 可動ヘッド駆動機構 36 スピンドルモータ 41 バイアスマグネット 42 マグネットホルダ 43 マグネットモータ 44 減速機構 45 マグネットガイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータと、光ヘッドと、光デ
    ィスクのローディング機構と、光ディスクの記録箇所に
    バイアス磁界を印加するバイアスマグネットとを備えた
    光磁気ディスク装置において、前記ローディング機構が
    前記光ディスクを挿入あるいは取り出す位置に位置付け
    ているとき、前記バイアスマグネットは、前記ローディ
    ング機構の奥にローディング機構と並置されて退避格納
    されていることを特徴とする光磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記バイアスマグネットは、該バイアス
    マグネットの外に回転中心を持つガイド機構により支持
    され、この回転中心を持つ回転を行うことにより、ある
    いは、この回転中心を持つ回転と光ディスクの回転軸に
    並行する移動とを行うことにより、前記ローディング機
    構が、前記光ディスクをスピンドルモータにクランプし
    て回転させ、前記光ヘッドを用いて光ディスクの記録箇
    所にデータを記録あるいは再生する位置に位置付けたと
    き、光ディスクの記録箇所にバイアス磁界を印加する位
    置に位置付けられることを特徴とする請求項1記載の光
    磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記ローディング機構が、前記光ディス
    クをスピンドルモータにクランプして回転させ、前記光
    ヘッドを用いて光ディスクの記録箇所にデータを記録あ
    るいは再生する位置に位置付けたとき、光ディスクの種
    類を判別し、その結果に応じてバイアスマグネットを退
    避格納されている位置に保持したままとし、または、光
    ディスクに磁界を印加する位置に移動させることを特徴
    とする請求項2記載の光磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記光ディスクが挿入あるいは取り出し
    位置にある場合の前記バイアスマグネットの姿勢と、デ
    ータを記録あるいは再生する位置にある場合の前記バイ
    アスマグネットの姿勢とがほぼ直交していることを特徴
    とする請求項2または3記載の光磁気ディスク装置。
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