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JPH08249300A - ニューラルネットワーク及びその作成方法 - Google Patents

ニューラルネットワーク及びその作成方法

Info

Publication number
JPH08249300A
JPH08249300A JP7052437A JP5243795A JPH08249300A JP H08249300 A JPH08249300 A JP H08249300A JP 7052437 A JP7052437 A JP 7052437A JP 5243795 A JP5243795 A JP 5243795A JP H08249300 A JPH08249300 A JP H08249300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
neural network
layer
image
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7052437A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Nakamura
和明 中村
Shinji Yamamoto
眞司 山本
Tetsuya Ito
哲也 伊藤
Makoto Araoka
真 新阜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP7052437A priority Critical patent/JPH08249300A/ja
Priority to US08/613,319 priority patent/US5884296A/en
Publication of JPH08249300A publication Critical patent/JPH08249300A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】入力信号として特徴量を与える必要がなく、判
別対象となる入力信号をそのまま入力することのできる
ニューラルネットワークを提供することを目的とする。 【構成】少なくとも1つの中間層のニューロン数が入力
層のニューロン数よりも小さく且つ入力層と出力層のニ
ューロン数が互いに同一であり、各入力層への入力値と
各入力層に対応する各出力層からの出力値とが等しくな
るように学習済の第1のニューラルネットワークのうち
の入力層から中間層までで構成される特徴抽出用ネット
ワーク12aと、特徴抽出用ネットワーク12aからの
出力が入力されるように結合された第2のニューラルネ
ットワーク12bと、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニューラルネットワー
ク及びその作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ニューラルネットワークは、多くの実例
を学習させることによって情報処理を行うことが可能で
あり、しかも複雑な情報処理を高速で行うことができる
ので、画像認識、音声認識、音声合成、自動翻訳などの
分野において種々の利用が試みられている。その利用の
一例として、画像における領域属性判別がある。
【0003】すなわち、例えば複写機においては、原稿
の画像を読み取って得られた多値の画像データに対し
て、画像品質の向上を図るために種々の画像処理が行わ
れる。その場合の画像処理は、画像の種類に応じて行わ
れる。例えば、文字画像に対しては文字を明瞭にするた
めにエッジ強調処理や2値化処理が行われ、写真画像に
対しては階調性を重視した処理が行われ、網点画像に対
してはモアレ防止のために平滑化処理が行われる。
【0004】複写原稿には、文字画像、写真画像、網点
画像などが混在している場合がある。その場合には、原
稿画像をそれぞれの領域に分割する必要がある。領域分
割に当たっては、原稿画像から小領域であるブロック領
域を抽出し、抽出したブロック領域についてその属性を
判別することが行われる。
【0005】特開平4−114560号公報には、原稿
画像から64×64画素のブロック領域に対応する画像
データを抽出し、抽出した画像データに基づいてヒスト
グラム特徴量及び線密度特徴量を抽出し、これをニュー
ラルネットワークに入力して属性を判別することが提案
されている。
【0006】また、井上らの報告書「ニューラルネット
ワークを利用した画像領域の分離方式」(日本シミュレ
ーション学会第13回シミュレーション・テクノロジー
・コンファレンス、1994年6月)には、8×8画素
の小領域における平均輝度及び最大濃度差を特徴量とし
て抽出し、これをニューラルネットワークに入力して属
性を判別することが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来において
は、ニューラルネットワークとして、入力層、中間層、
及び出力層からなる3層のパーセプトロン、又はその改
良型が用いられている。また、ニューラルネットワーク
に与える入力信号として、ブロック領域の画像データか
ら抽出された種々の特徴量が用いられている。
【0008】したがって、従来においては、ニューラル
ネットワークに入力信号を与えるに当たり、ニューラル
ネットワークによる判別が正確に行えるように物理的な
意味を持った特徴量を予め抽出しておく必要があるの
で、そのような特徴量を何にするかを慎重に吟味して決
定しておかなければならない。そのような回路又はプロ
グラムは複雑であり、その作成に多くの時間と労力を要
するので、全体の回路規模、処理速度、柔軟性、コスト
などの点で限界があった。
【0009】一般的に言っても、ニューラルネットワー
クを新規な分野に利用する場合においては、ニューラル
ネットワークによる判別のために何を特徴量として入力
すればよいかが明確でない場合が多い。そのような場合
には、特徴量を抽出する回路又はプログラムの作成に多
くの時間を費やし、しかもニューラルネットワークによ
る正確な判別結果が得られないことも予想される。
【0010】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、入力信号として特徴量を与える必要がなく、判別
対象となる入力信号をそのまま入力することのできるニ
ューラルネットワークの作成方法及びニューラルネット
ワークを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るニ
ューラルネットワークは、少なくとも1つの中間層のニ
ューロン数が入力層のニューロン数よりも小さく且つ入
力層と出力層のニューロン数が互いに同一であり、各入
力層への入力値と前記各入力層に対応する各出力層から
の出力値とが等しくなるように学習済の第1のニューラ
ルネットワークのうちの前記入力層から前記中間層まで
で構成される特徴抽出用ネットワークと、前記特徴抽出
用ネットワークからの出力が入力されるように結合され
た第2のニューラルネットワークと、からなる。
【0012】請求項2の発明に係る方法は、少なくとも
1つの中間層のニューロン数が入力層のニューロン数よ
りも小さく且つ入力層と出力層のニューロン数が互いに
同一の第1のニューラルネットワークに対して、ある分
布的特徴を有した入力信号を前記入力層に入力し、各入
力層への入力値と前記各入力層に対応する各出力層から
の出力値とが等しくなるように学習させ、学習済の前記
第1のニューラルネットワークのうちの前記入力層から
前記中間層までを特徴抽出用ネットワークとし、前記特
徴抽出用ネットワークからの出力を、第2のニューラル
ネットワークの入力層に入力するように結合し、前記特
徴抽出用ネットワークの入力層に、前記入力信号と同じ
分布的特徴を有する入力信号を入力し、前記特徴抽出用
ネットワークの結合係数を変更することなく前記第2の
ニューラルネットワークを学習させる。
【0013】
【作用】特徴抽出用ネットワークによって、入力される
データの特徴量が抽出される。この場合の特徴量は、物
理的に明確な意味を持った特徴量ではない。例えば、分
布的特徴を有する入力信号として、文字画像又は写真画
像などの画像データを入力した場合は、「文字画像らし
さ」「写真画像らしさ」などといった画像の性質を表す
ようなものである。
【0014】第2のニューラルネットワークからは、学
習によって、特徴抽出用ネットワークにより抽出される
特徴量に対応した出力が得られる。ニューラルネットワ
ークによって、学習の内容に応じて、画像認識、音声認
識、音声合成、自動翻訳などの種々の情報処理が行われ
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係るニューラルネットワーク
12を有した属性判別装置1の構成を示すブロック図、
図2は原稿PPから抽出されるブロック領域BAを説明
する図、図3はニューラルネットワーク12の構成を示
す図、図4は特徴抽出用ネットワーク12aの作成過程
を示す図、図5は砂時計型のニューラルネットワークN
NAの例を示す図、図6は領域判別用ネットワーク12
bの例を示す図、図7はニューラルネットワーク12の
作成方法を示すフローチャートである。
【0016】属性判別装置1は、例えば図示しないデジ
タル式の複写機に組み込まれている。複写機のイメージ
リーダ部が原稿台にセットされた原稿PPを読み取るこ
とによって、原稿PPの画像(原画像)PMについての
多値の画像データDMが得られる。イメージリーダ部
は、読み取り密度が例えば400dpiのラインセンサ
を備えており、原稿PPを縦方向(副走査方向)に走査
することによって、例えば256階調の画像データDM
を得る。属性判別装置1は、得られた画像データDMに
基づいて、原画像PMに含まれる小領域であるブロック
領域BAについての属性ATを判別する。
【0017】図1に示すように、属性判別装置1は、ブ
ロック領域抽出部11、及びニューラルネットワーク1
2から構成されている。ブロック領域抽出部11は、入
力された画像データDMに対して、ブロック領域BAに
対応する画像データDMaを抽出する。ブロック領域B
Aは、例えば8×8画素の正方形の領域であり、原画像
PMに対して各ブロック領域BAが互いに重ならないよ
うに割り当てられている。ブロック領域抽出部11に
は、原画像PMの画像データDMが1ライン毎又は複数
ライン毎に入力されるので、例えば入力された画像デー
タDMを画素のアドレスに応じて適当なメモリに格納す
ることによって、ブロック領域BAに対応した画像デー
タDMaを抽出することができる。
【0018】ニューラルネットワーク12は、ブロック
領域抽出部11からブロック領域BA毎に出力される6
4個の画像データDMaに基づいて、各ブロック領域B
Aの属性ATが文字領域、写真平坦領域、写真エッジ領
域、又は網点領域であるか否かについての判別結果を出
力する。ニューラルネットワーク12は、特徴抽出用ネ
ットワーク12a、及び第2のニューラルネットワーク
としての領域判別用ネットワーク12bからなってい
る。
【0019】次に、ニューラルネットワーク12の作成
方法について図7を参照して説明する。まず、特徴抽出
用ネットワーク12aの作成方法について説明する。す
なわち、図4に示すように、第1のニューラルネットワ
ークとしての4個のニューラルネットワークNNA(N
NA1〜4)を準備する(ステップ#1)。図5に示す
ように、各ニューラルネットワークNNAは、砂時計型
の5層のものであり、第1層(入力層)から第5層(出
力層)までの各ニューロン数が、64,60,10,6
0,64である。つまり、ニューラルネットワークNN
Aは、第3層(中間層)のニューロン数が入力層のニュ
ーロン数よりも小さく、入力層と出力層のニューロン数
が互いに同一であり、第3層を中心として左右対称形で
ある。
【0020】また、各ニューラルネットワークNNAに
おいて、入力層S、中間層(第3層)Ab、及び出力層
Rの応答関数はリニア関数であり、中間層(第2層)A
a及び中間層(第4層)Acの応答関数はシグモイド関
数である。第1層から第3層までの部分がネットワーク
A1〜4であり、第4層及び第5層の部分がネットワー
クB1〜4である。
【0021】これらの各ニューラルネットワークNNA
に対し、それぞれ特定の分布的特徴を有した入力信号を
入力層に入力してその恒等写像を学習させる(ステップ
#2)。
【0022】すなわち、1つ目のニューラルネットワー
クNNA1には、入力層Sに学習用の文字画像を入力
し、入力した文字画像と同じ画像(復元文字画像)を出
力層Rから出力するように学習させる。その場合には、
各入力層への入力値と各入力層に対応する各出力層から
の出力値とが等しくなる。
【0023】2つ目のニューラルネットワークNNA2
には、入力層Sに学習用の写真平坦画像を入力し、入力
した写真平坦画像と同じ画像(復元写真平坦画像)を出
力層Rから出力するように学習させる。
【0024】3つ目のニューラルネットワークNNA3
には、入力層Sに学習用の写真エッジ画像を入力し、入
力した写真エッジ画像と同じ画像(復元写真エッジ画
像)を出力層Rから出力するように学習させる。
【0025】4つ目のニューラルネットワークNNA4
には、入力層Sに学習用の網点画像を入力し、入力した
網点画像と同じ画像(復元網点画像)を出力層Rから出
力するように学習させる。
【0026】ニューラルネットワークNNAの学習は、
周知の技術であるバックプロパゲーション法による。学
習においては、文字画像、写真平坦画像、写真エッジ画
像、及び網点画像の各サンプルを多数作成し、それらの
各サンプルから得られた8×8画素についての画像デー
タを、サンプルデータとして入力層Sに入力する。各ニ
ューラルネットワークNNAについて、サンプル全体に
対する平均二乗誤差が小さくなるように学習を行う。
【0027】各ニューラルネットワークNNAは、学習
することによって、それぞれの中間層Abに「文字画像
らしさ」「写真平坦画像らしさ」「写真エッジ画像らし
さ」「網点画像らしさ」といった各画像の性質を表すよ
うな特徴量が取得される。つまり、ニューラルネットワ
ークNNAの学習によって、各画像の特徴量が取得され
る。但し、この場合の特徴量は、物理的に明確な意味を
持った特徴量ではない。各中間層Abは各入力層Sより
もニューロン数が小さく、したがって中間層Abには、
入力層Sに入力された情報の特徴が圧縮され又は集約さ
れて現れていると考えることができる。なお、ニューラ
ルネットワークの中間層における特徴量の取得に関して
は、入江らの報告書「多層パーセプトロンによる内部表
現の獲得」(電子情報通信学会文誌 Vol.J73−
D−II、No.8、P1173〜8、1990年8月)
を参照することができる。
【0028】学習済のニューラルネットワークNNA1
〜4の各第1層から第3層までの部分(ネットワークA
1〜4)を取り出したものが、特徴抽出用ネットワーク
12aである(ステップ#3)。特徴抽出用ネットワー
ク12aは、各ネットワークA1〜4の入力層S同士は
並列に接続され、64(=8×8)個の画像データが各
ネットワークA1〜4に同時に入力される。ネットワー
クA1〜4における出力層からは、40(=10×4)
個のデータが出力される。
【0029】図6に示すように、領域判別用ネットワー
ク12bは3層のものであり、入力層S、中間層A、出
力層Rの各ニューロン数は、40,40,4である。入
力層Sの応答関数はリニア関数であり、中間層A及び出
力層Rの応答関数はシグモイド関数である。領域判別用
ネットワーク12bの入力層Sに、特徴抽出用ネットワ
ーク12aの出力層を接続する(ステップ#4)。
【0030】上述のように構成されたニューラルネット
ワーク12に対して、ニューラルネットワークNNAを
学習させたのと同じ分布的特徴を有する入力信号を入力
し、特徴抽出用ネットワーク12aの結合係数を変更す
ることなく、領域判別用ネットワーク12bを学習させ
る(ステップ#5)。
【0031】すなわち、ニューラルネットワーク12に
対して、まず学習用の文字画像を入力し、領域判別用ネ
ットワーク12bの出力層Rのニューロンr1の出力が
「1」となるように学習させる。次に、学習用の写真平
坦画像を入力し、領域判別用ネットワーク12bのニュ
ーロンr2の出力が「1」となるように学習させる。さ
らに、学習用の写真エッジ画像及び網点画像を順次入力
し、領域判別用ネットワーク12bのニューロンr3,
4の出力が「1」となるようにそれぞれ学習させる。こ
の学習過程において、領域判別用ネットワーク12bの
結合係数が変化する。なお、ニューラルネットワークN
NAの学習は、周知の技術であるバックプロパゲーショ
ン法による。学習に用いられるサンプルは、ニューラル
ネットワークNNAの学習において用いたサンプルと同
一のものでもよく又は異なるものでもよい。文字画像、
写真平坦画像、写真エッジ画像、及び網点画像のそれぞ
れについて、平均二乗誤差が小さくなるように学習を行
う。
【0032】このようにしてニューラルネットワーク1
2が作成される。作成されたニューラルネットワーク1
2に画像データDMaが入力されると、出力層Rの4個
のニューロンr1〜4からは、それぞれ、文字領域、写
真平坦領域、写真エッジ領域、網点領域に対応する出力
S1〜4が得られる。つまり、ニューラルネットワーク
12は、ネットワークA1〜4の入力層Sに入力された
データに基づいてブロック領域BAの属性ATを判別
し、それが文字領域である場合にはニューロンr1の出
力S1が「1」に近くなり、写真平坦領域である場合に
はニューロンr2の出力S2が「1」に近くなり、写真
エッジ領域である場合にはニューロンr3の出力S3が
「1」に近くなり、網点領域である場合にはニューロン
r4の出力S4が「1」に近くなる。
【0033】ニューラルネットワーク12からの出力S
1〜4に基づいて、当該ブロック領域BAの属性ATが
決定される。例えば、ある1つの出力が「1」である場
合にその出力に対応する領域であると決定する。又は、
ある閾値を越える1つの出力があったときにその出力に
対応する領域であると決定する。又は、最も大きい出力
に対応する領域をその領域と決定する。
【0034】また、このようにして決定された各ブロッ
ク領域BAの属性ATに基づいて、モルフォロジーなど
による平滑化を行い、これによってブロック領域BA毎
の判別結果を補正し、各領域を大きくして誤判別の低減
を行う。これによって、原画像PMは、文字領域、写真
平坦領域、写真エッジ領域、網点領域の4つの領域に分
割される。
【0035】文字領域に対しては、例えばハイパスフィ
ルタ処理、2値化処理が行われ、写真平坦領域及び写真
エッジ画像に対しては自然な階調性を得るための処理又
は特定の階調を強調する処理が行われ、網点領域に対し
てはモアレ防止のために平滑化処理が行われる。
【0036】なお、写真画像とは、銀塩写真のように、
原画像PMの読み取り密度に対して充分に画素密度の大
きい濃淡画像のことであり、写真平坦画像はそのうちの
濃度変化の少ない部分、写真エッジ画像はそのうちの濃
度変化の大きい部分である。写真平坦画像は、文字画像
の白地部分と区別される。例えば、文字画像の白地部分
については白化処理が行われるに対し、写真平坦画像に
ついては階調性を生かした処理が行われる。また、網点
画像は、網点が細かくなるにしたがって写真画像との差
異が少なくなる。例えば、原画像PMの読み取り密度が
400dpiである場合には、網点の密度が200線/
インチになると、読み取った画像データDMは写真画像
の場合と異ならない。したがって、その場合には、20
0線/インチ以上の網点画像は写真画像に含めてもよ
い。
【0037】上述の実施例によると、ニューラルネット
ワーク12に対して、画像データDMから抽出した64
個の生の画像データDMaをそのまま入力することによ
り、そのブロック領域BAの属性ATを判別することが
できる。つまり、ニューラルネットワーク12への入力
信号として特徴量を与える必要がなく、判別対象となる
入力信号をそのまま入力することができるので、ニュー
ラルネットワーク12への入力が容易である。
【0038】したがって、従来のように物理的な意味を
持った特徴量を予め抽出しておく必要がなく、そのため
の回路又はプログラムなどが不要であり、回路構成、処
理速度、柔軟性、コストなどの点で有利である。
【0039】上述の実施例によると、属性ATの判別に
ニューラルネットワーク12を用いているので、ニュー
ラルネットワーク12の学習効果によって簡単に属性A
Tの判別が行われ、確実な属性ATの判別が行われる。
【0040】ニューラルネットワーク12を学習させた
後では、入力されるデータと学習によって得られた結合
係数との積和演算、及び応答関数を表したテーブルの検
索などによって判別のための処理を行うことが可能であ
るので、演算の処理速度の向上を図ることができる。特
に、各ネットワークA1〜4の結合係数は変化しないの
で、ニューラルネットワークNNAの学習によって得ら
れた結合係数のみを転用することによって容易に特徴抽
出用ネットワーク12aを構成することができ、しかも
演算処理を単純化することができるので演算速度が速
い。
【0041】したがって、属性判別装置1を用いた複写
機では、原稿PPの領域分割を正確に行うことができ、
原稿PPから得られた画像データDMに対し、その領域
に応じた適切な処理をリアルタイムで行なって明瞭な複
写画像を出力することができる。
【0042】上述の実施例においては、8×8画素の正
方形の領域をブロック領域BAとしたが、4×4画素、
3×3画素、16×16画素、64×64画素など、種
々のサイズの領域をブロック領域BAとしてよい。正方
形でなくてもよい。また、原画像PMに対して各ブロッ
ク領域が重ならないように割り当てたが、ブロック領域
が重なるように順次ずらせて割り当ててもよい。
【0043】すなわち、図8(A)に示すように、原画
像PMについて、属性を判別すべき1個の画素PXaに
対して、その周辺の8×8画素分のブロック領域BAa
の画像データを画素PXaに対応する画像データDMa
として抽出するとともに、ブロック領域BAaを1画素
分ずつ順次ずらせるようにすることが可能である。
【0044】また、図8(B)に示すように、属性を判
別すべき4(=2×2)個の画素PXbに対して、その
周辺の8×8画素分のブロック領域BAbの画像データ
を画素PXbに対応する画像データDMaとして抽出す
るとともに、ブロック領域BAbを2画素分ずつずらせ
るようにすることが可能である。
【0045】上述の実施例においては、文字領域、写真
平坦領域、写真エッジ領域、網点領域の4種類の属性判
別を行ったが、3種類以下又は5種類以上の属性判別を
行うように構成してもよい。例えば、文字領域を、文字
自体が描かれている黒地の文字画像領域と文字の周辺で
ある白地の文字背景領域との2つに分けて判別し、合計
5種類の領域の属性判別を行うようにしてもよい。
【0046】上述の実施例において、ブロック領域抽出
部11は、プログラム及びデータが格納されたメモリと
プログラムを実行するCPUによってソフト的に実現さ
れている。また、ニューラルネットワーク12は、コン
ピュータによるシミュレータによって実現されている。
したがって、上述したように、ニューラルネットワーク
12は、学習済の結合係数と応答関数を表したテーブ
ル、及びそれらを演算及び検索するためのプログラムか
ら実現することが可能である。このような態様も本発明
のニューラルネットワークに含まれる。また、ニューラ
ルネットワークをハードウエアで直接実現してもよい。
【0047】上述の実施例において、ニューラルネット
ワークNNAとして5層のものを用いたが、4層以下又
は6層以上のものでもよい。4個のネットワークA1〜
4を用いたが、3個以下又は5個以上でもよい。領域判
別用ネットワーク12bとして3層のものを用いたが、
4層、5層、又はそれ以上のものでもよい。全部のネッ
トワークA1〜4に対して1つの領域判別用ネットワー
ク12bを結合したが、各ネットワークA1〜4に対応
してそれぞれ別個の領域判別用ネットワークを結合して
もよい。各層のニューロン数、結合係数の有無、応答関
数の種類、学習方法などは、上述した以外に種々変更す
ることができる。その他、属性判別装置1の各部又は全
体の構成、処理内容、処理順序などは、本発明の主旨に
沿って適宜変更することができる。
【0048】本発明は、領域以外の種々の属性ATの判
別に適用可能である。また、その他の画像認識、音声認
識、音声合成、自動翻訳などの種々の情報処理に適用可
能である。そのような場合においても、特徴量の抽出自
体がニューラルネットワーク12により行われるので、
何を特徴量とすべきかを考える必要がなく、特徴量を抽
出するための回路又はプログラムを作成する必要がな
い。しかも、ニューラルネットワークNNAを学習させ
ることによって特徴抽出用ネットワーク12aが作成さ
れるので、ニューラルネットワーク12の作成が容易で
ある。
【0049】
【発明の効果】本発明によると、入力信号として特徴量
を与える必要がなく、判別対象となる入力信号をそのま
ま入力することのできるニューラルネットワークを得る
ことができる。
【0050】また、ニューラルネットワークを学習させ
た後では、入力されるデータと学習によって得られた結
合係数との積和演算、及び応答関数を表したテーブルの
検索などによって情報処理を行うことができるので、演
算の処理速度の向上を図ることができる。
【0051】また、特徴抽出用ネットワークの結合係数
は、学習済の第1のニューラルネットワークの結合係数
をそのまま転用することが可能であるので、特徴抽出用
ネットワークを容易に構成することができ、しかも演算
処理を単純化することができるので演算速度の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るニューラルネットワークを有した
属性判別装置の構成を示すブロック図である。
【図2】原稿から抽出されるブロック領域を説明する図
である。
【図3】ニューラルネットワークの構成を示す図であ
る。
【図4】特徴抽出用ネットワークの作成過程を示す図で
ある。
【図5】砂時計型のニューラルネットワークの例を示す
図である。
【図6】領域判別用ネットワークの例を示す図である。
【図7】ニューラルネットワークの作成方法を示すフロ
ーチャートである。
【図8】ブロック領域の割り当て方法の他の例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
NNA ニューラルネットワーク(第1のニューラルネ
ットワーク) 12b 領域判別用ネットワーク(第2のニューラルネ
ットワーク) 12a 特徴抽出用ネットワーク 12 ニューラルネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 哲也 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 新阜 真 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの中間層のニューロン数が
    入力層のニューロン数よりも小さく且つ入力層と出力層
    のニューロン数が互いに同一であり、各入力層への入力
    値と前記各入力層に対応する各出力層からの出力値とが
    等しくなるように学習済の第1のニューラルネットワー
    クのうちの前記入力層から前記中間層までで構成される
    特徴抽出用ネットワークと、 前記特徴抽出用ネットワークからの出力が入力されるよ
    うに結合された第2のニューラルネットワークと、 からなることを特徴とするニューラルネットワーク。
  2. 【請求項2】少なくとも1つの中間層のニューロン数が
    入力層のニューロン数よりも小さく且つ入力層と出力層
    のニューロン数が互いに同一の第1のニューラルネット
    ワークに対して、ある分布的特徴を有した入力信号を前
    記入力層に入力し、各入力層への入力値と前記各入力層
    に対応する各出力層からの出力値とが等しくなるように
    学習させ、 学習済の前記第1のニューラルネットワークのうちの前
    記入力層から前記中間層までを特徴抽出用ネットワーク
    とし、 前記特徴抽出用ネットワークからの出力を、第2のニュ
    ーラルネットワークの入力層に入力するように結合し、 前記特徴抽出用ネットワークの入力層に、前記入力信号
    と同じ分布的特徴を有する入力信号を入力し、前記特徴
    抽出用ネットワークの結合係数を変更することなく前記
    第2のニューラルネットワークを学習させる、 ことを特徴とするニューラルネットワークの作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021119996A (ja) * 2018-12-04 2021-08-19 Hoya株式会社 情報処理装置、内視鏡用プロセッサ、情報処理方法およびプログラム
US12014822B2 (en) 2017-03-01 2024-06-18 Mitsui Chemicals, Inc. Machine learning device, trained model, data structure, periodontal disease detection method, periodontal disease detection system, and periodontal disease detection kit

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