JPH08242595A - 無整流子直流電動機 - Google Patents
無整流子直流電動機Info
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- JPH08242595A JPH08242595A JP7041604A JP4160495A JPH08242595A JP H08242595 A JPH08242595 A JP H08242595A JP 7041604 A JP7041604 A JP 7041604A JP 4160495 A JP4160495 A JP 4160495A JP H08242595 A JPH08242595 A JP H08242595A
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Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 位置検出素子が不要で、加速駆動、減速駆動
が可能な無整流子直流電動機を提供する。 【構成】 合成回路1で3相の固定子巻線11,12、
13に誘起される逆起電力信号のうちそれぞれ他相の逆
起電力信号を合成して複数相の合成信号を形成し、選択
回路2へ入力する。選択回路2は加減速指令に応じて、
固定子巻線に発生する各相の逆起電力信号、または合成
信号を選択して選択信号を信号整形回路3に出力する。
信号整形回路3は選択信号を整形し整形信号を位置信号
形成回路4に出力し、位置信号形成回路4は整形信号に
より複数相の位置信号を形成して、電力供給回路5に入
力する。電力供給回路5は複数相の位置信号に応じて固
定子巻線に電力を供給して電動機を駆動する。特に減速
駆動状態では、電流の大きさを制限することにより、信
号整形回路の誤動作を防ぎ、安定な加減速駆動を実現す
る。
が可能な無整流子直流電動機を提供する。 【構成】 合成回路1で3相の固定子巻線11,12、
13に誘起される逆起電力信号のうちそれぞれ他相の逆
起電力信号を合成して複数相の合成信号を形成し、選択
回路2へ入力する。選択回路2は加減速指令に応じて、
固定子巻線に発生する各相の逆起電力信号、または合成
信号を選択して選択信号を信号整形回路3に出力する。
信号整形回路3は選択信号を整形し整形信号を位置信号
形成回路4に出力し、位置信号形成回路4は整形信号に
より複数相の位置信号を形成して、電力供給回路5に入
力する。電力供給回路5は複数相の位置信号に応じて固
定子巻線に電力を供給して電動機を駆動する。特に減速
駆動状態では、電流の大きさを制限することにより、信
号整形回路の誤動作を防ぎ、安定な加減速駆動を実現す
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無整流子直流電動機に
関し、特に固定子巻線に誘起される逆起電力から、固定
子巻線の電流切換えに必要な位置信号を形成するように
した無整流子直流電動機に関する。
関し、特に固定子巻線に誘起される逆起電力から、固定
子巻線の電流切換えに必要な位置信号を形成するように
した無整流子直流電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無整流子直流電動機はブラシ付の
直流電動機に比べて機械的接点を持たないため、長寿命
であると同時に電気的雑音も少なく、高信頼性が要求さ
れる産業用機器や映像・音響機器に広く応用されてい
る。
直流電動機に比べて機械的接点を持たないため、長寿命
であると同時に電気的雑音も少なく、高信頼性が要求さ
れる産業用機器や映像・音響機器に広く応用されてい
る。
【0003】この種の無整流子直流電動機のうち、固定
子巻線に誘起される逆起電力から永久磁石回転子の回転
位置を検出する方式のものは、従来よりいくつか提案さ
れている。
子巻線に誘起される逆起電力から永久磁石回転子の回転
位置を検出する方式のものは、従来よりいくつか提案さ
れている。
【0004】その一例は、永久磁石回転子が回転したこ
とにより3相の固定子巻線に誘起された逆起電力のゼロ
クロス点を検出し、その出力信号をモノマルチを用いる
ことによって一定時間(電気角で30度)だけ遅延させ
ることによって6相の位置信号を合成している。そし
て、この6相の位置信号によりそれぞれ駆動用トランジ
スタをオン・オフさせることによって固定子巻線に電流
を通電させる。このような相切換え動作を順次行い、永
久磁石回転子を回転させている(例えば、特開昭62−
260586号公報)。
とにより3相の固定子巻線に誘起された逆起電力のゼロ
クロス点を検出し、その出力信号をモノマルチを用いる
ことによって一定時間(電気角で30度)だけ遅延させ
ることによって6相の位置信号を合成している。そし
て、この6相の位置信号によりそれぞれ駆動用トランジ
スタをオン・オフさせることによって固定子巻線に電流
を通電させる。このような相切換え動作を順次行い、永
久磁石回転子を回転させている(例えば、特開昭62−
260586号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、3相の固定子巻線に誘起された逆起電力
のゼロクロス点を検出して得られた出力信号を、モノマ
ルチで回転子の回転数とは無関係に一定時間だけ遅延さ
せるようにしているため、回転数を変化させた場合には
位置信号の位相が正規の位相(電気角で30度だけ遅
延)からずれ、電動機を最大効率で駆動することができ
ない。また上記のような構成では、電動機に加速トルク
を発生させることはできるが減速トルクを発生させるこ
とができないので、電動機を高速回転から低速回転に移
行させるときには電動機の回転数が自然に減速するのを
待つ必要があるため、速度切換えを短時間に行うことが
できない。
うな構成では、3相の固定子巻線に誘起された逆起電力
のゼロクロス点を検出して得られた出力信号を、モノマ
ルチで回転子の回転数とは無関係に一定時間だけ遅延さ
せるようにしているため、回転数を変化させた場合には
位置信号の位相が正規の位相(電気角で30度だけ遅
延)からずれ、電動機を最大効率で駆動することができ
ない。また上記のような構成では、電動機に加速トルク
を発生させることはできるが減速トルクを発生させるこ
とができないので、電動機を高速回転から低速回転に移
行させるときには電動機の回転数が自然に減速するのを
待つ必要があるため、速度切換えを短時間に行うことが
できない。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、固定子巻線に
誘起される逆起電力から永久磁石回転子の回転位置を正
確に検出することができ、しかも回転数を任意に変更す
ることが可能な、速度応答性に優れた無整流子直流電動
機を提供することを目的とする。
誘起される逆起電力から永久磁石回転子の回転位置を正
確に検出することができ、しかも回転数を任意に変更す
ることが可能な、速度応答性に優れた無整流子直流電動
機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の無整流子直流電動機は、3相の固定子巻
線に発生する逆起電力信号のうちそれぞれ他相の逆起電
力信号を合成して複数相の合成信号を形成する合成回路
と、加減速指令に応じて固定子巻線に発生する各相の逆
起電力信号、または前記合成信号を選択して出力信号を
得る選択回路と、選択回路の出力信号に応動した整形信
号を得る信号整形回路と、整形信号に応動した複数相の
位置信号を形成する位置信号形成回路と、複数相の位置
信号に応じて固定子巻線に電力を供給する電力供給回路
より構成され、加減速指令に応じて信号整形回路に入力
される信号を上記逆起電力信号または合成信号に切換え
るという構成を備えたものである。
めに、本発明の無整流子直流電動機は、3相の固定子巻
線に発生する逆起電力信号のうちそれぞれ他相の逆起電
力信号を合成して複数相の合成信号を形成する合成回路
と、加減速指令に応じて固定子巻線に発生する各相の逆
起電力信号、または前記合成信号を選択して出力信号を
得る選択回路と、選択回路の出力信号に応動した整形信
号を得る信号整形回路と、整形信号に応動した複数相の
位置信号を形成する位置信号形成回路と、複数相の位置
信号に応じて固定子巻線に電力を供給する電力供給回路
より構成され、加減速指令に応じて信号整形回路に入力
される信号を上記逆起電力信号または合成信号に切換え
るという構成を備えたものである。
【0008】
【作用】本発明は上記した構成によって、信号整形回路
により固定子巻線に誘起される逆起電力のゼロクロス点
を検出し整形信号に変換する。その整形信号の周期に応
じて位置信号形成回路により電動機の駆動に最適な位相
で位置信号を形成しているので、電動機の回転数を変化
させても固定子巻線の通電位相が変化することはない。
また、選択回路に入力される加減速指令に応じて固定子
巻線に誘起される逆起電力信号、または合成回路により
逆起電力信号から合成した合成信号を選択し、その選択
された信号を信号整形回路に入力し得られた整形信号か
ら、位置信号形成回路により位置信号を形成している。
そして、これら位置信号により電力供給回路の通電制御
を行い、減速時には固定子巻線に通電された電流と巻線
抵抗による電圧降下分が、その固定子巻線に誘起される
逆起電力の大きさより大きくならないように、固定子巻
線に通電される電流を制限するように構成しているの
で、加減速指令に係わらず固定子巻線に発生する逆起電
力のゼロクロス点を正確に検出することができる。その
結果、固定子巻線に誘起される逆起電力から永久磁石回
転子の回転位置を誤動作なく検出することができ、回転
数を任意に変更することが可能な、速度応答性に優れた
無整流子直流電動機を実現することができる。
により固定子巻線に誘起される逆起電力のゼロクロス点
を検出し整形信号に変換する。その整形信号の周期に応
じて位置信号形成回路により電動機の駆動に最適な位相
で位置信号を形成しているので、電動機の回転数を変化
させても固定子巻線の通電位相が変化することはない。
また、選択回路に入力される加減速指令に応じて固定子
巻線に誘起される逆起電力信号、または合成回路により
逆起電力信号から合成した合成信号を選択し、その選択
された信号を信号整形回路に入力し得られた整形信号か
ら、位置信号形成回路により位置信号を形成している。
そして、これら位置信号により電力供給回路の通電制御
を行い、減速時には固定子巻線に通電された電流と巻線
抵抗による電圧降下分が、その固定子巻線に誘起される
逆起電力の大きさより大きくならないように、固定子巻
線に通電される電流を制限するように構成しているの
で、加減速指令に係わらず固定子巻線に発生する逆起電
力のゼロクロス点を正確に検出することができる。その
結果、固定子巻線に誘起される逆起電力から永久磁石回
転子の回転位置を誤動作なく検出することができ、回転
数を任意に変更することが可能な、速度応答性に優れた
無整流子直流電動機を実現することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例における無整流子直
流電動機について、図面を参照しながら説明する。
流電動機について、図面を参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例における無整流子
直流電動機の構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は合成回路で、3相の固定子巻線11,12,13
に誘起される逆起電力信号Ea,Eb,Ecが入力され
る。合成回路1は入力された逆起電力信号Ea,Eb,
Ecから合成信号Ba,Bb,Bcを合成する。3相の
逆起電力信号Ea,Eb,Ecと3相の合成信号Ba,
Bb,Bcは選択回路2に入力され、指令端子6に入力
される加減速指令に応じて逆起電力信号もしくは合成信
号が選択され、3相の選択信号Sa,Sb,Scとして
信号整形回路3に入力される。信号整形回路3は3相の
選択信号Sa,Sb,Scのゼロクロス点を検出して整
形信号mに変換する。信号整形回路3の出力する整形信
号mは位置信号形成回路4に入力される。位置信号形成
回路4では、入力された整形信号mを分周して固定子巻
線11,12,13に誘起される逆起電力と同じ周波数の
6相の位置信号が形成される。6相の位置信号は電力供
給回路5に入力される。電力供給回路5は、位置信号に
応じて各固定子巻線11,12,13に順次駆動電流を両
方向に供給する。
直流電動機の構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は合成回路で、3相の固定子巻線11,12,13
に誘起される逆起電力信号Ea,Eb,Ecが入力され
る。合成回路1は入力された逆起電力信号Ea,Eb,
Ecから合成信号Ba,Bb,Bcを合成する。3相の
逆起電力信号Ea,Eb,Ecと3相の合成信号Ba,
Bb,Bcは選択回路2に入力され、指令端子6に入力
される加減速指令に応じて逆起電力信号もしくは合成信
号が選択され、3相の選択信号Sa,Sb,Scとして
信号整形回路3に入力される。信号整形回路3は3相の
選択信号Sa,Sb,Scのゼロクロス点を検出して整
形信号mに変換する。信号整形回路3の出力する整形信
号mは位置信号形成回路4に入力される。位置信号形成
回路4では、入力された整形信号mを分周して固定子巻
線11,12,13に誘起される逆起電力と同じ周波数の
6相の位置信号が形成される。6相の位置信号は電力供
給回路5に入力される。電力供給回路5は、位置信号に
応じて各固定子巻線11,12,13に順次駆動電流を両
方向に供給する。
【0011】以上のように構成された一実施例をもとに
して、本発明の無整流子直流電動機の動作について詳し
く説明する。
して、本発明の無整流子直流電動機の動作について詳し
く説明する。
【0012】図2は本発明の無整流子直流電動機を構成
する合成回路1の一実施例を示す回路構成図で、電動機
の定常回転におけるその各部信号波形図を図3に示す。
する合成回路1の一実施例を示す回路構成図で、電動機
の定常回転におけるその各部信号波形図を図3に示す。
【0013】図2において、101,102,103,
104,105,106は抵抗器で、抵抗101と抵抗
102はそれぞれ片方が固定子巻線12,13の給電端
子B,Cに接続され、抵抗101と抵抗102の共通接
続点が合成信号Baの出力端子として出力されている。
同様に、抵抗103と抵抗104はそれぞれ片方が固定
子巻線13,11の給電端子C,Aに接続され、抵抗1
03と抵抗104の共通接続点が合成信号Bbの出力端
子として出力されている。抵抗105と抵抗106はそ
れぞれ片方が固定子巻線11,12の給電端子A,Bに
接続され、抵抗105と抵抗106の共通接続点が合成
信号Bcの出力端子として出力されている。
104,105,106は抵抗器で、抵抗101と抵抗
102はそれぞれ片方が固定子巻線12,13の給電端
子B,Cに接続され、抵抗101と抵抗102の共通接
続点が合成信号Baの出力端子として出力されている。
同様に、抵抗103と抵抗104はそれぞれ片方が固定
子巻線13,11の給電端子C,Aに接続され、抵抗1
03と抵抗104の共通接続点が合成信号Bbの出力端
子として出力されている。抵抗105と抵抗106はそ
れぞれ片方が固定子巻線11,12の給電端子A,Bに
接続され、抵抗105と抵抗106の共通接続点が合成
信号Bcの出力端子として出力されている。
【0014】図3は図2に示す合成回路1の各部信号波
形図である。図3において、Ea,Eb,Ecは固定子
巻線11,12,13に誘起される3相の逆起電力信号で
ある。Ba,Bb,Bcは合成回路1により合成される
合成信号で、逆起電力信号Ea,Eb,Ecを、抵抗1
01と抵抗102、抵抗103と抵抗104、および抵
抗105と抵抗106によりそれぞれ抵抗分割されて、
合成信号Ba,Bb,Bcを出力する。ここで、逆起電
力信号Ea,Eb,Ecは3相信号であるので、Ea+
Eb+Ec=0の関係があり、合成信号Ba,Bb,B
cはそれぞれ、 Ba=(Eb+Ec)/2=−Ea/2 Bb=(Ec+Ea)/2=−Eb/2 Bc=(Ea+Eb)/2=−Ec/2 の関係がる。すなわち、合成回路1は、入力された逆起
電力信号Ea,Eb,Ecからそれぞれの信号を反転
し、大きさを1/2にした合成電圧Ba,Bb,Bcを
出力する。
形図である。図3において、Ea,Eb,Ecは固定子
巻線11,12,13に誘起される3相の逆起電力信号で
ある。Ba,Bb,Bcは合成回路1により合成される
合成信号で、逆起電力信号Ea,Eb,Ecを、抵抗1
01と抵抗102、抵抗103と抵抗104、および抵
抗105と抵抗106によりそれぞれ抵抗分割されて、
合成信号Ba,Bb,Bcを出力する。ここで、逆起電
力信号Ea,Eb,Ecは3相信号であるので、Ea+
Eb+Ec=0の関係があり、合成信号Ba,Bb,B
cはそれぞれ、 Ba=(Eb+Ec)/2=−Ea/2 Bb=(Ec+Ea)/2=−Eb/2 Bc=(Ea+Eb)/2=−Ec/2 の関係がる。すなわち、合成回路1は、入力された逆起
電力信号Ea,Eb,Ecからそれぞれの信号を反転
し、大きさを1/2にした合成電圧Ba,Bb,Bcを
出力する。
【0015】図4は本発明の無整流子直流電動機を構成
する選択回路2の一実施例を示す回路構成図である。図
4において、選択回路2は、3個の切換えスイッチで構
成され、指令端子6に入力される加減速指令に応じてX
側、もしくはY側に3個の切換えスイッチを同時に切換
えることができる。すなわち、指令端子6に加速指令が
入力されれば切換えスイッチはX側に切換えられ、選択
信号Sa,Sb,Scとして逆起電力信号Ea,Eb,
Ecが選択される。また、指令端子6に減速指令が入力
されれば切換えスイッチはY側に切換えられ、選択信号
Sa,Sb,Scとして合成回路1で得られた合成信号
Ba,Bb,Bcが選択される。
する選択回路2の一実施例を示す回路構成図である。図
4において、選択回路2は、3個の切換えスイッチで構
成され、指令端子6に入力される加減速指令に応じてX
側、もしくはY側に3個の切換えスイッチを同時に切換
えることができる。すなわち、指令端子6に加速指令が
入力されれば切換えスイッチはX側に切換えられ、選択
信号Sa,Sb,Scとして逆起電力信号Ea,Eb,
Ecが選択される。また、指令端子6に減速指令が入力
されれば切換えスイッチはY側に切換えられ、選択信号
Sa,Sb,Scとして合成回路1で得られた合成信号
Ba,Bb,Bcが選択される。
【0016】図5は本発明の無整流子直流電動機を構成
する信号整形回路3の一実施例の回路構成図で、電動機
の定常回転におけるその各部信号波形図を図6に示す。
する信号整形回路3の一実施例の回路構成図で、電動機
の定常回転におけるその各部信号波形図を図6に示す。
【0017】図5において、31,32,33は比較回路
で、その入力端子(+)には選択回路2の選択信号S
a,Sb,Scが入力され、入力端子(−)には固定子
巻線11,12,13の中性点oが接続されている。3
4,35,36はアンド回路で、それぞれ、比較器31と
32、比較器32と33、比較器33と31の出力が接
続されている。37は3入力のオア回路で、アンド回路
34,35,36の各出力が入力され、オア信号として
整形信号mを出力する。
で、その入力端子(+)には選択回路2の選択信号S
a,Sb,Scが入力され、入力端子(−)には固定子
巻線11,12,13の中性点oが接続されている。3
4,35,36はアンド回路で、それぞれ、比較器31と
32、比較器32と33、比較器33と31の出力が接
続されている。37は3入力のオア回路で、アンド回路
34,35,36の各出力が入力され、オア信号として
整形信号mを出力する。
【0018】図5に示す信号整形回路3の動作につい
て、図6を用いて説明する。図5に示す比較器31,3
2,33の入力端子(+)には、選択回路2の出力する
選択信号Sa,Sb,Scが入力される。すなわち、選
択回路2の指令端子6に加えられる加減速指令に応じて
逆起電力信号Ea,Eb,Ec、もしくは合成回路1の
出力する合成信号Ba,Bb,Bcが、それぞれ比較器
31,32,33の入力端子(+)に入力される。そし
て、比較器31,32,33はそれぞれ選択信号Sa,
Sb,Scのゼロクロス点において変化する3相のパル
ス信号u,v,wを出力する。固定子巻線の両端電圧
は、巻線に流れる電流と巻線抵抗による電圧降下分と逆
起電力が合成された電圧であるが、逆起電力のゼロクロ
ス点において巻線に供給される電流はゼロなので、3相
のパルス信号u,v,wのエッジは、指令端子6に加え
られる加減速指令にかかわらず各選択信号Sa,Sb,
Scのゼロクロス点と一致する。整形信号u,v,w
は、アンド回路34,35,36とオア回路37によっ
て論理合成され、図6に示す整形信号mを得ている。整
形信号mの立ち上がりエッジは各選択信号の立ち上がり
側のゼロクロス点に対応し、整形信号mの立ち下がりエ
ッジは各選択信号の立ち下がり側のゼロクロス点に対応
している。
て、図6を用いて説明する。図5に示す比較器31,3
2,33の入力端子(+)には、選択回路2の出力する
選択信号Sa,Sb,Scが入力される。すなわち、選
択回路2の指令端子6に加えられる加減速指令に応じて
逆起電力信号Ea,Eb,Ec、もしくは合成回路1の
出力する合成信号Ba,Bb,Bcが、それぞれ比較器
31,32,33の入力端子(+)に入力される。そし
て、比較器31,32,33はそれぞれ選択信号Sa,
Sb,Scのゼロクロス点において変化する3相のパル
ス信号u,v,wを出力する。固定子巻線の両端電圧
は、巻線に流れる電流と巻線抵抗による電圧降下分と逆
起電力が合成された電圧であるが、逆起電力のゼロクロ
ス点において巻線に供給される電流はゼロなので、3相
のパルス信号u,v,wのエッジは、指令端子6に加え
られる加減速指令にかかわらず各選択信号Sa,Sb,
Scのゼロクロス点と一致する。整形信号u,v,w
は、アンド回路34,35,36とオア回路37によっ
て論理合成され、図6に示す整形信号mを得ている。整
形信号mの立ち上がりエッジは各選択信号の立ち上がり
側のゼロクロス点に対応し、整形信号mの立ち下がりエ
ッジは各選択信号の立ち下がり側のゼロクロス点に対応
している。
【0019】図7は本発明の無整流子直流電動機を構成
する電力供給回路5の一実施例を示す回路構成図であ
る。図7において、27は永久磁石回転子、11,12,
13は固定子巻線、20は直流電源である。21,2
2,23は、3個のPNP型の駆動トランジスタで、各
駆動トランジスタはそれぞれ直流電源20の正極側端子
と固定子卷線11,12,13の電流給電端子A,B,
Cの間の電流路を形成する。また、24,25,26
は、3個のNPN型の駆動トランジスタで、各駆動トラ
ンジスタはそれぞれ直流電源20の負極側端子と固定子
卷線11,12,13の電流給電端子A,B,Cの間の
電流路を形成する。駆動トランジスタ21,22,23
の各ベースには、位置信号形成回路5によって形成され
た3相の位置信号d,f,hがそれぞれ供給され、駆動
トランジスタ21,22,23の通電を制御する。同様
に駆動トランジスタ24,25,26の各ベースには、
位置信号形成回路5によって形成された3相の位置信号
g,i,eがそれぞれ供給され、駆動トランジスタ2
4,25,26の通電を制御する。ただし、各駆動トラ
ンジスタのベースに加えられる信号の方向は、PNP型
トランジスタ21,22,23には電流を引き出す方向
に、NPN型トランジスタ24,25,26には電流を流
し込む方向に加えられる。その結果、永久磁石回転子2
7は回転駆動される。この電力供給回路6の一実施例の
各部信号波形については、後で図15および図16にて
詳細に説明する。
する電力供給回路5の一実施例を示す回路構成図であ
る。図7において、27は永久磁石回転子、11,12,
13は固定子巻線、20は直流電源である。21,2
2,23は、3個のPNP型の駆動トランジスタで、各
駆動トランジスタはそれぞれ直流電源20の正極側端子
と固定子卷線11,12,13の電流給電端子A,B,
Cの間の電流路を形成する。また、24,25,26
は、3個のNPN型の駆動トランジスタで、各駆動トラ
ンジスタはそれぞれ直流電源20の負極側端子と固定子
卷線11,12,13の電流給電端子A,B,Cの間の
電流路を形成する。駆動トランジスタ21,22,23
の各ベースには、位置信号形成回路5によって形成され
た3相の位置信号d,f,hがそれぞれ供給され、駆動
トランジスタ21,22,23の通電を制御する。同様
に駆動トランジスタ24,25,26の各ベースには、
位置信号形成回路5によって形成された3相の位置信号
g,i,eがそれぞれ供給され、駆動トランジスタ2
4,25,26の通電を制御する。ただし、各駆動トラ
ンジスタのベースに加えられる信号の方向は、PNP型
トランジスタ21,22,23には電流を引き出す方向
に、NPN型トランジスタ24,25,26には電流を流
し込む方向に加えられる。その結果、永久磁石回転子2
7は回転駆動される。この電力供給回路6の一実施例の
各部信号波形については、後で図15および図16にて
詳細に説明する。
【0020】図8は本発明の無整流子直流電動機を構成
する位置信号形成回路4の一実施例を示す回路構成図で
ある。
する位置信号形成回路4の一実施例を示す回路構成図で
ある。
【0021】図8において、81は論理パルス発生回
路、82は傾斜信号発生回路、83は信号合成回路であ
る。信号整形回路3で得られた整形信号mは、論理パル
ス発生回路81と傾斜信号発生回路82に入力される。
論理パルス発生回路81は、入力された整形信号mを分
周して、固定子巻線11,12,13に誘起される逆起電
力と同じ周波数の6相のパルスp1,p2,p3,p4,p
5,p6を出力する。傾斜信号発生回路82は、入力さ
れた整形信号mに応じて傾斜信号stを発生する。論理
パルス発生回路81で発生された6相のパルスp1,p
2,p3,p4,p5,p6は信号合成回路83に入力さ
れ、傾斜信号発生回路82の発生する傾斜信号stと6
相のパルスp1,p2,p3,p4,p5,p6をもとに、
6相の台形波状の位置信号d,e,f,g,h,iが合
成出力される。信号合成回路83で合成された6相の位
置信号d,e,f,g,h,iは電力供給回路5に入力
される。
路、82は傾斜信号発生回路、83は信号合成回路であ
る。信号整形回路3で得られた整形信号mは、論理パル
ス発生回路81と傾斜信号発生回路82に入力される。
論理パルス発生回路81は、入力された整形信号mを分
周して、固定子巻線11,12,13に誘起される逆起電
力と同じ周波数の6相のパルスp1,p2,p3,p4,p
5,p6を出力する。傾斜信号発生回路82は、入力さ
れた整形信号mに応じて傾斜信号stを発生する。論理
パルス発生回路81で発生された6相のパルスp1,p
2,p3,p4,p5,p6は信号合成回路83に入力さ
れ、傾斜信号発生回路82の発生する傾斜信号stと6
相のパルスp1,p2,p3,p4,p5,p6をもとに、
6相の台形波状の位置信号d,e,f,g,h,iが合
成出力される。信号合成回路83で合成された6相の位
置信号d,e,f,g,h,iは電力供給回路5に入力
される。
【0022】図9は位置信号形成回路4を構成する論理
パルス発生回路81の一実施例の回路構成図、図10は
その各部信号波形である。図9において、mは6相のリ
ングカウンタで整形信号mが入力され、6つの出力端子
には図10に示すp1,p2,p3,p4,p5,p6 の6
相パルスを出力する。これらのパルスのパルス幅は電気
角で60度である。これらの6相パルスp1,p2,p
3,p4,p5,p6は図8に示す信号合成回路83に
それぞれ出力される。
パルス発生回路81の一実施例の回路構成図、図10は
その各部信号波形である。図9において、mは6相のリ
ングカウンタで整形信号mが入力され、6つの出力端子
には図10に示すp1,p2,p3,p4,p5,p6 の6
相パルスを出力する。これらのパルスのパルス幅は電気
角で60度である。これらの6相パルスp1,p2,p
3,p4,p5,p6は図8に示す信号合成回路83に
それぞれ出力される。
【0023】図8の傾斜信号発生回路82の動作につい
て以下に詳しく説明する。図11は傾斜信号発生回路8
2の一実施例の回路構成図、図12(a)は高速定常回
転状態における各部信号波形図、図12(b)は低速定
常回転状態における各部信号波形図である。
て以下に詳しく説明する。図11は傾斜信号発生回路8
2の一実施例の回路構成図、図12(a)は高速定常回
転状態における各部信号波形図、図12(b)は低速定
常回転状態における各部信号波形図である。
【0024】図11において、42は両エッジ微分回路
で、入力された整形信号mの両エッジのタイミングで微
分パルスnを作る。微分パルスnは立ち下がり微分回路
43に入力され、微分パルスnの立ち下がりエッジのタ
イミングで微分パルスrを作る。41はカウンタ回路
で、所用ビット数のバイナリーアップカウンタ(例え
ば、5ビットカウンタ)であり、クロックパルス発生回
路40の出力するクロックパルスcpをカウントし、微
分パルスrによってリセットされる。44はラッチで、
ラッチ44のセット端子Sにはカウンタ回路41の最上
位ビットの出力が接続され、リセット端子Rには微分パ
ルスrが入力されている。45はD型フリップフロップ
で、ラッチ44の出力信号qを微分パルスnのタイミン
グで取り込み、保持信号sとして出力する。50は微分
パルスnに応じて鋸歯状の傾斜信号を発生するための充
放電用コンデンサ、51,52はそれぞれ充放電用コン
デンサ50に充電電流を供給するための第1,第2の定
電流源回路で、充電電流の大きさはそれぞれI1,I2
である。そのうち、第2の定電流源回路52はスイッチ
53を介して充放電用コンデンサ50に接続されてい
る。保持信号sはスイッチ回路53の開閉動作を行う。
すなわち、保持信号sが”H”のときはスイッチを開
き、保持信号sが”L”のときはスイッチを閉じる。5
4は充放電用コンデンサ50に蓄えられた電荷を放電さ
せるためのスイッチ回路である。微分パルスnはスイッ
チ回路54の開閉動作を行う。すなわち、微分パルスn
が”H”のときはスイッチを閉じ、微分パルス信号n
が”L”のときはスイッチを開く。55は入力が充放電
用コンデンサ50に接続されたバッファアンプである。
バッファアンプ55の出力端子が傾斜信号発生回路82
の出力端子となり、傾斜信号stを出力する。
で、入力された整形信号mの両エッジのタイミングで微
分パルスnを作る。微分パルスnは立ち下がり微分回路
43に入力され、微分パルスnの立ち下がりエッジのタ
イミングで微分パルスrを作る。41はカウンタ回路
で、所用ビット数のバイナリーアップカウンタ(例え
ば、5ビットカウンタ)であり、クロックパルス発生回
路40の出力するクロックパルスcpをカウントし、微
分パルスrによってリセットされる。44はラッチで、
ラッチ44のセット端子Sにはカウンタ回路41の最上
位ビットの出力が接続され、リセット端子Rには微分パ
ルスrが入力されている。45はD型フリップフロップ
で、ラッチ44の出力信号qを微分パルスnのタイミン
グで取り込み、保持信号sとして出力する。50は微分
パルスnに応じて鋸歯状の傾斜信号を発生するための充
放電用コンデンサ、51,52はそれぞれ充放電用コン
デンサ50に充電電流を供給するための第1,第2の定
電流源回路で、充電電流の大きさはそれぞれI1,I2
である。そのうち、第2の定電流源回路52はスイッチ
53を介して充放電用コンデンサ50に接続されてい
る。保持信号sはスイッチ回路53の開閉動作を行う。
すなわち、保持信号sが”H”のときはスイッチを開
き、保持信号sが”L”のときはスイッチを閉じる。5
4は充放電用コンデンサ50に蓄えられた電荷を放電さ
せるためのスイッチ回路である。微分パルスnはスイッ
チ回路54の開閉動作を行う。すなわち、微分パルスn
が”H”のときはスイッチを閉じ、微分パルス信号n
が”L”のときはスイッチを開く。55は入力が充放電
用コンデンサ50に接続されたバッファアンプである。
バッファアンプ55の出力端子が傾斜信号発生回路82
の出力端子となり、傾斜信号stを出力する。
【0025】図11に示す傾斜信号発生回路82の動作
について、まず永久磁石回転子27が高速定常回転して
いるときについて図12(a)を参照して説明する。
について、まず永久磁石回転子27が高速定常回転して
いるときについて図12(a)を参照して説明する。
【0026】図12(a)において、mは信号整形回路
3の出力する整形信号で、nは両エッジ微分回路42に
より整形信号mの両エッジのタイミングで発生された微
分パルスである。rは立ち下がり微分回路43により微
分パルスnの立ち下がりエッジのタイミングで発生され
た微分パルスを示す。カウンタ回路41は、立ち下がり
微分回路43が微分パルスrを出力するまでクロックパ
ルスcpをカウントする。微分パルスrは逆起電力検出
回路1の出力する整形信号mと同じ周期であるから、カ
ウンタ回路45の内容は整形信号mの周期を計数したこ
とになる。
3の出力する整形信号で、nは両エッジ微分回路42に
より整形信号mの両エッジのタイミングで発生された微
分パルスである。rは立ち下がり微分回路43により微
分パルスnの立ち下がりエッジのタイミングで発生され
た微分パルスを示す。カウンタ回路41は、立ち下がり
微分回路43が微分パルスrを出力するまでクロックパ
ルスcpをカウントする。微分パルスrは逆起電力検出
回路1の出力する整形信号mと同じ周期であるから、カ
ウンタ回路45の内容は整形信号mの周期を計数したこ
とになる。
【0027】図12(a)のpに、カウンタ回路41の
内容をアナログ信号に変えた場合の波形を示す。永久磁
石回転子27が高速回転している場合には、カウンタ回
路41の計数値は十分小さく、ラッチ回路44の各セッ
ト端子Sに入力されるカウンタ回路41の最上位ビット
は常に”L”の状態であり、ラッチ44の出力端子Qの
出力は”L”状態にある。
内容をアナログ信号に変えた場合の波形を示す。永久磁
石回転子27が高速回転している場合には、カウンタ回
路41の計数値は十分小さく、ラッチ回路44の各セッ
ト端子Sに入力されるカウンタ回路41の最上位ビット
は常に”L”の状態であり、ラッチ44の出力端子Qの
出力は”L”状態にある。
【0028】したがって、D−フリップフロップ回路4
5の入力端子Dにはラッチ44の出力端子Qの出力”
L”が入力され、クロック端子CKには両エッジ微分回
路42の出力する微分パルスnが入力されているので、
D−フリップフロップ回路45の出力する保持信号はs
は”L”状態である。したがって、スイッチ回路53は
閉じ、充放電用コンデンサ50には定電流源回路51と
定電流源回路52の合成電流(I1+I2)によって充
放電用コンデンサ50を充電する。ところが、微分パル
スnが”H”になるとスイッチ回路54が閉じ、コンデ
ンサ50の電荷を放電する。コンデンサ50の端子電圧
は、バッファ回路57を介して傾斜信号stとして出力
される。その結果、傾斜信号stは、図12(a)に示
すように、整形信号mの立ち上がり、立ち下がりの各エ
ッジのタイミングから所定の傾斜で大きくなり、微分パ
ルスnが”H”になるとアース電位になる鋸歯状の傾斜
信号になる。
5の入力端子Dにはラッチ44の出力端子Qの出力”
L”が入力され、クロック端子CKには両エッジ微分回
路42の出力する微分パルスnが入力されているので、
D−フリップフロップ回路45の出力する保持信号はs
は”L”状態である。したがって、スイッチ回路53は
閉じ、充放電用コンデンサ50には定電流源回路51と
定電流源回路52の合成電流(I1+I2)によって充
放電用コンデンサ50を充電する。ところが、微分パル
スnが”H”になるとスイッチ回路54が閉じ、コンデ
ンサ50の電荷を放電する。コンデンサ50の端子電圧
は、バッファ回路57を介して傾斜信号stとして出力
される。その結果、傾斜信号stは、図12(a)に示
すように、整形信号mの立ち上がり、立ち下がりの各エ
ッジのタイミングから所定の傾斜で大きくなり、微分パ
ルスnが”H”になるとアース電位になる鋸歯状の傾斜
信号になる。
【0029】永久磁石回転子27が低速定常回転してい
るときについて、図11に示す傾斜信号発生回路82の
動作を、図12(b)を参照して説明する。
るときについて、図11に示す傾斜信号発生回路82の
動作を、図12(b)を参照して説明する。
【0030】永久磁石回転子27が低速回転している場
合には、信号整形回路3が出力する整形信号mのエッジ
間隔は高速回転時よりも長くなり、カウンタ回路41の
計数値は高速時の計数値(図12(a)のp)よりも大
きくなって、最上位ビットが”L”状態から”H”状態
に変わる時間がある。そのため、ラッチ回路44はセッ
トされ、その出力信号qも”H”に変わる(図12
(b)のq)。このときに整形信号mのエッジが到来し
て微分パルスnが発生し、ラッチ回路44の出力信号q
をD−フリップフロップ回路45で保持するので、D−
フリップフロップ回路45の出力する保持信号sは”
H”になる(図12(b)のs)。保持信号sが”H”
であるから、スイッチ回路56は開く。したがって、コ
ンデンサ50の充電電流は定電流源回路51の電流I1
だけになり、第1の傾斜信号stの時間的な傾斜は緩や
かになる(図12(b)のst)。なお、図12(b)
に示すstの破線は、合成電流(I1+I2)によって
コンデンサ50を充電したと仮定した場合の傾斜信号を
表している。
合には、信号整形回路3が出力する整形信号mのエッジ
間隔は高速回転時よりも長くなり、カウンタ回路41の
計数値は高速時の計数値(図12(a)のp)よりも大
きくなって、最上位ビットが”L”状態から”H”状態
に変わる時間がある。そのため、ラッチ回路44はセッ
トされ、その出力信号qも”H”に変わる(図12
(b)のq)。このときに整形信号mのエッジが到来し
て微分パルスnが発生し、ラッチ回路44の出力信号q
をD−フリップフロップ回路45で保持するので、D−
フリップフロップ回路45の出力する保持信号sは”
H”になる(図12(b)のs)。保持信号sが”H”
であるから、スイッチ回路56は開く。したがって、コ
ンデンサ50の充電電流は定電流源回路51の電流I1
だけになり、第1の傾斜信号stの時間的な傾斜は緩や
かになる(図12(b)のst)。なお、図12(b)
に示すstの破線は、合成電流(I1+I2)によって
コンデンサ50を充電したと仮定した場合の傾斜信号を
表している。
【0031】このようにして、低速定常回転時において
は、傾斜信号stの時間的な傾斜を緩やかにし、整形信
号mのエッジ間隔におけるピーク値を、高速回転時と同
じになるようにしている。なお、カウンタ回路41は、
オーバーフロー検出時のカウント停止機能を有し、オー
バーフローを検出したときにクロックパルス信号cpの
カウント動作を停止するようにしてある(図示せず)。
は、傾斜信号stの時間的な傾斜を緩やかにし、整形信
号mのエッジ間隔におけるピーク値を、高速回転時と同
じになるようにしている。なお、カウンタ回路41は、
オーバーフロー検出時のカウント停止機能を有し、オー
バーフローを検出したときにクロックパルス信号cpの
カウント動作を停止するようにしてある(図示せず)。
【0032】図8の信号合成回路83の動作について、
以下に詳しく説明する。図13は信号合成回路83の一
実施例の回路構成図で、図14はその各部信号波形図で
ある。図13において、60は信号合成回路4の入力端
子で、傾斜信号stが入力される。63はバッファ回路
で、定電圧源62が接続され、その電圧に応じた所定の
第1の定電圧信号sfを出力する。61は反転バッファ
回路で、傾斜信号stと定電圧信号sfが入力され、定
電圧信号sfを基準にして傾斜信号stを反転した反転
傾斜信号sdを得ている。また、傾斜信号st、定電圧
信号sfおよび反転傾斜信号sdの3つの信号は、各ス
イッチ回路71,72,73,74,75,76にそれ
ぞれ入力されている。なお、スイッチ回路71,72,
73,74,75,76はそれぞれ同一の構成であるの
で、スイッチ回路71の構成だけを示してある。
以下に詳しく説明する。図13は信号合成回路83の一
実施例の回路構成図で、図14はその各部信号波形図で
ある。図13において、60は信号合成回路4の入力端
子で、傾斜信号stが入力される。63はバッファ回路
で、定電圧源62が接続され、その電圧に応じた所定の
第1の定電圧信号sfを出力する。61は反転バッファ
回路で、傾斜信号stと定電圧信号sfが入力され、定
電圧信号sfを基準にして傾斜信号stを反転した反転
傾斜信号sdを得ている。また、傾斜信号st、定電圧
信号sfおよび反転傾斜信号sdの3つの信号は、各ス
イッチ回路71,72,73,74,75,76にそれ
ぞれ入力されている。なお、スイッチ回路71,72,
73,74,75,76はそれぞれ同一の構成であるの
で、スイッチ回路71の構成だけを示してある。
【0033】スイッチ回路71において、64,65,
66はスイッチで、片方はそれぞれ入力端子60、バッ
ファ回路63および反転バッファ回路61に接続され、
スイッチ64,65,66の他方は共通接続されて抵抗
67に接続されている。抵抗67に得られる電圧信号が
合成回路71の出力となる。図13において、スイッチ
64,65,66は、論理パルス発生回路2の出力する
6相パルスp1,p2,p3,p4,p5,p6 のうち3つ
のパルス(p1,p2,p3)の出力に応じてオン,オ
フされる。そして、スイッチ回路71の出力端子からは
位置信号dが出力される。同様に、スイッチ回路72,
73、74,75,76にはそれぞれ3つのパルス信号
(p2、p3、p4)、(p3、p4、p5)、(p
4,p5,p6)、(p5,p6,p1)、(p6,p
1,p2)の出力に応じて、3つのスイッチ(図示しな
い)がオン,オフされる。91,92,93,94,9
5,96は電流変換回路で、各スイッチ回路71,7
2,73,74,75,76で得られた電圧信号を、そ
れぞれ電圧値に比例した大きさの電流に変換する。ただ
し、電流変換回路91,93,95の出力は電流吸い込
み型で、入力された電圧値に比例した大きさの電流をそ
れぞれの出力端子d,f,hから吸い込む。電流変換回
路92,94,96の出力は電流吐き出し型で、入力さ
れた電圧値に比例した大きさの電流をそれぞれの出力端
子e,g,iから吐き出す。
66はスイッチで、片方はそれぞれ入力端子60、バッ
ファ回路63および反転バッファ回路61に接続され、
スイッチ64,65,66の他方は共通接続されて抵抗
67に接続されている。抵抗67に得られる電圧信号が
合成回路71の出力となる。図13において、スイッチ
64,65,66は、論理パルス発生回路2の出力する
6相パルスp1,p2,p3,p4,p5,p6 のうち3つ
のパルス(p1,p2,p3)の出力に応じてオン,オ
フされる。そして、スイッチ回路71の出力端子からは
位置信号dが出力される。同様に、スイッチ回路72,
73、74,75,76にはそれぞれ3つのパルス信号
(p2、p3、p4)、(p3、p4、p5)、(p
4,p5,p6)、(p5,p6,p1)、(p6,p
1,p2)の出力に応じて、3つのスイッチ(図示しな
い)がオン,オフされる。91,92,93,94,9
5,96は電流変換回路で、各スイッチ回路71,7
2,73,74,75,76で得られた電圧信号を、そ
れぞれ電圧値に比例した大きさの電流に変換する。ただ
し、電流変換回路91,93,95の出力は電流吸い込
み型で、入力された電圧値に比例した大きさの電流をそ
れぞれの出力端子d,f,hから吸い込む。電流変換回
路92,94,96の出力は電流吐き出し型で、入力さ
れた電圧値に比例した大きさの電流をそれぞれの出力端
子e,g,iから吐き出す。
【0034】図13の信号合成回路83の動作につい
て、図14の各部信号波形図を用いて説明する。
て、図14の各部信号波形図を用いて説明する。
【0035】図14において、mは信号整形回路3の出
力、p1,p2,p3,p4,p5,p6は論理パルス
発生回路81の出力、stは傾斜信号発生回路82の出
力する傾斜信号を示す。傾斜信号stは反転バッファ回
路61に入力されているので、反転バッファ回路61の
出力からは図14sdに示すような、第1の定電位信号
sfを基準にしてstを反転した信号sdが得られる
(sd=sf−st)。
力、p1,p2,p3,p4,p5,p6は論理パルス
発生回路81の出力、stは傾斜信号発生回路82の出
力する傾斜信号を示す。傾斜信号stは反転バッファ回
路61に入力されているので、反転バッファ回路61の
出力からは図14sdに示すような、第1の定電位信号
sfを基準にしてstを反転した信号sdが得られる
(sd=sf−st)。
【0036】スイッチ回路71を構成するスイッチ6
4,65,66は、論理パルス発生回路2の出力するパ
ルス信号p1、p2、p3に応じて、信号”H”でスイ
ッチが閉じ、信号”L”でスイッチが開くので、入力端
子60,バッファ回路63および反転バッファ回路61
の出力はスイッチ回路71の出力端子に順次接続され、
図14dに示す台形波状の位置信号が得られる。なお、
切換わり時点において両者信号の電圧は等しく、さらに
p1,p2,p3がすべて”L”の区間になると、スイ
ッチ回路64,65,66すべてが開き、抵抗67の電
位はアース電位に等しくなる。したがって、抵抗67に
は整形信号mの立ち上がりエッジから始まる立ち上がり
傾斜部分を有する台形波状の位置信号dが得られる。
4,65,66は、論理パルス発生回路2の出力するパ
ルス信号p1、p2、p3に応じて、信号”H”でスイ
ッチが閉じ、信号”L”でスイッチが開くので、入力端
子60,バッファ回路63および反転バッファ回路61
の出力はスイッチ回路71の出力端子に順次接続され、
図14dに示す台形波状の位置信号が得られる。なお、
切換わり時点において両者信号の電圧は等しく、さらに
p1,p2,p3がすべて”L”の区間になると、スイ
ッチ回路64,65,66すべてが開き、抵抗67の電
位はアース電位に等しくなる。したがって、抵抗67に
は整形信号mの立ち上がりエッジから始まる立ち上がり
傾斜部分を有する台形波状の位置信号dが得られる。
【0037】以下、同様にして電流変換回路92,9
3,94,95,96の各出力端子からは、台形波状の
位置信号e,f,g,h,iが出力される。したがっ
て、位置信号形成回路4により、整形信号mの各エッジ
から傾斜の始まる6相の位置信号d,e,f,g,h,
iが得られる。
3,94,95,96の各出力端子からは、台形波状の
位置信号e,f,g,h,iが出力される。したがっ
て、位置信号形成回路4により、整形信号mの各エッジ
から傾斜の始まる6相の位置信号d,e,f,g,h,
iが得られる。
【0038】以上のような信号処理により得られた信号
で、電動機を駆動したときの各部波形を図15および図
16に示す。
で、電動機を駆動したときの各部波形を図15および図
16に示す。
【0039】図15は選択回路2の指令端子6に加速指
令を入力したときの各部波形を示す。図15において、
Ea,Eb,Ecは固定子巻線11,12,13に誘起
される逆起電力、Ba,Bb,Bcは合成回路1の出力
する合成信号を示す。選択回路2の指令端子6に加速指
令が入力されたときには、3個の切換えスイッチはX側
に切換えら、入力された3相の逆起電力信号Ea,E
b,Ecと3相の合成信号Ba,Bb,Bcのうち、逆
起電力信号Ea,Eb,Ecが選択される。したがっ
て、図15に示すように整形信号mの立ち上がりエッジ
は各逆起電力信号Ea,Eb,Ecの立ち上がり側のゼ
ロクロス点に対応し、整形信号mの立ち下がりエッジは
各逆起電力信号Ea,Eb,Ecの立ち下がり側のゼロ
クロス点に対応している。
令を入力したときの各部波形を示す。図15において、
Ea,Eb,Ecは固定子巻線11,12,13に誘起
される逆起電力、Ba,Bb,Bcは合成回路1の出力
する合成信号を示す。選択回路2の指令端子6に加速指
令が入力されたときには、3個の切換えスイッチはX側
に切換えら、入力された3相の逆起電力信号Ea,E
b,Ecと3相の合成信号Ba,Bb,Bcのうち、逆
起電力信号Ea,Eb,Ecが選択される。したがっ
て、図15に示すように整形信号mの立ち上がりエッジ
は各逆起電力信号Ea,Eb,Ecの立ち上がり側のゼ
ロクロス点に対応し、整形信号mの立ち下がりエッジは
各逆起電力信号Ea,Eb,Ecの立ち下がり側のゼロ
クロス点に対応している。
【0040】そして、図15に示すように、図7の駆動
トランジスタ21,22,23の各ベースには、位置信
号形成回路4によって形成された台形波状の3相の位置
信号d,f,h(吸い込み電流)がそれぞれ供給され、
同様に図7の駆動トランジスタ24,25,26の各ベ
ースには、位置信号g,i,e(吐き出し電流)がそれ
ぞれ供給され、6個の駆動トランジスタの通電を制御す
る。永久磁石回転子27の回転に伴って、位置信号d,
f,h,g,i,eが図15のように変化し、固定子巻
線11,12,13にはそれぞれ図15のIa,Ib,
Icに示した台形波状の3相の電流が両方向に供給され
る。Va,Vb,Vcは固定子巻線11,12,13の
電流給電端子A,B,Cの各端子電圧で、固定子巻線1
1,12,13のそれぞれに誘起される逆起電力Ea,
Eb,Ecと、各相に電流Ia,Ib,Icが流れるこ
とにより発生した巻線抵抗による電圧降下分(電圧波形
Vaのみ斜線で示した部分)を加算した波形である。
トランジスタ21,22,23の各ベースには、位置信
号形成回路4によって形成された台形波状の3相の位置
信号d,f,h(吸い込み電流)がそれぞれ供給され、
同様に図7の駆動トランジスタ24,25,26の各ベ
ースには、位置信号g,i,e(吐き出し電流)がそれ
ぞれ供給され、6個の駆動トランジスタの通電を制御す
る。永久磁石回転子27の回転に伴って、位置信号d,
f,h,g,i,eが図15のように変化し、固定子巻
線11,12,13にはそれぞれ図15のIa,Ib,
Icに示した台形波状の3相の電流が両方向に供給され
る。Va,Vb,Vcは固定子巻線11,12,13の
電流給電端子A,B,Cの各端子電圧で、固定子巻線1
1,12,13のそれぞれに誘起される逆起電力Ea,
Eb,Ecと、各相に電流Ia,Ib,Icが流れるこ
とにより発生した巻線抵抗による電圧降下分(電圧波形
Vaのみ斜線で示した部分)を加算した波形である。
【0041】図15より明らかなように、選択回路2の
指令端子6に加速指令を入力したとき3相の固定子巻線
に通電される電流Ia,Ib,Icは、固定子巻線に誘
起される逆起電力Ea,Eb,Ecとそれぞれ同位相の
関係にある。その結果、永久磁石回転子27と固定子巻
線11,12,13は加速トルクを発生し、回転駆動さ
れる。また、電流Ia,Ib,Icが台形波状になるよ
うに駆動トランジスタの通電を制御しているので、各固
定子巻線11,12,13の逆起電力Ea,Eb,Ec
のゼロクロス点において、その固定子巻線に供給される
各電流Ia,Ib,Icはゼロになる。したがって、信
号整形回路3により逆起電力Ea,Eb,Ecのゼロク
ロス点の正確な検出が可能である(図15のm)。
指令端子6に加速指令を入力したとき3相の固定子巻線
に通電される電流Ia,Ib,Icは、固定子巻線に誘
起される逆起電力Ea,Eb,Ecとそれぞれ同位相の
関係にある。その結果、永久磁石回転子27と固定子巻
線11,12,13は加速トルクを発生し、回転駆動さ
れる。また、電流Ia,Ib,Icが台形波状になるよ
うに駆動トランジスタの通電を制御しているので、各固
定子巻線11,12,13の逆起電力Ea,Eb,Ec
のゼロクロス点において、その固定子巻線に供給される
各電流Ia,Ib,Icはゼロになる。したがって、信
号整形回路3により逆起電力Ea,Eb,Ecのゼロク
ロス点の正確な検出が可能である(図15のm)。
【0042】図16は選択回路2の指令端子6に減速指
令を入力したときの各部波形を示す。選択回路2の指令
端子6に減速指令が入力されたときには、3個の切換え
スイッチはY側に切換えられる。したがって、入力され
た3相の逆起電力信号Ea,Eb,Ecと3相の合成信
号Ba,Bb,Bcのうち、合成信号Ba,Bb,Bc
が選択される。したがって、図16に示すように、整形
信号mの立ち上がりエッジは各合成信号Ba,Bb,B
cの立ち上がり側のゼロクロス点に対応し、整形信号m
の立ち下がりエッジは各合成信号Ba,Bb,Bcの立
ち下がり側のゼロクロス点に対応している。そして、図
16に示すように、図7の駆動トランジスタ21,2
2,23の各ベースには、位置信号形成回路4によって
作成された台形波状の3相の位置信号d,f,h(吸い
込み電流)がそれぞれ供給され、同様に、図7の駆動ト
ランジスタ24,25,26の各ベースには、位置信号
g,i,e(吐き出し電流)がそれぞれ供給され、6個
の駆動トランジスタの通電を制御する。
令を入力したときの各部波形を示す。選択回路2の指令
端子6に減速指令が入力されたときには、3個の切換え
スイッチはY側に切換えられる。したがって、入力され
た3相の逆起電力信号Ea,Eb,Ecと3相の合成信
号Ba,Bb,Bcのうち、合成信号Ba,Bb,Bc
が選択される。したがって、図16に示すように、整形
信号mの立ち上がりエッジは各合成信号Ba,Bb,B
cの立ち上がり側のゼロクロス点に対応し、整形信号m
の立ち下がりエッジは各合成信号Ba,Bb,Bcの立
ち下がり側のゼロクロス点に対応している。そして、図
16に示すように、図7の駆動トランジスタ21,2
2,23の各ベースには、位置信号形成回路4によって
作成された台形波状の3相の位置信号d,f,h(吸い
込み電流)がそれぞれ供給され、同様に、図7の駆動ト
ランジスタ24,25,26の各ベースには、位置信号
g,i,e(吐き出し電流)がそれぞれ供給され、6個
の駆動トランジスタの通電を制御する。
【0043】永久磁石回転子27の回転に伴って、位置
信号d,f,h,g,i,eが図16のように変化し、
固定子巻線11,12,13にはそれぞれ図16に示し
た台形波状の3相の電流Ia,Ib,Icが両方向に供
給される。Va,Vb,Vcは固定子巻線11,12,
13の電流給電端子A,B,Cの各端子電圧を示し、固
定子巻線11,12,13のそれぞれに誘起される逆起
電力Ea,Eb,Ecから各相に電流Ia,Ib,Ic
が流れることにより発生した巻線抵抗による電圧降下分
(電圧波形Vaのみ斜線で示した部分)を引き算した波
形である。ただし、選択回路2の指令端子6に減速指令
が入力されたときには、固定子巻線に通電される電流に
よって巻線抵抗に発生する電圧降下分が、固定子巻線に
発生する逆起電力の大きさより大きくならないように、
図4の電流変換回路91,92,93,94,95,9
6の出力電流を制限するように構成されている(図示せ
ず)。
信号d,f,h,g,i,eが図16のように変化し、
固定子巻線11,12,13にはそれぞれ図16に示し
た台形波状の3相の電流Ia,Ib,Icが両方向に供
給される。Va,Vb,Vcは固定子巻線11,12,
13の電流給電端子A,B,Cの各端子電圧を示し、固
定子巻線11,12,13のそれぞれに誘起される逆起
電力Ea,Eb,Ecから各相に電流Ia,Ib,Ic
が流れることにより発生した巻線抵抗による電圧降下分
(電圧波形Vaのみ斜線で示した部分)を引き算した波
形である。ただし、選択回路2の指令端子6に減速指令
が入力されたときには、固定子巻線に通電される電流に
よって巻線抵抗に発生する電圧降下分が、固定子巻線に
発生する逆起電力の大きさより大きくならないように、
図4の電流変換回路91,92,93,94,95,9
6の出力電流を制限するように構成されている(図示せ
ず)。
【0044】図16より明らかなように、選択回路2の
指令端子6に減速指令を入力したとき、3相の固定子巻
線に通電される電流Ia,Ib,Icは、固定子巻線に
誘起される逆起電力Ea,Eb,Ecとそれぞれ逆位相
の関係にある。その結果、永久磁石回転子27と固定子
巻線11,12,13は減速トルクを発生する。また固
定子巻線11,12,13に誘起される逆起電力Ea,
Eb,Ecのゼロクロス点(合成信号Ba,Bb,Bc
のゼロクロス点に一致)において、固定子巻線に通電さ
れる各電流Ia,Ib,Icはゼロになるため、減速ト
ルクを発生している場合にも、信号整形回路3は合成信
号Ba,Bb,Bcのゼロクロス点の正確な検出が可能
である(図16のm)。
指令端子6に減速指令を入力したとき、3相の固定子巻
線に通電される電流Ia,Ib,Icは、固定子巻線に
誘起される逆起電力Ea,Eb,Ecとそれぞれ逆位相
の関係にある。その結果、永久磁石回転子27と固定子
巻線11,12,13は減速トルクを発生する。また固
定子巻線11,12,13に誘起される逆起電力Ea,
Eb,Ecのゼロクロス点(合成信号Ba,Bb,Bc
のゼロクロス点に一致)において、固定子巻線に通電さ
れる各電流Ia,Ib,Icはゼロになるため、減速ト
ルクを発生している場合にも、信号整形回路3は合成信
号Ba,Bb,Bcのゼロクロス点の正確な検出が可能
である(図16のm)。
【0045】図17は、選択回路2の指令端子6に減速
指令を入力するが、図16の場合とは異なり、固定子巻
線に通電される電流を制限することなく、十分大きくし
たときの各部波形を示したものである。固定子巻線に通
電される電流を制限することなく十分大きくすると、巻
線抵抗に発生する電圧降下分が、固定子巻線に発生する
逆起電力よりも大きくなるため、図17のVa,Vb,
Vcに示すように、固定子巻線11,12,13の電流
給電端子A,B,Cの各端子電圧は、固定子巻線11,
12,13のそれぞれに誘起される逆起電力Ea,E
b,Ecのゼロクロス点の位置以外にもゼロクロス点を
発生し、合成回路1で合成される合成信号Ba,Bb,
Bcにも逆起電力Ea,Eb,Ecのゼロクロス点の位
置以外でゼロクロス点を発生する。その結果、信号整形
回路3は逆起電力のゼロクロス点だけでなくそれ以外の
ゼロクロス点も検出するため、固定子巻線に通電される
電流を制限せずに減速トルクを発生させる場合には、逆
起電力のゼロクロス点に各エッジが一致した整形信号m
を作成することができない(図17のm)。その結果、
位置信号形成回路4は永久磁石回転子27の回転に応じ
た位置信号を作成することができず、永久磁石回転子2
7と固定子巻線11,12,13は減速トルクを安定に
発生することができない。
指令を入力するが、図16の場合とは異なり、固定子巻
線に通電される電流を制限することなく、十分大きくし
たときの各部波形を示したものである。固定子巻線に通
電される電流を制限することなく十分大きくすると、巻
線抵抗に発生する電圧降下分が、固定子巻線に発生する
逆起電力よりも大きくなるため、図17のVa,Vb,
Vcに示すように、固定子巻線11,12,13の電流
給電端子A,B,Cの各端子電圧は、固定子巻線11,
12,13のそれぞれに誘起される逆起電力Ea,E
b,Ecのゼロクロス点の位置以外にもゼロクロス点を
発生し、合成回路1で合成される合成信号Ba,Bb,
Bcにも逆起電力Ea,Eb,Ecのゼロクロス点の位
置以外でゼロクロス点を発生する。その結果、信号整形
回路3は逆起電力のゼロクロス点だけでなくそれ以外の
ゼロクロス点も検出するため、固定子巻線に通電される
電流を制限せずに減速トルクを発生させる場合には、逆
起電力のゼロクロス点に各エッジが一致した整形信号m
を作成することができない(図17のm)。その結果、
位置信号形成回路4は永久磁石回転子27の回転に応じ
た位置信号を作成することができず、永久磁石回転子2
7と固定子巻線11,12,13は減速トルクを安定に
発生することができない。
【0046】すなわち、選択回路2の指令端子6に減速
指令が入力されたときには、固定子巻線に通電される電
流によって巻線抵抗に発生する電圧降下分が、固定子巻
線に発生する逆起電力の大きさより大きくならないよう
に、電流変換回路91,92,93,94,95,96
の出力電流を制限するように構成することにより、減速
トルクを発生している場合にも信号整形回路3は合成信
号Ba,Bb,Bcのゼロクロス点の正確な検出が可能
となり、安定に減速トルクを発生させることができる。
指令が入力されたときには、固定子巻線に通電される電
流によって巻線抵抗に発生する電圧降下分が、固定子巻
線に発生する逆起電力の大きさより大きくならないよう
に、電流変換回路91,92,93,94,95,96
の出力電流を制限するように構成することにより、減速
トルクを発生している場合にも信号整形回路3は合成信
号Ba,Bb,Bcのゼロクロス点の正確な検出が可能
となり、安定に減速トルクを発生させることができる。
【0047】図18は本発明の無整流子直流電動機を構
成する位置信号形成回路4の他の一実施例を示す回路構
成図である。図18において、84は位置信号形成回路
を構成するパルス遅延回路、81は論理パルス発生回
路、85は信号合成回路である。図18に示すパルス遅
延回路84において、111は第1のカウント回路、1
12は第2のカウント回路、113はクロックパルス発
生回路である。クロックパルス発生回路113は2種類
のクロックパルスck,2ckを発生しており、ckの
クロックパルスは第1のカウント回路111に、2ck
のクロックパルス(クロック周波数はckの2倍)は第
2のカウント回路112に入力されている。114は転
送回路で、信号整形回路3の出力する整形信号mが入力
され、第1のカウント回路111にはその計数値をリセ
ットするリセットパルスrを、第2のカウント回路11
2には第1のカウント回路111の計数値をロードする
ロードパルスsを出力する。
成する位置信号形成回路4の他の一実施例を示す回路構
成図である。図18において、84は位置信号形成回路
を構成するパルス遅延回路、81は論理パルス発生回
路、85は信号合成回路である。図18に示すパルス遅
延回路84において、111は第1のカウント回路、1
12は第2のカウント回路、113はクロックパルス発
生回路である。クロックパルス発生回路113は2種類
のクロックパルスck,2ckを発生しており、ckの
クロックパルスは第1のカウント回路111に、2ck
のクロックパルス(クロック周波数はckの2倍)は第
2のカウント回路112に入力されている。114は転
送回路で、信号整形回路3の出力する整形信号mが入力
され、第1のカウント回路111にはその計数値をリセ
ットするリセットパルスrを、第2のカウント回路11
2には第1のカウント回路111の計数値をロードする
ロードパルスsを出力する。
【0048】図18に示すパルス遅延回路84の動作に
ついて,図19の信号波形図を用いて説明する。転送回
路114は入力された整形信号m(図19のm)の立上
がり、立下がりの両エッジのタイミングでリセットパル
スr(図19のr)とセットパルスs(図19のs)を
出力するので,第1のカウント回路111はリセットパ
ルスrが入力されるまでクロックパルスckをアップカ
ウントする。リセットパルスrは整形信号mの立上が
り、立下がりの両エッジと同じ周期であるから、第1の
カウント回路111の計数値は整形信号mのエッジ周期
を計数したことになる。その様子を図19のpに計数値
をアナログ値に変換して示してある。
ついて,図19の信号波形図を用いて説明する。転送回
路114は入力された整形信号m(図19のm)の立上
がり、立下がりの両エッジのタイミングでリセットパル
スr(図19のr)とセットパルスs(図19のs)を
出力するので,第1のカウント回路111はリセットパ
ルスrが入力されるまでクロックパルスckをアップカ
ウントする。リセットパルスrは整形信号mの立上が
り、立下がりの両エッジと同じ周期であるから、第1の
カウント回路111の計数値は整形信号mのエッジ周期
を計数したことになる。その様子を図19のpに計数値
をアナログ値に変換して示してある。
【0049】第2のカウント回路112には転送回路1
14の出力するロードパルスsのタイミングで、第1の
カウント回路111のカウント値pが初期値として転送
される。第2のカウント回路112は、整形信号mのエ
ッジ周期を計数した計数値pを2ckのクロックでダウ
ンカウントされるので、ロードパルスsのちょうど中間
点で計数値がゼロになる。その様子を図19のqに計数
値をアナログ値に変換して示してある。第2のカウント
回路112は、計数値がゼロのときゼロフラグが出力さ
れるように構成されているので、第2のカウント回路1
12は図19のzに示すような遅延パルスzを出力す
る。
14の出力するロードパルスsのタイミングで、第1の
カウント回路111のカウント値pが初期値として転送
される。第2のカウント回路112は、整形信号mのエ
ッジ周期を計数した計数値pを2ckのクロックでダウ
ンカウントされるので、ロードパルスsのちょうど中間
点で計数値がゼロになる。その様子を図19のqに計数
値をアナログ値に変換して示してある。第2のカウント
回路112は、計数値がゼロのときゼロフラグが出力さ
れるように構成されているので、第2のカウント回路1
12は図19のzに示すような遅延パルスzを出力す
る。
【0050】整形信号mの立上がりエッジと立下がりエ
ッジとの間隔は電気角で60度に相当するので、図19
のzに示すzの立上がりエッジは整形信号mの立上がり
エッジ、立下がりエッジからちょうど電気角で30度だ
け遅延されたことになる。なお、ロードパルスsとリセ
ットパルスrの位相は、図19の如くリセットパルスr
がロードパルスsより遅延させているのは、第1のカウ
ント回路111のカウント値を第2のカウント回路11
2に確実に転送させるためである。また、図19では
s,rのパルス幅を便宜上大きく記してあるが、パルス
周期に比べて十分に狭いものとする。パルス遅延回路8
4により発生された遅延パルスzは論理パルス発生回路
81に入力される。図18に示す論理パルス発生回路8
1は、図9に示す回路と入力が異なるだけで同一構成で
あるので、図9と同一の番号を付して重複した説明は省
略する。
ッジとの間隔は電気角で60度に相当するので、図19
のzに示すzの立上がりエッジは整形信号mの立上がり
エッジ、立下がりエッジからちょうど電気角で30度だ
け遅延されたことになる。なお、ロードパルスsとリセ
ットパルスrの位相は、図19の如くリセットパルスr
がロードパルスsより遅延させているのは、第1のカウ
ント回路111のカウント値を第2のカウント回路11
2に確実に転送させるためである。また、図19では
s,rのパルス幅を便宜上大きく記してあるが、パルス
周期に比べて十分に狭いものとする。パルス遅延回路8
4により発生された遅延パルスzは論理パルス発生回路
81に入力される。図18に示す論理パルス発生回路8
1は、図9に示す回路と入力が異なるだけで同一構成で
あるので、図9と同一の番号を付して重複した説明は省
略する。
【0051】図18に示す信号合成回路85において、
101,102,103,104,105,106はオ
ア回路で、論理パルス発生回路81の出力する論理パル
スp1,p2,p3,p4,p5,p6の各々2入力の
論理和をそれぞれ電流変換回路91,92,93,9
4,95,96に出力する。電流変換回路91,92,
93,94,95,96に入力された論理パルスp1,
p2,p3,p4,p5,p6は、電圧値をそれぞれ電
流値に変換され、各出力端子からd,e,f,g,h,
iの6相のパルス信号が出力される。なお,91,9
2,93,94,95,96は図13に示す信号合成回
路83を構成する電流変換回路と同一であるので、図1
3と同一の番号を付して重複した説明は省略する。
101,102,103,104,105,106はオ
ア回路で、論理パルス発生回路81の出力する論理パル
スp1,p2,p3,p4,p5,p6の各々2入力の
論理和をそれぞれ電流変換回路91,92,93,9
4,95,96に出力する。電流変換回路91,92,
93,94,95,96に入力された論理パルスp1,
p2,p3,p4,p5,p6は、電圧値をそれぞれ電
流値に変換され、各出力端子からd,e,f,g,h,
iの6相のパルス信号が出力される。なお,91,9
2,93,94,95,96は図13に示す信号合成回
路83を構成する電流変換回路と同一であるので、図1
3と同一の番号を付して重複した説明は省略する。
【0052】図18に示す位置信号形成回路により得ら
れた位置信号で電動機を駆動したときの各部波形を図2
0および図21に示す。
れた位置信号で電動機を駆動したときの各部波形を図2
0および図21に示す。
【0053】図20は、選択回路2の指令端子6に加速
指令を入力したときの各部波形を示す。図20におい
て、Ea,Eb,Ecは固定子巻線11,12,13に
誘起される逆起電力、Ba,Bb,Bcは合成回路1の
出力する合成信号を示す。選択回路2の指令端子6に加
速指令が入力されたときには、選択信号Sa,Sb,S
cとして逆起電力信号Ea,Eb,Ecが選択される。
したがって、図20に示すように整形信号mの立ち上が
りエッジは各逆起電力信号Ea,Eb,Ecの立ち上が
り側のゼロクロス点に対応し、整形信号mの立ち下がり
エッジは各逆起電力信号Ea,Eb,Ecの立ち下がり
側のゼロクロス点に対応している。
指令を入力したときの各部波形を示す。図20におい
て、Ea,Eb,Ecは固定子巻線11,12,13に
誘起される逆起電力、Ba,Bb,Bcは合成回路1の
出力する合成信号を示す。選択回路2の指令端子6に加
速指令が入力されたときには、選択信号Sa,Sb,S
cとして逆起電力信号Ea,Eb,Ecが選択される。
したがって、図20に示すように整形信号mの立ち上が
りエッジは各逆起電力信号Ea,Eb,Ecの立ち上が
り側のゼロクロス点に対応し、整形信号mの立ち下がり
エッジは各逆起電力信号Ea,Eb,Ecの立ち下がり
側のゼロクロス点に対応している。
【0054】図18の位置信号形成回路で形成される位
置信号d,e,f,g,h,iは、図20に示すとおり
6相の矩形波信号で、そのパルス幅は電気角で120度
である。6相の位置信号d,e,f,g,h,iは回転
子27の位置信号となり、第1図の固定子巻線電力供給
回路5に入力される。永久磁石回転子27の回転に伴っ
て、位置信号d,f,h,g,i,eが図20のように
変化し、固定子巻線11,12,13には、それぞれ図
20のIa,Ib,Icに示した矩形波状の3相の電流
が両方向に供給される。図20のVa,Vb,Vcは固
定子巻線11,12,13の電流給電端子A,B,Cの
各端子電圧で、固定子巻線11,12,13のそれぞれ
に誘起される逆起電力Ea,Eb,Ecと、各相に電流
Ia,Ib,Icが流れることにより発生した巻線抵抗
による電圧降下分(電圧波形Vaのみ斜線で示した部
分)を加算した波形である。
置信号d,e,f,g,h,iは、図20に示すとおり
6相の矩形波信号で、そのパルス幅は電気角で120度
である。6相の位置信号d,e,f,g,h,iは回転
子27の位置信号となり、第1図の固定子巻線電力供給
回路5に入力される。永久磁石回転子27の回転に伴っ
て、位置信号d,f,h,g,i,eが図20のように
変化し、固定子巻線11,12,13には、それぞれ図
20のIa,Ib,Icに示した矩形波状の3相の電流
が両方向に供給される。図20のVa,Vb,Vcは固
定子巻線11,12,13の電流給電端子A,B,Cの
各端子電圧で、固定子巻線11,12,13のそれぞれ
に誘起される逆起電力Ea,Eb,Ecと、各相に電流
Ia,Ib,Icが流れることにより発生した巻線抵抗
による電圧降下分(電圧波形Vaのみ斜線で示した部
分)を加算した波形である。
【0055】図20より明らかなように、選択回路2の
指令端子6に加速指令が入力されたときは、3相の固定
子巻線に通電される電流Ia,Ib,Icは、固定子巻
線に誘起される逆起電力Ea,Eb,Ecとそれぞれ同
位相の関係にある。その結果、永久磁石回転子27と固
定子巻線11,12,13は加速トルクを発生し、回転
駆動される。また、電流Ia,Ib,Icが矩形波状に
なるように駆動トランジスタの通電を制御しているの
で、各固定子巻線11,12,13の逆起電力Ea,E
b,Ecのゼロクロス点近傍(電気角で60度)におい
て、その固定子巻線に供給される各電流Ia,Ib,I
cはゼロになる。したがって、信号整形回路3により逆
起電力Ea,Eb,Ecのゼロクロス点の正確な検出が
可能である(図20のm)。
指令端子6に加速指令が入力されたときは、3相の固定
子巻線に通電される電流Ia,Ib,Icは、固定子巻
線に誘起される逆起電力Ea,Eb,Ecとそれぞれ同
位相の関係にある。その結果、永久磁石回転子27と固
定子巻線11,12,13は加速トルクを発生し、回転
駆動される。また、電流Ia,Ib,Icが矩形波状に
なるように駆動トランジスタの通電を制御しているの
で、各固定子巻線11,12,13の逆起電力Ea,E
b,Ecのゼロクロス点近傍(電気角で60度)におい
て、その固定子巻線に供給される各電流Ia,Ib,I
cはゼロになる。したがって、信号整形回路3により逆
起電力Ea,Eb,Ecのゼロクロス点の正確な検出が
可能である(図20のm)。
【0056】図21は選択回路2の指令端子6に減速指
令を入力したときの各部波形を示す。選択回路2の指令
端子6に減速指令が入力されたときには、選択信号S
a,Sb,Scとして合成信号Ba,Bb,Bcが選択
される。したがって、図21に示すように、整形信号m
の立ち上がりエッジは各合成信号Ba,Bb,Bcの立
ち上がり側のゼロクロス点に対応し、整形信号mの立ち
下がりエッジは各合成信号Ba,Bb,Bcの立ち下が
り側のゼロクロス点に対応している。
令を入力したときの各部波形を示す。選択回路2の指令
端子6に減速指令が入力されたときには、選択信号S
a,Sb,Scとして合成信号Ba,Bb,Bcが選択
される。したがって、図21に示すように、整形信号m
の立ち上がりエッジは各合成信号Ba,Bb,Bcの立
ち上がり側のゼロクロス点に対応し、整形信号mの立ち
下がりエッジは各合成信号Ba,Bb,Bcの立ち下が
り側のゼロクロス点に対応している。
【0057】永久磁石回転子27の回転に伴って、位置
信号d,f,h,g,i,eが図21のように変化し、
固定子巻線11,12,13にはそれぞれ図21に示し
た矩形波状の3相の電流Ia,Ib,Icが両方向に供
給される。Va,Vb,Vcは固定子巻線11,12,
13の電流給電端子A,B,Cの各端子電圧を示し、固
定子巻線11,12,13のそれぞれに誘起される逆起
電力Ea,Eb,Ecから各相に電流Ia,Ib,Ic
が流れることにより発生した巻線抵抗による電圧降下分
(電圧波形Vaのみ斜線で示した部分)を引き算した波
形である。ただし、選択回路2の指令端子6に減速指令
が入力されたときには、固定子巻線に通電される電流に
よって巻線抵抗に発生する電圧降下分が、固定子巻線に
発生する逆起電力の大きさより大きくならないように、
図18の電流変換回路91,92,93,94,95,
96の出力電流を制限するように構成されている(図示
しない)。
信号d,f,h,g,i,eが図21のように変化し、
固定子巻線11,12,13にはそれぞれ図21に示し
た矩形波状の3相の電流Ia,Ib,Icが両方向に供
給される。Va,Vb,Vcは固定子巻線11,12,
13の電流給電端子A,B,Cの各端子電圧を示し、固
定子巻線11,12,13のそれぞれに誘起される逆起
電力Ea,Eb,Ecから各相に電流Ia,Ib,Ic
が流れることにより発生した巻線抵抗による電圧降下分
(電圧波形Vaのみ斜線で示した部分)を引き算した波
形である。ただし、選択回路2の指令端子6に減速指令
が入力されたときには、固定子巻線に通電される電流に
よって巻線抵抗に発生する電圧降下分が、固定子巻線に
発生する逆起電力の大きさより大きくならないように、
図18の電流変換回路91,92,93,94,95,
96の出力電流を制限するように構成されている(図示
しない)。
【0058】図21より明らかなように、選択回路2の
指令端子6に減速指令を入力したとき、3相の固定子巻
線に通電される電流Ia,Ib,Icは、固定子巻線に
誘起される逆起電力Ea,Eb,Ecとそれぞれ逆位相
の関係にある。その結果、永久磁石回転子27と固定子
巻線11,12,13は減速トルクを発生する。また固
定子巻線11,12,13に誘起される逆起電力Ea,
Eb,Ecのゼロクロス点(合成信号Ba,Bb,Bc
のゼロクロス点に一致)の近傍(電気角で60度)にお
いて、固定子巻線に通電される各電流Ia,Ib,Ic
はゼロになるため、減速トルクを発生している場合にも
信号整形回路3は合成信号Ba,Bb,Bcのゼロクロ
ス点の正確な検出が可能である(図21のm)。しか
も、図21に示すような矩形波状の位置信号を用いる場
合には、図16に示すような台形波状の位置信号を用い
る場合より、固定子巻線に通電される電流Ia,Ib,
Icがゼロになる期間が長いので、逆起電力Ea,E
b,Ecのゼロクロス点をより安定に検出できるという
特徴を有する。
指令端子6に減速指令を入力したとき、3相の固定子巻
線に通電される電流Ia,Ib,Icは、固定子巻線に
誘起される逆起電力Ea,Eb,Ecとそれぞれ逆位相
の関係にある。その結果、永久磁石回転子27と固定子
巻線11,12,13は減速トルクを発生する。また固
定子巻線11,12,13に誘起される逆起電力Ea,
Eb,Ecのゼロクロス点(合成信号Ba,Bb,Bc
のゼロクロス点に一致)の近傍(電気角で60度)にお
いて、固定子巻線に通電される各電流Ia,Ib,Ic
はゼロになるため、減速トルクを発生している場合にも
信号整形回路3は合成信号Ba,Bb,Bcのゼロクロ
ス点の正確な検出が可能である(図21のm)。しか
も、図21に示すような矩形波状の位置信号を用いる場
合には、図16に示すような台形波状の位置信号を用い
る場合より、固定子巻線に通電される電流Ia,Ib,
Icがゼロになる期間が長いので、逆起電力Ea,E
b,Ecのゼロクロス点をより安定に検出できるという
特徴を有する。
【0059】次に、本発明の実施例の全体的な動作を説
明する。選択回路2の指令端子6に入力される加減速指
令に応じて、図4に示す切換えスイッチはX側またはY
側に切換えられる。加速指令のときは選択信号Sa,S
b,Scとして逆起電力信号Ea,Eb,Ecが選択さ
れ,減速指令のときは選択信号Sa,Sb,Scとし
て,合成回路1により合成された合成信号Ba,Bb,
Bcが選択される。したがって、信号整形回路3は、選
択信号Sa,Sb,Scを整形することにより、固定子
巻線11,12,13に誘起される逆起電力Ea,E
b,Ecのゼロクロス点に対応して変化する整形信号m
を形成する。
明する。選択回路2の指令端子6に入力される加減速指
令に応じて、図4に示す切換えスイッチはX側またはY
側に切換えられる。加速指令のときは選択信号Sa,S
b,Scとして逆起電力信号Ea,Eb,Ecが選択さ
れ,減速指令のときは選択信号Sa,Sb,Scとし
て,合成回路1により合成された合成信号Ba,Bb,
Bcが選択される。したがって、信号整形回路3は、選
択信号Sa,Sb,Scを整形することにより、固定子
巻線11,12,13に誘起される逆起電力Ea,E
b,Ecのゼロクロス点に対応して変化する整形信号m
を形成する。
【0060】位置信号形成回路4は整形信号mをもと
に、図15、図16に示す台形波状の6相の位置信号、
もしくは図20、図21に示す矩形波状の6相の位置信
号を形成する。得られた6相の位置信号は、それぞれ電
力供給回路5の駆動トランジスタ群に出力する。電力供
給回路5の駆動トランジスタ21,22,23,24,
25,26は位置信号d,f,h,g,i,eによって
通電を制御される。したがって、固定子巻線11,1
2,13には3相の両方向の電流Ia,Ib,Icが供
給される。選択回路2の指令端子6に加速指令が入力さ
れる加速駆動状態では、固定子巻線11,12,13の
逆起電力Ea,Eb,Ecと電流Ia,Ib,Icとは
同位相となるように位置信号が形成される(図15また
は図20)。
に、図15、図16に示す台形波状の6相の位置信号、
もしくは図20、図21に示す矩形波状の6相の位置信
号を形成する。得られた6相の位置信号は、それぞれ電
力供給回路5の駆動トランジスタ群に出力する。電力供
給回路5の駆動トランジスタ21,22,23,24,
25,26は位置信号d,f,h,g,i,eによって
通電を制御される。したがって、固定子巻線11,1
2,13には3相の両方向の電流Ia,Ib,Icが供
給される。選択回路2の指令端子6に加速指令が入力さ
れる加速駆動状態では、固定子巻線11,12,13の
逆起電力Ea,Eb,Ecと電流Ia,Ib,Icとは
同位相となるように位置信号が形成される(図15また
は図20)。
【0061】一方、選択回路2の指令端子6に減速指令
が入力される減速駆動状態では、固定子巻線11,1
2,13の逆起電力Ea,Eb,Ecと電流Ia,I
b,Icとが逆位相となるように位置信号が形成される
(図16または図21)。また減速駆動状態では、固定
子巻線に通電される電流は、巻線抵抗に発生する電圧降
下分が、固定子巻線に発生する逆起電力の大きさより大
きくならないように電流を制限することにより、信号整
形回路3が固定子巻線に誘起される逆起電力のゼロクロ
ス点を誤検出することを避けることができるので、安定
な加減速駆動を実現できる。一般に電動機の駆動におい
て、電動機に作用する軸ロス等のロストルクは電動機の
回転方向と反対方向に作用し、減速駆動状態ではロスト
ルクが減速トルクに加算されるので、減速駆動時に固定
子巻線に通電される電流を加速駆動時よりも少なく制限
しても特に問題は発生しない。
が入力される減速駆動状態では、固定子巻線11,1
2,13の逆起電力Ea,Eb,Ecと電流Ia,I
b,Icとが逆位相となるように位置信号が形成される
(図16または図21)。また減速駆動状態では、固定
子巻線に通電される電流は、巻線抵抗に発生する電圧降
下分が、固定子巻線に発生する逆起電力の大きさより大
きくならないように電流を制限することにより、信号整
形回路3が固定子巻線に誘起される逆起電力のゼロクロ
ス点を誤検出することを避けることができるので、安定
な加減速駆動を実現できる。一般に電動機の駆動におい
て、電動機に作用する軸ロス等のロストルクは電動機の
回転方向と反対方向に作用し、減速駆動状態ではロスト
ルクが減速トルクに加算されるので、減速駆動時に固定
子巻線に通電される電流を加速駆動時よりも少なく制限
しても特に問題は発生しない。
【0062】なお、本発明に係わる傾斜信号発生回路8
2では、整形信号mの周期に応じて傾斜信号の時間的な
傾斜を2段階に切換えるように構成したが、2段階に限
らずそれ以上に増やしてもよいし、整形信号の周期に応
じて傾斜信号の時間的な傾斜を連続的に変化するように
構成してもよいことは言うまでもない。
2では、整形信号mの周期に応じて傾斜信号の時間的な
傾斜を2段階に切換えるように構成したが、2段階に限
らずそれ以上に増やしてもよいし、整形信号の周期に応
じて傾斜信号の時間的な傾斜を連続的に変化するように
構成してもよいことは言うまでもない。
【0063】また、加速駆動状態のときのみ、すなわち
電動機の定常回転状態では台形波状の位置信号を用い、
減速駆動状態では台形波状の位置信号よりも固定子巻線
に通電される電流Ia,Ib,Icがゼロになる期間が
長く、逆起電力Ea,Eb,Ecのゼロクロス点をより
安定に検出できる矩形波状の位置信号を用いるように構
成してもよい。
電動機の定常回転状態では台形波状の位置信号を用い、
減速駆動状態では台形波状の位置信号よりも固定子巻線
に通電される電流Ia,Ib,Icがゼロになる期間が
長く、逆起電力Ea,Eb,Ecのゼロクロス点をより
安定に検出できる矩形波状の位置信号を用いるように構
成してもよい。
【0064】また、本発明の実施例では、3相のモータ
に限ったが、相数は3相に限らず何相にでも応用できる
ことは言うまでもない。
に限ったが、相数は3相に限らず何相にでも応用できる
ことは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明の無整流子直流電
動機は、位置検出素子が全く不要な無整流子直流電動機
を実現している。また、加減速指令を入力することによ
り、電力供給回路の駆動トランジスタ群の各ベースに入
力される位置信号の位相を容易に変更することができる
ので、回転子に加速トルクまたは減速トルクを自由に発
生させることができ、電動機を高速回転から低速回転に
移行させるときにも電動機が自然に減速するのを待つ必
要がなく、速度切換えを短時間に行うことができる。
動機は、位置検出素子が全く不要な無整流子直流電動機
を実現している。また、加減速指令を入力することによ
り、電力供給回路の駆動トランジスタ群の各ベースに入
力される位置信号の位相を容易に変更することができる
ので、回転子に加速トルクまたは減速トルクを自由に発
生させることができ、電動機を高速回転から低速回転に
移行させるときにも電動機が自然に減速するのを待つ必
要がなく、速度切換えを短時間に行うことができる。
【0066】また、位置信号(図8の実施例に相当)
は、滑らかな立ち上がり傾斜および立ち下がり傾斜を有
する台形波状にされているので、電流も非常に滑らかな
台形波状になり、固定子巻線の電流の切り換えも滑らか
であり、振動や騒音の著しく小さな電動機を実現でき
る。さらに、整形信号の周期mに応じて傾斜信号発生回
路の傾斜信号の傾斜を変える(図8に相当)ようにする
ことにより、回転数を変化させた場合でも、上述の滑ら
かな台形波状の位置信号を簡単に得ることができ、本発
明の構成では、固定子巻線に誘起される逆起電力から永
久磁石回転子の回転位置を正確に検出することができる
ので、回転数を任意に変更することが可能な、速度応答
性に優れた無整流子直流電動機を提供することができ
る。
は、滑らかな立ち上がり傾斜および立ち下がり傾斜を有
する台形波状にされているので、電流も非常に滑らかな
台形波状になり、固定子巻線の電流の切り換えも滑らか
であり、振動や騒音の著しく小さな電動機を実現でき
る。さらに、整形信号の周期mに応じて傾斜信号発生回
路の傾斜信号の傾斜を変える(図8に相当)ようにする
ことにより、回転数を変化させた場合でも、上述の滑ら
かな台形波状の位置信号を簡単に得ることができ、本発
明の構成では、固定子巻線に誘起される逆起電力から永
久磁石回転子の回転位置を正確に検出することができる
ので、回転数を任意に変更することが可能な、速度応答
性に優れた無整流子直流電動機を提供することができ
る。
【図1】本発明の無整流子直流電動機の一実施例の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図2】本発明に係わる合成回路の回路構成図
【図3】図2に示す合成回路の各部信号波形図
【図4】本発明に係わる選択回路の回路構成図
【図5】本発明に係わる信号整形回路の回路構成図
【図6】図5に示す信号整形回路の各部信号波形図
【図7】本発明に係わる電力供給回路の回路構成図
【図8】本発明に係わる位置信号形成回路の一実施例の
回路構成図
回路構成図
【図9】図8の位置信号形成回路を構成する論理パルス
発生回路の回路構成図
発生回路の回路構成図
【図10】図9に示す論理パルス発生回路の各部信号波
形図
形図
【図11】図8の位置信号形成回路を構成する傾斜信号
発生回路の回路構成図
発生回路の回路構成図
【図12】図11に示す傾斜信号発生回路の各部信号波
形図
形図
【図13】図8の位置信号形成回路を構成する信号合成
回路83の回路構成図
回路83の回路構成図
【図14】図13に示す信号合成回路の各部信号波形図
【図15】図8に示す位置信号形成回路を用いたときの
本発明の無整流子直流電動機の加速駆動状態における各
部信号波形図
本発明の無整流子直流電動機の加速駆動状態における各
部信号波形図
【図16】図8に示す位置信号形成回路を用いたときの
本発明の無整流子直流電動機の減速駆動状態における各
部信号波形図
本発明の無整流子直流電動機の減速駆動状態における各
部信号波形図
【図17】電動機の減速駆動状態において、電流制限を
行わないときの各部信号波形図
行わないときの各部信号波形図
【図18】本発明に係わる位置信号形成回路の他の実施
例の回路構成図
例の回路構成図
【図19】図18の位置信号形成回路を構成するパルス
遅延回路の各部信号波形図
遅延回路の各部信号波形図
【図20】図18に示す位置信号形成回路を用いたとき
の本発明の無整流子直流電動機の加速駆動状態における
各部信号波形図
の本発明の無整流子直流電動機の加速駆動状態における
各部信号波形図
【図21】図18に示す位置信号形成回路を用いたとき
の本発明の無整流子直流電動機の減速駆動状態における
各部信号波形図
の本発明の無整流子直流電動機の減速駆動状態における
各部信号波形図
1 合成回路 2 選択回路 3 信号整形回路 4 位置信号形成回路 5 電力供給回路 11,12,13 固定子巻線
Claims (9)
- 【請求項1】複数相の固定子巻線と、前記固定子巻線に
発生する逆起電力信号のうち、それぞれ他相の逆起電力
信号を合成して複数相の合成信号を得る合成手段と、加
減速指令に応じて前記逆起電力信号、または前記合成信
号のどちらかを選択して出力信号を得る選択手段と、前
記出力信号に応動した整形信号を得る信号整形手段と、
前記整形信号に応動した複数相の位置信号を形成する位
置信号形成手段と、前記位置信号に応じて前記固定子巻
線に電力を供給する電力供給手段より構成されたことを
特徴とする無整流子直流電動機。 - 【請求項2】減速トルクを発生させるときは、固定子巻
線に通電される電流と巻線抵抗により発生する電圧降下
分が固定子巻線に発生する逆起電力の大きさより大きく
ならないように、固定子巻線に通電される電流を制限し
たことを特徴とする請求項1記載の無整流子直流電動
機。 - 【請求項3】位置信号形成手段は、整形信号に応動した
複数相のパルスを発生する論理パルス発生手段と、前記
整形信号に応動した傾斜信号を発生する傾斜信号発生手
段と、前記複数相のパルスと前記傾斜信号より複数相の
位置信号を合成する信号合成手段より構成されたことを
特徴とする請求項1記載の無整流子直流電動機。 - 【請求項4】傾斜信号発生手段は、信号整形手段の整形
信号の周期に応じて時間的な傾斜角度を変化させるよう
に構成されたことを特徴とする請求項3記載の無整流子
直流電動機。 - 【請求項5】位置信号形成手段は、整形信号を所定の時
間だけ遅延させた遅延パルスを得るパルス遅延手段と、
前記遅延パルスに応動した複数相のパルスを発生する論
理パルス発生手段と、前記複数相のパルスより複数相の
位置信号を合成する信号合成手段より構成されたことを
特徴とする請求項1記載の無整流子直流電動機。 - 【請求項6】パルス遅延手段は、整形信号の周期の2分
の1の時間だけ整形信号を遅延させるように構成された
ことを特徴とする請求項5記載の無整流子直流電動機。 - 【請求項7】信号合成手段は、加速トルクを発生させる
ときのみ複数相のパルスと傾斜信号より複数相の合成信
号を合成するように構成されたことを特徴とする請求項
1記載の無整流子直流電動機。 - 【請求項8】合成手段は、複数の抵抗の片方を共通接続
し、他方をそれぞれ異なる相の固定子巻線の各給電端に
接続し、前記共通接続点に得られる電圧を合成信号とし
て出力するように構成されたことを特徴とする請求項1
記載の無整流子直流電動機。 - 【請求項9】減速トルクを発生させるときは、固定子巻
線に通電される電流を加速時の電流よりも少なくなるよ
うに構成されたことを特徴とする請求項1記載の無整流
子直流電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041604A JPH08242595A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 無整流子直流電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041604A JPH08242595A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 無整流子直流電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08242595A true JPH08242595A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12612984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7041604A Pending JPH08242595A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 無整流子直流電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08242595A (ja) |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP7041604A patent/JPH08242595A/ja active Pending
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