JPH08240408A - 変位センサ - Google Patents
変位センサInfo
- Publication number
- JPH08240408A JPH08240408A JP7080995A JP7080995A JPH08240408A JP H08240408 A JPH08240408 A JP H08240408A JP 7080995 A JP7080995 A JP 7080995A JP 7080995 A JP7080995 A JP 7080995A JP H08240408 A JPH08240408 A JP H08240408A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- measuring light
- displacement
- tilt
- light
- light receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 title claims abstract description 335
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims abstract description 125
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 100
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 77
- 230000010287 polarization Effects 0.000 claims description 34
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 28
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- CPBQJMYROZQQJC-UHFFFAOYSA-N helium neon Chemical compound [He].[Ne] CPBQJMYROZQQJC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 2
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 description 2
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 210000001747 pupil Anatomy 0.000 description 1
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Measurement Of Optical Distance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 変位測定用投光素子18から出射された変位
測定用光15をダイクロイックミラー17に透過させた
後、投光レンズ20で集光させて検出物体1の表面に照
射する。検出物体1で反射した変位測定用光15を受光
レンズ23で集光し、ダイクロイックミラー24に選択
的に通過させて変位測定用受光素子21に結像させる。
傾き測定用投光素子19から出射された傾き測定用光1
6(変位測定用光15とは波長が異なる)をダイクロイ
ックミラー17で反射させた後、投光レンズ20でコリ
メートして検出物体1の表面に照射する。検出物体1で
反射した傾き測定用光16を受光レンズ23で集光し、
ダイクロイックミラー24で選択的に反射させて傾き測
定用受光素子22に集光させる。 【効果】 傾き測定用光学系で求めた検出物体の傾き量
βにより、変位測定用光学系で求めた変位量dを補正
し、変位量を正確に求めることができる。
測定用光15をダイクロイックミラー17に透過させた
後、投光レンズ20で集光させて検出物体1の表面に照
射する。検出物体1で反射した変位測定用光15を受光
レンズ23で集光し、ダイクロイックミラー24に選択
的に通過させて変位測定用受光素子21に結像させる。
傾き測定用投光素子19から出射された傾き測定用光1
6(変位測定用光15とは波長が異なる)をダイクロイ
ックミラー17で反射させた後、投光レンズ20でコリ
メートして検出物体1の表面に照射する。検出物体1で
反射した傾き測定用光16を受光レンズ23で集光し、
ダイクロイックミラー24で選択的に反射させて傾き測
定用受光素子22に集光させる。 【効果】 傾き測定用光学系で求めた検出物体の傾き量
βにより、変位測定用光学系で求めた変位量dを補正
し、変位量を正確に求めることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変位センサに関する。特
に、鏡面物体や光沢材質物体、金属物体等のほぼ鏡面反
射する表面を有する検出物体の変位を測定するための変
位センサに関する。
に、鏡面物体や光沢材質物体、金属物体等のほぼ鏡面反
射する表面を有する検出物体の変位を測定するための変
位センサに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、この種の変位センサAにおける
光学系の構成を示す図であって、三角測量法を用いて検
出物体1の変位量dを測定するものである。光源3は発
光ダイオード(LED)等の発光素子4と投光レンズ5
とからなり、互いの光軸6を一致させて構成されてい
る。受光部7は受光レンズ8と位置検出素子(PSD)
等の受光素子9とからなり、互いの光軸10を一致させ
て構成されている。光源3と受光部7は、標準線SLを
挟んでその両側に対称に配置されており、光源3の光軸
6と受光部7の光軸10とはいずれも標準線SLに対し
て等しい角度αをなしている。ここで、標準線SLと
は、検出物体1の変位を測定するための基準となる位置
を示すものであって、検出物体1の変位量dとは、この
標準線SL上における変位距離であると定義される。ま
た、光源3の光軸6と受光部7の光軸10とは標準線S
L上の1点で交差しており、この光軸6,10が交差し
ている標準軸SL上の点を標準点SPと呼び、標準点S
Pを通り標準線SLと垂直な平面を標準面SFと呼ぶこ
とにする。発光素子4と投光レンズ5の間の距離は、発
光素子4から出て投光レンズ5で集光された測定用光2
が標準点SPで1点に集光するように調整してあり、ま
た、標準点SPで反射した測定用光2が受光レンズ8で
集光されて受光素子9の上で集光するように受光レンズ
8と受光素子9の間の距離を調整してある。
光学系の構成を示す図であって、三角測量法を用いて検
出物体1の変位量dを測定するものである。光源3は発
光ダイオード(LED)等の発光素子4と投光レンズ5
とからなり、互いの光軸6を一致させて構成されてい
る。受光部7は受光レンズ8と位置検出素子(PSD)
等の受光素子9とからなり、互いの光軸10を一致させ
て構成されている。光源3と受光部7は、標準線SLを
挟んでその両側に対称に配置されており、光源3の光軸
6と受光部7の光軸10とはいずれも標準線SLに対し
て等しい角度αをなしている。ここで、標準線SLと
は、検出物体1の変位を測定するための基準となる位置
を示すものであって、検出物体1の変位量dとは、この
標準線SL上における変位距離であると定義される。ま
た、光源3の光軸6と受光部7の光軸10とは標準線S
L上の1点で交差しており、この光軸6,10が交差し
ている標準軸SL上の点を標準点SPと呼び、標準点S
Pを通り標準線SLと垂直な平面を標準面SFと呼ぶこ
とにする。発光素子4と投光レンズ5の間の距離は、発
光素子4から出て投光レンズ5で集光された測定用光2
が標準点SPで1点に集光するように調整してあり、ま
た、標準点SPで反射した測定用光2が受光レンズ8で
集光されて受光素子9の上で集光するように受光レンズ
8と受光素子9の間の距離を調整してある。
【0003】しかして、発光素子4から出射された測定
用光2を投光レンズ5で集光して検出物体1の表面に照
射すると、測定用光2は標準点SPで1点に集光する。
このとき標準面SFに検出物体1(A)[以下、検出物
体1の表面の位置を検出物体1の位置という。]が位置
していると、図1に実線で示すように、検出物体1の表
面で鏡面反射した測定用光2は受光レンズ8を通して受
光素子9上で結像し、光軸10上の点で受光スポットを
形成する。
用光2を投光レンズ5で集光して検出物体1の表面に照
射すると、測定用光2は標準点SPで1点に集光する。
このとき標準面SFに検出物体1(A)[以下、検出物
体1の表面の位置を検出物体1の位置という。]が位置
していると、図1に実線で示すように、検出物体1の表
面で鏡面反射した測定用光2は受光レンズ8を通して受
光素子9上で結像し、光軸10上の点で受光スポットを
形成する。
【0004】これに対し、標準面SFから変位した検出
物体1(B)の場合には、図1に破線で示すように、測
定用光2が受光レンズ8を通して受光素子9上に集光さ
れて生じる受光スポットが移動するので、この受光スポ
ットの移動量(光軸上の点から受光強度の重心位置まで
の距離)xを検出することにより検出物体1の変位量d
を計算することができる。すなわち、標準点SPと受光
レンズ8との距離をa、受光レンズ8と受光素子9との
距離をbとし、受光スポットの移動量をxとすると、標
準面SFを基準とする検出物体1の変位量dは、三角測
量法の原理により求めることができ、次の式で表わさ
れる。
物体1(B)の場合には、図1に破線で示すように、測
定用光2が受光レンズ8を通して受光素子9上に集光さ
れて生じる受光スポットが移動するので、この受光スポ
ットの移動量(光軸上の点から受光強度の重心位置まで
の距離)xを検出することにより検出物体1の変位量d
を計算することができる。すなわち、標準点SPと受光
レンズ8との距離をa、受光レンズ8と受光素子9との
距離をbとし、受光スポットの移動量をxとすると、標
準面SFを基準とする検出物体1の変位量dは、三角測
量法の原理により求めることができ、次の式で表わさ
れる。
【0005】
【数1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような変位センサAにあっては、標準線SLの方向に変
位し、さらに標準線SLに対して傾いている検出物体1
(C)の場合には、図1に2点鎖線で示すように、受光
素子9上の受光スポットはさらに移動し、受光素子9か
らの出力が変化する。しかも、この変位量dと傾き量β
とを分けて独立に検出することもできなかった。
ような変位センサAにあっては、標準線SLの方向に変
位し、さらに標準線SLに対して傾いている検出物体1
(C)の場合には、図1に2点鎖線で示すように、受光
素子9上の受光スポットはさらに移動し、受光素子9か
らの出力が変化する。しかも、この変位量dと傾き量β
とを分けて独立に検出することもできなかった。
【0007】このように受光スポットの移動量xは、検
出物体1の変位量dだけでなく、検出物体1の傾き量β
によっても変化し、受光素子9上の受光スポットの移動
量xが同じであっても、検出物体1に傾きがない場合
(β=0)と傾きがある場合(β≠0)とで、また傾き
量βの大きさによっても、検出物体1の実際の変位量d
は違ってくる。このため、傾いている可能性のある検出
物体1の変位を検出する場合には、検出物体1の傾きに
よって変位量dに測定誤差が発生し、変位センサAの測
定精度を低下させる原因となっていた。
出物体1の変位量dだけでなく、検出物体1の傾き量β
によっても変化し、受光素子9上の受光スポットの移動
量xが同じであっても、検出物体1に傾きがない場合
(β=0)と傾きがある場合(β≠0)とで、また傾き
量βの大きさによっても、検出物体1の実際の変位量d
は違ってくる。このため、傾いている可能性のある検出
物体1の変位を検出する場合には、検出物体1の傾きに
よって変位量dに測定誤差が発生し、変位センサAの測
定精度を低下させる原因となっていた。
【0008】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであって、変位センサに傾き測定用光学系を付
与し、変位と同時に傾きを測定可能にすることを目的と
している。さらに、傾き測定用光学系により検出した検
出物体の傾きを用いて、計測した検出物体の変位量を補
正し、変位量を高精度に測定できるようにすることを目
的としている。
れたものであって、変位センサに傾き測定用光学系を付
与し、変位と同時に傾きを測定可能にすることを目的と
している。さらに、傾き測定用光学系により検出した検
出物体の傾きを用いて、計測した検出物体の変位量を補
正し、変位量を高精度に測定できるようにすることを目
的としている。
【0009】
【発明の開示】本発明の請求項1に記載の変位センサ
は、検出領域に向けて変位測定用光を出射する変位測定
用光源部、および、検出領域で反射された変位測定用光
を受光する変位測定用受光部からなる変位測定用光学系
と;検出領域にある物体の傾きを検出するための傾き測
定用光学系と;を備えたことを特徴としている。
は、検出領域に向けて変位測定用光を出射する変位測定
用光源部、および、検出領域で反射された変位測定用光
を受光する変位測定用受光部からなる変位測定用光学系
と;検出領域にある物体の傾きを検出するための傾き測
定用光学系と;を備えたことを特徴としている。
【0010】しかして、変位測定用光源部から出射され
た変位測定用光は検出物体上に照射される。検出物体で
反射した変位測定用光は変位測定用受光部に結像され
る。従って、変位測定用受光部の結像位置より検出物体
の変位量を知ることができる。また、この変位センサは
傾き測定用光学系を備えているので、検出物体の傾き量
も同時に計測することができる。しかも、変位測定用光
学系と傾き測定用光学系とを変位センサとして一体化す
ることができるので、傾き測定用光学系を有する変位セ
ンサを小型化することができる。
た変位測定用光は検出物体上に照射される。検出物体で
反射した変位測定用光は変位測定用受光部に結像され
る。従って、変位測定用受光部の結像位置より検出物体
の変位量を知ることができる。また、この変位センサは
傾き測定用光学系を備えているので、検出物体の傾き量
も同時に計測することができる。しかも、変位測定用光
学系と傾き測定用光学系とを変位センサとして一体化す
ることができるので、傾き測定用光学系を有する変位セ
ンサを小型化することができる。
【0011】また、請求項2に記載の実施態様にあって
は、前記傾き測定用光学系からの出力情報に基づいて、
前記変位測定用光学系の出力情報を補正する補正手段を
さらに備えたことを特徴としている。
は、前記傾き測定用光学系からの出力情報に基づいて、
前記変位測定用光学系の出力情報を補正する補正手段を
さらに備えたことを特徴としている。
【0012】変位量測定の結果は検出物体の傾き量によ
って影響を受けるが、傾き量測定の結果は検出物体の変
位量によって影響を受けないので、傾き量は精度良く検
出することができる。従って、この実施態様により、変
位量測定と同時に測定された傾き量を用いて変位量を補
正すれば、傾きの有無やその大きさに影響されない変位
量を高精度に求めることができる。
って影響を受けるが、傾き量測定の結果は検出物体の変
位量によって影響を受けないので、傾き量は精度良く検
出することができる。従って、この実施態様により、変
位量測定と同時に測定された傾き量を用いて変位量を補
正すれば、傾きの有無やその大きさに影響されない変位
量を高精度に求めることができる。
【0013】しかも、変位測定用光学系と傾き測定用光
学系とが一体化されているので、変位量と傾き量とを同
時に計測することができ、測定及び補正の信頼性を高め
ることができる。
学系とが一体化されているので、変位量と傾き量とを同
時に計測することができ、測定及び補正の信頼性を高め
ることができる。
【0014】請求項3に記載の実施態様にあっては、前
記傾き測定用光学系は、傾き測定用光を出射する傾き測
定用投光素子と、傾き測定用投光素子から出射された傾
き測定用光をコリメートして検出物体に照射させる傾き
測定用投光レンズと、検出物体で反射した傾き測定用光
を集光させる傾き測定用受光レンズと、当該受光レンズ
の焦点位置に配置された傾き測定用受光素子とから構成
されている。
記傾き測定用光学系は、傾き測定用光を出射する傾き測
定用投光素子と、傾き測定用投光素子から出射された傾
き測定用光をコリメートして検出物体に照射させる傾き
測定用投光レンズと、検出物体で反射した傾き測定用光
を集光させる傾き測定用受光レンズと、当該受光レンズ
の焦点位置に配置された傾き測定用受光素子とから構成
されている。
【0015】しかして、傾き測定用投光素子から出射さ
れた傾き測定用光は傾き測定用投光レンズでコリメート
光に変換されて検出物体に照射され、検出物体で反射さ
れた傾き測定用光は傾き測定用受光レンズを通して傾き
測定用受光素子上に集光させられる。従って、傾き測定
用受光素子の受光位置より検出物体の傾き量を知ること
ができる。しかも、コリメート光を検出物体に照射し、
傾き測定用受光素子を傾き測定用受光レンズの焦点位置
に配置しているので、検出物体の変位に影響されること
なく、傾き量を単独で高精度に計測することができる。
れた傾き測定用光は傾き測定用投光レンズでコリメート
光に変換されて検出物体に照射され、検出物体で反射さ
れた傾き測定用光は傾き測定用受光レンズを通して傾き
測定用受光素子上に集光させられる。従って、傾き測定
用受光素子の受光位置より検出物体の傾き量を知ること
ができる。しかも、コリメート光を検出物体に照射し、
傾き測定用受光素子を傾き測定用受光レンズの焦点位置
に配置しているので、検出物体の変位に影響されること
なく、傾き量を単独で高精度に計測することができる。
【0016】請求項4に記載の実施態様にあっては、前
記傾き測定用光学系は、傾き測定用光であるレーザ光を
検出物体に向けて出射する傾き測定用投光素子と、検出
物体で反射した傾き測定用光を屈折させる傾き測定用受
光レンズと、当該受光レンズの焦点位置に配置された傾
き測定用受光素子とから構成されている。
記傾き測定用光学系は、傾き測定用光であるレーザ光を
検出物体に向けて出射する傾き測定用投光素子と、検出
物体で反射した傾き測定用光を屈折させる傾き測定用受
光レンズと、当該受光レンズの焦点位置に配置された傾
き測定用受光素子とから構成されている。
【0017】しかして、傾き測定用投光素子から出射さ
れたレーザ光(傾き測定用光)は検出物体に照射され、
検出物体で反射されたレーザ光は傾き測定用受光レンズ
を通して傾き測定用受光素子上に集光させられる。従っ
て、傾き測定用受光素子の受光位置より検出物体の傾き
量を知ることができる。しかも、傾き測定用光としてレ
ーザ光を用い、傾き測定用受光素子を傾き測定用受光レ
ンズの焦点位置に配置しているので、検出物体の変位に
影響されることなく、傾き量を単独で高精度に計測する
ことができる。また、傾き測定用光としてレーザ光を用
いることにより傾き測定用投光レンズを不要にでき、傾
き測定用光学系の構成を簡略化し、変位センサの小型軽
量化と低コスト化を図ることができる。
れたレーザ光(傾き測定用光)は検出物体に照射され、
検出物体で反射されたレーザ光は傾き測定用受光レンズ
を通して傾き測定用受光素子上に集光させられる。従っ
て、傾き測定用受光素子の受光位置より検出物体の傾き
量を知ることができる。しかも、傾き測定用光としてレ
ーザ光を用い、傾き測定用受光素子を傾き測定用受光レ
ンズの焦点位置に配置しているので、検出物体の変位に
影響されることなく、傾き量を単独で高精度に計測する
ことができる。また、傾き測定用光としてレーザ光を用
いることにより傾き測定用投光レンズを不要にでき、傾
き測定用光学系の構成を簡略化し、変位センサの小型軽
量化と低コスト化を図ることができる。
【0018】また、請求項5に記載の実施態様にあって
は、前記傾き測定用受光レンズが、前記変位測定用受光
部の受光レンズを兼用していることを特徴としている。
は、前記傾き測定用受光レンズが、前記変位測定用受光
部の受光レンズを兼用していることを特徴としている。
【0019】従って、この実施態様によれば、変位測定
用光学系と傾き測定用光学系の受光レンズを兼用するこ
とによって部品点数を減らすことができ、変位センサの
コストを低減することができる。さらに、受光レンズを
兼用することにより、受光レンズの部品点数を減らすと
共に変位測定用受光素子と傾き測定用受光素子を接近さ
せて構成することができ、変位センサを非常に小型軽量
化することができる。
用光学系と傾き測定用光学系の受光レンズを兼用するこ
とによって部品点数を減らすことができ、変位センサの
コストを低減することができる。さらに、受光レンズを
兼用することにより、受光レンズの部品点数を減らすと
共に変位測定用受光素子と傾き測定用受光素子を接近さ
せて構成することができ、変位センサを非常に小型軽量
化することができる。
【0020】また、請求項6に記載の実施態様にあって
は、前記傾き測定用投光レンズが、前記変位測定用光源
部の投光レンズを兼用していることを特徴としている。
は、前記傾き測定用投光レンズが、前記変位測定用光源
部の投光レンズを兼用していることを特徴としている。
【0021】従って、この実施態様によれば、投光レン
ズを兼用することによって部品点数を減らすことがで
き、変位センサのコストを低減することができる。さら
に、投光レンズを兼用することにより、投光レンズの部
品点数を減らすと共に変位測定用光源と傾き測定用光源
を接近させて構成することができ、変位センサを非常に
小型軽量化することができる。
ズを兼用することによって部品点数を減らすことがで
き、変位センサのコストを低減することができる。さら
に、投光レンズを兼用することにより、投光レンズの部
品点数を減らすと共に変位測定用光源と傾き測定用光源
を接近させて構成することができ、変位センサを非常に
小型軽量化することができる。
【0022】また、請求項7に記載の実施態様にあって
は、前記変位測定用光源部が投光レンズを有し、前記変
位測定用受光部が受光レンズを有し、当該変位測定用受
光レンズの開口径が当該変位測定用投光レンズの開口径
以上の寸法を有していることを特徴としている。
は、前記変位測定用光源部が投光レンズを有し、前記変
位測定用受光部が受光レンズを有し、当該変位測定用受
光レンズの開口径が当該変位測定用投光レンズの開口径
以上の寸法を有していることを特徴としている。
【0023】投光レンズ径が小さいほど検出物体に照射
される変位測定用光の焦点深度が深くなり、検出物体が
移動しても検出物体上のスポット径の変化が小さくな
り、変位測定用受光素子上での像(受光強度パターン)
にボケが生じにくくなる。一方、受光レンズは検出物体
に傾きがある場合などにも変位測定用光を受光できるよ
う大きい方が好ましい。従って、受光レンズ径は少なく
とも投光レンズ径と等しいか、投光レンズ径よりも大き
いことが望ましい。
される変位測定用光の焦点深度が深くなり、検出物体が
移動しても検出物体上のスポット径の変化が小さくな
り、変位測定用受光素子上での像(受光強度パターン)
にボケが生じにくくなる。一方、受光レンズは検出物体
に傾きがある場合などにも変位測定用光を受光できるよ
う大きい方が好ましい。従って、受光レンズ径は少なく
とも投光レンズ径と等しいか、投光レンズ径よりも大き
いことが望ましい。
【0024】請求項8に記載の実施態様にあっては、変
位測定用光により検出物体の表面に生じる光スポット
が、傾き測定用光により検出物体の表面に生じる光スポ
ットの内部にあることを特徴としている。
位測定用光により検出物体の表面に生じる光スポット
が、傾き測定用光により検出物体の表面に生じる光スポ
ットの内部にあることを特徴としている。
【0025】しかして、変位測定用光と傾き測定用光が
検出物体の同一箇所に照射されるので、同一箇所で変位
測定と傾き測定を行え、変位の補正精度が向上する。ま
た、小さな検出物体の場合にも変位測定と傾き測定を行
うことができる。
検出物体の同一箇所に照射されるので、同一箇所で変位
測定と傾き測定を行え、変位の補正精度が向上する。ま
た、小さな検出物体の場合にも変位測定と傾き測定を行
うことができる。
【0026】また、請求項9に記載の実施態様にあって
は、前記変位測定用光と前記傾き測定用光とが互いに波
長を異にしていることを特徴としている。
は、前記変位測定用光と前記傾き測定用光とが互いに波
長を異にしていることを特徴としている。
【0027】波長の異なる変位測定用光と傾き測定用光
を用いることにより、変位測定と傾き測定とを干渉させ
ることなく、精度よく行わせることができる。
を用いることにより、変位測定と傾き測定とを干渉させ
ることなく、精度よく行わせることができる。
【0028】例えば、請求項10に記載の実施態様のよ
うに、変位測定用光源部及び傾き測定用光学系の光源側
から出射された互いに波長の異なる変位測定用光及び傾
き測定用光を光合成器で重ね合わせて検出物体に照射す
れば、両測定箇所を一致させることができるので、変位
の補正精度が向上する。また、投光レンズを用いる場合
には、投光レンズの共用化を図ることができる。しか
も、両測定用光を重ね合せても波長が異なっているの
で、測定結果を別々に分離して取り出すことができる。
うに、変位測定用光源部及び傾き測定用光学系の光源側
から出射された互いに波長の異なる変位測定用光及び傾
き測定用光を光合成器で重ね合わせて検出物体に照射す
れば、両測定箇所を一致させることができるので、変位
の補正精度が向上する。また、投光レンズを用いる場合
には、投光レンズの共用化を図ることができる。しか
も、両測定用光を重ね合せても波長が異なっているの
で、測定結果を別々に分離して取り出すことができる。
【0029】すなわち、請求項11の実施態様のよう
に、互いに重なり合った波長の異なる変位測定用光及び
傾き測定用光を波長分離器で分離し、変位測定用光を変
位測定用受光部へ導き、傾き測定用光を傾き測定用光学
系の受光側へ導くようにすれば、変位測定用光学系と傾
き測定用光学系とを干渉させることなく、変位量と傾き
量とを精度よく測定することができる。
に、互いに重なり合った波長の異なる変位測定用光及び
傾き測定用光を波長分離器で分離し、変位測定用光を変
位測定用受光部へ導き、傾き測定用光を傾き測定用光学
系の受光側へ導くようにすれば、変位測定用光学系と傾
き測定用光学系とを干渉させることなく、変位量と傾き
量とを精度よく測定することができる。
【0030】また、請求項12に記載の実施態様にあっ
ては、前記変位測定用光と前記傾き測定用光がいずれも
偏光であって、その偏光方向が互いに異なっていること
を特徴としている。
ては、前記変位測定用光と前記傾き測定用光がいずれも
偏光であって、その偏光方向が互いに異なっていること
を特徴としている。
【0031】この実施態様によれば、偏光方向の異なる
変位測定用光と傾き測定用光を用いることにより、変位
測定と傾き測定とを干渉させることなく、精度よく行わ
せることができる。
変位測定用光と傾き測定用光を用いることにより、変位
測定と傾き測定とを干渉させることなく、精度よく行わ
せることができる。
【0032】例えば、請求項13に記載の実施態様のよ
うに、変位測定用光源部及び傾き測定用光学系の光源側
から出射された互いに偏光方向の異なる変位測定用光及
び傾き測定用光を光合成器で重ね合わせて検出物体に照
射すれば、両測定箇所を一致させることができるので、
変位の補正精度が向上する。また、投光レンズを用いる
場合には、投光レンズの共用化を図ることができる。し
かも、両測定用光を重ね合せても偏光方向が異なってい
るので、測定結果を別々に分離して取り出すことができ
る。
うに、変位測定用光源部及び傾き測定用光学系の光源側
から出射された互いに偏光方向の異なる変位測定用光及
び傾き測定用光を光合成器で重ね合わせて検出物体に照
射すれば、両測定箇所を一致させることができるので、
変位の補正精度が向上する。また、投光レンズを用いる
場合には、投光レンズの共用化を図ることができる。し
かも、両測定用光を重ね合せても偏光方向が異なってい
るので、測定結果を別々に分離して取り出すことができ
る。
【0033】すなわち、請求項14の実施態様のよう
に、互いに重なり合った偏光方向の異なる変位測定用光
及び傾き測定用光を偏光分離器を用いて分離し、変位測
定用光を変位測定用受光部へ導き、傾き測定用光を傾き
測定用光学系の受光側へ導くようにすれば、変位測定用
光学系と傾き測定用光学系とを干渉させることなく、変
位量と傾き量とを精度よく測定することができる。
に、互いに重なり合った偏光方向の異なる変位測定用光
及び傾き測定用光を偏光分離器を用いて分離し、変位測
定用光を変位測定用受光部へ導き、傾き測定用光を傾き
測定用光学系の受光側へ導くようにすれば、変位測定用
光学系と傾き測定用光学系とを干渉させることなく、変
位量と傾き量とを精度よく測定することができる。
【0034】請求項15に記載の実施態様にあっては、
傾き測定用投光レンズの入射側焦点位置に微小開口の開
口絞りを設けたことを特徴としている。
傾き測定用投光レンズの入射側焦点位置に微小開口の開
口絞りを設けたことを特徴としている。
【0035】しかして、この実施態様によれば、投光レ
ンズに入射させる傾き測定用光を点光源化することがで
きるので、投光レンズを通過した傾き測定用光のコリメ
ート精度を向上させることができ、傾き測定用受光素子
上の光軸上に正確に集光させることができ、傾き測定精
度を向上させることができる。
ンズに入射させる傾き測定用光を点光源化することがで
きるので、投光レンズを通過した傾き測定用光のコリメ
ート精度を向上させることができ、傾き測定用受光素子
上の光軸上に正確に集光させることができ、傾き測定精
度を向上させることができる。
【0036】請求項16に記載の実施態様にあっては、
傾き測定用投光レンズの入射側に、傾き測定用光のビー
ムサイズを制限するための開口絞りを設けたことを特徴
としている。
傾き測定用投光レンズの入射側に、傾き測定用光のビー
ムサイズを制限するための開口絞りを設けたことを特徴
としている。
【0037】しかして、この実施態様によれば、開口絞
りにより傾き測定用光のビームサイズを小さくすること
ができるので、小さな検出物体を測定するのに適する。
りにより傾き測定用光のビームサイズを小さくすること
ができるので、小さな検出物体を測定するのに適する。
【0038】
【実施例】図2は本発明の一実施例による変位センサB
の光学系を示す図である。ここで、SL,SF,SP
は、図1と同じくそれぞれ標準線、標準面、標準点を表
わし、投光部11の光軸12と受光部13の光軸14と
は標準点SPで交わり、いずれも標準線SLと等しい角
度αをなしている。投光部11は、変位測定用光源部
と、傾き測定用光源部と、両光源部から出射された変位
測定用光15と傾き測定用光16を光軸合わせして重ね
合せるための光合成器(17)とから構成されている。
の光学系を示す図である。ここで、SL,SF,SP
は、図1と同じくそれぞれ標準線、標準面、標準点を表
わし、投光部11の光軸12と受光部13の光軸14と
は標準点SPで交わり、いずれも標準線SLと等しい角
度αをなしている。投光部11は、変位測定用光源部
と、傾き測定用光源部と、両光源部から出射された変位
測定用光15と傾き測定用光16を光軸合わせして重ね
合せるための光合成器(17)とから構成されている。
【0039】変位測定用光源部は、発光ダイオード(L
ED)等の変位測定用投光素子18と投光レンズ(2
0)とからなり、傾き測定用光源部は、発光ダイオード
(LED)等の傾き測定用投光素子19と投光レンズ
(20)とからなり、変位測定用光源部の投光レンズと
傾き測定用光源部の投光レンズは1枚の投光レンズ20
により兼用されている。ここで、変位測定用投光素子1
8から出射される変位測定用光15の波長と傾き測定用
投光素子19から出射される傾き測定用光16の波長と
は互いに異なっている。このためには、例えば変位測定
用投光素子18と傾き測定用投光素子19として、互い
に発光波長の異なる発光ダイオードを用いればよい。あ
るいは、変位測定用投光素子18と光合成器(17)の
中間と傾き測定用投光素子19と光合成器(17)との
中間にそれぞれ透過波長の異なるフィルタを設けても良
い。
ED)等の変位測定用投光素子18と投光レンズ(2
0)とからなり、傾き測定用光源部は、発光ダイオード
(LED)等の傾き測定用投光素子19と投光レンズ
(20)とからなり、変位測定用光源部の投光レンズと
傾き測定用光源部の投光レンズは1枚の投光レンズ20
により兼用されている。ここで、変位測定用投光素子1
8から出射される変位測定用光15の波長と傾き測定用
投光素子19から出射される傾き測定用光16の波長と
は互いに異なっている。このためには、例えば変位測定
用投光素子18と傾き測定用投光素子19として、互い
に発光波長の異なる発光ダイオードを用いればよい。あ
るいは、変位測定用投光素子18と光合成器(17)の
中間と傾き測定用投光素子19と光合成器(17)との
中間にそれぞれ透過波長の異なるフィルタを設けても良
い。
【0040】また、この実施例で用いている光合成器と
は、(波長の異なる)複数の光を重ね合わせて出力する
光学素子であって、この実施例ではダイクロイックミラ
ー17を用いている。このダイクロイックミラー17
は、変位測定用光15の波長域の光に対して高い透過率
を示し、傾き測定用光16の波長域の光に対して高い反
射率を示すものであって、ダイクロイックミラー17の
一方に変位測定用投光素子18を配置し、他方に傾き測
定用投光素子19を配置し、変位測定用投光素子18か
ら出射されてダイクロイックミラー17を透過した変位
測定用光15と傾き測定用投光素子19から出射されて
ダイクロイックミラー17で反射された傾き測定用光1
6とが共軸状に重ね合わされた後、投光レンズ20を通
って検出物体1に照射されるように配置している。
は、(波長の異なる)複数の光を重ね合わせて出力する
光学素子であって、この実施例ではダイクロイックミラ
ー17を用いている。このダイクロイックミラー17
は、変位測定用光15の波長域の光に対して高い透過率
を示し、傾き測定用光16の波長域の光に対して高い反
射率を示すものであって、ダイクロイックミラー17の
一方に変位測定用投光素子18を配置し、他方に傾き測
定用投光素子19を配置し、変位測定用投光素子18か
ら出射されてダイクロイックミラー17を透過した変位
測定用光15と傾き測定用投光素子19から出射されて
ダイクロイックミラー17で反射された傾き測定用光1
6とが共軸状に重ね合わされた後、投光レンズ20を通
って検出物体1に照射されるように配置している。
【0041】なお、ダイクロイックミラー17として
は、変位測定用光15の波長域の光に対して高い反射率
を示し、傾き測定用光16の波長域の光に対して高い透
過率を示すものであってもよく、その場合には変位測定
用投光素子18と傾き測定用投光素子19の配置は図2
とは逆になる。また、ここでいう光合成器としてはダイ
クロイックミラーに限るものでなく、例えば、効率は低
下するが、ハーフミラー等を用いることもできる。ま
た、光通信用の各種光合波器を用いることもできる。
は、変位測定用光15の波長域の光に対して高い反射率
を示し、傾き測定用光16の波長域の光に対して高い透
過率を示すものであってもよく、その場合には変位測定
用投光素子18と傾き測定用投光素子19の配置は図2
とは逆になる。また、ここでいう光合成器としてはダイ
クロイックミラーに限るものでなく、例えば、効率は低
下するが、ハーフミラー等を用いることもできる。ま
た、光通信用の各種光合波器を用いることもできる。
【0042】この投光部11においては、変位測定用光
源部は集光系となっており、変位測定用投光素子18か
ら出射した変位測定用光15はダイクロイックミラー1
7を透過した後、投光レンズ20で集光され、標準点S
Pに収束するようになっている。従って、変位測定用投
光素子18と投光レンズ20は光軸12を一致させて配
置されており、その間の距離(光学的路長)は投光レン
ズ20の焦点距離よりも長くなっている。また、傾き測
定用光源部はコリメート系となっており、傾き測定用投
光素子19から出射した傾き測定用光16はダイクロイ
ックミラー17で反射された後、投光レンズ20でコリ
メートされ、コリメート光として検出物体1に照射され
るようになっている。従って、傾き測定用投光素子19
と投光レンズ20は光軸12を一致させて配置されてお
り、その間の距離(光学的路長)は投光レンズ20の焦
点距離に等しくなっている。
源部は集光系となっており、変位測定用投光素子18か
ら出射した変位測定用光15はダイクロイックミラー1
7を透過した後、投光レンズ20で集光され、標準点S
Pに収束するようになっている。従って、変位測定用投
光素子18と投光レンズ20は光軸12を一致させて配
置されており、その間の距離(光学的路長)は投光レン
ズ20の焦点距離よりも長くなっている。また、傾き測
定用光源部はコリメート系となっており、傾き測定用投
光素子19から出射した傾き測定用光16はダイクロイ
ックミラー17で反射された後、投光レンズ20でコリ
メートされ、コリメート光として検出物体1に照射され
るようになっている。従って、傾き測定用投光素子19
と投光レンズ20は光軸12を一致させて配置されてお
り、その間の距離(光学的路長)は投光レンズ20の焦
点距離に等しくなっている。
【0043】変位センサBの受光部13は、位置検出素
子(PSD)や電荷結合素子(CCD)等の変位測定用
受光素子21及び傾き測定用受光素子22と、変位測定
用及び傾き測定用を兼ねた受光レンズ23と、重なり合
った変位測定用光15と傾き測定用光16を分離するた
めの波長分離器(24)とから構成されている。この実
施例の波長分離器とは、重なり合った波長の異なる複数
の光を分離して出力する光学素子であって、この実施例
では光合成器と同様にダイクロイックミラー24を用い
ている。図2に示されているダイクロイックミラー24
も、変位測定用光15の波長域の光に対して高い透過率
を示し、傾き測定用光16の波長域の光に対して高い反
射率を示すものであって、透過側の光軸14上に変位測
定用投光素子18が配置され、反射側の光軸14上に傾
き測定用受光素子22が配置されている。しかして、検
出物体1で反射された変位測定用光15と傾き測定用光
16が受光レンズ23を通過し、互いに重なりあった状
態でダイクロイック24に入射すると、変位測定用光1
5はダイクロイックミラー24を透過して変位測定用受
光素子21に入射し、傾き測定用光16はダイクロイッ
クミラー24で反射して傾き測定用受光素子22に入射
する。
子(PSD)や電荷結合素子(CCD)等の変位測定用
受光素子21及び傾き測定用受光素子22と、変位測定
用及び傾き測定用を兼ねた受光レンズ23と、重なり合
った変位測定用光15と傾き測定用光16を分離するた
めの波長分離器(24)とから構成されている。この実
施例の波長分離器とは、重なり合った波長の異なる複数
の光を分離して出力する光学素子であって、この実施例
では光合成器と同様にダイクロイックミラー24を用い
ている。図2に示されているダイクロイックミラー24
も、変位測定用光15の波長域の光に対して高い透過率
を示し、傾き測定用光16の波長域の光に対して高い反
射率を示すものであって、透過側の光軸14上に変位測
定用投光素子18が配置され、反射側の光軸14上に傾
き測定用受光素子22が配置されている。しかして、検
出物体1で反射された変位測定用光15と傾き測定用光
16が受光レンズ23を通過し、互いに重なりあった状
態でダイクロイック24に入射すると、変位測定用光1
5はダイクロイックミラー24を透過して変位測定用受
光素子21に入射し、傾き測定用光16はダイクロイッ
クミラー24で反射して傾き測定用受光素子22に入射
する。
【0044】なお、波長分離器のダイクロイックミラー
24としても、変位測定用光15の波長域の光に対して
高い反射率を示し、傾き測定用光16の波長域の光に対
して高い透過率を示すものであってもよく、その場合に
は変位測定用受光素子21と傾き測定用受光素子22の
配置は図2とは逆になる。また、この波長分離器として
はダイクロイックミラーに限るものではないが、波長弁
別性のないハーフミラーを単独で用いることはできな
い。しかし、ハーフミラーと波長選択フィルタとを組合
せて用いることはできる。また、光通信用の各種光分波
器を用いることもできる。
24としても、変位測定用光15の波長域の光に対して
高い反射率を示し、傾き測定用光16の波長域の光に対
して高い透過率を示すものであってもよく、その場合に
は変位測定用受光素子21と傾き測定用受光素子22の
配置は図2とは逆になる。また、この波長分離器として
はダイクロイックミラーに限るものではないが、波長弁
別性のないハーフミラーを単独で用いることはできな
い。しかし、ハーフミラーと波長選択フィルタとを組合
せて用いることはできる。また、光通信用の各種光分波
器を用いることもできる。
【0045】この受光部13においては、変位測定用受
光素子21と受光レンズ23からなる変位測定用受光部
は結像系となっており、検出物体1の表面で鏡面反射さ
れた変位測定用光15は受光レンズ23で集光された
後、ダイクロイックミラー24を透過して変位測定用受
光素子21上に集光される。従って、受光レンズ23と
変位測定用受光素子21は光軸14を一致させて配置さ
れており、受光レンズ23と変位測定用受光素子21と
の距離(光学的路長)は受光レンズ23の焦点距離fよ
りも長くなっている。特に、標準点SPで反射された光
は変位測定用受光素子21の光軸14上の点(変位測定
用受光素子21上の座標原点)で収束するようになって
いるので、受光レンズ23と標準点SPとの距離をa、
受光レンズ23と変位測定用受光素子21との距離(光
学的路長)をb、受光レンズ23の焦点距離をfとする
と、これらの間にはレンズ公式による(1/a)+(1
/b)=(1/f)の関係がある。また、傾き測定用受
光部は傾き測定用受光素子22と受光レンズ23とから
なり、検出物体1の表面で反射された傾き測定用光(コ
リメート光)16は受光レンズ23で集光された後、ダ
イクロイックミラー24で反射して傾き測定用受光素子
22上に集光される。従って、受光レンズ23と傾き測
定用受光素子22は光軸14を一致させて配置されてお
り、その間の距離(光学的路長)は受光レンズ23の焦
点距離fに等しくなっており、光軸14と平行な傾き測
定用光16は傾き測定用受光素子22上の受光レンズ2
3の焦点位置(傾き測定用受光素子22の座標原点)に
集光する。
光素子21と受光レンズ23からなる変位測定用受光部
は結像系となっており、検出物体1の表面で鏡面反射さ
れた変位測定用光15は受光レンズ23で集光された
後、ダイクロイックミラー24を透過して変位測定用受
光素子21上に集光される。従って、受光レンズ23と
変位測定用受光素子21は光軸14を一致させて配置さ
れており、受光レンズ23と変位測定用受光素子21と
の距離(光学的路長)は受光レンズ23の焦点距離fよ
りも長くなっている。特に、標準点SPで反射された光
は変位測定用受光素子21の光軸14上の点(変位測定
用受光素子21上の座標原点)で収束するようになって
いるので、受光レンズ23と標準点SPとの距離をa、
受光レンズ23と変位測定用受光素子21との距離(光
学的路長)をb、受光レンズ23の焦点距離をfとする
と、これらの間にはレンズ公式による(1/a)+(1
/b)=(1/f)の関係がある。また、傾き測定用受
光部は傾き測定用受光素子22と受光レンズ23とから
なり、検出物体1の表面で反射された傾き測定用光(コ
リメート光)16は受光レンズ23で集光された後、ダ
イクロイックミラー24で反射して傾き測定用受光素子
22上に集光される。従って、受光レンズ23と傾き測
定用受光素子22は光軸14を一致させて配置されてお
り、その間の距離(光学的路長)は受光レンズ23の焦
点距離fに等しくなっており、光軸14と平行な傾き測
定用光16は傾き測定用受光素子22上の受光レンズ2
3の焦点位置(傾き測定用受光素子22の座標原点)に
集光する。
【0046】従って、この変位センサBにあっては、変
位測定用投光素子18、投光レンズ20(兼用)、受光
レンズ23(兼用)及び変位測定用受光素子21によっ
て変位測定用光学系が構成され、傾き測定用投光素子1
9、投光レンズ20(兼用)、受光レンズ23(兼用)
及び傾き測定用受光素子22によって傾き測定用光学系
が構成されており、変位測定用光学系と傾き測定用光学
系とは、光学的には分離されて互いに独立しているが、
構造的には一体化され、少ない部品点数でコンパクトに
構成されている。
位測定用投光素子18、投光レンズ20(兼用)、受光
レンズ23(兼用)及び変位測定用受光素子21によっ
て変位測定用光学系が構成され、傾き測定用投光素子1
9、投光レンズ20(兼用)、受光レンズ23(兼用)
及び傾き測定用受光素子22によって傾き測定用光学系
が構成されており、変位測定用光学系と傾き測定用光学
系とは、光学的には分離されて互いに独立しているが、
構造的には一体化され、少ない部品点数でコンパクトに
構成されている。
【0047】まず、この変位センサBにより検出物体1
の傾きを測定する原理を説明する。この変位センサBの
うち、傾き測定用光学系のみを取り出して図3に示す
(ダイクロイックミラー17,24による効果は省略す
る)。傾き測定用投光素子19は投光レンズ20の焦点
に配置されているので、傾き測定用投光素子19から出
射された傾き測定用光16は投光レンズ20を通過して
コリメート光となり、検出物体1の表面に投射される。
検出物体1が傾いていない(β=0)場合には、検出物
体1(A)の表面で反射された傾き測定用光16は光軸
14と平行なコリメート光として受光レンズ23に入射
する。傾き測定用光16は受光レンズ23の焦点に集光
するので、傾き測定用受光素子22の原点位置(y=
0)に集光し、受光スポットを生じる。
の傾きを測定する原理を説明する。この変位センサBの
うち、傾き測定用光学系のみを取り出して図3に示す
(ダイクロイックミラー17,24による効果は省略す
る)。傾き測定用投光素子19は投光レンズ20の焦点
に配置されているので、傾き測定用投光素子19から出
射された傾き測定用光16は投光レンズ20を通過して
コリメート光となり、検出物体1の表面に投射される。
検出物体1が傾いていない(β=0)場合には、検出物
体1(A)の表面で反射された傾き測定用光16は光軸
14と平行なコリメート光として受光レンズ23に入射
する。傾き測定用光16は受光レンズ23の焦点に集光
するので、傾き測定用受光素子22の原点位置(y=
0)に集光し、受光スポットを生じる。
【0048】これに対し、検出物体1がβだけ傾くと、
検出物体1(B)の表面で反射した傾き測定用光16は
光軸14に対して2β傾くので、図3から分かるよう
に、焦点距離fの位置で集光する受光スポットは原点位
置から y=f・tan(2β) … だけ移動することになる。従って、傾き測定用受光素子
22上における受光スポットの移動量yを検出すること
により、検出物体1(B)の傾き量βを求めることがで
きる。
検出物体1(B)の表面で反射した傾き測定用光16は
光軸14に対して2β傾くので、図3から分かるよう
に、焦点距離fの位置で集光する受光スポットは原点位
置から y=f・tan(2β) … だけ移動することになる。従って、傾き測定用受光素子
22上における受光スポットの移動量yを検出すること
により、検出物体1(B)の傾き量βを求めることがで
きる。
【0049】一方、検出物体1が一定の傾き量βを保っ
たままで平行移動した場合には、検出物体1で反射され
た傾き測定用光16の光軸14に対する角度2βは変化
しないので、傾き測定用受光素子22上の受光スポット
の位置[y=f・tan(2β)]は変化しない。すなわ
ち、傾き測定用光学系は検出物体1の変位量dに影響さ
れることなく、傾き量βだけを精度良く検出することが
できる。
たままで平行移動した場合には、検出物体1で反射され
た傾き測定用光16の光軸14に対する角度2βは変化
しないので、傾き測定用受光素子22上の受光スポット
の位置[y=f・tan(2β)]は変化しない。すなわ
ち、傾き測定用光学系は検出物体1の変位量dに影響さ
れることなく、傾き量βだけを精度良く検出することが
できる。
【0050】次に、この変位センサBにより検出物体1
の変位を測定する原理を説明する。この変位センサBの
うち、変位測定用光学系のみを取り出して図4に示す
(ダイクロイックミラー17,24による効果は省略す
る)。変位測定用投光素子18から出射された変位測定
用光15は投光レンズ20により集光されて標準点SP
に収束するので、検出物体1が標準面SFにあれば、検
出物体1の表面で反射された変位測定用光15は受光レ
ンズ23で集光され、変位測定用受光素子21上の原点
(x=0)に受光スポットを生じる。また、検出物体1
がdだけ変位すると、標準点SPから2dの位置に標準
点SPの鏡像を生じるので、図4に示すように変位測定
用受光素子21上の受光スポットはxだけ移動する。こ
の変位測定用受光素子21上での受光スポットの移動量
xを検出すれば、結像の関係から検出物体1の変位量d
を求めることができる。しかし、変位測定用光学系の場
合には、従来例でも説明したように、検出物体1の傾き
量βによっても受光スポットの移動量xが影響を受け
る。
の変位を測定する原理を説明する。この変位センサBの
うち、変位測定用光学系のみを取り出して図4に示す
(ダイクロイックミラー17,24による効果は省略す
る)。変位測定用投光素子18から出射された変位測定
用光15は投光レンズ20により集光されて標準点SP
に収束するので、検出物体1が標準面SFにあれば、検
出物体1の表面で反射された変位測定用光15は受光レ
ンズ23で集光され、変位測定用受光素子21上の原点
(x=0)に受光スポットを生じる。また、検出物体1
がdだけ変位すると、標準点SPから2dの位置に標準
点SPの鏡像を生じるので、図4に示すように変位測定
用受光素子21上の受光スポットはxだけ移動する。こ
の変位測定用受光素子21上での受光スポットの移動量
xを検出すれば、結像の関係から検出物体1の変位量d
を求めることができる。しかし、変位測定用光学系の場
合には、従来例でも説明したように、検出物体1の傾き
量βによっても受光スポットの移動量xが影響を受け
る。
【0051】上記のように、変位測定用光学系による変
位量の測定結果、つまり移動量xの値は検出物体1の変
位量d及び傾き量βの関数となっているが、傾き量βは
傾き測定用光学系によって正確、かつ独立に求めること
ができる。従って、傾き測定用受光素子22上での受光
スポットの移動量yから傾き量βを求めれば、変位測定
用受光素子21上での受光スポットの移動量xと傾き量
βとから正確に変位量dを求めることができる。
位量の測定結果、つまり移動量xの値は検出物体1の変
位量d及び傾き量βの関数となっているが、傾き量βは
傾き測定用光学系によって正確、かつ独立に求めること
ができる。従って、傾き測定用受光素子22上での受光
スポットの移動量yから傾き量βを求めれば、変位測定
用受光素子21上での受光スポットの移動量xと傾き量
βとから正確に変位量dを求めることができる。
【0052】図5は検出物体1が標準軸SL上でdだけ
変位し、しかもβだけ傾いたときの様子を示している。
このときβだけ傾いた検出物体1による標準点SPの鏡
像が変位測定用受光素子21上の原点からxの位置に結
像する。この鏡像と受光レンズ23との距離はa+2d
cosβcos(α+β)、鏡像と光軸14との距離は2dco
sβsin(α+β)であるから、結像の関係より、移動量
xは次の式で表わされる。
変位し、しかもβだけ傾いたときの様子を示している。
このときβだけ傾いた検出物体1による標準点SPの鏡
像が変位測定用受光素子21上の原点からxの位置に結
像する。この鏡像と受光レンズ23との距離はa+2d
cosβcos(α+β)、鏡像と光軸14との距離は2dco
sβsin(α+β)であるから、結像の関係より、移動量
xは次の式で表わされる。
【0053】
【数2】
【0054】ここで、移動量dは標準点SPと受光レン
ズ23との距離aに較べて十分に小さく、2d<<aであ
るとすると、上記式は次の式のように簡単になる。
ズ23との距離aに較べて十分に小さく、2d<<aであ
るとすると、上記式は次の式のように簡単になる。
【0055】
【数3】
【0056】従って、検出物体1の変位量dは移動量x
に比例し、次の式より求めることができる。
に比例し、次の式より求めることができる。
【0057】
【数4】
【0058】図6は変位センサBの信号処理回路の一例
を示すブロック図であって、移動量演算回路27は傾き
測定用受光素子22の出力から、受光スポットの移動量
yを求める。ついで、傾き量演算回路28は、例えば上
記式に基づき、移動量演算回路27で求めた移動量y
から検出物体1の傾き量βを求める。求めた傾き量βは
変位量演算部26及び外部へ出力される。また、移動量
演算回路25は変位測定用受光素子21の出力から、受
光スポットの移動量xを求める。ついで、変位量演算回
路26は、例えば上記式に基づき、移動量演算回路2
5で求めた移動量xと傾き量演算回路28で求めた傾き
量βから検出物体1の変位量dを求める。求めた変位量
dは出力される。この結果、変位センサBからは、高精
度に求めた変位量dと傾き量βとを出力することができ
る。
を示すブロック図であって、移動量演算回路27は傾き
測定用受光素子22の出力から、受光スポットの移動量
yを求める。ついで、傾き量演算回路28は、例えば上
記式に基づき、移動量演算回路27で求めた移動量y
から検出物体1の傾き量βを求める。求めた傾き量βは
変位量演算部26及び外部へ出力される。また、移動量
演算回路25は変位測定用受光素子21の出力から、受
光スポットの移動量xを求める。ついで、変位量演算回
路26は、例えば上記式に基づき、移動量演算回路2
5で求めた移動量xと傾き量演算回路28で求めた傾き
量βから検出物体1の変位量dを求める。求めた変位量
dは出力される。この結果、変位センサBからは、高精
度に求めた変位量dと傾き量βとを出力することができ
る。
【0059】図7は変位測定用光学系における検出物体
1上のスポット径の変化と変位測定用受光素子21上で
の受光強度分布を示す図である。すなわち、29a,2
9b,29cは、検出物体1がd=−D,0,+Dの位
置にあるときの検出物体1上でのスポット径を示し、3
0a,30b,30cは、検出物体1がd=−D,0,
+Dの位置にあるときの変位測定用受光素子21上での
受光強度分布を示している。投光レンズ20の開口数N
Aが小さければ、投光スポット径29a,29b,29
cが大きくなるが、焦点深度は小さくなり、変位測定範
囲以内でスポット径29a,29b,29cの変化が大
きくなる。このため図7の29a,29b,29cのよ
うに検出物体1が変位したときのスポット径の変化が大
きくなり、図7の30a,30b,30cのように変位
測定用受光素子21上の像にボケが生じ、変位測定の誤
差の一つの原因となる。従って、できる限り変位測定範
囲内で投光スポット径の変化がないように、あるいは、
投光スポット径の変化を小さくなるようにする必要があ
る。そのため、投光レンズ20はその開口径を小さく
(開口数NAを大きく)すれば、変位測定用受光素子2
1上での像のボケを防ぐ効果が得られる。一方、変位測
定用受光部では、検出物体1の傾きがあっても、その変
位を検出できるようにするため、受光レンズ23の開口
径は大きくする必要がある。従って、受光レンズ23の
開口径は少なくとも投光レンズ20の開口径と等しい
か、あるいは投光レンズ20の開口径よりも大きくする
ことが望ましい。
1上のスポット径の変化と変位測定用受光素子21上で
の受光強度分布を示す図である。すなわち、29a,2
9b,29cは、検出物体1がd=−D,0,+Dの位
置にあるときの検出物体1上でのスポット径を示し、3
0a,30b,30cは、検出物体1がd=−D,0,
+Dの位置にあるときの変位測定用受光素子21上での
受光強度分布を示している。投光レンズ20の開口数N
Aが小さければ、投光スポット径29a,29b,29
cが大きくなるが、焦点深度は小さくなり、変位測定範
囲以内でスポット径29a,29b,29cの変化が大
きくなる。このため図7の29a,29b,29cのよ
うに検出物体1が変位したときのスポット径の変化が大
きくなり、図7の30a,30b,30cのように変位
測定用受光素子21上の像にボケが生じ、変位測定の誤
差の一つの原因となる。従って、できる限り変位測定範
囲内で投光スポット径の変化がないように、あるいは、
投光スポット径の変化を小さくなるようにする必要があ
る。そのため、投光レンズ20はその開口径を小さく
(開口数NAを大きく)すれば、変位測定用受光素子2
1上での像のボケを防ぐ効果が得られる。一方、変位測
定用受光部では、検出物体1の傾きがあっても、その変
位を検出できるようにするため、受光レンズ23の開口
径は大きくする必要がある。従って、受光レンズ23の
開口径は少なくとも投光レンズ20の開口径と等しい
か、あるいは投光レンズ20の開口径よりも大きくする
ことが望ましい。
【0060】図8は本発明の別な実施例による変位セン
サCを示す概略図である。この変位センサCでは、ダイ
クロイックミラー17を用いて変位測定用光15と傾き
測定用光16を重ね合せ、測定範囲を変位測定用光15
が広がって傾き測定用光16よりも外へ広がらない範囲
に制限し、常に変位測定用光15が傾き測定用光16の
内部にあるようにしている。従って、検出物体1の変位
測定箇所と傾き測定箇所とを一致させることができ、変
位量dを傾き量βで正確に補正することができる。特
に、小さな検出物体1の場合にも確実に傾き量βを測定
して変位量dを補正することができ、測定結果の信頼性
が向上する。さらに、この変位センサCでは、傾き測定
用投光素子19及び傾き測定用受光素子22が変位測定
用投光素子18及び変位測定用受光素子21よりも中心
寄り(標準軸SL側)に配置し、変位センサBの外形寸
法を小さくしている。
サCを示す概略図である。この変位センサCでは、ダイ
クロイックミラー17を用いて変位測定用光15と傾き
測定用光16を重ね合せ、測定範囲を変位測定用光15
が広がって傾き測定用光16よりも外へ広がらない範囲
に制限し、常に変位測定用光15が傾き測定用光16の
内部にあるようにしている。従って、検出物体1の変位
測定箇所と傾き測定箇所とを一致させることができ、変
位量dを傾き量βで正確に補正することができる。特
に、小さな検出物体1の場合にも確実に傾き量βを測定
して変位量dを補正することができ、測定結果の信頼性
が向上する。さらに、この変位センサCでは、傾き測定
用投光素子19及び傾き測定用受光素子22が変位測定
用投光素子18及び変位測定用受光素子21よりも中心
寄り(標準軸SL側)に配置し、変位センサBの外形寸
法を小さくしている。
【0061】図9は本発明のさらに別な実施例による変
位センサDを示す図である。この変位センサDにあって
は、傾き測定用投光素子19の光出射口に、つまり投光
レンズ20の焦点位置に開口絞り31を設けている。し
かして、傾き測定用光16を開口絞り31のピンホール
32を通して出射させることにより傾き測定用投光素子
19を点光源とみなすことができ、傾き測定用光16の
コリメート性を向上させ、傾きがないときの検出物体1
からの反射光を受光レンズ23の焦点に、つまり傾き測
定用受光素子22の原点の小さな領域に集中させること
ができる。つまり、受光スポットのボケを小さくでき
る。
位センサDを示す図である。この変位センサDにあって
は、傾き測定用投光素子19の光出射口に、つまり投光
レンズ20の焦点位置に開口絞り31を設けている。し
かして、傾き測定用光16を開口絞り31のピンホール
32を通して出射させることにより傾き測定用投光素子
19を点光源とみなすことができ、傾き測定用光16の
コリメート性を向上させ、傾きがないときの検出物体1
からの反射光を受光レンズ23の焦点に、つまり傾き測
定用受光素子22の原点の小さな領域に集中させること
ができる。つまり、受光スポットのボケを小さくでき
る。
【0062】図10は本発明のさらに別な実施例による
変位センサEを示す図である。この変位センサEにあっ
ては、傾き測定用投光素子19とダイクロイックミラー
17の中間において傾き測定用投光素子19から一定距
離離れた位置に開口絞り33を設けている。開口絞り3
3の開口34を通して傾き測定用光16を出射すること
により投光レンズ20の入射瞳を小さくすることがで
き、傾き測定用光16のビームサイズを投光レンズ20
の開口径より小さくできる。従って、この変位センサE
は、小さい検出物体1を検出する用途に適している。
変位センサEを示す図である。この変位センサEにあっ
ては、傾き測定用投光素子19とダイクロイックミラー
17の中間において傾き測定用投光素子19から一定距
離離れた位置に開口絞り33を設けている。開口絞り3
3の開口34を通して傾き測定用光16を出射すること
により投光レンズ20の入射瞳を小さくすることがで
き、傾き測定用光16のビームサイズを投光レンズ20
の開口径より小さくできる。従って、この変位センサE
は、小さい検出物体1を検出する用途に適している。
【0063】図11に示すものは本発明のさらに別な実
施例による変位センサFを示す図である。この実施例に
あっては、傾き測定用光源部において、一端でピンホー
ル状に小さくなった円錐状の開口36を有する開口絞り
35を用いている。しかして、この開口絞り35によれ
ば、受光スポットのボケを小さくすると共に変位測定用
光15のビームサイズを小さくできる。
施例による変位センサFを示す図である。この実施例に
あっては、傾き測定用光源部において、一端でピンホー
ル状に小さくなった円錐状の開口36を有する開口絞り
35を用いている。しかして、この開口絞り35によれ
ば、受光スポットのボケを小さくすると共に変位測定用
光15のビームサイズを小さくできる。
【0064】図12に示すものは本発明のさらに別な実
施例による変位センサGを示す図であって、ダイクロイ
ックミラー17,24のような光合成器や波長分離器に
かえて偏光ビームスプリッタのような光合成器と偏光分
離器を用いたものである。この変位センサGにおいて
は、変位測定用投光素子18と傾き測定用投光素子19
とからはいずれも直線偏光の変位測定用光15と傾き測
定用光16とが出射されており、変位測定用光15と傾
き測定用光16の偏光方向は互いに直交している。ある
いは、変位測定用投光素子18と傾き測定用投光素子1
9の光出射口付近にそれぞれ偏光方向を直交させて偏光
子を設けることにより、変位測定用光15と傾き測定用
光16を偏光させてもよい。
施例による変位センサGを示す図であって、ダイクロイ
ックミラー17,24のような光合成器や波長分離器に
かえて偏光ビームスプリッタのような光合成器と偏光分
離器を用いたものである。この変位センサGにおいて
は、変位測定用投光素子18と傾き測定用投光素子19
とからはいずれも直線偏光の変位測定用光15と傾き測
定用光16とが出射されており、変位測定用光15と傾
き測定用光16の偏光方向は互いに直交している。ある
いは、変位測定用投光素子18と傾き測定用投光素子1
9の光出射口付近にそれぞれ偏光方向を直交させて偏光
子を設けることにより、変位測定用光15と傾き測定用
光16を偏光させてもよい。
【0065】この変位センサGの投光部11では、偏光
方向の異なる変位測定用光15と傾き測定用光16とを
重ね合せるために光合成器(38)を用いている。ここ
でいう光合成器とは、複数の光(偏光)を重ね合わせて
出力する光学素子であって、この実施例では偏光ビーム
スプリッタ(PBS)38を用いている。この偏光ビー
ムスプリッタ38は、ある方向の偏光を透過させ、直交
する別な方向の偏光を反射させる光学素子であって、図
12では変位測定用光15を透過させ、傾き測定用光1
6を反射させるようにしている。従って、変位測定用投
光素子18から出射された変位測定用光15は偏光ビー
ムスプリッタ38を透過し、傾き測定用投光素子19か
ら出射された傾き測定用光16は偏光ビームスプリッタ
38で反射され、変位測定用光15と傾き測定用光16
は共軸状に重ね合わされ、検出物体1の表面に照射され
る。もちろん、変位測定用投光素子18と傾き測定用投
光素子19は逆の配置になっていても差し支えない。
方向の異なる変位測定用光15と傾き測定用光16とを
重ね合せるために光合成器(38)を用いている。ここ
でいう光合成器とは、複数の光(偏光)を重ね合わせて
出力する光学素子であって、この実施例では偏光ビーム
スプリッタ(PBS)38を用いている。この偏光ビー
ムスプリッタ38は、ある方向の偏光を透過させ、直交
する別な方向の偏光を反射させる光学素子であって、図
12では変位測定用光15を透過させ、傾き測定用光1
6を反射させるようにしている。従って、変位測定用投
光素子18から出射された変位測定用光15は偏光ビー
ムスプリッタ38を透過し、傾き測定用投光素子19か
ら出射された傾き測定用光16は偏光ビームスプリッタ
38で反射され、変位測定用光15と傾き測定用光16
は共軸状に重ね合わされ、検出物体1の表面に照射され
る。もちろん、変位測定用投光素子18と傾き測定用投
光素子19は逆の配置になっていても差し支えない。
【0066】また、受光部13では、検出物体1で反射
された変位測定用光15及び傾き測定用光16を偏光分
離器(39)に入射させている。偏光分離器とは、偏光
方向の直交した偏光のうち、一方の偏光方向の光を反射
させ、他方の偏光方向の光を透過させるものであって、
ここでは偏光ビームスプリッタ39が用いられている。
従って、重なり合った変位測定用光15及び傾き測定用
光16を偏光ビームスプリッタ39で分離し、変位測定
用光15を透過させて変位測定用受光素子21に入射さ
せ、傾き測定用光16を反射させて傾き測定用受光素子
22に入射させ、変位量dと傾き量βを分離して測定で
きるようにしている。
された変位測定用光15及び傾き測定用光16を偏光分
離器(39)に入射させている。偏光分離器とは、偏光
方向の直交した偏光のうち、一方の偏光方向の光を反射
させ、他方の偏光方向の光を透過させるものであって、
ここでは偏光ビームスプリッタ39が用いられている。
従って、重なり合った変位測定用光15及び傾き測定用
光16を偏光ビームスプリッタ39で分離し、変位測定
用光15を透過させて変位測定用受光素子21に入射さ
せ、傾き測定用光16を反射させて傾き測定用受光素子
22に入射させ、変位量dと傾き量βを分離して測定で
きるようにしている。
【0067】なお、この光合成器としてもハーフミラー
等を用いることもできる。また、この偏光分離器として
もハーフミラー単独では用いることはできないが、ハー
フミラーと検光子を組合せて用いることはできる。
等を用いることもできる。また、この偏光分離器として
もハーフミラー単独では用いることはできないが、ハー
フミラーと検光子を組合せて用いることはできる。
【0068】上記のように偏光ビームスプリッタ38,
39のような光合成器や偏光分離器を用いた変位センサ
においても、ダイクロイックミラー17,24のような
光合成器や波長分離器を用いた変位センサと同様な種々
の実施例が可能である。例えば、図13に示す変位セン
サHは、図10の光センサEと同様、開口絞り33によ
って傾き測定用光源部の開口絞りを小さくし、傾き測定
用光16のビームサイズを小さくしたものである。ま
た、図14に示す変位センサIは、図11の光センサF
と同様、開口絞り35によって傾き測定用投光素子19
を点光源化すると共に傾き測定用光16のビームサイズ
を小さくしたものである。
39のような光合成器や偏光分離器を用いた変位センサ
においても、ダイクロイックミラー17,24のような
光合成器や波長分離器を用いた変位センサと同様な種々
の実施例が可能である。例えば、図13に示す変位セン
サHは、図10の光センサEと同様、開口絞り33によ
って傾き測定用光源部の開口絞りを小さくし、傾き測定
用光16のビームサイズを小さくしたものである。ま
た、図14に示す変位センサIは、図11の光センサF
と同様、開口絞り35によって傾き測定用投光素子19
を点光源化すると共に傾き測定用光16のビームサイズ
を小さくしたものである。
【0069】図15は本発明のさらに別な実施例による
変位センサJの光学系を示す概略構成図である。この変
位センサJにあっては、変位測定用光学系と傾き測定用
光学系とを分離している。すなわち、変位測定用投光レ
ンズ20aと傾き測定用投光レンズ20bを兼用させる
ことなく別個とし、変位測定用受光レンズ23aと傾き
測定用投光レンズ23bも兼用させることなく別個と
し、変位測定用光15と傾き測定用光16を異なる角度
から検出物体1に照射させるようにしている。なお、こ
の実施例では、変位測定用光15と傾き測定用光16と
して異なる波長の光を用い、変位測定用受光素子21の
前面には変位測定用光15だけを透過させる波長選択フ
ィルタ40を置き、傾き測定用受光素子22の前面には
傾き測定用光16のみを透過させる波長選択フィルタ4
1を配置し、変位測定用光学系と傾き測定用光学系を光
学的に分離している。
変位センサJの光学系を示す概略構成図である。この変
位センサJにあっては、変位測定用光学系と傾き測定用
光学系とを分離している。すなわち、変位測定用投光レ
ンズ20aと傾き測定用投光レンズ20bを兼用させる
ことなく別個とし、変位測定用受光レンズ23aと傾き
測定用投光レンズ23bも兼用させることなく別個と
し、変位測定用光15と傾き測定用光16を異なる角度
から検出物体1に照射させるようにしている。なお、こ
の実施例では、変位測定用光15と傾き測定用光16と
して異なる波長の光を用い、変位測定用受光素子21の
前面には変位測定用光15だけを透過させる波長選択フ
ィルタ40を置き、傾き測定用受光素子22の前面には
傾き測定用光16のみを透過させる波長選択フィルタ4
1を配置し、変位測定用光学系と傾き測定用光学系を光
学的に分離している。
【0070】さらに、図16(a)は本発明のさらに別
な実施例による変位センサKの光学系を示す概略平面
図、図16(b)は図16(a)のX−X線断面図、図
16(c)は図16(a)のY−Y線断面図である。こ
の変位センサKにあっては、図15の変位センサJと同
じく変位測定用光学系と傾き測定用光学系とを別個と
し、さらに変位測定用光学系と傾き測定用光学系を互い
に略90度異なる方向に構成している。
な実施例による変位センサKの光学系を示す概略平面
図、図16(b)は図16(a)のX−X線断面図、図
16(c)は図16(a)のY−Y線断面図である。こ
の変位センサKにあっては、図15の変位センサJと同
じく変位測定用光学系と傾き測定用光学系とを別個と
し、さらに変位測定用光学系と傾き測定用光学系を互い
に略90度異なる方向に構成している。
【0071】また、変位測定用光や傾き測定用光として
は、レーザ光を用いてもよい。図17に示す変位センサ
Lは、傾き測定用光16aとしてレーザ光を用いた実施
例である。レーザ光を出射するための傾き測定用投光素
子19aとしては、ヘリウム−ネオン(He−Ne)レ
ーザ、半導体レーザ素子(LD)等のレーザ発振器や、
レーザ発振器から出力されたレーザ光を導く光ファイバ
等の光導管などを用いることができる。変位測定用投光
レンズ20aよりも検出領域に近い側には、変位測定用
光15を透過し傾き測定用光16aを反射するダイクロ
イックミラー17が配置されている。また、受光レンズ
23と変位測定用受光素子21との間には、変位測定用
光15を透過し傾き測定用光16aを反射するダイクロ
イックミラー24が配置されており、傾き測定用受光素
子22は受光レンズ23から焦点距離fの位置に設けら
れている。しかして、傾き測定用投光素子19aから出
射された傾き測定用光(レーザ光)16aはダイクロイ
ックミラー17で反射され、変位測定用投光レンズ20
aで集光されてダイクロイックミラー17を透過した変
位測定用光15と重ね合わされて検出物体1に照射さ
れ、検出物体1により反射される。波長の異なる変位測
定用光15と傾き測定用光16aのうち、変位測定用光
15は受光レンズ23を通過した後、ダイクロイックミ
ラー24を通過して変位測定用受光素子21に受光され
る。一方、傾き測定用光16aは受光レンズ23を通過
した後、ダイクロイックミラー24で反射され、傾き測
定用受光素子22に受光される。この傾き測定用光学系
においても、傾き測定用受光素子22は受光レンズ23
から焦点距離fの位置に配置されており、検出物体1の
変位(平行移動)によっては受光スポットの位置は変化
せず、検出物体1の傾きのみによって受光スポットの位
置が変化するので、傾き量βを変位量dから分離して単
独で計測することができる。また、傾き測定用光16a
としてレーザ光を用いることにより、傾き測定用光学系
においては受光レンズを不要にすることができる。
は、レーザ光を用いてもよい。図17に示す変位センサ
Lは、傾き測定用光16aとしてレーザ光を用いた実施
例である。レーザ光を出射するための傾き測定用投光素
子19aとしては、ヘリウム−ネオン(He−Ne)レ
ーザ、半導体レーザ素子(LD)等のレーザ発振器や、
レーザ発振器から出力されたレーザ光を導く光ファイバ
等の光導管などを用いることができる。変位測定用投光
レンズ20aよりも検出領域に近い側には、変位測定用
光15を透過し傾き測定用光16aを反射するダイクロ
イックミラー17が配置されている。また、受光レンズ
23と変位測定用受光素子21との間には、変位測定用
光15を透過し傾き測定用光16aを反射するダイクロ
イックミラー24が配置されており、傾き測定用受光素
子22は受光レンズ23から焦点距離fの位置に設けら
れている。しかして、傾き測定用投光素子19aから出
射された傾き測定用光(レーザ光)16aはダイクロイ
ックミラー17で反射され、変位測定用投光レンズ20
aで集光されてダイクロイックミラー17を透過した変
位測定用光15と重ね合わされて検出物体1に照射さ
れ、検出物体1により反射される。波長の異なる変位測
定用光15と傾き測定用光16aのうち、変位測定用光
15は受光レンズ23を通過した後、ダイクロイックミ
ラー24を通過して変位測定用受光素子21に受光され
る。一方、傾き測定用光16aは受光レンズ23を通過
した後、ダイクロイックミラー24で反射され、傾き測
定用受光素子22に受光される。この傾き測定用光学系
においても、傾き測定用受光素子22は受光レンズ23
から焦点距離fの位置に配置されており、検出物体1の
変位(平行移動)によっては受光スポットの位置は変化
せず、検出物体1の傾きのみによって受光スポットの位
置が変化するので、傾き量βを変位量dから分離して単
独で計測することができる。また、傾き測定用光16a
としてレーザ光を用いることにより、傾き測定用光学系
においては受光レンズを不要にすることができる。
【0072】図18は本発明のさらに別な実施例による
変位センサMを示す図であって、変位測定用光15aと
してレーザ光を用いた実施例である。レーザ光を出射す
るための変位測定用投光素子18aとしても、ヘリウム
−ネオン(He−Ne)レーザ、半導体レーザ素子(L
D)等のレーザ発振器や、レーザ発振器から出力された
レーザ光を導く光ファイバ等の光導管などを用いること
ができる。この実施例にあっては、傾き測定用投光レン
ズ20bの焦点に傾き測定用投光素子19を配置し、傾
き測定用投光レンズ20bよりも検出領域に近い側にダ
イクロイックミラー17を配置している。ダイクロイッ
クミラー17は、傾き測定用光16を透過し変位測定用
光15aを反射するものである。また、傾き測定用受光
レンズ23bの焦点には傾き測定用受光素子22が配置
されており、傾き測定用受光レンズ23bよりも検出領
域に近い側には傾き測定用光16を透過させ変位測定用
光15aを反射するダイクロイックミラー24が配置さ
れている。しかして、変位測定用投光素子18aから出
射された変位測定用光15a(レーザ光)はダイクロイ
ックミラー17で反射され、傾き測定用投光レンズ20
bでコリメートされてダイクロイックミラー17を透過
した傾き測定用光16と重ね合わされて検出物体1に照
射され、検出物体1により反射される。波長の異なる変
位測定用光15aと傾き測定用光16のうち、傾き測定
用光16はダイクロイックミラー24を透過した後、傾
き測定用受光レンズ23bを通過して傾き測定用受光素
子22に受光される。一方、変位測定用光15aはダイ
クロイックミラー24で反射されて変位測定用受光素子
21に受光される。検出物体1が変位すると、検出物体
1で反射した変位測定用光15aは平行移動して受光ス
ポットの位置が変化するので、変位量dを測定すること
ができる。また、変位測定用光15aとしてレーザ光を
用いることにより、変位測定用光学系においては投光レ
ンズ及び受光レンズを不要にすることができる。
変位センサMを示す図であって、変位測定用光15aと
してレーザ光を用いた実施例である。レーザ光を出射す
るための変位測定用投光素子18aとしても、ヘリウム
−ネオン(He−Ne)レーザ、半導体レーザ素子(L
D)等のレーザ発振器や、レーザ発振器から出力された
レーザ光を導く光ファイバ等の光導管などを用いること
ができる。この実施例にあっては、傾き測定用投光レン
ズ20bの焦点に傾き測定用投光素子19を配置し、傾
き測定用投光レンズ20bよりも検出領域に近い側にダ
イクロイックミラー17を配置している。ダイクロイッ
クミラー17は、傾き測定用光16を透過し変位測定用
光15aを反射するものである。また、傾き測定用受光
レンズ23bの焦点には傾き測定用受光素子22が配置
されており、傾き測定用受光レンズ23bよりも検出領
域に近い側には傾き測定用光16を透過させ変位測定用
光15aを反射するダイクロイックミラー24が配置さ
れている。しかして、変位測定用投光素子18aから出
射された変位測定用光15a(レーザ光)はダイクロイ
ックミラー17で反射され、傾き測定用投光レンズ20
bでコリメートされてダイクロイックミラー17を透過
した傾き測定用光16と重ね合わされて検出物体1に照
射され、検出物体1により反射される。波長の異なる変
位測定用光15aと傾き測定用光16のうち、傾き測定
用光16はダイクロイックミラー24を透過した後、傾
き測定用受光レンズ23bを通過して傾き測定用受光素
子22に受光される。一方、変位測定用光15aはダイ
クロイックミラー24で反射されて変位測定用受光素子
21に受光される。検出物体1が変位すると、検出物体
1で反射した変位測定用光15aは平行移動して受光ス
ポットの位置が変化するので、変位量dを測定すること
ができる。また、変位測定用光15aとしてレーザ光を
用いることにより、変位測定用光学系においては投光レ
ンズ及び受光レンズを不要にすることができる。
【0073】図19に示すものは変位測定用光15a及
び傾き測定用光16aとしてレーザ光を用いた変位セン
サNであって、レンズ系としては傾き測定用受光レンズ
23bのみとすることができ、光学系を簡単にすること
ができる。
び傾き測定用光16aとしてレーザ光を用いた変位セン
サNであって、レンズ系としては傾き測定用受光レンズ
23bのみとすることができ、光学系を簡単にすること
ができる。
【0074】なお、図17、図18及び図19の実施例
では変位測定用光及び傾き測定用光として波長の異なる
光を用い、その合成・分離にはダイクロイックミラー1
7,24を用いたが、変位測定用光及び傾き測定用光と
して偏光方向の異なる直線偏光を用い、その合成・分離
に偏光ビームスプリッタ38,39を用いてもよい。
では変位測定用光及び傾き測定用光として波長の異なる
光を用い、その合成・分離にはダイクロイックミラー1
7,24を用いたが、変位測定用光及び傾き測定用光と
して偏光方向の異なる直線偏光を用い、その合成・分離
に偏光ビームスプリッタ38,39を用いてもよい。
【図1】従来の変位センサにおける光学系の構成を示す
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施例による変位センサの光学系の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図3】同上の傾き測定原理を説明するための光線図で
ある。
ある。
【図4】同上の変位測定原理を説明するための光線図で
ある。
ある。
【図5】検出物体が変位及び傾きを有している場合の変
位測定用受光素子の受光スポットの移動量を求めるため
の説明図である。
位測定用受光素子の受光スポットの移動量を求めるため
の説明図である。
【図6】同上の変位センサの信号処理回路の一例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】同上の変位センサにおける投光レンズと受光レ
ンズの寸法効果を説明する図である。
ンズの寸法効果を説明する図である。
【図8】本発明の別な実施例による変位センサの光学系
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図9】本発明のさらに別な実施例による変位センサの
光学系の構成を示す図である。
光学系の構成を示す図である。
【図10】本発明のさらに別な実施例による変位センサ
の光学系の構成を示す図である。
の光学系の構成を示す図である。
【図11】本発明のさらに別な実施例による変位センサ
の光学系の構成を示す図である。
の光学系の構成を示す図である。
【図12】本発明のさらに別な実施例であって、偏光方
向の異なる変位測定用光と傾き測定用光を用いた変位セ
ンサの光学系の構成を示す図である。
向の異なる変位測定用光と傾き測定用光を用いた変位セ
ンサの光学系の構成を示す図である。
【図13】本発明のさらに別な実施例による変位センサ
の光学系の構成を示す図である。
の光学系の構成を示す図である。
【図14】本発明のさらに別な実施例による変位センサ
の光学系の構成を示す図である。
の光学系の構成を示す図である。
【図15】本発明のさらに別な実施例による変位センサ
の光学系の構成を示す図である。
の光学系の構成を示す図である。
【図16】(a)は本発明のさらに別な実施例による変
位センサの光学系の構成を示す平面図、(b)は(a)
のX−X線断面図、(c)は(a)のY−Y線断面図で
ある。
位センサの光学系の構成を示す平面図、(b)は(a)
のX−X線断面図、(c)は(a)のY−Y線断面図で
ある。
【図17】本発明のさらに別な実施例による変位センサ
の光学系の構成を示す図である。
の光学系の構成を示す図である。
【図18】本発明のさらに別な実施例による変位センサ
の光学系の構成を示す図である。
の光学系の構成を示す図である。
【図19】本発明のさらに別な実施例による変位センサ
の光学系の構成を示す図である。
の光学系の構成を示す図である。
1 検出物体 15 変位測定用光 16 傾き測定用光 17,24 ダイクロイックミラー 18 変位測定用投光素子 19 傾き測定用投光素子 20 投光レンズ 21 変位測定用受光素子 22 傾き測定用受光素子 23 受光レンズ 31,33,35 開口絞り 38,39 偏光ビームスプリッタ d 検出物体の変位量 β 検出物体の傾き量
Claims (16)
- 【請求項1】 検出領域に向けて変位測定用光を出射す
る変位測定用光源部、および、検出領域で反射された変
位測定用光を受光する変位測定用受光部からなる変位測
定用光学系と;検出領域にある物体の傾きを検出するた
めの傾き測定用光学系と;を備えていることを特徴とす
る変位センサ。 - 【請求項2】 前記傾き測定用光学系からの出力情報に
基づいて、前記変位測定用光学系の出力情報を補正する
補正手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に
記載の変位センサ。 - 【請求項3】 前記傾き測定用光学系は、傾き測定用光
を出射する傾き測定用投光素子と、傾き測定用投光素子
から出射された傾き測定用光をコリメートして検出物体
に照射させる傾き測定用投光レンズと、検出物体で反射
した傾き測定用光を集光させる傾き測定用受光レンズ
と、当該受光レンズの焦点位置に配置された傾き測定用
受光素子とからなることを特徴とする、請求項1又は2
に記載の変位センサ。 - 【請求項4】 前記傾き測定用光学系は、傾き測定用光
であるレーザ光を検出物体に向けて出射する傾き測定用
投光素子と、検出物体で反射した傾き測定用光を屈折さ
せる傾き測定用受光レンズと、当該受光レンズの焦点位
置に配置された傾き測定用受光素子とからなることを特
徴とする、請求項1又は2に記載の変位センサ。 - 【請求項5】 前記傾き測定用受光レンズが、前記変位
測定用受光部の受光レンズを兼用していることを特徴と
する、請求項3又は4に記載の変位センサ。 - 【請求項6】前記傾き測定用投光レンズが、前記変位測
定用光源部の投光レンズを兼用していることを特徴とす
る、請求項3に記載の変位センサ。 - 【請求項7】 前記変位測定用光源部が投光レンズを有
し、前記変位測定用受光部が受光レンズを有し、当該変
位測定用受光レンズの開口径が当該変位測定用投光レン
ズの開口径以上の寸法を有していることを特徴とする、
請求項1又は2に記載の変位センサ。 - 【請求項8】 変位測定用光により検出物体の表面に生
じる光スポットが、傾き測定用光により検出物体の表面
に生じる光スポットの内部にあることを特徴とする、請
求項1又は2に記載の変位センサ。 - 【請求項9】 前記変位測定用光と前記傾き測定用光と
が互いに波長を異にしていることを特徴とする、請求項
1又は2に記載の変位センサ。 - 【請求項10】 変位測定用光源部及び傾き測定用光学
系の光源側から出射された互いに波長の異なる変位測定
用光及び傾き測定用光を光合成器で重ね合わせて検出物
体に照射することを特徴とする、請求項9に記載の変位
センサ。 - 【請求項11】 互いに重なり合った波長の異なる変位
測定用光及び傾き測定用光を波長分離器で分離し、変位
測定用光を変位測定用受光部へ導き、傾き測定用光を傾
き測定用光学系の受光側へ導くようにしたことを特徴と
する、請求項9又は10に記載の変位センサ。 - 【請求項12】 前記変位測定用光と前記傾き測定用光
がいずれも偏光であって、その偏光方向が互いに異なっ
ていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の変位
センサ。 - 【請求項13】 変位測定用光源部及び傾き測定用光学
系の光源側から出射された互いに偏光方向の異なる変位
測定用光及び傾き測定用光を光合成器で重ね合わせて検
出物体に照射することを特徴とする、請求項12に記載
の変位センサ。 - 【請求項14】 互いに重なり合った偏光方向の異なる
変位測定用光及び傾き測定用光を偏光分離器を用いて分
離し、変位測定用光を変位測定用受光部へ導き、傾き測
定用光を傾き測定用光学系の受光側へ導くようにしたこ
とを特徴とする、請求項12又は13に記載の変位セン
サ。 - 【請求項15】 傾き測定用投光レンズの入射側焦点位
置に微小開口の開口絞りを設けたことを特徴とする、請
求項3に記載の変位センサ。 - 【請求項16】 傾き測定用投光レンズの入射側に、傾
き測定用光のビームサイズを制限するための開口絞りを
設けたことを特徴とする、請求項3に記載の変位セン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080995A JPH08240408A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 変位センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080995A JPH08240408A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 変位センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08240408A true JPH08240408A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=13442275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7080995A Pending JPH08240408A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 変位センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08240408A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005208027A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Sunx Ltd | 距離測定装置、光学測定装置及びこれらの距離測定方法 |
JP2005241621A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-09-08 | Sunx Ltd | 光学測定装置及び光学測定装置における距離算出方法 |
JP2007064670A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面形状測定機 |
JP2008196970A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Niigata Univ | 形状測定方法及び装置 |
JP2010019836A (ja) * | 2008-06-13 | 2010-01-28 | Katsura Opto Systems:Kk | 変位チルトセンサ |
JP2010181235A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Micro Uintekku Kk | 変位及び傾角測定装置 |
JP2010261949A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Corning Inc | 正反射面の相対位置を測定する方法及び装置 |
JP2011064617A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Fukuoka Institute Of Technology | 三次元情報計測装置および三次元情報計測方法 |
JP2012137619A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2013019890A (ja) * | 2011-06-13 | 2013-01-31 | Canon Inc | 情報処理装置及び情報処理方法 |
WO2016031935A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 株式会社ニコン | 表面形状測定装置 |
JP2016166747A (ja) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | テスト リサーチ, インク. | 光学検出システム |
US9885561B2 (en) | 2014-12-15 | 2018-02-06 | Test Research, Inc. | Optical inspection system |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP7080995A patent/JPH08240408A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005241621A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-09-08 | Sunx Ltd | 光学測定装置及び光学測定装置における距離算出方法 |
JP2005208027A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Sunx Ltd | 距離測定装置、光学測定装置及びこれらの距離測定方法 |
JP2007064670A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面形状測定機 |
JP2008196970A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Niigata Univ | 形状測定方法及び装置 |
JP2010019836A (ja) * | 2008-06-13 | 2010-01-28 | Katsura Opto Systems:Kk | 変位チルトセンサ |
JP2010181235A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Micro Uintekku Kk | 変位及び傾角測定装置 |
JP2010261949A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Corning Inc | 正反射面の相対位置を測定する方法及び装置 |
JP2011064617A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Fukuoka Institute Of Technology | 三次元情報計測装置および三次元情報計測方法 |
JP2012137619A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2013019890A (ja) * | 2011-06-13 | 2013-01-31 | Canon Inc | 情報処理装置及び情報処理方法 |
WO2016031935A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 株式会社ニコン | 表面形状測定装置 |
JPWO2016031935A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2017-06-08 | 株式会社ニコン | 表面形状測定装置 |
EP3187822A4 (en) * | 2014-08-29 | 2018-03-28 | Nikon Corporation | Surface shape measuring device |
US9885561B2 (en) | 2014-12-15 | 2018-02-06 | Test Research, Inc. | Optical inspection system |
JP2016166747A (ja) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | テスト リサーチ, インク. | 光学検出システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7715025B2 (en) | Optical displacement measuring apparatus | |
JPH08240408A (ja) | 変位センサ | |
JP2510786B2 (ja) | 物体の形状検出方法及びその装置 | |
US5311288A (en) | Method and apparatus for detecting surface deviations from a reference plane | |
JP2008032668A (ja) | 走査型形状計測機 | |
JPS6098413A (ja) | 合焦検出装置 | |
JP3688560B2 (ja) | 光学式測定装置 | |
US6897421B2 (en) | Optical inspection system having an internal rangefinder | |
JP2005017127A (ja) | 干渉計および形状測定装置 | |
JPH08247713A (ja) | 変位センサ | |
JP2010164354A (ja) | オートコリメータ | |
JP2003177292A (ja) | レンズの調整装置および調整方法 | |
JP2003083723A (ja) | 3次元形状測定光学系 | |
JP2020071414A (ja) | コリメート調整用測定装置及びコリメート光学系の調整方法 | |
JPH0823484B2 (ja) | 二次元の対象物を整向、検査及び/または測定するための装置 | |
JP2949179B2 (ja) | 非接触式形状測定装置及び形状測定法 | |
JP5330114B2 (ja) | 変位チルトセンサ | |
JP2003161610A (ja) | 光学式測定装置 | |
US11774740B2 (en) | Apparatus for monitoring a focal state of microscope | |
JP2757541B2 (ja) | 焦点検出装置及びそれを備えた観察装置 | |
JP2005147703A (ja) | 面間隔測定装置および面間隔測定方法 | |
JP2001296104A (ja) | 干渉縞検出装置 | |
JP2005009977A (ja) | 光学系偏心測定装置及び光学系偏心測定方法 | |
JP2001324314A (ja) | 測定装置 | |
JPH0275906A (ja) | 結像型変位計 |