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JPH08237612A - 動画像処理方法 - Google Patents

動画像処理方法

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Publication number
JPH08237612A
JPH08237612A JP35264095A JP35264095A JPH08237612A JP H08237612 A JPH08237612 A JP H08237612A JP 35264095 A JP35264095 A JP 35264095A JP 35264095 A JP35264095 A JP 35264095A JP H08237612 A JPH08237612 A JP H08237612A
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JP
Japan
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field
image
signal
image signal
moving image
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Application number
JP35264095A
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English (en)
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JP3582195B2 (ja
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Yoshiaki Oishi
義明 大石
Motoki Kato
元樹 加藤
Toshihiko Kitazawa
俊彦 北澤
Kazunori Yasuda
和徳 安田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP35264095A priority Critical patent/JP3582195B2/ja
Publication of JPH08237612A publication Critical patent/JPH08237612A/ja
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  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、冗長画像が一定周期であるいは不規
則に含まれる動画像を処理できるような動画像処理方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明に係る動画像処理方法は、複数のフ
ィールド画像からなり、所定の画像レートで入力された
ディジタル動画像信号に所定の画像処理を施して伝送す
る動画像処理方法であって、入力ディジタル動画像信号
から冗長フィールド画像を検出し、検出された冗長フィ
ールドを除去する。冗長フィールドが除去されたフィー
ルド画像列から所定の画像処理が施されるべきフレーム
を構成するトップフィールドとボトムフィールドとの組
合せを判定し、判定結果を出力する。冗長フィールドが
除去されたフィールド画像列に所定の信号を挿入して入
力ディジタル動画像信号と同一の画像レートを有する処
理画像信号を生成する。判定結果に従って処理画像信号
に対して所定の画像処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冗長画像が含まれ
る動画像を処理する動画像処理方法に関し、特に、映画
のフィルムのような原画像ソースを光学/電気変換して
得られた動画像信号を処理するための動画像処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】動画像を扱う複数の装置を接続し、動画
像処理システムを組む場合において、動画像の同期を取
る必要がある。一般にシステムの1の装置を基準とし、
他の装置は追従させられる。この基準になる装置はマス
タと呼ばれ、他はスレーブと呼ばれる。通常、マスタは
動画像の供給源であるビデオカメラ、VTR、ビデオデ
ィスク、又はコンピュータである。これに対して、スレ
ーブは、供給された動画像を処理する符号化装置(エン
コーダ)、VTR、又はモニタ装置である。
【0003】マスタから供給された同期信号は、システ
ムの位相ロックループ(PLL:Phase Locked Loop)
の基準クロックとして用いられる。
【0004】具体的な動画像符号化システムの一例を図
16に示す。
【0005】この動画像符号化システムは、符号化器1
01のクロック、局所復号器102のクロック、表示ク
ロックといった多くのクロックを有するが、この中で、
動画像の供給源である画像入力装置10のディジタルV
TR100から供給されるフレーム同期信号S2をマス
タ・クロックとしている。
【0006】ここで動画像符号化とは、動画像のディジ
タル伝送の際に、伝送コストの低減のために必須とされ
ている技術である。
【0007】例えば、画像処理部20は、符号化器10
1と局所復号器102よりなり、いわゆるMPEG2
(ISO/IEC 13818-2)などで広く知られている動き補償
予測とDCTを組み合わせたハイブリッド符号化方法を
用いている。
【0008】ここで入力画像S1は、例えば図17に示
すように、30フレーム/秒(60フィールド/秒)や
25フレーム/秒(50フィールド/秒)などのレート
で与えられる。
【0009】図中、網線で示したフィールドがトップフ
ィールド(top field)又は奇数フィールド(odd fiel
d)であり、斜線で示したフィールドがボトムフィール
ド(bottom field)又は偶数フィールド(even field)
である。この例では、必ず1フレームは一対のフィール
ドで構成される。したがって、フレーム同期信号S2
は、それぞれのフレームと合致して、供給される。この
場合、すべての入力画像は、図16の画像処理部20に
て符号化され、符号化器101は、フレーム同期信号S
2にロックして動作する。
【0010】このように、入力画像S1に冗長なフィー
ルドが含まれない場合には、フレーム同期信号S2を利
用することで、動画像符号化システムは破綻を来すこと
なく動作をしていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで図16におい
て、入力画像S1に冗長画像が含まれる場合がある。
【0012】この冗長画像とは、例えば映画フィルムを
光学/電気変換してVTRに記録したような動画像に含
まれる。すなわち、原画像ソースとしての映画フィルム
のコマ数が毎秒24コマであるのに対して、NTSCの
テレビジョン方式では、毎秒30フレーム(60フィー
ルド)である。そこで不足する毎秒6フレーム(12フ
ィールド)を補償するために、2コマについて1フィー
ルドの割合で同一フィールドを繰り返すことで、2コマ
を5フィールドとし、24コマを60フィールドすなわ
ち30フレームに変換している。この方法は、3:2プ
ルダウンと呼ばれ、詳細は後述する。この繰り返された
フィールドは先のフィールドと同一であり、冗長画像と
なる。
【0013】動画像符号化システムでは、冗長画像を検
出し、これを符号化しないことで、データを削減する。
したがって、図16の例において、図示しないものの、
符号化器101では、その前処理において、冗長画像の
検出を行い、ただ単に冗長画像について符号化を行わな
いようにしている。
【0014】このような処理がなされる場合について、
具体例を図18に示す。
【0015】この例では、冗長画像は白抜きのフィール
ドで示され、符号化されない。
【0016】ここで、白抜きのフィールドが奇数フィー
ルドの場合には直前の奇数フィールドと同じであり、白
抜きのフィールドが偶数フィールドの場合には直前の偶
数フィールドと同じである。したがって、前処理で5フ
ィールド毎に1フィールドを除去し、その上で連続する
2フィールドから新しい入力フレームを作っている。
【0017】この結果、次段の画像処理装置へ入力され
るフレームのタイミングは、タイミングパルスS3で示
すように、フレーム同期信号S2と非同期的となり、フ
レーム同期信号S2とロックしなくなる。そのため、フ
レーム同期信号S2を画像処理システムで利用する図1
6の動画像符号化システムでは、フレーム同期信号S2
を、画像処理部20等で使用することができない。
【0018】また、図17の通常の動画像のほかに、図
18の冗長画像を含む動画像をも扱う場合、画像処理部
20は、前処理する場合としない場合等で処理の複雑さ
が増すことになる。
【0019】さらに、編集作業の結果、冗長画像が不規
則に含まれるようになった動画像では、フレームのタイ
ミングはより複雑に不規則に変化する場合も考えられ
る。そのような全てのタイミングに対応する画像処理装
置は知られておらず、また作ることは困難であった。
【0020】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、冗長画像が一定周期であるいは不規則に含
まれる動画像を処理できるような動画像処理方法を提供
することを目的とする。
【0021】また、本発明は、画像入力装置から供給さ
れる画像同期入力をマスタ・クロックとする動画像処理
システムにおいて、画像入力装置から供給される原入力
動画像の中から冗長画像を取り除くなどの前処理のため
に、次段の画像処理装置へ入力される画像列が、図18
に示すように、原入力動画像の同期入力にロック(lock)
しない場合でも、原入力動画像の同期入力を、画像処理
システムのマスタ・クロックにして、画像処理及び処理
画像を出力できるための技術を提供することを目的とす
る。
【0022】すなわち、入力フレーム(又はフィール
ド)同期信号を符号化器でも使えるようにするための技
術を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動画像処理
方法は、複数のフィールド画像からなり、所定の画像レ
ートで入力されたディジタル動画像信号に所定の画像処
理を施して、伝送する動画像処理方法であって、入力デ
ィジタル動画像信号から冗長フィールド画像を検出する
第1のステップと、複数のフィールド画像から検出され
た冗長フィールドを除去する第2のステップと、冗長フ
ィールドが除去されたフィールド画像列から所定の画像
処理が施されるべきフレームを構成するトップフィール
ドとボトムフィールドとの組合せを判定し、判定結果を
出力する第3のステップと、冗長フィールドが除去され
たフィールド画像列に所定の信号を挿入して入力ディジ
タル動画像信号と同一の画像レートを有する処理画像信
号を生成する第4のステップと、出力された判定結果に
従って処理画像信号に対して所定の画像処理を施す第5
のステップとを有することにより、上述の課題を解決す
る。
【0024】ここで、所定の画像処理を施す際に用いら
れるサイド情報を処理画像信号に付加する第6のステッ
プを有することが好ましい。
【0025】また、入力ディジタル動画像信号は、原画
像の1画面を2フィールド又は3フィールドで読み出し
て画像レートを変更する3:2プルダウン処理により生
成された信号である。
【0026】さらに、入力ディジタル動画像信号が、原
画像の1画面を2フィールド又は3フィールドで読み出
して画像レートを変更する3:2プルダウン処理により
生成された信号であるとき、サイド情報は、原画像を処
理する際に、トップフィールド及びボトムフィールドの
うち、どちらが先に読み出されたかを示す第1のフラグ
と、原画像の1画面が3フィールド又は2フィールドの
どちらの画像レートで読み出されたかを示す第2のフラ
グと、処理画像信号のうち、どの画像信号が挿入された
所定の信号であるか否かを示す第3のフラグを有するこ
とにより、上述の課題を解決する。
【0027】なお、第6のステップにおいて、所定の画
像処理は圧縮符号化処理であり、第3のフラグが付加さ
れた処理画像信号に対して圧縮符号化処理は行われな
い。
【0028】また、第1のステップにおいて、冗長フィ
ールドは入力ディジタル動画像信号のフィールド間相関
度を計算することにより検出される。
【0029】さらに、処理画像信号に挿入される所定の
信号は、画像信号として意味の無い無効信号である。
【0030】また、本発明による動画像処理方法は、複
数のフィールド画像からなり、所定の画像レートのディ
ジタル動画像信号から冗長フィールドが除去され、前記
冗長フィールドが除去されたディジタル動画像信号に前
記冗長フィールド分の予め決められた無効信号を挿入
し、さらに画像処理を制御するためのサイド情報を付加
して生成された処理画像信号から前記冗長フィールドを
含むディジタル動画像信号を復元する動画像処理方法で
あって、処理画像信号からサイド情報を分離する第1の
ステップと、サイド情報を用いて、処理画像信号から無
効信号を除去する第2のステップと、無効信号が除去さ
れた画像信号列の一部の画像信号を繰り返すことにより
冗長フィールドを生成して所定の画像レートのディジタ
ル動画像信号を復元する第3のステップを有する。
【0031】本発明に係る動画像信号処理方法によれ
ば、入力されたディジタル動画像信号より、冗長フィー
ルドを検出し、冗長フィールドを除いた画像列から、圧
縮符号化処理されるべきフレームをつくるトップフィー
ルドとボトムフィールドの組合せを判定し、フレーム画
像をつくり、このフレーム画像列に所定の信号を挿入し
て、処理画像信号を作ることにより、冗長画像が一定周
期であるいは不規則に含まれる動画像を、画像同期信号
に同期のとられた新たな画像列信号とすることができ
る。
【0032】この場合、上記の処理画像列に画像処理の
ためのサイド情報を付加することにより、画像符号化装
置側で、このサイド情報に基づいて正確な処理を行うこ
とができる。
【0033】また、上記入力ディジタル動画像信号が原
画像の1画面、例えば映画フィルムの1コマを2フィー
ルド又は3フィールドで読み出す3:2プルダウン法に
より読み出された信号であるとき、上記サイド情報とし
て、上記原画像を読み出す際にトップフィールドが最初
に読み出されたか、ボトムフィールドが先に読み出され
たかを示す第1のフラグ、すなわちtop_field_firstフ
ラグと、上記原画像の1画面が3フィールドで読み出さ
れたか、2フィールドで読み出されたかを示す第2のフ
ラグ、すなわちrepeat_first_fieldフラグと、上記所定
の信号としての無効信号であるか否かを示す第3のフラ
グとを含むことにより、正確な処理が行える。
【0034】この場合、上記の処理画像信号を動画像符
号化するとき、上記無効信号に対しては、圧縮符号化処
理をしないことができるので、効率の良い画像符号化が
できる。
【0035】上記冗長フィールド検出手段は、上記入力
ディジタル動画像信号が、原画像の1画面、例えば映画
フィルムの1コマを2フィールド又は3フィールドで読
み出す3:2プルダウン法により読み出された信号であ
る場合には、上記入力ディジタル動画像信号の現在のフ
ィールドと2フィールド遅延信号とのフィールド間相関
度を計算し、さらに、上記入力ディジタル動画像信号の
入力されるフィールド数をカウントし、冗長フィールド
検出時に零クリアされるフィールドカウンタと、このフ
ィールドカウンタからのカウント値が5以上の奇数であ
るか否かを判断する比較手段とを有し、この比較手段か
らの出力と上記フィールド間相関度とに基づいて冗長フ
ィールドを検出することが好ましく、これによって確実
な冗長フィールドの検出が行える。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明に係る動画像処理方法が適
用された動画像処理システムについて、図1を参照しな
がら説明する。
【0037】この図1には、いわゆる3:2プルダウン
によりフレームレートを30Hzとしたフィルムソース
のビデオ信号を原入力動画像信号とした場合の動画像符
号化装置を含む動画像処理システムの例を示している。
【0038】ここで3:2プルダウンについて簡単に説
明する。映画などのフィルムソースをインタレースビデ
オ信号に変換する場合、3:2プルダウンという手法が
広く用いられている。すなわち、フィルムは毎秒24コ
マであるのに対し、インタレースビデオ信号が30フレ
ーム/秒(60フィールド/秒)である場合、3:2プ
ルダウンにより、フィールド数の変換を行う。
【0039】すなわち、図2に示すように、フィルムの
連続した2コマ、例えばコマMF1、MF2の内の最初
のコマMF1をビデオの2フィールドで読み出し、次の
コマMF2は3フィールドで読み出すという方法を用い
る。
【0040】また、逆3:2プルダウンは、30フレー
ム/秒のインタレースビデオ信号から、3フィールドで
読み出されたコマを検出し、冗長な繰り返しフィールド
を取り除き、理想的には24フレーム/秒のプログレッ
シブフレームを作り出す操作である。理想的には冗長フ
ィールドは、5フィールド周期で現れる。
【0041】図1に示す動画像処理システムにおいて、
画像入力装置であるディジタルVTR201からは、ト
ップフィールド(top_field)が先に入力される30フ
レーム/秒(60フィールド/秒)のインタレースビデ
オ信号が、入力動画像信号S100として供給される。
【0042】ここで、入力動画像信号S100が、フィ
ルムソースを3:2プルダウンにより変換した動画像で
ある場合は、3:2プルダウンソース入力フラグS11
5が立てられ、切換スイッチ209、210、211、
212が、オン(on)の側へ接続される。3:2プルダ
ウンで変換されたものでない動画像の場合、これらの切
換スイッチは、オフ(off)の側へ接続される。オフ(o
ff)の側へ接続された場合、システム構成は基本的に、
従来例と同じとなる。以下の説明では、上述の切換スイ
ッチがオン(on)側へ接続された場合、すなわち冗長画
像を含む入力動画像である場合について、説明を進め
る。
【0043】まず切換スイッチ209がオン(on)側へ
接続されたとき、入力動画像信号S100は前処理器2
02で処理されて、動画像信号S103となる。
【0044】この前処理器202での処理について、図
3を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0045】端子301から入力された60Hzビデオ
フィールドの上記入力動画像信号(以下、フィールド画
像信号ともいう。)S100は、遅延器302から出力
される2フィールド遅れのフィールド画像信号S200
との2フィールド間の相関度が計算される。ここでは、
その計算として、差分化器303において1画素毎に差
分値が計算される。1画素毎に計算される差分値S20
1はその絶対値S202が絶対値器304で計算され、
その1フィールドあたりの累積和が累積器305で計算
される。この累積値S203が、適当な値に定められて
いる閾値S204と比較器306で比較され、閾値より
も小となる場合には、フラグS205が立てられる。な
お、この方法に限らず、フィールド画像信号S100と
フィールド画像信号S200の2フィールド間の相関度
が計算できる手段であれば、適用可能である。
【0046】一方、フィールド画像信号S100の同期
入力S105が、端子308からフィールドカウンタ3
09へ入力されている。すなわち、フィールドカウンタ
309は、前処理器202へ入力されるフィールド数を
数え上げる。そしてS206で示されるカウント値jが
5以上の奇数であるとき、比較器310がフラグS21
1を立てる。フラグS211とフラグS205が共に立
っているとき、AND演算器311からの出力である冗
長フィールド検出フラグS212が立ち上がる、すなわ
ち、現在入力されたフィールド画像信号S100は3:
2プルダウンによって重複している冗長フィールドであ
ると判断される。冗長フィールド検出フラグS212が
立ち上がると、フィールドカウンタ309は零にクリア
される。冗長フィールドと判定されたフィールドの画像
信号は、入力動画像信号の中から取り除かれ、符号化さ
れない。
【0047】なお、比較器310での判定基準を「カウ
ント値jが5以上の奇数」としている理由は、以下に示
す理由のために逆3:2プルダウンが常に規則的に動作
することが保証されないからである。
【0048】すなわち第1に、3:2プルダウン後のビ
デオ編集などにより、5フィールド周期で冗長フィール
ドが現れるパターンが保証されなくなる。
【0049】また第2に、3:2プルダウン時に、時間
軸方向、すなわちフィールド間、フレーム間で平滑化フ
ィルタが適用されるために、絵柄によっては、冗長フィ
ールドが検出されにくくなる。例えば、実際には冗長フ
ィールドであっても、図3の比較器306でフラグS2
05が立たないことがある。
【0050】3:2プルダウンのパターンが保証されな
い場合でも、比較器310では、冗長フィールドの判定
を連続して続けることが可能となる。
【0051】このように実際には、逆3:2プルダウン
が規則的に行われるとは限らないため、入力動画像信号
S100の中から冗長フィールドを取り除いた後の動画
像のフレームレートは、24Hzから30Hzの間で変
動する。この周期は、同期入力S105にロックしない
ので、本実施例では、前処理として、入力フィールドの
順序を並び換え、さらに無効フレームを挿入することに
より、同期入力にロックする新しい入力画像列を作り出
し、次段の符号化器203へ入力する。
【0052】次にそのフィールド並び換え及び無効フレ
ームの挿入する方法について、図3を用いて説明する。
ここでは、冗長フィールド検出フラグS212に基づい
て、出力フィールドコントローラ312が、遅延器30
2から出力される2フィールド(1フレーム)遅れのフ
ィールド画像信号S200、4フィールド遅れのフィー
ルド画像信号S208、及び無効フィールド画像信号S
209の3つの信号を、切換スイッチ316で切り換え
ている。
【0053】冗長フィールドが検出された位置情報に基
づいて、入力画像の表示パターンをtop_field_first、r
epeat_first_fieldの2つのフラグにより、図2に示す
ように4通りに分類する。ここで、top_field_firstフ
ラグは、フィルムのある1コマを3:2プルダウンした
ときに、トップフィールド(top_field)が最初に読み
出されたかどうかを表す。repeat_first_fieldフラグ
は、フィルムの1コマが3フィールドで読み出されたか
どうかを表す。top_field_firstフラグ、repeat_first_
fieldフラグは、出力フィールドコントローラ312で
発生され、そのときの少なくとも過去の2表示パターン
の情報は内部に記憶されている。
【0054】出力フィールドコントローラ312で行わ
れるtop_field_firstフラグ、repeat_first_fieldフラ
グを求めるアルゴリズムのフローチャートを図4に示
す。ここでfpは、入力フィールド画像信号S100の
入力後からの通しの番号を表し、fpに対する加算は、
フィールド画像信号S100の時間が未来へ進んでいく
ことを表す。例えば、fp=fp+2は、フィールド画
像信号S100の時間が2フィールド未来へ進んだこ
と、すなわちフィールド画像信号S100の入力が2フ
ィールド進むことを表す。
【0055】図4のフローチャートの各工程(ステッ
プ)を説明する。動作開始(ステップ1000)した
後、最初のフィールドが入力され(ステップ100
1)、そのフィールドのパリティがトップフィールド
(top_field)かボトムフィールド(bottom_field)か
調べられ(ステップ1002)、それぞれの処理へ分岐
する(ステップ1004又は1010)。
【0056】ステップ1002でYesと判別された場
合、すなわち最初のフィールドがトップフィールド(to
p_field)である場合、2フィールド未来のフィールド
へ進み(ステップ1004)、冗長フィールドであるか
どうか調べられる(ステップ1005)。すなわちこれ
は、図3の冗長フィールド検出フラグS212が立つか
どうかの判定である。冗長フィールドである場合は、現
在のフィールドを含めて、それ以前3フィールドの表示
パターンは、上記各フラグのtop_field_first=1、rep
eat_first_field=1である。
【0057】冗長フィールドの位置detected_fp=fpで
ある(ステップ1006)。そして、フィールド画像信
号S100の時間が1フィールド進められる(ステップ
1007)。次の処理としては、ボトムフィールド(bo
ttom_field)の場合の工程(ステップ1010)へ移
る。一方、上記ステップ1005で冗長フィールドでな
いと判別された場合は、現在のフィールドを含めない
で、その前2フィールドの表示パターンは、各フラグto
p_field_first=1、repeat_first_field=0である
(ステップ1008)。次の処理は、上記トップフィー
ルド(top_field)の場合の工程(ステップ1004)
へ移る。
【0058】先の分岐(ステップ1002)でNoと判
別された場合、すなわち最初のフィールドがボトムフィ
ールド(bottom_field)の場合、2フィールド未来のフ
ィールドへ進み(ステップ1010)、冗長フィールド
であるかどうか調べられる(ステップ1011)。すな
わちこれは、図3の冗長フィールド検出フラグS212
が立つかどうかの判定である。
【0059】冗長フィールドである場合は、現在のフィ
ールドを含めて、それ以前3フィールドの表示パターン
は、各フラグtop_field_first=0、repeat_first_fiel
d=1であり、冗長フィールドの位置detected_fp=fpで
ある(ステップ1012)。そして、フィールド画像信
号S100の時間が1フィールド進められる(ステップ
1013)。次の処理は、上記トップフィールド(top_
field)の場合のステップ1004へ移る。一方、冗長
フィールドでない場合は、現在のフィールドを含めない
で、その前2フィールドの表示パターンは、各フラグto
p_field_first=0、repeat_first_field=0である
(ステップ1014)。次の処理は、上記ボトムフィー
ルド(bottom_field)の場合のステップ1010へ移
る。
【0060】以上のようにして、出力フィールドコント
ローラ312では、各フラグtop_field_first、repeat_
first_fieldがセットされる。
【0061】次に、出力フィールドコントローラ312
の動作の具体例について、図5を参照しながら説明す
る。
【0062】図中、“A”、“B”などの大文字は、ト
ップフィールド(top field)を表し、“a”、“b”
などの小文字は、ボトムフィールド(bottom field)を
表す。また、“|”の間隔は入力フレーム周期である。
上記冗長フィールドは、“*”の位置で検出されたとす
る。
【0063】この図5の具体例において、S100の最
初のフィールド“A”が入力され(fp=1)、これはトップ
フィールド(top_field)であることがわかる(ステッ
プ1000〜1004)。2フィールド未来(fp=3)のフ
ィールド“B”は、冗長フィールドと判定されない(ス
テップ1004〜1008)。その次の2フィールド未
来(fp=5)のフィールド“B”は、冗長フィールドと判定
され、(ステップ1005〜1006)、時間が1フィ
ールド進む(fp=6)(ステップ1007)。その次の2フ
ィールド未来(fp=8)のフィールド“d”は、冗長フィー
ルドと判定されない(ステップ1010〜1014)。
その次の2フィールド未来(fp=10)のフィールド“d”
は、冗長フィールドと判定される(ステップ1010〜
1012)。以上の処理で、表示パターンは、次のよう
にセットされる。
【0064】 fp=1〜2 : top_field_first=1、repeat_first_field=0 fp=3〜5 : top_field_first=1、repeat_first_field=1 fp=6〜7 : top_field_first=0、repeat_first_field=0 fp=8〜10 : top_field_first=0、repeat_first_field=1 次に、出力S210について説明する。
【0065】切換スイッチ316の出力S210は、入
力フィールド画像信号S100に対して、4フィールド
(2フレーム)遅れで始まる。この出力S210は、出
力フィールドコントローラ312にセットされている各
フラグtop_field_first、repeat_first_fieldに基づい
て、出力フィールドコントローラ312が切換制御信号
S207を切換スイッチ316に送ることにより、以下
の(1)から(4)のようにして制御される。
【0066】(1)top_field_first=1、repeat_first_
field=0の場合 4フィールド遅れのフィールド画像信号S208が、順
に2フィールド出力される。図5の例では、S208の
1番目のフレーム|A a|。
【0067】(2)top_field_first=1、repeat_first_
field=1の場合 4フィールド遅れのフィールド画像信号S208が、順
に2フィールド出力される。図5の例では、S208の
2番目のフレーム|B b|。3番目の入力フレームの
トップフィールド(top_field)“B”は、冗長フィー
ルドであるので除去される、すなわち出力されない。
【0068】(3)top_field_first=0、repeat_first_
field=0の場合 2フィールド遅れのフィールド画像信号S200が出力
され、次に4フィールド遅れのフィールド画像信号S2
08が出力される。図5の例では、冗長フィールドであ
るので除去されたS208の3番目のフレームのトップ
フィールド(top_field)“B”の位置に、フィールド
画像信号S200が出力される(S208の4番目のフ
レームのトップフィールド(top_field)“C”が前詰
めされて出力される)。次に、S208の3番目の入力
フレームのボトムフィールド(bottom_field)“c”が
出力される。S100では、ボトムフィールド(bottom
_field)“c”の方が、トップフィールド(top_fiel
d)“C”よりも時間的に前にあり、しかもこの2フィ
ールドはフレームを作っていないが、出力S210では
トップフィールド(top_field)が前に来て、出力フレ
ーム|C c|を作るようになる。
【0069】(4)top_field_first=0、repeat_first_
field=1の場合 2枚の無効フィールド(1枚の無効フレーム)が出力さ
れる。次に、4フィールド遅れのフィールド画像信号S
208が、順に2フィールド出力される。図5の例で
は、ボトムフィールド(bottom_field)で冗長フィール
ドが検出された場合、例えばS100の5番目のフレー
ムのボトムフィールド(bottom_field)“d”の場合、
出力S210としては、2枚の無効フィールドが出力さ
れる。これを図5では、|x|で図示している。その次
に、S208から|D d|が出力される。
【0070】以上の(1)から(4)のようにして、出
力フィールドコントローラ312は切換スイッチ316
を切り換え、出力S210の制御を行う。図5の「フィ
ールド遅延量」の欄に、出力S210のそれぞれのフィ
ールドのフィールド画像信号S100に比較しての遅延
量を示す。値4、値2、xの場合は、それぞれS208
からの出力、S200からの出力、無効フィールドの出
力であることを表す。
【0071】出力S210の連続する2フィールドを出
力フレームとし、それぞれのフレームに対し、フレーム
ヘッダ多重化器313にて、フレームヘッダ情報を付加
し、端子314から動画像信号S103として出力され
る。ヘッダの内容は、top_field_firstフラグ、repeat_
first_fieldフラグ、無効フレームフラグ(図中ではdis
abled_frame_flagと示す)を含む。それぞれのフレーム
に付加されるヘッダ情報の具体例を、図5の「top_fiel
d_firstフラグ、repeat_first_fieldフラグ」の欄に示
す。
【0072】出力S210および動画像信号S103の
それぞれの出力フレームは、トップフィールド(top_fi
eld)が先に出力され、そのフレーム周期は、同期入力
信号S105のフレーム周期とロックしている。
【0073】なお、上記の説明では、フレーム同期信号
に同期する様に無効フレームを挿入するようにしている
が、フィールド同期信号に同期するように無効フィール
ドを挿入しても良い。この場合は、フィールドレートが
60Hzになっていれば2枚の無効フィールドの挿入位
置はどこでも良く、2枚のフィールドが連続して挿入さ
れなくても良い。
【0074】ところで、図1の切換スイッチ209、2
10がオフのときは、フィールド画像信号S100は、
3:2プルダウンされていない普通のトップフィールド
(top_field)が先に入力されるインタレースビデオ信
号である。
【0075】この場合、フレームヘッダはデフォルトの
内容となり、常に、top_field_first=1、repeat_first_
field=0、disabled_frame_flag=0である。
【0076】図1の切換スイッチ209、210のオン
/オフに関係なく、フィールド画像信号S100および
動画像信号S103は、同期入力S105をマスタ・ク
ロックとして動作する符号化器203への入力S104
として問題がない。
【0077】入力S104は、動画像符号化システムの
コア部分である符号化器203、局所復号器205で種
々の処理がされる。ここで、入力S104のそれぞれの
フレームヘッダで無効フレームと指示されているフレー
ム対しては、有効な画像処理はされない。ここでの処理
についての具体例は、後述する。
【0078】次に局所復号器205からの出力である局
所復号出力S109を画像出力装置207へ出力する方
法を説明する。局所復号出力S109が入力される後処
理器206について、図6を参照しながら説明する。
【0079】図6において、端子400から入力された
局所復号出力S109は、フレームヘッダ分離器401
でそれぞれのフレームのヘッダ内容S303が読み出さ
れ、このヘッダ内容S303は出力フィールドコントロ
ーラ403へ入力される。出力フィールドコントローラ
403には、ヘッダ内容S303の少なくとも過去の1
表示パターンの情報は記憶される。ヘッダ内容S303
は、各フラグtop_field_first、repeat_first_field、d
isabled_frame_flagを含む。
【0080】ところで、図1の切換スイッチ211、2
12がオフのときは、S111は、3:2プルダウンさ
れていない普通のトップフィールド(top_field)が先
に入力されるインタレースビデオ信号である。
【0081】この場合、フレームヘッダはデフォルトの
内容となり、常に、top_field_first=1、repeat_first_
field=0、disabled_frame_flag=0である。
【0082】図6の出力フィールドコントローラ403
は、上記フレームヘッダ内容に基づいて、現在の入力フ
ィールド画像信号S300、遅延器402から出力され
る2フィールド(1フレーム)遅れのフィールド画像信
号S301、及び4フィールド(2フレーム)遅れのフ
ィールド画像信号S302の3つの信号を、切換スイッ
チ404で切り換えている。
【0083】次に、上記後処理器206の動作、特に図
6の出力フィールドコントローラ403の動作の具体例
について、図7を参照しながら説明する。
【0084】この図7中の各符号は上記図5の場合と同
様であり、“A”、“B”などの大文字は、トップフィ
ールド(top field)を表し、“a”、“b”などの小
文字は、ボトムフィールド(bottom field)を表す。ま
た、“|”の間隔は入力フレーム周期である。
【0085】画像出力S110は、入力フィールド画像
信号S300に対して、2フィールド(1フレーム)遅
れで始まる。出力は、出力フィールドコントローラ40
3にセットされているtop_field_first、repeat_first_
field、disabled_frame_flagに基づいて、以下の(1)
から(5)のようにして制御される。
【0086】(1)top_field_first=1、repeat_first_
field=0、disabled_frame_flag=0の場合 1フレーム遅れのフィールド画像信号S301が、順に
2フィールド出力される。図7の例では、S301の1
番目のフレーム|A a|。
【0087】(2)top_field_first=1、repeat_first_
field=1、disabled_frame_flag=0の場合 1フレーム遅れのフィールド画像信号S301が、順に
2フィールド出力される。次に、2フレーム遅れのフィ
ールド画像信号S302が1フィールド出力される。図
7の例では、S301の2番目のフレーム|B b|が
出力され、次いでS302の2番目のフレームのトップ
フィールド(top_field)“B”が出力される。
【0088】(3)top_field_first=0、repeat_first_
field=0、disabled_frame_flag=0の場合 1フレーム遅れのフィールド画像信号S301が1フィ
ールド出力され、次いで2フレーム遅れのフィールド画
像信号S302が出力される。図7の例では、S301
の3番目のフレームのボトムフィールド(bottom_fiel
d)“c”が出力され、次いでS302の3番目のフレ
ームのトップフィールド(top_field)“C”が出力さ
れる。
【0089】(4)disabled_frame_flag=1の場合 何も出力されない。
【0090】(5)top_field_first=0、repeat_first_
field=1、disabled_frame_flag=0の場合 現在の入力フィールド画像信号S300が1フィールド
出力され、次いで1フレーム遅れのフィールド画像信号
S301が、順に2フィールド出力される。
【0091】以上の(1)から(5)のようにして、出
力フィールドコントローラ403は切換スイッチ404
を切り換え、画像出力S110の制御をする。図7の
「フィールド遅延量」の欄に、画像出力S110のそれ
ぞれのフィールドの局所復号出力S109に比較しての
遅延量を示す。値4、値2、値0の場合は、それぞれS
302からの出力、S301からの出力、S300から
の出力であることを表す。
【0092】次に、再び図1に戻って、局所復号器20
5から切換スイッチ211を介し、必要に応じて後処理
器206で処理され、切換スイッチ212を介して得ら
れた出力S112は、画像表示装置であるモニタ207
で表示することができる。
【0093】以上のようにして、図1に示す本発明の動
画像処理システムの動画像の入出力部は動作する。
【0094】なお、以上の説明では、符号化器へ入力さ
れる画像信号へ挿入する無効信号として無効フレームを
挿入し、フレームヘッダ情報に無効フレームフラグを付
加する場合を説明したが、これに限らず、無効信号の単
位としては、フィールドやマクロブロックや画素として
もよく、この場合、それぞれの単位に無効信号を示すフ
ラグをサイド情報として付加することになる。
【0095】また、その場合、以上の説明では、入力画
像の同期入力の周期として、1フレーム時間である場合
を説明したが、これに限らず、1フィールド時間や1画
素時間としても適用可能となる。
【0096】なお、以上の説明では、画像入力装置20
1及び符号化器203が、トップフィールドが先に入力
されるインタレースビデオ信号に対応している装置であ
る場合を説明したが、逆に画像入力装置201及び符号
化器203が、ボトムフィールドが先に入力されるイン
タレースビデオ信号に対応している装置である場合も同
様に説明できる。その場合は、以上の説明で出てきたト
ップフィールド(top_field:奇数フィールド)とボトム
フィールド(bottom_field:偶数フィールド)の順序を
入れ換えれば良い。
【0097】例えば、出力S210、フィールド画像信
号S300は、bottom_field_firstフラグが先に入力さ
れるインタレースビデオ信号となる。
【0098】次に、図1の動画像符号化システムのコア
部分である動画像符号化装置を構成する符号化器20
3、局所復号器205での処理について、説明する。
【0099】動画像符号化装置は、いわゆるMPEG2
(ISO/IEC 13818-2)などで広く知られている動き補償
予測符号化とDCTを組み合わせたハイブリッド符号化
方法を用いている。MPEG2では、各フレームの画像
を、Iピクチャ、Pピクチャ又はBピクチャの3種類の
ピクチャのいずれかのピクチャとし、画像信号を圧縮符
号化するようにしている。
【0100】すなわち、例えば図8に示すように、フレ
ームF1乃至F17までの17フレームの画像信号をグ
ループ・オブ・ピクチャとし、処理の1単位とする。例
えば、その先頭のフレームF1の画像信号はIピクチャ
として符号化し、第2番目のフレームF2はBピクチャ
として、また第3番目のフレームF3はPピクチャとし
て、それぞれ処理する。以下、第4番目以降のフレーム
F4乃至F17は、Bピクチャ又はPピクチャとして交
互に処理する。
【0101】Iピクチャの画像信号としては、その1フ
レーム分の画像信号をそのまま伝送する。これに対し
て、Pピクチャの画像信号としては、基本的には、図8
(A)に示すように、それより時間的に過去にあるIピ
クチャ又はPピクチャの画像信号からの差分を伝送す
る。さらにBピクチャの画像信号としては、基本的に
は、図8(B)に示すように、時間的に過去にあるフレ
ーム及び未来にあるフレームの両方の平均値からの差分
を求め、その差分を伝送する。
【0102】図9は、このようにして、動画像信号を符
号化する方法の原理を示している。同図に示すように、
最初のフレームF1はIピクチャとして処理されるた
め、そのまま伝送データF1Xとして伝送路に送出され
る(画像内符号化)。これに対して、第2のフレームF
2は、Bピクチャとして処理されるため、時間的に過去
にあるフレームF1と、時間的に未来にあるフレームF
3の平均値との差分が演算され、その差分が伝送データ
F2Xとして伝送される。
【0103】ただし、このBピクチャとしての処理は、
さらに細かく説明すると、4種類存在する。その第1の
処理は、元のフレームF2のデータをそのまま伝送デー
タF2Xとして伝送するものであり(SP1)(イント
ラ符号化)、Iピクチャにおける場合と同様の処理とな
る。第2の処理は、時間的に未来のフレームF3からの
差分を演算し、その差分(SP2)を伝送するものであ
る(後方予測符号化)。第3の処理は、時間的に過去の
フレームF1との差分(SP3)を伝送するものである
(前方予測符号化)。さらに第4の処理は、時間的に過
去のフレームF1と未来のフレームF3の平均値との差
分(SP4)を生成し、これを伝送データF2Xとして
伝送するものである(両方向予測符号化)。
【0104】この4つの方法のうち、伝送データが最も
少なくなる方法が採用される。
【0105】なお、差分データを伝送するとき、差分を
演算する対象となるフレームの画像(予測画像)との間
の動きベクトルx1(フレームF1とフレームF2の間
の動きベクトル)(前方予測の場合)、若しくは動きベ
クトルx2(フレームF3とフレームF2の間の動きベ
クトル)(後方予測の場合)、又は動きベクトルx1と
x2の両方(両方向予測の場合)が、差分データと共に
伝送される。
【0106】また、PピクチャのフレームF3は、時間
的に過去にあるフレームF1を予測画像として、このフ
レームとの差分(SP3)と、動きベクトルx3が演算
され、これが伝送データF3Xとして伝送される(前方
予測符号化)。あるいはまた、元のフレームF3のデー
タがそのまま伝送データF3Xとして伝送される(SP
1)(イントラ符号化)。いずれの方法により伝送され
るかは、Bピクチャにおける場合と同様に、伝送データ
がより少なくなる方が選択される。
【0107】次に図10を参照して、動画像符号化装置
の構成例について説明する。なお、図示されていない
が、本符号化装置は図1で示した画像同期入力S105
にロックして動作している。
【0108】端子74からは、フレームヘッダ付きの入
力フレームS104が、入力されており、また、端子7
5からは、画像入力装置から入力される入力動画像が
3:2プルダウンされたフィルムソースであるかどうか
を示す3:2プルダウンソース入力フラグS115が入
力される。
【0109】入力画像S104は、画像符号化タイプ指
定・画像符号化順序並び替え器70へ入力される。ここ
では、まずシーケンシャルに入力される各フレームの画
像を、I、P、Bのいずれのピクチャとして処理するか
を指定する。例えば、図8に示したように、フレームF
1乃至F17により構成されるグループ・オブ・ピクチ
ャが、I、B、P、B、P、・・・B、Pとして処理さ
れる。指定された画像符号化タイプは、各フレームのヘ
ッダに書き込まれる。
【0110】次に、指定された画像符号化タイプに従っ
て、符号化される順番に入力画像を並び換える。これ
は、Bピクチャは、後方予測を伴うため、後方予測画像
としてのIピクチャ又はPピクチャが先に用意されてい
ないと、復号することができないからである。そのた
め、Bピクチャを符号化する前に、それより未来にある
Iピクチャ又はPピクチャを先に符号化しなければなら
ない。したがって、例えば、図8に示したように、画像
符号化タイプを指定した場合は、画像の順番をフレーム
F1、F3、F2、F5、F4・・・と並び換える。
【0111】入力画像列S104の中に、無効フレーム
(フレームヘッダdisabled_frame_flagにより指示され
る)が含まれる場合における画像符号化タイプ指定・画
像符号化順序並び替え器70での入力画像列S104の
取扱いについて説明する。
【0112】このとき図11に示すように、フレームF
1〜F13からなる入力画像列S104が入力されると
する。ここで、"X"は、無効フレームを表す。このと
き、無効フレームは無視して、S501のように順次、
画像符号化タイプを指定する。S501の数字は、画像
符号化タイプの指定の順序を表す。次に、画像符号化タ
イプに従って、符号化される順番に画像を並び換える。
このとき、無効フレーム”X”は、Bピクチャと見なさ
れる。したがって、S501は、S502に示すよう
に、並び換えられる。この例では、S502はS104
に対して、2フレーム遅延で開始する。
【0113】並び換えられた画像信号S502は、スキ
ャンコンバータ71に入力される。ここでは、ラスタス
キャンで入力される画像信号を、ブロックフォーマット
の信号に変換する。すなわち、図12に示すように、ラ
スタスキャンで入力される画像信号は、1ライン当たり
HドットのラインがVライン集められたフレームフォー
マットのデータとされている。スキャンコンバータ71
は、この1フレームの信号を、16ラインを単位として
M個のスライスに区分する。そして、各スライスは、M
個のマクロブロックに分割される。各マクロブロック
は、16×16個の画素(ドット)に対応する輝度信号
により構成され、この輝度信号は、さらに8×8ドット
を単位とするブロックY[1]乃至Y[4]に区分され
る。そして、この16×16ドットの輝度信号には、8
×8ドットのCb信号と、8×8ドットのCr信号が対
応される。
【0114】また一方で、現在符号化されるフレームの
画像信号S502の動き予測を行うため、その参照画像
信号S504が動きベクトル検出回路50へ入力され
る。動きベクトル検出回路50は、画像符号化タイプ指
定器70からの指示に従って、各フレームの画像信号
(データ)を、Iピクチャ、Pピクチャ、又はBピクチ
ャとして処理する。Iピクチャとして処理されるフレー
ム(例えばフレームF1)の画像データは、動きベクト
ル検出回路50からフレームメモリ51の前方原画像部
51aに転送、記憶され、Bピクチャとして処理される
フレーム(例えばフレームF2)の画像データは、参照
原画像部51bに転送、記憶され、Pピクチャとして処
理されるフレーム(例えばフレームF3)の画像データ
は、後方原画像部51cに転送、記憶される。
【0115】また、次のタイミングにおいて、さらにB
ピクチャ(フレームF4)又はPピクチャ(フレームF
5)として処理すべきフレームの画像データが入力され
たとき、それまで後方原画像部51cに記憶されていた
最初のPピクチャ(フレームF3)の画像データが、前
方原画像部51aに転送され、次のBピクチャ(フレー
ムF4)の画像データが、参照原画像部51bに記憶
(上書き)され、次のPピクチャ(フレームF5)の画
像データが、後方原画像部51cに記憶(上書き)され
る。このような動作が順次繰り返される。
【0116】なお、画像信号S502のフレームが無効
フレームである場合、動きベクトル検出回路50は、何
も処理をしないで、1フレーム時間待機する。
【0117】スキャンコンバータ71から読み出された
マクロブロックは、予測モード切り替え回路52におい
て、フレーム予測モード処理、又はフィールド予測モー
ド処理が行われる。さらにまた予測判定回路54の制御
の下に、演算部53において、画像内予測、前方予測、
後方予測、又は両方向予測の演算が行われる。これらの
処理のうち、いずれの処理を行うかは、予測誤差信号
(処理の対象とされている参照画像と、これに対する予
測画像との差分)に対応して決定される。このため、動
きベクトル検出回路50は、この判定に用いられる予測
誤差信号の絶対値和(自乗和でもよい)を生成する。
【0118】ここで、予測モード切り替え回路52にお
けるフレーム予測モードとフィールド予測モードについ
て説明する。
【0119】フレーム予測モードが設定された場合にお
いては、予測モード切り替え回路52は、スキャンコン
バータ71より供給される4個の輝度ブロックY[1]
乃至Y[4]を、そのまま後段の演算部53に出力す
る。すなわち、この場合においては、図13(A)に示
すように、各輝度ブロックにトップフィールドのライン
のデータと、ボトムフィールドのラインのデータとが混
在した状態となっている。このフレーム予測モードにお
いては、4個の輝度ブロック(マクロブロック)を単位
として予測が行われ、4個の輝度ブロックに対して1個
の動きベクトルが対応される。
【0120】これに対して、予測モード切り替え回路5
2は、フィールド予測モードにおいては、図13(A)
に示す構成でスキャンコンバータ71より入力される信
号を、図13(B)に示すように、4個の輝度ブロック
のうち、輝度ブロックY[1]とY[2]を、トップフ
ィールドのラインのドットによりのみ構成させ、他の2
個の輝度ブロックY[3]とY[4]を、ボトムフィー
ルドのラインのデータにより構成させて、演算部53に
出力する。この場合においては、2個の輝度ブロックY
[1]とY[2]に対して、1個の動きベクトルが対応
され、他の2個の輝度ブロックY[3]とY[4]に対
して、他の1個の動きベクトルが対応される。
【0121】色差信号は、フレーム予測モードの場合、
図13(A)に示すように、トップフィールドのライン
のデータとボトムフィールドのラインのデータとが混在
する状態で、演算部53に供給される。また、フィール
ド予測モードの場合、図13(B)に示すように、各色
差ブロックCb、Crの上半分(4ライン)が、輝度ブ
ロックY[1]、Y[2]に対応するトップフィールド
の色差信号とされ、下半分(4ライン)が、輝度ブロッ
クY[3]、Y[4]に対応するボトムフィールドの色
差信号とされる。
【0122】動きベクトル検出回路50は、フレーム予
測モードにおける予測誤差の絶対値和と、フィールド予
測モードにおける予測誤差の絶対値和とを予測モード切
り替え回路52に出力する。予測モード切り替え回路5
2は、フレーム予測モードとフィールド予測モードにお
ける予測誤差の絶対値和を比較し、その値が小さい予測
モードに対応する処理を施して、データを演算部53に
出力する。
【0123】なお、3:2プルダウンソース入力フラグ
S115が立っている場合、入力フレームS104はプ
ログレッシブ構造となるので、予測モードは、フレーム
予測モードに固定される。
【0124】動きベクトル検出回路50は、次のように
して、予測判定回路54において、画像内予測、前方予
測、後方予測、又は両方向予測のいずれの予測を行うか
を決定するための予測誤差の絶対値和を生成する。
【0125】すなわち、画像内予測の予測誤差の絶対値
和として、参照画像のマクロブロックの信号Aijと、マ
クロブロックの信号Aijの平均値Aavとの差の絶対値の
和Σ|Aij−Aav|を求める。また、前方予測の予測誤
差の絶対値和として、入力マクロブロックの信号Aij
と、予測画像のマクロブロックの信号Bijの差の絶対値
の和Σ|Aij−Bij|を求める。また、後方予測と両方
向予測の予測誤差の絶対値和も、前方予測における場合
と同様に(その予測画像を前方予測における場合と異な
る予測画像に変更して)求める。
【0126】これらの絶対値和は、予測判定回路54に
供給される。予測判定回路54は、前方予測、後方予測
及び両方向予測の予測誤差の絶対値和のうち、最も小さ
いものをインター予測の予測誤差の絶対値和として選択
する。さらに、このインター予測の予測誤差の絶対値和
と、画像内予測の予測誤差の絶対値和とを比較し、その
小さい方を選択し、この選択した絶対値和に対応するモ
ードを予測モードとして選択する。すなわち、画像内予
測の予測誤差の絶対値和の方が小さければ、画像内予測
モードが設定される。インター予測の予測誤差の絶対値
和の方が小さければ、前方予測、後方予測又は両方向予
測モードのうち、対応する絶対値和が最も小さかったモ
ードが設定される。
【0127】このように、動きベクトル検出回路50
は、4つの予測モードのうち、予測判定回路54により
選択された予測モードに対応する予測画像と参照画像の
間の動きベクトルを検出し、可変長符号化回路58と動
き補償回路64に出力する。上述したように、この動き
ベクトルとしては、対応する予測誤差の絶対値和が最小
となるものが選択される。
【0128】Iピクチャとして処理すべきフレームの画
像が入力されたとき、予測モードとして、フレーム内予
測モード(動き補償予測符号化を行わないモード)を設
定し、演算部53の切換スイッチ53dを接点a側に切
り換える。これにより、Iピクチャの画像データがDC
Tモード切り替え回路55に入力される。
【0129】このDCTモード切り替え回路55は、図
14(A)又は(B)に示すように、4個の輝度ブロッ
クのデータを、トップフィールドのラインとボトムフィ
ールドのラインが混在する状態(フレームDCTモー
ド)、又は、分離された状態(フィールドDCTモー
ド)、のいずれかの状態にして、DCT回路56に出力
する。
【0130】すなわち、DCTモード切り替え回路55
は、トップフィールドとボトムフィールドのデータを混
在してDCT処理した場合における符号化効率と、分離
した状態においてDCT処理した場合の符号化効率とを
比較し、符号化効率の良好なモードを選択する。
【0131】例えば、入力された信号を、図14(A)
に示すように、トップフィールドとボトムフィールドの
ラインが混在する構成とし、上下に隣接するトップフィ
ールドのラインの信号とボトムフィールドのラインの信
号の差を演算し、さらにその絶対値の和(又は自乗和)
を求める。また、入力された信号を、図14(B)に示
すように、トップフィールドとボトムフィールドのライ
ンが分離した構成とし、上下に隣接するトップフィール
ドのライン同士の信号の差と、ボトムフィールドのライ
ン同士の信号の差を演算し、それぞれの絶対値の和(又
は自乗和)を求める。さらに、両者(絶対値和)を比較
し、小さい値に対応するDCTモードを設定する。すな
わち、前者の方が小さければ、フレームDCTモードを
設定し、後者の方が小さければ、フィールドDCTモー
ドを設定する。
【0132】そして、選択したDCTモードに対応する
構成のデータをDCT回路56に出力すると共に、選択
したDCTモードを示すDCTフラグを、可変長符号化
回路58と動き補償回路64に出力する。
【0133】なお、3:2プルダウンソース入力フラグ
S115が立っている場合、入力フレームS104は、
プログレッシブ構造となるのでDCTモードは、フレー
ムDCTモードに固定される。
【0134】予測モード切り替え回路52における予測
モード(図13)と、このDCTモード切り替え回路5
5におけるDCTモード(図14)を比較して明らかな
ように、輝度ブロックに関しては、両者の各モードにお
けるデータ構造は実質的に同一である。
【0135】DCTモード切り替え回路55より出力さ
れたIピクチャの画像データは、DCT回路56に入力
され、DCT(離散コサイン変換)処理され、DCT係
数に変換される。このDCT係数は、量子化回路57に
入力され、送信バッファ59のデータ蓄積量(バッファ
蓄積量)に対応した量子化ステップで量子化された後、
可変長符号化回路58に入力される。
【0136】可変長符号化回路58は、フレームヘッダ
の情報から画像符号化タイプ、top_field_first、repea
t_first_fieldを伝送する。また、可変長符号化回路5
8は、量子化回路57より供給される量子化ステップ
(スケール)に対応して、量子化回路57より供給され
る画像データ(いまの場合、Iピクチャのデータ)を、
例えばハフマン符号などの可変長符号に変換し、送信バ
ッファ59に出力する。
【0137】また、可変長符号化回路58には、量子化
回路57より量子化ステップ(スケール)、予測判定回
路54より予測モード(画像内予測、前方予測、後方予
測、又は両方向予測のいずれが設定されたかを示すモー
ド)、動きベクトル検出回路50より動きベクトル、予
測モード切り替え回路52より予測フラグ(フレーム予
測モード又はフィールド予測モードのいずれが設定され
たかを示すフラグ)、及びDCTモード切り替え回路5
5が出力するDCTフラグ(フレームDCTモード又は
フィールドDCTモードのいずれが設定されたかを示す
フラグ)が入力されており、これらも可変長符号化され
る。
【0138】ただし、3:2プルダウンソース入力フラ
グS115が立っている場合、予測フラグ、DCTフラ
グは両方ともフレームモードの固定値であるので、可変
長符号化回路58から出力されない。そのかわり、3:
2プルダウンソース入力フラグS115が立っていると
いう情報(入力フレームがプログレッシブ構造であると
いう情報)を伝送する。
【0139】送信バッファ59は、入力されたデータを
一時蓄積し、蓄積量に対応する量子化信号を量子化回路
57に出力する。
【0140】送信バッファ59は、そのデータ残量が許
容上限値まで増量すると、量子化制御信号によって量子
化回路57の量子化スケールを大きくすることにより、
量子化データのデータ量を低下させる。また、これとは
逆に、データ残量が許容下限値まで減少すると、送信バ
ッファ59は、量子化制御信号によって量子化回路57
の量子化スケールを小さくすることにより、量子化デー
タのデータ量を増大させる。このようにして、送信バッ
ファ59のオーバーフロー又はアンダーフローが防止さ
れる。
【0141】そして、送信バッファ59に蓄積されたデ
ータは、所定のタイミングで読み出され、伝送路に出力
される。
【0142】一方、量子化回路57より出力されたIピ
クチャのデータは、逆量子化回路60に入力され、量子
化回路57より供給される量子化ステップに対応して逆
量子化される。逆量子化回路60の出力は、IDCT
(逆DCT)回路61に入力され、逆DCT処理された
後、演算器62を介してフレームメモリ63の前方予測
画像部63aに供給され、記憶される。
【0143】次に、スキャンコンバータ71からPピク
チャとして処理すべきフレームの画像が入力されたと
き、上述した場合と同様に、動きベクトル検出回路50
からマクロブロック単位でのフレーム間差分(予測誤
差)の絶対値和が、予測モード切り替え回路52と予測
判定回路54に供給される。そして、マクロブロックの
予測誤差の絶対値和に対応して、フレーム/フィールド
予測モード、又は画像内予測モード、前方予測モードを
設定する。
【0144】演算部53はフレーム内予測モードが設定
されたとき、切換スイッチ53dを上述したように接点
a側に切り換える。したがって、このデータは、Iピク
チャのデータと同様に、DCTモード切り替え回路5
5、DCT回路56、量子化回路57、可変長符号化回
路58、送信バッファ59を介して伝送路に伝送され
る。また、このデータは、逆量子化回路60、IDCT
回路61、演算器62を介してフレームメモリ63の後
方予測画像部63bに供給され、記憶される。
【0145】前方予測モードのとき、切換スイッチ53
dが接点bに切り換えられると共に、フレームメモリ6
3の前方予測画像部63aに記憶されている画像信号
(いまの場合Iピクチャの画像)データが読み出され、
動き補償回路64により、動きベクトル検出回路50が
出力する動きベクトルに対応して動き補償される。
【0146】動き補償回路64より出力された予測画像
データは、演算器53aに供給される。演算器53a
は、予測モード切り替え回路52より供給された参照画
像のマクロブロックのデータから、動き補償回路64よ
り供給されたこのマクロブロックに対応する予測画像デ
ータを減算し、その差分(予測誤差)を出力する。この
差分データは、DCTモード切り替え回路55、DCT
回路56、量子化回路57、可変長符号化回路58、送
信バッファ59を介して伝送路に送出される。また、こ
の差分データは、逆量子化回路60、IDCT回路61
により局所的に復号され、演算器62に入力される。
【0147】ただし、3:2プルダウンソース入力フラ
グS115が立っている場合、予測フラグ、DCTフラ
グは両方ともフレームモードの固定値であるので、可変
長符号化回路58から出力されない。そのかわり、3:
2プルダウンソース入力フラグS115が立っていると
いう情報(入力フレームがプログレッシブ構造であると
いう情報)を伝送する。
【0148】この演算器62にはまた、演算器53aに
供給されている予測画像データと同一のデータが供給さ
れている。演算器62は、IDCT回路61が出力する
差分データに、動き補償回路64が出力する予測画像デ
ータを加算する。これにより、局所復号したPピクチャ
の画像データが得られる。このPピクチャの画像データ
は、フレームメモリ63の後方予測画像部63bに供給
され、記憶される。
【0149】次に、スキャンコンバータ71からBピク
チャとして処理すべきフレームの画像が入力されたと
き、上述した場合と同様に、動きベクトル検出回路50
からマクロブロック単位でのフレーム間差分(予測誤
差)の絶対値和が、予測モード切り替え回路52と予測
判定回路54に供給される。そして、マクロブロック単
位でのフレーム間差分の絶対値和の大きさに対応して、
フレーム/フィールドモードを設定し、また、予測モー
ドをフレーム内予測モード、前方予測モード、後方予測
モード、又は両方向予測モードのいずれかに設定する。
【0150】上述したように、フレーム内予測モード、
前方予測モードのとき、切換スイッチ53dは、それぞ
れ接点a、bに切り換えられる。このとき、Pピクチャ
における場合と同様の処理が行われ、データが伝送され
る。
【0151】これに対して、後方予測モード、両方向予
測モードが設定されたとき、切換スイッチ53dは、そ
れぞれ接点c、dにそれぞれ切り換えられる。
【0152】切換スイッチ53dが接点cに切り換えら
れている後方予測モードのとき、後方予測画像部63b
に記憶されている画像(いまの場合、Pピクチャの画
像)データが読み出され、動き補償回路64により、動
きベクトル検出回路50が出力する動きベクトルに対応
して動き補償される。
【0153】動き補償回路64より出力された予測画像
データは、演算器53bに供給される。演算器53b
は、予測モード切り替え回路52より供給された入力マ
クロブロックのデータから、動き補償回路64より供給
された予測画像データを減算し、その差分を出力する。
この差分データは、DCTモード切り替え回路55、D
CT回路56、量子化回路57、可変長符号化回路5
8、送信バッファ59を介して伝送路に送出される。ま
た、この差分データは、逆量子化回路60、IDCT回
路61により局所的に復号され、演算器62に入力され
る。
【0154】この演算器62にはまた、演算器53bに
供給されている予測画像データと同一のデータが供給さ
れている。演算器62は、IDCT回路61が出力する
差分データに、動き補償回路64が出力する予測画像デ
ータを加算する。これにより、局所復号したBピクチャ
の画像データが得られる。
【0155】切換スイッチ53dが接点dに切り換えら
れている両方向予測モードのとき、前方予測画像部63
aに記憶されている画像(いまの場合、Iピクチャの画
像)データと、後方予測画像部63bに記憶されている
画像(いまの場合、Pピクチャの画像)データが読み出
され、動き補償回路64により、動きベクトル検出回路
50が出力する動きベクトルに対応して動き補償され
る。
【0156】動き補償回路64より出力された予測画像
データは、演算器53cに供給される。演算器53c
は、予測モード切り替え回路52より供給された入力マ
クロブロックのデータから、動き補償回路64より供給
された予測画像データの平均値を減算し、その差分を出
力する。この差分データは、DCTモード切り替え回路
55、DCT回路56、量子化回路57、可変長符号化
回路58、送信バッファ59を介して伝送路に送出され
る。また、この差分データは、逆量子化回路60、ID
CT回路61により局所的に復号され、演算器62に入
力される。
【0157】この演算器62にはまた、演算器53cに
供給されている予測画像データと同一のデータが供給さ
れている。演算器62は、IDCT回路61が出力する
差分データに、動き補償回路64が出力する予測画像デ
ータを加算する。これにより、局所復号したBピクチャ
の画像データが得られる。
【0158】3:2プルダウンソース入力フラグS11
5が立っている場合、予測フラグ、DCTフラグは両方
ともフレームモードの固定値であるので、可変長符号化
回路58から出力されない。そのかわり、3:2プルダ
ウンソース入力フラグS115が立っているという情報
(入力フレームがプログレッシブ構造であるという情
報)を伝送する。
【0159】Bピクチャは、他の画像の予測画像とされ
ることがないため、フレームメモリ63には記憶されな
い。
【0160】なお、フレームメモリ63において、前方
予測画像部63aと後方予測画像部63bは、必要に応
じてバンク切換が行われ、所定の参照画像に対して、一
方又は他方に記憶されているものを、前方予測画像ある
いは後方予測画像として切り換えて出力することができ
る。
【0161】以上においては、輝度ブロックを中心とし
て説明をしたが、色差ブロックについても同様に、図1
3および図14に示すマクロブロックを単位として処理
され、伝送される。なお、色差ブロックを処理する場合
の動きベクトルは、対応する輝度ブロックの動きベクト
ルを垂直方向と水平方向に、それぞれ1/2にしたもの
が用いられる。
【0162】スキャンコンバータ71から無効フレーム
が入力されたときは、DCT回路56、量子化回路5
7、逆量子化回路60、逆DCT回路61、動き補償回
路64は、何も処理をしないで、演算器62からは無意
味なデータが出力される。このとき、フレームメモリ6
3へは何も書き込まれない。この間、可変長符号化回路
58からは、ビットストリームは何も出力されない。
【0163】上述してきたI、P、Bピクチャの符号化
及び無効フレームが入力された場合において、演算器6
2にて局所復号された画像データは、スキャンコンバー
タ72へ入力される。ここでは、マクロブロックで入力
される画像を、ラスタスキャンの画像へ変換する。ラス
タスキャン画像信号S505は、画像表示順序並び替え
器73へ入力される。画像表示順序並び替え器73から
の出力の具体例を図15に示す。ここでは、画像符号化
タイプに基づいて、(1)から(3)のような規則で入
力画像の表示順序を並び換える。
【0164】(1)最初に入力されるIピクチャは、画
像表示順序並び替え器73の中に記憶される。
【0165】(2)次に入力された画像が、Bピクチャ
又は無効フレームである場合は、その画像が即、出力さ
れる。又は、次に入力された画像が、Iピクチャ又はP
ピクチャである場合は、画像表示順序並び替え器73の
中に記憶されているIピクチャ又はPピクチャが出力さ
れる。そして、現在入力されたIピクチャ又はPピクチ
ャが、新たに画像表示順序並び替え器73の中に記憶さ
れる。
【0166】(3)上記(2)へ戻る。
【0167】以上(1)から(3)のようにして、局所
復号出力S109は画像表示順序並び替え器73から出
力される。
【0168】局所復号出力S109は、先に図1で説明
したようにして後処理器206を介して画像出力装置で
あるモニタ207へ出力される。
【0169】
【発明の効果】本発明に係る動画像処理方法によれば、
複数のフィールド画像からなり、所定の画像レートで入
力されたディジタル動画像信号に所定の画像処理を施
し、伝送する動画像処理方法であって、入力ディジタル
動画像信号から冗長フィールド画像を検出し、複数のフ
ィールド画像から検出された冗長フィールドを除去し、
冗長フィールドが除去されたフィールド画像列から所定
の画像処理が施されるべきフレームを構成するトップフ
ィールドとボトムフィールドとの組合せを判定し、判定
結果を出力し、冗長フィールドが除去されたフィールド
画像列に所定の信号を挿入して入力ディジタル画像信号
と同一の画像レートを有する処理画像信号を生成し、判
定結果に従って処理画像信号に対して所定の画像処理を
施すことにより、冗長画像が一定周期であるいは不規則
に含まれる動画像を、入力画像同期信号に同期のとられ
た新たな画像列信号とし、画像処理することができる。
【0170】この場合、前記所定の画像処理を前記処理
画像信号に施す際に用いられるサイド情報を前記処理画
像信号に付加することにより、画像符号器側でサイド情
報に基づいて正確な画像処理を行うことができる。
【0171】また、入力ディジタル動画像信号が、原画
像の1画面を2フィールド又は3フィールドで読み出し
て画像レートを変更する3:2プルダウン処理により生
成された信号であるとき、前記サイド情報が、原画像を
処理する際に、前記トップフィールド及び前記ボトムフ
ィールドのうち、どちらが先に読み出されたかを示す第
1のフラグと、原画像の1画面が3フィールド又は2フ
ィールドのどちらの画像レートで読み出されたかを示す
第2のフラグと、処理画像信号のうち、どの画像信号が
前記挿入された所定の信号であるか否かを示す第3のフ
ラグを有することにより、正確な画像処理が行える。
【0172】また、挿入される所定の信号は、画像信号
として意味の無い無効信号であり、この無効信号に対し
ては符号化器側での圧縮符号化処理を行わないことがあ
るので、効率の良い画像処理が行える。
【0173】さらに、入力ディジタル動画像信号が、原
画像の1画面を2フィールド又は3フィールドで読み出
して画像レートを変更する3:2プルダウン処理により
生成された信号であり、入力ディジタル動画像信号の現
在のフィールドの画像信号と2フィールド分遅延された
画像信号とのフィールド間相関度が計算され、さらに、
入力ディジタル動画像信号の入力フィールド数をカウン
トし、このカウント値が所定値であるかを判定し、この
判定の結果とフィールド間相関度とから冗長フィールド
が検出されるので、確実な冗長フィールドの検出が行え
る。
【0174】また、本発明に係る動画像処理方法によれ
ば、複数のフィールド画像からなる、所定の画像レート
のディジタル動画像信号から冗長フィールドが除去さ
れ、冗長フィールドが除去されたディジタル動画像信号
に冗長フィールド分の予め決められた無効信号を挿入
し、さらに画像処理を制御するためのサイド情報を付加
して生成された処理画像信号から冗長フィールドを含む
ディジタル動画像信号を復元する動画像処理方法であっ
て、処理画像信号からサイド情報を分離し、このサイド
情報を用いて、処理画像信号から無効信号を除去し、無
効信号が除去された画像信号列の一部の画像信号を繰り
返すことにより冗長フィールドを生成して所定の画像レ
ートのディジタル動画像信号を復元することにより、簡
単に表示用のディジタル動画像信号を得ることができ
る。
【0175】なお、画像入力装置から供給される画像同
期入力をマスタ・クロックとする動画像処理システムに
おいて、画像入力装置から供給される原入力動画像の中
から冗長画像を取り除く、などの前処理のために、次段
の画像処理装置Aへ入力されるべき処理画像列Bが、画
像入力装置から供給される画像同期入力にロックしない
場合に、画像同期入力にロック(lock)する新しい処理画
像列Cを作り直してから、画像処理装置Aへ入力するこ
とができるため、常に、画像入力装置から供給される画
像同期入力を、画像処理装置のマスタ・クロックとする
ことができ、また、画像処理システムのコア部分である
画像処理装置については、通常の入力画像列が画像同期
入力にロックする場合に比べて、特に変更を必要としな
いので、画像処理装置の複雑さを増すことがない、等
の、実用上優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動画像処理方法の一実施例が適用
された動画像処理システムの一例を示すブロック図であ
る。
【図2】映画フィルムソースの1コマを2フィールド又
は3フィールドで読み出す3:2プルダウン法を説明す
るための図である。
【図3】前処理器の具体例を示すブロック回路図であ
る。
【図4】前処理器の動作の一例を説明するためのフロー
チャートである。
【図5】前処理器の動作の一例を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図6】後処理器の具体例を示すブロック回路図であ
る。
【図7】後処理器の動作の一例を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図8】ピクチャのタイプを説明するための図である。
【図9】動画像符号化方法の一例の原理を示す図であ
る。
【図10】動画像符号化のためのエンコーダの一例を示
すブロック回路図である。
【図11】画像符号化タイプ指定・画像符号化順序並び
換え動作を説明するための図である。
【図12】画像データの構造を示す図である。
【図13】フレーム/フィールド予測モードを説明する
ための図である。
【図14】フレーム/フィールドDCTモードを説明す
るための図である。
【図15】画像表示順序並び換え動作を説明するための
図である。
【図16】従来の動画像符号化システムの一例を示すブ
ロック図である。
【図17】フレーム同期を説明するための図である。
【図18】3:2プルダウンされた信号より冗長フィー
ルドを除去する動作を説明するための図である。
【符号の説明】
202 前処理器 203 符号化器 205 局所復号器 206 後処理器 209、210、211、212 切換スイッチ 302 遅延器 305 累積器 306 比較器 307 閾値メモリ 309 フィールドカウンタ 310 比較器 311 AND演算器 312 出力フィールドコントローラ 313 フレームヘッダ多重化器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 和徳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィールド画像からなり、所定の
    画像レートで入力されたディジタル動画像信号に所定の
    画像処理を施して、伝送する動画像処理方法であって、 前記入力ディジタル動画像信号から冗長フィールド画像
    を検出する第1のステップと、 前記複数のフィールド画像から前記検出された冗長フィ
    ールドを除去する第2のステップと、 前記冗長フィールドが除去されたフィールド画像列から
    前記所定の画像処理が施されるべきフレームを構成する
    トップフィールドとボトムフィールドとの組合せを判定
    し、判定結果を出力する第3のステップと、 前記冗長フィールドが除去されたフィールド画像列に所
    定の信号を挿入して前記入力ディジタル動画像信号と同
    一の画像レートを有する処理画像信号を生成する第4の
    ステップと、 前記判定結果に従って前記処理画像信号に対して前記所
    定の画像処理を施す第5のステップと、 を有することを特徴とする動画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の画像処理を前記処理画像信号
    に施す際に用いられるサイド情報を前記処理画像信号に
    付加する第6のステップ、 を有することを特徴とする請求項1記載の動画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記入力ディジタル動画像信号は、原画
    像の1画面を2フィールド又は3フィールドで読み出し
    て画像レートを変更する3:2プルダウン処理により生
    成された信号であることを特徴とする請求項1記載の動
    画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記入力ディジタル動画像信号が、原画
    像の1画面を2フィールド又は3フィールドで読み出し
    て画像レートを変更する3:2プルダウン処理により生
    成された信号であるとき、 前記サイド情報は、 前記原画像を処理する際に、前記トップフィールド及び
    前記ボトムフィールドのうち、どちらが先に読み出され
    たかを示す第1のフラグと、 前記原画像の1画面が3フィールド又は2フィールドの
    どちらの画像レートで読み出されたかを示す第2のフラ
    グと、 前記処理画像信号のうち、どの画像信号が前記挿入され
    た所定の信号であるか否かを示す第3のフラグと、 からなることを特徴とする請求項2記載の動画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記所定の画像処理は、圧縮符号化処理
    であり、 前記第3のフラグが付加された処理画像信号に対して
    は、前記圧縮符号化処理は行われないことを特徴とする
    請求項4記載の動画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のステップにおいて、前記冗長
    フィールドを、前記入力ディジタル動画像信号のフィー
    ルド間相関度を計算することにより、検出することを特
    徴とする請求項1記載の動画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記入力ディジタル動画像信号が、原画
    像の1画面を2フィールド又は3フィールドで読み出し
    て画像レートを変更する3:2プルダウン処理により生
    成された信号であり、 前記第1のステップにおいて、前記冗長フィールドを、
    前記入力ディジタル動画像信号の現在のフィールドの画
    像信号と2フィールド分遅延された画像信号とのフィー
    ルド間相関度を計算することにより、検出することを特
    徴とする請求項6記載の動画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のステップにおいて、さらに、
    前記入力ディジタル動画像信号の入力フィールド数をカ
    ウントし、このカウント値が所定値であるかを判定し、
    この判定の結果と前記フィールド間相関度とから前記冗
    長フィールドを検出することを特徴とする請求項7記載
    の動画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記処理画像信号に挿入される所定の信
    号は、画像信号として意味の無い無効信号であることを
    特徴とする請求項4記載の動画像処理方法。
  10. 【請求項10】 複数のフィールド画像からなり、所定
    の画像レートのディジタル動画像信号から冗長フィール
    ドが除去され、前記冗長フィールドが除去されたディジ
    タル動画像信号に前記冗長フィールド分の予め決められ
    た無効信号を挿入し、さらに画像処理を制御するための
    サイド情報を付加して生成された処理画像信号から前記
    冗長フィールドを含むディジタル動画像信号を復元する
    動画像処理方法であって、 前記処理画像信号から前記サイド情報を分離する第1の
    ステップと、 前記サイド情報を用いて、前記処理画像信号から前記無
    効信号を除去する第2のステップと、 前記無効信号が除去された画像信号列の一部の画像信号
    を繰り返すことにより、前記冗長フィールドを生成して
    前記所定の画像レートのディジタル動画像信号を復元す
    る第3のステップと、 を有することを特徴とする動画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記第3のステップでは、前記無効信
    号が除去された画像信号列の1画面を2フィールド又は
    3フィールドで読み出して画像レートを変更する3:2
    プルダウン処理が行われることを特徴とする請求項10
    記載の動画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記サイド情報は、 前記ディジタル動画像信号を復元する際に、1画面を構
    成するトップフィールド及びボトムフィールドのうち、
    どちらが先に読み出されるかを示す第1のフラグと、 前記処理画像信号の1画面が3フィールド又は2フィー
    ルドのどちらの画像レートで読み出されるかを示す第2
    のフラグと、 前記処理画像信号のうち、どの画像信号が前記挿入され
    た無効信号であるか否かを示す第3のフラグと、 からなることを特徴とする請求項11記載の動画像処理
    方法。
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