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JPH08236592A - 段差測定方法 - Google Patents

段差測定方法

Info

Publication number
JPH08236592A
JPH08236592A JP7040191A JP4019195A JPH08236592A JP H08236592 A JPH08236592 A JP H08236592A JP 7040191 A JP7040191 A JP 7040191A JP 4019195 A JP4019195 A JP 4019195A JP H08236592 A JPH08236592 A JP H08236592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
measurement
transparent film
film
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7040191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Ouchi
雅彦 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP7040191A priority Critical patent/JPH08236592A/ja
Publication of JPH08236592A publication Critical patent/JPH08236592A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】震動および観測点・測定点の高さの位置ずれに
測定精度が影響されない段差測定方法を提供する。 【構成】基板101の表面に、ポリイミド材料またはシ
リカ材料が、膜厚として1μm以下程度の透明膜が形成
されるように塗布されて、一様な厚さの粘性透明膜10
3が形成される。これにより、基板101の凹凸が、そ
のまま透明膜103の厚さに対応する。即ち、基板10
1の表面上の任意の点を仮にX点とすると、(X点での
高さ)+(X点での膜圧)の値は、当該X点の位置に関
係なく一定値となる。測定点をa点とb点とすると、a
点とb点において計測された膜厚Da およびDb の差分
Da −Db が段差102の測定値として得られる。この
段差102の測定後においては、溶剤を用いて粘性透明
膜103を剥離し、基板101を段差測定前の状態に戻
して段差測定の工程を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は段差測定方法に関し、特
に半導体装置の基板上に形成されるエッチング段差を測
定する際に用いられる段差測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置の製造工程において
は、単一の物質により形成される基板、例えばシリコン
基板等の表面に、数百オングストロムから数μm程度の
微小なエッチング段差を形成する技術は、半導体素子に
おける素子分離および容量膜形成等において利用される
重要な技術である。通常、半導体製造工場内において
は、半導体製造工程において、前記エッチング段差を測
定することによりエッチレートの日常管理が実施されて
いる。このエッチング段差は極めて微小な段差であるた
めに、段差測定方法としては、当該段差を精度よく測定
することが望まれている。
【0003】従来の、この種の段差測定方法としては、
機械的測定方法と光学的測定方法を含む2つの段差測定
方法が知られている。しかも、前記機械的測定方法にも
2つの測定方法があり、また、光学的測定方法にも2つ
の測定方法が知られている。以下、図5、図6、図7、
図8および図9を参照して、これらの従来例について説
明する。
【0004】図5は、段差102を有する基板101、
固定用ステージ116および測定針117を含む、機械
的測定方法の第1の測定方法を示す概念図であり、図6
は、この第1の機械的測定方法における、測定針117
の移動時の基板101、測定針117の先端部および当
該先端部の移動経路118を示す図である。図5におい
て、本測定方法においては、測定対象物である基板10
1を、固定用ステージ116の上に、真空チャック等に
より滑らないように固定し、図6に示されるような先端
形状を有する測定針117を、当該基板101の表面上
に接触させ、図5に示される移動線118に沿って滑ら
せながら移動させる。そして、図6に示されるような測
定針117の移動経路119を電気信号に変換すること
により、段差102(Y1 )(図6を参照)を測定す
る。この第1の機械的測定方法において、図6に示され
る段差102(Y1 )を測定する場合には、段差102
の高さY1 の大きさに応じて、基板101の表面に接触
している測定針117が、当該表面の段差部において跳
ねたりしないように、或はまた基板101の表面を傷つ
けたりしないように、ゆっくりと滑らかな表面走査を可
能とするために、測定針117の先端形状は、図6に示
されるように、例えば曲率半径rを有するような特定の
球形状に形成される。
【0005】次に、図7は、段差102を有する基板1
01、研磨ステージ120および測定針117を含む、
機械的測定方法の第2の測定方法を示す概念図である。
図7において、本測定方法においては、測定対象物であ
る基板101を、表面が非常に滑らかに研磨された走査
用の研磨ステージ120の上に置き、前記第1の機械的
測定方法において用いられている測定針と同一の先端形
状を有する測定針117を、研磨ステージ120に対し
て垂直方向のみに運動するようにして、その先端が基板
101の表面に接触するように設置する。そして、基板
101を、移動線121に沿って研磨ステージ120上
を一定の速度でゆっくりと滑らせて移動させる。この基
板101の移動に伴なって生じる測定針117の上下動
が電気信号に変換されて、前記第1の機械的測定方法の
場合と同様にして段差102が測定される。
【0006】前記第1および第2の従来の機械的測定方
法においては、外部からの震動による測定精度に対する
影響を低減するために、何れの場合においても、測定装
置全体を除震台上に載置するという対策が採られてい
る。しかしながら、これらの第1および第2の機械的測
定方法においては、測定針117を基板101の表面に
物理的に接触させているために、基板101の表面上に
引掻き傷を作る惧れがある。これにより、測定対象の半
導体基板を破損するのみならず、半導体装置の製造工程
における微細加工での歩留りを低下させる要因となる。
また、前記引掻き傷に伴なってパーティクル(ごみ)の
発生を引起す可能性もあり、更に金属膜からのパーティ
クルが発生する場合には、当該パーティクルが、測定針
117を媒介として、それ以降において測定されるシリ
コンなどの半導体基板上に付着するようなことがあれ
ば、その後の処理工程次第によっては、半導体装置の電
気的特性に悪影響を与える重金属汚染の原因ともなる可
能性がある。
【0007】また、上記の機械的測定方法においては、
原理的に、測定針117の先端形状により、測定可能な
溝のアスペクト比が制限されてしまうという問題が存在
している。例えば、図6において、測定針117の先端
の曲率半径rの値がX1 およびY1 の数値よりも十分に
小さい値に設定されている場合に、深さがY1 、幅がX
1 の溝に対応する段差102(Y1 )を測定する際に
は、曲率半径rの張る角度をθとして、アスペクト比Y
1 /X1 が略々0.5tan(θ/2)以上の溝に対応
する段差102(Y1 )については、当該段差測定は原
理的に不可能である(一般に、θの値は90度以上であ
る)。即ち、溝の深さY1 の値と溝の幅の値が同程度の
値を有する場合には、当該溝に対応する段差測定は不可
能ということである。
【0008】このような機械的な段差測定方法における
問題点を改善する従来の段差測定方法としては、以下に
示す光学的段差測定方法がある。この光学的測定方法に
も、前述のように2つの測定方法があり、以下、図5、
図6、図7、図8および図9を参照して、これらの従来
例について説明する。
【0009】図8は、段差102を有する基板101、
レーザ源122、強度センサ123、反射板124、ハ
ーフミラー125、研磨ステージ126を含む、第1の
光学的測定方法を示す概念図である。図8において、本
測定方法においては、まずレーザ源122より出力され
る、波長がλでビームが段差102の幅X1 よりも細く
絞られたレーザ光を、測定対象物である基板101上に
対して照射する。この照射されたレーザー光は、ハーフ
ミラー125において測定光127と参照光128に分
解される。測定光127は基板101の表面上において
反射され、また参照光128は反射板124により反射
されて、両反射光は合成されて強度センサ123に入力
される。強度センサ123においては、測定光127と
参照光128との位相差ξの変化に対応して変化する合
成光の強度変化が観測されており、当該合成光の強度の
変化より、測定光127と参照光128との位相差ξが
置換されて検出される。このような観測体制において、
基板101を、研磨ステージ126上において移動線1
29に沿って平行移動させることにより、段差102の
高さY1 に対応して、測定光127の入射に対する基板
101の表面による反射光に光路差が生じ、この光路差
により、強度センサ123に入力される前記合成光の強
度に変化が生じる。強度センサ123において観測され
る光強度の変化は、前述のように、測定光127と参照
光128との位相差ξに対応しており、この位相差ξに
より、基板101の表面における段差102が単純に算
出される。なお、この第1の光学的測定方法において
も、外部からの振動の影響を低減させるために、測定装
置全体が除震台の上に載置されている。しかしながら、
この第1の光学的測定方法においても、光路の略々全体
が空気中に存在しているために、温度および圧力等の変
化により屈折率が微妙に変化し、これにより、参照光と
反射光の光路差が変動する状態となって、段差の測定精
度が低下するという問題がある。
【0010】この第1の光学的測定方法の問題を解決す
るために、特開平3−255902号公報において、前
記第1の光学的測定方法に対比する段差測定方法とし
て、第2の光学的測定方法が提案されている。図9は、
段差102を有する基板101、レーザ源122、強度
センサ123、反射板124、ハーフミラー125、研
磨ステージ126、アサーマル・ガラス130および1
31を含む、特開平3−255902号公報による第2
の光学的測定方法を示す概念図である。この段差測定方
法による測定方法自体は、前述の第1の光学的測定方法
の場合と同様であるが、本提案においては、図9に示さ
れるように、レーザー光としての使用波長λに対して透
明な固体物質より成るアサーマル・ガラス130および
131が、それぞれ測定光127および参照光128の
光路内に挿入されている点に特徴がある。この第2の光
学的測定方法においては、測定光127および参照光1
28の光路内に直接温度の異なる空気が介入する状態を
防止することにより、空気の揺らぎによる測定精度に対
する影響を除去するものとしており、また、測定光12
7と参照光128が通過する媒質が固体物質であるため
に、圧力変動および温度変動等の影響を受けることがな
く、固体物質の温度が一定であれば、或はまた図9に示
されるように、固体物質として温度変化により光路長が
殆ど変化しないアサーマル・ガラス(Athermal
Glass)を用いれば、測定誤差の発生を最小限に
抑制することができるとしている。しかしながら、外部
からの振動に対する対応策については、新たな提案が為
されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の段差測
定方法においては、前記第1および第2の機械的測定方
法の場合、ならびに前記第1および第2の光学的測定方
法の場合を含む何れの段差測定方法においても、機械的
測定方法においては測定針により、また光学的測定方法
においてはレーザー光によって、それぞれ観測点から基
板の表面上の観測点に至るまでの距離を測定し、当該基
板の表面上の段差による距離測定値の変化を検出するこ
とにより段差を測定している。しかしながら、これらの
段差測定方法においては、半導体装置の基板上の極めて
微小な段差を測定する方法としては、外部の震動による
精度低下および走査時における観測点と測定点との相対
的な高さの偏移による精度低下に対する対応策がとして
は、震動に対しては除震設備を設ける程度であり、また
高さの位置ずれに対してはスムージングなどの計算補正
を行う程度の対策しか行われておらず、段差測定精度
が、半導体製造工程におけるエッチレート管理上不十分
であるという欠点がある。
【0012】本発明の目的は、上記の欠点を解決して、
従来の段差測定方法よりも、外部の震動、および観測点
と測定点の高さとの位置ずれの影響を受けることなく、
また、大気の温度変動および圧力変動の影響を受けずに
段差をより精度よく測定することのできる段差測定方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の段差測定方法
は、単一物質により形成される基板、もしくは膜状の測
定サンプルの表面に存在する微小な段差を光学的に測定
する段差測定方法において、前記基板もしくは前記測定
サンプルの表面に透明な粘性物質を塗布して、当該基板
もしくは前記測定サンプルの表面に、表面が平坦な透明
膜を形成する第1の工程と、前記基板もしくは前記測定
サンプルの表面に存在する段差の凹凸に対応する前記透
明膜の膜厚D1 およびD2 (D1 >D2 )を光学的に測
定し、前記膜厚D1 およびD2 の差分(D1 −D2 )に
より前記段差を求める第2の工程と、前記第2の工程に
続いて、所定の溶剤により前記透明膜を前記基板もしく
は前記測定サンプルの表面より剥離する第3の工程と、
を少なくとも有することを特徴としている。
【0014】なお、前記透明膜を形成する透明な粘性物
質としては、ポリイミド材料またはシリカ材料を用いて
もよく、またはBPSG膜を膜成長させた後に、当該B
PSG膜を加熱リフローして透明膜を形成してもよい。
【0015】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は、本発明の第1および第2の実施例
による段差測定方法の手順を示す測定サンプル基板を含
む概念図である。まず図1の評価サンプルを参照して、
本実施例の段差測定方法について説明する。図1(a)
において、評価サンプルとしての基板101は、パター
ニングされたフォトレジストを上に載置したシリコン基
板を、500オングストロム程度にドライエッチングし
た後に、前記フォトレジストを剥離して形成される。次
に、図1(b)に示されるように、基板101は水平台
104の上に載置されて、固化後においては粘性透明膜
103として機能する透明な粘性物質として、ポリイミ
ド材料またはシリカ材料が基板101上に塗布される。
この粘性物質を塗布する工程においては、液体状の透明
粘性物質をゆっくりと、気泡が入らないように基板10
1上に滴らす。その際に、基板101のエッチングされ
ていない水平表面に対して、粘性透明膜103が一様な
厚さを持つように膜形成を行う必要がある。この実施例
においては、粘性透明膜103形成用の粘性物質が液体
であるが故に、その表面は表面張力により図1(b)に
示されるように平坦になる。また、液体であるが故に微
細な段差部の溝の中にも入っていくので、基板101の
凹凸が、そのまま透明膜103の厚さに対応する状態と
なる。即ち、基板101の表面上の任意の点をX点とす
ると、(X点での高さ)+(X点での膜圧)の値は、当
該X点の位置に関係なく一定値となる。なお、前記粘性
物質が液体である場合には、その溶剤が抜けて固化する
と、形成される粘性透明膜103の屈折率が変動してし
まうので、成るべく固化するまでの時間が長時間を要す
るものを選択し、膜厚としては1μm以下程度の透明膜
が形成されるように基板101の表面に塗布する。以下
に、図1(c)を参照して、本実施例において光学的に
段差を測定する工程について説明する。
【0017】図1(c)において、段差測定は、上述の
ように基板101の表面に粘性物質を塗布した直後に、
当該粘性物質が流動しないように塗布工程が行われた場
所において、傾きのない平坦な台上にて行われる。図1
(c)に示されるように、測定点をa点とb点とする場
合には、移動線106に沿って基板101の表面に平行
に移動する膜厚測定器105により、それぞれの各点に
おける膜厚が計測される。このa点とb点において計測
された膜厚Da およびDb に対して、その膜厚の差分D
a −Db が段差102の測定値として得られる。この段
差102の測定後においては、図1(d)に示されるよ
うに、溶剤を用いて粘性透明膜103を剥離し、基板1
01を段差測定前の状態に戻して段差測定の工程を終了
する。
【0018】次に、本発明の第2の実施例による段差測
定方法について、図1および図2を参照して説明する。
図1は、前記第1の実施例の場合と同様に、第2の実施
例による段差測定方法の手順を示す測定サンプル基板を
含む概念図である。以下に、図1の評価サンプルを参照
して、本実施例の段差測定方法について説明する。図1
(a)において、評価サンプルとしての基板101は、
パターニングされたフォトレジストを上に載置したシリ
コン基板を1μm程度にドライエッチングした後に、前
記フォトレジストを剥離して形成される。次に、図2
(a)に示されるように、透明な粘性物質としてBPS
Gを用い、CVD法によりBPSG膜107を基板10
1の表面上に膜成長させ、更に図2(b)に示されるよ
うに、加熱リフローすることにより、基板101の表面
に膜成長されたBPSG膜107の表面を平坦化して、
粘性透明膜103を形成する工程について説明する。
【0019】まず基板101をCVD成長用チャンバー
内において、テトラエトキシシランのガスを原料とし
て、BPSG膜107を、均一にカバレッジよく基板1
01の表面上に成長させる。その際に、基板101のエ
ッチングされていない水平表面に対して、粘性透明膜1
03が一様な厚さを持つように、BPSG成長後におい
て、900〜1000°Cの窒素ガス雰囲気により、基
板101を、30分程度加熱リフローすることが必要と
なる。この加熱リフローにより、図2(a)に示される
基板101上のBPSG膜107の表面が平坦化され
て、図2(b)に締されるように、表面が平坦化された
粘性透明膜103が形成される。なお、本工程は、上述
のようにCVD法を用いることにより行われるため、B
PSG膜107の形成時に、基板101の上面の微細な
段差部の溝の内部にも、カバレッジよくBPSGが浸透
している。従って、加熱リフローにより、基板101上
に粘性透明膜103が形成された状態においては、基板
101の表面の凹凸は、平坦化された粘性透明膜103
の厚さに対応している。本工程においては、粘性透明膜
103の膜厚は1μm以下程度まで成長させる。
【0020】本実施例においても、粘性透明膜103の
形成後に、図1(c)に示されるように、測定点をa点
とb点とする場合には、移動線106に沿って基板10
1の表面に平行に移動する膜厚測定器105により、そ
れぞれの各点における膜厚が計測され、膜厚の差分Da
−Db が段差102の測定値として得られる。この段差
102の測定後においては、図1(d)に示されるよう
に、溶剤を用いて粘性透明膜103を剥離し、基板10
1を段差測定前の状態に戻して段差測定の工程を終了す
る。
【0021】なお、本発明において、基板101の上に
形成される粘性透明膜の素材例としては、ポリイミド材
料、シリカ材料またはBPSG膜を加熱リフローして表
面を平坦にしたものなどが用いられる。
【0022】上述のように、本発明による段差測定方法
は、段差測定上の測定光路内にある基板101の表面上
に透明な薄い粘性透明膜103を平坦に形成した後に、
その粘性透明膜103の膜厚を光学的に測定することに
より、当該膜厚の変化に対応した段差を求めるという手
法を特徴としている。次に、図3および図4を参照し
て、上記の第1および第2の実施例において、基板10
1上の透明膜の膜厚を光学的に測定する方法について説
明する。なお、図3および図4においては、基板101
上の透明膜は、透明膜108として示されている。
【0023】図3において、レーザ源109より発振出
力され、分光フィルタ110を通して出力される波長λ
のレーザ光113は、ハーフミラー111を通して基板
101の透明膜108のA点に垂直に入射される。この
レーザ光の入射に対して、図4(a)および(b)に示
されるように、A点においては一部のレーザ光が反射さ
れて反射光114となり、また、一部のレーザ光は、透
過光としてA点より透明膜108の内部に進入し、基板
101と透明膜108の境界面の点Bにおいて反射され
て反射光115となり、透明膜108の表面において両
反射光が合成される。この合成光は反射光114と反射
光115との干渉波であり、透明膜108の屈折率をn
とすると、透明膜108の膜厚Dが次式の条件を満たす
場合に、当該合成光の強度が最大値となる。
【0024】 2D=mλ/n(m=1、2、3、…………) 従って、図3において、分光フィルタ110を用いて、
レーザ光の波長を変化させてゆくことにより、上記条件
式に適合する2D=λ1 /nとなるような、合成光の強
度が最大となるレーザ光の波長λ1 を求めることができ
る。この時のレーザ光の波長λ1 と透明膜108の屈折
率nの値より、D=λ1 /2nとして透明膜108の膜
厚が求められる。
【0025】即ち、前述の図8および図9の従来例に見
られるように、従来においては、基板101の表面上の
段差を光学的に測定する際に、ハーフミラー124、基
板101の表面上の段差観測点および強度センサ124
の受光点との間に存在するレーザ光の空間伝播経路を段
差測定上の光路長に組入れて、当該光路長の変動を測定
することにより段差を求めていたのに対比して、本発明
の基板101上の透明膜108の膜厚測定による光学的
な段差測定方法においては、ハーフミラー111、基板
101の表面上の段差観測点および強度センサ112の
受光点との間に存在する空間伝播経路の光路長の変動等
は、前記膜厚測定精度に対して、原理的に全く影響を与
えることがない。従って、外部の震動および測定時の観
測点ならびに測定点の高さの位置ずれ等による段差測定
精度に対する影響は皆無である。
【0026】以上、第1および第2の実施例において
は、基板101の表面に平坦な粘性透明膜103を形成
して、当該粘性透明膜103の膜厚を計測することによ
って基板101の表面の段差を測定する手法を用いるこ
とにより、外部の震動および測定時の観測点および測定
点の高さの位置ずれ等による測定精度の低下を抑制する
ことができるとともに、空気の温度変動および圧力変動
等による影響をも回避することが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、測定対
象の基板の表面上に表面が平坦に形成される透明膜を密
着成膜し、前記基板の段差測定を、当該透明膜の膜厚を
光学的に計測する手法に置換えて実施することにより、
外界からの震動および基板上の測定点を移動する際の高
さの位置ずれによって生じる測定精度低下を抑制するこ
とが可能となり、且つまた、空気の温度変動および圧力
変動等による影響をも防止することができるという効果
がある。
【0028】また、上記の効果に敷延されて、本発明の
適用により、日常一般の震動の存在する作業現場等にお
いても、通常使用される膜厚計の除震設備程度の環境下
において、半導体基板のSi エッチング深さのモニター
等の作業を実施することが可能になるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の測定手順を示す基板の
概念図である。
【図2】本発明の第2の実施例の基板透明膜形成手順を
示す基板の概念図である。
【図3】本発明による光学的膜厚測定方法を示すシステ
ム構成図である。
【図4】本発明による膜厚測定原理を示す基板の概念図
ある。
【図5】従来例の段差測定方法を示す基板の概念図であ
る。
【図6】前記従来例の段差測定方法における測定針と段
差との関係を示す図である。
【図7】他の従来例の段差測定方法を示す基板の概念図
である。
【図8】従来例による光学的段差測定方法を示すシステ
ム構成図である。
【図9】他の従来例による光学的段差測定方法を示すシ
ステム構成図である。
【符号の説明】
101 基板 102 段差 103 粘性透明膜 104 水平台 105 膜厚測定器 106、118、119、121、129 移動線 107 BPSG膜 108 透明膜 109、122 レーザ源 110 分光フィルタ 111、125 ハーフミラー 112、123 強度センサ 113 レーザ光 114、115 反射光 116 固定用ステージ 117 測定針 120、126 研磨ステージ 124 反射板 127 測定光 128 参照光 130、131 アサーマル・ステージ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一物質により形成される基板、もしく
    は膜状の測定サンプルの表面に存在する微小な段差を光
    学的に測定する段差測定方法において、 前記基板もしくは前記測定サンプルの表面に透明な粘性
    物質を塗布して、当該基板もしくは前記測定サンプルの
    表面に、表面が平坦な透明膜を形成する第1の工程と、 前記基板もしくは前記測定サンプルの表面に存在する段
    差の凹凸に対応する前記透明膜の膜厚D1 およびD2
    (D1 >D2 )を光学的に測定し、前記膜厚D1および
    D2 の差分(D1 −D2 )により前記段差を求める第2
    の工程と、 前記第2の工程に続いて、所定の溶剤により前記透明膜
    を前記基板もしくは前記測定サンプルの表面より剥離す
    る第3の工程と、 を少なくとも有することを特徴とする段差測定方法。
  2. 【請求項2】 前記透明膜を形成する透明な粘性物質と
    して、ポリイミド材料を用いることを特徴とする請求項
    1記載の段差測定方法。
  3. 【請求項3】 前記透明膜を形成する透明な粘性物質と
    して、シリカ材料を用いることを特徴とする請求項1記
    載の段差測定方法。
  4. 【請求項4】 前記透明膜を形成する透明な粘性物質と
    して、BPSG膜を膜成長させた後に、当該BPSG膜
    を加熱リフローして前記透明膜を形成することを特徴と
    する請求項1記載の段差測定方法。
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