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JPH08232982A - クラッチ - Google Patents

クラッチ

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Publication number
JPH08232982A
JPH08232982A JP29994891A JP29994891A JPH08232982A JP H08232982 A JPH08232982 A JP H08232982A JP 29994891 A JP29994891 A JP 29994891A JP 29994891 A JP29994891 A JP 29994891A JP H08232982 A JPH08232982 A JP H08232982A
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JP
Japan
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cam
rotating
fixed
driven shaft
rotary
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JP29994891A
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English (en)
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Inventor
Yoshio Miyagi
城 好 夫 宮
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Takeda Giken Kogyo KK
Original Assignee
Takeda Giken Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Takeda Giken Kogyo KK filed Critical Takeda Giken Kogyo KK
Priority to JP03299948A priority Critical patent/JP3079454B2/ja
Publication of JPH08232982A publication Critical patent/JPH08232982A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速で回転する原動軸と、停止している従動軸
を定位置で衝撃無く連結させ、又連結状態で高速で回転
する原動軸と従動軸を離脱させ従動軸を定位置に衝撃無
く停止させる。 【構成】原動軸1に固定され原動軸1と共に回転する回
転カム2と、常時停止している固定カム6と、従動軸4
に固定され従動軸4と共に回転する慴動機構31と、そ
の慴動機構31により移動し回転カム2により動作を規
制される回転体32と、固定カム6により動作を規制さ
れる回転体33と、回転体32と33の移動方向を制御
する制御機構5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速で回転する原動軸
と、停止している従動軸を定位置で衝撃無く連結させ、
又連結状態で高速で回転する原動軸と従動軸を離脱させ
従動軸を定位置に衝撃無く停止させるクラッチに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来は原動軸から従動軸への動力の伝達
の制御には連結部に摩擦板を用いた摩擦クラッチや、連
結面に歯を設けた噛み合いクラッチを用いていた。
【0003】
【発明が解決しようする課題】従来の摩擦クラッチは定
位置で原動軸と従動軸を連結することは摩擦力による連
結の為不可能であり、原動軸と従動軸の相対速度が大き
くなればなるほどその誤差は大きく、又従動軸は急激に
加速される為衝撃が発生する。次に従来の噛み合いクラ
ッチは定位置での連結は一部のクラッチのみ原動軸と従
動軸の相対速度が100rpm以下では可能であるが、
歯の噛み合いによる連結の為、連結時に大きな衝撃が発
生する。以上のように従来の方法では原動軸と停止して
いる従動軸を定位置で連結する場合、原動軸の回転が1
00rpm以下でのみ可能であるが、その連結時に噛み
合う歯と歯が原動軸の回転速度で衝突する為、発生する
大きな衝撃は避けられないものであった。
【0004】
【問題を解決するための手段】以上の問題を解決する為
に、原動軸1に固定され原動軸1と共に回転する回転カ
ム2と、常時停止している固定カム6と、従動軸4に固
定され従動軸4と共に回転する慴動機構31と、その慴
動機構31により移動し回転カム2により動作を規制さ
れる回転体32と、固定カム6により動作を規制される
回転体33と、回転体32と33の移動方向を制御する
制御機構5から構成する。
【0005】
【作用】回転カム2が回転し固定カム6との一定条件が
整った時点で、回転体32と33に外力の方向を切り換
えるか、又は強制的に移動方向を換えて回転体32と3
3を慴動機構31上で移動を開始させる。その時回転体
32と33は回転カム2と、固定カム6により規制され
ながら移動する。その移動に伴い従動軸4は停止状態か
ら序々に加速されて回転を開始した後、回転体32は回
転カム2の定位置に固定され、回転体32、33と従動
軸4と回転カム2と原動軸1は一体となり回転を続け
る。次に回転カム2が回転し固定カム6との一定条件が
整った時点で、回転体32と33に加えている外力の方
向を逆方向に切り換えるか、又は強制的に移動方向を換
えることにより回転体32と33を慴動機構31上で移
動を開始させる。その時回転体32と33は回転カム2
と、固定カム6により規制されながら移動を開始する。
その移動に伴い従動軸4は回転状態から序々に減速した
後、回転体33は回定カム6の定位置に固定され、従動
軸4は回転を停止し停止状態を保つ。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 第1の実施例 図1は本発明のクラッチの断面図を示す。このクラッチ
は原動軸1に固定され原動軸1と共に回転する回転カム
2と、常時停止している固定カム6と、従動軸4に固定
され従動軸4と共に回転する慴動機構31と、その慴動
機構31により移動可能に組みつけられ回転カム2のカ
ム溝に嵌り動作を規制される回転体32と、固定カム6
のカム溝に嵌り動作を規制される回転体33と、回転体
32と33に外力を加えるエア−シリンダ51からなる
制御機構5で構成される。図2は、回転体33の動作を
規制する固定カム6のカム溝を正面から示す。回転体3
3と回転体32は原動軸1側から見て重なり合う位置に
あり、従動軸心を通る線上を慴動機構31で移動する。
更にrからRまで移動可能でエア−シリンダ51で移動
可能な両方向に外力が加えられるように構成される。図
3は、原動軸1に固定した回転カム2で回転体32の動
作を規制するカム溝を正面から示す。rとRは回転体3
2の移動限界位置を示す。
【0007】図4、図5、図6に基づいてクラッチの動
作を説明する。各図の破線は固定カム6のカム溝を表
し、実線は回転カム2のカム溝と回転体32と33を表
す。これらの平面図では回転体32と33は重なり合う
位置にあり、回転カム2は矢印の方向に回転を続ける。
図4について説明すると、回転体33は固定カム6のV
字状のカム溝の先端に位置し、回転体32は回転カム2
のカム溝の円状の溝21に位置する。この時回転体32
と33は2つのカムの中心に向かって制御機構5である
エア−シリンダ51により加圧されている。従って回転
カム2は原動軸1と共に回転を続けるが回転体32が円
状の溝21の中にある為、原動軸1の回転は回転体32
の取り付けてある従動軸4に回転を伝えることができ
ず、回転体32は回転カム2の円状の溝21の中を移動
する。その時、他方の回転体33は固定カム6のV字状
の先端に位置しエア−シリンダ51により固定カム6の
中心に向かって加圧されている為、回転体33は固定さ
れた状態になっている。従って回転体33の取り付けて
ある従動軸4は固定状態で定位置で停止している。
【0008】次に図5について説明すると回転カム2が
回転し、固定カム6との位置関係が図のようになると回
転体32と33に加えられる外力の方向により従動軸4
が停止状態を保つか又は回転を開始するが決まる。それ
は回転体32と33に働くエア−シリンダ51からの外
力がカムの中心に向かって働いている場合は、回転体3
2は回転カム2の円状の溝21の中を移動しようとする
が、外力がカムの外周方向に向かっている場合は、回転
体32は回転カム2の外周方向へ移動しようとし、停止
している回転体32の位置にV字状の溝22の入口が合
うとその溝22の方向に移動を開始する。その時回転体
33は固定カム6のV字状の先端から移動を開始し溝6
3を移動する。従って回転体32は回転カム2の溝22
に、回転体33は固定カム6の溝63に規制されながら
図6のように移動する。その為回転体32と33は一定
の条件の移動速度で移動を開始し、それにより従動軸4
は回転を開始する。この回転カム2の溝22と固定カム
6の溝63を構成するカム曲線の組み合わせにより、従
動軸4の回転開始時の運動特性を理想の状態に近付ける
ことができる。
【0009】次に図7について説明すると、回転体32
と33は回転カム2の溝22に、回転体33は固定カム
6の溝63に規制されながら移動を完了し、図7の状態
になる。回転体32は回転カム2のV字状の溝の先端に
固定された状態になり、回転体33は固定カム6の円状
の溝61に位置する。その為回転体32の取り付けてあ
る従動軸4は回転カム2の取り付けてある原動軸1と一
体となり回転する。
【0010】次に図8について説明すると回転カム2が
回転し、固定カム6との位置関係が図のようになると回
転体32と33に加えられる外力の方向により従動軸4
が停止状態を保つか又は回転を停止するが決まる。それ
は回転体32と33に働くエア−シリンダ51からの外
力がカムの外周に向かって働いている場合は、回転体3
3は固定カム6の円状の溝61の中を移動しようとする
が、外力がカムの中心方向に向かっている場合は、回転
体33は固定カム6の中心方向へ移動しようとし、停止
している回転体33の位置にV字状の溝62の入口が合
うとその溝62の方向に移動を開始する。その時回転体
32は回転カム2のV字状の溝の先端から移動を開始し
溝23を移動する。従って回転体32は回転カム2の溝
23に、回転体33は固定カム6の溝62に規制されな
がら移動する。その為回転体32と33は一定の条件の
移動速度で移動を開始し、それにより従動軸4は減速し
回転を停止する。この回転カム2の溝23と固定カム6
の溝62を構成するカム曲線の組み合わせにより、従動
軸4の回転停止時の運動特性を理想の状態に近付けるこ
とができる。以上のように制御機構5の外力の方向を2
つのカムのカム溝が重なり合う前に切り替えることによ
り、回転体32と33を慴動機構31上を移動させ、回
転体32を回転カム2の定位置に固定させ従動軸4を原
動軸1と共に回転させるか、又は回転体33を固定カム
6の定位置に固定させ従動軸4を停止させる。以上のよ
うに制御機構5のエア−シリンダ51の動作の切り換え
で従動軸4の回転を開始したり停止したりする事が自由
にできる。制御機構5はエア−シリンダ51以外にソレ
ノイドやスプリングやモ−タ−等でも同様の働きをさせ
ることができる。回転カム2の円状の溝21部は必ずし
も溝である必要は無く溝の外側の壁だけでも良く、又固
定カム6の円状の溝61部は必ずしも溝である必要は無
く溝の内側の壁だけでも良い。図2の回転カム2と図3
の固定カム6のカム溝の形状を相互に変更しても同様の
効果が得られる。
【0011】第2の実施例 回転体32と33の移動方向を切り換える為に図9のよ
うに制御機構5である切換片52を外部から制御する。
これは回転カム2のカム溝21を通過中の回転体32を
図9のように切換片52を働かせカム溝22の方向に移
動方向を切り換える。これは固定カム6にも同様の切換
片52を設け外部から制御することにより回転体32と
33を慴動機構31上を移動させ、回転体32を回転カ
ム2の定位置に固定させ従動軸4を原動軸1と共に回転
させるか、又は回転体33を固定カム6の定位置に固定
させ従動軸4を停止させる。以上のように制御機構5の
切換片52で従動軸4の回転を開始したり停止したりす
る事が自由にできる。
【0012】第3の実施例 回転体32と33を図10のように軸心方向に移動可能
なで上下2箇所で保持される機構とし、更に回転体32
と33をカムの中心方向にスプリング等で加圧してお
く。又カム溝を図11のようにa,b,c,d間は深
く、e間は浅く構成し、カムの外周に設けた制御機構5
によりロ−ラ−34を適宜上下させ回転体32又は33
をカム溝に深く入れると回転体32又は33はaからb
の方向に移動し、浅く入れるかによりaからcの方向に
移動する。以上のように制御し回転体32と33を慴動
機構31上を移動させ、回転体32を回転カム2の定位
置に固定させ従動軸4を原動軸1と共に回転させるか、
又は回転体33を固定カム6の定位置に固定させ従動軸
4を停止させる。以上のように従動軸4の回転を開始し
たり停止したりする事が自由にできる。
【0013】第4の実施例 図12に示すように円筒カムで構成もできる。これは原
動軸1に固定した円筒の外周にカム溝を有する回転カム
2と、円筒の内面にカム溝を有する固定カム6と、回転
カム2と固定カム6の間の空間を従動軸4に固定され従
動軸4と共に回転する慴動機構31と、その慴動機構3
1により移動可能に組みつけられ回転カム2のカム溝に
嵌り動作を規制される回転体32と、固定カム6のカム
溝に嵌り動作を規制される回転体33と、回転体32と
33に外力を加えるエア−シリンダ51からなる制御機
構5で構成される。
【0014】その他の実施例 次に制御機構5を設けたクラッチの応用例を説明する
と、回転カム2又は固定カム6のどちらかのV字状の溝
を図13又は図14のように複数設けることにより、外
部からの制御により原動軸1が1回転するごとに1回、
1分割ごと又は数分割ごとに割り出しを自由に行うこと
もできる。次に回転カム2又は固定カム6の両方のV字
状の溝を図13又は図14のように複数設けることによ
り、外部からの制御により原動軸1が1回転する間に数
回1分割ごと又は数分割ごとに割り出しを自由に行うこ
ともできる。
【0015】次に制御機構5を必要としないクラッチの
応用例を説明すると、回転カム2と固定カム6のカム溝
の組み合わせを図15と図16のように構成することに
より、外部からの制御なしに原動軸1を2回転させると
そのうちの1回転は原動軸1と共に回転し、次の1回転
は停止する機構となる。次に回転カム2と固定カム6の
カム溝の組み合わせを図15と図18又は図16と図1
7のように構成することにより、外部からの制御なしに
原動軸1が1回転と分割角度分回転すると従動軸4が1
回割り出しを行い停止する機構となる。次に回転カム2
と固定カム6のカム溝の組み合わせを図17と図18の
ように構成することにより、外部からの制御なしに原動
軸1が分割角度分回転すると従動軸4が1回割り出しを
行い原動軸1が分割角度分停止しする機構となる。
【0016】尚、前記の各機構でV字状のカム溝の先端
から回転体32又は33が抜け出す時に、カム曲線の形
状によっては先に移動してきたカム溝を逆戻りする場合
がある。その逆移動を防止する為に図19のようにスプ
リング等により動作する切換片53を設けるか、又は図
10のように回転体32と33を軸心方向に移動可能に
構成し、更にカム溝を図20のようにa,b,e区間は
浅く、c,dの区間は深くし、cの箇所で回転体32又
は33を下げ深くすることにより回転体32又は33は
cからd方向のみ移動が可能となる。この回転体32又
は33を下げる方法として、回転カム2と固定カム6の
半径r及びRからなる円状の溝21と61部で、V字状
の溝の位置から離れた位置に突起又は溝の底に緩やかな
傾斜を設け、回転体32又は33が通過する時点でその
頭部に接触し押し下げる構造とする。尚、回転体32と
33は一体にして構成することも可能で同様の効果が得
られる。又この部品は必ずしも回転する構造である必要
はない。
【0017】
【発明の効果】本発明のクラッチは、従来のクラッチで
問題となっていた点が改善された。それはカム機構によ
り回転体32と33、及び従動軸4の動作が規制されな
がら動作する為、従動軸4の回転開始時の滑らかな加
速、及び回転停止時の滑らかな減速により回転開始時及
び回転停止時における衝撃の発生が無い。又原動軸1と
従動軸4の連結時の位置決め精度は回転体32が回転カ
ム2により位置決めされる精度で決まるが、この精度は
容易に得られる為連結位置精度の良い連結が可能であ
る。又、このクラッチの動作信号の入力タイミングは回
転カム2と固定カム6の動作部が回転により重なり合う
区間を除けば入力は可能となり制御機構の動作遅れ分を
考慮しても広範囲において可能である事と、回転開始時
の加速動作及び回転停止時の減速動作をカムにより規制
しながら行う為、高速で衝撃の無い滑らかな連結、離脱
の動作が可能となった。以上のように高速で定位置で連
結するワンポジションクラッチとして使用できる。更
に、複数のV字状のカム溝を設けることにより、安価で
割り出し精度の良いインデックスユニットにも応用がで
き、又割り出し間隔を自由に変化させるような複雑な割
り出しの動作も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチの断面図。
【図2】固定カム6の平面図。
【図3】回転カム2の平面図。
【図4】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図5】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図6】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図7】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図8】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図9】カム溝と回転体32と33と切換片52の平面
図。
【図10】回転体32と33の断面図。
【図11】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図12】円筒カムを用いたクラッチの断面図。
【図13】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図14】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図15】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図16】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図17】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図18】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図19】回転カム2又は固定カム6と切換片53の平
面図。
【図20】回転カム2又は固定カム6のカム溝を示す平
面図。
【符号の説明】
1 原動軸 2 回転カム 31 慴動機構 32、33 回転体 4 従動軸 5 制御機構 51 エア−シリンダ 52、53 切換片 6 固定カム7
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】明細書全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明 細 書
【発明の名称】 クラッチ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速で回転する原動軸
と、停止している従動軸を定位置で衝撃無く連結させ、
又連結状態で高速で回転する原動軸と従動軸を離脱させ
従動軸を定位置に衝撃無く停止させるクラッチに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来は原動軸から従動軸への動力の伝達
の制御には既に公知の従来例1として連結部に摩擦板を
用いた摩擦クラッチが用いられていた。又、従来例2と
して連結面に歯を設けた噛み合いクラッチを用いてい
た。更に、従来例3として従動側の回転体と原動側の軸
との間に回転キ−を設けてその回転キ−の向きを変える
ことにより連結と離脱を行うクラッチ等が用いられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようする課題】従来例1の摩擦クラッチ
で連結の際、常に定位置で原動軸と従動軸を連結するこ
とは摩擦力による連結の為不可能であり、原動軸と従動
軸の相対速度が大きくなればなるほどその連結位置の誤
差は大きく、又従動軸は連結と同時に急激に加速され急
激な加速度の変化の為衝撃が発生する。更に、摩擦ブレ
−キを用い従動軸を停止させる際、常に定位置に停止さ
せることは摩擦力による制動の為不可能であり、原動軸
と従動軸の相対速度が大きくなればなるほどその停止位
置の誤差は大きくなり、又従動軸は停止の際急激に減速
され急激な加速度の変化の為衝撃が発生する。次に従来
例2の場合、噛み合いクラッチは定位置での連結は一部
のクラッチのみ原動軸と従動軸の相対速度が100rp
m以下では可能であるが、歯の噛み合いによる連結の
為、噛み合いと同時に従動軸の回転速度は原動軸の回転
速度に急激に加速され急激な加速度の変化の為連結時に
大きな衝撃が発生する。又、噛み合いブレ−キは定位置
での停止は可能であるが、歯の噛み合いによる停止の
為、噛み合いと同時に従動軸は停止状態になり急激な加
速度の変化の為停止時に大きな衝撃が発生する。次に従
来例3の場合、原動側に設けられた回転キ−が従動側に
設けられたキ−溝にはまり込むことにより、原動側と従
動側が連結され従動側が回転を開始する際、連結と同時
に従動側の回転速度は原動側の回転速度に加速され急激
な加速度の変化の為連結時に大きな衝撃が発生する。
又、停止の際は連結が解除されると同時に従動側の回転
を位置決めする部品で強制的に止める。したがって従動
側は急激な加速度の変化の為衝撃を伴い急停止する。以
上のように従来の方法では原動軸と停止している従動軸
を定位置で連結する際、従来例2及び3の場合、その連
結時に従動軸が停止状態から原動軸の回転速度まで瞬時
に急激に加速が行われ急激な加速度の変化の為、大きな
衝撃の発生は避けられないものであり、更に従動軸を定
位置で停止させる際も同様に、従動側は急激な加速度の
変化の為、大きな衝撃の発生は避けられないものであっ
た。更にこの衝撃の為高速での使用は不可能であった。
【0004】
【問題を解決するための手段】以上の問題を解決する為
に、原動軸1に固定され原動軸1と共に回転する回転カ
ム2と、常時停止している固定カム6と、従動軸4に固
定され従動軸4と共に回転する慴動機構31と、その慴
動機構31部をカム軸芯とカム外周方向に回転カム2に
より動作を規制されながら移動する回転体32と、固定
カム6により動作を規制されながら移動する回転体33
と、回転体32と33の移動方向を制御する制御機構5
から構成する。
【0005】
【作用】従動軸4が停止状態を保つ時は、回転体33が
慴動機構31の移動終端で固定カム6に拘束され、回転
体32は回転カム2には拘束されない状態となり、又従
動軸4が回転状態にある時は回転体32が慴動機構31
の移動終端で回転カムに拘束され、回転体33は固定カ
ム6には拘束されない状態となり、従動軸4は回転カム
2及び原動軸1と共に回転する。又従動軸4の回転開始
時と回転停止時には回転体32が回転カム2の往路22
又は復路23に規制されながら、又回転体33は固定カ
ム6の往路63又は復路停2に規制されながら同時に慴
動機構31上で移動を行う。その回転開始と回転停止の
動作の切り換えは回転体32と33の慴動方向に加えて
いる押圧の方向を逆方向に切り換えるか、又は強制的に
回転体32と33の移動方向を換えることにより回転体
32と33を慴動機構31上で移動を開始させ、切り換
えを行う。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。第1の実施例 図1は本発明のクラッチの断面図を示す。このクラッチ
は原動軸1に固定され原動軸1と共に回転する回転カム
2と、常時停止している固定カム6と、従動軸4に固定
され従動軸4と共に回転する慴動機構31と、その慴動
機構31により移動可能に組みつけられ回転カム2のカ
ム溝に嵌り動作を規制される回転体32と、固定カム6
のカム溝に嵌り動作を規制される回転体33と、回転体
32と33に外力を加えるエア−シリンダ51からなる
制御機構5で構成される。図2は、回転体33の動作を
規制する固定カム6のカム溝を正面から示す。rとRは
回転体33の移動限界位置を示す。回転体33と回転体
32は原動軸1側から見て重なり合う位置にあり、慴動
機構31部をカム軸芯とカム外周の両方向にRとrの距
離を移動する。その移動方向に外力を加え移動方向を制
御する制御機構5のエア−シリンダ51を設けて構成す
る。図3は、原動軸1に固定した回転カム2で回転体3
2の動作を規制するカム溝を正面から示す。rとRは回
転体32の移動限界位置を示す。
【0007】図4、図5、図6に基づいてクラッチの動
作を説明する。各図の破線は固定カム6のカム溝を表
し、実線は回転カム2のカム溝と回転体32と33を表
す。これらの平面図では回転体32と33は重なり合う
位置にあり、回転カム2は矢印の方向に回転を続ける。
図4について説明すると、回転体33は固定カム6の往
路63と復路62からなるV字状のカム溝の先端に位置
し、回転体32は回転カム2のカム溝の円状の溝21に
位置する。この時回転体32と33は2つのカムの中心
に向かって制御機構5であるエア−シリンダ51により
加圧されている。従って回転カム2は原動軸1と共に回
転を続けるが回転体32が円状の溝21の中にある為、
回転体32は回転カム2に拘束されない為原動軸1の回
転を回転体32の取り付けてある従動軸4に伝えること
ができない。その時、他方の回転体33は固定カム6の
V字状のカム溝の先端に位置しエア−シリンダ51によ
り固定カム6の中心に向かって押圧されている為、回転
体33はV字状のカム溝の先端の溝壁に押し付けられ固
定された状態になっている。従って回転体33の取り付
けてある従動軸4は固定状態で定位置で停止している。
【0008】次に図5について説明すると回転カム2が
回転し、固定カム6との位置関係が図5のようになる直
前で回転体32と33に加えられている制御機構5から
の押圧の方向により従動軸4が停止状態を保つか又は回
転を開始するが決まる。それは回転体32と33に働く
エア−シリンダ51の出力がカムの中心に向かって働い
ている場合は、回転体32は回転カム2の円状の溝21
の中にあり、回転体33は固定カム6のV字状のカム溝
の先端に位置し溝壁に押し付けら固定カム6に拘束さ
れ、その為回転体32、33が取り付けてある従動軸4
は停止状態を維持する。次に図4の状態でエア−シリン
ダ51の出力がカムの外周方向に向かっている場合は、
回転体32は回転カム2の外周方向へ移動しようとして
円状の溝21の外壁に添って移動する。しかし図5の状
態になるまでは回転体32、33はカムの外周方向には
移動できない。更に回転カム2が回転し図5の状態にな
り、停止している回転体32の位置にV字状の往路22
の入口が合うと、回転体32は回転カム2の往路22
を、回転体33は固定カム6の往路63を移動を開始す
る。移動を開始した回転体32と33は、図6のように
回転カム2の回転と共にその往路22と固定カム6の往
路63の交差する位置を、回転体32は回転カム2の往
路22に、又回転体33は固定カム6の往路63に規制
されながらカムの外周方向で且つ回転カム2の回転方向
に移動する。その移動により従動軸4は回転を開始す
る。従って回転カム2の回転角に対する往路22と往路
63の交差する位置の関係を、特定の条件で構成するこ
とにより従動軸4は滑らかに回転を開始する。その特定
の条件とは従動軸4が回転を開始し、回転カム2と同速
になるまでの間、その従動軸4の回転開始時の速度及び
加速度の運動特性が、理想とするカム曲線の運動特性と
一致するように往路22と往路63の曲線を構成する。
それにより従動軸4が回転を開始し原動軸1と同速度で
回転するまでの間の動きをカム曲線に用いられている運
動特性で行うことができる。
【0009】次に図7について説明すると、回転体32
は回転カム2の往路22に、回転体33は固定カム6の
往路63に規制されながら移動を完了し図7の状態にな
る。この時点の従動軸4の回転速度は回転カム2の速度
と一致する。回転体32は回転カム2の往路22と復路
23のV字状のカム溝の先端に固定された状態になり、
回転体33は固定カム6の円状の溝61に位置する。そ
の為回転体32の取り付けてある従動軸4は回転カム2
の取り付けてある原動軸1と一体となり回転を開始す
る。つまり従動軸4は原動軸1の定位置に連結された状
態で回転を開始する。
【0010】次に図8について説明すると回転カム2が
回転し、固定カム6との位置関係が図8のようになる時
点で回転体32と33に加えらている制御機構5からの
外力の方向により従動軸4が回転状態を保つか又は回転
を停止するが決まる。それは回転体32と33に働くエ
ア−シリンダ51の出力がカムの外周に向かって働いて
いる場合は、回転体33は固定カム6の円状の溝61の
中を移動しようとし、又、回転体32は図8のように回
転カム2のV字状の溝の先端に位置したまま回転を続け
る。従って、従動軸4は原動軸1と共に回転を続ける。
次に図8のようになる直前で回転体32と33に働くエ
ア−シリンダ51の出力がカムの中心方向に向かってい
る場合は、回転体33は固定カム6の中心方向へ移動し
ようとし、回転体33の位置にV字状の復路62の入口
が合うとその復路62の方向に移動を開始する。その時
回転体32は回転カム2のV字状のカム溝の先端から移
動し復路23で移動を開始しする。従って回転体32は
回転カム2の復路23に、回転体33は固定カム6の復
路62に規制されながら移動を開始する。移動を開始し
た回転体32と33は、回転カム2の回転と共にその復
路23と固定カム6の復路62の交差する位置を、回転
体32は回転カム2の復路23に又回転体33は固定カ
ム6の復路62に規制されながらカムの軸芯方向で且つ
回転カム2の回転方向に移動する。その移動により従動
軸4は減速を開始する。従って回転カム2の回転角に対
する復路23と復路62の交差する位置の関係を、特定
の条件で構成することにより従動軸4は滑らかに減速を
開始する。その特定の条件とは従動軸4が減速を開始し
停止するまでの間、その従動軸4の回転停止時の速度及
び加速度の運動特性が、理想とするカム曲線の運動特性
と一致するように復路23と復路62の曲線を構成す
る。それにより従動軸4が減速を開始し停止するまでの
間の動きをカム曲線に用いられている運動特性で行うこ
とができる。以上のように制御機構5の押圧の方向を2
つの往路22と往路63が重なり合う前に切り換えるこ
とにより、回転体32と33を慴動機構31上を移動さ
せ、回転体32を回転カム2の定位置に固定させ従動軸
4を原動軸1と共に回転させるか、又は回転体33を固
定カム6の定位置に固定させ従動軸4を停止させる。制
御機構5は押圧を発生させるエア−シリンダ51以外に
ソレノイドやスプリングやモ−タ−等でも同様の働きを
させることができる。回転カム2の円状の溝21部は必
ずしも溝である必要は無く溝の外側の壁だけでも良く、
又固定カム6の円状の溝61部は必ずしも溝である必要
は無く溝の内側の壁だけでも良い。図2の回転カム2と
図3の固定カム6のカム溝の形状を相互に変更しても同
様の効果が得られる。
【0011】第2の実施例 回転体32と33の移動方向を切り換える為に図9のよ
うに制御機構5である切換片52を外部から制御する。
これは回転カム2の円状の溝21を通過中の回転体32
を図9のように切換片52を働かせ往路22の方向に移
動方向を切り換える。これは固定カム6にも同様の切換
片52を設け外部から制御する。このように制御機構5
の切換片52で回転体32と33を往路22、63、又
は復路23、62へ移動させ従動軸4の回転を開始した
り停止したりする事もできる。
【0012】第3の実施例 回転体32と33を図10のように軸芯方向に移動可能
で上下2箇所で位置決め保持される機構とし、更に回転
体32と33をカムの中心方向にスプリング等で押圧し
ておく。又カム溝を図11のようにa,b,c,d間は
深く、e間は浅く構成し、カムの外周に設けた制御機構
5によりロ−ラ−34を上下させる。回転体32又は3
3を通常の状態を維持すると、回転体32又は33はa
からcの方向に移動する。次に回転体32又は33をカ
ム溝に深く入れると、回転体32又は33はaからbの
方向に移動し往路を通過する。以上のようにカム溝の深
さを利用して制御し回転体32と33を往路22、6
3、又は復路23、62へ移動させ従動軸4の回転を開
始したり停止したりする事もできる。
【0013】第4の実施例 図12に示すように円筒カムで構成もできる。これは原
動軸1に固定した円筒の外周にカム溝を有する回転カム
2と、円筒の内面にカム溝を有する固定カム6と、回転
カム2と固定カム6の間の空間を従動軸4に固定され従
動軸4と共に回転する慴動機構31と、その慴動機構3
1により移動可能に組みつけられ回転カム2のカム溝に
嵌り動作を規制される回転体32と、固定カム6のカム
溝に嵌り動作を規制される回転体33と、回転体32と
33に外力を加えるエア−シリンダ51からなる制御機
構5で構成される。制御機構5はエア−シリンダ51以
外にソレノイドやスプリングやモ−タ−等でも同様の働
きをさせることができる。
【0014】その他の実施例 次に制御機構5を設けたクラッチの応用例を説明する
と、図1の機構の回転カム2、又は固定カム6のどちら
かのV字状の往路と復路を図13、又は図14のように
複数設け、片方のカムに図2、又は図3の形状の溝を用
いることにより、外部からの制御機構5の制御により原
動軸1が1回転するごとに1回、従動軸4が1分割ごと
又は数分割ごと、更に原動軸1が数回連続回転した後に
従動軸4が1分割又は数分割と割り出しを自由に行うこ
ともできる。更に回転カム2、又は固定カム6の両方の
V字状の往路と復路を図13、又は図14のように複数
設けることにより、外部からの制御機構5の制御により
原動軸1が1回転する間に数回、従動軸4が1分割ごと
又は数分割ごとと割り出しを自由に行うこともできる。
【0015】次に制御機構5を必要としないクラッチの
応用例を説明すると、図1の機構からエア−シリンダ5
1を取り除いた機構となり、回転カム2と固定カム6の
カム溝の組み合わせを図15と図16のように構成する
ことにより、外部からの制御なしに原動軸1を2回転さ
せるとそのうちの1回転は原動軸1と共に回転し、次の
1回転は停止する機構となる。次に回転カム2と固定カ
ム6のカム溝の組み合わせを図15と図18又は図16
と図17のように構成することにより、外部からの制御
なしに原動軸1が1回転と分割角度分回転すると従動軸
4が1回割り出しを行い停止する機構となる。次に回転
カム2と固定カム6のカム溝の組み合わせを図17と図
18のように構成することにより、外部からの制御なし
に原動軸1が分割角度分回転すると従動軸4が1回割り
出しを行い原動軸1が分割角度分停止しする機構とな
る。
【0016】尚、前記の各機構で往路と復路のV字状の
カム溝の先端から回転体32又は33が移動を開始する
時に、往路と復路の形状によっては先に移動してきた往
路を逆戻りする場合がある。その逆移動を防止する為に
図19のようにスプリング等により動作する切換片53
を設けるか、又は図10のように回転体32と33を軸
心方向に移動可能に構成し、更にカム溝を図20のよう
にa,b,e区間は浅く、c,dの区間は深くし、cの
箇所で回転体32又は33を下げ深くすることにより回
転体32又は33はcからd方向のみ移動が可能とな
る。この回転体32又は33を下げる方法として、回転
カム2と固定カム6の半径r及びRからなる円状の溝2
1と61部で、V字状の溝の位置から離れた位置に突起
又は溝の底に緩やかな傾斜を設け、回転体32又は33
が通過する時点でその頭部に接触し押し下げる構造とす
る。又、回転カム2と従動軸4の間を摩擦力又は磁力を
利用して連結し、回転カム2から従動軸4に回転力を伝
えることにより往路と復路のV字状のカム溝の先端に位
置する回転体32、33には復路側に移動しようとする
力が働く為往路側に逆戻りすることはない。又、慴動機
構31は必ずしも直線運動する機構である必要はない。
例えば従動軸4に固定した部材へ固定軸を取り付け、そ
の固定軸に揺動運動する揺動ア−ムを組み付ける。その
揺動ア−ムの先端の揺動限界位置が前図のrとRになる
ように構成し、その先端部に回転体32、33を組みつ
け円弧状に移動させる。このように慴動機構31を揺動
ア−ムで構成することもできる。又、回転体32、33
は各平面図で示すように回転体32と33の中心が必ず
しも重なり合う位置にある必要もない。例えば回転体3
2と33を従動軸4を中心に180度離れた位置で同一
部材に取り付ける。従って回転体32と33の移動は同
時に行われ回転体32がカム軸心側からカム外周側に移
動するときは回転体33はカム外周側からカム軸心側に
移動する。その為回転カム2と固定カム6の往路と復路
からならV字状のカム溝は共に図2又は図3のような形
状になる。尚、回転体32と33は一体にして構成する
ことも可能で同様の効果が得られる。又この部品は必ず
しも回転する構造である必要はない。
【0017】
【発明の効果】本発明のクラッチは従動軸と原動軸を定
位置連結する従来のクラッチで問題となっていたクラッ
チの従動軸4が回転を開始する際の連結時の衝撃、及び
回転停止時に定位置へ停止する際の衝撃が無くなり、従
来のクラッチに無い高速での着脱が可能となり、本クラ
ッチを用いることにより種々の装置の高速化が可能とな
った。本クラッチは固定カムと回転カムにより回転体3
2と33の動作を規制することにより従動軸4の動作を
規制し、従動軸4の回転開始及び回転停止の動作時の速
度及び加速度の運動特性を、カム曲線の変形台形曲線や
変形正弦曲線やその他の曲線が持つ理想的な条件になる
ように自由に構成でき、且つ動作させることが可能な
為、従来のクラッチにない従動軸4の回転開始時の滑ら
かな加速、及び回転停止時の滑らかな減速により回転開
始時及び回転停止時における衝撃の発生が無く、その為
高速での使用も可能となった。例えばフィルム等を回転
により送り出すロ−ラ−等の駆動部に、本クラッチを組
付け、ロ−ラ−を回転や停止を繰り返しフィルムを高速
で送り出したり停止させたりする場合にも回転開始時に
は滑らかな加速、又回転停止時には滑らかな減速が行わ
れる為、フィルムに無理な張力が加わらない為フィルム
の破れや送りミス等の問題は発生しない。又、原動軸1
と従動軸4の連結時の定位置の位置決め精度は、回転体
32が回転カム2により位置決めされる精度で決まる
が、この精度は加工精度で容易に得られる為、連結位置
精度の良い連結が容易に可能である。又、このクラッチ
の回転開始及び回転停止の動作信号の入力タイミング
は、回転カム2と固定カム6に設けられた回転体32、
33が慴動機構31の移動方向に移動する為の往路と復
路が回転により重なり合う区間を除けば入力は可能であ
り、制御機構5の動作遅れ分を考慮しても広範囲におい
て動作の為の入力が可能であり操作も容易に行うことが
できる。以上のように従動軸と原動軸の高速での定位置
連結と、高速での離脱後の従動軸の定位置停止が衝撃が
無く行われるクラッチとして使用できる。更に、複数の
往路と復路の組み合わせにより、インデックスユニット
にも応用ができ、更に例えば90度、180度、45度
のような順序に割り出し間隔を自由に変化させるような
複雑な割り出しの動作も可能であり、又入力軸の回転に
対する割り出し数を変えることも可能である。回転体の
位置決め部のみ精度を要求精度に応じて精度の高い加工
を必要とする場合があるが、他の部分は比較的精度の低
い簡単な加工により製作が可能で構造が簡単な為、安価
で割り出し精度の良いインデックスユニットを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチの断面図。
【図2】固定カム6の平面図。
【図3】回転カム2の平面図。
【図4】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図5】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図6】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図7】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図8】回転カム2と固定カム6と回転体32と33の
動作を表す平面図。
【図9】カム溝と回転体32と33と切換片52の平面
図。
【図10】回転体32と33の断面図。
【図11】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図12】円筒カムを用いたクラッチの断面図。
【図13】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図14】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図15】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図16】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図17】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図18】回転カム2又は固定カム6の平面図。
【図19】回転カム2又は固定カム6と切換片53の平
面図。
【図20】回転カム2又は固定カム6のカム溝を示す平
面図。
【符号の説明】 1 原動軸 2 回転カム 31 慴動機構 32、33 回転体 4 従動軸 5 制御機構 51 エア−シリンダ 52、53 切換片 6 固定カム7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動軸1に固定され原動軸1と共に回転す
    る回転カム2と、常時停止している固定カム6と、従動
    軸4に固定され従動軸4と共に回転する慴動機構31
    と、その慴動機構31により移動し回転カム2により動
    作を規制される回転体32と、固定カム6により動作を
    規制される回転体33から構成されるクラッチ。
  2. 【請求項2】回転体32と33の移動方向を制御する制
    御機構5を設けた請求項1のクラッチ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018105477A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 立川ブラインド工業株式会社 クラッチ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018105477A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 立川ブラインド工業株式会社 クラッチ装置

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