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JPH0823242A - 出力回路 - Google Patents

出力回路

Info

Publication number
JPH0823242A
JPH0823242A JP6156879A JP15687994A JPH0823242A JP H0823242 A JPH0823242 A JP H0823242A JP 6156879 A JP6156879 A JP 6156879A JP 15687994 A JP15687994 A JP 15687994A JP H0823242 A JPH0823242 A JP H0823242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
signal
transformer
winding
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6156879A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Hatanaka
正彦 畠中
Kazuya Iwata
和也 岩田
Katsuyoshi Fujii
克芳 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6156879A priority Critical patent/JPH0823242A/ja
Publication of JPH0823242A publication Critical patent/JPH0823242A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】パルス幅変調信号の高調波成分を低減し、トラ
ンスに低い周波数成分を通過させることなくオーディオ
帯域の周波数を取り出せる出力回路を提供する。 【構成】アナログ入力信号をパルス変調するパルス変換
部1と、パルス変換部1からのパルス信号に基づいて駆
動信号を出力するドライバ部2と、前記駆動信号にした
がってオンまたはオフのスイッチング動作を交互に行う
とともにオンおよびオフの電圧を共振波形に変換する電
圧共振スイッチ部8と、電圧共振スイッチ部8の出力信
号を入力とし、二次巻き線は互いに逆相の出力信号を取
り出すための巻き線で構成したトランス6と、トランス
6の出力信号を整流した後合成する整流合成部7よりな
る出力回路の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ入力信号を矩形
波にパルス変調を行うパルス変調増幅器、特にスイッチ
ングノイズを軽減する出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオ等の入力信号を効率
よく電力増幅する方法として、オーディオ信号などのア
ナログ入力信号をパルス幅変調し、パルス変換部からの
駆動パルスによりスイッチング動作させて出力を負荷に
供給して電力増幅を行う、いわゆるパルス幅変調増幅器
が考えられている。さらに、大出力の信号を負荷に供給
する方法として、図9に示すような出力回路が考えられ
る。
【0003】以下に、従来のパルス幅変調増幅器におけ
る出力回路について説明する。図9はこの従来の出力回
路のブロック図を示すものである。図9において構成要
素として、1はオーディオ信号等のアナログ入力信号を
パルス幅変調するパルス変換部、2はパルス変換部1か
らの駆動パルスに従ってスイッチング素子を交互に動作
させるドライバ部、3はドライバ部2から順次出力され
るパルス幅変調信号にしたがってスイッチング素子Q
1,Q2をオン・オフさせるスイッチ部、14はスイッ
チ部3のスイッチング素子Q1およびQ2の出力信号を
電気的に絶縁し、かつ、エネルギーを伝達するトラン
ス、4はトランス14の出力信号に含まれる高周波成分
を除去する低域通過フィルタ、5は負荷抵抗である。
【0004】以上の各構成要素よりなる出力回路につい
て、以下その動作について説明する。まず、パルス変換
部1は順次入力されるアナログ入力信号をパルス幅変調
し、その結果得られるパルス幅変調信号を順次ドライバ
部2へ出力する。次にドライバ部2は入力されたパルス
幅変調信号を互いに逆相のゲート入力信号に変換し、そ
れぞれのゲート入力信号をスイッチ部3のスイッチング
素子Q1およびQ2のゲートに順次出力する。スイッチ
ング素子Q1、Q2は、順次入力されるゲート入力信号
にしたがってオンおよびオフ動作を交互に行う。これに
よりスイッチング素子Q1、Q2はプッシュプル動作を
繰り返し、トランス14の一次側端子に電圧を供給して
トランス14を駆動する。このようにしてトランス14
により増幅されて二次側端子より順次取り出される信号
は、低域通過フィルタ4を通して出力波形を負荷抵抗5
に供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の出
力回路では、スイッチ部3でスイッチングされた信号は
矩形波状の波形であるため高調波成分を多く含んでお
り、基板上のパターンや配線から不要輻射ノイズが放射
され、チューナ等への受信妨害を与えてしまうという欠
点があった。また、上記の出力回路では、スイッチ部3
のスイッチング素子Q1、Q2をスイッチング動作させ
ると、トランス14内に残留エネルギーが残存するが、
上記回路では残留エネルギーを処理する手段を備えてお
らず、パルス変調信号に直流レベルシフトが生じるため
出力波形に歪をもたらすという課題があった。さらに、
順次入力されるオーディオ信号の最低周波数が50〜6
0Hzの場合、その周波数成分をそのままトランス14
に通過させるため、トランス14が大重量、かつ大型と
なる欠点があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、スイッチングされるパルス変調信号に含まれる高調
波成分の発生をなくし、かつトランス内の残留エネルギ
ーを処理でき、パルス変調信号に直流レベルシフトが生
じるのを抑えて、歪のない出力波形が得られる出力回路
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に第1の発明の出力回路は、オーディオ信号等のアナロ
グ入力信号をパルス変調するパルス変換部と、前記パル
ス変換部から出力されるパルス信号に基づいて駆動信号
を出力するドライバ部と、前記駆動信号にしたがってオ
ンまたはオフのスイッチング動作を交互に行うとともに
オンおよびオフの電圧を共振波形に変換する電圧共振ス
イッチ部と、前記電圧共振スイッチ部の出力信号を入力
とし一次巻き線の中間タップには外部電源を接続すると
ともに、二次巻き線は互いに逆相の出力を取り出すため
の巻き線で構成したトランスと、前記トランスの出力信
号を整流した後合成する合成整流部とにより構成されて
いる。
【0008】また、第2の発明の出力回路は、オーディ
オ信号等のアナログ入力信号をパルス変調するパルス変
換部と、前記パルス変換部から出力されるパルス信号に
基づいて駆動信号を出力するドライバ部と、前記駆動信
号にしたがってオンまたはオフのスイッチング動作を交
互に行うスイッチ部と、前記スイッチ部の出力信号を入
力とし一次巻き線の中間タップには外部電源を接続する
とともに、二次巻き線は互いに逆相の出力を取り出すた
めの巻き線で構成したトランスと、前記トランスの出力
信号を共振波形に変換する電流共振部と、前記電流共振
部の出力信号を整流した後合成する合成整流部とにより
構成されている。
【0009】また、第3の発明の出力回路は、オーディ
オ信号等のアナログ入力信号をパルス変調するパルス変
換部と、前記パルス変換部から出力されるパルス信号に
基づいて駆動信号を出力するドライバ部と、前記駆動信
号にしたがってオンまたはオフのスイッチング動作を交
互に行うとともにオンおよびオフの電圧を共振波形に変
換する電圧共振スイッチ部と、前記電圧共振スイッチ部
の出力信号を入力とし一次巻き線の中間タップには外部
電源を接続するとともに、二次巻き線は互いに逆相の出
力を取り出すための第1の巻き線と、さらに前記2本の
巻き線とは逆相の出力を取り出すための第2の巻き線と
で構成したトランスと、前記第1の巻き線の出力信号を
整流した後合成して正相信号を出力し、かつ前記第2の
巻き線の出力信号を整流した後合成して逆相信号を出力
する整流合成部とにより構成されている。
【0010】また、第4の発明の出力回路は、オーディ
オ信号等のアナログ入力信号をパルス変調するパルス変
換部と、前記パルス変換部から出力されるパルス信号に
基づいて駆動信号を出力するドライバ部と、前記駆動信
号にしたがってオンまたはオフのスイッチング動作を交
互に行うスイッチ部と、前記スイッチ部の出力信号を入
力とし一次巻き線の中間タップには外部電源を接続する
とともに、二次巻き線は互いに逆相の出力を取り出すた
めの第1の巻き線と、さらに前記2本の巻き線とは逆相
の出力を取り出すための第2の巻き線とで構成したトラ
ンスと、前記第1の巻き線から出力される出力信号およ
び前記第2の巻き線から出力される出力信号を共振波形
に変換する電流共振部と、前記第1の巻き線の出力信号
から得られる電流共振信号を整流した後合成して正相信
号を出力し、かつ前記第2の巻き線の出力信号から得ら
れる電流共振信号を整流した後合成して逆相信号を出力
する整流合成部とにより構成されている。
【0011】
【作用】上記した第1の発明の出力回路において、パル
ス変換部から順次出力されるパルス信号に基づいてドラ
イバ部は駆動信号を出力する。駆動信号にしたがってオ
ンまたはオフのスイッチング動作を交互に行うとともに
オンおよびオフの電圧を共振波形に変換する電圧共振ス
イッチ部のスイッチング素子Q1およびQ2の出力はそ
れぞれトランスの一次側端子に接続され、スイッチ部の
スイッチング素子Q1、Q2のプッシュプル動作にした
がってトランスは信号を二次巻き線に伝達する。トラン
スの出力信号は互いに逆相に合成されるように二次側端
子から整流合成部を介して接続されている。これにより
トランスの二次側端子から出力される信号はスイッチ部
のスイッチング素子Q1、Q2のオンまたはオフに従っ
た正相または逆相の信号が交互に繰り返され、これらの
信号は整流合成部により整流された後合成されるため、
負荷に出力される出力波形に含まれる高調波成分を軽減
することができる。
【0012】また、第2の発明の出力回路において、パ
ルス変換部から順次出力されるパルス信号に基づいてド
ライバ部は駆動信号を出力する。駆動信号にしたがって
オンまたはオフのスイッチング動作を交互に行うスイッ
チ部のスイッチング素子Q1、およびQ2の出力はそれ
ぞれトランスの一次側端子に接続され、スイッチ部のス
イッチング素子Q1、Q2のプッシュプル動作にしたが
ってトランスは信号を二次巻き線に伝達する。トランス
の出力信号は互いに逆相に合成されるように二次側端子
から整流合成部を介して接続されており、さらにトラン
スの2次側端子から出力される信号は電流共振部によっ
て共振波形に変換される。これにより電流共振部から出
力される信号はスイッチ部のスイッチング素子Q1、Q
2のオンまたはオフに従った正相または逆相の信号が交
互に繰り返され、これらの信号は整流合成部により整流
された後合成されるため、負荷に出力される出力波形に
含まれる高調波成分を軽減することができる。
【0013】また、第3の発明の出力回路において、パ
ルス変換部から順次出力されるパルス信号に基づいてド
ライバ部は駆動信号を出力する。駆動信号にしたがって
オンまたはオフのスイッチング動作を交互に行うととも
にオンおよびオフの電圧を共振波形に変換する電圧共振
スイッチ部のスイッチング素子Q1、およびQ2の出力
はそれぞれトランスの一次側端子に接続され、スイッチ
部のスイッチング素子Q1、Q2のプッシュプル動作に
したがってトランスは信号を二次巻き線に伝達する。二
次巻き線は正相信号を出力するための第1の巻き線、お
よび第1の巻き線とは逆相の信号を取り出すための第2
の巻き線とからなり、さらに第1および第2の巻き線の
出力信号はそれぞれ逆相で合成されるように整流合成部
を介して接続されている。これによりそれぞれスイッチ
部のスイッチング素子Q1、Q2のオンまたはオフに従
ったパルス信号が交互に繰り返され整流合成部によって
整流した後第1の巻き線から出力される正相の出力信号
と第2の巻き線から出力される逆相の出力信号とを加算
して出力波形を得るため、負荷に出力される出力波形に
含まれる高調波成分を軽減することができる。
【0014】また、第4の発明の出力回路において、パ
ルス変換部から順次出力されるパルス信号に基づいてド
ライバ部は駆動信号を出力する。駆動信号にしたがって
オンまたはオフのスイッチング動作を交互に行うスイッ
チ部のスイッチング素子Q1、およびQ2の出力はそれ
ぞれトランスの一次側端子に接続され、スイッチ部のス
イッチング素子Q1、Q2のプッシュプル動作にしたが
ってトランスは信号を二次巻き線に伝達する。二次巻き
線は正相信号を出力するための第1の巻き線、および第
1の巻き線とは逆相の信号を取り出すための第2の巻き
線とからなり、第1および第2の巻き線から出力される
出力信号はそれぞれ電流共振部によって共振波形に変換
される。さらに第1および第2の巻き線の出力信号から
得られる電流共振信号はそれぞれ逆相で合成されるよう
に整流合成部を介して接続されている。これによりそれ
ぞれスイッチ部のスイッチング素子Q1、Q2のオンま
たはオフに従ったパルス信号が交互に繰り返され整流合
成部によって整流した後第1の巻き線から出力される正
相の出力信号と第2の巻き線から出力される逆相の出力
信号とを加算して出力波形を得るため、負荷に出力され
る出力波形に含まれる高調波成分を軽減することができ
る。
【0015】
【実施例】以下第1の発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は第1の発明の実施例におけ
る出力回路のブロック図を示すものである。図1におい
て、特徴的構成要素として6は電圧共振スイッチ部8の
スイッチング素子Q1およびQ2の出力信号を電気的に
絶縁し、かつ、エネルギーを伝達するトランスである。
前記電圧共振スイッチ部8は、ドライバ部2から交互に
出力されるオンまたはオフのタイミングにしたがってス
イッチング動作を行った後、スイッチング素子Q1、お
よびQ2の出力信号をそれぞれ電圧共振させて得られる
電圧共振信号をトランス6に出力する。7は整流合成部
である。その他は従来の構成と同様である。
【0016】つぎに本実施例の出力回路について、以下
その動作について説明する。まずパルス変換部1におい
て、アナログ入力信号はたとえば繰り返し周波数が一定
でパルス幅の変化するパルス幅変調信号とされる。この
パルス幅変調信号はドライバ部2によって互いに逆位相
の信号とされて、電圧共振スイッチ部8のスイッチング
素子Q1、Q2のゲートにそれぞれ入力され、スイッチ
ング素子Q1、Q2をスイッチングさせる。なお、電圧
共振スイッチ部8に用いるスイッチング素子Q1,Q2
としてはスイッチング周波数を高くするためにFETを
用いるのが好ましい。さらに、スイッチング素子Q1、
Q2のドレイン−ソース端子間にはコンデンサC1、C
2がそれぞれ接続されており、トランス6のインダクタ
ンスとコンデンサC1、C2の静電容量との時定数によ
って決定する周波数で並列共振するため、スイッチング
素子Q1、Q2から出力される出力波形は高調波成分が
低減した電圧共振波形となる。ここで電圧共振スイッチ
部8のスイッチング素子Q1がオンすると、トランス6
の一次巻き線L11にはスイッチング素子Q1に向かっ
て電流が流れるとともに二次巻き線L21に整流合成部
7のダイオードD1を通してプラス電流が流れる。この
とき、ダイオードD1を通して流れるプラス電流はダイ
オードD2を通してトランス6の二次巻き線L22にも
流れようとするが、二次巻き線L22は二次巻き線L2
1とは逆相出力であり、ダイオードD2に向かって流れ
ようとする電流によって阻止されるため、図5(a)に
示す実線のような電圧共振波形が出力される。次に、ス
イッチング素子Q1がオフすると、トランス6の二次巻
き線L21に図5(a)に示す破線のようなフライバッ
ク出力が発生するが、このフライバック出力とは逆極性
にダイオードD1が接続されているため電流は流れな
い。さらに、電圧共振スイッチ部8のスイッチング素子
Q2がオンすると、トランス6の一次巻き線L11には
スイッチング素子Q2に向かって電流が流れるととも
に、二次巻き線L22に整流合成部7のダイオードD2
を通してマイナス電流が流れる。このとき、トランス6
の二次巻き線L21から接地点に向かって電流が流れよ
うとするがダイオードD1が逆極性に接続されているた
め電流は流れず、図5(b)に示す実線のような出力電
圧波形が得られる。次に、スイッチング素子Q2がオフ
すると、トランス6の二次巻き線L22に図5(b)に
示す破線のようなフライバック出力が発生するが、この
フライバック出力とは逆極性にダイオードD2が接続さ
れているため電流は流れない。
【0017】以上の動作を繰り返すことにより電圧共振
スイッチ部8のスイッチング素子Q1、およびQ2はプ
ッシュプル動作をしてトランス6を駆動する。したがっ
て、トランス6により増幅されて取り出された信号は、
整流合成部7によって合成された後、低域通過フィルタ
4を通して図5(c)に示すような出力波形が負荷抵抗
5に供給される。
【0018】なお、負荷抵抗5はスピーカであっても構
わず、その場合低域通過フィルタ4のインダクタンスお
よびリアクタンス成分とスピーカ自身のもつインダクタ
ンス成分との共振により、出力波形の振幅変動が発生す
る可能性がある。その対策としては負荷抵抗5に並列に
抵抗とコンデンサとを接続してダンピングする方法が考
えられる。また、この実施例ではパルス変調方式にパル
ス幅変調方式を用いて説明したが、変調方式に対して何
ら制約はなく、パルス密度変調等他の変調方式でも同様
の効果であることは言うまでもない。
【0019】以上のように第1の発明の実施例によれ
ば、2個のスイッチング素子と負荷抵抗とをトランス結
合し、スイッチ部の出力電圧を共振波形に変換する手段
を設け、さらにトランスの出力段にトランス内部の残留
エネルギーを処理する手段を設けることにより、パルス
幅変調信号に含まれる高調波成分を軽減し、かつ、直流
レベルシフトが生じるのを抑えて、歪のない出力波形を
得ることとなる。
【0020】次に、図2は第2の発明の実施例の出力回
路のブロック図を示すものである。図2において、特徴
的構成要素として6はスイッチ部3のスイッチング素子
Q1およびQ2の出力信号を電気的に絶縁し、かつ、エ
ネルギーを伝達するトランス、9はトランス6から順次
出力されるパルス幅変調信号を直列共振させて電流共振
信号に変換する電流共振変換部、7は整流合成部であ
り、その他は従来の構成と同様である。
【0021】つぎに本実施例の出力回路について、以下
その動作について説明する。まずパルス変換部1におい
て、アナログ入力信号はたとえば繰り返し周波数が一定
でパルス幅の変化するパルス幅変調信号とされる。ドラ
イバ部2はこのパルス幅変調信号を互いに逆位相の信号
に変換して得られるゲート入力信号をスイッチ部3のス
イッチング素子Q1、Q2のゲートにそれぞれ順次入力
する。スイッチング素子Q1、Q2は順次入力されるゲ
ート入力信号にしたがってスイッチング動作を行う。こ
こで、スイッチ部3のスイッチング素子Q1がオンする
と、トランス6の一次巻き線L11にはスイッチング素
子Q1に向かって電流が流れるとともに二次巻き線L2
1から電流共振変換部9へ電流が入力される。電流共振
変換部9はコイルL1とコンデンサC3との時定数に従
った周波数で直列共振を行って高調波の低減した波形の
電流共振信号を整流合成部7へ順次出力する。整流合成
部7のダイオードD1に入力される電流は図6(b)に
示すような波形となる。次に、整流合成部7はダイオー
ドD1を通して順次入力される電流共振信号を整流して
プラス電流を出力する。このとき、ダイオードD1を通
して流れるプラス電流はダイオードD2を通してトラン
ス6の二次巻き線L22にも流れようとするが、二次巻
き線L22は二次巻き線L21とは逆相出力であり、ダ
イオードD2に向かって流れようとする電流によって阻
止されるため、整流合成部7から出力される電圧波形は
図6(a)に示す実線のような波形となる。次に、スイ
ッチング素子Q1がオフすると、トランス6の二次巻き
線L21に図6(a)に示す破線のようなフライバック
出力が発生するが、このフライバック出力とは逆極性に
ダイオードD1が接続されているため電流は流れない。
さらに、スイッチ部3のスイッチング素子Q2がオンす
ると、トランス6の一次巻き線L11にはスイッチング
素子Q2に向かって電流が流れるとともに二次巻き線L
22には整流合成部7のダイオードD2をから順次出力
されるマイナス電流が電流共振変換部9を通して入力さ
れる。電流共振変換部9はコイルL2とコンデンサC4
との時定数に従った周波数で直列共振を行い、ダイオー
ドD2から順次入力される電流を共振させた後得られる
電流共振信号を二次巻き線L22へ順次出力する。この
二次巻き線L22に入力される電流は図6(d)に示す
ような波形となる。このとき、トランス6の二次巻き線
L21から接地点に向かって電流が流れようとするが、
ダイオードD1が逆極性に接続されているため電流は流
れず、図5(c)に示す実線のような出力電圧波形が得
られる。次に、スイッチング素子Q2がオフすると、ト
ランス6の二次巻き線L22に図5(b)に示す破線の
ようなフライバック出力が発生するが、このフライバッ
ク出力とは逆極性にダイオードD2が接続されているた
め電流は流れない。
【0022】以上の動作を繰り返すことによりスイッチ
部3のスイッチング素子Q1、およびQ2はプッシュプ
ル動作をしてトランス6を駆動する。したがって、トラ
ンス6により増幅されて取り出された信号は、整流合成
部7によって合成された後、低域通過フィルタ4を通し
て図6(e)に示すような出力電圧波形、および図6
(f)に示すような出力電流波形が負荷抵抗5に供給さ
れる。
【0023】なおこの実施例ではパルス変調方式にパル
ス幅変調方式を用いて説明したが、変調方式に対して何
ら制約はなく、パルス密度変調等他の変調方式でも同様
の効果であることは言うまでもない。
【0024】以上のように第2の発明の実施例によれ
ば、2個のスイッチング素子と負荷抵抗とをトランス結
合し、トランスの出力電流を共振波形に変換する手段を
設け、さらにトランスの出力段にトランス内部の残留エ
ネルギーを処理する手段を設けることにより、パルス幅
変調信号に含まれる高調波成分を軽減し、かつ直流レベ
ルシフトが生じるのを抑えて、歪のない出力波形を得る
こととなる。
【0025】次に、図3は第3の発明の実施例の出力回
路のブロック図を示すものである。図3において、特徴
的構成要素として8はドライバ部2から交互に出力され
るオンまたはオフのタイミングにしたがってスイッチン
グ動作を行った後、スイッチング素子Q1、およびQ2
の出力信号をそれぞれ電圧共振させて得られる電圧共振
信号をトランス6に出力する電圧共振スイッチ部、10
はトランス、11はトランス10の出力信号を整流した
後合成する整流合成部、12は整流合成部11から出力
される出力信号の高周波成分を除去しオーディオ信号成
分を取り出す低域通過フィルタであり、その他は従来の
構成と同様である。
【0026】以上の構成要素よりなる本実施例の出力回
路について、以下その動作について説明する。まずパル
ス変換部1は、順次入力されるアナログ入力信号の振幅
値に基づいてたとえばパルス幅の変化するパルス幅変調
信号に変換した後、順次ドライバ部2へ出力する。次
に、ドライバ部2は互いに逆位相の信号に変換した後、
電圧共振スイッチ部8のスイッチング素子Q1、Q2の
ゲートにそれぞれ入力してスイッチング素子Q1、Q2
を順次スイッチングさせる。さらに、スイッチング素子
Q1、Q2のドレイン−ソース端子間にはコンデンサC
1、C2がそれぞれ接続されており、トランス10のイ
ンダクタンスとコンデンサC1、C2の静電容量との時
定数によって決定する周波数で並列共振するため、スイ
ッチング素子Q1、Q2からそれぞれ順次出力される出
力波形は高調波成分を低減した電圧共振波形となる。こ
こで電圧共振スイッチ部8のスイッチング素子Q1がオ
ンすると、トランス10の一次巻き線L11にはスイッ
チング素子Q1に向かって電流が流れるとともに、二次
巻き線L21に整流合成部11のダイオードD1を通し
てプラス電流が流れる。このとき、ダイオードD1を通
して流れるプラス電流はダイオードD2を通してトラン
ス10の二次巻き線L22にも流れようとするが、二次
巻き線L22は二次巻き線L21とは逆位相出力であり
ダイオードD2に向かって流れようとする電流によって
阻止され、図7(a)に示す実線のような出力電圧波形
が得られる。次に、電圧共振スイッチ部8のQ1がオフ
すると、トランス10の二次巻き線L21に図7(a)
に示す破線のようなフライバック出力が発生するが、こ
のフライバック出力とは逆極性にダイオードD1が接続
されているため電流は流れない。
【0027】一方、電圧共振スイッチ部8のスイッチン
グ素子Q1がオンした際、トランス10の二次巻き線L
23には整流合成部11のダイオードD3を通してマイ
ナス電流が流れる。このとき、ダイオードD3を通して
流れるマイナス電流はダイオードD4を通してトランス
10の二次巻き線L24にも流れようとするが、ダイオ
ードD4が逆極性に接続されているため電流は流れず、
図7(b)に示す実線のような出力電圧波形が得られ
る。次に、電圧共振スイッチ部8のスイッチング素子Q
1がオフした際、トランス10の二次巻き線L23に図
7(b)に示す破線のようなフライバック出力が発生す
るが、このフライバック出力とは逆極性にダイオードD
3が接続されているため電流は流れない。
【0028】さらに、電圧共振スイッチ部8のスイッチ
ング素子Q2がオンすると、トランス10の一次巻き線
L11にはスイッチング素子Q2に向かって電流が流れ
るとともに、二次巻き線L22に整流合成部11のダイ
オードD2を通してマイナス電流が流れる。このとき、
トランス10の二次巻き線L21から接地点に向かって
電流が流れようとするが、ダイオードD1が逆極性に接
続されているため電流は流れず、図7(c)に示す実線
のような出力電圧波形が得られる。次に、電圧共振スイ
ッチ部8のスイッチング素子Q2がオフすると、トラン
ス10の二次巻き線L22に図7(c)に示す破線のよ
うなフライバック出力が発生するが、このフライバック
出力とは逆極性にダイオードD2が接続されているため
電流は流れない。
【0029】一方、電圧共振スイッチ部8のスイッチン
グ素子Q2がオンした際、トランス10の二次巻き線L
24には整流合成部11のダイオードD4を通してプラ
ス電流が流れる。このとき、ダイオードD4を通して流
れるプラス電流はダイオードD3を通してトランス10
の二次巻き線L23にも流れようとするが、二次巻き線
L23は二次巻き線L24とは逆位相出力であり、ダイ
オードD3に向かって流れようとする電流によって阻止
され、図7(d)に示す実線のような出力電圧波形が得
られる。次に、電圧共振スイッチ部8のスイッチング素
子Q2がオフすると、トランス10の二次巻き線L24
には図7(d)に示す破線のようなフライバック出力が
発生するが、このフライバック出力とは逆極性にダイオ
ードD4が接続されているため電流は流れない。
【0030】以上の動作を繰り返すことにより電圧共振
スイッチ部8のスイッチング素子Q1,Q2はプッシュ
プル動作をしてトランス10を駆動する。したがって、
トランス10により増幅されて取り出された正相、およ
び逆相信号は、整流合成部11によって合成された後、
各々低域通過フィルタ12を通して図7(e)に示すよ
うな出力波形が負荷抵抗5に供給される。この出力波形
は正相、および逆相の信号であり、さらに負荷抵抗5が
平衡接続されているため、負荷抵抗5からは2倍の振幅
の出力電圧波形が得られる。
【0031】なおこの実施例ではパルス変調方式にパル
ス幅変調方式を用いて説明したが、変調方式に対して何
ら制約はなく、パルス密度変調等他の変調方式でも同様
の効果であることは言うまでもない。
【0032】以上のように第3の発明の実施例によれ
ば、2個のスイッチング素子と負荷抵抗とをトランス結
合し、スイッチ部の出力電圧を共振波形に変換する手段
を設け、さらにトランスの出力段にトランス内部の残留
エネルギーを処理する手段を設けることにより、パルス
幅変調信号に含まれる高調波成分を軽減し、かつ、直流
レベルシフトが生じるのを抑えて、歪のない出力波形を
得ることとなる。
【0033】次に、図4は第4の発明の実施例の出力回
路のブロック図を示すものである。図4において、特徴
的構成要素として10はトランス、11はトランス10
の出力信号を整流した後合成する整流合成部、12は整
流合成部11から出力される出力信号の高周波成分を除
去しオーディオ信号成分を取り出す低域通過フィルタ、
13はトランス10から順次出力されるパルス幅変調信
号を直列共振させて電流共振信号に変換する電流共振変
換部であり、その他は従来の構成と同様である。
【0034】以上の構成要素よりなる実施例の出力回路
について、以下その動作について説明する。まずパルス
変換部1は、順次入力されるアナログ信号の振幅値に基
づいて、たとえばパルス幅の変化するパルス幅変調信号
に変換した後ドライバ部2へ順次出力する。次に、ドラ
イバ部2は順次入力されるパルス幅変調信号を互いに逆
位相の信号に変換した後、スイッチ部3のスイッチング
素子Q1、Q2のゲートにそれぞれ入力してスイッチン
グ素子Q1、Q2をスイッチングさせる。ここでスイッ
チ部3のスイッチング素子Q1がオンすると、トランス
10の一次巻き線L11にはスイッチング素子Q1に向
かって電流が流れるとともに、二次巻き線L21から電
流共振変換部13へ電流が入力される。電流共振変換部
13はコイルL1とコンデンサC3との時定数に従った
周波数で直列共振を行い、順次入力される電流を共振さ
せた後得られる電流共振信号を整流合成部11へ順次出
力する。この整流合成部11のダイオードD1に入力さ
れる電流は図8(b)に示すような高調波成分が低減し
た波形となる。次に、整流合成部11はダイオードD1
を通して順次入力される電流共振信号を整流してプラス
電流を出力する。このとき、ダイオードD1を通して流
れるプラス電流はダイオードD2を通してトランス10
の二次巻き線L22にも流れようとするが、二次巻き線
L22は二次巻き線L21とは逆位相出力であり、ダイ
オードD2に向かって流れようとする電流によって阻止
され、図8(a)に示す実線のような出力電圧波形が得
られる。次に、スイッチ部3のスイッチング素子Q1が
オフすると、トランス10の二次巻き線L21に図8
(a)に示す破線のようなフライバック出力が発生する
が、このフライバック出力とは逆極性にダイオードD1
が接続されているため電流は流れない。
【0035】一方、スイッチ部3のスイッチング素子Q
1がオンした際、トランス10の二次巻き線L23には
整流合成部11のダイオードD3から順次出力されるマ
イナス電流が電流共振変換部13を介して入力される。
電流共振変換部13はコイルL3とコンデンサC5との
時定数に従った周波数で直列共振を行い、ダイオードD
3から順次入力される電流を共振させた後得られる電流
共振信号を二次巻き線L23へ順次出力する。この二次
巻き線L23に入力される電流は図8(b)の極性を反
転させた電流波形となる。このとき、ダイオードD3を
通して流れるマイナス電流はダイオードD4を通してト
ランス10の二次巻き線L24にも流れようとするが、
ダイオードD4が逆極性に接続されているため電流は流
れず、図8(a)に示す実線の極性を反転させた出力電
圧波形が得られる。次に、スイッチ部3のスイッチング
素子Q1がオフした際、トランス10の二次巻き線L2
3に図8(a)に示す破線の極性を反転させたフライバ
ック出力が発生するが、このフライバック出力とは逆極
性にダイオードD3が接続されているため電流は流れな
い。
【0036】さらに、スイッチ部3のスイッチング素子
Q2がオンすると、トランス10の一次巻き線L11に
はスイッチング素子Q2に向かって電流が流れるととも
に、二次巻き線L22には整流合成部11のダイオード
D2から順次出力されるマイナス電流が電流共振変換部
13を介して入力される。電流共振変換部13はコイル
L2とコンデンサC4との時定数に従った周波数で直列
共振を行い、ダイオードD2から順次入力される電流を
共振させた後得られる電流共振信号を二次巻き線L22
へ順次出力する。この二次巻き線L22に入力される電
流は図8(d)に示すような高調波成分を低減した波形
となる。このとき、トランス10の二次巻き線L21か
ら接地点に向かって電流が流れようとするが、ダイオー
ドD1が逆極性に接続されているため電流は流れず、図
8(c)に示す実線のような出力電圧波形が得られる。
次に、スイッチ部3のスイッチング素子Q2がオフする
と、トランス10の二次巻き線L22に図8(c)に示
す破線のようなフライバック出力が発生するが、このフ
ライバック出力とは逆極性にダイオードD2が接続され
ているため電流は流れない。
【0037】一方、スイッチ部3のスイッチング素子Q
2がオンした際、トランス10の二次巻き線L24から
順次出力されるパルス幅変調信号は電流共振変換部13
を介して整流合成部11のダイオードD4からプラス電
流が順次出力される。このとき、ダイオードD4を通し
て流れるプラス電流はダイオードD3を通してトランス
10の二次巻き線L23にも流れようとするが、二次巻
き線L23は二次巻き線L24とは逆位相出力でありダ
イオードD3に向かって流れようとする電流によって阻
止され、図8(c)に示す実線の極性を反転させた出力
電圧波形が得られる。次にスイッチ部3のスイッチング
素子Q2がオフすると、トランス10の二次巻き線L2
4には図8(c)に示す破線の極性を反転させたフライ
バック出力が発生するが、このフライバック出力とは逆
極性にダイオードD4が接続されているため電流は流れ
ない。
【0038】以上の動作を繰り返すことによりスイッチ
部3のスイッチング素子Q1,Q2はプッシュプル動作
をしてトランス10を駆動する。したがって、トランス
10により増幅されて取り出された正相および逆相信号
は、整流合成部11によって合成された後、各々低域通
過フィルタ12を通して図8(e)に示すような出力電
圧波形および図8(f)に示すような出力電流波形が負
荷抵抗5に供給される。この出力電圧は正相、および逆
相の信号であり、さらに負荷抵抗5が平衡接続されてい
るため、負荷抵抗5からは2倍の振幅の出力電圧波形が
得られる。なおこの実施例ではパルス変調方式にパルス
幅変調方式を用いて説明したが、変調方式に対して何ら
制約はなく、パルス密度変調等他の変調方式でも同様の
効果であることは言うまでもない。
【0039】以上のように第4の発明の実施例によれ
ば、2個のスイッチング素子と負荷抵抗とをトランス結
合し、トランスの出力電流を共振波形に変換する手段を
設け、さらにトランスの出力段にトランス内部の残留エ
ネルギーを処理する手段を設けることにより、パルス幅
変調信号に含まれる高調波成分を軽減し、かつ、直流レ
ベルシフトが生じるのを抑えて、歪のない出力波形を得
ることとなる。
【0040】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなように
第1の発明は、パルス変換部から順次出力されるパルス
幅変調信号にしたがってスイッチ部をオン・オフさせて
トランスを駆動する。スイッチ部はスイッチング素子の
出力信号をトランスのリアクタンスおよびスイッチング
素子の出力端に接続したコンデンサとの共振周波数に従
って並列共振させ、得られる電圧共振信号をトランスの
一次側端子へ順次入力する。トランスの一次巻き線の中
点には外部電圧が供給されており、スイッチ部のオン・
オフによってトランスの二次側にエネルギーを伝達す
る。さらに、トランスの二次側巻き線の接合点は接地さ
れておりトランスの出力信号は整流合成部によって整流
された後互いに逆相となるよう合成した後低域通過フィ
ルタによって不要な高周波成分を除去して負荷抵抗に入
力されるようにしたので、トランスに伝達されるパルス
幅変調信号の電圧波形に含まれる高調波成分を低減させ
ることができ、チューナ等の受信妨害を回避することが
できるとともに、トランスに低い周波数成分を通過させ
ることなくオーディオ帯域の周波数成分を取り出すこと
ができるため、トランスを重量、大型化することなく電
力増幅をすることができる。
【0041】また、第2の発明は、パルス変換部から順
次出力されるパルス幅変調信号に従ってスイッチ部をオ
ン・オフさせてトランスを駆動する。トランスの一次巻
き線の中点には外部電圧が供給されており、スイッチ部
のオン・オフによってトランスの二次側にエネルギーを
伝達する。トランスの二次側端子にはコイルとコンデン
サからなる電流共振変換部が接続されており、電流共振
変換部はインダクタとコンデンサ容量との共振周波数に
従って直列共振させ、得られる電流共振信号を順次出力
する。さらに、トランスの二次側巻き線の接合点は接地
されており、トランスの出力信号は整流合成部によって
整流された後互いに逆相となるよう合成した後、低域通
過フィルタによって不要な高周波成分を除去して負荷抵
抗に入力されるようにしたので、トランスに伝達される
パルス幅変調信号の電流波形に含まれる高調波成分を低
減させることができ、チューナ等の受信妨害を回避する
ことができるとともに、トランスに低い周波数成分を通
過させることなくオーディオ帯域の周波数成分を取り出
すことができるため、トランスを重量、大型化すること
なく電力増幅をすることができる。また、第3の発明
は、パルス変換部から順次出力されるパルス幅変調信号
に従ってスイッチ部をオン・オフさせてトランスを駆動
する。スイッチ部はスイッチング素子の出力信号をトラ
ンスのリアクタンスおよびスイッチング素子の出力端に
接続したコンデンサとの共振周波数に従って並列共振さ
せ、得られる電圧共振信号をトランスの一次側端子へ順
次入力する。トランスの一次巻き線の中点には外部電圧
が供給されており、スイッチ部のオン・オフによってト
ランスの二次側にエネルギーを伝達する。トランスの二
次巻き線の接合点は接地されており、第1の二次巻き線
から出力される出力信号は整流合成部によって整流され
た後、互いに逆相となるよう合成される。さらに第2の
二次巻き線から出力される出力信号は第1の二次巻き線
から出力される出力信号と逆相となっており、整流合成
部によって整流された後、互いに逆相となるよう合成さ
れる。さらに第1の二次巻き線の出力信号と第2の二次
巻き線の出力信号は、それぞれ低域通過フィルタによっ
て不要な高周波成分が除去された後、負荷抵抗に入力さ
れるいわゆる平衡接続としたので、トランスに伝達され
るパルス幅変調信号の電圧波形に含まれる高調波成分を
低減させることができ、チューナ等の受信妨害を回避す
ることができるとともに、負荷抵抗に入力される出力電
圧は2倍の振幅を得ることができ、またトランスに低い
周波数成分を通過させることなく、オーディオ帯域の周
波数成分を取り出すことができるため、トランスを重
量、大型化することなく電力増幅をすることができる。
【0042】また、第4の発明は、パルス変換部から順
次出力されるパルス幅変調信号に従ってスイッチ部をオ
ン・オフさせてトランスを駆動する。トランスの二次側
端子にはコイルとコンデンサからなる電流共振変換部が
接続されており、電流共振変換部はインダクタとコンデ
ンサ容量との共振周波数に従って直列共振させ、得られ
る電流共振信号を順次出力する。トランスの一次巻き線
の中点には外部電圧が供給されており、スイッチ部のオ
ン・オフによってトランスの二次側にエネルギーを伝達
する。トランスの二次巻き線の接合点は接地されてお
り、第1の二次巻き線から出力される出力信号は整流合
成部によって整流された後、互いに逆相となるよう合成
される。さらに第2の二次巻き線から出力される出力信
号は第1の二次巻き線から出力される出力信号と逆相と
なっており、整流合成部によって整流された後互いに逆
相となるよう合成される。さらに第1の二次巻き線の出
力信号と第2の二次巻き線の出力信号は、それぞれ低域
通過フィルタによって不要な高周波成分が除去された
後、負荷抵抗に入力されるいわゆる平衡接続としたの
で、トランスに伝達されるパルス幅変調信号の電流波形
に含まれる高調波成分を低減させることができ、チュー
ナ等の受信妨害を回避することができるとともに、負荷
抵抗に入力される出力電圧は2倍の振幅を得ることがで
き、またトランスに低い周波数成分を通過させることな
くオーディオ帯域の周波数成分を取り出すことができる
ため、トランスを重量、大型化することなく電力増幅を
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例の出力回路のブロック図。
【図2】第2の発明の実施例の出力回路のブロック図。
【図3】第3の発明の実施例の出力回路のブロック図。
【図4】第4の発明の実施例の出力回路のブロック図。
【図5】第1の発明の実施例の出力回路における各部の
動作電圧波形を示す図。
【図6】第2の発明の実施例の出力回路における各部の
動作電圧波形を示す図。
【図7】第3の発明の実施例の出力回路における各部の
動作電圧波形を示す図。
【図8】第4の発明の実施例の出力回路における各部の
動作電圧波形を示す図。
【図9】従来の出力回路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 パルス変換部 2 ドライバ部 4 低域通過フィルタ 5 負荷抵抗 6 トランス 7 整流合成部 8 電圧共振スイッチ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ信号等のアナログ入力信号を
    パルス変調するパルス変換部と、前記パルス変換部から
    出力されるパルス信号に基づいて駆動信号を出力するド
    ライバ部と、前記駆動信号にしたがってオンまたはオフ
    のスイッチング動作を交互に行うとともにオンおよびオ
    フの電圧を共振波形に変換する電圧共振スイッチ部と、
    前記電圧共振スイッチ部の出力信号を入力とし一次巻き
    線の中間タップには外部電源を接続するとともに、二次
    巻き線は互いに逆相の出力信号を取り出すための巻き線
    で構成したトランスと、前記トランスの出力信号を整流
    した後合成する整流合成部とを備えた出力回路。
  2. 【請求項2】 オーディオ信号等のアナログ入力信号を
    パルス変調するパルス変換部と、前記パルス変換部から
    出力されるパルス信号に基づいて駆動信号を出力するド
    ライバ部と、前記駆動信号にしたがってオンまたはオフ
    のスイッチング動作を交互に行うスイッチ部と、前記ス
    イッチ部の出力信号を入力とし一次巻き線の中間タップ
    には外部電源を接続するとともに、二次巻き線は互いに
    逆相の出力信号を取り出すための巻き線で構成したトラ
    ンスと、前記トランスの出力信号を共振波形に変換する
    電流共振部と、前記電流共振部の出力信号を整流した後
    合成する整流合成部とを備えた出力回路。
  3. 【請求項3】 オーディオ信号等のアナログ入力信号を
    パルス変調するパルス変換部と、前記パルス変換部から
    出力されるパルス信号に基づいて駆動信号を出力するド
    ライバ部と、前記駆動信号にしたがってオンまたはオフ
    のスイッチング動作を交互に行うとともにオンおよびオ
    フの電圧を共振波形に変換する電圧共振スイッチ部と、
    前記電圧共振スイッチ部の出力信号を入力とし一次巻き
    線の中間タップには外部電源を接続するとともに、二次
    巻き線は互いに逆相の出力を取り出すための第1の巻き
    線と、さらに前記第1の巻き線とは逆相の出力信号を取
    り出すための第2の巻き線とで構成したトランスと、前
    記第1の巻き線の出力信号を整流した後合成して正相信
    号を出力し、かつ前記第2の巻き線の出力信号を整流し
    た後合成して逆相信号を出力する整流合成部とを備えた
    出力回路。
  4. 【請求項4】 オーディオ信号等のアナログ入力信号を
    パルス変調するパルス変換部と、前記パルス変換部から
    出力されるパルス信号に基づいて駆動信号を出力するド
    ライバ部と、前記駆動信号にしたがってオンまたはオフ
    のスイッチング動作を交互に行うスイッチ部と、前記ス
    イッチ部の出力信号を入力とし一次巻き線の中間タップ
    には外部電源を接続するとともに、二次巻き線は互いに
    逆相の出力を取り出すための第1の巻き線と、さらに前
    記第1の巻き線とは逆相の出力信号を取り出すための第
    2の巻き線とで構成したトランスと、前記第1の巻き線
    から出力される出力信号および前記第2の巻き線から出
    力される出力信号を共振波形に変換する電流共振部と、
    前記第1の巻き線の出力信号から得られる電流共振信号
    を整流した後合成して正相信号を出力し、かつ前記第2
    の巻き線の出力信号から得られる電流共振信号を整流し
    た後合成して逆相信号を出力する整流合成部とを備えた
    出力回路。
JP6156879A 1994-07-08 1994-07-08 出力回路 Pending JPH0823242A (ja)

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